(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141439
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】ルアー
(51)【国際特許分類】
A01K 85/16 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
A01K85/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047767
(22)【出願日】2022-03-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.販売 (ア)株式会社アイビック 札幌本社釣具センター 西岡店 ・出荷日;令和3年11月24日 ・住所 ;札幌市豊平区西岡4条1丁目2番地 (イ)株式会社イシグロ(株)イシグロ岐阜店 ・出荷日;令和3年11月24日 ・住所 ;岐阜県岐阜市芋島4-2-11 (ウ)株式会社いはら釣具(株)いはら釣具 国府店 ・販売日;令和3年11月24日 ・住所 ;徳島県徳島市国府北町北岩延字三反地10-5 (エ)その他 ・上記3店舗を含め、添付リストに掲載の226店舗 2.刊行物 (発行年月日) 令和4年1月21日 (刊行物名) (ア)DAIWA FISHING TACKLE 2022(308頁) (イ)SALTIGA LINE UP 2022(33頁) 3.電気通信回線を通じての公開 (1)令和3年10月4日,https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/lure/salt_le/sg_tb_jig/index.html (2)令和3年10月15日,http://www.daiwa-column.com/column/saltiga/2021/10/post-62.html (3)令和3年10月22日,http://www.daiwa-column.com/column/saltiga/2021/10/post-64.html?_ga=2.155897788.640196382.1647589453-1961740223.1647589453 (4)令和3年11月5日,http://www.daiwa-column.com/column/saltiga/2021/11/post-67.html?_ga=2.49739823.885251232.1647589124-629106849.1647589124 (5)令和3年10月9日,facebook.com/naoki.sumizawa
(71)【出願人】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
(74)【代理人】
【識別番号】100123674
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 亮
(72)【発明者】
【氏名】古谷 英之
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA42
2B307BA46
2B307BA49
2B307BB02
(57)【要約】
【課題】一方の面と他方の面の模様が異なるルアーにおいて、瞬時に他方の面の模様を把握することが可能なルアーを提供する。
【解決手段】本発明に係るルアー1は、一方の面の模様と、他方の面の模様が異なる本体2を有する。一方の面の模様5aの一部に、反対側の面の模様5bを設けたことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面の模様と、他方の面の模様が異なる本体を有するルアーにおいて、
一方の面の模様の一部に、反対側の面の模様を設けたことを特徴とするルアー。
【請求項2】
前記本体の両面の模様は、魚の鱗を模したホログラムであることを特徴とする請求項1に記載のルアー。
【請求項3】
前記一方の面の模様の一部に設けられる反対側の面の模様は、前記本体の中央領域にドット状に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のルアー。
【請求項4】
前記本体の両側の面に、反対側の面の模様が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のルアー。
【請求項5】
前記反対側の面の模様は、一方の面の面積の60%以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣りに際して用いられるルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、実際の魚と同じような外観模様を呈したルアーが知られている。例えば、特許文献1には、魚の形態を模した本体の表面にホログラムフィルムを貼付したルアーが開示されている。また、特許文献2には、本体(基材)の表面に、鱗の模様をなす装飾層をインクジェット印刷で形成したルアーが開示されている。
【0003】
このように、ルアーの表面模様を、実際の魚の模様と同じように形成することで、釣ろうとする魚に対するアピール度が高められ、釣果を向上することが期待できる。なお、通常、このようなルアーは、表面と裏面を同じ模様にしたものが多いが、表面と裏面の模様を変える(非対称模様にする)ことで、魚に対するアピールを、より向上したルアーも存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-123037号
【特許文献2】特開2015-47719号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、表面と裏面の模様を変えたルアーは、パッケージして店頭販売する際、露出していない側の面の模様が分からないため、ルアーそのものをパッケージから取り出す等、購入者にとっては不便である。この場合、パッケージの台紙に開口を設けたものも存在するが、製品を手にしてパッケージをひっくり返すのは購入者にとって面倒であり、また、開口を通じて見る模様を正確に把握することは難しい。更に、購入したルアーをルアーケース等に収容した際、露出していない側の面の模様が分からないことがあり、裏面がどのような模様か瞬時に判別することができない。
【0006】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、一方の面と他方の面の模様が異なるルアーにおいて、瞬時に他方の面の模様を把握することが可能なルアーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係るルアーは、一方の面の模様と、他方の面の模様が異なる本体を有しており、一方の面の模様の一部に、他方の面の模様を設けたことを特徴とする。
【0008】
上記した構成のルアーは、パッケージされた状態、或いは、ルアーケース等に収納した状態において、露出していない側の面の模様を瞬時に把握することができるので、ルアーを手に取ってひっくり返す等の操作が不要になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、一方の面と他方の面の模様が異なるルアーにおいて、瞬時に他方の面の模様を把握することが可能なルアーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係るルアーの一実施形態を示す図であり、一方の面(表面)の模様の例を示す図。
【
図2】
図1に示すルアーにおいて、他方の面(裏面)の模様の例を示す図。
【
図3】
図1示すルアーをパッケージした例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係るルアーの一実施形態について説明する。
【0012】
図1及び
図2は、本発明に係るルアーの一実施形態を示す図である。
本実施形態に係るルアー1は、メタルジグと称されるものであり、その本体2は、タングステンなどの金属で、小魚の形態を模した形状に形成されている。本体2には、前方側及び後方側にアイ3a,3bが設けられており、前方側のアイ3aには、リール側からの釣糸が締結され、後方側のアイ3bには、フック(釣針)が締結される。なお、前方側のアイ3aには、別途、フックを締結しても良い。
【0013】
前記本体2の一方の面(
図1で示す面を一方の面とする;便宜上、表面とも称する)2A、及び、他方の面(
図2で示す面を他方の面とする;便宜上、裏面とも称する)2Bには、異なる模様5a,5bが設けられており、非対称模様とされている。
本実施形態の模様は、小魚の鱗と同様な外観となっており、これをホログラムによって構成し、両面の模様を変えることで、魚に対するアピールを向上するようにしている。また、実際の魚と同様、両方の面には、目の模様5cが設けられている。
【0014】
ホログラムによって模様を構成することで、実際の小魚の鱗と同様な光輝性を得ることができ、魚に対するアピールを向上して釣果を向上することができる。なお、上記した模様については、本体2に対して印刷したり、そのような模様を有するシールを貼付したり、ホットスタンプ等で形成することが可能である。このような両面が異なる模様の形態、模様の設け方については、限定されることはなく、上記した手法以外にも、様々な方法で設けることが可能である。
【0015】
そして、
図1に示すように、表面2Aの模様5aの一部には、裏面2Bの模様5bが設けられている。すなわち、表面2Aを視認しただけで、裏面2Bに設けられている模様を瞬時に把握することが可能となっている。
【0016】
このため、
図3に示すように、ルアー1を台紙11に載置して固定し、透明な包装袋12に収容してパッケージした製品10を、店頭で吊るして販売した際、ユーザは、表面2Aの模様5aを視認しつつ、その裏面2Bの模様5bを把握できるので、製品10を手に取って裏側から見たり、ルアー1を包装袋12から取り出す必要はない。また、購入後、ルアーケース等に入れた状態でも、裏面の模様を把握できるので、ルアーを摘まんで裏面を確認する必要もない。
【0017】
上記した裏面の模様5bの設け方については、特に限定されることはないが、表面2Aにワンポイントのシール(ステッカー)として貼り付けても良いし、印刷やホットスタンプ等によって形成しても良く、容易に剥離しないように設けることが好ましい。この場合、裏面の模様5bを設ける位置については、特に限定されることはないが、
図1に示すように、本体2の中央領域にドット状に設けることが好ましい。すなわち、小魚を餌とする魚は、変化がある部分に食いつく傾向が強いことから、その中央領域に、目の模様5cと同程度の大きさでドット状に設けることで、魚の食い付きを向上させるという二次的な作用効果を奏することができる(実際のテストにおいても、釣果が向上した結果が得られている)。
【0018】
なお、裏面の模様5bの大きさ、形状、配設の仕方は特に限定されることはなく、例えば、模様5aを背景にして、模様5bを、上下や斜めに区分けしたり、点在させる等、適宜変形することが可能である。ただし、裏面の模様5bの面積を余り大きしすぎると、両面とも同じ模様になってしまう傾向が強くなって(非対称模様でなくなる)、魚に対するアピールが低下することから、表面の面積の60%以下にすることが好ましい。
【0019】
さらに、上記した裏面の模様を形成することについては、本体2の両側の面に、反対側の面の模様を設けておくことが好ましい。
このように、両面に、それぞれ反対側の面の模様を設けておくことで、ルアーがどのような状態になっても、露出していない側の面の模様を把握することができると共に、両面にワンポイントの模様が設けられることから魚に対するアピールをより向上することが可能となる。
【0020】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明に係るルアーは、両面が非対称模様に形成されたものであれば良く、メタルジグ以外のルアーにも適用することが可能である。また、本体2の形状、アイを設ける位置等については、適宜変形することが可能である。更に、両面に設けられる模様については、ホログラム以外にも、様々な形態のものを適用することが可能である。
【符号の説明】
【0021】
1 ルアー
2 本体
2A 表面
2B 裏面
5a,5b 模様