(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141383
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】イオン発生装置
(51)【国際特許分類】
F24F 8/30 20210101AFI20230928BHJP
H01T 23/00 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
F24F8/30
H01T23/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047681
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】堀田 祐希
(72)【発明者】
【氏名】石川 誠
(72)【発明者】
【氏名】近藤 哲也
(57)【要約】
【課題】本開示は、天井裏の高温環境におけるイオン発生量の減少を抑制可能なイオン発生装置を提供することを目的の一つとしている。
【解決手段】上記目的のため、本開示のある態様のイオン発生装置10は、上部が天井に埋め込まれる本体1と、本体1に設けられ、イオンを発生するイオン発生部3と、本体1の下面に設けられ、吸込口17と吹出口18を有するルーバー19と、吸込口17から吸い込んだ空気F1を送出する遠心ファン4と、遠心ファン4を回転させるモータ5と、遠心ファン4から送出された空気F2を吹出口18へ導く空気流路22と、遠心ファン4から送出された空気F3をイオン発生部3へ導く通風流路2と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が天井に埋め込まれる本体と、
前記本体に設けられ、イオンを発生するイオン発生部と、
前記本体の下面に設けられ、吸込口と吹出口を有するルーバーと、
前記吸込口から吸い込んだ空気を送出する遠心ファンと、
前記遠心ファンを回転させるモータと、
前記遠心ファンから送出された空気を前記吹出口へ導く空気流路と、
前記遠心ファンから送出された空気を前記イオン発生部へ導く通風流路と、
を備えるイオン発生装置。
【請求項2】
前記通風流路は、前記遠心ファンの外周側に設けられる部材であって、前記遠心ファンから送出された空気を前記イオン発生部に案内する案内部を含む、請求項1に記載のイオン発生装置。
【請求項3】
前記案内部は、前記遠心ファンに面する側に凹面を有する、請求項2に記載のイオン発生装置。
【請求項4】
前記通風流路は、前記イオン発生部と前記遠心ファンの間に配置される中間壁部に形成された通気開口を含み、前記案内部は、前記遠心ファンから送出された空気を前記通気開口に案内する、請求項2または3に記載のイオン発生装置。
【請求項5】
前記イオン発生部で発生したイオンを排出するためのイオン排出流路を有し、
前記イオン排出流路の出口開口の断面積は、前記通気開口の断面積よりも大きい、請求項4に記載のイオン発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、イオン発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
イオンを含ませた空気を室内に供給するイオン発生装置が知られている。本出願人は、特許文献1において、イオンを発生するイオン発生手段として静電霧化装置を備えたイオン発生装置を開示している。このイオン発生装置は、天井に埋め込む円筒状の本体と、本体に内蔵される遠心ファンと、遠心ファンを回転させるための電動機と、本体の下面に吸込口と吹出口を有するグリルと、イオンを発生させる静電霧化手段と、を主に備える。静電霧化手段で発生したイオンは、遠心ファンによって吹出口から排出される空気に混流される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のイオン発生装置においては、静電霧化手段の周囲の空気を誘引し、静電霧化手段で発生したイオンを、遠心ファンによって吹出口から排出する構成である。
【0005】
本開示の目的の1つは、静電霧化手段に空気を送風し、静電霧化手段に流れる風量を増加させ、静電霧化手段で発生したイオンを、遠心ファンによって吹出口から排出できるイオン発生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のイオン発生装置は、上部が天井に埋め込まれる本体と、本体に設けられ、イオンを発生するイオン発生部と、本体の下面に設けられ、吸込口と吹出口を有するルーバーと、吸込口から吸い込んだ空気を送出する遠心ファンと、遠心ファンを回転させるモータと、遠心ファンから送出された空気を吹出口へ導く空気流路と、遠心ファンから送出された空気をイオン発生部へ導く通風流路と、を備える。
【0007】
なお、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、イオン発生量を更に増加可能なイオン発生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施例に係るイオン発生装置を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のイオン発生装置を示す別の斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1のイオン発生装置の縦断面を示す断面図である。
【
図5】
図5は、
図1のイオン発生装置のオリフィスとルーバーを外した状態を示す下面図である。
【
図6】
図6は、
図1のイオン発生装置のオリフィスとルーバーを外した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。実施例および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施例を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0011】
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
【0012】
図面を参照して本開示の実施例に係るイオン発生装置10を説明する。
図1は、斜め上から視たイオン発生装置10を示す図である。
図2は、斜め下から視たイオン発生装置10を示す図である。
図3は、イオン発生装置10の分解斜視図ある。
図4は、イオン発生装置10のA-A線に沿った縦断面を示す断面図である。
【0013】
イオン発生装置10は、本体1と、ルーバー19とを備える。本体1は、上部ユニット11と、上部ユニット11の下側に連結される下部ユニット14とを含む。本体1は、上部が天井裏に埋め込み可能に構成される。
【0014】
上部ユニット11は、イオン発生部3と、回路ケース12と、ケースカバー13とを有する。イオン発生装置10は、1つ以上のイオン発生部3を備えることができる。この例では、2つのイオン発生部3が、
図4の正面視で、互いに左右に離れて配置されている。各イオン発生部3は、静電霧化装置31と発生部ケース32とを含む。発生部ケース32は、静電霧化装置31を収容するケースであり、回路ケース12に取り付けられる。静電霧化装置31は、公知の静電霧化技術により空気中の水分からマイナスイオンを生成し、イオン発生部3の近傍空間34に放出できる。
【0015】
回路ユニット38は、基板上に装着された電子部品により構成される。回路ユニット38は、イオンを発生させるために静電霧化装置31を駆動できる。回路ユニット38は、遠心ファン4を回転させるためにモータ5を駆動できる。回路ユニット38は、回路ケース12に取り付けられる。ケースカバー13は、回路ケース12の上方を覆う。ケースカバー13と回路ケース12とは互いに連結され、上下に扁平な箱状の外殻を構成し、イオン発生部3と回路ユニット38を収容する。
【0016】
下部ユニット14は、フレーム15と、ルーバー19と、遠心ファン4と、モータ5と、空気流路22と、通風流路2と、イオン排出流路8と、オリフィス16とを主に有する。フレーム15は、略円筒状の外筒部152と、天面部153と、フランジ154とを有する。外筒部152は、天井裏に埋込可能に構成され、遠心ファン4と、モータ5と、空気流路22と、通風流路2と、オリフィス16とを環囲する円筒形状を有する。天面部153は、中央にモータ5が嵌合する中央孔156を有し、外筒部152の上面を覆う。天面部153は、後述する中間壁部6である。フランジ154は、外筒部152の下端から外向きに張り出す鍔部である。フランジ154は、天井の下面に取り付けされる部分である。外筒部152、天面部153およびフランジ154は、一体に形成されている。
【0017】
ルーバー19は、吸込口17と吹出口18とを有し、本体1の下面に取り付けられる円形の部材である。吸込口17は、ルーバー19に設けられた円環状の隙間である。吹出口18は、吸込口17よりも外周側に設けられた円環状の隙間である。
【0018】
モータ5は、中央孔156に嵌め込まれた状態で天面部153に固定される。モータ5は、公知の原理に基づく各種のモータを採用できる。モータ5は、ACモータであってもよいし、DCモータであってもよい。遠心ファン4は、外筒部152に囲まれる位置でモータ5の回転軸に固定される。この例の遠心ファン4は、周方向に所定の間隔で配置された複数枚(例えば、7枚)のブレード42を有するターボファンである。オリフィス16は、吸込口17と遠心ファン4の間に配置される中空円筒状の部材である。
図4に示すように、空気流路22は、フレーム15の外筒部152とオリフィス16の間の環状の空間に形成される。
【0019】
図4を参照して、イオン発生装置10の吸い込み/吹き出し動作を説明する。モータ5の回転軸52とともに遠心ファン4のブレード42が回転すると、吸込口17の下方の外部からの空気F1が、吸込口17からオリフィス16の内周側空間23を通ってブレード42に吸い込まれる。ブレード42に吸い込まれた空気F1は、ブレード42の回転によって遠心方向に送り出される。
【0020】
遠心ファン4から送出された空気は、ブレード42よりも下方に位置する吹出口18と、ブレード42よりも上方に位置するイオン発生部3とに導かれる。具体的には、遠心方向に送出された空気は、フレーム15の外筒部152に沿って空気流路22に流れる空気F2と、通風流路2に流れる空気F3とに分流する。空気F2は、空気流路22を下方に流れて吹出口18から下方に吹き出される。空気F3は、通風流路2を上方に流れてイオン発生部3に供給される。結果として、イオン発生部3を流れる風量が増加し、イオン発生部3で発生したイオンを、遠心ファン4によって吹出口18から効率よく排出でき、イオン発生量を更に増加できる。
【0021】
図5、
図6も参照して通風流路2を説明する。
図5は、オリフィスとルーバーを外した状態のイオン発生装置を示す下面図である。
図6(A)は、オリフィスとルーバーを外した状態のイオン発生装置を示す斜視図である。
図6(B)は、
図6(A)の一部を拡大した図である。これらの図は、外筒部152の下部を切除した状態を示している。
【0022】
通風流路2は、遠心ファン4の外周近傍からイオン発生部3に通じる流路である(
図3、
図4を参照)。イオン発生装置10は、1つ以上の通風流路2を備えることができる。
図6の例では、2つの通風流路2が、遠心ファン4を挟んで離れて配置される。各通風流路2は、2つのイオン発生部3に対応して配置されており、空気F3により各イオン発生部3に供給される。結果として、イオン発生部3を流れる風量が増加し、イオン発生部3で発生したイオンを、遠心ファン4によって吹出口18から効率よく排出でき、イオン発生量を更に増加できる。
【0023】
各通風流路2は、案内部7と、通気開口72を含む。通気開口72は、イオン発生部3と遠心ファン4の間に配置される中間壁部6に形成された開口である。中間壁部6は、イオン発生部3と遠心ファン4との間を仕切る壁部であり、この例の中間壁部6は、フレーム15の天面部153である(
図3も参照)。空気F3は、中間壁部6に形成された通気開口72を通じてイオン発生部3に供給される、通風流路2の流路距離が短く、流路距離が長い場合と比較して空気抵抗が小さい。この結果、空気F3をイオン発生部3に効率的に供給できる。
【0024】
案内部7は、遠心ファン4の外周側に設けられる部材であって、遠心ファン4から送出された空気をイオン発生部3に案内する。案内部7は、遠心ファン4の外周空間を内外に仕切る仕切板として機能する。案内部7を有することにより、遠心方向に送出された空気を効率的に通風流路2に導くことができる。
【0025】
案内部7の構成に限定はないが、
図6(B)の例の案内部7は、天面部153(中間壁部6)から下向きに延出する短冊状の部材であり、凹面73と下端延出部74とを有する。案内部7は、通気開口72の遠心ファン4から遠い側の縁に沿って配置されている。凹面73は、案内部7の遠心ファン4に面する側に設けられる。凹面73を有することにより、案内部7は、遠心方向に送出された空気を集めて、通風流路2に効率的に案内することができる。下端延出部74は、凹面73の下端を覆うように庇状にオーバーハングした部分であり、案内部7の下端で遠心ファン4の回転中心に向かって延出する。下端延出部74を有することにより、凹面73に集められた空気が下方に抜けにくくなり、空気F3を効率的に通気開口72に導くことができる。
【0026】
イオン排出流路8は、イオン発生部3で発生したイオンを排出するための流路である。
図4の例では、イオン排出流路8は、イオン発生部3の近傍空間34から、外周側へ延びる第1部分83と、第1部分83の外周側から下方に延びる第2部分84を含み、第2部分84の下端に出口開口82が設けられる。第1部分83は、天面部153(中間壁部6)の上面に形成される。第2部分84は、断面が略矩形の筒形状を有しており、外筒部152の外周側に一体的に形成される。
【0027】
図4を参照して、イオン発生装置10のイオン排出動作を説明する。通風流路2から近傍空間34に供給された空気F3は、静電霧化装置31から放出されたイオンが混流され、混流空気F4としてイオン排出流路8に送出される。混流空気F4は、イオン排出流路8を通って出口開口82から排出される。
図4は、混流空気F4が空気F2とは別に吹き出されるように示しているが、混流空気F4は、ルーバー19の手前で空気F2と統合され、吹出口18から下方に吹き出されてもよい。
【0028】
イオンが混流された混流空気F4を効率的に排出する観点から、イオン排出流路8の断面積は大きいことが望ましい。そこで、実施例では、イオン排出流路8の出口開口82の断面積A82(
図6(B)でハッチングを付して示す)は、通気開口72の断面積A72(
図6(B)でハッチングを付して示す)よりも大きい。このように構成することによって、混流空気F4を効率的に排出できる。出口開口82の断面積は、好ましくは、通気開口72の断面積の120%から300%の範囲である。
【0029】
このように構成されたイオン発生装置10の特徴を説明する。イオン発生装置10は、上部が天井に埋め込まれる本体1と、本体1に設けられ、イオンを発生するイオン発生部3と、本体1の下面に設けられ、吸込口17と吹出口18を有するルーバー19と、吸込口17から吸い込んだ空気F1を送出する遠心ファン4と、遠心ファン4を回転させるモータ5と、遠心ファン4から送出された空気F2を吹出口18へ導く空気流路22と、遠心ファン4から送出された空気F3をイオン発生部3へ導く通風流路2と、を備える。
【0030】
この構成によれば、通風流路2を通じて遠心ファン4から送出された空気F3が、イオン発生部3に供給される。結果として、イオン発生部3を流れる風量が増加し、イオン発生部3で発生したイオンを、遠心ファン4によって吹出口18から効率よく排出でき、イオン発生量を更に増加できる。
【0031】
本開示の一の態様の概要は、次の通りである。この態様のイオン発生装置10は、上部が天井に埋め込まれる本体(1)と、本体(1)に設けられ、イオンを発生するイオン発生部(3)と、本体(1)の下面に設けられ、吸込口(17)と吹出口(18)を有するルーバー(19)と、吸込口(17)から吸い込んだ空気(F1)を送出する遠心ファン(4)と、遠心ファン(4)を回転させるモータ(5)と、遠心ファン(4)から送出された空気(F2)を吹出口(18)へ導く空気流路(22)と、遠心ファン(4)から送出された空気(F3)をイオン発生部(3)へ導く通風流路(2)と、を備える。
【0032】
一例として、通風流路(2)は、遠心ファン(4)の外周側に設けられる部材であって、遠心ファン(4)から送出された空気(F3)をイオン発生部(3)に案内する案内部(7)を含む。
【0033】
一例として、案内部(7)は、遠心ファン(4)に面する側に凹面(73)を有する。
【0034】
一例として、通風流路(2)は、イオン発生部(3)と遠心ファン(4)の間に配置される中間壁部(6)に形成された通気開口(72)を含み、案内部(7)は、遠心ファン(4)から送出された空気(F3)を通気開口(72)に案内する。
【0035】
一例として、イオン発生装置(10)は、イオン発生部(3)で発生したイオンを排出するためのイオン排出流路(8)を有し、イオン排出流路(8)の出口開口(82)の断面積(A82)は、通気開口(72)の断面積(A72)よりも大きい。
【0036】
以上、本開示を、実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0037】
[変形例]
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施例と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施例と重複する説明を適宜省略し、実施例と相違する構成について重点的に説明する。
【0038】
実施例では、イオン排出流路8の断面が矩形である例を示したが、これに限定されない。例えば、イオン排出流路の断面は、円形、楕円形、台形などであってもよい。
【0039】
実施例では、本体1が、上部ユニット11と下部ユニット14を含む例を示したが、これに限定されない。本体は、1つのユニットとして構成されてもよい。
【0040】
実施例では、遠心ファン4がターボファンである例を示したが、これに限定されない。遠心ファンは、公知の原理に基づいて空気流を生成可能な様々な手段を採用できる。
【0041】
実施例では、ルーバー19がリング状の吸込口17と吹出口18を有する例を示したが、これに限定されない。吸込口および吹出口は、空気の出入口として機能する様々な態様を採用できる。
【0042】
以上の構成要素の任意の組み合わせも、実施例及び変形例を抽象化した技術的思想の態様として有効である。たとえば、実施例に対して他の実施例の任意の説明事項を組み合わせてもよいし、変形例に対して実施例及び他の変形例の任意の説明事項を組み合わせてもよい。
【0043】
以上、実施例及び変形例を説明した。実施例及び変形例を抽象化した技術的思想を理解するにあたり、その技術的思想は実施例及び変形例の内容に限定的に解釈されるべきではない。前述した実施例及び変形例は、いずれも具体例を示したものにすぎず、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。実施例では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施例」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本開示にかかるイオン発生装置は、所定の空間にイオンを混流した空気を供給するための装置として使用できる。
【符号の説明】
【0045】
10 イオン発生装置、 1 本体、 2 通風流路、 3 イオン発生部、 4 遠心ファン、 5 モータ、 6 中間壁部、 7 案内部、 8 イオン排出流路、 17 吸込口、 18 吹出口、 19 ルーバー、 22 空気流路、 72 通気開口、 82 出口開口。