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特開2023-140230装飾体用玩具及びそれを備える装飾体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023140230
(43)【公開日】2023-10-04
(54)【発明の名称】装飾体用玩具及びそれを備える装飾体
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/36 20060101AFI20230927BHJP
【FI】
A63H3/36 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046150
(22)【出願日】2022-03-22
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】513044784
【氏名又は名称】ユカイ工学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】冨永 翼
(72)【発明者】
【氏名】小畑 承経
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 奈都美
(72)【発明者】
【氏名】青木 俊介
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150CA02
2C150DA25
2C150EB01
2C150EB37
2C150EC03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】リアリティのある甘噛み体験を可能とし、利便性を向上させた装飾体用玩具を提供する。
【解決手段】玩具本体1は口部に内包される甘噛み部と電力に基づいて甘噛み部を動作させる駆動部と駆動部が格納される筐体部とを有し、甘噛み部は口部における上顎部X1aに内包される上部甘噛み部と口部における下顎部X1bに内包される下部甘噛み部とを含み、駆動部は上部甘噛み部及び下部甘噛み部の少なくとも何れか一方を動作させることで、口部に閉動作及び開動作を実行させる駆動部本体と、駆動部本体に閉動作及び開動作を実行させるための駆動信号を出力するスイッチ部とを含み、スイッチ部は上部甘噛み部及び下部甘噛み部の少なくとも何れか一方に設けられることで、口部に挿通された指でもって、駆動信号を出力可能に構成され、閉動作は駆動部本体により、上顎部と下顎部とで口部に挿通された指を所定の圧力で挟持する動作である。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の指が挿通可能な口部と、前記口部に連接された頭部と、を有する装飾体に設けられる装飾体用玩具であって、
玩具本体と、前記玩具本体に電力を供給する電源部と、を備え、
前記玩具本体は、前記口部に内包される甘噛み部と、前記電力に基づいて前記甘噛み部を動作させる駆動部と、前記駆動部が格納される筐体部と、を有し、
前記甘噛み部は、前記口部における上顎部に内包される上部甘噛み部と、前記口部における下顎部に内包される下部甘噛み部と、を含み、
前記駆動部は、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方を動作させることで、前記口部に閉動作及び開動作を実行させる駆動部本体と、前記駆動部本体に前記閉動作及び前記開動作を実行させるための駆動信号を出力するスイッチ部と、を含み、
前記スイッチ部は、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方に設けられることで、前記口部に挿通された前記指でもって、前記駆動信号を出力可能に構成され、
前記閉動作は、前記駆動部本体により、前記上顎部と前記下顎部とで、前記口部に挿通された前記指を所定の圧力で挟持する動作である、装飾体用玩具。
【請求項2】
前記駆動部本体には、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方に回転トルクを伝達する伝達部が設けられ、
前記閉動作及び前記開動作は、前記駆動部本体により、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方を回動させることで実行される、請求項1に記載の装飾体用玩具。
【請求項3】
前記伝達部には、ベルトプーリ機構が設けられ、
前記駆動部本体は、前記ベルトプーリ機構を介して、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方を回動させる、請求項2に記載の装飾体用玩具。
【請求項4】
前記伝達部には、前記回転トルクの伝達を遮断可能なトルクリミッタ機構が設けられている、請求項2又は3に記載の装飾体用玩具。
【請求項5】
前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方には、前記上顎部又は前記下顎部を介して前記指に接触可能に構成された、牙状突起が設けられている、請求項1~4の何れかに記載の装飾体用玩具。
【請求項6】
前記スイッチ部は、静電容量式センサである、請求項1~5の何れかに記載の装飾体用玩具。
【請求項7】
前記筐体部には、前記上部甘噛み部と前記下部甘噛み部とが所定の間隔以上離間することを防止する、ストッパー部が設けられている、請求項1~6の何れかに記載の装飾体用玩具。
【請求項8】
前記玩具本体は、前記装飾体に対して着脱可能に構成されている、請求項1~7の何れかに記載の装飾体用玩具。
【請求項9】
前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方は、前記駆動部に対して着脱可能に構成されている、請求項8に記載の装飾体用玩具。
【請求項10】
請求項1~請求項9の何れかに記載の装飾体用玩具を備える装飾体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物等を模した口部を有する装飾体に設けられる装飾体用玩具及びそれを備える装飾体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
犬等の動物や乳幼児は、「甘噛み」と呼ばれる行為を行うことがある。
【0003】
この甘噛みは、噛み切ったり咀嚼したりすることを目的とせず、対象物を優しく噛むことであり、愛情表現の一種として行われる行為である。
このため、甘噛みは、飼い主や親のストレスを軽減し、癒しの効果をもたらす。
【0004】
そして、特許文献1には、動物を模した玩具であって口部を所定の力で閉じることにより、甘噛みを模擬することを特徴とする、装飾体玩具に関する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-11504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、甘噛み動作の契機となるセンサ(作動スイッチ部)が、装飾体の頭部の前方(鼻付近)にあたる位置に内蔵されており、使用者が、装飾体の頭部を撫でる動作でもって、甘噛み動作が実行される。
【0007】
このところ、実際の猫等の動物や乳幼児は、自身の口内やその付近の物体を感知して甘噛みを行うことが通常であるため、上記の流れで甘噛み動作が実行される特許文献1に記載の発明は、リアリティに欠けるという問題点があった。
【0008】
本発明は上記のような実状に鑑みてなされたものであり、よりリアリティのある甘噛み体験を可能とし、利便性を向上させた装飾体用玩具及びそれを備える装飾体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、使用者の指が挿通可能な口部と、前記口部に連接された頭部と、を有する装飾体に設けられる装飾体用玩具であって、
玩具本体と、前記玩具本体に電力を供給する電源部と、を備え、
前記玩具本体は、前記口部に内包される甘噛み部と、前記電力に基づいて前記甘噛み部を動作させる駆動部と、前記駆動部が格納される筐体部と、を有し、
前記甘噛み部は、前記口部における上顎部に内包される上部甘噛み部と、前記口部における下顎部に内包される下部甘噛み部と、を含み、
前記駆動部は、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方を動作させることで、前記口部に閉動作及び開動作を実行させる駆動部本体と、前記駆動部本体に前記閉動作及び前記開動作を実行させるための駆動信号を出力するスイッチ部と、を含み、
前記スイッチ部は、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方に設けられることで、前記口部に挿通された前記指でもって、前記駆動信号を出力可能に構成され、
前記閉動作は、前記駆動部本体により、前記上顎部と前記下顎部とで、前記口部に挿通された前記指を所定の圧力で挟持する動作である。
【0010】
本発明によれば、口部に挿通された指でもって、駆動信号を出力可能に構成されていることで、装飾体の挙動が、自身の口内の物体を感知して甘噛みを行う実際の猫等の動物や乳幼児の挙動と同様となり、リアリティのある甘噛み体験が可能となる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記駆動部本体には、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方に回転トルクを伝達する伝達部が設けられ、前記閉動作及び前記開動作は、前記駆動部本体により、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方を回動させることで実行される。
【0012】
このような構成とすることで、閉動作及び開動作が、実際の猫等の動物や乳幼児の挙動(顎の動き)により近くなり、よりリアリティのある甘噛み体験が可能となる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記伝達部には、ベルトプーリ機構が設けられ、
前記駆動部本体は、前記ベルトプーリ機構を介して、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方を回動させる。
【0014】
このような構成とすることで、上部甘噛み部或いは下部甘噛み部に不要な外力が掛かることで、ベルトとプーリとの間に、プーリの回動に必要な摩擦力以上の抵抗力が生じた場合、ベルトがプーリ上をスリップすることとなる。
これにより、伝達部に一定以上の負荷が掛かることを防止し、玩具本体の故障リスクを低減させることが可能となる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記伝達部には、前記回転トルクの伝達を遮断可能なトルクリミッタ機構が設けられている。
【0016】
このような構成とすることで、上部甘噛み部或いは下部甘噛み部に不要な外力が掛かることで、これらが回動不能な状態、或いは強制的に回動させられた状態となった場合であっても、伝達部に一定以上の負荷が掛かることを防止し、玩具本体の故障リスクを低減させることが可能となる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方には、前記上顎部又は前記下顎部を介して前記指に接触可能に構成された、牙状突起が設けられている。
【0018】
このような構成とすることで、使用者は、装飾体に噛まれた感覚をより強く感じることができ、よりリアリティのある甘噛み体験が可能となる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、前記スイッチ部は、静電容量式センサである。
【0020】
このような構成とすることで、使用者は、特段の操作をせずとも、口部に自身の指を挿通するのみで閉動作及び開動作が実行されるため、よりリアリティのある甘噛み体験が可能となる。
【0021】
本発明の好ましい形態では、前記筐体部には、前記上部甘噛み部と前記下部甘噛み部とが所定の間隔以上離間することを防止する、ストッパー部が設けられている。
【0022】
このような構成とすることで、上部甘噛み部或いは下部甘噛み部に不要な外力が掛かることで口部が開きすぎることを防止し、玩具本体の故障リスクを低減させることが可能となる。
【0023】
本発明の好ましい形態では、前記玩具本体は、前記装飾体に対して着脱可能に構成されている。
【0024】
このような構成とすることで、玩具本体が故障した際に、修理作業が容易となる上、口部と頭部を有する他の装飾体に換装することが可能となる。
【0025】
本発明の好ましい形態では、前記上部甘噛み部及び前記下部甘噛み部の少なくとも何れか一方は、前記駆動部に対して着脱可能に構成されている。
【0026】
このような構成とすることで、使用者は、装飾体用玩具を設ける装飾体の口部のサイズ感に合わせて、上部甘噛み部或いは下部甘噛み部を、適宜異なるサイズのものに換装することが可能となる。
【0027】
また、本発明は、上記した装飾体用玩具を備える装飾体である。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、よりリアリティのある甘噛み体験を可能とし、利便性を向上させた装飾体用玩具及びそれを備える装飾体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態に係る玩具本体の斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る玩具本体の内部構造を示す斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る玩具本体の内部構造を示す斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る玩具本体を示す図であって、(a)下部甘噛み部を取外した状態を示す斜視図、(b)回動軸部の動作を説明するための縦断面図である。
図5】本発明の実施形態に係る玩具本体におけるギア部の説明図である。
図6】本発明の実施形態に係る玩具本体におけるトルクリミッタ機構の説明図である。
図7】本発明の実施形態に係る電源部の斜視図である。
図8】本発明の実施形態に係る装飾体用玩具が設けられた装飾体の斜視図である。
図9】本発明の実施形態に係る装飾体用玩具が設けられた装飾体の内部を示した拡大斜視図である。
図10】本発明の実施形態に係る装飾体用玩具を装飾体から取外した状態を示す斜視図である。
図11】本発明の実施形態に係る装飾体用玩具が設けられた装飾体の動作態様を説明するための図である。
図12】本発明の実施形態に係る装飾体用玩具が設けられた装飾体の動作態様を説明するための図である。
図13】本発明の実施形態に係る装飾体用玩具が設けられた装飾体の使用時における斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る装飾体用玩具及びそれを備える装飾体について説明する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、これらの図において、符号Aは、本実施形態に係る装飾体用玩具を示し、符号Xは、本実施形態に係る装飾体を示す。
【0031】
<玩具本体1>
図1図4に示すように、装飾体用玩具Aは、玩具本体1を備えている。
なお、以下、説明便宜上、各図に示すx軸方向を前後方向、y軸方向を左右方向、z軸方向を上下方向と称し、x軸方向における矢印側を前方、y軸方向における矢印側を左方、z軸方向における矢印側を上方と称する。
また、図2は、図1に示す状態から後述する第一筐体H1を取外した状態の玩具本体を示し、図3は、図1に示す状態から後述する第二筐体H2を取外した状態の玩具本体を示している。
【0032】
玩具本体1は、後述する口部X1に内包される甘噛み部Sと、電力に基づいて甘噛み部を動作させる駆動部Dと、駆動部Dが格納される筐体部Hと、を有している。
【0033】
甘噛み部Sは、口部X1における上顎部X1aに内包される上部甘噛み部S1と、口部X1における下顎部X1bに内包される下部甘噛み部S2と、を含む。
【0034】
駆動部Dは、下部甘噛み部S2を動作させることで、口部X1に閉動作及び開動作を実行させる駆動部本体Wと、駆動部本体Wに閉動作及び開動作を実行させるための駆動信号を出力するスイッチ部D1と、を含む。
【0035】
筐体部Hは、互いに分離可能に構成され、上部及び下部が山なりに湾曲している、左右一対の第一筐体H1及び第二筐体H2と、により構成されている。
【0036】
以下、上記した甘噛み部S、駆動部D及び筐体部Hの構成について、さらに詳述する。
【0037】
<<甘噛み部S>>
上部甘噛み部S1は、左右一対の第一上部S1a及び第二上部S1bと、により構成されている。
【0038】
詳述すれば、第一上部S1a及び第二上部S1bは、それぞれ、筐体部Hと一体形成され、筐体部Hの前面から前方に向かって突設されている。
【0039】
また、上部甘噛み部S1には、その先端および基端に、左右方向に貫通する貫通孔p1、p2が設けられている。
貫通孔p1、p2には、それぞれ、玩具本体1を装飾体Xに取付けるための連結糸m(図9参照)が挿通される。
【0040】
下部甘噛み部S2は、左右一対の第一下部S2a及び第二下部S2bと、により構成されている。
【0041】
詳述すれば、第一下部S2a及び第二下部S2bは、それぞれ、後述する回動軸部W21(第二シャフトC2)に連結されたアーム部k1と、アーム部k1の先端に連接された突設部k2と、により構成されている。
【0042】
各アーム部k1は、それぞれ、第一筐体H1側、或いは第二筐体H2の側面と前面に沿うように延びており、平面視で略L字状を呈するように構成されている。
また、各アーム部k1の基端側には、回動軸部W21の各端部に嵌合される嵌合孔hが設けられている。
【0043】
各突設部k2は、それぞれ、各アーム部k1の前端部から前方に突設されることで、その上面の略全面が、第一上部S1a、或いは第二上部S1bの下面と対向するように構成されている。
また、各突設部k2には、それぞれ、上部甘噛み部S1に向かって突設されることで、下顎部X1bを介して、使用者の指F(図11参照)に接触可能に構成された、牙状突起Tが設けられている。
なお、牙状突起Tは、上部甘噛み部S1に設けられていても良い。
【0044】
さらに、下部甘噛み部S2(各突設部k2)には、その先端に、左右方向に貫通する貫通孔p3が設けられている。
貫通孔p3には、それぞれ、玩具本体1を装飾体Xに取付けるための連結糸mが挿通される。
【0045】
上記のように、上部甘噛み部S1及び下部甘噛み部S2は、左右一対の構成体により構成されることで、図2図3に示すように、第一筐体H1側及び第二筐体H2側と共に分離可能に構成されている。
【0046】
また、第一筐体H1や第一上部S1a、第一下部S2aの突設部k2には、略円筒状のボス部j1が設けられ、第二筐体H2や第二上部S1b、第二下部S2bの突設部k2には、各ボス部j1のネジ孔に連通するネジ孔が形成され、各ボス部j1に嵌合する嵌合溝j2が設けられている。
嵌合溝j2の孔は、第二筐体H2を貫通しているため、第一筐体H1と第二筐体H2とを突き合せ、第二筐体H2からネジ(図示せず)を挿通することで、ネジが、各ボス部j1と各嵌合溝j2に螺合する。
これにより、上記した左右一対の構成体が、安定的に連結される。
【0047】
ここで、第一下部S2a及び第二下部S2b(下部甘噛み部S2)は、上記したように、嵌合孔hでもって回動軸部W21の各端部に嵌合されているため、図4(a)に示すように、それぞれ、回動軸部W21から取外すことができる。
【0048】
<<駆動部D>>
駆動部本体Wは、モータM(図5参照)が格納されたモータマウントW1と、モータMの回転トルクを下部甘噛み部S2に伝達し、下部甘噛み部S2を回動させる伝達部W2と、スイッチ部D1から出力された駆動信号を受信し、この駆動信号をモータMに伝達する制御部W3と、を含む。
【0049】
モータマウントW1は、筐体部Hの上部に設けられており、モータMは、モータ軸のみがモータマウントW1の右方から突出し、他の部分はモータマウントW1の内部で固定支持されている。
このように構成することで、モータMの防振による静音化に寄与する。
【0050】
伝達部W2には、上記したモータMと、下部甘噛み部S2の各アーム部k1を回動可能に軸支する回動軸部W21と、回動軸部W21に隣接して設けられた補助回動軸部W22と、補助回動軸部W22の回動動作を回動軸部W21に伝達するギア部W23と、補助回動軸部W22の端部に設けられた主プーリW24と、モータ軸に設けられた副プーリW25と、副プーリW25の回動動作を主プーリW24に伝達するベルトW26と、ギア部W23が格納されるギア格納部W27と、が設けられている。
【0051】
回動軸部W21は、その軸方向が左右方向に沿って延びている。
また、回動軸部W21の左端部には、後述する噛合い爪部C2に隣接して設けられた、突起W21aが設けられている。
さらに、回動軸部W21の右端部は、ギア格納部W27を貫通している。
【0052】
ここで、回動軸部W21の左端部は、図4(b)及び(c)に示すように、第一筐体H1に設けられた軸格納部H14に、嵌合された状態で格納される。
なお、図4(b)及び(c)は、筐体部H及び回動軸部W21について、突起W21aが含まれる断面線で切断した、左側面視での縦断面図である。
【0053】
このように構成することで、回動軸部W21が左側面視で時計回りに回動した場合(即ち、後述する開動作が実行された場合)、図4(c)に示すように、突起W21aが軸格納部H14の内壁に当接する。
これにより、軸格納部H14及び突起W21aは、下部甘噛み部S2の、駆動部Dによる回動動作を一定の範囲に抑制する、物理的なリミッタとして機能する。
また、軸格納部H14及び突起W21aは、回動軸部W21と第一筐体H1とを組付ける際の位置決め手段としても機能し、組付けの容易化に寄与する。
【0054】
補助回動軸部W22は、回動軸部W21の下方に設けられ、その軸方向が回動軸部W21の軸方向と略平行に構成されている。
また補助回動軸部W22の右端部は、ギア格納部W27を貫通している。
【0055】
ギア部W23の構成については、図5を用いて後述する。
【0056】
主プーリW24は、補助回動軸部W22の右端に設けられた、一般的な所謂Vプーリである。
【0057】
副プーリW25は、モータ軸に設けられ、主プーリW24よりもやや小径に構成された、一般的な所謂Vプーリである。
【0058】
ベルトW26は、主プーリW24及び副プーリW25に巻きかけられる、弾性素材で形成されたベルトである。
【0059】
上記のように、主プーリW24、副プーリW25及びベルトW26により、ベルトプーリ機構Vが構成され、伝達部W2は、このベルトプーリ機構Vを介して、モータの回転トルクを下部甘噛み部S2に伝達する。
【0060】
ギア格納部W27は、モータマウントW1の下方に設けられ、図3に示すようにその左方が開放されている。
【0061】
制御部W3は、モータと電気的に接続された薄型の基板であり、筐体部Hの後方に設けられた制御部格納空間Rに格納されている。
制御部格納空間Rには、その上方及び下方に、制御部W3の上部及び下部がそれぞれ嵌合される嵌合溝R1(図4(b)及び(c)参照)と、制御部W3から延びる導線uが挿通される挿通孔R2と、が設けられている。
【0062】
スイッチ部D1は、上部甘噛み部S1の内部に設けられた、薄型の静電容量式センサであり、制御部W3と無線接続されている。
これにより、スイッチ部D1は、口部X1に挿通された指Fを非接触で検知し、駆動信号を、制御部W3に出力可能に構成されている。
なお、スイッチ部D1は、下部甘噛み部S2の内部に設けられていても良いし、上部甘噛み部S1又は下部甘噛み部S2の外部に設けられた押圧ボタン等として構成されても良い。
【0063】
ギア部W23は、図5に示すように、主プーリW24から延設される第一ギアW23aと、第一ギアW23aに噛合し、回動軸部W21の一部を構成する第二ギアW23bと、第一ギアW23aに隣接して設けられ、補助回動軸部W22の一部を構成する第三ギアW23cと、第三ギアW23cに噛合し、回動軸部W21の一部を構成する第四ギアW23dと、により構成されている。
第二ギアW23b及び第三ギアW23cは、二段ギアとして構成されている。また、第四ギアW23dは、第三ギアW23cにおける小径のギアと噛合している。
なお、図5は、ギア格納部W27を除く伝達部W2を示した拡大正面図である。
【0064】
このように構成することで、ギア部W23が減速機構として機能し、ベルトプーリ機構Vを介して補助回動軸部W22に伝達されたモータ軸の回動動作が、適切な回動速度でもって回動軸部W21に伝達され、下部甘噛み部S2が動作する。
また、この減速機構により、小型モータであっても、高いトルクを出すことができ、閉動作により指を噛む力を、十分に得ることができる。
【0065】
ここで、伝達部W2には、その一部に、回転トルクの伝達を遮断可能なトルクリミッタ機構Cが構成されている。
【0066】
詳述すれば、トルクリミッタ機構Cは、図6に示すように、回動軸部W21に設けられており、端部に第四ギアW23dが挿通された第一シャフトC1と、アーム部k1が取付けられる第二シャフトC2と、第一シャフトC1と第二シャフトC2とを、相対回転可能い連結する噛合い爪部C3、C4と、第四ギアW23dを第二シャフトC2に向かって付勢する圧縮バネC5と、により構成されている。
なお、図6は、図5の部分拡大正面図である。
【0067】
第一シャフトC1は、第四ギアW23dの略中央を貫通して、第二シャフトC2の内部に挿通されている。
また、第一シャフトC1と第四ギアW23dとは遊嵌されており、これにより、第四ギアW23dは、第一シャフトC1上を摺動可能に構成されている。
【0068】
噛合い爪部C3、C4は、それぞれに、回動軸部W21周りに所定の間隔を置いて複数設けられた爪nにより、噛合している。
各爪nは、回動軸部W21の軸方向に沿って傾斜する二側面により、先端に向かうに伴って鋭利となる形状を呈している。
【0069】
上記のように構成されたトルクリミッタ機構Cは、以下のように動作する。
即ち、通常時は、図6(a)に示すように、第四ギアW23dが圧縮バネC5により付勢されることで、噛合い爪部C3が噛合い爪部C4を押圧する態様で噛合し、回動軸部W21全体として回動が可能な状態となされている。
【0070】
そして、例えば、第二シャフトC2が、外力により固定された場合、図6(b)に示すように、第一シャフトC1が回動すると、噛合い爪部C3の各爪nが、第四ギアW23dを圧縮バネC5の付勢力に抗して押圧しつつ、噛合い爪部C4の各爪nの側面上を滑るように移動する。そして、さらに第一シャフトC1が回動すると、噛合い爪部C3、C4が再度噛合する。
上記動作の繰り返しにより、第一シャフトC1は単独で回動することとなる。
【0071】
また、例えば、第二シャフトC2が、外力により強制的に回動させられた場合、上記とは逆に、噛合い爪部C4の各爪nが、第四ギアW23dを圧縮バネC5の付勢力に抗して押圧しつつ、噛合い爪部C3の各爪nの側面上を滑るように移動する。そして、さらに第一シャフトC2が回動すると、噛合い爪部C3、C4が再度噛合する。
上記動作の繰り返しにより、第二シャフトC2は単独で回動することとなる。
【0072】
なお、上記した、第二シャフトC2が外力により固定された場合とは、例えば、使用者が、後述する甘噛み動作中に下部甘噛み部S2を把持した場合等である。
また、上記した、第二シャフトC2が外力により強制的に回動させられた場合とは、例えば、使用者が、口部X1が閉じている状態で、下部甘噛み部S2を下方に向かって押し下げた場合等である。
【0073】
<<筐体部H>>
第一筐体H1及び第二筐体H2には、それぞれ、上部甘噛み部S1と下部甘噛み部S2とが所定の間隔以上離間することを防止するストッパー部H11、H12と、上部から側方に突設された輪状体H21、H22と、が設けられている。
また、第一筐体H1の上部には、成形不良防止のための肉抜き部H13が設けられている。
【0074】
詳述すれば、ストッパー部H11、H12は、筐体部Hの外周面下方に設けられた突起であり、下部甘噛み部S2の各アーム部k1と当接可能に構成されている。
輪状体H21、H22には、玩具本体1を装飾体Xに取付けるための連結糸mが挿通される。
肉抜き部H13は、第一筐体H1を射出成型した際に、その厚みに起因する成形不良(ヒケの発生)を防止するための溝である。
【0075】
<電源部2>
図7に示すように、装飾体用玩具Aは、電源部2を備えている。
【0076】
電源部2は、乾電池が収容される電池ボックス21と、乾電池の収容空間を開閉可能に閉塞する蓋部22と、電池ボックス21から突設され、制御部W3から延びる導線uが挿通される挿通孔が形成された挿通部23と、を有している。
なお、電源部2の構成は、上記のような乾電池式に限られず、例えば、充電式のバッテリーとして構成されても良い。
また、電源部2は、上記構成の他、電源のON/OFFを切り替える電源ボタン(図示せず)が設けられている。
【0077】
導線uは、挿通部23から電池ボックス21内部に挿通され、電池ボックス21内部の端子(図示せず)に接続される。
【0078】
<装飾体X>
以下、図8図13を用いて、装飾体用玩具Aが設けられた装飾体Xの構成や動作態様について説明する。
【0079】
本実施形態における装飾体Xは、図8に示すように、猫を模したぬいぐるみであり、口部X1や頭部X2の他、胴部X3や脚部X4、尻尾X5を有している。
また、口部X1は、上顎部X1aと下顎部X1bとにより構成され、内部に使用者の指Fを挿通することができる。
なお、装飾体Xはこれに限られず、使用者の指Fが挿通可能な口部X1と、口部X1に連接された頭部X2を有し、内部に物体を入れ込める、柔軟性を有するものであれば、特に限定されない。
【0080】
玩具本体1は、図9に示すように、口部X1及び頭部X2に内包されている。
詳述すれば、上部甘噛み部S1は上顎部X1aに内包され、下部甘噛み部S2は下顎部X1bに内包され、筐体部H及び駆動部Dは頭部X2に内包されている。
【0081】
また、上部甘噛み部S1の貫通孔p1、p2には連結糸mが挿通され、この連結糸mは、上顎部X1a或いは頭部X2の内周面に縫合されている。
また、下部甘噛み部S2の貫通孔p3には連結糸mが挿通され、この連結糸mは、下顎部X1b或いは頭部X2の内周面に縫合されている。
また、筐体部Hの輪状体H21、H22には連結糸mが挿通され、この連結糸mは、頭部X2の内周面に縫合されている。
これにより、玩具本体1は、口部X1及び頭部X2に安定的に内包される。
【0082】
なお、装飾体Xには、当然にその内部全体に綿等のクッション材が詰められており、玩具本体1及び電源部2は、このクッション材に埋設される態様となる。このことに加え、玩具本体1は、上記のように、連結糸mにより装飾体Xと連結されることで、装飾体X内部での位置のズレが効果的に抑制される。
【0083】
電源部2は、図9に示すように、胴部X3に内包されている。
詳述すれば、頭部X2と胴部X3は、一枚の布Zで仕切られており、電源部2は、挿通部23のみが布Zを貫通し、頭部X2の内部に露出する態様で、胴部X3に内包されている。
また、布Zの周縁は、頭部X2或いは胴部X3の内周面に縫合されている。
これにより、装飾体Xの内部は、使用者が装飾体Xの背中を解放したのみでは、導線uに直接的に触れられないような構成となされている。
【0084】
ここで、装飾体用玩具Aは、装飾体Xに対して着脱可能に構成されている。
【0085】
即ち、使用者は、装飾体Xの背中にファスナーが設けられている場合にはファスナーを用い、装飾体Xの背中が縫合されている場合に縫合状態を解くことで、装飾体Xの背中を解放する。
そして、使用者は、各連結糸mを切断し、布Zを切除することで、図10に示すように、装飾体Xの背中から、装飾体用玩具Aを取外すことができる。
なお、電源部2は、例えば充電式のバッテリーとして構成する等して、より小型化することで、筐体部Hと共に頭部X2に内包される構成としても良い。
【0086】
上記のように構成された装飾体Xを使用する際、使用者は、図11に示すように、自身の指Fを口部X1の内部に挿通する。
なお、使用者が、電源ボタンにより、電源部2をONとすると、甘噛み部S(口部X1)は、図11に示すように、指Fが挿通可能な開状態となされる。
また、図11及び図12において、装飾体Xは、口部X1及び頭部X2の外形状のみを模式的に示し、装飾体用玩具Aは、玩具本体1のみを、第二筐体H2、第二上部S1b及び第二下部S2bを取外した状態の左側面図として示し、連結糸mは省略している。
【0087】
口部X1の内部に指Fが挿通されると、スイッチ部D1が、指Fの存在を検知し、制御部W3に駆動信号を出力することで、駆動部本体Wにより、図12に示す閉動作及び開動作(以下、各動作を総称して甘噛み動作と称する)が実行される。
【0088】
即ち、まず、制御部W3により、モータ軸が左側面視で時計周りに回動し、ベルトプーリ機構Vにより、補助回動軸部W22が、左側面視で時計周りに回動する。
そして、補助回動軸部W22の回動が、ギア部W23を介して回動軸部W21に伝達され、回動軸部W21が、左側面視で反時計周りに回動する。
これにより、回動軸部W21に連結されている下部甘噛み部S2が、左側面視で反時計周りに回動し、下部甘噛み部S2が、上部甘噛み部S1に接近する。
【0089】
上記動作が、図12(a)に示す閉動作であり、指Fは、上顎部X1aと下顎部X1bとで、所定の圧力で挟持される。
【0090】
ここで、閉動作においては、例えば、下部甘噛み部S2の回動時間(即ちモータ軸の回動時間)が、制御部W3により制御されており、これにより、下部甘噛み部S2は、一定の距離以上、上部甘噛み部S1に接近しないように構成されている。
これにより、使用者は、自身の指Fでもって、装飾体Xに適度な強さで噛まれている感覚、即ち、甘噛みされている感覚を体験することができる。
【0091】
次に、閉動作が終了すると、制御部W3により、モータ軸が左側面視で反時計周りに回動し、ベルトプーリ機構Vやギア部W23により、回動軸部W21が、左側面視で時計周りに回動する。
これにより、下部甘噛み部S2が、左側面視で時計周りに回動することで、下部甘噛み部S2が、上部甘噛み部S1から離間する。
【0092】
上記動作が、図12(b)に示す開動作であり、使用者は、このとき、口部X1から指Fを引き抜いても良いし、口部X1に挿通した状態のままとしても良い。
【0093】
口部X1に挿通した状態のままとすると、スイッチ部D1が指Fの存在を検知し続け、上記した甘噛み動作を繰り返し実行する。
これにより、使用者は、図13に示すように、自身が満足するまで、装飾体Xに甘噛みされている感覚を繰り返し体験することができる。
【0094】
なお、上記した甘噛み動作は、閉動作及び開動作を、一定の速度で繰り返し実行されるだけでなく、例えば、指Fを挿通し直すことで、ランダムで、閉動作及び開動作の速度(各動作が切り替わるスパン)や、噛む強さ(上部甘噛み部S1と下部甘噛み部S2との最近接距離)が変化するように制御されても良い。
また、指Fを挿通し続けた状態でも、上記のように、ランダムで、閉動作及び開動作の速度や、噛む強さが変化するように制御されても良い。
【0095】
以上の実施形態により、本発明は、以下のような効果を奏する。
【0096】
即ち、上記実施形態によれば、口部X1に挿通された指Fでもって、駆動信号を出力可能に構成されていることで、装飾体Xの挙動が、自身の口内の物体を感知して甘噛みを行う実際の猫等の動物や乳幼児の挙動と同様となり、リアリティのある甘噛み体験が可能となる。
【0097】
また、甘噛み動作が、伝達部W2による下部甘噛み部S2の回動動作により実行されることで、甘噛み動作が、実際の猫等の動物や乳幼児の挙動(顎の動き)により近くなり、よりリアリティのある甘噛み体験が可能となる。
【0098】
また、ベルトプーリ機構Vにより、伝達部W2(モータ)に一定以上の負荷が掛かることを防止し、玩具本体1の故障リスクを低減させることが可能となる。
【0099】
また、トルクリミッタ機構Cにより、伝達部W2(モータ)に一定以上の負荷が掛かることを防止し、玩具本体1の故障リスクを低減させることが可能となる。
【0100】
また、下部甘噛み部S2に牙状突起Tが設けられていることで、使用者は、装飾体Xに噛まれた感覚をより強く感じることができ、よりリアリティのある甘噛み体験が可能となる。
【0101】
また、スイッチ部D1が静電容量式センサであることで、使用者は、特段の操作をせずとも、口部X1に自身の指Fを挿通するのみで甘噛み動作が実行されるため、よりリアリティのある甘噛み体験が可能となる。
【0102】
また、ストッパー部H11、H12により、下部甘噛み部S2に不要な外力が掛かることで口部X1が開きすぎることを防止し、玩具本体1の故障リスクを低減させることが可能となる。
【0103】
また、玩具本体1及び電源部2が装飾体Xに対して着脱可能に構成されていることで、玩具本体1や電源部2が故障した際に、修理作業が容易となる上、口部X1と頭部X2を有する他の装飾体に、装飾体用玩具Aを換装することが可能となる。
【0104】
また、下部甘噛み部S2が駆動部Dに対して着脱可能に構成されていることで、使用者は、装飾体用玩具Aを設ける装飾体の口部のサイズ感に合わせて、下部甘噛み部S2を、適宜異なるサイズのものに換装することが可能となる。
【0105】
なお、上述の実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0106】
例えば、本実施形態においては、下部甘噛み部S2の回動でもって甘噛み動作が実行される例を示したが、上部甘噛み部S1を駆動部本体Wにより回動可能に構成し、上部甘噛み部S1の回動、或いは上部甘噛み部S1及び下部甘噛み部S2双方の回動でもって甘噛み動作が実行されても良い。
この場合、上部甘噛み部S1を、駆動部本体Wに対して着脱可能に構成しても良く、ストッパー部H11、H12を、筐体部Hの外周面上方に設けても良い。
【符号の説明】
【0107】
A 装飾体用玩具
1 玩具本体
S 甘噛み部
S1 上部甘噛み部
S2 下部甘噛み部
D 駆動部
W 駆動部本体
D1 スイッチ部
H 筐体部
H1 第一筐体
H2 第二筐体
2 電源部
X 装飾体
X1 口部
X2 頭部
F 指
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13