(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023140900
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】クラウドシステム、集計結果表示方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0486 20130101AFI20230928BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20230928BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20230928BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230928BHJP
【FI】
G06F3/0486
G06F3/14 310D
G06F3/0484 120
G06Q50/10
G06F3/04842
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022046954
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】500022557
【氏名又は名称】サイボウズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 祐太
(72)【発明者】
【氏名】生駒 浩隆
(72)【発明者】
【氏名】王子田 良輔
(72)【発明者】
【氏名】当山 学
(72)【発明者】
【氏名】濱田 健
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5B069FA04
5B069FA09
5E555AA02
5E555AA05
5E555AA08
5E555AA13
5E555AA28
5E555AA30
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555CA24
5E555CB05
5E555CB08
5E555CB14
5E555CB16
5E555CC01
5E555CC03
5E555CC18
5E555DB16
5E555DB56
5E555DB58
5E555DC21
5E555DC84
5E555DD11
5E555EA07
5E555FA00
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】クラウドサービスにおけるデータの集計結果を表示させる場合のユーザの操作負担を軽減する。
【解決手段】クラウドシステム(1)は、クラウドサービスにおけるデータの集計が可能である。設定部(101)は、集計に関する集計画面で行われた所定の設定操作に基づいて、集計に関する複数の設定値を設定する。表示制御部(105)は、複数の設定値と、複数の設定値に関する順序と、に応じた集計結果を、集計画面に表示させる。順序変更部(106)は、集計画面で行われた所定の変更操作に基づいて、順序を変更する。表示制御部(105)は、順序が変更された場合に、変更後の順序に応じた集計結果が表示されるように、集計画面を更新する。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドサービスにおけるデータの集計が可能なクラウドシステムであって、
前記集計に関する集計画面で行われた所定の設定操作に基づいて、前記集計に関する複数の設定値を設定する設定部と、
前記複数の設定値と、前記複数の設定値に関する順序と、に応じた集計結果を、前記集計画面に表示させる表示制御部と、
前記集計画面で行われた所定の変更操作に基づいて、前記順序を変更する順序変更部と、
を含み、
前記表示制御部は、前記順序が変更された場合に、変更後の前記順序に応じた前記集計結果が表示されるように、前記集計画面を更新する、
クラウドシステム。
【請求項2】
前記集計画面は、前記複数の設定値と、前記順序と、に応じた仮の集計結果を表示するためのプレビュー画面であり、
前記表示制御部は、前記仮の集計結果を、前記プレビュー画面に表示させる、
請求項1に記載のクラウドシステム。
【請求項3】
前記表示制御部は、集計可能な全データのうちの一部だけを利用した前記仮の集計結果を、前記プレビュー画面に表示させる、
請求項2に記載のクラウドシステム。
【請求項4】
前記クラウドシステムは、
前記集計画面で行われた所定の追加操作に基づいて、新たな設定値を追加する追加部と、
前記集計画面で行われた所定の削除操作に基づいて、前記複数の設定値の中から選択された前記設定値を削除する削除部と、
を更に含む請求項1~3の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項5】
前記設定部は、3つ以上の前記設定値を設定可能であり、
前記変更操作は、前記3つ以上の設定値の中から選択された前記設定値の前記順序を変更するための操作であり、
前記順序変更部は、前記選択された設定値の前記順序が変更され、かつ、他の前記設定値同士の相対的な前記順序が維持されるように、前記順序を変更する、
請求項1~4の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項6】
前記集計画面には、前記設定値ごとに、当該設定値の前記順序を変更するために移動させる移動画像が表示され、
前記変更操作は、前記複数の設定値のうちの何れかに対応する前記移動画像を移動させる操作である、
請求項1~5の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記移動画像にポインタが重なった場合に、前記集計画面のうち、前記変更操作により前記順序が変更される前記設定値に対応する領域の表示態様を変更する、
請求項6に記載のクラウドシステム。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記集計画面に対する所定の操作を反映できない場合には、当該操作に対応する操作画像が表示されないように、前記集計画面の表示を制御する、
請求項1~7の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項9】
前記設定部は、前記集計に関する複数の設定項目の各々に対応する前記設定値を設定可能であり、
前記変更操作は、前記複数の設定値の中から選択された前記設定値を、前記集計画面上で移動させる操作であり、
前記表示制御部は、前記変更操作に基づいて、前記複数の設定項目の各々の位置は移動せずに、前記選択された設定値が移動するように、前記集計画面の表示を制御する、
請求項1~8の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項10】
前記順序は、複数の設定項目の各々の位置に対応する前記設定値に関する順序である、
請求項1~9の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項11】
前記変更操作は、前記集計画面のうち、前記複数の設定値の何れかに対応する第1領域から、他の前記設定値に対応する第2領域へのドラッグアンドドロップである、
請求項1~10の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項12】
前記順序変更部は、前記第2領域へのドロップが行われる前に、前記集計画面上で前記第2領域が指示された場合に、前記順序を仮変更し、
前記表示制御部は、前記仮変更された前記順序に応じた前記集計結果が表示されるように、前記集計画面を更新する、
請求項11に記載のクラウドシステム。
【請求項13】
クラウドサービスにおけるデータの集計に関する集計結果表示方法であって、
前記集計に関する集計画面で行われた所定の設定操作に基づいて、前記集計に関する複数の設定値を設定する設定ステップと、
前記複数の設定値と、前記複数の設定値に関する順序と、に応じた集計結果を、前記集計画面に表示させる表示制御ステップと、
前記集計画面で行われた所定の変更操作に基づいて、前記順序を変更する順序変更ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップは、前記順序が変更された場合に、変更後の前記順序に応じた前記集計結果が表示されるように、前記集計画面を更新する、
集計結果表示方法。
【請求項14】
クラウドサービスにおけるデータの集計が可能なコンピュータを、
前記集計に関する集計画面で行われた所定の設定操作に基づいて、前記集計に関する複数の設定値を設定する設定部、
前記複数の設定値と、前記複数の設定値に関する順序と、に応じた集計結果を、前記集計画面に表示させる表示制御部、
前記集計画面で行われた所定の変更操作に基づいて、前記順序を変更する順序変更部、
として機能させ、
前記表示制御部は、前記順序が変更された場合に、変更後の前記順序に応じた前記集計結果が表示されるように、前記集計画面を更新する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、クラウドシステム、集計結果表示方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クラウドサービスにおけるデータの集計が可能なクラウドシステムが知られている。例えば、特許文献1には、クラウドサービスで提供されるスプレッドシートのマス目構造上に、スプレッドシート内のデータを集計して生成したグラフを、データオブジェクトとして表示可能なクラウドシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1のクラウドシステムでグラフを画面に表示させる場合、ユーザは、データの集計に関する設定値を設定する。この点は、特許文献1以外のクラウドシステムも同様であり、グラフ以外の集計結果を表示させる場合も同様である。例えば、ある会社が受け付けた注文の受注日及び受注金額等を管理するテーブル内のデータを受注日ごとに集計する場合、ユーザは、データを分類する項目の設定値として「受注日」を設定する。複数の設定値を設定する場合、大項目、中項目、及び小項目といった設定値の順序も、集計結果の表示に影響する。
【0005】
しかしながら、従来の技術では、複数の設定値に関する順序を入れ替えるには、ユーザは、個々の設定値を入力しなおす必要があった。例えば、ユーザが、大項目の設定値としてXを入力し、中項目の設定値としてYを入力したとする。ユーザは、これらの順序を入れ替えるためには、大項目の設定値をYに変更する操作と、中項目の設定値をXに変更する操作と、の2つの操作をする必要がある。このため、従来の技術では、ユーザの操作が煩雑であった。
【0006】
本開示の目的の1つは、クラウドサービスにおけるユーザの操作負担を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面に係るクライドシステムは、クラウドサービスにおけるデータの集計が可能なクラウドシステムであって、前記集計に関する集計画面で行われた所定の設定操作に基づいて、前記集計に関する複数の設定値を設定する設定部と、前記複数の設定値と、前記複数の設定値に関する順序と、に応じた集計結果を、前記集計画面に表示させる表示制御部と、前記集計画面で行われた所定の変更操作に基づいて、前記順序を変更する順序変更部と、を含み、前記表示制御部は、前記順序が変更された場合に、変更後の前記順序に応じた前記集計結果が表示されるように、前記集計画面を更新する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、クラウドサービスにおけるユーザの操作負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】クラウドシステムの全体構成の一例を示す図である。
【
図4】中項目が追加された場合のプレビュー画面の一例を示す図である。
【
図5】小項目が追加された場合のプレビュー画面の一例を示す図である。
【
図6】ユーザが移動ボタンをドラッグアンドドロップする様子の一例を示す図である。
【
図7】中項目の設定値と小項目の設定値とが互いに入れ替わった場合のプレビュー画面の一例を示す図である。
【
図8】ユーザが適用ボタンを選択した場合のアプリ画面の一例を示す図である。
【
図9】クラウドシステムで実現される機能を示す機能ブロック図である。
【
図10】アプリデータベースのデータ格納例を示す図である。
【
図11】大項目の設定値、中項目の設定値、及び小項目の設定値の順序が変更される様子の一例を示す図である。
【
図12】クラウドシステムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
【
図13】変形例で縦棒グラフが更新される様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1.クラウドシステムの全体構成]
本開示に係るクラウドシステムの実施形態の一例を説明する。
図1は、クラウドシステムの全体構成の一例を示す図である。例えば、クラウドシステム1は、サーバ10と、ユーザ端末20と、を含む。サーバ10とユーザ端末20の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。クラウドシステム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、
図1の例に限られない。
【0011】
サーバ10は、サーバコンピュータである。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
ユーザ端末20は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンである。制御部21、記憶部22、及び通信部23の各々のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部24は、マウス、タッチパネル、又はキーボード等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
【0013】
なお、記憶部12,22に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。サーバ10及びユーザ端末20の各々のハードウェア構成は、
図1の例に限られない。例えば、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器と直接的に接続するための入出力部(例えば、USB端子)が含まれてもよい。この場合、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部又は入出力部を介して供給されてもよい。
【0014】
[2.クラウドシステムの概要]
クラウドシステム1は、クラウドサービスにおけるデータの集計が可能である。本実施形態では、クラウドサービスの一例として、会社又は役所等の組織におけるユーザの業務を支援する業務支援サービスを例に挙げる。例えば、ユーザは、クラウドサービスを利用して、他のユーザとコミュニケーションを取ったり、他のユーザのスケジュールを把握したりする。
【0015】
本実施形態では、ユーザがクラウドサービスのアプリを利用する場面を例に挙げる。アプリは、種々のデータを登録可能なデータベースの一種である。例えば、アプリは、データの登録、閲覧、又は検索をするためのデータベース機能と、業務を円滑に進めるためのコミュニケーション機能と、を含む。例えば、ユーザがクラウドサービスにログインすると、アプリを利用するためのアプリ画面が表示部25に表示される。
【0016】
図2は、アプリ画面の一例を示す図である。本実施形態では、特許庁に対する出願を管理するために作成された出願管理アプリを例に挙げるが、アプリは、他の種々の目的で作成可能である。例えば、アプリ画面G1には、レコードの一覧を示すレコード一覧L10が表示される。レコードは、フィールドに入力されたデータが1つにまとめられたものである。フィールドは、レコードを構成する1つ1つの項目である。
【0017】
図2の例では、レコード一覧L10における行がレコードに相当する。例えば、レコードは、特許庁に対する個々の出願に相当する。レコード一覧L10における列がフィールドに相当する。例えば、「No」、「管理番号」、「発明の名称」、「国」、「出願種別」、「依頼日」、「出願日」といった項目がフィールドに相当する。例えば、編集権限のあるユーザは、レコードにおける任意のフィールドの値を変更できる。
【0018】
本実施形態のアプリは、単なるテーブルとは異なり、レコード一覧L10に表示されないデータも含む。例えば、ユーザは、あるレコードを選択すると、このレコードに関する種々のデータをアプリ画面G1に表示できる。例えば、出願書類のファイル、特許庁からの発送書類のファイル、又はユーザ間でやりとりされたコメントといったように、レコード一覧L10に表示されないデータもアプリに登録される。
【0019】
クラウドシステム1は、アプリに登録された種々のデータを集計できる。本実施形態では、集計結果の表示方法の一例として縦棒グラフを説明するが、集計結果の表示方法自体は、他の種々の表示方法を利用可能である。例えば、クラウドシステム1は、横棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、クロス集計表、表、面グラフ、曲線グラフ、曲線面グラフ、又は3次元グラフを利用して、集計結果を表示してもよい。例えば、ユーザがグラフボタンB11を選択すると、プレビュー画面が表示部25に表示される。プレビュー画面の前に、グラフ等の種類が選択されてもよい。
【0020】
図3は、プレビュー画面の一例を示す図である。本実施形態では、ユーザは、アプリに登録された一部のデータだけを利用した仮の集計結果を参考にして、集計に関する設定値を決定する。その後に、ユーザは、より多くのデータを利用した本当の集計結果を表示できる。プレビュー画面G2は、ユーザが設定値を決定するための画面である。プレビュー画面G2では、集計結果がどのように表示されるのかを大まかに把握できれば良いので、一部のデータだけで集計しても特段の問題は生じない。
【0021】
本実施形態では、ユーザが設定する設定値として、主に「分類する項目」(以降、単に分類項目という)の設定値を説明する。分類項目は、アプリのデータを何ごとに集計するかである。例えば、ユーザが、フィールド「国」ごとにデータを集計したい場合、
図3の入力フォームF210のように、分類項目の設定値として「国」を設定する。この設定値は、デフォルトで入力されていてもよい。
図3の場合、フィールド「国」ごとにアプリのデータが集計された集計結果を示すように、縦棒グラフG25が表示される。
【0022】
例えば、フィールド「国」に、「JP」及び「US」といった2つの値が入力されるものとする。この場合、フィールド「国」に「JP」が入力されたレコード数と、フィールド「国」に「US」が入力されたレコード数と、が集計される。
図3の例では、縦棒グラフG25の横軸の下に、フィールド「国」が取り得る2つの値である「JP」及び「US」の文字が表示される。これらの文字の上に、集計されたレコード数に応答する長さの棒状の画像が表示される。縦棒グラフG25の凡例の説明や縦軸のスケール等の情報も、
図3の通りである。
【0023】
例えば、ユーザが入力フォームF210を選択すると、分類項目の設定値として設定可能な他の候補がプルダウンメニューとして表示される。設定値の候補は、集計の条件になりうる情報であり、種々の候補を利用可能である。例えば、設定値の候補は、フィールドの名前、データの更新日時、又はデータを更新したユーザであってもよい。ユーザが設定値を変更すると、変更後の設定値に応じた集計結果を示すように、縦棒グラフG25が更新される。
【0024】
本実施形態では、ユーザが3つまで分類項目を追加できるようになっている。例えば、3つの分類項目は、大項目、中項目、及び小項目といったように、大中小の順序が存在する。
図3の例では、分類項目が1つだけなので、大項目の設定値だけが設定された状態になる。例えば、分類項目が2つになると、ユーザは、大項目の設定値と、中項目の設定値と、を設定できる。例えば、分類項目が3つになると、ユーザは、大項目の設定値、中項目の設定値、及び小項目の設定値を設定できる。
【0025】
例えば、分類項目を追加するか否かは、ユーザの任意である。ユーザは、1つ又は2つの分類項目だけで集計の設定を完了してもよい。分類項目の上限数は、任意の数であってよく、3つに限られない。例えば、分類項目の上限数は、2つであってもよい。煩雑な表示にならなければ、分類項目は、4つ以上であってもよい。
図3の状態で、ユーザが追加ボタンB23を選択すると、中項目が追加される。
【0026】
図4は、中項目が追加された場合のプレビュー画面G2の一例を示す図である。
図4の例では、追加された中項目の設定値として「ユーザ」が設定されている。「ユーザ」は、フィールドの名前ではなく、レコードを何らかの形で更新したユーザである。縦棒グラフG25の横軸には、大項目の設定値に応じた名前が表示される。縦棒グラフG25の下には、中項目の設定値に応じた凡例が表示される。以降、分類項目が2つ以上の場合には、領域A21A,A21Bといったように、符号の末尾にアルファベットを付して区別する。同様に、領域A21内に表示される個々のパーツの符号の末尾にもアルファベットを付して区別する。
【0027】
例えば、大項目の設定値は、「国」のまま変わらないが、領域A21Aには、移動ボタンB211Aと、削除ボタンB212Aと、が表示される。移動ボタンB211Aは、後述するドラッグアンドドロップをするための画像である。削除ボタンB212Aは、大項目の設定値を削除するための画像である。
図3のように、分類項目の設定値が1つだけの場合には、ドラッグアンドドロップをすることもできないし、設定値を削除することもできないので、移動ボタンB211A及び削除ボタンB212Aは表示されない。
【0028】
中項目の領域A21B内のパーツも、領域A21Aと同様である。ユーザが削除ボタンB212Bを選択すると、中項目の設定値「ユーザ」が削除され、プレビュー画面G2は
図3の状態に戻る。ユーザが削除ボタンB212Aを選択すると、大項目の設定値「国」が削除される。この場合、中項目の設定値「ユーザ」が大項目に繰り上がるので、ユーザごとに集計された集計結果を示すように、縦棒グラフG25が更新される。
図4の状態で、ユーザが追加ボタンB23を選択すると、小分類を追加できる。
【0029】
図5は、小項目が追加された場合のプレビュー画面G2の一例を示す図である。
図5の例では、追加された小項目の設定値として「状況」が設定されている。「状況」は、出願の現在の状況を示す情報であり、レコード一覧L10に表示されないデータの一例である。縦棒グラフG25の横軸は、大項目の設定値と、中項目の設定値と、に応じた名前が表示される。縦棒グラフG25の凡例は、小項目の設定値に応じた内容になる。小項目の領域A21C内のパーツは、領域A21A,A21Bと同様である。
図5の状態になると、これ以上は分類項目を追加できないので、追加ボタンB23が消去される。
【0030】
ユーザが削除ボタンB212Cを選択すると、プレビュー画面G2は
図4の状態に戻る。ユーザが削除ボタンB212A,B212Bを選択すると、選択された設定値よりも順序が後の設定値が繰り上がる。以降、領域A21A~A21Cを区別しない時は、符号の末尾のアルファベットを省略して単に領域A21という。領域A21内のパーツも特に区別しない時は、符号の末尾のアルファベットを省略する。個々の領域A21及びパーツを区別する時に、符号の末尾にアルファベットを記載する。
【0031】
ユーザは、最適な見た目で縦棒グラフG25を表示できるように、
図3~
図5で説明した操作を繰り返す。例えば、ユーザは、現状の設定値の代わりに新たな設定値を試したければ、入力フォームF210に新たな設定値を入力する。例えば、ユーザは、他の表示方法を試したければ、領域A20の入力フォームF200,F201に他のグラフや棒の積み上げ等を設定する。ユーザは、後述の集計方法の設定値を変更したければ、領域A22の入力フォームF220に新たな設定値を入力する。
【0032】
例えば、ユーザは、分類項目の設定値の大中小の順序を変えたいこともある。
図5の例において、ユーザは、中項目に設定値「状況」を設定し、小項目に設定値「ユーザ」を設定したいことがある。この場合、ユーザは、入力フォームF210Bに設定値「ユーザ」を入力し、入力フォームF210Cに設定値「状況」を入力することもできるが、2回の操作が発生するので煩雑である。そこで、本実施形態では、移動ボタンB211のドラッグアンドドロップにより、ユーザの操作負担を軽減している。
【0033】
図6は、ユーザが移動ボタンB211をドラッグアンドドロップする様子の一例を示す図である。
図6の例では、ユーザが、ドラッグアンドドロップによって、移動ボタンB211Cを領域A21B上に移動させる。例えば、ユーザがポインタP(カーソル)を移動ボタンB211Cに重ねると、
図6の上側のプレビュー画面G2のように、領域A21Cのうち、ドラッグアンドドロップにより順序が変更される設定値に対応する部分の色が変わる。本実施形態では、領域A21Cのうち、「小項目」のテキスト部分は移動せず、それよりも右の部分が移動するので、この部分の色が変わる。ユーザは、色の変化により、どの部分を移動できるのかを直感的に把握できる。
【0034】
例えば、ユーザは、操作部24のマウスの左ボタンを押し下げることによって、ポインタPで移動ボタンB211Cを掴む操作を行う。この場合、
図6の下側のプレビュー画面G2のように、領域A21Cのうちの色が変わった部分がコピーされ、ドラッグアンドドロップにおけるドラッグ中にポインタPとともに移動する。移動中は、削除ボタンB212Cを操作できないので、不要な画像を消すために領域A21C内の削除ボタンB212Cは消去される。
図6のように、ユーザが移動ボタンB211Cを領域A21B上にドロップすると、中項目の設定値と、小項目の設定値と、が互いに入れ替わる。
【0035】
図7は、中項目の設定値と小項目の設定値とが互いに入れ替わった場合のプレビュー画面G2の一例を示す図である。
図7のように、ドラッグアンドドロップ前の小項目の設定値「状況」は、ドラッグアンドドロップ後は中項目の設定値になる。ドラッグアンドドロップ前の中項目の設定値「ユーザ」は、ドラッグアンドドロップ後は小項目の設定値になる。大項目の設定値「国」は変わらない。
【0036】
図7の場合、大項目の設定値「国」、中項目の設定値「状況」、及び小項目の設定値「ユーザ」に応じた集計結果を示すように、縦棒グラフG25の表示が更新される。ユーザは、縦棒グラフG25の表示を気に入った場合、適用ボタンB26を選択して設定値を適用する。設定値が適用されると、より多くのデータが集計されてアプリ画面G1が表示される。なお、ユーザがキャンセルボタンB27を選択すると、データの集計が終了する。
【0037】
図8は、ユーザが適用ボタンB26を選択した場合のアプリ画面G1の一例を示す図である。アプリ画面G1に表示される縦棒グラフG12は、全体的なレイアウトは、プレビュー画面G2の縦棒グラフG25と似ているが、より多くのデータが集計されている。ユーザは、プレビュー画面G2に戻って設定値の設定をやり直すこともできる。アプリ画面G1の縦棒グラフG12は、ログイン中のユーザだけが見れるようにしてもよいし、他のユーザに共有されてもよい。
【0038】
以上のように、本実施形態のクラウドシステム1は、移動ボタンB211のドラッグアンドドロップによって、分類項目の設定値の順序を容易に変更できるようになっている。以降、クラウドシステム1の詳細について説明する。
【0039】
[3.クラウドシステムで実現される機能]
図9は、クラウドシステム1で実現される機能を示す機能ブロック図である。
【0040】
[3-1.サーバで実現される機能]
データ記憶部100は、記憶部12により実現される。設定部101、追加部102、削除部103、集計部104、表示制御部105、及び順序変更部106は、制御部11により実現される。
【0041】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザにクラウドサービスを提供するために必要なデータを記憶する。本実施形態では、このデータの一例として、アプリデータベースを説明する。
【0042】
図10は、アプリデータベースDBのデータ格納例を示す図である。アプリデータベースDBは、アプリに関するデータが格納されたデータベースである。例えば、アプリデータベースDBには、アプリの名前と、アプリに登録されたデータと、が格納される。アプリデータベースDBに格納されるデータは、任意のデータであってよく、
図9の例に限られない。例えば、レコード一覧L10のレイアウト、アプリの作成者、又はアプリのアクセス権限といった他のデータが、アプリデータベースDBに格納されてもよい。
【0043】
本実施形態では、アプリに登録されたデータの一例として、レコードデータを説明する。レコードデータは、レコードに関するデータである。例えば、レコードデータは、レコード一覧L10に表示されるデータと、レコード一覧L10には表示されないデータと、を含む。例えば、レコード一覧L10に表示されるデータは、複数のフィールドの各々の名前と、当該フィールドの値と、を含む。例えば、レコード一覧L10には表示されないデータは、レコードの作成日時、レコードを作成したユーザの名前、レコードの更新日時、又はレコードを更新したユーザの名前である。
【0044】
レコードデータは、レコードに関する任意のデータを含むことができる。レコードデータに含まれるデータは、本実施形態の例に限られない。例えば、レコードデータは、レコードに登録されたファイル、ファイルをアップロードしたユーザの名前、ファイルのアップロード日時、レコードに対して投稿されたコメント、コメントを投稿したユーザの名前、及びコメントの投稿日時を含んでもよい。本実施形態のように、出願管理に関するアプリであれば、個々のレコードに対応する出願の状況、特許庁に対する手続の期限、特許庁からの発送書類のファイル、又は各種手続に関する請求書のファイル等がレコードデータに含まれてもよい。アプリには、集計可能なデータだけでなく、集計できないデータが登録されてもよい。
【0045】
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、任意のデータを記憶してよい。例えば、データ記憶部100は、クラウドサービスを利用するユーザに関する情報を格納したユーザデータベースを記憶してもよい。例えば、ユーザデータベースには、ユーザを識別可能なユーザID、ユーザの名前、パスワード、ユーザが所属するグループ(スペースと呼ばれることもある)、及びユーザの所属等のデータが格納される。ユーザデータベースに格納されたデータが集計されて集計結果が表示されてもよい。
【0046】
例えば、アプリに登録されたデータ以外の他のデータの集計結果を表示する場合には、データ記憶部100は、当該他のデータを記憶してもよい。例えば、他のデータは、スレッドに関するデータである。スレッドに関するデータは、スレッドを識別可能なスレッドID、スレッドに投稿されたコメント、コメントを投稿したユーザの名前、及びコメントの投稿日時である。例えば、他のデータは、クラウドサービスの利用状況に関するデータ、スケジュールに関するデータ、アプリとは呼ばれないテーブル形式のデータ、文書ファイル、又はその他のデータであってもよい。これらのデータが集計されて集計結果が表示されてもよい。集計結果が表示されるのは、ユーザ間で共有されるデータに限られず、特定のユーザだけに提供されるデータであってもよい。
【0047】
[設定部]
設定部101は、プレビュー画面G2で行われた所定の設定操作に基づいて、集計に関する複数の設定値を設定する。先述したように、プレビュー画面G2では、種々の設定値を設定可能であるが、本実施形態では、分類項目の設定値が設定される場合を例に挙げる。このため、入力フォームF210に対する入力操作が設定操作に相当する。入力フォームF210に対する入力操作について説明している箇所は、設定操作と読み替えることができる。本実施形態のプレビュー画面G2であれば、入力フォームF200,F201,F220に対する入力操作も、設定操作に相当する。
【0048】
設定操作は、設定値を設定するための操作である。設定操作は、プレビュー画面G2に対する操作である。設定操作自体は、任意の種類の操作であってよく、プルダウン形式の入力フォームに対する入力操作に限られない。例えば、入力フォームに文字若しくは数値を直接入力する入力操作、ラジオボタンを選択する選択操作、チェックボックスを選択する操作、クリック操作、ダブルクリック操作、ドラッグアンドドロップ操作、フリック操作、タップ操作、ダブルタップ操作、フリック操作、又は音声入力操作であってもよい。
【0049】
プレビュー画面G2は、集計画面の一例である。このため、プレビュー画面G2について説明している箇所は、集計画面と読み替えることができる。集計画面は、クラウドサービスにおけるデータの集計に関する画面である。集計画面には、設定操作をするための画像(例えば、入力フォーム等の画面内のパーツ)と、現状の設定値に応じた集計結果と、が表示される。集計画面には、他の画像が表示されてもよい。
【0050】
なお、集計画面は、プレビュー画面G2に限られない。特にプレビューを表示させる必要がない場合には、集計画面は、プレビューとしての集計結果ではなく、最終的な集計結果が表示される画面であってもよい。例えば、アプリ画面G1が集計画面に相当してもよい。集計画面は、任意のユーザのユーザ端末20に表示可能である。例えば、集計画面は、アプリを作成したユーザのユーザ端末20、グループの管理者のユーザ端末20、その他の管理権限を有するユーザのユーザ端末20、又は管理権限を有しないユーザのユーザ端末20の何れに表示されてもよい。
【0051】
本実施形態では、設定値の一例として、分類項目の設定値(入力フォームF210に入力される設定値)を説明する。設定値自体は、種々の設定値であってよく、分類項目の設定値に限られない。例えば、設定部101は、集計方法の設定値(入力フォームF220に入力される設定値)を設定可能である。集計方法の設定値は、レコードをどのように集計するかを示す値である。例えば、集計方法の設定値は、レコード数、合計、平均、最大値、又は最小値といった値をとる。レコード数は、ある値が入力されたレコードの数である。合計は、レコードに入力された値の合計を計算することである。平均は、レコードに入力された値の平均を計算することである。最大値は、複数のレコードの中で最大の値を特定することである。最小値は、複数のレコードの中で最小の値を特定することである。
【0052】
例えば、集計対象の期間を設定する時などのように、特定のレコードに絞って集計する場合には、設定部101は、絞込条件の設定値を設定可能である。絞込条件の設定値としては、期間以外の任意の条件を設定可能である。例えば、絞込条件の設定値は、キーワード又は除外キーワードであってもよい。例えば、集計結果のソートが可能な場合には、設定部101は、ソートの設定値を設定してもよい。例えば、ソートの設定値は、大項目、中項目、小項目、昇順、又は降順といった値であってもよい。
【0053】
本実施形態では、設定部101は、3つ以上の設定値を設定可能である。分類項目の設定値を例に挙げると、設定部101は、大項目の設定値、中項目の設定値、及び小項目の設定値といった3つの設定値を設定可能である。設定部101は、4つ以上の設定値を設定可能であってもよい。例えば、設定部101は、集計方法の設定値として、4つ以上の設定値を設定可能であってもよい。他にも例えば、設定部101は、絞込条件の設定値として、4つ以上の設定値を設定可能であってもよい。
【0054】
なお、本実施形態では、ソートの設定値は、3つまでとするが、ソートの設定値も4つ以上の設定が可能であってもよい。ユーザは、3つ以上の設定値を設定しなければならないわけではなく、設定値の増減は、ユーザの任意であるものとする。ユーザは、3つ以上の設定が可能な設定値を、1つだけ又は2つだけ設定してもよい。設定値の数は、固定されていてもよいが、本実施形態では、ユーザの任意とすることによって、より柔軟な集計結果の表示が可能になっている。
【0055】
本実施形態では、設定部101は、大項目、中項目、及び小項目といった複数の分類項目の各々に対応する設定値を設定可能である。分類項目は、設定項目の一例である。このため、設定部101は、所定の集計方法で集計する値を分類して表示するための複数の設定項目の各々の設定値を設定することになる。本実施形態で分類項目について説明している箇所は、設定項目と読み替えることができる。
【0056】
本実施形態では、大項目、中項目、及び小項目といった大中小の分類項目は、縦棒グラフG25における軸に相当するということもできる。
図4及び
図5のように、縦棒グラフG25の横軸は、大項目の設定値「国」が取り得る値の数(「JP」、「US」の2つ)に応じて区切られる。横軸は、その中で、中項目の設定値「ユーザ」が取り得る値(「山田」、「石井」、「水野」の3つ)に応じて区切られる。
図5のように、横軸は、更にその中で、小項目の設定値「状況」が取り得る値の数(「出願」、「中間」、「査定」)に応じて区切られる。このため、縦棒グラフG25のように軸が存在する場合には、分類項目の大中小の順序は、軸を区切る際の順序ということもできる。
【0057】
設定項目は、集計に関する項目である。例えば、集計方法の設定値を2つ以上設定する場合には、集計方法の何個目の設定値であるかを示す項目は、設定項目に相当する。他にも例えば、絞込条件又はソートの設定値を2つ以上設定する場合も、絞込条件又はソートの何個目の設定値であるかを示す項目は、設定項目に相当する。設定部101は、プレビュー画面G2における設定操作に基づいて、これら他の設定項目の設定値も設定可能である。ユーザが特に設定操作をしなかった設定項目については、設定値が設定されなくてもよいし、デフォルトの設定値が設定されてもよい。
【0058】
[追加部]
追加部102は、プレビュー画面G2で行われた所定の追加操作に基づいて、新たな設定値を追加する。本実施形態では、分類項目の設定値を例に挙げるので、追加ボタンB23を選択する選択操作が追加操作に相当する。このため、追加ボタンB23を選択する選択操作について説明している箇所は、追加操作と読み替えることができる。追加操作自体は、種々の操作であってよく、追加ボタンB23を選択する選択操作に限られない。他の操作の一例は、設定操作で例示したものであってもよい。
【0059】
例えば、ユーザが集計方法の設定値を追加する場合には、追加ボタンB24を選択する選択操作が追加操作に相当する。
図3等では、図面の都合上表示されていないが、絞込条件の設定値又はソートの設定値を追加するためのボタンも、プレビュー画面G2に表示される。ユーザが絞込条件の設定値又はソートの設定値を追加する場合には、これらのボタンを選択する操作が追加操作に相当する。他の設定値を設定可能にする場合には、当該他の設定値を追加するために定められた任意の操作が追加操作に相当してよい。
【0060】
本実施形態では、分類項目の設定値の上限数は、3つである。このため、追加部102は、上限数以下となる範囲内で、新たな設定値を追加する。例えば、追加部102は、大項目の設定値だけが存在する状態で追加ボタンB23が選択された場合に、中項目の設定値を追加する。追加部102は、大項目の設定値と、中項目の設定値と、が存在する状態で追加ボタンB23が選択された場合に、小項目の設定値を追加する。この場合、上限数の3つに達したので、追加部102は、これ以上の設定値の追加は行わない。
【0061】
なお、設定値は、小項目から順番に追加されてもよい。例えば、
図3のように、分類項目の設定値が1つだけである場合に、当該1つだけの設定値は、大項目ではなく小項目の設定値であってもよい。この場合、追加部102は、小項目の設定値だけが存在する状態で追加ボタンB23が選択された場合に、中項目の設定値を追加する。追加部102は、中項目の設定値と、小項目の設定値と、が存在する状態で追加ボタンB23が選択された場合に、大項目の設定値を追加する。この場合、上限数の3つに達したので、追加部102は、これ以上の設定値の追加は行わない。
【0062】
[削除部]
削除部103は、プレビュー画面G2で行われた所定の削除操作に基づいて、複数の設定値の中から選択された設定値を削除する。本実施形態では、分類項目の設定値を例に挙げるので、削除ボタンB212を選択する選択操作が削除操作に相当する。このため、削除ボタンB212を選択する選択操作について説明している箇所は、削除操作と読み替えることができる。削除操作自体は、種々の操作であってよく、削除ボタンB212を選択する選択操作に限られない。他の操作の一例は、設定操作で例示したものであってもよい。
【0063】
例えば、ユーザが、集計方法の設定値、絞込条件の設定値、又はソートの設定値を追加した場合も、削除ボタンB212と同様のボタンが表示されてもよい。この場合、これらのボタンを選択する操作が削除操作に相当する。他の設定値を設定可能にする場合には、当該他の設定値を削除するために定められた任意の操作が削除操作に相当してよい。
【0064】
本実施形態では、分類項目の設定値の下限数は、1つである。このため、削除部103は、下限値以上となる範囲内で、設定値を削除する。例えば、削除部103は、削除ボタンB212が選択された場合に、当該選択された削除ボタンB212に対応する分類項目の設定値を削除する。設定値が下限数の1つに達した場合、削除部103は、これ以上の設定値の削除は行わない。設定値の下限数は、0であってもよい。即ち、設定しないことが可能な設定値が存在してもよい。
【0065】
[集計部]
集計部104は、設定部101により設定された設定値に基づいて、アプリデータベースDBに格納されたデータを集計する。本実施形態では、分類項目の設定値を例に挙げるので、集計部104は、分類項目の設定値ごとに、データを集計する。複数の分類項目の各々に設定値が設定された場合には、集計部104は、複数の分類項目の各々の設定値ごとに、データを集計する。本実施形態では、アプリに登録されたレコードが集計対象になるので、集計部104は、設定値ごとに、レコードを集計する。
【0066】
図3の例では、大項目の設定値「国」だけが設定されているので、集計部104は、フィールド「国」に入力された値ごとに、アプリに登録されたレコードを集計する。
図3の例では、フィールド「国」に、「JP」及び「US」の2つの値のうちの何れかが入力される。このため、集計部104は、フィールド「国」に「JP」が入力されたレコードの数と、フィールド「国」に「US」が入力されたレコードの数と、を集計する。
【0067】
図4の例では、大項目の設定値「国」と、中項目の設定値「ユーザ」と、が設定されているので、集計部104は、これら2つの組み合わせごとに、アプリに登録されたレコードを集計する。
図4の例では、フィールド「国」の値は、「JP」及び「US」の2通りである。レコードに関係するユーザは、「山田」、「石井」、及び「水野」の3人である。これらの組み合わせは、6(=2×3)通り存在する。このため、集計部104は、6通りのレコードの数を集計する。
【0068】
図5の例では、大項目の設定値「国」、中項目の設定値「ユーザ」、及び小項目「状況」が設定されているので、集計部104は、これら3つの組み合わせごとに、アプリに登録されたレコードを集計する。
図5の例では、フィールド「国」の値は、「JP」及び「US」の2通りである。レコードに関係するユーザは、「山田」、「石井」、及び「水野」の3人である。状況の値は、「出願」、「中間」、及び「査定」の3通りである。これらの組み合わせは、18(2×3×3)通り存在する。このため、集計部104は、18通りのレコードの数を集計する。
【0069】
なお、集計部104は、分類項目以外の他の設定項目の設定値に基づいて、レコードを集計可能である。例えば、集計部104は、集計方法の設定値に基づいて、レコードを集計する。例えば、集計部104は、絞込条件の設定値に基づいて、レコードを集計する。ソートについては、集計のレコード数自体は変わらないが、集計部104は、ソートの設定値が設定された場合に、レコードを集計しなおしてもよい。集計部104は、設定値が変更されたとしても、再集計が必要ない変更であれば、再集計を実行しなくてもよい。
【0070】
[表示制御部]
表示制御部105は、クラウドサービスに関する種々の画面をユーザ端末20に表示させる。本実施形態では、サーバ10により表示制御部105が実現されるので、表示制御部105は、ある画面を表示させるための表示データをユーザ端末20に送信することによって、この画面をユーザ端末20に表示させる。表示データは、任意のデータ形式であってよい。例えば、ブラウザが利用される場合には、表示データは、HTMLデータであってもよいし、画面の一部の画像データ又はテキストデータであってもよい。例えば、ブラウザではなく、クラウドサービス専用のアプリケーションが利用される場合には、表示データは、このアプリケーションに準じたデータ形式のデータであればよい。
【0071】
本実施形態では、主にプレビュー画面G2を表示させるための処理を説明する。先述したように、プレビュー画面G2では、種々の設定値を設定可能であるが、本実施形態では、分類項目の設定値に応じた縦棒グラフG25を表示させるための処理を説明する。表示制御部105は、縦棒グラフG25を更新する場合、縦棒グラフG25の表示データだけをユーザ端末20に送信してもよいし、プレビュー画面G2全体の表示データをユーザ端末20に送信してもよい。
【0072】
縦棒グラフG25は、集計結果の一例である。このため、縦棒グラフG25について説明している箇所は、集計結果と読み替えることができる。集計結果は、クラウドサービスにおいて実行された集計の実行結果を示す画像である。集計結果は、任意の画像であってよく、縦棒グラフG25に限られない。例えば、先述した横棒グラフ等の他のグラフが集計結果に相当してもよいし、表が集計結果に相当してもよい。例えば、グラフ形式又は表形式ではなく、テキスト又はゲージといった他の方法を利用して集計結果が表示されてもよい。
【0073】
図3の例では、大項目の設定値「国」だけが設定されているので、表示制御部105は、フィールド「国」に応じた縦棒グラフG25を、プレビュー画面G2に表示させる。
図4及び
図5のように、複数の設定値が設定された場合には、表示制御部105は、当該複数の設定値と、当該複数の設定値の各々の大中小の順序と、に応じた縦棒グラフG25を、プレビュー画面G2に表示させる。
【0074】
大項目、中項目、及び小項目の3つの分類項目における大中小の順序は、複数の設定値に関する順序の一例である。このため、大中小の順序について説明している箇所は、複数の設定値に関する順序と読み替えることができる。この順序は、複数の設定値に対し、何らかの基準で与えられた順序であればよい。例えば、集計方法は、大中小のような順序は存在しないので、プレビュー画面G2における複数の設定値の表示順が、複数の設定値に関する順序に相当してもよい。即ち、1つ目の集計方法の設定値、2つ目の集計方法の設定値といったように、何番目の設定値であるかを示す情報が順序に相当してもよい。
【0075】
例えば、ユーザが、追加ボタンB24を選択すると、集計方法の2つ目の設定値を設定できるようになる。ユーザが、2つ目の設定値として「合計」を設定すると、「合計」の集計結果が表示されるように、縦棒グラフG25の表示が更新される。更に、ユーザが追加ボタンB24を選択すると、集計方法の3つ目の設定値を設定できるようになる。ユーザが3つ目の設定値として「平均」を設定すると、平均の集計結果が表示されるように、縦棒グラフG25の表示が更新される。
【0076】
なお、ユーザが集計方法の設定値を削除した場合には、削除されずに残った設定値に基づいて、縦棒グラフG25の表示を更新すればよい。絞込条件又はソートの設定値が追加された場合も同様に、表示制御部105は、追加された設定値に基づいて、縦棒グラフG25の表示を更新すればよい。絞込条件又はソートの設定値が削除された場合も同様に、表示制御部105は、削除されずに残った設定値に基づいて、縦棒グラフG25の表示を更新すればよい。削除されずに残った設定値は、必要に応じて順序が繰り上がるものとする。
【0077】
上記のように、表示制御部105は、分類項目の設定値以外の他の設定値に基づいて、縦棒グラフG25をプレビュー画面G2に表示させることができる。分類項目の設定値の説明に戻ると、表示制御部105は、後述の順序変更部106により、複数の設定値の大中小の順序が変更された場合に、変更後の順序に応じた縦棒グラフG25が表示されるように、プレビュー画面G2を更新する。例えば、集計部104は、変更後の大中小の順序に基づいて、レコードを再集計するので、表示制御部105は、当該再集計結果を示すように、縦棒グラフG25を更新する。3つの設定値の組み合わせは変わらずに、その大中小の順序が異なるだけなので、再集計における処理自体は、1回目の集計と同様である。
【0078】
本実施形態では、複数の設定値と、大中小の順序と、に応じた仮の集計結果を表示するためのプレビュー画面G2が集計画面の一例なので、表示制御部105は、仮の集計結果を、プレビュー画面G2に表示させる。本実施形態では、仮の集計結果は、プレビュー画面G2で適用ボタンB26が選択された後に表示されるアプリ画面G1の前に実行される集計の結果である。仮の集計結果は、設定値が確定される前における集計結果である。仮の集計結果と、設定値が確定された後の集計結果と、の集計の処理自体は同様であってよい。
【0079】
例えば、表示制御部105は、集計可能な全データのうちの一部だけを利用した仮の集計結果を、プレビュー画面G2に表示させてもよい。アプリに登録されたレコードが1000個だったとすると、集計部104は、そのうちの100個程度を集計してもよい。この場合、表示制御部105は、当該100個程度の集計結果である縦棒グラフG25を、プレビュー画面G2に表示させる。集計対象となるデータは、ランダムに選択されてもよいし、レコードの順番に選択されてもよい。集計対象となるデータは、固定数であってもよいし、レコードの総数の所定割合といったように動的に決定されてもよい。
【0080】
本実施形態では、表示制御部105は、移動ボタンB211にポインタPが重なった場合に、プレビュー画面G2のうち、変更操作により順序が変更される設定値に対応する領域(
図6では、領域A21Cの一部)の表示態様を変更する。移動ボタンB211は、移動画像の一例である。このため、移動ボタンB211について説明している箇所は、移動画像と読み替えることができる。移動画像は、画面上で移動可能な画像であればよく、ボタンに限られない。例えば、移動画像は、アイコン、入力フォーム、ラジオボタン、又はチェックボックスであってもよい。
【0081】
設定値に対応する領域とは、プレビュー画面G2のうち、設定値が表示された位置を含む領域である。
図6の例では、変更操作により順序が変更される「小項目」の設定値が表示された入力フォームF210Cを含む領域(
図6の領域A21Cのうち、色が変更された領域)が、設定値に対応する領域に相当する。表示態様とは、画像としての見た目である。例えば、色、輝度、透明度、模様、形状、サイズ、又は何らかのエフェクトは、表示態様の一例である。
図6の例では、表示制御部105は、移動ボタンB211CにポインタPが重なった場合に、領域A21Cのうち、変更操作により順序が変更される設定値に対応する部分の色を変えることによって、表示態様を変更する。表示態様は、ポインタPが重なった場合ではなく、その後にクリックが行われた場合に変更されてもよい。
【0082】
例えば、表示制御部105は、プレビュー画面G2に対する所定の操作を反映できない場合には、当該操作に対応する操作画像が表示されないように、プレビュー画面G2の表示を制御してもよい。所定の操作は、プレビュー画面G2の状態次第では可能になる操作である。操作画像は、所定の操作を受け付けるための画像である。例えば、追加ボタンB23,B24、移動ボタンB211、及び削除ボタンB212は、操作画像の一例である。このため、これらのボタンについて説明している箇所は、操作画像と読み替えることができる。これらのボタンに対する操作は、所定の操作の一例である。このため、追加操作、削除操作、及び変更操作は、所定の操作の一例である。
【0083】
本実施形態では、表示制御部105は、ドラッグアンドドロップにおけるドラッグ操作に基づいて、複数の分類項目の各々の位置は移動せずに、選択された設定値が移動するように、プレビュー画面G2の表示を制御する。
図6の例であれば、表示制御部105は、ドラッグアンドドロップが行われても「小項目」のテキスト部分は移動させず、その右の部分だけを移動させる。大項目の設定値と、中項目の設定値と、の順序が変更される場合も同様に、「大項目」又は「中項目」のテキスト部分は移動しない。分類項目の位置は、プレビュー画面G2のうち、分類項目に割り当てられた位置であればよい。例えば、「大項目」、「中項目」、及び「小項目」といった名前を示すテキストを表示させず、ヘルプのアイコンを利用して補足する場合には、ヘルプのアイコンの位置が分類項目の位置に相当してもよい。他にも例えば、テキスト又はアイコンを特に表示させない場合には、何も表示されていない位置が分類項目の位置に相当してもよい。
【0084】
[順序変更部]
順序変更部106は、プレビュー画面G2で行われた所定の変更操作に基づいて、大中小の順序を変更する。順序の変更とは、設定値の入れ替え又は並べ替えということもできる。本実施形態のような分類項目と設定値の対応がある場合には、これらの対応を組み替えることが順序を変更することに相当するともいえる。即ち、分類項目と設定値との組み合わせを変更することは、順序を変更することに相当する。
【0085】
本実施形態では、移動ボタンB211をドラッグアンドドロップすることが変更操作に相当する。このため、移動ボタンB211をドラッグアンドドロップすることについて説明している箇所は、変更操作と読み替えることができる。変更操作は、順序を変更するために定められた操作である。例えば、変更操作は、複数の設定値の中から選択された設定値を、プレビュー画面G2上で移動させる操作であってもよい。例えば、変更操作は、設定値を入れ替えるためのボタン、入力フォームF210をフォーカスした後に上下ボタン等でキーボード入力を行う操作、フリック操作、又はスワイプ操作であってもよい。他にも例えば、変更操作は、縦棒グラフG25に対する操作であってもよい。
【0086】
本実施形態では、変更操作は、プレビュー画面G2のうち、複数の設定値の何れかに対応する第1領域から、他の設定値に対応する第2領域へのドラッグアンドドロップである。第1領域は、ドラッグアンドドロップが開始された位置を含む領域である。
図6の例であれば、ボタンB211C又はその付近の領域が第1領域に相当する。第2領域は、ドラッグアンドドロップが終了された位置(ドロップ位置)を含む領域である。
図6の例であれば、領域A21Bの一部の領域が第2領域に相当する。
【0087】
例えば、変更操作は、3つ以上の設定値の中から選択された設定値の順序を変更するための操作であってもよい。プレビュー画面G2には、設定値ごとに、当該設定値の順序を変更するために移動させる移動ボタンB211が表示されるので、変更操作は、複数の設定値のうちの何れかに対応する移動ボタンB211を移動させる操作である。順序は、複数の設定項目の各々の位置に対応する設定値に関する順序である。変更操作は、複数の設定値の中から選択された設定値に対応する設定項目を変更する操作である。
【0088】
図11は、大項目の設定値、中項目の設定値、及び小項目の設定値の順序が変更される様子の一例を示す図である。本実施形態では、順序変更部106は、選択された設定値の順序が変更され、かつ、他の設定値同士の相対的な順序が維持されるように、順序を変更する。選択された設定値は、ドラッグアンドドロップの開始時に選択された設定値である。
図6の例では、小項目の設定値「状況」が、選択された設定値に相当する。他の設定値とは、選択されなかった設定値である。
図6の例では、大項目の設定値「国」と、中項目の設定値「ユーザ」と、が他の設定値に相当する。相対的な順序とは、他の設定値同士の順序の前後関係である。
【0089】
図11の例では、
図5の状態から、(操作1)大項目から中項目へのドラッグアンドドロップ、(操作2)中項目から大項目へのドラッグアンドドロップ、(操作3)大項目から小項目へのドラッグアンドドロップ、(操作4)小項目から大項目へのドラッグアンドドロップ、(操作5)中項目から小項目へのドラッグアンドドロップ、(操作6)小項目から中項目へのドラッグアンドドロップの各々が行われた場合が示している。
【0090】
例えば、操作1又は操作2が行われた場合、順序変更部106は、大項目の設定値「国」と、中項目の設定値「ユーザ」と、の順序を互いに入れ替えて、大項目の設定値を「ユーザ」とし、かつ、中項目の設定値を「国」とする。この場合、小項目の設定値「状況」の順序は変わらない。
【0091】
例えば、操作3が行われた場合、順序変更部106は、大項目の設定値「国」が小項目の設定値になるように、設定値「国」の順序を変更する。順序変更部106は、中項目の設定値「ユーザ」と、小項目の設定値「状況」と、の順序を繰り上げる。順序の繰り上げの際には、設定値「ユーザ」と設定値「状況」との相対的な順序が維持されるので、設定値「ユーザ」は大項目の設定値になり、設定値「状況」は中項目の設定値になる。
【0092】
例えば、操作4が行われた場合、順序変更部106は、小項目の設定値「状況」が大項目の設定値になるように、設定値「状況」の順序を変更する。順序変更部106は、大項目の設定値「国」と、中項目の設定値「ユーザ」と、の順序を繰り下げる。順序の繰り下げの際には、設定値「国」と設定値「ユーザ」との相対的な順序が維持されるので、設定値「国」は中項目の設定値になり、設定値「ユーザ」は小項目の設定値になる。
【0093】
例えば、操作5又は操作6が行われた場合、順序変更部106は、中項目の設定値「ユーザ」と、小項目の設定値「状況」と、の順序を互いに入れ替えて、中項目の設定値を「状況」とし、かつ、小項目の設定値を「ユーザ」とする。この場合、大項目の設定値「国」の順序は変わらない。
【0094】
なお、ドラッグアンドドロップが行われた場合に、
図11のような順序の押し込みが行われなくてもよい。例えば、順序変更部は、ドラッグアンドドロップにおける始点の設定値と終点の設定値を互いに入れ替えるだけであってもよい。この場合、ドラッグアンドドロップの始点でも終点でもなかった設定値の順序は変更されない。
【0095】
[3-2.ユーザ端末で実現される機能]
データ記憶部200は、記憶部22により実現される。表示制御部201及び操作受付部202は、制御部11により実現される。
【0096】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ユーザにクラウドサービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、クラウドサービスに関する種々の画面を表示するためのブラウザを記憶する。例えば、データ記憶部200は、クラウドサービスのアプリケーションを記憶する。例えば、データ記憶部200は、設定中の設定値とその順序を記憶する。設定値及び順序は、サーバ10に適宜送信される。
【0097】
[表示制御部]
表示制御部201は、クラウドサービスにおける各種画面を、表示部25に表示させる。例えば、表示制御部201は、サーバ10から受信した表示データに基づいて、アプリ画面G1又はプレビュー画面G2を、表示部25に表示させる。
【0098】
[操作受付部]
操作受付部202は、クラウドサービスにおける各種操作を受け付ける。例えば、操作受付部202は、先述した設定操作、変更操作、追加操作、削除操作、又はその他の操作を受け付ける。これらの操作内容は、サーバ10に適宜送信される。
【0099】
[4.クラウドシステムで実行される処理]
図12は、クラウドシステム1で実行される処理の一例を示すフロー図である。
図12の処理が実行されるにあたり、ユーザは、クラウドサービスにログイン済みであるものとする。
図12では、アプリ画面G1のグラフボタンB11が選択された場合の処理を説明する。
【0100】
図12に示すように、サーバ10は、アプリ画面G1のグラフボタンB11が選択されると、デフォルトの設定値に基づいてデータを集計し、プレビュー画面G2の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S1)。ユーザ端末20は、表示データを受信すると、プレビュー画面G2を表示部25に表示させる(S2)。S2では、
図3の状態のプレビュー画面G2が表示される。
【0101】
ユーザ端末20は、操作部24の検出信号に基づいて、ユーザの操作を特定する(S3)。ここでは、追加ボタンB23を選択する追加操作、入力フォームF210に対する設定値の設定操作、移動ボタンB211を移動させる変更操作、削除ボタンB212を選択する削除操作、適用ボタンB26を選択する適用操作、キャンセルボタンB27を選択するキャンセル操作、又はその他の操作が行われるものとする。
【0102】
S3において、追加操作が行われた場合(S3:追加操作)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、分類項目の設定値を追加して縦棒グラフG25を更新する処理が実行され(S4)、S3の処理に戻る。S4では、追加された分類項目に対してデフォルトの設定値が設定されて集計が実行される。
図4又は
図5の状態のプレビュー画面G2が表示される。
【0103】
S3において、設定操作が行われた場合(S3:設定操作)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、設定値を設定して縦棒グラフG25を更新する処理が実行され(S5)、S3の処理に戻る。S5では、ユーザが設定した設定値に基づく集計が実行され、縦棒グラフG25が更新される。
【0104】
S3において、変更操作が行われた場合(S3:変更操作)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、設定値の順序を変更して縦棒グラフG25を更新する処理が実行され(S6)、S3の処理に戻る。S6では、
図6及び
図7を参照して説明した流れの処理が実行される。
【0105】
S3において、削除操作が行われた場合(S3:削除操作)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、分類項目の設定値を削除して縦棒グラフG25を更新する処理が実行され(S7)、S3の処理に戻る。S7では、削除されずに残った設定値に基づいて集計が実行され、縦棒グラフG25が更新される。
【0106】
S3において、その他の操作が行われた場合(S3:その他)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、当該行われたその他の操作に応じた処理が実行され(S8)、S3の処理に戻る。S3において、適用操作が行われた場合(S3:適用操作)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、縦棒グラフG12をアプリ画面G1に表示させる処理が実行され(S9)、本処理は終了する。キャンセル操作が行われた場合(S3:キャンセル操作)、本処理は終了する。
【0107】
本実施形態のクラウドシステム1は、プレビュー画面G2で行われた移動ボタンB211のドラッグアンドドロップに基づいて、複数の設定値の大中小の順序を変更する。クラウドシステム1は、当該大中小の順序が変更された場合に、変更後の順序に応じた縦棒グラフG25が表示されるように、プレビュー画面G2を更新する。これにより、設定値の順序変える場合のユーザの操作負担を軽減できる。例えば、
図6のように、小項目の設定値と中項目の設定値を入れ替える場合に、入力フォームF210Bに設定値を入力しなおして、かつ、入力フォームF210Cにも設定値を入力しなおすといった2つの操作ではなく、ドラッグアンドドロップといった簡易な操作によって、設定値を入れ替えることができる。
【0108】
また、クラウドシステム1は、仮の集計結果としての縦棒グラフG25を、プレビュー画面G2に表示させる。これにより、実際にアプリ画面G1で縦棒グラフG12を表示させる前に、プレビュー画面G2で設定値を決定する時のユーザの操作負担を軽減できる。ユーザは、プレビュー画面G2で設定値を試してから、アプリ画面G1を表示させることができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0109】
また、クラウドシステム1は、集計可能な全データのうちの一部だけを利用した仮の集計結果を、プレビュー画面G2に表示させる。これにより、縦棒グラフG25の大まかな見た目をユーザが確認するために、全データの集計を実行する必要がないので、サーバ10の処理負荷を軽減できる。ユーザの立場からしても、プレビュー画面G2に縦棒グラフG25を表示させるまでの時間が短くなるので、ユーザの利便性が高まる。
【0110】
また、クラウドシステム1は、プレビュー画面G2で追加ボタンB23が選択された場合に、新たな設定値を追加する。プレビュー画面G2で削除ボタンB212が選択された場合に、複数の設定値の中から選択された設定値を削除する。これにより、デフォルトの設定値だけではなく、設定値の数を任意に増減することができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0111】
また、クラウドシステム1は、例えば、大項目、中項目、及び小項目といった3つの設定値が設定されている場合に、選択された設定値の順序が変更され、かつ、他の設定値同士の相対的な順序が維持されるように、順序を変更する。これにより、ユーザは、設定値の順序の変更を、直感的に理解しやすくなる。
【0112】
また、クラウドシステム1は、プレビュー画面G2に表示された移動ボタンB211のドラッグアンドドロップにより、設定値の順序が変更される。これにより、簡易かつ直感的な操作で設定値の順序を変更できるので、ユーザの負担を軽減しつつ、ユーザの利便性が高まる。
【0113】
また、クラウドシステム1は、移動ボタンB211にポインタPが重なった場合に、プレビュー画面G2のうち、変更操作により順序が変更される設定値に対応する領域A21の一部の表示態様を変更する。これにより、ユーザは、どの設定値の順序を変更できるかを容易に把握できるので、ユーザの利便性が高まる。
【0114】
また、クラウドシステム1は、プレビュー画面G2に対する所定の操作を反映できない場合には、当該操作に対応する操作画像が表示されないように、プレビュー画面G2の表示を制御する。これにより、ある操作を反映できないにも関わらず、この操作の操作画像が表示されてしまい、ユーザが戸惑うといったことを防止できる。プレビュー画面G2に不要な操作画像が表示されないので、デザイン性も高まる。
【0115】
また、クラウドシステム1は、移動ボタンB211に対するドラッグアンドドロップに基づいて、大項目、中項目、及び小項目といった分類項目の名前は移動せずに、選択された設定値が移動するように、プレビュー画面G2の表示を制御する。これにより、大項目、中項目、及び小項目のテキスト部分の順序が入れ替わらないので、これらの順序の関係を理解しやすいプレビュー画面G2とすることができる。
【0116】
また、変更操作により変更される順序は、複数の分類項目の各々の位置に対応する設定値に関する順序である。これにより、分類項目の位置に対応する設定値によって集計結果が変わる場合に、簡易な変更操作によって順序を変更できる。
【0117】
また、変更操作は、プレビュー画面G2のうち、複数の設定値の何れかに対応する第1領域から、他の設定値に対応する第2領域へのドラッグアンドドロップである。これにより、より直感的な操作で、設定値の順序を変更できる。
【0118】
[5.変形例]
なお、本開示は、以上説明した実施形態の例に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0119】
例えば、実施形態では、ドラッグアンドドロップにおけるドロップが行われた後に、プレビュー画面G2の縦棒グラフG25が更新される場合を説明した。縦棒グラフG25の更新は、ドラッグアンドドロップにおけるドロップの前に実行されてもよい。変形例では順序変更部106は、第2領域へのドロップが行われる前に、プレビュー画面G2上で第2領域が指示された場合に、順序を仮変更する。仮変更は、順序自体は変更されるが、ドラッグアンドドロップのドロップ位置によっては順序の変更がキャンセルされることである。例えば、領域A21以外の領域にドロップされた場合には、仮変更はキャンセルされて、ドラッグアンドドロップが行われる前の順序に戻る。このため、変形例では、ドラッグアンドドロップの開始時の順序が保持されるものとする。仮変更は、ある設定値の移動ボタンB211のドラッグアンドドロップ中に、他の設定値に対応する領域にポインタPが重なった場合に実行される。
【0120】
図13は、変形例で縦棒グラフG25が更新される様子の一例を示す図である。表示制御部105は、仮変更された順序に応じた縦棒グラフG25が表示されるように、プレビュー画面G2を更新する。仮変更された順序が利用されるという点で実施形態とは異なるが、プレビュー画面G2における縦棒グラフG25の更新方法自体は、実施形態と同様である。表示制御部105は、仮変更がキャンセルされた場合には、プレビュー画面G2における縦棒グラフG25を、ドラッグアンドドロップの開始前の状態に戻す。
【0121】
上記変形例によれば、仮変更された順序に応じた縦棒グラフG25が表示されるように、プレビュー画面G2を更新する。これにより、ユーザは、ドロップする前に縦棒グラフG25の状態を確認できるので、ユーザの利便性が高まる。ユーザは、確認した縦棒グラフG25が気に入らなければ、別の場所にドロップして順序の変更をキャンセルできるので、元に戻す操作をする必要がなくなり、ユーザの利便性が高まる。
【0122】
例えば、
図5のプレビュー画面G2のうち、「大項目」、「中項目」、及び「小項目」の各々のテキスト部分をドラッグアンドドロップすることによって、設定値の順序が変更されてもよい。この場合、各設定値の表示位置は変わらずに、「大項目」、「中項目」、及び「小項目」の各々のテキスト部分の表示位置が変わる。各分類項目と各設定値との対応関係が変わるので、設定値の順序が変わることになる。設定値の順序が変更された後の縦棒グラフG25の更新方法自体は、実施形態と同様である。
【0123】
例えば、アプリ画面G1に縦棒グラフG12が表示された状態で、設定値の順序の変更操作が受け付けられてもよい。この場合、アプリ画面G1が集計画面に相当する。例えば、設定値の保存がアプリ管理者にのみ許可される場合には、アプリ管理者の画面で、設定値の順序の変更操作が受け付けられてもよい。この場合、アプリ管理者の画面が集計画面に相当する。例えば、ドラッグアンドドロップする前の状態に戻るためのキャンセル操作が行われてもよい。
【0124】
例えば、クラウドサービスではない他の画面におけるデータの集計に同様の方法が適用されてもよい。本開示の目的の1つとして、クラウドサービスにおけるユーザの操作負担を軽減することと記載したが、他の場面におけるユーザの操作負担を軽減することも、本開示の目的の1つである。他の場面としては、クラウドではなく、オフラインで集計結果を表示する場面であってもよい。この場合も、例えばオフラインの表計算ソフトにおいて、ドラッグアンドドロップによって、設定値の順序の変更が受け付けられてもよい。この場合の集計方法や設定値の変更方法等は、実施形態で説明した方法を流用すればよい。他にも例えば、クラウドとは呼ばれないインターネットサービスが利用される場面に、実施形態と同様の方法が適用されてもよい。
【0125】
例えば、上記説明した各機能は、クラウドシステム1における任意の装置で実現されるようにすればよい。例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能がユーザ端末20によって実現されてもよい。この場合、設定部101、追加部102、削除部103、集計部104、表示制御部105、及び順序変更部106と同様の機能が、ブラウザのスクリプトによって実行されたり、ユーザ端末20にインストールされたアプリケーションによって実行されたりすることによって実現されるようにすればよい。例えば、ユーザ端末20で実現されるものとして説明した機能がサーバ10によって実現されてもよい。例えば、各機能が複数のコンピュータによって分担されるのではなく、1つのコンピュータによって実現されてもよい。
【符号の説明】
【0126】
1 クラウドシステム、10 サーバ、11,21 制御部、12,22 記憶部、13,23 通信部、20 ユーザ端末、24 操作部、25 表示部、N ネットワーク、P ポインタ、DB アプリデータベース、G1 アプリ画面、G2 プレビュー画面、100 データ記憶部、101 設定部、102 追加部、103 削除部、104 集計部、105 表示制御部、106 順序変更部、200 データ記憶部、201 表示制御部、202 操作受付部、A20,A21,A21A,A21B,A21C,A22 領域、B11 グラフボタン、B23,B24 追加ボタン、G25 縦棒グラフ、B26 適用ボタン、B27 キャンセルボタン、G12,G25 縦棒グラフ、L10 レコード一覧、B211,B211A,B211C 移動ボタン、B212,B212A,B212B,B212C 削除ボタン、F200,F210,F210B,F210C、F220 入力フォーム。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドサービスにおけるデータの集計が可能なクラウドシステムであって、
前記集計に関する複数の設定値と、前記複数の設定値に関する順序と、に応じた仮の集計結果を表示するためのプレビュー画面で行われた所定の設定操作に基づいて、前記複数の設定値を設定する設定部と、
前記データのうちの一部だけを利用した前記仮の集計結果を、前記プレビュー画面に表示させる表示制御部と、
前記プレビュー画面で行われた所定の変更操作に基づいて、前記順序を変更する順序変更部と、
を含み、
前記表示制御部は、
前記設定操作によって前記複数の設定値の少なくとも1つが変更されるたびに、前記一部だけを利用して、変更後の前記複数の設定値に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、前記プレビュー画面を更新し、
前記変更操作によって前記順序が変更されるたびに、前記一部だけを利用して、変更後の前記順序に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、前記プレビュー画面を更新し、
前記プレビュー画面で行われた所定の適用操作に基づいて、前記プレビュー画面よりも多くの前記データを利用して、当該適用操作により適用された前記複数の設定値と前記順序とに応じた集計結果を示す集計結果画面を表示させる、
クラウドシステム。
【請求項2】
前記データは、複数のユーザで共有され、
前記クラウドシステムは、前記複数のユーザの各々のユーザ端末と通信可能なサーバを含み、
前記サーバは、前記設定部、前記表示制御部、及び前記順序変更部を含み、
前記サーバの前記表示制御部は、
前記複数のユーザの各々の前記ユーザ端末で前記設定操作によって前記複数の設定値の少なくとも1つが変更されるたびに、前記一部だけを利用して、変更後の前記複数の設定値に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、当該ユーザ端末の前記プレビュー画面を更新し、
前記複数のユーザの各々の前記ユーザ端末で前記変更操作によって前記順序が変更されるたびに、前記一部だけを利用して、変更後の前記順序に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、当該ユーザ端末の前記プレビュー画面を更新し、
前記複数のユーザの各々の前記ユーザ端末で前記適用操作が行われるたびに、前記多くのデータを利用して、当該適用操作により適用された前記複数の設定値と前記順序とに応じた集計結果を、当該ユーザ端末の前記集計結果画面に表示させる、
請求項1に記載のクラウドシステム。
【請求項3】
前記設定部は、前記集計に関する複数の設定項目の各々に対応する前記設定値を設定可能であり、
前記表示制御部は、前記複数の設定項目の各々の名称を示す文字列と同じ高さに、当該設定項目に対応する前記設定値の前記設定操作を受け付けるためのプルダウン形式の入力フォームを、前記プレビュー画面に表示させ、
前記複数の設定値の少なくとも1つは、当該設定値に対応する前記入力フォームに対する前記設定操作が行われるたびに変更され、
前記順序は、前記複数の設定値の各々に対応する前記入力フォームの順序が前記変更操作によって変更されるたびに変更される、
請求項1又は2に記載のクラウドシステム。
【請求項4】
前記クラウドシステムは、
前記プレビュー画面で行われた所定の追加操作に基づいて、新たな設定値を追加する追加部と、
前記プレビュー画面で行われた所定の削除操作に基づいて、前記複数の設定値の中から選択された前記設定値を削除する削除部と、
を更に含む請求項1~3の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項5】
前記設定部は、3つ以上の前記設定値を設定可能であり、
前記変更操作は、前記3つ以上の設定値の中から選択された前記設定値の前記順序を変更するための操作であり、
前記順序変更部は、前記選択された設定値の前記順序が変更され、かつ、他の前記設定値同士の相対的な前記順序が維持されるように、前記順序を変更する、
請求項1~4の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項6】
前記プレビュー画面には、前記設定値ごとに、当該設定値の前記順序を変更するために移動させる移動画像が表示され、
前記変更操作は、前記複数の設定値のうちの何れかに対応する前記移動画像を移動させる操作である、
請求項1~5の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記移動画像にポインタが重なった場合に、前記プレビュー画面のうち、前記変更操作により前記順序が変更される前記設定値に対応する領域の表示態様を変更する、
請求項6に記載のクラウドシステム。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記プレビュー画面に対する所定の操作を反映できない場合には、当該操作に対応する操作画像が表示されないように、前記プレビュー画面の表示を制御する、
請求項1~7の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項9】
前記設定部は、前記集計に関する複数の設定項目の各々に対応する前記設定値を設定可能であり、
前記変更操作は、前記複数の設定値の中から選択された前記設定値を、前記プレビュー画面上で移動させる操作であり、
前記表示制御部は、前記変更操作に基づいて、前記複数の設定項目の各々の位置は移動せずに、前記選択された設定値が移動するように、前記プレビュー画面の表示を制御する、
請求項1~8の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項10】
前記順序は、複数の設定項目の各々の位置に対応する前記設定値に関する順序である、
請求項1~9の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項11】
前記変更操作は、前記プレビュー画面のうち、前記複数の設定値の何れかに対応する第1領域から、他の前記設定値に対応する第2領域へのドラッグアンドドロップである、
請求項1~10の何れかに記載のクラウドシステム。
【請求項12】
前記順序変更部は、前記第2領域へのドロップが行われる前に、前記プレビュー画面上で前記第2領域が指示された場合に、前記順序を仮変更し、
前記表示制御部は、前記仮変更された前記順序に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、前記プレビュー画面を更新する、
請求項11に記載のクラウドシステム。
【請求項13】
クラウドサービスにおけるデータの集計に関する集計結果表示方法であって、
前記集計に関する複数の設定値と、前記複数の設定値に関する順序と、に応じた仮の集計結果を表示するためのプレビュー画面で行われた所定の設定操作に基づいて、前記複数の設定値を設定する設定ステップと、
前記データのうちの一部だけを利用した前記仮の集計結果を、前記プレビュー画面に表示させる表示制御ステップと、
前記プレビュー画面で行われた所定の変更操作に基づいて、前記順序を変更する順序変更ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップは、
前記設定操作によって前記複数の設定値の少なくとも1つが変更されるたびに、前記一部だけを利用して、変更後の前記複数の設定値に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、前記プレビュー画面を更新し、
前記変更操作によって前記順序が変更されるたびに、前記一部だけを利用して、変更後の前記順序に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、前記プレビュー画面を更新し、
前記プレビュー画面で行われた所定の適用操作に基づいて、前記プレビュー画面よりも多くの前記データを利用して、当該適用操作により適用された前記複数の設定値と前記順序とに応じた集計結果を示す集計結果画面を表示させる、
集計結果表示方法。
【請求項14】
クラウドサービスにおけるデータの集計が可能なコンピュータを、
前記集計に関する複数の設定値と、前記複数の設定値に関する順序と、に応じた仮の集計結果を表示するためのプレビュー画面で行われた所定の設定操作に基づいて、前記複数の設定値を設定する設定部、
前記データのうちの一部だけを利用した前記仮の集計結果を、前記プレビュー画面に表示させる表示制御部、
前記プレビュー画面で行われた所定の変更操作に基づいて、前記順序を変更する順序変更部、
として機能させ、
前記表示制御部は、
前記設定操作によって前記複数の設定値の少なくとも1つが変更されるたびに、前記一部だけを利用して、変更後の前記複数の設定値に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、前記プレビュー画面を更新し、
前記変更操作によって前記順序が変更されるたびに、前記一部だけを利用して、変更後の前記順序に応じた前記仮の集計結果が表示されるように、前記プレビュー画面を更新し、
前記プレビュー画面で行われた所定の適用操作に基づいて、前記プレビュー画面よりも多くの前記データを利用して、当該適用操作により適用された前記複数の設定値と前記順序とに応じた集計結果を示す集計結果画面を表示させる、
プログラム。