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特開2023-139023表示装置、表示方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023139023
(43)【公開日】2023-10-03
(54)【発明の名称】表示装置、表示方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20230926BHJP
   G06F 16/16 20190101ALI20230926BHJP
   G06F 16/904 20190101ALI20230926BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20230926BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F16/16 100
G06F16/904
G06F21/62 345
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023110175
(22)【出願日】2023-07-04
(62)【分割の表示】P 2019032768の分割
【原出願日】2019-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】村田 修司
(57)【要約】
【課題】自分の端末と他人の端末とで画面を共有する場合や、他人に自分の端末の画面を見せる場合において、他人に見せたくないアイコンやファイル名を、元の表示状態が想起されない表示状態に変更することができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置2は、表示部8と、制御部22とを備える。表示部8は、第1オブジェクト30Aまたは第2オブジェクト30Bを表示する。制御部22は、表示装置2の位置情報に基づき、または、参加者情報に基づき、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1オブジェクトまたは第2オブジェクトを表示する表示部と、
表示装置の位置情報に基づき、または、参加者情報に基づき、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトに変換する制御部と
を備える、表示装置。
【請求項2】
前記第1オブジェクトは、
前記第1オブジェクトに関する開発者若しくは販売者から提供された第1インターフェース画像、前記開発者若しくは前記販売者から提供された文字情報を表す第1文字画像、または、前記第1インターフェース画像または前記第1文字画像が指示されることにより起動する第1ソフトウェアの画像であり、
前記第2オブジェクトは、
前記第1インターフェース画像を想起させない第2インターフェース画像、前記第1文字画像を想起させない第2文字画像、または、前記第1ソフトウェアに含まれる画像の一部または全部が消去された第2ソフトウェアである、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、
外部端末ごと、前記外部端末の使用者ごと、または前記使用者の所属する団体ごとに、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトに変換し、または、前記第2オブジェクトを前記第1オブジェクトに変換する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記位置情報に基づき、または、前記参加者情報に基づき、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトに変換し、または、前記第2オブジェクトを前記第1オブジェクトに変換する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2オブジェクトが外部端末の画面に表示されていることを前記表示部に表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記表示部において、前記第1オブジェクトが指示されても、前記第2ソフトウェアが起動しないよう制御する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記位置情報に基づいて、前記第2オブジェクトを前記第1オブジェクトに変換する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトとを対応付けて記憶する記憶部を備える、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
第1オブジェクトまたは第2オブジェクトを表示部に表示することと、
表示装置の位置情報に基づき、または、参加者情報に基づき、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトに変換することと
を包含する、表示方法。
【請求項10】
第1オブジェクトまたは第2オブジェクトを表示部に表示することと、
表示装置の位置情報に基づき、または、参加者情報に基づき、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトに変換することと
をコンピューターに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された文書処理装置は、送信者から元データが送信されてくると、元データから隠蔽すべき部分を抽出し、隠蔽すべき部分と元データの内容とを比較して、最終的に開示されるデータを生成する。隠蔽すべき部分はアイコンに置き換えられ、開示されるデータに挿入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-43213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された文書処理装置は、自分の端末と他人の端末とで画面を共有する場合や、他人に自分の端末の画面を見せる場合、他人に見せたくないアイコンやファイル名が表示されてしまうという課題がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、他人に見せたくないアイコンやファイル名のオブジェクト画像を、元のオブジェクト画像が想起されないような他のオブジェクト画像に変換することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、表示装置は、表示部と、制御部とを備える。前記表示部は、第1オブジェクトを表示する。前記制御部は、外部端末と通信して前記外部端末の画面と前記表示部とを共有させ、前記第1オブジェクトを第2オブジェクトに変換して、前記第2オブジェクトを前記外部端末の前記画面に表示させる。
【0007】
本発明の他の一局面によれば、表示装置は、表示部と、制御部とを備える。前記表示部は、第1オブジェクトまたは第2オブジェクトを表示する。前記制御部は、前記表示装置の位置情報に基づいて、前記第1オブジェクトを前記第2オブジェクトに変換する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、他人に見せたくないアイコンやファイル名のオブジェクト画像を、元のオブジェクト画像が想起されないような他のオブジェクト画像に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る表示装置を示す外観斜視図である。
図2】本実施形態に係る表示装置の詳細な構成を示す図である。
図3】本実施形態に係る表示装置の第1典型例を示す図である。
図4】本実施形態に係る表示装置の第1典型例における表示例を示す図である。
図5】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置の第1典型例における他の表示例を示す図である。
図6】(a)および(b)は、本実施形態の第1典型例におけるさらなる他の表示例を示す図である。
図7】本実施形態の第1典型例に係る表示装置2の動作を示すフローチャートである。
図8】本実施形態の第1典型例に係る表示装置2の動作を示すフローチャートである。
図9】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置2の第2典型例の概要を示す図である。
図10】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置2の第2典型例における表示例を示す図である。
図11】本実施形態の第2典型例に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。
図12】本実施形態の第2典型例に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。
図13】本実施形態の第2典型例に係る表示装置の他の動作を示すフローチャートである。
図14】本実施形態の第2典型例に係る表示装置の他の動作を示すフローチャートである。
図15】本実施形態に係る表示装置の第1具体例を示す図である。
図16】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置の第2具体例を示す図である。
図17】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置の第2具体例の他の例を示す図である。
図18】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置の第3具体例を示す図である。
図19】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置の他の第3具体例を示す図である。
図20】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置のさらなる他の第3具体例を示す図である。
図21】(a)および(b)は、本実施形態に係る表示装置の第4具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
図1は、表示装置2を示す外観斜視図である。表示装置2の一例は、ノートパソコンである。表示装置2は、本体装置4と、表示部8とを含む。表示部8は、本体装置4に対してヒンジ6を介して開閉可能である。表示部8は、ディスプレーを含む。ディスプレーには、LCD(Liquid Cryatal Display)等の表示パネルが設けられており、表示パネルはケーブル等により本体装置4の回路基板と接続されている。
【0012】
図1は、表示部8が開いた状態を示している。また、以下では、表示装置2の表示部8が開いた状態において、方向Xは、本体装置4の幅方向の左側から右側へ向かう方向として説明する。同様に、方向Yは、本体装置4の上下方向の下側から上側へ向かう方向として説明する。方向Zは、本体装置4の前後方向の前側から後側へ向かう方向として説明する。
【0013】
本体装置4の内部には、図示しない電子部品を搭載する回路基板が収納されている。本体装置4の上面にはキーボードおよびタッチパッド等の入力機器が設けられている。
【0014】
本体装置4の側端部には、回路基板と接続するUSB(Universal Serial Bus)コネクター12と、インターフェース部14とが配置される。USBコネクター12は、データを入出力するUSBケーブル(図示せず)の端子またはUSBメモリー(図示せず)の端子と接続する。インターフェース部14には、ディスプレーケーブルの端子(図示せず)や、インターネットケーブルの端子(図示せず)が接続される。
【0015】
ディスプレーケーブル、およびディスプレーケーブルの端子の例は、D-Sub(D-subminiature)15ピンケーブル/D-Sub15ピン端子、DVI(Digital Visual Interface)ケーブル/DVI端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル/HDMI(登録商標)端子、または、DISPLAY Portケーブル/DISPLAY Port端子である。
【0016】
インターネットケーブル、およびインターネットケーブルの端子の例は、LAN(Local Area Network)ケーブル/LANケーブル端子、または、イーサネット(登録商標)ケーブル/イーサネット(登録商標)ケーブル端子である。
【0017】
表示装置2は、デスクトップパソコン、ノートパソコンのようなコンピューター機器であってもよい。また、固定電話機、携帯電話機、スマートフォンのような通信機器であってもよい。また、ディスプレーを備える情報端末であってもよい。
【0018】
表示装置2は、USBコネクター12に接続されたUSBケーブルや、インターフェース部14に接続されたインターネットケーブルを介して、オーバーヘッドディスプレー装置と接続可能であり、また、テレビ会議システムと接続可能である。また、表示装置2は、USBケーブルやインターネットケーブルを介して、後述する外部の端末と通信接続が可能である。
【0019】
次に、図2を参照して、表示装置2の詳細について説明する。図2は、表示装置2の詳細な構成を示す図である。図2に示すように、表示装置2は、図1で説明した表示部8に加えて、通信部16と、取得部18と、記憶部20と、制御部22とを、さらに備える。通信部16については、図3で後述する。
【0020】
取得部18は、表示装置2の位置情報を取得する。取得部18の一例は、全地球測位システム、すなわち、GPS(Global Positioning System)である。
【0021】
記憶部20は、表示部8に表示する内容を記憶する。記憶部20は、記憶装置を含み、データおよびコンピュータープログラムを記憶する。具体的には、記憶部20は、半導体メモリーのような主記憶装置と、半導体メモリーおよび/またはハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。記憶部20は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。
【0022】
制御部22は、表示部8と、通信部16と、取得部18と、記憶部20とを制御し、さらに、表示装置2の各部の動作を制御する。制御部22は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。そして、制御部22のプロセッサーは、記憶部20の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することによって、表示装置2の各部の動作を制御する。
【0023】
その他、制御部22は、通信部16または取得部18から取得した情報に基づいて、表示部8に表示させる内容を変換するか否かの判定を行い、判定に基づいて表示部8に表示させる内容を変換し、変換した内容を表示部8に表示させる。
【0024】
(第1典型例)
次に、図3図5(b)を参照して、本実施形態に係る表示装置2の第1典型例について説明する。図3は、表示装置2の第1典型例を示す図である。図4は、第1典型例における表示例を示す図である。図5(a)および図5(b)は、表示装置2の第1典型例における他の表示例を示す図である。
【0025】
図3に示すように、表示装置2は、1つまたは複数の外部端末24とケーブル28で通信接続されている。表示装置2は、1つに限られない。表示装置2は、複数接続されていてもよい。外部端末24は、外部端末24A~外部端末24Dを例示しているが、これに限られるものではない。外部端末24は1つが接続されていてもよく、5つ以上接続されていてもよい。なお、外部端末24A~外部端末24Dは、特にこれらを区別する必要がない場合は、外部端末24と記載する。
【0026】
外部端末24は、デスクトップパソコン、ノートパソコンのようなコンピューター機器であってもよい。また、固定電話機、携帯電話機、スマートフォンのような通信機器であってもよい。テレビ電話システム、オーバーヘッドディスプレー装置であってもよい。また、ディスプレーを備える情報端末であってもよい。
【0027】
外部端末24A~外部端末24Dは、それぞれ画面26A~画面26Dを含む。但し、画面26A~画面26Dは、特にこれらを区別する必要がない場合は、画面26と記載する。外部端末24および画面26に関する説明は、本願の全編において適用される。
【0028】
また、図3では、表示装置2と外部端末24とが、有線のケーブル28で接続されているが、無線で接続されていてもよい。ケーブル28および無線に関する説明は、本願の全編において適用される。
【0029】
表示装置2の通信部16は、表示装置2と外部端末24との通信を接続する。通信が接続されると、表示装置2の制御部22は、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とを共有させる。
【0030】
また、通信部16は、USBコネクター12およびインターフェース部14を介して、テレビ会議システムその他の外部端末24と通信する。通信部16は、送信部と受信部とを含む。有線による通信部16の一例は、LAN(Local Area Network)ケーブルであり、無線による通信の一例は、無線LAN、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、またはBluetooth(登録商標)である。
【0031】
図4に示すように、表示部8は、第1オブジェクト30Aを表示する。すなわち、表示部8には、後述するソフトウェアやアプリケーション(以下、「第1ソフトウェア60」と記載する。)を起動させるためのショートカットの画像の他、ファイルの画像、または、ファイルをまとめたフォルダーの画像(以下、「第1インターフェース画像32A」と記載する。)の他、第1インターフェース画像32Aがクリック等されて起動する文書編集ソフト、表計算ソフト、文書閲覧ソフト、音楽編集ソフト、または画像編集ソフトなどが表示される。
【0032】
また、第1インターフェース画像32Aには、内容を表す第1文字画像34Aが付随して表示される場合がある。以下、第1インターフェース画像32Aと、第1インターフェース画像32Aに付随して表示される第1文字画像34Aと、開かれたソフトウェアの画面とを合わせて、第1オブジェクト30Aと記載する。
【0033】
図4に示す表示部8は、第1オブジェクト30Aを表示する。表示部8には、通常、複数の第1オブジェクト30Aが表示されているが、図面作成の都合上、1つの第1オブジェクト30Aを表示する。
【0034】
第1オブジェクト30Aは、第1オブジェクト30Aに関する開発者若しくは販売者から提供された第1インターフェース画像32A、開発者若しくは販売者から提供された文字情報を表す第1文字画像34A、または、第1インターフェース画像32Aまたは第1文字画像34Aが指示されることにより起動する、後述する第1ソフトウェア60の画像である。
【0035】
しかしながら、図5(a)および図5(b)に示す外部端末24の使用者は、オブジェクト30の開発者または販売者と競合関係にある場合などがある。従って、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有されることにより、外部端末24の使用者に第1オブジェクト30Aを見られると、不都合を生じる場合がある。
【0036】
例えば、図4に示す第1インターフェース画像32Aは、例えば、第1ソフトウェア60の開発者または販売者から提供された画像であるので、開発者または販売者を想起させる画像であることがある。一例として、開発者または販売者がA会社である場合の「A」と視認される画像である。また、第1文字画像34Aは、第1ソフトウェア60の開発者または販売者であるA会社を想起させる文字画像であることがある。一例として、「A会社」と視認される文字画像である。
【0037】
そこで、制御部22は、外部端末24と通信して外部端末24の画面26と表示部8とを共有させ、第1オブジェクト30Aを第1オブジェクト30Aが想起されない第2オブジェクト30Bに変換して、第2オブジェクト30Bを外部端末24の画面26に表示させる。
【0038】
具体的には、制御部22は、図5(a)に示す外部端末24の画面26に表示された第1オブジェクト30Aを、図5(b)に示す第2オブジェクト30Bに変換するか否かを判定する。図4に示す表示装置2の表示部8と図5(a)に示す外部端末24の画面26とは共有されているので、通常は、図5(a)に示す第1オブジェクト30Aは、図4に示す第1オブジェクト30Aと同じである。
【0039】
すなわち、図4の第1オブジェクト30Aと図5(a)の第1オブジェクト30Aとは、いずれも「A」と視認される第1インターフェース画像32Aと、「A会社」と視認される第1文字画像34Aとが表示される。
【0040】
さらに、第2オブジェクト30Bは、第1インターフェース画像32Aを想起させない第2インターフェース画像32B、第1文字画像34Aを想起させない第2文字画像34B、または、第1ソフトウェア60に含まれる画像の一部または全部が消去された第2ソフトウェア62である。
【0041】
外部端末24の画面26に表示されたソフトウェアは、表示装置2の表示部8に表示された第1ソフトウェア60と同一であるが、説明の便宜上、第2ソフトウェア62と記載する。第2ソフトウェア62は、第1ソフトウェア60に表示されたデータの一部または全部が消去されている。
【0042】
制御部22は、通信部16を起動して、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26との通信が接続された否かを判定する。通信が接続されたと判定された場合、制御部22は、外部端末24の画面26に表示されるべき第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換するか否かを判定する。第2オブジェクト30Bに変換すると判定すると、制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出す。
【0043】
すなわち、図5(b)に示す第2インターフェース画像32Bの「B」は、第1インターフェース画像32Aの「A」を想起させない画像である。また、「〇△□」と視認される第2文字画像34Bは、第1オブジェクト30Aを指示することにより起動するソフトの開発者または販売者である「A会社」を想起させない文字画像である。
【0044】
制御部22は、図5(a)に示す外部端末24の画面26に表示された第1オブジェクト30Aの画像を、図5(b)に示す第2オブジェクト30Bの画像に変換する。例えば、制御部22は、「A」と視認される第1インターフェース画像32Aを、「A」を想起させない、「B」と視認される第2インターフェース画像32Bに変換して、画面26に表示させる。また、制御部22は、「A会社」と視認される第1文字画像34Aを、「A会社」を想起させない、「〇△□」と視認される第2文字画像34Bに変換して、画面26に表示させる。
【0045】
本実施形態によれば、表示装置2と他人の外部端末24とで画面を共有する場合において、他人に見せたくないアイコン、ファイル名などのオブジェクト画像を、元のオブジェクト画像が想起されないような他のオブジェクト画像に変換することができる。
【0046】
表示装置2は、第1オブジェクト30Aと第2オブジェクト30Bとを対応付けて記憶する記憶部20を備える。
【0047】
外部端末24の画面26と表示装置2の表示部8とを共有させるたび、または、後述する第2典型例において、表示装置2の位置が変わるたび、第2オブジェクト30Bをどのようなデザインの第2インターフェース画像32Bにするか、または、どのような第2文字画像34Bにするかを検討することは、ユーザーにとって煩雑である。
【0048】
そこで、記憶部20は、第1オブジェクト30Aと、ユーザーが事前に設定した第2オブジェクト30Bとを対応させて記憶する。具体的には、記憶部20は、第1オブジェクト30Aと第2オブジェクト30Bとを対応付けたテーブル(図示せず)を含む。
【0049】
テーブルには、第1オブジェクト30Aとして、第1インターフェース画像32Aと、第1文字画像34Aなどが記憶される。第1インターフェース画像32Aは、アイコン、ファイル、フォルダー、後述する第1壁紙、第1ソフトウェア60、第1ソフトウェア60に表示されるデータ、取引先、開発者、製造者、販売者、使用者に対応する画像である。第1文字画像34Aは、第1インターフェース画像32Aに付随して表示される文字画像であって、ファイルやフォルダーの資料の内容を記載した文字画像である。
【0050】
また、第1オブジェクト30Aと対応する第2オブジェクト30Bとして、第2インターフェース画像32Bと、第2文字画像34Bなどが記憶される。第2インターフェース画像32Bは、アイコン、ファイル、フォルダー、後述する第2壁紙、第2ソフトウェア62、第2ソフトウェア62に表示されるデータなどの他、取引先、開発者、製造者、販売者、使用者に対応する画像である。
【0051】
第2文字画像34Bは、第2インターフェース画像32Bに付随して表示される文字画像であって、ファイルやフォルダーの資料の内容を記載した文字画像である。但し、記憶部20において、テーブルは必須の構成要素ではない。
【0052】
本実施形態によれば、外部端末24の画面26と表示装置2の表示部8とを共有させるたび、第2オブジェクト30Bをどのように表示するかを設定する必要がない。
【0053】
次に、制御部22は、表示装置2の表示部8または外部端末24の画面26のいずれかが起動する前に、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する。
【0054】
表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有される場合において、共有が開始されるまでに、外部端末24の画面26において第1オブジェクト30Aが第2オブジェクト30Bに変換されていれば、ユーザーは、第2オブジェクト30Bに変換されているか否かについて検討する煩雑さから解放され、好適である。
【0055】
そこで、制御部22は、通信部16を起動して、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26との通信が接続された否かを判定する。通信が接続されたと判定された場合、制御部22は、外部端末24の画面26に表示されるべき第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換するか否かを判定する。第2オブジェクト30Bに変換すると判定すると、制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出す。
【0056】
制御部22は、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26との共有が開始される前、または、表示部8または外部端末24の画面26のいずれかが起動する前に、外部端末24の画面26で表示されるべき第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する。
【0057】
制御部22は、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26との共有が開始されるとき、または、外部端末24の画面26のいずれかが起動するときに、外部端末24の画面26に第2オブジェクト30Bを表示する。
【0058】
制御部22が第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する時点は、例えば、第1オブジェクト30Aを共有する外部端末24の使用者から届いた電子メールにより、使用者の所属が確認できたとき、または表示装置2または外部端末24の電源がONになったことを確認できたときであってもよい。
【0059】
本実施形態によれば、表示装置2のユーザーは、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26との共有が開始されるまでに、外部端末24の画面26において第1オブジェクト30Aが第2オブジェクト30Bに変換されているか否かについて検討する必要がない。
【0060】
また、表示装置2のユーザーは、表示装置2の表示部8が起動させるまでに、表示装置2の表示部8に表示されるべき第1オブジェクト30Aが、第2オブジェクト30Bに変換されているか否かについて検討する必要がない。
【0061】
次に、図6(a)および(b)を参照して、第1ソフトウェア60に含まれる画像の一部または全部が消去された第2ソフトウェア62の例を説明する。図6(a)および図6(b)は、第1典型例におけるさらなる他の表示例を示す図である。
【0062】
図6(a)に示すように、制御部22は、表示装置2の表示部8において、第1オブジェクト30Aがクリックされるなどにより指示されて、第1ソフトウェア60を起動させているとき、図6(b)に示すように、制御部22は、外部端末24の画面26において、第2ソフトウェア62に含まれる画像の一部または全部を表示させない。
【0063】
第1ソフトウェア60は、第1オブジェクト30Aが指示されることより起動する、例えば、文書作成ソフト、表計算ソフト、または、作図ソフトである。
【0064】
第1ソフトウェア60が文書作成ソフトや表計算ソフトである場合、第1ソフトウェア60に入力されたデータ、その他の画像が、利害関係のある他人に視認されることにより、不都合が生じることがある。
【0065】
そこで、第1典型例に対応して、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有されている場合、制御部22は、表示装置2の表示部8に表示された第1オブジェクト30Aが指示されるに従って、第1ソフトウェア60を起動する。そして、制御部22は、第2ソフトウェア62を外部端末24の画面26に表示させる。その際、制御部22は、第2ソフトウェア62に含まれる文字画像の一部または全部を表示させない。
【0066】
具体的には、図6(a)に示すように、第1ソフトウェア60には、3月分として、A社に156,000円、B社に103,000円、C社に98,000円をそれぞれ請求したことを示す文字画像64が表示されている。
【0067】
制御部22は、図6(b)に示すように、外部端末24の画面26に、第2ソフトウェア62に含まれる請求金額にあたる文字画像66の一部または全部を表示させない。但し、第2ソフトウェア62で表示させない文字画像66の一部または全部は、請求金額の部分に限定されない。会社名、個人名など、第2ソフトウェア62に表示された文字画像66の一部または全部でもよい。
【0068】
本実施形態によれば、文書作成ソフトや表計算ソフトに表示された画像を他人に視認されることによって生じる不都合を回避することができる。また、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有されていても、他人に見せたくないソフトウェアのデータを、元のデータが想起されないような画像に変換することができる。さらに、表示装置2のユーザーは、他人に見られない状態で第1ソフトウェア60上でデータを入力、削除、または変換するなどの作業を行うことができる。
【0069】
また、本実施形態によれば、表示装置2と外部端末24とで画面を共有する場合において、外部端末24の使用者に見せたくないアイコンなどの第1オブジェクト30Aの画像を、第1オブジェクト30Aの画像が想起されないような第2オブジェクト30Bに変換することにより、第1オブジェクト30Aを指示することにより起動する第1ソフトウェア60の開発者または販売者と競合関係にある第三者に、第1オブジェクト30Aの画像を見せることにより生ずる不都合を避けることができる。
【0070】
次に、第1典型例に対応して、制御部22は、外部端末24の画面26と表示部8との共有が終了した後、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換する。
【0071】
外部端末24の画面26と表示装置2の表示部8との共有を終了した後、表示装置2のユーザーは、表示装置2が制御した外部端末24における第1オブジェクト30Aから第2オブジェクト30Bへの変換を、第1オブジェクト30Aに戻す作業が必要であり、煩雑である。
【0072】
そこで、制御部22は、外部端末24の画面26と表示装置2の表示部8との共有を終了するよう制御する。その後、制御部22は、外部端末24に対して第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する制御を終了し、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに戻すよう制御する。
【0073】
具体的には、制御部22は、通信部16によって、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26との通信接続が切断されか否か判定する。通信接続が切断されたと判定された場合、制御部22は、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換するか否かを判定する。
【0074】
第1オブジェクト30Aに変換すると判定した場合、制御部22は、第2オブジェクト30Bに対応する第1オブジェクト30Aを記憶部20から読み出し、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換する。
【0075】
本実施形態によれば、表示装置2のユーザーは、外部端末24の画面26と表示装置2の表示部8との共有が終了した後、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに戻すことを検討する必要がない。
【0076】
次に、図7および図8を参照して、第1典型例に係る表示装置2の動作を説明する。図7および図8は、第1典型例に係る表示装置2の動作を示すフローチャートである。図7から図8に示すように、処理はステップS10からステップS36を含む。制御部22は、ステップS10からステップS36の処理を実行する。具体的には次の通りである。
【0077】
図7に示すように、まず、ステップS10において、制御部22は、表示装置2を起動させる。処理は、ステップS12に進む。
【0078】
ステップS12において、表示装置2の表示部8が起動する。処理は、ステップS14に進む。
【0079】
ステップS14において、表示部8は、第1オブジェクト30Aを表示する。処理は、ステップS16に進む。
【0080】
ステップS16において、制御部22は、通信部16に、表示装置2と外部端末24とを通信接続させる。処理は、ステップS18に進む。
【0081】
ステップS18において、制御部22は、外部端末24の画面26の第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換するか否か判定する。第2オブジェクト30Bに変換しないと判定された場合(ステップS18においてNo)、処理は、図8に示すステップS30に進む。第2オブジェクト30Bに変換すると判定された場合(ステップS18においてYes)、処理は、ステップS20に進む。
【0082】
ステップS20において、制御部22は、第2オブジェクト30Bに変換しようとする第1オブジェクト30Aを特定する(図5(a))。処理は、ステップS22に進む。
【0083】
ステップS22において、制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出す。処理は、図8に示すステップS24に進む。
【0084】
図8に示すステップS24において、制御部22は、外部端末24の画面26に表示すべき第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する。処理は、ステップS26に進む。
【0085】
ステップS26において、制御部22は、通信部16を制御して、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26との共有を開始させる。処理は、ステップS28に進む。
【0086】
ステップS28において、制御部22は、外部端末24の画面26に、第2オブジェクト30Bを表示させる。処理は、ステップS30に進む。
【0087】
ステップS30において、制御部22は、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26との共有を終了させるか否かを判定する。共有を終了させないと判定された場合(ステップS30においてNo)、ステップS30の判断を繰り返す。共有を終了させると判定された場合(ステップS30においてYes)、処理は、ステップS32に進む。
【0088】
ステップS32において、制御部22は、通信部16を制御して、表示装置2と外部端末24との通信を切断させる。処理は、ステップS34に進む。
【0089】
ステップS34において、制御部22は、表示部8の電源をシャットダウンする。処理は、ステップS36に進む。
【0090】
ステップS36において、制御部22は、表示装置2の電源をシャットダウンする。そして、処理は終了する。
【0091】
(第2典型例)
次に、図9(a)および図9(b)と、図10(a)および図10(b)とを参照して、本実施形態に係る表示装置2の第2典型例について説明する。図9(a)および図9(b)は、表示装置2の第2典型例の概要を示す図である。図10(a)および図10(b)は、第2典型例における表示例を示す図である。
【0092】
第2典型例では、表示装置2は、図2において説明したように、取得部18と、表示部8と、制御部22とを備える。取得部18は、表示装置2の位置情報を取得する。表示部8は、第1オブジェクト30A、または、第1オブジェクト30Aを想起させない第2オブジェクト30Bを表示する。制御部22は、表示装置2の位置情報に基づいて、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換し、または、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換して表示部8に表示させる。
【0093】
図9(a)に示すように、表示装置2のユーザーは、ユーザーの所属する団体の所有地域から外出したり、取引先を訪問する際に、ユーザーの所属する団体に属さない他人に、表示装置2に表示された第1オブジェクト30Aを視認される場合がある。
【0094】
表示装置2のユーザーの所属する団体に属さない他人は、第1オブジェクト30A(図4)に対応するソフトの開発者または販売者と競合関係にある場合があり、他人に第1オブジェクト30Aを見せることで不都合を生じることがある。
【0095】
そこで、取得部18は、表示装置2の位置情報を取得する。
【0096】
制御部22は、位置情報に基づいて、第1領域40から出るか否かを判定する。第1領域40は、例えば、表示装置2のユーザーの所属する団体の所有地域である。表示装置2が第1領域40から出ると判定すると、制御部22は、表示装置2の表示部8に表示された第1オブジェクト30Aを、第2オブジェクト30Bに変換するか否かを判定する。
【0097】
図10(a)は、表示装置2の表示部8に表示された第1オブジェクト30Aを示す。第1オブジェクト30Aは、「A」と視認される第1インターフェース画像32Aと、第1インターフェース画像32Aと付随して表示され、「A会社」と視認される第1文字画像34Aとを表示する。
【0098】
第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換すると判定すると、制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出す。制御部22は、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する。
【0099】
すなわち、制御部22は、「A」と視認される第1インターフェース画像32Aを、「A」を想起させない、「B」と視認される第2インターフェース画像32Bに変換して、表示部8に表示させる。また、制御部22は、「A会社」と視認される第1文字画像34Aを、「A会社」を想起させない、「〇△□」と視認される第2文字画像34Bに変換して、表示部8に表示させる。
【0100】
制御部22は、表示装置2または表示部8が起動されていなくても、位置情報に基づいて、表示装置2が第1領域40から出る際に、「A」を「B」に変換し、または、「A会社」を「B会社」に変換してもよい。制御部22は、表示装置2が第1領域40から出るまでに同様の変換を行ってもよい。制御部22は、表示装置2または表示部8が起動されるまでに同様の変換を行ってもよい。
【0101】
次に、図9(b)に示すように、制御部22は、取得部18が取得した表示装置2の位置情報に基づいて、表示装置2が第2領域42に入るか否かを判定する。第2領域42は、例えば、第1オブジェクト30Aに対応する第1ソフトウェア60の開発者または販売者と競合関係にある取引先である。
【0102】
表示装置2が第2領域42に入ると判定すると、制御部22は、表示装置2に表示された第1オブジェクト30Aを、第2オブジェクト30Bに変換するか否かを判定する。第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換すると判定すると、制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出す。
【0103】
制御部22は、第1オブジェクト30Aを、第2オブジェクト30Bに変換する。制御部22は、第2オブジェクト30Bを表示部8に表示させる。第1オブジェクト30Aと第2オブジェクト30Bとの表示態様は、図10(a)および図10(b)で説明したものと同様である。
【0104】
また、図6(a)で説明したように、制御部22は、取得部18が取得した位置情報に基づいて、表示装置2の表示部8に表示された第1オブジェクト30Aに関連する第1ソフトウェア60の表示と、図6(b)に示す、第2オブジェクト30Bに関連する第2ソフトウェア62の表示とを変換して表示してもよい。
【0105】
本実施形態によれば、表示装置2の位置情報に基づいて、他人に見せたくない第1オブジェクト30Aに関連する第1インターフェース画像32Aの画像や、第1オブジェクト30Aに付随する第1文字画像34Aを、第1オブジェクト30Aが想起されない第2オブジェクト30Bに変換することができる。
【0106】
次に、第2典型例に関連して、制御部22は、表示装置2の位置情報に基づいて、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換する。
【0107】
表示装置2のユーザーは、訪問先の団体の所有地域から出た後、または、ユーザーが所属する団体の所有地域に戻った後、表示装置2の表示部8に表示された第2オブジェクト30Bを、第1オブジェクト30Aに戻す作業が必要であり、煩雑である。
【0108】
そこで、取得部18は、表示装置2の位置情報を取得する。制御部22は、位置情報に基づいて、表示装置2において第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに戻す(変換する)よう制御する。
【0109】
具体的には、制御部22は、取得部18を起動して位置情報を取得させる。制御部22は、位置情報に基づいて、表示装置2が第1領域40(図9)に入ったか、または、第2領域42から出たかを判定する。
【0110】
表示装置2が第1領域40に入ったか、または、第2領域42から出たと判定すると、制御部22は、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換するか否かを判定する。第1オブジェクト30Aに変換すると判定された場合、制御部22は、第2オブジェクト30Bに対応する第1オブジェクト30Aを記憶部20から読み出し、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換する。
【0111】
本実施形態によれば、表示装置2のユーザーは、訪問先の団体の所有地域から出た後、または、ユーザーが所属する団体の所有地域に戻った後、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに戻すことを検討する必要がない。
【0112】
さらに、制御部22は、表示装置2が第1領域40内にあるという位置情報に基づいて、または、参加者情報に基づいて、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換してもよい。
【0113】
具体的には、表示装置2が第1領域40内にある場合であって、第1オブジェクト30Aに関する開発者若しくは販売者以外の第三者に表示装置2の表示部8を見せなければならない場合、制御部22は、メールのドメイン名などから取得した参加者情報に基づき、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換するか否かを判定する。
【0114】
第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換すると判定すると、制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出す。制御部22は、第1オブジェクト30Aを、第2オブジェクト30Bに変換する。制御部22は、第2オブジェクト30Bを表示部8に表示させる。
【0115】
また、制御部22は、表示装置2が第1領域40内にあるという位置情報に基づいて、または、参加者情報に基づいて、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換してもよい。
【0116】
すなわち、表示装置2が第1領域40内にある場合であって、会合が終了するなどにより、第1オブジェクト30Aに関する開発者若しくは販売者以外の第三者が表示装置2の表示部8を見せる必要がなくなった場合、制御部22は、参加者情報に基づき、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換し、第1オブジェクト30Aに戻して表示部8に表示させる。
【0117】
具体的には、取得部18は、表示装置2の位置情報を取得する。制御部22は、位置情報に基づいて、表示装置2が第1領域40内にあるか否かを判定する。表示装置2が第1領域40内にある場合、制御部22は、参加者情報に基づき、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換するか否かを判定する。
【0118】
第1オブジェクト30Aに変換すると判定すると、制御部22は、第2オブジェクト30Bに対応する第1オブジェクト30Aを記憶部20から読み出す。制御部22は、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換する。制御部22は、第1オブジェクト30Aを表示部8に表示させる。
【0119】
本実施形態によれば、表示装置2が第1領域40内にある場合において、他人に見せたくない第1オブジェクト30Aに関連する第1インターフェース画像32Aの画像や、第1オブジェクト30Aに付随する第1文字画像34Aを、第1オブジェクト30Aが想起されない第2オブジェクト30Bに変換することができる。
【0120】
さらに、本実施形態によれば、表示装置2が第1領域40内にある場合において、第2オブジェクト30Bを他人に見せる必要がなくなった場合、ユーザーは、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに戻す必要がない。
【0121】
次に、図11および図12を参照して、第2典型例に係る表示装置2の動作を説明する。図11および図12は、第2典型例に係る表示装置2の動作を示すフローチャートである。図11および図12に示す処理は、図9(a)に示すように、表示装置2が第1領域40から出るときの処理である。図11から図12に示すように、処理はステップS40からステップS68を含む。制御部22は、ステップS40からステップS68の処理を実行する。具体的には次の通りである。
【0122】
図11に示すように、まず、ステップS40において、取得部18は、表示装置2の位置情報を取得する。制御部22は、位置情報に基づいて、表示装置2が社内領域(第1領域40)から出るか否かを判定する。表示装置2が第1領域40から出ないと判定された場合(ステップS40において、No)、制御部22は、ステップS40の処理を繰り返す。表示装置2が第1領域40から出ると判定された場合(ステップS40において、Yes)、処理は、ステップS42に進む。
【0123】
ステップS42において、制御部22は、表示装置2の表示部8に表示された第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換するか否か判定する。第2オブジェクト30Bに変換しないと判定された場合(ステップS42においてNo)、制御部22は、ステップS42の処理を繰り返す。第2オブジェクト30Bに変換すると判定された場合(ステップS42においてYes)、処理は、ステップS44に進む。
【0124】
ステップS44において、制御部22は、表示部8において、第2オブジェクト30Bに変換しようとする第1オブジェクト30A(図10(a))を特定する。処理は、ステップS46に進む。
【0125】
ステップS46において、制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出す。処理は、ステップS48に進む。
【0126】
ステップS48において、制御部22は、表示装置2が第1領域40から出るまでに、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する。処理は、ステップS50に進む。
【0127】
ステップS50において、制御部22は、表示装置2を起動する。処理は、ステップS52に進む。
【0128】
ステップS52において、制御部22は、表示部8を起動する。処理は、ステップS54に進む。
【0129】
ステップS54において、制御部22は、表示部8に、第2オブジェクト30B(図10(b))を表示させる。処理は、図12に示すステップS56に進む。
【0130】
ステップS56において、制御部22は、表示装置2の使用を終了し、表示装置2の電源をシャットダウンするか否かを判定する。表示装置2の電源をシャットダウンしないと判定された場合(ステップS56においてNo)、制御部22は、ステップS56の処理を繰り返す。表示装置2の電源をシャットダウンすると判定された場合(ステップS56においてYes)、処理は、ステップS58に進む。
【0131】
ステップS58において、制御部22は、まず、表示部8の電源をシャットダウンする。処理は、ステップS60に進む。
【0132】
ステップS60において、制御部22は、表示部8の第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換するか否かを判定する。第1オブジェクト30Aに変換しないと判定された場合(ステップS60においてNo)、処理はステップS68に進む。第1オブジェクト30Aに変換すると判定された場合(ステップS60においてYes)、処理は、ステップS62に進む。
【0133】
ステップS62において、制御部22は、表示部8において、第1オブジェクト30Aに変換しようとする第2オブジェクト30Bを特定する。処理は、ステップS64に進む。
【0134】
ステップS64において、制御部22は、第2オブジェクト30Bに対応する第1オブジェクト30Aを記憶部20から読み出す。処理は、ステップS66に進む。
【0135】
ステップS66において、制御部22は、表示部8の第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換する。処理は、ステップS68に進む。
【0136】
ステップS68において、制御部22は、表示装置2の電源をシャットダウンする。そして、処理は終了する。
【0137】
次に、図13および図14を参照して、第2典型例に係る表示装置2の他の動作を説明する。図13および図14は、第2典型例に係る表示装置2の他の動作を示すフローチャートである。図13および図14に示す処理は、図9(b)に示すように、表示装置2が第2領域42に入るときの処理である。図13および図14に示すように、処理はステップS80からステップS110を含む。制御部22は、ステップS80からステップS110の処理を実行する。具体的には次の通りである。
【0138】
図13に示すように、まず、ステップS80において、取得部18は、表示装置2の位置情報を取得する。制御部22は、位置情報に基づいて、表示装置2が、例えば、取引先の敷地(第2領域42)に入るか否かを判定する。表示装置2が第2領域42に入らないと判定された場合(ステップS80において、No)、制御部22は、ステップS80の処理を繰り返す。表示装置2が第2領域42に入ると判定された場合(ステップS80において、Yes)、処理は、ステップS82に進む。
【0139】
ステップS82において、制御部22は、表示装置2の表示部8に表示されるべき第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換するか否か判定する。第2オブジェクト30Bに変換しないと判定された場合(ステップS82においてNo)、処理は終了する。第2オブジェクト30Bに変換すると判定された場合(ステップS82においてYes)、処理は、ステップS84に進む。
【0140】
ステップS84において、制御部22は、表示部8において、第2オブジェクト30Bに変換しようとする第1オブジェクト30A(図10(a))を特定する。処理は、ステップS86に進む。
【0141】
ステップS86において、制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出す。処理は、ステップS88に進む。
【0142】
ステップS88において、制御部22は、表示装置2が第2領域42に入るまでに、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換する。処理は、ステップS90に進む。
【0143】
ステップS90において、制御部22は、表示装置2を起動する。処理は、ステップS92に進む。
【0144】
ステップS92において、制御部22は、表示部8を起動する。処理は、ステップS94に進む。
【0145】
ステップS94において、制御部22は、表示部8に第2オブジェクト30B(図10(b))を表示させる。処理は、図14に示すステップS96に進む。
【0146】
図14に示すステップS96において、制御部22は、取得部18を起動する。取得部18は、表示装置2の位置情報を取得する。制御部22は、位置情報に基づいて、表示装置2が第2領域42から出たか否かを判定する。第2領域42から出ていないと判定された場合(ステップS96においてNo)、制御部22は、ステップS96の処理を繰り返す。第2領域42から出たと判定された場合(ステップS96においてYes)、処理は、ステップS98に進む。
【0147】
ステップS98において、制御部22は、表示部8の第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換するか否かを判定する。第1オブジェクト30Aに変換しないと判定された場合(ステップS98においてNo)、処理は、ステップS106に進む。第1オブジェクト30Aに変換すると判定された場合(ステップS98においてYes)、処理は、ステップS100に進む。
【0148】
ステップS100において、制御部22は、表示部8おいて、第1オブジェクト30Aに変換しようとする第2オブジェクト30B(図10(b))を特定する。処理は、ステップS102に進む。
【0149】
ステップS102において、制御部22は、第2オブジェクト30Bに対応する第1オブジェクト30Aを記憶部20から読み出す。処理は、ステップS104に進む。
【0150】
ステップS104において、制御部22は、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換する。処理は、ステップS106に進む。
【0151】
ステップS106において、制御部22は、表示装置2の使用を終了し、表示装置2の電源をシャットダウンするか否かを判定する。表示装置2の電源をシャットダウンしないと判定された場合(ステップS106においてNo)、制御部22は、ステップS106の処理を繰り返す。表示装置2の電源をシャットダウンすると判定された場合(ステップS106においてYes)、処理は、ステップS108に進む。
【0152】
ステップS108において、制御部22は、まず、表示部8の電源をシャットダウンする。処理は、ステップS110に進む。
【0153】
ステップS110において、制御部22は、表示装置2の電源をシャットダウンする。そして、処理は終了する。
【0154】
以下、図1図14を参照して説明した第1典型例および第2典型例のそれぞれについて、さらに図を用いて、具体例または変形例を説明する。なお、それぞれの具体例または変形例は、第1典型例のみに対応する具体例または変形例と、第2典型例のみに対応する具体例または変形例と、第1典型例および第2典型例の双方に対応可能な具体例または変形例とに分類されるので、それぞれの具体例または変形例の説明において、どの典型例に対応するのかを適宜説明する。
【0155】
(第1具体例)
図15を参照して、第1具体例を説明する。図15は、表示装置2の第1具体例を示す図である。第1具体例は、第1典型例に対応する。第1具体例では、制御部22は、外部端末24ごと、外部端末24の使用者ごと、または使用者の所属する団体ごとに、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換し、または、第2オブジェクト30Bを第1オブジェクト30Aに変換する。
【0156】
図15に示すように、表示装置2と複数の外部端末24がケーブル28で通信接続されている。そして、表示装置2の表示部8は、外部端末24のそれぞれの画面26と共有されている。
【0157】
例えば、表示部8と複数の外部端末24の画面26とを共有する場合、外部端末24の所属団体、外部端末24の使用者または使用者の所属団体には、表示部8に表示される第1オブジェクト30Aに関する第1ソフトウェア60の利害関係者が含まれる場合がある。
【0158】
そこで、制御部22は、外部端末24、使用者、または所属団体の情報に基づいて、外部端末24A~外部端末24Dごとに、第1オブジェクト30Aを表示させるか、第2オブジェクト30Bを表示させるかを判定する。
【0159】
図15に示すように、制御部22は、外部端末24Aの使用者または所属団体が、第1ソフトウェア60の利害関係者であるか否かを判定する。制御部22は、外部端末24Aの使用者または所属団体が、第1ソフトウェア60の利害関係者ではないと判定し、外部端末24Aの画面26Aに第1オブジェクト30Aを表示させるか否かを判定する。
【0160】
第1オブジェクト30Aを表示させると判定すると、制御部22は、記憶部20から第1オブジェクト30Aを読み出し、表示部8に第1オブジェクト30Aを表示する。
【0161】
次に、制御部22は、外部端末24B~24Dの使用者または所属団体が、第1ソフトウェア60の利害関係者であるか否かを判定する。制御部22は、外部端末24B~24Dの使用者または所属団体が、第1ソフトウェア60の利害関係者であると判定し、外部端末24B~24Dの画面26B~26Dに第2オブジェクト30Bを表示させるか否かを判定する。
【0162】
第2オブジェクト30Bを表示させると判定すると、制御部22は、記憶部20から、外部端末24B~24Dごとに第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを読み出す。制御部22は、画面26B~26Dごとに第2オブジェクト30Bを表示させる。
【0163】
外部端末24のどの画面26に、第1オブジェクト30Aを表示させるか、または第2オブジェクト30Bを表示させるかは、例えば、各外部端末24の位置情報、外部端末24が登録されている所属団体名、顔認証システムなどから判明する所属団体の使用者名、外部端末24のIPアドレス、担当者のメールアドレスのドメイン名に基づいて、制御部22が判定する。制御部22は、記憶部20からこれらの情報を読み出してもよい。
【0164】
制御部22は、表示装置2の表示部8に、「A」と視認される第1インターフェース画像32Aと、「A会社」と視認される第1文字画像34Aとが含まれる第1オブジェクト30Aとを表示させる。
【0165】
外部端末24Aについては、制御部22は、外部端末24Aの画面26Aに、第1オブジェクト30Aを表示させる。
【0166】
外部端末24Bについては、制御部22は、外部端末24Bの位置情報から、第1オブジェクト30Aに関する第1ソフトウェア60の利害関係者であって、ユーザーと異なる団体に所属する端末であると判定する。制御部22は、例えば、「B」と視認される第2インターフェース画像32Bと、「XXX」と視認される第2文字画像34Bとが含まれる第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出し、外部端末24Bの画面26Bに表示させる。
【0167】
同様に、外部端末24Cについては、制御部22は、外部端末24Cが登録されている所属団体名、所属団体の使用者名から、ユーザーと異なる団体に所属する端末であると判定し、例えば、「C」と視認される第2インターフェース画像32Bと、「YYY」と視認される第2文字画像34Bとが含まれる第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出し、外部端末24Cの画面26Cに表示させる。
【0168】
同様に、外部端末24Dについては、制御部22は、外部端末24DのIPアドレス、担当者のメールアドレスのドメイン名から、ユーザーと異なる団体に所属する端末であると推定し、例えば、「D」と視認される第2インターフェース画像32Bと、「ZZZ」と視認される第2文字画像34Bとが含まれる第2オブジェクト30Bを記憶部20から読み出し、外部端末24Dの画面26Dに表示させる。
【0169】
本実施形態によれば、第1オブジェクト30Aを視認されることで不都合を生じる可能性のある外部端末24、担当者、または団体を選択して、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換することができる。
【0170】
(第2具体例)
図16(a)~図17(b)を参照して、第2具体例を説明する。図16(a)および図16(b)は、表示装置2の第2具体例を示す図である。図17(a)および図17(b)は、表示装置2の第2具体例の他の例を示す図である。第2具体例は、第1典型例に対応する。
【0171】
第2具体例では、第2オブジェクト30Bが外部端末24の画面26に表示されていることを表示装置2の表示部8に表示する。
【0172】
表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26が共有されている場合、図16(a)および図16(b)に示すように、表示装置2の表示部8には第1オブジェクト30Aが表示され、外部端末24の画面26には第2オブジェクト30Bが表示される。
【0173】
しかしながら、表示装置2のユーザーは、外部端末24の画面26で第1オブジェクト30Aが第2オブジェクト30Bに変換されて表示されていることがわからない場合がある。また、表示装置2のユーザーは、第1ソフトウェア60のデータが他人に見られてはいけないデータであるにも関わらず、外部端末24の画面26で第1オブジェクト30Aが第2オブジェクト30Bに変換されて表示されていることを忘れてしまうことがある。そのため、表示装置2のユーザーは、表示部8に表示された第1オブジェクト30Aを不用意に指示して、第1ソフトウェア60を開いてしまうことがある。
【0174】
従って、第1ソフトウェア60のデータが他人に見られてはいけないデータである場合、外部端末24の画面26において、第1オブジェクト30Aが第2オブジェクト30Bに変換されて表示されていることを、表示装置2において報知されることが、ユーザーにとって好適であることがある。
【0175】
そこで、制御部22は、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有されているか否かを判定する。共有されていると判定すると、制御部22は、外部端末24の画面26において、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換するか否かを判定する。
【0176】
第2オブジェクト30Bに変換すると判定すると、制御部22は、記憶部20から第1オブジェクト30Aに対応する第2オブジェクト30Bを読み出す。さらに、制御部22は、表示装置2の表示部8に表示するためのインジケーター50を記憶部20から読み出す。制御部22は、外部端末24の画面26に第2オブジェクト30Bを表示させる。さらに、制御部22は、表示装置2の表示部8に第1オブジェクト30Aと共にインジケーター50を表示させる。
【0177】
図16(b)に示すように、外部端末24の画面26に第2オブジェクト30Bが表示されている。図16(a)では、制御部22は、表示部8に第1オブジェクト30Aに含まれる第1インターフェース画像32Aと第1文字画像34Aとに加えて、インジケーター50を表示する。インジケーター50は、第1インターフェース画像32Aと第1文字画像34Aとを含む第1オブジェクト30Aが、外部端末24の画面26において、第2オブジェクト30Bに変換されて表示されていることを示す。
【0178】
インジケーター50は、図16(a)に示すような矢印に限られない。インジケーター50は、図17(a)に示すように、第1インターフェース画像32Aまたは第1文字画像34Aを点線で示すように修飾してもよい。また、インジケーター50は、第1インターフェース画像32Aまたは第1文字画像34Aにパターン画像を付加して表示してもよい。
【0179】
図16(a)に示すインジケーター50は、図形の画像が点滅してもよい。さらに、インジケーター50は、「このオブジェクトは、外部端末24で他のオブジェクトに変換されて表示されています。」のような注意表示であってもよい。つまり、第1オブジェクト30Aが、外部端末24の画面26において第2オブジェクト30Bに変換されて表示されていることが、表示装置2のユーザーに認識されるような態様でありさえすればよい。
【0180】
また、第1インターフェース画像32Aまたは第1文字画像34Aは、図17(a)に点線で示すように、透明または半透明で表示されてもよい。第1インターフェース画像32Aまたは第1文字画像34Aは、点滅してもよい。
【0181】
本実施形態によれば、表示装置2のユーザーは、表示部8に表示されている第1オブジェクト30Aのいずれが、外部端末24の画面26において第2オブジェクト30Bに変換されていることを、表示部8上で認識することができる。
【0182】
(第3具体例)
次に、図18(a)~図21(b)を参照して、第3具体例を説明する。図18(a)および図18(b)は、表示装置2の第3具体例を示す図である。図19(a)および図19(b)は、表示装置2の他の第3具体例を示す図である。図20(a)および図20(b)は、表示装置2のさらなる他の第3具体例を示す図である。第3具体例は、第1典型例および第2典型例の双方に対応し得る。
【0183】
第1典型例に対応し、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有されている場合、図18(a)に示すように、表示部8には第1オブジェクト30Aとして第1壁紙が表示される。第1壁紙は、「Theta System」のような、第1ソフトウェア60の開発者、製造者または販売者の名称と、光の線が拡がるような、第1ソフトウェア60をイメージした図柄とが併せて、表示部8の全面に表示される。
【0184】
しかしながら、第1壁紙は、第1オブジェクト30A(図10(a))と異なり、表示部8の全面に表示されるため、表示装置2のユーザーは、第1オブジェクト30Aである第1壁紙を他人に見られると不都合であることに気付かない場合がある。
【0185】
従って、他人には見られたくない第1壁紙は、外部端末24の画面26では、第1壁紙が想起されない第2壁紙が表示されることが、ユーザーにとって好適であることがある。
【0186】
そこで、制御部22は、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換して、第1壁紙が想起されない第2壁紙を外部端末24の画面26に表示する。第2壁紙は、複数の輪が重なって拡がるような図柄である。ここでは、表示装置2の表示部8に表示される第1壁紙を第1オブジェクト30Aとし、第1壁紙が想起されない第2壁紙を第2オブジェクト30Bとする。
【0187】
また、第2典型例に対応し、表示装置2の表示部8に、第1オブジェクト30Aとして第1壁紙が表示される。制御部22は、取得部18が取得した位置情報に基づいて、図18(a)に示す第1壁紙と、図18(b)に示す第2壁紙とを変換して表示する。制御部22が判定および処理する手順は、第2典型例で説明した通りである。
【0188】
次に、図19(a)に示す第1オブジェクト30Aは、表計算ソフトのような第1ソフトウェア60(図6(a))を起動するためのインターフェースである第1インターフェース画像32Aと、表計算ソフトを用いて作成された資料の名称を示す「E社資料」のような第1文字画像34Aとを含む。
【0189】
第1典型例に対応し、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有されている場合、制御部22は、表示装置2の表示部8に第1インターフェース画像32Aと第1文字画像34Aとを含む第1オブジェクト30Aを表示させる。そして、制御部22は、第1オブジェクト30Aを第2オブジェクト30Bに変換して、外部端末24の画面26に表示する。制御部22が判定および処理する手順は、第1典型例で説明した通りである。
【0190】
すなわち、第1インターフェース画像32Aは、第1インターフェース画像32Aが想起されないデザインの第2インターフェース画像32Bに変換されて、外部端末24の画面26に表示される。また、第1文字画像34Aは、「E社資料」のような第1文字画像34Aが想起されない「〇△□×」のような第2文字画像34Bに変換されて、外部端末24の画面26に表示される。
【0191】
また、第2典型例に対応し、制御部22は、図19(a)に示すように、表示装置2の表示部8に第1インターフェース画像32Aと第1文字画像34Aとを含む第1オブジェクト30Aを表示させる。制御部22は、取得部18が取得した位置情報に基づいて、図19(a)に示す第1インターフェース画像32Aと第1文字画像34Aとを含む第1オブジェクト30Aを、図19(b)に示す第2インターフェース画像32Bと第2文字画像34Bとを含む第2オブジェクト30Bに変換して、表示部8に表示させる。
【0192】
また、制御部22は、取得部18が取得した位置情報に基づいて、図19(b)に示す第2インターフェース画像32Bと第1文字画像34Aとを含む第2オブジェクト30Bを、図19(a)に示す第1インターフェース画像32Aと第1文字画像34Aとを含む第1オブジェクト30Aに変換して、表示部8に表示させる。
【0193】
次に、図20(a)に示す第1オブジェクト30Aは、第1ソフトウェア60を起動して作成したファイルを示す第1インターフェース画像32Aと、ファイルの内容を表示する「F社資料」のような資料名を示す第1文字画像34Aとを含む。さらに、第1オブジェクト30Aは、1つまたは複数のファイルをまとめたフォルダーを示す第1インターフェース画像32Aと、フォルダーの内容を表示する「F社資料」のような資料名を示す第1文字画像34Aとを含む。
【0194】
第1典型例に対応した制御部22の判定および処理手順と、第2典型例に対応した制御部22の判定および処理手順とは、図19(a)および図19(b)において説明した内容と同様であるので、重複する説明を省略する。
【0195】
(第4具体例)
次に、図21(a)および図21(b)を参照して、第4具体例を説明する。第4具体例は、第1典型例に対応する。
【0196】
表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有される場合において、外部端末24の使用者が、オブジェクト30の開発者または販売者と競合関係にあるにも関わらず、表示装置2のユーザーは、図21(a)に示すように第1ソフトウェア60を開いてしまうことがある。
【0197】
従って、図21(a)に示すように、表示装置2の表示部8に、第1ソフトウェア60が開かれても、図21(b)に示すように、外部端末24の画面26では、ユーザーによる指示が拒絶され、第1ソフトウェア60は開かれず、第2オブジェクト30Bが継続して表示されることが好適である場合がある。
【0198】
第4具体例では、制御部22は、表示部8において、第1オブジェクト30Aが指示されても、第1ソフトウェア60が起動しないよう制御する。
【0199】
第1典型例に対応して、表示装置2の表示部8と外部端末24の画面26とが共有されている場合、制御部22は、表示装置2の表示部8に表示された第1インターフェース画像32Aと第1文字画像34Aとを含む第1オブジェクト30Aが指示されたことを検知する。
【0200】
制御部22は、第1オブジェクト30Aに対応する第1ソフトウェア60を起動するか否かを判定する。制御部22は、第1ソフトウェア60を起動すると判定すると、第1ソフトウェア60を起動し、図21(a)に示すように、表示部8に第1ソフトウェア60を表示させる。
【0201】
制御部22は、外部端末24の画面26に、第1ソフトウェア60に対応する第2ソフトウェア62を起動し、表示するか否かを判定する。制御部22は、第2ソフトウェア62を起動しないと判定し、図21(b)に示すように、外部端末24の画面26に第2ソフトウェア62を表示させず、第2オブジェクト30Bを表示する。
【0202】
本実施形態によれば、第1典型例に対応して、表示装置2のユーザーが、表示装置2の表示部8において第1オブジェクト30Aを不用意に指示して、第1ソフトウェア60を起動しても、外部端末24の画面26には、第2ソフトウェア62が起動されないため、第2ソフトウェア62に表示されたデータが他人に見られない。
【0203】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、本実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる本実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0204】
本発明は、表示装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0205】
2 表示装置
4 本体装置
6 ヒンジ
8 表示部
12 USBコネクター
14 インターフェース部
16 通信部
18 取得部
20 記憶部
22 制御部
24 外部端末
26 画面
28 ケーブル
30 オブジェクト
30A 第1オブジェクト
32A 第1インターフェース画像
34A 第1文字画像
40 第1領域
42 第2領域
50 インジケーター
60 第1ソフトウェア
62 第2ソフトウェア
64 文字画像
66 文字画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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