IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ミクシィの特許一覧

特開2023-140630情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023140630
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20230928BHJP
【FI】
G06Q50/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046561
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】池田 武史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC54
(57)【要約】
【課題】他の投票者の投票内容に基づく投票をすることが適切でない場合に投票が行われることを抑制する。
【解決手段】情報処理装置20は、他のユーザの競技への投票内容に基づいて競技に投票する第1ユーザから、他のユーザとして第2ユーザの指定を受け付けるユーザ受付部211と、第2ユーザから競技に対する投票を受け付ける投票受付部212と、第1ユーザから第2ユーザの指定を受け付けた後に投票受付部212が第2ユーザの投票を受け付けた場合、所定の評価条件により第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票を実行するか否かを決定する決定部214と、を有する。
【選択図】図6

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他のユーザの競技への投票内容に基づいて前記競技に投票する第1ユーザから、前記他のユーザとして第2ユーザの指定を受け付けるユーザ受付部と、
前記第2ユーザから前記競技に対する投票を受け付ける投票受付部と、
前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記投票受付部が前記第2ユーザの投票を受け付けた場合、所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かを決定する決定部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記第2ユーザに関する情報は、前記第2ユーザの競技への投票内容と前記競技の競技内容とを示す投票履歴を含み、
前記決定部は、前記第2ユーザの競技への投票が、前記投票履歴が示す前記第2ユーザの複数の過去の投票のうち的中した投票に対応するか否かに基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かを決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記第1ユーザから取得した投票をする条件である前記評価条件により前記第2ユーザの投票履歴が示す前記第2ユーザの投票を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票を実行するか否かを決定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、前記投票受付部が受け付けた前記第2ユーザの投票において選択された賭式が、前記投票履歴が示す前記第2ユーザの複数の過去の投票のうち的中した投票において前記第2ユーザが選択した賭式に含まれる場合に、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行することを決定する、
請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価する評価部を有し、
前記評価部は、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記投票受付部が前記第2ユーザから受け付けた第1投票の結果に基づいて、前記評価条件を更新する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記決定部は、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記投票受付部が前記第2ユーザから受け付けた第1投票の結果が的中したことを示す場合に、前記第1投票と関連する前記第2ユーザの第2投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価する評価部を有し、
前記評価部は、前記第2ユーザに関する情報を評価する際に、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付ける前に前記第2ユーザが競技に対する投票をした結果よりも、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後の所定期間中に前記第2ユーザが競技に対する投票をした結果を優先した評価条件に更新する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記決定部は、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記第2ユーザが競技に対する投票をした結果に応じて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票の所定価値を変化させる、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記決定部は、前記第1ユーザの投票における払戻価値の合計が閾値以上である場合、前記第2ユーザが投票可能な競技に対する前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票において予め設定された所定価値に、前記払戻価値の一部又は全部を上乗せする、
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、所定の期間に開催される競技に対する投票が的中する確率が相対的に高いと予想される複数の前記第2ユーザを特定し、特定した複数の前記第2ユーザに関する情報を前記第1ユーザに通知する通知部をさらに有する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記通知部は、複数の前記第2ユーザのうち前記第1ユーザが過去の投票において指定した1以上の前記第2ユーザを示す情報を、前記第1ユーザに通知する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記通知部は、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた場合、前記第2ユーザの投票に基づいて前記第1ユーザが投票を実行することを示す情報を前記第2ユーザに通知する、
請求項10又は11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記ユーザ受付部は、前記第2ユーザの指定に関連付けて、当該投票において使用する所定価値の量を受け付け、
前記通知部は、前記所定価値の量を前記第2ユーザに通知する、
請求項10から12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記ユーザ受付部は、前記第1ユーザから、複数の前記第2ユーザの指定と、複数の前記第2ユーザの優先度と、を受け付け、
前記決定部は、前記投票受付部が受け付けた複数の前記第2ユーザの複数の投票を評価した結果に基づいて選択した1以上の前記第2ユーザのうち、前記優先度に基づいて選択した前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行することを決定する、
請求項1から13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記ユーザ受付部は、前記第1ユーザから複数の前記第2ユーザの指定を受け付け、
前記決定部は、前記第1ユーザから複数の前記第2ユーザの指定を受け付けた後に行われる競技に対応する、複数の前記第2ユーザが過去に投票をした競技を特定し、特定した競技への複数の前記第2ユーザの投票内容を評価した結果に基づいて、複数の前記第2ユーザのうち1以上の前記第2ユーザを選択し、選択した前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行することを決定する、
請求項1から14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
他のユーザの競技への投票内容に基づいて前記競技に投票する第1ユーザから、コンピュータが前記他のユーザとして第2ユーザの指定を受け付けるステップと、
前記第2ユーザからコンピュータが前記競技に対する投票を受け付けるステップと、
前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に、前記投票を受け付けるステップにおいて前記第2ユーザの投票を受け付けた場合、所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かをコンピュータが決定するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータに、
他のユーザの競技への投票内容に基づいて前記競技に投票する第1ユーザから、前記他のユーザとして第2ユーザの指定を受け付けるステップと、
前記第2ユーザから前記競技に対する投票を受け付けるステップと、
前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に、前記投票を受け付けるステップにおいて前記第2ユーザの投票を受け付けた場合、所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かを決定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、競技に投票する投票者が、他の投票者の投票内容に基づく投票をすることを予約できる投票装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-018612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の投票装置においては、予約をした投票が必ず行われる。したがって、予約した他の投票者の投票内容に基づく投票をすることが適切でないと判明したとしても、そのまま投票が行われてしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、他の投票者の投票内容に基づく投票をすることが適切でない場合に投票が行われることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、他のユーザの競技への投票内容に基づいて前記競技に投票する第1ユーザから、前記他のユーザとして第2ユーザの指定を受け付けるユーザ受付部と、前記第2ユーザから前記競技に対する投票を受け付ける投票受付部と、前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記投票受付部が前記第2ユーザの投票を受け付けた場合、所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かを決定する決定部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、他の投票者の投票内容に基づく投票をすることが適切でない場合に投票が行われることを抑制するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図2】公開ユーザを指定する画面の一例を示す。
図3】乗っかり投票予約を実行する画面の一例を示す。
図4】情報端末10のハードウェア構成を示す図である。
図5】情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。
図6】情報処理装置20の機能ブロック構成例を示す図である。
図7】記憶部22に記憶された競技情報の一例を示す図である。
図8】記憶部22に記憶された投票履歴情報の一例を示す図である。
図9】記憶部22に記憶された評価条件情報の一例を示す図である。
図10】情報処理装置20における動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<情報処理システム1の概要>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、1以上の情報端末10(第1情報端末10-1、第2情報端末10-2、第3情報端末10-3)と、情報処理装置20とを備える。複数の情報端末10及び情報処理装置20は、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)、又は移動体通信網のネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0010】
情報端末10は、情報処理システム1においてサービスを利用する利用者(以下、「ユーザ」という)が使用する端末であり、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。サービスは、例えば競技への投票を受け付けるベッティングサービスである。
【0011】
情報端末10には、例えばユーザがサービスを利用するための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」という)がインストールされている。ユーザは、専用アプリを介して、競技における投票対象に投票をしたり投票対象を他のユーザに公開したりすることができる。
【0012】
競技は、例えば競輪、オートレース、競馬、競艇、ドッグレース、自動車レース等の着順を競うレースや、野球、ラグビー、サッカー等の試合、又はエレクトロニック・スポーツであり、投票対象に対してユーザが投票可能な競技である。投票対象は、ユーザが所定価値を投票する対象であり、投票対象の候補となる複数の競技体(競技者、競技車体、競技チーム又は動物を含む)のうち、勝利するとユーザが予想する競技体と賭式との組合せにより定められる。所定価値は、金銭、電子通貨又はポイントのように、ユーザが物品又はサービスを得るために使用可能な有形物又は無形物である。
【0013】
賭式は、例えば「2連単」又は「3連複」のような投票方式である。2連単とは、1着と2着の競技体を着順どおりに予想することである。ユーザは、例えば「1着が5番、2着が3番」のように予想する。この場合、組番は、例えば「5-3」のように示される。3連複とは、着順を問わずに1着から3着までに入る競技体を予想することである。ユーザは、例えば「1番、2番及び5番」のように予想する。この場合、組番は、例えば「1-2-5」のように示される。
【0014】
情報処理装置20は、例えばコンピュータであり、一又は複数の物理的なサーバから構成されている。情報処理装置20は、ハイパーバイザ(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。情報処理装置20は、ユーザから競技に対する投票を受け付けたり、ユーザが投票をした投票対象を他のユーザが閲覧できるようにしたりするための装置である。
【0015】
情報処理装置20は、例えばユーザが投票をした投票対象を当該ユーザの指示に基づいて他のユーザに公開する。以下の説明においては、他のユーザに投票対象を公開したユーザを「公開ユーザ」という。情報処理装置20は、公開された投票対象を閲覧した他のユーザから、公開された投票対象に一致又は類似する投票対象を含む投票(以下、「乗っかり投票」という)を受け付ける。情報処理装置20は、公開ユーザが投票対象を公開する前に、公開ユーザの投票対象に乗っかり投票をする予約(以下、「乗っかり投票予約」という)を他のユーザから受け付ける。以下の説明においては、乗っかり投票予約をした他のユーザを「予約ユーザ」という。情報処理装置20は、公開ユーザが競技に投票をした後に、予約ユーザの乗っかり投票予約に応じて、公開ユーザの投票対象に基づく予約ユーザの乗っかり投票を実行する。
【0016】
図2及び図3は、情報端末10に表示される乗っかり投票予約をするための画面の一例を示す。図2は、公開ユーザを指定する画面の一例を示す。図2に示す画面には、複数の表示画像151(表示画像151a、表示画像151b、表示画像151c)及び操作用画像152が含まれている。
【0017】
表示画像151は、乗っかり投票予約において指定する公開ユーザに関する情報を含む画像である。図2において、表示画像151には、公開ユーザを示す画像と、公開ユーザのユーザ名を示すテキストデータと、操作用画像が含まれている。情報端末10の予約ユーザは、「詳細」を示す操作用画像を押すことにより、公開ユーザの回収率等の情報を閲覧することができる。回収率は、ユーザが競技に投票した投票金額に対する払戻金額の比率である。情報端末10の予約ユーザは、「予約」を示す操作用画像を押すことにより、乗っかり投票予約をするための公開ユーザの指定をすることができる。
【0018】
操作用画像152は、公開ユーザの閲覧を中止するための操作用画像である。情報端末10は、例えば予約ユーザが操作用画像152を押すことにより、図2に示す画面と異なる画面(例えばベッティングサービスを利用するための専用アプリを起動した直後に表示される画面)を表示する。
【0019】
図3は、乗っかり投票予約を実行する画面の一例を示す。図3に示す画面は、予約ユーザが図2に示す表示画像151に含まれる「予約」を示す操作用画像を押すことにより表示される。図3は、「予約」を示す操作用画像を押すことにより表示された画面を示す。図3に示す画面には、表示領域161、入力領域162、操作用画像163及び操作用画像164が含まれている。
【0020】
表示領域161は、予約ユーザが乗っかり投票予約をする操作をするための領域である。表示領域161には、入力領域162、操作用画像163及び操作用画像164が含まれている。入力領域162は、予約ユーザが所定期間(例えば1日)に開催される競技において公開ユーザに乗っかり投票をするための所定価値(すなわち投票金額)の総額を入力するための領域である。予約ユーザは、入力領域162を押した後に表示される複数の数字を示す画像(例えば1000、2000等の数字を示す画像)のうち投票したい金額と一致する数字を示す画像を押すことにより、投票に使用可能な金額を入力する。情報処理装置20は、例えば、入力された金額の範囲内で、公開ユーザが行った投票と同じ内容の乗っかり投票を実行する。すなわち、情報処理装置20は、入力された金額の範囲内で、公開ユーザが購入した車券又は馬券と同じ種類の車券又は馬券を同じ枚数だけ乗っかり投票を実行する。
【0021】
情報処理装置20は、予約ユーザが入力領域162に入力した金額を、1回の競技で使用してもよく、所定期間に開催される複数の競技それぞれに按分してもよい。具体的には、予約ユーザが入力領域162に2000円を入力し、所定期間に開催される競技の競技数が5である場合、情報処理装置20は、5つの競技のうちの1つで2000円を使用してもよく、5つの競技それぞれに400円を割り当ててもよい。
【0022】
情報処理装置20は、入力された総額を5つの競技に400円ずつ割り当てたにもかかわらず、公開ユーザが所定期間に開催される5つの競技のうち2つの競技に投票をした場合、当該2つの競技それぞれに割り当てた金額(400円)を増やしてもよい。情報処理装置20は、2つの競技に割り当てる金額の総額が、予約ユーザが設定した総額を越えないように、例えば1000円に変更する。
【0023】
操作用画像163は、乗っかり投票予約を実行するための操作用画像である。予約ユーザが操作用画像163を押すことにより、情報端末10がユーザU1のユーザIDに関連付けて所定価値「2000円」を情報処理装置20に送信する。操作用画像164は、乗っかり投票予約を中止するための操作用画像である。情報端末10は、例えば予約ユーザが操作用画像164を押すことにより、図3に示す画面と異なる画面(例えば図2に示す画面)を表示する。
【0024】
ところで、公開ユーザは、投票が的中する確率が高い競技(いわゆる得意な競技)に投票をする場合だけでなく、投票が的中する確率が低い競技(いわゆる不得意な競技)に投票をする場合もある。このような場合、予約ユーザが乗っかり投票予約をした後に公開ユーザが不得意な競技に投票をした場合であっても乗っかり投票を実行されてしまうという問題が生じる。これに対して、情報処理装置20は、公開ユーザの過去の投票を所定の条件により評価した結果に基づいて、予約ユーザの乗っかり投票を実行するか否かを決定する。
【0025】
情報処理装置20がこのように動作することで、情報処理装置20は、公開ユーザが投票をした投票対象が乗っかり投票に適切でないと評価した場合は、乗っかり投票予約が行われているとしても乗っかり投票をしないようにすることができる。その結果、乗っかり投票予約をした予約ユーザは、例えば的中確率が低い投票対象に乗っかり投票がされてしまうことを防げる。
以下、情報端末10及び情報処理装置20の構成及び動作を詳細に説明する。
【0026】
<ハードウェア構成>
図4は、情報端末10のハードウェア構成を示す図である。情報端末10は、プロセッサ11、記憶部12、通信IF(Interface)13、入力デバイス14及び出力デバイス15を有する。
【0027】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0028】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部12は、プロセッサ11が実行するプログラムを記憶する。
【0029】
通信IF13は、ネットワークNを介して情報処理装置20との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF13は、情報処理装置20から受信したデータをプロセッサ11に通知する。また、通信IF13は、プロセッサ11から入力されたデータを情報処理装置20に送信する。
【0030】
入力デバイス14は、例えばユーザから入力操作を受け付ける。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス15は、例えばユーザに対して情報を出力する表示部及び音声出力部等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0031】
図5は、情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置20は、プロセッサ21、記憶部22、通信IF23、入力デバイス24及び出力デバイス25を有する。
【0032】
プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical Processing Unit)であり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0033】
記憶部22は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部22は、プロセッサ21が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部22は、競技に関する競技情報と、公開ユーザが競技に対して投票をした履歴を示す投票履歴と、公開ユーザの投票を評価するための評価条件と、を記憶する。
【0034】
通信IF23は、ネットワークNを介して情報端末10との間で有線通信又は無線通信を行うための通信コントローラを有する。通信IF23は、情報端末10から受信したデータをプロセッサ21に通知する。また、通信IF23は、プロセッサ21から入力されたデータを情報端末10に送信する。
【0035】
入力デバイス24は、例えば情報処理装置20の管理者から入力操作を受け付ける。入力デバイス24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス又はマイクである。出力デバイス25は、例えば情報処理装置20の管理者に対して情報を出力する。出力デバイス25は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ等である。
【0036】
<機能ブロック構成>
図6は、情報処理装置20の機能ブロック構成例を示す図である。プロセッサ21は、ユーザ受付部211と、投票受付部212と、評価部213と、決定部214と、通知部215と、を有する。プロセッサ21は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、ユーザ受付部211、投票受付部212、評価部213、決定部214及び通知部215として機能する。
【0037】
記憶部22は、競技に関する競技情報と、公開ユーザが競技に対して投票をした履歴を示す投票履歴情報と、公開ユーザの投票を評価する際に用いる所定の条件を示す評価条件情報とを記憶する。図7から図9は、記憶部22に記憶された情報の一例を示す図である。
【0038】
図7は、記憶部22に記憶された競技情報の一例を示す図である。図7に示す競技情報においては、競技を識別するための競技識別情報を示す競技IDと競技情報とが関連付けられている。図7に示すように、競技情報には、競技名、開催場所、開催日時、競技グレード、属性、属性を識別するための属性識別情報を示す属性ID及び競技体が少なくとも含まれている。図7においては、開催日時が示す時刻T11から時刻T18に関連付けられた競技が過去の競技を示し、時刻T21から時刻T28に関連付けられた競技が現在の時刻よりも後の時刻に開催される予定の競技を示す。
【0039】
属性は、競技グレード、開催区分(モーニング、通常、ナイター、ミッドナイトなど)又は競技種別(男子競輪、女子競輪など)に応じて決定されている。図5においては、競技グレードが高いことを示す「ビッグレース」、女子競輪を示す「ガールズ競輪」及び開催区分が深夜であることを示す「ミッドナイト」が属性の例として示されている。
【0040】
図8は、記憶部22に記憶された投票履歴情報の一例を示す図である。図8に示す投票履歴情報においては、ユーザIDに関連付けて、投票ID、競技ID、投票日時、賭式、組番、オッズ、投票金額、払戻金額及び訴求フラグが関連付けられている。
【0041】
ユーザIDは、ベッティングサービスを利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報であり、投票IDは、投票を識別するための投票識別情報である。訴求フラグは、投票が的中する確率が高いと予想した公開ユーザが、当該投票を公開する際に当該投票に付与したフラグである。公開された投票を閲覧するユーザは、投票に付与された訴求フラグを参照することにより、公開ユーザが投票に自信をもっているか否かを知ることができる。
【0042】
図9は、記憶部22に記憶された評価条件情報の一例を示す図である。図9に示す評価条件情報においては、評価条件を識別するための評価条件識別情報である評価条件IDと評価条件とが関連付けられている。回収率は、ユーザが競技に投票した投票金額に対する払戻金額の比率である。情報処理装置20は、乗っかり投票予約が行われている場合、例えば図9に示す評価条件により図8に示す公開ユーザの投票履歴を評価した結果に基づいて、当該公開ユーザが公開した投票対象に乗っかり投票をするか否かを決定する。
【0043】
以下、図6に戻って、プロセッサ21により実現される各部の構成を説明する。
ユーザ受付部211は、公開ユーザの競技への投票内容(例えば公開ユーザが公開した投票対象)に基づいて競技に投票する予約ユーザから、公開ユーザの指定を受け付ける。ユーザ受付部211は、例えば、複数の公開ユーザのうち、乗っかり投票予約の対象として指定する公開ユーザを予約ユーザから受け付けることにより、予約ユーザの乗っかり投票予約を受け付ける。
【0044】
具体的には、ユーザ受付部211は、予約ユーザが使用する情報端末10から当該予約ユーザが情報端末10を操作することにより指定した公開ユーザに対応するユーザIDを取得する。ユーザ受付部211は、予約ユーザに対応するユーザIDと予約ユーザが指定した公開ユーザに対応するユーザIDとを関連付けて記憶部22に記憶させることにより、予約ユーザの乗っかり投票予約を受け付ける。
【0045】
ユーザ受付部211は、予約ユーザから、公開ユーザの指定に関連付けて、予約ユーザが予約した乗っかり投票(すなわち公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票)において使用する金銭、電子通貨又はポイント等の所定価値の量を受け付ける。所定価値の量は、指定した公開ユーザへの乗っかり投票において使用する所定価値の量の合計、又は1回の乗っかり投票において使用する所定価値の量の少なくともいずれかを含む。ユーザ受付部211は、予約ユーザの情報端末10から取得した所定価値の量と、予約ユーザに対応するユーザIDと、公開ユーザに対応するユーザIDとを関連付けて記憶部22に記憶させる。
【0046】
ユーザ受付部211は、予約ユーザによる乗っかり投票予約に関連付けて、公開ユーザの投票を評価する際に用いる評価条件の指定を受け付けてもよい。ユーザ受付部211は、例えば図9に示す複数の評価条件のうち1以上の評価条件の指定を受け付ける。一例として、ユーザ受付部211は、公開ユーザの過去の投票における回収率を評価条件の一つとして受け付ける。この場合、ユーザ受付部211は、図9に示す評価条件のうち、回収率に関連する評価条件に対応する評価条件IDを予約ユーザのユーザIDに関連付けて記憶部22に記憶させる。
【0047】
ユーザ受付部211は、予約ユーザから複数の公開ユーザの指定を受け付けてもよい。この場合、ユーザ受付部211は、予約ユーザから、複数の公開ユーザの指定と、複数の公開ユーザの優先度と、を受け付ける。優先度は、予約ユーザが指定した複数の公開ユーザの順位により表されてもよく、予め設定された複数のランク(例えば、A、B、C)によって表されてもよい。
【0048】
情報処理装置20は、例えば、乗っかり投票をする対象となる公開ユーザの数に上限がある場合、評価条件を満たす複数の公開ユーザのうち、優先度が高い方から上限の数までの人数の公開ユーザを選択し、選択した公開ユーザの投票対象に乗っかり投票をする。情報処理装置20は、優先度が高い公開ユーザであればあるほど当該公開ユーザの投票対象に乗っかり投票をする際の投票金額を大きくしてもよい。ユーザ受付部211は、予約ユーザの情報端末10から取得した複数の公開ユーザそれぞれに対応するユーザID及び優先度を関連付けて記憶部22に記憶させる。
【0049】
投票受付部212は、公開ユーザから競技に対する投票を受け付ける。投票受付部212は、例えば公開ユーザが使用する情報端末10から、当該公開ユーザに対応するユーザIDに関連付けて競技ID、賭式、組番及び投票金額を取得する。投票受付部212は、公開ユーザに対応するユーザIDに関連付けて図8に示す訴求フラグを受け付けてもよい。投票受付部212は、取得したユーザID、競技ID、賭式、組番、投票金額及び訴求フラグを、投票履歴として記憶部22に記憶させる。
【0050】
評価部213は、予約ユーザが乗っかり投票予約をした後に、投票受付部212が公開ユーザの投票を受け付けたことに応じて、所定の評価条件により公開ユーザに関する情報を評価する。所定の評価条件は、例えば図9に示す評価条件であり、ユーザ受付部211が予約ユーザのユーザIDに関連付けて記憶部22に記憶された評価条件である。公開ユーザに関する情報は、公開ユーザの競技への投票内容と競技の競技内容とを示す投票履歴を含み、例えば図8に示す投票履歴情報及び図5に示す競技情報である。
【0051】
評価部213は、図7に示す競技情報及び図8に示す投票履歴情報を参照することにより、投票受付部212が公開ユーザから受け付けた投票に対応する過去の投票を特定し、特定した過去の投票が図9に示す評価条件を満たすか否かを評価する。公開ユーザから受け付けた投票に対応する過去の投票は、例えば、公開ユーザが投票をした競技の開催場所、競技グレード、レース距離又は属性と一致する過去の競技への投票である。
【0052】
一例として、予約ユーザが、図9に示す評価条件E1、評価条件E2及び評価条件E3を指定して、ユーザU1に乗っかり投票予約をした後に、ユーザU1から図7に示す競技RN3への投票を受け付けたとする。この場合、評価部213は、図7に示す競技情報を参照することにより、競技RN3の開催場所が「名古屋」であり、競技グレードが「G3」であり、属性が「ビッグレース」であることを特定する。
【0053】
続いて、評価部213は、図8に示すユーザU1の投票履歴を参照することにより、開催場所「名古屋」、競技グレード「G3」、属性「ビッグレース」に関連付けられた過去の競技である競技RN1への投票が的中していたか否かを評価する。評価部213は、図8に示す「払戻金額」が0でなければ投票が的中していたと評価し、図8に示す「払戻金額」が0であれば投票が的中していなかったと評価する。評価部213は、ユーザU1の競技RN3への投票に対応するユーザU1の過去の競技RN1への投票が的中していたことにより、評価条件E1~評価条件E3を満たすと評価する。
【0054】
他の例として、予約ユーザが、図9に示す評価条件E4及び評価条件E5を指定して、ユーザU3に乗っかり投票予約をした後に、ユーザU3から図7に示す競技RT3への投票を受け付けたとする。この場合、評価部213は、図7に示す競技情報を参照することにより、競技RT3の開催場所が「武雄」であり、属性が「ガールズ競輪」であることを特定する。
【0055】
続いて、評価部213は、図8に示すユーザU3の投票履歴を参照することにより、開催場所「武雄」、属性「ガールズ競輪」に関連付けられた過去の競技である競技RT1及び競技RT2での投票における回収率が100%以上であったか否かを評価する。回収率は、投票金額の合計に対する払戻金額の合計を比率で示した情報である。回収率が100%である場合、投票金額の合計と払戻金額の合計とは同じ金額である。
【0056】
具体的には、評価部213は、図8に示すユーザU3の投票履歴を参照することにより、ユーザU3が、開催場所が「武雄」の競技RT1及び競技RT2に4000円の投票金額を投票し、79000円の払戻金額を受け取ったことを特定する。評価部213は、特定した投票金額及び払戻金額に基づいて回収率が1975%であることを特定する。評価部213は、ユーザU3の競技RT3への投票に対応する、過去の競技RT1及び過去の競技RT2へのユーザU3の投票が、回収率が100%以上を示す投票であることにより、評価条件E4及び評価条件E5に対応する評価条件を満たすと評価する。
【0057】
評価部213は、ユーザ受付部211が予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた後に投票受付部212が公開ユーザから受け付けた第1投票の結果に基づいて、図9に示す「評価条件」を更新してもよい。評価部213は、例えば、第1投票が的中している場合に、予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付ける前に公開ユーザが競技に対する投票をした結果よりも、当該指定を受け付けた後の所定期間中に公開ユーザが競技に対する投票をした結果を優先した評価条件に更新する。所定期間は、例えば1日等の一定の期間、所定数の競技が開催される期間、又は予約ユーザが投票可能な金額の残金が所定値未満になるまでの期間である。
【0058】
評価部213は、第1投票が的中している場合に、図9に示した「過去の競技」の対象となる期間を、予約ユーザが公開ユーザを指定した後の期間に限定してもよい。評価部213がこのように動作することで、公開ユーザが経験を積んで的中しやすくなった場合に、それ以前の投票結果の履歴が用いられないことにより、評価の精度が向上する。なお、評価部213は、評価条件を更新した後に所定期間が経過した場合、評価条件を、更新する前の評価条件戻してもよい。
【0059】
他の例として、評価部213は、ユーザ受付部211が予約ユーザから公開ユーザへの乗っかり投票予約を受け付けた後の所定期間中に、投票受付部212が当該公開ユーザから投票を受け付けた投票が的中した場合、図9の評価条件E4からE9において用いられる回収率の基準値を低くしてもよい。評価部213は、例えば評価条件E4の「100%」を「50%」にする。一方、投票受付部212が所定期間中に公開ユーザから受け付けた投票が的中しなかった場合、評価部213は、回収率の基準値を高くしてもよい。
【0060】
評価部213がこのように動作することで、評価部213は、過去の投票において回収率が低い開催場所、競技グレード又は属性に対応する競技への投票であっても、直近の投票の結果に応じて予約ユーザの乗っかり投票を実行することができる。また、評価部213は、過去の投票において回収率が高い開催場所、競技グレード又は属性に対応する競技であっても、直近の投票の結果に応じて予約ユーザの乗っかり投票を実行しないようにすることができる。
【0061】
決定部214は、予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた後に投票受付部212が公開ユーザの投票を受け付けた場合、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票(すなわち乗っかり投票)を実行するか否かを決定する。決定部214は、例えば、複数の公開ユーザのうち1以上の公開ユーザを選択し、選択した公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行することを決定する。具体的には、決定部214は、ユーザ受付部211が予約ユーザから指定を受け付けた公開ユーザを乗っかり投票の対象にする。
【0062】
決定部214は、評価部213が図9に示す評価条件により、乗っかり投票予約が行われた後の公開ユーザの投票に対応する競技に対する公開ユーザの投票履歴を評価した結果に基づいて、公開ユーザが投票した投票対象への乗っかり投票を実行するか否かを決定する。決定部214は、予約ユーザから複数の公開ユーザの指定を受け付けた後に行われる競技に対応する、複数の公開ユーザが過去に投票をした競技を特定し、特定した競技への複数の公開ユーザの投票内容を評価した結果に基づいて、乗っかり投票を実行するべき1以上の公開ユーザを選択してもよい。
【0063】
決定部214は、公開ユーザの過去の投票のうち、予約ユーザが設定した割合以上の数の投票が、所定の1以上の評価条件を満たすと評価部213が評価した場合に、当該投票履歴に対応する公開ユーザの投票への乗っかり投票をすることを決定する。決定部214は、乗っかり投票を実行すると決定した場合は、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行し、乗っかり投票を実行しないと決定した場合は、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行しない。
【0064】
決定部214は、例えば、ユーザ受付部211が予約ユーザから取得した評価条件により公開ユーザの投票履歴が示す公開ユーザの投票を評価した結果に基づいて、公開ユーザの投票を実行するか否かを決定する。決定部214は、例えばユーザが評価条件E1、評価条件E2及び評価条件E3を指定した場合、乗っかり投票予約が行われた後の公開ユーザの競技への投票が、公開ユーザの複数の過去の投票のうち的中した投票に対応するか否かに基づいて、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行するか否かを決定する。
【0065】
この場合、決定部214は、評価部213が図9に示す評価条件E1、評価条件E2及び評価条件E3を用いて公開ユーザの過去の投票を評価した結果を取得する。決定部214は、乗っかり投票予約が行われた後の公開ユーザの投票に対応する過去の競技への投票が、評価条件E1、評価条件E2及び評価条件E3を満たす場合、予約ユーザの乗っかり投票予約に応じて、公開ユーザが投票した投票対象への乗っかり投票を実行することを決定する。
【0066】
一方、決定部214は、乗っかり投票予約が行われた後の公開ユーザの投票に対応する過去の競技への投票が、評価条件E1、評価条件E2及び評価条件E3を満たさない場合、公開ユーザが投票した投票対象への乗っかり投票を実行しないことを決定する。決定部214がこのように動作することで、決定部214は、類似する競技における過去の投票において公開ユーザが的中していない競技(いわゆる公開ユーザが不得意な競技)に乗っかり投票をすることを抑制できる。
【0067】
決定部214は、ユーザが評価条件E4、評価条件E5及び評価条件E6を指定した場合、乗っかり投票予約が行われた後の公開ユーザの競技への投票が、公開ユーザの複数の過去の投票のうち回収率が100%以上の投票に対応するか否かに基づいて、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行するか否かを決定する。決定部214がこのように動作することで、決定部214は、公開ユーザが投票金額よりも大きい払戻金額を取得する可能性が高い競技に乗っかり投票を実行できる。
【0068】
決定部214は、例えばユーザが評価条件E10を指定した場合、乗っかり投票予約が行われた後の公開ユーザの競技への投票において選択された賭式が、公開ユーザの複数の過去の投票のうち的中した投票において公開ユーザが選択した賭式に含まれる場合に、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行することを決定してもよい。一方、決定部214は、乗っかり投票予約が行われた後の公開ユーザの投票における賭式が、公開ユーザの過去の的中した投票のいずれの賭式とも一致しない場合、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行しない。決定部214がこのように動作することで、決定部214は、公開ユーザが投票を的中させる確率が高い賭式を選択して投票をした場合に、予約ユーザの乗っかり投票を実行することができる。
【0069】
決定部214は、予約ユーザが複数の公開ユーザを指定した場合、ユーザ受付部211が受け付けた優先度に基づいて、どのように乗っかり投票をするかを決定してもよい。一例として、決定部214は、投票受付部212が受け付けた複数の公開ユーザの複数の投票を評価した結果に基づいて選択した1以上の公開ユーザのうち、優先度に基づいて選択した公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行することを決定する。具体的には、ユーザ受付部211が、乗っかり投票予約の対象として第1優先度のユーザU1、第2優先度のユーザU2及び第3優先度のユーザU3の指定を予約ユーザから受けて、これらのユーザが評価条件を満たしているとする。また、ユーザ受付部211は、予約ユーザから、乗っかり投票において使用する所定価値「500円」を受け付けたとする。
【0070】
決定部214は、ユーザ受付部211が予約ユーザから受け付けた所定価値「500円」を、ユーザU1、ユーザU2及びユーザU3それぞれに関連付けられた優先度に対応する額に分割して、分割した額をユーザU1、ユーザU2及びユーザU3それぞれの投票に割り当てる。決定部214は、例えばユーザU1の投票に300円を割り当て、ユーザU2の投票に150円を割り当て、ユーザU3の投票に50円を割り当てる。決定部214がこのように動作することで、決定部214は、予約ユーザが指定した優先度に応じて決定した投票金額を用いて複数の公開ユーザの投票対象への乗っかり投票を実行することができる。
【0071】
決定部214は、複数のユーザのいずれかの投票の状況に応じて、公開ユーザに割り当てた所定価値を変更してもよい。具体的には、上記の例において、予約ユーザが乗っかり投票予約をした後に、ユーザU1が投票をしなかった場合、決定部214は、ユーザU2及びユーザU3に割り当てた所定価値を変更する。例えば、ユーザU2が、300円の第1投票と100円の第2投票を行い、ユーザU3が100円の第3投票と100円の第4投票を行った場合、決定部214は、優先度が高いユーザU2の第1投票及び第2投票に合計400円を割り当てて乗っかり投票を行い、ユーザU3の得意な賭式に対応する第3投票に100円を割り当てて乗っかり投票を行う。
【0072】
決定部214は、予約ユーザが指定した複数の公開ユーザが投票をした競技が、当該複数の公開ユーザそれぞれにとって得意な競技か不得意な競技かを判定し、判定した結果に応じた優先度に基づいて乗っかり投票を実行してもよい。例えばユーザ受付部211が、予約ユーザから、ユーザU1、ユーザU2及びユーザU3を指定した乗っかり投票において、所定価値「500円」を使用することを受け付けたとする。そして、ユーザU1は不得意な競技に投票し、ユーザU2は得意な競技に投票し、ユーザU3は、得意でも不得意でもない競技に投票したとする。この場合、決定部214は、ユーザU2を第1優先度、ユーザU3を第2優先度、ユーザU1を第3優先度に決定する。決定部214がこのように動作することで、乗っかり投票が的中する確率が向上する。
【0073】
決定部214は、乗っかり投票の的中確率を向上させるために、ユーザ受付部211が予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた後に投票受付部212が公開ユーザから受け付けた第1投票の結果が的中したことを示す場合に、第1投票と関連する公開ユーザの第2投票に基づく予約ユーザの投票を実行してもよい。第1投票と関連する第2投票は、例えば第1投票をした競技の開催場所、競技グレード又は属性の少なくともいずれかと一致する競技への投票である。
【0074】
具体的には、ユーザ受付部211が予約ユーザからユーザU3の指定を受け付けた後に投票受付部212がユーザU3から競技RN3への投票を受け付けたとする。さらに、ユーザU3による競技RN3への投票が的中した後に、投票受付部212が、競技RN3と図7に示す「属性」が一致する競技RN4への投票をユーザU3から受け付けたとする。
【0075】
この場合、決定部214は、的中した競技RN3と同じ属性である競技RN4への投票に基づく予約ユーザの投票を実行することを決定する。一方、決定部214は、投票受付部212は、ユーザU3による競技RN3への投票が的中しなかった場合は、ユーザU3の競技RN4への投票に基づく予約ユーザの投票を実行しないことを決定する。決定部214がこのように動作することで、決定部214は、的中確率が高い公開ユーザの投票に乗っかり投票を実行することができる。
【0076】
決定部214は、ユーザ受付部211が予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた後に公開ユーザが競技に対する投票をした結果に応じて、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票の所定価値(すなわち投票金額)を変化させてもよい。決定部214は、例えば予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた後に公開ユーザが投票をした結果が的中した場合、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票の所定価値を大きくする。一方、予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた後に公開ユーザが投票をした結果が的中しなかった場合、決定部214は、公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票の所定価値を小さくする。
【0077】
決定部214がこのように動作することで、決定部214は、公開ユーザが直近の投票において的中する確率が高い場合に、予約ユーザが乗っかり投票をする所定価値を大きくすることができる。その結果、決定部214は、予約ユーザが乗っかり投票をすることにより払戻金額が大きくなる確率を高くすることができる。
【0078】
決定部214は、予約ユーザが複数の公開ユーザを指定した場合、複数の公開ユーザそれぞれの投票対象に乗っかり投票をした結果に応じて、新たな乗っかり投票において複数の公開ユーザそれぞれに割り当てる所定価値を変化させてもよい。具体的には、ユーザ受付部211が、予約ユーザからユーザU1及びユーザU2の指定と乗っかり投票において使用する所定価値「500円」とを受け付けたことにより、決定部214が、ユーザU1及びユーザU2それぞれに所定価値「250円」を割り当てたとする。続いて、決定部214が、ユーザU1及びユーザU2それぞれの投票対象への予約ユーザの乗っかり投票を実行した結果、ユーザU1の投票対象への乗っかり投票が的中し、ユーザU2の投票対象への乗っかり投票が的中しなかったとする。
【0079】
決定部214は、ユーザU1の投票対象への乗っかり投票が的中したことにより、ユーザU1への乗っかり投票において使用する所定価値を「250円」から「400円」に変更し、ユーザU2の投票対象への乗っかり投票が的中しなかったことにより、ユーザU2への乗っかり投票において使用する所定価値を「250円」から「100円」に変更する。決定部214は、変更した所定価値を用いて予約ユーザの新たな乗っかり投票を実行する。決定部214がこのように動作することで、決定部214は、直近の乗っかり投票において的中した投票対象を公開した公開ユーザが新たに投票をした投票対象に乗っかり投票をする所定価値を大きくすることができる。その結果、決定部214は、予約ユーザが乗っかり投票をすることにより払戻金額が大きくなる確率を高くすることができる。
【0080】
決定部214は、予約ユーザの投票における払戻価値の合計が閾値以上である場合、公開ユーザが投票可能な競技に対する公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票において予め設定された所定価値に、払戻価値の一部又は全部を上乗せしてもよい。所定価値は、指定した公開ユーザへの乗っかり投票において使用する予約ユーザの投票金額の合計である。閾値は、1回の乗っかり投票において使用する所定価値の量よりも大きい値である。所定価値及び閾値は、ユーザ受付部211が予約ユーザから公開ユーザの指定に関連付けて取得する。
【0081】
具体的には、ユーザ受付部211は、予約ユーザからユーザU1の指定とともに、払戻価値の合計の閾値「5000円」及び所定価値「2000円」の設定をユーザから受け付ける。決定部214は、予約ユーザの乗っかり投票が的中し、払戻価値が「8000円」である場合、払戻価値の合計の閾値「5000円」を超えたと判定し、払戻価値「8000円」のうち「3000円」を、予約ユーザが設定した所定価値「2000円」に加算する。決定部214は、所定価値「2000円」に払戻価値「3000円」を加算した新たな所定価値「5000円」を用いて、予約ユーザの新たな乗っかり投票を実行する。決定部214がこのように動作することで、決定部214は、予約ユーザが大きな払戻価値を得た場合に、より大きな所定価値を用いた乗っかり投票を実行することができる。
【0082】
なお、図8に示す例において、公開ユーザは、的中する確率が高いと考えている投票対象に訴求フラグを付与して投票をすることができる。決定部214は、投票受付部212が受け付けた公開ユーザの投票に訴求フラグが付与されていることにより、評価条件を満たしたとみなして、当該公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行することを決定してもよい。
【0083】
通知部215は、複数の公開ユーザに関する情報を予約ユーザに通知したり、予約ユーザに関する情報を当該予約ユーザが指定した公開ユーザに通知したりする。「通知する」とは、例えば、予約ユーザ若しくは公開ユーザが使用している情報端末10に通知部215が送信した情報を表示させること、又は、予約ユーザ若しくは公開ユーザが使用している情報端末10に電子メール若しくはメッセージを送信することである。
【0084】
公開ユーザに関する情報は、例えば公開ユーザに対応するユーザID、又は評価部213が公開ユーザの投票履歴を評価した結果(例えば回収率)を含む。予約ユーザに関する情報は、例えば予約ユーザに対応するユーザID、又は予約ユーザが乗っかり投票予約を実行する際に指定した所定価値(すなわち投票金額)を含む。通知部215は、例えば記憶部22を参照することにより、予約ユーザ又は公開ユーザに対応するユーザIDに関連付けられたメールアドレス、メッセージアカウント、又はIPアドレス等の連絡先を特定する。通知部215は、特定した連絡先に公開ユーザに関する情報又は予約ユーザに関する情報を通知する。
【0085】
通知部215は、例えば評価部213が評価条件により投票履歴を評価した結果に基づいて、所定の期間に開催される競技に対する投票が的中する確率が相対的に高いと予想される複数の公開ユーザを特定し、特定した複数の公開ユーザに関する情報を予約ユーザに通知する。
【0086】
通知部215は、例えば図7に示す開催日時及び競技グレードを参照することにより、時刻T21及び時刻T22に開催される競技RN3及び競技RN4に関連付けられた競技グレード「G3」を特定する。通知部215は、評価部213が図8に示す投票履歴を評価した結果に基づいて、競技グレード「G3」に関連付けられた過去の競技への投票における複数の公開ユーザそれぞれの回収率を特定する。通知部215は、特定した複数の回収率のうち、閾値(例えば100%)以上の回収率を示す公開ユーザを特定する。
【0087】
続いて、通知部215は、特定した公開ユーザ投票履歴を評価部213が評価した結果を予約ユーザの情報端末10に通知する。通知部215がこのように動作することで、予約ユーザは、投票が的中する可能性が高い公開ユーザを選択することができる。
【0088】
通知部215は、複数の公開ユーザのうち予約ユーザが過去の投票において指定した1以上の公開ユーザを示す情報を、予約ユーザに通知してもよい。通知部215は、例えば記憶部22を参照することにより、予約ユーザに関連付けて記憶された公開ユーザの投票履歴を評価部213が評価した結果を取得する。通知部215は、当該評価した結果を予約ユーザの情報端末10に通知する。通知部215がこのように動作することで、予約ユーザが、過去に指定した公開ユーザが適切であったか否かを確認することができる。
【0089】
通知部215は、予約ユーザが乗っかり投票予約をするために指定した公開ユーザに、予約ユーザが乗っかり投票予約をしたことを通知してもよい。通知部215は、例えば、ユーザ受付部211が予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた場合、公開ユーザの投票に基づいて予約ユーザが投票を実行することを示す情報を公開ユーザに通知する。通知部215は、公開ユーザの複数の投票それぞれに関連付けて、乗っかり投票をした予約ユーザの数を公開ユーザに通知してもよい。通知部215がこのように動作することで、公開ユーザが、自身の投票への乗っかり投票が行われたことを把握できるので、自身の投票を公開することに対するモチベーションが向上する。
【0090】
通知部215は、公開ユーザに乗っかり投票予約をした予約ユーザが指定した所定価値の量を公開ユーザに通知してもよい。公開ユーザは、予約ユーザが乗っかり投票をした投票対象が的中した場合、乗っかり投票の投票金額における所定の割合(例えば投票金額の1%)を受け取ることができる場合がある。したがって、通知部215が予約ユーザの所定価値の量を公開ユーザに通知することで、公開ユーザは、乗っかり投票が的中することで自身が受け取ることが可能な所定価値を知ることができるため、自身の投票を公開することに対するモチベーションがさらに向上する。
【0091】
<情報処理装置20における動作の流れ>
図10は、情報処理装置20における動作の流れを示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、情報処理装置20が、予約ユーザから受け付けた乗っかり投票予約に応じて、公開ユーザが投票した投票対象に乗っかり投票をする動作を示す。ここでは、乗っかり投票予約が行われた投票に対応する過去の投票が的中していることが評価条件である場合の動作を例示する。
【0092】
図10に示すように、通知部215は、予約ユーザが使用している情報端末10に複数の公開ユーザに関する情報を通知する(S11)。ユーザ受付部211は、通知部215が予約ユーザに通知した公開ユーザに関する情報に基づいて予約ユーザが指定した公開ユーザを受け付ける(S12)。ユーザ受付部211は、例えば公開ユーザに対応するユーザIDに関連付けて、投票の所定価値を受け付ける。
【0093】
投票受付部212は、予約ユーザが指定した公開ユーザから競技に対する投票を受け付けていない場合(S13のNO)、投票を受け付ける動作を繰り返す。予約ユーザが指定した公開ユーザから競技に対する投票を投票受付部212が受け付けた場合(S13のYES)、評価部213は、記憶部22を参照することにより、当該公開ユーザの過去の投票履歴を取得する(S14)。
【0094】
評価部213は、投票受付部212が受け付けた投票をした競技の属性を特定する。評価部213は、特定した属性に関連付けられた過去の競技における公開ユーザの投票を特定する(S15)。評価部213は、特定した過去の競技における公開ユーザの投票が的中していたか否かを判定する(S16)。決定部214は、過去の競技における公開ユーザの投票が的中していたと評価部213が判定した場合(S16のYES)、予約ユーザの乗っかり投票を実行する(S17)。特定した過去の競技における公開ユーザの投票が的中していないと評価部213が判定した場合(S16のNO)、決定部214は予約ユーザの乗っかり投票を実行しない。
【0095】
予約ユーザの投票金額の残金が閾値以上である場合(S18のNO)、情報処理装置20は、S13からS17の動作を繰り返すことにより、公開ユーザが投票した投票対象に基づく予約ユーザの乗っかり投票を実行する。閾値は、例えば1回の乗っかり投票における投票金額であり、予約ユーザが指定した投票金額である。予約ユーザの投票金額の残金が閾値未満である場合(S18のYES)、情報処理装置20は、予約ユーザの投票金額の残金が閾値未満であることを情報端末10にプッシュ通知するとともに、予約ユーザの乗っかり投票を実行する処理を終了する。
【0096】
情報処理装置20は、処理を終了する操作が行われていない場合(S19のNO)、S11からS18までの処理を繰り返す。処理を終了する操作が行われた場合(S19のYES)、情報処理装置20は、処理を終了する。
【0097】
<第1変形例>
以上の説明においては、情報処理装置20が有する評価部213が図9に示す評価条件により公開ユーザの投票履歴を評価した結果に基づいて、決定部214が予約ユーザの乗っかり投票を実行するか否かを決定する動作を示したが、これに限らない。決定部214は、例えば外部の情報処理装置(不図示)が有する評価部が図9に示す評価条件に一致又は類似する評価条件により公開ユーザの投票履歴を評価した結果を、ネットワークNを介して取得し、予約ユーザの乗っかり投票を実行するか否かを決定してもよい。
【0098】
<第2変形例>
以上の説明においては、決定部214が、ユーザ受付部211が予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた後に投票受付部212が当該公開ユーザから受け付けた投票への乗っかり投票を実行するか否かを決定する動作を示したが、これに限らない。決定部214は、ユーザ受付部211が予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けた後に、投票締切時刻よりも所定時間(例えば5分)以上前に投票受付部212が当該公開ユーザから受け付けた投票への乗っかり投票を実行するか否かを決定してもよい。
【0099】
<情報処理装置20による効果>
以上説明したように、情報処理装置20は、予約ユーザから公開ユーザの指定を受け付けるユーザ受付部211と、公開ユーザから競技に対する投票を受け付ける投票受付部212と、を有する。そして、決定部214が、投票受付部212が公開ユーザの投票を受け付けた場合に、所定の評価条件により公開ユーザの投票履歴を評価した結果に基づいて公開ユーザの投票に基づく予約ユーザの投票を実行するか否かを決定する。
【0100】
情報処理装置20がこのように構成されることで、情報処理装置20は、公開ユーザが投票をした投票対象に基づく予約ユーザの投票が適切であるか否かを判定し、適切である場合に予約ユーザの投票を実行することができる。その結果、情報処理装置20は、公開ユーザが投票をした投票対象に基づく予約ユーザの投票が適切ではない場合に予約ユーザの投票を抑制することができる。
【0101】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0102】
上記実施形態に加えて、さらに以下を付記する。
(付記1)
他のユーザの競技への投票内容に基づいて前記競技に投票する第1ユーザから、前記他のユーザとして第2ユーザの指定を受け付けるユーザ受付部と、
前記第2ユーザから前記競技に対する投票を受け付ける投票受付部と、
前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記投票受付部が前記第2ユーザの投票を受け付けた場合、所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かを決定する決定部と、
を有する情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票が適切でない場合は第1ユーザの投票を実行しないため、適切でない投票を実行することを防ぐことができる。
(付記2)
前記第2ユーザに関する情報は、前記第2ユーザの競技への投票内容と前記競技の競技内容とを示す投票履歴を含み、
前記決定部は、前記第2ユーザの競技への投票が、前記投票履歴が示す前記第2ユーザの複数の過去の投票のうち的中した投票に対応するか否かに基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かを決定する、
付記1に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、類似する競技における過去の投票において第2ユーザが的中した競技への第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票を実行することができる。さらに、情報処理装置は、類似する競技における過去の投票において第2ユーザが的中していない競技への投票に基づく第1ユーザの投票をすることを抑制できる。
(付記3)
前記決定部は、前記第1ユーザから取得した投票をする条件である前記評価条件により前記第2ユーザの投票履歴が示す前記第2ユーザの投票を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票を実行するか否かを決定する、
付記2に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第1ユーザが設定した評価条件に基づいて第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票を実行することができる。その結果、第1ユーザは、自身が好む第2ユーザ又は第2ユーザが投票した競技を選択することができる。
(付記4)
前記決定部は、前記投票受付部が受け付けた前記第2ユーザの投票において選択された賭式が、前記投票履歴が示す前記第2ユーザの複数の過去の投票のうち的中した投票において前記第2ユーザが選択した賭式に含まれる場合に、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行することを決定する、
付記2又は3に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第2ユーザが投票を的中させる確率が高い賭式を選択して投票をした場合に、第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票を実行することができる。その結果、情報処理装置は、第1ユーザの投票が的中する確率を高めることができる。
(付記5)
前記所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価する評価部を有し、
前記評価部は、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記投票受付部が前記第2ユーザから受け付けた第1投票の結果に基づいて、前記評価条件を更新する、
付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、直近の投票の結果に基づいて第2ユーザに関する情報を評価することができる。
(付記6)
前記決定部は、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記投票受付部が前記第2ユーザから受け付けた第1投票の結果が的中したことを示す場合に、前記第1投票と関連する前記第2ユーザの第2投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行する、
付記1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、現在の時刻により近い時刻において第2ユーザが投票をした結果に基づいて第1ユーザの投票を実行することができる。その結果、情報処理装置は、的中確率が高い第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票を実行することができる。
(付記7)
前記所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価する評価部を有し、
前記評価部は、前記第2ユーザに関する情報を評価する際に、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付ける前に前記第2ユーザが競技に対する投票をした結果よりも、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後の所定期間中に前記第2ユーザが競技に対する投票をした結果を優先した評価条件に更新する、
付記1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、現在の時刻により近い時刻における投票の結果を優先して評価することができる。その結果、過去の投票において評価条件を満たさない場合であっても、直近の投票において評価条件を満たせば第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票を実行することができる。
(付記8)
前記決定部は、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に前記第2ユーザが競技に対する投票をした結果に応じて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票の所定価値を変化させる、
付記1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第2ユーザが直近の投票において的中する確率が高い場合に、第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票をする所定価値を大きくすることができる。その結果、情報処理装置は、第1ユーザが第2ユーザの投票に基づく投票をすることにより払戻金額が大きくなる確率を高くすることができる。
(付記9)
前記決定部は、前記第1ユーザの投票における払戻価値の合計が閾値以上である場合、前記第2ユーザが投票可能な競技に対する前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票において予め設定された所定価値に、前記払戻価値の一部又は全部を上乗せする、
付記1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第1ユーザが設定した所定価値の残額が少なくなった場合であっても払戻価値から所定価値を充当することにより第2ユーザの投票に基づく投票を実行することができる。その結果、第1ユーザが投票をする機会を増やすことができる。
(付記10)
前記評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、所定の期間に開催される競技に対する投票が的中する確率が相対的に高いと予想される複数の前記第2ユーザを特定し、特定した複数の前記第2ユーザに関する情報を前記第1ユーザに通知する通知部をさらに有する、
付記1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第1ユーザは、投票が的中する可能性が高い第2ユーザを選択することができる。
(付記11)
前記通知部は、複数の前記第2ユーザのうち前記第1ユーザが過去の投票において指定した1以上の前記第2ユーザを示す情報を、前記第1ユーザに通知する、
付記10に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第1ユーザが過去に指定した第2ユーザが適切であったか否かを確認することができる。
(付記12)
前記通知部は、前記ユーザ受付部が前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた場合、前記第2ユーザの投票に基づいて前記第1ユーザが投票を実行することを示す情報を前記第2ユーザに通知する、
付記10又は11に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2ユーザが、自身の投票に基づく第1ユーザの投票が行われたことを把握できるので、自身の投票を公開することに対するモチベーションが向上する。
(付記13)
前記ユーザ受付部は、前記第2ユーザの指定に関連付けて、当該投票において使用する所定価値の量を受け付け、
前記通知部は、前記所定価値の量を前記第2ユーザに通知する、
付記10から12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、第2ユーザは、自身の投票に基づく第1ユーザの投票の所定価値を知ることができる。その結果、第2ユーザは、第1ユーザの投票の所定価値に基づいて自身が受け取ることが可能な報酬の内容を把握することができるため、投票をするように動機づけられる。
(付記14)
前記ユーザ受付部は、前記第1ユーザから、複数の前記第2ユーザの指定と、複数の前記第2ユーザの優先度と、を受け付け、
前記決定部は、前記投票受付部が受け付けた複数の前記第2ユーザの複数の投票を評価した結果に基づいて選択した1以上の前記第2ユーザのうち、前記優先度に基づいて選択した前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行することを決定する、
付記1から13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、第1ユーザが指定した優先度に応じて決定した投票金額を用いて複数の第2ユーザの投票対象に基づく第1ユーザの投票を実行することができる。その結果、第1ユーザは、より多くの第2ユーザの投票に基づく投票をすることができる。
(付記15)
前記ユーザ受付部は、前記第1ユーザから複数の前記第2ユーザの指定を受け付け、
前記決定部は、前記第1ユーザから複数の前記第2ユーザの指定を受け付けた後に行われる競技に対応する、複数の前記第2ユーザが過去に投票をした競技を特定し、特定した競技への複数の前記第2ユーザの投票内容を評価した結果に基づいて、複数の前記第2ユーザのうち1以上の前記第2ユーザを選択し、選択した前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行することを決定する、
付記1から14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
このように情報処理装置が構成されていることにより、情報処理装置は、複数の第2ユーザのうち投票が的中する確率が高い第2ユーザを選択し、選択した第2ユーザの投票対象に第1ユーザが乗っかり投票をするように決定できる。
(付記16)
他のユーザの競技への投票内容に基づいて前記競技に投票する第1ユーザから、コンピュータが前記他のユーザとして第2ユーザの指定を受け付けるステップと、
前記第2ユーザからコンピュータが前記競技に対する投票を受け付けるステップと、
前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に、前記投票を受け付けるステップにおいて前記第2ユーザの投票を受け付けた場合、所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かをコンピュータが決定するステップと、
を有する情報処理方法。
このように情報処理方法が構成されていることにより、情報処理方法は、第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票が適切でない場合は第1ユーザの投票を実行しないため、適切でない投票を実行することを抑制することができる。
(付記17)
コンピュータに、
他のユーザの競技への投票内容に基づいて前記競技に投票する第1ユーザから、前記他のユーザとして第2ユーザの指定を受け付けるステップと、
前記第2ユーザから前記競技に対する投票を受け付けるステップと、
前記第1ユーザから前記第2ユーザの指定を受け付けた後に、前記投票を受け付けるステップにおいて前記第2ユーザの投票を受け付けた場合、所定の評価条件により前記第2ユーザに関する情報を評価した結果に基づいて、前記第2ユーザの投票に基づく前記第1ユーザの投票を実行するか否かを決定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
このようにプログラムが構成されていることにより、プログラムは、第2ユーザの投票に基づく第1ユーザの投票が適切でない場合は第1ユーザの投票を実行しないため、適切でない投票を実行することを抑制することができる。
【符号の説明】
【0103】
1 情報処理システム
10 情報端末
11 プロセッサ
12 記憶部
13 通信IF
14 入力デバイス
15 出力デバイス
20 情報処理装置
21 プロセッサ
22 記憶部
23 通信IF
24 入力デバイス
25 出力デバイス
211 ユーザ受付部
212 投票受付部
213 評価部
214 決定部
215 通知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10