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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001403
(43)【公開日】2023-01-05
(54)【発明の名称】シワ改善剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/60 20060101AFI20221223BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20221223BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20221223BHJP
【ＦＩ】
A61K8/60
A61K8/49
A61Q19/00 ZNA
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】ＯＬ
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022140586
(22)【出願日】2022-09-05
(31)【優先権主張番号】P 2021149954
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大原 登
(72)【発明者】
【氏名】濱田 福実
【テーマコード（参考）】
4C083
【Ｆターム（参考）】
4C083AA082
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB232
4C083AB242
4C083AB332
4C083AB432
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC132
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC352
4C083AC402
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC582
4C083AC662
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD152
4C083AD222
4C083AD272
4C083AD282
4C083AD352
4C083AD391
4C083AD392
4C083AD492
4C083AD572
4C083AD631
4C083AD632
4C083CC02
4C083CC03
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC11
4C083DD27
4C083DD32
4C083DD41
4C083EE12
(57)【要約】
【課題】ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを併用することにより、相乗的なシワ改善効果を発揮するシワ改善剤を提供することを課題とする。
【解決手段】ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを含有し、相乗的に高いシワ改善効果を発揮するシワ改善剤。
【選択図】なし
【解決手段】ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを含有し、相乗的に高いシワ改善効果を発揮するシワ改善剤。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを含有する、シワ改善剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シワ改善剤に関する。
【背景技術】
【0002】
グリセリルグルコシドは、既知の物質であり、低褐変性、低メイラード反応性、加熱安定性、非う食性、難消化性、高い保湿性を有し、食品、化成品、医薬品に利用できることが報告されており（特許文献１参照）、真皮線維芽細胞賦活効果を有することも知られていた（特許文献２参照）。
【0003】
ナイアシンアミドは、水溶性ビタミンであるビタミンＢ群の一つであり、ニコチン酸アミドとも呼ばれる。肌荒れ改善効果、美白効果、抗老化効果等が知られており、ナイアシンアミドを配合した化粧料等は多く上市されている。（特許文献３参照）
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平１１－２２２４９６号公報
【特許文献2】特開２００４－３３１５７８号公報
【特許文献3】特開２０２１－６３０７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ナイアシンアミド単体、またグリセリルグルコシド単体でのシワ改善効果は認められるものの、それぞれの単体でのシワ改善効果は限定的なものであった。本発明は、ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを併用することにより、相乗的なシワ改善効果を発揮するシワ改善剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを含有し、相乗的に高いシワ改善効果を発揮するシワ改善剤を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のシワ改善剤は、ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを併用して用いることにより、相乗的に高いシワ改善効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0009】
［ナイアシンアミド］
本発明で用いるナイアシンアミドは、水溶性ビタミンであるビタミンＢ群の一つであり、ニコチン酸アミドとも呼ばれる。
本発明で用いるナイアシンアミドは、水溶性ビタミンであるビタミンＢ群の一つであり、ニコチン酸アミドとも呼ばれる。
【0010】
本発明で用いるナイアシンアミドは通常皮膚外用剤に用いられるものであれば、その原料、製造方法、精製方法等は特に限定されない。
【0011】
本発明のシワ改善剤への配合量は、シワ改善剤全量に対して０．１質量％～２０質量％、好ましくは１質量％～１５質量％、さらに好ましくは１質量％～１０質量％、最も好ましくは3～６質量％である。０．１質量％未満の配合では、高いシワ改善効果を発揮できない場合がある。２０質量％を超えて配合すると、使用感がべたつく場合がある。
【0012】
［グリセリルグルコシド］
グリセリルグルコシドは、一般的に化粧料等に配合し得るものであれば製造方法は、合成、微生物による発酵等方法を問わない。具体的には、α体、β体、或いはこれらの混合物のいずれも用いることができる。市販品としては、Ｇｌｙｃｏｉｎ（登録商標） ｎａｔｕｒａｌ（ｂｉｔｏｐ ＡＧ）、ＣＯＳＡＲＴＥ－２Ｇ（登録商標）（東洋精糖株式会社）等が挙げられる。またグリセリルグルコシドを含有する市販品としては、Ｖｉｖｅｎｄｉｎ（Ｅｖｏｎｉｋ Ｏｐｅｒａｔｉｏｎｓ ＧＭＢＨ）等が挙げられる。
グリセリルグルコシドは、一般的に化粧料等に配合し得るものであれば製造方法は、合成、微生物による発酵等方法を問わない。具体的には、α体、β体、或いはこれらの混合物のいずれも用いることができる。市販品としては、Ｇｌｙｃｏｉｎ（登録商標） ｎａｔｕｒａｌ（ｂｉｔｏｐ ＡＧ）、ＣＯＳＡＲＴＥ－２Ｇ（登録商標）（東洋精糖株式会社）等が挙げられる。またグリセリルグルコシドを含有する市販品としては、Ｖｉｖｅｎｄｉｎ（Ｅｖｏｎｉｋ Ｏｐｅｒａｔｉｏｎｓ ＧＭＢＨ）等が挙げられる。
【0013】
本発明のシワ改善剤へのグリセリルグルコシドの配合量は、シワ改善剤全量に対し０．００１質量％～５質量％が好ましく、０．００１質量％～３質量％がさらに好ましい。グリセリルグルコシドの配合量が０．００１質量％未満では、十分なシワ改善効果が得られない場合がある。グリセリルグルコシドの配合量が５質量％を超えると、べたつきの原因となる場合がある。
【0014】
本発明のシワ改善剤の調製方法は、特に限定されず、通常のシワ改善剤を調製する方法により調製することができる。
【0015】
本願発明のシワ改善剤には、上述の必須成分、任意成分の他に、必要に応じて通常化粧料に配合される、水性成分、保湿剤、色素、界面活性剤、増粘剤、美容成分、香料、高分子物質、防菌防腐剤、アルコール類、粉体、紫外線防御剤、生体由来成分等を適宜配合することができる。
【0016】
本発明のシワ改善剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏、ジェル剤、スプレー剤、ミスト剤、マスク剤等の剤型で用いることができる。
【実施例0017】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお配合量は、特に断りのない限り質量％である。
【0018】
［ヒト線維芽細胞における抗シワ因子の発現確認］
ヒト線維芽細胞を６×１０５個／ウェルとなるように６ウェルプレートに播種し、０．５％ＦＢＳを含むＤＭＥＭ培地にて一晩培養した。所定量のナイアシンアミド及び／又はグリセリルグルコシド（表１参照）を添加した培地に交換し、３７℃、５％ＣＯ２インキュベーター内で２４時間培養した。採取した細胞から、市販のＲＮＡ抽出キット（Ｑｕｉｃｋ Ｇｅｎｅ ＲＮＡ Ｃｕｌｔｕｒｅｄ Ｃｅｌｌ ＨＣ Ｋｉｔ Ｓ）を使用してＲＮＡを抽出し、ｃＤＮＡ合成後に下記のプライマーを使用してサイバーグリーン法によるリアルタイムＰＣＲにより遺伝子発現を確認した。なお、内部標準としてＧＡＰＤＨを使用した。ｍＲＮＡ発現量は、ナイアシンアミド及びグリセリルグルコシド無添加の場合の発現量を１とした相対値で表２に示した。
ヒト線維芽細胞を６×１０５個／ウェルとなるように６ウェルプレートに播種し、０．５％ＦＢＳを含むＤＭＥＭ培地にて一晩培養した。所定量のナイアシンアミド及び／又はグリセリルグルコシド（表１参照）を添加した培地に交換し、３７℃、５％ＣＯ２インキュベーター内で２４時間培養した。採取した細胞から、市販のＲＮＡ抽出キット（Ｑｕｉｃｋ Ｇｅｎｅ ＲＮＡ Ｃｕｌｔｕｒｅｄ Ｃｅｌｌ ＨＣ Ｋｉｔ Ｓ）を使用してＲＮＡを抽出し、ｃＤＮＡ合成後に下記のプライマーを使用してサイバーグリーン法によるリアルタイムＰＣＲにより遺伝子発現を確認した。なお、内部標準としてＧＡＰＤＨを使用した。ｍＲＮＡ発現量は、ナイアシンアミド及びグリセリルグルコシド無添加の場合の発現量を１とした相対値で表２に示した。
【0019】
抗シワ因子として、下記２因子の測定を行った。プライマー配列を表１に示す。
１ ＨＹＡＬ２：hyaluronoglucosaminidase 2の略であり、ヒアルロン酸の分解に関与する因子である。
２ ＴＮＦα：tumor necrosis factor αの略であり、炎症性サイトカインに関与する因子である。
１ ＨＹＡＬ２：hyaluronoglucosaminidase 2の略であり、ヒアルロン酸の分解に関与する因子である。
２ ＴＮＦα：tumor necrosis factor αの略であり、炎症性サイトカインに関与する因子である。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
表２に示した通り、ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを併用することにより、ＨＹＡＬ２因子、ＴＮＦα因子の発現が相乗的に減少した。これらのことより、ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを併用することにより、抗シワ効果が相乗的に向上した。また、これらのことより、ナイアシンアミドとグリセリルグルコシドを併用して配合することにより、シワ改善剤、ＨＹＡＬ２抑制剤、ＴＮＦα抑制剤として用いることができることがわかる。
【0023】
皮膚外用剤に配合した実施例を示す。
【0024】
【表3】
【0025】
［実施例２］クリーム
（１）スクワラン １０．０（質量％）
（２）ステアリン酸 ２．０
（３）水素添加パーム核油 ０．５
（４）水素添加大豆リン脂質 ０．１
（５）セタノール ３．６
（６）親油型モノステアリン酸グリセリン ２．０
（７）グリセリン １０．０
（８）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（９）アルギニン（２０質量％水溶液） １５．０
（10）精製水 全量を１００とする量
（11）カルボキシビニルポリマー（１質量％水溶液） １５．０
（12）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．５
（13）ナイアシンアミド ５．５
製法：（１）～（６）の油相成分を８０℃にて加熱溶解する。一方（７）～（10）の水相成分を８０℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、（11）を加え、冷却を開始し、４０℃にて（12）、（13）を加え、均一に混合する。
（１）スクワラン １０．０（質量％）
（２）ステアリン酸 ２．０
（３）水素添加パーム核油 ０．５
（４）水素添加大豆リン脂質 ０．１
（５）セタノール ３．６
（６）親油型モノステアリン酸グリセリン ２．０
（７）グリセリン １０．０
（８）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（９）アルギニン（２０質量％水溶液） １５．０
（10）精製水 全量を１００とする量
（11）カルボキシビニルポリマー（１質量％水溶液） １５．０
（12）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．５
（13）ナイアシンアミド ５．５
製法：（１）～（６）の油相成分を８０℃にて加熱溶解する。一方（７）～（10）の水相成分を８０℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、（11）を加え、冷却を開始し、４０℃にて（12）、（13）を加え、均一に混合する。
【0026】
［実施例３］乳液
（１）スクワラン １０．０（質量％）
（２）メチルフェニルポリシロキサン ４．０
（３）水素添加パーム核油 ０．５
（４）水素添加大豆リン脂質 ０．１
（５）モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン（２０Ｅ．Ｏ．） １．３
（６）モノステアリン酸ソルビタン １．０
（７）グリセリン ４．０
（８）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（９）カルボキシビニルポリマー ０．１５
（10）精製水 全量を１００とする量
（11）アルギニン（１質量％水溶液） ２０．０
（12）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．８
（13）ナイアシンアミド ６．０
製法：（１）～（６）の油相成分を８０℃にて加熱溶解する。一方（７）～（10）の水相成分を８０℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、（11）～（13）を順次加え、均一に混合する。
（１）スクワラン １０．０（質量％）
（２）メチルフェニルポリシロキサン ４．０
（３）水素添加パーム核油 ０．５
（４）水素添加大豆リン脂質 ０．１
（５）モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン（２０Ｅ．Ｏ．） １．３
（６）モノステアリン酸ソルビタン １．０
（７）グリセリン ４．０
（８）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（９）カルボキシビニルポリマー ０．１５
（10）精製水 全量を１００とする量
（11）アルギニン（１質量％水溶液） ２０．０
（12）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．８
（13）ナイアシンアミド ６．０
製法：（１）～（６）の油相成分を８０℃にて加熱溶解する。一方（７）～（10）の水相成分を８０℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、（11）～（13）を順次加え、均一に混合する。
【0027】
［実施例４］ローション
（１）エタノール １５．０（質量％）
（２）ポリオキシエチレン（４０Ｅ．Ｏ．）硬化ヒマシ油 ０．３
（３）香料 ０．１
（４）精製水 全量を１００とする量
（５）クエン酸 ０．０２
（６）クエン酸ナトリウム ０．１
（７）グリセリン １．０
（８）ヒドロキシエチルセルロース ０．１
（９）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．３
（10）ナイアシンアミド ５．０
製法：（１）に（２）及び（３）を溶解する。溶解後、（４）～（８）を順次添加した後、十分に攪拌し、（９）、（10）を加え、均一に混合する。
（１）エタノール １５．０（質量％）
（２）ポリオキシエチレン（４０Ｅ．Ｏ．）硬化ヒマシ油 ０．３
（３）香料 ０．１
（４）精製水 全量を１００とする量
（５）クエン酸 ０．０２
（６）クエン酸ナトリウム ０．１
（７）グリセリン １．０
（８）ヒドロキシエチルセルロース ０．１
（９）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．３
（10）ナイアシンアミド ５．０
製法：（１）に（２）及び（３）を溶解する。溶解後、（４）～（８）を順次添加した後、十分に攪拌し、（９）、（10）を加え、均一に混合する。
【0028】
［実施例５］美容液
（１）精製水 全量を１００とする量
（２）グリセリン １０．０(質量％)
（３）ショ糖脂肪酸エステル １．３
（４）カルボキシビニルポリマー（１質量％水溶液） １７．５
（５）アルギン酸ナトリウム（１質量％水溶液) １５．０
（６）モノラウリン酸ポリグリセリル １．０
（７）マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル ３．０
（８）N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ（フィトステリル－２－オクチルドデシル） ２．０
（９）硬化パーム油 ２．０
（10）スクワラン（オリーブ由来） １．０
（11）ベヘニルアルコール ０．７５
（12）ミツロウ １．０
（13）ホホバ油 １．０
（14）１、３－ブチレングリコール １０．０
（15）Ｌ－アルギニン（１０質量％水溶液） ２．０
（16）エーデルワイス抽出物 ０．２
（17）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．２
（18）クマザサ抽出物 ０．１５
（19）ナイアシンアミド ５．５
製法：（１）～（６）の水相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解する。一方、（７）～（14）の油相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、５０℃にて（15）を加える。さらに４０℃まで冷却し、（16）～（19）を加え、均一に混合する。
（１）精製水 全量を１００とする量
（２）グリセリン １０．０(質量％)
（３）ショ糖脂肪酸エステル １．３
（４）カルボキシビニルポリマー（１質量％水溶液） １７．５
（５）アルギン酸ナトリウム（１質量％水溶液) １５．０
（６）モノラウリン酸ポリグリセリル １．０
（７）マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル ３．０
（８）N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ（フィトステリル－２－オクチルドデシル） ２．０
（９）硬化パーム油 ２．０
（10）スクワラン（オリーブ由来） １．０
（11）ベヘニルアルコール ０．７５
（12）ミツロウ １．０
（13）ホホバ油 １．０
（14）１、３－ブチレングリコール １０．０
（15）Ｌ－アルギニン（１０質量％水溶液） ２．０
（16）エーデルワイス抽出物 ０．２
（17）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．２
（18）クマザサ抽出物 ０．１５
（19）ナイアシンアミド ５．５
製法：（１）～（６）の水相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解する。一方、（７）～（14）の油相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、５０℃にて（15）を加える。さらに４０℃まで冷却し、（16）～（19）を加え、均一に混合する。
【0029】
［実施例６］水性ジェル
（１）カルボキシビニルポリマー ０．５（質量％）
（２）精製水 全量を１００とする量
（３）水酸化ナトリウム（１０質量％水溶液） ０．５
（４）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（５）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．８
（６）ナイアシンアミド ３．５
（７）香料 ０．１
（８）ポリオキシエチレン（６０Ｅ．Ｏ．）硬化ヒマシ油 ０．１
製法：（１）を（２）に加え、均一に攪拌した後、（３）を加える。均一に攪拌した後、（４）～（８）を加え、均一に攪拌混合する。
（１）カルボキシビニルポリマー ０．５（質量％）
（２）精製水 全量を１００とする量
（３）水酸化ナトリウム（１０質量％水溶液） ０．５
（４）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（５）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．８
（６）ナイアシンアミド ３．５
（７）香料 ０．１
（８）ポリオキシエチレン（６０Ｅ．Ｏ．）硬化ヒマシ油 ０．１
製法：（１）を（２）に加え、均一に攪拌した後、（３）を加える。均一に攪拌した後、（４）～（８）を加え、均一に攪拌混合する。
【0030】
［実施例７］メイクアップベースクリーム
（１）スクワラン ５．０(質量％)
（２）セタノール ２．０
（３）グリセリントリ－２－エチルヘキサン酸エステル ２．５
（４）パラオキシ安息香酸メチル ５．０
（５）親油型モノステアリン酸グリセリル １．０
（６）プロピレングリコール １１．０
（７）ショ糖脂肪酸エステル １．３
（８）精製水 全量を１００とする量
（９）酸化チタン（顔料級） １．０
（10）ベンガラ ０．１
（11）黄酸化鉄 ０．４
（12）微粒子酸化チタン ５．０
（13）微粒子酸化亜鉛 ３．０
（14）香料 ０．１
（15）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．２
（16）ナイアシンアミド ４．５
製法：（１）～（５）の油相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解する。一方、（６）～（８）の水相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解し、これに（９）～（13）の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、４０℃にて（14）～（16）の成分を加え、均一に混合する。
（１）スクワラン ５．０(質量％)
（２）セタノール ２．０
（３）グリセリントリ－２－エチルヘキサン酸エステル ２．５
（４）パラオキシ安息香酸メチル ５．０
（５）親油型モノステアリン酸グリセリル １．０
（６）プロピレングリコール １１．０
（７）ショ糖脂肪酸エステル １．３
（８）精製水 全量を１００とする量
（９）酸化チタン（顔料級） １．０
（10）ベンガラ ０．１
（11）黄酸化鉄 ０．４
（12）微粒子酸化チタン ５．０
（13）微粒子酸化亜鉛 ３．０
（14）香料 ０．１
（15）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．２
（16）ナイアシンアミド ４．５
製法：（１）～（５）の油相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解する。一方、（６）～（８）の水相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解し、これに（９）～（13）の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、４０℃にて（14）～（16）の成分を加え、均一に混合する。
【0031】
［実施例８］乳液状ファンデーション
（１）メチルポリシロキサン ２．０(質量％)
（２）スクワラン ５．０
（３）ミリスチン酸オクチルドデシル ５．０
（４）セタノール １．０
（５）ポリオキシエチレン(２０Ｅ．Ｏ．)
ソルビタンモノステアリン酸エステル １．３
（６）モノステアリン酸ソルビタン ０．７
（７）１、３－ブチレングリコール ８．０
（８）キサンタンガム ０．１
（９）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（10）精製水 全量を１００とする量
（11）酸化チタン ９．０
（12）タルク ７．４
（13）ベンガラ ０．５
（14）黄酸化鉄 １．１
（15）黒酸化鉄 ０．１
（16）香料 ０．１
（17）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．７
（18）ナイアシンアミド ４．０
製法：（１）～（６）の油相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解する。一方、（７）～（10）の水相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解し、これに（11）～（15）の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、４０℃にて（16）～（18）の成分を順次加え、均一に混合する。
（１）メチルポリシロキサン ２．０(質量％)
（２）スクワラン ５．０
（３）ミリスチン酸オクチルドデシル ５．０
（４）セタノール １．０
（５）ポリオキシエチレン(２０Ｅ．Ｏ．)
ソルビタンモノステアリン酸エステル １．３
（６）モノステアリン酸ソルビタン ０．７
（７）１、３－ブチレングリコール ８．０
（８）キサンタンガム ０．１
（９）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（10）精製水 全量を１００とする量
（11）酸化チタン ９．０
（12）タルク ７．４
（13）ベンガラ ０．５
（14）黄酸化鉄 １．１
（15）黒酸化鉄 ０．１
（16）香料 ０．１
（17）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．７
（18）ナイアシンアミド ４．０
製法：（１）～（６）の油相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解する。一方、（７）～（10）の水相成分を混合し、７５℃にて加熱溶解し、これに（11）～（15）の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、４０℃にて（16）～（18）の成分を順次加え、均一に混合する。
【0032】
［実施例９］油中水型エモリエントクリーム
（１）流動パラフィン ３０．０(質量％)
（２）マイクロクリスタリンワックス ２．０
（３）ワセリン ５．０
（４）ジグリセリンオレイン酸エステル ５．０
（５）塩化ナトリウム １．３
（６）塩化カリウム ０．１
（７）プロピレングリコール ３．０
（８）１、３－ブチレングリコール ５．０
（９）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（10）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．６
（11）ナイアシンアミド ３．５
（12）精製水 全量を１００とする量
（13）香料 ０．１
製法：（５）と（６）を（12）の一部に溶解して５０℃とし、５０℃に加熱した（４）に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、７０℃にて加熱溶解した（１）～（３）に均一に分散する。これに（７）～（11）を（12）の残部に７０℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、４０℃にて（13）を加え、均一に混合する。
（１）流動パラフィン ３０．０(質量％)
（２）マイクロクリスタリンワックス ２．０
（３）ワセリン ５．０
（４）ジグリセリンオレイン酸エステル ５．０
（５）塩化ナトリウム １．３
（６）塩化カリウム ０．１
（７）プロピレングリコール ３．０
（８）１、３－ブチレングリコール ５．０
（９）パラオキシ安息香酸メチル ０．１
（10）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） ０．６
（11）ナイアシンアミド ３．５
（12）精製水 全量を１００とする量
（13）香料 ０．１
製法：（５）と（６）を（12）の一部に溶解して５０℃とし、５０℃に加熱した（４）に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、７０℃にて加熱溶解した（１）～（３）に均一に分散する。これに（７）～（11）を（12）の残部に７０℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、４０℃にて（13）を加え、均一に混合する。
【0033】
［実施例１０］パック
（１）精製水 全量を１００とする量
（２）ポリビニルアルコール １２．０(質量％)
（３）エタノール １７．０
（４）グリセリン ５．０
（５）ポリエチレングリコール（平均分子量１０００） ２．０
（６）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） １．０
（７）ナイアシンアミド ３．０
（８）香料 ０．１
製法：（２）と（３）を混合し、８０℃に加温した後、８０℃に加温した（１）に溶解する。均一に溶解した後、（４）と（５）を加え、攪拌しながら冷却を開始する。４０℃まで冷却し、（６）～（８）を加え、均一に混合する。
（１）精製水 全量を１００とする量
（２）ポリビニルアルコール １２．０(質量％)
（３）エタノール １７．０
（４）グリセリン ５．０
（５）ポリエチレングリコール（平均分子量１０００） ２．０
（６）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） １．０
（７）ナイアシンアミド ３．０
（８）香料 ０．１
製法：（２）と（３）を混合し、８０℃に加温した後、８０℃に加温した（１）に溶解する。均一に溶解した後、（４）と（５）を加え、攪拌しながら冷却を開始する。４０℃まで冷却し、（６）～（８）を加え、均一に混合する。
【0034】
［実施例１１］シート状パック
（１）香料 ０．１（質量％）
（２）１，３－ブチレングリコール ５．０
（３）グリセリン ５．０
（４）エタノール ３．０
（５）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） １．０
（６）ナイアシンアミド ４．０
（７）精製水 全量を１００とする量
製法：（１）～（７）を均一に混合したのち、不織布性のシートに含浸させる。
（１）香料 ０．１（質量％）
（２）１，３－ブチレングリコール ５．０
（３）グリセリン ５．０
（４）エタノール ３．０
（５）グリセリルグルコシド（東洋精糖社製） １．０
（６）ナイアシンアミド ４．０
（７）精製水 全量を１００とする量
製法：（１）～（７）を均一に混合したのち、不織布性のシートに含浸させる。
【0035】
実施例１～１１について、全てシワ改善効果を発揮した。
【配列表】