(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023140239
(43)【公開日】2023-10-04
(54)【発明の名称】予定設定システム、その方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/52 20220101AFI20230927BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20230927BHJP
【FI】
H04L51/52
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046163
(22)【出願日】2022-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】515008689
【氏名又は名称】株式会社ミリオンダウト
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】赤星 亘
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA12
5L049AA13
(57)【要約】
【課題】SNSにおける複数のユーザに対して共通の予定を設定可能とする。
【解決手段】SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する予定設定システム1は、SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得する発信情報取得手段30と、ユーザによる発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段10と、発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定する関係判定手段40と、ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する予定設定手段50と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する予定設定システムであって、
SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得する発信情報取得手段と、
ユーザによる前記発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
前記発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定する関係判定手段と、
ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する予定設定手段と、を備えることを特徴とする予定設定システム。
【請求項2】
ユーザに関連付けられた別ユーザに関するユーザ関連付情報を取得する関連付情報取得手段を、更に備え、
前記関係判定手段は、
前記ユーザ関連付情報において関連付けられた他ユーザを特定ユーザと判定し、
複数種類のSNSにおいて、前記特定ユーザと判定した他ユーザを特別ユーザと判定し、
前記予定設定手段は、ユーザと、前記特別ユーザとに、共通の予定を設定することを特徴とする請求項1に記載の予定設定システム。
【請求項3】
ユーザに関連付けられた別ユーザに関するユーザ関連付情報と、他ユーザに関連付けられた別ユーザに関する他ユーザ関連付情報を取得する関連付情報取得手段を、更に備え、
前記関係判定手段は、前記ユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、前記他ユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、で共通する別ユーザを共通別ユーザと判定し、
前記予定設定手段は、ユーザと、当該ユーザと前記共通別ユーザの数が所定値以上の他ユーザとに、共通の予定を設定することを特徴とする請求項1に記載の予定設定システム。
【請求項4】
前記関係判定手段は、ユーザが前記発信情報を発信した回数が所定回数以上の他ユーザを友好ユーザと判定し、
前記予定設定手段は、ユーザと、前記友好ユーザとに、共通の予定を設定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の予定設定システム。
【請求項5】
SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する予定設定システムが実行する方法であって、
SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得するステップと、
ユーザによる前記発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報を取得するステップと、
前記発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定するステップと、
ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定するステップと、を含むことを特徴とする予定設定方法。
【請求項6】
SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する予定設定システムを、
SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得する発信情報取得手段、
ユーザによる前記発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段、
前記発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定する関係判定手段、
ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する予定設定手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予定設定システム、その方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、同窓会等の開催を希望するグループの要望により、コンピュータ・システムの管理者等が当該同窓会等の参加メンバーのメンバー情報、グループの名称、同窓会等の開催希望時期、予算、最少開催人数及び開催場所、設備の希望その他同窓会等を開催するに際して一般的に必要な情報を登録するシステムが提案されている(特許文献1参照)。
引用文献1に記載されたシステムによれば、クラスメート等のように、既に、メンバーが同じ時間を過ごし、このメンバーが集って会合を行うことに違和感が無いほど、メンバー間の友好度が高い場合に、会合の設定をすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、SNS(Social Networking Service)において、ユーザ同士がメッセージ等を交わしたり、友人登録をすることが可能である。このように、SNSでコミュニケーションを行っていても、ユーザ同士で、それぞれに都合のよい時にメッセージ等の情報を発信しているだけで、例えば、共に食事をしたり、共に遊びに行ったりして、同じ時間を過ごしたことが無い関係であることが多々ある。
【0005】
例えば、あるユーザが、当該ユーザとは別の他ユーザを食事等に誘いたいと思っても、このユーザが他ユーザと同じ時間を過ごしたことが無い関係であると、ユーザから他ユーザを誘いづらいという問題がある。
【0006】
そこで本発明では、上記のような課題に鑑み、SNSにおける複数のユーザに対して共通の予定を設定可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の予定設定システムは、以下のような解決手段を提供する。
【0008】
(1) SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する予定設定システムであって、
SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得する発信情報取得手段と、
ユーザによる前記発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
前記発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定する関係判定手段と、
ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する予定設定手段と、を備えることを特徴とする予定設定システム。
【0009】
(1)の構成では、SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する予定設定システムは、発信情報取得手段と、ユーザ情報取得手段と、関係判定手段と、予定設定手段と、を備える。
発信情報取得手段は、SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得する。
ユーザ情報取得手段は、ユーザによる発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報を取得する。
関係判定手段は、発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定する。
予定設定手段は、ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する。
【0010】
(1)の構成によれば、SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報(メッセージやツイート等)及びユーザによる発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報(他ユーザからのメッセージやツイートや、SNSにおいて友達登録されているユーザに関する情報等)に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定できる。そして、このようなユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する。
【0011】
これにより、例えば、あるユーザが、度々、発信情報を発信(例えば、ツイートやメッセージの送信)している他ユーザがいた場合、このユーザと他ユーザとの関係が比較的友好度が高いと判定し、このユーザと他ユーザとに、共通の予定を設定することが可能となる。
したがって、SNSにおける複数のユーザに対して共通の予定を設定可能となる。
【0012】
(2) ユーザに関連付けられた別ユーザに関するユーザ関連付情報を取得する関連付情報取得手段を、更に備え、
前記関係判定手段は、
前記ユーザ関連付情報において関連付けられた他ユーザを特定ユーザと判定し、
複数種類のSNSにおいて、前記特定ユーザと判定した他ユーザを特別ユーザと判定し、
前記予定設定手段は、ユーザと、前記特別ユーザとに、共通の予定を設定することを特徴とする(1)に記載の予定設定システム。
【0013】
(2)の構成では、関連付情報取得手段を、更に備える。
関連付情報取得手段は、ユーザに関連付けられた別ユーザに関するユーザ関連付情報(例えば、SNSにおいてユーザに友達登録されている別ユーザに関する情報)を取得する。
そして、関係判定手段は、ユーザ関連付情報において関連付けられた他ユーザを特定ユーザと判定し、複数種類のSNS(例えば、ツイッター(登録商標)、facebook(登録商標)、インスタグラム(登録商標)、DISCORD(登録商標)等)において、発信情報(例えば、ツイート、メッセージ、テキストチャット等)において、特定ユーザと判定した他ユーザを特別ユーザと判定する。
予定設定手段は、ユーザと、特別ユーザとに、共通の予定を設定する。
【0014】
(2)の構成によれば、複数種類のSNSに跨がって、特定ユーザ(ユーザに友達登録されている他ユーザ)である他ユーザ(特別ユーザ)を、ユーザと比較的友好度が高い他ユーザと判定することができる。そして、このような判定に基づき、ユーザと特別ユーザである他ユーザとに、共通の予定を設定することが可能となる。
【0015】
ここで、複数種類のSNSにおいて、あるユーザに友達登録されている他ユーザは、このユーザと比較的友好度が高いことが推認される。ユーザにとって、このような比較的友好度が高い他ユーザとであれば、共通の予定が実現される可能性が向上する。
【0016】
(3) ユーザに関連付けられた別ユーザに関するユーザ関連付情報と、他ユーザに関連付けられた別ユーザに関する他ユーザ関連付情報を取得する関連付情報取得手段を、更に備え、
前記関係判定手段は、前記ユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、前記他ユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、で共通する別ユーザを共通別ユーザと判定し、
前記予定設定手段は、ユーザと、当該ユーザと前記共通別ユーザの数が所定値以上の他ユーザとに、共通の予定を設定することを特徴とする(1)に記載の予定設定システム。
【0017】
(3)の構成では、関連付情報取得手段を、更に備える。
関連付情報取得手段は、ユーザに関連付けられた別ユーザに関するユーザ関連付情報(例えば、SNSにおいてユーザに友達登録されている別ユーザに関する情報)と、他ユーザに関連付けられた別ユーザに関する他ユーザ関連付情報(例えば、SNSにおいて他ユーザに友達登録されている別ユーザに関する情報)を取得する。
そして、関係判定手段は、ユーザ関連付情報で関連付けられている(例えば、ユーザに友達登録されている)複数の別ユーザと、他ユーザ関連付情報で関連付けられている(例えば、他ユーザに友達登録されている)複数の別ユーザと、で共通する別ユーザを共通別ユーザと判定する。
予定設定手段は、ユーザと、当該ユーザと共通別ユーザの数が所定値以上の他ユーザとに、共通の予定を設定する。
【0018】
(3)の構成によれば、ユーザのユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、他ユーザの他ユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、で共通する別ユーザを共通別ユーザと判定する。そして、共通別ユーザの数が所定値以上の場合、ユーザと、上記の関係にある他ユーザとに、共通の予定を設定することが可能となる。
【0019】
ここで、例えば、あるユーザに友達登録されている別ユーザと、他ユーザに友達登録されている別ユーザとで、共通する別ユーザの数が比較的多い場合、ユーザとこの他ユーザとは、比較的友好度が高いことが推認される。ユーザにとって、このような比較的友好度が高い他ユーザとであれば、共通の予定が実現される可能性が向上する。
【0020】
(4) 前記関係判定手段は、ユーザが前記発信情報を発信した(例えば、ツイートや、メッセージの送信等)回数が所定回数以上の他ユーザを友好ユーザと判定し、
前記予定設定手段は、ユーザと、前記友好ユーザとに、共通の予定を設定することを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の予定設定システム。
【0021】
(4)の構成によれば、ユーザが発信情報を発信した回数が所定回数以上の他ユーザを友好ユーザと判定し、ユーザと、友好ユーザと判定した他ユーザに、共通の予定を設定する。
【0022】
ここで、例えば、あるユーザが、度々、他ユーザにツイートしている場合、このユーザと他ユーザとは、比較的友好度が高いことが推認される。ユーザにとって、このような比較的友好度が高い他ユーザとであれば、共通の予定が実現される可能性が向上する。
【0023】
(5) SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する予定設定システムが実行する方法であって、
SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得するステップと、
ユーザによる前記発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報を取得するステップと、
前記発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定するステップと、
ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定するステップと、を含むことを特徴とする予定設定方法。
【0024】
(6) SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する予定設定システムを、
SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得する発信情報取得手段、
ユーザによる前記発信情報の発信先である他ユーザに関する他ユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段、
前記発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定する関係判定手段、
ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する予定設定手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
【0025】
(5)及び(6)の構成によれば、(1)の構成と同様の作用効果を奏する。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、SNSにおける複数のユーザに対して共通の予定を設定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施形態に係る予定設定システムの概要を説明する図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る予定設定システムの機能構成を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る予定設定システムへの登録を促す誘導発信情報の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る予定設定システムのユーザDBを模式的に示す図である。
図4(a)は、ユーザのユーザ情報が記憶されたユーザDBを示している。
図4(b)は、ユーザとば別の他ユーザのユーザ情報が記憶されたユーザDBを示している。
【
図5】本発明の実施形態に係る予定設定システムの関連付DBを模式的に示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る予定設定システムの発信回数DBを模式的に示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る予定設定システム1が実行する予定設定処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0029】
(基本概念/基本構成)
図1は、本発明の実施形態に係る予定設定システムの概要を説明する図である。
予定設定システム1は、SNSを提供するサーバ(SNSサーバ)や、ユーザ(
図1に示す例では、ユーザ(B))に操作されている端末200に、ネットワークを介して接続されている。なお、予定設定システム1は、当該ユーザ(B)とは別の他ユーザ(
図1に示す例では、ユーザ(A))にも接続されていてもよい。
【0030】
予定設定システム1は、ユーザ(B)と、ユーザ(B)が端末200により、SNS(例えば、ツイッター(登録商標)、facebook(登録商標)、インスタグラム(登録商標)、DISCORD(登録商標)等)において、発信情報(例えば、ツイート、メッセージ、テキストチャット等)を発信している他ユーザ(ユーザ(A))とに、共通の予定を設定する。
【0031】
詳細には、予定設定システム1は、端末200により、SNSにおいて、ユーザ(B)が発信した発信情報を取得する。
図1に示す例では、ユーザ(B)は、SNSにおける他ユーザ(ユーザ(A))のホームページにおいて、他ユーザ(ユーザ(A))の発信情報(「XXの動画、感動した!」)に対して、発信情報(「XXのライブ、もっといいよ!」)を発信している。予定設定システム1は、このような発信情報を取得する。
【0032】
また、予定設定システム1は、ユーザ(B)による発信情報の発信先である他ユーザ(ユーザ(A))に関する他ユーザ情報(他ユーザの識別情報(当該SNSにおける他ユーザのID等)や、他ユーザのメールアドレス等)を取得する。
【0033】
そして、予定設定システム1は、取得した発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザ(B)と他ユーザ(ユーザ(A))との関係を判定し、この関係に応じて、共通の予定を設定する。
【0034】
具体的には、予定設定システム1は、例えば、ユーザ(B)が、他ユーザ(ユーザ(A))に複数回(例えば、所定回数(例えば、5回等)以上)、発信情報を発信している場合や、他ユーザ(ユーザ(A))と互いにフォローしている場合、ユーザ(B)が他ユーザ(ユーザ(A))に対して関心があることや、ユーザ(B)と他ユーザ(ユーザ(A))のとの関係が比較的友好度が高いことが推定される。予定設定システム1は、ユーザ(B)と、ユーザ(B)とこのような関係である他ユーザ(ユーザ(A))とに、共通の予定を設定し、この予定を通知する(
図1に示す例では、「4/1のXXのライブがあるよ!一緒に行ってきたら!!」)。
【0035】
このような予定設定システム1によれば、例えば、あるユーザが、度々、発信情報を発信(例えば、ツイートやメッセージの送信)している他ユーザがいた場合、このユーザと他ユーザとの関係が比較的友好度が高いと判定し、このユーザと他ユーザとに、共通の予定を設定することが可能となる。
したがって、SNSにおける複数のユーザに対して共通の予定を設定可能となる。
【0036】
(機能構成)
図2は、本発明の実施形態に係る予定設定システムの機能構成を示す図である。
予定設定システム1(以下、「本システム」ともいう。)は、SNSを提供するSNSサーバ100や、複数の端末200(例えば、ユーザに操作されるスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等)や、多様なサービス(例えば、スケジュール管理サービス)を提供する外部サーバ300とネットワークを介して接続され、ユーザ情報取得手段10と、関連付情報取得手段20と、発信情報取得手段30と、関係判定手段40と、予定設定手段50と、通知手段60と、記憶手段70と、を備え、SNSにおけるユーザと、当該ユーザとは別の他ユーザとに、共通の予定を設定する。
【0037】
ユーザ情報取得手段10は、ユーザの端末200やSNSを提供するSNSサーバ100から、当該ユーザに関するユーザ情報を取得し、記憶手段70に記憶されたユーザDBに登録(記憶)する。また、ユーザ情報取得手段10は、他ユーザの端末200から、当該他ユーザに関する他ユーザ情報を取得し、記憶手段70に記憶されたユーザDBに登録(記憶)する。本実施形態において、「他ユーザ」とは、本システムにおけるユーザIDが、「ユーザ」とは異なる者のことをいう。
【0038】
図3は、本発明の実施形態に係る予定設定システムへの登録を促す誘導発信情報の一例を示す図である。
予定設定システム1(
図3に示す例では、「C」)は、通知手段60により、インターネットにおいて提供されているSNSの利用者(
図3に示す例では、「B」)に対して、本システムへの登録を促す誘導発信情報(例えば、ツイートやメッセージ等)を発信する。
【0039】
そして、利用者(B)が、本システム(C)からの誘導発信情報(
図3に示す例では、「このツイートをRTして、ぼくをフォロー&フォロバしてよ。そうしたら、ぼくが、きみと仲のよさそうな友達を誘って、連絡するよ!!」)を受けて、RT(リツイート:ツイート(本システム(C)からの誘導発信情報)を再びツイートとし、このツイートをフォロワー(SNSにおいて利用者(B)がフォローしている他ユーザ)全員と共有すること)して、本システム(C)をフォロー(例えば、SNSにおいて、相手のアカウント(SNSにおけるID(後述するSNS_ID))を、自己のアカウントに関連付ける等)し、フォローバック(自己のSNS_IDをフォローしてくれた相手のSNS_IDを、自己のSNS_IDに関連づける等)する。
【0040】
この場合、ユーザ情報取得手段10は、本システムへの登録希望があったと判定し、利用者(B)のユーザ情報を取得し、本システムのユーザとして、ユーザDB(後述する
図4参照)に記憶する。なお、ユーザ情報取得手段10は、
図3に示す例(本システムの発信情報のRT、本システムのフォロー、フォローバック)に限らず、任意の態様で、ユーザから本システムへの登録希望を示す登録希望情報(例えば、本システムへの登録するための入力画面への入力等)を受信し、このような場合に、本システムのユーザとして、ユーザDBに記憶してもよい。
【0041】
また、ユーザ情報取得手段10は、本システムへの登録希望があったと判定したユーザが、SNSにおいてフォローしている他ユーザを、本システムのユーザとして、ユーザDB(後述する
図4参照)に記憶してもよい。この場合、例えば、SNSにおける他ユーザのホームページに、
図3に示すような本システム(C)からの誘導発信情報を発信し、上記と同様の処理により、本システムへの登録希望があったと判定した場合に、当該他ユーザを、本システムのユーザとして、ユーザDBに記憶する。
なお、ユーザ情報取得手段10は、本システムで登録したユーザのフォロワーであれば、登録希望がなくても、自動的に本システムのユーザとして、ユーザDBに記憶してもよい。
【0042】
図4は、本発明の実施形態に係る予定設定システムのユーザDBを模式的に示す図である。
図4(a)は、ユーザのユーザ情報が記憶されたユーザDBを示している。
図4(b)は、ユーザとば別の他ユーザのユーザ情報が記憶されたユーザDBを示している。
【0043】
ユーザ情報取得手段10は、本システムへの登録希望があったと判定したユーザに対して、本システムのユーザIDを付与し、このユーザIDに当該ユーザのユーザ情報を対応づけて、ユーザDBに記憶する。
【0044】
ユーザ情報には、当該ユーザの連絡先(例えば、メールアドレスや、当該ユーザが利用しているSNS(例えば、ツイッター(登録商標)、facebook(登録商標)、インスタグラム(登録商標)、DISCORD(登録商標)等)において、発信情報(例えば、ツイート、メッセージ、テキストチャット等)における当該ユーザのホームページのアドレス等)を示す情報と、当該ユーザが利用しているSNSの各アカウント(SNS_ID:
図4に示す例では、「第1_SNS」、「第2_SNS」、「第3_SNS」等)を示す情報と、当該ユーザの趣向(
図4に示す例では、「興味のあるジャンル」、「好きなアーティスト」等)を示す情報、ユーザに対して予定設定手段50が予定を設定可能な日時や曜日を示す予定設定可能情報(
図4に示す例では、「予定設定可能日時・曜日」等)等が、含まれる。
【0045】
ユーザ情報取得手段10は、ユーザのユーザ情報を、当該ユーザにおける本システムに登録するための入力ページへの入力内容から取得してもよいし、当該ユーザが利用しているSNSから自動的に取得してもよい。例えば、ユーザ情報取得手段10は、連絡先を示す情報や、SNSのアカウントを、SNSにおける当該ユーザのホームページから自動的に取得する。また、ユーザ情報取得手段10は、ユーザの趣向を示す情報は、後述する発信情報取得手段30により取得されたSNSにおける当該ユーザの発信情報(例えば、ツイートやメッセージ等)をAI(Artificial Intelligence)によりテキストマイニングして、趣向や、予定設定可能情報を学習・分析し、この分析結果を、趣向を示す情報や、予定設定可能情報としてユーザDBに記憶してもよい。
【0046】
また、ユーザ情報取得手段10は、趣向や、予定を入れ易い日時や曜日についての回答を求めるアンケート情報を送信し、このアンケート情報に対する回答である回答情報を受信してもよい。そして、ユーザ情報取得手段10は、この回答情報に基づき、趣向を示す情報や予定設定可能情報を、ユーザDBに記憶してもよい。この場合、ユーザ情報取得手段10は、回答情報をAIによりテキストマイニングして、趣向や、予定を設定可能な日時や曜日を学習・分析し、この分析結果を、趣向を示す情報や予定設定可能情報としてユーザDBに記憶してもよい。
【0047】
また、ユーザ情報取得手段10は、ユーザが端末200においてスケジュール管理に利用しているアプリケーションの入力データを、端末200から取得し、この入力データに基づき、予定設定可能情報を、ユーザDBに記憶してもよい。また、ユーザ情報取得手段10は、ユーザがインターネットを介して提供されるスケジュール管理サービスを利用している場合には、スケジュール管理サービスにおける入力データを、スケジュール管理サービスを提供する外部サーバ300から取得し、この入力データに基づき、予定設定可能情報を、ユーザDBに記憶してもよい。
【0048】
図2に戻って、関連付情報取得手段20は、本システムに登録されたユーザに、SNSにおいて関連付けられたSNSにおける別ユーザに関するユーザ関連付情報(当該SNSにおけるフォローワーや友達登録している別ユーザを示す情報)を取得する。また、関連付情報取得手段20は、本システムに登録された他ユーザ(上記本システムに登録されたユーザとは別のユーザ)に関連付けられたSNSにおける別ユーザに関する他ユーザ関連付情報を取得する。関連付情報取得手段20は、取得したユーザ関連付情報や他ユーザ関連付情報を、記憶手段70に記憶された関連付DBに登録(記憶)する。関連付情報取得手段20は、ユーザ関連付情報を端末200から取得してもよいし、SNSを提供するSNSサーバ100から取得してもよい。
【0049】
図5は、本発明の実施形態に係る予定設定システムの関連付DBを模式的に示す図である。
関連付情報取得手段20は、記憶手段70に記憶されたユーザDB(
図4参照)を参照して、本システムのユーザ毎に、当該ユーザが利用しているSNS毎のSNS_IDに関連付けられているユーザ関連付情報(例えば、当該ユーザがフォローや友達登録している別ユーザのSNS_ID)を取得して、本システムのユーザIDに、SNSの種類(
図5に示す例では、「第1_SNS」、「第2_SNS」、「第3_SNS」等)毎のユーザ関連付情報を対応付けて、関連付DBに登録(記憶)する。
【0050】
図5に示す例では、関連付情報取得手段20は、例えば、ユーザID:million1の第1_SNSにおいて、SNS_ID:million1がフォローしているSNS_IDとして、「XXX1」、「YYY2」、「XYZ10」をユーザ関連付情報として取得し、ユーザID:million1に、これらを対応付けて、関連付DBに登録(記憶)する。
【0051】
図2に戻って、発信情報取得手段30は、SNSにおいて、ユーザが発信した発信情報を取得し、記憶手段70に記憶する。本実施形態において、「発信情報」は、ツイートやメッセージ等の内容や、ツイートやメッセージを発信した回数を示す情報である。発信情報取得手段30は、発信情報を端末200から取得してもよいし、SNSを提供するSNSサーバ100から取得してもよい。
【0052】
図6は、本発明の実施形態に係る予定設定システムの発信回数DBを模式的に示す図である。
発信情報取得手段30は、発信情報として、ユーザがSNSにおいて、発信情報を発信した回数を、発信先である他ユーザ(ユーザID)毎に集計し、記憶手段70に記憶された発信回数DBに登録(記憶)する。
【0053】
発信回数DBは、発信元のユーザIDに、発信先である他ユーザのユーザID毎に、発信回数がそれぞれ対応付けられている。発信回数は、SNSの種類毎に集計された値でもよいし、複数種類のSNSにおける発信回数を全て集計した値でもよい。
【0054】
なお、発信情報取得手段30は、発信情報の発信回数だけでなく、発信情報の内容も取得し、発信先である他ユーザのユーザID毎に対応付けて、記憶手段70に記憶してもよい。
【0055】
図2に戻って、関係判定手段40は、発信情報及び他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定する。
【0056】
具体的には、関係判定手段40は、ユーザ関連付情報において、あるユーザに関連付けられた他ユーザを特定ユーザと判定し、あるユーザと他ユーザとが互いに特定ユーザの関係にある場合、この他ユーザをこのユーザの特別ユーザと判定する。詳細には、関係判定手段40は、記憶手段70に記憶された関連付DB(
図5参照)において、あるユーザ(ユーザID)に対応付けられている他ユーザ(ユーザID)を特定ユーザと判定し、当該他ユーザ(ユーザID)に当該ユーザ(ユーザID)が対応付けられていた場合には、この他ユーザ(ユーザID)を、当該ユーザ(ユーザID)の特別ユーザと判定する。
【0057】
例えば、
図5に示す例では、ユーザID:「million1」の第1_SNSにおいて、「XXX1」が対応付けられている。この場合、関係判定手段40は、「XXX1」を「million1」の特定ユーザと判定する。
また、ユーザID:「XXX1」の第1_SNSにおいて、「million1」が対応付けられている。すなわち、「million1」と「XXX1」とは互いに特定ユーザの関係にある。このような場合、関係判定手段40は、「XXX1」を「million1」の特別ユーザと判定する。
【0058】
また、関係判定手段40は、ユーザ関連付情報において関連付けられた他ユーザを特定ユーザと判定し、複数種類のSNSにおいて、特定ユーザと判定した他ユーザを特別ユーザと判定してもよい。詳細には、関係判定手段40は、記憶手段70に記憶された関連付DB(
図5参照)において、あるユーザ(ユーザID)に対応付けられている他ユーザ(ユーザID)を特定ユーザと判定し、更に、複数種類のSNSにおいて、特定ユーザと判定した他ユーザを特別ユーザと判定する。
【0059】
例えば、
図5に示す例では、ユーザID:「million1」の第1_SNSにおいて、「XXX1」が対応付けられている。この場合、関係判定手段40は、第1_SNSにおける「XXX1」を「million1」の特定ユーザと判定する。
また、ユーザID:「million1」の第2_SNSにおいても、「XXX1」が対応付けられている。この場合、関係判定手段40は、第2_SNSにおける「XXX1」を「million1」の特定ユーザと判定する。このような場合、関係判定手段40は、複数種類のSNS(第1_SNS、第2_SNS)において、特定ユーザと判定した「XXX1」を、「million1」の特別ユーザと判定する。
【0060】
また、関係判定手段40は、ユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、他ユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、で共通する別ユーザを共通別ユーザと判定してもよい。詳細には、関係判定手段40は、記憶手段70に記憶された関連付DB(
図5参照)において、あるユーザ(ユーザID)に対応付けられている複数の別ユーザと、他ユーザ(ユーザID)に対応付けられている複数の別ユーザと、で共通する別ユーザを共通別ユーザと判定する。
【0061】
例えば、
図5に示す例では、ユーザID:「million1」の第1_SNSにおいては、複数の別ユーザとして、「XXX1」、「YYY2」、「XYZ10」が対応付けられている(ユーザ関連付情報)。また、ユーザID:「XXX1」の第1_SNSにおいては、複数の別ユーザとして、「million1」、「YYY2」、「XYZ10」が対応付けられている(他ユーザ関連付情報)。すなわち、「YYY2」、「XYZ10」は、「million1」と「XXX1」で共通する別ユーザである。このような場合、関係判定手段40は、「YYY2」、「XYZ10」を、「million1」と「XXX1」との共通別ユーザと判定する。
【0062】
また、関係判定手段40は、ユーザが発信情報を発信した回数が所定回数以上の他ユーザを友好ユーザと判定してもよい。詳細には、関係判定手段40は、記憶手段70に記憶された発信回数DB(
図5参照)において、あるユーザ(ユーザID)に対応付けられている発信回数が所定回数(例えば、10回等)以上の他ユーザを友好ユーザと判定する。
【0063】
例えば、
図6に示す例では、ユーザID:「million1」において、発信先:「XXX1」に発信回数20回、発信先:「YYY2」に発信回数10回、発信先:「XYZ10」に発信回数1回、が対応付けられている。この場合、関係判定手段40は、発信回数が10回以上である「XXX1」と「YYY2」とを、「million1」の友好ユーザと判定する。
【0064】
予定設定手段50は、ユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する。例えば、予定設定手段50は、ユーザDB(
図4参照)におけるユーザや他ユーザの趣向を示す情報を参照して、予定するイベント(例えば、
図1に示す例のように、好きなアーティストのライブや、カラオケや、ボーリング等の遊技等)を決定し、決定したイベントの予定を、ユーザと他ユーザとの共通の予定として設定し、記憶手段70に記憶する。なお、予定設定手段50は、予め設定されたイベント一覧から任意に選択したイベントを、共通の予定として設定してもよい。なお、予定設定手段50は、ユーザ同士の物理的な接触を前提とした予定に限らず、例えば、一緒にオンラインゲームやオンライン飲み会をするようなオンラインにおいて共に同じ時間を過ごす予定を設定してもよい。
【0065】
また、予定設定手段50は、ユーザと、関係判定手段40により当該ユーザの特別ユーザと判定された他ユーザとに、共通の予定を設定してもよい。例えば、予定設定手段50は、
図5に示す例では、ユーザID:「million1」と、「XXX1」とに、共通の予定を設定する。
【0066】
また、予定設定手段50は、ユーザと、当該ユーザと共通別ユーザの数が所定値(例えば、2等)以上の他ユーザとに、共通の予定を設定してもよい。例えば、予定設定手段50は、
図5に示す例では、ユーザID:「million1」と、2人の共通別ユーザ(「YYY2」、「XYZ10」)が判定された「XXX1」とに、共通の予定を設定する。
【0067】
また、予定設定手段50は、ユーザと、関係判定手段40により当該ユーザの友好ユーザと判定された他ユーザとに、共通の予定を設定してもよい。例えば、予定設定手段50は、
図6に示す例では、ユーザID:「million1」と、発信回数が10回以上である「XXX1」と「YYY2」とに、共通の予定を設定する。
【0068】
また、予定設定手段50は、ユーザと他ユーザとの共通の予定を入れる日時を調整してもよい。具体的には、予定設定手段50は、ユーザDBに記憶された予定設定可能情報を参照して、ユーザと他ユーザとで予定を設定可能な日時や曜日に、共通の予定を設定してもよい。
【0069】
また、ユーザ情報取得手段10は、SNSにおいて、本システムを発信先として、ユーザが発信した発信情報(例えば、予定を設定可能な日時等を示す情報)を取得し、この本システムに発信した発信情報に基づき、予定設定可能情報を、ユーザDBに記憶してもよい。この場合、予定設定手段50は、この本システムに発信した発信情報に基づく予定設定可能情報を参照して、共通の予定を設定してもよい。
【0070】
通知手段60は、予定設定手段50が設定した共通の予定を示す共通予定情報を、ユーザと他ユーザに通知する。通知手段60は、共通予定情報を、例えば、
図1に示すように、SNS画面において通知してもよいし、ユーザDB(
図4参照)を参照して、ユーザと他ユーザの連絡先を示す情報(例えば、メールアドレス等)に基づき、ダイレクトメールにより通知してもよい。
【0071】
また、通知手段60は、共通予定情報に、参加の可否の回答を求める参加可否回答要求情報を含めてもよい。この場合、発信情報取得手段30は、参加可否回答要求情報に対するユーザからの回答である参加可否回答情報を取得する。
【0072】
この場合、予定設定手段50は、例えば、ユーザからの発信情報(参加可否回答情報)の内容を、AIによりテキストマイニングして、参加の可否を判断してもよい。そして、予定設定手段50は、ユーザと他ユーザのいずれかのユーザの参加可否回答情報が、参加できない旨(参加の否定)を示していた場合、ユーザDBに記憶された予定設定可能情報を参照して、参加が否定された日時・曜日以外で、ユーザと他ユーザとで予定を設定可能な日時や曜日に共通の予定を設定する。
【0073】
上記の本システムの機能構成は、あくまで一例であり、1つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて1つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置や端末に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置(記憶手段)に格納されたコンピュータ・プログラム(例えば、基幹ソフトや上述の各種処理をCPUに実行させるアプリ等)を読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
【0074】
(処理フロー)
図7は、本発明の実施形態に係る予定設定システム1が実行する予定設定処理フローを示す図である。
【0075】
ステップS1において、ユーザ情報取得手段10は、SNSサーバ100や、ユーザや他ユーザの端末200から、当該ユーザや他ユーザに関するユーザ情報や他ユーザ情報を取得し、記憶手段70に記憶されたユーザDB(
図4参照)に登録(記憶)する。
【0076】
ステップS2において、関連付情報取得手段20は、SNSサーバ100や端末200から、ステップS1でユーザ情報取得手段10に登録されたユーザに、SNSにおいて関連付けられたSNSにおける別ユーザに関するユーザ関連付情報(当該SNSにおけるフォローワーや友達登録している別ユーザを示す情報)を取得し、記憶手段70に記憶された関連付DB(
図5参照)に登録(記憶)する。
【0077】
ステップS3において、発信情報取得手段30は、SNSサーバ100や端末200から、SNSにおいて、ステップS1でユーザ情報取得手段10に登録されたユーザが発信した発信情報を取得し、記憶手段70に記憶する。
【0078】
ステップS4において、関係判定手段40は、ステップS3で発信情報取得手段30が取得した発信情報及びステップS1でユーザ情報取得手段10が取得したユーザ情報や他ユーザ情報に基づき、ユーザと他ユーザとの関係を判定する。
【0079】
ステップS5において、予定設定手段50は、ステップS4で関係判定手段40が判定したユーザと他ユーザとの関係に応じて、共通の予定を設定する。
【0080】
ステップS6において、通知手段60は、ステップS5で予定設定手段50が設定した共通の予定を、ユーザと他ユーザに通知する。
【0081】
以上、予定設定システム1によれば、例えば、あるユーザが、度々、発信情報を発信(例えば、ツイートやメッセージの送信)している他ユーザがいた場合、このユーザと他ユーザとの関係が比較的友好度が高いと判定し、このユーザと他ユーザとに、共通の予定を設定することが可能となる。
したがって、SNSにおける複数のユーザに対して共通の予定を設定可能となる。
【0082】
また、予定設定システム1によれば、複数種類のSNSに跨がって、特定ユーザ(ユーザに友達登録されている他ユーザ)である他ユーザ(特別ユーザ)を、ユーザと比較的友好度が高い他ユーザと判定することができる。そして、このような判定に基づき、ユーザと特別ユーザである他ユーザとに、共通の予定を設定することが可能となる。
【0083】
ここで、複数種類のSNSにおいて、あるユーザに友達登録されている他ユーザは、このユーザと比較的友好度が高いことが推認される。ユーザにとって、このような比較的友好度が高い他ユーザとであれば、共通の予定が実現される可能性が向上する。
【0084】
また、予定設定システム1によれば、ユーザのユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、他ユーザの他ユーザ関連付情報で関連付けられている複数の別ユーザと、で共通する別ユーザを共通別ユーザと判定する。そして、共通別ユーザの数が所定値以上の場合、ユーザと、上記の関係にある他ユーザとに、共通の予定を設定することが可能となる。
【0085】
ここで、例えば、あるユーザに友達登録されている別ユーザと、他ユーザに友達登録されている別ユーザとで、共通する別ユーザの数が比較的多い場合、ユーザとこの他ユーザとは、比較的友好度が高いことが推認される。ユーザにとって、このような比較的友好度が高い他ユーザとであれば、共通の予定が実現される可能性が向上する。
【0086】
また、予定設定システム1によれば、ユーザが発信情報を発信した回数が所定回数以上の他ユーザを友好ユーザと判定し、ユーザと、友好ユーザと判定した他ユーザに、共通の予定を設定する。
【0087】
ここで、例えば、あるユーザが、度々、他ユーザにツイートしている場合、このユーザと他ユーザとは、比較的友好度が高いことが推認される。ユーザにとって、このような比較的友好度が高い他ユーザとであれば、共通の予定が実現される可能性が向上する。
【0088】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として、予定設定システムについて説明したが、本発明において予定設定システムが実行する方法や、予定設定システムを各種手段として機能させるプログラムの発明と捉えることもできる。
【符号の説明】
【0089】
1 予定設定システム
10 ユーザ情報取得手段
20 関連付情報取得手段
30 発信情報取得手段
40 関係判定手段
50 予定設定手段
60 通知手段
70 記憶手段
100 端末