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特開2023-139611データ共有装置、データ共有システム、データ共有方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023139611
(43)【公開日】2023-10-04
(54)【発明の名称】データ共有装置、データ共有システム、データ共有方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20230927BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20230927BHJP
   A47G 1/00 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
G16H10/00
A61B5/00 D
A47G1/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022045223
(22)【出願日】2022-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】木村 信之
(72)【発明者】
【氏名】上地 美子
(72)【発明者】
【氏名】廣▲瀬▼ 円佳
(72)【発明者】
【氏名】小幡 葵
【テーマコード(参考)】
3B111
4C117
5L099
【Fターム(参考)】
3B111AA04
3B111AD01
4C117XA07
4C117XB02
4C117XE23
4C117XE43
4C117XG05
4C117XG18
4C117XG19
4C117XH02
4C117XH16
4C117XJ52
4C117XL01
4C117XL13
4C117XQ19
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】取得した生体データを活用できるように、他のユーザと共有する。
【解決手段】データ共有装置は、ミラーディスプレイと通信を行い、ミラーディスプレイが取得した生体データを取得する取得部と、ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、ユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際にミラーディスプレイに表示させる第1処理または、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするデータ共有部とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部と、ネットワークを介する通信を行う通信部とを備えるミラーディスプレイと通信を行い、前記データ取得部が取得した生体データを取得する取得部と、
前記ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
前記ユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、前記ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際に前記ミラーディスプレイに表示させる第1処理または、前記第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを前記第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするデータ共有部と、
を有するデータ共有装置。
【請求項2】
前記生体データの時系列における前回の値との関係に基づいて生体データを加工することで共有データを生成する加工部を有し、
前記データ共有部は、加工された後の共有データを用いて共有処理を行う
請求項1に記載のデータ共有装置。
【請求項3】
前記加工部は、前記生体データの時系列における前回の値との差を求めることで共有データを生成する
請求項2に記載のデータ共有装置。
【請求項4】
前記加工部は、生体データが計測された履歴に基づいて、前記生体データの計測を継続的に行っている状況を示す継続データを生成し、
前記データ共有部は、前記継続データを含む共有データを用いて共有処理を行う
請求項2または請求項3に記載のデータ共有装置。
【請求項5】
前記加工部は、加工することが予め設定されている生体データのみを加工する
請求項2から請求項4のうちいずれか1項に記載のデータ共有装置。
【請求項6】
前記データ共有部は、共有することが予め設定されている生体データにのみ基づく共有データを用いて共有処理を行う
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載のデータ共有装置。
【請求項7】
前記データ共有部は、前記ミラーディスプレイを共有しない第3ユーザであって、共有先として定められた第3ユーザの端末装置に対して、前記共有データを送信する第3処理を共有処理として行う
請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載のデータ共有装置。
【請求項8】
ハーフミラーと、
前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、
ユーザの生体データを取得するデータ取得部と、
ネットワークを介する通信を行う通信部と、
を備えるミラーディスプレイと、
前記ミラーディスプレイと通信を行い、前記データ取得部が取得した生体データを取得する取得部と、
前記ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
前記ユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、前記ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際に前記ミラーディスプレイに表示させる第1処理または、前記第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを前記第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするデータ共有部と、
を備えるデータ共有装置と、
を有するデータ共有システム。
【請求項9】
ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部と、ネットワークを介する通信を行う通信部とを備えるミラーディスプレイと通信を行い、前記データ取得部が取得した生体データを取得する取得過程と、
前記ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、前記ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際に前記ミラーディスプレイに表示させる第1処理または、前記第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを前記第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするデータ共有過程と、
を含むデータ共有方法。
【請求項10】
コンピュータに、
ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部と、ネットワークを介する通信を行う通信部とを備えるミラーディスプレイと通信を行い、前記データ取得部が取得した生体データを取得するステップと、
前記ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、前記ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際に前記ミラーディスプレイに表示させる第1処理または、前記第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを前記第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ共有装置、データ共有システム、データ共有方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ディスプレイモニタ機能付ミラーが知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、ディスプレイモニタ機能付ミラーの表示部が、カメラによる撮像結果に基づいた撮像情報を表示する旨が記載されている。
【0003】
また、体重や肌温度等の、ユーザに関する生体データを表示するミラーディスプレイがある。しかしながら、取得した生体データをユーザ自身しか確認できないと、手助けや見守りに生体データを活かすことができない。また、モチベーションを維持できず、継続して生体データを取得することができないことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-154026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の課題を鑑み、本発明は、取得した生体データを活用できるように、他のユーザと共有することができる、データ共有装置、データ共有システム、データ共有方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るデータ共有装置は、ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部と、ネットワークを介する通信を行う通信部とを備えるミラーディスプレイと通信を行い、前記データ取得部が取得した生体データを取得する取得部と、前記ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、前記ユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、前記ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際に前記ミラーディスプレイに表示させる第1処理または、前記第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを前記第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするデータ共有部と、を有する。
【0007】
本発明の一態様に係るデータ共有システムは、ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部と、ネットワークを介する通信を行う通信部と、を備えるミラーディスプレイと、前記ミラーディスプレイと通信を行い、前記データ取得部が取得した生体データを取得する取得部と、前記ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、前記ユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、前記ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際に前記ミラーディスプレイに表示させる第1処理または、前記第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを前記第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするデータ共有部と、を備えるデータ共有装置と、を有する。
【0008】
本発明の一態様に係るデータ共有方法は、ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部と、ネットワークを介する通信を行う通信部とを備えるミラーディスプレイと通信を行い、前記データ取得部が取得した生体データを取得する取得過程と、前記ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、前記ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際に前記ミラーディスプレイに表示させる第1処理または、前記第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを前記第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするデータ共有過程と、を含む。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、ハーフミラーと、前記ハーフミラーの背面側に配置された表示部と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部と、ネットワークを介する通信を行う通信部とを備えるミラーディスプレイと通信を行い、前記データ取得部が取得した生体データを取得するステップと、前記ミラーディスプレイを共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、前記ミラーディスプレイを共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際に前記ミラーディスプレイに表示させる第1処理または、前記第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを前記第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、取得した生体データを活用できるように、他のユーザと共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態によるデータ共有システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態によるデータ共有システムの一部を構成するミラーディスプレイの一例の斜視図である。
図3】本発明の第1の実施形態によるデータ共有装置の概略構成を示すブロック図である。
図4】本発明の第1の実施形態による親アカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図5】本発明の第1の実施形態による子アカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図6】本発明の第1の実施形態による共有先アカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図7】本発明の第1の実施形態による共有情報テーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図8】本発明の第1の実施形態によるミラーディスプレイが表示するホーム画面の一例を示すイメージ図である。
図9】本発明の第1の実施形態によるミラーディスプレイが表示する共有画面の一例を示すイメージ図である。
図10】本発明の第1の実施形態によるユーザ端末が表示するホーム画面の一例を示すイメージ図である。
図11】本発明の第1の実施形態によるユーザ端末が表示する共有画面の一例を示すイメージ図である。
図12】本発明の第1の実施形態による共有処理の動作を示すシーケンス図である。
図13】本発明の第2の実施形態によるデータ共有システムの概略構成を示すブロック図である。
図14】本発明の第2の実施形態による管理者カウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図15】本発明の第2の実施形態によるスタッフアカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図16】本発明の第2の実施形態による入居者アカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図17】本発明の第2の実施形態による管理端末が表示する管理画面の一例を示すイメージ図である。
図18】本発明の第2の実施形態による管理端末が表示する個人ページの一例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態によるデータ共有システム1の概略構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すデータ共有システム1の一部を構成するミラーディスプレイ11の一例の斜視図である。
図1および図2に示す例では、データ共有システム1は、データ共有装置10と、ミラーディスプレイ11と、ヘルスケア機器12と、ユーザ端末20とを備えている。
ミラーディスプレイ11は、例えばハーフミラー111と、表示部112と、検知部113と、認証部114と、通信部115と、処理部116と、体温測定部117と、操作部118と、データ取得部119とを備えている。
ハーフミラー111は、入射する光の一部を透過させ、入射する光の他の一部を反射する。表示部112は、ハーフミラー111の背面側(図2の右奥側)に配置されている。 表示部112は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)モニターを備えている。
【0014】
詳細には、図2に示す例では、表示部112が、ハーフミラー111の全面の背面側に配置されており、ハーフミラー111の全面に表示を行うことができる。
【0015】
図1および図2に示す例では、検知部113が、ミラーディスプレイ11のユーザを検知する。検知部113は、例えば人感センサを備えている。例えば焦電型赤外線センサなどが、人感センサとして用いられる。
認証部114は、ミラーディスプレイ11のユーザの認証を行う。認証部114は、後述するヘルスケア機器12の体組成情報生成機器12Aによって生成されたヘルスケア情報(例えばミラーディスプレイ11のユーザの体組成情報(例えば体重、体脂肪率などの身体情報))を用いることによって、ミラーディスプレイ11のユーザの認証を行う。
通信部115は、ネットワークNWを介する通信などを行う。詳細には、通信部115は、ネットワークNWを介するデータ共有装置10との通信、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fiなどによるヘルスケア機器12との通信などを行う。
処理部116は、各種の処理を実行する。
体温測定部117は、例えば赤外線を用いることによってミラーディスプレイ11のユーザの体温(肌温度)を測定する。つまり、ミラーディスプレイ11のユーザは、体温測定部117に手をかざすことによって体温を把握することができる。
操作部118は、ミラーディスプレイ11のユーザの操作を受け付ける。例えば、操作部118は、ミラーディスプレイ11のユーザによる表示部112の表示画面を切り替える操作などを受け付ける。
データ取得部119は、ミラーディスプレイ11に表示する種々の情報を取得する。例えば、データ取得部119は、通信部115を介して、ヘルスケア機器12からヘルスケア情報を取得する。また、データ取得部119は、体温測定部117からミラーディスプレイ11のユーザの体温を取得する。
【0016】
ヘルスケア機器12は、ミラーディスプレイ11のユーザに関するヘルスケア情報を生成する。ヘルスケア機器12は、例えば上述した体組成情報生成機器12Aと、睡眠データ生成機器12Bとを備えている。体組成情報生成機器12Aは、ミラーディスプレイ11のユーザに関するヘルスケア情報として、体組成情報を生成する。体組成情報生成機器12Aは、例えば下記のURLのウェブサイトに掲載されているステルスヘルスメーター(登録商標)等である。体組成情報生成機器12Aは、例えば、ユーザがミラーディスプレイ11を利用する際に立つ位置に組み込まれている。
https://www.toppan.co.jp/news/2018/12/newsrelease181212_2_.html
【0017】
睡眠データ生成機器12Bは、ミラーディスプレイ11のユーザに関するヘルスケア情報として、ミラーディスプレイ11のユーザの睡眠データを生成する。睡眠データ生成機器12Bは、例えば下記のURLのウェブサイトに掲載されているセンシングウェーブ(登録商標)等である。
https://forest.toppan.co.jp/products/sensingwave.html
【0018】
このような住宅内に組み込まれたヘルスケア機器12を用いることにより、ユーザは意識的にヘルスケア情報の計測を行う必要がない。すなわち、ユーザは、日々の生活をする中で、さりげなく、かつ無意識にヘルスケア情報を計測することができる。無意識にヘルスケア情報を計測することができるため、計測し忘れを抑制し、ヘルスケア情報の計測を継続することができる。そして、継続してヘルスケア情報を計測することができるため、一定期間での健康状態の変化を捉えやすくなる。
【0019】
上述したように、ミラーディスプレイ11の通信部115は、ヘルスケア機器12と通信(詳細には、例えばBluetooth(登録商標)、Wi-Fiなどのペアリング))を行う機能を有し、ヘルスケア機器12によって生成されたヘルスケア情報(例えば体組成情報、睡眠データなど)を取得する。また、図示しない例では、ミラーディスプレイ11とヘルスケア機器12は中継機器やゲートウェイ等を介して通信を行う場合もある。また、通信部115は、ヘルスケア機器12から取得したヘルスケア情報を、ネットワークNWを介してデータ共有装置10に送信する。
【0020】
ユーザ端末20は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等の、ミラーディスプレイ11のユーザの端末装置である。
データ共有装置10は、ミラーディスプレイ11から送信されたヘルスケア情報の集約および解析を行うクラウドサーバである。
【0021】
図3は、本実施形態によるデータ共有装置10の概略構成を示すブロック図である。
データ共有装置10は、取得部101と、ヘルスケア情報記憶部102と、データ出力部103と、加工部104と、データ共有部105と、ユーザ情報記憶部106とを備えている。
【0022】
取得部101は、ミラーディスプレイ11の通信部115と通信を行い、データ取得部119が取得した各ユーザのヘルスケア情報(生体データの一例)を取得する。取得部101は、取得したヘルスケア情報をヘルスケア情報記憶部102に書き込む。
ヘルスケア情報記憶部102は、ミラーディスプレイ11から取得した各ユーザのヘルスケア情報を、その計測日時とともに記憶する。すなわち、ヘルスケア情報記憶部102は、ヘルスケア情報が計測された履歴を記憶する。
データ出力部103は、ヘルスケア情報記憶部102が記憶しているユーザのヘルスケア情報を、ミラーディスプレイ11またはユーザ端末20に表示させる。
【0023】
加工部104は、ミラーディスプレイ11またはユーザ端末20に表示するヘルスケア情報を加工する。例えば、加工部104は、他のユーザとヘルスケア情報を共有する場合、ヘルスケア情報の時系列における前回の値との関係に基づいてヘルスケア情報を加工することで共有データを生成する。具体的には、加工部104は、ヘルスケア情報の時系列における前回の値との差を求めることで共有データを生成する。また、加工部104は、ヘルスケア情報が計測された履歴に基づいて、ヘルスケア情報の計測を継続的に行っている状況を示す継続データを生成する。また、加工部104は、加工することが予め設定されている生体データのみを加工する。
【0024】
データ共有部105は、ユーザ情報記憶部106を参照し、第1ユーザから得られたヘルスケア情報に基づく共有データを、ミラーディスプレイ11を共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際にミラーディスプレイ11に表示させる第1処理または、第1ユーザから得られたヘルスケア情報に基づく共有データを第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をする。このとき、データ共有部105は、加工された後の共有データを用いて共有処理を行う。また、データ共有部105は、継続データを含む共有データを用いて共有処理を行う。また、データ共有部105は、共有することが予め設定されている生体データにのみ基づく共有データを用いて共有処理を行う。また、データ共有部105は、ミラーディスプレイ11を共有しない第3ユーザであって、共有先として定められた第3ユーザの端末装置に対して、共有データを送信する第3処理を共有処理として行う。
【0025】
ユーザ情報記憶部106は、ミラーディスプレイ11を共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報記憶部106は、ミラーディスプレイ11を管理するユーザを示す親アカウントテーブルと、ミラーディスプレイ11を共有して利用するユーザを示す子アカウントテーブルと、各ユーザの共有先を定める共有先アカウントテーブルと、各ユーザが共有するヘルスケア情報を示す共有情報テーブルとを記憶する。
【0026】
図4は、本実施形態による親アカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図示するように、親アカウントテーブルは、ミラーディスプレイIDと親アカウントIDとを対応付けて記憶する。ミラーディスプレイIDは、各ミラーディスプレイ11を識別する識別情報である。親アカウントIDは、対応するミラーディスプレイ11を管理するユーザのアカウントIDである。アカウントIDは、各ユーザを識別する識別情報である。1つのミラーディスプレイIDには、1つの親アカウントIDが設定される。
図示する例では、ミラーディスプレイID「M001」の親アカウントIDは「A010」であり、ミラーディスプレイID「M002」の親アカウントIDは「A020」である。
【0027】
図5は、本実施形態による子アカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図示するように、子アカウントテーブルは、親アカウントIDと子アカウントIDとを対応付けて記憶する。子アカウントIDは、親アカウントIDとミラーディスプレイ11を共有して利用するユーザのアカウントIDである。1つの親アカウントIDに対し、1または複数の子アカウントIDが設定される。親アカウントIDと、当該親アカウントIDに対応する子アカウントIDとが、ミラーディスプレイ11を共有して利用するコミュニティを形成する。
図示する例では、親アカウントID「A010」に対し、3つの子アカウントID「A011」、「A012」および「A013」が設定されている。また、親アカウントID「A020」に対し、1つの子アカウントID「A021」が設定されている。
【0028】
図6は、本実施形態による共有先アカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図示するように、共有先アカウントテーブルは、アカウントIDと共有先アカウントIDとを対応付けて記憶する。共有先アカウントIDは、対応するアカウントIDとミラーディスプレイ11を共有しない第3ユーザであって、共有先として定められた第3ユーザのアカウントIDである。1つのアカウントIDに対し、1または複数の共有先アカウントIDが設定される。なお、共有先アカウントID「-」は、共有先が設定されていないことを示す。
図示する例では、アカウントID「A010」に対し、1つの共有先アカウントID「A050」が設定されている。また、アカウントID「A011」には、共有先が設定されていない。
【0029】
図7は、本実施形態による共有情報テーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図示するように、共有情報テーブルは、アカウントIDと、指標と、共有との各項目を有する。指標は、ヘルスケア情報の種別である。共有は、対応する指標を共有するか否かを示す。共有「する」は、対応する指標を他のユーザと共有することを示し、共有「
しない」は、他のユーザと共有しないことを示し、共有「加工データ」は、加工部104で加工した加工データを他のユーザと共有することを示す。共有項目は、ユーザ端末20において各ユーザが設定可能である。
図示する例では、アカウントID「010」のユーザは、指標「体重」を加工データで共有し、指標「体脂肪率」および「BMI」を共有せず、肌温度を共有することが設定されている。肌温度は、ミラーディスプレイ11の体温測定部117が測定した体温である。
【0030】
続いて、ミラーディスプレイ11が表示する画面について説明する。
図8は、本実施形態によるミラーディスプレイ11が表示するホーム画面の一例を示すイメージ図である。ミラーディスプレイ11の表示部112は、検知部113がユーザを検知し、認証部114がユーザの認証を行ったときに本図に示すホーム画面を表示する。
【0031】
ホーム画面を表示する際、まず、ミラーディスプレイ11のデータ取得部119が、通信部115からネットワークNWを介して現在日時、および天気の情報を取得する。また、データ取得部119は、通信部115を介して、ヘルスケア機器12からヘルスケア情報を取得する。また、データ取得部119は、体温測定部117からユーザの肌温度を取得する。表示部112は、データ取得部119によって取得された現在日時、ヘルスケア情報、および認証したユーザのユーザ名をホーム画面に表示する。
【0032】
ホーム画面には、現在日時(現在の年月日時分および曜日)と、現在の天気(気温、湿度等を含む)と、認証したユーザのユーザ名と、ユーザ自身のヘルスケア情報とが表示される。図示する例では、ヘルスケア情報として、体重と、体脂肪率と、BMIと、肌温度とがミラーディスプレイ11に表示されている。各ヘルスケア情報は、その絶対値、および時系列における前回(例えば、前日)の値との差が表示される。このように、ユーザは、ホーム画面において、自身のヘルスケア情報を閲覧することができる。
【0033】
このように、ミラーディスプレイ11にユーザのヘルスケア情報を表示することにより、ユーザは、日常生活動作をしながら、自身のヘルスケア情報を確認することができる。例えば、ミラーディスプレイ11を洗面化粧室に配置することにより、ユーザは、顔を洗う、歯磨きをする、髪を乾かす等の日常動作をしながら自身のヘルスケア情報を確認することができる。なお、ミラーディスプレイ11を配置する場所は、洗面化粧室に限らず、トイレ、玄関、キッチン等、ユーザが日常生活を過ごす場所であればよい。
【0034】
また、ミラーディスプレイ11とヘルスケア機器12(体組成情報生成機器12A、睡眠データ生成機器12B)とが連携しているため、ミラーディスプレイ11のユーザのヘルスケアへの関心度を向上させることができ、ミラーディスプレイ11のユーザは、スマートフォンアプリ等をチェックしなくても、例えば毎朝ミラーディスプレイ11を利用することによって自分のヘルスケア情報を容易に確認することができる。
【0035】
また、ミラーディスプレイ11のデータ取得部119は、通信部115を介して、取得したヘルスケア情報を、認証したユーザのアカウントIDおよび測定日時とともにデータ共有装置10に送信する。これにより、ユーザがミラーディスプレイ11を利用するたびに、ユーザのヘルスケア情報がデータ共有装置10に送信される。データ共有装置10の取得部101は、ヘルスケア情報を受信し、受信したヘルスケア情報をアカウントIDおよび測定日時に対応付けてヘルスケア情報記憶部102に書き込む。
【0036】
また、ミラーディスプレイ11の表示部112は、ホーム画面と共有画面との間で表示画面の切り替えを行う表示画面切り替え機能を有する。
操作部118が、ホーム画面と共有画面との間の表示画面を切り替えるミラーディスプレイ11のユーザの操作(例えば画面をスワイプする操作)を受け付ける。
【0037】
図9は、本実施形態によるミラーディスプレイ11が表示する共有画面の一例を示すイメージ図である。ミラーディスプレイ11の表示部112は、ホーム画面から共有画面へ表示画面を切り替える操作を操作部118が受け付けたときに、本図に示す共有画面を表示する。
【0038】
共有画面を表示する際、まず、ミラーディスプレイ11のデータ取得部119が、通信部115を介して、認証したユーザの共有画面をデータ共有装置10に要求する。データ共有装置10のデータ共有部105は、共有画面の要求を受信すると、ユーザ情報記憶部106に記憶されている子アカウントテーブルを参照して、認証したユーザとミラーディスプレイ11を共有して利用するユーザ(以下、「共有者」とする。)を特定する。そして、データ共有部105は、特定した共有者それぞれのヘルスケア情報をヘルスケア情報記憶部102から読み出す。続いて、加工部104が、共有情報データベースを参照して、加工すべき(共有が「加工データ」になっている)ヘルスケア情報を加工することにより共有データを生成する。その後、データ共有部105が、読み出したヘルスケア情報に基づく共有データから共有画面を生成し、生成した共有画面をミラーディスプレイ11に送信する。ミラーディスプレイ11のデータ取得部119は、通信部115を介して、共有画面を受信する。表示部112は、データ取得部119によって取得された共有画面を表示する。
【0039】
共有画面には、現在日時および現在の天気に加えて、認証したユーザとミラーディスプレイ11を共有して利用する他のユーザの共有データが表示される。本図に示す例では、ミラーディスプレイ11を共有して利用するコミュニティは、家族であり、認証したユーザ「ゆみこ」とのその家族「さとし」、「みゆ」、「ママ」および「パパ」の共有データが表示されている。本例における共有データは、肌温度と、体重と、連続計測日数である。
このように、コミュニティ内のユーザのヘルスケア情報に基づく共有データを表示することにより、コミュニティ内で健康(例えば、食事や運動)について気遣い合うことができる。
【0040】
なお、本例で表示している体重は、時系列における前回の値との差を示す加工データである。前回の値は、直前の値であってもよいし、所定期間前(例えば、1日前、1週間前、または1か月前等)の値であってもよい。なお、本例では、加工データが前回の値との差(例えば、+0.2kgや-1.5kg等)である場合を例示しているが、加工データは、時系列における前回の値との関係に基づくものであれば、前回の値に対する増減の比率(例えば、3%増えたまたは減った等)であってもよいし、増減レベル(例えば、レベル+1やレベル-1等)、等でもよい。
このように、絶対値を共有したくないヘルスケア情報を加工して表示することで、コミュニティ内でヘルスケア情報を共有することに対するユーザの心理的抵抗を低減することができる。
【0041】
また、連続計測日数は、ヘルスケア情報の計測を継続的に行っている日数を示す継続データである。連続計測日数を表示することにより、他のユーザの連続計測日数と比較することで競争意識を高め、継続することに対するユーザのモチベーションを上げることができる。なお、本例では、継続データが連続計測日数である場合について例示しているが、これに限らず、継続データは、直近の過去一定期間(例えば、30日)に対する計測できた日数の割合(30日のうち15日できていたら50%、あるいは継続レベル5等)等、ヘルスケア情報の計測を継続的に行っている状況を示すものであればよい。
【0042】
続いて、ユーザ端末20が表示する画面について説明する。ユーザ端末20が表示する各画面は、ウェブサイトの画面であってもよいし、ヘルスケア情報に関する専用のアプリケーション(以下、「ヘルスケアアプリ」とする。)が表示する画面であってもよい。
【0043】
図10は、本実施形態によるユーザ端末20が表示するホーム画面の一例を示すイメージ図である。ユーザ端末20は、ウェブサイトにユーザがログインしたときや、ヘルスケアアプリが起動したときに、本図に示すホーム画面を表示する。ホーム画面を表示する際、まず、ユーザ端末20は、ユーザのホーム画面をデータ共有装置10に要求する。データ共有装置10のデータ出力部103は、ユーザ端末20からホーム画面の要求を受信すると、当該ユーザのヘルスケア情報をヘルスケア情報記憶部102から読み出す。続いて、データ出力部103は、読み出したヘルスケア情報に基づいてホーム画面を生成し、生成したホーム画面をユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、ホーム画面を受信し、受信したホーム画面を表示する。
【0044】
ホーム画面には、ユーザの各ヘルスケア情報の絶対値と、前回の値との差と、最新の計測日時と、所定期間におけるヘルスケア情報の推移を示すグラフとが表示される。図示する例では、ヘルスケア情報として、体重と、体脂肪率と、BMIと、肌温度とがホーム画面に表示されている。すなわち、ユーザは、ホーム画面において、自身のヘルスケア情報を閲覧することができる。
【0045】
また、ホーム画面には、共有画面を表示するための共有ボタンが設けられている。ユーザ端末20は、ホーム画面において共有ボタンを押下する操作入力を受け付けると、共有画面をデータ共有装置10に要求する。データ共有装置10のデータ共有部105は、ユーザ端末20から共有画面の要求を受信すると、ユーザ情報記憶部106に記憶されている子アカウントテーブルを参照して、ユーザ端末20のユーザの共有者を特定する。そして、データ共有部105は、特定した共有者それぞれのヘルスケア情報をヘルスケア情報記憶部102から読み出す。続いて、加工部104が、共有情報データベースを参照して、加工すべきヘルスケア情報を加工することにより共有データを生成する。その後、データ共有部105が、読み出したヘルスケア情報に基づく共有データから共有画面を生成し、生成した共有画面をユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、共有画面を受信し、受信した共有画面を表示する。
【0046】
図11は、本実施形態によるユーザ端末20が表示する共有画面の一例を示すイメージ図である。共有画面には、ユーザ端末20のユーザとミラーディスプレイ11を共有して利用する他のユーザの共有データが表示される。ユーザ端末20に表示する共有データは、ミラーディスプレイ11に表示するものと同様であるため、その説明を省略する。
本例では、ユーザ端末20のユーザ「ゆみこ」とミラーディスプレイ11を共有して利用するユーザ「さとし」の共有データが全て「-」となっている。これは、ユーザ「さとし」が全てのヘルスケア情報に対し、他のユーザと「共有しない」ことを設定しているためである。なお、本例では、全てのヘルスケア情報を「共有しない」に設定している場合を例示しているが、これに限らず、一部のヘルスケア情報について「共有しない」ことを設定することもできる。このように、共有したくないヘルスケア情報を、他のユーザから閲覧できないようにすることができるため、各ユーザのプライバシーを尊重することができる。
【0047】
続いて、ミラーディスプレイ11に共有画面を表示する第1処理の動作について説明する。
図12は、本実施形態による共有処理の動作を示すシーケンス図である。
まず、ミラーディスプレイ11のデータ取得部119が、通信部115を介して、認証したユーザの共有画面をデータ共有装置10に要求する(ステップS101)。データ共有装置10のデータ共有部105は、共有画面の要求を受信すると、ユーザ情報記憶部106に記憶されている子アカウントテーブルを参照して、認証したユーザの共有者を特定する(ステップS102)。そして、データ共有部105は、特定した共有者それぞれのヘルスケア情報をヘルスケア情報記憶部102から読み出す(ステップS103)。その後、加工部104が、共有情報データベースを参照して、加工すべきヘルスケア情報を加工することにより共有データを生成する(ステップS104)。その後、データ共有部105が、読み出したヘルスケア情報に基づく共有データから共有画面を生成する(ステップS105)。そして、データ共有部105は、生成した共有画面をミラーディスプレイ11に送信する(ステップS106)。ミラーディスプレイ11のデータ取得部119は、通信部115を介して、共有画面を受信する。ミラーディスプレイ11の表示部112は、データ取得部119によって取得された共有画面を表示する(ステップS107)。
【0048】
なお、ユーザ端末20に共有画面を表示する第2処理の動作も同様であるため、その説明を省略する。
また、ミラーディスプレイ11を共有しない第3ユーザであって、共有先として定められた第3ユーザの端末装置に対して、共有データを送信する第3処理においては、共有先アカウントテーブルを参照して共有者を特定する点が異なるが、他の動作は同様であるため、その説明を省略する。例えば、ユーザが自宅にいる高齢者等である場合、ユーザのサポートをする地域ケアセンタの職員を共有先として共有先アカウントテーブルに設定することで、ユーザのヘルスケア情報を職員に共有することができる。これにより、職員は、ユーザの健康状態を把握することができるため、サービスの向上や適切な対応につなげることができる。
【0049】
なお、本実施形態では、ヘルスケア情報を共有するコミュニティが家族である場合を例に説明したが、これに限らず、ヘルスケア情報を共有するコミュニティは、ミラーディスプレイ11を共有して利用するものであればよく、例えば、寮や、施設や、シェアハウスの同居人等であってもよい。
【0050】
このように、本実施形態よれば、データ共有システム1は、ハーフミラー111と、ハーフミラー111の背面側に配置された表示部112と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部119と、ネットワークを介する通信を行う通信部115と、を備えるミラーディスプレイ11と、ミラーディスプレイ11と通信を行い、データ取得部119が取得した生体データを取得する取得部101と、ミラーディスプレイ11を共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部106と、ユーザ情報記憶部106を参照し、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを、ミラーディスプレイ11を共有する第1ユーザとは異なる第2ユーザが利用する際にミラーディスプレイ11に表示させる第1処理または、第1ユーザから得られた生体データに基づく共有データを第2ユーザの端末装置に送信する第2処理、のうち少なくともいずれか一方の処理による共有処理をするデータ共有部105と、を備えるデータ共有装置10とを有する。
【0051】
上述した構成により、ミラーディスプレイ11を共有して利用するユーザ間で、生体データに基づく共有データを共有することができる。これにより、例えば、家族間で共有データを共有することができるため、運動や食事について互いに気遣い合うことができ、手助けや見守りに生体データを活かすことができる。すなわち、取得した生体データを活用できるように、他のユーザと共有することができる。
【0052】
また、データ共有装置10は、生体データの時系列における前回の値との関係に基づいて生体データを加工することで共有データを生成する加工部104を有し、データ共有部105は、加工された後の共有データを用いて共有処理を行う。例えば、加工部104は、生体データの時系列における前回の値との差を求めることで共有データを生成する。これにより、例えば、体重や体脂肪率やBMI等の絶対値を他のユーザに知られたくない指標は、その増減のみが他のユーザに共有されるため、ヘルスケア情報を共有することに対するユーザの心理的抵抗を低減することができる。
【0053】
また、加工部104は、生体データが計測された履歴に基づいて、生体データの計測を継続的に行っている状況を示す継続データを生成し、データ共有部105は、継続データを含む共有データを用いて、共有処理を行う。これにより、ユーザは、互いの継続データを閲覧することができるため、生体データの計測を継続するモチベーションを維持する手助けとなる。そして、生体データの計測を継続することで、ユーザは健康課題に気付き易くなり、健康課題の改善に取り組み易くなる。
【0054】
また、加工部104は、加工することが予め設定されている生体データのみを加工する。これにより、例えば、体重は加工し、肌温度は加工しない等、指標に応じて加工データを共有するか、絶対値を共有するかを選択することができる。
【0055】
また、データ共有部105は、共有することが予め設定されている生体データにのみ基づく共有データを用いて共有処理を行う。これにより、ユーザが共有したくない指標(例えば、体重や体脂肪率やBMI等)を共有しないようにすることができる。
【0056】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、ヘルスケア情報に基づく共有データを共有するコミュニティが家族である場合について説明したが、本実施形態では、介護施設や福祉施設等の施設の入居者のヘルスケア情報に基づく共有データを、入居者のケアをするスタッフ等に対し共有する点が異なる。
【0057】
図13は、本実施形態によるデータ共有システム1Aの概略構成を示すブロック図である。
図示する例では、データ共有システム1Aは、データ共有装置10と、1または複数のミラーディスプレイ11と、1または複数のヘルスケア機器12と、管理端末30とを備えている。複数のミラーディスプレイ11は、1つの施設内(例えば、1階に1台、2階に1台、3階に1台等)に設置されている。本図には、ミラーディスプレイ11が3台である場合を例示しているが、ミラーディスプレイ11の台数は2台以下であってもよく、4台以上であってもよい。また、本図には、ヘルスケア機器12の台数がミラーディスプレイ11と同数の3台である場合を例示しているが、ヘルスケア機器12の台数は、ミラーディスプレイ11と同数である必要はなく、2台以下であってもよく、4台以上であってもよい。なお、入居者が利用するミラーディスプレイ11は、必ずしも毎回同じミラーディスプレイ11である必要はなく、施設内に設置されたものであればどのミラーディスプレイ11であってもよい。
ミラーディスプレイ11、およびヘルスケア機器12の機能構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0058】
本実施形態によるデータ共有装置10のデータ共有部105は、ミラーディスプレイ11を共有しない施設のスタッフ(第3ユーザの一例)であって、共有先として定められたスタッフの管理端末30に対して、施設の入居者(第1ユーザの一例)のヘルスケア情報に基づく共有データを送信する第3処理を共有処理として行う。
また、本実施形態によるユーザ情報記憶部106は、ミラーディスプレイ11を管理するユーザを示す管理者アカウントテーブルと、施設の入居者の共有データを共有するスタッフを示すスタッフアカウントテーブルと、施設の入居者を示す入居者アカウントテーブルと、各ユーザが共有するヘルスケア情報を示す共有情報テーブルとを記憶する。共有情報テーブルは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0059】
図14は、本実施形態による管理者カウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図示するように、管理者アカウントテーブルは、ミラーディスプレイIDと管理者アカウントIDとを対応付けて記憶する。管理者アカウントIDは、対応するミラーディスプレイ11を管理する管理者(例えば、施設の管理者)のアカウントIDである。1つのミラーディスプレイIDには、1つの親アカウントIDが設定される。
図示する例では、ミラーディスプレイID「M011」、「M012」および「M013」の管理者アカウントIDは全て「A100」である。すなわち、ミラーディスプレイID「M011」、「M012」および「M013」の3台のミラーディスプレイ11は、同一の施設に設置されている。
【0060】
図15は、本実施形態によるスタッフアカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図示するように、スタッフアカウントテーブルは、管理者アカウントIDとスタッフアカウントIDとを対応付けて記憶する。スタッフアカウントIDは、施設のスタッフのアカウントIDである。1つの管理者アカウントIDに対し、1または複数のスタッフアカウントIDが設定される。スタッフアカウントIDが、入居者の共有データの共有先である。
図示する例では、管理者アカウントID「A100」に対し、3つのスタッフアカウントID「A101」、「A102」および「A103」が設定されている。
【0061】
図16は、本実施形態による入居者アカウントテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
図示するように、入居者アカウントテーブルは、管理者アカウントIDと入居者アカウントIDとを対応付けて記憶する。入居者アカウントIDは、施設の入居者のアカウントIDである。1つの管理者アカウントIDに対し、1または複数の入居者アカウントIDが設定される。入居者アカウントIDが、ヘルスケア情報のモニタリング対象である。
図示する例では、管理者アカウントID「A100」に対し、3つの入居者アカウントID「A111」、「A112」および「A113」が設定されている。
【0062】
データ共有装置10の他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0063】
管理端末30は、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等の、施設のスタッフの端末装置である。
【0064】
続いて、管理端末30が表示する画面について説明する。管理端末30が表示する各画面は、ウェブサイトの画面であってもよいし、ヘルスケアアプリが表示する画面であってもよい。
【0065】
図17は、本実施形態による管理端末30が表示する管理画面の一例を示すイメージ図である。管理端末30は、管理画面を表示する際、まず、管理画面をデータ共有装置10に要求する。当該要求には、スタッフアカウントIDが含まれる。データ共有装置10のデータ共有部105は、管理端末30から管理画面の要求を受信すると、ユーザ情報記憶部106に記憶されているスタッフアカウントテーブルおよび入居者アカウントテーブルを参照して、受信したスタッフアカウントIDと同じ管理者アカウントIDを持つ入居者アカウントIDを特定する。そして、データ共有部105は、特定した入居者アカウントIDそれぞれのヘルスケア情報をヘルスケア情報記憶部102から読み出す。その後、データ共有部105が、読み出したヘルスケア情報に基づいて管理画面を生成し、生成した管理画面を管理端末30に送信する。管理端末30は、管理画面を受信し、受信した管理画面を表示する。
【0066】
管理画面は、ヘルスケア情報から各入居者の健康状態の概要をまとめて一覧表示するダッシュボードである。本図に示す例では、健康状態として、睡眠データからまとめた各入居者の睡眠状態を点数で表示している。
【0067】
管理画面には、睡眠状態が悪い要チェック者の睡眠状態を表示する要チェック者欄K11と、睡眠状態一覧K12と、各入居者の個人ページを表示するための個人ページ表示ボタンK13と、スタッフ同士の連絡事項を表示するためのボタンと、医師からの申し送り事項を表示するためのボタンとが表示される。
【0068】
要チェック者欄K11には、直近1週間のうち睡眠状態の点数が悪い(所定値(例えば、60点)以下)状態が続いている入居者の部屋番号、氏名、連続して睡眠状態が悪い日数、および直近1週間における睡眠状態の点数の推移を示すグラフが表示される。図示する例では、201号室および504号室の入居者が5日間連続で睡眠状態が悪いことを表示している。このように、睡眠状態が悪い連続日数や睡眠状態の推移を表示することにより、眠剤の要不要等、健康状態のケアや処方の判断の手助けになる。また、睡眠状態の推移をグラフで表示することにより、スタッフが入居者の睡眠状態を一目で理解することができる。
【0069】
睡眠状態一覧K12には、全ての入居者の部屋番号、氏名、前日の睡眠状態の点数、および眠剤の処方状況が一覧表示される。このように一覧表示することで、スタッフは、各入居者の睡眠状態を一括で確認することができる。睡眠状態一覧K12において、睡眠状態の点数が悪い入居者は、赤色(睡眠状態の点数が良い(所定値より大きい)入居者と異なる色)で表示される。このように、睡眠状態の点数が悪い入居者を睡眠状態の点数が良い入居者と異なる色で表示することにより、スタッフは、睡眠状態が悪い入居者を一目で判別することができる。また、眠剤の処方状況には、服用している場合に錠剤のマークが表示される。1週間以上継続して同一の眠剤を服用中の場合には、黒色で錠剤のマークが表示され、一方、1週間以内に処方を変更した場合には、緑色で錠剤のマークが表示される。これにより、スタッフは、各入居者の眠剤の服用状況を一目で判別することができる。
【0070】
なお、本図には、各入居者の睡眠状態を示す管理画面を例示しているが、管理画面に表示する健康状態はこれに限らず、体組成情報に基づく健康状態等、他のヘルスケア情報に基づくものであってもよい。
【0071】
また、管理端末30は、個人ページ表示ボタンK13を押下する操作入力を受け付けると、入居者の個人ページをデータ共有装置10に要求する。当該要求には、個人ページを表示する入居者のアカウントIDが含まれる。データ共有装置10のデータ共有部105は、管理端末30から個人ページの要求を受信すると、当該要求に含まれるアカウントIDのヘルスケア情報をヘルスケア情報記憶部102から読み出す。続いて、データ共有部105は、読み出したヘルスケア情報に基づき個人ページを生成し、生成した個人ページを管理端末30に送信する。管理端末30は、個人ページを受信し、受信した個人ページを表示する。
【0072】
図18は、本実施形態による管理端末30が表示する個人ページの一例を示すイメージ図である。
個人ページには、入居者のヘルスケア情報から生成した健康状態が表示される。個人ページには、基本情報表示欄K21と、コミュニケーションボードK22と、モニタリング状況K23と、睡眠状態表示欄K24と、血圧状態表示欄K25とが表示される。なお、個人ページには、これらの項目の他に、連続計測日数を表示してもよい。
【0073】
基本情報表示欄K21には、入居者の氏名、アカウントID、年齢、性別、身長、体重、BMI等の基本情報の他、モニタリング指標が表示される。モニタリング指標は、モニタリングするヘルスケア情報である。モニタリング指標が、本実施形態における共有データを生成するためのヘルスケア情報である。モニタリング指標は、基本情報表示欄K21においてオン(共有する)またはオフ(共有しない)を設定可能である。
コミュニケーションボードK22には、入居者に関するスタッフのコメントや他のスタッフへの伝言等が表示される。
【0074】
モニタリング状況K23には、ヘルスケア情報の推移から生成される健康状態が表示される。図示する例では、健康状態として、「血圧:大きな変化はありません。」、「睡眠:ノンレム睡眠の深さが浅くなってきています。」、および「体重:増加傾向です。」が表示されている。このように、ヘルスケア情報の推移から生成した健康状態を表示することで、スタッフは、入居者の健康状態を容易に把握することができる。
【0075】
睡眠状態表示欄K24には、前日の睡眠状態が表示される。図示する例では、入居者が入眠した時刻「11:26PM」、眠りに落ちるまでの時間「2min」、覚醒した回数「22times」、睡眠時間「6hrs59min」、および睡眠効率「90%」が睡眠状態表示欄K24に表示されている。これにより、スタッフは、入居者の前日の睡眠状態を詳細に知ることができる。また、睡眠状態表示欄K24には、睡眠中に覚醒したタイミングを時間軸に表す図が表示される。これにより、スタッフは、入居者が覚醒したタイミングを一目で把握することができる。
【0076】
血圧状態表示欄K25には、所定期間(例えば、1月)における血圧の推移がグラフで表示される。このように、血圧の推移をグラフで表示することにより、スタッフは、入居者の血圧の推移を一目で把握することができる。また、血圧状態表示欄K25では、アラートを出力する閾値を設定可能である。血圧状態表示欄K25には、アラートを設定した記録や、コメント等も記載することができる。
【0077】
なお、本実施形態では、施設の入居者のヘルスケア情報を施設のスタッフに共有する場合を例に説明したが、これに限らず、第3ユーザは共有先として予め定められたものであればよい。例えば、自宅にいるユーザ(例えば、高齢者)のサポートをする職員に共有してもよいし、ユーザが通院している医療機関に共有いてもよいし、ユーザの通うスポーツクラブ等と共有してもよい。医療機関とヘルスケア情報を共有することで、今までのオンライン診療では難しかった診断を行うことが可能となる。また、スポーツクラブとヘルスケア情報を共有することで、インストラクターの指導の精度を向上させることができ、また、スポーツクラブに通う頻度が下がった場合であっても、遠隔での指導やアドバイスを送ることができる。これにより、ユーザの健康状態の維持または課題の改善の手助けとなる。
【0078】
このように、本実施形態よれば、データ共有システム1は、ハーフミラー111と、ハーフミラー111の背面側に配置された表示部112と、ユーザの生体データを取得するデータ取得部119と、ネットワークを介する通信を行う通信部115と、を備えるミラーディスプレイ11と、ミラーディスプレイ11と通信を行い、データ取得部119が取得した生体データを取得する取得部101と、ミラーディスプレイ11を共有して利用するユーザのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部106と、ユーザ情報記憶部106を参照し、ミラーディスプレイ11を共有しない第3ユーザであって、共有先として定められた第3ユーザの端末装置に対して、生体データに基づく共有データを送信する第3処理を共有処理として行うデータ共有部105と、を備えるデータ共有装置10とを有する。
【0079】
上述した構成により、ミラーディスプレイ11を共有しない第3ユーザに、生体データに基づく共有データを共有することができる。これにより、例えば、介護施設等で、施設の入居者のヘルスケア情報に基づく共有データを施設のスタッフに共有することができる。共有データをスタッフに共有することで、これまで把握が難しかった入居者の健康状態がわかるため、サービスの向上や適切な対応につながり、業務負荷の軽減にもつなげることができる。よって、各入居者に合った見守りサービスや介護サービスの提供の手助けとなる。
【0080】
上述した実施形態におけるデータ共有装置10、ミラーディスプレイ11、ユーザ端末20、または管理端末30の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0081】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0082】
例えば、データ共有装置10は、生体データに各種ビッグデータ(医療、介護、統計データ等)を掛け合わせて、ユーザの健康課題を解析し、それに応じたアドバイスをミラーディスプレイ11、ユーザ端末20、または管理端末30に表示するようにしてもよい。例えば、データ共有装置10は、生体データと統計データとに基づき、ユーザの年代の平均値との比較結果(例えば、40代の平均値より10%重い等)から、食事や運動に関するアドバイスを生成してもよい。また、データ共有装置10は、ビッグデータに基づきユーザの年代の一般的な生体データをユーザが参照できるようにしてもよい。また、データ共有装置10は、家族内の健康状態に合わせたレシピや、それに必要な食材の買い物情報をユーザに提供してもよい。このように生体データとビッグデータを掛け合わせることにより、各ユーザの健康状態に合った効果的なアドバイスを生成することができる。
【符号の説明】
【0083】
1,1A…データ共有システム
10…データ共有装置
101…取得部
102…ヘルスケア情報記憶部
103…データ出力部
104…加工部
105…データ共有部
106…ユーザ情報記憶部
11…ミラーディスプレイ
111…ハーフミラー
112…表示部
113…検知部
114…認証部
115…通信部
116…処理部
117…体温測定部
118…操作部
119…データ取得部
12…ヘルスケア機器
12A…体組成情報生成機器
12B…睡眠データ生成機器
20…ユーザ端末
30…管理端末
NW…ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18