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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023140416
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】食器洗い機
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/42 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
A47L15/42 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046240
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104732
【弁理士】
【氏名又は名称】徳田 佳昭
(74)【代理人】
【識別番号】100115554
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100116078
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 浩希
(72)【発明者】
【氏名】松浦 直紀
(72)【発明者】
【氏名】田中 啓之
(72)【発明者】
【氏名】エン ギョウトウ
【テーマコード(参考)】
3B082
【Fターム(参考)】
3B082BD02
(57)【要約】
【課題】本開示は、洗浄庫内と連通および分断可能な貯水部を備えることで、洗浄庫内を清潔な状態に維持できる食器洗い機を提供する。
【解決手段】本開示における食器洗い機は、筐体内に設けられ、被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄槽の開口部を開閉する扉体と、洗浄時に使用した排水を弁の開閉によって貯水する貯水部と、洗浄時に使用した排水を排水する排水ポンプを備えた排水経路と、を備え、貯水部は洗浄槽と排水経路との間に設けられる、食器洗い機。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に設けられ、被洗浄物を収容する洗浄槽と、
前記洗浄槽の開口部を開閉する扉体と、
洗浄時に使用した排水を弁の開閉によって貯水する貯水部と、
洗浄時に使用した排水を排水する排水ポンプを備えた排水経路と、
を備え、
前記貯水部は前記洗浄槽と前記排水経路との間に設けられる、食器洗い機。
【請求項2】
前記弁は電磁弁であり、
前記洗浄槽と前記貯水部とは電磁弁を開くことにより連通し、前記排水経路は前記電磁弁を閉じることにより前記洗浄槽内とは分断可能である、
請求項1に記載の食器洗い機。
【請求項3】
前記弁は逆止弁であり、
前記逆止弁は前記排水経路から前記貯水部への排水の逆流を防止し、
前記逆止弁は前記排水ポンプより排水の流れに対して上流に配置されている、請求項1または2に記載の食器洗い機。
【請求項4】
前記食器洗い機は、洗い工程、すすぎ工程、および、乾燥工程を逐次制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記洗い工程、すすぎ工程、および、乾燥工程のいずれか一つで排水動作を終了させる際、先に前記排水ポンプを停止させたのち前記電磁弁を閉じる、請求項1~3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
【請求項5】
前記貯水部の底面は、前記弁よりも低い位置となるように前記貯水部が配置されている請求項1~4のいずれか1項に記載の食器洗い機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、洗浄液槽と連通する貯水部を有する食器洗い機を開示する。この食器洗い機は、食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内に設けられた洗浄水を貯水する貯水部と、前記洗浄槽の開口部を開閉する蓋体と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する洗浄手段と、高濃度の洗剤液を貯水する洗剤液槽と、前記貯水部内の洗浄水を加熱する加熱手段と、前記洗浄液槽内の高濃度の洗剤液を微粒化して前記洗浄槽内へ飛散させる洗剤液飛散手段とを備え、前記洗剤液槽は、前記貯水部と区分する上方へ立ち上がった壁と、前記貯水部と連通する連通部を有し、前記加熱手段と対向する壁に前記連通部を設けるように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-288776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、洗浄槽内と連通および分断可能な貯水部を備え、洗浄槽内を清潔な状態に維持できる使い勝手の良い食器洗い機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における食器洗い機は、筐体と、筐体内に設けられ、被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄槽の開口部を開閉する扉体と、洗浄時に使用した排水を弁の開閉によって貯水する貯水部と、洗浄時に使用した排水を排水する排水ポンプを備えた排水経路と、を備え、貯水部は洗浄槽と排水経路との間に設けられる、食器洗い機。
【発明の効果】
【0006】
本開示における食器洗い機は、洗浄槽内と連通および分断可能な貯水部を備え、貯水部と洗浄槽とを弁の開閉により連通し排水することができる。そのため洗浄槽内を清潔に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1における食器かごを筐体から引き出した状態の食器洗い機の概略側面図
図2】正面視において実施の形態1における食器洗い機を前後方向における位置で切ったときの概略縦断面図
図3】実施の形態1における食器かごを筐体から引き出した状態の食器洗い機の概略斜視図
図4】実施の形態1における扉体閉状態の食器洗い機の概略斜視図
図5】実施の形態1における食器洗い機をA―A線で切り取ったときの矢印方向からの断面を示す食器洗い機の概略断面図
図6図5の点線Yで囲った範囲を切り取って拡大した状態を示す食器洗い機の概略断面図であって、完全排水後に洗浄槽内が満水時、電磁弁が閉状態、逆止弁が閉状態であるときの図
図7図5の点線Yで囲った範囲を切り取って拡大した状態を示す食器洗い機の概略断面図であって、一部排水後に洗浄槽内が満水時、電磁弁が閉状態、逆止弁が閉状態であるときの図
図8図5の点線Yで囲った範囲を切り取って拡大した状態を示す食器洗い機の概略断面図であって、洗浄水排水時、電磁弁が開状態、逆止弁が開状態であるときの図
図9図5の点線Yで囲った範囲を切り取って拡大した状態を示す食器洗い機の概略断面図であって、洗浄水を完全に排水後、電磁弁が閉状態、逆止弁が閉状態であるときの図
図10】食器洗い機の運転開始から終了までの制御フローチャート
図11】給水から洗浄までの制御フローチャート
図12】給水から洗浄までの水の流れのフローチャート
図13】排水開始から終了までの制御フローチャート1
図14】排水開始から終了までの制御フローチャート2
図15】排水開始から終了までの水の流れのフローチャート
図16】逆止弁が垂直に配置されているときの簡易説明図
図17】逆止弁が水平に配置されているときの簡易説明図
図18】排水ポンプ以降の下流の排水経路近傍の概略斜視図
図19】排水ポンプ以降の下流の排水経路近傍の概略斜視図であって、排水経路内が満水時であるときの図
図20】プルオープン式の食器洗い機の概略斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、従来の洗浄槽の構成では、洗浄水が溜まる貯水部と洗浄槽との間は常に連通しており、排水や排水の臭いが庫内へ逆流していた。そこで発明者らは、排水や排水の臭いが庫内へ逆流することを抑制し、庫内を清潔な状態に保つ必要がある、といった課題を発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
【0009】
そこで本開示は、洗浄槽内と連通および分断可能な貯水部を備えることで、洗浄槽内を清潔な状態に維持できる食器洗い機を提供する。
【0010】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0011】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0012】
(実施の形態1)
以下、図1図19を用いて、実施の形態1を説明する。
【0013】
[全体構成]
実施の形態1における食器洗い機1を図1に示す。図1は扉体4を開状態とした状態の食器洗い機1の概略側面図である。詳しくは、扉体4を手前方向に回動させて開状態とし、食器かご9を引き出した状態である。
【0014】
また、実施の形態1の食器洗い機は、例えばシステムキッチンなどに搭載されるビルトイン式の食器洗浄機である。
【0015】
なお、実施の形態1において、図1図2中に示すように、食器洗い機1の開口部側を前方、後壁側を後方として、説明する。また、食器洗い機の洗浄槽3の天面側を上方、底面側を下方とし、さらに扉体4の正面から見て右側を右方、左側を左方として、以降では、説明する。
【0016】
図1に示すように、実施の形態1の食器洗い機1は、筐体2と、筐体2の内部に設けられ、被洗浄物を収容する洗浄槽3と、洗浄槽の前面に位置する開口部5を開閉する扉体4などを備える。
【0017】
洗浄槽3は、前面に開口部5を有し、洗浄時に使用した洗浄水を排水する排水口6と、残さいを捕集する残さいフィルタ7と、食器類8を収容する食器かご9と、洗浄ノズル10などを含む。開口部5は、筐体2に配設された扉体4で閉塞される。これにより、食器かご9は、前後方向(図1の紙面上では左右方向)へ、筐体2から出し入れ自在に支持される。
【0018】
食器かご9には、食器類8が載置される。食器かご9の出し入れは、扉体4を開放したのち、前方へ引き出すことで行われる。
【0019】
さらに食器洗い機1は、洗浄ポンプ11、分水機構12、給水部13など(図示せず)を備える。給水部13は、給水弁、給水ホースなどを含む(図示せず)。具体的には、まず、図示しないシステムキッチン上の分岐水栓などから給水ホースなどの給水経路に、水道水などの洗浄水が供給される。供給された洗浄水は、給水経路を経て、給水ポンプや給水弁などにより、洗浄槽3内に必要な水位や必要量の給水がなされる。
【0020】
給水路は、図示しない水道管に接続される。給水弁は、筐体2内後部の給水路に設けられる。給水弁は、開放により、洗浄水となる水道水を洗浄槽3に供給する。
【0021】
洗浄ポンプ11は洗浄水を洗浄ノズル10に圧送する。洗浄ノズル10が複数ある場合は、洗浄水は洗浄ポンプから分水機構12を経由し、各洗浄ノズル10へと圧送される。洗浄ノズル10は、圧送された洗浄水の反力により回転しながら、食器かご9に載置された食器類8に向けて洗浄水を噴射する。つまり、洗浄ポンプ11は、洗浄槽3内に溜められた洗浄水を加圧して洗浄ノズル10に供給する。洗浄ノズル10から噴射された洗浄水は、食器類に衝突して汚れを落とし、洗浄を行う。なお、洗浄水は、洗剤を含んで被洗浄物に噴射される洗浄液と、被洗浄物をすすぐためのすすぎ水とを含む。さらに洗浄ポンプ11は吸い込み側が排水口6に連通され、洗浄槽3内に給水された洗浄水を、循環経路を経て循環させ、洗浄ノズル10から洗浄水を噴射させる。そして、噴射された洗浄水で、食器類8の洗浄が可能に構成される。
【0022】
排水口6は、洗浄槽3内の底部に設けられる。残さいフィルタ7は、排水口6に着脱自在に設けられ、被洗浄物から洗浄、除去された残さいを捕集する。ヒータは洗い工程において、洗浄槽3内に溜められた洗浄水を加熱する。ヒータは洗浄槽3の底部近傍に配置され、乾燥工程において、洗浄槽3内の乾燥用空気を加熱する。
【0023】
実施の形態1の食器洗い機は、洗浄槽3から洗浄水を排水する排水経路を備える。排水経路は、逆止弁73、排水ポンプ74、排水ホース75などで構成される。また実施の形態1の食器洗い機は、洗浄槽3内底面から排水経路までの間には、排水口6、残さいフィルタ7、電磁弁71、貯水部72などを備える。食器類8の洗浄やすすぎ、乾燥が終了すると、排水ポンプ74が駆動され、洗浄水は、排水口6および残さいフィルタ7を通過したのち、電磁弁71、貯水部72、を通過すると、排水経路へ到達し、排水ホース75を
介して、外部に排水される。また排水経路は、洗浄槽3内の洗浄水をシステムキッチンのシンクなどに排水可能に構成される。排水ホース75は、排水ポンプ74の排出口と排水路76とを柔軟に連結する。排水ホース75は、シリコーンゴムなどの柔軟な材料で形成される。排水ポンプ74は水で満たされているときに駆動可能である。
【0024】
実施の形態1の食器洗い機は、食器類8等の被洗浄物を乾燥する工程において、乾燥のための空気を送風する乾燥ファンを備える。乾燥ファンは、ヒータの近傍に設けられている。乾燥ファンを駆動するときにヒータも駆動することにより、加熱された空気を被洗浄物に送風して、乾燥を促進することができる。
【0025】
図3および図4に示すように、洗浄槽の前面に位置する開口部5を開閉する扉体4は、前方側面に平面部42を備える。平面部42は面材などにより覆われており、また扉体4の天面には操作部43や表示部44などが配置される。操作部43は、使用者の操作により、食器洗い機の洗浄コース、電源のオン、オフなどが設定される。表示部44は、洗浄状況、動作状況、時間などを表示する。
【0026】
洗浄運転を実行する制御部14は、扉体4の内側で洗浄槽3の下方右側面に設けられている。制御部14は、食器類8を洗う洗い工程、食器類8に付着した洗剤および残さいを流すすすぎ工程、および、食器類8を乾燥させる乾燥工程、を含み、これらの工程を逐次制御する。さらに予洗い工程、加熱すすぎ工程を備えていてもよい。さらに制御部14はこのような工程に伴い、洗浄ノズル10、洗浄ポンプ11、分水機構12、給水部13、電磁弁71、排水ポンプ74、などを制御する。
【0027】
以上のように、実施の形態1の食器洗い機は構成される。
【0028】
[食器洗い機の動作]
以上のように構成された食器洗い機1について、以下その動作、作用を説明する。
【0029】
まず、使用者は、扉体4の取っ手41を把持して食器洗い機の筐体2から洗浄槽3を引き出す。使用者は、開放された洗浄槽3の開口部5から、食器類8などの被洗浄物を食器かご9にセットし、洗剤を投入する。その後、食器かご9を筐体2内に押し込んで収容し扉体4を閉じる。
【0030】
そして、使用者は、制御部14に設けられる操作部43で、運転コースを設定し、例えば、開始ボタン(図示せず)を操作して、洗浄運転を開始する。これにより、制御部14は、運転コースに基づいて、洗浄運転を実行する。本実施の形態に係る食器洗い機においては、制御部14は、予洗い工程、洗い工程、すすぎ工程、加熱すすぎ工程、および、乾燥工程を逐次実行する。
【0031】
食器洗い機1が運転開始から運転終了までに制御部14が行うこれらの全工程の動作フローの一例を図10に示す。またこのフローについて以下に説明する。使用者により運転が開始されると、まず制御部14により給水が行われて予洗い工程が開始される。予洗い工程では洗剤を用いずに、洗浄水のみを用いて被洗浄物を洗浄する。このあと基本的には一部の水を排水する排水動作を行い、残りの水と洗剤を用いて洗い工程が開始される。洗い工程で被洗浄物を洗浄すると、洗い工程の終了時には残さいの混じった洗浄水を残さいフィルタ7で濾したのち一度回収し、すべての水を排水する排水動作を行う。続いて給水を行うと、先ほど洗い工程で洗浄が完了した被洗浄物をすすぐ、すすぎ工程を行う。すすぎ工程の終了時にも、すすぎ工程で使用した洗浄水をすべて排水する。その後加熱すすぎ工程を行うために再度給水したのち、加熱しながら被洗浄物をすすぐ、加熱すすぎ工程を行う。加熱すすぎ工程終了時にすべての水を排水する。そしてすすぎ終わった被洗浄物を
、乾燥ファンおよびヒータを駆動して乾燥工程を行う。乾燥工程時にも、被洗浄物等から滴った水滴を回収するため排水動作を行う。最後に洗い、すすぎ、乾燥のすべての工程が終了したのち、残水を回収するために排水動作を行い、食器洗い機1の運転が終了する。なお、一部の水の排水動作とすべての水の排水動作とは適宜入れ替えや変更をしてもよい。例えばすすぎ工程で用いた洗浄水を一部のみ排水し、残りの洗浄水を使用して加熱すすぎ工程を開始するなどとしてもよい。この場合、加熱すすぎ工程の前の給水は不要である。
【0032】
続いて、これら全工程の詳細な動作について説明する。
【0033】
制御部14は、はじめに洗剤を使用せずに予洗い工程を行う。制御部14はまず給水弁を開き、所定量の洗浄水を、給水ホースを通じて洗浄槽3に給水する。給水が完了すると、洗浄ポンプ11を駆動して洗浄水を圧送し、洗浄槽3の底部近傍あるいは内側面や食器かご9、天面などに配設された洗浄ノズル10から、被洗浄物に向けて洗浄水を噴射する。制御部14は、洗浄水を噴射しながらヒータに通電し、洗浄水を加熱する。このとき、制御部14は、温度センサにより洗浄槽3の底面の壁を介して、洗浄水の温度を検知し、洗浄水が所定温度となるように制御する。
【0034】
洗浄ノズル10から噴射された洗浄水は、被洗浄物の汚れを洗浄し、排水口6と残さいフィルタ7を通過して、再度、洗浄ポンプ11に吸い込まれる。洗浄ポンプ11は、吸い込んだ洗浄水を圧送し、洗浄ノズル10に洗浄水を供給、循環して洗浄を行う。
【0035】
予洗い工程が終了すると、洗浄水を一部排水する排水動作を行う(一部排水)。排水動作時、制御部14は、電磁弁71を開放して排水口6と貯水部72とを連通させたのち、排水ポンプ74を駆動させるよう制御する。その後洗浄槽3内の汚れを含む洗浄水を排水ホース75、排水路76を通して筐体2外へ排出する。一部の洗浄水の排水が一定量または一定時間完了すると、制御部14は排水ポンプ74の駆動停止および電磁弁71を閉じる制御を行い、排水動作を終了する。なお、仕様上はこのとき一部排水ではなくすべての水を排水してしまってもよい。
【0036】
続いて制御部14は残った洗浄水と洗剤を用いて洗い工程を行う。ここで予洗い工程の終了時に洗浄水を一部しか排水していない場合、洗い工程では給水は不要であるためそのまま洗い工程へと移る。しかし予洗い工程のあとの排水動作ですべての水を排水している場合、制御部14は洗い工程の前に給水動作を行い、その後、制御部14は洗い工程を行う。洗浄ポンプを駆動してからの洗浄動作は予洗い工程と同様であるため記載は省略する。このような予洗いまたは洗い工程の給水から洗浄までの制御部14の制御フローを図11、水の流れを図12に示す。
【0037】
続いて制御部14は、洗い工程を所定時間(例えば、30分)実行した後、すべての水を排水する排水動作を行う(完全排水)。排水動作時、制御部14は、電磁弁71を開放して排水口6と貯水部72とを連通させたのち、排水ポンプ74を駆動させるよう制御する。その後洗浄槽3内の汚れを含む洗浄水を排水ホース75、排水路76を通して筐体2外へ排出する。排水をすべて排出したら、制御部14は排水ポンプ74の駆動停止および電磁弁71を閉じる制御を行い、排水動作を完了する。このような一部排水および完全排水の制御部14の制御フローを図13図14、水の流れを図15に示す。これらについては後ほど詳しく説明する。なお一部排水であっても完全排水であっても図13から図15のフローは同じである。
【0038】
次に、洗い工程に続いてすすぎ工程が実行される。制御部14は、給水弁を動作させて、新たに所定量の洗浄水を洗浄槽3に供給する。制御部14は、洗い工程と同様に、洗浄
ポンプ11を駆動し、洗浄ノズル10から洗浄水を噴射する。これにより、被洗浄物に残留する洗剤および残さいなどを、洗浄水で洗い流す。このとき、洗浄水の排出、すすぎ、洗浄水の供給などのすすぎ動作を複数回(例えば、2回~3回)繰り返す。すすぎ工程の終了時にも、制御部14は洗い工程と同様に、被洗浄物のすすぎに使用した洗浄水を排出する排水動作を行う。制御部14は上述のように、電磁弁71と排水ポンプ74とを制御しながら排水をすべて排出し、排水動作を完了させる(完全排水)。
【0039】
すすぎ工程の後は、再度給水動作を行った後、ヒータにより洗浄槽3内を加熱しながらすすぎ動作を行う加熱すすぎ工程を実行する。加熱すすぎ工程でもすすぎ工程と同様のすすぎ動作を行い、さらに加熱すすぎ工程終了時には完全排水動作を行う。
【0040】
なおすすぎ工程で使用した洗浄水を一部排水し、残った洗浄水で加熱すすぎ工程を実行してもよい。この場合、加熱すすぎ工程の前の給水動作は不要である。
【0041】
そして、制御部14は、すすぎ工程および加熱すすぎ工程が終了すると、ヒータで洗浄槽3内の空気を加熱し、ファン(図示せず)により送風する。これにより、被洗浄物を乾燥させる。制御部14は、乾燥工程を所定時間(例えば、30分)行う際、再度排水動作を行う。乾燥工程時には、被洗浄物や洗浄庫内の内壁に付着していた水滴や、洗浄ポンプ11および分水機構12に残っていた洗浄水が滴下し、排水口6に溜まってくるため、排水を行う必要がある。また乾燥工程中に発生した蒸気を冷却した際に発生する除湿液を庫内で回収する構成の場合、それらも同時に排水として排水口6で回収する。水滴が滴下し排水口6付近に集まるには時間がかかるため、排水を回収しきるために、乾燥工程時の排水動作は複数回行ってもよい。
【0042】
さらに乾燥工程後、制御部14は乾燥工程時同様に被洗浄物等から滴り排水口6に溜まった水を回収するための排水動作を行い、洗浄運転が終了する。このように排水動作は、洗い工程、すすぎ工程の後だけでなく、乾燥工程時や洗浄運転終了後にも行う。そうすることで、食器洗い機1の運転終了時には洗浄槽3内に排水がほとんど残っていない状態とすることができる。
【0043】
以上のように、実施の形態1の食器洗い機は制御される。以下、図10の制御フローの例に乗っ取り、予洗い工程後は一部排水、すすぎ工程後は完全排水として説明する。
【0044】
[排水口から排水経路までの詳細な構成]
つぎに、食器洗い機の排水口6から排水経路周りまでの構成について、図5図19を参照しながら、説明する。
【0045】
図5は、図3図4で食器洗い機1をA―A線で切断したときの矢印方向からの断面を示す食器洗い機の概略断面図である。図6図9は、図5の下方である点線Yで囲った範囲を切り取って拡大した状態を示す食器洗い機の概略断面図である。図6は完全排水後に洗いやすすぎなどで洗浄槽内がおよそ満水となった時であって、電磁弁が閉状態、逆止弁が閉状態、のときの図である。図7は一部排水後に洗いやすすぎなどで洗浄槽内がおよそ満水となった時であって、電磁弁が閉状態、逆止弁が閉状態、のときの図である。図8は洗浄水排水時であって、電磁弁が開状態、逆止弁が開状態、のときの図である。図9は完全排水後であって、電磁弁が閉状態、逆止弁が閉状態、のときの図である。
【0046】
図5図3図4で食器洗い機1をA―A線で切断したときの矢印方向からの断面を示しており、特に排水口6から下の部分を点線Yで囲んでいる。この点線Yの範囲を拡大した図が図6図9である。食器洗い機1をA―A線で切断したとき、図4に示すように図5図9では、X軸を境として図面正面視で右側は食器洗い機の後方、図面正面視で左側
は食器洗い機の左方となっている。この境界線Xは一点鎖線で示している。以下では図6を用いて排水口から排水経路までを構成する各部品について説明する。
【0047】
排水口6から流れた水は、電磁弁71、貯水部72、逆止弁73、排水ポンプ74、排水ホース75などを通過して機外に排出される。排水口6は凹形状、つまり排水が流れ込む凹部を有するバケツ形状となっており、凹部の底面はさらに下方に広がる空間である、排水口下方空間711を有する。排水口下方空間711は下流にある電磁弁71に向けて、底面に下方向きの傾斜がついており、排水を電磁弁71および貯水部72へ運ぶ経路となる。排水口下方空間711は上方が開口されて排水口6と連通する上流側開放端712を有し、さらに側面が電磁弁71に向けて開放されている下流側開放端713を有する。なお排水口6の凹部底面の底面積より、排水口下方空間711の有する排水口6と連通する上流側開放端712の開口面積の方が小さい。
【0048】
電磁弁71は洗浄槽3と貯水部72とを連通および分断可能とし、下流側開放端713を開閉する開閉弁であって、本開示では制御部14に制御され、水平方向に移動するコック形状の電磁弁としている。電磁弁71は洗浄槽3や排水口6、排水口下方空間711に溜まっている水をせき止める、または下流にある貯水部72へ放出する役割を果たす。電磁弁71を開放すると、電磁弁71は排水口下方空間711から離れて後方へ移動し、排水口下方空間711と電磁弁71との間の隙間から、溜まっていた水が放出される。電磁弁71を閉塞すると、電磁弁71は前方へ移動し、排水口下方空間711の下流側開放端713へ圧着し、排水口下方空間711から下流へ水が流れないようせき止める。そのため洗浄槽3および排水口6と、貯水部72とは電磁弁71の開閉によって連通させるまたは分断することができる。この構成により、洗浄槽3内と貯水部72や以降の下流にある排水経路とが必要に応じて分断されるため、排水や排水の臭いの逆流を防ぐことができる。
【0049】
また下流側開放端713および電磁弁71は排水口6底面近傍の側面、図で言うところの後方側面で接するように設けられているため、電磁弁71を開くと水は側方に流れていき、電磁弁71および流れた水は洗浄槽3内の直上から正面視で使用者が見たときには見えない構成である。そのため排水口下方空間711内の水を排水完了しているときには、洗浄槽3内から見える底面には残水はないといった構成を実現している。
また電磁弁71の上下方向の中心点をPとする。図6の図面上では点線により中心点Pの上下方向位置を示している。以下、対象物を水の流れに対応するように上流側、下流側と記載する。
【0050】
貯水部72は排水口6の底部にある排水口下方空間711の直下に位置する、水を貯めることのできる空間である。貯水部72は、排水口6つまり洗浄槽3内と、排水ポンプ74との間、詳細には上流の電磁弁71と、下流の逆止弁73との間に位置し、排水口6から流入してきた排水や、排水経路から逆流してきた排水(戻り水)を受け止め、ためておくことができる。貯水部72の底面は、なるべく排水ポンプ74付近一か所に水が集まるように、排水ポンプ74近傍に向かって斜面が低くなるよう傾いている。排水を電磁弁71が開放されて排水口下方空間711から離れて後方へ移動し、排水口下方空間711と電磁弁71との間の隙間から流れてきた水は、貯水部72へと流れ込む。
【0051】
ここで、電磁弁を中心として位置関係を見ると、排水口6は上側、貯水部72は下側と上下二段階に分けられているため、使用者が洗浄槽3を覗き込んだときに見えるのは、排水口下方空間711までである。排水口下方空間711の下流側開放端713は側面に設けられており、電磁弁71によって閉じられている。そのため、貯水部72に溜められている水は使用者からは見えず、排水口下方空間711内の水を排水完了しているときには、洗浄槽3内から見える底面には残水はないといった構成を実現している。さらに貯水部
72は着脱可能に構成されており、メンテナンス時、不具合発生時や物を落としたときなどには貯水部72を取り外すことができるようになっている。取り外す際には、図6に示す円盤状のS枠にあたる部分を回して下方へ取り外す。
【0052】
また貯水部72の底面は、電磁弁71よりも低い位置となるように貯水部72が配置されている。これにより、排水口6に溜まった排水は、電磁弁71が開放されると自重により貯水部72へ落下するため、貯水部72までは排水ポンプ74の吸い込みがなくとも自動的に排水動作を行うことができる。また排水動作後に排水は貯水部72に残り、使用者から見ると排水口6には水がたまっておらず、電磁弁71および逆止弁73の弁で貯水部72が閉塞され、洗浄槽3には臭いが上がってこない構成が実現できる。一方、貯水部72の底面が、電磁弁71よりも高い位置となるように貯水部72が配置されていた場合には、洗浄槽3と電磁弁71との間の連通している空間が貯水部72より上下方向において低い位置に配置されてしまい、洗浄槽3に排水や排水の臭いが逆流してしまうため、上記効果は得られない構成となる。
【0053】
逆止弁73は、貯水部72と排水ポンプ74との間に位置し、貯水部72よりさらに下流にある排水ポンプ74のケーシング内に溜まっている排水等を、貯水部72および洗浄槽3内へと逆流してしまうこと(戻り水)を防ぐ弁である。具体的には、乾燥工程時などの洗浄槽3内に水がほとんど溜まっていない状態で排水する時に、排水ポンプ74以降の下流に充満している水が、洗浄槽3に逆流することを防いでいる。逆止弁73は排水ポンプ74の上流に水平に配置され、汚染が堆積しにくい構成となっている。逆止弁73の弁開閉部分731がおよそ垂直位置にあり閉じられているとき、逆止弁73は排水ポンプ74と貯水部72との間を閉鎖し、排水が貯水部72および洗浄槽3内へと逆戻りしてしまうことを防いでいる。弁開閉部分731がおよそ水平位置にあり開放されているとき、逆止弁73は排水ポンプ74と貯水部72との間を連通させ、貯水部72へ流れてきた排水を吸い上げる経路が開通する。この逆止弁73は左右方向に回動するよう設置され、水流によって開閉され、特に上流から下流に向かう方向へ水圧がかかったときにおよそ水平位置となり開状態となる。
【0054】
また逆止弁73の上下方向の中心点をQとする。図6の図面上では点線により中心点Qの上下方向位置を示している。さらに、貯水部72の底面は、逆止弁73よりも低い位置となるように貯水部72が配置されている。これにより、排水ポンプ74が静止しているとき、貯水部72に溜められている水は、水量が急増しない限り逆止弁73へ流れることはない。そのため排水ポンプ74の静止時に、貯水部72側からの水流により逆止弁73が開かれてしまうことを防いでいる。一方、排水ポンプ74側では、排水ポンプ74が静止しているとき、逆止弁73と排水ポンプ74との間に溜まっている水により、常に上流へ向かう向きに逆止弁73に水圧がかかっている。そのため逆止弁73が開く方向とは反対向きに水圧がかかっているため、逆止弁73が開かれにくい構成となっている。よって貯水部72の底面が、逆止弁73よりも低い位置となるように配置されていることで、排水ポンプ74が静止しているときに逆止弁73が不用意に開かないよう構成されている。
【0055】
続いて逆止弁の配置の向きについて図16図17を用いて説明する。まず逆止弁73が垂直に配置されていた場合、つまり逆止弁内を流れる水の経路が垂直方向となる配置について説明する。図16に示すように、弁開閉部分731の上方(排水経路においては逆止弁73より下流側)に異物732が存在していたとき、弁開閉部分731を開放したとしても、図16右側図のように弁開放時には排水の流れ(左方)に対して異物732より下流側に弁開閉部分731があるため、排水時に異物732が弁開閉部分731にせき止められ、排水経路内に残留することとなってしまう。このようになると、弁開閉部分731が異物の固着により動かなくなって不具合が起こったり、残留した異物が堆積して不衛生な状態が起こり得る。
【0056】
一方、図17に示すように、逆止弁73が水平に配置されていた場合、つまり逆止弁内を流れる水の経路が水平方向となる配置について説明する。排水経路において逆止弁73より下流側に異物732が存在していたとき、図17右側図に示すように、弁開放時に排水の流れる方向に対して、弁開閉部分731が異物732移動をせき止めることがないため、逆止弁73が開放されると異物732は排水と共に流れていく。よって異物が逆止弁73まで混入していたとしても、異物による逆止弁の不具合を未然に防ぐことができ、かつ汚染が堆積しないため衛生的である。
【0057】
排水ポンプ74は逆止弁73の下流に位置しており、駆動されると、排水口6から逆止弁73までを通過してきた排水を吸い上げる。排水ポンプ74の排出口741はおよそ垂直上向きに排水ホース75と連結されており、吸い上げられた排水は排水ホース75へと送られる。なお排水ポンプ74はケーシングに収まっている。また排水ポンプ74の回転軸の上下方向の中心点をRとする。図6の図面上では点線により中心点Rの上下方向位置を示している。
【0058】
排水ホース75は排水ポンプ74から送られてきた排水を、さらに排水路76へと送り込む。排水ホース75以降の下流の構成については、図18を用いて説明する。排水ホース75の上流側先端は排水ポンプ74の排出口741と略垂直に接続されており、ホース自体はおおよそたわむことなくまっすぐに伸び、排水ホース75下流側の先端が排水路76と接続される。
【0059】
排水路76は洗浄槽3の外側、かつ筐体2内の側壁に接するように設けられ、排水ホース75と接続されている下端から上方へ延び、さらにおよそ180度屈折して再び下方へ延びるような形状に配置され、もう一方の下端で機外放出用ホースと接続される。上端の一部には大気を開放するための大気開放口が設けられ、洗浄槽3内と連通している。以下この大気開放口をエアートラップ77と表記する。排水路76に吸い上げられた水が溜まっていき、上端の屈折部分まで水が溜まると、充満している水の中に存在する空気が、上端からさらに上方に伸びた位置にあるエアートラップ77から洗浄槽内へと放出される。
【0060】
一方、排水路76を通過した排水は最後、機外排出用ホース78へ送られ、機外に排出される。ここで排水路76は従来の機体に比べ、さらに長く、上方に高さを持たせて設計されている。ここで通常、排水路76に溜まっている水により、常に上流へ向かう(逆流する)向きに逆止弁73に水圧がかかっている。そのため逆止弁73が開く方向とは反対向きに水圧がかかっているため、逆止弁73が開かれにくい構成となっているが、上述のように排水路76の高さをさらに高く配置構成したことにより、逆止弁を閉じる方向への水圧がさらに上昇し、逆止弁の閉状態をより確実なものにしている。
【0061】
ここで一般的には、排水ポンプ74のケーシングと洗浄槽3とは空気抜き穴で連通させられているが、本開示にある食器洗い機にはそのような構成は不要である。一般的な食器洗い機には電磁弁が存在せず、排水ポンプの下流側に逆止弁があるため、洗浄槽から排水ポンプまでが常に連通している状態である。そのため、排水ポンプを駆動して排水が完了したら排水ポンプのケーシングには空気が残留する。ここでケーシングに空気が一定量以上残留している状態から排水を開始しようとすると排水ポンプが空回りするため、ケーシング内の空気を抜き、水を取り込む作業(呼び水)が必要になる。そこで一般的には洗浄槽内とケーシング内とを連通する空気抜き穴が設けられ、空気抜き穴を通ってケーシング内の空気は洗浄槽から抜ける。また洗浄槽内の水がケーシングへと流れ込む。
【0062】
一方本開示によれば、電磁弁71、貯水部72、逆止弁73のような構成により洗浄槽3内から貯水部72および排水経路への水の流れをせき止め、洗浄槽3と排水経路とを分
断することができる。詳細には、洗浄槽3と貯水部72を分断、および貯水部72と排水経路を分断することができる。
【0063】
また、排水ポンプ74以降の下流の構造は、排水ホース75が排水ポンプ74の排出口741から真上(垂直上方向)に伸びた位置で接続され、接続されたホースがおよそ水平方向に、たわまず伸びて排水路76およびエアートラップ77へと続くように構成される。排水ホース75が排出口741から垂直上方に伸びており、排水内の空気は残留せず排水ホース75へとスムーズに浮上する。かつホースが屈曲していないため、ホースの屈曲した空間に空気が溜まってしまうこともない。そのため排水ポンプ74のケーシング内に空気が入ったとしても、空気は排水ホース75へと浮上し、排水ホース75内を通り抜け、最終的にはエアートラップ77から大気中へと放出される。このようにしてケーシング内に空気が残留しない構成としている。
【0064】
よって、本開示の食器洗い機では排水ポンプ74のケーシング内に水が充満した状態を維持することができ、常時排水動作が可能であるので、洗浄槽とケーシングとを連通する空気抜き穴を設ける必要はなく、洗浄槽3内と排水経路とは、電磁弁71、貯水部72、逆止弁73のような構成により分断されている。さらに空気抜き穴が不要であるので、空気抜き穴により排水時にケーシング内の水が洗浄槽内に逆流して放出され、排水後も洗浄槽に常に水が少し残っている、といった不快な状態を使用者が見ることはない。これにより排水後の洗浄槽内は水が残らず清潔に保つことができる。また使用者も洗浄槽内を見ても清潔に感じられる。
【0065】
また、図6に示すように、逆止弁73の上下方向の中心点Qと、排水ポンプ74の回転軸の中心点Rは上下方向においておよそ同じ位置となるように、逆止弁73および排水ポンプ74が配置されている。これにより、下流へ排水を吸い上げる際、水圧のかかり方が逆止弁73と排水ポンプ74とで同じ分布となるため、排水を効率よく吸い上げることができる。
【0066】
さらに、貯水部72の底面は、電磁弁71よりも低い位置、かつ逆止弁73よりも低い位置となるように貯水部72が配置されている。これにより、貯水部72の上流側では、排水口6に溜まった排水は、電磁弁71が開放されると自重により貯水部72へ落下するため、自動的に排水動作を行い貯水部72に排水を回収することができる。一方貯水部72の下流側では、貯水部72に溜められている水は、水量が急増しない限り高さ一の関係上逆止弁73へ流れることはない。そのため排水が貯水部72に溜められるよう構成されている。よってこれらの構成により、使用状況に適した状態で貯水部72に排水を貯めることができる。
【0067】
以上のように、食器洗い機の排水口から排水経路周りまでは構成される。
【0068】
[食器洗い機の詳細な動作]
続いて、図6~12を用いて洗浄から排水までの食器洗い機の詳細な動作について説明する。[食器洗い機の動作]に記載のように、予洗い工程と洗い工程において、洗浄ノズル10から噴射された洗浄水は、被洗浄物の汚れを洗浄し、残さいフィルタ7と排水口6を通過して、再度、洗浄ポンプ11に吸い込まれる。洗浄ポンプ11は、吸い込んだ洗浄水を圧送し、洗浄ノズル10に洗浄水を供給して循環して洗浄を行う。ここまでの制御フローは図11に、水の流れは図12に示している。
【0069】
続いて制御部14は、予洗い工程や洗い工程を所定時間実行した後、電磁弁71と排水ポンプ74を駆動させ、洗浄槽3内の汚れを含む洗浄水を排水口6から排水路76を通して筐体2外へ排出する。このとき排水を開始してから終了するまでの制御フローを図13
,14に、水の流れを図15に示している。まずは以下に排水動作時の制御フローについて説明する。
【0070】
制御部14は排水を開始する際、洗浄時に使用した洗浄水が洗浄槽3内に溜められた状態から、まず電磁弁71を開放する。次に排水ポンプ74を駆動させる。こうして排水が開始される。ここで排水ポンプ74を先に駆動させる、または排水ポンプ74と電磁弁71とを同時に動かすと、洗浄槽3内から排水ポンプ74までの空間が大気開放されず、排水ポンプ74が空回りしてしまう(エアガミ)。そのため電磁弁71を開放してから排水ポンプ74を駆動させる必要がある。
【0071】
排水を停止させるときには、制御部14は排水ポンプ74を停止させ、電磁弁を閉じる必要がある。ここで図13のフローのように排水ポンプ74を先に停止させると、まず排水を上流側から下流側に吸い込む力が停止される。そこで排水ポンプ74や排水ホース75、排水路76に充満している水が、これらよりも高さ方向において下方にある貯水部72に向かって流入する。その水の勢いにより逆止弁73の弁開閉部分731が開放時の水平位置から閉塞時の垂直位置へと回動させられ、逆止弁が閉塞される。その後、電磁弁71が閉じられると、洗浄槽3および排水口と、貯水部72以降の構成とは分断される。このようにして洗浄水が洗浄槽3内に残っていない状態を使用者が目視でき、かつ排水および排水の臭いが洗浄槽3内に逆流してこない状態が完成する。
【0072】
ここで電磁弁71を先に閉じる、または電磁弁71を閉じると同時に排水ポンプ74を停止させると、貯水部72から排水ポンプ74までの水の動きが止まってしまい、逆止弁73が閉まりにくくなる可能性がある。そのため逆止弁73の開閉部分の仕様によっては先に排水ポンプ74を停止させて逆止弁73を確実に閉じることが必要になる。また、先に電磁弁71を閉じた場合、排水ポンプ74の上流側が大気開放されない空間となる。この後、排水ポンプ74が停止されるので、排水は排水ポンプ74や排水ホース75、排水路76に充満している状態となる。その後乾燥工程や洗浄運転終了時の排水動作のために電磁弁71を開けると、充満していた排水は貯水部72に向かって流入するため、排水口6へ排水が逆流してしまう可能性がある。
【0073】
一方、図14のように電磁弁71を先に閉じると、その後排水ポンプ74を停止させたことにより、排水ポンプ74や排水ホース75、排水路76から水が逆流してきた場合にも、電磁弁71によりすでに洗浄槽3内と貯水部72は分断されているため、貯水部72に逆流してきた排水が洗浄槽3内に逆流することを防ぐことができる。これらの制御の順番は排水ポンプ74以降の下流から逆流する水の量や、逆止弁73の配置や開閉の仕様により適宜勝手の良い仕様を選択し、洗浄槽3と貯水部72および排水経路とを分断できるように設計すればよい。
【0074】
続いて、洗い工程を所定時間実行した後、排水ポンプ74を駆動させてからの水の流れを図15図19および図6から図9を用いて説明する。図6から図9図5の排水口6から下の部分を切り取って拡大した断面図であるが、図6および図7は洗浄やすすぎの最中または直後の満水時、図8は排水中、図9は完全排水後の水位状態を示す。さらに図19では、排水ポンプ74から排水ホース75以降へと水が送られたときの排水ポンプ74以降の下流の排水経路の満水状態を示す。これらの図では、水で満たされている部分をグレーの半透明色で表している。また水の動きを白抜き矢印で表している。
【0075】
まず洗浄中などの満水時は洗浄槽3、排水口6、および排水口下方空間711に洗浄水が充満しており、電磁弁71が閉状態である。ここで、洗浄槽3に洗浄水が貯められる前の運転動作で完全排水されていた場合、完全排水動作時に排水ポンプは一度空気を吸い込んでいるため、電磁弁71と逆止弁73との間は真空状態ではなくなり、排水途中に貯水
部72と逆止弁73との間を通過していた水は吸い上げが中断され、貯水部72へと落下して溜められる。そのため排水途中の水が落下してきた分、貯水部72の水位は少し高い位置となっている(図6)。
【0076】
洗浄槽3に洗浄水が貯められる前の運転動作で一部排水されていた場合、排水ポンプ74は排水を吸い込んでいる途中で停止させられているため電磁弁71と逆止弁73との間は水で充満している状態であって、真空状態であるため、排水途中に貯水部72と逆止弁73との間を通過していた水はそのままの位置で停止する。そのため貯水部72の水位は排水途中と同様で、図6に比べて低い位置となっている(図7)。排水経路近傍の水位が、これら図6または図7の状態から排水が開始される。ただし図6および図7どちらの状態であっても、逆止弁73と排水ポンプ74との間は水が充満している。
【0077】
排水動作が開始されると、まず電磁弁71が開き、図8の矢印に示すように電磁弁71との隙間を落下すると、貯水部72に洗浄水が流入する。続いて排水ポンプ74が駆動されると、排水が下流側へと吸い込まれるため、貯水部72に溜まった排水は逆止弁73の方向へと移動する。この水流により逆止弁73は下流方向に押し込まれて開かれる。そして排水ポンプ74に吸い込まれた排水は、排水ポンプ74の排出口741を通過し排水ホース75へと送られる。
【0078】
続いて図19に移ると、排水ホース75の排水は排水路76へと送られ、排水路76内に水が充満すると、上方に位置するエアートラップ77付近まで水がおよび、エアートラップ77からは吸い込まれた空気が抜けつつ、排水自体は最終的に空気とは異なるルートで排水路76の下方に接続されている機外排出ホースへ78と流れ、機外へ排出される。
【0079】
洗浄槽3内の排水動作が停止または完了したら制御部14は排水ポンプ74の駆動を停止させ、電磁弁71を閉じる。このとき先述のように逆止弁73も閉じられ、図7または図9のように洗浄槽3と排水経路、詳細には貯水部72と排水経路が分断された状態が完成する。このときの排水動作が完全排水であって排水が完了している状態であれば、排水口6の洗浄水はすべて排水しきっているので、貯水部72以降の下流にのみ排水が溜められ、排水口6から排水ポンプ74までの水位は図9のような状態となる。一方、排水動作が一部排水時の停止であった場合は、洗浄槽3内には一定量の洗浄水が充満しているままであるので、排水口6以降にも水が充満しており、洗浄水の水位は再度図7の状態となる。
【0080】
また図9のような排水完了時には電磁弁71と逆止弁73とが閉状態であるので、次回洗い工程時までに水の流れは動きがない。そのため、図9の状態から次回の洗い工程が開始された場合、洗浄槽3内に洗浄水が給水されたのち排水動作が開始される、といったように図9図6図8図9図6・・・というサイクルで排水の流れは表される。一方、一部排水を途中で行った場合などは、図6図8図7(一部排水)、図8図9(完全排水)・・・というサイクルで排水の流れは表される。この排水動作時の水の流れは、予洗い工程、洗い工程、すすぎ工程、加熱すすぎ工程、乾燥工程、乾燥工程終了時、のどのタイミングの排水動作であってもおよそ同様である。
【0081】
以上のように、食器洗い機の排水動作が行われる。
【0082】
[食器洗い機の制御部について]
制御部14は、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、集積回路などのハードウエアにより実現される。
【0083】
制御部14は、工程制御部、検知結果取得部、報知部、メモリ、などを備える。これら
の構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現され、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、またはハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0084】
工程制御部は、食器洗い機1による洗浄運転を制御する。工程制御部は、食器洗い機の操作部から使用者による指示を受け付け、指示にしたがって洗浄運転を制御する。工程制御部は、予洗い工程、洗い工程、すすぎ工程、加熱すすぎ工程、および乾燥工程を連続的に実行してもよいし、いずれかの工程のみを実行してもよいし、いずれか2以上の工程の組合せを任意の順序で実行してもよい。
【0085】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0086】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0087】
本実施の形態1では、開閉手段の一例として、制御部に制御される開閉弁である電磁弁71を説明した。しかし実際には開閉手段は、排水時に洗浄槽3と貯水部72との間が開閉可能なものであればよい。したがって、開閉手段は、開閉弁や電磁弁71に限定されない。ただし、手動または排水動作時に駆動可能な手段であれば、前後方向でなく左右方向や上下方向に移動または回動する弁やフタ、両開き構成等を用いても良い。
【0088】
本実施の形態1では、逆止弁73は一例として水流により水平位置と垂直位置とを回動する仕様として説明した。しかし電磁弁71と同様に逆止弁の実現手段も、手動または排水動作時に駆動可能な手段であれば、この例に限られない。
【0089】
本実施の形態1では、貯水手段の一例として、貯水部72を説明した。しかし実際には貯水手段は、電磁弁71の閉状態時に洗浄槽3と分断可能なものであればよいため、本実施例の配置には限られない。また貯水部72の底面は、排水ポンプ74近傍に向かって斜面が低くなるよう傾けているが、この形状には限定されない。底面が水平であってもよいし、または排水ポンプ74近傍に排水が集まるよう水路ガイドを設けるなど、その他の工夫がされていてもよい。
【0090】
本実施の形態1では、一例として排水ホース75が水平方向に延びる形状であることを説明したが、排水ポンプで汲み上げが可能な角度であれば、水平よりも上方向へ延びていてもよい。こうすることで、排水ホース75内の空気はさらにエアートラップ77へ移送されやすくなる。
【0091】
本実施の形態1では、運転動作の一例として予洗い工程、加熱すすぎ工程を行う食器洗い機としたが、この例に限られない。例えば洗い工程、すすぎ工程、のみを実施する食器洗い機であってもよいし、必要に応じて工程を設定すればよい。
【0092】
本実施の形態1では、運転動作の全工程の制御フローとして、予洗い工程時には一部排水、加熱すすぎ工程時には完全排水を行うと説明した。しかし節水や省エネルギー、環境配慮の観点から工程の中での一部排水の回数を適宜増やすなど変更してもよいし、また汚
れ状況等から洗浄力強化のため完全排水の回数を変更してもよい。
【0093】
また、本実施の形態1の食器洗い機においては、扉体4がプルダウン式、食器かご9が引き出し式の構成で説明したが、これに限られない。例えば、図20に示すような引き出し式の食器洗い機でも適用できる。また図20において、筐体15の内部に洗浄槽16が構成される。扉体17は、支持レール18によって支えられ、前後にスライドして洗浄槽16の前面開口部19を開閉する。食器かご20はかごレール21によって支えられ、扉体17に係止されて前後にスライドする。もちろんビルトインタイプではなく、卓上型の食器洗い機に本実施の形態を反映させてもよい。
【0094】
[実施の形態1における効果等]
実施の形態1に係る食器洗い機によれば、以下の効果を奏することができる。
【0095】
本開示の実施の形態1に係る食器洗い機1は、筐体2と、筐体2内に設けられ、被洗浄物を収容する洗浄槽3と、洗浄槽3の開口部を開閉する扉体4と、洗浄時に使用した排水を弁の開閉によって貯水する貯水部72と、洗浄時に使用した排水を排水する排水ポンプ74を備えた排水経路と、を備え、貯水部72は洗浄槽3と排水経路との間に設けられる。
【0096】
このような構成により、弁が貯水部72の下流側に設けられているとき、排水経路の下流から逆流してきた排水(戻り水)を受け止め、貯水部72内に溜めておくことができる。また排水経路からの戻り水が貯水部72に流入する量を制限することができるので、貯水部72の水位が高くならず、排水口6に排水が逆流することを抑制できる。さらに弁と排水ポンプ74近傍との間に水を充満させておくことができるので、排水ポンプ74を呼び水なしに駆動することができる。またこのような構成により、弁が貯水部72の上流側に設けられているとき、貯水部72以降の下流にある排水経路から上がってくる排水や排水の臭いの逆流を防ぐことができる。また排水口6内の排水を完了しているときには、弁により使用者から貯水部72に溜められている水は使用者からは見えない構成が実現できる。
【0097】
本開示の実施の形態1に係る食器洗い機1は、洗浄槽3と貯水部72とは電磁弁71を開くことにより連通し、排水経路は電磁弁71を閉じることにより洗浄槽3内とは分断可能である。
【0098】
このような構成により、洗浄槽3内と貯水部72以降の排水経路とが必要に応じて分断されるため、排水が完了すると、洗浄槽3内に排水や排水の臭いが逆流することを防ぐことができる。
【0099】
本開示の実施の形態1に係る食器洗い機1において、逆止弁73は排水経路から貯水部72への排水の逆流を防止し、逆止弁73は排水ポンプ74より排水の流れに対して上流に配置されている。
【0100】
このような構成により、排水ポンプ74のケーシング内に溜まっている排水を、貯水部72および洗浄槽3内へと逆流してしまうことを防ぐことができる。
【0101】
本開示の実施の形態1に係る食器洗い機1は、洗い工程、すすぎ工程、および、乾燥工程を逐次制御する制御部14をさらに備え、制御部14は、洗い工程、すすぎ工程、および、乾燥工程のいずれか一つで排水動作を終了させる際、先に排水ポンプ74を停止させたのち開閉手段を閉じる。
【0102】
このような構成により、排水路76に充満している水が貯水部に向かって流入するためその水の勢いによって逆止弁73が確実に閉塞される。よって排水ポンプ74以降の排水経路と貯水部72とを分断することができる。
【0103】
本開示の実施の形態1に係る食器洗い機1において、貯水部72の底面は、弁よりも低い位置となるように貯水部72が配置されている。
【0104】
このような構成により、貯水部72の上流側では、排水口6に溜まった排水は、電磁弁71が開放されると自重により貯水部72へ落下するため、自動的に排水動作を行い貯水部72に排水を回収することができる。一方貯水部72の下流側では、貯水部72に溜められている水は、水量が急増しない限り高さ一の関係上逆止弁73へ流れることはないため、排水が貯水部72に溜められる。
【0105】
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
【0106】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本開示は、洗剤を使用できる洗浄装置に適用可能である。具体的には、食器洗い機などに、本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0108】
1 食器洗い機
2 筐体
3 洗浄槽
4 扉体
5 開口部
6 排水口
7 残さいフィルタ
8 食器類
9 食器かご
10 洗浄ノズル
11 洗浄ポンプ
12 分水機構(図示せず)
13 給水部(図示せず)
14 制御部
41 取っ手
42 平面部
43 操作部
44 表示部
70 残さいフィルタ
71 電磁弁
72 貯水部
73 逆止弁
74 排水ポンプ
75 排水ホース
76 排水路
77 エアートラップ
78 機外排出ホース
711 排水口下方空間
712 上流側開放端
713 下流側開放端
731 弁開閉部分
732 異物
741 排水ポンプの排出口
図1
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