(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141134
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】支援システム、支援システムによるサービス提供方法
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20230928BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047286
(22)【出願日】2022-03-23
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1. ウェブサイトの掲載日:令和3年8月19日(Youtube) ウェブサイトのアドレス:https://youtu.be/OCxqpZCaJKc 2. ウェブサイトの掲載日:令和3年12月7日(公式サイト) ウェブサイトのアドレス:https://peraichi.com/landing_pages/view/treatinsomnia/
(71)【出願人】
【識別番号】522116052
【氏名又は名称】株式会社チェンジマイライフ
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】原 祥平
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】睡眠薬にますます依存してしまうユーザや服用した睡眠薬の薬効に疑問を持つユーザに対して、適切な睡眠改善プロセスに従う減薬または断薬を達成できるアドバイスを提供すること。
【解決手段】所定の通信媒体を介して睡眠状態を改善したい者が操作するデータ端末1-1~1-Nと、前記睡眠状態を改善したい者に減薬を推奨する情報を提供する管理サーバ4とが通信する支援システムにおいて、データ端末1-1が管理サーバ4から相談アプリケーションをダウンロードしてインストールした後、管理サーバ4から受信するチェックリストに応答することで、服用している処方薬を減薬または断薬できるプログラムを提示して、処方薬に依存しない生活を取り戻すためのアドバイスを提供できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の通信媒体を介してユーザが操作するデータ端末と、前記ユーザに睡眠改善情報を提供する管理サーバとが通信する支援システムであって、
前記管理サーバは、
前記データ端末から睡眠相談を受け付けるための相談アプリケーションを提供するアプリ提供手段と、
前記データ端末にインストールされた相談アプリケーションから服用している睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量と、前記睡眠薬の服用履歴と、前記睡眠薬の服用に伴う睡眠の質を示す情報とを取得する取得手段と、
特定の睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量とにより習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を蓄積する第1の蓄積手段と、
前記睡眠薬の薬剤名と、その服用履歴に特化した減薬または断薬を促進させる睡眠改善プロセスを蓄積する第2の蓄積手段と、
前記取得手段が取得する睡眠薬の薬剤名と、その服用量と、最新の睡眠質を示す情報とを前記第1の蓄積手段に蓄積にされた睡眠障害情報に基づいて解析し、前記第2の蓄積手段に蓄積された最適な睡眠改善プロセスを策定する策定手段と、
前記策定手段が策定した最適な睡眠改善プロセスを前記データ端末に通知する通知手段と、
を備え、
前記データ端末は、
前記管理サーバから相談アプリケーションをダウンロードするダウンロード手段と、
前記相談アプリケーションをインストールするインストール手段と、
前記相談アプリケーションを介して、前記管理サーバとの通信を制御する通信制御手段と、
前記相談アプリケーションから提示された相談フォームに対して服用している睡眠薬の薬剤名、その服用量、睡眠状態の質を入力する入力手段と、
前記相談フォームを前記管理サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段が送信した前記相談フォームに従い前記管理サーバが策定した睡眠改善プロセスを示すアドバイスフォームを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したアドバイスフォームを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする支援システム。
【請求項2】
前記第2の蓄積手段が蓄積する最適な睡眠改善プロセスは、生活改善プロセス、認知行動プロセス、思考改善プロセス、電気的治療プロセス、減薬プロセス、弾薬プロセスを含むことを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項3】
前記選択手段は、生活改善プロセス、認知行動プロセス、思考改善プロセス、電気的治療プロセス、減薬プロセス、弾薬プロセスが組み合わされた最適な睡眠改善プロセスを選択することを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項4】
前記第1の蓄積手段は、特定の睡眠薬の薬剤名と、その服用量とにより習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を複数のパターンに類型化して蓄積したことを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項5】
前記最適な睡眠改善プロセスは、服用している特定の睡眠薬を減薬または、弾薬するためのアドバイス情報で構成したことを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項6】
所定の通信媒体を介してユーザが操作するデータ端末と、前記ユーザに睡眠改善情報を提供する管理サーバとが通信する支援システムによるサービス提供方法であって、
前記管理サーバは、
前記データ端末から睡眠相談を受け付けるための相談アプリケーションを提供するアプリ提供ステップと、
前記データ端末にインストールされた相談アプリケーションから服用している睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量と、前記睡眠薬の服用履歴と、前記睡眠薬の服用に伴う睡眠の質を示す情報とを取得する取得ステップと、
特定の睡眠薬の薬剤名と、その服用量とにより習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を第1の蓄積手段に蓄積する第1の蓄積ステップと、
前記睡眠薬の名称と、その服用履歴に特化した減薬または断薬を促進させる睡眠改善プロセスを第2の蓄積手段に蓄積する第2の蓄積ステップと、
前記取得ステップで、取得する睡眠薬の薬剤名と、その服用量と、最新の睡眠質を示す情報とを前記第1の蓄積手段に蓄積にされた睡眠障害情報に基づいて解析し、前記第2の蓄積手段に蓄積された最適な睡眠改善プロセスを策定する策定ステップと、
前記策定ステップが策定した最適な睡眠改善プロセスを前記データ端末に通知する通知ステップと、
を備え、
前記データ端末は、
前記管理サーバから相談アプリケーションをダウンロードするダウンロードステップと、
前記相談アプリケーションをインストールするインストールステップと、
前記相談アプリケーションを介して、前記管理サーバとの通信を制御する通信制御ステップと、
前記相談アプリケーションから提示された相談フォームに対して服用している睡眠薬の薬剤名、その服用量、睡眠状態の質を示す情報を入力する入力ステップと、
前記相談フォームを前記管理サーバに送信する送信ステップと、
前記送信ステップで送信した前記相談フォームに従い前記管理サーバが策定した睡眠改善プロセスを示すアドバイスフォームを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信したアドバイスフォームを表示部に表示する表示ステップと、
を備えることを特徴とする支援システムによるサービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の通信媒体を介してデータ端末と管理サーバとが通信する支援システム、支援システムによるサービス提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、健常者は、総合病院における定期的な検診や、突発的な体調不良を意識した際に、血液検査、肺のX線撮影、尿検査、内視鏡検査等を含む様々な検査を受けて、医者による診断結果が患者に通知され、異常が検出された際には、医療計画の下で、処方箋による投薬を開始し、あるいは手術による外科治療が施され、入院を経て通常の生活を取り戻す医療サービスを受けることができる。
【0003】
一方、高齢者や、慢性疾患、成人病を患う患者は、心臓病に対する処方箋と、腎臓病に対する処方箋といった具合に、複数の薬剤が処方されるケースでは、服用すべき薬剤の種類が増えてしまい、飲み合わせによっては、身体的な自己回復機能が削がれてしまう場合もあった。
【0004】
下記特許文献1には、投薬治療開始後の期間や投薬による影響に応じた情報を配信することで、投薬治療を支援する技術を提供するため、投薬治療を受けるユーザについて、投薬治療開始後の期間に応じた問い合わせまたは助言を含む情報を配信情報として設定し、配信情報をユーザの端末に配信し、問い合わせに対する回答を受信し、回答から投薬による前記ユーザへの影響を特定し、特定された影響に応じて、次の配信情報を設定し、影響に応じて設定した配信情報をユーザの端末に配信することが記載されている。
【0005】
特に、社会生活に伴い睡眠障害を示す成人人口は、年々増加し、長年にわたって処方される薬剤を飲み続けている場合が多い。
【0006】
下記特許文献1には、依存性のある薬剤に対して、減薬、断薬では効果が期待できないことが記載されている。
【0007】
また、下記特許文献2には、投薬治療を受けるユーザについて、投薬治療開始後の期間に応じた問い合わせまたは助言を含む情報を配信情報として設定し、前記配信情報をユーザの端末に配信し、問い合わせに対する回答を受信し、前記回答から前記投薬による前記ユーザへの影響を特定し、前記特定された影響に応じて、次の配信情報を設定し、前記影響に応じて設定した配信情報を前記ユーザの端末に配信することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特表2021-523228号公報
【特許文献2】特開2014-127190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の様に医者から処方された薬剤を服用する者は、医者の医療方針に疑問を呈し、懐疑的態度で、減薬を申し込むものは少ないのが現状であり、減薬を希望する者に相談を受け付けて、適切なアドバイスを受け取ることができるようなシステムは実現されていない。
【0010】
一方、日本の医療現場では、総合病院が保険医療制度から点数方式で加算された医療費を請求するシステムが前提のため、減薬を医療方針に据える医者も少ない。
【0011】
一方、不眠症患者は、潜在意識と、顕在意識とのバランスが偏ることで、日々のストレスに左右され、深い睡眠と浅い睡眠との睡眠サイクルが浅い睡眠サイクルを繰り返す頻度が高まることで、睡眠時間では測れない目覚めが悪く、起床してすぐに通常の行動を開始できない感覚が習慣化してしまうという症状を示す場合が多い。
【0012】
このような睡眠障害に対して、日本には、睡眠健康指導士という検定制度があり、睡眠健康指導士は、入門編、3級、2級、1級とクラス分けされ、根拠のある科学的データや資料をもとに、睡眠に関わる知識の普及や、正しい睡眠習慣に向けての助言、相談等を行っている。しかも、地域における睡眠と健康に関する集会等の企画や運営を、JSES(一般社団法人日本睡眠教育機構(以下「Japan Sleep Education System(JSES)」)と共同で行い、自らも講師として睡眠教育に寄与している。
【0013】
ここで、正しい睡眠習慣に向けての助言、相談は、特許法が産業上利用できない発明としての医療行為とは別ものであり、正しい睡眠習慣に向けての助言、相談そのものが医療行為と認定されることはない。
【0014】
なお、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現することを以って睡眠障害ということが厚生労働省のホームページに開示されている。
【0015】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、睡眠薬にますます依存してしまうユーザや服用した睡眠薬の薬効に疑問を持つユーザに対して適切な睡眠改善プロセスに従う減薬または断薬を達成できるアドバイスを提供できる支援システム、支援システムによるサービス提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係る支援システムは、所定の通信媒体を介してユーザが操作するデータ端末と、前記ユーザに睡眠改善情報を提供する管理サーバとが通信する支援システムであって、前記管理サーバは、前記データ端末から睡眠相談を受け付けるための相談アプリケーションを提供するアプリ提供手段と、前記データ端末にインストールされた相談アプリケーションから服用している睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量と、前記睡眠薬の服用履歴と、前記睡眠薬の服用に伴う睡眠の質を示す情報とを取得する取得手段と、特定の睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量により習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を蓄積する第1の蓄積手段と、前記睡眠薬の薬剤名と、その服用履歴に特化した減薬または断薬を促進させる睡眠改善プロセスを蓄積する第2の蓄積手段と、前記取得手段が取得する睡眠薬の薬剤名と、その服用量と、最新の睡眠質を示す情報とを前記第1の蓄積手段に蓄積にされた睡眠障害情報に基づいて解析し、前記第2の蓄積手段に蓄積された最適な睡眠改善プロセスを策定する策定手段と、前記策定手段が策定した最適な睡眠改善プロセスを前記データ端末に通知する通知手段と、を備え、前記データ端末は、前記管理サーバから相談アプリケーションをダウンロードするダウンロード手段と、前記相談アプリケーションをインストールするインストール手段と、前記相談アプリケーションを介して、前記管理サーバとの通信を制御する通信制御手段と、前記相談アプリケーションから提示された相談フォームに対して服用している睡眠薬の薬剤名、その服用量、睡眠状態の質を入力する入力手段と、前記相談フォームを前記管理サーバに送信する送信手段と、前記送信手段が送信した前記相談フォームに従い前記管理サーバが策定した睡眠改善プロセスを示すアドバイスフォームを受信する受信手段と、前記受信手段が受信したアドバイスフォームを表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、睡眠薬にますます依存してしまうユーザや服用した睡眠薬の薬効に疑問を持つユーザに対して、適切な睡眠改善プロセスに従う減薬または断薬を達成できるアドバイスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【
図2】
図1に示した管理サーバのハードウエア構成を説明するブロック図。
【
図3】
図1に示したデータ端末のハードウエア構成を説明するブロック図。
【
図4】
図2に示したコントローラ部がRAM上で管理する機能処理部の構成を説明するブロック図。
【
図5】
図1に示したデータ端末に示したRAM上で管理する機能処理部の構成を説明するブロック図。
【
図6】
図2に示した第2の蓄積部に蓄積して管理される相談者情報の一覧を示す図。
【
図7】
図2に示した第2の蓄積部に蓄積して管理される相談者情報の一覧を示す図。
【
図8】
図1に示したデータ端末から返信される相談フォームの一例を示す図。
【
図9】
図1に示したデータ端末から返信される相談フォームの一例を示す図。
【
図10】
図1に示したデータ端末から返信される相談フォームの一例を示す図。
【
図11】
図1に示したデータ端末から返信される相談フォームの一例を示す図。
【
図12】
図1に示したデータ端末から返信される相談フォームの一例を示す図。
【
図13】
図1に示したデータ端末から返信される相談フォームの一例を示す図。
【
図14】
図1に示したデータ端末のユーザに提供する服用する薬情報の一覧を示す図。
【
図15】
図1に示したデータ端末のユーザに提供する服用する薬情報の一覧を示す図。
【
図16】
図1に示したデータ端末のユーザに提供する服用する薬情報の一覧を示す図。
【
図17】
図1に示したデータ端末のユーザに提供する服用する薬情報の一覧を示す図。
【
図18】
図1に示したデータ端末のユーザに提供する服用する薬情報の一覧を示す図。
【
図19】
図4に示した策定機能処理部が策定した睡眠改善プロセスの一例を示す図。
【
図20】
図1に示したデータ端末から返信される相談フォームの一例を示す図。
【
図21】
図1に示したデータ端末の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図。
【
図22】
図1に示したデータ端末の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図。
【
図23】
図1に示したデータ端末の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図。
【
図24】
図1に示したデータ端末の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図。
【
図25】
図1に示したデータ端末の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図。
【
図26】本実施形態を示す支援システムによるサービス提供方法を説明するフローチャート。
【
図27】本実施形態を示す支援システムによるサービス提供方法を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
下記の実施の形態は、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【0020】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す支援システムの構成を説明するブロック図であって、インターネットを含む各種の所定の通信媒体を介してデータ端末と管理サーバとが有線または無線で通信する支援システムに対応する。以下、蓄積した断薬、減薬に成功した事例を参照しながら、相談アプリケーションをインストールしたデータ端末を操作するユーザに最適な睡眠改善プロセスを提示するアドバイスフォームを受信する支援システムについて詳述する。
【0021】
なお、本実施形態において、処方される睡眠剤とは、医師による処方箋に基づいて薬剤師が提供する薬剤をいう。なお、この薬剤には、薬局に常駐する薬剤士に相談して市販される睡眠薬を含むものとする。
【0022】
さらに、上記睡眠薬を服用する患者をユーザと呼び、当該ユーザは、後述する管理サーバが提供する相談アプリケーションをデータ端末、例えばスマートフォンにインストールすることで、後述するフローチャートに示す睡眠薬を減薬または断薬を推奨する睡眠薬の服用を改善する睡眠改善プロセスサービスを受けることが可能となる。
【0023】
したがって、処方された睡眠薬を服用するか否かは、ユーザ本位に決定する事項であるため、本実施形態では、処方薬の処方行為、調剤行為に関わる事象とは、独立した事象として扱われ、睡眠薬を服用したユーザがユーザ自身の意志に基づき相談アプリケーションをインストールすることに起因して、本システムの相談サービスが開始されるものとする。
【0024】
さらに、上記ユーザに提供する睡眠改善プロセスについては、医師や薬剤師に相談することを否定するものではなく、相談を受け入れるか、否定するかはユーザの判断に依存し、何ら睡眠改善プロセスを強制するものではない。つまり、本システムは、現在、処方された睡眠薬を断薬、減薬するような相談サービスが存在しないことにより、睡眠薬にますます依存してしまうユーザや服用した睡眠薬の薬効に疑問を持つと感じるユーザに対して、適切な睡眠改善プロセスをサービスとして提案することで、睡眠薬に依存せずに健康を取り戻す一助となるべくことを目的としている。
【0025】
本出願人は、現時点で、睡眠改善プロセスを提案するサービスは、日本国の医師、薬剤士に関わる法域で法的な制限は受けないものと了知する。
【0026】
なお、本実施形態において、説明する不眠症には、以下の国際分類をある。
1:急性不眠症(適応障害性不眠症)
2:精神生理性不眠症
3:逆説性不眠症
4:不適切な睡眠衛生
5:薬物または物質による不眠症
6:突発性不眠症
7:精神疾患による不眠症
8:小児期の行動性不眠症
9:身体疾患による不眠症
10:物質または既知の生理的病態によらない、特定不能な不眠症
11:特定不能な生理学的(器質性)不眠症
【0027】
特に、5番目における不眠症は、不眠症の状態で、安易に睡眠薬に手を出してしまうことで併発してしまうのであるが、「薬物・物質による不眠症」に着目して減薬、断薬へのアプローチを医師が患者に奨めることはない。
【0028】
つまり、急性不眠症だった場合、ストレスの原因が無くなれば普通の状態に戻るにもかかわらず、「早く治したい」、「簡単に治したい」と思うがあまり、患者は睡眠薬の処方を医者に求めてしまう。その結果、この薬物・物質による不眠症が進行してしまい、却って健康を損ねる結果となる。
【0029】
睡眠薬を飲むとGABA受容体の数が減少し、疲労物質だけではヒスタミンの分泌を抑えられなくなる。疲れた身体を回復させるには、疲労物質を減らすことが必要不可欠である。そのため、ヒスタミンの分泌を抑える効果のある睡眠薬が必要になるのが、睡眠薬を飲むことで更にGABA受容体の数が減少してしまう。その結果、眠ることができない→睡眠薬を飲む→不眠が悪化し、より眠れなくなる→睡眠薬を飲み続ける→更に不眠が悪化し、睡眠薬を飲まないと眠れない・・・という、ループに入るといわれている。
【0030】
この結果、睡眠薬を2週間以上飲むことで「睡眠薬を飲まないと眠れない」という依存状態になってしまうことが統計的に示されている。
【0031】
図1において、1-1~1-Nはデータ端末で、処方薬を服用するユーザが操作し、例えばスマートフォンで構成され、無線通信プロトコルを利用してアクセスポイントに接続して、インターネット網3に接続して、所望の情報検索を行うことで、あるいはインストールされたアプリケーションを起動することで、興味のあるサイトへ接続して、さらなる情報検索を行うことで、必要な情報を短時間に収集することができる便利なツールである。2はデータ端末で、本システムを管理する管理者が操作する。
【0032】
4は管理サーバで、第1のデータ蓄積部41、第2のデータ蓄積部42,バス43、通信インタフェース44、コントローラ部45、表示部46等から構成されている。なお、入力デバイスについては省略する。コントローラ部45は、
図2に示すハードウエア資源を備える。
【0033】
ここで、第1のデータ蓄積部41は、特定の睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量とにより習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を蓄積する。また、第2のデータ蓄積部42は、睡眠薬の薬剤名と、その服用履歴に特化した減薬または断薬を促進させる睡眠改善プロセスを蓄積する。
【0034】
なお、第1のデータ蓄積部41及び第2のデータ蓄積部42のデータ蓄積量が増加して行くことにより、具体的にはユーザが開始する減薬、断薬プロセスに係る実績データが性別、年代、血液型、家族構成、職業、趣味嗜好、正義感、道徳観念を含む行動パターン分析手法に基づく統計的処理がなされたビッグデータとして蓄積しながら更新することで、新規に減薬、断薬プロセスを開始するユーザに適切かつ短期間に症状を緩和するアドバイスを策定することができる。
【0035】
図2は、
図1に示した管理サーバ4のハードウエア構成を説明するブロック図である。なお、
図1と同一のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0036】
図2に示すコントローラ部45おいて、45-1はCPUで、ROM45-2、SSD45-4に記憶されたOS,アプリケーションをRAM45-3にロードして実行することで後述する相談アプリケーションにより、データ端末1-1~1-Nを操作するユーザに対して断薬、減薬に結び付く睡眠改善プロセスを提示するサービスを実行する。
【0037】
図3は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nのハードウエア構成を説明するブロック図である。
【0038】
図3に示しデータ端末1-1~1-Nにおいて、11はCPUで、バス12に接続されるROM13、RAM14、表示部15,入力部16,通信部17を総括的に制御する。なお、電源ユニットは省略してある。
【0039】
ここで、CPU11は、ROM13に記憶された制御プログラムを実行することで、入力部16を操作して、インターネット網3を介してWEB上に公開されたサイトへ接続して、所望のアプリケーションをダウンロード可能に構成されている。ここで、所望のアプリケーションには、相談アプリケーションが含まれる。なお、データ端末1-1~1-Nには、所定のOSがインストールされており、該OSに依存したブラウザを起動することで所望の情報検索処理を実行させることができる。
【0040】
図4は、
図2に示したコントローラ部45がRAM45-3上で管理する機能処理部の構成を説明するブロック図である。
【0041】
図4に示すRAM45-3において、CPU45-1が実行するプログラムとして構成されるアプリ提供機能処理部45-3-1、取得機能処理部45-3-2、策定機能処理部45-3-3、通知機能処理部45-3-4が記憶された状態を示し、CPU45-1がこれらのプログラムを組み合わせて実行することで、後述するフローチャートに示すデータ処理を実行する。
【0042】
ここで、アプリ提供機能処理部45-3-1は、データ端末1-1~1-Nから睡眠相談を受け付けるための相談アプリケーションを提供する処理を実行する。また、取得機能処理部45-3-2は、データ端末1-1~1-Nにインストールされた相談アプリケーションから服用している睡眠薬の薬剤名と、睡眠薬の服用量と、睡眠薬の服用履歴と、睡眠薬の服用に伴う睡眠の質を示す情報とを取得する。また、策定機能処理部45-3-3は、取得機能処理部45-3-2が取得する睡眠薬の薬剤名と、その服用量と、最新の睡眠質を示す情報とを第1の蓄積部41に蓄積にされた睡眠障害情報に基づいて解析し、第2の蓄積部42に蓄積された最適な睡眠改善プロセスを策定する。
【0043】
なお、SSD45-4には、特定の睡眠薬の薬剤名と、処方量とにより習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を蓄積する第1の蓄積部45-4-1と、睡眠薬の名称と、その服用履歴に特化した減薬または断薬を促進させる睡眠改善プロセスを蓄積する第2の蓄積部45-4-2が確保されている。
【0044】
具体的には、アプリ提供機能処理部45-3-1がデータ端末1-1~1-Nから相談アプリケーションのダウンロード指示を受け付けることで、SSD45-4に記憶された相談アプリケーションをデータ端末1-1~1-Nのいずれかに転送する。
【0045】
取得機能処理部45-3-2は、データ端末1-1~1-Nにインストールされた相談アプリケーションから服用している睡眠薬の名称と、前記睡眠薬の服用履歴と、前記睡眠薬の服用に伴う睡眠の質とを取得する処理を実行する。
【0046】
策定機能処理部45-3-3は、取得機能処理部45-3-2が取得する睡眠薬の名称と、その服用量と、最新の睡眠質とを第1の蓄積部45-4-1に蓄積にされた睡眠障害情報に基づいて解析し、第2の蓄積部45-4-2に蓄積された最適な睡眠改善プロセスを策定する処理を実行する。
【0047】
通知機能処理部45-3-4は、策定機能処理部45-3-3が選択した最適な睡眠改善プロセスをデータ端末1-1~1-Nに通知する通知処理を実行する。
【0048】
図5は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nに示したRAM14上で管理する機能処理部の構成を説明するブロック図である。
【0049】
図5に示すRAM14において、CPU11が実行するプログラムとしてのダウンロード機能処理部14-1、インストール機能処理部14-2、送信機能処理部14-3が記憶された状態を示す。
【0050】
具体的には、CPU11がダウンロード機能処理部14-1を実行することにより、管理サーバ4から相談アプリケーションをダウンロードするダウンロード処理を実行する。また、CPU11がインストール機能処理部14-2を実行することにより、ダウンロードした相談アプリケーションをインストールする処理を実行する。
【0051】
さらに、CPU11が送信機能処理部14-3を実行することにより、入力部16により入力あるいは表示部15に一覧表示される服用薬欄から選択された睡眠薬の名称、その服用量、睡眠状態の質が入力された相談フォーム(後述する)を管理サーバ4に送信する処理を実行する。
【0052】
図6、
図7は、
図2に示した第2の蓄積部45-4-2に蓄積して管理される相談者情報の一覧を示す図である。
【0053】
図6、
図7に示すように、本実施形態では、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nから後述する相談フォームで取得した相談前の服薬量と、相談後の服薬量とを対比できるように管理しており、識別番号601、年代602,性別603、相談前の服薬量604、相談後の服薬量605を記憶している。
【0054】
図8~
図12は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nから返信される相談フォームの一例を示す図である。なお、各相談シートは、相談アプリケーションをダウンロードする際に、アカウント登録されたユーザIDが割り振られ、ユーザIDに紐づけて第2の蓄積部45-4-2に蓄積されて管理される。
【0055】
図8は、データ端末1-1~1-Nのユーザが応える認知行動療法のための相談シートであって、YES(図中において、Yと記す)またはNO(図中において、Nと記す)のチェックボックスに指示を入れて管理サーバ4に返信する構成を採用している。なお、認知行動を解析するための項目は、13項目とするが、これよも項目数は増減してもよい。また、今回の相談が何回目であるかどうかを確認するため、履歴を管理する情報が付加されている。ここでは、図示される項目の詳細については省略する。
【0056】
図9,
図10は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nから返信される相談フォームの一例であって、
図9はSTEP1のチェックリストS-1-CL1に対応し、
図10はSTEP2のチェックリストS-1-CL2に対応する。ここでは、図示される項目の詳細については省略する。
【0057】
図11,
図12は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nから返信される相談フォームの一例であって、
図11はSTEP2のチェックリストS-2-CL1に対応し、
図12はSTEP2のチェックリストS-2-CL2に対応する。ここでは、図示される項目の詳細については省略する。
【0058】
図13は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nから返信される相談フォームの一例であって、STEP3のチェックリストS-3-CLに対応する。ここでは、図示される項目の詳細については省略する。
【0059】
図14~
図18は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nのユーザに提供する服用する薬情報の一覧を示す図である。なお、
図14~
図18に示すテーブル形式の薬情報は、
図2に示した第2の蓄積部45-4-2に蓄積して管理している。
【0060】
特に、
図14、
図15は、薬の分類に合わせた服用薬名、薬効、副作用を示し、
図16は、抗不安薬の強度を服用薬名の一般名と、商品名と、ジアゼパム換算値とを示し、
図17は、不眠の悩みと睡眠薬の効果時間を、服用薬名の一般名と、商品名と、ピーク到達時間と、半減期とを示し、
図18は、睡眠薬の強度と上限用量との対応を示し、服用薬名の一般名と、商品名と、ジアゼパム換算値と、開始すべき用量と、上限用量を示す。
【0061】
図19は、
図4に示した策定機能処理部45-3-3が策定した睡眠改善プロセスの一例を示す図である。本例では、管理サーバ4が相談フォームを送信したユーザに対して、減薬または断薬を実行するためのアドバイスフォームの一例としてデータ端末1-1~1-Nに転送される。
【0062】
具体的には、策定機能処理部45-3-3は、取得機能処理部45-3-2が取得する睡眠薬の名称と、その服用量と、最新の睡眠質とを第1の蓄積部45-4-1に蓄積にされた睡眠障害情報に基づいて解析し、第2の蓄積部45-4-2に蓄積された最適な睡眠改善プロセスを策定する処理を実行することで策定される。
【0063】
本例は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nから返信される相談シートに指示された項目に対して、「はい」は服用している薬の効果をややさげるプロセスに対応し、「いいえ」は服用している薬の効果を段階的に下げて、終局的には断薬までのプロセスを示すことが可能となる。
【0064】
このような相談に応えることで、
図6に示すような減薬、断薬への足固めを行いながら、終局的には断薬しても通常の生活に支障のないことを体験できるように導くものとする。
【0065】
なお、最終的にそれぞれのユーザに断薬プロセスを実行してもらうことで、個人が支払う医療費も相乗的に減り、さらに国や地方公共団体が支払う国庫負担25%、地方自治体の負担8%の負担率も軽減することが可能となり得る。
【0066】
図20は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nから返信される相談フォームの一例を示す図であって、STEP4のチェックリストS-4-CLに対応する。ここでは、図示される項目の詳細については省略する。
【0067】
図21~
図25は、
図1に示したデータ端末1-1~1-Nの表示部15に表示されるUI画面の一例を示す図である。本UI画面は、
図1に示した管理サーバ4から相談アプリケーションをダウンロードして、インストールした後に起動される画面例である。
【0068】
図21において、21-1~21-4はUI画面で、相談アプリケーションをダウンロードした後、相談アプリケーションを起動した際に、データ端末1-1~1-Nの表示部15(
図3参照)に表示される。
【0069】
ここで、UI画面21-1,21-2はアカウント登録の際に、データ端末1-1~1-Nの表示部15に表示される。本実施形態に示す相談アプリケーションは、ログインアドレスと、パスワードとを設定して管理サーバ4に送信することで、仮登録が実行された後、管理サーバ4からメール返信される図示しない確認画面を操作することで本登録処理が確定する。
【0070】
次に、データ端末1-1~1-Nのユーザは、
図21に示す相談アプリを起動して、本登録したアカウントと設定したパスワードを入力することで、UI画面21-3を表示部15に表示させた状態で、OKボタンを指示すると、第1の相談フォームを管理サーバ4から受信することで、
図21に示すUI画面21-4が表示部15に表示される。
【0071】
なお、相談フォームは、図示しない階層構造に従って管理されており、
図21に示すUI画面21-4のOKボタンを指示すると、管理サーバ4からいくつかの服用訳と体調に関する問い合わせ画面22-1~22-Nに応える形式で現状の服用状況を管理サーバ4に登録することができる。管理サーバ4は、データ端末1-1~1-Nのユーザからの画面応答に従い集約した服用約と体調に関する情報をユーザID別に対応づけて記憶する。なお、お問い合わせは、途中で適宜スキップすることが可能である。
【0072】
このようにしてデータ端末1-1~1-Nから集約した服用約と体調に関する情報は、管理サーバ4で解析処理された後、睡眠改善プロセスが策定され、該策定された睡眠改善プロセスに従って、管理サーバ4は、適時UI画面23-1~23-Nをデータ端末1-1~1-Nに返信する。
【0073】
具体的には、管理サーバ4が睡眠改善プロセスの第1段階開始をするかどうかを問い合わせるUI画面23-1をデータ端末1-1~1-Nに返信する。
【0074】
ここで、UI画面23-1において、データ端末1-1~1-Nのユーザが第1段階の睡眠改善プロセスを実行するか、止めるかを選択した後、OKボタンを指示すると、データ端末1-1~1-Nと管理サーバ4との間でQ/Aが取りが定期的に実行される。
【0075】
そして、管理サーバ4は、睡眠改善プロセスの実行に伴い改善状態を確認するフォームをデータ端末1-1~1-Nに送信するため、UI画面23-2に転送確認画面を転送する。
【0076】
ここで、データ端末1-1~1-NのユーザがOKまたはNGを選択した後、OKボタンを指示すると、管理サーバ4は、データ端末1-1~1-Nに
図8,
図9に示した改善状態確認シート(相談フォーム)を送信する。
【0077】
ここで、データ端末1-1~1-Nのユーザが
図8,
図9に示した改善状態確認シート(相談フォーム)にY/Nをチェックして管理サーバ4に返信すると、管理サーバ4は、返信された改善状態確認シート(相談フォーム)を解析して各ユーザの服用による薬効が正常であるか、依存度が高まっているか等をあらかじめ取得している服用している薬剤名と、服用量から総合的に数値化して評価する。
【0078】
以後、睡眠改善プロセスに基づく減薬プロセスをN段階まで進行させた後(UI画面23-3)、管理サーバ4は、データ端末1-1~1-NにUI画面23-4を送信して、データ端末1-1~1-Nのユーザから減薬成果に対する応答(Y/N)を受信する。
【0079】
なお、減薬プロセスを実行して行く過程において、究極的には断薬可能な体調に回復することが期待されるため、管理サーバ4と、データ端末1-1~1-Nとのやり取りが進行すると、
図23に示すUI画面23-Nは、
図24に示すUI画面24-1か、またはUI画面24-2のいずれかとなる。
【0080】
そして、睡眠薬に存していたユーザが、精神的にも、体調的にも断薬可能な状態となり、特定の期間(睡眠薬の依存度に基づいて特定の期間を設定するものとする)が経過した際、管理サーバ4からデータ端末1-1~1-Nに体験報告画面25を送信する。
【0081】
データ端末1-1~1-Nのユーザは、体験報告画面25に体験報告をテキスト入力して管理サーバ4に送信する。
【0082】
管理サーバ4は、データ端末1-1~1-Nから送信された体験報告画面25は、ユーザの意志に基づいて公開、非公開とするように管理する。
【0083】
これにより、管理サーバ4は、減薬を開始したユーザが、断薬に成功した暁には、体験談を睡眠薬の服用に悩む多数のユーザに断薬を推奨するメッセージを配信することができる。
【0084】
〔減薬プロセス〕
図26は、本実施形態を示す支援システムによるサービス提供方法を説明するフローチャートである。なお、(1)~(20)は各ステップを示し、各ステップは、データ端末1-1~1-NのCPU11と、管理サーバ4のCPU45-1が記憶された提供サービスプログラムを実行することで実現される。以下、減薬プロセスについて詳述する。
【0085】
データ端末1-1~1-Nのユーザは、管理サーバ4が公開する減薬、断薬サイトに接続した状態で、表示部15に表示されたダウンロードボタンを指示する
【0086】
これを受けて、管理サーバ4は、相談アプリケーションのダウンロード要求(DW)を確認した後、接続しているデータ端末1-1~1-Nのいずれかに対して、本実施形態に示した相談アプリケーションを転送する(1)。
【0087】
次に、データ端末1-1~1-Nのユーザは、談ロードした相談アプリケーションをRAM14にインストールする(2)。なお、RAM14の一部は、バックアップされる不揮発性のメモリ領域を確保しているため、インストールされた相談アプリケーションは、本体の再起動時後も相談アプリケーションを起動することが可能である。
【0088】
以後、
図21において上述した相談アプリケーションに対するアカウント登録処理を実行するが、ここでは説明を省略する。この際、服用している処方薬の薬名、服用量等を管理サーバ4に登録する処理が含まれる。
【0089】
これにより、管理サーバ4の第1の蓄積部には、ユーザID別に服用中の薬剤名や、服用量、体調情報が個別に蓄積されているものとする(相談者からの聞き取り情報収集処理と呼ぶ)。
【0090】
次に、管理サーバ4は、データ端末1-1~1-Nを操作するユーザから第1のチェックリストのリクエスト要求を受け付けると(3)、
図8、
図9に示したチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2をデータ端末1-1~1-Nへ返信する。
【0091】
ここで、データ端末1-1~1-Nを操作するユーザは、入力部16を操作して
図8、
図9に示したチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2に対して応えられる範囲で、YまたはNを個別的に指示する(4)。
【0092】
次に、データ端末1-1~1-Nは、チェック済のチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2を管理サーバ4に送信する(5)。ここで、管理サーバ4から
図8、
図9に示したチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2の送信が完了するまで、チェックリストカウンタKを「1」インクリメントし(7)、ステップ(3)へ戻る。
【0093】
上記ステップ(6)で、管理サーバ4から
図8、
図9に示したチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2の受領応答を確認した後、データ端末1-1~1-Nが管理サーバ4から第1のプロセス終了通知(この通知には、減薬プロセスを進めるためのスケジュールが含まれているものとする)を受信したら(8)、該第1のプロセス終了通知に従う服用する薬剤の服用量を減らすプログラムが開示される(ユーザ主導の下)。
【0094】
なお、第1のプロセス終了通知には、チェックリストS-1-CL1、S-1-CL2に記載された項目が含まれている場合がある
【0095】
ここで、管理サーバ4は、減薬プロセスの効果を確認するため、所定期間(例えば2週間(2week)の経過観察を開始する(9)。次に、管理サーバ4は、所定期間が経過したかどうか(具体的には、ステップ(8)に属する日からカウントしている)判断する(10)。ここで、管理サーバ4が所定期間(例えば2週間(2week)の経過観察が経過していると判断した場合、管理サーバ4は、別途メールにて、経過観察中のユーザが操作するデータ端末1-1~1-Nに改善確認の問い合わせを送信し、問い合わせの回答が改善していない旨を受領していると判断した場合、ステップ(9)に戻りし、経過観察を継続する。
【0096】
一方、ステップ(11)で、管理サーバ4は、経過観察中のユーザが操作するデータ端末1-1~1-Nに改善確認の問い合わせを送信し、問い合わせの回答が改善している旨を受領していると判断した場合、ステップ(12)へ進み、減薬を1段階進めて、第2のプロセスを開始する。
【0097】
次に、管理サーバ4は、データ端末1-1~1-Nを操作するユーザから第1のチェックリストのリクエスト要求を受け付けると(13)、
図11、
図12に示したチェックリストS-2-CL1、S-2-CL2をデータ端末1-1~1-Nへ返信する。
【0098】
管理サーバ4は、ステップ(4)~(9)と同様の処理を繰り返す(14)。そして、管理サーバ4は、減薬プロセスの効果を確認するため、所定期間(例えば2週間(2week)の経過観察を開始する。次に、管理サーバ4は、所定期間が経過したかどうか(具体的には、ステップ(13)に属する日からカウントしている)判断する(15)。
【0099】
次に、管理サーバ4は、経過観察中のユーザが操作するデータ端末1-1~1-Nに改善確認の問い合わせを送信し、問い合わせの回答が改善している旨を受領していると判断した場合(16)、ステップ(17)へ進み、現在のプロセス回数はNであるかどうかを判断する。ここで、現在のプロセス回数がNであるとは、減薬プロセスの最終段階に到達していると推察される。
【0100】
そこで、管理サーバ4は、現在のプロセス回数がNであると判断した場合は、ステップ(19)へ進み、現在のプロセス回数はNでないと判断した場合は、減薬を1段階進めて、第N(本実施形態では、N=3とするが、これよりもプロセス回数を増減してもよい)のプロセスを開始する(18)。
【0101】
次に、管理サーバ4は、別途メールにて、経過観察中のユーザが操作するデータ端末1-1~1-Nに減薬達成の問い合わせを送信し、問い合わせの回答が減薬達成している旨を受領していると判断した場合、ステップ(20)へ進み、当該減薬を達成したユーザの管理情報に減薬報告を登録して(20)、本処理を終了する。
【0102】
一方、ステップ(19)で、問い合わせの回答が減薬達成していない旨を受領していると判断した場合、ステップ(9)へ戻り、ステップ(10)~(19)を繰り返す。
【0103】
これにより、データ端末1-1~1-Nのユーザは、減薬プロセスがユーザ主導で開始された後も、目標をもって自発的に減薬に取り組みながら、心身ともに健康を取り戻す歓びを自覚しながら、前向きに生活できる指導を管理サーバ4から受け取ることができる。
【0104】
〔断薬プロセス〕
図27は、本実施形態を示す支援システムによるサービス提供方法を説明するフローチャートである。なお、(1)~(18)、(21)、(22)は各ステップを示し、各ステップは、データ端末1-1~1-NのCPU11と、管理サーバ4のCPU45-1が記憶された提供サービスプログラムを実行することで実現される。以下、断薬プロセスについて詳述する。
【0105】
データ端末1-1~1-Nのユーザは、管理サーバ4が公開する減薬、断薬サイトに接続した状態で、表示部15に表示されたダウンロードボタンを指示する
【0106】
これを受けて、管理サーバ4は、相談アプリケーションのダウンロード要求(DW)を確認した後、接続しているデータ端末1-1~1-Nのいずれかに対して、本実施形態に示した相談アプリケーションを転送する(1)。
【0107】
次に、データ端末1-1~1-Nのユーザは、談ロードした相談アプリケーションをRAM14にインストールする(2)。なお、RAM14の一部は、バックアップされる不揮発性のメモリ領域を確保しているため、インストールされた相談アプリケーションは、本体の再起動時後も相談アプリケーションを起動することが可能である。
【0108】
以後、
図21において上述した相談アプリケーションに対するアカウント登録処理を実行するが、ここでは説明を省略する。この際、服用している処方薬の薬名、服用量等を管理サーバ4に登録する処理が含まれる。
【0109】
これにより、管理サーバ4の第1の蓄積部には、ユーザID別に服用中の薬剤名や、服用量、体調情報が個別に蓄積されているものとする(相談者からの聞き取り情報収集処理と呼ぶ)。
【0110】
次に、管理サーバ4は、データ端末1-1~1-Nを操作するユーザから第1のチェックリストのリクエスト要求を受け付けると(3)、
図8、
図9に示したチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2をデータ端末1-1~1-Nへ返信する。
【0111】
ここで、データ端末1-1~1-Nを操作するユーザは、入力部16を操作して
図8、
図9に示したチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2に対して応えられる範囲で、YまたはNを個別的に指示する(4)。
【0112】
次に、データ端末1-1~1-Nは、チェック済のチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2を管理サーバ4に送信する(5)。ここで、管理サーバ4から
図8、
図9に示したチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2の送信が完了するまで、チェックリストカウンタKを「1」インクリメントし(7)、ステップ(3)へ戻る。
【0113】
上記ステップ(6)で、管理サーバ4から
図8、
図9に示したチェックリストS-1-CL1、S-1-CL2の受領応答を確認した後、データ端末1-1~1-Nが管理サーバ4から第1のプロセス終了通知(この通知には、断薬プロセスを進めるためのスケジュールが含まれているものとする)を受信したら(8)、該第1のプロセス終了通知に従う服用する薬剤の服用量を減らすプログラムが開示される(ユーザ主導の下)。
【0114】
なお、第1のプロセス終了通知には、チェックリストS-1-CL1、S-1-CL2に記載された項目が含まれている場合がある
【0115】
ここで、管理サーバ4は、断薬プロセスの効果を確認するため、所定期間(例えば2週間(2week)の経過観察を開始する(9)。次に、管理サーバ4は、所定期間が経過したかどうか(具体的には、ステップ(8)に属する日からカウントしている)判断する(10)。ここで、管理サーバ4が所定期間(例えば2週間(2week)の経過観察が経過していると判断した場合、管理サーバ4は、別途メールにて、経過観察中のユーザが操作するデータ端末1-1~1-Nに改善確認の問い合わせを送信し、問い合わせの回答が改善していない旨を受領していると判断した場合、ステップ(9)に戻りし、経過観察を継続する。
【0116】
一方、ステップ(11)で、管理サーバ4は、経過観察中のユーザが操作するデータ端末1-1~1-Nに改善確認の問い合わせを送信し、問い合わせの回答が改善している旨を受領していると判断した場合、ステップ(12)へ進み、減薬から断薬へ向かうプロセスを1段階進めて、第2のプロセスを開始する。
【0117】
次に、管理サーバ4は、データ端末1-1~1-Nを操作するユーザから第1のチェックリストのリクエスト要求を受け付けると(13)、
図11、
図12に示したチェックリストS-2-CL1、S-2-CL2をデータ端末1-1~1-Nへ返信する。
【0118】
管理サーバ4は、ステップ(4)~(9)と同様の処理を繰り返す(14)。そして、管理サーバ4は、断薬プロセスの効果を確認するため、所定期間(例えば2週間(2week)の経過観察を開始する。次に、管理サーバ4は、所定期間が経過したかどうか(具体的には、ステップ(13)に属する日からカウントしている)判断する(15)。
【0119】
次に、管理サーバ4は、経過観察中のユーザが操作するデータ端末1-1~1-Nに改善確認の問い合わせを送信し、問い合わせの回答が改善している旨を受領していると判断した場合(16)、ステップ(17)へ進み、現在のプロセス回数はNであるかどうかを判断する。ここで、現在のプロセス回数がNであるとは、断薬プロセスの最終段階に到達していると推察される。
【0120】
そこで、管理サーバ4は、現在のプロセス回数がNであると判断した場合は、ステップ(21)へ進み、現在のプロセス回数はNでないと判断した場合は、断薬プロセスを1段階進めて、第N(本実施形態では、N=3とするが、これよりもプロセス回数を増減してもよい)のプロセスを開始する(18)。
【0121】
次に、管理サーバ4は、別途メールにて、経過観察中のユーザが操作するデータ端末1-1~1-Nに断薬達成の問い合わせを送信し、問い合わせの回答が断薬達成している旨を受領していると判断した場合、ステップ(22)へ進み、当該断薬を達成したユーザの管理情報に断薬報告を登録して(22)、本処理を終了する。
【0122】
一方、ステップ(19)で、問い合わせの回答が断薬達成していない旨を受領していると判断した場合、ステップ(9)へ戻り、ステップ(10)~(19)を繰り返す。
【0123】
これにより、データ端末1-1~1-Nのユーザは、断薬プロセスがユーザ主導で開始された後も、目標をもって自発的に断薬に取り組みながら、心身ともに健康を取り戻す歓びを自覚しながら、前向きに生活できる指導を管理サーバ4から受け取ることができる。
【0124】
〔第1実施形態の効果〕
本実施形態によれば、睡眠薬に依存してしまうことで、さらに健康障害を発症しているユーザに対して、医学的な見地では対処できない、減薬や断薬のプロセスを混信丁寧なアドバイスを提供することができる。
【0125】
これにより、睡眠薬に依存した生活パターンから最短時間で平常時の生活パターンに復帰させることが可能となり、服薬では改善しにくい依存症を克服できる機会を提供できる。
【0126】
〔第2実施形態〕
上記実施形態では、データ端末を操作するユーザに対して、睡眠改善プロセスを提供する処理について説明したが、現在医療機は、薬剤師との連携をスムーズに行うため、患者に「お薬手帳」なる冊子、あるいは、「お薬手帳」アプリケーションによるデジタル化された「お薬手帳」が実用化されている。
【0127】
そこで、上述した相談アプリケーションと、デジタル化された「お薬手帳」とをリンクさせて、管理サーバ4に服用している薬情報(薬剤名、服用量当)を「お薬手帳」アプリケーションから吸い上げてアップロードするように制御してもよい。
【0128】
〔第2実施形態の効果〕
本実施形態によれば、データ端末を操作するユーザによる薬情報の選択、入力処理負担を軽減し、管理サーバへのアップロードに際して、薬剤名の選択操作や服用量の入力操作における誤操作を防止できるとともに、管理サーバ4がデータ端末から取得する膨大な薬剤情報の処理効率を向上させることができる。
【0129】
〔第3実施形態〕
上記実施形態では、相談アプリケーションと、デジタル化された「お薬手帳」とをリンクさせて、管理サーバ4に服用している薬情報(薬剤名、服用量当)を「お薬手帳」アプリケーションから吸い上げてアップロードする例について説明したが、管理サーバ4が「お薬手帳」アプリケーションから薬情報を吸い上げた際に、減薬履歴、あるいは断薬履歴を評価して点数化する処理を組み込み、該点数化された数値をデジタル化された「お薬手帳」に記帳する処理を加えてもよい。
【0130】
〔第3実施形態の効果〕
本実施形態によれば、減薬履歴、あるいは断薬履歴をデジタル化された「お薬手帳」を操作する端末上で、医者や薬剤師が確認することで、患者に対する薬剤の処方方針を転換する示唆を与えることも可能となる。
【0131】
〔第4実施形態〕
上記実施形態では、管理サーバ4が「お薬手帳」アプリケーションから薬情報を吸い上げた際に、減薬履歴、あるいは断薬履歴を評価して点数化する処理を組み込み、該点数化された数値をデジタル化された「お薬手帳」に記帳する処理を加えることについて説明したが、各種の保険証を利用する患者が上記「お薬手帳」の記載から、減薬、あるいは断薬に成功したユーザに付与された点数に応じてデジタルあるいはアナログのクーポンを発行するシステムを組み込み、買い物、旅行、エステ、トレーニングジムなどに利用できる割引クーポン(デジタル、アナログを含む)を発行する処理を組み入れてもよい。
【0132】
〔第4実施形態の効果〕
本実施形態によれば、減薬、あるいは断薬に励むユーザに対して減薬、あるいは断薬に成功した暁には、クーポンがゲットできるという達成目標を提示して減薬、あるいは断薬が健康に繋がる意識を高齢者から幼児に至る幅広い世代の人々に浸透させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0133】
本実施形態では、睡眠薬を例示して減薬、あるいは断薬の相談を行うシステムについて詳述したが、減薬、あるいは断薬の相談は、睡眠薬ばかりでなく、依存性の高い薬物の治療に使用さる薬剤について減薬、あるいは断薬の相談を行うことができるようにシステムを拡張してもよい。
【0134】
以上の記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0135】
(1)所定の通信媒体を介してユーザが操作するデータ端末と、前記ユーザに睡眠改善情報を提供する管理サーバとが通信する支援システムであって、前記管理サーバは、前記データ端末から睡眠相談を受け付けるための相談アプリケーションを提供するアプリ提供手段と、前記データ端末にインストールされた相談アプリケーションから服用している睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量と、前記睡眠薬の服用履歴と、前記睡眠薬の服用に伴う睡眠の質を示す情報とを取得する取得手段と、特定の睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量とにより習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を蓄積する第1の蓄積手段と、前記睡眠薬の薬剤名と、その服用履歴に特化した減薬または断薬を促進させる睡眠改善プロセスを蓄積する第2の蓄積手段と、前記取得手段が取得する睡眠薬の薬剤名と、その服用量と、最新の睡眠質を示す情報とを前記第1の蓄積手段に蓄積にされた睡眠障害情報に基づいて解析し、前記第2の蓄積手段に蓄積された最適な睡眠改善プロセスを策定する策定手段と、前記策定手段が策定した最適な睡眠改善プロセスを前記データ端末に通知する通知手段と、を備え、前記データ端末は、前記管理サーバから相談アプリケーションをダウンロードするダウンロード手段と、前記相談アプリケーションをインストールするインストール手段と、前記相談アプリケーションを介して、前記管理サーバとの通信を制御する通信制御手段と、前記相談アプリケーションから提示された相談フォームに対して服用している睡眠薬の薬剤名、その服用量、睡眠状態の質を入力する入力手段と、前記相談フォームを前記管理サーバに送信する送信手段と、前記送信手段が送信した前記相談フォームに従い前記管理サーバが策定した睡眠改善プロセスを示すアドバイスフォームを受信する受信手段と、前記受信手段が受信したアドバイスフォームを表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0136】
(2)前記第2の蓄積手段が蓄積する最適な睡眠改善プロセスは、生活改善プロセス、認知行動プロセス、思考改善プロセス、電気的治療プロセス、減薬プロセス、弾薬プロセスを含むことを特徴とする。
【0137】
(3)前記選択手段は、生活改善プロセス、認知行動プロセス、思考改善プロセス、電気的治療プロセス、減薬プロセス、弾薬プロセスが組み合わされた最適な睡眠改善プロセスを選択することを特徴とする。
【0138】
(4)前記第1の蓄積手段は、特定の睡眠薬の薬剤名と、その服用量とにより習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を複数のパターンに類型化して蓄積したことを特徴とする。
【0139】
(5)前記最適な睡眠改善プロセスは、服用している特定の睡眠薬を減薬または、弾薬するためのアドバイス情報で構成したことを特徴とする。
【0140】
(6)所定の通信媒体を介してユーザが操作するデータ端末と、前記ユーザに睡眠改善情報を提供する管理サーバとが通信する支援システムによるサービス提供方法であって、前記管理サーバは、前記データ端末から睡眠相談を受け付けるための相談アプリケーションを提供するアプリ提供ステップと、前記データ端末にインストールされた相談アプリケーションから服用している睡眠薬の薬剤名と、前記睡眠薬の服用量と、前記睡眠薬の服用履歴と、前記睡眠薬の服用に伴う睡眠の質を示す情報とを取得する取得ステップと、特定の睡眠薬の薬剤名と、その服用量とにより習慣化してしまう可能性の高い睡眠障害情報を第1の蓄積手段に蓄積する第1の蓄積ステップと、前記睡眠薬の名称と、その服用履歴に特化した減薬または断薬を促進させる睡眠改善プロセスを第2の蓄積手段に蓄積する第2の蓄積ステップと、前記取得ステップで、取得する睡眠薬の薬剤名と、その服用量と、最新の睡眠質を示す情報とを前記第1の蓄積手段に蓄積にされた睡眠障害情報に基づいて解析し、前記第2の蓄積手段に蓄積された最適な睡眠改善プロセスを策定する策定ステップと、前記策定ステップが策定した最適な睡眠改善プロセスを前記データ端末に通知する通知ステップと、を備え、前記データ端末は、前記管理サーバから相談アプリケーションをダウンロードするダウンロードステップと、前記相談アプリケーションをインストールするインストールステップと、前記相談アプリケーションを介して、前記管理サーバとの通信を制御する通信制御ステップと、前記相談アプリケーションから提示された相談フォームに対して服用している睡眠薬の薬剤名、その服用量、睡眠状態の質を示す情報を入力する入力ステップと、前記相談フォームを前記管理サーバに送信する送信ステップと、前記送信ステップで送信した前記相談フォームに従い前記管理サーバが策定した睡眠改善プロセスを示すアドバイスフォームを受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信したアドバイスフォームを表示部に表示する表示ステップと、を備えることを特徴とする。
【符号の説明】
【0141】
1-1~1-N データ端末
2 データ端末
4 管理サーバ