(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141468
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】電気柵監視システム及び電気柵監視方法
(51)【国際特許分類】
A01M 29/24 20110101AFI20230928BHJP
【FI】
A01M29/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047802
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 教史
(72)【発明者】
【氏名】大瀬良 彰恒
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA01
2B121DA01
2B121DA11
2B121DA12
2B121DA13
2B121FA13
2B121FA14
(57)【要約】
【課題】電気柵の管理にかかる労力を低減することが可能な電気柵監視システム及び電気柵監視方法を提供する。
【解決手段】管理対象範囲への動物の侵入を防止する電気柵にかかる電圧を測定する電圧センサと、前記電圧センサによって測定された電圧を示す電圧情報を電気柵監視装置へ送信する通信装置と、前記通信装置から受信した電圧情報に基づき前記電気柵の稼働状況を示す監視情報をユーザ端末に表示し、ユーザによって前記ユーザ端末から入力される設定情報に基づき前記電圧センサ又は前記通信装置に関する処理を実行する前記電気柵監視装置と、を備える電気柵監視システム。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象範囲への動物の侵入を防止する電気柵にかかる電圧を測定する電圧センサと、
前記電圧センサによって測定された電圧を示す電圧情報を電気柵監視装置へ送信する通信装置と、
前記通信装置から受信した電圧情報に基づき前記電気柵の稼働状況を示す監視情報をユーザ端末に表示し、ユーザによって前記ユーザ端末から入力される設定情報に基づき前記電圧センサ又は前記通信装置に関する処理を実行する前記電気柵監視装置と、
を備える電気柵監視システム。
【請求項2】
前記電気柵監視装置は、
ユーザによって指定された時間間隔を示す前記設定情報に基づき、前記通信装置が前記電気柵監視装置へ前記電圧情報を送信する時間間隔を制御する時間間隔制御部、
を備える請求項1に記載の電気柵監視システム。
【請求項3】
前記電気柵監視装置は、
ユーザによって指定された時間間隔を示す前記設定情報に基づき、前記電圧センサが前記電気柵にかかる電圧を測定する時間間隔を制御する時間間隔制御部、
を備える請求項1に記載の電気柵監視システム。
【請求項4】
前記電気柵監視装置は、
前記ユーザ端末に地図を表示する設定画面表示部と、
ユーザによって前記地図にマッピングされた前記電圧センサの位置を示す前記設定情報に基づき、前記電圧センサが設けられた位置を示す位置情報を登録する位置情報管理部と、
を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気柵監視システム。
【請求項5】
前記通信装置は、前記電気柵と分離して設けられる、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気柵監視システム。
【請求項6】
電圧センサが、管理対象範囲への動物の侵入を防止する電気柵にかかる電圧を測定する電圧測定過程と、
通信装置が、前記電圧センサによって測定された電圧を示す電圧情報を電気柵監視装置へ送信する通信過程と、
前記電気柵監視装置が、前記通信装置から受信した電圧情報に基づき前記電気柵の稼働状況を示す監視情報をユーザ端末に表示し、ユーザによって前記ユーザ端末から入力される設定情報に基づき前記電圧センサ又は前記通信装置に関する処理を実行する電気柵監視過程と、
を含む電気柵監視方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気柵監視システム及び電気柵監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、害獣等の動物に対する対策として、動物を捕獲するための罠や動物の侵入を防止するための柵などの設置が行われている。管理者は、定期的に罠や柵の見回りを行い、設置した罠に動物が掛かっているか否かの確認や、罠や柵の設置状況に異常があるか否かの確認などを行っている。罠に動物が掛かっていた場合、管理者は、当該動物を捕獲する作業を行う。また、動物が掛かっていたか否かに関わらず罠が作動していた場合、管理者は罠を作動前の状態に戻す作業(即ち罠の再設置)を行う。また、罠や柵に異常(故障や動作不良)があった場合、管理者は異常を解消する作業を行う。管理者は、設置した罠や柵を順番に見回り、これらの作業を行う。
【0003】
このように、全ての罠や柵について見回りを行うことは管理者にとって多大な労力が必要とされる。そこで、この見回りにかかる労力を低減するための技術が各種提案されている。例えば、下記特許文献1には、獣害対策用に設けられた防護柵に取り付けた子機によって取得された監視情報を、親機から監視用サーバへ送信し、監視用サーバからユーザ端末へ提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
動物の侵入を防止するための柵として電気柵を用いる場合、管理者は、電気柵にかかる電圧の監視を行う必要がある。この監視によって、漏電の発生や電池・バッテリー切れなどを管理することができる。この監視のために、管理者は、電気柵にかかる電圧を現地で手作業によって測定する必要があり、多大な労力がかかっていた。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、電気柵の管理にかかる労力を低減することが可能な電気柵監視システム及び電気柵監視方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電気柵監視システムは、管理対象範囲への動物の侵入を防止する電気柵にかかる電圧を測定する電圧センサと、前記電圧センサによって測定された電圧を示す電圧情報を電気柵監視装置へ送信する通信装置と、前記通信装置から受信した電圧情報に基づき前記電気柵の稼働状況を示す監視情報をユーザ端末に表示し、ユーザによって前記ユーザ端末から入力される設定情報に基づき前記電圧センサ又は前記通信装置に関する処理を実行する前記電気柵監視装置と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る電気柵監視方法は、電圧センサが、管理対象範囲への動物の侵入を防止する電気柵にかかる電圧を測定する電圧測定過程と、通信装置が、前記電圧センサによって測定された電圧を示す電圧情報を電気柵監視装置へ送信する通信過程と、前記電気柵監視装置が、前記通信装置から受信した電圧情報に基づき前記電気柵の稼働状況を示す監視情報をユーザ端末に表示し、ユーザによって前記ユーザ端末から入力される設定情報に基づき前記電圧センサ又は前記通信装置に関する処理を実行する電気柵監視過程と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電気柵の管理にかかる労力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る電気柵監視システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る電気柵監視装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る位置情報登録画面の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る電気柵監視画面の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る位置情報の登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図6】本実施形態に係る時間間隔の変更処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図7】本実施形態に係る電圧の監視処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
本発明は、管理対象範囲への動物の侵入を防止する電気柵にかかる電圧を遠隔から監視するための電気柵監視システムに関する。
本発明では、管理対象範囲に電気柵を設けることで、主に害獣の侵入を防止することを目的としている。管理対象範囲は、例えば、畑や水田などである。害獣は、例えば、人間に対して肉体的な被害を与える動物、畑を荒らすなどして農作物に被害を与える動物、家畜や養殖魚等に被害を与える動物等である。具体的に、害獣は、イノシシ、シカ、クマ、サル、オオカミ、タヌキ、キツネ、イタチ等である。
なお、管理対象範囲や害獣の種類は、かかる例に限定されない。
【0012】
<1.電気柵監視システムの概略構成>
図1を参照して、本実施形態に係る電気柵監視システムの概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る電気柵監視システムの概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、電気柵監視システム1000は、電気柵10と、電圧測定装置20と、中継器30と、アクセスポイント40(基地局)と、電気柵監視装置50と、ユーザ端末60とを含む。
図1に示す例では、山地1の地点P1に設けられた電気柵10と、電圧測定装置20と、中継器30-1とが示されているが、山地1の地点P2にも同様にして電気柵10と、電圧測定装置20と、中継器30-1とが設けられているものとする。
【0013】
(1)電気柵10
電気柵10は、管理対象範囲MAへの動物の侵入を防止する柵である。電気柵10は、複数の支柱と、複数の柵線12と、本体装置13とで構成される。支柱11は、管理対象範囲MAの周囲に設けられる。柵線12は、例えばワイヤーである。柵線12は、管理対象範囲MAを囲うように支柱11に取り付けられる。本体装置13は、ケーブル14によって柵線12に接続される。本体装置13は、電源部を有しており、ケーブル14を介して柵線12へ電流を流す。この電源部は、電池、バッテリーのいずれであってもよい。また、電源部は、ソーラーパネルによって発電された電力を利用可能な構成であってもよい。
【0014】
(2)電圧測定装置20
電圧測定装置20は、電気柵10にかかる電圧を測定するための装置である。
図1に示すように、電圧測定装置20は、電圧センサ21と、通信装置22とを備える。
【0015】
(2-1)電圧センサ21
電圧センサ21は、電気柵10にかかる電圧を測定するセンサ装置である。電圧センサ21は、ケーブル23によって柵線12に接続されており、電気柵10にかかる電圧を測定可能である。電圧センサ21は、測定した電圧を示す電圧情報を通信装置22へ入力する。
【0016】
(2-2)通信装置22
通信装置22は、電圧情報を電気柵監視装置50へ送信する装置である。本実施形態では、通信装置22は、中継器30とアクセスポイント40を介して、電圧情報を電気柵監視装置50へ送信する。
【0017】
なお、電圧測定装置20は、電気柵10と分離して設けられる。例えば、
図1に示すように、電圧測定装置20は、電気柵10に直接設けられず、電気柵10から離れた位置に設けられた支柱15に対して設けられる。電圧測定装置20が設けられる高さは、動物や雑草との接触を回避可能な高さであることが好ましい。これにより、電圧測定装置20は、より正確な電圧情報を電気柵監視装置50へ送信することができる。
【0018】
(3)中継器30
中継器30(30-1、30-2)は、通信を中継する装置である。
図1に示すように、中継器30-1と中継器30-2は、山地1に設けられた電圧測定装置20の通信装置22と、アクセスポイント40との通信を中継するために、山地1に設けられている。
これにより、電圧測定装置20の電圧センサ21が測定した電圧情報は、中継器30-1、中継器30-2、及びアクセスポイント40を介して、電気柵監視装置50へ送信される。
【0019】
各中継器は、例えば、マルチホップ方式によって通信可能なエリアがメッシュ状になるように設けられる。また、通信装置22と各中継器との間の通信、及び各中継器とアクセスポイント40との間の通信には、例えば、LPWA(Low Power Wide Area)ネットワーク規格が用いられる。
【0020】
(4)アクセスポイント40
アクセスポイント40は、無線端末を相互に接続する装置である。例えば、アクセスポイント40は、電圧測定装置20と電気柵監視装置50とを相互に接続する。
なお、本実施形態では、上述したように電圧測定装置20とアクセスポイント40との間の通信は、中継器30を介して行われる。即ち、本実施形態において電圧測定装置20と電気柵監視装置50とは、各中継器及びアクセスポイント40を介して、相互に接続される。
アクセスポイント40と電気柵監視装置50との間の通信には、例えば、LTE(Long Term Evolution)や4G(第4世代移動通信システム)等の通信規格が用いられる。
【0021】
(5)電気柵監視装置50
電気柵監視装置50は、電気柵10を遠隔から監視するための装置である。電気柵監視装置50は、例えば、PC(Personal Computer)やサーバ装置などによって実現される。
電気柵10の監視では、電気柵10にかかる電圧を監視することで、電気柵10の稼働状況を把握することができる。例えば、電気柵10にかかっている電圧が正常値である場合、電気柵10が正常に稼働していると判定できる。一方、電気柵10にかかっている電圧が正常値でない場合、電気柵10が正常に稼働していないと判定できる。電気柵10にかかっている電圧が正常値でない場合、例えば、漏電の発生、電池・バッテリー切れ、電源の入れ忘れなどが疑われる。
【0022】
電気柵監視装置50は、通信装置22から受信した電圧情報に基づき、電気柵10の監視を行う。電気柵監視装置50は、電圧情報に基づき、電気柵10が正常に稼働していない場合にアラートをユーザ端末60に通知したり、電気柵10の稼働状況を示す監視情報をユーザ端末60に表示したりする。
【0023】
また、電気柵監視装置50は、ユーザによってユーザ端末60から入力される設定情報に基づき、電圧センサ21又は通信装置22に関する処理を実行する。設定情報は、例えば、ユーザによって地図にマッピングされた電圧センサ21(電圧測定装置20)の位置を示す位置情報や、ユーザによって指定された時間間隔を示す時間間隔情報などである。
電圧センサ21に関する処理は、例えば、位置情報に基づき電圧センサ21が設けられた位置を登録する処理や、時間間隔情報に基づき電圧センサ21が電圧を測定する時間間隔を変更する処理などである。通信装置22に関する処理は、例えば、時間間隔情報に基づき通信装置22が電圧情報を送信する時間間隔を変更する処理である。
【0024】
電気柵監視装置50は、ユーザがアプリケーションを介して各種の管理を行えるようにする。当該アプリケーションは、例えば、電気柵10の稼働状況の確認、電圧測定装置20が設けられた位置の登録と確認、電圧センサ21の測定時間間隔の変更、通信装置22の送信時間間隔の変更など可能にするアプリケーション(以下、「管理アプリ」とも称される)である。
管理アプリは、ユーザ端末60にインストールすることで使用可能なものであってもよいし、Web(Webブラウザ)からアクセスすることで使用可能なものであってもよい。電気柵監視装置50の機能の詳細は、後述する。
【0025】
(6)ユーザ端末60
ユーザ端末60は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、例えば、電気柵10の管理者(例えば猟師や電気柵10の設置者)、自治体の管理者、システムの管理者などである。ユーザ端末60は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PCなどのいずれによって実現されてもよい。
ユーザは、ユーザ端末60から管理アプリにアクセスすることで、各種の状況を確認することができる。
【0026】
<2.電気柵監視装置の機能構成>
以上、本実施形態に係る電気柵監視システム1000の概要について説明した。続いて、
図2から
図4を参照して、本実施形態に係る電気柵監視装置50の機能構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る電気柵監視装置50の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、電気柵監視装置50は、通信部510と、記憶部520と、制御部530とを備える。
【0027】
(1)通信部510
通信部510は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部510は、アクセスポイント40を介して、電圧測定装置20から送信される電圧情報を受信する。また、通信部510は、ユーザ端末60との通信において、設定情報を受信したり、管理アプリによって出力される情報を送信したりする。
【0028】
(2)記憶部520
記憶部520は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部520は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
記憶部520は、電圧情報や設定情報などを記憶する。
【0029】
(3)制御部530
制御部530は、電気柵監視装置50の動作全般を制御する機能を有する。制御部530は、例えば、電気柵監視装置50がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように、制御部530は、設定画面表示部531と、設定情報取得部532と、位置情報管理部533と、時間間隔制御部534と、電圧情報取得部535と、電圧変化判定部536と、通知部537と、監視情報表示部538とを備える。
【0030】
(3-1)設定画面表示部531
設定画面表示部531は、ユーザ端末60に設定画面を表示する機能を有する。例えば、設定画面表示部531は、ユーザ端末60に位置情報登録画面を表示する。位置情報登録画面は、ユーザが電圧センサ21を設けた位置を登録するための画面である。例えば、設定画面表示部531は、ユーザ端末60に表示された管理アプリにおいて電圧センサ21の位置情報を登録するための操作が行われた場合、ユーザ端末60に対して位置情報登録画面を表示する。設定画面表示部531は、位置情報登録画面上に地図を表示する。ユーザは、表示された地図に対して電圧センサ21を設けた位置をマッピングする。例えば、ユーザは、電圧センサ21を設けた位置と対応する地図上の位置に対してピンを配置することでマッピングを行う。このマッピングにより、ユーザは、電圧センサ21を設けた位置を容易に登録することができる。
【0031】
このように、本実施形態では、GPS(Global Positioning System)センサなどの位置情報を測定するための装置(以下、「位置測定装置」とも称される)を用いることなく、電圧センサ21の位置情報を取得して登録することができる。これにより、本実施形態では、位置測定装置を電圧測定装置20に備える必要がないため、電圧測定装置20にかかるコストを抑えることができる。
【0032】
ここで、
図3を参照して、位置情報登録画面について説明する。
図3は、本実施形態に係る位置情報登録画面の一例を示す図である。
図3に示すように、位置情報登録画面70には地
図71が表示され、地
図71の上にはピン72が表示されている。ユーザは、地
図71の表示領域や縮尺、ピン72の位置を自由に変更することができる。ユーザは、地
図71の表示領域を変更することで実際に電圧センサ21を設けた位置を地図上に表示し、その位置にピン72を配置する。これにより、ユーザは、電圧センサ21の位置情報を登録することができる。なお、緯度情報73はピン72が配置された位置の緯度を示し、経度情報74はピン72が配置された位置の緯度を示している。
【0033】
また、設定画面表示部531は、ユーザ端末60に時間間隔設定画面を表示する。時間間隔設定画面は、ユーザが時間間隔を設定するための画面である。例えば、設定画面表示部531は、ユーザ端末60に表示された管理アプリにおいて時間間隔を設定するための操作が行われた場合、ユーザ端末60に対して時間間隔設定画面を表示する。ユーザは、表示された時間間隔設定画面において、電圧センサ21が電圧を測定する時間間隔又は通信装置22が電圧情報を送信する時間間隔を入力あるいは選択することで、設定したい時間間隔を容易に設定することができる。
【0034】
(3-2)設定情報取得部532
設定情報取得部532は、設定情報を取得する機能を有する。例えば、設定情報取得部532は、ユーザ端末60から送信され、通信部510が受信した設定情報を取得する。上述したように、設定情報には、ユーザによって地
図71にマッピングされた電圧センサ21の位置を示す位置情報と、ユーザによって指定された時間間隔を示す時間間隔情報とがある。
具体的に、設定情報取得部532は、通信部510がユーザ端末60から位置情報を受信した場合、その位置情報を設定情報として取得する。位置情報は、設定画面表示部531によってユーザ端末60に表示された位置情報登録画面70の地
図71において、ユーザがピンを配置する位置を決定した際に、ユーザ端末60から電気柵監視装置50へ送信される。
また、設定情報取得部532は、通信部510がユーザ端末60から時間間隔情報を受信した場合、その時間間隔情報を設定情報として取得する。時間間隔設定情報は、設定画面表示部531によってユーザ端末60に表示された時間間隔設定画面において、ユーザが時間間隔を決定した際に、ユーザ端末60から電気柵監視装置50へ送信される。
設定情報として位置情報を取得した場合、設定情報取得部532は、取得した位置情報を位置情報管理部533へ出力する。設定情報として時間間隔情報を取得した場合、設定情報取得部532は、取得した時間間隔情報を時間間隔制御部534へ出力する。
【0035】
(3-3)位置情報管理部533
位置情報管理部533は、電圧センサ21の位置情報を管理する機能を有する。例えば、位置情報管理部533は、設定情報取得部532によって取得された位置情報に基づき、電圧センサ21が設けられた位置を示す位置情報を登録する。
【0036】
(3-4)時間間隔制御部534
時間間隔制御部534は、各種の時間間隔を制御する機能を有する。例えば、時間間隔制御部534は、設定情報取得部532によって取得された時間間隔情報に基づき、通信装置22が電気柵監視装置50へ電圧情報を送信する時間間隔を制御する。時間間隔を大きくした場合、通信装置22が通信を行う回数が減るため、電圧測定装置20における消費電力を削減することができる。一方、時間間隔を小さくした場合、通信装置22が電気柵監視装置50へ電圧情報を送信する回数が増え、電気柵監視装置50が取得する電圧情報の情報量が増えるため、電気柵監視装置50における監視の精度が向上する。
【0037】
また、時間間隔制御部534は、設定情報取得部532によって取得された時間間隔情報に基づき、電圧センサ21が電気柵10にかかる電圧を測定する時間間隔を制御する。時間間隔を大きくした場合、電圧センサ21が電圧を測定する回数が減るため、電圧測定装置20における消費電力を削減することができる。一方、時間間隔を小さくした場合、電圧センサ21が電圧を測定する回数が増え、通信装置22から電気柵監視装置50へ送信される電圧情報の情報量が増えるため、電気柵監視装置50における監視の精度が向上する。
【0038】
(3-5)電圧情報取得部535
電圧情報取得部535は、電圧情報を取得する機能を有する。例えば、電圧情報取得部535は、中継器30とアクセスポイント40を介して、電圧測定装置20の通信装置22から送信され、通信部510が受信した電圧情報を取得する。
【0039】
(3-6)電圧変化判定部536
電圧変化判定部536は、電気柵10にかかる電圧の変化を判定する機能を有する。電気柵10にかかる電圧があまりに低い場合、例えば、漏電の発生、電池・バッテリー切れ、電源の入れ忘れなどが疑われる。このため、電圧変化判定部536は、電圧情報取得部535によって取得された電圧情報に基づき、電気柵10にかかる電圧が低下しているか否かを判定する。具体的に、電圧変化判定部536は、電圧情報が示す電圧が所定の閾値未満である場合、電気柵10にかかる電圧が低下していると判定する。
所定の閾値には、例えば、電気柵10にかかる電圧の正常値と異常値との境界を示す値が設定される。正常値は、漏電の発生、電池・バッテリー切れ、電源の入れ忘れなどがない時の電圧を示す値である。異常値は、漏電の発生、電池・バッテリー切れ、電源の入れ忘れなどがある時の電圧を示す値である。
【0040】
(3-7)通知部537
通知部537は、ユーザ端末60へ各種の通知を行う機能を有する。例えば、通知部537は、電圧変化判定部536によって電気柵10にかかる電圧が低下していると判定された場合、アラートを示す通知をユーザ端末60へ送信する。
【0041】
通知部537は、電気柵10にかかる電圧が低下していることが連続して所定の回数以上検出された場合に、アラートを示す通知をユーザ端末60へ送信してもよい。これにより、誤検出によってユーザ端末60へアラートが通知されることを防ぐことができる。なお、この場合、ユーザ端末60へアラートは通知されないが、ユーザは電気柵監視画面からこの検出結果について確認することができる。
【0042】
(3-8)監視情報表示部538
監視情報表示部538は、ユーザ端末60に各種の監視情報を表示する機能を有する。例えば、監視情報表示部538は、ユーザ端末60に電気柵監視画面を監視情報として表示する。電気柵監視画面は、各電圧センサ21の個体情報、電圧センサ21に関する最新の情報、電圧情報の履歴などが表示される。このため、ユーザは、ユーザ端末60に表示される電気柵監視画面を確認することで、電圧センサ21の稼働状況から電気柵10の稼働状況を把握することができる。
【0043】
ここで、
図4を参照して、本実施形態に係る電気柵監視画面について説明する。
図4は、本実施形態に係る電気柵監視画面の一例を示す図である。
図4に示す電気柵監視画面80には、地点P1に設けられた電圧センサ21と地点P2に設けられた電圧センサ21から取得された電圧情報に基づく監視情報が示されている。
【0044】
電気柵監視画面80の表示領域DA1には、地点P1に設けられた電圧センサ21から取得された電圧情報に基づく監視情報が示されている。表示領域DA1は、表示領域DA1-1、表示領域DA1-2、及び表示領域DA1-3で構成されている。
表示領域DA1-1は、地点P1に設けられた電圧センサ21の個体情報を表示する領域である。一例として、表示領域DA1-1には、ID(Identification)が「0101」、種類が「電圧センサ」、バッテリー残量が「3.27V」と表示されている。IDは、各センサを一意に特定可能な識別情報である。種類は、センサの種類を示す情報である。バッテリー残量は、電圧測定装置20に設けられたバッテリーの残量を示す情報である。
表示領域DA1-2は、地点P1に設けられた電圧センサ21の最新の情報を表示する領域である。一例として、表示領域DA1-2には、「YYYY年MM月DD日HH時MM分SS秒」(時刻T1)において電圧センサの状態が「正常」であり、測定した電圧値(V)が「3420.0」であることが最新データとして表示されている。即ち、時刻T1において地点P1に設けられた電気柵10が正常に稼働していることを示している。
表示領域DA1-3は、地点P1に設けられた電圧センサ21から取得された電圧情報の履歴を表示する領域である。一例として、表示領域DA1-3には、電圧情報の時系列変化がグラフで示されている。当該グラフより、時刻T1では電圧が正常に測定されていることが分かる。
【0045】
電気柵監視画面80の表示領域DA2には、地点P2に設けられた電圧センサ21から取得された電圧情報に基づく監視情報が示されている。表示領域DA2は、表示領域DA2-1、表示領域DA2-2、及び表示領域DA2-3で構成されている。
表示領域DA2-1は、地点P2に設けられた電圧センサ21の個体情報を表示する領域である。一例として、表示領域DA2-1には、IDが「0201」、種類が「電圧センサ」、バッテリー残量が「3.29V」と表示されている。
表示領域DA2-2は、地点P2に設けられた電圧センサ21の最新の情報を表示する領域である。一例として、表示領域DA2-2には、「YYYY年MM月DD日HH時MM分SS秒」(時刻T2)において電圧センサの状態が「異常」であり、測定した電圧値(V)が「0」であることが最新データとして表示されている。即ち、時刻T2において地点P2に設けられた電気柵10が正常に稼働していないことを示している。
表示領域DA2-3は、地点P2に設けられた電圧センサ21から取得された電圧情報の履歴を表示する領域である。一例として、表示領域DA2-3には、電圧情報の時系列変化がグラフで示されている。当該グラフより、時刻T2では電圧が正常に測定されていないことが分かる。
【0046】
<3.処理の流れ>
以上、本実施形態に係る電気柵監視装置50の機能構成について説明した。続いて、
図5から
図7を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。
【0047】
(1)位置情報の登録処理の流れ
まず、
図5を参照して、ユーザが電圧測定装置20を設置後に位置情報を登録する処理の流れについて説明する。
図5は、本実施形態に係る位置情報の登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0048】
図5に示すように、まず、ユーザUSは、ユーザ端末60に対して、位置情報登録画面を表示する操作を行う(ステップS101)。
操作を受け付けたユーザ端末60は、位置情報登録画面の表示要求を電気柵監視装置50へ送信する(ステップS102)。
表示要求を受信した電気柵監視装置50は、設定画面表示部531による制御によって、位置情報登録画面を通信部510からユーザ端末60へ送信する(ステップS103)。
位置情報登録画面を受信したユーザ端末60は、位置情報登録画面を表示する(ステップS104)。
【0049】
ユーザUSは、ユーザ端末60に対して、位置情報登録画面を操作して位置情報を登録する操作を行う(ステップS105)。
操作を受け付けたユーザ端末60は、位置情報を設定情報として電気柵監視装置50へ送信する(ステップS106)。
位置情報を受信した電気柵監視装置50は、設定情報取得部532と位置情報管理部533による制御によって、位置情報を登録(記憶部520に記憶)する(ステップS107)。
【0050】
(2)時間間隔の変更処理の流れ
次に、
図6を参照して、ユーザが各種の時間間隔を変更する処理の流れについて説明する。
図6は、本実施形態に係る時間間隔の変更処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0051】
図6に示すように、まず、ユーザUSは、ユーザ端末60に対して、時間間隔設定画面を表示する操作を行う(ステップS201)。
操作を受け付けたユーザ端末60は、時間間隔設定画面の表示要求を電気柵監視装置50へ送信する(ステップS202)。
表示要求を受信した電気柵監視装置50は、設定画面表示部531による制御によって、時間間隔設定画面を通信部510からユーザ端末60へ送信する(ステップS203)。
時間間隔設定画面を受信したユーザ端末60は、時間間隔設定画面を表示する(ステップS204)。
【0052】
ユーザUSは、ユーザ端末60に対して、時間間隔設定画面を操作して時間間隔情報を登録する操作を行う(ステップS205)。
操作を受け付けたユーザ端末60は、時間間隔情報を設定情報として電気柵監視装置50へ送信する(ステップS206)。
時間間隔情報を受信した電気柵監視装置50は、設定情報取得部532と時間間隔制御部534による制御によって、時間間隔の変更要求を通信部510から電圧測定装置20へ送信する(ステップS207)。
変更要求を受信した電圧測定装置20は、電圧センサ21が電圧を測定する時間間隔又は通信装置22が電圧情報を送信する時間間隔を変更する(ステップS208)。
【0053】
(3)電圧の監視処理の流れ
次に、
図7を参照して、電圧情報に基づきアラートを通知する処理や電気柵監視画面を表示する処理を含む、電圧の監視処理の流れについて説明する。
図7は、本実施形態に係る電圧の監視処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0054】
図7に示すように、まず、電圧センサ21は、電気柵10にかかる電圧を測定する(ステップS301)。測定後、電圧センサは、測定した電圧を示す電圧情報を通信装置22へ出力する(ステップS302)。
【0055】
電圧センサ21から電圧情報を入力された通信装置22は、所定の時間間隔が経過したか否かを確認する(ステップS303)。所定の時間間隔が経過した場合(ステップS303/YES)、通信装置22は、処理をステップS304へ進める。一方、所定の時間間隔が経過していない場合(ステップS303/NO)、通信装置22は、S303の処理を繰り返す。
処理がステップS304へ進んだ場合、通信装置22は、電圧情報を電気柵監視装置50へ送信する(ステップS304)。
【0056】
電圧情報を受信した電気柵監視装置50は、電圧情報取得部535と電圧変化判定部536による制御によって、電気柵10にかかる電圧の変化を判定する(ステップS305)。
判定の結果、電圧が所定の閾値未満であった場合(ステップS306/YES)、電気柵監視装置50は、処理をステップS307へ進める。一方、電圧が所定の閾値以上であった場合(ステップS306/NO)、電気柵監視装置50は、電圧情報を再度受信したらステップS305から処理を繰り返す。
処理がステップS307へ進んだ場合、電気柵監視装置50は、通知部537による制御によって、アラートの通知を通信部510からユーザ端末60へ送信する(ステップS307)。
【0057】
ユーザUSは、ユーザ端末60に対して、電気柵監視画面を表示する操作を行う(ステップS401)。
操作を受け付けたユーザ端末60は、電気柵監視画面の表示要求を電気柵監視装置50へ送信する(ステップS402)。
表示要求を受信した電気柵監視装置50は、監視情報表示部538による制御によって、電気柵監視画面を通信部510からユーザ端末60へ送信する(ステップS403)。
電気柵監視録画面を受信したユーザ端末60は、電気柵監視画面を表示する(ステップS404)。
【0058】
以上説明したように、本実施形態に係る電気柵監視システム1000では、電圧センサ21が電気柵にかかる電圧を測定し、通信装置22が測定された電圧を示す電圧情報を電気柵監視装置50へ送信する。電気柵監視装置50は、電圧情報に基づく監視情報をユーザ端末60に表示したり、ユーザ端末60から入力される設定情報に基づき電圧センサ21又は通信装置22に関する処理を実行したりする。
【0059】
これにより、遠隔から電気柵10の稼働状況を確認できるようになる。このため、電気柵10の管理者は、電気柵10にかかる電圧を現地で手作業によって測定する必要がなくなり、このために現地へ見回りに行く必要もなくなる。また、遠隔から電圧センサ21や通信装置22に関する設定を変更できるようになる。このため、電気柵10の管理者は、電圧センサ21や通信装置22の設定を変更するために現地へ見回りに行く必要もなくなる。
【0060】
よって、本実施形態に係る電気柵監視システム1000は、電気柵の管理にかかる労力を低減することを可能とする。
【0061】
<4.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明した。続いて、本発明の実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本発明の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本発明の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本発明の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0062】
上述の実施形態では、電圧測定装置20がGPSセンサなどの位置測定装置を用いない例について説明したが、かかる例に限定されない。電圧測定装置20は、GPSセンサなどの位置測定装置を備えてもよい。この場合、電圧測定装置20は、位置測定装置によって測定された位置情報を電気柵監視装置50へ送信する。この位置情報を受信した電気柵監視装置50は、受信した位置情報に基づき、電圧センサ21が設けられた位置を登録する。これにより、電圧センサ21が設置された位置を登録することにかかるユーザの労力を低減することができる。
【0063】
上述の実施形態では、1つの管理対象範囲MAに対して1つの電圧測定装置20が設けられている例について説明したが、かかる例に限定されない。電圧測定装置20は、1つの管理対象範囲MAに対して、複数設けられてもよい。
【0064】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述した実施形態における電気柵監視システム1000の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0065】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0066】
10…電気柵、11…支柱、12…柵線、13…本体装置、14…ケーブル、15…支柱、20…電圧測定装置、21…電圧センサ、22…通信装置、23…ケーブル、30(30-1,30-2)…中継器、40…アクセスポイント、50…電気柵監視装置、60…ユーザ端末、70…位置情報登録画面、80…電気柵監視画面、510…通信部、520…記憶部、530…制御部、531…設定画面表示部、532…設定情報取得部、533…位置情報管理部、534…時間間隔制御部、535…電圧情報取得部、536…電圧変化判定部、537…通知部、538…監視情報表示部、1000…電気柵監視システム