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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023139003
(43)【公開日】2023-10-03
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20230926BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20230926BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20230926BHJP
   H04R 1/00 20060101ALI20230926BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20230926BHJP
   H04R 17/00 20060101ALI20230926BHJP
   H04R 1/24 20060101ALI20230926BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/30 308Z
G09F9/00 312
H04N5/64 571Q
H04R1/00 310F
H04R1/02 103B
H04R1/02 102Z
H04R17/00
H04R1/24 A
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108493
(22)【出願日】2023-06-30
(62)【分割の表示】P 2021116178の分割
【原出願日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】10-2020-0086902
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】金 載 ▲ホ▼
(72)【発明者】
【氏名】趙 錫 孝
(72)【発明者】
【氏名】李 浩 旻
(57)【要約】
【課題】使用者の視聴没入感を改善させるディスプレイ装置を提供すること。
【解決手段】本明細書のいくつかの例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイ器、およびディスプレイ器の曲率を変化させる曲率可変装置を含み、曲率可変装置は、第1方向と平行なディスプレイ器の背面領域に配置されたアーク部材、ディスプレイ器の背面領域に配置された支持プレート、支持プレート上に配置された回転駆動部、支持プレート上に配置され、回転駆動部の回転によって第1方向と交差する第2方向に沿って直線運動する直線駆動部、支持プレート上でアーク部材の中心部分に結合して直線駆動部の直線運動によって回転運動してアーク部材の中心部分を回転させる回転リンク部、および支持プレート上でアーク部材の中心部分を回転可能に支持するホルダー部を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイ器と、
前記ディスプレイ器の背面領域に配置されたアーク部材を移動可能に支持する複数の固定ブラケットを有する曲率可変装置と、
前記ディスプレイパネルに配置され、前記ディスプレイパネルを振動させ、前記複数の固定ブラケットの間に配置される音響発生装置と
を含むディスプレイ装置。
【請求項2】
前記アーク部材は、前記ディスプレイ器の第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材とを含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1アーク部材および前記第2アーク部材は、前記ディスプレイ器の背面中央領域に関して互いに対称である、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第1アーク部材と前記第2アーク部材のそれぞれは、互いに反対方向に凸の曲線の形態を有する、請求項3に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記複数の固定ブラケットは、前記アーク部材の一端と他端を移動可能に支持する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記複数の固定ブラケットは、前記ディスプレイ器の第1背面の縁部分と第2背面の縁部分に配置されている、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記ディスプレイパネルの背面に配置され、前記曲率可変装置を支持するバックカバーをさらに含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記曲率可変装置と重畳する前記バックカバーから凹に形成され、前記曲率可変装置を収納する溝部をさらに含む、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記音響発生装置は、ボビンと前記ボビンに巻かれたコイルを含み、
前記ボビンは、前記バックカバーを通過して前記ディスプレイパネルの前記背面に連結されている、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記バックカバーは、前記音響発生装置と重畳するスリットを含む、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記音響発生装置は、前記ディスプレイパネルと前記バックカバーの間に配置されている、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記音響発生装置は、
圧電特性を有する圧電振動部と、
前記圧電振動部の第1面に配置された第1電極部と、
前記圧電振動部の第1面とは反対の第2面に配置された第2電極部と
を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記音響発生装置は、
圧電特性を有する複数の無機物質部と前記複数の無機物質部の間にある有機物質部を有する圧電振動部と、
前記圧電振動部の第1面に配置された第1電極部と、
前記圧電振動部の第1面とは反対の第2面に配置された第2電極部と
を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記音響発生装置は、前記のバックカバーに結合し、前記ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生装置を含み、
前記バックカバーは、前記一対の音響発生装置間に配置されたスリットを含む、
請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記ディスプレイパネルは、中間部材によって分離された第1振動領域及び第2振動領域を含む、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記音響発生装置は、
前記ディスプレイパネルの前記第1振動領域を振動させる第1音響発生装置と、
前記ディスプレイパネルの前記第2振動領域を振動させる第2音響発生装置と
を含む請求項15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記音響発生装置は、前記曲率可変装置と重畳する前記バックカバーから凹に形成され、前記曲率可変装置を収納する溝部をさらに含む、請求項16に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記中間部材は、前記溝部と前記ディスプレイパネルの間に配置される、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ディスプレイ装置に関し、より詳細には、曲面型ディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、映像を表示するためのディスプレイ装置に対する要求が様々な形で増加している。最近では、ディスプレイ装置の表示画面は、平板形態を有するとともに大型化されることに伴い、画面の中央の領域に対する視聴距離と画面の両側の領域の視聴距離との間の偏差が大きくなるという問題がある。
【0003】
このような視聴距離の偏差を改善するとともに、使用者の視聴没入感を極大化させるために、平板状のディスプレイパネルを一定の曲率で湾曲させた曲面型ディスプレイ装置が提案されている。従来の曲面型ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルが一定の曲率で湾曲した状態を維持するため、ディスプレイパネルの曲率は、使用者(または視聴者)の選択(または嗜好)によって変更することができない。
【0004】
また、従来の曲面型ディスプレイ装置は、映像に関連する音響を出力するための音響装置から出力される音響がディスプレイパネルの後方または下方に進行するので、壁や床から反射する音響間の干渉により音質が低下して、これにより、正確な音響伝達が難しいという問題点があり、視聴者の没入感が低下し得る。
【0005】
したがって、従来の曲面型ディスプレイ装置は、一定の曲率で湾曲した画面を介して使用者の視聴没入感を極大化させることができるが、正確な音響伝達が難しく、使用者の聴覚的な没入感が低下し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2021-076838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本出願の発明者らは、従来の曲面型ディスプレイ装置の問題点を認識し、ディスプレイパネル(またはユニット)の曲率を変更することができるディスプレイ装置、およびディスプレイパネルの曲率を可変としてディスプレイパネルの前方に音響を出力して、使用者(または視聴者)の視聴没入感を極大化させることができるディスプレイ装置に対して複数の実験を行った。複数の実験を経て、ディスプレイパネルの曲率を可変とすることができる新しい構造のディスプレイ装置、および使用者の視聴没入感を極大化させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0008】
本明細書の解決しようとする課題は、ディスプレイパネルを平面形態で維持させ、またはディスプレイパネルを様々な曲率で可変とすることができるディスプレイ装置を提供することである。
【0009】
本明細書の他の解決しようとする課題は、使用者(または視聴者)の視聴没入感を極大化させることができるディスプレイ装置を提供することである。
【0010】
本明細書の例に係る解決しようとする課題は、上で言及した課題に限定されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載内容から、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本明細書のいくつかの例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの背面に配置されたバックカバーを含むディスプレイ器、およびバックカバーに配置され、ディスプレイ器の曲率を変化させる曲率可変装置を含み、曲率可変装置は、第1方向と平行なディスプレイ器の背面領域に配置されたアーク部材、ディスプレイ器の背面領域に配置された支持プレート、支持プレート上に配置された回転駆動部、支持プレート上に配置され、回転駆動部の回転によって第1方向と交差する第2方向に沿って直線運動する直線駆動部、支持プレート上でアーク部材の中心部分に結合し、直線駆動部の直線運動によって回転運動してアーク部材の中心部分を回転させる回転リンク部、および支持プレート上でアーク部材の中心部分を回転可能に支持するホルダー部を含むことができる。
【0012】
本明細書のいくつかの例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ器、およびディスプレイ器の背面に配置され、ディスプレイ器の曲率を変化させる曲率可変装置を含み、ディスプレイ器は、映像を表示するディスプレイパネル、ディスプレイパネルの背面に配置され、曲率可変装置を支持するバックカバー、および記曲率可変装置と重畳するバックカバーから凹に形成され、曲率可変装置を収納する溝部を含むことができる。
【0013】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な例に係る具体的な事項は、以下の記載内容および図に含まれている。
【発明の効果】
【0014】
本明細書のいくつかの例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネルを平面形態で維持させ、またはディスプレイパネルを様々な曲率で変形させることができる。
【0015】
本明細書のいくつかの例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの曲率を可変として、ディスプレイパネルの前方に音響を出力して、使用者(または視聴者)の視聴没入感を同時に極大化させることができる。
【0016】
上で言及した解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、特許請求の範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、請求の範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を示す正面斜視図である。
図2】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を示す平面図である。
図3】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の平面形態と曲面形態を示す側面図である。
図4】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の背面図である。
図5】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の分解斜視図である。
図6図5に示したディスプレイ器の背面に配置された曲率可変装置と振動装置を示す図である。
図7図5に示した線I-I’の断面図である。
図8図6に示した線II-II’の断面図である。
図9図6に示した「B1」部分の拡大図である。
図10図6に示した「B2」の部分の拡大図である。
図11図6に示した「B3」部分の拡大図である。
図12A】本明細書に係るディスプレイ装置の平面形態を示す断面図である。
図12B】本明細書に係るディスプレイ装置の曲率可変状態を示す断面図である。
図13】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置で、位置調節装置を説明するための図である。
図14】本明細書の他の例に係るディスプレイ装置を示す分解斜視図である。
図15図14に示したディスプレイ器の背面に配置された曲率可変装置と振動装置を示す図である。
図16図14に示した線III-III’の断面図である。
図17】本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置を示す分解斜視図である。
図18図17に示した線IV-IV’の断面図である。
図19】本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置を示す分解斜視図である。
図20図19に示した線V-V’の断面図である。
図21】本明細書の一実施例に係る振動発生器を示した図である。
図22】本明細書の他の例に係る振動発生器を示した図である。
図23】本明細書のまた他の例に係る振動発生器を示した図である。
図24】本明細書のまた他の例に係る振動発生器を示した図である。
図25】本明細書のまた他の例に係る振動発生部を示した図である。
図26図25に示した線VI-VI’の断面図である。
図27】本明細書に係るディスプレイ装置で曲率可変装置の変形例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0019】
本明細書の一例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0020】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「からだけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0021】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0022】
位置関係についての説明である場合、例えば、「から上に」、「から上部に」、「から下部に」、「から横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0023】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「から後に」、「からに続いて」、「から次に」、「から前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0024】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0025】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から2つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0026】
本明細書のいくつかの例のそれぞれの技術的特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0027】
以下では、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の例を添付した図を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付した図に示された構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有するので、図に示されたスケールに限定されない。
【0028】
図1は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を示す正面斜視図であり、図2は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を示す平面図であり、図3は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の平面形態と曲面形態を示す側面図である。
【0029】
図1から図3を参照すると、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように実現されたディスプレイ器100、および使用者の選択(または操作)に応答して、ディスプレイ器100を平面形態(または平面モード)または曲面形態(または曲面モード)に変形させる曲率可変装置を含むことができる。
【0030】
ディスプレイ器100は、スタンド300または壁掛け用ブラケットに直立状態で取付けることができる。例えば、スタンド300または壁掛け用ブラケットは、ディスプレイ器100の背面または曲率可変装置に連結(または結合)することができる。付加的に、ディスプレイ器100は、スタンド300または壁掛け用ブラケットに取付けられた状態で、前後(または前後方)方向にチルトし、または上下方向に移動され得る。
【0031】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ器100は、スタンド300に配置された曲率可変ボタン部(CVB)に対する使用者の操作に基づいて曲率可変装置の駆動によって平面形態または曲面形態に変形し得る。例えば、ディスプレイ器100が0(zero)の曲率(R0)(または第1曲率)を有する平面形態であるとき、曲率可変装置は、曲率可変ボタン部(CVB)の第1ボタンスイッチ(BS1)に対する使用者の操作に応答して、ディスプレイ器100を0(zero)よりも大きい曲率(R1)(または第2曲率)を有する曲面形態に変形させることができる。ここで、曲率可変装置は、第1ボタンスイッチ(BS1)の操作時間(または押し持続時間)によって、ディスプレイ器100の曲率を漸進的に変化させ、または第1ボタンスイッチ(BS1)の1回の操作(または1回押し)によって、ディスプレイ器100を様々な曲率の中から、予め設定した曲率(R1)に湾曲(または変化)させることができる。逆に、ディスプレイ器100が0(zero)よりも大きい曲率(R1)を有する曲面形態であるとき、曲率可変装置は、曲率可変ボタン部(CVB)の第2ボタンスイッチ(BS2)に対する使用者の操作に応答して、ディスプレイ器100を0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態に変形されるか、または復帰することができる。
【0032】
本明細書の他の例に係るディスプレイ器100は、近距離無線インタフェースをサポートするリモートコントローラ(RC)に対する使用者の操作に基づいた曲率可変装置の駆動によって平面形態または曲面形態に変形され得る。例えば、ディスプレイ器100が0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態であるとき、曲率可変装置はリモートコントローラ(RC)の第1ボタン(BS1)に対する操作時間(または押し持続時間)によって、ディスプレイ器100の曲率を漸進的に変化させ、または第1ボタン(BS1)の1回の操作(または1回押し)によって、ディスプレイ器100を予め設定した曲率(R1)に湾曲(または変形)させることができる。逆に、ディスプレイ器100が0(zero)よりも大きい曲率(R1)を有する曲面形態であるとき、曲率可変装置はリモートコントローラ(RC)の第2ボタン(BS2)に対する使用者の操作に応答して、ディスプレイ器100を0(zero)の曲率(R0)を有する平面形態に変形されるか、または復帰することができる。
【0033】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置において、ディスプレイ器100は、映像を表示し、表示しない時には前方(FD)の方に音響(PVS)を出力する振動板の役割を兼ねることができる。そのため、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ器100の背面に配置された振動装置500をさらに含むことができる。
【0034】
振動装置(または振動装置)500は、ディスプレイ器100を振動板として使用して、ディスプレイ器100の振動によって発生する音響(PVS)がディスプレイ装置の前方(FD)に出力されるように実現され得る。例えば、振動装置500は、音響信号(またはボイス信号)に応答して、ディスプレイ器100のディスプレイパネル110を振動させることにより、ディスプレイパネル110の振動(またはパネルの振動)によって音響(PVS)(またはパネルの振動音響)を発生させることができる。例えば、振動装置500は、ディスプレイパネル110を直接振動させることができる。
【0035】
本明細書の一実施例に係る振動装置500は、ディスプレイ器100の第1振動領域と第2振動領域のそれぞれに配置され得る。ディスプレイ器100は、振動装置500による第1振動領域と第2振動領域それぞれの振動によって発生する第1音響(または左音響)と第2音響(または右側音響)のそれぞれを前方(FD)に出力することにより、ステレオ音響を実現され得る。例えば、振動装置500は、ディスプレイパネル110の第1振動領域と第2振動領域のそれぞれを直接振動させることができる。
【0036】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、曲率可変装置を覆うように、ディスプレイ器100の背面に実現された背面カーテン装置400をさらに含むことができる。
【0037】
背面カーテン装置400は、曲率可変装置の駆動に伴うディスプレイ器100の曲率可変に対応するように変形されることで、ディスプレイ器100の背面に配置された機構物などが側面外部に露出することを防止することができる。このような背面カーテン装置400については後述することにする。
【0038】
このような、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、使用者(または視聴者)の選択(または嗜好)によって平面形態または曲面形態に変形することができるディスプレイ器100(または表示画面)を提供することができ、曲面形態で湾曲したディスプレイ器100(または表示画面)を介して、視聴者の視聴没入感を極大化させることができる。また、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ器100の振動によって音響をディスプレイ器100の前方(FD)(視聴者の顔)の方に出力することにより、損失または歪みのない正確で改善された音質の音響(PVS)を視聴者に提供することができ、これにより、視聴者の聴覚的な没入感を高めることができるディスプレイ装置を提供することができる。そして、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、曲面形態に湾曲したディスプレイ器100(または表示画面)の振動によって音響をディスプレイ器100の前方(FD)(視聴者の顔)の方に出力することにより、映像と音響の距離差に起因する違和感(または不調和)を防止し、または最小限に抑えることができ、損失または歪みのない正確で改善された音質の音響(PVS)を視聴者に提供することができ、これにより、使用者(または視聴者)の視聴没入感を極大化させることができる。
【0039】
図4は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の背面図であり、図5は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の分解斜視図であり、図6は、図5に示したディスプレイ器の背面に配置された曲率可変装置と振動装置を示す図であり、図7は、図5に示した線I-I’の断面図である。
【0040】
図4から図7を参照すると、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ器100、曲率可変装置200、およびスタンド300を含むことができる。
【0041】
ディスプレイ器100は、ディスプレイ装置の画面であり、映像を表示することができる。例えば、ディスプレイ器100は、自発光ディスプレイ素子を有する複数の画素を介して映像を表示することができる。付加的に、ディスプレイ器100は、使用者のタッチをセンシングするタッチセンサーの役割をすることができる。
【0042】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ器100は、図7に示すように、ディスプレイパネル110およびバックカバー120を含むことができる。
【0043】
ディスプレイパネル110は、曲げることができる自発光ディスプレイパネルまたは曲面型自発光ディスプレイパネルを含むことができる。例えば、ディスプレイパネル110は、発光ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、フレキシブル発光ディスプレイパネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、または量子ドット発光ディスプレイパネルを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0044】
本明細書の一実施例に係るディスプレイパネル110は、ベース基板上に配置され、複数の画素を有する画素アレイ層、および画素アレイ層を覆う封止部材(encapsulation member)を含むことができる。
【0045】
複数の画素それぞれは、発光素子層を含むことができる。発光素子層は、封止部材を通過して外部に光を放出する上部発光構造(または前面発光構造)で実現したり、ベース基板を通過して外部に光を放出する下部発光構造(または背面発光構造)で実現したりすることができる。本明細書では、発光素子層が上部発光構造で実現されると仮定して説明する。
【0046】
封止部材は、画素アレイ層を覆うように実現することで、酸素および/または水分から発光素子層を保護する機能を含むことができる。例えば、上部発光構造による封止部材は、透明であり得、下部発光構造による封止部材は不透明であり得る。
【0047】
本明細書の一実施例に係るディスプレイパネル110は、使用者のタッチ位置を検出するためのタッチセンサー層(またはタッチ電極層)をさらに含むことができる。発光素子層が上部発光構造であるとき、タッチセンサー層は、封止部材上に配置され得る。発光素子層が下部発光構造であるとき、タッチセンサー層は、ベース基板上に配置され得る。
【0048】
バックカバー120は、ディスプレイ器100の背面構造物を実現され得る。バックカバー120は、ディスプレイパネル110の背面に配置されることで、ディスプレイパネル110の背面を覆、または支持することができる。
【0049】
本明細書の一実施例に係るバックカバー120は、金属材質または金属合金材質を含むことができる。例えば、バックカバー120は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、鉄とニッケルの合金、およびステンレス鋼(stainless steel)のいずれかの材質、これらの合金材質、または接合構造を有することができ、これに限定されるものではない。
【0050】
本明細書の一実施例に係るバックカバー120は、カバー連結部材130を媒介にしてディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され得る。
【0051】
カバー連結部材130は、バックカバー120とディスプレイパネル110の背面との間に介在されることで、バックカバー120とディスプレイパネル110の背面との間にエアギャップ(AG)を設けることができる。
【0052】
本明細書の一実施例に係るカバー連結部材130は、接着レジン、両面テープ、または両面接着フォームパッドであり得、衝撃吸収のために弾性を有することができる。
【0053】
本明細書の一実施例に係るカバー連結部材130は、磁石を含むことができる。例えば、カバー連結部材130は、ゴム磁石であり得るが、これに限定されるものではない。
【0054】
本明細書の一実施例に係るカバー連結部材130は、ディスプレイパネル110の背面の縁部分とバックカバー120の前面の縁部分に沿って配置され得る。例えば、バックカバー120とディスプレイパネル110の背面との間にエアギャップ(AG)は、カバー連結部材130によって囲まれる領域、または空間であり得る。
【0055】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ器100は、ミドルフレーム140をさらに含むことができる。
【0056】
ミドルフレーム140は、ディスプレイパネル110の背面側の縁部分とバックカバー120の前面の縁部分との間に配置され得る。ミドルフレーム140は、ディスプレイパネル110の外側面(または外側壁)とバックカバー120の外側面(または外側壁)の両方を囲むことにより、ディスプレイパネル110とバックカバー120のそれぞれの外側面を保護し、ディスプレイ装置の側面に対する外郭デザインを向上させることができる。例えば、ミドルフレーム140は、ミドルキャビネット、ミドルカバー、またはミドルシャーシなどで表現することができ、その用語に限定されるものではない。
【0057】
本明細書の一実施例に係るミドルフレーム140は、ディスプレイパネル110とバックカバー120のそれぞれの縁部分を支持する支持部、およびディスプレイパネル110とバックカバー120のそれぞれの側面を囲む側壁部を含むことができる。例えば、ミドルフレーム140は、支持部と側壁部の単一ボディをなす「├」字型または「┤」字型の断面構造を有する額縁構造を有することができる。
【0058】
本明細書の一実施例に係るミドルフレーム140において、支持部の第1面は、接着部材を媒介してディスプレイパネル110の背面の縁部分と結合し、支持部の第2面は、接着部材を媒介してバックカバー120の前面の縁部分と結合され得る。
【0059】
本明細書の一実施例に係るミドルフレーム140において、支持部の第1面は、ディスプレイパネル110の背面の縁部分から離隔し、支持部の第2面は、接着部材を媒介してバックカバー120の前面の縁部分と結合され得る。
【0060】
本明細書の一実施例に係るミドルフレーム140は、金属材質またはプラスチック材料からなることができる。例えば、ミドルフレーム140は、ディスプレイ装置の側面外観デザインを改善し、ディスプレイ装置の側面を保護するために金属材質からなることができるが、必ずしも金属材質に限定されるものではない。
【0061】
曲率可変装置200(または曲率可変ユニット)は、ディスプレイ器100の背面に配置され、ディスプレイ器100の曲率を変化させることができる。例えば、曲率可変装置200は、バックカバー120の背面に配置され得る。
【0062】
曲率可変装置200は、使用者(または視聴者)の操作に応答して、ディスプレイ器100の両側部をディスプレイ装置の前方(FD)の方に移動(または前進)させることで、ディスプレイ器100の両側部を中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出させることができる。これにより、ディスプレイ器100は、両側部が中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出されることで、0(zero)よりも大きい曲率を有する曲面形態に変形することができる。例えば、曲面形態に変形したディスプレイ器100は、ディスプレイ装置の前面に位置した視聴者が眺める時、中央部が両側部から凹に曲がって曲面形態を有することができる。このような曲面形態のディスプレイ器100は、使用者に、より立体感あって、没入感の高い映像を提供することができる。例えば、曲面形態のディスプレイ器100は、複数の使用者ではなく、一人の使用者が映像を視聴するときに実現することができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0063】
曲率可変装置200は、使用者の操作に応答して、ディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出したディスプレイ器100の両側部をディスプレイ装置の後方(RD)の方に移動(または後進)させることで、ディスプレイ器100の両側部を中央部と同一平面上に復帰させることができる。これにより、ディスプレイ器100は、両側部と中央部が同一平面上に位置することにより、0(zero)の曲率を有する平面形態に変形することができる。このような平面形態のディスプレイ器100は、一人の使用者ではなく、複数の使用者が画像を視聴するときに実現することができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0064】
本明細書の一実施例に係る曲率可変装置200は、アーク部材(arc member)210、駆動部220、およびガイド230を含むことができる。
【0065】
アーク部材210は、ディスプレイ器100の背面に配置され得る。例えば、アーク部材210は、バックカバー120の背面に配置され得る。
【0066】
本明細書の一実施例に係るアーク部材210は、曲線形態(curved shape)を有することができる。例えば、アーク部材210は、曲率可変部材(curvature variation member or curvature changing member)、曲率可変棒(curvature variation rod)、曲率可変バー(curvature variation bar)、または曲率可変パイプ(curvature variation pipe)などで表現することができ、その用語に限定されるものではない。
【0067】
アーク部材210は、駆動部220の駆動によって回転することにより、ディスプレイ器100の両側部をディスプレイ装置の前方(FD)または後方(RD)の方に移動させることができる。例えば、アーク部材210は、駆動部220の駆動によってその位置で第1回転方向に最大90度まで回転し、または第1回転方向とは反対の第2回転方向に最大90度まで回転することができる。ここで、第1回転方向は正方向回転または時計回りの回転であり得、第2回転方向は逆回転または反時計回りの回転であり得るが、これに限定されず、その逆であることもできる。例えば、ディスプレイ器100は、アーク部材210が第1回転方向に回転することにより、0(zero)よりも大きい曲率を有する曲面形態に変形することができ、アーク部材210が、第1回転方向に回転された状態で、第2回転方向に回転することにより、0(zero)の曲率を有する曲面形態に変形されるか、または復帰することができる。
【0068】
本明細書の一実施例に係るアーク部材210は、第1アーク部材211および第2アーク部材213を含むことができる。
【0069】
第1アーク部材211は、第1方向(X)と平行なディスプレイ器100の第1背面領域(RA1)に配置され得る。例えば、第1アーク部材211は、バックカバー120の第1背面領域(RA1)に配置され得る。第1背面領域(RA1)は直立状態または第2方向(Y)を基準に、ディスプレイ器100の背面のうち、第1長辺に隣接した上側背面領域であり得る。例えば、バックカバー120の第1背面領域(RA1)は、第1方向(X)と平行なディスプレイ器100の背面中間領域と第1長辺の間であり得る。
【0070】
第1アーク部材211は、曲線の形態を有することができる。第1アーク部材211は、ディスプレイ器100の第1長辺側に凸の曲線形態を有することができる。第1アーク部材211の中心部(または長さの中心部)は、ディスプレイ器100の第1長辺に隣接して、第1アーク部材211の両端(または両側部)は、ディスプレイ器100の垂直中間ライン(VCL)に隣接することができる。たとえば、0(zero)の曲率を有するディスプレイ器100の背面を眺める方向において(または背面視において)、第1アーク部材211の一端(または第1端)は、ディスプレイ器100の第1短辺(または第1背面の縁部分)の垂直中間ライン(VCL)に隣接することができ、第1アーク部材211の他端(または第2端)は、ディスプレイ器100の第2短辺(または第2背面の縁部分)が垂直中間ライン(VCL)に隣接することができる。
【0071】
第2アーク部材213は、第1方向(X)と平行なディスプレイ器100の第2背面領域(RA2)に配置され得る。第2アーク部材213は、バックカバー120の第2背面領域(RA2)に配置され得る。第2背面領域(RA2)は直立状態または第2方向(Y)を基準に、ディスプレイ器100の背面のうち、第2長辺に隣接する下側背面領域であり得る。バックカバー120の第2背面領域(RA2)は、ディスプレイ器100の第2長辺と背面中間領域との間であり得る。
【0072】
第2アーク部材213は、曲線の形態を有することができる。第2アーク部材213は、ディスプレイ器100の第2長辺の方に凸な曲線形態を有することができる。第2アーク部材213の中心部(または長さの中心部)は、ディスプレイ器100の第2長辺に隣接して、第2アーク部材213の両端(または両側部)は、ディスプレイ器100の垂直中間ライン(VCL)に隣接することができる。たとえば、0(zero)の曲率を有するディスプレイ器100の背面を眺める方向において(または背面視において)、第2アーク部材213の一端(または第1端)は、ディスプレイ器100の第1短辺(または第1背面の縁部分)の垂直中間ライン(VCL)に隣接することができ、第2アーク部材213の他端(または第2端)は、ディスプレイ器100の第2短辺(または第2背面の縁部分)が垂直中間ライン(VCL)に隣接することができる。
【0073】
第1アーク部材211と第2アーク部材213は、ディスプレイ器100の背面中間領域または垂直中間ライン(VCL)を間に置いて互いに対称になるように、ディスプレイ器100の背面に配置され得る。ここで、ディスプレイ器100の垂直中間ライン(VCL)は、ディスプレイ器100の短辺の長さ(または縦の長さ)の中心部上に位置することができる。
【0074】
本明細書の一実施例に係る第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、実現しようとするディスプレイ器100の最大曲率と対応する曲率を有する曲線形態を含むことができる。第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、円形の断面を有するとともに、曲線形態を有するアーク棒(arc rod)、アークバー(arc bar)、またはアークパイプ(arc pipe)であり得る。例えば、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、金属材質からなることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0075】
第1アーク部材211と第2アーク部材213は、駆動部220の駆動によって互いに反対の方向に回転することができる。本明細書の一実施例に係る第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれは、駆動部220の駆動によってその位置で互いに反対の方向に回転することができる。例えば、第1アーク部材211は、駆動部220の駆動によってその位置で第1回転方向に回転し、これと同時に、第2アーク部材213は、駆動部220の駆動によってその位置で第2の回転方向に回転することができる。逆に、第1アーク部材211は、駆動部220の駆動によってその位置で第2回転方向に回転し、これと同時に、第2アーク部材213は、駆動部220の駆動によってその位置で第1の回転方向に回転することができる。
【0076】
第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれの中心部との間に配置されるディスプレイ器100の背面の中央部空間は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれの中心部がディスプレイ器100の長辺に隣接して配置されることで、相対的に広い大きさを有することができ、これによって機構部品または回路部品が配置されるディスプレイ器100の背面空間の活用度が増加することができ、機構部品または回路部品の配置が容易になり得る。
【0077】
駆動部220は、ディスプレイ器100の背面中央領域に配置され得る。駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213との間に配置され得る。
【0078】
駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれを同時に回転させることができる。駆動部220は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれをその位置で互いに反対の回転方向に同時に回転させることができる。例えば、駆動部220は、第1アーク部材211をその位置で第1回転方向に最大90度まで回転させると同時に、第2アーク部材213をその位置で第2回転方向に最大90度まで回転させることができる。逆に、駆動部220は、第1アーク部材211をその位置で第2回転方向に最大90度まで回転させると同時に、第2アーク部材213をその位置で第1回転方向に最大90度まで回転させることができる。
【0079】
駆動部220は、回転モーターの回転運動と回転モーターの回転運動に連動した直線運動を介して、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれをその位置で同時に回転させることができる。
【0080】
ガイド230は、第2方向(Y)と平行になるようにディスプレイ器100の背面に配置してアーク部材210の第1中間部と第2中間部のそれぞれを移動可能に支持することができる。たとえば、0(zero)の曲率を有するディスプレイ器100の背面を眺める方向において、アーク部材210の第1中間部は、中心部と一端(または第1端)との間の中間(または右側中間)であることができ、アーク部材210の第2中間部は、中心部と他端(または第2端)との間の中間(または左側中間)であることができる。ガイド230は、曲線の形態を有するアーク部材210が回転するとき、ディスプレイ器100の厚さ方向(Z)を基準に、アーク部材210が、ディスプレイ器100の背面から浮き上がるのを防止し、これにより、アーク部材210の回転によって発生するアーク部材210の加圧力が減少(または損失)なしに、ディスプレイ器100の両側部に加えられ得る。例えば、ガイド230は、回転するアーク部材210の移動をガイドすることができ、回転するアーク部材210の台座の役割をすることができる。
【0081】
ガイド230の第1側(または一側)と第2側(または他側)のそれぞれは、ディスプレイ器100の背面に固定され得る。ガイド230の第1側と第2側のそれぞれは、バックカバー120の背面に固定され得る。ガイド230の第1側と第2側の間の中間部は、ディスプレイ器100の背面から離隔され得る。これにより、アーク部材210は、ディスプレイ器100の背面とガイド230の中間部の間の離隔空間に移動可能に配置されることで、回転時にガイド230によって浮きを防止することができ、ガイド230を支持台にして、ディスプレイ器100の両側部をディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出させることができる。
【0082】
本明細書の一実施例に係るガイド230は、ディスプレイ器100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)のそれぞれに配置され、第1アーク部材211と前記第2アーク部材213のそれぞれを移動可能に支持することができる。
【0083】
ディスプレイ器100において、第3背面領域(RA3)は、第2方向(Y)と平行なディスプレイ器100の水平中心ライン(HCL)を基準に、ディスプレイ器100の背面の右側の領域(または左側の領域)であり得る。第4背面領域(RA4)は、ディスプレイ器100の水平中心ライン(HCL)を基準に、ディスプレイ器100の背面中の左側の領域(または右側の領域)であり得る。ここで、ディスプレイ器100の水平中心ライン(HCL)は、ディスプレイ器100の長辺の長さ(または横の長さ)の中心部上に位置することができる。例えば、0(zero)の曲率を有するディスプレイ器100の背面を眺める方向において、第3背面領域(RA3)は、ディスプレイ器100の 第1短辺と水平中心ライン(HCL)との間の領域であり得、第4背面領域(RA4)は、ディスプレイ器100の第2短辺と水平中心ライン(HCL)との間の領域であり得る。
【0084】
本明細書の一実施例に係るガイド230は、第1~第4ガイド部材231、232、233、234を含むことができる。
【0085】
第1ガイド部材231は、ディスプレイ器100の第3背面領域(RA3)に配置され、第1アーク部材211の第1中間部を移動可能に支持することができる。
【0086】
第1ガイド部材231の第1側と第2側のそれぞれは、第1アーク部材211を間に置いてディスプレイ器100の第1背面領域(RA1)に固定され得る。例えば、第1ガイド部材231の第1側と第2側のそれぞれは、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の第1背面領域(RA1)に固定され得る。
【0087】
第1ガイド部材231の第1側と第2側との間の中間部は、第1アーク部材211の第1中間部と交差するように、バックカバー120の第3背面領域(RA3)に配置され得る。第1ガイド部材231の中間部は、第1側と第2側のそれぞれの高さによってバックカバー120の背面から第1ガイド部材231の直径よりも高い距離で離隔され得る。これにより、第1アーク部材211の第1中間部は、第1ガイド部材231の中間部とバックカバー120の背面との間の離隔空間内に移動可能であり得る。
【0088】
第2ガイド部材232は、ディスプレイ器100の第4背面領域(RA4)に配置され、第1アーク部材211の第2中間部を移動可能に支持することができる。このような第2ガイド部材232は、ディスプレイ器100の第4背面領域(RA4)の第1背面領域(RA1)に配置され、第1アーク部材211の第2中間部を移動可能に支持することを除いては、第1ガイド部材231と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0089】
第3ガイド部材233は、ディスプレイ器100の第3背面領域(RA3)に配置され、第2アーク部材213の第1中間部を移動可能に支持することができる。このような第3ガイド部材233は、ディスプレイ器100の第3背面領域(RA3)の第2背面領域(RA2)に配置され、第2アーク部材213の第1中間部を移動可能に支持することを除いては、第1ガイド部材231と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0090】
第4ガイド部材234は、ディスプレイ器100の第4背面領域(RA4)に配置され、第2アーク部材213の第2中間部を移動可能に支持することができる。このような第4ガイド部材234は、ディスプレイ器100の第4背面領域(RA4)の第2背面領域(RA2)に配置され、第2アーク部材213の第2中間部を移動可能に支持することを除いては、第1ガイド部材231と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0091】
第1ガイド部材231と第3ガイド部材233は、第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。第1ガイド部材231と第3ガイド部材233の間の離隔空間は、ディスプレイ装置の機構部品または回路部品を配置するためのディスプレイ器100の背面空間として活用され得る。同様に、第2ガイド部材232と第4ガイド部材234は、第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。第2ガイド部材232と第4ガイド部材234との間の離隔空間は、ディスプレイ装置の機構部品または回路部品を配置するためのディスプレイ器100の背面空間として活用され得る。
【0092】
本明細書の一実施例に係る曲率可変装置200は、固定ブラケット240をさらに含むことができる。
【0093】
固定ブラケット240は、ディスプレイ器100の第3背面領域(RA3)と第4背面領域(RA4)それぞれに配置され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端を移動可能に支持することができる。固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端を移動可能に支持し、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端の移動をガイドすることができる。このため、固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端が移動可能に挿入されるよう、内側面から一定の深さを有する側面ホーム(または側面ポケット部)を含むことができる。このような固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれが回転するとき、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端によって加えられる加圧力をディスプレイ器100の第1背面の縁部分と第2背面の縁部分のそれぞれに伝達することができる。この場合、固定ブラケット240は、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端がディスプレイ器100と面接触するようにし、これにより、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの先端とディスプレイ器100との間の局部的な点接触によるディスプレイ器100の局部的な損傷を防止する役割を兼ねることができる。
【0094】
本明細書の一実施例に係る固定ブラケット240は、第1~第4固定ブラケット241、242、243、244を含むことができる。
【0095】
第1固定ブラケット241は、ディスプレイ器100の第3背面領域(RA3)中の第1背面領域(RA1)に配置され、第1アーク部材211の一端(または第1端)を移動可能に支持することができる。例えば、第1固定ブラケット241は、バックカバー120の第1背面領域(RA1)中の第1背面の縁部分に固定され得る。
【0096】
第2固定ブラケット242は、ディスプレイ器100の第4背面領域(RA4)中の第1背面領域(RA1)に配置され、第1アーク部材211の他端(または第2端)を移動可能に支持することができる。例えば、第2固定ブラケット242は、バックカバー120の第1背面領域(RA1)中の第2背面の縁部分に固定され得る。
【0097】
第3固定ブラケット243は、ディスプレイ器100の第3背面領域(RA3)中の第2背面領域(RA2)に配置され、第2アーク部材213の一端(または第1端)を移動可能に支持することができる。例えば、第3固定ブラケット243は、バックカバー120の第2背面領域(RA2)中の第1背面の縁部分に固定され得る。
【0098】
第4固定ブラケット244は、ディスプレイ器100の第4背面領域(RA4)中の第2背面領域(RA2)に配置され、第2アーク部材213の他端(または第2端)を移動可能に支持することができる。例えば、第4固定ブラケット244は、バックカバー120の第2背面領域(RA2)中の第2背面の縁部分に固定され得る。
【0099】
第1~第4固定ブラケット241、242、243、244のそれぞれは、ディスプレイ器100の背面上に第2方向(Y)と平行に配置され得る。例えば、ディスプレイ器100が平面形態であるとき、アーク部材211、213の先端は、ディスプレイ器100の垂直中間ライン(VCL)に隣接した第1~第4固定ブラケット241、242、243、244のそれぞれの一側に隣接して配置され得る。また、ディスプレイ器100が平面形態から曲面形態に変形するとき、アーク部材211、213の先端は、アーク部材211、213の回転によって第1~第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれを加圧しながら、第1~第4固定ブラケット241、242、243、244それぞれの一側から他側の方に移動することができる。
【0100】
付加的に、固定ブラケット240の第1~第4固定ブラケット241、242、243、244のそれぞれは、ディスプレイ器100の背面上に第2方向(Y)と平行ではなく第2方向(Y)に対して一定の角度で傾いて配置され得る。一実施例に係る第1乃至第4固定ブラケット241、242、243、244のそれぞれは、アーク部材211、213の回転時、アーク部材211、213の先端の移動軌跡に対応するように傾いて配置され得る。例えば、第1~第4固定ブラケット241、242、243、244のそれぞれにおいて、ディスプレイ器100の垂直中間ライン(VCL)に隣接した一側は、他側よりも水平方向の中心線(HCL)の近くに配置され得る。
【0101】
スタンド300は、ディスプレイ器100の背面に配置され、ディスプレイ器100を直立状態で支持することができる。例えば、スタンド300は、曲率可変装置200によって支持され得る。
【0102】
本明細書の一実施例に係るスタンド300は、台座310およびポスト330を含むことができる。
【0103】
台座310は、一定の大きさを有するように実現され得る。台座310は、曲率可変ボタン部(CVB)および曲率可変ボタン部(CVB)の使用者操作によって曲率可変装置200の駆動部220を制御する曲率可変制御回路を含むことができる。
【0104】
ポスト330は、台座310に垂直に配置され、曲率可変装置200に配置されたギアボックスカバー290に結合され得る。これにより、ディスプレイ器100は、スタンド300のポスト330に直立状態で支持され、または取付けられ得る。
【0105】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、スタンド300に内蔵されたスピーカー装置(またはスピーカーユニット)350をさらに含むことができる。スピーカー装置350は、スタンド300のポスト330に内蔵することができる。一実施例に係るスピーカー装置350は、ウーファー(woofer)スピーカーであり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0106】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、スタンド300に内蔵された電源供給ボード370をさらに含むことができる。電源供給ボード370は、電源ケーブルを介して入力する入力電源を基盤に、ディスプレイ器100と曲率可変装置200のそれぞれの駆動のための駆動電源を生成して出力することができる。一実施例に係る電源供給ボード370は、電源変換回路(または電源変換モジュール)および電源管理回路(または電源管理モジュール)を含むことができる。
【0107】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、スタンド300に内蔵したシステムボード390をさらに含むことができ、これにより、ディスプレイ器100の背面に配置される曲率可変装置200の設計自由度が向上し得る。システムボード390(またはセットメインボード(set main board))は、ディスプレイ器100と曲率可変装置200のそれぞれを制御し、またディスプレイ装置の駆動およびディスプレイ器100に映像を表示するための各種の電子部品または各種回路モジュールなどを含むことができる。例えば、システムボード390は、ディスプレイ装置の全体的な駆動を制御するシステム制御モジュール、映像ソース処理モジュール、音声処理モジュール、および保存モジュールなどを含むことができる。
【0108】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、背面カーテン装置400をさらに含むことができる。
【0109】
図3から図5を参照すると、背面カーテン装置400は、曲率可変装置200を覆うように、ディスプレイ器100の背面に実現され得る。背面カーテン装置400は、ディスプレイ装置の背面構造を実現され得る。背面カーテン装置400は、曲率可変装置200の駆動に伴うディスプレイ器100の曲率の変化に対応するように変形され得る。
【0110】
本明細書の一実施例に係る背面カーテン装置400は、カーテンエッジフレーム410、カーテン背面フレーム430、および複数のカーテン部材450を含むことができる。
【0111】
カーテンエッジフレーム410は、ディスプレイ器100の背面の縁部分に連結され、第1開口部を含むことができる。例えば、カーテンエッジフレーム410は、ディスプレイ器100の背面の縁部分を除いた残りのディスプレイ器100の背面と重畳する第1開口部を有するように額縁形態で実現され得る。カーテンエッジフレーム410は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってバックカバー120の背面の縁部分に固定され得る。
【0112】
カーテン背面フレーム430は、カーテンエッジフレーム410に結合され、第1開口部と重畳する第2開口部を含むことができる。例えば、カーテン背面フレーム430は、カーテンエッジフレーム410の第1開口部と重畳する第2開口部を有するように額縁形態で実現され得る。カーテン背面フレーム430は、スクリューまたはボルトなどの結合部材によってカーテンエッジフレーム410に固定され得る。
【0113】
複数のカーテン部材450は、第2方向(Y)と平行であり、且つ第1方向(X)に沿って互いに離隔するようにカーテン背面フレーム430に固定され得る。複数のカーテン部材450は、第2方向(Y)と平行であり、且つ第1方向(X)に沿って互いに離隔するようにカーテン背面フレーム430の第2開口部に配置され得る。たとえば、複数のカーテン部材450のそれぞれは、一定の張力を有するようにカーテン背面フレーム430の第2開口部に配置され、ディスプレイ器100の曲率の変化に対応するように一定の角度を有するように傾くことができる。本明細書の一実施例に係る複数のカーテン部材450のそれぞれは、ディスプレイ器100の曲率の変化に対応するように変形可能なファイバー(fiber)材質またはファブリック(fabric)材質を含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、金属の材質からなることもできる。
【0114】
本明細書の一実施例に係る背面カーテン装置400は、スタンド連結孔470をさらに含むことができる。スタンド連結孔470は、複数のカーテン部材450の中間部を削除して実現されることで、ディスプレイ器100の背面中間部分をディスプレイ装置の後方(RD)に露出させることができる。これにより、スタンド300は、背面カーテン装置400のスタンド連結孔470を介して、曲率可変装置200に結合されるか、または連結されることで、ディスプレイ器100を支持することができる。
【0115】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、振動装置500をさらに含むことができる。
【0116】
図4から図6を参照すると、振動装置500は、ディスプレイ器100の背面に配置され、ディスプレイ器100を振動させてディスプレイ器100の振動によって音響を出力することができる。振動装置500は、ディスプレイ器100の背面に配置され、ディスプレイパネル110の振動によって音響が出力されるようディスプレイパネル110を振動させるように実現され得る。例えば、振動装置500は、ディスプレイ器100の第1振動領域(または第3背面領域(RA3))と第2振動領域(または第4背面領域(RA4))のそれぞれを振動させることで、ディスプレイ器100の第1振動領域と第2振動領域のそれぞれで発生する第1音響(または左側音響)と第2音響(または右側音響)のそれぞれをディスプレイ器100の前方(FD)に出力することにより、ステレオ音響を実現され得る。
【0117】
振動装置500は、ディスプレイ器100のバックカバー120に支持されてバックカバー120を貫通して、ディスプレイパネル110の背面と連結され得る。このため、バックカバー120は、振動装置500が挿入可能な貫通ホール121を含むことができる。例えば、振動装置500は、ディスプレイ器100のバックカバー120に固定され、ディスプレイ器100を直接振動させることができる。
【0118】
本明細書の一実施例に係る振動装置500は、第1および第2振動装置(または振動器)510、530を含むことができる。
【0119】
第1振動装置510は、ディスプレイ器100の第1振動領域(RA3)を振動させることにより、ディスプレイ器100の第1振動領域で発生する第1音響(または左側音響)をディスプレイ器100の前方(FD)に出力することができる。例えば、第1振動装置510は、バックカバー120に支持されてバックカバー120に配置された貫通ホール121を通過して、ディスプレイパネル110の背面と連結され得る。
【0120】
第2振動装置530は、ディスプレイ器100の第2振動領域(RA4)を振動させることにより、ディスプレイ器100の第2振動領域で発生する第2音響(または右側音響)をディスプレイ器100の前方(FD)に出力することができる。例えば、第2振動装置530は、バックカバー120に支持されてバックカバー120に配置された貫通ホール121を通過して、ディスプレイパネル110の背面と連結され得る。
【0121】
本明細書の一実施例に係る第1および第2振動装置510、530は、図4から図6に示すように、ツインタイプ(twin type)の構造に構成され得る。ツインタイプの構造は、2アレイ(two array)構造またはツインタイプ(twin type)の振動装置で実現することができ、用語に限定されるものではない。本明細書の一実施例に係る第1および第2振動装置510、530のそれぞれは、ツインタイプ(twin type)構造に限定されず、シングルタイプ(single type)構造で実現されるか、または2アレイ以上の構造で構成され得る。例えば、第1および第2振動装置510、530のそれぞれは、4アレイ構造、または6アレイ構造で構成され得る。
【0122】
本明細書の一実施例に係る第1振動装置510および第2振動装置530のそれぞれは、ディスプレイ器100に互いに平行に配置された一対の音響発生装置(または音響発生器)511、513、または第1および第2音響発生装置511、513を含むことができる。例えば、第1および第2振動装置510、530のそれぞれは、第1および第2音響発生装置511、513を含むツインタイプ(twin type)の振動装置で実現され得る。
【0123】
第1および第2音響発生装置511、513は、互いに平行になるようにディスプレイ器100のバックカバー120に支持され、バックカバー120に配置された貫通ホール121の第1および第2貫通ホール121a、121bそれぞれを通過して、ディスプレイパネル110の背面とそれぞれ連結され得る。
【0124】
第1振動装置510の第1音響発生装置511は、ディスプレイ器100の第1振動領域(RA3)と重畳するバックカバー120に配置された第1貫通ホール121aを通過して、ディスプレイパネル110の第1振動領域(RA3)に連結し、第1貫通ホール121a周辺のバックカバー120の背面に結合され得る。
【0125】
第1振動装置510の第2音響発生装置513は、ディスプレイ器100の第1振動領域(RA3)と重畳するバックカバー120に配置された第2貫通ホール121bを通過して、ディスプレイパネル110の第1振動領域(RA3)に連結され、第2貫通ホール121bの周りのバックカバー120の背面に結合され得る。
【0126】
第2振動装置530の第1音響発生装置511は、ディスプレイ器100の第2振動領域(RA4)と重畳するバックカバー120に配置された第1貫通ホール121aを通過して、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RA4)に連結し、第1貫通ホール121a周辺のバックカバー120の背面に結合され得る。
【0127】
第2振動装置530の第2音響発生装置513は、ディスプレイ器100の第2振動領域(RA4)と重畳するバックカバー120に配置された第2貫通ホール121bを通過して、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RA4)に連結し、第2貫通ホール121bの周辺のバックカバー120の背面に結合され得る。
【0128】
図7を参照すると、本明細書の一実施例に係るディスプレイ器100は、中間部材150をさらに含むことができる。
【0129】
中間部材150は、曲率可変装置200と重畳するようディスプレイ器100の内部に実現され得る。中間部材150は、曲率可変装置200の駆動によって発生される振動がディスプレイパネル110に伝達されることを防止することができる。また、中間部材150は、曲率可変装置200によるディスプレイ器100の曲率の変化時のディスプレイパネル110とバックカバー120の間の物理的な接触を防止することができる。
【0130】
一実施例に係る中間部材150は、曲率可変装置200と重畳するようディスプレイパネル110とバックカバー120の間に配置され得る。例えば、中間部材150は、ディスプレイ器100の水平中心線(HCL)と重畳するようディスプレイパネル110とバックカバー120の間に配置され得る。一実施例として、中間部材150は、第2方向(Y)と平行な線形態を有することができる。別の実施例としては、中間部材150は、バックカバー120の背面に接触する曲率可変装置200の接触面と同じ形態を有することができる。このような中間部材150は、ディスプレイ器100の第1振動領域(または第3背面領域(RA3))と第2振動領域(または第4背面領域(RA4))との間に配置されることで、第1振動領域と第2振動領域を空間的に分離し、これにより、第1振動領域と第2振動領域間の相互干渉を防止することができる。
【0131】
一実施例に係る中間部材150は、カバー連結部材130と同じか、異なる材質で実現 され得る。例えば、中間部材150は、接着樹脂、両面テープまたは両面接着フォームパッドであることができ、衝撃吸収のために弾性を有することができる。このような中間部材150は、緩衝部材、補強部材、領域分離部材、またはパーティション部材等で表現することができ、その用語に限定されるものではない。
【0132】
図8は、図6に示した線II-II’の断面図で、これは図4から図6に示した第1振動装置を示す断面図である。
【0133】
図4から図6、および図8を参照すると、本明細書の一実施例に係る第1振動装置510および第2振動装置530のそれぞれは、第1および第2音響発生装置511、513を含み、第1および第2音響発生装置511、513のそれぞれは、ベースフレーム501、マグネット502、ボビン503、コイル504、センターポール505、およびダンパー506を含むことができる。
【0134】
ベースフレーム501は、バックカバー120に固定される固定部で実現され得る。マグネット502、ボビン503、コイル504、センターポール505、およびダンパー506は、ディスプレイパネル110を振動させるための振動部で表現することができ、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0135】
本明細書の一実施例に係るベースフレーム501は、フレームボディ501a、上部プレート501b、および突出ブラケット501cを含むことができる。
【0136】
フレームボディ501aは、バックカバー120に固定され得る。フレームボディ501aは、マグネット502を支持する下部プレートの役割をすることができる。
【0137】
上部プレート501bは、中空部を有する円筒形態を有するように、フレームボディ501aの前面の縁部分に配置され得る。フレームボディ501aと上部プレート501bは、「U」字形態を有する1つのボディからなることができる。例えば、フレームボディ501aと上部プレート501bは、用語に限定されるものではなく、ヨーク(yoke)などの他の用語で表現され得る。
【0138】
突出ブラケット501cは、上部プレート501bの側面から突出され得る。突出ブラケット501cは、締結部材515によって、バックカバー120の背面に固定され、これにより、ベースフレーム501は、バックカバー120に固定され得る。
【0139】
締結部材515は、突出ブラケット501cを通過して、バックカバー120の背面に締結されるスクリューまたはボルトであり得る。この場合、バックカバー120の背面と突出ブラケット501cの間には緩衝部材600が介在され得る。
【0140】
緩衝部材600は、ディスプレイパネル110の曲率の変化時、ディスプレイパネル110の曲率によって、ベースフレーム501をチルトさせることで、音響発生装置511、513とディスプレイパネル110間の接触状態を維持させることができる。例えば、緩衝部材600は、弾性スプリングまたは弾性パッドであり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0141】
マグネット502と、ボビン503およびコイル504は、ベースフレーム501上に配置され、ディスプレイパネル110を振動させる磁力回路部または磁力振動部で表現され得る。
【0142】
本明細書の一実施例に係る磁気回路部は、コイル504の外側に配置されたマグネット502を含む外磁タイプ(external magnetic type)またはダイナミックタイプの構造を有するか、コイル504の内側に配置されたマグネット502を含む内磁タイプ(internal magnetic type)またはマイクロタイプの構造を有することができる。内磁タイプの構造を有する磁力回路部を含む音響発生装置511、513は、漏洩磁束が小さく、全体的に小さいサイズを有することができる利点を有する。本明細書に基づく音響発生装置511、513は、外磁タイプまたは内磁タイプの構造を有することができ、以下の説明では、内磁タイプの構造を有することに仮定して説明することにする。
【0143】
マグネット502は、ベースフレーム501の溝部に配置され得る。マグネット502は、ボビン503に挿入可能な円柱形態を有する永久磁石であり得る。
【0144】
ボビン503は、マグネット502の周囲を囲むようにベースフレーム501上に配置され、ディスプレイパネル110の背面と結合され得る。ボビン503は、円形形態または楕円形態(ellipse or oval)を有することができ、これに限定されるものではない。楕円形(oval shape)は、楕円形(elliptical shape)、端が丸い四角形(rectangular shape with rounded corners)、または幅が高さと異なる非円形の曲線型(non-circular curved shape having a width different from its height)を含むことができるが、必ずしもこれに限定されない。例えば、楕円形態のボビン503で、長軸の直径と短縮の直径の比率は、1.3:1から2:1で構成することができる。楕円形態のボビン503は、円形態よりも高音帯域の音響を改善することができ、振動による熱の発生が少ないことがあるので、優れた放熱特性を有することができる。
【0145】
コイル504は、ボビン503の外周面を取り囲むように巻かれ、外部からの駆動信号の電流(またはボイス電流)が供給される。コイル504は、ボビン503と一緒に昇降され得る。コイル504は、ボイスコイルなどで表現することができるが、この用語に限定されるものではない。コイル504に電流が印加されると、コイル504の周囲に形成される印加磁場とマグネット502の周囲に形成される外部磁場に基づくフレミングの左手法則によってボビン503全体が上下に移動するようになり、ボビン503の上下移動(または振動)によるディスプレイパネル110の振動によって音響(またはパネルの振動音響)が発生し、このような音響は、ディスプレイ器100の前方(FD)の方に出力され得る。
【0146】
センターポール505は、マグネット502上に配置してボビン503の振動をガイドすることができる。例えば、センターポール505は、ボビン503の中空部に挿入または収容されることで、ボビン503によって囲まれ得る。例えば、センターポール505は、昇降ガイドまたはポールピース(pole pieces)などで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0147】
ダンパー506は、ベースフレーム501とボビン503の間に配置され得る。一実施例に係るダンパー506は、ベースフレーム501のフレームボディ501aから上部プレート501bを取り囲むように突出した突出フレームとボビン503の上側外周面の間に配置され得る。ダンパー506は、一端と他端との間に蛇腹構造を有することにより、ボビン503の振動によって収縮および弛緩され得る。このようなダンパー506は、復元力を介してボビン503の振動距離(または上下移動距離)を制限することができる。一実施例として、ボビン503は、一定の距離以上に振動し、または一定の距離以下に振動するとき、ダンパー506の復元力により元の位置に原状復帰することができる。例えば、ダンパー506は、スパイダー(spider)、サスペンション(suspension)、またはエッジ(edge)などの他の用語で表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0148】
本明細書の一実施例に係る第1および第2音響発生装置511、513のそれぞれは、ボビン503の上部に配置されたボビンの保護部材507をさらに含むことができる。例えば、ボビン保護部材507は、ボビンリングまたはボビンキャップで表現することもできるが、これに限定されるものではない。
【0149】
ボビン保護部材507は、ボビン503の前面(または先端部)に配置されてボビン503の昇降(または振動)をディスプレイパネル110の背面に伝達する。一実施例に係るボビン保護部材507は、ボビン503の前面に配置されたリング状、ボビン503の前面全体を覆う円板形状、またはボビン503の前面と上部外側面を包み込むキャップ形状を有することができ、形状に限定されるものではない。
【0150】
ボビン保護部材507は、第1接着部材を媒介してディスプレイパネル110の背面に配置(または結合)することができる。第1接着部材はディスプレイパネル110の背面とボビン保護部材507の間に介在することができる。一実施例に係る第1接着部材は接着剤や両面テープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0151】
本明細書の一実施例に係るボビン保護部材507は、射出物または金属の金型品の形態で構成することができる。例えば、ボビン保護部材507は、繊維強化材、繊維強化材を含んだ複合樹脂、または金属で構成することができ、この場合、音響発生装置511、513の駆動時に発生する熱を放出する放熱機能を兼ねることができる。
【0152】
図4から図8を参照すると、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、スリット125をさらに含むことができる。
【0153】
スリット125は、ディスプレイ器100の曲率の変化時、振動装置500に加わる応力を減少させることができるように実現され得る。また、スリット125は、ディスプレイ器100の曲率に応じたディスプレイパネル110とバックカバー120との間の位置別のエアギャップ(AG)の変化(または偏差)による音質劣化を最小限に抑えることができるように実現され得る。
【0154】
スリット125は、振動装置500と重畳するバックカバー120に配置され得る。一実施例に係るスリット125は、一対の音響発生装置511、513の間と重畳するバックカバー120を貫通するように実現され得る。例えば、スリット125は、バックカバー120に形成された第1貫通ホール121aと第2貫通ホール121bとの間で、バックカバー120を貫通するように実現され得る。
【0155】
スリット125は、第2方向(Y)と平行な長さを有することができる。スリット125の長さは、音響発生装置511、513の長さよりも長くすることができる。スリット125の一端は、一対の音響発生装置511、513の間に配置され得る。
【0156】
スリット125は、ディスプレイ器100の厚さ方向(Z)に沿って、バックカバー120を垂直方向に貫通するように形成されることで、ディスプレイパネル110とバックカバー120の間のエアギャップ(AG)(または内部エアギャップ)をバックカバー120の背面の外部(または外部エアギャップ)と連通させることができる。このようなスリット125は、ディスプレイパネル110とバックカバー120の間のエアギャップ(AG)を、外部エアギャップと連通されることで、ディスプレイパネル110の振動(または震え)時、内部のエアギャップ(AG)と外部エアギャップの間の空気の流れを円滑にすることができる。これにより、ディスプレイパネル110が安定的に振動するようにして、ディスプレイパネル110の振動による低音域帯の周波数特性および音圧特性を増加させることができる。例えば、低音域帯の周波数は800Hz以下であり得、これに限定されるものではない。
【0157】
図9は、図6に示した「B1」部分の拡大図であり、図10は、図6に示した「B2」の部分の拡大図であり、図11は、図6に示した「B3」の部分の拡大図であり、これは曲率可変装置の駆動部を説明するための図である。
【0158】
図9から図11を、図6と結び付けると、本明細書の一実施例に係る曲率可変装置200の駆動部220は、支持プレート221、回転駆動部222、直線駆動部223、回転リンク部224、およびホルダー部225を含むことができる。
【0159】
支持プレート221は、ディスプレイ器100の背面正中央部と重畳するように配置され得る。例えば、支持プレート221は、第1方向(X)と平行な一定の幅と第2方向(Y)と平行な一定の長さを有するように実現され、第1アーク部材211と第2アーク部材213それぞれの中心部(または長さの中心部)と重畳するようバックカバー120の背面に配置(または結合)され得る。このような支持プレート221は、回転駆動部222、直線駆動部223、回転リンク部224、およびホルダー部225のそれぞれを支持することができる。
【0160】
一実施例に係る支持プレート221は、プレート固定部材によってバックカバー120の背面に配置(または結合)され得る。一実施例として、プレート固定部材は、スクリューまたはボルトなどであり得る。他の例として、プレート固定部材は、衝撃吸収のために弾性を有する接着レジン、両面テープまたは両面接着フォームパッドであり得る。プレート固定部材が弾性を有する場合、曲率可変装置200の駆動によって発生される振動が、バックカバー120に伝達されることを防止されるか、または最小限に抑えされ得る。
【0161】
回転駆動部222は、ディスプレイ器100の背面領域に配置され、回転運動を介して直線駆動部223を直線運動させることができる。例えば、回転駆動部222は、支持プレート221の背面中央部に配置され得る。
【0162】
一実施例に係る回転駆動部222は、少なくとも一つの回転モーター222a、222b、回転伝達部(RTP)、およびピニオンギア(PG)を含むことができる。
【0163】
少なくとも一つの回転モーター222a、222bは、ディスプレイ器100の背面中間領域に配置され、支持プレート221によって支持され得る。少なくとも一つの回転モーター222a、222bは、ディスプレイ器100の曲率の変化のための使用者の操作に応答して回転伝達部(RTP)に回転力を提供することができる。
【0164】
一実施例に係る駆動部220は、バランスの維持と騒音低減および駆動力(または回転力)のマージンの確保のために、第1および第2回転モーター222a、222b(または一対の回転モータ)を含むことができる。
【0165】
第1および第2回転モーター222a、222bは、回転伝達部(RTP)間に置いて互いに並んで配置され得る。第1回転モーター222aの駆動軸(または回転軸)と第2回転モーター222bの駆動軸(または回転軸)のそれぞれは、第1アーク部材211に隣接するか、第1アーク部材211を向くように配置され得る。この場合、第1および第2回転モーター222a、222bは、互いに同じ方向に回転することができる。
【0166】
一実施例に係る第1及び第2回転モーター222a、222bのそれぞれは、駆動軸(または回転軸)が、ディスプレイ器100の背面上でディスプレイ器100の短辺の方に向くように一定の角度で回転した状態で配置され得る。
【0167】
回転伝達部(RTP)は、支持プレート221に配置され、少なくとも一つの回転モーター222a、222bに回転可能に連結され得る。例えば、回転伝達部(RTP)は、第1回転モーター222aと第2回転モーター222bの間に連結され得る。回転伝達部(RTP)は、少なくとも一つの回転モーター222a、222b、または第1および第2回転モーター222a、222bの回転に連動して回転することにより、ピニオンギア(PG)を回転運動させることができる。例えば、回転伝達部(RTP)は、ギア組立体、ギアアセンブリ、または減速ギア部で表現することもできるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0168】
一実施例に係る回転伝達部(RTP)は、第1および第2回転モーター222a、222bそれぞれの回転運動をピニオンギア(PG)に伝達することができる。回転伝達部(RTP)は、第1および第2回転モーター222a、222bそれぞれの回転速度を減速させてピニオンギア(PG)を回転させることができる。例えば、回転伝達部(RTP)は、第1および第2回転モーター222a、222bそれぞれの第1回転方向(または時計回り)の回転運動をピニオンギア(PG)に伝達することにより、ピニオンギア(PG)を第1回転方向に回転させることができる。逆に、回転伝達部(RTP)は、第1および第2回転モーター222a、222bそれぞれの第2回転方向(または反時計回り)の回転運動をピニオンギア(PG)に伝達することにより、ピニオンギア(PG)を第2回転方向に回転させることができる。
【0169】
一実施例に係る回転伝達部(RTP)は、第1回転モーター222aの回転運動をピニオンギア(PG)に伝達するための、第1ウォーム(W1)、第1ウォーム歯車(worm gear)(WG1)、および第1平歯車(SG1)を含むことができる。
【0170】
第1ウォーム(W1)は、第1回転モーター222aの駆動軸に連結され得る。第1ウォーム(W1)は、第1回転モーター222aの第1回転方向の回転によって、第1回転方向に回転し、又は第1回転モーター222aの第2回転方向の回転によって第2回転方向に回転することができる。
【0171】
第1ウォーム歯車(WG1)は、第1ウォーム(W1)と連結(または噛合)して、第1ウォーム(W1)の回転運動によって回転することができる。例えば、第1ウォーム歯車(WG1)は、第1ウォーム(W1)が1回転したとき、1つのギアだけ回転することができる。第1ウォーム歯車(WG1)の厚さ方向(Z)を基準に、第1ウォーム歯車(WG1)の回転軸方向は、第1ウォーム(W1)の回転軸方向と直角であり得る。例えば、第1ウォーム(W1)の回転軸方向は、第2方向(Y)と平行、または第2方向(Y)から傾斜することができ、第1ウォーム歯車(WG1)の回転軸方向は、バックカバー120の厚さ方向(Z)と平行であり得る。
【0172】
一実施例に係る第1ウォーム歯車(WG1)は、第1サイズを有する下部ウォーム歯車、及び第1サイズよりも小さい第2サイズを有する上部ウォーム歯車を含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第1ウォーム歯車(WG1)において、下部ウォーム歯車は、第1ウォーム(W1)と連結(または噛合)することができ、上部ウォーム歯車は、第1平歯車(spur gear)(SG1)と連結(または噛合)され得る。
【0173】
第1平歯車(SG1)は、第1ウォーム歯車(WG1)と連結(または噛合)して、第1ウォーム歯車(WG1)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することができる。例えば、第1平歯車(SG1)は、第1ウォーム歯車(WG1)の上部ウォーム歯車と第2平歯車(SG2)の間に連結(または噛合)され得る。
【0174】
第2平歯車(SG2)は、第1平歯車(SG1)と連結(または噛合)して、ピニオンギア(PG)と連結(または噛合)され得る。第2平歯車(SG2)は、第1平歯車(SG1)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することにより、ピニオンギア(PG)を回転運動させることができる。
【0175】
一実施例に係る第2平歯車(SG2)は、第1サイズを有する下部平歯車、及び第1サイズよりも大きい第2サイズを有する上部平歯車を含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第2平歯車(SG2)において、下部平歯車は、ピニオンギア(PG)と連結(または噛合)され、上部平歯車は、第1平歯車(SG1)と連結(または噛合)され得る。
【0176】
一実施例に係る回転伝達部(RTP)は、第2回転モーター222bの回転運動をピニオンギア(PG)に伝達するための、第2ウォーム(W2)、第2ウォーム歯車(WG2)、第3及び第4平歯車(SG3、SG4)をさらに含むことができる。
【0177】
第2ワーム(W2)は、第2回転モーター222bの駆動軸に連結され得る。第2ウォーム(W2)は、第2回転モーター222bの第1回転方向の回転によって、第1回転方向に回転し、又は第2回転モーター222bの第2回転方向の回転によって第2回転方向に回転することができる。
【0178】
第2ウォーム歯車(WG2)は、第2ウォーム(W2)と連結(または噛合)して、第2ウォーム(W2)の回転運動によって回転することができる。例えば、第2ウォーム歯車(WG2)は、第2ウォーム(W2)が1回転したとき、1つのギアだけ回転することができる。第2ウォーム歯車(WG2)の厚さ方向(Z)を基準に、第2ウォーム歯車(WG2)の回転軸方向は、第2ウォーム(W2)の回転軸方向と直角であり得る。例えば、第2ウォーム(W2)の回転軸方向は、第2方向(Y)と平行、または第2方向(Y)から傾斜することができ、第2ウォーム歯車(WG2)の回転軸方向は、バックカバー120の厚さ方向(Z)と平行であり得る。
【0179】
一実施例に係る第2ウォーム歯車(WG2)は、第1サイズを有する下部ウォーム歯車、及び第1サイズよりも小さい第2サイズを有する上部ウォーム歯車を含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第2ウォーム歯車(WG2)において、下部ウォーム歯車は、第2ウォーム(W2)と連結(または噛合)され、上部ウォーム歯車は、第3平歯車(SG3)と連結(または噛合)され得る。
【0180】
第3平歯車(SG3)は、第2ウォーム歯車(WG2)と連結(または噛合)して、第2ウォーム歯車(WG2)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することができる。例えば、第3平歯車(SG3)は、第2ウォーム歯車(WG2)の上部ウォーム歯車と第4平歯車(SG4)の間に連結(または噛合)され得る。
【0181】
第4平歯車(SG4)は、第3平歯車(SG3)との連結(または噛合)し、ピニオンギア(PG)と連結(または噛合)され得る。第4平歯車(SG4)は、第3平歯車(SG3)の回転運動方向とは反対の方向に回転運動することにより、ピニオンギア(PG)を回転運動させることができる。
【0182】
一実施例に係る第4平歯車(SG4)は、第1サイズを有する下部平歯車、及び第1サイズよりも大きい第2サイズを有する上部平歯車を含む二重ギア構造を含むことができる。例えば、二重ギア構造を有する第4平歯車(SG4)において、下部平歯車は、ピニオンギア(PG)と連結(または噛合)され、上部平歯車は、第3平歯車(SG3)と連結(または噛合)され得る。
【0183】
ピニオンギア(PG)は、回転伝達部(RTP)によって伝達される回転運動によって回転運動することにより、直線駆動部223を直線運動させることができる。
【0184】
一実施例に係るピニオンギア(PG)は、第1サイズを有する第1ピニオンギア(PG1)と、第1サイズよりも大きい第2サイズを有する第2ピニオンギア(PG2)を含む二重ギア構造を含むことができる。
【0185】
第1ピニオンギア(PG1)は、直線駆動部223に連結(または噛合)され得る。第1ピニオンギア(PG1)は、回転伝達部(RTP)によって伝達される回転運動によって回転運動することにより、直線駆動部223を直線運動させることができる。
【0186】
第2ピニオンギア(PG2)は、回転伝達部(RTP)に連結(または噛合)され得る。第2ピニオンギア(PG2)は、回転伝達部(RTP)の第2平歯車(SG2)に連結(または噛合)され得る。例えば、第2ピニオンギア(PG2)は、回転伝達部(RTP)の第2平歯車(SG2)の下部平歯車に連結(または噛合)され得る。第2ピニオンギア(PG2)は、回転伝達部(RTP)の第4平歯車(SG4)に追加で連結(または噛合)され得る。例えば、第2ピニオンギア(PG2)は、回転伝達部(RTP)の第4平歯車(SG4)の下部平歯車に連結(または噛合)され得る。第2ピニオンギア(PG2)は、回転伝達部(RTP)の第2平歯車(SG2)の回転運動によって回転運動し、又は回転伝達部(RTP)の第2平歯車(SG2)と第4平歯車(SG4)それぞれの回転運動によって回転運動することができる。
【0187】
直線駆動部223は、回転駆動部222の回転運動によって直線運動することにより、回転リンク部224を回転させることができる。
【0188】
一実施例に係る直線駆動部223は、第1ラックギア部223a及び第2ラックギア部223bを含むことができる。
【0189】
第1ラックギア部223aは、回転駆動部222に備えられたピニオンギア(PG)の回転運動によって、ディスプレイ器100の第1背面領域(RA1)で第2方向(Y)に沿って直線運動して回転リンク部224を回転させ、これにより、第1アーク部材211を回転させることができる。例えば、第1ラックギア部223aは、ピニオンギア(PG)の第1回転方向の回転運動によって、第2方向(Y)のうち、第1直線方向(Y+)に直線運動することができる。逆に、第1ラックギア部223aは、ピニオンギア(PG)の第2回転方向の回転運動によって、第2方向(Y)のうち、第1直線方向(Y+)と反対の第2直線方向(Y-)に直線運動することができる。
【0190】
一実施例に係る第1ラックギア部223aは、第1ラックギアバー(RGB1)、第1-1ラックギア(RG11)、及び第1-2ラックギア(RG12)を含むことができる。
【0191】
第1ラックギアバー(RGB1)は、ディスプレイ器100の第1背面領域(RA1)上に位置した支持プレート221上に第2方向(Y)に沿って摺動(または直線運動)可能に配置され得る。
【0192】
第1-1ラックギア(RG11)は、第1ラックギアバー(RGB1)の一側(または下側)から突出(または延長)され、ピニオンギア(PG)に連結(または噛合)され得る。例えば、第1-1ラックギア(RG11)は、ピニオンギア(PG)の第2ピニオンギア(PG2)と重畳するよう第1ラックギアバー(RGB1)の一側(または下側)から第2方向(Y)に沿って突出(または延長)され、ピニオンギア(PG)の第1ピニオンギア(PG1)と連結(または噛合)され得る。
【0193】
一実施例に係る第1-1ラックギア(RG11)は、第1ラックギアバー(RGB1)の一側(または下側)から突出(または延長)された第1突出部の内側面に形成し、ピニオンギア(PG)の第1ピニオンギア(PG1)の一側面と連結(または噛合)され得る。
【0194】
第1-2ラックギア(RG12)は、第1ラックギアバー(RGB1)の他側(または上側)の端部に形成し、回転リンク部224に連結(または噛合)され得る。例えば、第1-2ラックギア(RG12)は、第1ラックギアバー(RGB1)の他側(または上側)の端部に第2方向(Y)に沿って、あらかじめ設定されたピッチを有するように形成し、回転リンク部224に連結(または噛合)され得る。第1-2ラックギア(RG12)は、第1ラックギアバー(RGB1)の直線運動によって回転リンク部224を回転運動させることができる。
【0195】
第2ラックギア部223bは、回転駆動部222に備えられたピニオンギア(PG)の回転運動によって、ディスプレイ器100の第2背面領域(RA2)において第2方向(Y)に沿って第1ラックギア部223aと反対方向に直線運動して回転リンク部224を回転させ、これにより、第2アーク部材213を回転させることができる。
【0196】
第2ラックギア部223bは、ピニオンギア(PG)を間に置いて第1ラックギア部223aと平行に配置され得る。第2ラックギア部223bは、ピニオンギア(PG)の回転運動によって、第1ラックギア部223aと反対方向に直線運動することができる。例えば、第2ラックギア部223bは、ピニオンギア(PG)の第1回転方向の回転運動によって、第2方向(Y)のうち、第2直線方向(Y-)に直線運動することができる。逆に、第2ラックギア部223bは、ピニオンギア(PG)の第2回転方向の回転運動によって、第2方向(Y)のうち、第1直線方向(Y+)に直線運動することができる。
【0197】
一実施例に係る第2ラックギア部223bは、第2ラックギアバー(RGB2)、第2-1ラックギア(RG21)、及び第2-2ラックギア(RG22)を含むことができる。
【0198】
第2ラックギアバー(RGB2)は、ディスプレイ器100の第2背面領域(RA2)上に位置した支持プレート221上に、第2方向(Y)に沿って摺動(または直線運動)可能に配置され得る。
【0199】
第2-1ラックギア(RG21)は、第2ラックギアバー(RGB2)の他側(または上側)から突出(または延長)してピニオンギア(PG)に連結(または噛合)され得る。例えば、第2-1ラックギア(RG21)は、ピニオンギア(PG)の第2ピニオンギア(PG2)と重畳するよう第2ラックギアバー(RGB2)の他側(または上側)から第2方向(Y)に沿って突出(または延長)され、ピニオンギア(PG)の第1ピニオンギア(PG1)と連結(または噛合)され得る。
【0200】
一実施例に係る第2-1ラックギア(RG21)は、第2ラックギアバー(RGB2)の他側(または上側)から突出(または延長)された第2突出部の内側面に形成して、ピニオンギア(PG)の第1ピニオンギア(PG1)の一側面と連結(または噛合)され得る。
【0201】
第2-2ラックギア(RG22)は、第2ラックギアバー(RGB2)の一側(または下側)の端部に形成して回転リンク部224に連結(または噛合)され得る。例えば、第2-2ラックギア(RG22)は、第2ラックギアバー(RGB2)の一側(または下側)の端部に第2方向(Y)に沿って、あらかじめ設定されたピッチを有するように形成し、回転リンク部224に連結(または噛合)され得る。第2-2ラックギア(RG22)は、第2ラックギアバー(RGB2)の直線運動によって回転リンク部224を回転運動させることができる。
【0202】
ピニオンギア(PG)の第1ピニオンギア(PG1)は、第1ラックギア部223aと第2ラックギア部223bの間に連結(または噛合)され得る。例えば、ピニオンギア(PG)の第1ピニオンギア(PG1)は、第1ラックギア部223aの第1-1ラックギア(RG11)と第2ラックギア部223bの第2-1ラックギア(RG21)の間に連結(または噛合)され得る。これにより、第1ラックギア部223aと第2ラックギア部223bのそれぞれは、ピニオンギア(PG)の第1ピニオンギア(PG1)の回転運動によって、互いに反対の直線方向(+Y、-Y)に直線運動することができる。
【0203】
回転リンク部224は、直線駆動部223の直線運動によって回転運動してアーク部材210を回転させることができる。回転リンク部224は、アーク部材210の中心部に回転可能に固定することにより、直線駆動部223の直線運動によって回転運動してアーク部材210を回転させることができる。
【0204】
一実施例に係る回転リンク部224は、第1回転リンクギア224a及び第2回転リンクギア224bを含むことができる。
【0205】
第1回転リンクギア224aは、アーク部材210の第1アーク部材211の中心部に固定して直線駆動部223の第1ラックギア部223aの直線運動によって回転運動することにより、第1アーク部材211を回転させることができる。例えば、第1回転リンクギア224aは、第1直線方向(Y+)に沿う第1ラックギア部223aの直線運動によって、第1回転方向に回転することにより、第1アーク部材211を第1回転方向に90度回転させることができる。逆に、第1回転リンクギア224aは、第2直線方向(Y-)に沿う第1ラックギア部223aの直線運動によって第2回転方向に回転することにより、第1アーク部材211を第2回転方向に90度回転させることができる。例えば、ディスプレイ器100の第1背面領域(RA1)は、第1回転リンクギア224aの第1回転方向の回転に伴う第1アーク部材211の第1回転方向の回転によって0(zero)よりも大きい曲率を有する曲面形態に変形させることができ、第1アーク部材211が第1回転方向に回転した状態で、第1回転リンクギア224aの第2回転方向の回転による第1アーク部材211の第2回転方向の回転によって0(zero)の曲率を有する平面形態に変形されるか、または復帰することができる。
【0206】
一実施例に係る第1回転リンクギア224aは、第1ラックギア部223aと連結(または噛合)する複数のピニオン平歯車(PSG)を含むことができる。例えば、第1回転リンクギア224aは、円周面の半分以下の円周面に実現された複数のピニオン平歯車(PSG)を含むことにより、第1ラックギア部223aの直線運動によって±90度の範囲内で回転することができる。
【0207】
第2回転リンクギア224bは、アーク部材210の第2アーク部材213の中心部に固定して、直線駆動部223の第2ラックギア部223bの直線運動によって回転運動することにより、第2アーク部材213を回転させることができる。例えば、第2回転リンクギア224bは、第2直線方向(Y-)に沿う第2ラックギア部223bの直線運動によって第2回転方向に回転することにより、第2アーク部材213を第2回転方向に90度回転させることができる。逆に、第2回転リンクギア224bは、第1直線方向(Y+)に沿う第2ラックギア部223bの直線運動によって、第1回転方向に回転することにより、第2アーク部材213を第1回転方向に90度回転させることができる。例えば、ディスプレイ器100の第2背面領域(RA2)は、第2回転リンクギア224bの第2回転方向の回転に伴う第2アーク部材213の第2回転方向の回転によって0(zero)よりも大きい曲率を有する曲面形態に変形させることができ、第2アーク部材213が第2回転方向に回転した状態で、第2回転リンクギア224bの第1回転方向の回転による第2アーク部材213の第1回転方向の回転によって0(zero)の曲率を有する平面形態に変形されるか、または復帰することができる。
【0208】
一実施例に係る第2回転リンクギア224bは、第2ラックギア部223bと連結(または噛合)する複数のピニオン平歯車(PSG)を含むことができる。例えば、第2回転リンクギア224bは、円周面の半分以下の円周面に実現された複数のピニオン平歯車(PSG)を含むことにより、第2ラックギア部223bの直線運動によって±90度の範囲内で回転することができる。
【0209】
ホルダー部225は、支持プレート221に配置してアーク部材210を回転可能に支持することができる。例えば、ホルダー部225は、支持プレート221に配置してアーク部材210の第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれを回転可能に支持することができる。
【0210】
一実施例に係るホルダー部225は、一対の第1ホルダー225a、および一対の第2ホルダー225bを含むことができる。
【0211】
一対の第1ホルダー225aは、第1ラックギア部223aと第1回転リンクギア224aのそれぞれを挟んで互いに平行に支持プレート221に配置してアーク部材210の第1アーク部材211を回転可能に支持することができる。例えば、第1アーク部材211は、一対の第1ホルダー225aのそれぞれを貫通して一対の第1ホルダー225aのそれぞれに回転可能に支持することができる。
【0212】
一対の第2ホルダー225bは、第2ラックギア部223bと第2回転リンクギア224bのそれぞれを挟んで互いに平行に支持プレート221に配置してアーク部材210の第2アーク部材213を回転可能に支持することができる。例えば、第2アーク部材213は、一対の第2ホルダー225bのそれぞれを貫通して一対の第2ホルダー225bのそれぞれに回転可能に支持することができる。
【0213】
一実施例に係るホルダー部225は、一対の第1ホルダー225aそれぞれと第1アーク部材211との間に介在した第1ベアリング226a、および一対の第2ホルダー225bそれぞれと第2アーク部材213との間に介在した第2ベアリング226bをさらに含むことができる。
【0214】
本明細書の一実施例に係る曲率可変装置200の駆動部220は、ガイドレール部227をさらに含むことができる。
【0215】
ガイドレール部227は、支持プレート221と直線駆動部223の間に配置し、直線駆動部223の直線運動をガイドすることができる。
【0216】
一実施例に係るガイドレール部227は、支持プレート221と直線駆動部223の第1ラックギア部223aとの間に配置された第1ガイドレール227a、および支持プレート221と直線駆動部223の第2ラックギア部223bとの間に配置された第2ガイドレール277bを含むことができる。
【0217】
第1ガイドレール227aは、第1ラックギア部223aの第1ラックギアバー(RGB1)の摺動をガイドすることができる。例えば、第1ガイドレール227aは、ガイド溝を有するように支持プレート221上に配置され得る。この場合、第1ラックギア部223aの第1ラックギアバー(RGB1)は、第1ガイドレール227aのガイド溝に摺動可能に挿入されたスライド突出部を含むことができる。これにより、第1ラックギア部223aは、ピニオンギア(PG)の回転によって第1ガイドレール227a上で直線運動することができる。
【0218】
第2ガイドレール277bは、第2ラックギア部223bの第2ラックギアバー(RGB2)の摺動をガイドすることができる。例えば、第2ガイドレール277bは、ガイド溝を有するように支持プレート221上に配置され得る。この場合、第2ラックギア部223bの第2ラックギアバー(RGB2)は、第2ガイドレール277bのガイド溝に摺動可能に挿入されたスライド突出部を含むことができる。これにより、第2ラックギア部223bは、ピニオンギア(PG)の回転によって第2ガイドレール277b上で直線運動することができる。
【0219】
本明細書の一実施例に係る曲率可変装置200の駆動部220は、リミットスイッチ部228をさらに含むことができる。
【0220】
リミットスイッチ部228は、直線駆動部223に隣接するように支持プレート221上に配置され、直線駆動部223の最大直線運動距離を制限することができる。例えば、リミットスイッチ部228は、直線駆動部223との物理的な接触によって、直線駆動部223の最大直線運動距離を制限することができる。
【0221】
一実施例に係るリミットスイッチ部228は、第1リミットスイッチ部228a及び第2リミットスイッチ部228bを含むことができる。
【0222】
第1リミットスイッチ部228aは、第2方向(Y)に沿って直線運動する第1ラックギア部223aの最大直線運動距離を制限することができる。第1リミットスイッチ部228aは、第1アーク部材211の最大回転角度を制限し、またディスプレイ器100の最大曲率を制限することができる。
【0223】
一実施例に係る第1リミットスイッチ部228aは、第1ラックギア部223aの外側壁に形成された第1スイッチコンタクト部(SCP1)、第1スイッチコンタクト部(SCP1)の一側と接触する第1-1リミットスイッチ(LS11)、及び第1スイッチコンタクト部(SCP1)の他側と接触する第1-2リミットスイッチ(LS12)を含むことができる。
【0224】
第1スイッチコンタクト部(SCP1)は、第1ラックギア部223aの第1-2ラックギア(RG12)に隣接する第1ラックギアバー(RGB1)の外側壁に形成された凹部(または凸部)を含むことができる。例えば、第1スイッチコンタクト部(SCP1)は、台形構造を有するように、第1ラックギアバー(RGB1)の外側壁に凹に形成することができる。
【0225】
第1スイッチコンタクト部(SCP1)の一側は、第1ラックギアバー(RGB1)の外側壁から一定の角度を有して傾斜するように形成することができる。例えば、第1スイッチコンタクト部(SCP1)の一側は、傾斜面を有するように形成され、第1ラックギアバー(RGB1)の直線運動(Y-)によって、第1-1リミットスイッチ(LS11)と接触する第1-1ストッパー(SP11)であり得る。
【0226】
第1スイッチコンタクト部(SCP1)の他側は、第2方向(Y)に沿って、第1スイッチコンタクト部(SCP1)の一側から離隔した第1ラックギアバー(RGB1)の外側壁から一定の角度を有して傾斜するように形成することができる。例えば、第1スイッチコンタクト部(SCP1)の他側は、傾斜面を有するように形成され、第1ラックギアバー(RGB1)の直線運動(Y+)によって、第1-2リミットスイッチ(LS12)と接触する第1-2ストッパー(SP12)であり得る。
【0227】
第1-1リミットスイッチ(LS11)は、第2直線方向(Y-)に沿って直線運動する第1ラックギア部223aに形成された第1-1ストッパー(SP11)と物理的に接触したときに、第1-1リミット信号を生成して、曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第1-1リミットスイッチ(LS11)から提供される第1-1リミット信号に応答して回転モーター222a、222bの回転を停止させることができる。
【0228】
第1-2リミットスイッチ(LS12)は、第1直線方向(Y+)に沿って直線運動する第1ラックギア部223aに形成された第1-2ストッパー(SP12)と物理的に接触したときに、第1-2リミット信号を生成して、曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第1-2リミットスイッチ(LS12)から提供される第1-2リミット信号に応答して回転モーター222a、222bの回転を停止させることができる。
【0229】
第2リミットスイッチ部228bは、第2方向(Y)に沿って直線運動する第2ラックギア部223bの最大直線運動距離を制限することができる。第2リミットスイッチ部228bは、第2アーク部材213の最大回転角度を制限し、又はディスプレイ器100の最大曲率を制限することができる。
【0230】
一実施例に係る第2リミットスイッチ部228bは、第2ラックギア部223bの外側壁に形成された第2スイッチコンタクト部(SCP2)、第2スイッチコンタクト部(SCP2)の一側と接触する第2-1リミットスイッチ(LS21)、及び第2スイッチコンタクト部(SCP2)の他側と接触する第2-2リミットスイッチ(LS22)を含むことができる。
【0231】
第2スイッチコンタクト部(SCP2)は、第2ラックギア部223bの第2-2ラックギア(RG22)に隣接する第2ラックギアバー(RGB2)の外側壁に形成された凹部(または凸部)を含むことができる。例えば、第2スイッチコンタクト部(SCP2)は、台形構造を有するように第2ラックギアバー(RGB2)の外側壁に凹に形成され得る。
【0232】
第2スイッチコンタクト部(SCP2)の一側は、第2ラックギアバー(RGB2)の外側壁から一定の角度を有して傾斜するように形成され得る。例えば、第2スイッチコンタクト部(SCP2)の一側は、傾斜面を有するように形成され、第2ラックギアバー(RGB2)の直線運動(Y-)によって、第2-1リミットスイッチ(LS21)と接触する第2-1ストッパー(SP21)であり得る。
【0233】
第2スイッチコンタクト部(SCP2)の他側は、第2方向(Y)に沿って、第2スイッチコンタクト部(SCP2)の一側から離隔した第2ラックギアバー(RGB2)の外側壁から一定の角度を有して傾斜するように形成され得る。例えば、第2スイッチコンタクト部(SCP2)の他側は、傾斜面を有するように形成され、第2ラックギアバー(RGB2)の直線運動(Y+)によって、第2-2リミットスイッチ(LS22)と接触する第2-2ストッパー(SP22)であり得る。
【0234】
第2-1リミットスイッチ(LS21)は、第1直線方向(Y+)に沿って直線運動する第2ラックギア部223bに形成された第2-1ストッパー(SP21)と物理的に接触したときに、第2-1リミット信号を生成して、曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第2-1リミットスイッチ(LS21)から提供される第2-1リミット信号に応答して回転モーター222a、222bの回転を停止させることができる。
【0235】
第2-2リミットスイッチ(LS22)は、第2直線方向(Y-)に沿って直線運動する第2ラックギア部223bに形成された第2-2ストッパー(SP22)と物理的に接触したときに、第2-2リミット信号を生成して、曲率可変制御回路に提供することができる。曲率可変制御回路は、第2-2リミットスイッチ(LS22)から提供される第2-2リミット信号に応答して回転モーター222a、222bの回転を停止させることができる。
【0236】
本明細書の一実施例に係る曲率可変装置200の駆動部220は、摺動ガイド部229をさらに含むことができる。
【0237】
摺動ガイド部229は、直線駆動部223が浮かずに、第2方向(Y)に沿って直線運動するように実現され得る。
【0238】
一実施例に係る摺動ガイド部229は、一対の第1スライドガイド229a、および一対の第2スライドガイド229bを含むことができる。
【0239】
一対の第1スライドガイド229aは、第1ラックギア部223aを間に置いて支持プレート221に配置され得る。一対の第1スライドガイド229aのそれぞれは、第1ラックギア部223aの上面の端部分と外側壁を覆うことができる。たとえば、一対の第1スライドガイド229aのそれぞれは、第1ラックギア部223aの外側壁を覆う側壁部と第1ラックギア部223aの上面の端部分を覆う前面部を含むことができる。このような一対の第1スライドガイド229aは、側壁部を通じて第1ラックギア部223aの直線運動をガイドして、フロント部を通じて直線運動する第1ラックギア部223aの浮きを防止することができる。
【0240】
一対の第2スライドガイド229bは、第2ラックギア部223bを間に置いて支持プレート221に配置され得る。一対の第2スライドガイド229bのそれぞれは、第2ラックギア部223bの上面の端部分と外側壁を覆うことができる。たとえば、一対の第2スライドガイド229bのそれぞれは、第2ラックギア部223bの外側壁を覆う側壁部と第2ラックギア部223bの上面の端部分を覆う前面部を含むことができる。このような一対の第2スライドガイド229bは、側壁部を通じて第2ラックギア部223bの直線運動をガイドして、フロント部を通じて直線運動する第2ラックギア部223bの浮きを防止することができる。
【0241】
本明細書の他の例に係る曲率可変装置200は、ギアボックスカバー290をさらに含むことができる。
【0242】
ギアボックスカバー290は、支持プレート221に結合して駆動部220の中心部を覆うように実現され得る。ギアボックスカバー290は、スタンドのポストに支持されるか、または取付けされ得る。
【0243】
図12Aは、本明細書に係るディスプレイ装置の平面形態を示す断面図であり、図12Bは、本明細書に係るディスプレイ装置の曲率可変状態を示す断面図である。
【0244】
図12Aを参照すると、本明細書に係るディスプレイ装置では、ディスプレイ器100は、O(zero)の曲率(R0)を有する平面形態に配置(または実現)され得る。例えば、図9から図11に示すように、曲率可変装置200の回転モーター222a、222bは、第1リミットスイッチ部228aの第1-1リミット信号と第2リミットスイッチ部228bの第2-1リミット信号に基づいて回転運動を停止することができる。
【0245】
平面形態のディスプレイ器100は、使用者の操作に応答して、図1図2及び図12Bに示すように、Oの(zero)ではない曲率(R1)を有する曲面形態に配置(または実現)され得る。例えば、曲率可変装置200のアーク部材210は、ディスプレイ器100の背面と平行に横に倒した状態で、使用者の操作に応じた回転モーター222a、222bの回転運動に連動して所定の位置で最大90度まで回転してディスプレイ器100の厚さ方向(Z)に起こし、回転しながら起こされるアーク部材210の先端に発生する加圧力が固定ブラケット240を介してディスプレイ器100に加えられ、これにより、ディスプレイ器100の両側部が、中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出され得る。最後に、ディスプレイ器100は、ディスプレイ器100の厚さ方向(Z)に起こされたアーク部材210の回転運動によって、ディスプレイ器100の両側部が、中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)の方に突出されることで、O(zero)ではない曲率(R1)を有する曲面形態に変形され得る。例えば、図9から図11に示すように、ディスプレイ器100を曲面形態に変形させる曲率可変装置200の回転モーター222a、222bは、第1リミットスイッチ部228aの第1-2リミット信号と第2リミットスイッチ部228bの第2-2リミット信号に基づいて回転運動を停止され得る。
【0246】
逆に、曲率可変装置200のアーク部材210は、ディスプレイ器100の厚さ方向(Z)に起こされた状態から、使用者の操作に応じた回転モーター222a、222bの回転運動に連動して所定の位置で最大90度まで回転してディスプレイ器100の背面と平行に横に倒し、これにより、ディスプレイ器100は、弾性復元力によってO(zero)の曲率(R0)を有する平面形態に配置(または実現)され得る。
【0247】
図13は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置で、位置調節装置を説明するための図である。
【0248】
図13を参照すると、本明細書の一実施例に係る位置調節装置700は、スタンド300に取付けられたディスプレイ器100の高さを上昇(Y+)させ、または下降(Y-)させることができるように実現され得る。
【0249】
位置調節装置700(または位置調節ユニット)は、支持ブラケット710およびディスプレイ昇降装置720を含むことができる。
【0250】
支持ブラケット710は、ディスプレイ器100の背面に結合され得る。本明細書の一実施例に係る支持ブラケット710は、図5図6、および図9に示したディスプレイ器100の背面に配置された曲率可変装置200のギアボックスカバー290と結合され得る。例えば、支持ブラケット710は、スクリュー、またはボルトなどの締結部材によってギアボックスカバー290に結合されるか、またはギアボックスカバー290を支持することができる。
【0251】
ディスプレイ昇降装置720は、スタンド300のポスト330に配置され、支持ブラケット710に連結され得る。ディスプレイ昇降装置720は、昇降調節ノブ727に対する使用者の操作によって支持ブラケット710を第2方向(Y)に上昇(Y+)させ、または下降(Y-)させることで、支持ブラケット710に取り付けられたディスプレイ器100の高さを調節することができる。例えば、ディスプレイ昇降装置720は、ボールスクリュー方式によって支持ブラケット710を昇降されることで、ディスプレイ器100の高さを基準位置(Pref)から上昇させ、または下降させることができる。
【0252】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ昇降装置720は、連結フレーム721、昇降軸723、昇降ガイド725、および昇降調節ノブ727を含むことができる。
【0253】
連結フレーム721は、ディスプレイ器100の厚さ方向(Z)に配置され、スタンド300のポスト330の内側壁を貫通して支持ブラケット710に結合され得る。
【0254】
昇降軸723は、第2方向(Y)と平行にポスト330の内部に昇降可能に配置され、連結フレーム721と結合され得る。
【0255】
昇降ガイド725は、第2方向(Y)と平行にポスト330の内部に配置され、昇降軸723の昇降をガイドすることができる。例えば、昇降ガイド725は、昇降軸723の昇降をガイドするガイドレールを含むことができる。この場合、昇降軸723は、昇降ガイド725のガイドレールが挿入されるガイド溝を含み、昇降ガイド725のガイドレールに沿って第2方向(Y)に昇降され得る。
【0256】
昇降調節ノブ727は、ポスト330の上面に回転可能に配置され、昇降軸723の上側と連結され得る。昇降調節ノブ727は、使用者の操作によって、第1回転方向に回転して昇降軸723を上昇(Y+)させ、使用者の操作によって第2回転方向に回転して昇降軸723を下降(Y-)させることができる。このため、昇降調節ノブ727は、ねじ山部727aを含むことができ、昇降軸723は、上側に配置されて昇降調節ノブ727のねじ山部727aとの連結(または噛合)したねじ孔725aを含むことができる。
【0257】
昇降調節ノブ727のねじ山部727aは、昇降調節ノブ727の回転によって回転して昇降軸723を第2方向(Y)に直線運動させることができる。例えば、昇降調節ノブ727が第1回転方向に回転するとき、ねじ山部727aは、第1回転方向に回転して昇降軸723を第2方向(Y)に直線運動(または上昇)させることができる。逆に、昇降調節ノブ727が第2回転方向に回転するとき、ねじ山部727aは、第2回転方向に回転して昇降軸723を第2方向(Y)に直線運動(または下降)させることができる。
【0258】
本明細書の一実施例に係る位置調節装置700は、スタンド300に取付けられた垂直状態(Pv)のディスプレイ器100を一定の角度で傾斜(θ1、θ2)させることができるように実現され得る。このため、位置調節装置700は、ディスプレイチルト装置730をさらに含むことができる。
【0259】
ディスプレイチルト装置730は、支持ブラケット710とディスプレイ昇降装置720の間に配置して、使用者の操作によってディスプレイ器100を一定の角度でチルト(θ1、θ2)させることができる。
【0260】
本明細書の一実施例に係るディスプレイチルト装置730は、チルトハウジング731、支持フレーム733、ボールナット735、チルト調節ノブ737、およびノブ支持部739を含むことができる。
【0261】
チルトハウジング731は、支持ブラケット710の背面に結合され得る。例えば、チルトハウジング731は、支持ブラケット710とスタンド300のポスト330の間で支持ブラケット710の背面に結合され得る。
【0262】
支持フレーム733は、ディスプレイ昇降装置720の連結フレーム721に支持(または結合)して、チルトハウジング731に回転可能に支持することができる。チルトハウジング731は、チルト軸732を媒介にして支持フレーム733に回転可能に支持され得る。
【0263】
ボールナット735(またはボールスクリューナット)は、チルトハウジング731の内部上側に固定され得る。
【0264】
チルト調節ノブ737は、ボールナット735に連結(または噛合)するようにチルトハウジング731の背面に配置され得る。チルト調節ノブ737は、チルトハウジング731の背面を貫通してボールナット735に連結(または噛合)するボールスクリューを含むことができる。
【0265】
チルト調節ノブ737は、使用者の操作によって、第1回転方向に回転してボールナット735をディスプレイ器100の厚さ方向(Z)に前進させることで、チルト軸732を回転軸にしてチルトハウジング731を第1角度(θ1)で傾斜させることができる。例えば、垂直状態(Pv)のディスプレイ器100は、チルト調節ノブ737が第1回転方向に回転するとき、上側部が下側部よりディスプレイ装置の前方に突出することによって、垂直状態(Pv)から第1角度(θ1)でチルトされ得る。
【0266】
逆に、チルト調節ノブ737は、使用者の操作によって第2回転方向に回転してボールナット735をディスプレイ器100の厚さ方向(Z)に後進させることで、チルト軸732を回転軸にしてチルトハウジング731を垂直状態(Pv)に復帰させ、または垂直状態(Pv)から第2角度(θ2)でチルトさせることができる。例えば、垂直状態(Pv)のディスプレイ器100は、チルト調節ノブ737が第2回転方向に回転するとき、下側部が上側部よりディスプレイ装置の前方に突出することによって、垂直状態(Pv)から第2角度(θ2)でチルトされ得る。
【0267】
ノブ支持部739は、支持フレーム733の上側に結合するか支持フレーム733の上側から突出してチルト調節ノブ737を回転可能に支持することができる。ノブ支持部739は、チルト調節ノブ737の背面から突出した突出軸を回転可能に支持することができる。これにより、チルト調節ノブ737は、ノブ支持部739を支持台にして直線運動せずにその位置で回転運動することにより、ボールナット735を直線運動させることができる。
【0268】
このように、本例に係る位置調節装置700を含むディスプレイ装置は、使用者の操作によってディスプレイ器100の高さと角度が調節されることで、使用者の嗜好に合った視聴高さと角度を提供することができる。
【0269】
図14は、本明細書の他の例に係るディスプレイ装置を示す分解斜視図であり、図15は、図14に示したディスプレイ器の背面に配置された曲率可変装置および振動装置を示す図であり、図16は、図14に示した線III-III’の断面図で、これは図1から図13に示したディスプレイ装置において、ディスプレイ器の構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、ディスプレイ器を除いた残りの構成要素については、同一の符号を付与し、それに伴う重複説明は省略または簡略にする。
【0270】
図14から図16を参照すると、本明細書の他の例に係るディスプレイ装置において、ディスプレイ器100は、曲率可変装置200を収納する溝部127をさらに含むことができる。
【0271】
溝部127は、ディスプレイ器100の背面から凹に形成して曲率可変装置200を収納するように実現され得る。例えば、溝部(ホーム部)127は、曲率可変装置200を収納することにより、ディスプレイ装置の厚さを減少させることができる。
【0272】
一実施例に係る溝部127は、曲率可変装置200と重畳するようディスプレイ器100の背面から凹に実現された第1溝127aを含むことができる。
【0273】
第1溝127aは、曲率可変装置200の駆動部220と重畳するバックカバー120から凹に形成され得る。例えば、第1溝127aは、バックカバー120からディスプレイパネル110の背面側に突出されることで、バックカバー120に凹に形成され得る。溝部127は、第2方向(Y)に沿って長く延長された形態を有するように、バックカバー120からディスプレイパネル110の背面側に突出することにより、第1方向(X)に基づいて、ディスプレイ器100の両側部が、中央部よりもディスプレイ装置の前方(FD)に向かって突出するディスプレイ器100の曲率の変化に影響を与えずに、ディスプレイ器100の剛性を補強することができる。例えば、溝部127が第2方向(Y)以外の第1方向(X)に沿って長く延長された形態で形成する場合、溝部127によるディスプレイ器100の剛性補強によってディスプレイ器100の曲率が変化できないか、または困難な場合があり得る。このように、第1溝127aは、凹部、彫り込み部、収容部、収納部、剛性補強部、スペース分割部、またはフォーミング部などで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0274】
第1溝127aは、曲率可変装置200の支持プレート221と同じ形状を有することができる。第1溝127aの底部とバックカバー120の背面の間の距離(または高さ)は、曲率可変装置200の支持プレート221の高さ(または厚さ)と同じか大きくすることができる。例えば、第1溝127aの底部とバックカバー120の背面との間の距離(または高さ)は、ディスプレイパネル110とバックカバー120の間の最短距離内で曲率可変装置200の支持プレート221の高さ(または厚さ)と同じか大きくすることができる。
【0275】
一実施例に係る曲率可変装置200の支持プレート221は、プレート固定部材によってバックカバー120の背面に配置(または結合)され得る。一実施例として、プレート固定部材は、スクリューまたはボルトなどであり得る。他の例として、プレート固定部材は、衝撃吸収のために弾性を有する接着レジン、両面テープまたは両面接着フォームパッドであり得る。プレート固定部材が弾性を有する場合には、曲率可変装置200の駆動によって発生される振動が、バックカバー120に伝達されることを防止、または最小限に抑えることができる。
【0276】
第1溝127aは、中間部材150を介してディスプレイパネル110の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、中間部材150は、第1溝127aとディスプレイパネル110の間に配置されるか、または介在され得る。
【0277】
第1溝127aは、ディスプレイ器100の背面を眺める方向において、ディスプレイ器100の背面領域を空間的に左側背面領域(LRA)と右側背面領域(RRA)に分離することができる。例えば、第1溝127aは、中間部材150と一緒にディスプレイ器100の背面領域を空間的に左側背面領域(LRA)と右側背面領域(RRA)に分離することにより、ディスプレイパネル110の第1振動領域と第2振動領域を空間的に分離し、これにより、第1振動領域と第2振動領域間の相互干渉を防止し、または最小限に抑えて、ディスプレイパネル110の振動によって発生する音響の特性を向上させることができる。第1溝127aと中間部材150は、空間分割部またはパーティション部材等で表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0278】
一実施例に係る溝部127は、曲率可変装置200の固定ブラケット240と重畳するようにディスプレイ器100の背面から凹に実現された第2溝127b及び第3溝127cをさらに含むことができる。
【0279】
第2溝127bは、曲率可変装置200の第1および第3固定ブラケット241、243と重畳するバックカバー120から凹に形成され得る。例えば、第2溝127bは、バックカバー120からディスプレイパネル110の背面側に突出することにより、バックカバー120に凹に形成され得る。例えば、第2溝127bは、第1および第3固定ブラケット241、243の両方を収納するように第2方向(Y)に沿って、バックカバー120の第1背面の縁部分から凹に形成することにより、ディスプレイ器100の曲率の変化に影響を与えずに、ディスプレイ器100の端部分の剛性を補強することができる。
【0280】
第2溝127bの底部とバックカバー120の背面の間の距離(または高さ)は、第1溝127aの底部とバックカバー120の背面との間の距離(または高さ)と同一または工程誤差の範囲内で実質的に同一であり得る。例えば、バックカバー120の背面に配置されたアーク部材210の中心部は、曲率可変装置200の駆動部220が第1溝127aに挿入される挿入深さだけバックカバー120の背面に近接することができる。これにより、第1および第3固定ブラケット241、243のそれぞれが、第2溝127bに挿入されることにより、アーク部材210の中心部と一端それぞれとバックカバー120の背面との間の距離が一定に維持されるか、またはアーク部材210の中心部と一端が平衡を成すことができる。
【0281】
第3溝127cは、曲率可変装置200の第2及び第4固定ブラケット242、244と重畳するバックカバー120から凹に形成され得る。例えば、第3溝127cは、バックカバー120からディスプレイパネル110の背面側に突出することにより、バックカバー120に凹に形成され得る。例えば、第3溝127cは、第2および第4固定ブラケット242、244の両方を収納するように第2方向(Y)に沿って、バックカバー120の第2背面の縁部分から凹に形成することにより、ディスプレイ器100の曲率の変化に影響を与えずに、ディスプレイ器100の端部分の剛性を補強することができる。
【0282】
第3溝127cの底部とバックカバー120の背面との間の距離(または高さ)は、第1溝127aの底部とバックカバー120の背面との間の距離(または高さ)と同一または工程誤差の範囲内で実質的に同一であり得る。例えば、バックカバー120の背面に配置されたアーク部材210の中心部は、曲率可変装置200の駆動部220が第1溝127aに挿入される挿入深さだけバックカバー120の背面に近接することができる。これにより、第2および第4固定ブラケット242、244のそれぞれが、第3溝127cに挿入されることにより、アーク部材210の中心部と他端それぞれとバックカバー120の背面との間の距離が一定に維持されるか、またはアーク部材210の中心部と他端が平衡を成すことができる。
【0283】
第2溝127bと第3溝127cのそれぞれは、カバー連結部材130を介してディスプレイパネル110の背面に連結又は結合され得る。例えば、カバー連結部材130は、第2溝127b及び第3溝127cのそれぞれとディスプレイパネル110の間に配置されるか、または介在され得る。
【0284】
本明細書の他の形態に係るディスプレイ装置は、図1から図13に示したディスプレイ装置のように、曲面形態で湾曲したディスプレイ器100(または表示画面)を介して、視聴者の視聴没入感を極大化させることができ、ディスプレイパネル110の振動によって、発生される音響を通じて使用者(または視聴者)の視聴没入感を極大化させることができる。また、本明細書の他の形態に係るディスプレイ装置は、曲率可変装置200を収納する溝部127をさらに含むことにより、薄い厚さを有することができ、ディスプレイ器100の剛性が補強され、溝部127と中間部材150によってディスプレイパネル110の第1振動領域と第2振動領域を空間的に分割することによって、ディスプレイパネル110の振動によって発生する音響の特性を向上させ、ステレオ音響を実現すことができる。
【0285】
図17は、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置を示す分解斜視図であり、図18は、図17に示した線IV-IV’の断面図で、これは図1から図13に示したディスプレイ装置において、振動装置を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動装置を除いた残りの構成要素については、同一の符号を付与し、それに伴う重複説明は省略または簡略にする。
【0286】
図1図17及び図18を参照すると、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置では、振動装置500は、ディスプレイ器100の内部に実現され得る。
【0287】
振動装置500は、ディスプレイパネル110を振動板として使用して、ディスプレイパネル110の振動によって発生する音響(PVS)がディスプレイ装置の前方(FD)に出力されるように実現され得る。一実施例に係る振動装置500は、圧電特性(または圧電効果)を有する圧電素子(または圧電物質)を用いたフィルム構造を含むことができる。例えば、振動装置500は、フィルムスピーカー、フィルムツイーター、圧電フィルムアクチュエータ、音響フィルムアクチュエータ、フィルムエキサイター、圧電フィルムスピーカー、音響フィルムスピーカー、音響フィルムツイーター、または圧電フィルムツイーターなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0288】
振動装置500は、ディスプレイパネル110とバックカバー120の間のエアギャップ(AG)に配置するか、または実現することで、ディスプレイパネル110を振動させることができる。
【0289】
一実施例に係る振動装置500は、ディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され、ディスプレイパネル110を振動させて音響(PVS)を出力することができる。例えば、振動装置500は、ディスプレイパネル110を直接に振動させることができる。選択的に、振動装置500は、ディスプレイパネル110の背面と向き合うバックカバー120に配置し、エアギャップ(AG)内に音圧を発生させ、この音圧によってディスプレイパネル110を振動させることができる。例えば、振動装置500は、ディスプレイパネル110を間接的に振動させることができる。
【0290】
振動装置500は、外部から印加される音響信号(またはボイス信号)による圧電効果(piezoelectric effect)(または圧電特性)によって収縮と膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができ、このような振動によって、ディスプレイパネル110を振動させることができ、これにより、ディスプレイパネル110の振動によって音響(PVS)を発生させることができる。
【0291】
振動装置500は、接着部材590を介してディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され得る。接着部材590は、接着樹脂を含むかまたは接着層を有する両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッド、両面フォームパッドテープ、両面粘着パッド、両面粘着ギャップパッド、または両面接着フォームパッドなどを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、接着部材590の接着樹脂または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、接着部材590の接着樹脂または接着層は、振動装置500の振動が失わずにディスプレイパネル110に伝達されるように、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質と比較して、相対的に硬度が高い特性を有するアクリル系の接着物質を含むことができる。
【0292】
一実施例に係る振動装置500は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570を含むことができる。
【0293】
第1振動発生器550は、ディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)を振動させるように実現され得る。例えば、第1振動発生器550は、接着部材590を介してディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)に対応するディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され得る。
【0294】
第1振動発生器550は、圧電特性を有する圧電素子(または圧電物質)を含み、ディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)を振動させるように実現され得る。例えば、第1振動発生器550は、接着部材590を介してディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)に対応するディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され得る。このような第1振動発生器550は、ディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)を振動させ、これにより、ディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)の振動によって発生する第1音響(または左側音響)をディスプレイ装置の前方(FD)に出力することができる。
【0295】
第2振動発生器570は、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RRA)を振動させるように実現され得る。例えば、第2振動発生器570は、接着部材590を介してディスプレイパネル110の第2振動領域(RRA)に対応するディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され得る。
【0296】
第2振動発生器570は、圧電特性を有する圧電素子(または圧電物質)を含み、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RRA)を振動させるように実現され得る。例えば、第2振動発生器570は、接着部材590を介してディスプレイパネル110の第2振動領域(RRA)に対応するディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され得る。このような第2振動発生器570は、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RRA)を振動させ、これにより、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RRA)の振動によって発生する第2音響(または右側音響)をディスプレイ装置の前方(FD)に出力することができる。
【0297】
ディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)と第2振動領域(RRA)は、前述した中間部材150によって空間的に分離され、これにより、第1及び第2音響間の相互干渉を防止又は最小限に抑えて、ディスプレイパネル110の振動によって発生する音響の特性を向上させることができる。
【0298】
このように、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置は、図1から図13に示したディスプレイ装置と同じ効果を有することができる。また、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置は、振動装置500が、ディスプレイ器100の内部に実現されることで薄い厚さを有することができ、振動装置500と曲率可変装置200の間の機構的な干渉がなく、振動装置500と曲率可変装置200のそれぞれに対する設計の自由度が向上され得る。
【0299】
図19は、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置を示す分解斜視図であり、図20は、図19に示した線V-V’の断面図で、これは14から図16に示したディスプレイ装置において、振動装置を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動装置を除いた残りの構成要素については、同一の符号を付与し、それに伴う重複説明は省略または簡略にする。
【0300】
図1図19及び図20を参照すると、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置では、振動装置500は、ディスプレイ器100の内部に実現され得る。
【0301】
振動装置500は、ディスプレイパネル110を振動板として使用して、ディスプレイパネル110の振動によって発生される音響(PVS)をディスプレイ装置の前方(FD)に出力するように実現され得る。このような振動装置500は、図17及び図18で説明した振動装置500と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略または簡略にする。
【0302】
一実施例に係る振動装置500は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570を含むことができる。
【0303】
第1振動発生器550は、ディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)を振動させるように実現され得る。例えば、第1振動発生器550は、接着部材590を介してディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)に対応するディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され得る。このような第1振動発生器550は、図17及び図18で説明した第1振動発生器550と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0304】
第2振動発生器570は、ディスプレイパネル110の第2振動領域(RRA)を振動させるように実現され得る。例えば、第2振動発生器570は、接着部材590を介してディスプレイパネル110の第2振動領域(RRA)に対応するディスプレイパネル110の背面に連結(または結合)され得る。このような第2振動発生器570は、図17及び図18で説明した第2振動発生器570と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0305】
ディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)と第2振動領域(RRA)は、前述した溝部127の第1溝127a及び第1溝127aと、ディスプレイパネル110との間の中間部材150によって空間的に分離され、これにより、第1及び第2音響間の相互干渉を防止又は最小限に抑えて、ディスプレイパネル110の振動によって発生する音響の特性を向上させることができる。
【0306】
このように、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置は、図14から図16に示したディスプレイ装置と同じ効果を有することができる。また、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置は、図17及び図18に示したディスプレイ装置と同じ効果を追加で有することができる。また、本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置は、曲率可変装置200を収納する溝部127をさらに含むことにより、さらに薄い厚さを有することができ、ディスプレイ器100の剛性が補強され、溝部127と中間部材150によってディスプレイパネル110の第1振動領域(LRA)と第2振動領域(RRA)が空間的に分割されることで、ディスプレイパネル110の振動によって発生される音響の特性を向上させ、ステレオ音響を実現することができる。
【0307】
図21は、本明細書の一実施例に係る振動発生器を示す図であって、これは、図17から図20に示した第1及び第2振動発生器を説明するための図である。
【0308】
図12を参照すると、本明細書の一実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、圧電振動部551、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0309】
圧電振動部551は、圧電特性(または圧電効果)を有する圧電素子(または圧電物質)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら正(+)イオンと負(-)イオンの相対的な位置の変化に伴う誘電分極によって電位差が発生し、反対に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有することができる。圧電振動部551は、圧電駆動部、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、無機物質層、または無機物質部などの他の用語で表現することができ、これに限定されるものではない。
【0310】
圧電振動部551は、透明、半透明、または不透明な圧電物質(または電気活性物質)で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。圧電振動部551は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成するか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABOの化学式で表され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素からなることができる。一例としては、ABOの化学式で、AサイトおよびBサイトはカチオンであり得、Oはアニオンであり得る。例えば、ペロブスカイト系の結晶構造は、PbTiO、PbZrO、PbZrTiO、BaTiO、およびSrTiOの中の少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0311】
本明細書の一実施例に係る圧電振動部551は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。または、圧電振動部551は、鉛(Pb)を含まないCaTiO、BaTiO、およびSrTiOの中の少なくとも1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0312】
本明細書の一実施例に係る圧電振動部551は、円形状、楕円形状、または多角形状で構成され得るが、これに限定されるものではない。
【0313】
第1電極部(E1)は、圧電振動部551の第1面(または上面)に配置され、圧電振動部551の第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部551の第1面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部551と同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例に係る第1電極部(E1)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得、これに限定されるものではない。
【0314】
第2電極部(E2)は、圧電振動部551の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され、圧電振動部551の第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部551の第2面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部551より広い大きさを有しながら、圧電振動部551と同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2電極部(E2)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極部(E2)は、第1電極部(E1)と同一の物質からなることができ、これに限定されるものではない。他の例としては、第2電極部(E2)は、第1電極部(E1)と異なる物質で構成することができる。
【0315】
圧電振動部551は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される一定の電圧によって分極化され得るが、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部551は、外部から第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果によって収縮と膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。
【0316】
本明細書の一実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、第1保護部材および第2保護部材をさらに含むことができる。
【0317】
第1保護部材は、第1電極部(E1)上に配置し、第1電極部(E1)を保護することができる。例えば、第1保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0318】
第2保護部材は、第2電極部(E2)の上に配置し、第2電極部(E2)を保護することができる。例えば、第2保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第1保護部材は、第2保護部材と同一または他の材質からなることができる。第1保護部材および第2保護部材の中の1つは、接着部材を媒介してディスプレイパネルに付着されるか、または結合され得る。
【0319】
図22は、本明細書の他の実施例に係る振動発生器を示す図であって、これは、図17から図20に示した第1及び第2振動発生器を説明するための図である。
【0320】
図22を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、フレキシブル振動発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体のスピーカーなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0321】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、圧電振動部553、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0322】
圧電振動部553は、圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質の少なくとも1つを含むことができる。圧電振動部553は、圧電駆動部、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などの他の用語で表現され得る。圧電振動部553は、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0323】
本明細書の実施例に係る圧電振動部553は、複数の第1部分553aおよび複数の第2部分553bを含むことができる。例えば、複数の第1部分553aおよび複数の第2部分553bは、第1方向(X)(又は第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向(X)は、圧電振動部553の横方向であり得る。第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する圧電振動部553の縦方向であり得る。これに限定されず、第1方向(X)は、圧電振動部553の縦方向であり得、第2方向(Y)は、圧電振動部553の横方向であり得る。
【0324】
複数の第1部分553aのそれぞれは、無機物質部で構成され得る。無機物質部は、前述した圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分553aのそれぞれは、図21で説明した圧電振動部551と実質的に同一の圧電物質からなり得るので、これに対する重複説明は省略する。
【0325】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分553aのそれぞれは、複数の第2部分553bの間に配置され得る。例えば、複数の第1部分553aは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第1幅(W1)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行の長さを有することができる。複数の第2部分553bのそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第2幅(W2)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行の長さを有することができる。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なり得る。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)よりも大きいことがあり得る。例えば、第1部分553aと第2部分553bは、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。したがって、圧電振動部553は、2-2複合体を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができるが、これに限定されず、圧電振動部553の共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に基づいて変更され得る。
【0326】
圧電振動部553で、複数の第1部分553aと複数の第2部分553bのそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第2部分553bのそれぞれは、隣接する2つの第1部分553aと連結されるか、または接着され得る。例えば、複数の第2部分553bのそれぞれは、隣接する2つの第1部分553a間のギャップを埋めるように構成されることで、隣接する第1部分553aと連結されるか、または接着され得る。これにより、圧電振動部553は、第1部分553aと第2部分553bの側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張され得る。
【0327】
圧電振動部553で、複数の第2部分553bのそれぞれの幅(W2)は、圧電振動部553の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少することができる。
【0328】
本明細書の実施例に係ると、複数の第2部分553bの中で最も大きな幅(W2)を有する第2部分553bは、圧電振動部553が上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分に位置することができる。複数の第2部分553bの中で最も小さい幅(W2)を有する第2部分553bは、圧電振動部553が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さな応力が発生する部分に位置することができる。例えば、複数の第2部分553bの中で最も大きな幅(W2)を有する第2部分553bは、圧電振動部553の中間部分に配置され得る。複数の第2部分553bの中で最も小さい幅(W2)を有する第2部分553bは、圧電振動部553の両縁部分に配置され得る。これにより、圧電振動部553が上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分で発生する音波の干渉または共振周波数の重畳を最小限に抑えることができ、これによって低音域帯で発生する音圧の低下(dipping)現象を改善することができ、低音域帯の音響特性の平坦度を改善することができる。例えば、音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧の間の偏差の大きさであり得る。
【0329】
圧電振動部553で、複数の第1部分553aのそれぞれは、互いに異なる大きさ(または幅)を有することができる。例えば、複数の第1部分553aのそれぞれの大きさ(または幅)は、圧電振動部553の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少、または増加することができる。この場合、圧電振動部553は、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分553aのそれぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上し得、音響の再生帯域を拡大され得る。
【0330】
複数の第2部分553bのそれぞれは、複数の第1部分553a間に配置され得る。これにより、圧電振動部553は、第2部分553bによって第1部分553aの単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加することができるので、振動特性が増加することができ、圧電特性と柔軟性を確保することができる。例えば、第2部分553bは、エポキシ(epoxy)系ポリマー、アクリル(acryl)系ポリマー、およびシリコン(silicone)系ポリマーの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。
【0331】
本明細書の実施例に係る第2部分553bは、有機物質部で構成することができる。例えば、有機物質部は、無機物質部間に配置されることで、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中するストレス(stress)をリリーシング(releasing)して圧電振動部553の耐久性を向上させることができ、また、圧電振動部553または第1振動発生器550に柔軟性を提供することができる。
【0332】
本明細書の実施例に係る第2部分553bは、第1部分553aと比較して、低い弾性率(modulus of elasticity)と粘弾性を有することができ、これにより、第1部分553aの脆性特性により衝撃に弱い第1部分553aの信頼性を向上させることができる。例えば、第2部分553bは、0.01から1の損失係数と0.1から10[GPa]の弾性率を有する物質で構成され得る。
【0333】
第2部分553bに構成される有機物質部は、第1部分553aの無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分553bは、柔軟性を有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または延性部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0334】
本明細書の実施例に係る圧電振動部553は、複数の第1部分553aと第2部分553bが同一平面上に配置(または連結)することにより、単一の薄いフィルムの形状を有することができる。例えば、圧電振動部553は、複数の第1部分553aが一側に連結された構造を有することができる。例えば、複数の第1部分553aは、圧電振動部553の全体で連結した構造を有することができる。例えば、圧電振動部553は、振動特性を有する第1部分553aによって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分553bによって曲面形状に曲がることができる。また、本明細書の実施例に係る圧電振動部553において、第1部分553aの大きさおよび第2部分553bの大きさは、圧電振動部553に求められる圧電特性および柔軟性に応じて構成することができる。一実施例として、柔軟性より圧電特性を必要とする圧電振動部553の場合、第1部分553aの大きさは、第2部分553bの大きさよりも大きく構成することができる。他の例としては、圧電特性よりも柔軟性を必要とする圧電振動部553の場合、第2部分553bの大きさは、第1部分553aの大きさよりも大きく構成することができる。したがって、圧電振動部553の大きさを求められる特性に応じて調節することができるので、圧電振動部553の設計が容易であるという長所がある。
【0335】
第1電極部(E1)は、圧電振動部553の第1面(または上面)に配置され得る。第1電極部(E1)は、複数の第1部分553aのそれぞれの第1面と複数の第2部分553bのそれぞれの第1面に共通して配置するか、または結合することができ、複数の第1部分553aのそれぞれの第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極部(E1)、圧電振動部553の第1面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部553と実質的に同一の形状を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1電極部(E1)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0336】
第2電極部(E2)は、圧電振動部553の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極部(E2)は、複数の第1部分553aのそれぞれの第2面と複数の第2部分553bのそれぞれの第2面に共通して配置するか、または結合することができ、複数の第1部分553aのそれぞれの第2面と電気的に連結され得る。第2電極部(E2)は、圧電振動部553の第2面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部553と同一の形状を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2電極部(E2)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0337】
圧電振動部553は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される一定の電圧によって分極化することができ、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部553は、外部から第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、圧電振動部553は、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)によって垂直方向の振動(d33)と平面方向の振動(d31)により振動することができる。圧電振動部553は、面方向の収縮と膨張によってディスプレイパネルの変位を増加させることができ、これにより振動をより向上させることができる。
【0338】
本明細書の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、第1保護部材および第2保護部材をさらに含むことができる。
【0339】
第1保護部材は、第1電極部(E1)上に配置され、第1電極部(E1)を保護することができる。例えば、第1保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0340】
第2保護部材は、第2電極部(E2)の上に配置され、第2電極部(E2)を保護することができる。例えば、第2保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第1保護部材は、第2保護部材と同一または他の材質からなることができる。第1保護部材および第2保護部材の中の1つは、接着部材を媒介してディスプレイパネルに付着されまたはディスプレイパネルと結合され得る。
【0341】
図23は、本明細書の他の実施例に係る振動発生器を示す図であって、これは、図22で説明した圧電振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、圧電振動部を除いた残りの構成の重複説明は、略または簡略にする。
【0342】
図23を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれで、圧電振動部553は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔した複数の第1部分553a、および複数の第1部分553a間に配置された第2部分553bを含むことができる。
【0343】
複数の第1部分553aのそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔するように配置され得る。例えば、複数の第1部分553aそれぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体態を有しながら格子の形状に配置され得る。複数の第1部分553aのそれぞれは、図22で説明した第1部分553aと実質的に同一の圧電物質からなることがあるので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0344】
第2部分553bは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分553a間に配置され得る。第2部分553bは、隣接した2つの第1部分553a間のギャップを埋めるか、複数の第1部分553aのそれぞれを囲むように構成されることで、隣接した第1部分553aと連結されるか、または接着され得る。本明細書の実施例に係ると、第1方向(X)に沿って隣接した2つの第1部分553a間に配置された第2部分553bの幅は、第1部分553aの幅と同じか異なり得る。第2方向(Y)に沿って隣接する2つの第1部分553a間に配置された第2部分553bの幅は、第1部分553aの幅と同じか異なり得る。複数の第2部分553bは、図22で説明した第2部分553bと実質的に同一の有機物質からなり得るので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0345】
このように、本明細書の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの圧電振動部553は、1-3複合体を含むことにより、30MHz以下の共振周波数を有することができるが、これに限定されず、圧電振動部553の共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に基づいて変更することができる。
【0346】
図24は、本明細書の他の実施例に係る振動発生器を示す図であって、これは、図22で説明した圧電振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、圧電振動部を除いた残りの構成の重複説明は、略または簡略にする。
【0347】
図24を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれで、圧電振動部553は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔した複数の第1部分553a、および複数の第1部分553a間に配置された第2部分553bを含むことができる。
【0348】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分553aのそれぞれは、円の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分553aのそれぞれは、円板の形状を有することができるが、これに限定されない。例えば、複数の第1部分553aのそれぞれは、楕円形状、多角形状、またはドーナツ形状などを含む点形状を有することができる。
【0349】
第2部分553bは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分553a間に配置され得る。第2部分553bは、複数の第1部分553aのそれぞれを囲むように構成されることで、複数の第1部分553aのそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分553aと第2部分553bのそれぞれは、同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。
【0350】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの圧電振動部553で、複数の第1部分553aのそれぞれは、円の形状の平面構造の代わりに三角の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分553aのそれぞれは、三角板の形状を有することができる。
【0351】
本明細書の実施例に係ると、複数の第1部分553aのうち、隣接した4つの第1部分553aは、四角の形状(または正方形形状)をなすように隣接して配置され得る。四角の形状をなす隣接した4つの第1部分553aのそれぞれの頂点は、四角形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0352】
本明細書の他の例に係ると、複数の第1部分553aのうち、隣接した6つの第1部分553aは、六角形状(または正六角形状)をなすように隣接して配置され得る。六角形状をなす隣接した6つの第1部分553aのそれぞれの頂点は、六角形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0353】
図25は、本明細書の他の実施例に係る振動発生器を示す図であり、図26は、図25に示した線VI-VI’の断面図で、これは、図17から図20に示した振動発生器を示したものである。
【0354】
図25および図26を参照すると、本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、少なくとも1つ以上の振動発生部(または振動モジュール)550A、550B、550C、550D、または複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dを含むことができる。図25および図26では、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれが、4つの振動発生部を含むことを例として示しており、本明細書の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、2つ以上の振動発モジュールで構成され得る。
【0355】
複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、第1方向(X)及び第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔しながら電気的に分離配置され得る。
【0356】
複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、圧電効果によって収縮と膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。例えば、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、第1方向(X)及び第2方向(Y)のそれぞれに沿って一定の間隔で配置されるか、またはタイリングされ得る。これにより、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dがタイリングされた第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、振動アレイ、振動アレイ部、振動発生部アレイ部、振動アレイ構造物、タイリング振動アレイ、タイリングアレイモジュール、またはタイリング振動フィルムであり得る。
【0357】
本明細書の実施例に係る複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、四角の形態を有することができる。例えば、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、5cm以上の幅を有する四角の形態を有することができる。例えば、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、5cm×5cm以上の大きさを有する正方形の形態を有することができ、これに限定されるものではない。
【0358】
複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、一定の間隔で配置されるか、タイリングされることで、独立して駆動せず、完全な一つの単一体の形態で駆動される一つの振動装置(または単一振動装置)として実現され得る。本明細書の実施例に係ると、第1方向(X)を基準に、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dの間の第1離隔距離(D1)は、0.1mm以上3cm未満であり得、これに限定されるわけではない。また、第2方向(Y)を基準に、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dの間の第2離隔距離(D2)は、0.1mm以上3cm未満であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1離隔距離(D1)と第2離隔距離(D2)は、工程誤差の範囲内で互いに同じにすることができる。
【0359】
複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、0.1mm以上3cm未満の離隔距離(または間隔)(D1、D2)を有するように配置されるか、タイリングされることで、一つの振動装置として駆動することができ、このような振動発生部550A、550B、550C、550Dの単一体振動に連動して発生される音響の再生帯域および音響の音圧特性のそれぞれが増加され得る。例えば、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dの単一体振動に連動して発生される音響の再生帯域を増加させ、低音域帯の音響、例えば、500Hz以下での音圧特性を増加させるために、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dは、0.1mm以上5mm未満の間隔で配置され得る。
【0360】
本明細書の実施例に係ると、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dが、0.1mm未満の間隔(D1、D2)、または間隔(D1、D2)なしに配置されるとき、振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの振動時に互いの間の物理的な接触によるクラックの発生、または破損によって、振動発生部550A、550B、550C、550D、または第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの信頼性が低下し得る。
【0361】
本明細書の実施例に係ると、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dが、3cm以上の間隔(D1、D2)で配置されるとき、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの独立した振動によって、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dが一つの振動装置として駆動しないことがあり得る。これにより、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dの振動に連動して発生される音響の再生帯域および音響の音圧特性が低下し得る。例えば、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dが、3cm以上の間隔(D1、D2)で配置されるとき、低音域帯、例えば、500Hz以下での音響特性と音圧特性のそれぞれが低下し得る。
【0362】
本明細書の実施例に係ると、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dが、5mmの間隔で配置されるとき、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれが一つの振動装置として駆動しないため、低音域帯、例えば、200Hz以下で音響特性と音圧特性のそれぞれが低下し得る。
【0363】
本明細書の他の例に係ると、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dが、1mmの間隔で配置されるとき、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dが一つの振動装置として振動することにより、音響の再生帯域が増加して低音域帯の音響、例えば、500Hz以下での音圧特性が増加し得る。例えば、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dが、1mmの間隔で配置されるとき、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、複数の振動発生部550A、550B、550C、550D間の離隔距離が最適化されることによる大面積化された振動体で実現され得る。これにより、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dの単一体振動による大面積の振動体として駆動することができ、これにより第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの大面積の振動に連動して発生される音響の再生帯域と低音域帯の音響特性および音圧特性のそれぞれが増加、または向上され得る。
【0364】
したがって、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dの単一体振動(または一つの振動装置)を実現するために、複数の振動発生部550A、550B、550C、550D間の離隔距離は、0.1mm以上3cm未満に設定され得る。また、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dの単一体振動(または一つの振動装置)を実現して、低音域帯音響の音圧特性を増加させるために、複数の振動発生部550A、550B、550C、550D間の離隔距離は、0.1mm以上5mm以下に設定され得る。
【0365】
本明細書の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔しながら電気的に分離された第1~第4振動発生部550A、550B、550C、550Dを含むことができる。例えば、第1~第4振動発生部550A、550B、550C、550Dは、2×2形態で配列またはタイリングされ得る。
【0366】
本明細書の実施例に係ると、第1及び第2振動発生部550A、550Bは、第1方向(X)に沿って互いに離隔され得る。第3及び第4振動発生部550C、550Dは、第1方向(X)に沿って互いに離隔しながら第2方向(Y)に沿って、第1および第2振動発生部550A、550Bのそれぞれから離隔され得る。第1及び第3振動発生部550A、550Cは、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。第2及び第4振動発生部550B、550Dは、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。
【0367】
本明細書の実施例に係る第1~第4振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、圧電振動部353、第1電極部(E1)、及び第2電極部(E2)を含むことができる。
【0368】
圧電振動部353は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成され得る。例えば、圧電振動部353は、1-3振動モードの圧電特性を有する1-3複合体(composite)の構造、または2-2振動モードの圧電特性を有する2-2複合体の構造 を有することができる。例えば、圧電振動部353は、図21で説明した圧電振動部553と同様に圧電セラミックを含むか、図22から図24の中の1つで説明した圧電振動部553と同様に、第1部分553aと第2部分553bを含むので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0369】
本明細書の実施例に係ると、圧電振動部353は、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0370】
第1電極部(E1)は、圧電振動部353の第1面に配置され、圧電振動部353の第1面と電気的に連結され得る。これは、図21から図24の中の1つで説明した、第1電極部(E1)と同一なので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0371】
第2電極部(E2)は、圧電振動部353の第2面に配置され、圧電振動部353の第2面と電気的に連結され得る。これは、図21から図24の中の1つで説明した、第2電極部(E2)と同一なので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0372】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、第1保護部材556及び第2保護部材557をさらに含むことができる。
【0373】
第1保護部材556は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの第1面上に配置され得る。例えば、第1保護部材556は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1面上に配置された第1電極部(E1)をカバーすることで、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1面に共通して連結されるか、または複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1面を共通に支持することができる。これにより、第2保護部材557は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1面または第1電極部(E1)を保護することができる。
【0374】
本明細書の実施例に係る第1保護部材556は、第1接着層554を媒介して、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1面に配置され得る。例えば、第1保護部材556は、第1接着層554を媒介とするフィルムラミネート工程により、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1面に直接に配置され得る。したがって、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dは、一定の間隔(D1、D2)を有するように、第1保護部材556に一体化(または配置)されるか、またはタイリングされ得る。
【0375】
第2保護部材557は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの第2面上に配置され得る。例えば、第2保護部材557は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2面上に配置された第2電極部(E2)をカバーすることで、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2面に共通に連結されるか、または複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2面を共通に支持することができる。これにより。第2保護部材557は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2面または第2電極部(E2)を保護することができる。
【0376】
本明細書の実施例に係る第2保護部材557は、第2接着層555を媒介して、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第2保護部材557は、第2接着層555を媒介とするフィルムラミネート工程により、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2面に直接に配置され得る。したがって、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dは、一定の間隔(D1、D2)を有するように、第2保護部材557に一体化(または配置)されるか、またはタイリングされ得る。
【0377】
本明細書の実施例に係る第1及び第2保護部材556、557のそれぞれは、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができる、これに限定されるものではない。第1保護部材556および第2保護部材557の中の1つは、接着部材を媒介してディスプレイパネルに付着されるか、または結合され得る。
【0378】
第1接着層554は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1面および複数の振動発生部550A、550B、550C、550D間に配置され得る。例えば、第1接着層554は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの第1面と向き合う第1保護部材556の背面(または内部面)に形成されて、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1面に配置され、複数の振動発生部550A、550B、550C、550D間に充填され得る。
【0379】
第2接着層555は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2面と複数の振動発生部550A、550B、550C、550D間に配置され得る。例えば、第2接着層555は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの第2面と向き合う第2保護部材557の前面(または内部面)に形成されて、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2面に配置され、複数の振動発生部550A、550B、550C、550D間に充填され得る。
【0380】
第1および第2接着層554、555は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550D間で互いに連結されるか、または結合され得る。これにより、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれは、第1および第2接着層554、555によって囲まれ得る。例えば、第1および第2接着層554、555は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550D全体を完全に囲むことができる。例えば、第1および第2接着層554、555は、カバー部材などで表現することができ、これに限定されるものではない。第1および第2接着層554、555が、カバー部材であるとき、第1保護部材556は、カバー部材の第1面に配置され、第2保護部材557は、カバー部材の第2面に配置され得る。
【0381】
本明細書の実施例に係る第1及び第2接着層554、555のそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1および第2接着層554、555のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acryl)樹脂、シリコン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1及び第2接着層554、555のそれぞれは、透明、半透明、または不透明になるように構成され得る。
【0382】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、第1保護部材556に配置された第1電源供給ライン(PL1)、第2保護部材557に配置された第2電源ライン(PL2)、及び第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)に電気的に連結したパッド部558をさらに含むことができる。
【0383】
第1電源供給ライン(PL1)は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの第1面と向き合う第1保護部材556の背面に配置され得る。第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1電極部(E1)と直接に電気的に連結され得る。一実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムを媒介として、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結され得る。他の実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、第1接着層554に含有された導電性物質(または粒子)を介して、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結され得る。
【0384】
本明細書の実施例に係る第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1及び第2上部電源ライン(PL11、PL12)を含むことができる。例えば、第1上部電源ライン(PL11)は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのうち、第2方向(Y)と平行な第1列に配置された第1及び第3振動発生部550A、550C(または第1グループ、第1モジュールグループ、または第1アレイグループ)のそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結され得る。第2上部電源ライン(PL12)は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのうち、第2方向(Y)と平行な第2列に配置された第2及び第4振動発生部550B、550D(または第2グループ、第2モジュールグループ、または第2アレイグループ)のそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結され得る。
【0385】
第2電源供給ライン(PL2)は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれの第2面と向き合う第2保護部材557の前面に配置され得る。第2電源供給ライン(PL2)は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2電極部(E2)と直接に電気的に連結され得る。一実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムを媒介として、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結され得る。他の実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、第2接着層555に含有された導電性物質(または粒子)を介して、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結され得る。
【0386】
本明細書の実施例に係る第2電源供給ライン(PL2)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1及び第2下部電源ライン(PL21、PL22)を含むことができる。例えば、第1下部電源ライン(P21)は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのうち、第2方向(Y)と平行な第1列に配置された第1及び第3振動発生部550A、550C(または第1グループ、第1モジュールグループ、または第1アレイグループ)のそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結され得る。第2下部電源ライン(PL22)は、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのうち、第2方向(Y)と平行な第2列に配置された第2及び第4振動発生部550B、550D(または第2グループ、第2モジュールグループ、または第2アレイグループ)のそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結され得る。
【0387】
パッド部558は、第1電源供給ライン(PL1)及び第2電源供給ライン(PL2)の中の少なくとも一つ以上の一側(または一端)と電気的に連結されるように、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれに配置され得る。本明細書の実施例に係るパッド部558は、第1電源供給ライン(PL1)の一端と電気的に連結された第1パッド電極、及び第2電源供給ライン(PL2)の一端と電気的に連結された第2パッド電極を含むことができる。
【0388】
第1パッド電極は、第1電源供給ライン(PL1)の第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)のそれぞれの一端に共通して連結され得る。例えば、第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)のそれぞれの一端は、第1パッド電極から分岐され得る。
【0389】
第2パッド電極は、第2電源供給ライン(PL2)の第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)のそれぞれの一端に共通して連結され得る。例えば、第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)のそれぞれの一端は、第2パッド電極から分岐され得る。
【0390】
本明細書の実施例に係ると、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源供給ライン(PL2)、及びパッド部558のそれぞれは、透明、半透明、または不透明になるように透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0391】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、フレキシブルケーブル559をさらに含むことができる。
【0392】
フレキシブルケーブル559は、第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれに配置されたパッド部5と電気的に連結して、音響処理回路から提供される振動駆動信号(または音響信号)を第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれに供給することができる。本明細書の実施例に係るフレキシブルケーブル559は、パッド部558の第1パッド電極と電気的に連結された第1端子、およびパッド部558の第2パッド電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。例えば、フレキシブルケーブル559は、フレキシブルプリント回路ケーブルまたはフレキシブルフラットケーブルであり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0393】
音響処理回路は、音響ソースに基づいて、第1振動駆動信号及び第2振動駆動信号を含む交流形の振動駆動信号を生成することができる。第1振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり、第2振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり得る。例えば、第1振動駆動信号は、フレキシブルケーブル559の第1端子とパッド部558の第1パッド電極および第1電源ライン(PL1)を介して、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第1電極部(E1)に供給することができる。第2振動駆動信号は、フレキシブルケーブル559の第2端子とパッド部558の第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dのそれぞれの第2電極部(E2)に供給することができる。
【0394】
本明細書の実施例に係ると、フレキシブルケーブル559は、透明、半透明、または不透明になるように構成され得る。
【0395】
このように、本実施例に係る第1振動発生器550及び第2振動発生器570のそれぞれは、独立して駆動せずに、単一の振動体として実現されるように、一定の間隔(D1、D2)に配列(またはタイリング)された複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dを含むことにより、複数の振動発生部550A、550B、550C、550Dの単体振動による大面積の振動体として駆動され得る。これにより、ディスプレイパネルの広い面積を振動させ、またはそれ自体で大面積の振動をすることができるので、ディスプレイパネルから出力される音響の再生帯域と低音域帯での音響特性および音圧特性をそれぞれ改善または向上させることができる。
【0396】
図27は、本明細書に係るディスプレイ装置において、曲率可変装置の変形例を示した図であって、これは、図4から図6図14、及び図15のそれぞれに示したアーク部材と直線駆動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、アーク部材と直線駆動部を除いた残りの構成要素については、同一の符号を付与し、それに伴う重複説明は省略または簡略にする。
【0397】
図27を参照すると、本明細書の変形例に係る曲率可変装置200において、アーク部材210は、第1アーク部材211及び第2アーク部材213を含むことができる。
【0398】
第1アーク部材211は、第1方向(X)と平行なディスプレイ器100の第1背面領域(RA1)に配置され得る。第1アーク部材211は、曲線の形態を有することができる。第1アーク部材211は、ディスプレイ器100の背面の正中央部の方に凸な曲線形態を有することができる。第1アーク部材211の中心部(または長さの中心部)は、ディスプレイ器100の背面の正中央部に隣接して、第1アーク部材211の両端(または両側部)は、ディスプレイ器100から第1短辺と第2短辺それぞれと第1長辺が連結する左右側の上部の角の部分に隣接することができる。例えば、第1アーク部材211の一端(または第1端)は、ディスプレイ器100の右側上部の角の部分に隣接して、第1アーク部材211の他端(または第2端)は、ディスプレイ器100の左側上部の角の部分に隣接することができる。
【0399】
第2アーク部材213は、第1方向(X)と平行なディスプレイ器100の第2背面領域(RA2)に配置され得る。第2アーク部材213は、曲線の形態を有することができる。第2アーク部材213は、ディスプレイ器100の背面の正中央部の方に凸な曲線形態を有することができる。第2アーク部材213の中心部(または長さの中心部)は、ディスプレイ器100の背面の正中央部に隣接して、第2アーク部材213の両端(または両側部)は、ディスプレイ器100から第1短辺と第2短辺それぞれと第2長辺が連結される下部の左右側の角の部分に隣接することができる。例えば、第2アーク部材213の一端(または第1端)は、ディスプレイ器100の右側下部の角の部分に隣接して、第2アーク部材213の他端(または第2端)は、ディスプレイ器100の左側下部の角の部分に隣接することができる。
【0400】
第1アーク部材211と第2アーク部材213は、ディスプレイ器100の背面の中間領域または垂直中間ライン(VCL)を間に置いて互いに対称になるように、ディスプレイ器100の背面に配置され得る。ここで、ディスプレイ器100の垂直中間ライン(VCL)は、ディスプレイ器100の短辺の長さ(または縦の長さ)の中心部上に位置することができる。
【0401】
直線駆動部223は、支持プレート221に配置され、回転駆動部222の回転運動によって直線運動することにより、回転リンク部224を回転させることができる。一実施例に係る直線駆動部223は、第1ラックギア部223a及び第2ラックギア部223bを含むことができる。
【0402】
第1ラックギア部223aは、前述したように、第1ラックギアバー、第1-1ラックギア、及び第1-2ラックギア(RG12)を含むことができる。このような第1ラックギア部223aは、第1-2ラックギア(RG12)が第1ラックギアバーの他側(または上側)の端部分で、第1アーク部材211の中心部と重畳するよう第1ラックギアバーの中間部分に形成することを除いては、前述した第1ラックギア部223aと同様であるため、これに対する重複説明は省略する。
【0403】
第2ラックギア部223bは、前述したように、第2ラックギアバー、第2-1ラックギア、及び第2-2ラックギア(RG22)を含むことができる。このような第2ラックギア部223bは、第2-2ラックギア(RG22)が第2ラックギアバーの一側(または下側)の端部分では、第2アーク部材213の中心部と重畳するよう第2ラックギアバーの中間部分に形成することを除いては、前述した第2ラックギア部223bと同様であるため、これに対する重複説明は省略する。
【0404】
回転リンク部224は、直線駆動部223の直線運動によって回転運動してアーク部材210を回転させることができる。回転リンク部224は、アーク部材210の中心部に回転可能に固定することにより、直線駆動部223の直線運動によって回転運動してアーク部材210を回転させることができる。
【0405】
一実施例に係る回転リンク部224は、第1回転リンクギア224a及び第2回転リンクギア224bを含むことができる。
【0406】
第1回転リンクギア224aは、アーク部材210の第1アーク部材211の中心部に固定して直線駆動部223の第1ラックギア部223aの直線運動によって回転運動することにより、第1アーク部材211を回転させることができる。
【0407】
第2回転リンクギア224bは、アーク部材210の第2アーク部材213の中心部に固定して直線駆動部223の第2ラックギア部223bの直線運動によって回転運動することにより、第2アーク部材213を回転させることができる。
【0408】
このように、本明細書の変形例に係る曲率可変装置200を含むディスプレイ装置は、第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれが、ディスプレイ器100の背面の正中央部の方に凸な曲線形態を有することによって、ディスプレイ器100の第1背面領域(RA1)の中間領域に対する空間確保がなされて、これにより、ディスプレイ器100の第1背面領域(RA1)でディスプレイ器100とシステムボード間のケーブル連結などの組立工程が容易になり得る。
【0409】
選択的に、図27に示した曲率可変装置200は、図17から図19に示した本明細書のまた他の例に係るディスプレイ装置の曲率可変装置200に同様に適用することができるので、これに対する重複説明は省略する。例えば、図17または図19に示した曲率可変装置200のアーク部材210と、直線駆動部223および回転リンク部224のそれぞれは、図27に示した曲率可変装置200のアーク部材210と直線駆動部223および回転リンク部224に変更され得る。
【0410】
一方、本明細書に係る曲率可変装置200において、アーク部材210の第1アーク部材211と第2アーク部材213のそれぞれの配置構造は、図6及び図27のそれぞれに示した配置構造に限定されない。一実施例として、アーク部材210は、図6に示した第1アーク部材211及び図27に示した第2アーク部材213を含むことができる。他の例として、アーク部材210は、図27に示した第1アーク部材211及び図6に示した第2アーク部材213を含むことができる。
【0411】
本明細書に係るディスプレイ装置は、以下のように説明することができる。
【0412】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、ディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの背面に配置されたバックカバーを含むディスプレイ器、およびバックカバーに配置され、ディスプレイ器の曲率を変化させる曲率可変装置を含み、曲率可変装置は、第1方向と平行なディスプレイ器の背面領域に配置されたアーク部材、ディスプレイ器の背面領域に配置された支持プレート、支持プレート上に配置された回転駆動部、支持プレート上に配置され、回転駆動部の回転によって第1方向と交差する第2方向に沿って直線運動する直線駆動部、支持プレート上でアーク部材の中心部分に結合し、直線駆動部の直線運動によって回転運動してアーク部材の中心部分を回転させる回転リンク部、および支持プレート上でアーク部材の中心部分を回転可能に支持するホルダー部を含むことができる。
【0413】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、アーク部材は、第1方向と平行なディスプレイ器の第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材を含み、回転リンク部は、支持プレート上で第1アーク部材の中心部分に結合し、直線駆動部の直線運動によって回転運動して第1アーク部材を回転させる第1回転リンクギア、および支持プレート上で第2アーク部材の中心部分に結合し、直線駆動部の直線運動によって回転運動して第2アーク部材を回転させる第2回転リンクギアを含むことができる。
【0414】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、ディスプレイ装置は、ディスプレイ器、およびディスプレイ器の背面に配置され、ディスプレイ器の曲率を変化させる曲率可変装置を含み、ディスプレイ器は、映像を表示するディスプレイパネル、ディスプレイパネルの背面に配置され、曲率可変装置を支持するバックカバー、および曲率可変装置と重畳するバックカバーから凹に形成され、曲率可変装置を収納する溝部を含むことができる。
【0415】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、ディスプレイ装置は、曲率可変装置と重畳するディスプレイパネルの背面とバックカバーの溝部の間に配置された中間部材をさらに含むことができる。
【0416】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、曲率可変装置は、第1方向と平行なディスプレイ器の背面領域に配置されたアーク部材、バックカバーの溝部に収納された支持プレート、支持プレート上に配置された回転駆動部、支持プレート上に配置され、回転駆動部の回転によって第1方向と交差する第2方向に沿って直線運動する直線駆動部、支持プレート上で、アーク部材の中心部分に結合し、直線駆動部の直線運動によって回転運動してアーク部材の中心部分を回転させる回転リンク部、および支持プレート上で、アーク部材の中心部分を回転可能に支持するホルダー部を含むことができる。
【0417】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、アーク部材は、第1方向と平行なディスプレイ器の第1背面領域と第2背面領域のそれぞれに配置された第1アーク部材と第2アーク部材を含み、回転リンク部は、支持プレート上で第1アーク部材の中心部分に結合し、直線駆動部の直線運動によって回転運動して第1アーク部材を回転させる第1回転リンクギア、および支持プレート上で第2アーク部材の中心部分に結合し、直線駆動部の直線運動によって回転運動して第2アーク部材を回転させる第2回転リンクギアを含むことができる。
【0418】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれは、曲線の形態を有し、回転リンク部の回転によって互いに反対方向に回転することができる。
【0419】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれは、曲線の形態を有し、第1アーク部材の中心部と第2アーク部材の中心部のそれぞれは、ディスプレイ器の背面領域の中央部に配置され、第1アーク部材の一端と第2アーク部材の一端のそれぞれは、ディスプレイ器の第1背面の縁部分に配置され、第1アーク部材の他端と第2アーク部材の他端のそれぞれは、ディスプレイ器の第2背面の縁部分に配置され得る。
【0420】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、曲率可変装置は、第1アーク部材の一端と他端および第2アーク部材の一端と他端のそれぞれを移動可能に支持する固定ブラケットをさらに含み、固定ブラケットは、ディスプレイ器の第1背面の縁部分と第2背面の縁部分に配置され得る。
【0421】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、曲率可変装置は、ディスプレイ器の第1背面の縁部分に配置され、第1アーク部材の一端を移動可能に支持する第1固定ブラケット、ディスプレイ器の第2背面の縁部分に配置され、第1アーク部材の他端を移動可能に支持する第2固定ブラケット、ディスプレイ器の第1背面の縁部分に配置され、第2アーク部材の一端を移動可能に支持する第3固定ブラケット、およびディスプレイ器の第2背面の縁部分に配置され、第2アーク部材の他端を移動可能に支持する第4固定ブラケットをさらに含むことができる。
【0422】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、曲率可変装置は、ディスプレイ器の背面領域に配置され、第1アーク部材と第2アーク部材のそれぞれを移動可能に支持するガイドをさらに含み、ガイドは、第1アーク部材の一端と中心部の間、第1アーク部材の他端と中心部の間、第2アーク部材の一端と中心部の間、及び第2アーク部材の他端と中心部の間を移動可能に支持することができる。
【0423】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、直線駆動部は、回転駆動部の回転運動によって第2方向に沿って直線運動して第1回転リンクギアを回転させる第1ラックギア部、および回転駆動部の回転運動によって第2方向に沿って第1ラックギア部と反対方向に直線運動して第2回転リンクギアを回転させる第2ラックギア部を含むことができる。
【0424】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、第1ラックギア部は、第2方向に沿って摺動可能なように支持プレート上に配置された第1ラックギアバー、第1ラックギアバーの一側で回転駆動部に連結した第1-1ラックギア、および第1ラックギアバーの他側で第1回転リンクギアに連結した第1-2ラックを含み、第2ラックギア部は、第2方向に沿って摺動可能なように支持プレート上に配置された第2ラックギアバー、第2ラックギアバーの他側で回転駆動部に連結した第2-1ラックギア、および第2ラックギアバーの一側で第2回転リンクギアに連結した第2-2ラックを含むことができる。
【0425】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、回転駆動部は、少なくとも一つの回転モーター、直線駆動部を直線運動させるピニオンギア、および回転モーターとピニオンギアの間に連結した回転伝達部を含むことができる。
【0426】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、曲率可変装置は、第1アーク部材の一端と他端および第2アーク部材の一端と他端それぞれを移動可能に支持する固定ブラケットをさらに含み、固定ブラケットは、ディスプレイ器の第1背面の縁部分と第2背面の縁部分に配置され、溝部は、支持プレートと重畳するバックカバーから凹に形成され、支持プレートを収納する第1溝、および固定ブラケットと重畳するバックカバーから凹に形成され、固定ブラケットを収納する第2溝を含むことができる。
【0427】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、ディスプレイ装置は、ディスプレイ器に配置され、ディスプレイパネルの振動によって音響が出力するようにディスプレイパネルを振動させる振動装置をさらに含むことができる。
【0428】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、振動装置は、ボビンとボビンに巻かれたコイルを含み、ボビンは、バックカバーを通過してディスプレイパネルの背面に連結され得る。
【0429】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、振動装置は、のバックカバーに結合し、ディスプレイパネルを振動させる一対の音響発生装置を含み、バックカバーは、一対の音響発生装置間に配置されたスリットを含むことができる。
【0430】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、振動装置は、ディスプレイパネルとバックカバーの間に配置され得る。
【0431】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、振動装置は、圧電特性を有する圧電振動部、圧電振動部の第1面に配置された第1電極部、および圧電振動部の第1面とは反対の第2面に配置された第2電極部を含むことができる。
【0432】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、振動装置は、圧電特性を有する複数の無機物質部と複数の無機物質部の間にある有機物質部を有する圧電振動部、圧電振動部の第1面に配置された第1電極部、および圧電振動部の第1面とは反対の第2面に配置された第2電極部を含むことができる。
【0433】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、ディスプレイパネルは、第1振動領域と第2振動領域を含み、振動装置は、圧電振動部を有するディスプレイパネルの第1振動領域に配置された第1振動発生器、および圧電振動部を有するディスプレイパネルの第2振動領域に配置された第2振動発生器を含むことができる。
【0434】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、第1振動発生器と第2振動発生器それぞれの圧電振動部は、複数の振動発生部を含み、複数の振動発生部のそれぞれは、同一平面上に、第1方向と第2方向に沿って一定の間隔を有するように互いに離隔され得る。
【0435】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、複数の振動発生部のそれぞれは、圧電特性を有する複数の無機物質部、複数の無機物質部の間に連結した有機物質部、複数の無機物質部と有機物質部それぞれの第1面に配置された第1電極部、および複数の無機物質部と有機物質部それぞれの第1面と反対の第2面に配置された第2電極部を含むことができる。
【0436】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、ディスプレイ装置は、ディスプレイ器に配置され、ディスプレイパネルの振動によって音響が出力するようにディスプレイパネルを振動させる振動装置をさらに含み、ディスプレイパネルは、溝部と中間部材によって分離された第1振動領域と第2振動領域を含み、振動装置は、バックカバーに結合し、ディスプレイパネルの第1振動領域を振動させる第1振動装置、およびバックカバーに結合し、ディスプレイパネルの第2振動領域を振動させる第2振動装置を含むことができる。
【0437】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、ディスプレイ装置は、曲率可変装置を覆うように、ディスプレイ器の背面に配置された背面カーテン装置、および背面カーテン装置を通過して、曲率可変装置を支持するスタンドをさらに含むことができる。
【0438】
本明細書のいくつかの実施例に係ると、スタンドは、スピーカー装置、ディスプレイ器と、曲率可変装置のそれぞれに電源を供給する電源供給ボード、及びディスプレイ器と曲率可変装置それぞれを制御するシステムボードの中の少なくとも一つを含むことができる。
【0439】
以上で説明した本明細書は、前述した実施例および添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的事項を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形および変更が可能であることは、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0440】
100:ディスプレイ器
110:ディスプレイパネル
120:バックカバー
200:曲率可変装置
210:アーク部材
220、270:駆動部
230:ガイド
240:固定ブラケット
300:スタンド
400:背面カーテン装置
500:振動装置
510:第1振動装置
511:第1音響発生装置
513:第2音響発生装置
530:第2振動装置
550:第1振動発生器
557:第2振動発生器
600:緩衝部材
700:位置調節装置
720:ディスプレイ昇降装置
730:ディスプレイチルト装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
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図25
図26
図27