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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141726
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】駆動ユニット及び車両
(51)【国際特許分類】
   B60G 11/14 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
B60G11/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022048197
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000107147
【氏名又は名称】ニデックドライブテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 広大
(72)【発明者】
【氏名】坪根 太平
【テーマコード(参考)】
3D301
【Fターム(参考)】
3D301AA74
3D301BA10
3D301DA08
3D301DB10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】部品点数が多くなることを抑制することが可能な駆動ユニット及び車両の提供。
【解決手段】駆動ユニットは、車輪11と、モータ12と、保持部材20と、付勢部材40とを有する。モータは、車輪を回転させる。保持部材は、車輪及びモータを保持する。付勢部材は、保持部材を付勢する。保持部材は、揺動支点16を中心として揺動する。揺動支点は、車輪の回転軸線AX1よりも鉛直方向において下の位置に配置される。付勢部材は、鉛直方向と交差する方向に保持部材を付勢する。付勢部材は、回転軸線よりも鉛直方向において上の位置に配置される。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪と、
前記車輪を回転させるモータと、
前記車輪及び前記モータを保持する保持部材と、
前記保持部材を付勢する付勢部材と
を有し、
前記保持部材は、揺動支点を中心として揺動し、
前記揺動支点は、前記車輪の回転軸線よりも鉛直方向において下の位置に配置され、
前記付勢部材は、
鉛直方向と交差する方向に前記保持部材を付勢し、
前記回転軸線よりも鉛直方向において上の位置に配置される、駆動ユニット。
【請求項2】
前記付勢部材は、前記車輪の頂部よりも鉛直方向において上の位置に配置される、請求項1に記載の駆動ユニット。
【請求項3】
前記車輪が上昇する方向に前記保持部材が揺動することを制限する第1制限部をさらに有する、請求項1又は請求項2に記載の駆動ユニット。
【請求項4】
前記車輪が下降する方向に前記保持部材が揺動することを制限する第2制限部をさらに有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の駆動ユニット。
【請求項5】
前記付勢部材の付勢力を調整する調整機構をさらに有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の駆動ユニット。
【請求項6】
前記揺動支点を中心として前記保持部材を揺動可能に支持する支持部材をさらに有し、
前記付勢部材は、前記支持部材と前記保持部材との間に配置される、請求項1から請求項5いずれか1項に記載の駆動ユニット。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の駆動ユニットと、
前記駆動ユニットが固定される車体と
を有する、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動ユニット及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車輪を保持する保持部材と、保持部材を付勢する付勢部材とを有する駆動ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、車輪を支持する車輪支持部材と、車輪支持部材の上部を支持するアッパアームと、車輪支持部材の下部を支持するロアアームと、アッパアームに取り付けられるベルクランクと、車体とベルクランクとを連結しロアアームが取り付けられる第1連結手段と、車体に取り付けられる取付部材と、ベルクランクと取付部材との間に配置されるスプリングとを有するサスペンション装置が記載されている。アッパアームの一端は、車輪支持部材に対して揺動可能である。アッパアームの他端は、車体に対して揺動可能である。ロアアームの一端は、車輪支持部材に対して揺動可能である。ロアアームの他端は、第1連結手段に対して揺動可能である。ベルクランクは、アッパアームに対して揺動可能である。第1連結手段の下端は、車体に対して揺動可能である。第1連結手段の上端は、ベルクランクに対して揺動可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-278426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のサスペンション装置では、車輪を上下に移動可能にするために、例えば、アッパアーム、ロアアーム、ベルクランク及び第1連結手段等の多くの部材が必要である。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みてなされており、その目的は、部品点数が多くなることを抑制することが可能な駆動ユニット及び車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある観点からの例示的な駆動ユニットは、車輪と、モータと、保持部材と、付勢部材とを有する。前記モータは、前記車輪を回転させる。前記保持部材は、前記車輪及び前記モータを保持する。前記付勢部材は、前記保持部材を付勢する。前記保持部材は、回動支点を中心として回動する。前記回動支点は、前記車輪の回転軸線よりも鉛直方向において下の位置に配置される。前記付勢部材は、鉛直方向と交差する方向に前記保持部材を付勢する。前記付勢部材は、前記回転軸線よりも鉛直方向において上の位置に配置される。
【0007】
本開示の別の観点からの例示的な車両は、上記の駆動ユニットと、前記駆動ユニットが固定される車体とを有する。
【発明の効果】
【0008】
例示的な本開示によれば、部品点数が多くなることを抑制することが可能な駆動ユニット及び車両を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の第1実施形態に係る搬送車を示す斜視図である。
図2図2は、第1実施形態に係る搬送車を示す側面図である。
図3図3は、第1実施形態に係る搬送車を示す底面図である。
図4図4は、第1実施形態の駆動ユニットの構造を示す斜視図である。
図5図5は、第1実施形態の駆動ユニットの構造を示す斜視図である。
図6図6は、第1保持部材、第2保持部材及び固定ギアの構造を示す分解斜視図である。
図7図7は、第1保持部材、第2保持部材及び固定ギアの構造を示す分解斜視図である。
図8図8は、第1実施形態の駆動ユニットの支持部材の構造を示す斜視図である。
図9図9は、第1実施形態の駆動ユニットの構造をY軸方向から示す図である。
図10図10は、第1実施形態の駆動ユニットの構造を示す断面図である。
図11図11は、本開示の第2実施形態の駆動ユニットの付勢部材周辺の構造を示す分解斜視図である。
図12図12は、第2実施形態の駆動ユニットの付勢部材周辺の構造を示す断面図である。
図13図13は、第2実施形態の変形例の駆動ユニットの付勢部材周辺の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本開示による駆動ユニット及び車両の例示的な実施形態を説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、本願明細書では、本開示の理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を記載することがある。典型的には、Z軸は、鉛直方向を示し、X軸及びY軸は、水平方向を示す。ただし、本実施形態は、これに限定されない。
【0011】
(第1実施形態)
図1図10を参照して、本開示の第1実施形態に係る搬送車1を説明する。まず、図1図3を参照して、搬送車1を説明する。なお、搬送車1は、本開示の「車両」の一例である。
【0012】
図1は、本開示の第1実施形態に係る搬送車1を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る搬送車1を示す側面図である。図3は、第1実施形態に係る搬送車1を示す底面図である。
【0013】
図1及び図2に示す搬送車1は、床面又は地面を走行する。本実施形態では、搬送車1は無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)である。本実施形態では、搬送車1は、例えば建物の床面を走行する。
【0014】
本実施形態において、搬送車1は、無人搬送車である。搬送車1は、通信を介した運行管理装置からの指示に基づいて目的地まで走行してもよい。あるいは、搬送車1は、通信を介した端末装置からの指示に基づいて目的地まで走行してもよい。ここで、端末装置は、ユーザによって操作される端末である。なお、本実施形態の搬送車1は、運行管理装置または端末装置のような外部装置からの指示に基づいて走行するが、搬送車1は、外部装置からの指示によらず、予め決められたプログラムにしたがって走行してもよい。
【0015】
図1に示すように、搬送車1は、車体3を有する。図1及び図2の例では、車体3は、略直方体形状を有する。ただし、車体3の形状は特に限定されない。
【0016】
図2及び図3に示すように、搬送車1は、駆動ユニット10と、補助輪7とをさらに有する。駆動ユニット10は、車体3に固定される。本実施形態では、搬送車1は、一対の駆動ユニット10と、4個の補助輪7とを有する。4個の補助輪7は、それぞれ、車体3の底部3aの4隅に配置される。各補助輪7は、車体3の移動にともなって回転する。一対の駆動ユニット10の後述する車輪11は、互いに独立して回転して、車体3を移動させる。本実施形態では、一対の駆動ユニット10のうち、一方の駆動ユニット10の車輪11の回転軸線AX1と他方の駆動ユニット10の車輪11の回転軸線AX1とが一直線上に位置するように、一対の駆動ユニット10は、車体3の底部3aに配置される。回転軸線AX1は、車輪11の外周面の中心線である。
【0017】
一対の駆動ユニット10の構成は同じである。従って、以下では、一対の駆動ユニット10のうちの一方の駆動ユニット10を説明する。
【0018】
図4は、第1実施形態の駆動ユニット10の構造を示す斜視図である。図5は、第1実施形態の駆動ユニット10の構造を示す斜視図である。図4及び図5に示すように、駆動ユニット10は、車輪11と、第1モータ12と、保持部材20と、付勢部材40とを有する。第1モータ12は、車輪11を回転させる。保持部材20は、車輪11及び第1モータ12を保持する。付勢部材40は、保持部材20を付勢する。なお、第1モータ12は、本開示の「モータ」の一例である。以下、駆動ユニット10について具体的に説明する。
【0019】
駆動ユニット10は、車輪11と、第1モータ12とを有する。車輪11は、回転軸線AX1を中心として回転する。第1モータ12は、回転駆動力を車輪11に伝達することによって、車輪11を回転させる。本実施形態では、第1モータ12は、車輪11に取り付けられる。また、本実施形態では、第1モータ12のモータシャフト(図示せず)は、回転軸線AX1上に配置される。
【0020】
駆動ユニット10は、保持部材20を有する。保持部材20は、例えば、金属及び硬質プラスチックのような高剛性材料により構成される。金属は、例えば、アルミニウムである。保持部材20は、車輪11及び第1モータ12を保持する。本実施形態では、保持部材20は、第1保持部材21と、第2保持部材22と、固定ギア23とを有する。
【0021】
図6は、第1保持部材21、第2保持部材22及び固定ギア23の構造を示す分解斜視図である。図7は、第1保持部材21、第2保持部材22及び固定ギア23の構造を示す分解斜視図である。図6及び図7に示すように、第1保持部材21は、天板211と、一対のアーム212と有する。天板211は、車輪11の上方に配置される。天板211は、略XY平面に沿って広がる。本実施形態では、天板211は、中心部に貫通孔211aを有する。なお、天板211は、貫通孔211aを有しなくてもよい。
【0022】
一対のアーム212は、天板211のY方向の両端部に配置される。アーム212は、天板211から下方向に向かって延びる。アーム212は、天板211に固定される。天板211に対するアーム212の固定方法は、特に限定されるものではない。例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、アーム212は、天板211に対して固定される。
【0023】
また、各アーム212は、挿入孔212aを有する。挿入孔212aは、アーム212の下部に配置される。本実施形態では、挿入孔212aは、アーム212の下端部に配置される。挿入孔212aは、Y方向にアーム212を貫通する。挿入孔212aには、後述する揺動軸部16が挿入される。
【0024】
第1保持部材21は、第1補強部213と、第2補強部214とをさらに有する。本実施形態では、第1保持部材21は、一対の第1補強部213と、一対の第2補強部214とを有する。
【0025】
第1補強部213は、天板211及びアーム212の両方に固定される。第1補強部213は、アーム212に対してY方向に隣接して配置される。第1補強部213は、アーム212が天板211に対してY方向に変形することを抑制する。天板211及びアーム212に対する第1補強部213の固定方法は、特に限定されるものではない。例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、第1補強部213は、天板211及びアーム212に対して固定される。なお、第1補強部213と天板211又はアーム212とは、1つの部材で構成されてもよい。
【0026】
第2補強部214は、天板211及びアーム212の両方に固定される。第2補強部214は、アーム212に対してX方向に隣接して配置される。第2補強部214は、アーム212が天板211に対してX方向に変形することを抑制する。天板211及びアーム212に対する第2補強部214の固定方法は、特に限定されるものではない。例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、第2補強部214は、天板211及びアーム212に対して固定される。なお、第2補強部214と天板211又はアーム212とは、1つの部材で構成されてもよい。
【0027】
第2保持部材22は、天板221と、保持部222と有する。天板221は、車輪11と第1保持部材21の天板211との間に配置される。天板221は、略XY平面に沿って広がる。天板221は、天板211と平行に配置される。本実施形態では、天板221は、中心部に貫通孔221aを有する。なお、天板221は、貫通孔221aを有しなくてもよい。
【0028】
また、本実施形態では、天板221は、後述する第2モータ14が取り付けられる取付部221bを有する。本実施形態では、取付部221bは、第2モータ14が挿入される孔を有する。
【0029】
保持部222は、天板221の下面に配置される。本実施形態では、保持部222は、X方向において、車輪11に対してアーム212とは反対側に配置される。また、本実施形態では、保持部222は、天板221から下方向に向かって延びる。保持部222は、天板221に固定される。天板221に対する保持部222の固定方法は、特に限定されるものではない。例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、保持部222は、天板221に対して固定される。
【0030】
保持部222は、板状の部材である。また、保持部222は、挿入孔222aを有する。挿入孔222aは、X方向に保持部222を貫通する。挿入孔222aには、第1モータ12が挿入される。保持部222には、第1モータ12がネジ等の固定部材を用いて固定される。
【0031】
第2保持部材22は、第3補強部223と、第4補強部224とをさらに有する。本実施形態では、第2保持部材22は、一対の第3補強部223と、第4補強部224とを有する。
【0032】
第3補強部223は、少なくとも保持部222に固定される。本実施形態では、第3補強部223は、天板221及び保持部222の両方に固定される。第3補強部223は、保持部222に対してX方向に隣接して配置される。第3補強部223は、保持部222がX方向に変形することを抑制する。一対の第3補強部223は、Y方向に互いに離隔する。天板221及び保持部222に対する第3補強部223の固定方法は、特に限定されるものではない。例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、第3補強部223は、天板221及び保持部222に対して固定される。なお、第3補強部223と天板221又は保持部222とは、1つの部材で構成されてもよい。
【0033】
第4補強部224は、天板221及び保持部222の両方に固定される。第4補強部224は、保持部222に対してX方向に隣接して配置される。本実施形態では、第4補強部224は、X方向において、保持部222に対して第3補強部223とは反対側に配置される。第4補強部224は、保持部222が天板221に対してX方向に変形することを抑制する。天板221及び保持部222に対する第4補強部224の固定方法は、特に限定されるものではない。例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、第4補強部224は、天板221及び保持部222に対して固定される。なお、第4補強部224と天板221又は保持部222とは、1つの部材で構成されてもよい。
【0034】
固定ギア23は、第2保持部材22を第1保持部材21に対して回動可能にする機能を有する。具体的には、固定ギア23は、第1保持部材21と第2保持部材22との間に配置される。固定ギア23は、固定部231と、回動部232とを有する。
【0035】
固定部231は、第1保持部材21の天板211に固定される。本実施形態では、固定部231は、ネジ91(図4参照)を用いて天板211に固定される。固定部231は、略円板形状を有する。固定部231は、外周面に配置される歯部231aを有する。
【0036】
回動部232は、略鉛直方向に沿って延びる回動軸AX2を中心として、固定部231に対して回動する。なお、本実施形態において、「回動」とは、操舵(ステアリング)による車輪11等の回転を意味する。回動軸AX2は、回動部232の中心軸である。また、回動軸AX2は、固定部231の中心軸である。また、回動軸AX2上に、車輪11が配置される。回動部232は、第2保持部材22の天板221に固定される。本実施形態では、回動部232は、ネジを用いて天板221に固定される。回動部232は、略円板形状を有する。なお、回動部232は、歯部を有しない。回動部232が固定部231に対して回動することによって、第2保持部材22が第1保持部材21に対して回動する。これにより、車輪11は、回動軸AX2を中心として回動する。つまり、車輪11は操舵される。
【0037】
駆動ユニット10は、センサーSEをさらに有する。センサーSEは、第1保持部材21に対する車輪11の回動角度(操舵角ともいう)を検出する。具体的には、センサーSEは、第2保持部材22の天板221に配置される。センサーSEは、第1保持部材21の天板211、又は、固定ギア23の固定部231に対向する。センサーSEは、天板211又は固定部231に設けられた被検出部(図示せず)を検出することによって、第1保持部材21に対する第2保持部材22の回動角度を検出する。なお、センサーSEは、第1保持部材21に対する車輪11の回動角度を検出できるのであれば、第2保持部材22の天板221に配置されなくてもよい。例えば、センサーSEは、第1保持部材21の天板211又は固定ギア23に配置されてもよいし、その他の部分に配置されてもよい。
【0038】
図4及び図5に示すように、駆動ユニット10は、第2モータ14を有する。第2モータ14は、車輪11を操舵する。言い換えると、第2モータ14は、車輪11に操舵角を付与する。具体的には、第2モータ14は、モータ本体14aと、モータギア14bとを有する。モータ本体14aは、天板221の取付部221bに挿入される。また、モータ本体14aは、例えば、ネジ95を用いて天板221に固定される。モータギア14bは、天板221よりも上側に配置される。モータギア14bは、固定ギア23の固定部231の歯部231aに噛み合う。
【0039】
モータギア14bが回転すると、モータギア14bは固定部231の歯部231aに沿って移動する。これにより、第2保持部材22が回動軸AX2を中心として回動する。よって、車輪11が操舵される。
【0040】
図8は、第1実施形態の駆動ユニット10の支持部材30の構造を示す斜視図である。駆動ユニット10は、支持部材30を有する。支持部材30は、例えば、金属製である。支持部材30は、揺動支点としての後述する揺動軸部16を中心として、保持部材20を揺動可能に支持する。つまり、保持部材20は、揺動支点を中心として揺動する。具体的には、図4及び図8に示すように、支持部材30は、本体31と、一対の側壁32とを有する。本体31は、車輪11に対して車体外側に配置される。図3に示すように、本体31は、車体フレーム3bの内側面3cに固定される。本体31は、例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、車体フレーム3bの内側面3cに固定される。本実施形態では、本体31は、板状の部材である。本体31は、略YZ平面に沿って広がる。本体31は、例えば、矩形形状を有する。
【0041】
図4及び図8に示すように、一対の側壁32は、本体31のY方向の両端部に配置される。本体31からX方向に沿って延びる。側壁32は、本体31に固定される。本体31に対する側壁32の固定方法は、特に限定されるものではない。例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、側壁32は、本体31に対して固定される。
【0042】
また、各側壁32は、挿入孔32aを有する。挿入孔32aは、側壁32の下部に配置される。本実施形態では、挿入孔32aは、側壁32の下端部に配置される。挿入孔32aは、Y方向に側壁32を貫通する。挿入孔32aは、アーム212の挿入孔212a(図6参照)に対してY方向に隣接する。また、挿入孔32aには、後述する揺動軸部16が挿入される。
【0043】
駆動ユニット10は、揺動軸部16を有する。揺動軸部16は、側壁32の挿入孔32a、及び、アーム212の挿入孔212a(図6参照)に挿入される。揺動軸部16は、揺動支点として機能する。具体的には、揺動軸部16は、Y方向に沿って延びる。揺動軸部16は、アーム212を揺動可能に支持する。このため、保持部材20及び車輪11は、揺動軸部16を中心として揺動する。なお、揺動軸部16は、本開示の「揺動支点」の一例である。
【0044】
図9は、本実施形態の駆動ユニット10の構造をY軸方向から示す図である。図9に示すように、揺動軸部16は、車輪11の回転軸線AX1よりも鉛直方向において下の位置に配置される。具体的には、揺動軸部16の中心線(図示せず)は、車輪11の回転軸線AX1よりも鉛直方向において下の位置に配置される。
【0045】
図4及び図5に示すように、駆動ユニット10は、付勢部材40を有する。付勢部材40は、保持部材20を付勢する。付勢部材40は、鉛直方向と交差する方向に保持部材20を付勢する。本実施形態では、付勢部材40は、略X方向に保持部材20を付勢する。また、付勢部材40は、保持部材20を車体内側に向かって付勢する。付勢部材40は、例えば、圧縮コイルバネである。
【0046】
図10は、本実施形態の駆動ユニット10の構造を示す断面図である。図10に示すように、本実施形態では、付勢部材40は、車輪11の回転軸線AX1よりも鉛直方向において上の位置に配置される。言い換えると、付勢部材40は、鉛直方向において、回転軸線AX1に対して揺動軸部16とは反対側に配置される。また、本実施形態では、付勢部材40は、車輪11の頂部11aよりも鉛直方向において上の位置に配置される。また、本実施形態では、付勢部材40は、保持部材20の上端部に配置される。具体的には、付勢部材40は、固定ギア23に対して略水平方向の位置に配置される。つまり、付勢部材40は、保持部材20よりも鉛直方向において上の位置に配置されない。従って、駆動ユニット10が鉛直方向に大きくなることを抑制できる。
【0047】
本実施形態では、揺動軸部16の中心から付勢部材40の中心線までの距離をL1とし、付勢部材40が保持部材20を付勢する力をF1とすると、付勢部材40により保持部材20に作用するモーメントは、L1×F1である。その一方、例えば、付勢部材を車輪11に対してY方向に配置し、かつ、鉛直方向に保持部材20を付勢するように配置した場合、揺動軸部16の中心から付勢部材の中心線までの距離をL2とし、付勢部材が保持部材20を付勢する力をF2とする。この場合、付勢部材により保持部材20に作用するモーメントは、L2×F2である。本実施形態では、距離L1は、距離L2よりも大きい。従って、付勢部材40により保持部材20を付勢する力F1を力F2よりも小さくした場合であっても、必要なモーメントを確保できる。つまり、付勢部材40を小型化できる。
【0048】
また、付勢部材40は、保持部材20と支持部材30との間に配置される。本実施形態では、付勢部材40は、第1保持部材21の第1補強部213と支持部材30との間に配置される。また、付勢部材40の一端は、保持部材20に接触し、付勢部材40の他端は、支持部材30に接触する。従って、付勢部材40の付勢力を受ける部材を、保持部材20又は支持部材30に別途設ける必要がない。よって、部品点数が増加することを抑制できる。
【0049】
図4及び図5に示すように、駆動ユニット10は、第1制限部50をさらに有する。第1制限部50は、車輪11が上昇する方向に保持部材20が揺動することを制限する。従って、例えば、車輪11が床面又は地面の段差に乗り上げた際の衝撃で、車輪11が上昇する方向(図9の時計回り方向)に保持部材20が揺動した際に、第1制限部50が支持部材30に当たる。よって、付勢部材40が圧縮され過ぎることを抑制できるので、付勢部材40が損傷することを抑制できる。
【0050】
具体的には、第1制限部50は、保持部材20のX方向の端面から外側に突出する。本実施形態では、第1制限部50は、第1保持部材21の天板211に配置される。また、本実施形態では、第1制限部50及び天板211は、1つの部材で形成される。なお、第1制限部50及び天板211は、別々の部材で形成されてもよい。また、第1制限部50は、例えば、第1保持部材21のアーム212又は第1補強部213に配置されてもよい。
【0051】
また、第1制限部50の数は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、2つである。2つの第1制限部50は、保持部材20のY方向の両側に配置される。従って、第1制限部50が支持部材30に当たるときの衝撃を分散できる。また、いずれか一方の第1制限部50のみが設けられる場合と異なり、保持部材20に対してねじれる方向に力が作用することを抑制できる。
【0052】
駆動ユニット10は、第2制限部60をさらに有する。第2制限部60は、車輪11が下降する方向に保持部材20が揺動することを制限する。従って、例えば、駆動ユニット10を床面又は地面から浮かして、車輪11が下降する方向(図9の反時計回り方向)に保持部材20が揺動した際に、第2制限部60が保持部材20に当たる。よって、車輪11が下方向に移動し過ぎることを抑制できるので、保持部材20が揺動軸部16を中心として例えば90°回転することを抑制できる。このため、例えば、第1モータ12が床面又は地面に接触することを抑制できる。また、車輪11が下方向に移動し過ぎることを抑制できるので、保持部材20の上部と支持部材30の上部との隙間が大きくなることを抑制できる。よって、付勢部材40が保持部材20と支持部材30との間から落下することを抑制できる。
【0053】
また、第2制限部60は、支持部材30の側壁32から保持部材20の下方に向かって突出する。言い換えると、第2制限部60は、支持部材30の側壁32から車輪11に向かって突出する。本実施形態では、第2制限部60は、側壁32のうち本体31とは反対側の端部に配置される。また、側壁32に対する第2制限部60の固定方法は、特に限定されるものではない。例えば、ネジを用いたり、溶接したりすることによって、第2制限部60は、側壁32に対して固定される。本実施形態では、第2制限部60は、ネジ97を用いて側壁32に固定される。なお、第2制限部60及び側壁32は、1つの部材で形成されてもよい。
【0054】
また、第2制限部60の数は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、2つである。2つの第2制限部60は、一対の側壁32にそれぞれ配置される。従って、保持部材20が第2制限部60に当たるときの衝撃を分散できる。また、いずれか一方の第2制限部60のみが設けられる場合と異なり、保持部材20に対してねじれる方向に力が作用することを抑制できる。
【0055】
以上、図1図10を用いて説明したように、駆動ユニット10は、車輪11及び第1モータ12を保持する保持部材20と、保持部材20を付勢する付勢部材40とを有し、保持部材20は、揺動支点(揺動軸部16)を中心として揺動する。従って、車輪11及び第1モータ12を上下に移動可能にするために、例えば特許文献1のようにアッパアーム、ロアアーム、ベルクランク及び第1連結手段等の多くの部材を設ける必要がない。
【0056】
また、上記のように、揺動軸部16は、車輪11の回転軸線AX1よりも鉛直方向において下の位置に配置され、付勢部材40は、鉛直方向と交差する方向に保持部材20を付勢し、回転軸線AX1よりも鉛直方向において上の位置に配置される。従って、揺動支点としての揺動軸部16から付勢部材40までの距離を確保できるので、付勢部材40により保持部材20に作用するモーメントを大きくできる。よって、付勢部材40を小型化できる。その結果、駆動ユニット10が大型化することを抑制できる。
【0057】
また、付勢部材40は、鉛直方向と交差する方向に伸縮するように配置される。従って、付勢部材40が保持部材20よりも鉛直方向において上の位置に配置されることを抑制できる。よって、駆動ユニット10が鉛直方向に大きくなることを容易に抑制できる。
【0058】
また、付勢部材40は、車輪11の頂部11aよりも鉛直方向において上の位置に配置される。従って、揺動支点としての揺動軸部16から付勢部材40までの距離を大きくできるので、付勢部材40により保持部材20に作用するモーメントを容易に大きくできる。よって、付勢部材40を容易に小型化できる。
【0059】
また、駆動ユニット10は、保持部材20を揺動可能に支持する支持部材30を有し、付勢部材40は、支持部材30と保持部材20との間に配置される。従って、支持部材30を車体3に固定することによって、駆動ユニット10を車体3に対して容易に取り付けることができる。
【0060】
(第2実施形態)
次に、図11及び図12を参照して、本開示の第2実施形態に係る搬送車1を説明する。図11は、本開示の第2実施形態の駆動ユニット10の付勢部材40周辺の構造を示す分解斜視図である。図12は、本開示の第2実施形態の駆動ユニット10の付勢部材40周辺の構造を示す断面図である。第2実施形態では、第1実施形態と異なり、付勢部材40の付勢力が調整可能である例について説明する。
【0061】
図11及び図12に示すように、駆動ユニット10は、付勢部材40の付勢力を調整する調整機構70を有する。従って、保持部材20に対する付勢部材40の付勢力を適切に調整できる。
【0062】
調整機構70は、例えば、調整軸部71、移動部材73及びネジ75を有する。本実施形態では、調整機構70は、保持部材20の第1補強部213に配置される。第1補強部213は、調整機構70の少なくとも一部を収容する凹部213aを有する。凹部213aの内面は、半円形状の周面部213bと、周面部213bから接線方向に延びる平面部213cとを有する。凹部213aは、略U字形状に形成されており、下面を有しない。従って、凹部213a内に埃等の異物が堆積することを抑制できる。
【0063】
調整軸部71は、中心部にネジ挿入孔71aを有する。ネジ挿入孔71aには、ネジ75が挿入される。調整軸部71は、ネジ75を用いて保持部材20に固定される。また、ネジ挿入孔71aは、ネジ75を回転させるための六角レンチ又はドライバーなどの工具が挿入可能な大きさに形成されている。
【0064】
また、調整軸部71は、切欠き部71bを有する。切欠き部71bは、ユーザが調整軸部71を回転させるための部分である。切欠き部71bは、調整軸部71の軸方向(ここではX方向)の端部に一対配置される。切欠き部71bは、例えば、マイナスドライバーの先端が挿入可能に形成されている。また、調整軸部71は、外周面にネジ山71c(図12参照)を有する。なお、図11では、図面簡略化のため、ネジ山71cを省略している。
【0065】
移動部材73は、調整軸部71の外周面に配置される。移動部材73は、調整軸部71が挿入される挿入孔73aを有する。また、移動部材73は、凹部213a内に配置される。ここで、移動部材73は、凹部213a内で回転しないように形成されている。具体的には、移動部材73の外面は、半円形状の周面部73bと、周面部73bから接線方向に延びる平面部73cとを有する。移動部材73の平面部73cは、凹部213aの平面部213cに対向する。よって、移動部材73は、凹部213a内で調整軸部71を中心として回転できない。
【0066】
移動部材73は、ネジ山73d(図12参照)を有する。ネジ山73dは、移動部材73の挿入孔73aの内周面に配置される。ネジ山73dは、調整軸部71のネジ山71cに対応する。調整軸部71を移動部材73に対して回転させることによって、移動部材73が調整軸部71に対して軸方向に移動する。
【0067】
次に、調整機構70を用いて付勢部材40の付勢力を調整する方法について説明する。
【0068】
まず、図12に示す状態から、六角レンチ又はドライバーなどの工具を用いてネジ75を緩める。これにより、調整軸部71が保持部材20に対して回転可能になる。
【0069】
そして、例えば、マイナスドライバーを用いて調整軸部71を回転させる。具体的には、例えば、マイナスドライバーの先端を調整軸部71の切欠き部71bに挿入した状態でマイナスドライバーを回転させることによって、調整軸部71を回転させる。このとき、移動部材73には、調整軸部71を中心として回転する方向に力が加わるが、上述したように、移動部材73は、凹部213a内で回転できないため、調整軸部71の軸方向(ここでは、X方向)に沿って移動する。そして、移動部材73の移動に伴い、付勢部材40の圧縮量が調整され、付勢部材40の付勢力が調整される。
【0070】
その後、六角レンチ又はドライバーなどの工具を用いてネジ75を締める。これにより、調整軸部71が保持部材20に対して回転できなくなる。このようにして、付勢部材40の付勢力が調整される。
【0071】
第2実施形態のその他の構造及び効果は、第1実施形態と同様である。
【0072】
(変形例)
次に、図13を参照して、本開示の第2実施形態の変形例の調整機構170について説明する。図13は、本開示の第2実施形態の変形例の駆動ユニット10の付勢部材40周辺の構造を示す断面図である。変形例では、調整軸部171がネジである点で、図12に示す第2実施形態と主に異なる。以下、変形例が第2実施形態と異なる点を主に説明する。
【0073】
図13に示すように、駆動ユニット10は、付勢部材40の付勢力を調整する調整機構170を有する。従って、保持部材20に対する付勢部材40の付勢力を適切に調整できる。
【0074】
調整機構170は、例えば、調整軸部171及び固定部材173を有する。本実施形態では、第1補強部213の凹部213aの内面は、円周形状を有する。なお、凹部213aの内面は、第2実施形態と同様、略U字形状に形成され、下面を有しなくてもよい。
【0075】
調整軸部171は、例えば、ネジである。具体的には、調整軸部171は、頭部171aと、ネジ部171bとを有する。頭部171aは、例えば、プラスドライバー又はマイナスドライバーの先端が挿入される溝(図示せず)を有する。ネジ部171bは、外周面にネジ山171cを有する。
【0076】
固定部材173は、調整軸部171のネジ部171bの外周面に配置される。固定部材173は、ネジ部171bが挿入される挿入孔173aを有する。固定部材173は、ネジ山173bを有する。ネジ山173bは、固定部材173の挿入孔173aの内周面に配置される。ネジ山173bは、調整軸部171のネジ山171cに対応する。
【0077】
第1補強部213は、ネジ孔213dを有する。ネジ孔213dは、凹部213aに繋がる。ネジ孔213dには、調整軸部171のネジ部171bが挿入される。ネジ孔213dの内周面には、ネジ山213eが形成される。調整軸部171を回転させることによって、調整軸部171は、第1補強部213に対して軸方向に移動する。また、固定部材173を調整軸部171に対して回転させ第1補強部213に接触させることによって、調整軸部171が第1補強部213に対して固定される。つまり、調整軸部171は、保持部材20に対して回転できなくなる。
【0078】
次に、調整機構170を用いて付勢部材40の付勢力を調整する方法について説明する。
【0079】
まず、図13に示す状態から、スパナ又はレンチなどの工具を用いて固定部材173を緩める。具体的には、固定部材173を回転させて、固定部材173を保持部材20(ここでは第1補強部213)から離隔させる。これにより、調整軸部171が保持部材20に対して回転可能になる。
【0080】
そして、例えば、プラスドライバー又はマイナスドライバーを用いて調整軸部171を回転させる。これにより、調整軸部171は、軸方向(ここでは、X方向)に沿って移動する。このとき、調整軸部171の移動に伴い、付勢部材40の圧縮量が調整され、付勢部材40の付勢力が調整される。
【0081】
その後、スパナ又はレンチなどの工具を用いて固定部材173を締める。具体的には、固定部材173を回転させて、固定部材173を保持部材20に接触させる。これにより、調整軸部171が保持部材20に対して回転できなくなる。このようにして、付勢部材40の付勢力が調整される。
【0082】
変形例のその他の構造及び効果は、第2実施形態と同様である。
【0083】
以上、図面を参照して本開示の第1実施形態及び第2実施形態を説明した。ただし、本開示は、上記の実施形態に限られず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の開示の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されず、本開示の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0084】
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、本開示の車両の一例として搬送車について説明したが、本開示はこれに限らず、搬送車以外の車両であってもよい。
【0085】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、駆動ユニット10が支持部材30を有し、付勢部材40の他端が支持部材30に接触する例について説明したが、本開示はこれに限らず、駆動ユニット10は、支持部材30を有しなくてもよい。この場合、例えば、車体3の車体フレーム3bに支持部材が設けられ、車体フレーム3bに設けられた支持部材に、付勢部材40の他端が接触してもよい。また、例えば、支持部材を設けず、付勢部材40の他端が車体フレーム3bに接触してもよい。
【0086】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、駆動ユニット10が第1制限部50及び第2制限部60を有する例について説明したが、本開示はこれに限らない。例えば、駆動ユニット10は、第1制限部50及び第2制限部60の少なくとも一方を有しなくてもよい。
【符号の説明】
【0087】
1 :搬送車(車両)
3 :車体
10 :駆動ユニット
11 :車輪
11a :頂部
12 :第1モータ(モータ)
16 :揺動軸部(揺動支点)
20 :保持部材
30 :支持部材
40 :付勢部材
50 :第1制限部
60 :第2制限部
70、170 :調整機構
AX1 :回転軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13