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特開2023-141186状態特定装置、画像取得装置、状態特定方法及びトイレシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141186
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】状態特定装置、画像取得装置、状態特定方法及びトイレシステム
(51)【国際特許分類】
   E03D 9/08 20060101AFI20230928BHJP
   A47K 17/00 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
E03D9/08 Z
A47K17/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047376
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】島▲崎▼ 浩和
(72)【発明者】
【氏名】永田 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】渡 光次郎
(72)【発明者】
【氏名】西垣 洋志
【テーマコード(参考)】
2D037
2D038
【Fターム(参考)】
2D037AA02
2D037AD14
2D037BA00
2D038JA05
2D038JC00
2D038KA07
2D038KA08
2D038ZA03
(57)【要約】
【課題】 ノズル及びノズルから射出される洗浄水の少なくとも一方の状態に関連する情報を特定する技術を提供する。
【解決手段】 状態特定装置は、便器装置に搭載される洗浄ノズル装置の作動によって、前記洗浄ノズル装置のノズルが洗浄水を射出する洗浄位置に配置されることを表す洗浄情報を取得する情報取得部と、前記洗浄情報が取得される場合に、前記洗浄位置を含む撮像領域を撮像する撮像部から前記撮像領域の撮像画像を表す画像データを取得する画像データ取得部と、取得済みの前記画像データを用いて、前記洗浄ノズル装置の作動中の前記ノズルの状態と、前記ノズルから射出される前記洗浄水の状態と、の少なくとも一方に関連する関連情報を特定する特定部と、を備えていてもよい。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器装置に搭載される洗浄ノズル装置の作動によって、前記洗浄ノズル装置のノズルが洗浄水を射出する洗浄位置に配置されることを表す洗浄情報を取得する情報取得部と、
前記洗浄情報が取得される場合に、前記洗浄位置を含む撮像領域を撮像する撮像部から前記撮像領域の撮像画像を表す画像データを取得する画像データ取得部と、
取得済みの前記画像データを用いて、前記洗浄ノズル装置の作動中の前記ノズルの状態と、前記ノズルから射出される前記洗浄水の状態と、の少なくとも一方に関連する関連情報を特定する特定部と、を備える、状態特定装置。
【請求項2】
前記特定部は、前記撮像画像に前記ノズルを表す画像が含まれていない場合に、前記洗浄ノズル装置が正常に作動していないことを表す前記関連情報を特定する、請求項1に記載の状態特定装置。
【請求項3】
前記特定部は、前記撮像画像に前記ノズルを表す画像が含まれている場合であって、前記撮像画像に含まれる前記ノズルを表す画像が前記撮像画像内の所定の正常領域から外れている場合に、前記洗浄ノズル装置が正常に作動していないことを表す前記関連情報を特定する、請求項1から2のいずれか一項に記載の状態特定装置。
【請求項4】
前記洗浄情報は、ユーザによって前記ノズルから前記洗浄水を射出する洗浄を開始するための開始指示が実行されたことを表す情報を含み、
前記特定部は、前記撮像画像において、前記洗浄情報によって表される前記開始指示から所定期間が経過するまで前記ノズルを表す画像が含まれておらず、前記開始指示から前記所定期間が経過後に前記ノズルを表す画像が含まれている場合に、前記ノズルの動作が遅くなっていることを表す前記関連情報を特定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の状態特定装置。
【請求項5】
前記ノズルは、本体と、前記本体の先端に取り外し可能に取り付けられる先端部分と、を備え、
前記特定部は、前記撮像画像に含まれる前記ノズルを表す画像に前記先端部分を表す画像が含まれていない場合に、前記洗浄ノズル装置が正常に作動していないことを表す前記関連情報を特定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の状態特定装置。
【請求項6】
前記特定部は、前記撮像画像において、前記ノズルを表す画像から臀部に向かう前記洗浄水を表す画像が含まれていない場合に、前記洗浄ノズル装置が正常に作動していないことを表す前記関連情報を特定する、請求項1から5のいずれか一項に記載の状態特定装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記撮像画像において、前記ノズルを表す画像から臀部に向かう前記洗浄水を表す画像が、前記撮像画像内の所定の射出範囲から外れている場合に、前記洗浄ノズル装置が正常に作動していないことを表す前記関連情報を特定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の状態特定装置。
【請求項8】
前記特定部は、前記撮像画像に含まれる前記洗浄水を表す画像から特定される飛沫の量が閾値を越える場合に、前記洗浄水が便器内を飛散していることに関連する前記関連情報を特定する、請求項1から7のいずれか一項に記載の状態特定装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の状態特定装置と、
前記撮像部と、を備え、
前記状態特定装置は、
前記撮像部を、前記便器装置の便鉢内に存在する排泄物を撮像するための第1焦点と、前記洗浄位置を撮像するための第2焦点と、に選択的に設定可能であり、
前記状態特定装置によって前記洗浄情報が取得される場合において、前記撮像部が前記第1焦点に設定されている場合に、前記撮像部を前記第1焦点から前記第2焦点に切り替える、画像取得装置。
【請求項10】
便器装置に搭載される洗浄ノズル装置の作動によって、前記洗浄ノズル装置のノズルが洗浄水を射出する洗浄位置に配置されることを表す洗浄情報を取得する情報取得工程と、
前記洗浄情報が取得される場合に、前記洗浄位置を含む撮像領域を撮像する撮像部から前記撮像領域の撮像画像を表す画像データを取得する画像データ取得工程と、
取得済みの前記画像データを用いて、前記洗浄ノズル装置の作動中の前記ノズルの状態と、前記ノズルから射出される前記洗浄水の状態と、の少なくとも一方に関連する関連情報を特定する特定工程と、を備える、状態特定方法。
【請求項11】
便器と、
請求項9に記載の画像取得装置と、
人体の臀部を洗浄する洗浄ノズル装置と、を備える、トイレシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、便器装置に配置される洗浄ノズル装置の状態を特定する状態特定装置、及び状態特定装置と撮像部とを備える画像取得装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、使用者の局部に対して洗浄水を吐出するノズルの清掃を実施すべきであることを報知する機能を有する衛生洗浄装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-160640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザは、ノズルが局部を洗浄している状態を視認し難い。このため、ユーザは、ノズル及びノズルから射出される洗浄水の状態を目視で確認することが難しい。本明細書では、ノズル及びノズルから射出される洗浄水の少なくとも一方の状態に関連する情報を特定する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示の技術は、状態特定装置に関する。状態特定装置は、便器装置に搭載される洗浄ノズル装置の作動によって、前記洗浄ノズル装置のノズルが洗浄水を射出する洗浄位置に配置されることを表す洗浄情報を取得する情報取得部と、前記洗浄情報が取得される場合に、前記洗浄位置を含む撮像領域を撮像する撮像部から前記撮像領域の撮像画像を表す画像データを取得する画像データ取得部と、取得済みの前記画像データを用いて、前記洗浄ノズル装置の作動中の前記ノズルの状態と、前記ノズルから射出される前記洗浄水の状態と、の少なくとも一方に関連する関連情報を特定する特定部と、を備えていてもよい。
【0006】
本明細書に開示の技術は、画像取得装置に関する。画像取得装置は、上記した状態特定装置と、前記撮像部と、を備え、前記状態特定装置は、前記撮像部を、前記便器装置の便鉢内に存在する排泄物を撮像するための第1焦点と、前記洗浄位置を撮像するための第2焦点と、に選択的に設定可能であり、前記状態特定装置によって前記洗浄情報が取得される場合において、前記撮像部が前記第1焦点に設定されている場合に、前記撮像部を前記第1焦点から前記第2焦点に切り替えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】便器装置及び操作装置の概要斜視図を示す。
図2】ノズルが収容位置に配置される状態の図1のII-II断面の断面図を示す。
図3】ノズルが洗浄位置に配置される状態の図1のII-II断面の断面図を示す。
図4】画像取得装置の構成を示す。
図5】異常特定処理のフローチャートを示す。
図6】撮像部によって撮像される画像の一例を示す。
図7】撮像部によって撮像される画像の一例を示す。
図8】撮像部によって撮像される画像の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に示すように、トイレシステム2は、便器装置10と、操作装置80と、を備える。便器装置10は、便器12と、便座14と、カバー16と、洗浄ノズル装置20と、画像取得装置30と、を備える。本明細書では、説明のために図1に示すような前後方向を規定する。画像取得装置30は、図2から図4に示される。便器装置10は、図示省略された便蓋及びタンクをさらに備える。便器12は、便鉢12aを備える。便鉢12aは、汚物を受け止める。便器12の上方には、便座14が便器12に対して回転可能に配置されている。便座14の後方には、カバー16が配置されている。カバー16は、便器12に固定されている。カバー16は、便座14を回転可能に支持している。カバー16は、洗浄ノズル装置20を上方から覆っている。
【0009】
洗浄ノズル装置20は、人体の臀部を洗浄する。図2に示すように、洗浄ノズル装置20は、ノズル22と、ノズル駆動部24と、を備える。ノズル22は、カバー16に移動可能に取り付けられている。ノズル22は、本体22aと、先端部22bと、を備える。本体22aは、図示省略した温水供給ユニットから供給される洗浄水が通過するように、筒状に形成されている。先端部22bは、本体22aの前端に取り外し可能に取り付けられている。先端部22bの上面には、本体22aを通過した洗浄水をユーザの臀部に向けて射出するための開口が配置されている。
【0010】
ノズル22は、ノズル駆動部24に支持されている。ノズル駆動部24は、カバー16に取り付けられている。ノズル駆動部24は、ノズル22を、図2に示す収容位置から図3に示す洗浄位置まで、前後方向に移動させるモータを備える。
【0011】
カバー16には、洗浄ノズル装置20以外に、温風乾燥、脱臭機能等の機能を実行する機能装置が収容されていてもよい。
【0012】
(画像取得装置の構成)
便座14には、画像取得装置30が取り付けられている。画像取得装置30は、便座14の裏面から露出している。図4に示すように、画像取得装置30は、撮像部40と、制御部50と、通信モジュール60と、を備える。
【0013】
撮像部40は、便鉢12a内を撮像して、画像データを生成する。撮像部40は、レンズ42と、モータ44と、撮像素子46と、照明部48と、を備える。撮像素子46は、レンズ42を介して被写体から入射する光を用いて画像データを生成する。撮像素子46は、エリアセンサ及びラインセンサの少なくとも一方を含む。レンズ42と撮像素子46とは、便座14に収容されている。レンズ42は、便座14の裏面から便鉢12a内に向けられている。図2に示すように、撮像部40は、撮像領域AR1を撮像して、画像データを生成する。便座14には、さらに、照明部48が収容されている。照明部48は、LEDを有する。照明部48のLEDが点灯されると、撮像領域AR1が照らされる。モータ44は、レンズ42を動作させて、撮像部40の焦点位置を調整する。変形例では、撮像部40は、センサによって焦点位置を調整してもよい。
【0014】
モータ44と撮像素子46と照明部48とは、それぞれ、図示省略した配線によって、制御部50に通信可能に接続されている。制御部50は、便座14に収容されている。制御部50は、CPU52と、メモリ54と、を含む。メモリ54は、例えばハードディスク、ROM及びRAMの少なくとも1種類の格納部を有する。メモリ54は、制御部50が処理を実行するためのコンピュータプログラム及びデータを格納する。制御部50は、メモリ54に格納されているコンピュータプログラムに従った処理をCPU52が実行することによって、撮像部40、即ちモータ44、撮像素子46及び照明部48を制御する。
【0015】
通信モジュール60は、画像取得装置30と通信可能に接続される他の装置と通信を実行するためのインターフェイスを備える。他の装置は、操作装置80を含む。例えば、通信モジュール60は、Bluetooth(登録商標)等の周知の無線通信規格を用いた無線通信及び有線通信の少なくとも一方を実行するためのインターフェイスを備える。
【0016】
画像取得装置30は、洗浄ノズル装置20と有線によって接続されている。
【0017】
操作装置80は、トイレ室の壁面に取り付けられる。操作装置80は、便器装置10を操作するために用いられる。操作装置80は、複数の操作ボタン82と、出力部84と、制御部86と、通信モジュール88と、を備える。複数の操作ボタン82は、便器装置10を操作するための複数のボタンを含む。複数の操作ボタン82は、便器装置10を洗浄するための便器洗浄ボタン82aと、洗浄ノズル装置20を動作させるための洗浄ノズルボタン82bと、を含む。
【0018】
通信モジュール88は、操作装置80と他の装置とを通信可能に接続するためのインターフェイスを備える。他の装置は、便器装置10と、画像取得装置30と、を含む。例えば、通信モジュール88は、Bluetooth(登録商標)等の周知の無線通信規格を用いた無線通信及び有線通信の少なくとも一方を実行するためのインターフェイスを備える。
【0019】
出力部84は、表示部と、点灯部と、音声出力部と、を備える。表示部は、液晶ディスプレイを備える。表示部は、様々な情報を液晶ディスプレイに表示する。点灯部は、LEDを備える。点灯部は、LEDを点灯及び消灯することによって、ユーザに報知する。音声出力部は、スピーカを備える。音声出力部は、音声データによって表される音声を出力する。
【0020】
制御部86は、複数の操作ボタン82と、出力部84と、通信モジュール88と、図示省略した配線によって接続されている。制御部86は、CPUと、メモリと、を含む。メモリは、例えばハードディスク、ROM及びRAMの少なくとも1種類のメモリを有する。メモリは、制御部86が処理を実行するためのコンピュータプログラム及びデータを格納する。制御部86は、メモリに格納されているコンピュータプログラムに従った処理をCPUが実行することによって、複数の操作ボタン82と、出力部84と、通信モジュール88と、を制御する。
【0021】
制御部86は、通信モジュール88を介して便器装置10及び画像取得装置30から受信されるデータによって表される情報を、出力部84に出力させる。制御部86は、ユーザによる複数の操作ボタン82の操作に応じた信号を、通信モジュール88を介して便器装置10及び画像取得装置30の少なくとも一方に送信する。具体的には、ユーザによって便器洗浄ボタン82aが操作されると、制御部86は、便器洗浄信号を、便器装置10に送信する。便器装置10では、タンク内のモータが、便器洗浄信号を受信して、タンク内の洗浄水を便鉢12aに供給する。
【0022】
ユーザによって洗浄ノズルボタン82bが操作されると、制御部86は、洗浄ノズル装置20による洗浄を開始する洗浄開始信号を、便器装置10に送信する。図3に示すように、ノズル駆動部24によって洗浄開始信号が受信されると、ノズル駆動部24は、ノズル22を収容位置から洗浄位置まで移動させて、ノズル22に洗浄水を供給する。ノズル22は、洗浄位置において、先端部22bから洗浄水を射出する。
【0023】
ノズル22から洗浄水が射出されている状態で、ユーザによって洗浄ノズルボタン82bが操作されると、制御部86は、洗浄ノズル装置20による洗浄を終了する終了信号を便器装置10に送信する。変形例では、操作装置80は、洗浄ノズルボタン82bの他に、洗浄ノズル装置20による洗浄を終了するための洗浄ノズル終了ボタンを備えていてもよい。洗浄ノズル終了ボタンが操作されると、制御部86は、洗浄終了信号を便器装置10に送信してもよい。便器装置10では、ノズル駆動部24によって洗浄終了信号が受信されると、ノズル駆動部24は、ノズル22への洗浄水の供給を停止して、ノズル22を後方に移動させる。ノズル22は、カバー16内に収容される収容位置に配置される。制御部86は、洗浄開始信号及び洗浄終了信号を、画像取得装置30にも送信する。
【0024】
(画像取得装置が実行する処理)
制御部50は、撮像部40に便鉢12a内のユーザの便を撮像させ、便の画像を表す画像データを取得する。制御部50は、取得済みの画像データによって表される便の性状を特定する。制御部50は、特定された便の性状を表す性状情報を、通信モジュール60を介して、操作装置80に送信する。操作装置80の制御部86は、性状情報が受信されると、性状情報によって表される便の性状を、出力部84に出力させる。
【0025】
(洗浄ノズル装置の異常特定処理)
制御部50は、さらに、洗浄ノズル装置20の異常特定処理を実行する。異常特定処理では、制御部50は、洗浄ノズル装置20が正常に作動していないことを特定する。異常特定処理は、画像取得装置30に電力が供給されている間、継続して実行される。
【0026】
図5に示すように、異常特定処理では、S12において、制御部50は、操作装置80から洗浄開始信号が受信されるまで待機している。洗浄開始信号が受信される場合(S12でYES)、S14において、制御部50は、画像取得装置30にノズル22の撮像を開始させる。具体的には、図3に示すように、制御部50は、モータ44を駆動して、画像取得装置30の焦点を、便鉢12aの底部に合わせられた第1焦点から、ノズル22の洗浄位置に合わせられた第2焦点に変更するように、レンズ42を動作させる。制御部50は、撮像部40によって生成される画像データを、繰り返し取得する処理を開始する。例えば、制御部50は、1秒ごとに、所定の回数に亘って生成される複数の画像データを取得する。S14では、制御部50は、洗浄開始信号が受信されてからの期間の計時を開始する。
【0027】
S16では、制御部50は、取得される画像データによって表される画像に、ノズル22を表す画像が含まれているか否かを判断する。以下、特に説明されていない場合、各ステップで使用される画像は、当該ステップの直前に撮像されて生成された画像データによって表される1枚以上の画像である。以下、処理に用いる1枚以上の画像を「撮像画像」と呼ぶ。制御部50には、予めノズル22を表す画像の特徴値が格納されている。制御部50は、ノズル22を表す画像の特徴値に近似する特徴値が撮像画像に含まれている場合に、撮像画像にノズル22を表す画像が含まれていると判断する。ノズル22を表す画像の特徴値に近似する特徴値が撮像画像に含まれていない場合に撮像画像にノズル22を表す画像が含まれていないと判断する。撮像画像にノズル22を表す画像が含まれていない場合(S16でNO)、S18において、制御部50は、洗浄開始信号が受信されてからの期間が第1所定期間を経過しているか否かを判断する。第1所定期間は、洗浄ノズル装置20が洗浄開始信号を受信してから、ノズル22を洗浄位置まで移動させるのに要する期間よりも長い。第1所定期間は、例えば7秒である。
【0028】
第1所定期間が経過していない場合(S18でNO)、S16に戻る。第1所定期間が経過している場合(S18でYES)、S38に進む。S18でYESの状況は、洗浄開始信号が受信されてから第1所定期間が経過しているのにも関わらず、ノズル22が洗浄位置に配置されていない状況である。S18でYESの状況では、ノズル22が洗浄位置まで移動することができず、洗浄ノズル装置20に異常が発生している。例えば、ノズル22が、カバー16に回転可能に配置されているシャッタ16aに引っ掛かって、洗浄位置まで移動することができない。
【0029】
撮像画像にノズル22を表す画像が含まれている場合(S16でYES)、S20において、制御部50は、ノズル22が正常に配置されているか否かを判断する。具体的には、図6に示すように、制御部50は、撮像画像100内のノズル22を表す画像、即ち、ノズル22を表す画像の特徴値に近似する特徴値を有する画素群が正常領域CA1に含まれているか否かを判断する。正常領域CA1を表すデータは、制御部50に予め格納されている。ノズル22を表す画像が正常領域CA1に含まれている場合、制御部50は、ノズル22が正常に配置されていると判断して(S20でYES)、S22に進む。一点鎖線で表されるように、ノズル22を表す画像が正常領域CA1に含まれていない場合、ノズル22が正常領域CA1内に配置されていないと判断して(S20でNO)S38に進む。
【0030】
S20でNOの状況は、ノズル22は収容位置から移動されているが、正常な洗浄位置からずれている状況である。S20でNOの状況では、ノズル22から洗浄水が射出されても、ユーザの臀部に当たらず、臀部を洗浄することができず、異常が発生している。例えば、便座14が便器12に対してずれて配置されているために、ノズル22が正常な洗浄位置に配置されない。
【0031】
S22では、制御部50は、洗浄開始信号が受信されてからノズル22が洗浄位置に到達するまでの期間が第2所定期間を経過しているか否かを判断する。第2所定期間は、通常において、ノズル22が収容位置から洗浄位置まで移動するのに要する期間以上であり、第1所定期間よりも短い。第2所定期間は、例えば5秒である。制御部50は、撮像を開始してからS22の処理を実行する直前までの画像データを用いて、ノズル22が洗浄位置で停止するまでに期間を特定する。
【0032】
第2所定期間が経過している場合(S22でYES)、S24に進む。S22でYESの状況は、洗浄開始信号が受信されてから第2所定期間以上が経過した後で、ノズル22が洗浄位置まで移動されている状況である。S22でYESの状況では、ノズル22は洗浄位置まで移動することができるが、洗浄位置までの移動に要する期間が正常な期間よりも長い。例えば、ノズル駆動部24のモータが経年劣化して、洗浄位置への移動に時間を要している。S22でYESの状況は、洗浄ノズル装置20を使用することができない状況でないが、将来的に故障が発生する可能性が高い状況である。S22でYESの場合、S24において、制御部50は、ノズル22の動作が遅くなっていることを示すノズル遅延信号を、操作装置80に送信して、S26に進む。
【0033】
操作装置80は、ノズル遅延信号が受信されると、ノズル22の動作が遅くなっていることを示す情報を、出力部84に出力させる。具体的には、操作装置80は、表示部にノズル22の動作が遅くなっていることを表す画像を表示させること、音声出力部にノズル22の動作が遅くなっていることを表す音声を出力させること、及び、ノズル22の動作が遅くなっていることに対応する色でLEDを点灯させること、の少なくともいずれかを実行させる。
【0034】
第2所定期間が経過していない場合(S22でNO)、S24をスキップして、S26に進む。S26では、制御部50は、ノズル22の先端部22bが本体22aに取り付けられているか否かを判断する。具体的には、制御部50は、取得済みの画像データで表される画像に、先端部22bが含まれているか否かを確認する。制御部50には、予め先端部22bを表す画像の特徴値が格納されている。制御部50は、撮像画像を用いて、先端部22bを表す画像の特徴値に近似する値が含まれているか否かを確認する。先端部22bを表す画像の特徴値に近似する値が含まれている場合、先端部22bが本体22aに取り付けられていると判断して(S26でYES)、S28に進む。先端部22bを表す画像の特徴値に近似する値が含まれていない場合、先端部22bが本体22aに取り付けられていないと判断して(S26でNO)、S38に進む。
【0035】
例えば、ユーザがノズル22を清掃するために先端部22bを本体22aから取り外した後、本体22aに取り付けることを忘れている場合、及び、先端部22bが本体22aから落下している場合の一方が発生し得る。先端部22bが本体22aに取り付けられていない状態では、本体22aに供給される洗浄水は、ユーザの臀部に供給されず、本体22aから便鉢12aに流れるという異常が発生している。
【0036】
S28では、制御部50は、ノズル22から射出される洗浄水を確認することができたか否かを判断する。具体的には、制御部50は、撮像画像に、先端部22bから射出される洗浄水が含まれているか否かを確認する。制御部50は、予め洗浄水を表す画像の特徴値が格納されている。制御部50は、画像を用いて、先端部22bからの洗浄水の特徴値に近似する値が含まれているか否かを確認する。洗浄水の特徴値に近似する値が含まれている場合、洗浄水を確認することができたと判断して(S28でYES)、S30に進む。洗浄水の特徴値に近似する値が含まれていない場合、洗浄水を確認することができないと判断して(S28でNO)、S38に進む。S28でNOの状況は、例えば、ノズル22が詰まっており、洗浄水がノズル22の先端部22bから射出されない状況であり、異常が発生している。
【0037】
S30では、制御部50は、ノズル22から射出される洗浄水が射出範囲CA2内に収まっているか否かを判断する。具体的には、図7に示すように、制御部50は、撮像画像に含まれる洗浄水を表す画像の特徴値と近似する特徴値を有する画素群(以下「洗浄水を表す画像」と呼ぶ)が、射出範囲CA2から外れているか否かを判断する。S30では、撮像画像として、ノズル22から洗浄水が射出された直後に撮像された画像、即ち、洗浄水がユーザに当たる前に撮像された画像が使用される。射出範囲CA2を表すデータは、制御部50に予め格納されている。制御部50は、洗浄水を表す画像が射出範囲CA2内に収まっている場合、ノズル22から射出される洗浄水が射出範囲CA2内に収まっていると判断して(S30でYES)、S32に進む。洗浄水を表す画像のうちの少なくとも一部が射出範囲CA2から外れている場合、ノズル22から射出される洗浄水が射出範囲内に収まっていないと判断して(S30でNO)、S38に進む。
【0038】
例えば、ノズル22の先端部22bの開口が詰まっている状態では、洗浄水は、先端部22bの開口から真直ぐに射出されずに、周囲に飛散する。この状態では、ユーザの臀部を適切に洗浄することができず、異常が発生している。
【0039】
S32では、制御部50は、洗浄水の飛沫が多いか否かを判断する。ノズル22から射出された洗浄水は、ユーザの臀部に当たると、ユーザに跳ね返って便器12内に飛び散る。便器12内への飛沫が多いと、便器12及び便座14が汚れる。
【0040】
S32において、制御部50は、ユーザに当たって跳ね返った洗浄水の飛沫が多いか否かを判断する。具体的には、制御部50は、撮像画像に含まれる洗浄水を表す画像のうち、飛沫領域CA3に含まれる水滴の量が、所定量を越えているか否かを判断する。飛沫領域CA3を飛散する水滴は、便鉢12aにおいて便器洗浄では取り除くことができない位置に付着する可能性が高い。飛沫領域CA3は、射出範囲CA2を含まない。制御部50は、S14において撮像が開始されてから取得される複数の画像データによって表される複数の画像において、飛沫領域CA3に含まれる水滴の個数が、所定個数以上である場合に、洗浄水の飛沫が多いと判断して(S32でYES)、S34に進む。制御部50には、水滴を表す画像の特徴値が格納されている。制御部50は、各画像において、水滴を表す画像の特徴値を含む1個以上の画素が連続して連なっている場合に、連続する1個以上の画素によって表される水滴を1個の水滴と特定する。
【0041】
制御部50は、S14において撮像が開始されてから取得される複数の画像データによって表される複数の画像において、飛沫領域CA3に含まれる水滴の個数が、所定個数以上である場合に、洗浄水の飛沫が多いと判断して(S32でYES)、S34に進む。所定個数は、便器装置10の製造者による実験等によって予め特定されており、予め制御部50に格納されている。制御部50は、S14において撮像が開始されてから取得される複数の画像データによって表される複数の画像において、飛沫領域CA3に含まれる水滴の個数が、所定個数未満である場合に、洗浄水の飛沫が少ないと判断して(S32でNO)、S34をスキップしてS36に進む。
【0042】
S34では、制御部50は、便器装置10の清掃を推奨することを示す清掃推奨信号を操作装置80に送信して、S36に進む。
【0043】
操作装置80は、清掃推奨信号が受信されると、便器装置10の清掃を推奨することを示す情報を、出力部84に出力させる。具体的には、操作装置80は、便器装置10の清掃を推奨することを表す画像を表示させること、便器装置10の清掃を推奨することを表す音声を出力させること、及び、便器装置10の清掃を推奨することに対応する色でLEDを点灯させること、の少なくともいずれかを実行させる。
【0044】
S36では、制御部50は、操作装置80から洗浄終了信号が受信されるまで待機している。洗浄終了信号が受信される場合(S36でYES)、S42に進む。
【0045】
S38では、制御部50は、操作装置80に、洗浄ノズル装置20を停止するための洗浄停止信号を送信する。操作装置80は、洗浄中止信号が受信されると、洗浄を停止するための洗浄停止信号を、洗浄ノズル装置20に送信する。洗浄ノズル装置20が洗浄停止信号を受信すると、ノズル駆動部24は、洗浄水を供給せず、ノズル22を収容位置に配置させる。
【0046】
S40では、制御部50は、洗浄ノズル装置20に異常が発生していることを示す異常発生信号を、操作装置80に送信して、S42に進む。操作装置80は、異常発生信号が受信されると、洗浄ノズル装置20に異常が発生していることを示す情報を、出力部84に出力させる。具体的には、操作装置80は、洗浄ノズル装置20に異常が発生していることを表す画像を表示させること、洗浄ノズル装置20に異常が発生していることを表す音声を出力させること、及び、洗浄ノズル装置20に異常が発生していることに対応する色でLEDを点灯させること、の少なくともいずれかを実行させる。
【0047】
S42では、制御部50は、S14において開始した撮像を終了して、S12に戻る。S42では、制御部50は、モータ44を駆動して、画像取得装置30の焦点を、ノズル22の洗浄位置に合わせられた第2焦点から、便鉢12aの底部に合わせられた第1焦点に変更するように、レンズ42を動作させる。
【0048】
(効果)
異常特定処理では、洗浄開始信号を受信すると、ノズル22及びノズル22から射出される洗浄水を撮像する。洗浄開始信号が受信されることによって、ユーザが便器12に着座している間に、ノズル22及びノズル22から射出される洗浄水を撮像することができる。ユーザがノズル22及び洗浄水を直接的に目視せずに、洗浄ノズル装置20が正常に作動しているか否かを特定することができる。
【0049】
異常特定処理では、洗浄ノズル装置20の様々な態様の異常を特定することができる。異常特定処理では、異常が特定される場合に、臀部の洗浄を中止させる。S16では、ノズル22が洗浄位置に移動することができない事態を特定することができる。この構成によると、臀部の洗浄を中止することによって、洗浄位置まで移動されていないノズル22から洗浄水が射出される事態を回避することができる。S20では、ノズル22がずれている事態を特定することができる。臀部の洗浄を中止することによって、洗浄水が臀部以外の部分に向かって射出される事態を回避することができる。S26では、ノズル22の先端部22bが取り付けられていない事態を特定することができる。臀部の洗浄を中止することによって、洗浄水が便鉢12aに向かって射出される事態を回避することができる。S28では、ノズル22から洗浄水が射出されていない事態を特定することができる。臀部の洗浄を中止することによって、洗浄水が射出されないにも関わらず、ノズル22が洗浄位置に配置される事態を回避することができる。S30では、洗浄水が正常範囲に収まっていない事態を特定することができる。臀部の洗浄を中止することによって、洗浄水が臀部以外の部分に向かって射出される事態を回避することができる。
【0050】
異常特定処理では、洗浄ノズル装置20の異常が特定されると、出力部84から異常を報知するための情報が出力される。これにより、ユーザは、洗浄ノズル装置20に異常が発生していることを認識することができる。
【0051】
異常特定処理では、S22及びS24において、ノズル22の移動が遅い場合に、ノズル遅延信号を送信する。この構成によると、操作装置80がノズル22の動作が遅くなっていることをユーザに報知させることによって、ユーザに、将来的な故障の予兆を認識させることができる。
【0052】
異常特定処理では、S32及びS34において、ユーザから反射した洗浄水の飛沫が多い場合に、清掃推奨信号を送信する。ユーザは、便器装置10が汚れており、清掃すべきタイミングを認識することができる。
【0053】
画像取得装置30は、異常特定処理の他、便の性状を判定する処理を実行する。異常特定処理のために、専用の画像取得装置30を配置せずに済む。撮像部40の焦点を変更することによって、撮像部40を、異常特定処理とともに、便の性状を判定する処理及び画像を用いて便器12の詰まりを検出する処理の少なくとも一方の処理で使用することができる。
【0054】
(対応関係)
制御部50が、「状態特定装置」の一例である。洗浄開始信号が「開始指示が実行されたことを表す情報」の一例である。洗浄開始信号が「洗浄情報」の一例である。S16、S20、S22、S26、S28、S30及びS32の処理の判断結果が「関連情報」の一例である。洗浄開始信号が受信されてから洗浄終了信号を受信するまでの間が「洗浄ノズル装置の作動中」の一例である。正常領域CA1が「所定の正常領域」の一例である。第2所定期間が「所定期間」の一例である。
【0055】
具体的な実施形態を詳細に説明した。これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上述の実施形態の変形例を以下に列挙する。
【0056】
(1)異常特定処理では、S16、S20、S22、S26、S28、S30及びS32の処理の少なくとも1個の処理を実行しなくてもよい。例えば、異常特定処理では、S16の処理を実行し、S20、S22、S26、S28、S30及びS32の処理を実行しなくてもうよい。
【0057】
(2)制御部50は、洗浄開始信号及び信号終了信号の少なくとも一方を、操作装置80以外の装置、例えば、洗浄ノズル装置20から取得してもよい。制御部50は、洗浄開始信号以外の「洗浄情報」を取得してもよい。例えば、制御部50は、撮像部40によって生成される画像データを取得し、画像データによって表される画像にノズル22及び洗浄水の少なくとも一方を表す画像が含まれているか否かを判断してもよい。制御部50は、ノズル22及び洗浄水の少なくとも一方を表す画像が含まれていると判断される場合に、S12でYESと判断してもよい。本変形例では、撮像部40から取得される画像データが「洗浄情報」の一例である。「洗浄情報」は、制御部50によって、ノズル22が洗浄水を射出する洗浄位置に配置されるべき状況であることを把握することができる情報であればよい。
【0058】
(3)異常特定処理では、S24、S34及びS38において、S16、S20、S22、S26、S28、S30及びS32の処理の判断結果に応じた信号を、操作装置80に送信する。言い換えると、制御部50は、「関連情報」が特定される場合に、「関連情報」を用いて得られる「通知情報」を出力する。制御部50は、出力部を備えていてもよい。制御部50は、S24、S34及びS38において、制御部50の出力部に、操作装置80の出力部84と同様の出力を実行させてもよい。S24、S34及びS38の少なくとも1個の処理において、制御部50は、通信モジュール60を介して、例えば携帯端末、PC等、ユーザが使用するユーザ端末に信号を送信してもよい。ユーザ端末は、信号を受信すると、ユーザ端末の出力部(例えばモニタ、スピーカ等)に、操作装置80の出力部84と同様の出力を実行させてもよい。制御部50は、操作装置80を介して、ユーザ端末に信号を送信してもよい。
【0059】
撮像部40は、便座14以外の位置に配置されていてもよい。撮像部40は、便鉢12a内を撮像することができる位置に配置されていてもよい。例えば、撮像部40の少なくともレンズ42、モータ44及び撮像素子46は、便器12が配置される室内の天井に取り付けられていてもよい。レンズ42、モータ44及び撮像素子46は、便座14に収容される、便座内蔵タイプでなくてもよい。例えば、レンズ42、モータ44及び撮像素子46は、便座14に後付けで取り付けられていてもよい。
【0060】
本明細書及び図面の少なくとも一方に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。本明細書及び図面の少なくとも一方に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0061】
2:トイレシステム、10:便器装置、12:便器、12a:便鉢、14:便座、20:洗浄ノズル装置、22:ノズル、22a:本体、22b:先端部、30:画像取得装置、40:撮像部、42:レンズ、44:モータ、46:撮像素子、48:照明部、50:制御部、80:操作装置、84:出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8