(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023140694
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理方法、プログラム、スリーブ印刷版の製造方法、および缶の製造方法
(51)【国際特許分類】
B41C 1/055 20060101AFI20230928BHJP
B41M 1/06 20060101ALI20230928BHJP
H04N 1/403 20060101ALI20230928BHJP
H04N 1/405 20060101ALI20230928BHJP
G06T 1/00 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
B41C1/055 501
B41M1/06
H04N1/403
H04N1/405
H04N1/405 510Z
G06T1/00 500A
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046665
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】305060154
【氏名又は名称】アルテミラ製缶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100142424
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 文広
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(72)【発明者】
【氏名】杉山 靖剛
【テーマコード(参考)】
2H084
2H113
5B057
5C077
【Fターム(参考)】
2H084AA05
2H084AA30
2H084AA32
2H084BB04
2H084CC05
2H084CF09
2H113AA01
2H113AA03
2H113BA05
2H113BB24
2H113CA25
2H113DA57
5B057CA02
5B057CA06
5B057CA12
5B057CB02
5B057CB06
5B057CB12
5B057CE08
5B057CE13
5C077LL19
5C077MP02
5C077NN05
5C077NN07
5C077RR02
5C077TT08
(57)【要約】
【課題】グラデーション画像の網点を好適に間引くことが可能な技術を提供すること。
【解決手段】グラデーション画像内の間引き対象領域における網点を間引くための網点で構成される間引き画像を示す間引き画像データを取得する取得部と、間引き領域と、間引き画像とを重畳した場合に、間引き対象領域における網点と、間引き画像における網点とが重なる重畳領域を間引き対象領域から間引いた間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する生成部と、を備えた画像処理装置である。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラデーション画像内の間引き対象領域における網点を間引くための網点で構成される間引き画像を示す間引き画像データを取得する取得部と、
前記間引き領域と、前記間引き画像とを重畳した場合に、前記間引き対象領域における網点と、前記間引き画像における網点とが重なる重畳領域を前記間引き対象領域から間引いた間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する生成部と、
を備えた画像処理装置。
【請求項2】
前記間引き画像における網点のスクリーン角度は、前記間引き対象領域における網点のスクリーン角度と異なる請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記間引き画像における網点の線数は、前記間引き対象領域における網点の線数と異なる請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記間引き画像における網点のドット形状は、前記間引き対象領域における網点のドット形状と異なる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記間引き画像は、前記間引き対象領域におけるグラデーションの方向とは逆方向のグラデーション画像である請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
グラデーション画像内の間引き対象領域における網点を間引くための網点で構成される間引き画像を示す間引き画像データを取得する取得ステップと、
前記間引き領域と、前記間引き画像とを重畳した場合に、前記間引き対象領域における網点と、前記間引き画像における網点とが重なる重畳領域を前記間引き対象領域から間引いた間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する生成ステップと、
を備えた画像処理方法。
【請求項7】
前記間引き画像における網点のスクリーン角度は、前記間引き対象領域における網点のスクリーン角度と異なる請求項6に記載の画像処理方法。
【請求項8】
前記間引き画像における網点の線数は、前記間引き対象領域における網点の線数と異なる請求項6または請求項7に記載の画像処理方法。
【請求項9】
前記間引き画像における網点のドット形状は、前記間引き対象領域における網点のドット形状と異なる請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
【請求項10】
前記間引き画像は、前記間引き対象領域におけるグラデーションの方向とは逆方向のグラデーション画像である請求項6に記載の画像処理方法。
【請求項11】
画像処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
グラデーション画像内の間引き対象領域における網点を間引くための網点で構成される間引き画像を示す間引き画像データを取得する取得部と、
前記間引き領域と、前記間引き画像とを重畳した場合に、前記間引き対象領域における網点と、前記間引き画像における網点とが重なる重畳領域を前記間引き対象領域から間引いた間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する生成部と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
前記間引き画像における網点のスクリーン角度は、前記間引き対象領域における網点のスクリーン角度と異なる請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記間引き画像における網点の線数は、前記間引き対象領域における網点の線数と異なる請求項11または請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記間引き画像における網点のドット形状は、前記間引き対象領域における網点のドット形状と異なる請求項11から請求項13のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項15】
前記間引き画像は、前記間引き対象領域におけるグラデーションの方向とは逆方向のグラデーション画像である請求項11に記載のプログラム。
【請求項16】
スリーブ印刷版の製造方法であって、
円筒状をなすスリーブ体に画像パターンを形成する画像パターン形成工程を有し、
外周面に前記スリーブ体が装着可能な回転ドラムと、前記回転ドラムに装着された前記スリーブ体に対してレーザ光を照射するレーザ光照射部と、を備えたレーザ加工機を用いて、前記画像パターン形成工程を、同一の前記回転ドラムに前記スリーブ体を装着した状態で行い、
前記画像パターンは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置で生成された間引き後画像データに基づくものであり、前記間引き後画像データに基づいて、前記画像パターン形成工程を実施するスリーブ印刷版の製造方法。
【請求項17】
缶の製造方法であって、
円筒状の筒体の外面に印刷を施す印刷工程を備え、
前記印刷工程では、請求項16に記載の製造方法で製造されたスリーブ印刷版を用いる印刷装置で印刷される缶の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、プログラム、スリーブ印刷版の製造方法、および缶の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
缶などの印刷対象にグラデーション画像を印刷した場合、画像を構成する網点の各々においてドットゲインが発生することがある。そのため、例えば0%~10%など、所定範囲の密度の網点が描かれる領域を対象に、ソフトウェアによりFMスクリーニングを行って網点を間引くことがある。
【0003】
図18は、間引く前のグラデーション画像を示す図である。
図18には、FMスクリーニングを行う対象領域と、中間調領域とが示されている。
図19は、中間調領域の調子に変化が生じないように
図18の対象領域にFMスクリーニングを行って網点を間引いた間引き画像を示す図である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図19に示されるように、中間調領域の調子に変化が生じないようにFMスクリーニングを行うと、間引きの効果が弱くなる。そこで、中間調領域の調子に変化を生じさせず、かつ間引きの効果も得るために、元のグラデーション画像を調整して、対象領域にFMスクリーニングを行うと、
図20に示される画像となる。この
図20に示される画像は、
図18の画像と比較して、明るい画像となってしまい、元のグラデーション画像とは異なるものとなる。このように調整を行ったとしても好適な間引きを行うことができないという問題があった。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は、グラデーション画像の網点を好適に間引くことが可能な技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、グラデーション画像内の間引き対象領域における網点を間引くための網点で構成される間引き画像を示す間引き画像データを取得する取得部と、前記間引き領域と、前記間引き画像とを重畳した場合に、前記間引き対象領域における網点と、前記間引き画像における網点とが重なる重畳領域を前記間引き対象領域から間引いた間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する生成部と、を備えた画像処理装置である。
【0008】
本発明の一態様は、グラデーション画像内の間引き対象領域における網点を間引くための網点で構成される間引き画像を示す間引き画像データを取得する取得ステップと、前記間引き領域と、前記間引き画像とを重畳した場合に、前記間引き対象領域における網点と、前記間引き画像における網点とが重なる重畳領域を前記間引き対象領域から間引いた間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する生成ステップと、を備えた画像処理方法である。
【0009】
本発明の一態様は、画像処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、グラデーション画像内の間引き対象領域における網点を間引くための網点で構成される間引き画像を示す間引き画像データを取得する取得部と、前記間引き領域と、前記間引き画像とを重畳した場合に、前記間引き対象領域における網点と、前記間引き画像における網点とが重なる重畳領域を前記間引き対象領域から間引いた間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する生成部と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0010】
本発明の一態様は、スリーブ印刷版の製造方法であって、円筒状をなすスリーブ体に画像パターンを形成する画像パターン形成工程を有し、外周面に前記スリーブ体が装着可能な回転ドラムと、前記回転ドラムに装着された前記スリーブ体に対してレーザ光を照射するレーザ光照射部と、を備えたレーザ加工機を用いて、前記画像パターン形成工程を、同一の前記回転ドラムに前記スリーブ体を装着した状態で行い、前記画像パターンは、上記画像処理装置で生成された間引き後画像データに基づくものであり、前記間引き後画像データに基づいて、前記画像パターン形成工程を実施するスリーブ印刷版の製造方法である。
【0011】
本発明の一態様は、缶の製造方法であって、円筒状の筒体の外面に印刷を施す印刷工程を備え、前記印刷工程では、上記製造方法で製造されたスリーブ印刷版を用いる印刷装置で印刷される缶の製造方法である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】画像処理装置の機能構成を表す機能ブロック図である。
【
図2】間引き前画像と間引き対象領域の一例を示す図である。
【
図8】間引き処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】スリーブ印刷版を軸線方向から見た説明図である。
【
図13】スリーブ印刷版の製造方法を実施するレーザ加工装置の概略図である。
【
図14】スリーブ印刷版が使用される印刷装置の概略図である。
【
図15】スリーブ印刷版が装着されるシリンダの概略図である。
【
図16】スリーブ印刷版を装着する状態を示す説明図である。
【
図17】スリーブ印刷版を装着する状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の具体的な構成例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置100の機能構成を表す機能ブロック図である。画像処理装置100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリなどの記憶装置や補助記憶装置などを備え、画像処理プログラムを実行することによって通信部110、操作表示部115、制御部120、および画像データ記憶部140を備える装置として機能する。なお、通信部110、操作表示部115、制御部120、および画像データ記憶部140の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
【0014】
画像処理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。画像処理プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0015】
通信部110は、ネットワークインタフェースである。通信部110はLAN(Local Area Network)やインターネットなどを介して他装置と通信する。例えば、通信部110は、他装置から画像データを受信したり、他装置に画像処理済みの画像データを送信する。操作表示部115は、画像処理装置100の操作者による操作入力を受け付けたり、操作者に対し各種情報を表示する。各種情報の表示は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)などにより行われる。
【0016】
画像データ記憶部140は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。画像データ記憶部140は、間引き対象の画像データや、間引き処理済みの画像データを記憶する。
【0017】
図1における制御部120は画像処理装置100の各部の動作を制御する。制御部120は、例えばCPU等のプロセッサ、およびRAMを備えた装置により実行される。制御部120は、画像処理プログラムを実行することによって、取得部121、生成部122、パラメータ検出部123、変更パラメータ指定部124、逆グラデーション画像生成部125、および間引き領域指定部126として機能する。
【0018】
取得部121は、グラデーション画像内の間引き対象領域における網点を間引くための網点で構成される間引き画像を示す間引き画像データを取得する。生成部122は、間引き領域と、間引き画像とを重畳した場合に、間引き対象領域における網点と、間引き画像における網点とが重なる重畳領域を間引き対象領域から間引く。以下の説明において、間引き対象のグラデーション画像を「間引き前画像」と表現する。間引き対象領域における網点と、間引き画像における網点とが重なる重畳領域を間引き対象領域から間引かれた間引き処理後の画像を「間引き後画像」と表現する。
【0019】
図2は、間引き前画像と間引き対象領域の一例を示す図である。
図2において、間引き対象領域は、間引き前画像の下部としているが、これは一例であり、間引き対象領域は間引き前画像のどの領域でもよく、間引き前画像全体の領域であってもよい。
図3は、間引き画像の一例を示す図である。
図3に示されるように、間引き画像は、間引き対象領域におけるグラデーションの方向とは逆方向のグラデーション画像である。
【0020】
ここで、グラデーションの方向とは、画像において網点の割合が増加する方向としている。したがって、
図2に示される間引き前画像のグラデーションの方向は、上方向となる。一方、間引き画像のグラデーションの方向は、下方向であるので、逆方向となっている。なお、グラデーションの方向を、画像において網点の割合が減少する方向としてもよい。この場合、
図2に示される間引き前画像のグラデーションの方向は、下方向となる。一方、間引き画像のグラデーションの方向は、上方向である。よって、間引き画像のグラデーションの方向を、画像において網点の割合が減少する方向とした場合でも、間引き画像は、間引き対象領域におけるグラデーションの方向とは逆方向のグラデーション画像である。
【0021】
図4は、間引き後画像を示す図である。
図4に示されるように、網点の一部が間引かれていることがわかる。このような網点全体ではなく、網点の一部が間引かれるような間引き方法は、FMスクリーニングやAMスクリーニングにより実現できない方法である。したがって、本実施形態によれば、FMスクリーニングやAMスクリーニングを行っても得られない網点をもつ画像を生成することができる。
【0022】
図1の説明に戻り、間引き領域指定部126は、操作者により間引き領域が指定される。間引き領域は、例えば操作入力部115に間引き前画像と、操作者が間引き領域を指定可能なUI(User Interface)を表示することで指定されてもよい。または、間引き領域指定部126は、予め定められた間引き領域に応じて間引き領域を指定してもよい。間引き領域を示す情報(例えば間引き領域の4隅の座標)は記憶装置に記憶される。
【0023】
パラメータ検出部123は、画像データ記憶部140に記憶された間引き前画像から各種パラメータを検出する。本実施形態ではパラメータ種別として、間引き対象領域におけるスクリーン角度、網点の線数、および網点のドット形状がある。パラメータ検出部123によって検出されたパラメータは、間引き画像を生成する逆グラデーション画像生成部125に出力される。
【0024】
変更パラメータ指定部124は、逆グラデーション画像生成部125により生成される間引き画像を生成するにあたり、上記パラメータ種別のうち、間引き対象領域から検出されたパラメータと異ならせるパラメータ種別が操作者により指定される。操作者は、任意のパラメータ種別を指定可能である。変更パラメータ指定部124において操作者により指定されたパラメータ種別は、逆グラデーション画像生成部125に出力される。
【0025】
なお、間引き画像のパラメータのうち、スクリーン角度のみが間引き対象領域のスクリーン角度と異なっていればよく、網点の線数、および網点のドット形状は間引き対象領域のそれらと同じであってもよい。したがって操作者は、間引き対象領域から検出されたパラメータと異ならせるパラメータ種別の組み合わせとして、以下の組み合わせを指定可能である。
組み合わせ1:スクリーン角度、網点の線数
組み合わせ2:スクリーン角度、ドット形状
組み合わせ3:スクリーン角度、網点の線数、ドット形状
なお、スクリーン角度を含めない組み合わせを用いてもよく、その場合、他の組み合わせとして以下の組み合わせが加わる。
組み合わせ4:網点の線数、ドット形状
【0026】
逆グラデーション画像生成部125は、間引き対象領域におけるグラデーションの方向とは逆方向のグラデーション画像を間引き画像として生成する。このとき、操作者により指定されたパラメータ種別のパラメータが、パラメータ検出部123により検出された同じ種別のパラメータと異なるように間引き画像を生成する。
【0027】
次に、本実施形態の間引く様子を分かりやすく説明するために、大きめの網点を用いて説明する。
図5は、間引き前画像を示す図である。間引き前画像全体を間引き対象領域とする。間引き対象領域のグラデーションの方向は上方向である。これに対し、操作者が、変更パラメータ指定部124において、スクリーン角度、網点の線数、および網点のドット形状を指定したとする。これにより、間引き対象領域とは、スクリーン角度、網点の線数、および網点のドット形状が異なる間引き画像が生成される。
【0028】
図6は、逆グラデーション画像生成部125により生成された間引き画像を示す図である。
図6に示される間引き画像における網点のスクリーン角度は、間引き対象領域における網点のスクリーン角度と異なる。また、間引き画像における網点の線数は、間引き対象領域における網点の線数と異なる。また、間引き画像における網点のドット形状は、間引き対象領域における網点のドット形状と異なる。さらに、間引き画像は、間引き対象領域におけるグラデーションの方向とは逆方向のグラデーション画像である。こうして逆グラデーション画像生成部125が生成した間引き画像を取得部121が取得する。なお、
図6に示される間引き画像における各ドットの枠が黒となっているが、これは形状を分かりやすくするためのものであり、ドットの枠の色はドット内部の色と同じである。
【0029】
生成部122は、間引き領域と、間引き画像とを重畳した場合に、間引き対象領域における網点と、間引き画像における網点とが重なる重畳領域を間引き対象領域から間引いた間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する。
図7は、間引き後画像を示す図である。
図7に示されるように、ドットが重畳する領域が間引かれていることがわかる。
【0030】
図7に示される間引き後画像は、FMスクリーニングおよびAMスクリーニングを行った場合でも得られない画像である。したがって、本実施形態に示される間引き処理によれば、従来の間引き処理では得られなかった画像が得られる。
【0031】
以上説明した間引き処理の流れをフローチャートを用いて説明する。
図8は、画像処理装置100により行われる間引き処理の流れを示すフローチャートである。
図8において、画像処理装置100は、間引き前画像を示す間引き前画像データを取得する(ステップS101)。この間引き前画像データは、ネットワークを介して取得したり、記録媒体に記録されたデータを読み取ることで取得してもよい。取得された間引き前画像データは、画像データ記憶部140に記憶される。間引き領域指定部126は、操作者により間引き領域が指定される(ステップS102)。指定された間引き領域を示す情報は記憶装置に記憶される。
【0032】
次いで、パラメータ検出部123は、間引き前画像からスクリーン角度を検出し(ステップS103)、検出したスクリーン角度を記憶装置に記憶する。パラメータ検出部123は、間引き前画像から線数を検出し(ステップS104)、検出した線数を記憶装置に記憶する。パラメータ検出部123は、間引き前画像からドットの大きさ(径)を検出し(ステップS105)、検出した大きさ(径)を記憶装置に記憶する。ここで、パラメータ検出部123は、ドットの最大径と最小径を検出し、それぞれ記憶装置に記憶する。パラメータ検出部123は、間引き前画像からドット形状を検出し(ステップS106)、検出したドット形状を記憶装置に記憶する。ここでは、ドット形状として、例えば円形や四角形など図形の形を示す情報や、円形以外であればドットの頂点座標を示す情報であってもよい。
【0033】
変更パラメータ指定部124は、操作者により、パラメータ種別のうち、間引き対象領域から検出されたパラメータと異ならせるパラメータ種別が操作者により指定される(ステップS108)。逆グラデーション画像生成部125は、間引き対象領域におけるグラデーションの方向とは逆方向のグラデーション画像を間引き画像として生成する(ステップS109)。このとき、ステップS107において操作者により指定されたパラメータ種別のパラメータが、パラメータ検出部123により検出された同じ種別のパラメータと異なるように間引き画像を生成する。また、生成する間引き画像のドットのドット径の最大値を、間引き前画像から検出されたドット径の最大径とし、間引き画像のドットのドット径の最小値を、間引き前画像から検出されたドット径の最小値としてもよい。生成された間引き画像を示す間引き画像データは、画像データ記憶部140に記憶される。
【0034】
取得部121は、画像データ記憶部140から間引き画像データを取得する。生成部122は、間引き領域と、間引き画像とを重畳した場合に、間引き対象領域における網点と、間引き画像における網点とが重なる重畳領域を間引き対象領域から間引く(ステップS110)。
【0035】
生成部122は、例えば間引き前画像データが2値の画像データの場合で、間引き前画像の画素の画素値が1のときは、その画素に重畳する間引き画像の画素の画素値を引き算する処理を行う。具体的に、間引き前画像の画素値が0の場合、間引き後画像の画素値をそのまま0とし、間引き前画像の画素値が1の場合、1から間引き画像の画素値を引き算し、その引き算の結果を間引き後画像の画素値とする。2値より大きい多値の画像データであっても、引き算の結果が1以上の場合は引き算の結果を間引き後画像の画素値とし、引き算の結果が0以下の場合は間引き後画像の画素値を0とする。
【0036】
間引き処理部122は、間引き処理によって生成された間引き後画像を示す間引き後画像データを出力する(ステップS111)。出力先として、例えば画像データ記憶部140や、後述のレーザ加工装置が挙げられる。
【0037】
なお、複数の色で印刷する場合において、各色で網点を間引く場合には、その色ごとに間引き後画像データが出力される。そして、レーザ加工装置において、色ごとにスリーブ印刷版が製造される。
【0038】
以上説明した実施形態では、
図2に示されるように、間引き対象領域を画像の一部の領域とし、また、
図3に示されるように、間引き画像もグラデーション画像としていたが、これに限るものではない。例えば、間引き対象領域を画像全体とし、間引き画像を平網画像としてもよい。
【0039】
具体的に図面を用いて説明する。まず、間引き対象領域は、
図2で示した画像全体とする。そして、平網画像のスクリーン角度は、
図2で示した画像のスクリーン角度とは異なるスクリーン角度とする。
図9は、平網画像の間引き画像の一例を示す図である。
図10は、
図2で示した画像から、
図9で示した平網画像を間引いた間引き後画像を示す図である。
図10に示されるように、間引き対象領域が画像全体のため、
図2で示した画像の網点の形状は全体的に網点が欠けた形状となり、調子も変化する。そして、中間調で網点の間に隙間ができるため、トーンジャンプが軽減される。
【0040】
このように、間引き対象領域を画像全体とし、間引き画像を平網画像としても、少なくともスクリーン角度が異なっていれば、グラデーション画像の網点を好適に間引くことが可能となる。
【0041】
次にレーザ加工装置50について説明する。画像処理装置100により出力された間引き画像データは、レーザ加工装置50で後述する第2画像データとして用いられる。レーザ加工装置50の説明に先立ち、まずレーザ加工装置50により加工されるスリーブ印刷版30について説明する。
【0042】
スリーブ印刷版30は、
図11及び
図12に示すように、軸線Oに沿って延びる円筒状をなすスリーブ体31と、スリーブ体31の外周側に配設された版材32と、を備えている。
【0043】
スリーブ体31は、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で形成されており、外径が100mm以上300mm以下、軸線O方向長さが50mm以上600mm以下、肉厚が0.1mm以上1.0mm以下とされている。
版材32は、例えばレーザ光による彫刻が可能な感光性樹脂からなり、肉厚が0.5mm以上1.0mm以下の円筒状をなしている。この版材32の外周面には、画像パターンを有する凸版33が刻設されている。本実施形態では、
図11及び
図12に示すように、2つの凸版33が180°対向位置に形成されている。
【0044】
そして、スリーブ印刷版30の軸線O方向一端側(
図11において左側)部分には、後述するオフセット印刷装置80のシリンダ21に立設されたガイドピン24と係合することによって、シリンダ21との周方向相対位置、軸線O方向相対位置を案内する位置決め用切欠部34が形成されている。
本実施形態では、
図11及び
図12に示すように、4つの位置決め用切欠部34a,34b,34c,34dが、周方向に90°間隔で形成されている。
【0045】
位置決め用切欠部34a,34cは、凸版33が形成されていない非画像部の中間位置にそれぞれ形成され、互いに180°対向位置に配設されている。
位置決め用切欠部34b,34dは、凸版33が形成された画像部の中間位置にそれぞれ形成され、互いに180°対向位置に配設されている。なお、この位置決め用切欠部34B,34においては、その開口端(軸線O方向一端側部分)にブリッジ部35が形成されている。
すなわち、位置決め用切欠部34a,34b,34c、34dは、90°間隔で軸対称に配置されているのである。
【0046】
次に、本実施形態であるスリーブ印刷版30を製造する際に用いられるレーザ加工装置50について、
図13を参照にして説明する。
【0047】
このレーザ加工装置50は、
図13に示すように、円筒状をなすスリーブ素体40が装着される円筒面51Aを有する回転ドラム51及びこの回転ドラム51を回転可能に支持する軸支部52を有するスリーブ素体支持部53と、回転ドラム51を軸線Nを中心に回動させる回転駆動部55と、回転ドラム51に装着されたスリーブ素体40に対してレーザ光を照射するレーザ光照射部60と、このレーザ光照射部60を回転ドラム51の軸線Nに平行な方向に移動させる直動部65と、これら回転ドラム51、直動部65及びレーザ光照射部60の動作を制御する制御部70と、を備えている。
【0048】
直動部65は、回転ドラム51の軸線Nに平行な方向に延在するガイドバー66と、このガイドバー66に沿って移動する支持部材67と、支持部材67の位置情報(軸線N方向位置情報Z)を得る軸線方向位置センサ68と、を備えている。
そして、レーザ光照射部60は、直動部65の支持部材67に支持され、軸線Nに平行な方向に移動可能な構成とされている。また、このレーザ光照射部60には、レーザ光の出力を調整する出力調整器61が設けられている。なお、本実施形態においては、レーザ光照射部60は炭酸ガスレーザで構成されている。
【0049】
制御部70は、位置決め用切欠部形成位置及び形状と切断位置及び形状を示す第1画像データ及び凸版33の画像パターンの位置及び形状を示す第2画像データを記憶する記憶手段71と、第1画像データに基づいて、切断及び位置決め用切欠部を形成する際のレーザ光のエネルギー密度と第2画像データに基づいて凸版33の画像パターンを形成する際のレーザ光のエネルギー密度とを、それぞれ調整するエネルギー密度調整部72と、を備えている。
そして、第1画像データ及び第2画像データに基づいて、回転ドラム51、直動部65及びレーザ光照射部60の動作を制御し、スリーブ素体40の切断、位置決め用切欠部34の形成、凸版33の形成を行う。上述したように、第2画像データは、画像処理装置100から出力された間引き後画像データである。第2画像データの取得方法として、例えばレーザ加工装置50に通信手段を設け、この通信手段によって画像処理装置100と通信可能に構成することでレーザ加工装置50が間引き後画像データを取得する方法が挙げられる。
【0050】
次に、このような構成とされたレーザ加工装置50を用いたスリーブ印刷版30の製造方法について説明する。
まず、回転ドラム51の円筒面51Aにスリーブ素体40を装着する。このとき、スリーブ素体40の一端を回転ドラム51に嵌め込み、この状態でエア噴出機構によってエア孔からエアを噴出する。すると、このエアによってスリーブ素体40が拡径され、回転ドラム51にスリーブ素体40が装着される。このとき、スリーブ素体40の軸線Oと回転ドラム51の軸線Nが一致することになる。
【0051】
次に、位置決め用切欠部形成位置及び形状と切断位置及び形状を示す第1画像データと、凸版33の画像パターンの位置及び形状を示す第2画像データと、を記憶手段71に記憶させる。
そして、制御部70において、これら第1画像データ及び第2画像データに基づいて、回転ドラム51、直動部65及びレーザ光照射部60の動作を制御する。
【0052】
レーザ光照射部60からスリーブ素体40に向けてレーザ光を照射しながら、回転ドラム51を回転駆動部55によって回転させるとともに直動部65によって軸線N方向に移動させることにより、スリーブ素体40の外周面全体をレーザ光照射部60によって走査させる。
【0053】
ここで、第1画像データに該当する箇所では、エネルギー密度調整部72から出力調整器61に指令信号が発信されてレーザ光の出力が高く設定され、スリーブ素体40の肉厚全体が除去されることになる。これにより、スリーブ素体40の切断及び位置決め用切欠部34の形成が行われる。
一方、第2画像データに該当する箇所では、エネルギー密度調整部72から出力調整器61に指令信号が発信されてレーザ光の出力が低く設定され、スリーブ素体40の肉厚の一部が除去されることになる。これにより、スリーブ素体40に凸版33の画像パターンが形成される。
【0054】
このように、レーザ光の出力を調整することでレーザ光のエネルギー密度が調整され、スリーブ素体40の外周面全体をレーザ光照射部60によって1回走査させることによって、スリーブ素体40の切断、位置決め用切欠部34の形成及び凸版33の画像パターンの形成が行われる。
以上のようにして、本実施形態であるスリーブ印刷版30が製造される。
【0055】
次に、本実施形態であるスリーブ印刷版30を使用するオフセット印刷装置80について説明する。オフセット印刷装置80の概略を
図14に示す。このオフセット印刷装置80は、円筒状をなす缶の外周面に印刷を施す缶の印刷装置である。
オフセット印刷装置80は、複数配置されたインク付着機構81と、缶移動機構91とで概略構成されている。
【0056】
インク付着機構81は、インクを供給するインカーユニット84と、このインカーユニット84に接触してインクを写し取った後、缶胴90の外周面に接触して該インクを印刷する(付着させる)ブランケット83を複数枚備えるブランケットホイール82とから構成される。
インカーユニット84は、インク源85と、インク源85に接触してインクを受けるダクティングロール86と、このダクティングロール86に接続して複数のローラからなるインキ練りロール87と、このインキ練りロール87に接続するインキ付けロール88と、このインキ付けロール88に接続する版胴20とからなり、版胴20の外周面には缶胴90に転写する画像パターンを備えたスリーブ印刷版30が配設されている。ブランケットホイール82の外周面には、ブランケット83が複数枚備えられており、このブランケット83は、版胴20の外周面に配設されたスリーブ印刷版30の凸版33に接触するとともに、缶胴90に接触する構成とされている。
【0057】
缶移動機構91は、缶胴90を取り入れる缶シュータ92と、この缶シュータ92から供給された缶胴90を回転自在に保持するマンドレル93と、このマンドレル93に装着された缶胴90を、順次、インク付着機構81方向に回転移動させるマンドレルターレット94とで構成されている。
【0058】
版胴20は、
図16及び
図17に示すように、円柱状をなし、印刷装置80のシャフト部95に片持ち状態で回転自在に支持されるシリンダ21を有しており、このシリンダ21の外周側に、本実施形態であるスリーブ印刷版30が嵌着される。ここで、スリーブ印刷版30の内径とシリンダ21の外径とは略同一に設定されている。なお、シリンダ21の外周面にはエア孔22が複数形成されており、シリンダ21の端面に形成された導入孔23からエアを供給してエア孔22から噴出させることにより、スリーブ印刷版30の内径を押し広げてシリンダ21への着脱を行うように構成されている。すなわち、スリーブ印刷版30が元の内径に戻ろうとする収縮力によってシリンダ21の外周面にスリーブ印刷版30が強く密着することにより、スリーブ印刷版30とシリンダ21とが固定されているのである。
【0059】
そして、シリンダ21には、その外周面のシャフト部95側に、径方向外方に向けて突出したガイドピン24が設けられており、ガイドピン24にスリーブ印刷版30の位置決め用切欠部34が係合され、スリーブ印刷版30とシリンダ21との周方向位置及び軸線O方向位置が決定される構成とされている。
ここで、本実施形態では、
図15に示すように、ガイドピン24は、シリンダ21の外周面に穿設されたピン孔25に着脱可能に装着されている。シリンダ21には、2つのピン孔25a,25bが周方向に90°間隔で形成されており、この2つのピン孔25a,25bに選択的にガイドピン24を装着する構成とされている。
【0060】
ここで、スリーブ印刷版30の非画像部の中間位置に形成された位置決め用切欠部34a,34cを使用する場合には、
図16に示すように、ピン孔25aに装着されたガイドピン24を使用する。
一方、スリーブ印刷版30の画像部の中間位置に形成された位置決め用切欠部34b,34dを使用する場合には、
図17に示すように、ピン孔25bに装着されたガイドピン24を使用する。
すなわち、ガイドピン24は、スリーブ印刷版30に形成された複数の位置決め用切欠部34a、34b、34c、34dに対応するように、周方向位置が変更可能とされているのである。
【0061】
このようにしてスリーブ印刷版30が配設されたオフセット印刷装置80においては、各々のインカーユニット84のインク源85から各々異なった色のインクが、ダクティングロール86、インキ練りロール87、インキ付けロール88を介して、版胴20の外周面に配設された凸版33に付着させられ、これら各色のインクが、回転するブランケットホイール82上のブランケット83にパターンとして乗せられ、このパターンがマンドレル93に保持された缶胴90に接触しながら印刷される。
【0062】
以上説明したように、本実施形態によれば、グラデーション画像の網点を好適に間引くことが可能な技術を提供することができる。
【0063】
本実施形態によれば、ドットゲインの発生も抑制できるので、インキがしみこまないか、しみこみにくい印刷対象(例えば缶)などに印刷する場合、本実施形態は特に有効である。
【0064】
また、上述したように従来より間引きなどに用いられるFMスクリーニングやAMスクリーニングを行っても得られない網点をもつ画像を生成することができる。すなわち、本実施形態により、間引き処理として従来にはなかった処理を提供することができるので、印刷業界の発展に寄与することができる。
【0065】
以上説明した実施形態では、画像処理装置100が生成したラスタデータを用いて凸版印刷を行う例について説明したが、ラスタデータを用いて印刷を行う印刷装置であれば本実施形態を適用可能である。例えば、版に凹凸がほとんど存在しない平板を用いる平版印刷装置や、インクジェットプリンタや、電子写真方式のプリンタにも本実施形態を適用できる。
【0066】
また、本実施形態では、スリーブ印刷版30として、4つの位置決め用切欠部34a,34b,34c,34dが設けられたスリーブ印刷版を用いたが、位置決め用切欠部は4つに限るものではなく、1つ以上であればよい。
【0067】
上述した実施形態における画像処理装置100の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0069】
30 スリーブ印刷版
31 スリーブ体
32 版材
33 凸版
50 レーザ加工装置
60 レーザ光照射部
61 出力調整器
70 制御部
71 記憶手段
80 オフセット印刷装置
90 缶胴
100 画像処理装置
110 通信部
115 操作表示部
120 制御部
121 取得部
122 間引き処理部
123 パラメータ検出部
124 変更パラメータ指定部
125 逆グラデーション画像生成部
126 間引き領域指定部
140 画像データ記憶部