(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141047
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】インターホン子機
(51)【国際特許分類】
H04M 1/02 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
H04M1/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047175
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 雄太
(72)【発明者】
【氏名】末松 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】石本 好宣
(72)【発明者】
【氏名】福田 健児
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA05
5K023BB26
5K023LL06
(57)【要約】
【課題】音量あるいは音質の低下を引き起こすことなく、スピーカの劣化、破損等を防ぐ。
【解決手段】インターホン子機は、第1の機能および第2の機能を共用する共用孔を有するフロントパネルを含む筐体と、筐体内の共用孔に対向しない位置に配置されるスピーカと、を備える。第1の機能は、スピーカからの音を筐体の外部に放音する機能を含む。第2の機能は、物質を筐体の外部と出し入れする機能を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターホン子機であって、
第1の機能および第2の機能を共用する共用孔を有するフロントパネルを含む筐体と、
前記筐体内の前記共用孔に対向しない位置に配置されるスピーカと、を備え、
前記第1の機能は、前記スピーカからの音を前記筐体の外部に放音する機能を含み、
前記第2の機能は、物質を前記筐体の外部と出し入れする機能を含む、
インターホン子機。
【請求項2】
前記インターホン子機は、前記筐体内に遮音板を備え、
前記スピーカからの音は、前記遮音板の間に形成される空間の内部を通り、前記共用孔に伝搬する、
請求項1に記載のインターホン子機。
【請求項3】
前記インターホン子機は、撮影部をさらに備え、
前記第2の機能は、前記物質としての前記撮影部を前記筐体の前面に露出させる機能であり、
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔を、同一または類似した形状で拡大した形状である、
請求項1または2に記載のインターホン子機。
【請求項4】
前記インターホン子機は、照明部をさらに備え、
前記第2の機能は、前記物質としての前記照明部を前記筐体の前面に露出させる機能であり、
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔を、同一または類似した形状で拡大した形状である、
請求項1または2に記載のインターホン子機。
【請求項5】
前記インターホン子機は、呼び出しボタンをさらに備え、
前記第2の機能は、前記物質としての前記呼び出しボタンを前記筐体の前面に露出させる機能であり、
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔を、同一または類似した形状で拡大した形状である、
請求項1または2に記載のインターホン子機。
【請求項6】
前記インターホン子機は、前ケースをさらに備え、
前記第2の機能は、前記物質としての前記前ケースの一部を前記筐体の前面に露出させる機能であり、
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔を、同一または類似した形状で拡大した形状である、
請求項1または2に記載のインターホン子機。
【請求項7】
前記共用孔は、前記筐体の底面と、前記筐体の側面と、のうち少なくとも一方に形成され、
前記第2の機能は、前記物質としての前記筐体の内部に侵入した異物を筐体外に放出する機能と、メンテナンスに前記筐体の外部から物質を入れる機能と、のうち少なくとも一方の機能であり、
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔を、拡大した形状である、
請求項1または2に記載のインターホン子機。
【請求項8】
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔の上辺を除く部分を拡大した形状である、
請求項3~5のうちいずれか一項に記載のインターホン子機。
【請求項9】
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔を、前記形状の中心を通る仮想的な水平線よりも下側を拡大した形状である、
請求項3または4に記載のインターホン子機。
【請求項10】
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔を、前記筐体を正面からみて前記スピーカの外形に接する仮想的な垂直線よりも外側を拡大した形状である、
請求項3または4に記載のインターホン子機。
【請求項11】
前記共用孔の形状は、前記第2の機能により開けられる孔の下辺の部分を拡大した形状である、
請求項5に記載のインターホン子機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、インターホン子機の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
インターホン子機では、通話釦を押すと通話が開始され、通話先からの音声がフロントパネルに設けられた放音口(放音用の孔、溝)から放出される。特許文献1には、フロントパネルのスピーカと対向する位置に釦取付枠を設け、釦取付枠に通話釦を取り付け、釦取付枠の枠上に放音口を形成し、スピーカからの音声が放音口から放出されるインターホン子機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、インターホン子機の放音口は、来訪者(操作者)を撮影するカメラ、操作ボタン等が設けられるフロントパネルの正面(前面)であって、スピーカと対向する位置に設けられる。この場合、悪戯等によって、放音口から物を差し込まれると、スピーカが傷つけられるおそれがある。また、放音口から雨水が入るとスピーカが濡れてしまう。また、放音口から入る日光(紫外線)の曝露によりスピーカの劣化が進んでしまう。これらの問題を防ぐために、単に、放音口を小さくすると、音量あるいは音質の低下を引き起こす。
【0005】
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、音量あるいは音質の低下を引き起こすことなく、スピーカの劣化、破損等を防ぐことができるインターホン子機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、インターホン子機であって、第1の機能および第2の機能を共用する共用孔を有するフロントパネルを含む筐体と、前記筐体内の前記共用孔に対向しない位置に配置されるスピーカと、を備え、前記第1の機能は、前記スピーカからの音を前記筐体の外部に放音する機能を含み、前記第2の機能は、物質を前記筐体の外部と出し入れする機能を含む、インターホン子機を提供する。
【0007】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、音量あるいは音質の低下を引き起こすことなく、スピーカの劣化等を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施の形態に係るインターホン子機の正面図
【
図2】第1の実施の形態に係るインターホン子機のフロントパネルを外した状態の正面図
【
図3】第1の実施の形態に係るインターホン子機の側面断面図
【
図4】第1の実施の形態に係る放音口の他の形状を説明する図
【
図5】第1の実施の形態に係る放音口の他の形状を説明する図
【
図6】第1の実施の形態に係る放音口の他の形状を説明する図
【
図8】第2の実施の形態に係るインターホン子機の正面図
【
図9】第2の実施の形態に係る放音口の他の形状を説明する図
【
図10】第2の実施の形態に係る放音口の他の形状を説明する図
【
図11】第2の実施の形態に係る放音口の他の形状を説明する図
【
図12】第3の実施の形態に係るインターホン子機の正面図
【
図13】第3の実施の形態に係る他の放音口の形状を説明する図
【
図14】第3の実施の形態に係る他の放音口の形状を説明する図
【
図15】第4の実施の形態に係る放音口の位置を説明する図
【
図16】第5の実施の形態に係るインターホン子機の正面および側面を示す図
【
図17】第5の実施の形態に係る壁掛けアダプタを説明する図
【
図18】第6の実施の形態に係る放音口の位置を説明する図
【
図19】第6の実施の形態に係る前ケースと前ケース凸部を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るインターホン子機を具体的に開示した実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0011】
本開示は、インターホン子機に関し、特にカメラ付きインターホン子機に関する。インターホン子機は、インターホン親機とともに、インターホンシステムを構成する。インターホン子機は、例えば、個宅などの住宅または集合住宅の住戸などの室外(例えば、玄関等)に設置される。インターホン親機は、個宅などの住宅または集合住宅の住戸などの室内に設置される。インターホン子機とインターホン親機とは例えば伝送線により互いに接続され、インターホン子機とインターホン親機との間の通話、インターホン子機のカメラによる室外の状況の視認が行える。
【0012】
(第1の実施形態)
(全体構成)
以下では、本実施形態のインターホン子機1の上下、左右、前後の方向を、
図1および
図3等に図示されている上下、左右、前後の矢印を用いて規定して説明する。これらの矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、これらの方向は、インターホン子機1の使用方向を限定する趣旨ではない。
【0013】
まず、インターホン子機1の全体構成について、
図1~
図3を用いて説明する。
図1は、インターホン子機1の正面図である。
図2は、インターホン子機1のフロントパネル2を外した状態の正面図である。
図3は、インターホン子機1の側面断面図であって、
図1のA-A断面図である。
【0014】
インターホン子機1は、フロントパネル2と、前ケース3と、基板部4と、後ケース5と、壁掛けアダプタ6と、により構成されている。なお、前ケース3、基板部4および後ケース5により子機本体1aを構成する。
【0015】
フロントパネル2は、全体として上下方向に長尺となっている。また、フロントパネル2は、背面が切り欠かれて開放された、へん平な矩形箱状である。フロントパネル2には、通話ボタン7が取り付けられており、子機本体1aの前面(壁掛けアダプタ6に収容される面とは反対側の面)に取り付けられる。
【0016】
フロントパネル2の正面には、カメラ20のレンズ部21および前ケース3のカメラ保護部材301を前方に突出させるための円形のカメラ孔211、マイク40の集音のためのマイク孔212、LED50の放光のための矩形状の放光孔213、通話ボタン7を前方に突出させるための矩形状のボタン孔214が形成されている。
【0017】
前ケース3は、全体として上下方向に長尺となっている。また、前ケース3は、背面が切り欠かれて開放された、へん平な矩形箱状である。
【0018】
前ケース3には、カメラ20を保護するためのカメラ保護部材301、LED50から放射された光を拡散する光拡散パネル302が取り付けられている。カメラ保護部材301には、カメラ20のレンズ部21を前方に突出させるためのレンズ孔311が形成されている。また、前ケース3には、マイク40の集音のためのマイク孔312、スピーカ30からの音声を放出するためのスピーカ孔313が形成されている。
【0019】
基板部4はプリント配線板であり、表面には回路パターン(導体パターン)が形成されている。基板部4には例えば、スピーカ30、LED(Light Emitting Diode)50、スイッチ60、カメラ20、マイク40が実装される。なお、基板部4は複数の基板に分けられてもよい。その場合には例えば、メイン基板とカメラ基板とマイク基板とに分け、それぞれを配線で接続してもよいし、カメラ基板およびマイク基板の一方が、他方の基板を経由してメイン基板と接続されていてもよい。
【0020】
カメラ20は、フロントパネル2に対向する来訪者等の被写体を撮像し、撮影された画像データを電気信号(映像データ)に変換してインターホン親機に送信する。スピーカ30は、インターホン親機から受信した電気信号(音声データ)を音声に変換して出力する。マイク40は、来訪者の音声を電気信号(音声データ)に変換してインターホン親機に送信する。
【0021】
LED50は、インターホン子機1の操作者による通話ボタン7の押下後、カメラ20により操作者を撮像する際に、例えば基板部4に実装される照度センサ(図示略)の検知結果等を用いてインターホン子機1の設置環境が暗いと基板部4の制御回路(図示略)等により判定された時に発光する。LED50は、発光した光が光拡散パネル302を介して拡散した拡散光を放光孔213から放出する。なお、インターホン子機1の操作者は、上述した来訪者を含んでもよいし、インターホン子機1の前に位置する人物を含む概念である。
【0022】
スイッチ60は、来訪者による通話ボタン7を押す操作によりオン動作する。これにより呼出信号が生成される。呼出信号は、インターホン親機に送信される。
【0023】
後ケース5は、全体として上下方向に長尺となっている。また、後ケース5は、前面が切り欠かれて開放されたへん平な矩形箱状であり、基板部4を収容する。
【0024】
壁掛けアダプタ6は、全体として上下方向に長尺となっている。また、壁掛けアダプタ6は、前面が切り欠かれて開放されたへん平な矩形箱状である。壁掛けアダプタ6は、子機本体1aの設置を容易にするために、住宅の壁、あるいは玄関の柱等にあらかじめ取り付けられた状態で子機本体1aを収容可能とする。
【0025】
(放音口の構成)
次に、スピーカ30からの音声をインターホン子機1の外部に放出する放音口Xについて
図1~
図3を用いて説明する。本実施例の形態では放音口Xとカメラ孔211を共用する場合について説明する。
【0026】
フロントパネル2のカメラ孔211はカメラ20のレンズ部21および前ケース3のカメラ保護部材301の外形よりも大きく形成され、スピーカ30からの音声は、このカメラ保護部材301の外形とカメラ孔211との隙間(空間)を伝搬して操作者がいる側に放出される。すなわち、カメラ孔211と、レンズ部21およびカメラ保護部材301との大きさの関係からもわかるように、カメラ孔211は、スピーカ30からの音声を外部前面(すなわち操作者がいる方向)に放出する放音口Xを形成する。言い換えると、カメラ孔211は、音声を放出する放音口Xの機能も共用する孔である。これにより、フロントパネル2に新たな放音のための孔を設けることなく、放音口Xとカメラ孔211との機能を共用(共有)する孔からスピーカ30の音を放出できる。フロントパネル2のカメラ孔211は、スピーカ30からの音を、フロントパネル2を含むインターホン子機1の筐体の外部に放音する第1の機能を備える。さらに、フロントパネル2のカメラ孔211は、スピーカ30からの音以外のもの(つまり、カメラ20のレンズ部21および前ケース3のカメラ保護部材301と言う、インターホン子機1を構成する、フロントパネル2を除いた(または、フロントパネル2以外の)構成物の一部(物質))を、筐体の外部と出し入れする第2の機能も備える。つまり、フロントパネル2のカメラ孔211は、第1の機能および第2の機能を備える、いわゆる共用孔である。
【0027】
さらに、放音口Xとスピーカ30の位置関係として、スピーカ30はインターホン子機1を前後方向から見て放音口Xと対向しない位置に配置される。これにより、インターホン子機1の正面から見て放音口Xからスピーカ30が見えないようになり、放音口Xから物を差し込まれてスピーカ30が傷つけられること、放音口Xから入る日光(紫外線)の曝露を防ぐことができる。
【0028】
ここで、
図4~
図6を用いて、放音口Xの他の例について説明する。
図4から
図6は、放音口の他の形状を説明する図である。放音口Xはカメラ孔211の外形の周辺の全てを利用するのではなく、その一部分のみを放音口Xとして使用してもよい。例えば、
図4に示すように放音口をカメラ保護部材301の中心を通る水平線よりも下側にのみ放音口Xを設ける構成にしてもよい。これにより、雨水などの異物の侵入経路をフロントパネル2よりも前方に突出しているカメラ保護部材301の下側部分に制限し、インターホン子機1の上方向から降り注ぐ異物が放音口Xに直接侵入することを抑制できる。
【0029】
また、
図5に示すようにカメラ保護部材の上辺を除く周辺部に放音口Xを設ける構成にしてもよい。これにより、放音口Xに侵入した水などの異物が、放音口Xの上辺付近に溜まり続け、その後に、ある程度の量になった異物が一度に音道に流れ込むことを抑制できる。
【0030】
また、例えば、
図6に示すように放音口Xの開口部を、スピーカ30の外形に接する仮想的な垂直線の外側になる部分のみに設ける構成にしてもよい。これにより、放音口Xから雨水などの異物が侵入し、異物がインターホン子機1の内部で重力方向に移動していく場合に、異物がスピーカ30に達することを抑制できる。
【0031】
(音道の構成)
次に、スピーカ30の音を放音口Xに導く音道について
図1、
図2、
図7を用いて説明する。
図7は
図2のB-B断面図である。
【0032】
音道はフロントパネル2と前ケース3との間に設けられる空間であり、
図2に示すスピーカ30(あるいはスピーカ孔313)の位置から、カメラ保護部材301の周囲(つまり
図1の放音口Xの位置)までを、遮音板(リブ)321aによって囲んだ部分である。つまり、音道はスピーカ30からの音声をインターホン子機1の外部を放出するまでの音声伝播経路であり、スピーカ30から放出された音は音道内の空気を伝搬して放音口Xに導かれる。本実施の形態の場合、前ケース3に設けられたスピーカ孔313はこの音声伝播経路の上流に、放音口Xはこの音声伝播経路の下流に位置する。そして、遮音板(リブ)321aは、
図7のようにフロントパネル2の背面および前ケース3の前面の少なくとも一方により形成されてもよいし、フロントパネル2の背面および前ケース3の前面の少なくともいずれか一方によって形成されてもよい。
【0033】
遮音板(リブ)321aにより、スピーカ30から放出された音が音道以外の領域へ拡がることを防ぐことができる。これにより、例えば、スピーカ30から発せられた音が音量を保ったままマイク40に侵入するとハウリングが発生する懸念があるが、音道により、スピーカ30から発せられた音のうち、ハウリングの要因となる音が、フロントパネル2と前ケース3との間の空間を介してマイク40に侵入する量を抑制できる。
【0034】
さらに、リブ321bは音道の一部を複数の小さい空間に分割する。これにより、例えば、放音口を通る大きさの異物が音道に侵入した場合にも、異物がスピーカ孔313にまで到達することを防ぎ、スピーカ孔313を塞ぐことを抑制できる。なお、321bは音道のスピーカ孔313の近くに形成される。
【0035】
また、音道をフロントパネル2と前ケース3との間に設ける構造により、フロントパネル2を前ケース3から取り外すと音道の内部を露出できるようになり、音道の内部の点検、清掃といったメンテナンス性が向上する。
【0036】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として、放音口Xを放光孔213と共用する場合について、
図8~
図11を用いて説明する。
図8は、インターホン子機1の放音口Xを説明する図である。
図9~
図11は、放音口Xの形状を説明する図である。
【0037】
フロントパネル2の放光孔213は光拡散パネル302の外形よりも大きく形成されており、放光孔213と光拡散パネル302との大きさの関係により、スピーカ30からの音声を外部前面(すなわち来訪者がいる方向)に放出する放音口Xを形成する。これにより、フロントパネル2に新たな別の孔を設けることなく、放音口Xと放光孔213との機能を共用する孔により、スピーカ30の音を放出できる。言い換えれば、フロントパネル2の放光孔213は、スピーカ30からの音を、フロントパネル2を含むインターホン子機1の筐体の外部に放音する第1の機能を備える。さらに、フロントパネル2の放光孔213は、スピーカ30からの音以外のもの(つまり、光拡散パネル302と言う、インターホン子機1を構成する、フロントパネル2を除いた(または、フロントパネル2以外の)構成物の一部(物質))を、筐体の外部と出し入れする第2の機能も備える。つまり、フロントパネル2の放光孔213は、第1の機能および第2の機能を備える、いわゆる共用孔である。なお、放音口Xとスピーカ30の位置関係として、スピーカ30はインターホン子機1を前後方向から見て放音口Xと対向しない位置に配置される。これにより、インターホン子機1の正面から見て放音口Xからスピーカ30が見えないようになり、放音口Xから物を差し込まれてスピーカ30が傷つけられること、放音口Xから入る日光(紫外線)の曝露を防ぐことができる。
【0038】
なお、放音口Xは、放光孔213のうち光拡散パネル302の外形に接する外周の全てを利用するのではなく、その一部分のみを放音口Xとして使用してもよい。例えば、光拡散パネル302をインターホン子機の前面に突出する構造にして、さらに、
図10に示すように放音口を光拡散パネル302の中心を通る水平線よりも下側にのみ放音口Xを設ける構成にすることにより、雨水などの異物の侵入経路をフロントパネル2よりも突出している光拡散パネル302の下側部分に制限し、インターホン子機1の上方向から降り注ぐ異物が放音口Xに直接侵入することを抑制できる。
【0039】
また、
図9に示すように光拡散パネル302の上辺を除く周辺部に放音口Xを設ける構成にしてもよい。これにより、放音口Xに侵入した水などの異物が、放音口Xの上辺付近に溜まり続け、その後に、ある程度の量になった異物が一度に音道に流れ込むことを抑制できる。
【0040】
また、例えば、
図11に示すように放音口Xの開口部を、スピーカ30の外形に接する仮想的な垂直線の外側になる部分のみに設ける構成にしてもよい。これにより、放音口Xから雨などの異物が侵入し、異物がインターホン子機1の内部で重力方向に移動していく場合に、異物がスピーカ30に到達することを抑制できる。
【0041】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、放音口Xをボタン孔214と共用する構成について、
図12~
図14を用いて説明する。
図12は、インターホン子機1の放音口Xを説明する図である。
図13および
図14は、放音口Xの形状を説明する図である。
【0042】
フロントパネル2のボタン孔214は通話ボタン7の外形よりも大きく形成されており、ボタン孔214と通話ボタン7との大きさの関係により、スピーカ30からの音声を外部前面(すなわち来訪者がいる方向)に放出する放音口Xを形成する。これにより、フロントパネル2に新たな別の孔を設けることなく、放音口Xとボタン孔214との機能を共用する孔によりスピーカ30の音の放出できる。言い換えれば、フロントパネル2のボタン孔214は、スピーカ30からの音を、フロントパネル2を含むインターホン子機1の筐体の外部に放音する第1の機能を備える。さらに、フロントパネル2のボタン孔214は、スピーカ30からの音以外のもの(つまり、通話ボタン7と言う、インターホン子機1を構成する、フロントパネル2を除いた(または、フロントパネル2以外の)構成物の一部(物質))を、筐体の外部と出し入れする第2の機能も備える。つまり、フロントパネル2のボタン孔214は、第1の機能および第2の機能を備える、いわゆる共用孔である。なお、放音口Xとスピーカ30の位置関係として、スピーカ30はインターホン子機を前後方向から見て放音口Xと対向しない位置に配置される。
【0043】
また、放音口Xは、ボタン孔214のうち通話ボタン7の外形に接する外周部の全てを利用するのではなく、その一部分のみを放音口Xとして使用してもよい。例えば、
図13のように、通話ボタン7の上辺を除く周辺部に放音口Xを設けることで、放音口Xに侵入した水などの異物が、放音口Xの上辺付近に溜まり続けることを抑制できる。
【0044】
また、
図14のように通話ボタン7の下辺に接する部分のみに放音口Xを設けることで、インターホン子機1の正面に立つ来訪者から見て、前方に突出している通話ボタン7の影になる位置に放音口Xが位置することにより、放音口Xの開口部が目立ちにくくなることから、意匠を保ちつつ放音口Xの開口部を大きくできる。
【0045】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態として、インターホン子機の下面に設けられた下面孔216と放音口Xとして共用する構成について
図15を用いて説明する。
図15は、インターホン子機1の放音口Xを説明する図である。
【0046】
本第4の実施形態では、下面孔216を、水抜き孔および放音口Xとして共用して利用する。下面孔216は、フロントパネル2と前ケース3(前パネル)の間に入った雨水等の異物を排出する水抜き孔である。また、下面孔216はメンテナンス時にフロントパネル2を前ケース3から取り外す場合に、作業者が、工具あるいは指をその穴に掛けて力を加えることに利用できる。
【0047】
下面孔216はインターホン子機の下面にあり、フロントパネル2の下面の一部を切り抜くことで、フロントパネル2と前ケース3との関係により下面孔216の開口部を形成する。これにより、フロントパネル2に新たな別の孔を設けることなく、放音口Xと水抜き孔との機能を共用する孔により、スピーカ30の音の放出できる。言い換えれば、フロントパネル2の下面孔216は、スピーカ30からの音を、フロントパネル2を含むインターホン子機1の筐体の外部に放音する第1の機能を備える。さらに、フロントパネル2の下面孔216は、スピーカ30からの音以外のもの(つまり、フロントパネル2と前ケース3の間に入った雨水等の異物)を、インターホン子機1の筐体(フロントパネル2)の外部に排出する第2の機能も備える。同様に、フロントパネル2の下面孔216は、スピーカ30からの音以外のもの(つまり、メンテナンス時にフロントパネル2を前ケース3から取り外す場合に作業者が用いる工具あるいは指(物質)を)、筐体(フロントパネル2)の外部と出し入れする第2の機能も備える。つまり、フロントパネル2の下面孔216は、第1の機能および第2の機能を備える、いわゆる共用孔である。なお、放音口Xとスピーカ30の位置関係として、スピーカ30はインターホン子機を下方向から見て放音口Xから見えない位置に配置される。そして、インターホン子機の下面は来訪者からは視認されてにくい位置になるため、意匠を保ったまま放音口Xの開口部を大きくできる。
【0048】
また、その他の水抜き孔の形成としては、フロントパネル2と接触する前ケース3の一部を凹ませてもよいし、フロントパネル2の下面の一部に孔を開けることで水抜き孔を形成してもよい。
【0049】
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態の構成について、
図16と
図17を用いて説明する。
図16は、インターホン子機1の放音口Xを説明する図である。
図17は、壁掛けアダプタ6を説明する図であって、
図16のC-C断面図である。
【0050】
本第5の実施形態では、インターホン子機1の左右両の面に設けられた側面孔217を放音口Xとして共用する。側面孔217はフロントパネル2と前ケースとの接面部の、フロントパネル2あるいは前ケース3の少なくとも一方を凹ませることで、フロントパネル2と前ケース3の関係によって形成される。そして、側面孔217は、水抜き孔、あるいは、メンテナンス時にフロントパネル2を前ケース3から取り外す場合に、作業者が、工具あるいは指をその穴に掛けて力を加えることに利用できる。言い換えれば、フロントパネル2の水抜き孔(例えば側面孔217)は、スピーカ30からの音を、フロントパネル2を含むインターホン子機1の筐体の外部に放音する第1の機能を備える。さらに、フロントパネル2の水抜き孔(例えば側面孔217)は、スピーカ30からの音以外のもの(つまり、フロントパネル2と前ケース3の間に入った雨水等の異物)を、インターホン子機1の筐体の外部に排出する第2の機能も備える。同様に、フロントパネル2の水抜き孔(例えば側面孔217)は、スピーカ30からの音以外のもの(つまり、メンテナンス時にフロントパネル2を前ケース3から取り外す場合に作業者が用いる工具あるいは指(物質))を、筐体(フロントパネル2)の外部と出し入れする第2の機能も備える。つまり、フロントパネル2の水抜き孔(例えば側面孔217)は、第1の機能および第2の機能を備える、いわゆる共用孔である。
【0051】
この構成より、フロントパネル2に新たな別の孔を設けることなく、スピーカ30の音の放出できる。また、インターホン子機の左右面は来訪者からは視認されてにくい位置になるため、意匠を保ったまま放音口Xの開口部を大きくできる。なお、放音口Xとスピーカ30の位置関係として、スピーカ30はインターホン子機を左右方向から見て放音口Xから見えない位置に配置される。
【0052】
ここで、本実施形態で使用する壁掛けアダプタ6について説明する。壁掛けアダプタ6は、放音口Xの周辺部が凸の形状になっている。凸形状は放音口Xの直近から外側に向けて前方にせり出す傾斜があり、この凸形状により放音口Xから放出されたスピーカ音を外部前面(すなわち来訪者がいる方向)に導くことができる。
【0053】
また、インターホン子機1の側面から音を放出する場合に、インターホン子機1の取り付け位置の近くにインターホン子機1の取り付け面よりも飛び出した壁、柱があると、左右面の放音口Xから放出されたスピーカ音が、壁、柱に反射して、マイク40に大きな音が戻り、その程度によってはハウリングが発生する恐れがある。一方、本実施形態では、壁掛けアダプタ6の凸形状部分によりスピーカ音を外部前面に導くことで、マイク40への過度な音の戻りを抑制できる。
【0054】
なお、
図17では壁掛けアダプタ6の凸形状部分は片側のみに形成されてもよい。片側のみに凸形状を設ける場合には、壁掛けアダプタ6を前面からみて180度回転させて壁に取り付け可能にすることで、左右の放音口Xのうち、例えば、壁、柱に近い側の放音口Xから放出するスピーカ音のみを積極的に外部前面(すなわち来訪者がいる方向)に導くことができる。
【0055】
なお、本実施形態においてスピーカ30を2つ搭載し、片側の放音口Xごとに1つのスピーカ30を使用しても良い。
【0056】
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態の構成について、
図18と
図19を用いて説明する。
図18は、インターホン子機1の放音口Xを説明する図である。
図19は、前ケース3と前ケース凸部10を説明する図であって、
図18のD-D断面図である。前ケース3は前方に突出している前ケース凸部10を持つ。フロントパネル2は前ケース凸部10をインターホン子機の前面に露出させる前ケース孔215を持つ。ここで、前ケース凸部10は、例えば前ケース3のうち、カメラ保護部材301の周囲部分と、光拡散パネル302の周囲部分とを、フロントパネル2よりも前方、または同一の前後位置まで突出させる。また、前ケース凸部10は一部が、前ケース3と層状に重なる構造になっており、前ケース凸部10と前ケース3に挟まれる部分に音道を形成する。
【0057】
本第6の実施の形態では、フロントパネル2の前ケース孔215と前ケース凸部10との境目(間隙、篏合部)に放音口Xを設ける。これにより、フロントパネル2に新たな別の孔を設けることなく、スピーカ30の音の放出できる。言い換えれば、フロントパネル2の前ケース孔215は、スピーカ30からの音を、フロントパネル2を含むインターホン子機1の筐体の外部に放音する第1の機能を備える。さらに、フロントパネル2の前ケース孔215は、スピーカ30からの音以外のもの(つまり、前ケース凸部10と言う、インターホン子機1を構成する、フロントパネル2を除いた(または、フロントパネル2以外の)構成物の一部(物質))を、筐体の外部と出し入れする第2の機能も備える。つまり、フロントパネル2の前ケース孔215は、第1の機能および第2の機能を備える、いわゆる共用孔である。
【0058】
なお、放音口Xは前ケース孔215と前ケース凸部10との関係で形成される縦方向の境目の一部に設けられており縦長の形状になる。これにより放音口Xに雨水等の液体がかかった場合にも、液体が毛細管現象により放音口Xより下側の境目に流れ込むようになり、放音口Xが液体によって塞がれることを抑制できる。
【0059】
また、基板部4の形状を放音口Xの後方向および、下方向には基板部4が重ならない形状とすることで、放音口Xからインターホン子機1の内部に侵入した液体等の異物が基板部4に到達することを防ぐことができる。
【0060】
(効果)
以上により、本開示の実施形態のインターホン子機は、第1の機能および第2の機能を共用する共用孔を有するフロントパネルを含む筐体と、筐体内の共用孔に対向しない位置に配置されるスピーカと、を備え、第1の機能は、スピーカからの音を筐体の外部に放音する機能を含み、第2の機能は、物質を筐体の外部と出し入れする機能を含む、特徴を持つ。これにより、音量あるいは音質の低下を引き起こすことなく、スピーカの劣化等を防ぐことができる。
【0061】
また、本開示の実施形態のインターホン子機は、内部に、遮音板を備え、スピーカからの音は、遮音板の間に形成される空間の内部を通り共用孔に伝搬する特徴を持つ。これにより、スピーカの音を放音口Xに導くことができ、また、スピーカから発せられた音のうち、フロントパネルと前ケースとの間を通ってマイクに侵入する量を抑制できる。
【0062】
また、本開示の実施形態のインターホン子機は、撮影部を備え、第2の機能は、物質としての撮影部を筐体の前面に露出させる機能であり、共用孔の形状は、第2機能により開けられる孔を、同一または類似した形状で拡大した形状であってもよい。これにより、フロントパネルに新たな放音用の孔を設けることなく、スピーカの音を放出することができる。
【0063】
また、本開示の実施形態のインターホン子機は、照明部を備え、第2の機能は、物質としての照明部を筐体の前面に露出させる機能であり、共用孔の形状は、第2機能により開けられる孔を、同一または類似した形状で拡大した形状であってもよい。これにより、フロントパネルに新たな放音用の孔を設けることなく、スピーカの音を放出することができる。
【0064】
また、本開示の実施形態のインターホン子機は、呼び出しボタンを備え、第2の機能は、物質としての呼び出しボタンを筐体の前面に露出させる機能であり、共用孔の形状は、第2機能により開けられる孔を、同一または類似した形状で拡大した形状であってもよい。これにより、フロントパネルに新たな放音用の孔を設けることなく、スピーカの音を放出することができる。
【0065】
また、本開示の実施形態のインターホン子機は、前ケースを備え、第2の機能は、物質としての前ケースの一部を筐体の前面に露出させる機能であり、共用孔の形状は、第2機能により開けられる孔を、同一または類似した形状で拡大した形状であってもよい。これにより、フロントパネルに新たな放音用の孔を設けることなく、スピーカの音を放出することができる。
【0066】
また、本開示の実施形態のインターホン子機は、共用孔は、筐体の底面と、側面と、の少なくとも一方に形成され、第2の機能は筐体内部に侵入した異物を筐体外に放出する機能と、メンテナンスに筐体の外部から物質を入れる機能と、の少なくとも一方の機能であり、共用孔の形状は、第2機能により開けられる孔を、拡大した形状であってもよい。これにより、フロントパネルに新たな放音用の孔を設けることなく、スピーカの音を放出することができる。
【0067】
また、本開示の実施形態のインターホン子機の共用孔の形状は、第2機能により開けられる孔の上辺を除く部分を拡大した形状であってもよい。これにより、放音口に侵入した水などの異物が、放音口の上辺付近に溜まり続け、その後に、ある程度の量になった異物が一度に音道に流れ込むことを抑制できる。
【0068】
また、本開示の実施形態のインターホン子機の共用孔の形状は、第2機能により開けられる孔の形状の中心を通る仮想的な水平線よりも下側を拡大した形状であってもよい、これにより、雨などの異物がインターホン子機の上方向から降り注いだ場合に、その異物が放音口に直接侵入することを抑制できる。雨などの異物がインターホン子機の上方向から降り注いだ場合に、その異物が放音口に直接侵入することを抑制できる。
【0069】
また、本開示の実施形態のインターホン子機の共用孔の形状は、第2機能により開けられる孔を、筐体を正面からみてスピーカの外形に接する仮想的な垂直線よりも外側を拡大した形状であってもよい、これにより、放音口から雨水などの異物がインターホン子機の内部に侵入し、異物がインターホン子機の内部で重力方向に移動していく場合にも、異物がスピーカに到達することを抑制できる。
【0070】
また、本開示の実施形態のインターホン子機の共用孔の形状は、呼び出しボタンより開けられる孔の下辺の部分を拡大した形状であってもよい、これにより、来訪者からは視認されてにくい位置に放音口が位置することになり、意匠を保ったまま放音口の開口部を大きくできる。
【0071】
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本開示は、インターホンシステムのインターホン子機に用いるに好適である。
【符号の説明】
【0073】
1 インターホン子機
2 フロントパネル
3 前ケース
4 基板部
5 後ケース
6 壁掛けアダプタ
7 通話ボタン
10 前ケース凸部
20 カメラ
21 レンズ部
30 スピーカ
40 マイク
50 LED
60 スイッチ
211 カメラ孔
212 マイク孔
213 放光孔
214 ボタン孔
215 前ケース孔
216 下面孔
217 側面孔
301 カメラ保護部材
302 光拡散パネル
311 レンズ孔
312 マイク孔
313 スピーカ孔
321a、321b 遮音板(リブ)