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  • 特開-プラン通知装置及びプラン通知方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023140373
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】プラン通知装置及びプラン通知方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20230928BHJP
【FI】
G06Q20/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046173
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】冨田 一清
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 塁
(72)【発明者】
【氏名】矢井 克忠
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA72
(57)【要約】
【課題】回収の見込みが高い資金を提供することができるプラン通知装置を提供する。
【解決手段】プラン通知装置2は、ユーザを特定するユーザIDに対応する店舗に関する情報を、所定のタイミングで取得する取得部と、取得された店舗に関する情報に含まれる最大資金提供額に基づいて、ユーザに対して提供可能な資金提供金額を含む資金提供プランをユーザに通知する通知部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを特定するユーザIDに対応する店舗に関する情報を、所定のタイミングで取得する取得部と、
取得された前記店舗に関する情報に含まれる最大資金提供額に基づいて、前記ユーザに対して提供可能な資金提供金額を含む資金提供プランを前記ユーザに通知する通知部と、
を備えるプラン通知装置。
【請求項2】
前記店舗に関する情報は、売上情報をさらに含み、
前記通知部は、前記最大資金提供額及び前記売上情報に基づいて、前記資金提供プランを前記ユーザに通知する、
請求項1記載のプラン通知装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記資金提供プランの有無、及び前記資金提供プランへの申込状況に基づいて、前記資金提供プランを前記ユーザに通知するかどうかを決定する、
請求項1又は2記載のプラン通知装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記ユーザIDに対応する店舗のうち、前記ユーザが最後にログインした時に選択していた店舗に対応する前記店舗に関する情報に基づいて、前記ユーザに通知する前記資金提供プランの内容を決定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプラン通知装置。
【請求項5】
前記通知部は、前記ユーザIDに対応する店舗のうち、前記ユーザが最後にログインした時に選択していた店舗に対応する前記店舗に関する情報、及び前記選択していた店舗以外の店舗に対応する前記店舗に関する情報に基づいて、前記ユーザに通知する前記資金提供プランの内容を決定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプラン通知装置。
【請求項6】
前記通知部は、前記ユーザIDに対応する店舗のうち、前記ユーザが最後にログインした時に選択していた店舗以外の店舗に対応する前記店舗に関する情報に基づいて、前記ユーザに通知する前記資金提供プランの内容を決定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプラン通知装置。
【請求項7】
前記通知部は、前記ユーザに通知する前記資金提供プランが複数ある場合には、所定の優先順位に従って前記ユーザに通知する前記資金提供プランの内容を決定する、
請求項1から6のいずれか一項に記載のプラン通知装置。
【請求項8】
前記資金提供プランには、前記資金提供金額、前記店舗の収益に対して返済額が占める割合を示す引落率、前記ユーザが全額返済するのに要する期間を示す引落完了期間が含まれる、
請求項1から7のいずれか一項に記載のプラン通知装置。
【請求項9】
プロセッサにより実行される方法であって、
ユーザを特定するユーザIDに対応する店舗に関する情報を、所定のタイミングで取得するステップと、
取得された前記店舗に関する情報に含まれる最大資金提供額に基づいて、前記ユーザに対して提供可能な資金提供金額を含む資金提供プランを前記ユーザに通知するステップと、
を含むプラン通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラン通知装置及びプラン通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
クレジットカード会社等では、顧客から利用額を回収できないというリスクを避けるために利用限度額を設けている。他方、利用限度額を低く設定しすぎると、カード会社等の収益が上がらなくなってしまう。
【0003】
下記特許文献1には、顧客の所定期間の利用額に基づいて、期待収益が最大となるように利用限度額を決定する方法が記載されている。この方法では、顧客の所定期間の利用額とその利用額が所定期間に利用される確率とを対応付けた利用額確率分布を用い、その確率分布において期待される収益が最大となるように、所定期間における利用限度額を決定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-132880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法では、利用額の確率分布に基づいて収益を決定するため、確率分布にそぐわない利用がなされた場合等には、カード会社等が不利益を被るおそれがある。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、回収の見込みが高い資金を提供することができるプラン通知装置及びプラン通知方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様であるプラン通知装置は、ユーザを特定するユーザIDに対応する店舗に関する情報を、所定のタイミングで取得する取得部と、取得された店舗に関する情報に含まれる最大資金提供額に基づいて、ユーザに対して提供可能な資金提供金額を含む資金提供プランをユーザに通知する通知部と、を備える。
【0008】
本発明の他の態様であるプラン通知方法は、プロセッサにより実行される方法であって、ユーザを特定するユーザIDに対応する店舗に関する情報を、所定のタイミングで取得するステップと、取得された店舗に関する情報に含まれる最大資金提供額に基づいて、ユーザに対して提供可能な資金提供金額を含む資金提供プランをユーザに通知するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、回収の見込みが高い資金を提供することができるプラン通知装置及びプラン通知方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係るプラン通知装置を含む情報処理システムの構成を例示する図である。
図2図1に示すプラン通知装置の構成を例示するブロック図である。
図3図1に示す端末装置の構成を例示するブロック図である。
図4】”パターン1”に該当する場合に、ユーザに通知されるメールの内容を例示する図である。
図5】”パターン2”に該当する場合に、ユーザに通知されるメールの内容を例示する図である。
図6】実施形態に係るプラン通知装置が資金提供プランを決定して通知する際の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
[システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るプラン通知装置を含む情報処理システムの構成図である。同図に示すように、情報処理システム1は、プラン通知装置2と、端末装置3とを備える。ネットワークNは、プラン通知装置2と端末装置3との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信網は、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0013】
端末装置3は、例えば、ユーザが使用するPC(パーソナルコンピュータ)端末であり、ネットワークNを介してプラン通知装置2と通信できるように構成される。なお、端末装置3は、PC端末に限定されず、例えば、ノートPC、スマートフォン、タブレット端末、携帯情報端末(PDA)、その他の端末装置であってもよい。
【0014】
[プラン通知装置の構成]
プラン通知装置2は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。ここで、プラン通知装置2を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0015】
図2に示すように、プラン通知装置2は、例えば、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。
【0016】
制御部21は、例えばCPU等のプロセッサである。制御部21は、記憶部22に記憶されているプログラム221を実行することにより、プラン通知装置2の各種機能を実現する。
【0017】
プラン通知装置2の制御部21が実現する各種機能には、例えば、ユーザが経営する店舗に関する情報を取得する取得部、ユーザが利用可能な資金提供プランをユーザに通知する通知部としての機能が含まれる。
【0018】
記憶部22は、例えばディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶部22には、例えば、プラン通知装置2の各種機能を実現するためのプログラム221や、そのプログラム221で使用される各種のデータ等が格納される。
【0019】
[ユーザ情報]
各種のデータとして、例えば、ユーザ情報222がある。このユーザ情報222には、例えば、ユーザ基本情報、店舗情報等を含むことができる。ユーザ基本情報及び店舗情報について以下に説明する。
【0020】
ユーザ基本情報には、ユーザに関する情報を含むことができる。具体的に、ユーザを特定するユーザID、ユーザがシステムにログインする際のパスワード、ユーザの連絡先等、をユーザ基本情報に含むことができる。
【0021】
店舗情報には、ユーザが経営する店舗に関する情報を含むことができる。具体的に、ユーザID、店舗を特定する店舗ID、店舗の名称、店舗の連絡先等の店舗基本情報の他、店舗の売上情報(過去の履歴を含む)、店舗への資金提供情報(過去の履歴を含む)等、を店舗情報に含むことができる。なお、店舗情報の一部又は全部を、プラン通知装置2とは別の装置で管理することとしてもよい。
【0022】
店舗の売上情報として、例えば、キャッシュレス決済での売上データや、キャッシュレス決済以外での売上データを含めることができる。
【0023】
店舗への資金提供情報として、例えば、利用限度額(最大資金提供額)や、資金提供プラン、資金提供プランへの申込状況、ユーザに提供した資金に関するデータ(過去の履歴を含む)を含めることができる。
【0024】
利用限度額は、店舗の売上情報に基づいて設定される金額であり、ユーザに対して提供可能な最大の金額である。
【0025】
資金提供プランは、店舗の売上情報及び利用限度額に基づいて決定され、通知メールによりユーザに提供されるプランである。プランが複数ある場合には、複数の資金提供プランをユーザに提供することができる。
【0026】
資金提供プランに含まれる項目として、例えば、必要金額(資金提供金額)、引落率、引落完了期間を設けることができる。
【0027】
必要金額は、ユーザに対して提供可能な資金の額の範囲内で設定される金額である。引落率は、店舗の収益に対して返済額が占める割合である。引落完了期間は、ユーザが全額返済するのに要する月数である。なお、全額返済するのに要する期間は、月数であることに限定されず、例えば、日数、週数、年数等を含め、期間として特定できるものであればよい。
【0028】
資金提供プランへの申込状況として、例えば、未申込、申込済審査前、契約中、契約終了等を設けることができる。資金提供プランへの申込状況は、運用する手続き等に応じて各種のステータスを適宜定めることができる。
【0029】
ユーザに提供した資金に関するデータには、例えば、ユーザが締結した契約に関するデータや、ユーザが受け取った資金に関するデータ、ユーザが返済した資金に関するデータが含まれる。
【0030】
通信部23は、通信インタフェースであり、ネットワークNに接続して、ネットワークN上の他の端末と通信する機能を有する。通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0031】
[端末装置の構成]
図3に示すように、端末装置3は、例えば、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、表示部35とを備える。
【0032】
制御部31は、例えばCPU等のプロセッサである。制御部31は、記憶部32に記憶されているプログラム321を実行することにより、端末装置3の各種機能を実現する。
【0033】
端末装置3の制御部31が実現する各種機能には、例えば、プラン通知装置2から送信される資金提供プランを通知するメール等を受信して表示する機能が含まれる。
【0034】
記憶部32は、例えばディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶部32には、例えば、端末装置3の各種機能を実現するためのプログラム321や、そのプログラム321で使用される各種のデータ等が格納される。プログラム321には、例えばWebブラウザが含まれる。
【0035】
通信部33は、通信インタフェースであり、ネットワークNに接続して、ネットワークN上の他の端末と通信する機能を有する。通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0036】
入力部34は、ユーザからの入力を受け付ける入力用インタフェースである。入力部34として、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス、マイク等を用いることができる。
【0037】
表示部35は、画像や画面等を表示する表示用インタフェースである。表示部35として、例えば、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ等を用いることができる。
【0038】
端末装置3は、プラン通知装置2にアクセスしてログインすることで、例えば、マイページやダッシュボード等の画面を表示部35に表示させることができる。マイページ及びダッシュボードは、それぞれの画面上において、ユーザが経営する店舗の中からユーザが選択した店舗に関する情報を表示する。
【0039】
マイページには、例えば、必要金額の提供を受ける契約を申し込むための契約申込欄や、過去の利用履歴を表示するための利用履歴表示欄等が表示される。ダッシュボードには、例えば、ユーザの店舗における毎月の売上額の推移状況を示すデータや、それらのデータに対応するグラフ等が表示される。
【0040】
[資金提供プラン]
端末装置3のユーザは、一つ以上の店舗を経営するユーザである。プラン通知装置2は、ユーザが経営するそれぞれの店舗における売上情報を管理する。プラン通知装置2は、ユーザの店舗ごとに管理される売上情報及び利用限度額に基づいて決定する一つ以上の資金提供プランをユーザに通知する。
【0041】
資金提供プランを決定してユーザに通知するタイミングは、システムの運用に合わせて任意に設定することができる。例えば、売上情報等が更新されるタイミングであってもよいし、日次、週次、月次等のように定期的に定められるタイミングであってもよいし、オペレータが任意に指定するタイミングであってもよい。
【0042】
ユーザに通知する資金提供プランには、例えば、必要金額、引落率及び引落完了期間(目安)を含むことができる。例えば、資金提供プランとして、必要金額が100万円、引落率が95%、引落完了期間が4ヶ月という組み合わせが提示された場合、その資金提供プランは、ユーザに提供される資金が100万円であり、店舗の収益の95%を目安にして返済すると、返済期間の目安が4ヶ月になることを示す。
【0043】
資金提供プランは、例えば、以下の三つのパターンに分けてユーザに通知することができる。パターンごとに通知する資金提供プランの内容を、図面を参照して具体的に説明する。
【0044】
(1)”パターン1”
図4は、”パターン1”に該当する場合に、ユーザに通知されるメールの内容を例示する図である。同図には、最終ログイン時にマイページで選択されている店舗で利用可能な資金提供プランのリストPaと、マイページで選択されていない店舗である、その他の店舗で利用可能な資金提供プランのリストPbと、が表示されている。
【0045】
”パターン1”に該当するケースとして、例えば、ユーザIDに紐づけて登録されている店舗のうち、最終ログイン時にマイページで選択されている店舗で利用可能な資金提供プランが存在し、加えて、その他の店舗で利用可能な資金提供プランも存在する場合が挙げられる。
【0046】
リストPaには、必要金額と引落率と引落完了期間との組み合わせにより決定された、マイページで選択されている店舗で利用可能な資金提供プランが3件表示されている。各資金提供プランの表示欄内にある“詳細を見る”ボタンを選択すると、資金提供プランの詳細を確認することができる。
【0047】
リストPbには、必要金額と引落率と引落完了期間と店舗名との組み合わせにより決定された、その他の店舗で利用可能な資金提供プランが3件表示されている。各資金提供プランの表示欄内にある“詳細を見る”ボタンを選択すると、資金提供プランの詳細を確認することができる。
【0048】
リストPa及びリストPbに表示させる件数は、3件であることに限定されず、任意の件数を表示させることができる。表示対象となる件数が、リストPa及びリストPbに表示可能な件数を超える場合には、例えば、以下の優先順位ルールに従って優先順位の高い資金提供プランから順にリストPa及びリストPbに表示させることにしてもよい。
【0049】
第1優先順位:利用限度額が高い順
第2優先順位:第1優先順位が同じ場合には、引落完了期間が長い順
第3優先順位:第2優先順位までが同じ場合には、前回契約した店舗を優先する
第4優先順位:第3優先順位までが同じ場合には、契約数の多い順
第5優先順位:第4優先順位までが同じ場合には、店舗IDの番号が小さい順
【0050】
(2)”パターン2”
図5は、”パターン2”に該当する場合に、ユーザに通知されるメールの内容を例示する図である。同図には、ユーザが経営する店舗(ユーザIDに紐づけて登録されている店舗)で利用可能な資金提供プランのリストPcのみが表示されている。
【0051】
”パターン2”に該当するケースとして、例えば、最終ログイン時にマイページで店舗が選択されていない場合や、ユーザIDに紐づけて登録されている店舗のうち、最終ログイン時にマイページで選択されている店舗で利用可能な資金提供プランは存在しないが、その他の店舗で利用可能な資金提供プランが存在する場合が挙げられる。
【0052】
リストPcには、必要金額と引落率と引落完了期間と店舗名との組み合わせにより決定された、ユーザが経営する店舗で利用可能な資金提供プランが3件表示されている。各資金提供プランの表示欄内にある“詳細を見る”ボタンを選択すると、資金提供プランの詳細を確認することができる。
【0053】
リストPcに表示させる件数は、3件であることに限定されず、任意の件数を表示させることができる。表示対象となる件数が、リストPcに表示可能な件数を超える場合には、例えば、上記の優先順位ルールに従って優先順位の高い資金提供プランから順にリストPcに表示させることにしてもよい。
【0054】
(3)”パターン3”
”パターン3”に該当する場合に、ユーザに通知されるメールには、最終ログイン時にマイページで選択されている店舗で利用可能な資金提供プランのリストのみが表示される。
【0055】
具体的に、”パターン3”のメールには、図5に示す”パターン2”のメールの表示内容のうち、リストPcを、図4に示す”パターン1”のリストPaに置き換えたものが表示される。リストPaの内容は、”パターン1”と同様である。
【0056】
”パターン3”に該当するケースとして、例えば、ユーザIDに紐づけて登録されている店舗のうち、最終ログイン時にマイページで選択されている店舗で利用可能な資金提供プランは存在するが、その他の店舗で利用可能な資金提供プランが存在しない場合が挙げられる。
【0057】
[プラン通知装置の動作]
図6を参照して、プラン通知装置2が資金提供プランを決定して通知する際の動作について説明する。この動作は、例えば売上情報等が更新された後のタイミングにおいてユーザ単位に行われる。
【0058】
最初に、プラン通知装置2の制御部21は、処理対象となる対象ユーザに対応する店舗情報を取得し、取得した店舗情報に含まれる利用限度額及び売上情報に基づいて、対象ユーザに提供する資金提供プランを決定する(ステップS101)。
【0059】
続いて、プラン通知装置2の制御部21は、上記ステップS101において決定された資金提供プランが有るか否かを判定する(ステップS102)。この判定がNOである場合(ステップS102;NO)に、プラン通知装置2の制御部21は、資金提供プランを通知するメールの送信対象外であると判定し(ステップS104)、本動作を終了する。
【0060】
上記ステップS102において、資金提供プランが有ると判定された場合(ステップS102;YES)に、プラン通知装置2の制御部21は、対象ユーザの資金提供プランへの申込状況が“申込済審査前”又は“契約中”であるか否かを判定する(ステップS103)。この判定がYESである場合(ステップS103;YES)に、プラン通知装置2の制御部21は、資金提供プランを通知するメールの送信対象外であると判定し(ステップS104)、本動作を終了する。
【0061】
上記ステップS103において、資金提供プランへの申込状況が“申込済審査前”又は“契約中”のいずれでもないと判定された場合(ステップS103;NO)に、プラン通知装置2の制御部21は、最終ログイン時に店舗が選択されているか否かを判定する(ステップS105)。この判定がNOである場合(ステップS105;NO)に、プラン通知装置2の制御部21は、”パターン2”のメールを対象ユーザ宛に送信する(ステップS106)。そして、本動作を終了する。
【0062】
上記ステップS105において、最終ログイン時に店舗が選択されていると判定された場合(ステップS105;YES)に、プラン通知装置2の制御部21は、最終ログイン時に選択した店舗で利用可能な資金提供プランが有るか否かを判定する(ステップS107)。この判定がNOである場合(ステップS107;NO)に、プラン通知装置2の制御部21は、最終ログイン時に選択されていない店舗で利用可能な資金提供プランが有るか否かを判定する(ステップS108)。この判定がNOである場合(ステップS108;NO)に、プラン通知装置2の制御部21は、上述したステップS104に処理を移行する。
【0063】
上記ステップS108において、最終ログイン時に選択されていない店舗で利用可能な資金提供プランが有ると判定された場合(ステップS108;YES)に、プラン通知装置2の制御部21は、”パターン2”のメールを対象ユーザ宛に送信する(ステップS109)。そして、本動作を終了する。
【0064】
上記ステップS107において、最終ログイン時に選択した店舗で利用可能な資金提供プランが有ると判定された場合(ステップS107;YES)に、プラン通知装置2の制御部21は、最終ログイン時に選択されていない店舗で利用可能な資金提供プランが有るか否かを判定する(ステップS110)。この判定がYESである場合(ステップS110;YES)に、プラン通知装置2の制御部21は、”パターン1”のメールを対象ユーザ宛に送信する(ステップS111)。そして、本動作を終了する。
【0065】
上記ステップS110において、最終ログイン時に選択されていない店舗で利用可能な資金提供プランが無いと判定された場合(ステップS110;NO)に、プラン通知装置2の制御部21は、”パターン3”のメールを対象ユーザ宛に送信する(ステップS112)。そして、本動作を終了する。
【0066】
上述したように、プラン通知装置2によれば、例えば店舗の売上情報等が更新されたタイミングで、ユーザが経営する店舗の店舗情報を取得し、その取得した店舗情報に含まれる利用限度額及び売上情報に基づいて、ユーザに対して提供可能な必要金額、引落率及び引落完了期間を含む資金提供プランを決定し、その決定した資金提供プランをユーザに通知することができる。
【0067】
また、プラン通知装置2によれば、必要金額、引落率及び引落完了期間の組み合わせにより構成される資金提供プランを、店舗の利用限度額及び売上情報に基づいて、店舗を経営するユーザが返済可能な範囲で決定し、ユーザから必要金額を回収するときには、将来の店舗の収益から返済額を差し引くことで回収することができる。
【0068】
それゆえ、実施形態に係るプラン通知装置2によれば、回収の見込みが高い資金をユーザに提供することが可能となる。
【0069】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0070】
また、上述した実施形態では、店舗情報に含まれる利用限度額及び売上情報に基づいて、資金提供プランを決定して通知しているが、店舗情報に含まれる利用限度額に基づいて、資金提供プランを決定して通知してもよい。
【符号の説明】
【0071】
1…情報処理システム、2…プラン通知装置、3…端末装置、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、31…制御部、32…記憶部、33…通信部、34…入力部、35…表示部、221…プログラム、222…ユーザ情報、321…プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6