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特開2023-140399情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023140399
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230928BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046213
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 文吾
(72)【発明者】
【氏名】澤谷 博孝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB21
(57)【要約】
【課題】ユーザーが将来に購入することを検討している商品の検索を簡便に行う。
【解決手段】本実施形態に係る情報処理方法は、サーバ10のCPU11が、商品リストを、端末装置20の表示部24に表示させる。また、本実施形態に係る情報処理方法は、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が上記の商品リストに含まれている場合、サーバ10のCPU11が、当該商品リストを表示部24に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置の処理部が、
商品リストを表示部に表示させる表示工程を少なくとも実行し、
前記表示工程では、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記処理部が、或る検索条件に当てはまる商品リストを抽出する抽出工程を実行し、
前記表示工程では、前記抽出工程で抽出された前記商品リストを前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記処理部が、ユーザーによる前記購入検討商品の登録を受け付ける受付工程をさらに実行する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記受付工程では、
前記購入検討商品の購入期限の登録を受け付け可能であり、
前記抽出工程では、
或る基準日から前記購入期限までの日数が規定日数以下である前記購入検討商品がある場合に、当該購入検討商品に係る緊急購入商品リストを更に抽出し、
前記表示工程では、
前記抽出工程で抽出された前記緊急購入商品リストを前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記抽出工程では、前記緊急購入商品リストを抽出する場合に、前記購入期限が過ぎた前記購入検討商品を当該緊急購入商品リストに含めない、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記処理部が、前記購入検討商品の在庫量を示す在庫情報を取得する取得工程をさらに実行し、
前記抽出工程では、
前記取得工程で取得された前記在庫情報に基づいて前記在庫量が規定値以下である前記購入検討商品がある場合に、当該購入検討商品に係る緊急購入商品リストを更に抽出し、
前記表示工程では、
前記抽出工程で抽出された前記緊急購入商品リストを前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記表示工程では、商品を検索するための検索窓を指定する入力操作がなされた場合に、前記緊急購入商品リストを前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記表示工程では、前記購入検討商品を含む複数の商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を他の商品よりも上位に表示させる、
ことを特徴とする請求項2~7のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記抽出工程では、商品を検索するための検索窓に入力された1字以上の字列と前方一致することを前記検索条件として前記商品リストを抽出する、
ことを特徴とする請求項2~8のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項10】
商品リストを表示部に表示させる処理部を備え、
前記処理部は、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置のコンピュータに、
商品リストを表示部に表示させる表示処理を実行させ、
前記表示処理では、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、EC(Electronic Commerce)サイトでは、ユーザーの利便性や購買促進を狙った様々な技術が取り入れられている。その技術の一つにユーザーが所望の商品を見つけることを支援する商品検索機能がある。例えば、特許文献1には、商品検索機能に関する技術として、車両に適合し、かつ車両ユーザーの意向に即した車両用品の検索を支援する用品検索支援装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-86195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている用品検索支援装置では、車両ユーザーの意向に即した車両用品を見つけ出すことに留まっており、ユーザーが将来に購入することを検討している車両商品を検索することは行われていなかった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ユーザーが将来に購入することを検討している商品の検索を簡便に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理方法は、
情報処理装置の処理部が、
商品リストを表示部に表示させる表示工程を少なくとも実行し、
前記表示工程では、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
商品リストを表示部に表示させる処理部を備え、
前記処理部は、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
情報処理装置のコンピュータに、
商品リストを表示部に表示させる表示処理を実行させ、
前記表示処理では、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザーが将来に購入することを検討している商品の検索を簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】発注システムを示す図である。
図2】サーバの機能構成を示すブロック図である。
図3】端末装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】買い物メモ登録処理の制御手順を示すフローチャートである。
図5】買い物メモ登録画面の例を示す図である。
図6】商品詳細画面の例を示す図である。
図7】買い物メモ一覧画面の例を示す図である。
図8】商品リスト表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
図9】商品一覧画面の例を示す図である。
図10】商品リストの表示例を示す図である。
図11】商品リストの表示例を示す図である。
図12】緊急購入商品リストの表示例を示す図である。
図13】緊急購入商品リストの表示例を示す図である。
図14】商品一覧画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
<発注システムの構成>
図1は、本実施形態の発注システム1を示す図である。
図1に示すように、発注システム1は、情報処理装置としてのサーバ10と、端末装置20と、を備える。発注システム1は、飲食店や小売店等による仕入れ先への商品の発注をサーバ10が仲介して行うシステムである。図1では、発注システム1を導入した或る飲食店のユーザーが使用する端末装置20が代表して描かれている。
【0013】
サーバ10は、発注システム1を導入した飲食店や小売店等から受けた商品の発注依頼に従って各仕入先へ商品の発注を行うコールセンターに設置される装置である。
【0014】
端末装置20は、飲食店や小売店等のユーザーにより使用される機器であり、例えばスマートフォンである。端末装置20には、商品の発注サービスを提供するためのアプリケーションプログラム(以下、「発注アプリ231」(図3参照)と記す)がインストールされている。端末装置20は、発注アプリ231が実行されている状態において(すなわち、発注アプリ231上で)、サーバ10に対して商品の発注依頼を行う。
なお、端末装置20はスマートフォンに限られず、例えば、タブレット型端末やノートPCなどであってもよく、デスクトップPCといった据置型端末であってもよい。
【0015】
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、通信部14と、バス15などを備える。サーバ10の各部は、バス15を介して接続されている。なお、サーバ10は、サーバ10の管理者により使用される操作部や表示部などをさらに備えていてもよい。
【0016】
CPU11は、記憶部13に記憶されているプログラム131を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、サーバ10の各部の動作を制御するプロセッサである。本実施形態では、CPU11が「処理部」に相当する。なお、処理部は、複数のプロセッサ(例えば複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU11が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合には、複数のプロセッサが「処理部」に相当する。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
【0017】
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0018】
記憶部13は、コンピュータとしてのCPU11により読み取り可能な非一時的な記録媒体であり、プログラム131及び各種データを記憶する。記憶部13は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。プログラム131は、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部13に格納されている。記憶部13には、ユーザーDB(データベース)132、商品DB(データベース)133及び買い物メモDB(データベース)134などが記憶されている。ユーザーDB132には、発注システム1を導入した飲食店や小売店等のユーザーの属性に係る情報(例えば、ユーザーID、パスワード、店舗名、代表者名など)が記録されている。商品DB133には、各ユーザーによって登録された商品に係る情報(例えば、商品名、単価、単位、取引先(仕入れ先)、商品の画像データなど)が当該各ユーザーと紐付けられて記録されている。買い物メモDB134には、各ユーザーによって登録された当該各ユーザーが将来に購入を検討している商品(購入検討商品)に係る情報(例えば、商品名、メモ、購入期限など)が、当該各ユーザーと紐付けられて記録されている。
【0019】
通信部14は、予め定められた通信規格に従った通信動作を行う。通信部14は、この通信動作により、ネットワークNを介して端末装置20との間で情報の送受信を行う。ネットワークNは、例えばインターネットであるが、これに限定されない。
【0020】
図3は、端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、端末装置20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、表示部24と、操作部25と、通信部26と、バス27などを備える。端末装置20の各部は、バス27を介して接続されている。
【0021】
CPU21は、記憶部23に記憶されている発注アプリ231等のプログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、端末装置20の各部の動作を制御するプロセッサである。なお、端末装置20は、複数のプロセッサ(例えば複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU21が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
【0022】
RAM22は、CPU21に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0023】
記憶部23は、コンピュータとしてのCPU21により読み取り可能な非一時的な記録媒体であり、発注アプリ231等のプログラム及び各種データを記憶する。記憶部23は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部23に格納されている。
【0024】
表示部24は、CPU21による制御下で、発注アプリ231の操作画面等を表示する。表示部24としては、例えば、ドットマトリクス方式で表示を行う液晶表示装置を用いることができるが、これに限られない。
【0025】
操作部25は、ユーザーの入力操作を受け付けて、入力操作に応じた入力信号をCPU21に出力する。操作部25は、表示部24の表示画面に重ねられて設けられたタッチパネルを備え、このタッチパネルによりユーザーの指などの接触を入力操作として検知する。また、操作部25は、タッチパネルとともに、又はタッチパネルに代えて、ハードウェアボタンを備えていてもよく、このハードウェアボタンにより入力操作を受け付け可能であってもよい。
【0026】
通信部26は、予め定められた通信規格に従った通信動作を行う。通信部26は、この通信動作により、ネットワークNを介してサーバ10との間で情報の送受信を行う。
【0027】
<発注システムの動作>
次に、発注システム1の動作について説明する。
【0028】
(買い物メモ登録処理)
発注システム1の動作として、まず、買い物メモ登録処理の制御手順について、図4のフローチャートを参照して説明する。買い物メモ登録処理は、ユーザーが将来に購入を検討している商品(購入検討商品)を買い物メモDB134に登録するための処理である。
図4は、買い物メモ登録処理の制御手順を示すフローチャートである。買い物メモ登録処理は、サーバ10のCPU11により実行される。
【0029】
買い物メモ登録処理が開始されると、CPU11は、端末装置20の表示部24に買い物メモ登録画面31を表示させる(ステップS1)。
【0030】
図5は、買い物メモ登録画面31の例を示す図である。
図5に示すように、買い物メモ登録画面31には、買い物メモDB134に登録する商品の商品名、メモ、期限(購入期限)の各情報を入力するためのテキストボックス311~313と、登録を実行するための登録ボタン314と、が設けられている。ここで、商品名は必須の入力項目となっており、メモ及び期限は任意の入力項目となっている。
【0031】
買い物メモ登録画面31は、図6に例示されている商品詳細画面32において買い物メモに追加ボタン321を選択する操作が行われた場合に、端末装置20の表示部24に表示されるようになっている。商品詳細画面32は、後述する商品一覧画面34(図9参照)において詳細を表示させたい商品に係るオブジェクト341を選択する操作が行われることで表示されるようになっている。なお、かかる場合には、商品詳細画面32において詳細が表示されていた商品の商品名(例えば、“かごしま黒豚バラ”)を買い物メモ登録画面31のテキストボックス311に反映させて表示させるようにしてもよい。
【0032】
また、買い物メモ登録画面31は、図7に例示されている買い物メモ一覧画面33において丸囲みの+ボタン331を選択する操作が行われた場合にも表示されるようになっている。ここで、買い物メモ一覧画面33は、メイン画面(図示省略)において買い物メモ一覧画面33を表示させるための買い物メモボタン(図示省略)を選択する操作が行われることで表示されるようになっている。買い物メモ一覧画面33には、買い物メモ登録処理によって買い物メモDB134に登録された購入検討商品の一覧が表示されるようになっている。
【0033】
買い物メモ登録処理の説明に戻り、CPU11は、買い物メモ登録画面31において登録ボタン314の操作がなされたか否かを判定する(ステップS2)。
【0034】
ステップS2において、登録ボタン314の操作がなされたと判定された場合(ステップS2;YES)、CPU11は、テキストボックス311に商品名が入力されているか否かを判定する(ステップS3)。
【0035】
ステップS3において、テキストボックス311に商品名が入力されていると判定された場合(ステップS3;YES)、CPU11は、テキストボックス311~313に入力された商品名、メモ、期限(購入期限)の各情報を、該当するユーザーと紐付けて買い物メモDB134に登録する(ステップS4)。
【0036】
次いで、CPU11は、所定の終了操作(例えば、発注アプリ231を終了させるための操作や、買い物メモ登録画面31からメイン画面(図示省略)に遷移させるための操作など)がなされたか否かを判定する(ステップS5)。
【0037】
ステップS5において、所定の終了操作がなされたと判定された場合(ステップS9;YES)、CPU11は、買い物メモ登録処理を終了する。
【0038】
また、ステップS5において、所定の終了操作がなされていないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU11は、処理をステップS2に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0039】
また、ステップS3において、テキストボックス311に商品名が入力されていないと判定された場合(ステップS3;NO)、CPU11は、商品名の入力がなされていないことを知らせるエラーメッセージを買い物メモ登録画面31上に表示させ(ステップS6)、処理をステップS5に進め、それ以降の処理を行う。
【0040】
また、ステップS2において、登録ボタン314の操作がなされていないと判定された場合(ステップS2;NO)、CPU11は、処理をステップS5に進め、それ以降の処理を行う。
【0041】
(商品リスト表示処理)
次に、商品リスト表示処理の制御手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8は、商品リスト表示処理の制御手順を示すフローチャートである。商品リスト表示処理は、サーバ10のCPU11により実行される。
【0042】
商品リスト表示処理が開始されると、CPU11は、端末装置20の表示部24に商品一覧画面34を表示させる(ステップS11)。
【0043】
図9は、商品一覧画面34の例を示す図である。
図9に示すように、商品一覧画面34には、ユーザーによって商品DB133に登録された商品の一覧が表示されるようになっている。具体的には、商品一覧画面34には、商品DB133に登録された各商品の商品名(例えば、豚上肩ロース、ロースハム、キウイなど)が選択操作可能なオブジェクト341として表示されている。また、商品一覧画面34には、各オブジェクト341の右横に+ボタン342が設けられている。この+ボタン342は、対応するオブジェクト341に示されている商品をカートに追加するためのボタンである。なお、図9に示す商品一覧画面34では、カートにはまだ商品が1点も入れられていない状態(すなわちカートに入れられた商品の点数が0点の状態)となっている。また、商品一覧画面34には、商品DB133に登録された商品の一覧から所望の商品を検索するための検索窓343、画面内に収まりきらないオブジェクト341を画面上に表示させるためのスクロールバー344、発注へ進むボタン345などが設けられている。
【0044】
商品リスト表示処理の説明に戻り、CPU11は、上述の検索窓343に文字や数字による字列の入力がなされたか否かを判定する(ステップS12)。
【0045】
ステップS12において、検索窓343に文字や数字による字列の入力がなされたと判定された場合(ステップS12;YES)、CPU11は、入力された字列と前方一致する商品があるか否かを、商品DB133を参照して判定する(ステップS13)。ここで、ステップS13では、平仮名と片仮名の区別はせずに、入力された字列と前方一致する商品があるか否かを判定する。なお、ステップS13では、入力された字列と前方一致する商品があるか否かを判定する場合に限らず、例えば、入力された字列が商品名に含まれている商品があるか否かを判定してもよい。
【0046】
ステップS13において、入力された字列と前方一致する商品があると判定された場合(ステップS13;YES)、CPU11は、該当する商品リストを商品DB133から抽出する(ステップS14)。
【0047】
次いで、CPU11は、買い物メモDB134に登録されている商品がステップS14で抽出された商品リストに含まれているか否かを判定する(ステップS15)。
【0048】
ステップS15において、買い物メモDB134に登録されている商品がステップS14で抽出された商品リストに含まれていると判定された場合(ステップS15;YES)、CPU11は、買い物メモDB134に登録されている商品を識別可能な商品リストを表示部24に表示させる(ステップS16)。具体的には、CPU11は、買い物メモDB134に登録されている商品の商品名を、買い物メモDB134に登録されていない他の商品の商品名よりも上位(先頭)に、且つ、買い物メモDB134に登録されている商品の商品名を表示する表示領域の色を、買い物メモDB134に登録されていない他の商品の商品名を表示する表示領域の色と異ならせて表示させる。例えば、検索窓343に入力された“か”の文字と前方一致する商品として“かごしま黒豚バラ”、“カレールー”及び“かぼちゃ”の3つの商品による商品リストが抽出され、この商品リストに買い物メモDB134に登録されている商品(例えば、“かごしま黒豚バラ”)が含まれていると判定された場合、図10に示すように、“かごしま黒豚バラ”を先頭にするとともに、“かごしま黒豚バラ”の表示領域の色を緑色(図中では網掛にて表現)、そして、“カレールー”及び“かぼちゃ”の表示領域の色を白色とした商品リスト346を検索窓343の下方に表示させる。
【0049】
次いで、CPU11は、所定の終了操作(例えば、発注アプリ231を終了させるための操作や、商品一覧画面34からメイン画面(図示省略)に遷移させるための操作など)がなされたか否かを判定する(ステップS18)。
【0050】
ステップS18において、所定の終了操作がなされたと判定された場合(ステップS18;YES)、CPU11は、商品リスト表示処理を終了する。
【0051】
また、ステップS18において、所定の終了操作がなされていないと判定された場合(ステップS18;NO)、CPU11は、処理をステップS12に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0052】
また、ステップS15において、買い物メモDB134に登録されている商品がステップS14で抽出された商品リストに含まれていないと判定された場合(ステップS15;NO)、CPU11は、当該商品リストに含まれている商品を所定順(例えば、商品DB133に登録された順、取引実績の多い順など)で列挙した商品リストを表示部24に表示させる(ステップS17)。例えば、検索窓343に入力された“お”の文字と前方一致する商品として“オイスターソース”、“大葉”及び“オリーブオイル”の3つの商品による商品リストが抽出され、この商品リストに買い物メモDB134に登録されている商品が含まれていないと判定された場合、図11に示すように、上から“オイスターソース”、“大葉”、“オリーブオイル”の順で、各商品の表示領域の色を白色とした商品リスト347を検索窓343の下方に表示させる。そして、CPU11は、処理をステップS18に進め、それ以降の処理を行う。
【0053】
また、ステップS13において、入力された字列と前方一致する商品がないと判定された場合(ステップS13;NO)、CPU11は、処理をステップS18に進め、それ以降の処理を行う。
【0054】
また、ステップS12において、検索窓343に文字や数字による字列の入力がなされていないと判定された場合(ステップS12;NO)、CPU11は、処理をステップS18に進め、それ以降の処理を行う。
【0055】
以上のように、本実施形態に係る情報処理方法は、サーバ10のCPU11が、商品リスト(例えば、商品リスト346(図10参照)、商品リスト347(図11参照))を、端末装置20の表示部24に表示させる(図8のステップS16又はステップS17)。また、本実施形態に係る情報処理方法は、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している商品(購入検討商品)が上記の商品リストに含まれている場合(図8のステップS15;YES)、当該商品リスト(例えば、商品リスト346(図10参照))を表示部24に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる(図8のステップS16)。
これにより、表示部24に表示される商品リストから購入検討商品を見つけ出し易くなるので、当該購入検討商品の検索を簡便に行うことができる。
【0056】
また、本実施形態に係る情報処理方法は、サーバ10のCPU11が、或る検索条件に当てはまる商品リスト(例えば、商品一覧画面34の検索窓343に入力された字列と前方一致する商品リスト)を抽出し(図8のステップS14)、抽出された商品リスト(例えば、商品リスト346(図10参照)、商品リスト347(図11参照))を、端末装置20の表示部24に表示させる(図8のステップS16又はステップS17)。
これにより、或る検索条件に当てはまる商品の一覧を商品リストとして表示部24に表示させるので、当該検索条件によって商品が絞り込まれた状態の商品リストから購入検討商品を探すことができる。この結果、表示部24に表示される商品リストから購入検討商品をより見つけ出し易くなる。
【0057】
また、本実施形態に係る情報処理方法は、端末装置20の表示部24に表示される買い物メモ登録画面31(図5参照)において、ユーザーによる購入検討商品の登録を受け付ける(図4のステップS1~S4)。
これにより、購入検討商品の登録を適宜行うことができるようになるので、当該購入検討商品の検索に係る機能の利便性を向上させることができる。
【0058】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、発注システム1で取り扱う商品は、物(例えば、食材)を対象としているが、物ではないサービス商品(役務)を対象としてもよい。すなわち、特許請求の範囲に記載の“購入検討商品”には、サービス商品(役務)が含まれる。
【0059】
また、上記実施形態において、例えば、端末装置20の表示部24に商品一覧画面34(図9参照)が表示される場合に、サーバ10のCPU11が買い物メモDB134を参照して、或る基準日(例えば、商品一覧画面34が表示される本日)から購入期限までの日数が規定日数(例えば、7日)以下である購入検討商品があるとき、当該購入検討商品に係る緊急購入商品リストを抽出し、抽出された緊急購入商品リストを当該表示部24に表示させるようにしてもよい。かかる場合、サーバ10のCPU11が、表示部24に表示される買い物メモ登録画面31(図5参照)において、ユーザーによる購入検討商品の登録を受け付けるとともに、当該購入検討商品の期限(購入期限)の登録を受け付ける。ただし、緊急購入商品リストを抽出する場合に、購入期限が過ぎた購入検討商品は当該緊急購入商品リストに含めないようにする。例えば、購入検討商品である“かごしま黒豚バラ”の期限(購入期限)が2020年2月28日(図7参照)であって、表示部24に商品一覧画面34が表示される日にちが2020年2月25日である場合、この日から購入期限までの日数が規定日数(7日)以下となるので、図12に示すように、緊急購入商品リスト348を当該表示部24に表示させる。なお、緊急購入商品リスト348は、例えば、商品一覧画面34の検索窓343を指定する操作(例えば、タップ操作)がなされたことを契機として表示されるものとするが、この表示タイミングは特に限定されるものではなく、表示部24に商品一覧画面34が表示されるタイミングで緊急購入商品リスト348が自動的に表示されるようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施形態において、例えば、端末装置20の表示部24に商品一覧画面34(図9参照)が表示される場合に、サーバ10のCPU11が商品の在庫を管理するデータベース(図示省略)から購入検討商品の在庫量を示す在庫情報を取得し、取得された在庫情報に基づいて在庫量が規定値以下である購入検討商品があるとき、当該購入検討商品に係る緊急購入商品リストを抽出し、抽出された緊急購入商品リストを当該表示部24に表示させるようにしてもよい。例えば、購入検討商品である“かごしま黒豚バラ”の在庫量(例えば、1kg)が規定値(例えば、3kg)以下となる場合、図13に示すように、緊急購入商品リスト349を当該表示部24に表示させる。なお、緊急購入商品リスト349は、上述した緊急購入商品リスト348と同様に、商品一覧画面34の検索窓343を指定する操作(例えば、タップ操作)がなされたことを契機として表示されるものとするが、この表示タイミングは特に限定されるものではなく、表示部24に商品一覧画面34が表示されるタイミングで緊急購入商品リスト349が自動的に表示されるようにしてもよい。
【0061】
また、上記実施形態において、例えば、図14に示すように、商品一覧画面34を表示部24に表示させるときに、買い物メモDB134を参照して、購入検討商品(例えば、“福神漬け”)に対応するオブジェクト341を識別可能な態様で表示させるようにしてもよい。かかる場合、上記実施形態のように検索窓343に字列の入力を行わなくても購入検討商品を見分けることが可能となる。
【0062】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD、SSD、フラッシュメモリ、CD-ROM等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0063】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
情報処理装置の処理部が、
商品リストを表示部に表示させる表示工程を少なくとも実行し、
前記表示工程では、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とする情報処理方法。
<請求項2>
前記処理部が、或る検索条件に当てはまる商品リストを抽出する抽出工程を実行し、
前記表示工程では、前記抽出工程で抽出された前記商品リストを前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
<請求項3>
前記処理部が、ユーザーによる前記購入検討商品の登録を受け付ける受付工程をさらに実行する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
<請求項4>
前記受付工程では、
前記購入検討商品の購入期限の登録を受け付け可能であり、
前記抽出工程では、
或る基準日から前記購入期限までの日数が規定日数以下である前記購入検討商品がある場合に、当該購入検討商品に係る緊急購入商品リストを更に抽出し、
前記表示工程では、
前記抽出工程で抽出された前記緊急購入商品リストを前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理方法。
<請求項5>
前記抽出工程では、前記緊急購入商品リストを抽出する場合に、前記購入期限が過ぎた前記購入検討商品を当該緊急購入商品リストに含めない、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理方法。
<請求項6>
前記処理部が、前記購入検討商品の在庫量を示す在庫情報を取得する取得工程をさらに実行し、
前記抽出工程では、
前記取得工程で取得された前記在庫情報に基づいて前記在庫量が規定値以下である前記購入検討商品がある場合に、当該購入検討商品に係る緊急購入商品リストを更に抽出し、
前記表示工程では、
前記抽出工程で抽出された前記緊急購入商品リストを前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
<請求項7>
前記表示工程では、商品を検索するための検索窓を指定する入力操作がなされた場合に、前記緊急購入商品リストを前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
<請求項8>
前記表示工程では、前記購入検討商品を含む複数の商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を他の商品よりも上位に表示させる、
ことを特徴とする請求項2~7のいずれか一項に記載の情報処理方法。
<請求項9>
前記抽出工程では、商品を検索するための検索窓に入力された1字以上の字列と前方一致することを前記検索条件として前記商品リストを抽出する、
ことを特徴とする請求項2~8のいずれか一項に記載の情報処理方法。
<請求項10>
商品リストを表示部に表示させる処理部を備え、
前記処理部は、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
<請求項11>
情報処理装置のコンピュータに、
商品リストを表示部に表示させる表示処理を実行させ、
前記表示処理では、ユーザーにより予め登録された当該ユーザーが将来に購入を検討している購入検討商品が前記商品リストに含まれている場合、当該商品リストを前記表示部に表示させるときに、当該購入検討商品を識別可能な態様で表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0064】
1 発注システム
10 サーバ(情報処理装置)
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
131 プログラム
132 ユーザーDB
133 商品DB
134 買い物メモDB
14 通信部
15 バス
20 端末装置
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
231 発注アプリ
24 表示部
25 操作部
26 通信部
27 バス
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