IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 劉 繼遠の特許一覧

<>
  • 特開-折り畳み式スタンド 図1
  • 特開-折り畳み式スタンド 図2
  • 特開-折り畳み式スタンド 図3
  • 特開-折り畳み式スタンド 図4
  • 特開-折り畳み式スタンド 図5
  • 特開-折り畳み式スタンド 図6
  • 特開-折り畳み式スタンド 図7
  • 特開-折り畳み式スタンド 図8
  • 特開-折り畳み式スタンド 図9
  • 特開-折り畳み式スタンド 図10
  • 特開-折り畳み式スタンド 図11
  • 特開-折り畳み式スタンド 図12
  • 特開-折り畳み式スタンド 図13
  • 特開-折り畳み式スタンド 図14
  • 特開-折り畳み式スタンド 図15
  • 特開-折り畳み式スタンド 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023014046
(43)【公開日】2023-01-26
(54)【発明の名称】折り畳み式スタンド
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20230119BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022112807
(22)【出願日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】63/222,425
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522282634
【氏名又は名称】劉 繼遠
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 繼遠
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023KK10
5K023PP12
5K023PP16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】携帯情報端末を机等の平面から離れるように支持する折り畳み式スタンドを提供する。
【解決手段】折畳みシート体110と、結合部121が折畳みシート体に連結され、延出部122が折畳みシート体から分離する保持部材120とを備える折り畳み式スタンド100であって、携帯情報端末が、保持部材に着脱自在に保持される。折畳みシート体は、複数の折曲げ部C11、12、21、22からなる切り込みC1、C2を含み、それらの折曲げ部が互いに相対的に折り曲げられることで展開状態及び複数の折り畳み状態のうちの一つとなる。展開状態では、切り込み対の間に位置する一部の折曲げ部によってストリップ構造体TRが形成され、切り込み対及びストリップ構造体を囲む残りの折曲げ部によってループ構造体RNが形成され、複数の折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、ストリップ構造体とループ構造体が切り込み対に沿って互いに離間する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯情報端末に適用する折り畳み式スタンドであって、折畳みシート体と、保持部材とを備え、
前記折畳みシート体は、一対の切り込みと複数の折曲げ部とを含み、該複数の折曲げ部が互いに相対的に折り曲げられることにより、展開状態および複数の折り畳み状態のうちの一つとなり、該展開状態において、該一対の切り込みの間に位置する一部の該複数の折曲げ部によってストリップ構造体が形成され、該一対の切り込み及びストリップ構造体を囲む他の部分の該複数の折曲げ部によってループ構造体が形成され、該複数の折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、該ストリップ構造体とループ構造体が、該一対の切り込みに沿って互いに分離し、
前記保持部材は、その一部が前記折畳みシート体に連結されると共に、他の部分が該折畳みシート体から分離しており、前記携帯情報端末が該保持部材に着脱自在に保持されることを特徴とする折り畳み式スタンド。
【請求項2】
前記複数の折曲げ部は、順に環状に配列されて前記ループ構造体を形成する第1折曲げ部、第2折曲げ部、第3折曲げ部、第4折曲げ部、及び互いに隣接して前記ストリップ構造体を形成する第5折曲げ部、少なくとも一つの第6折曲げ部を含み、該第5折曲げ部が、前記第1折曲げ部と隣接し、該少なくとも一つの第6折曲げ部が、該第3折曲げ部と第5折曲げ部との間に隣接するように配置され、該第2折曲げ部及び第4折曲げ部が、前記一対の切り込みの一部を挟んで該第5折曲げ部の両側に配置され、該少なくとも一つの第6折曲げ部は、該一対の切り込みの他の部分によって該第3折曲げ部の他の部分から分離していることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項3】
前記第3折曲げ部はU字状を成し、前記第1折曲げ部、第2折曲げ部及び第4折曲げ部は別のU字状を成し、該両U字状は互いの開放端が対向するように連結されることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項4】
前記保持部材は、前記第1折曲げ部に接続される結合部と、該結合部及び第1折曲げ部から前記第2折曲げ部及び第4折曲げ部に向かって延伸する延出部とを含むことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項5】
前記複数の折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、前記第1折曲げ部が、前記第2折曲げ部及び第4折曲げ部上に重なるように折り重ねられており、該第2折曲げ部及び第4折曲げ部が、前記第3折曲げ部に対して折り曲げられており、前記第5折曲げ部が該第2折曲げ部及び第4折曲げ部から離間するように折り曲げられることにより、該第2折曲げ部、第4折曲げ部及び第5折曲げ部が、該第3折曲げ部上に立設支持されると共に、該第1折曲げ部が、当該第2折曲げ部、第4折曲げ部及び第5折曲げ部によって、該第3折曲げ部の上方に支持されていることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項6】
前記第1折曲げ部の屈曲方向は、前記第2折曲げ部及び第4折曲げ部の屈曲方向とは反対方向であることを特徴とする請求項5に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項7】
前記少なくとも一つの第6折曲げ部が、前記第3折曲げ部上に重ねられていることを特徴とする請求項5に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項8】
前記少なくとも一つの第6折曲げ部は、それぞれが前記第5折曲げ部と第3折曲げ部に隣接するように該第5折曲げ部と第3折曲げ部との間に配置される二つの第6折曲げ部を含み、前記複数の折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、該二つの第6折曲げ部が互いに折り重ねられていると共に前記第3折曲げ部の内側に位置することを特徴とする請求項5に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項9】
前記少なくとも一つの第6折曲げ部は、それぞれが前記第5折曲げ部と第3折曲げ部に隣接するように該第5折曲げ部と第3折曲げ部との間に配置される二つの第6折曲げ部を含み、前記複数の折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、該第3折曲げ部に隣接している第6折曲げ部は該第3折曲げ部上に重ねられ、前記第5折曲げ部に隣接している該第6折曲げ部は該第3折曲げ部の外側に位置することを特徴とする請求項5に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項10】
前記携帯情報端末は、相対する第1側縁と第2側縁を有し、前記保持部材が該第2側縁と位置合わせされており、該第2側縁は、前記複数の折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、前記第3折曲げ部に対して高低差を有することを特徴とする請求項5に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項11】
前記携帯情報端末は、前記第1折曲げ部を介して前記第2折曲げ部及び第4折曲げ部から離れるように前記第5折曲げ部に向かってひっくり返されることにより、前記第1側縁と前記第3折曲げ部とが同一平面に位置するようにし、前記複数の折り畳み状態における別の状態となることを特徴とする請求項10に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項12】
前記携帯情報端末は、前記第1側縁と第2側縁とに隣接する、互いに相対する位置にある第3側縁及び第4側縁をさらに有し、該第3側縁は、前記第4折曲げ部と第3折曲げ部との屈曲箇所に近隣し、該第4側縁は、前記第2折曲げ部と第3折曲げ部との屈曲箇所に近隣しており、前記複数の折り畳み状態における別の状態において、前記携帯情報端末は、前記第4側縁及び前記第2折曲げ部と第3折曲げ部との屈曲箇所とによって立設支持され、或いは該第4側縁及び前記第4折曲げ部と第3折曲げ部との屈曲箇所とによって立設支持されることを特徴とする請求項11に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項13】
前記折畳みシート体は、互いに相対する第1表面と第2表面を有し、前記保持部材が該第1表面に連結され、前記第2折曲げ部と第3折曲げ部が、該第1表面で互いに対向するように折り曲げられ、前記第4折曲げ部と第3折曲げ部が、該第1表面で互いに対向するように折り曲げられ、前記第1折曲げ部が、該第2表面において重ねられていることを特徴とする請求項5に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項14】
前記複数の折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、前記第1折曲げ部が、前記第5折曲げ部上に重なるように折り重ねられ、前記第2折曲げ部及び第4折曲げ部が、前記第3折曲げ部に対して折り曲げられ、該第5折曲げ部が、該第2折曲げ部及び第4折曲げ部から離間するように折り曲げられ、前記少なくとも一つの第6折曲げ部が、該第3折曲げ部上に重ねられ、
前記携帯情報端末は、相対する第1側縁と第2側縁を有し、前記保持部材が該第2側縁と位置合わせされ、該第2折曲げ部及び第4折曲げ部と該第3折曲げ部との屈曲箇所が第1側縁と同一平面上に位置し、該第2側縁が、該少なくとも一つの第6折曲げ部との間に離間距離を有するように該第5折曲げ部上に重ねられることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項15】
前記折畳みシート体は、互いに相対する第1表面と第2表面を有し、前記保持部材が該第1表面に連結され、前記第2折曲げ部と第3折曲げ部が、該第2表面で互いに対向するように折り曲げられ、前記第4折曲げ部と第3折曲げ部が、該第2表面で互いに対向するように折り曲げられ、前記第1折曲げ部が、該第2表面において重ねられていることを特徴とする請求項14に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項16】
前記折り畳み式スタンドは、それぞれが前記複数の折曲げ部内に設置される磁気部材を複数含むことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項17】
前記複数の折曲げ部は、前記第2折曲げ部、第4折曲げ部、第5折曲げ部及び第6折曲げ部と相対するように前記第3折曲げ部に隣接する、少なくとも一つの第7折曲げ部を含むことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項18】
前記複数の折り畳み状態のうちの一つにおいて、前記折畳みシート体は、前記第7折曲げ部が、前記第3折曲げ部、第6折曲げ部、第2折曲げ部、第5折曲げ部及び第4折曲げ部を取り囲んで前記第1折曲げ部に重ねられることにより、前記携帯情報端末を包み込むことを特徴とする請求項17に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項19】
前記第3折曲げ部は、U字状を呈すると共に、互いに屈曲可能に連結される第1副折曲げ部と第2副折曲げ部とを含み、該第1副折曲げ部が前記第2折曲げ部に隣接し、該第1副折曲げ部の他方側及び該第2副折曲げ部が前記第4折曲げ部に隣接することを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式スタンド。
【請求項20】
前記第4折曲げ部は、互いに屈曲可能に連結される第3副折曲げ部と第4副折曲げ部を含み、該第3副折曲げ部が、前記第1折曲げ部、第4副折曲げ部、第1副折曲げ部及び第2副折曲げ部の間に隣接するように、かつ前記一対の切り込みのうちの一つを挟んで前記第5折曲げ部と対向するように配置され、該第4副折曲げ部が、該第1折曲げ部、第1副折曲げ部、第2副折曲げ部及び第3副折曲げ部の間に隣接するように、かつ該第2副折曲げ部と対称的に配置され、該第2副折曲げ部は該第1副折曲げ部に対して折り曲げられて屈曲箇所を形成し、該第4副折曲げ部は該第3副折曲げ部に対して折り曲げられて他方の屈曲箇所を形成し、前記携帯情報端末は、その側縁、該屈曲箇所及び該他方の屈曲箇所によって立設支持されることを特徴とする請求項19に記載の折り畳み式スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンドに関し、特に、折り畳み式スタンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末を机などの平面に立てて、消費者に操作や視聴しやくするために、携帯情報端末の後ろにデスクトップスタンドを設置するか、支持作用を有するサポーターや保護ケースをつけることが多い。このような支持手段の多くは、基本的な支持効果を提供しながら、視野角の調整機能や折り畳み機能も有することにより、多様な使用形態に変更することができる。
【0003】
しかしながら、上述したような支持手段は、携帯情報端末の立て掛けを補助しているだけであり、つまり、立てられている携帯情報端末は、自身の機体が机などの平面に寄り掛かる必要があり、これにより、携帯情報端末の操作または視野角が依然として平面の高さ及び形によってかなり制限されているので、使用者はそれを自由に調整することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、携帯情報端末を支持する複数の折り畳み状態を有すると共に、複数の折り畳み状態のうちの少なくとも一つの状態で携帯情報端末を机などの平面から離れるように支持することができる、折り畳み式スタンドを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、携帯情報端末に適用する折り畳み式スタンドを提案しており、当該折り畳み式スタンドは、折畳みシート体と、保持部材とを備え、
前記折畳みシート体は、一対の切り込みと複数の折曲げ部とを含み、該複数の折曲げ部が互いに相対的に折り曲げられることにより、展開状態および複数の折り畳み状態のうちの一つとなり、該展開状態において、該一対の切り込みの間に位置する一部の該複数の折曲げ部によってストリップ構造体が形成され、該一対の切り込み及びストリップ構造体を囲む他の部分の該複数の折曲げ部によってループ構造体が形成され、該複数の折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、該ストリップ構造体とループ構造体が、該一対の切り込みに沿って互いに分離し、
前記保持部材は、その一部が前記折畳みシート体に連結されると共に、他の部分が該折畳みシート体から分離しており、前記携帯情報端末が該保持部材に着脱自在に保持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
上述したように、本発明に係る折り畳み式スタンドは、折畳みシート体と、携帯情報端末を保持するための保持部材とから構成され、ここでの折畳みシート体は、一対の切り込みと複数の折曲げ部を備え、それらの折曲げ部により二重的に構成可能なストリップ構造及びループ構造を形成し、保持部材はループ構造の片側にある折曲げ部上に設置される。このような構成により、ループ構造及びストリップ構造は、それらの折曲げ部を折り曲げることにより複数の折り畳み状態に切り替えることができる。それらの折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、ループ構造とストリップ構造とを切り込みに沿って互いに離間するように折り曲げると、当該ループ構造の一方側が机などの平面上に位置すると共に、一部のループ構造とストリップ構造が支持手段として機能し、すると、当該ループ構造の他方側と、その上の保持部材及び保持されている携帯情報端末とが机などの平面から離れるように支持されており、その結果、携帯情報端末の操作または視野角は、平面の高さ及び形の制限から解放され、使用者はそれを自由に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の好適な実施例の折り畳み式スタンドの分解図である。
図2図1の折畳みシート体を他の角度から見た図である。
図3】本発明の折り畳み式スタンドと携帯情報端末との取付状態を示す模式図である。
図4】本発明の折り畳み式スタンドの複数の折り畳み状態を示す図である。
図5】本発明の折り畳み式スタンドの複数の折り畳み状態を示す図である。
図6】本発明の折り畳み式スタンドの複数の折り畳み状態を示す図である。
図7】本発明の折り畳み式スタンドの複数の折り畳み状態を示す図である。
図8】本発明の折り畳み式スタンドの複数の折り畳み状態を示す図である。
図9】立設支持される状態にある本発明の折り畳み式スタンドと携帯情報端末とを示す図である。
図10】本発明の折り畳み式スタンドの使用状態の一つを示す図である。
図11】本発明の他の実施例の折り畳み式スタンドと携帯情報端末を示す模式図である。
図12図11の分解図である。
図13図12の折り畳み式スタンドの複数の折り畳み状態の一つを示す図である。
図14】立設支持される状態にある図12の折り畳み式スタンドのと携帯情報端末とを示す図である。
図15図12の折り畳み式スタンドを逆折りにした状態を示す図である。
図16】本発明の他の実施例の折り畳み式スタンドと携帯情報端末との使用状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は本発明の一つの実施例の折り畳み式スタンドを示す分解図である。図2図1の折畳みシート体を他の角度から見た図である。図3は本発明の折り畳み式スタンドと携帯情報端末との取付状態を示す模式図である。図1図3に示すように、携帯情報端末200(本実施例においてはタブレットを一例として挙げる)に適用する本発明の折り畳み式スタンド100は、携帯情報端末200に対して保護効果をもたらすと共に、複数の折り畳み状態を有する。折り畳み式スタンド100は、折畳みシート体110と保持部材120を備える。折畳みシート体110は、一対の切り込みC1、C2と複数の折曲げ部を含み、それらの折曲げ部が互いに相対的に折り曲げられることにより、展開状態および複数の折り畳み状態のうちの一つとなる。図1及び図2は、折り畳み式スタンド100の異なる表面における展開状態を示すものである。図3は、複数の折り畳み状態のうちの一つの状態を示すものである。
【0009】
図1及び図2に示すように、本実施例の折り畳み式スタンド100は、複数の折曲げ部の内にそれぞれ設置された磁気部材130をさらに備え、これにより、折り畳み時に磁気吸引力を与え、折曲げ部同士が互いに磁気吸着して位置決めされる。内蔵されている磁気部材130を表示するため、本実施例では、図2に示すように、磁気部材130を破線で表す。また、隣接する両折曲げ部は、一点鎖線で表され、実際の使用時に、任意の隣接する両折曲げ部がこの一点鎖線に沿って折り曲げられる。
【0010】
ここで、それらの折曲げ部は、順に環状に配列されてループ構造体RNを形成する第1折曲げ部F1、第2折曲げ部F2、第3折曲げ部F3、第4折曲げ部F4、及び、互いに隣接してストリップ構造体TRを形成する第5折曲げ部F5、少なくとも一つの第6折曲げ部(ここでは、一例として二つの第6折曲げ部F61、F62を有する実施形態が挙げられる。第6折曲げ部F61、F62は、ブロックF6を構成すると共に、互いに相対的に折り曲げ可能である)を含み、第5折曲げ部F5が第1折曲げ部F1と隣接し、第6折曲げ部F61、F62が第3折曲げ部F3と第5折曲げ部F5との間に隣接するように配置されている。
【0011】
尚、本実施例において、切り込みC1、C2は、区域C11、C12、C21、C22に区画される。第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4は、切り込みC1、C2の一部(区域C11、C21)を挟んで第5折曲げ部F5の相対両側に配置される。第6折曲げ部F61、F62は、切り込みC1、C2の他の部分(区域C12、C22)によって、第3折曲げ部F3の他の部分から分離している。
【0012】
図1及び図2に示すように、折畳みシート体110は、互いに相対する第1表面S1と第2表面S2を有する。展開状態において、第5折曲げ部F5と第6折曲げ部F61、F62は、切り込みC1、C2との間にあるストリップ構造体TRを構成すると共に、順に環状に配列されてループ構造体RNを構成する第1折曲げ部F1、第2折曲げ部F2、第3折曲げ部F3及び折曲げ部F4は、切り込みC1、C2及びストリップ構造体TRの外周を取り囲んでいる。第3折曲げ部F3は、U字状を成し、第1折曲げ部F1、第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4は他方のU字状を成し、両U字状は互いの開放端が対向するように連結されている。
【0013】
さらに、保持部材120は、第1折曲げ部F1に連結される結合部121と、結合部121及び第1折曲げ部F1から第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4に向かって延伸する延出部122とを含む。携帯情報端末200は、その第3表面S3を介して前記結合部121、延出部122に取り付けられているが、取付け手段については、特に制限されていないが、例えば、貼付け手段や係合手段、磁気吸引手段などを介してもよい。図示していない他の実施例では、保持部材が携帯情報端末200を収容する保護ケースまたは保護カバーであってもよい。尚、保持部材120は、その結合部121のみを介して折畳みシート体110に連結されると共に、その延出部122が折畳みシート体110から分離するように構成されることが好ましい。
【0014】
また、図3に示すように、本実施例の折り畳み式スタンド100は、携帯情報端末200と結合された後、携帯情報端末200の第3表面S3に、複数の折り畳み状態のうちの二つ折り状態で折り畳んで取り付けられている。すなわち、折畳みシート体110の第2表面S2は、第1折曲げ部F1の一部のみが露出するように、二つに折り重ねられている一方、折畳みシート体110の第1表面S1の一部は、携帯情報端末200の第3表面S3に取り付けられており、第1表面S1の他の一部は、前述第2表面S2における第1折曲げ部F1の一部と共に露出している。ここで、携帯情報端末200の第4表面S4は表示ディスプレイのスクリーンである。従って、折り畳み式スタンド100は、携帯情報端末200の第3表面S3上に取り付けられたものとみなすことができる。さらに、携帯情報端末200は、相対する第1側縁L1と第2側縁L2を有し、実装時には、保持部材120の結合部121(図1及び図2を参照して、図3では第1折曲げ部F1によって遮蔽されているため、図面には見えない)が携帯情報端末200の第2側縁L2に位置合わせされる。
【0015】
図4図8は、本発明の折り畳み式スタンドの複数の折り畳み状態を示すものである。まず、図4を参照しながら図1又は図2と比較してみると、図4の折り畳み状態においては、ストリップ構造体TRとループ構造体RNは、切り込みC1、C2に沿って互いに分離しており、携帯情報端末200は保持部材120に保持されており、保持部材120は、その結合部121が折畳みシート体110に連結されると共に、保持部材120の延出部122が折畳みシート体110から分離している。
【0016】
詳しく説明すると、第1折曲げ部F1は第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4上に重なるように折り重ねられており、第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4は第3折曲げ部F3に対して折り曲げられており、第5折曲げ部F5は、第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4から離間するように折り曲げられており、このように、第2折曲げ部F2、第4折曲げ部F4及び第5折曲げ部F5が第3折曲げ部F3上に立設支持されると共に、第1折曲げ部F1は第2折曲げ部F2、第4折曲げ部F4及び第5折曲げ部F5の支持によって第3折曲げ部F3の上方に支持されている。本折り畳み状態においては、第1折曲げ部F1の屈曲方向と第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4の屈曲方向とは反対方向であり、第6折曲げ部F62は第3折曲げ部F3上に重ねられることにより、ループ構造体RNの一方側である第3折曲げ部F3を介して机などの平面上に載置されると共に、ストリップ構造体TR(主に第5折曲げ部F5)及び一部のループ構造体RN(第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4)は支持手段として、ループ構造体RNの他方側(第1折曲げ部F1)と、その上の保持部材120及び携帯情報端末200とを机などの平面から離れるように支持することができる。このように、携帯情報端末200の第2側縁L2は、第3折曲げ部F3(机などの平面)に対して高低差h1が生じるので、携帯情報端末200を持ち上げて保持する効果をもたらす。
【0017】
図4に示すように、保持部材120の結合部121は、第1折曲げ部F1が折り返されることにより第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4上に重ねられ、また、前記磁気部材130の設置によって第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4上に磁気吸着して位置決めされ、その結果、携帯情報端末200を図4に示すような姿勢で保持することができる。また、保持部材120の延出部122は、折畳みシート体110と分離しているので、図4に示す折り畳み状態のように、第2折曲げ部F2、第4折曲げ部F4及び第5折曲げ部F5からスムーズに離脱することができる。
【0018】
尚、第5折曲げ部F5は把持部として利用することもでき、使用者が折り畳み式スタンド100及びその上の携帯情報端末200を自由に持ち上げることができることにより、他の使用態様として利用できるほか、設置位置の調整も容易となる。
【0019】
次に、図5に示すように、折畳みシート体110の折り畳みにより携帯情報端末200の設置位置を調整する。詳しく説明すると、図5に示すように、携帯情報端末200は、第1折曲げ部F1を介して第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4から離れるように第5折曲げ部F5に向かってひっくり返された。すなわち、使用者が第1折曲げ部F1と第2折曲げ部F2、第4折曲げ部F4との間の磁気吸引力に抗して多少の力を入れて第1折曲げ部F1を反転させることにより、第1側縁L1と第3折曲げ部F3とが同一平面上に位置され、別の折り畳み状態となる。図4図5を比較すると、両者の折り畳み状態は似ているが、携帯情報端末200が持ち上げられているか否かの点について異なる。前述した折り畳み式スタンド100の構造的特徴により、折り畳み式スタンド100に取り付けられた携帯情報端末200は、図4及び図5に示した二つの異なる利用形態の間で切り換えることができる。このように、携帯情報端末200は、互いに対面する使用者の間でも便利に利用することができる。
【0020】
さらに、図6及び図7を参照しながら図4と比較して説明すると、図4に示す第5折曲げ部F5と第3折曲げ部F3(机などの平面に相当する)との間のなす角度θ1とは異なり、図6図7は、二つの異なる角度(角度θ2及び角度θ3)を示している。ここでは、角度θ3は角度θ1よりも小さく、角度θ1は角度θ2よりも小さい。支持角度の違いは、本実施例の二つの第6折曲げ部F61、F62によって構成された屈曲可能なブロックF6が三つの折り畳み状態で切り替わることによって生じる。図1又は図2に示すように、第6折曲げ部F62、第6折曲げ部F61及び第5折曲げ部F5が、第3折曲げ部F3から第1折曲げ部F1に向かう方向に沿って順に隣接してストリップ構造体TRを形成する。図4に示すように、第6折曲げ部F61が第6折曲げ部F62上に重ねられると共に第6折曲げ部F62が第3折曲げ部F3上に重ねられており、このような構造により前記角度θ1が形成される。また、図6に示すように、両第6折曲げ部F61、F62は、互いに重なるように折り重ねられると共に第3折曲げ部F3の内側に位置しており、このような構造により前記角度θ2が形成される。さらに、図7に示すように、第6折曲げ部F62が第3折曲げ部F3上に重ねられると共に、第6折曲げ部F61が第3折曲げ部F3の外側に位置しており、このような構造により前記角度θ3が形成される。
【0021】
図8に示すように、本実施例の折畳みシート体110は、前述した折畳みシート体110の第1表面S1を折り曲げ基準面としての折り畳み方とは異なり、その第2表面S2を折り曲げ基準面としている。図4を同時に参照すると、二つの図面に示す第1表面S1と第2表面S2によって、その違いが分かる。
【0022】
図4に示す折り畳み状態において、第2折曲げ部F2と第3折曲げ部F3は、第1表面S1で互いに対向するように折り曲げられ、第4折曲げ部F4と第3折曲げ部F3は、第1表面S1で互いに対向するように折り曲げられている。それに対して、図8に示す折り畳み状態では、第1折曲げ部F1は、第5折曲げ部F5上に重なるように折り重ねられ、第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4は、第3折曲げ部F3に対して折り曲げられ、第5折曲げ部F5は、第2折曲げ部F2及び第4折曲げ部F4から離間するように折り曲げられ、第6折曲げ部F61、F62は、第3折曲げ部F3上に重ねられ、これにより、第2折曲げ部F2、第4折曲げ部F4と、第3折曲げ部F3との間の屈曲箇所は、携帯情報端末200の第1側縁L1と同一平面上に位置し、机などの平面上に載置することができ、また、第2側縁L2は、第6折曲げ部F61、F62との間に離間距離を有するように第5折曲げ部F5上に重ねられている。この時、第2折曲げ部F2と第3折曲げ部F3は、第2表面S2で互いに対向するように折り曲げられ、第4折曲げ部F4と第3折曲げ部F3は、第2表面S2で互いに対向するように折り曲げられ、第1折曲げ部F1は、第2表面S2において重ねられている。図8に示すような折り畳み状態にある携帯情報端末200は、使用者に対して描画モードを呈している。
【0023】
図9は、折り畳み式スタンド及び携帯情報端末の立設状態を示すものである。図9を参照しながら図5と比較してみると、両者は同じ折り畳み状態であるが、異なる支持方法を呈する。図9に示すように、携帯情報端末200は、相対する第3側縁L3及び第4側縁L4を有し、それぞれが第1側縁L1と第2側縁L2に隣接するように第1側縁L1と第2側縁L2との間に位置する。この折り畳み状態において、第3側縁L3は、第4折曲げ部F4と第3折曲げ部F3との屈曲箇所に近隣し、第4側縁L4は、第2折曲げ部F2と第3折曲げ部F3との屈曲箇所に近隣し、机などの平面に立っている。これにより、携帯情報端末200は立設支持されているが、第3側縁L3と第4折曲げ部F4、第3折曲げ部F3の間の屈曲箇所とを介して机などの平面に立設支持されることもできる。
【0024】
図10は、折り畳み式スタンドの使用状態の一つを示すものである。図10を参照しながら図1又は図2と比較してみると、前記折畳みシート体110のループ構造体RNとストリップ構造体TRは、切り込みC1、C2に沿って分離するように折り曲げられて、使用者の腕が通ることのできる開口を形成する。これにより、折り畳み式スタンド100及び携帯情報端末200とを使用者の腕に掛けることが可能となり、使用者の視聴及び操作を容易にする。尚、図示していない別の実施例において、図10に示す折り畳み式スタンド100は、そのループ構造体RN及びストリップ構造体TRが分離していない状態を呈し、この状態で、磁気部材130が内蔵された第3折曲げ部F3と共に、折り畳み式スタンド100及び携帯情報端末200を磁気を有する壁面上に磁気吸着させることができる。
【0025】
図11は、本発明の他の実施例の折り畳み式スタンドと携帯情報端末を示す模式図である。図12は、図11の構成要素を示す分解図である。図13は、図12に示している折り畳み式スタンドの複数の折り畳み状態の一つを示すものである。図11図13に示すように、この実施例の折り畳み式スタンド300は、前述した実施例と同様に、折畳みシート体310及び保持部材320を備え、折畳みシート体310は、複数の折曲げ部及び一対の切り込みC3、C4を含み、ここでの切り込みC3、C4も同じく区域C31、C32、C41、C42に区画され、また、保持部材320は、結合部321及び延出部322を含み、第1折曲げ部B1、第2折曲げ部B2、第3折曲げ部B3及び第4折曲げ部B4によってループ構造体RN1が形成され、第5折曲げ部B5及び第6折曲げ部B61、B62によってストリップ構造体TR1が形成される。本実施例でのブロックB6も、二つの第6折曲げ部B61、B6によって構成される。尚、前述した実施例と同様の構造的特徴については、ここではその説明を省略する。
【0026】
その相違点については、本実施例の複数の折曲げ部は、少なくとも一つの第7折曲げ部をさらに含む点である。ここでは、二つの第7折曲げ部E1、E2を有する実施形態を例として挙げる。また、ここでの第7折曲げ部E1、E2によって折り曲げ可能なブロックEXが形成される。具体的に述べると、第7折曲げ部E1、E2は、第2折曲げ部B2、第4折曲げ部B4、第5折曲げ部B5及び第6折曲げ部B61、B62と相対するように第3折曲げ部B3に隣接している。簡単に言えば、第7折曲げ部E1が、第3折曲げ部B3と第7折曲げ部E2との間に隣接するように配置されており、第7折曲げ部E1、E2は、第3折曲げ部B3を挟んで第2折曲げ部B2、第4折曲げ部B4、第5折曲げ部B5及び第6折曲げ部B61、B62の相対する側に配置される。ここで、第7折曲げ部E1は、折畳みシート体310の延長構造と見なすことができる。図11に示すように、折畳みシート体310は、第7折曲げ部E1、E2が、第3折曲げ部B3、第6折曲げ部B61、B62、第2折曲げ部B2、第5折曲げ部B5及び第4折曲げ部B4を取り囲んで第1折曲げ部B1上に重ねられることにより、携帯情報端末200を包み込んで収容する。図12に示すように、折畳みシート体310は、図11に示す携帯情報端末200を、周回するように折り畳まれた折畳みシート体310内に収容できるように、第2折曲げ部B2、第5折曲げ部B5、第4折曲げ部B4、第6折曲げ部B61、B62と第3折曲げ部B3との間に緩衝部BFが設けられる。
【0027】
次に、図13に示すように、本実施例の折り畳み式スタンド100は、図4の折り畳み式スタンド100が採用する折り畳み状態と同様の折り畳み状態を呈し、これにより、携帯情報端末200の第2側縁L2と机などの平面との間に高低差h2が生じ、また、図4図7に示すような折り畳み状態の間で切り替えることもできるので、ここでは、その折り畳み状態の変換についての説明を省略する。
【0028】
図14は、図12に示す折り畳み式スタンドと携帯情報端末が立てる状態を示すものである。図12及び図14に示すように、第3折曲げ部F3はU字状を呈すると共に、互いに屈曲可能に連結される第1副折曲げ部B31と第2副折曲げ部B32を含み、第1副折曲げ部B31は、第2折曲げ部B2に隣接し、第1副折曲げ部B31の他方側と第2副折曲げ部B32とは、第4折曲げ部B4に隣接する。第4折曲げ部B4は、互いに屈曲可能に連結される第3副折曲げ部B41と第4副折曲げ部B42を含み、第3副折曲げ部B41は、第1折曲げ部B1に隣接すると共に、緩衝部BFを挟んで第1副折曲げ部B31、第2副折曲げ部B32と対向するように、かつ第2副折曲げ部B32と対称的に配置される。
【0029】
図14に示すように、第2副折曲げ部B32は、第1副折曲げ部B31に対して折り曲げられて屈曲箇所を形成し、第4副折曲げ部B42は、第3副折曲げ部B41に対して折り曲げられて他の屈曲箇所を形成する。携帯情報端末200は、第4側縁L4と前記屈曲箇所と前記他の屈曲箇所によって机などの平面上に立設支持されることができ、このように、図9に示すような立設状態を呈することができる。
【0030】
図15は、図12に示す折り畳み式スタンドを逆折りにした状態を示すものである。図15を参照しながら図12又は図13と比較してみると、この実施例の折畳みシート体310は、互いに相対する両表面S1a、S2aを有し、携帯情報端末200は保持部材320を介して表面S1aに結合される。図13は、表面S1aを内側にして携帯情報端末200に持ち上げる作用を与える折り畳み状態を示すものである。これに対して、図15に示す折り畳み状態では、表面S2aを内側にすることに変更し、この時、携帯情報端末200は持ち上げられておらず、その第1側縁L1と第1副折曲げ部B31、第7折曲げ部E1、E2は同一平面(机上平面)にあり、つまり、本実施例と図13との携帯情報端末200は上下が反転している。
【0031】
図16は、本発明の他の実施例の折り畳み式スタンドと携帯情報端末との使用状態を示す模式図である。図16を参照しながら図13と比較してみると、本実施例の折り畳み式スタンド400は、前述の表面S1a、S2aと同じである二つの相対する表面S1b、S2bを有するが、その折曲げ部B11が、前述の第2折曲げ部B2と第1折曲げ部B1と第3副折曲げ部B41とを一体に成形した構造体であって、回転不能(反転不能)である点で前述の実施例と異なる。すなわち、前述の実施例では、図12に示すように、第2折曲げ部B2、第5折曲げ部B5、第3副折曲げ部B41がそれぞれ、B1から離間するように構成されることにより、第1折曲げ部B1は反転可能であり、それに対し、本実施例の一体化した折曲げ部B11は、前述の第2折曲げ部B2、第3副折曲げ部B41まで延在する一体形成の構造体に相当するものであるので、前述の反転操作を不能にする。また、本実施例の保持部材420は、携帯情報端末200を磁気吸着可能な磁気部材からなるものであるので、携帯情報端末200の平面(机上平面)に対する高さを使用者の使用状況に応じて調整することができ、つまり、調整携帯情報端末200と折り畳み式スタンド400との相対的な結合位置を任意に調整することができる。
【0032】
上述したように、本発明に係る折り畳み式スタンドは、折畳みシート体と、携帯情報端末を保持するための保持部材とから構成され、ここでの折畳みシート体は、一対の切り込みと複数の折曲げ部を備え、それらの折曲げ部により二重的に構成可能なストリップ構造及びループ構造を形成し、保持部材はループ構造の片側にある折曲げ部上に設置される。このような構成により、ループ構造及びストリップ構造は、それらの折曲げ部を折り曲げることにより複数の折り畳み状態に切り替えることができる。それらの折り畳み状態の少なくとも一つの状態において、ループ構造とストリップ構造とを切り込みに沿って互いに離間するように折り曲げると、当該ループ構造の一方側が机などの平面上に位置すると共に、一部のループ構造とストリップ構造が支持手段として機能し、すると、当該ループ構造の他方側と、その上の保持部材及び保持されている携帯情報端末とが机などの平面から離れるように支持されており、その結果、携帯情報端末の操作または視野角は、平面の高さ及び形の制限から解放され、使用者はそれを自由に調整することが可能となる。
【符号の説明】
【0033】
100、300、400 折り畳み式スタンド
110、310 折畳みシート体
120、320、420 保持部材
121、321 結合部
122、322 延出部
130 磁気部材
200 携帯情報端末
BF 緩衝部
B11 一体化した折曲げ部
B31 第1副折曲げ部
B32 第2副折曲げ部
B41 第3副折曲げ部
B42 第4副折曲げ部
C1、C2、C3、C4 切り込み
C11、C12、C21、C22、C31、C32、C41、C42 区域
E1、E2 第7折曲げ部
EX ブロック
F1、B1 第1折曲げ部
F2、B2 第2折曲げ部
F3、B3 第3折曲げ部
F4、B4 第4折曲げ部
F5、B5 第5折曲げ部
F6、B6 ブロック
F61、F62、B61、B62 第6折曲げ部
h1、h2 高低差
L1 第1側縁
L2 第2側縁
L3 第3側縁
L4 第4側縁
RN、RN1 ループ構造体
S1a、S2a、S1b、S2b 表面
S1 第1表面
S2 第2表面
S3 第3表面
S4 第4表面
TR、TR1 ストリップ構造体
θ1、θ2、θ3 角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【外国語明細書】