(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023139402
(43)【公開日】2023-10-04
(54)【発明の名称】バックパネル
(51)【国際特許分類】
E03C 1/14 20060101AFI20230927BHJP
A47K 1/02 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
E03C1/14 Z
A47K1/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044913
(22)【出願日】2022-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 貴司
【テーマコード(参考)】
2D061
【Fターム(参考)】
2D061BA01
2D061BA04
2D061BA08
2D061BB01
(57)【要約】
【課題】容易にデザインを変更できるバックパネルを提供する。
【解決手段】水回り設備60の後側の壁面61に設けられるバックパネルPであって、前記壁面61に固定される背面パネル20と、前記背面パネル20に着脱可能に取り付けられる化粧板10と、を備えている。このような構成によれば、壁面61の壁紙を剥がさずに化粧板10を着脱できるから、容易にデザインを変更できる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水回り設備の後側の壁面に設けられるバックパネルであって、
前記壁面に固定される背面パネルと、
前記背面パネルに着脱可能に取り付けられる化粧板と、を備えているバックパネル。
【請求項2】
前記化粧板は、前記背面パネルに対し磁力で取り付けられる、請求項1に記載のバックパネル。
【請求項3】
前記背面パネルは、前記化粧板の上面に沿う上面部と、前記化粧板の下面に沿う下面部とを備えている、請求項1から請求項2までの何れか一項に記載のバックパネル。
【請求項4】
前記上面部は、前記化粧板の前側で下向きに突出した返し部を有している、請求項3に記載のバックパネル。
【請求項5】
前記背面パネルは、前記化粧板の左面に沿う左面部と、前記化粧板の右面に沿う右面部とを備えている、請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のバックパネル。
【請求項6】
前記背面パネルの下端部前側には、左右方向に延びた凹部が形成されている、請求項1から請求項5までの何れか一項に記載のバックパネル。
【請求項7】
前記化粧板は、複数のタイルをシート状に配置したユニットタイルである、請求項1から請求項6までの何れか一項に記載のバックパネル。
【請求項8】
前記壁面は、手洗い器及び棚を有する手洗い装置の後側の壁面である、請求項1から請求項7までの何れか一項に記載のバックパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バックパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水跳ねする部分に配置されるバックパネルが知られている。例えば下記特許文献1に記載されたバックパネルは、手洗い側カウンター及び洗面側カウンターの奥の縁に沿って配置されている。バックパネルは、手洗い側カウンター及び洗面側カウンターに接着剤によって接着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなバックパネルのデザインの変更は難しかった。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、容易にデザインを変更できるバックパネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のバックパネルは、水回り設備の後側の壁面に設けられるバックパネルであって、前記壁面に固定される背面パネルと、前記背面パネルに着脱可能に取り付けられる化粧板と、を備えているものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】手洗い装置の後側に取り付けられた状態のバックパネルを示す正面図
【
図2】手洗い装置の後側に取り付けられた状態のバックパネルを示す断面図であって、
図1のA-A位置における断面に相当する断面図
【
図5】手洗い装置の後側に取り付けられた状態のバックパネルを示す背面図
【
図6】手洗い装置の後側に取り付けられた状態のバックパネルを示す断面図であって、
図5のB-B位置における断面に相当する断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態>
バックパネルPは、
図1に示すように、手洗い装置60の後側の壁面61に取り付けられる。手洗い装置60は、例えば住宅や事務所等のトイレ室(図示せず)の壁面61に固定され、手を洗うために使用される。バックパネルPは、手洗い装置60の後縁に沿って配置され、壁面61に固定される。バックパネルPは、壁面61のうち手洗い装置60の水跳ねしやすい部分を覆う。
【0009】
以下、各構成部材において、トイレ室の壁面61に取り付けられている状態(取付状態と称する)の上側を上側、下側を下側、トイレ室の壁面61側を後側、その反対側を前側とし、取付状態のバックパネルPを前側から見たときの右側を右側、左側を左側として説明する。各図においてX軸の正方向側は右側、X軸の負方向側は左側を示す。各図においてY軸の正方向側は上側、Y軸の負方向側は下側を示す。各図においてZ軸の正方向側は前側、Z軸の負方向側は後側を示す。X軸及びZ軸は、水平方向に延び、Y軸は、鉛直方向に延びている。
【0010】
手洗い装置60は、
図1に示すように、水栓62と、装置本体63と、多目的バー64と、紙巻器65と、を備えている。装置本体63は、合成樹脂製であり、手洗い器66と棚67とを一体に備えている。棚67は、手洗い器66の右側に連なっている。多目的バー64は、左右方向に水平に延びている。紙巻器65は、棚67の真下に配置されている。
【0011】
バックパネルPは、
図1に示すように、上下方向よりも左右方向に長い略長方形の板状に形成されている。バックパネルPの左右方向の寸法は、手洗い装置60の左右方向の寸法と同等である。
【0012】
バックパネルPは、
図2に示すように、背面パネル20及び化粧板10を備えている。背面パネル20は、壁面61に固定される。化粧板10は、磁力で背面パネル20に着脱可能に取り付けられる。化粧板10は、複数のタイル11をシート状に配置したユニットタイルである(
図1参照)。
【0013】
化粧板10は、
図3に示すように、化粧シート12と、固定部材13と、を備えている。化粧シート12は、複数のタイル11を樹脂層14によって一体にしたタイルシートである。複数のタイル11は、目地間隔を開けて配置されている。タイル11はそれぞれ略方形の薄い板状をなしている。全てのタイル11は、同形状をなしている。タイル11の材質は、例えば、陶磁器、ガラス、合成樹脂、金属、石、木、竹等、用途に応じて適宜選択される。タイル11の前面は装飾面である。樹脂層14は、タイル11の後面及び側面に接着されている。樹脂層14は、例えばシリコン系接着性材料等の弾性樹脂材料によって形成されている。
【0014】
固定部材13は、化粧板10を背面パネル20に固定するための部材である。固定部材13は、化粧シート12の後面に接着されている。化粧板10は、固定部材13としてマグネットシートを有している。マグネットシートは、公知の磁石フィルムを使用できる。例えばマグネットシートは、磁性粉末等の磁性材料の粉粒体をバインダーで結着し、均一に分散させてシート状に形成したものである。マグネットシートは、化粧シート12よりも一回り小さい長方形状をなしている。マグネットシートの外周縁は、化粧シート12の外周縁よりも内側に位置している(
図2参照)。マグネットシートは、樹脂層14の形成時に樹脂層14の後面に接着される。
【0015】
背面パネル20は、
図3に示すように、パネル本体21と固定シート22とを有している。パネル本体21は、長尺の薄い板状に形成されている。パネル本体21は、ABS樹脂等の合成樹脂製であり、射出成形されている。パネル本体21は、背面部23と周面部24とを有している。
【0016】
背面部23は、平板状であり、取付状態において壁面61に平行に配置される。周面部24は、背面部23の外周縁に沿って設けられている。周面部24は、背面部23に対して直角をなしている。周面部24は、背面部23の前側に突出している。背面部23の前側には、周面部24によって囲まれた化粧板10の配置部25が形成されている。化粧板10の配置部25は、前面開放されている。
【0017】
固定シート22は、背面パネル20に化粧板10を固定するものである。固定シート22は、マグネットを吸着できる各種磁性材料を含む薄い磁性シートである。固定シート22は、例えば極く薄い鉄箔に、紙を両面または片面に接着させたスチールペーパーである。固定シート22は2枚備えられ、それぞれ左右方向に長い長方形状をなしている。固定シート22は、パネル本体21の背面部23の前面に、両面テープによって固定されている。
【0018】
背面パネル20は、
図4に示すように、前側から壁面61にネジ固定される壁固定部26を複数個所に有している。壁固定部26は、背面部23のうち固定シート22の周りの領域に設けられている。具体的には、壁固定部26は、背面部23の左右方向の両端部及び左右方向の中央部の上下2カ所ずつに設けられている。
【0019】
各壁固定部26には、貫通孔27が形成されている。貫通孔27は、
図2に示すように、背面部23を前後方向に貫通している。貫通孔27は、前部27A及び後部27Bを有している。前部27Aの前後方向に直交する断面の大きさは、後部27Bの前後方向に直交する断面の大きさよりも大きい。貫通孔27には、前側から固定用のネジ(図示せず)が通される。前部27Aには、ネジの頭部が配置される。前部27Aの前後方向の寸法は、ネジの頭部の前後方向の寸法よりも大きい。これによって、ネジの頭部に化粧板10が接触することを防止できる。後部27Bには、ネジの軸部が貫通して配置される。
【0020】
図4に示すように、貫通孔27を前側から見ると、前部27A及び後部27Bはいずれも、左右方向に長い楕円形状をなしている。貫通孔27を前側から見ると、前部27A及び後部27Bの上縁及び下縁はいずれも平行に延び、前部27A及び後部27Bの左縁及び右縁はいずれも円弧状に湾曲している。
【0021】
背面パネル20の後面には、
図2及び
図5に示すように、固定リブ28及び補強リブ29が突出している。固定リブ28は、壁固定部26に設けられている。固定リブ28は、貫通孔27の全周を取り囲んでいる。固定リブ28を後側から見た外形は、貫通孔27の外形と相似の楕円形状をなしている。
【0022】
補強リブ29は、複数の縦リブ29Aと複数の横リブ29Bとを有している。縦リブ29Aはそれぞれ、上下方向に延びている。横リブ29Bはそれぞれ左右方向に延びている。縦リブ29Aと横リブ29Bとは直交している。補強リブ29の後端は、固定リブ28の後端より前側に位置している。これによって、取付状態において固定リブ28の後端は壁面61に接触し、補強リブ29の後端は壁面61から離れた状態になる。
【0023】
パネル本体21の周面部24は、
図3に示すように、上面部31、下面部32、左面部33及び右面部34を有している。上面部31は、背面部23の上縁に沿って左右方向の全幅に連続している。下面部32は、背面部23の下縁に沿って左右方向の全幅に連続している。左面部33は、背面部23の左縁に沿って上下方向に連続している。右面部34は、背面部23の右縁に沿って上下方向に連続している。
【0024】
上面部31は、
図2に示すように、背面部23の上端から前方に突出している。上面部31の背面部23からの突出寸法は、化粧板10の厚さ寸法(前後方向の寸法)よりも大きい。上面部31の前端は、化粧板10の前面10Mよりも前側に位置している。上面部31は、化粧板10の上面10Uに沿っている。上面部31の下面と化粧板10の上面10Uとの間には、上下方向に縦隙間35が開いている。縦隙間35によって、化粧板10の上下方向の公差は吸収される。
【0025】
上面部31は、化粧板10の前側で下向きに突出した返し部36を有している。返し部36は、上面部31の前端に設けられている。返し部36は、上面部31の左右方向の全長に連続している。返し部36は、上面部31の下面に対し直交している。返し部36の下端は、化粧板10の上面10Uよりも下側もしくは化粧板10の上面10Uとほぼ同じ高さに位置している。返し部36によって、縦隙間35の前方は覆われている。返し部36と背面部23との間の前後方向の間隔は、化粧板10の厚さ寸法よりも大きい。これによって、化粧板10の厚み公差は吸収される。
【0026】
下面部32は、
図2に示すように、背面部23の下端から前方に突出している。下面部32の背面部23からの突出寸法は、化粧板10の厚さ寸法よりも若干小さい。これによって、化粧板10の前面10Mは、下面部32の前端よりも前側に位置している。下面部32は、化粧板10の下面10Sに沿っている。下面部32の上面は、平坦な面である。取付状態において下面部32の上面には、化粧板10の下面10Sが載置される。化粧板10の自重は、固定部材13の磁力と、下面部32とによって受けられる。上面部31及び下面部32は、化粧板10の上下方向の位置を規制している。
【0027】
左面部33及び右面部34はそれぞれ、
図6に示すように、背面部23の左端及び右端から前方に突出している。左面部33及び右面部34の背面部23からの突出寸法はいずれも、化粧板10の厚さ寸法と同等である。左面部33及び右面部34の前端はいずれも、化粧板10の前面10Mと前後方向の位置が揃っている。左面部33及び右面部34はそれぞれ、化粧板10の左面10L及び右面10Rに沿っている。左面部33及び右面部34の互いの対向面は平行である。左面部33及び右面部34の対向面の間隔は、化粧板10の幅寸法(左右方向の寸法)よりも大きい。左面部33と化粧板10の左面10Lとの間、及び右面部34と化粧板10の右面10Rとの間には、左右方向に横隙間38が開いている。横隙間38によって、化粧板10の左右方向の公差は吸収される。
【0028】
下面部32の下面には、
図7に示すように、第一リブ39及び第二リブ41が突出している。第一リブ39は、左右方向に延びている。第一リブ39は、下面部32の前端から後側に離れている。第一リブ39と下面部32の前縁とは平行である。第一リブ39の左端は、下面部32の左端から右側に離れている。第一リブ39の右端は、下面部32の右端から左側に離れている。
【0029】
第二リブ41は、前後方向に延びている。第二リブ41は、左右方向に間隔をあけて複数設けられている。第二リブ41の前端は、第一リブ39に連結している。左右両端に位置する第二リブ41Hは、それぞれ第一リブ39の左右両端に連結している。第二リブ41と第一リブ39とは直交している。第二リブ41の後端の位置は、下面部32の後端の位置と揃っている。
【0030】
背面パネル20の下端部前側には、正面凹部42が形成されている(
図2参照)。正面凹部42は、下面部32の下側かつ第一リブ39の前側に形成された凹みである。正面凹部42は、左右方向から見ると方形状をなしている。正面凹部42は、左右方向に延びている。正面凹部42は、背面パネル20の左右全幅に連続している。
【0031】
背面パネル20の下端部の左右両側には、側面凹部43が形成されている(
図7参照)。側面凹部43は、下面部32の下側かつ左右の第二リブ41Hの左側及び右側に形成されている。側面凹部43は、前後方向から見ると、正面凹部42と同様の方形状をなしている(
図4参照)。側面凹部43は、正面凹部42の左右両端から後方に延びている。
【0032】
バックパネルPの取り付け作業の一例を説明する。まず、背面パネル20を壁面61に固定する。具体的には、背面パネル20の下端を手洗い装置60の上面に載置し、固定用のネジによって壁固定部26を壁面61に固定する。第一リブ39の下面及び第二リブ41の下面は、手洗い装置60の上面に載置された状態になる(
図2参照)。
【0033】
次に、化粧板10を背面パネル20に取り付ける。具体的には、化粧板10の配置部25に化粧板10を嵌め込む。すると、固定部材13の磁力によって化粧板10は背面パネル20に固定される。
【0034】
次に、背面パネル20の下端部にコーキング材44を充填する。具体的には、正面凹部42及び側面凹部43にシリコン材などのコーキング材44を塗布し、背面パネル20の下端部と手洗い装置60との間の隙間を埋める。コーキング材44の充填は、化粧板10を背面パネル20に取り付ける前に行ってもよい。以上によって、バックパネルPの取付作業が完了する。
【0035】
バックパネルPの取り替え作業の一例を説明する。まず、化粧板10を背面パネル20から取り外す。具体的には、治具等を用いて化粧板10を前方に剥がす様にして背面パネル20から取り外す。次に、取り外した化粧板10とは別の化粧板10を背面パネル20に取り付ける。具体的には、化粧板10の配置部25に別の化粧板10を嵌め込み、固定部材13の磁力によって別の化粧板10を背面パネル20に固定する。これによって、壁面61の壁紙を剥がす等の大掛かりな工事を行うことなく、バックパネルPの化粧板10を容易に取り替えることができる。
【0036】
上記のように構成された実施形態によれば、以下の効果を奏する。バックパネルPは、手洗い装置60の後側の壁面61に設けられる。バックパネルPは、背面パネル20と、化粧板10と、を備えている。背面パネル20は、壁面61に固定される。化粧板10は、背面パネル20に着脱可能に取り付けられる。この構成によれば、壁面61の壁紙を剥がさずに化粧板10を着脱できるから、容易にデザインを変更できる。
【0037】
化粧板10は、背面パネル20に対し磁力で取り付けられる。この構成によれば、化粧板10を容易に着脱できるから、容易にデザインを変更できる。
【0038】
背面パネル20は、上面部31と、下面部32とを備えている。上面部31は、化粧板10の上面10Uに沿う。下面部32は、化粧板10の下面10Sに沿う。この構成によれば、背面パネル20の上面部31及び下面部32によって化粧板10の上下両面10U,10Sの小口を隠すことができるから、見た目を良くできる。
【0039】
上面部31は、化粧板10の前側で下向きに突出した返し部36を有している。この構成によれば、上面部31の返し部36によって、化粧板10の上面10Uと上面部31との間の縦隙間35を隠すことができるから、見た目を良くできる。
【0040】
背面パネル20は、左面部33と、右面部34とを備えている。左面部33は、化粧板10の左面10Lに沿う。右面部34は、化粧板10の右面10Rに沿う。この構成によれば、背面パネル20の左面部33及び右面部34によって化粧板10の左右両面10L,10Rの小口を隠すことができるから、見た目を良くできる。
【0041】
背面パネル20の下端部前側には、左右方向に延びた正面凹部42が形成されている。この構成によれば、正面凹部42にコーキング材44を充填できるから、コーキングをきれいに仕上げることができる。
【0042】
化粧板10は、複数のタイル11をシート状に配置したユニットタイルである。この構成によれば、高級感を出すことができる。
【0043】
壁面61は、手洗い装置60の後側の壁面である。手洗い装置60は、手洗い器66及び棚67を有している。この構成によれば、手洗い装置60の近傍のデザインを容易に変更できる。
【0044】
<他の実施形態>
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態において背面パネル20は薄い板である。これに限らず、例えば背面パネルは枠状や格子状であってもよい。
(2)上記実施形態において化粧板10は、マグネットシートの磁力によって背面パネル20に着脱される。これに限らず、化粧板は、例えば面ファスナー、吸盤、両面テープ及び嵌め込み式のロック構造によって背面パネルに着脱されてもよい。
(3)上記実施形態においてバックパネルPは、手洗い装置60の後側の壁面61に取り付けられる。これに限らず、バックパネルは、各種の水回り設備、例えば手洗い、洗面台、キッチン、棚、カウンター等の後側の壁面に取り付けられてもよい。
(4)上記実施形態において、背面パネル20に磁性シート、化粧板10にマグネットシートが備えられている。これとは逆に、背面パネルにマグネットシート、化粧板に磁性シートを備えてもよい。
(5)上記実施形態において化粧板10はタイルユニットである。これに限らず、化粧板は、例えば木目模様、大理石模様等の石目模様や布地模様等、各種の絵柄を付したものであってもよい。
(6)上記実施形態において各タイル11の形状は、方形状である。これに限らず、タイルの形状は、特に限定されない。例えばタイルの形状は、正方形、長方形、円形、楕円形等の任意の形状とすることができるし、異なる形状のタイルを組み合わせてもよい。
(7)上記実施形態において背面パネル20は、全周に周面部24を有している。これに限らず、背面パネルは周面部を有していなくてもよいし、周面部の一部のみを有していてもよい。例えば背面パネルは、上面部及び下面部のみを有し、左面部及び右面部を有していなくてもよいし、下面部のみを有し、左面部、右面部及び上面部を有していなくてもよい。
(8)上記実施形態において化粧板10は、背面パネル20に対し磁力で取り付けられる。これに加えて、例えば接着剤により化粧板を背面パネルに固定してもよい。
【符号の説明】
【0045】
P…バックパネル、10…化粧板、10L…化粧板の左面、10R…化粧板の右面、10S…化粧板の下面、10U…化粧板の上面、11…タイル、20…背面パネル、31…上面部、32…下面部、33…左面部、34…右面部、36…返し部、42…正面凹部(凹部)、60…手洗い装置、61…壁面、66…手洗い器、67…棚