IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カシオ計算機株式会社の特許一覧

特開2023-141538情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図11
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図12
  • 特開-情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141538
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20230928BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20230928BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20230928BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20230928BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230928BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F21/32
G06F3/04845
G06F3/01 570
G06F3/01 510
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047910
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 嘉明
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA64
5E555AA71
5E555BA29
5E555BB29
5E555BC01
5E555BE08
5E555CA42
5E555CB68
5E555CC05
5E555DA03
5E555DB20
5E555DB53
5E555DC05
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC35
5E555DC63
5E555EA05
5E555EA14
5E555EA22
5E555FA00
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】投影画像に基づく要求の実行者を識別して要求を受け付けることのできる情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、投影部による地面への投影範囲を含む撮影範囲の撮影画像を取得し、撮影画像から撮影範囲内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得し、骨格に係る特徴と記憶部に記憶された登録者の情報とを比較して被撮影者を特定し、特定された被撮影者の足元の特徴を撮影画像から取得して、足元の特徴に基づいて足元に係る足の位置を特定し、投影部による投影画像に対する足の位置に基づいて被撮影者による要求動作の内容を取得する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投影部による地面への投影範囲を含む撮影範囲の撮影画像を取得し、
前記撮影画像から前記撮影範囲内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得し、
前記骨格に係る特徴と記憶部に記憶された登録者の情報とを比較して、前記被撮影者を特定し、
特定された前記被撮影者の足元の特徴を前記撮影画像から取得して、当該足元の特徴に基づいて前記足元に係る足の位置を特定し、
前記投影部による投影画像に対する前記足の位置に基づいて前記被撮影者による要求動作の内容を取得する
制御部を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記足元の特徴が特定されている前記足の位置が前記投影範囲を含む予め定められた検出範囲外から当該検出範囲内に進入した場合に、前記投影部により前記足の位置に対してある位置関係の場所に第1画像を投影させる請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記足元の向きに応じて、前記第1画像の投影有無を決定する請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、特定された前記被撮影者ごとに前記第1画像の投影有無を決定する請求項2又は3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、特定された前記被撮影者に応じて前記第1画像の投影内容を決定する請求項2~4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、特定された前記被撮影者に応じて前記足の位置と前記第1画像の投影位置との距離を定める請求項2~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、複数の前記被撮影者を特定した場合に、前記第1画像の投影位置が重複しないように前記ある位置関係を調整する請求項2~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、他の前記被撮影者による前記要求動作を受付済かつ未実行な共通の要求内容に応じて前記第1画像を変更する請求項2~7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、受け付けた前記要求動作による要求内容に応じて、投影させる画像を前記第1画像から当該第1画像とは異なる第2画像に変更させる請求項2~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記要求動作を受け付けると前記投影部による前記第1画像の投影を中止させる請求項2~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記要求動作を受け付けると、当該要求動作の要求内容に応じた表示内容に前記投影部による投影内容を変更させる請求項1~10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記変更には、色の変更、模様の変更及び画像の変更のうち少なくともいずれかが含まれる請求項9又は11記載の情報処理装置。
【請求項13】
通信部を備え、
前記制御部は、前記要求動作の要求内容を当該要求動作に応じた処理を行う外部機器へ前記通信部により送信させる請求項1~12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記要求動作の要求内容を当該要求動作に応じた処理を行う外部機器へ送信し、当該外部機器から受付可能な要求内容に係る情報を受信し、受信した当該情報に応じた前記第1画像を前記投影部により投影させる請求項2~10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記被撮影者による要求動作を受付済かつ未実行な要求内容がある場合に、前記要求内容が処理されるまで、前記投影部により予め定められた第3画像の投影を行わせる請求項13又は14記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記第3画像には、広告、前記登録者への連絡情報、及び受け付けられている要求内容の処理に係る情報のうち少なくともいずれかが含まれる請求項15記載の情報処理装置。
【請求項17】
請求項1~16のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記投影範囲へ画像を投影する投影部と、
前記撮影範囲を撮影して前記撮影画像を生成する撮影部と、
を備える要求受付システム。
【請求項18】
投影部による地面への投影範囲を含む撮影範囲の撮影画像を取得する画像取得ステップ、
前記撮影画像から前記撮影範囲内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得する骨格情報取得ステップ、
前記骨格に係る特徴と記憶部に記憶された登録者の情報とを比較して、前記被撮影者を特定する被撮影者特定ステップ、
特定された前記被撮影者の足元の特徴を前記撮影画像から取得して、当該足元の特徴に基づいて前記足元に係る足の位置を特定する足位置特定ステップ、
前記投影部による投影画像に対する前記足の位置に基づいて前記被撮影者による要求動作の内容を取得する要求取得ステップ、
を含む要求受付方法。
【請求項19】
コンピュータを、
投影部による地面への投影範囲を含む撮影範囲の撮影画像を取得する画像取得手段、
前記撮影画像から前記撮影範囲内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得する骨格情報取得手段、
前記骨格に係る特徴と記憶部に記憶された登録者の情報とを比較して、前記被撮影者を特定する被撮影者特定手段、
特定された前記被撮影者の足元の特徴を前記撮影画像から取得して、当該足元の特徴に基づいて前記足元に係る足の位置を特定する足位置特定手段、
前記投影部による投影画像に対する前記足の位置に基づいて前記被撮影者による要求動作の内容を取得する要求取得手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
投影装置では、専用のスクリーンに限らず、壁面、机上、床面や立体の表面などの多様な面に画像を投影することができる。特許文献1では、タッチセンシティブなテーブル面に投影、又はマウスなどを用いて、投影した画像の特定箇所を選択する操作を検出して、投影内容に応じた入力を受け付ける技術がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-5402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような投影画像に対する要求の実行者を識別して受け付けることができないという課題があった。
【0005】
この発明の目的は、投影画像に基づく要求の実行者を識別して要求を受け付けることのできる情報処理装置、要求受付システム、要求受付方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、
投影部による地面への投影範囲を含む撮影範囲の撮影画像を取得し、
前記撮影画像から前記撮影範囲内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得し、
前記骨格に係る特徴と記憶部に記憶された登録者の情報とを比較して、前記被撮影者を特定し、
特定された前記被撮影者の足元の特徴を前記撮影画像から取得して、当該足元の特徴に基づいて前記足元に係る足の位置を特定し、
前記投影部による投影画像に対する前記足の位置に基づいて前記被撮影者による要求動作の内容を取得する
制御部を備える情報処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に従うと、投影画像に基づく要求の実行者を識別して要求を受け付けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の要求受付システムの構成を示す図である。
図2】要求受付システムの各機能構成を説明するブロック図である。
図3】投影及び撮影について説明する図である。
図4】エレベータ呼び出しに係る要求動作について説明する図である。
図5】呼び出しボタンの投影表示の他の例を示す図である。
図6】呼び出しボタンの投影表示の他の例を示す図である。
図7】行先受付制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図8】呼び出し要求の受付動作の変形例について説明する図である。
図9】呼び出し要求の受付動作の変形例について説明する図である。
図10】変形例1の行先受付制御処理を示すフローチャートである。
図11】壁面への投影動作の例を示す図である。
図12】壁面への投影動作の例を示す図である。
図13】変形例2の行先受付制御処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の要求受付システム100の構成を示す図である。
要求受付システム100は、処理装置1(情報処理装置)と、撮影装置3(撮影部)と、投影装置5(投影部)とを備える。撮影装置3及び投影装置5は、処理装置1に通信接続されている。処理装置1は、更にネットワークを介して外部機器であるエレベータの駆動制御装置200とつながっている。
【0010】
処理装置1は、投影装置5による投影位置及び内容の制御と、撮影装置3による人の検出、特定及び当該人による投影画像に基づく要求に係る動作の検出と、を行う。処理装置1は、例えば、通常のPC(Personal Computer;コンピュータ)であってもよい。
【0011】
図2は、要求受付システム100の各機能構成を説明するブロック図である。
処理装置1は、CPU11(Central Processing Unit)(制御部)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、通信部14と、操作受付部15などを備える。
【0012】
CPU11は、演算処理を行って処理装置1の全体動作を統括制御するプロセッサである。CPU11は、単一のプロセッサであってもよいし、複数のプロセッサが並列に動作又は独立に用途ごとなどに動作してもよい。
【0013】
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。RAM12は、特には限られないがDRAMである。
【0014】
記憶部13は、不揮発性のメモリであり、例えば、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などを有する。記憶部13は、プログラム131と、登録者情報132(登録者の情報)とを保持している。登録者情報132は、エレベータの利用者に係る登録者の情報であり、後述のように当該登録者の骨格情報が含まれる。
【0015】
通信部14は、外部機器や周辺機器との通信を所定の規格に基づいて制御する。通信部14は、例えば、LAN(Local Area Network)での通信に係るTCP/IPなどに基づく通信制御を行うネットワークカードを有する。また、通信部14は、例えば、USB(Universal Serial Bus)の接続端子を備え、周辺機器との間で1対1での通信を行う。
【0016】
操作受付部15は、ユーザによる入力操作を受け付けて、受け付けた操作内容を操作信号としてCPU11へ出力する。操作受付部15は、例えば、マウスなどのポインティングデバイス、キーボードなどを有する。なお、キーボードやポインティングデバイスは、通信部14を介して外部から操作信号を入力する周辺機器であってもよい。また、これらの代わりに操作受付部15はタッチパネルを有していてもよい。
【0017】
処理装置1は、その他デジタル表示画面を有する表示部などを有して、又は周辺機器として取り付けられていてもよい。
上記のうち、本実施形態のコンピュータとしての処理装置1の最低限の構成は、CPU11とRAM12と入出力部としての通信部14である。
【0018】
撮影装置3は、光学撮影を行って撮影画像を生成し、当該撮影画像を出力するデジタルカメラである。撮影装置3は、可視光帯によるカラー撮影が可能である。ここでは、撮影装置3は、エレベータホールの撮影を行う。
【0019】
撮影装置3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、通信部34と、操作受付部35と、表示部36と、撮影部37などを備える。
【0020】
CPU31は、演算処理を行って撮影装置3の動作を統括制御するプロセッサである。CPU31は、複数のプロセッサを有していてもよい。
RAM32は、CPU31に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0021】
記憶部33は、不揮発性のメモリであり、例えば、フラッシュメモリを有する。記憶部33は、生成した撮影画像データを記憶保持する。なお、撮影データをリアルタイムで外部へ出力する場合には、撮影装置3は、記憶部33に撮影画像データを記憶させずにRAM32から直接外部へ出力してもよい。このときでも処理装置1との通信接続が一時的に切断された場合などには、適宜な時間、記憶部33へデータを記憶させることとしてもよい。
【0022】
通信部34は、外部の電子機器との通信を所定の規格に従って制御する。通信部34は、ここでは少なくとも処理装置1との通信が可能であり、すなわち、少なくともLANによるTCP/IP通信又はUSBによるデータ送受信が可能であり、通信部34は、これらに応じたネットワークカード及び/又はUSB接続端子などを有する。
【0023】
操作受付部35は、ユーザからの入力操作を受け付けて、受け付けた操作内容を操作信号としてCPU31へ出力する。操作受付部35は、例えば、押しボタンスイッチ、ロッカスイッチ、スライドスイッチ、回転スイッチなどの各種スイッチの一部又は全部を有する。操作受付部35は、これらに加えてタッチパネルなどを有していてもよい。
【0024】
表示部36は、表示画面を有し、CPU31の制御に基づいて画像を表示させる。表示対象の画像には、各種メニュー、ステータス、撮影された画像や、撮影前のプレビューなどが含まれ得る。表示画面は、例えば、液晶画面(LCD)である。
【0025】
撮影部37は、例えば、複数の位置から撮影動作を行い、撮影データを出力する。撮影部37は、レンズやミラーなどの光学系と、光学系を介して入射した光を二次元配列された感光素子で検出する検出部と、当該検出部から検出光量のデータを必要に応じて増幅して電気信号に変換して順番に出力するデータ出力部などを有する。光学系は、上記のように可視光帯の光を低減衰低収差で感光素子に伝える。感光素子は、例えば、RGBの各波長の光を検出するCCD素子やCMOS素子である。データ出力部は、各波長帯の光の入射光量に応じた電荷を電圧信号などに変換して各波長の輝度データとして出力する。撮影部37は、例えば、動画を撮影するが、そのフレームレートは必ずしも通常の動画ほど高くなくてもよい。あるいは、静止画を連続的(毎秒数コマなど)に撮影してもよい。複数の撮影位置からの画像(ステレオ画像)の視差などに応じて被撮影者の各位置が立体的に特定される。あるいは、これに加えて又は代えて、撮影部37は、赤外線の出射部を有し、当該赤外線が反射して戻るまでの時間を取得することで、被撮影者の立体構造を特定する深度カメラを含んでもよい。
【0026】
投影装置5は、光を出射して投影面に出射光を投射し、投影画像を表示させる。投影装置5は、CPU51と、RAM52と、記憶部53と、通信部54と、操作受付部55と、表示部56と、投影部57などを備える。
【0027】
CPU51は、演算処理を行い、投影装置5の動作を統括制御するプロセッサである。CPU51は、複数のプロセッサを有していてもよい。CPU51は、入力された画像データを必要に応じてデコードして後述の表示素子の駆動用データを得る。
RAM52は、CPU51に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。一時データには、投影対象の画像データが含まれる。
記憶部53は、不揮発性のメモリを有し、制御プログラムや設定データなどを記憶する。設定データには、例えば、出射光量の設定などが含まれる。
【0028】
通信部54は、外部の電子機器との通信を所定の規格に従って制御する。通信部54は、ここでは少なくとも処理装置1との通信が可能であり、すなわち、LANによるTCP/IP通信又はUSBによるデータ送受信が可能である。通信部54は、これらに応じたネットワークカード及び/又はUSB接続端子などを有する。
【0029】
操作受付部55は、ユーザからの入力操作を受け付けて、受け付けた操作内容を操作信号としてCPU51へ出力する。操作受付部55は、例えば、押しボタンスイッチ、ロッカスイッチ、スライドスイッチ、回転スイッチなどの各種スイッチの一部又は全部を有する。操作受付部55は、これらに加えてタッチパネルなどを有していてもよい。
【0030】
表示部56は、表示画面を有し、CPU51の制御に基づく表示を行う。表示部56は、例えば、各種メニューやステータスの表示が可能である。表示画面は、例えば、液晶画面(LCD)である。また、表示部56は、報知動作に用いられるLEDランプなどを有していてもよい。
【0031】
投影部57は、投影画像に係る光を出射する。投影部57は、発光部と、光学系と、表示素子などを有する。発光部は、RGB各色の光を発光する。発光部は、例えば、赤色発光LEDと、青色発光LD(レーザダイオード)と、青色光を受けて緑色の光を発する蛍光体とを有する。光学系は、レンズ、ミラー、ダイクロイックフィルタやプリズムなどを有し、これらの光を適宜な経路で合波し、同一方向へ進む平行光にそろえる。表示素子は、空間的光変調素子(SOM:Spatial Optical Modulator)であり、例えば、デジタルマイクロミラー素子(DMD)である。DMDは、アレイ状に配列された複数の微小ミラーの各傾斜角度を個々に高速で切り替えて、各画素単位で、かつ各画像フレーム単位で出射方向への光反射の有無を定めることで所望の光像を形成する。
なお、本実施形態の要求受付システム100では、撮影装置3及び投影装置5がそれぞれ1台に限られず、複数台含まれていてもよい。
【0032】
次に、本実施形態の要求受付システム100による要求受付処理について説明する。
要求受付システム100では、投影装置5により地面、ここではエレベータホールの床面に要求受付メニューを投影し、登録されたユーザ(登録者)が要求内容に応じた画像の投影範囲を足で踏んで、これを撮影装置3の撮影画像から処理装置1が検出することで、エレベータの呼び出し要求を受け付ける。受け付けられた呼び出し要求(要求動作)の内容は、処理装置1から通信部14を介してエレベータの駆動制御装置200へ送信されて、エレベータの動作制御(要求動作に応じた処理を行う制御)に用いられる。
【0033】
図3は、投影及び撮影について説明する図である。
図3(a)に示すように、投影装置5による投影が可能な範囲(投影範囲A5)は、エレベータの扉T前の地面(床面)に定められている。このとき、投影画像が扉Tの方を向いたエレベータの利用者の陰とならないように、投影装置5は、当該扉Tの側から主に投影が可能な場所に位置する。ここでは一台の投影装置5が示されているが、複数台の投影装置5が扉Tの左右に位置して、扉Tを挟んで反対側からこの扉Tに接近するエレベータの利用者に対して画像の投影が可能とされてもよい。また、ここではエレベータホールの床面のみに画像を投影するものとしているが、扉Tの脇の壁面にも画像を投影する場合には、当該扉に向かった方向から画像を投影可能な投影装置5があってもよい。
【0034】
撮影装置3による撮影範囲A3は、投影装置5による投影範囲A5よりも広く定められる。撮影装置3は、投影装置5による床面への投影画像を踏む利用者の足元を撮影可能に、少なくとも扉Tの側上方から撮影を行うものを含む。また、撮影装置3は、投影範囲A5の外縁付近に位置するエレベータ利用者の全身の体の構造(一例として骨格)を撮影可能に撮影範囲が定められる。
【0035】
上述のように、エレベータの利用者に関する登録者情報132が予め処理装置1に記憶保持されており、登録者の特定は、撮影画像から登録者の体の構造(骨格)の特徴を取得して、取得結果を登録者情報132に含まれる骨格情報と比較、照合することでなされる。図3(b)に黒点で模式的に示すように、骨格情報は、例えば、人の撮影画像から主だった関節の位置(足首、膝、腰、肩、肘、手首、首など)、体軸、及び頭部の特徴的な位置(顎、頭頂、目、耳、鼻、口など)の位置関係に係る情報を含み、これらにより身長、肩幅、頭のサイズや顔の造形、手足の長さやバランスなどが特定され得る。このように骨格情報に基づいて登録者を特定したうえで、特定された利用者個人に対してエレベータの呼び出し要求に係る画像を当該利用者の歩行方向前方に投影する。骨格情報の取得には、モーションキャプチャに係る技術などで従来知られている手法が用いられればよい。なお、取得する点の数及び位置は、上記の例に限られるものではなく、登録者の識別が可能であり、処理負荷が過大にならず、かつ撮影画像中からほぼ確実に特定可能な範囲で、増減、変更されてもよい。
【0036】
登録者情報132に含まれる体の構造、ここでは骨格の特徴は、上記と同一の手順により予め取得されていてよく、要求受付システム100とは異なる撮影装置及び情報処理装置により取得されたデータが処理装置1に送られて保持されるのであってもよい。骨格情報は短期的には変化しないので、年単位などで保持されてもよいが、一方で、受付などで一時的に来訪者の骨格情報を取得する場合には、一日単位などの短い有効期間を定めて登録、保持されてもよい。登録者情報132に含まれる体の構造の特徴は、骨格に限られない。例えば、人の撮影画像から得られる体全体や体の一部の特徴である形状情報として、頭囲、胸囲、胴囲、腰囲や、腕回り、膝上外周、太もも回りなどのサイズが登録者情報132に含まれていてもよい。
【0037】
図4は、エレベータ呼び出しに係る要求動作について説明する図である。
図4(a)に示すように、歩行者がエレベータの扉Tに近づいてきて撮影装置3の撮影範囲(ここでは撮影範囲と予め定められた検出範囲とを等しいものとして説明する)外から内側へ進入すると、処理装置1が歩行者(被撮影者)を検出して登録者情報132と比較照合する。そして、被撮影者が登録者H1として特定されると、当該登録者H1の歩行方向前方の床面(足元が特定された足(特に足裏)の位置に対してある位置関係の場所)にエレベータの呼び出しボタン画像Ic(第1画像)を投影装置5により投影させる。ここでは、呼び出しボタン画像Icでは、上へ向かうボタンと下へ向かうボタンとが横並びで表示されている。すなわち、投影装置5は、広い投影範囲のうち必要な範囲にのみ実際に画像を投影させる。なお、投影画像の内容は予め定められており、これが被撮影者に対して適切に矩形で示されるように投影角度に応じて適宜射影変換などがなされて投影されればよい。また、撮影範囲が狭すぎると、エレベータ待ちの人数が多い場合に、後から来た人に対して呼び出しボタン画像Icの投影表示をするスペースがなくなりやすいので、扉Tからやや離れた位置で表示させるのがより好ましい。被撮影者数が多くなるにつれて呼び出しボタン画像Icの投影表示位置を扉Tから離していってもよい。
【0038】
登録者H1として特定された歩行者は、撮影画像により更に足元Hfの特徴情報が特定されて、以降当該足元Hfの検出のみで移動が追尾されることで、骨格検出を繰り返すことによる負荷の増大を抑える。足元Hfの範囲としては、特に限られないが、例えば、足首より下、足首から若干(数~十センチメートル程度)上方より下、又は履物のみ(履物にブーツなどを含んでもよいが、ロングブーツの場合には上部を省いてもよい)とすることができる。足元Hfの特徴情報としては、例えば、靴(履物)の色、デザイン、形状(用途に応じたものや種別によるものなど(例えば、靴紐の有無、種類や結び方、底の厚さなど)の他、甲の高さや幅の傾向(曲面パターン)などに依存して同一製品であっても変化するものを含む)、サイズなどであり、また、靴下、衣類や脚部の色、模様や形状なども含まれ得る。したがって、同一種類の靴を履いている人が複数被撮影者に含まれていても、一度骨格情報により登録者が特定された後、この足元Hfが追尾されて呼び出し要求などを行うまでの間に他の登録者と混同が生じる可能性は十分に低い。この足元Hfの特徴情報は、履物を途中で交換することがあるような場合には骨格情報により登録者が特定されるごとに毎回取得されるのがよく、履き替えがないような場合には、短時間、例えば、1日単位で保持されてもよい。なお、衣類の種類によっては、履物が常に撮影可能とは限らないが、呼び出しボタン画像Icを踏む際には登録者H1も自身の足位置を見て認識する必要があり、概ね足元Hfの少なくとも一部(先端付近)が露出される。したがって、この場合には、足元が見えない場合と見える場合とを両方認識可能とされ、足元の特定は、足先などが露出されたタイミングで行われればよい。
【0039】
図4(b)に示すように、登録者H1がいずれかのボタン画像の範囲(ここでは上向き)を踏んだこと(撮影画像において、投影画像に対する足の位置が重複して接触した場合)を撮影装置3の撮影画像から処理装置1が検出すると、処理装置1は、踏まれた範囲に応じた内容(要求内容)での(すなわち上へ行く)エレベータの呼び出し要求(要求動作)があったものとして(要求の内容を取得して)駆動制御装置200へ呼び出し要求の内容を示す信号を出力する。また、処理装置1は、呼び出しボタン画像Icの投影が中止されて、代わりに上行きの呼び出し要求があった旨を示す画像Ica(要求内容に応じた表示内容、第1画像とは異なる第2画像。ここでは、例えば、上向きボタン画像の背景色が変更される。あるいは、上向きボタン自体の色が変更されてもよいし、全く異なる受付画像や模様などであってもよい)に投影装置5による投影画像を変更させる。駆動制御装置200は、処理装置1からの信号を受けてエレベータの動作を制御し、また、扉Tの脇に位置する呼び出し表示ランプLを点灯させる。なお、床面に表示された呼び出し要求の受付後に投影される画像Icaは、ある時間の経過後に消去(投影が中止)されてもよい。あるいは、そもそも画像Icaを投影させずに単純に呼び出しボタン画像Icを消去するだけであってもよい。この場合でも、表示ランプLの点灯により呼び出し要求が実行されたことは登録者H1により認識可能である。また、表示ランプLの点灯に加えて予め定められた呼び出し受付音が出力されてもよい。
【0040】
一方で、ここでは、検出された歩行者が登録者ではない場合には、エレベータの呼び出しボタン画像が投影されない。すなわち、被撮影者ごとに呼び出しボタン画像Icの表示有無を決定することで、許可のない者が勝手にエレベータを利用して他の階、例えば、エントランスフロア以外の階へ移動するのを止めることができる。なお、投影装置の故障や足踏みが困難な者(車いす使用者など)などを考慮して、エレベータ脇に通常の呼び出しボタンが付いていてもよく、これらも撮影装置3の撮影画像に基づいて特定された登録者の呼び出し要求のみを受け付け可能としてもよい。あるいは、安全(セキュリティ)上の理由ではなく、単に衛生上指や手の利用を抑制するための足踏み動作であれば、壁面の押しボタンスイッチは任意に操作されてもよい。
【0041】
また、登録者H1が単にエレベータホールを横切るだけであって、足(足元)の向きがエレベータの扉Tの方向へ向かない場合には、呼び出しボタン画像Ic1を投影、表示させない(投影有無を決定する)こととしてもよい。登録者H1が撮影範囲内に進入した時点では、扉Tの方へ足が向いていなかった場合でも、その後扉Tの向きへ方向を変えた場合には、その時点で呼び出しボタン画像Ic1を投影、表示させてもよい。
【0042】
図5は、呼び出しボタンの投影表示の他の例を示す図である。
図5(a)に示すように、複数の歩行者(登録者H1)が互いに近い位置で扉Tに接近してきた場合、それぞれに対して呼び出しボタン画像Ic1a、Ic1bが表示される。このとき、上記の呼び出しボタン画像Icと同一の位置関係で一律に歩行者に対して前方に呼び出しボタン画像Ic1a、Ic1bが表示されると、投影画像範囲が重なる場合があり得る。このような場合には、互いに重なり合わず(重複せず)、かついずれかの呼び出しボタンの画像を踏む際に差し支えない範囲で呼び出しボタン画像Ic1a、Ic1bの位置をずらす(間隔を広げる)ように追尾されている足元Hfに係る足の位置に対する投影位置を調整することとしてもよい。また、これらの画像の投影位置は、歩行者の移動速度や歩幅(身長)などに応じて足の位置から各々適切な距離da、dbとされてもよい。すなわち、身長の高い人や移動速度の速い人に対しては、歩行者からやや離れた前方に画像を投影させ、身長の低い人やゆっくり歩いている人に対しては、歩行者の近い前方に画像を投影させてもよい。
また、同時にエレベータホールに進入する人だけではなく、既にエレベータホールに多くの人が待機している場合などには、投影画像が待機している人と重ならないように、通常よりも扉Tから離れた位置、通常とは異なる向きやサイズなどで投影画像の投影を行ってもよい。
【0043】
また、図5(b)に示すように、既にエレベータホールでエレベータの呼び出し要求を行って待機している人(他の被撮影者)がいる場合、新たな登録者H1に対しては、当該他の被撮影者により呼び出し済みかつ呼び出した方向へのエレベータが到着していない(要求動作を受付済かつ未実行な共通の要求)の方向の呼び出しボタンの画像が省略された呼び出しボタン画像Ic2(第1画像)に変更表示されてもよい。ここでは、既に上方向への呼び出しがなされているので、下方向への呼び出しボタンのみが表示された呼び出しボタン画像Ic2が表示される。この登録者H1も上方向に向かう場合には、例えば、登録者H1が投影されている呼び出しボタン画像Ic2を踏まずにその横を通過したり、呼び出しボタン画像Ic2の手前である時間以上立ち止まったりすることで、その撮影画像に基づいてCPU11に追加の呼び出しが不要と判断させて呼び出しボタン画像Ic2を消去させるなどとしてもよい。このとき、要求動作の受付有無に係る情報管理は、処理装置1では行わず、随時エレベータの駆動制御装置200から受信して用いればよい。このような情報は駆動制御装置200で一元管理されることで不一致などが避けられる。
【0044】
図6は、呼び出しボタンの投影表示の他の例を示す図である。
図6(a)に示すように、投影される呼び出しボタン画像Ic3は、上下向きの移動方向を示すだけではなく、行き先階も併せて指定可能とされてもよい。これにより、エレベータに乗った後に改めて行先ボタンを選択操作する必要がない。この場合、既に先行して他の登録者により選択されている行先(ここでは、4、5階。なお、既に登録者H1と同フロアで同方向への呼び出しがなされている場合(エレベータが同フロアで停止する場合)には、他のフロアで受け付けられた行先のフロアも含んでよい)が分かるようにこれらが未選択の行先とは異なる背景色で示されている。呼び出し要求を行う登録者H1が選択済みのフロアとは異なるフロアへ移動したい場合には、当該登録者H1が所望の行先階の表示部分を踏めばよい。
【0045】
なお、登録者H1が6階に移動したい場合、手前の1、3階などの表示部分を跨ぐ必要はなく、これらを踏みながら最終的に6階の表示部分を踏むことで、処理装置1は、6階のみを選択したものと判別可能であってもよい。すなわち、複数のフロアの表示部分を続けて踏んだ場合には、処理装置1は、最後に踏んだフロアのみを選択したものとみなしてもよい。この場合には、例えば、処理装置1は、直近であるフロアの表示部分が踏まれてからある基準時間(例えば1秒)経過するまでの間に他のフロアの表示部分が踏まれた場合に、先に踏まれた表示部分のフロアは選択されていないものと判断する。また、所望のフロアの表示部分を踏んだ状態で基準時間以上維持されることで、当該フロアが行先として選択されたものと判断してもよい。
【0046】
一方、図6(b)に示すように、この場合にも登録者H1が選択可能な行先フロアのみが呼び出しボタン画像Ic3aとして示されてもよい。ここでは、1、3階のみが表示されている。すなわち、この登録者H1(例えば、2階でエレベータに乗ろうとしている)が地下や4階以上に行く権限がない場合には、これらのフロアが行先として表示されない。このように不要な階の表示がなされないことで、登録者H1も踏み間違いが抑制され、また、投影画像サイズもコンパクトになって踏みやすくなる。
【0047】
図7は、処理装置1で実行される行先受付制御処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。本実施形態の要求受付方法を含むこの行先受付制御処理は、エレベータの動作開始時にエレベ―タに連動して自動で、又は管理者などにより手動で開始され、当該エレベータの動作中には継続的に行われるものである。
【0048】
CPU11は、エレベータの駆動制御装置から動作状況(行き先受付情報)を取得する(ステップS101)。CPU11は、撮影装置3から撮影画像のデータを取得して人を検出し、検出した人の足元情報を取得する(ステップS102;画像取得ステップ、画像取得手段)。
【0049】
CPU11は、前回の撮影画像で特定されていた人と同一の足元であるとみなせる特定者が今回の撮影画像に含まれているか否かを判別する(ステップS103)。特定者が含まれていないと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、CPU11の処理は、ステップS111へ移行する。
【0050】
今回の撮影画像に特定者が含まれていると判別された場合には(ステップS103で“YES”)、CPU11は、足が踏んでいる位置を特定し、この位置と投影画像との位置関係を特定する(ステップS104;足位置特定ステップ、足位置特定手段)。なお、足が地面から浮いている場合には、呼び出し要求を行っている足の状態ではないものとして投影画像との位置関係の特定を行わなくてもよい。
【0051】
CPU11は、足の位置が投影画像におけるいずれかの呼び出し要求の受付範囲、すなわち、行き先ボタン画像の範囲と重複しているか否かを判別する(ステップS105)。なお、ここでいう重複は、完全に足裏全体(履物を利用している場合には履物の裏面)が行き先受付画像の範囲と重複している場合に限られなくてもよい。全体のうちのある基準以上の割合で判断してもよいし、重心位置、つま先位置や、つま先からある距離の位置など、足裏の範囲を代表する点を定めて当該点が行き先ボタン画像の範囲と重複しているか否かを判断してもよい。このとき、適切かつ容易に判断を行うために、CPU11は、撮影画像を適宜射影変換して、真上から投影画像と足裏位置(被撮影者及びその保有物などの足裏以外の部分は消去されてよい)とを見た画像を得るとよい。
【0052】
足の位置が呼び出し要求の受付範囲と重複していると判別された場合には(ステップS105で“YES”)、CPU11は、当該受付範囲(行き先ボタン画像)と対応付けられた要求の内容を取得して、外部機器(エレベータの駆動制御装置200)へ出力する(ステップS106;要求取得ステップ、要求取得手段)。なお、上記のように、足で行き先ボタン画像を踏んだ直後ではなく、踏んだ状態である基準時間以上維持された場合に呼び出し要求を受け付ける場合には、CPU11は、踏んだ状態の検出後直ちに外部機器へ受け付けた要求の内容を出力するのではなく、踏んだ人を特定する情報と踏んだ行き先ボタン画像とを対応付けて記憶しておき、連続して基準回数以上この組み合わせが続いたと判別された場合に呼び出し要求を受け付けたと判断すればよい。
【0053】
CPU11は、呼び出し要求を受け付けたものとして投影装置5による投影画像を変更させる制御信号を投影装置5へ出力する(ステップS107)。なお、要求の受け付けをCPU11が独自に判断して投影内容を変更させるのではなく、要求の内容を受け付けた外部機器から更新された動作状況が取得されてから投影内容を変更させるのであってもよい。それから、CPU11の処理は、ステップS111へ移行する。
【0054】
ステップS105の判別処理で、足の位置が呼び出し要求の受付範囲と重複していない(浮いている場合を含む)と判別された場合には(ステップS105で“NO”)、CPU11は、ステップS101で取得したエレベータの駆動制御装置200の動作状況が前回から変化しているか否かを判別する(ステップS108)。動作状況が変化していると判別された場合には(ステップS108で“YES”)、CPU11の処理は、ステップS107へ移行する。動作状況が変化していないと判別された場合には(ステップS108で“NO”)、CPU11の処理は、ステップS111へ移行する。
【0055】
ステップS111の処理へ移行すると、CPU11は、特定されていない者であって、扉Tに足が向いている者(すなわち、エレベータの利用を意図していると推測される者。単にエレベータ利用者と記載)が撮影画像に含まれているか否かを判別する(ステップS111)。特定されていないエレベータ利用者が撮影画像に含まれていないと判別された場合には(ステップS111で“NO”)、CPU11の処理は、ステップS101に戻る。
【0056】
特定されていないエレベータ利用者(被撮影者)が撮影画像に含まれていると判別された場合には(ステップS111で“YES”)、CPU11は、この被撮影者の骨格の特徴点を抽出する(ステップS112;骨格情報取得ステップ、骨格情報取得手段)。CPU11は、登録者情報132を参照して、得られた骨格の特徴点と合致する登録者を検索し、被撮影者が登録されているものであれば登録者を特定し、登録されていなければ、非登録者として特定する(ステップS113;被撮影者特定ステップ、被撮影者特定手段)。CPU11は、取得されている被撮影者の足元情報を登録者の識別情報と対応付けて記憶させる(ステップS114)。
【0057】
CPU11は、特定された被撮影者が登録者であったか否かを判別する(ステップS115)。登録者であると判別された場合には(ステップS115で“YES”)、CPU11は、登録者に対応する画像を投影装置5によって地面に表示させる(ステップS116)。それから、CPU11の処理は、ステップS101に戻る。登録者ではないと判別された場合には(ステップS115で“NO”),CPU11の処理は、ステップS101戻る。
【0058】
図8及び図9は、呼び出し要求の受付動作の変形例について説明する図である。
図8(a)に示すように、呼び出しボタン画像Ic3は、登録者H1に対して個別に表示されるので、他の者H2がこの呼び出しボタン画像Ic3を踏んでも、CPU11は呼び出し要求の受付とは判断せず、エレベータの駆動制御装置200にも制御信号が送信されない。
【0059】
しかしながら、一部の者、例えば、脚の不自由な者(高齢者を含んでよい)や、大きな荷物を保持していて(台車やベビーカーなどを押している場合を含んでもよい)前方床面の視認が難しい者などに呼び出しボタン画像を踏むことを強いるのは適切ではない場合がある。このような場合には、図8(b)に示すように、他の者(他の特定された被撮影者)が代わりに呼び出しボタン画像Ic3を踏んでも呼び出し要求として判断する(代理動作を受付可能とする)こととしてもよい。このときの他の者H2は、登録者に限定されてもよく、更に登録者H1と同一条件(同一の所属など)の登録者に限定されてもよい。あるいは、登録者が撮影画像内に含まれていない場合にのみ、非登録者であっても代理で呼び出しボタン画像Ic3を踏むことを許容してもよい。
【0060】
このような代理動作の受け入れを認める登録者については、予め登録者情報132(代理動作を依頼することが可能か否かの情報)に含まれて保持されていてもよく、これに加えて又は代えて、撮影画像から歩行状態や携行物に基づいて毎回CPU11が判断してもよい。代理動作の受け入れを認める場合には、当該登録者の前方に表示される呼び出しボタン画像Ic3には、代理動作の受け入れを認めることを表す標識Ic3b(依頼表示、追加表示)などが併せて表示されてもよい。
【0061】
あるいは、図9(a)に示すように、脚の不自由な登録者H1の直近に代理動作を依頼するための投影画像(上記標識Ic3b)を表示させ、当該標識Ic3bを踏んだ場合には、他の者H2による呼び出しボタン画像Ic3を用いた代理動作を認めることとしてもよい。呼び出しボタン画像Ic3のように、選択肢の数が多い場合に、対象者の細かい横移動などを抑制することができる。
【0062】
また、図9(b)に示すように、脚の不自由な登録者H1から代理動作が依頼される他の者H2の前に、別途代理動作のための呼び出しボタン画像Ic4が投影されてもよい。この呼び出しボタン画像Ic4には、代理動作である旨を示す標識Ic4a(引受表示、追加表示)が併せて投影されていてもよい。他の者H2が複数人いる場合には、代理動作の資格がある登録者全ての前に呼び出しボタン画像Ic4が投影されてもよいし、優先度の高い者の前に選択的に呼び出しボタン画像Ic4が投影されてもよい。あるいは、複数の他の者H2からの距離が略等しい位置に共通の呼び出しボタン画像Ic4が投影されてもよい。また、代理動作を引き受けるための標識Ic4aのみが他の者H2の前にそれぞれ表示され、これを踏んで(引受表示を選択する動作を行って)動作を引き受けたと判別された他の者H2の前に改めて呼び出しボタン画像Ic4が表示されてもよい。あるいは、標識Ic4aが元の呼び出しボタン画像Ic3と併せて投影され、この標識Ic4aを踏んだ者が呼び出しボタン画像Ic3に基づいて代行動作を行う権限を得るものとしてもよい。これらのように代理動作を登録者が引き受けた場合には、当該代理動作に対する報酬として、特典、例えば、呼び出しボタン画像Ic4により呼び出されるエレベータが設置されているビル内にある社員食堂や、このビルの内外にある提携店舗などの割引ポイントなどが付与されてもよい。
【0063】
なお、代理動作の依頼後であっても、依頼した本人(登録者H1)が呼び出し要求の動作を行ってもよく、代理動作がなされた後は、当該代理動作を行った者による変更の動作のみを受け付けることとしてもよい。また、呼び出しボタン画像Ic4が表示された場合に、元の呼び出しボタン画像Ic3が消去されてもよい。
【0064】
図10は、変形例1の行先受付制御処理を示すフローチャートである。
この変形例1の行先受付制御処理は、図7に示した行先受付制御処理のステップS106の処理がステップS106a、S106bに分割され、ステップS108の処理がステップS108aの処理に置き換えられ、また、ステップS109、S110の処理が追加されている。その他の処理内容は同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0065】
ステップS105の判別処理で“YES”と判断されると、CPU11は、重複した要求の受付範囲に対応する要求の内容を取得する(ステップS106a)。CPU11は、要求の内容が代理動作の依頼に係るものであるか否かを判別する(ステップS109)。代理動作の依頼に係るものであると判別された場合には(ステップS109で“YES”)、CPU11は、代理者の設定を行う(ステップS110)。代理者は、上記のように被撮影者内で特定されている登録者であり、その全員であってもよいし、優先順や追加条件に従って更に絞り込んだ一人または複数人であってもよい。それから、CPU11の処理は、ステップS108aへ移行する。
【0066】
代理動作の依頼に係る要求の内容ではないと判別された場合には(ステップS109で“NO”)、CPU11は、要求の内容(すなわち、呼び出し要求の内容)をエレベータの駆動制御装置200へ送信する(ステップS106b)。それから、CPU11の処理は、ステップS108aへ移行する。
【0067】
ステップS105の判別処理で“NO”と判断されると、CPU11の処理は、ステップS108aの処理へ移行する。
【0068】
ステップS105、S106b、S110の処理から、ステップS108aの処理へ移行すると、CPU11は、投影に係る状況が変化したか否かを判別する(ステップS108a)。この場合の投影に係る状況とは、S101で取得したエレベータの動作状況に加えて、代理設定の追加、呼び出し要求の受付による投影内容の変更、受付からある時間の経過に伴う投影内容の消去などを含む。状況が変化したと判別された場合には(ステップS108aで“YES”)、CPU11の処理は、ステップS107へ移行する。状況が変化していないと判別された場合には(ステップS108aで“NO”)、CPU11の処理は、ステップS111へ移行する。
【0069】
図11及び図12は、壁面への投影動作の例を示す図である。
図11に示すように、エレベータホールの撮影範囲内に基準(予め定められた人数)以上(1人以上であってもよい)の人数が検出された場合には、呼び出し(要求動作)に応じてエレベータが到着する(要求内容が処理される)などで、撮影範囲内の人がいなくなるまで壁面に登録者(特に要求動作を実行した人やその所属グループなどに対象を限定してもよい)への連絡情報や広告などの画像Ic5(予め定められた第3画像)を投影させてもよい。また、被撮影者に登録者以外が含まれるか否かに応じて連絡事項と広告のいずれを表示するかを切り替えてもよい。また、登録者以外が同伴する登録者の所属などに応じて当該所属のイメージ広告などが投影されてもよい。
【0070】
また、壁面には、エレベータが現在どのフロアにいるかの情報などをリアルタイムで投影させてもよいし、エレベータが到着した際に、車いす使用者、ベビーカー利用者や高齢者などに当該エレベータを優先利用させる場合、例えば、利用可能人数に比して利用見込み数が多い場合などには、その旨を示す表示(受け付けられている要求内容の処理に係る情報)を投影させてもよい。優先利用に係る表示は、壁面に行われるだけではなく、扉Tが開く前に扉T自体に投影されてもよい。また、優先利用者の前の地面(床面)にも利用を促す投影が併せてなされてもよい。
【0071】
また、図12に示すように、広告を切り替える要求を受け付け可能としてもよい。広告投影範囲の手前の地面(床面)に受付ボタン画像Ic6として標識「Back」、「Next」を投影し、被撮影者がこれらを踏む動作を検出することで、投影の順番が定められている複数の広告の中で投影対象を前後の順番のものに変化させることができる。さらに、商業ビルなどで広告対象が同ビルのテナントである場合には、当該テナントの入居階へ向かうエレベータの呼び出し要求をするための呼び出しボタン画像を含む受付ボタン画像Ic6が投影されてもよい。この呼び出し要求を受け付けた場合、上下どちらの何階へ向かうエレベータを呼び出したのかをより明確にするために、受け付けた要求の内容(ここでは上向き8F)を示す投影画像Ic7を更に投影させることとしてもよい。この要求は、上記登録者情報132への登録の有無とは関係なく任意の被撮影者の動作により受付可能であってよい。
【0072】
図13は、変形例2の行先受付制御処理のフローチャートである。
この変形例2の行先受付制御処理は、上記図12の表示制御を加えたものであり、図10に示した変形例1の行先受付制御処理にステップS120~S125の処理が追加されている。その他の処理は同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0073】
ステップS109の判別処理で“NO”と判断されると、CPU11は、要求の内容が壁面の表示変更に係るものであるか否かを判別する(ステップS120)。壁面の表示変更に係る要求であると判別された場合には(ステップS120で“YES”)、CPU11の処理は、ステップS107へ移行する。壁面の表示変更に係る要求ではないと判別された場合には(ステップS120で“NO”)、CPU11の処理は、ステップS106bへ移行する。
【0074】
ステップS111で“NO”と判断された場合、ステップS115で“NO”と判断された場合、及びステップS116の処理の後、CPU11の処理は、ステップS121へ移行する。CPU11は、壁面への画像の投影中であるか否かを判別する(ステップS121)。壁面への画像の投影中であると判別された場合には(ステップS121で“NO”)、CPU11は、直近の撮影画像中に被撮影者が含まれているか否かを判別する(ステップS122)。被撮影者が含まれていると判別された場合には(ステップS122で“YES”)、CPU11の処理は、ステップS101へ戻る。
【0075】
撮影画像中に被撮影者が含まれていないと判別された場合には(ステップS122で“NO”)、CPU11は、投影装置5による壁面への投影及び当該壁面への投影画像の前の地面への投影を中止させる(ステップS123)。それから、CPU11の処理は、ステップS101へ戻る。
【0076】
ステップS121の判別処理で、壁面への画像の投影中ではないと判別された場合には(ステップS121で“NO”)、CPU11は、直近の撮影画像中における被撮影者は基準以上の人数であるか否かを判別する(ステップS124)。CPU11は、基準以上の人数であると判別された場合には(ステップS124で“YES”)、CPU11は、壁面及び壁面前の床面への画像の投影を開始させる(ステップS125)。CPU11は、上記のように被撮影者中に登録者がいるか否かや、エレベータの到着前又は到着時などによって、投影画像の種別(連絡事項、広告、優先利用者の案内など)を選択してもよい。それから、CPU11の処理は、ステップS101に戻る。被撮影者数が基準以上ではないと判別された場合には(ステップS124で“NO”)、CPU11の処理は、ステップS101へ戻る。
【0077】
以上のように、本実施形態の処理装置1は、CPU11を備える。CPU11は、投影装置5による地面への投影範囲A5を含む撮影範囲A3の撮影画像を取得し、この撮影画像から撮影範囲A3内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得し、骨格に係る特徴と記憶部13に記憶された登録者情報132とを比較して被撮影者を特定し、特定された被撮影者の足元の特徴を撮影画像から取得して、当該足元Hfの特徴に基づいて足元に係る足の位置を特定し、投影装置5による投影画像に対する足の位置に基づいて被撮影者による要求動作の内容を取得する。
この処理装置1によれば、骨格情報により登録者を適切に識別したうえで、当該登録者に対する投影画像に応じたこの登録者の足の要求動作を検出し、その要求の内容を特定することができる。したがって、直接的な表示装置や操作デバイスを用いずに、操作者を特定しながらその操作内容を取得することができる。また、これにより、操作者の動作履歴の蓄積や管理、認証、操作者に応じたカスタマイズなど、操作者に応じた柔軟で多様な処理が可能となる。また、このような操作者ごとの足による要求動作を可能とすることで、不特定の人々が共通で操作ボタンに接触する必要がなくなり、衛生上の安心感や感染症の感染抑制対策が向上する。また、被撮影者の特定にのみ骨格情報を用い、その後の追尾には、実際に要求動作を行う足元の撮影部分のみを用いることで、画像処理の負担を低減することができる。
【0078】
また、CPU11は、足元の特徴が特定されている登録者の足の位置が投影範囲A5を含む予め定められた検出範囲外から当該検出範囲内に進入した場合に、投影装置5により足の位置に対してある位置関係の場所に呼び出しボタン画像などの第1画像を投影させる。これにより、登録者が必要以上に移動せずに容易に呼び出しの動作要求を行うことが可能になる。特に、ユーザの検出範囲への進入位置に応じて投影位置が変化するので、壁面に固定された操作ボタンの位置まで移動する必要がない。
【0079】
また、CPU11は、足元の向きに応じて、第1画像の投影有無を決定してもよい。すなわち、検出範囲内であっても、動作要求を意図しない進入があり得る場合に、動作要求をする意図がないと思われる足の向きの場合には、動作要求をする意図がないものとして、第1画像を投影させないことで、動作要求を行わない登録者(被撮影者)の行動を阻害するのを抑制する。
【0080】
また、CPU11は、特定された被撮影者ごとに第1画像の投影有無を決定してもよい。すなわち、動作要求の権限がない者に対しては第1画像を投影しないことで、容易に安全性を向上させることができる。
【0081】
また、CPU11は、特定された被撮影者に応じて第1画像の投影内容を決定してもよい。被撮影者が特定されることで、単に第1画像の投影有無だけではなく、内容自体も変更可能とすることで、より柔軟に被撮影者ごとに受け付け可能な動作要求の内容に対応することができる。また、内部利用者と外部からの来訪者などに応じて表示を変更することが可能であってもよい。
【0082】
また、CPU11は、特定された被撮影者に応じてその足の位置と第1画像の投影位置との距離を定める。登録者情報132に身長や歩行上の特徴などが含まれている場合には、これらに応じて、歩行する被撮影者が投影画像の内容を認識して足を移動させやすい位置に柔軟に第1画像を投影させることができる。
【0083】
また、CPU11は、複数の被撮影者を特定した場合に、第1画像の投影位置が重複しないように被撮影者の足と第1画像の投影位置との位置関係を調整してもよい。これにより、複数の投影画像が重複して被撮影者が投影画像を見にくくなったり、足の位置が交錯して要求動作に不都合が生じたりするのを抑制することができる。
【0084】
また、CPU11は、他の被撮影者による要求動作を受付済かつ未実行な共通の要求内容(エレベータのある向きへの呼び出しなど)に応じて第1画像を変更してもよい。すなわち、既に他の被撮影者により要求動作がなされていて、新たな被撮影者による要求動作が単なる重複にしかならない場合には、当該要求動作を受け付けるための呼び出しボタン画像などが省略された第1画像に変更してこれを投影させてもよい。これにより、通常の操作ボタンと同様に、被撮影者に不要な手間をかけさせない。
【0085】
また、CPU11は、受け付けた要求動作による要求内容に応じて、投影させる画像を第1画像から当該第1画像とは異なる第2画像に変更させてもよい。これにより、要求動作を行った者が、当該要求動作が受け付けられたことを確実に認識することができる。
【0086】
また、CPU11は、要求動作を受け付けると投影装置5による第1画像の投影を中止させてもよい。単純に動作要求を受付済の投影画像を消去するだけでも、動作要求が受け付けられたことを当該動作要求を行った者に認識させることができ、また、受付済の投影画像を速やかに消去することでこの者や周囲の者のその後の移動に対する影響も低減することができる。
【0087】
また、CPU11は、要求動作を受け付けると、当該要求動作の要求内容に応じた表示内容に投影装置5による投影内容を変更させてもよい。すなわち、CPU11は、要求内容の処理状況やステータスなどを柔軟に投影表示させてもよい。これにより、要求動作を行った者は、要求が正しく受け付けられてどの程度進んでいるのかを容易に知得することができる。
【0088】
また、上記の変更には、色の変更、模様の変更及び画像の変更のうち少なくともいずれかが含まれ得る。要求動作の受け付けをこれらにより表現することで、動作要求を行った者が容易に当該動作要求が受け付けられていることなどの状況を認識することができる。
【0089】
また、処理装置1は、通信部14を備える。CPU11は、要求動作の要求内容を当該要求動作に応じた処理を行う外部機器、ここでは、エレベータの駆動制御装置200へ通信部14により送信させる。すなわち、処理装置1は、自機の外で実行される動作の要求動作の受付に係る制御処理を行うものであってもよい。このように、処理装置1と駆動制御装置200とを分離することで、各々必要な処理をより安定して行うことができる。特に、エレベータの動作制御のように特定動作に特化した処理を行うプロセッサ(CPUではなくハードウェア回路などであってもよい)を汎用画像処理や投影制御などと分離することで、機械の動作制御に対して不要な負荷をかけにくくすることができる。
【0090】
また、CPU11は、上記外部機器(駆動制御装置200)から受付可能な要求内容に係る情報を受信し、受信した当該情報に応じた第1画像を投影装置5により投影させてもよい。すなわち、駆動制御装置200の駆動制御に係る情報はこの駆動制御装置200で一元管理し、処理装置1は、随時駆動制御装置200から制御情報を取得することで、処理装置1の管理情報と駆動制御装置200の管理情報との間でずれが生じる不都合を避けるとともに、処理装置1における駆動制御の負荷自体も低減させることができる。
【0091】
また、CPU11は、被撮影者による要求動作を受付済かつ未実行な要求内容がある場合に、その要求内容が処理されるまで、投影装置5により予め定められた第3画像の投影を行わせてもよい。
すなわち、被撮影者の要求動作が実行されるまでの間、待機している当該被撮影者に対して第3画像を提示することで、待機時間を有効に利用した情報提供を行うことができる。
【0092】
また、第3画像には、広告、登録者への連絡情報、及び受け付けられている要求内容の処理に係る情報のうち少なくともいずれかが含まれていてもよい。不特定の短時間の待機時間であるので、容易に伝達、認識可能なこれらの情報が好適に表示され得る。
【0093】
また、CPU11は、撮影範囲に予め定められた人数が含まれている場合に第3画像の投影を開始させてもよい。第3画像を視認する者がいなければこれを投影する意味がなく、電力消費の無駄であるので、意味のある場合にのみ第3画像を投影させることとしてもよい。
【0094】
また、第3画像の投影面には壁面が含まれていてもよい。このような情報提供は、待機している者の視野に入りやすく、かつ見やすいのが好ましいので、目の高さ程度の壁面に投影することが好適である。また、このような投影画像についても、特に別途専用スクリーンを用意せずに、単純に壁面に直接投影することで、必要経費を低減することができる。
【0095】
また、CPU11は、第1画像に基づく被撮影者による要求動作を撮影画像に含まれる他の特定された被撮影者による代理動作により受付可能であってもよい。第1画像は、基本的に各被撮影者(登録者)に応じた位置や内容とされて、当該被撮影者による要求動作を受け付けるものとされることで、安全性などの維持向上が図られるが、足を用いた要求動作は、車いす利用者や高齢者などの一部の者にとっては困難又は厳しい場合があるので、必要に応じて他の者が代行することが可能とされることで、柔軟な要求の受付を可能とすることができる。
【0096】
また、第1画像には代理動作を依頼する依頼表示が追加表示として含まれていてもよい
代行動作の受付可能であることが表示されることで、周囲の者が自発的に必要に応じて代行動作を行うことが容易になる。
【0097】
また、第1画像には代理動作を引き受ける引受表示が追加表示として含まれていてもよい。これにより代理動作の引受人が明確になるので、例えば、登録者情報を用いて特定された代理動作の引受人にポイントを付与するなどの特典を与えることができる。
【0098】
また、CPU11は、他の特定された被撮影者による引受表示を選択する動作を受け付けた場合に、当該他の特定された被撮影者による代理動作の受け付けを可能としてもよい。これにより、代理動作の引受人を無制限に広げにくくし、信頼性の高い登録者の範囲などで適切に制限して、安全性の維持向上を図ることができる。また、複数の人々が各々代理動作を行おうとして誤った動作が混在して、正しい動作要求が上書き消去されるなどのトラブルを低減することができる。
【0099】
また、登録者の情報には、当該登録者が代理動作を依頼することが可能か否かの情報が含まれ、代理動作の依頼が可能な場合に追加表示を投影させてもよい。すなわち、代理動作が必要な者を予め限定しておくことで、本来呼び出しの要求動作を行う権利のない者が勝手に要求動作を行う可能性などを低減することができる。また、呼び出し動作が必要であると初めから分かっていることで、当該登録者の依頼動作も省略可能とされ得る。
【0100】
また、本実施形態の要求受付システム100は、上記の処理装置1と、投影範囲A5へ画像を投影する投影装置5と、撮影範囲A3を撮影して撮影画像を生成する撮影装置3と、を備える。このような要求受付システム100によれば、ディスプレイなどの表示装置の範囲に限られずに投影表示及び要求動作の受付を当該要求動作の実行者を特定しながら行うことができるので、より柔軟に各々に対してインタラクティブな入出力を行うことができる。
【0101】
また、本実施形態の要求動作受付方法は、投影装置5による地面への投影範囲A5を含む撮影範囲A3の撮影画像を取得する画像取得ステップ、この撮影画像から撮影範囲A3内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得する骨格情報取得ステップ、取得した骨格に係る特徴と記憶部13に記憶された登録者情報132とを比較して、被撮影者を特定する被撮影者特定ステップ、特定された被撮影者の足元Hfの特徴を以後の撮影画像から取得して、当該足元Hfの特徴に基づいてその足の位置を特定する足位置特定ステップ、投影装置5により投影された呼び出しボタン画像Icなどに対する足の位置に基づいて被撮影者による要求動作の内容を取得する要求取得ステップ、を含む。
このような要求動作受付方法によれば、骨格情報により登録者を適切に識別したうえで、当該登録者に対する投影画像に応じたこの登録者の足の要求動作を検出し、その要求の内容を特定することができる。したがって、直接的な表示装置や操作デバイスを用いずに、操作者を特定しながらその操作内容を取得することができる。また、これにより、操作者の動作履歴の蓄積や管理、認証、操作者に応じたカスタマイズなど、操作者に応じた柔軟で多様な処理が可能となる。また、このような操作者ごとの足による要求動作を可能とすることで、不特定の人々が共通で操作ボタンに接触する必要がなくなり、衛生上の安心感や感染症の感染抑制対策が向上する。また、被撮影者の特定にのみ骨格情報を用い、その後の追尾には、実際に要求動作を行う足元の撮影部分のみを用いることで、画像処理の負担を低減することができる。
【0102】
また、上記要求動作受付方法に係るプログラム131をコンピュータ(処理装置1)にインストールしてソフトウェア的に実行することで、投影画像を用いた要求動作の受付を、当該要求動作を行った者を特定しながら適切かつ容易に行うことができる。また、特定した登録者に応じて柔軟な投影表示内容の調整などを行うことができるので、より柔軟かつ多様な用途や場面で利用することが可能になる。
【0103】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、足で呼び出しボタン画像などを踏んだ場合に要求動作を受け付けるものとしたが、実際には踏んでおらず、その上方で浮かせた状態でも要求動作を受け付けることとしてもよい。また、足裏の少なくとも一部、例えば、つま先などが地面(床面)に接触していれば、残りの部分が地面に接触していなくても要求動作を受け付けることとしてもよい。
【0104】
また、上記実施の形態では、実際の足(履物)で踏んだ場合に要求動作を受け付けるものとして説明したが、ここでいう「足」には、実際の足を利用しづらい場合の「足の代替、補足手段」として車いすの車輪や、杖(松葉杖を含んでもよい)の先端などが含まれていてもよい。
【0105】
また、上記実施の形態では、エレベータホールにおけるエレベータの呼び出し要求の場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、ロックされた扉の開閉、インターホンの呼び出し、自動販売機での購買、他の機器や設備(例えば、照明、空調、AV機器、機械式駐車場)の制御など、他の用途にも利用することができる。
【0106】
また、上記実施の形態では、連続的な撮影画像の中からそのまま被撮影者の骨格の特徴や足元の特徴情報を取得するものとして説明したが、動いている対象から取得するのが難しい場合に、一度被撮影者に立ち止まらせるための立ち位置標識などを投影して、当該立ち位置標識上や前で立ち止まった被撮影者の骨格の特徴や足元の特徴を取得してもよい。
【0107】
また、上記実施の形態では、オフィスビルなどを想定して予め登録者情報132を生成、記憶しておくものとして説明したが、これに限られない。固定客の多い商業ビルなどで、来訪者(客)の情報を順次取得して登録してゆき、登録された客が再訪した場合に便宜を図る及び/又は特典を付与するような処理に利用されてもよい。
【0108】
また、エレベータホールを横切るように見える人に対しても、呼び出しボタン画像を表示させてもよい。この場合、本当に横切る場合にその妨げにならないように、例えば、移動方向に沿った横側に呼び出しボタン画像を投影させてもよい。
【0109】
また、非登録者に対しては一律に呼び出しボタン画像の表示を行わないのではなく、受付で登録されたフロアに向かう、及び/又はエントランスフロアに戻るための呼び出しのみ可能とされてもよい。また、登録者に対しても、時間帯や曜日などに応じて呼び出し可能なフロアに係る呼び出しボタン画像の表示を変更したり有無を定めたりしてもよい。例えば、特定の一部の曜日のみに勤務している登録者に対し、勤務日や勤務時間帯以外の呼び出し動作を禁止したり、呼び出し可能なフロアを制限したりしてもよい。
【0110】
また、上記実施の形態では、呼び出し済みの呼び出しボタン画像の部分を変更又は消去するものとして説明したが、既に選択されているものであっても一律に再選択可能に投影がなされてもよい。この場合、処理装置1は、不要な動作要求信号をエレベータの駆動制御装置200に送信しなくてもよいし、駆動制御装置200に送信して当該駆動制御装置200が重複した要求を統合してもよい。また、特定のフロアは、管理責任者がいる時間帯や店舗の営業時間帯以外での呼び出しを禁止してもよい。
【0111】
また、複数人の被撮影者に対する呼び出しボタン画像の投影を、重複が生じないように位置の調整をするのに加えて又は代えて、サイズを変更(縮小)してもよい。
【0112】
また、上記実施形態では、実際のエレベータなどの動作制御は処理装置1とは異なる外部機器であるエレベータの駆動制御装置200により行われるものとして説明したが、これに限られない。処理装置1自身が動作制御をする処理に対する動作要求の受付であってもよい。
【0113】
また、呼び出しボタン画像の投影位置は、被撮影者からの相対位置にのみ応じて定められるのではなくてもよい。予め表示可能位置が複数定められていて、被撮影者が最も到達しやすい位置が選択されて呼び出しボタン画像が投影されてもよい。あるいは、例えば、部分的にカーペットなどが引かれている場合に、当該カーペット上を避けて画像が投影されてもよい。
【0114】
また、代理動作は、一切認められないこととしてもよい。この場合には、足での要求動作が難しい場合には、通常通り壁面の呼び出しスイッチを手で操作することとすればよい。
【0115】
また、処理装置1自体が撮影装置3及び/又は投影装置5を備えていてもよい。一方で、登録者情報132は、外部の記憶装置や他の処理装置に保持されて、処理装置1からの要求に従って必要な部分を送信したり、参照要求を受けて撮影画像により得られた骨格情報との比較結果(特定された登録者の情報)を返信したりしてもよい。
【0116】
また、投影される地面(床面)の特性や照明状況などに応じて識別可能な範囲で、呼び出し動作の受付とは関係のない画像が併せて投影されてもよい。例えば、内部利用者に対して「おはようございます」、「お疲れ様です」などの表示を併せて投影させてもよく、外部からの来訪者に対し「いらっしゃいませ」、「〇階へお越しください」などの文字を併せて投影させてもよい。また、壁面などへの連絡事項の投影には、雨の日にエントランスフロアへ移動する呼び出し動作などに応じて、「傘はお持ちですか?」というようなアドバイスや、外の天気や気温などの情報が含まれていてもよい。
【0117】
また、以上の説明では、本発明の動作要求の受付制御に係るプログラム131を記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDDやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどからなる記憶部13を例に挙げて説明したが、これらに限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、MRAMなどの他の不揮発性メモリや、CD-ROM、DVDディスクなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、処理動作の内容及び手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0118】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0119】
[付記]
<請求項1>
投影部による地面への投影範囲を含む撮影範囲の撮影画像を取得し、
前記撮影画像から前記撮影範囲内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得し、
前記骨格に係る特徴と記憶部に記憶された登録者の情報とを比較して、前記被撮影者を特定し、
特定された前記被撮影者の足元の特徴を前記撮影画像から取得して、当該足元の特徴に基づいて前記足元に係る足の位置を特定し、
前記投影部による投影画像に対する前記足の位置に基づいて前記被撮影者による要求動作の内容を取得する
制御部を備える情報処理装置。
<請求項2>
前記制御部は、前記足元の特徴が特定されている前記足の位置が前記投影範囲を含む予め定められた検出範囲外から当該検出範囲内に進入した場合に、前記投影部により前記足の位置に対してある位置関係の場所に第1画像を投影させる請求項1記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記制御部は、前記足元の向きに応じて、前記第1画像の投影有無を決定する請求項2記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記制御部は、特定された前記被撮影者ごとに前記第1画像の投影有無を決定する請求項2又は3記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記制御部は、特定された前記被撮影者に応じて前記第1画像の投影内容を決定する請求項2~4の何れか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
前記制御部は、特定された前記被撮影者に応じて前記足の位置と前記第1画像の投影位置との距離を定める請求項2~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項7>
前記制御部は、複数の前記被撮影者を特定した場合に、前記第1画像の投影位置が重複しないように前記ある位置関係を調整する請求項2~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項8>
前記制御部は、他の前記被撮影者による前記要求動作を受付済かつ未実行な共通の要求内容に応じて前記第1画像を変更する請求項2~7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項9>
前記制御部は、受け付けた前記要求動作による要求内容に応じて、投影させる画像を前記第1画像から当該第1画像とは異なる第2画像に変更させる請求項2~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項10>
前記制御部は、前記要求動作を受け付けると前記投影部による前記第1画像の投影を中止させる請求項2~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項11>
前記制御部は、前記要求動作を受け付けると、当該要求動作の要求内容に応じた表示内容に前記投影部による投影内容を変更させる請求項1~10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項12>
前記変更には、色の変更、模様の変更及び画像の変更のうち少なくともいずれかが含まれる請求項9又は11記載の情報処理装置。
<請求項13>
通信部を備え、
前記制御部は、前記要求動作の要求内容を当該要求動作に応じた処理を行う外部機器へ前記通信部により送信させる請求項1~12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項14>
前記制御部は、前記要求動作の要求内容を当該要求動作に応じた処理を行う外部機器へ送信し、当該外部機器から受付可能な要求内容に係る情報を受信し、受信した当該情報に応じた前記第1画像を前記投影部により投影させる請求項2~10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項15>
前記制御部は、前記被撮影者による要求動作を受付済かつ未実行な要求内容がある場合に、前記要求内容が処理されるまで、前記投影部により予め定められた第3画像の投影を行わせる請求項13又は14記載の情報処理装置。
<請求項16>
前記第3画像には、広告、前記登録者への連絡情報、及び受け付けられている要求内容の処理に係る情報のうち少なくともいずれかが含まれる請求項15記載の情報処理装置。
<請求項17>
請求項1~16のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記投影範囲へ画像を投影する投影部と、
前記撮影範囲を撮影して前記撮影画像を生成する撮影部と、
を備える要求受付システム。
<請求項18>
投影部による地面への投影範囲を含む撮影範囲の撮影画像を取得する画像取得ステップ、
前記撮影画像から前記撮影範囲内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得する骨格情報取得ステップ、
前記骨格に係る特徴と記憶部に記憶された登録者の情報とを比較して、前記被撮影者を特定する被撮影者特定ステップ、
特定された前記被撮影者の足元の特徴を前記撮影画像から取得して、当該足元の特徴に基づいて前記足元に係る足の位置を特定する足位置特定ステップ、
前記投影部による投影画像に対する前記足の位置に基づいて前記被撮影者による要求動作の内容を取得する要求取得ステップ、
を含む要求受付方法。
<請求項19>
コンピュータを、
投影部による地面への投影範囲を含む撮影範囲の撮影画像を取得する画像取得手段、
前記撮影画像から前記撮影範囲内の被撮影者の骨格に係る特徴を取得する骨格情報取得手段、
前記骨格に係る特徴と記憶部に記憶された登録者の情報とを比較して、前記被撮影者を特定する被撮影者特定手段、
特定された前記被撮影者の足元の特徴を前記撮影画像から取得して、当該足元の特徴に基づいて前記足元に係る足の位置を特定する足位置特定手段、
前記投影部による投影画像に対する前記足の位置に基づいて前記被撮影者による要求動作の内容を取得する要求取得手段、
として機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0120】
1 処理装置
3 撮影装置
5 投影装置
11、31、51 CPU
12、32、52 RAM
13、33、53 記憶部
131 プログラム
132 登録者情報
14、34、54 通信部
15、35、55 操作受付部
36、56 表示部
37 撮影部
57 投影部
100 要求受付システム
200 駆動制御装置
A3 撮影範囲
A5 投影範囲
H1 登録者
Hf 足元
Ic、Ic1、Ic1a、Ic1b、Ic2、Ic3、Ic3a、Ic4、Ic6 呼び出しボタン画像
Ic3b、Ic4a 標識
Ic5、Ica 画像
Ic7 投影画像
L 表示ランプ
T 扉
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13