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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023139955
(43)【公開日】2023-10-04
(54)【発明の名称】給紙装置、及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 1/00 20060101AFI20230927BHJP
   B65H 7/14 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
B65H1/00 501A
B65H7/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022045764
(22)【出願日】2022-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】チャン マイン チュン
【テーマコード(参考)】
3F048
3F343
【Fターム(参考)】
3F048AA02
3F048AB01
3F048BA07
3F048BB02
3F048CA03
3F048CB06
3F048CC05
3F048DB02
3F048DC14
3F048EB02
3F343FA02
3F343FB02
3F343GA01
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343HB04
3F343HD07
3F343KB03
3F343LA02
3F343LC04
3F343MA02
3F343MA26
(57)【要約】
【課題】用紙の幅方向両端を検出して、用紙の両端を自動的に規制して揃え、用紙のサイズを自動的に判定する。
【解決手段】制御部33は、幅方向駆動部22を制御して、各端部検出部25の検出出力に基づき各側板18を用紙台12上の各記録紙の両端に当接させて停止させ、幅方向駆動部22による各側板18の移動距離を判定して、各側板18の移動距離に基づき各記録紙のサイズを判定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の用紙が積載される用紙台と、
前記用紙台に積載されている各用紙の幅方向に移動されて、前記各用紙の両端に当接するそれぞれの側板と、
前記各側板を各用紙の幅方向に移動させる幅方向駆動部と、
前記各側板に設けられて、該各側板に当接した前記各用紙の両端を検出するそれぞれの端部検出部と、
前記幅方向駆動部を制御して、前記各端部検出部の検出出力に基づき前記各側板を前記各用紙の両端に当接させて停止させ、前記幅方向駆動部による前記各側板の移動距離を判定して、前記各側板の移動距離に基づき前記各用紙のサイズを判定する制御部と、を備える給紙装置。
【請求項2】
前記用紙台は、前記積載された各用紙の両端側となる部位部分で切り欠かれて形成されたそれぞれの切り欠き部と、前記各切り欠き部の間に挟まれる幅狭部とを有し、
前記各側板は、前記用紙台の各切り欠き部のスペースで前記各用紙の幅方向に移動され、
前記制御部は、前記用紙台に用紙が無い状態で、前記幅方向駆動部を制御して、前記各側板を互いに接近する方向に移動させ、前記各端部検出部の検出出力に基づき前記各側板を前記幅狭部の両端に当接させると、前記各側板を互いに離間する方向に予め設定された距離だけ移動させてそれぞれの基準位置に位置決めし、前記用紙台に各用紙が積載された状態で、前記幅方向駆動部を制御して、前記各側板を互いに接近する方向に移動させ、前記各端部検出部の検出出力に基づき前記各側板を前記各用紙の両端に当接させて停止させ、前記幅方向駆動部による前記各基準位置からの前記各側板の移動距離を判定して、前記各側板の移動距離に基づき前記各用紙のサイズを判定する請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記各基準位置からの前記各側板の移動距離を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記各側板の移動距離を前記記憶部から読み出して、前記各側板を互いに離間する方向に前記記憶部から読み出した移動距離だけ移動させて、前記各側板をそれぞれの基準位置に位置決めし、前記用紙台に積載される前記各用紙のサイズが変更された後に、前記幅方向駆動部を制御して、前記各側板を互いに接近する方向に移動させ、前記各端部検出部の検出出力に基づき前記各側板を前記各用紙の両端に当接させて停止させ、前記幅方向駆動部による前記各側板の移動距離を判定して、前記各側板の移動距離に基づき前記各用紙のサイズを判定する請求項2に記載の給紙装置。
【請求項4】
前記用紙台を高さ方向に移動させる昇降駆動部を備え、
前記各端部検出部は、前記各側板の下側に設けられ、
前記制御部は、前記昇降駆動部を制御して、前記用紙台を下降させて前記各端部検出部に接近させた状態で、前記幅方向駆動部を制御して、前記各側板を互いに接近する方向に移動させ、前記各端部検出部の検出出力に基づき前記各側板を前記各用紙の両端に当接させて停止させ、前記幅方向駆動部による前記各側板の移動距離を判定して、前記各側板の移動距離に基づき前記各用紙のサイズを判定する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の給紙装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の給紙装置と、
前記給紙装置から供給された記録紙に画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の用紙を収容して供給する給紙装置、それを備える画像形成装置に関し、特に用紙の両端を揃えると共に用紙のサイズを検出するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、画像を記録紙(用紙)に形成するものであり、記録紙の供給を給紙装置から受ける。給紙装置としては、用紙の両端を揃えると共に記録紙のサイズを検出する機能を備えるものがある。
【0003】
特許文献1に記載の原稿読取装置では、原稿紙の幅方向に離間して設けられた一対のガイド板を備え、各ガイド板を手動で移動させて、各ガイド板により原稿紙の幅方向を規制し、各ガイド板の移動距離をセンサーで検出して、この移動距離から原稿の幅を検出している。
【0004】
また、特許文献2に記載されている画像形成装置では、用紙カセットに収納された用紙のサイズを検知又は入力し、用紙のサイズに応じて、用紙の幅方向を規制する各整合板をモーターにより移動させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-244500号公報
【特許文献2】特開2001-151382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、各ガイド板を手動で移動させる必要がある。また、特許文献2では、各整合板をモーターにより移動させているが、用紙のサイズを検知する手段の具体的な構成が明示されていない。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、用紙の幅方向両端を検出して、用紙の両端を自動的に規制して揃え、用紙のサイズを自動的に判定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面に係る給紙装置は、複数の用紙が積載される用紙台と、前記用紙台に積載されている各用紙の幅方向に移動されて、前記各用紙の両端に当接するそれぞれの側板と、前記各側板を各用紙の幅方向に移動させる幅方向駆動部と、前記各側板に設けられて、該各側板に当接した前記各用紙の両端を検出するそれぞれの端部検出部と、前記幅方向駆動部を制御して、前記各端部検出部の検出出力に基づき前記各側板を前記各用紙の両端に当接させて停止させ、前記幅方向駆動部による前記各側板の移動距離を判定して、前記各側板の移動距離に基づき前記各用紙のサイズを判定する制御部と、を備えるものである。
【0009】
また、本発明の一局面に係る画像形成装置は、上記本発明の給紙装置と、前記給紙装置から供給された記録紙に画像を形成する画像形成部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、用紙の幅方向両端を検出して、用紙の両端を自動的に規制して揃え、用紙のサイズを自動的に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る一実施形態の給送装置が適用された画像形成装置の外観を示す斜視図である。
図2】本実施形態の給紙装置の内部構成を模式的に示す斜視図である。
図3】画像形成装置並びに給紙装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。
図4】給紙装置を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図であり、用紙台が上昇された状態を示している。
図5】給紙装置を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図であり、用紙台が下降された状態を示している。
図6】給紙装置を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図であり、用紙台が下降されて、各側板が互いに離間された状態を示している。
図7】給紙装置を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図であり、各側板が用紙台上の各記録紙の両端に当接されて、用紙台が上昇された状態を示している。
図8】給紙装置を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図であり、用紙台が下降されて、各側板が用紙台上の各記録紙の両端に当接された状態を示している。
図9】給紙装置を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図であり、用紙台が下降されて、各側板が用紙台上の各記録紙の両端から僅かに離間された状態を示している。
図10】給紙装置を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図であり、各側板が用紙台上の大きなサイズの各記録紙の両端に当接されて、用紙台が上昇された状態を示している。
図11A】給紙装置のカバーが開かれてから、複数の記録紙が用紙台上に積載されるまでの給紙装置の制御手順を示すフローチャートである。
図11B図11Aに続く制御手順を示すフローチャートである。
図11C図11Aに続く別の制御手順を示すフローチャートである。
図12】用紙台の両側の各基準位置PR、PLから各側板の内壁面までのそれぞれの移動距離x1、各基準位置PR、PLから用紙台の幅狭部の両端までのそれぞれの移動距離x2、及び各基準位置PR、PLの間の離間距離x0を示す図である。
図13】画像形成装置の表示部に表示された通知画面を示す図である。
図14】給紙装置を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図であり、用紙台が下降されて、各側板が用紙台の幅狭部の両端に当接された状態を示している。
図15】画像形成装置の表示部に表示された別の通知画面を示す図である。
図16】給紙装置のカバーが閉じられてから、用紙台上の各記録紙の両端が揃えられて、用紙台上の各記録紙のサイズが判定され、用紙台が上昇されて、用紙台上の最上層の記録紙が給紙ローラーに押し付けられるまでの給紙装置の制御手順を示すフローチャートである。
図17】画像形成装置の記憶部に記憶されているサイズデータテーブルを概念的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る一実施形態の給送装置が適用された画像形成装置の外観を示す斜視図である。図1に示すように画像形成装置1は、複合機であり、装置本体2には、画像形成装置1の様々な機能を実現するための複数の機器が設けられている。例えば、装置本体2には、画像読取部3、操作部4、表示部5、給紙カセット6、及び排出トレイ7等が設けられ、また装置本体2の内部には、画像形成部及び定着装置が設けられている。更に、装置本体2には、本実施形態の給紙装置10が付設されている。
【0014】
画像読取部3は、原稿を搬送する原稿搬送部と、原稿搬送部により搬送される原稿又はコンタクトガラスに載置された原稿の画像を光学的に読み取るスキャナーとを有するADF(Auto Document Feeder)である。
【0015】
画像形成部は、原稿の画像を示す画像データを画像読取部3から入力し、トナーを用いる電子写真方式により、原稿の画像を給紙カセット6又は給紙装置10から供給される記録紙に形成する。画像形成済みの記録紙は、定着装置による定着処理を受けた後、排出トレイ7に排出される。
【0016】
操作部4は、例えば、スタートキー、操作入力を確定させる決定キー、数値入力を行うためのテンキー等を備えており、各種動作及び処理等について、操作者からの指示を受け付ける。また、操作部4には、操作者への操作案内等を表示する表示部5が設けられている。
【0017】
図2は、本実施形態の給紙装置10の内部構成を模式的に示す斜視図である。図2に示すように給紙装置10の本体筐体11の内部において、用紙台12は、上下方向に延設されたレール(図示せず)などにより移動自在に支持され、昇降駆動部13により上下方向に移動される。
【0018】
用紙台12は、板状のものであり、該用紙台12の上に複数の記録紙が積載される。用紙台12は、該用紙台12上の各記録紙の両端側の部位で切り欠かれて形成されたそれぞれの切り欠き部12Aと、各切り欠き部12Aの間に挟まれる幅狭部12Bとを有している。
【0019】
昇降駆動部13は、例えば一対のプーリーを上下方向に離間して配置し、ベルトを各プーリーに架け渡して、用紙台12をベルトに連結し、各プーリーの一方を回転駆動して、ベルトを回転移動させ、各プーリー間のベルトの移動により用紙台12を上下方向に移動させるものである。また、昇降駆動部13は、駆動源であるステッピングモーター、及びステッピングモーターの出力軸の回転を各プーリーに伝達するギアユニットなどを備えている。
【0020】
用紙台12は、上限位置PUから下限位置PDまでの移動範囲で移動される。用紙台12が上限位置PUに移動されているときに、用紙台12の側端が上限位置検出部15に対峙するように、上限位置検出部15が配置されている。また、用紙台12が下限位置PDに移動されているときに、用紙台12の側端が下限位置検出部16に対峙するように、下限位置検出部16が配置されている。
【0021】
上限位置検出部15は、例えば発光素子と受光素子を備える反射型光学センサーであり、発光素子の光を上限位置PUに達した用紙台12の側端(又は用紙台12上の各記録紙の側端)に出射して、この側端で反射された反射光を受光素子で受光して、上限位置PUに達した用紙台12(又は用紙台12上の各記録紙)を検出する。また、下限位置検出部16も、反射型光学センサーであり、発光素子の光を下限位置PDに達した用紙台12の側端に出射して、この側端で反射された反射光を受光素子で受光して、下限位置PDに達した用紙台12を検出する。
【0022】
上限位置PUに達した用紙台12(又は用紙台12上の各記録紙)の先端側には、給紙ローラー17が設けられている。給紙ローラー17は、用紙台12上の最上層の記録紙に圧接された状態で回転駆動され、この記録紙を用紙台12から引き出して画像形成装置1の画像形成部へと送り出す。
【0023】
用紙台12の各切り欠き部12Aのスペースには、それぞれの側板18が設けられている。各側板18は、上下方向に長いそれぞれの板状部と、該各側板18の下端部を用紙台12側に屈曲させてなるそれぞれの棚部18Aとを有し、上下方向に長い各板状部が用紙台12上の各記録紙の幅方向の両端と平行になるように配置されている。各側板18は、用紙台12上の各記録紙の幅方向に延設されたレール(図示せず)などにより用紙台12の各切り欠き部12Aの内側で移動自在に支持され、幅方向駆動部22により各切り欠き部12Aのスペースで互いに接離する方向(用紙台12上の各記録紙の幅方向)に移動される。
【0024】
幅方向駆動部22は、例えばそれぞれのラックギアを各側板18に連結して該各側板18の内側に突出させ、これらのラックギアを平行に配置して、各ラックギアの間にピニオンギアを配置し、ピニオンギアを各ラックギアに歯合させ、ピニオンギアを回転駆動して、各ラックギアを互いにすれ違う方向に移動させ、各側板18を互いに接離する方向に移動させるものである。あるいは、幅方向駆動部22は、一方の側板18から他方の側板18へと至る左右ネジを設けて、左右ネジを各側板18に設けられたそれぞれの雌ネジに螺合させ、左右ネジを回転駆動して、各雌ネジ並びに各側板18を互いに接離する方向に移動させるものである。また、幅方向駆動部22は、駆動源であるステッピングモーター、及びステッピングモーターの出力軸の回転をピニオンギアあるいは左右ネジに伝達するギアユニットなどを備えている。
【0025】
各側板18は、用紙台12の両側の予め設定されたそれぞれの基準位置PR、PLから該用紙台12の幅狭部12Bの両側端までの移動範囲において該用紙台12の中心から同一の距離を開けつつ対称に移動される。
【0026】
各側板18の棚部18Aの上には、それぞれの端部検出部25、25が設けられ、各端部検出部25、25が各側板18の内壁面よりも用紙台12側に突き出た位置に配置されている。用紙台12が下限位置PDに停止されている状態で、各端部検出部25、25は、各側板18の移動位置に応じて用紙台12上の各記録紙又は用紙台12の幅狭部12Bを検出する。
【0027】
各端部検出部25、25は、例えば発光素子と受光素子を備える反射型光学センサーであり、発光素子の光を下限位置PDにある用紙台12上の最下層の記録紙又は用紙台12の幅狭部12Bに出射して、最下層の記録紙又は幅狭部12Bで反射された反射光を受光素子で受光して、最下層の記録紙又は幅狭部12Bを検出する。
【0028】
図3は、画像形成装置1並びに給紙装置10の主要内部構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように画像形成装置1は、画像読取部3、操作部4、表示部5、給紙カセット6、画像形成部8、タッチパネル31、記憶部32、制御部33、及び給紙装置10などを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0029】
操作部4は、上記のようにスタートキー、決定キー、テンキーなどの物理キーを備えている。
【0030】
表示部5は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。
【0031】
表示部5の画面には、タッチパネル31が配置されている。タッチパネル31は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルであって、タッチパネル31に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置とともに検知して、その接触位置の座標を示す検知信号を制御部33などに出力する。
【0032】
記憶部32は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々のデータを記憶している。
【0033】
制御部33は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等であり、上記のROM又は記憶部32に記憶されている制御プログラムを実行して、画像形成装置1による画像形成に必要な各種の処理などを実行する処理部としての役割を果たす。
【0034】
制御部33は、画像読取部3、操作部4、表示部5、給紙カセット6、画像形成部8、タッチパネル31、記憶部32、及び給紙装置10などと接続されており、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0035】
また、制御部33は、表示部5の表示動作を制御する機能を有する。更に、制御部33は、タッチパネル31から出力される検知信号あるいは操作部4の物理キーの操作に基づき、ユーザーにより入力された操作指示を受付ける。例えば、制御部33は、タッチパネル31を通じて表示部5の画面に表示されているGUI(Graphical User Interface)などに対するタッチ操作を受付ける。
【0036】
また、制御部33は、給紙装置10を制御する機能を有する。給紙装置10は、昇降駆動部13、上限位置検出部15、下限位置検出部16、幅方向駆動部22、各端部検出部25、25、及び開閉検出部27などを備えている。
【0037】
昇降駆動部13は、上記のように用紙台12を上下方向に移動させるための駆動源であるステッピングモーターを内蔵している。また、幅方向駆動部22は、上記のように各側板18を互いに接離する方向に移動させるための駆動源であるステッピングモーターを内蔵している。
【0038】
制御部33は、昇降駆動部13のステッピングモーターを駆動制御して、用紙台12を昇降させる。また、制御部33は、上限位置検出部15の検出出力又は下限位置検出部16の検出出力に基づき、用紙台12が上限位置PU又は下限位置PDに達したことを判定し、昇降駆動部13のステッピングモーターに印加されるパルスの数、相などを制御して、用紙台12を上限位置PU又は下限位置PDから下方又は上方に移動させつつ、用紙台12の上下方向の位置を調節する。
【0039】
制御部33は、幅方向駆動部22のステッピングモーターを駆動制御して、各側板18を互いに接離する方向に移動させる。また、制御部33は、各側板18を互いに接近する方向に移動させているときに、各端部検出部25、25の検出出力に基づき、各側板18に対する用紙台12上の各記録紙又は用紙台12の幅狭部12Bの近接位置を判定し、幅方向駆動部22のステッピングモーターに印加されるパルスの数、相などを制御して、各側板18を更に一定距離だけ移動させて、各側板18の内壁面を用紙台12上の各記録紙の幅方向の両端又は用紙台12の幅狭部12Bの両端に当接させる。
【0040】
なお、制御部33、又は、制御部33が実行する制御のうち給紙装置10の駆動を制御する機能を実行する制御回路が、給紙装置10に設けられるものとしてもよい。
【0041】
一定距離は、各端部検出部25、25により検出される用紙台12上の各記録紙又は用紙台12の幅狭部12Bの近接位置から各側板18の内壁面までの幅方向の離間距離である。各端部検出部25、25を各側板18よりも用紙台12側に突き出たそれぞれの棚部18Aに配置しているので、各側板18の内壁面を用紙台12上の各記録紙の両端又は用紙台12の幅狭部12Bの両端に当接させるには、各側板18を、用紙台12上の各記録紙又は用紙台12の幅狭部12Bの近接位置から更に一定距離だけ移動させる必要がある。
【0042】
開閉検出部27は、給紙装置10のカバー10Aの開閉を検出する。制御部33は、開閉検出部27の検出出力に基づき給紙装置10のカバー10Aの開閉を判定する。
【0043】
次に、給紙装置10の基本動作を説明する。図4乃至図10は、給紙装置10を図2における矢印方向Fに見て模式的に示す図である。
【0044】
図4に示すように各記録紙Kが用紙台12に積載されている状態で、制御部33は、昇降駆動部13のステッピングモーターを駆動制御して、用紙台12を上昇させ、上限位置検出部15の検出出力に基づき用紙台12上の各記録紙が上限位置PUに達したことを判定すると、用紙台12を停止させて、用紙台12上の最上層の記録紙Kを給紙ローラー17に押し付け、給紙ローラー17により用紙台12上の記録紙Kを給紙装置10から画像形成装置1へと供給させる。
【0045】
給紙装置10のカバー10Aが開かれると、制御部33は、開閉検出部27の検出出力に基づき給紙装置10のカバー10Aが開いていることを判定し、昇降駆動部13のステッピングモーターを駆動制御して、用紙台12を下降させる。制御部33は、下限位置検出部16の検出出力に基づき用紙台12が下限位置PDに達したことを判定すると、昇降駆動部13のステッピングモーターを停止させ、図5に示すように用紙台12を下限位置PDに停止させる。
【0046】
制御部33は、各側板18の位置を変更せずに維持するか、又は幅方向駆動部22のステッピングモーターを駆動制御して、図6に示すように各側板18を用紙台12の両側の予め設定されたそれぞれの基準位置PR、PLまで移動させて停止させる。
【0047】
各側板18の位置が変更されずに維持されている場合は、記録紙のサイズが変更されず、これまで用いられていたサイズの複数の記録紙が用紙台12上に積載されると共に各側板18の間に配置される。
【0048】
また、制御部33は、各側板18の位置が変更されずに維持されている場合に、変更されなかった記録紙のサイズを判定する。
【0049】
そして、給紙装置10のカバー10Aが閉じられると、制御部33は、開閉検出部27の検出出力に基づき給紙装置10のカバー10Aが閉じていることを判定し、昇降駆動部13のステッピングモーターを駆動制御して、用紙台12を上昇させ、上限位置検出部15の検出出力に基づき昇降駆動部13のステッピングモーターを停止させて、図7に示すように用紙台12上の最上層の記録紙Kを給紙ローラー17に押し付ける。
【0050】
また、各側板18がそれぞれの基準位置PR、PLまで移動されて停止されている場合は、任意のサイズの複数の記録紙が用紙台12上に積載される。そして、給紙装置10のカバー10Aが閉じられると、制御部33は、開閉検出部27の検出出力に基づき給紙装置10のカバー10Aが閉じていることを判定し、各端部検出部25、25の検出出力に基づき、幅方向駆動部22のステッピングモーターを駆動制御して、図8に示すように各側板18を用紙台12上の各記録紙Kの両端に当接させる。
【0051】
このとき、図9に示すように各側板18を各記録紙Kの両端に対する当接位置から僅かに一旦離間させて、各側板18をそれぞれの当接位置に戻してもよい。これにより、各記録紙Kのたわみや片寄りを修正して、各記録紙の両端を良好に揃えることができる。
【0052】
また、制御部33は、各側板18を用紙台12上の各記録紙の両端に当接させて、各記録紙の両端を揃えたときに、各側板18の位置に基づき各記録紙のサイズを判定する。
【0053】
そして、制御部33は、昇降駆動部13のステッピングモーターを駆動制御して、用紙台12を上昇させ、上限位置検出部15の検出出力に基づき昇降駆動部13のステッピングモーターを停止させて、図10に示すように用紙台12上の最上層の記録紙Kを給紙ローラー17に押し付ける。
【0054】
このように給紙装置10においては、給紙装置10のカバー10Aが開かれると、用紙台12が下限位置PDまで下降されて、複数の記録紙が用紙台12上に積載され、また給紙装置10のカバー10Aが閉じられると、用紙台12上の各記録紙の両端が揃えられて、各記録紙のサイズが判定され、用紙台12が上昇されて、用紙台12上の最上層の記録紙が給紙ローラー17に押し付けられる。
【0055】
次に、給紙装置10のカバー10Aが開かれてから、複数の記録紙が用紙台12上に積載されるまでの制御部33による給紙装置10の制御手順を、図11A図11B図11Cに示すフローチャートなどを参照して説明する。
【0056】
ユーザーが給紙装置10のカバー10Aを開くと、制御部33は、開閉検出部27の検出出力に基づき給紙装置10のカバー10Aが開いていることを判定し(S101)、昇降駆動部13のステッピングモーターを駆動制御して、用紙台12を下降させ(S102)、下限位置検出部16の検出出力に基づき、用紙台12が下限位置PDに達したか否かを判定し(S103)、用紙台12が下限位置PDに達したと判定すると(S103「Yes」)、昇降駆動部13のステッピングモーターを停止させて、図5に示すように用紙台12を下限位置PDに位置決めする(S104)。
【0057】
制御部33は、各端部検出部25、25の検出出力に基づき、用紙台12上の記録紙の有無を判定する(S105)。
【0058】
用紙台12上の全ての記録紙が給紙され、用紙台12上に記録紙が残っていない状態では、各端部検出部25、25により用紙台12上の記録紙が検出されず、制御部33は、用紙台12上の記録紙が無いと判定する(S105「無」)。この場合、制御部33は、用紙台12上の各記録紙の幅方向の両端に当接されていた各側板18の位置が記憶部32に記憶されているか否かを判定する(S106)。
【0059】
ここで、制御部33は、上記のように各端部検出部25、25の検出出力に基づき、幅方向駆動部22のステッピングモーターを駆動制御して、図8に示すように各側板18を用紙台12上の各記録紙の幅方向の両端に当接させたときに、各記録紙の両端に当接された各側板18の位置を算出して、各側板18の位置を記憶部32に記憶させる。従って、給紙装置10が継続して使用されていれば、用紙台12上の記録紙の有無にかかわらず、用紙台12上の各記録紙の両端に当接されていた各側板18の位置が記憶部32に記憶されており、制御部33は、それらの側板18の位置を記憶部32から読み出すことができる。
【0060】
制御部33は、各記録紙の両端に当接されていた各側板18の位置が記憶部32に記憶されていると判定した場合に(S106「有」)、各側板18の位置を記憶部32から読み出して取得する(S107)。
【0061】
例えば、制御部33は、用紙台12上の各記録紙の両端に当接されていた各側板18の位置として、図12に示すように用紙台12の両側の各基準位置PR、PLから各側板18の内壁面までのそれぞれの移動距離x1を取得する(S107)。そして、制御部33は、幅方向駆動部22のステッピングモーターに印加されるパルス信号の数、相を制御して、各側板18を互いに離間する方向にそれぞれの移動距離x1だけ移動させ(S108)、各側板18をそれぞれの基準位置PR、PLまで移動させて停止させる(S109)。
【0062】
また、制御部33は、各記録紙の両端に当接されていた各側板18の位置が記憶部32に記憶されていないと判定すると(S106「無」)、各側板18の位置を特定することができないので、図13に示すような通知画面G1を表示部5に表示させる(S110)。この通知画面G1には、「用紙台上に記録紙が無いことを確認して、次のキーを操作して下さい。」というメッセージM1及び次のキーK1が表示されている。
【0063】
ユーザーは、表示部5に表示されているメッセージM1を見て、用紙台12上に記録紙が無いことを確認し、次のキーK1にタッチ操作する。制御部33は、通知画面G1を表示させた後、次のキーK1に対するタッチ操作を待機し(S111「No」)、タッチパネル31を通じて、次のキーK1に対するタッチ操作を検出すると(S111「Yes」)、幅方向駆動部22のステッピングモーターを駆動制御して、各側板18を互いに接近する方向に移動させ、各端部検出部25、25の検出出力に基づき、各側板18を用紙台12の幅狭部12Bの両端に当接させる(S112)。そして、制御部33は、用紙台12の幅狭部12Bの両端の位置が既知であることから、図14に示すように用紙台12の幅狭部12Bの両端に当接された各側板18の位置として、用紙台12の両側の各基準位置PR、PLから幅狭部12Bの両端までのそれぞれの移動距離x2を算出する(S113)。更に、制御部33は、幅方向駆動部22のステッピングモーターに印加されるパルス信号の数、相を制御して、各側板18を互いに離間する方向にそれぞれの移動距離x2だけ移動させ(S114)、各側板18をそれぞれの基準位置PR、PLまで移動させて停止させる(S115)。
【0064】
従って、給紙装置10のカバー10Aが開かれたときに、用紙台12上の記録紙が無かった場合は、各側板18がそれぞれの基準位置PR、PLまで移動され停止されて、用紙台12上に任意の定型サイズの複数の記録紙を積載することが可能な状態にされる。
【0065】
この状態で、ユーザーは、任意の定型サイズの複数の記録紙を用紙台12における各側板18の間のスペースに積載する。
【0066】
一方、用紙台12上に記録紙が有る状態で、給紙装置10のカバー10Aが開かれた場合、制御部33は、用紙台12上の記録紙が有ると判定し(S105「有」)、図15に示すような通知画面G2を表示部5に表示させる(S116)。この通知画面G2には、「用紙台上の記録紙のサイズを維持する場合に維持キーを操作し、用紙台上の記録紙のサイズを変更する場合に変更キーを操作して下さい。」というメッセージM2、維持キーK2、及び変更キーK3が表示されている。
【0067】
例えば、ユーザーは、表示部5に表示されているメッセージM2を見て、維持キーK2にタッチ操作し、用紙台12上の記録紙と同じサイズの複数の記録紙を用紙台12に補充する。
【0068】
制御部33は、通知画面G2を表示させた後、維持キーK2又は変更キーK3に対するタッチ操作を待機し(S117)、タッチパネル31を通じて、維持K2に対するタッチ操作を検出すると(S117「維持」)、幅方向駆動部22のステッピングモーターを駆動制御せず、各側板18を移動させることなく、各側板18の位置を維持する(S118)。
【0069】
従って、用紙台12上に記録紙が有る状態で、ユーザーにより記録紙のサイズの維持を示す維持キーK2がタッチ操作されると、各側板18の位置が維持され、用紙台12上の記録紙と同じサイズの複数の記録紙が該用紙台12に追加で補充される。
【0070】
また、ユーザーは、表示部5に表示されているメッセージM2を見て、変更キーK3にタッチ操作する。
【0071】
制御部33は、通知画面G2を表示させた後、タッチパネル31を通じて、変更K3に対するタッチ操作を検出すると(S117「変更」)、用紙台12上の各記録紙の両端に当接されていた各側板18の位置を記憶部32から読み出して、各側板18の位置を取得する(S119)。例えば、制御部33は、用紙台12上の各記録紙の両端に当接されていた各側板18の位置として、図12に示すように用紙台12の両側の各基準位置PR、PLから各側板18の位置までのそれぞれの移動距離x1を取得する(S119)。そして、制御部33は、幅方向駆動部22のステッピングモーターに印加されるパルス信号の数、相を制御して、各側板18を互いに離間する方向にそれぞれの移動距離x1だけ移動させ(S120)、各側板18をそれぞれの基準位置PR、PLまで移動させて停止させる(S121)。
【0072】
この状態で、ユーザーは、任意の定型サイズの複数の記録紙を用紙台12における各側板18の間のスペースに積載する。
【0073】
従って、用紙台12上に記録紙が有る状態で、ユーザーにより記録紙のサイズの変更を示す変更キーK3がタッチ操作されると、各側板18がそれぞれの基準位置PR、PLまで移動されて、任意の定型サイズの複数の記録紙が用紙台12に積載される。
【0074】
このようにS109、S115、又はS121で各側板18がそれぞれの基準位置PR、PLまで移動され停止されて、用紙台12上に任意の定型サイズの複数の記録紙を積載されるか、あるいはS118で各側板18の位置が維持されて、用紙台12上の記録紙と同じサイズの複数の記録紙が該用紙台12に追加で補充される。
【0075】
次に、給紙装置10のカバー10Aが閉じられてから、用紙台12上の各記録紙の両端が揃えられて、各記録紙のサイズが判定され、用紙台12が上昇されて、用紙台12上の最上層の記録紙が給紙ローラー17に押し付けられるまでの制御部33による給紙装置10の制御手順を、図16に示すフローチャートなどを参照して説明する。
【0076】
ユーザーが給紙装置10のカバー10Aを閉じると、制御部33は、開閉検出部27の検出出力に基づき給紙装置10のカバー10Aが閉じていることを判定し(S201)、上記のS109、S115、又はS121で各側板18がそれぞれの基準位置PR、PLまで移動されたか、又は上記のS118で各側板18の位置が維持されて、各側板18が移動されなかったかを判定する(S202)。
【0077】
例えば、制御部33は、上記のS118で各側板18の位置が維持されたと判定すると(S202「No」)、この維持されている各側板18の位置が記憶部32に記憶されているので、各側板18の位置を記憶部32から読み出し取得し、記憶部32に予め記憶されているサイズデータテーブルを参照して、各側板18の位置に対応する記録紙の定型サイズを判定する(S203)。
【0078】
例えば、図17に示すようなサイズデータテーブルDTが記憶部32に予め記憶されている。このサイズデータテーブルDTには、各種の定型サイズ毎に、定型サイズの幅と幅の許容範囲±Δxが記憶されている。記録紙の幅は、図12から明らかなように各基準位置PR、PLから各側板18の内壁面までのそれぞれの移動距離x1を、各基準位置PR、PLの間の既知の離間距離x0から差し引いた値である。制御部33は、各側板18の位置として、各基準位置PR、PLから各側板18の内壁面までのそれぞれの移動距離x1を記憶部32から読み出して取得する。制御部33は、各移動距離x1を既知の離間距離x0から差し引いて、記録紙の幅を算出し、サイズデータテーブルDTを参照して、この算出された記録紙の幅に合う定型サイズの幅と幅の許容範囲±Δxを選択し、この選択された定型サイズの幅と幅の許容範囲±Δxに対応する定型サイズを判定する。
【0079】
また、制御部33は、上記のS109、S115、又はS121で各側板18がそれぞれの基準位置PR、PLまで移動され停止されたと判定すると(S202「Yes」)、幅方向駆動部22のステッピングモーターを駆動制御して、各側板18をそれぞれの基準位置PR、PLから互いに接近する方向に移動させ、各端部検出部25、25の検出出力に基づき、各側板18が用紙台12上の各記録紙に接近したことを判定し(S204)、幅方向駆動部22のステッピングモーターに印加されるパルスの数、相などを制御して、各側板18を更に一定距離だけ移動させて用紙台12上の各記録紙の両端に当接させる(S205)。
【0080】
このとき、図9に示すように各側板18を各記録紙の両端に対する当接位置から僅かに一旦離間させて、各側板18をそれぞれの当接位置に戻し、各記録紙のたわみや片寄りを修正して、各記録紙の両端を良好に揃えてもよい。
【0081】
制御部33は、幅方向駆動部22のステッピングモーターに印加されたパルスの数、相に基づき、図12に示すように用紙台12の両側の各基準位置PR、PLから各側板18の位置までのそれぞれの移動距離x1を算出して、これらの移動距離x1を各側板18の位置として記憶部32に記憶させる(S206)。また、制御部33は、各移動距離x1を既知の離間距離x0から差し引いて、記録紙の幅を算出し、サイズデータテーブルDTを参照して、この算出された記録紙の幅に合う定型サイズの幅と幅の許容範囲±Δxを選択し、この選択された定型サイズの幅と幅の許容範囲±Δxに対応する定型サイズを判定する(S207)。
【0082】
この後、制御部33は、昇降駆動部13のステッピングモーターを駆動制御して、用紙台12を上昇させ(S208)、図7に示すように用紙台12上の最上層の記録紙を給紙ローラー17に押し付ける(S209)。
【0083】
制御部33は、S203、S206で判定した記録紙のサイズに基づき、例えば給紙ローラー17を間欠的に回転させて、用紙台12上の各記録紙を一定の間隔で画像形成部へと順次搬送する。
【0084】
このように本実施形態では、給紙装置10のカバー10Aが開かれて、複数の記録紙が用紙台12上に積載された後、各端部検出部25、25の検出出力に基づき各側板18が用紙台12上の各記録紙の両端に当接されて、用紙台12上の各記録紙の両端が揃えられ、各側板18の移動距離に基づき各記録紙の幅が算出されて、この算出された各記録紙の幅に合う定型サイズが判定され、用紙台12が上昇されて、用紙台12上の最上層の記録紙が給紙ローラー17に押し付けられる。すなわち、用紙台12上の各記録紙の端部が自動的に規制されて揃えられ、記録紙のサイズが自動的に判定される。
【0085】
尚、上記実施形態では、本発明の画像形成装置の一実施形態として複合機を例示しているが、これは一例に過ぎず、コピー機、プリンター、ファクシミリ装置等であってもよい。
【0086】
また、図1乃至図17を用いて説明した上記実施形態及び変形例の構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明を当該構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0087】
1 画像形成装置
2 装置本体
3 画像読取部
8 画像形成部
10 給紙装置
11 本体筐体
12 用紙台
13 昇降駆動部
15 上限位置検出部
16 下限位置検出部
17 給紙ローラー
18 側板
22 幅方向駆動部
25 端部検出部
33 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図12
図13
図14
図15
図16
図17