(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023139833
(43)【公開日】2023-10-04
(54)【発明の名称】リニアガイド装置
(51)【国際特許分類】
B23Q 11/08 20060101AFI20230927BHJP
F16C 29/00 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
B23Q11/08 B
F16C29/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022045565
(22)【出願日】2022-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】松永 美紀
【テーマコード(参考)】
3C011
3J104
【Fターム(参考)】
3C011DD06
3J104AA01
3J104AA41
3J104DA18
3J104DA20
3J104EA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡易な操作により、スライダと防塵カバーを連結することができるリニアガイド装置を提供する。
【解決手段】リニアガイド装置100は、案内レール1と、案内レール1上において、案内レール1に対し相対的にスライドするスライダ10と、ジャバラ状の部材により構成され、スライダ10のスライド方向における端部に連結されるとともに、案内レール1の少なくとも一部をカバーする防塵カバー20と、防塵カバー20の端部に設けられる第1固定部材22と、スライダ10の端部に設けられる第2固定部材14と、を備える。第1固定部材22のスライド方向に直交する高さ方向に沿った第1断面形状と、第2固定部材14のスライド方向に直交する高さ方向に沿った第2断面形状とが、互いに嵌合可能な形状を呈する。上方に持ち上げられた第1固定部材22を、下方に降ろすことにより、第1固定部材22と第2固定部材14とが嵌合する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
案内レールと、
前記案内レール上において、前記案内レールに対し相対的にスライドするスライダと、
ジャバラ状の部材により構成され、前記スライダのスライド方向における端部に連結されるとともに、前記案内レールの少なくとも一部をカバーする防塵カバーと、
前記防塵カバーの端部に設けられる第1固定部材と、
前記スライダの端部に設けられる第2固定部材と、
を備えるリニアガイド装置であって、
前記第1固定部材の前記スライド方向に直交する高さ方向に沿った第1断面形状と、前記第2固定部材の前記スライド方向に直交する高さ方向に沿った第2断面形状とが、互いに嵌合可能な形状を呈し、
上方に持ち上げられた前記第1固定部材を、下方に降ろすことにより、前記第1固定部材と前記第2固定部材とが嵌合し、
嵌合した状態から前記第1固定部材を上方に持ち上げることにより、前記第1固定部材と前記第2固定部材との嵌合を解除する、
リニアガイド装置。
【請求項2】
前記第1断面形状および前記第2断面形状の一方が、前記スライド方向に沿って突出する凸部を含み、他方が前記スライド方向に沿って凹んだ凹部を含み、前記凹部の上端又は下端のいずれか一方が開放されている、
請求項1に記載のリニアガイド装置。
【請求項3】
前記第1断面形状および前記第2断面形状が、少なくとも前記凸部及び前記凹部において、台形形状を含む、
請求項2に記載のリニアガイド装置。
【請求項4】
前記第1断面形状および前記第2断面形状が、少なくとも前記凸部及び前記凹部において、略T字形状を含む、
請求項2に記載のリニアガイド装置。
【請求項5】
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の一方は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の他方に対向する面における上端又は下端に切り欠き部を有し、前記凹部の端部が、前記切り欠き部の底部において開放されている、
請求項2から4のいずれか1項に記載のリニアガイド装置。
【請求項6】
前記第1固定部材及び前記第2固定部材の一方は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の他方に対向する面における前記凹部の上端にくぼみ部を有し、前記凹部の上端が、前記くぼみ部の底部において開放されている、
請求項2から4のいずれか1項に記載のリニアガイド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば案内レールに対してスライダが相対的に移動するリニアガイド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
工作機械などに用いられるリニアガイド装置は、切粉や溶接スパッタなどの異物が発生する環境下で使用されることがある。このような環境下において、リニアガイド装置のスライダ内に異物が侵入すると、リニアガイド装置の破損が生じるおそれがある。このため、スライダの端部に配置されたエンドキャップの案内レールの軸方向両端部からの異物対策として、サイドシールなどを用いて異物のスライダ内部への侵入を防止している。さらに、案内レールの上面などからの異物対策として、案内レールの上面に、ジャバラなどにより構成された防塵カバーを配置することにより、案内レールなどへの異物の付着を防止している。
【0003】
一般的に、防塵カバーを構成するジャバラは、スライダのエンドキャップとの間に、ジャバラの取付板とサイドシールなどの防塵部品や潤滑部品などの部品を挟み込んだ状態で、エンドキャップにねじ止めされる。そして、リニアガイド装置の設置時においては、ジャバラを装着する際に、サイドシールなどの防塵部品や潤滑部品などを固定しているねじを取り外さなければならず、作業に時間がかかる。また、取り外しの際、誤って、エンドキャップをスライダに固定している取付ねじを取り外してしまい、エンドキャップが外れ、スライダ内部のボールが脱落してしまうおそれがある。さらには、スライダとジャバラを固定する際に、ジャバラ側からねじを挿入し固定しなくてはならないため、ジャバラの折り部が邪魔になり、ねじの固定作業が困難になるおそれがある。
【0004】
特許文献1および2は、リニアガイド装置の防塵カバーを取り付ける方法について開示している。
【0005】
特許文献1は、リニアガイド装置に設ける防塵カバーとしてのジャバラが、ジャバラの両端にそれぞれ取付板を有する構成を開示している。ジャバラの一端の取付板を案内レールの端面にねじ止めし、サイドシール及びエンドキャップを挟んだ状態で他端の取付板をスライダに取付ねじでねじ止めすることにより、スライダ端部と案内レールの端部との間に防塵カバーを取付けている。
【0006】
特許文献2は、リニアガイド装置において、防塵カバーをスライダに取り付けるスナップ式ジョイント具を開示している。スナップ式ジョイント具は、互いに嵌合する雄側ジョイント部材および雌側ジョイント部材を有する。雄側ジョイント部材は、防塵カバーの端板に形成された貫通孔よりも直径の小さい外周面を有すると共に、サイドシール固定用ビスの頭部と嵌合する凹部を一端面部に有する。雌側ジョイント部材は、貫通孔よりも直径の大きい外周面を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003-83328号公報
【特許文献2】特開2007-002874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1は、スライダ側取付板を、取付ねじを用いてエンドキャップに取り付ける態様になっており、作業が煩雑となる。また、特許文献2は、スナップ式ジョイント具により取り外し作業が容易となるが、取付の信頼性の点で課題がある。
【0009】
本発明は、簡易な操作により、スライダと防塵カバーを連結することができるリニアガイド装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 案内レールと、
前記案内レール上において、前記案内レールに対し相対的にスライドするスライダと、
ジャバラ状の部材により構成され、前記スライダのスライド方向における端部に連結されるとともに、前記案内レールの少なくとも一部をカバーする防塵カバーと、
前記防塵カバーの端部に設けられる第1固定部材と、
前記スライダの端部に設けられる第2固定部材と、
を備えるリニアガイド装置であって、
前記第1固定部材の前記スライド方向に直交する高さ方向に沿った第1断面形状と、前記第2固定部材の前記スライド方向に直交する高さ方向に沿った第2断面形状とが、互いに嵌合可能な形状を呈し、
上方に持ち上げられた前記第1固定部材を、下方に降ろすことにより、前記第1固定部材と前記第2固定部材とが嵌合し、
嵌合した状態から前記第1固定部材を上方に持ち上げることにより、前記第1固定部材と前記第2固定部材との嵌合を解除する、
リニアガイド装置。
(2) 前記第1断面形状および前記第2断面形状の一方が、前記スライド方向に沿って突出する凸部を含み、他方が前記スライド方向に沿って凹んだ凹部を含み、前記凹部の上端又は下端のいずれか一方が開放されている、
(1)に記載のリニアガイド装置。
(3) 前記第1断面形状および前記第2断面形状が、少なくとも前記凸部及び前記凹部において、台形形状を含む、
(2)に記載のリニアガイド装置。
(4) 前記第1断面形状および前記第2断面形状が、少なくとも前記凸部及び前記凹部において、略T字形状を含む、
(2)に記載のリニアガイド装置。
(5) 前記第1固定部材及び前記第2固定部材の一方は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の他方に対向する面における上端又は下端に切り欠き部を有し、前記凹部の端部が、前記切り欠き部の底部において開放されている、
(2)から(4)のいずれかに記載のリニアガイド装置。
(6) 前記第1固定部材及び前記第2固定部材の一方は、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の他方に対向する面における前記凹部の上端にくぼみ部を有し、前記凹部の上端が、前記くぼみ部の底部において開放されている、
(2)から(4)のいずれかに記載のリニアガイド装置。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡易な操作により、スライダと防塵カバーを連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係るリニアガイド装置の側面図であり、スライダと防塵カバーが分離した状態を示す。
【
図2】
図2は、実施形態に係るリニアガイド装置の側面図であり、スライダと防塵カバーが互いに連結された状態を示す。
【
図3】
図3は、防塵カバーに取り付けられる第1固定板の斜視図である。
【
図4】
図4は、スライダに取り付けられる第2固定板の斜視図である。
【
図6】
図6は、防塵カバーの第1固定板をスライダの第2固定板に取り付ける際の状態を説明する側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るリニアガイド装置の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るリニアガイド装置100の側面図であり、案内レール1の上において、スライダ10と防塵カバー20とが分離した状態を示す。
図2は、リニアガイド装置100の側面図であり、スライダ10と防塵カバー20とが互いに連結された状態を示す。
【0014】
リニアガイド装置100は、案内レール1と、スライダ10と、防塵カバー20と、を含む。案内レール1は、図示せぬ基台などの上に設置され、スライダ10の移動を案内するレール部材である。
【0015】
スライダ10は、モータなどによって駆動されて、案内レール1上において、案内レール1に対し、相対的にスライドすることにより移動する。スライダ10は、スライダ本体11と、エンドキャップ12と、サイドシール13と、を含む。スライダ本体11は、案内レール1の上にまたがって設置される。エンドキャップ12は、スライダ本体11のスライド方向(
図1中の左右方向)両端部を塞ぐキャップ部材である。サイドシール13は、エンドキャップ12の外側に取り付けられ、防塵、潤滑などの役割を果たす。
【0016】
防塵カバー20は、ジャバラ状の部材により構成されたカバー本体21を含む。防塵カバー20は、スライダ10のスライド方向における端部に連結されるとともに、案内レール1の少なくとも一部をカバーすることにより、案内レール1を塵、ゴミなどの異物から保護する。カバー本体21がいわゆるジャバラであり、防塵カバー20はスライド方向に沿って伸縮することが可能である。
【0017】
本実施形態においては、防塵カバー20は、さらに、その端部に設けられる第1固定部材である第1固定板22を備える。第1固定板22は、取付ネジ23によって、カバー本体21のスライダ10側の端部に固定されている。また、スライダ10は、防塵カバー20側の端部に設けられる、すなわち、サイドシール13に隣接して設けられる、第2固定部材である第2固定板14を備える。第2固定板14は、サイドシール13とともに、取付ネジ15によって、エンドキャップ12に固定されている。
【0018】
スライダ10に防塵カバー20を連結するためには、リニアガイド装置100の利用者は、先ず、
図1の状態にある防塵カバー20の端部にある第1固定板22を、矢印で示すように上方に持ち上げる。さらに利用者が、上方に持ち上げられた第1固定板22を、矢印で示すように第2固定板14側に近づけて下方に降ろすことにより、
図2に示すように、第1固定板22の凸部22aと第2固定板14の凹部14aとが嵌合する。リニアガイド装置100の利用者は、このような簡易な操作により、スライダ10と防塵カバー20を連結することができる。また、防塵カバー20の交換等のために連結を解除する場合には、第1固定板22を上方に持ち上げるだけで容易に連結を解除できる。
【0019】
図3は、防塵カバー20に取り付けられる第1固定板22の斜視図である。第1固定板22は、全体が逆U字形状を有している。第1固定板22は、スライダ10のスライド方向に直交する高さ方向(
図3の上下方向)に延びた2本の脚部22cを備えている。それぞれの脚部22cには、凸部22aが設けられる。凸部22aは、脚部22cからスライド方向に沿ってスライダ10側に突出するとともに、高さ方向に沿って延びる突条形状を有する。また、それぞれの脚部22cには、凸部22aよりも下方に、取付ネジ23が螺合するネジ穴22bが設けられている。
【0020】
図4は、スライダ10に取り付けられる第2固定板14の斜視図である。第2固定板14は、全体が逆U字形状を有しており、スライダ10のスライド方向に直交する高さ方向に延びた2本の脚部14eを備えている。それぞれの脚部14eには、凹部14aが設けられている。凹部14aは、脚部22cからスライド方向に沿ってスライダ本体11側に凹むとともに、高さ方向に沿って延びる溝形状を有する。また、取付ネジ15と係合するネジ穴14bが、脚の部分に設けられている。
【0021】
図5Aは、
図3の第1固定板22の凸部22aの拡大図である。本図は、第1固定板22の高さ方向に沿った第1断面形状をも示す。本図から明らかなように、この第1断面形状は、少なくとも凸部22aの部分において、台形形状を含む。
【0022】
図5Bは、
図4の第2固定板14の凹部14aの拡大図である。本図は、第2固定板14の高さ方向に沿った第2断面形状をも示す。本図から明らかなように、この第2断面形状は、少なくとも凹部14aの部分において、台形形状を含む。
【0023】
図5Aおよび
図5Bから明らかなとおり、第1固定板22の第1断面形状と、第2固定板14の第2断面形状は、互いに嵌合可能な形状を呈している。すなわち、第1断面形状に含まれる凸部22aと、第2断面形状に含まれる凹部14aは、同じ形状であり、かつ、同じ大きさの台形形状を有しており、凸部22aと凹部14aは、互いに嵌合可能である。ただし、凸部22aは凹部14aの中に入り込むため、正確には凸部22aは凹部14aより小さい。このような嵌合に必要な要件を除けば、凸部22aと凹部14aの形状および大きさは一致する。
【0024】
図6は、防塵カバー20の第1固定板22を、スライダ10の第2固定板14に取り付ける際の状態を説明する側面図である。リニアガイド装置100の利用者は、まず、防塵カバー20の端部にある第1固定板22の部分を、矢印Aで示すように上方に持ち上げ、第2固定板14側に近づける。さらに利用者は、上方に持ち上げられた第1固定板22の部分を、矢印Bで示すように下方に降ろす。
【0025】
第2固定板14の凹部14aは、上端が開放されている。このため、突条形状の凸部22aは、溝形状の凹部14aの中に入り込む。第1固定板22が下降するにしたがって、凸部22aは凹部14aの中で下方にスライドし、最終的に、
図2に示すように、第1固定板22と第2固定板14とが嵌合する。リニアガイド装置100の利用者は、このような簡易な操作により、スライダ10と防塵カバー20を連結することができる。また、利用者は、第1固定板22を上方に持ち上げるという簡易な操作により、連結を解除することができる。
【0026】
また、凸部22aおよび凹部14aは、嵌合した状態においては、台形の長辺が嵌合の底部になっており、金型のアンダーカットのような関係になっている。このため、スライダ10と防塵カバー20を互いに引き離す力をかけても、これらの連結は解除されず、連結を維持することができる。
【0027】
また、第2固定板14は、第1固定板22に対向する面における上端に、切り欠き部14cを有する。切り欠き部14cは階段形状を有しており、凹部14aの上端が、切り欠き部14cの底部に開放している。すなわち、凹部14aの上端は、第2固定板14の上端より下方に位置することになる。
【0028】
上記構成により、
図6の操作において、利用者は、第1固定板22を持ち上げる際、凸部22aの下端が凹部14aの上端を僅かに超える位置に至るまで持ち上げればよく、凸部22aが第2固定板14の上端の位置に至るまで持ち上げる必要がない。すなわち、切り欠き部14cの存在により、利用者は、
図6の操作において、第1固定板22を高く持ち上げる必要がなくなり、操作が容易となり、かつ、ジャバラ状のカバー本体21への負担を抑制することができる。また、リニアガイド装置100周辺の作業スペースが狭い場合でも、防塵カバー20が周辺部品と干渉することなく、連結作業を容易に行うことができる。
【0029】
図7Aは、第1固定板22の変形例1の上面図であり、
図7Bは、第2固定板14の変形例1の上面図である。本変形例では、第1断面形状および第2断面形状が、略T字形状を含む。この変形例においても、利用者は
図6の方法で、スライダ10と防塵カバー20を連結することができる。
【0030】
【0031】
図10Aは、第2固定板14の変形例2の上面図である。
図10Bは、第2固定板14の変形例2の正面図である。変形例2においては、切り欠き部14cが存在しないが、簡易な操作により、スライダ10と防塵カバー20を連結することができる。
【0032】
図11Aは、第2固定板14の変形例3の上面図である。
図11Bは、第2固定板14の変形例3の正面図である。変形例2においては、切り欠き部14cの代わりに、凹部14aと同様に凹んだくぼみ部14dが、凹部14aの上端に設けられており、凹部14aの上端がくぼみ部14dの底部において開放されている。くぼみ部14dの高さ方向寸法は、凸部22aの高さ方向寸法よりも大きいので、くぼみ部14dの内部に凸部22aを挿入することができる。この例においても、利用者は、
図6の操作において、第1固定板22を高く持ち上げる必要がなくなり、操作が容易となり、かつ、ジャバラ状のカバー本体21への負担を低減することができる。
【0033】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0034】
例えば、第1断面形状と第2断面形状は、上記実施形態とは異なり、逆の固定部材に設けるようにしてもよい。すなわち、第2固定板14が、
図5A、7A、8A及び8Bのように凸部を有し、第1固定板22が、
図5B、7B、9A~11Bのように凹部を有してもよい。この場合、第1固定板22には、切り欠き部14cや凹部14aに相当する部分を設けても良い。
【符号の説明】
【0035】
1 案内レール
10 スライダ
11 スライダ本体
12 エンドキャップ
13 サイドシール
14 第2固定板(第2固定部材)
14a 凹部
14c 切り欠き部
14d くぼみ部
20 防塵カバー
21 カバー本体
22 第1固定板(第1固定部材)
22a 凸部
100 リニアガイド装置