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  • 特開-測定装置および測定方法 図1
  • 特開-測定装置および測定方法 図2
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  • 特開-測定装置および測定方法 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141911
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】測定装置および測定方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/14 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
G06F13/14 310F
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022048491
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000000572
【氏名又は名称】アンリツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
(74)【代理人】
【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行
(72)【発明者】
【氏名】保坂 恭男
(57)【要約】
【課題】リモートコマンド取扱説明書を読む必要がなく、ユーザビリティの向上を図ることができる。
【解決手段】測定装置1は、複数のモジュール11aが着脱可能な測定器ユニット2と、測定器ユニット2をリモート制御する外部装置3で概略構成され、測定器ユニット2のグラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとにモジュール11aの切り替えコマンド込みのリモートコマンドが紐付けられており、ウィジェットを操作したときに、ウィジェットに紐付けられたリモートコマンドとその引数をSCPIコマンドとしてウィジェットを操作した順番に記録するコマンド記録手段17と、コマンド記録手段17により記録したSCPIコマンドを、ウィジェットを操作した順番でファイルとして出力するファイル出力手段18と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモジュール(11a)が着脱可能な測定器ユニット(2)と、該測定器ユニットをリモート制御する外部装置(3)と、を備えた測定装置(1)であって、
前記測定器ユニットのグラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとに前記モジュールの切り替えコマンド込みのリモートコマンドが紐付けられており、
前記ウィジェットを操作したときに、該ウィジェットに紐付けられたリモートコマンドとその引数をSCPIコマンドとして前記ウィジェットを操作した順番に記録するコマンド記録手段(17)と、
前記記録したSCPIコマンドを、前記ウィジェットを操作した順番でファイルとして出力するファイル出力手段(18)と、を備えたことを特徴とする測定装置。
【請求項2】
前記測定器ユニットが複数台からなり、
前記リモートコマンドが前記モジュールおよび前記測定器ユニットの切り替えコマンド込みとして前記グラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとに紐付けられることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
複数のモジュール(11a)が着脱可能な測定器ユニット(2)と、該測定器ユニットをリモート制御する外部装置(3)と、を備えた測定装置(1)により測定対象(W)の測定を行う測定方法であって、
前記測定器ユニットのグラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとに前記モジュールの切り替えコマンド込みのリモートコマンドを紐付けるステップと、
前記ウィジェットを操作したときに、該ウィジェットに紐付けられたリモートコマンドとその引数をSCPIコマンドとして前記ウィジェットを操作した順番に記録するステップと、
前記記録したSCPIコマンドを、前記ウィジェットを操作した順番でファイルとして出力するステップと、を含むことを特徴とする測定方法。
【請求項4】
前記測定器ユニットを複数台で構成するステップと、
前記リモートコマンドを前記モジュールおよび前記測定器ユニットの切り替えコマンド込みとして前記グラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとに紐付けるステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモートコマンドを用いた外部からの制御により測定を行うことが可能な測定装置および測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のモジュールを備えた測定器をリモートコマンドで制御する場合には、その測定器のリモートコマンド取扱説明書を読んでグラフィカルユーザインタフェースの操作にあたるリモートコマンドとその引数を列挙し、かつ制御対象のモジュールを切り替えるリモートコマンドを適宜入れ込むことをユーザで実施していた。なお、この種のリモートコマンドを用いて制御を行う測定装置としては、例えば下記特許文献1に開示される測定器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-310736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1を含む従来の測定装置では、リモートコマンド取扱説明書を読んでGUIの操作にあたるリモートコマンドを列挙するとユーザの調査する手間がかかり、かつ取扱説明書の解釈ミスによる列挙するコマンドのミス、引数のミス、制御対象のモジュールを切り替えるリモートコマンドの挿入ミス等が発生しやすく、ユーザビリティの改善が求められていた。また、測定器が複数のモジュール(例えば信号発生用のモジュール、信号受信用のモジュール、クロック信号発生用のモジュール等)を備えて構成される場合には、切り替えを行うモジュールの指定を忘れることがあった。しかも、この種の複数のモジュールを備えた複数台の測定器をリモートコマンドで制御する場合には、さらにコマンドが複雑化してミスを誘発するおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、リモートコマンド取扱説明書を読む必要がなく、ユーザビリティの向上を図ることができる測定装置および測定方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された測定装置は、複数のモジュール11aが着脱可能な測定器ユニット2と、該測定器ユニットをリモート制御する外部装置3と、を備えた測定装置1であって、
前記測定器ユニットのグラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとに前記モジュールの切り替えコマンド込みのリモートコマンドが紐付けられており、
前記ウィジェットを操作したときに、該ウィジェットに紐付けられたリモートコマンドとその引数をSCPIコマンドとして前記ウィジェットを操作した順番に記録するコマンド記録手段17と、
前記記録したSCPIコマンドを、前記ウィジェットを操作した順番でファイルとして出力するファイル出力手段18と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に記載された測定装置は、請求項1の測定装置において、
前記測定器ユニットが複数台からなり、
前記リモートコマンドが前記モジュールおよび前記測定器ユニットの切り替えコマンド込みとして前記グラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとに紐付けられることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に記載された測定方法は、複数のモジュール11aが着脱可能な測定器ユニット2と、該測定器ユニットをリモート制御する外部装置3と、を備えた測定装置1により測定対象Wの測定を行う測定方法であって、
前記測定器ユニットのグラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとに前記モジュールの切り替えコマンド込みのリモートコマンドを紐付けるステップと、
前記ウィジェットを操作したときに、該ウィジェットに紐付けられたリモートコマンドとその引数をSCPIコマンドとして前記ウィジェットを操作した順番に記録するステップと、
前記記録したSCPIコマンドを、前記ウィジェットを操作した順番でファイルとして出力するステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に記載された測定方法は、請求項3の測定方法において、
前記測定器ユニットを複数台で構成するステップと、
前記リモートコマンドを前記モジュールおよび前記測定器ユニットの切り替えコマンド込みとして前記グラフィカルユーザインタフェースのウィジェットごとに紐付けるステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リモートコマンド取扱説明書を読む必要がなく、短時間で測定作業を実施できるうえ、取扱説明書の解釈ミスも発生しないことから、手戻り等の時間損失がなく、ユーザビリティの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る測定装置のブロック構成図である。
図2】本発明に係る測定装置の操作画面の一部を示す図である。
図3】本発明に係る測定装置におけるリモートコマンド生成機能の処理手順を示すフローチャートである。
図4】保存されるファイルの内容の一例を示す図である。
図5】複数台の測定器ユニットと1台の外部装置の接続例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
本発明は、リモートコマンドを用いた外部からの制御により測定を行うことが可能な測定装置および測定方法に関するものである。
【0014】
図1に示すように、本実施の形態の測定装置1は、グラフィカルユーザインタフェース(以下、GUIと略称する)の操作と等価なリモートコマンドとその引数をSCPI(Standard Commands for Programmable Instruments)コマンドとして出力するリモートコマンド生成機能を有し、測定器ユニット2と、測定器ユニット2をリモート制御して測定対象Wの各種測定を行うための外部装置(パーソナルコンピュータ)3からなる。
【0015】
なお、SCPIは、測定装置のリモート制御コマンド用に策定されたコマンド文法およびデータ構造に関する規格である。
【0016】
測定器ユニット2は、測定部11、操作表示部12、モード指定手段13、パラメータ選択手段14、測定制御手段15、インタフェース16、コマンド記録手段17、ファイル出力手段18を備えて概略構成される。
【0017】
測定部11は、測定器ユニット2の各スロットに対して任意に組み合わせて着脱可能な複数のモジュール11aを備えて構成され、測定対象Wに対する各種測定を行う。複数のモジュール11aは、例えば測定装置1が誤り率測定装置で構成される場合、信号発生用のPPGモジュール、信号受信用のEDモジュール、クロック信号発生用のシンセサイザモジュールなどで構成される。なお、測定器ユニット2には、ユニットを特定するためのユニットIDが付与されるとともに、複数のモジュール11aにもそれぞれを特定するためのモジュールIDが付与されている。
【0018】
操作表示部12は、GUIとして、例えば電源スイッチ、カーソル移動用のカーソルキー、リモートコマンド生成開始/終了ボタンなどを含んで構成され、リモートコマンドの生成開始/終了の指示、GUIの操作と等価なSCPIコマンドを保存するファイル名の指定、測定内容を決定する各項目のパラメータの選択操作、測定部11の起動操作などを行う際に操作される。
【0019】
なお、操作表示部12によりリモートコマンドを生成するにあたっては、操作表示部12のGUIのウィジェット(ボタン、テキストボックス、プルダウンメニュー等のインタフェース部品)ごとにモジュール11aの切り替えコマンドを含むリモートコマンドが紐付けられている。
【0020】
また、操作表示部12は、例えば液晶表示器などの各種表示器を含んで構成され、リモートコマンドの生成開始を通知する画面の表示、測定部11が行う測定内容を決定する各項目のパラメータを設定するための操作画面の表示、測定部11による測定結果の表示などを行う。
【0021】
なお、図1では、操作部と表示部が一体化された操作表示部12として図示して説明するが、操作表示部12を別体の操作部と表示部で構成してもよい。
【0022】
モード指定手段13は、測定器ユニット2の動作モードを測定モードまたはコマンド生成モードの何れかを指定する。測定モードは、測定部11に測定を行わせて測定結果を操作表示部12に表示させるモードである。コマンド生成モードは、外部装置3からインタフェース16を介して測定制御手段15により測定部11をリモート制御して測定を行わせるためのリモートコマンドを生成するモードである。このモード指定手段13は、操作表示部12に対する操作に基づいてモードの指定を行う。
【0023】
例えば、装置起動時(電源投入時)に電源スイッチ以外の特定キーが押されているか否かを調べ、電源スイッチ以外の特定キーが押されていないときには測定モードを指定し、電源スイッチ以外の特定のキー(例えば図3の操作画面13aの開始/終了キー13b)が押されているときにはコマンド生成モードを指定する。
【0024】
パラメータ選択手段14は、モード指定手段13によってコマンド生成モードが指定されている状態で、操作表示部12のGUIのウィジェットの操作により設定画面のカーソルの位置に入力して設定されるパラメータを選択する。
【0025】
測定制御手段15は、モード指定手段13によって測定モードが指定されている状態で測定を開始する操作がされると、設定画面上で選択された各項目のパラメータにしたがって測定部11を制御して測定対象Wに対する測定を行う。
【0026】
インタフェース16は、信号が送信されるチャネルであって、チャネルごとにID(インタフェースID)が付与されており、測定器ユニット2をリモート制御するための外部装置(パーソナルコンピュータ)3との間で通信を行うためのものである。モード指定手段13によって測定モードが指定されている状態で、外部装置3からインタフェース16を介してリモートコマンドが測定制御手段15に入力されると、入力されたリモートコマンドにしたがって測定制御手段15が測定部11を制御して測定対象Wに対する測定を行う。
【0027】
コマンド記録手段17は、操作表示部12のGUIのウィジェットを操作してパラメータ選択手段14によりパラメータを選択したときに、そのパラメータを選択したウィジェットに紐付けられたリモートコマンドとその引数をSCPIコマンドとして操作表示部12のGUIのウィジェットを操作した順番に記録する。
【0028】
ファイル出力手段18は、コマンド記録手段17により記録されたSCPIコマンドを、操作表示部12のウィジェットを操作した順番でテキスト形式のSCPIファイルとして出力する。
【0029】
次に、上記のように構成された測定装置1によるリモートコマンドの生成方法について図2図4を参照しながら説明する。
【0030】
図2の操作画面13aの開始/終了ボタン13bをクリックすると、不図示のリモートコマンド生成開始を通知するポップアップ画面が現れ、GUIの操作をSCPIファイルに変換する旨が表示される。
【0031】
そして、不図示のポップアップ画面内のOKをクリックした後、GUIの操作と等価なSCPIコマンドをコマンド記録手段17に保存するファイル名を指定すると、操作が記録中であることをユーザに示すべく、開始/終了ボタン13bが強調表示(例えば緑色)される。
【0032】
その後、GUI上での全ての操作が終わり、開始/終了ボタン13bをクリックすると、開始/終了ボタン13bの色が元に戻り、指定したファイル名でGUIの操作と等価なSCPIコマンドがテキスト形式のSCPIファイルとしてGUIのウィジェットを操作した順番にコマンド記録手段17に保存され、操作表示部12の操作により必要に応じてコマンド記録手段17に保存されたテキスト形式のSCPIファイルをファイル出力手段18からGUIのウィジェットが操作された順番で出力する。
【0033】
ここで、GUI上での操作の具体例を示して説明する。図2の操作画面13aの開始/終了キー13bをクリックし(ST1)、リモートコマンド生成機能が開始されると(ST2)、ユーザ操作として、図2の操作画面13aのテキストボックス13cにパラメータ「2.400000」を入力して測定器ユニット2(ユニットID:No.1)のモジュール11a(モジュールID:No.7)の[Bitrate]を設定する(ST3)。これにより、ソフトウエア動作としては、パラメータに紐づけられた切り替えコマンド込みのSCPIコマンド「:UENTry:ID1;:MODule:ID7;」、「:OUTPut:DATA:BITRate」と入力した数値「2.400000」の組み合わせをコマンド記録手段17に記録する(ST4)。
【0034】
次に、ユーザ操作として、図2の操作画面13aのボタン13dをクリックして測定器ユニット2(ユニットID:No.1)のモジュール11a(モジュールID:No.6)の[Equalizer]を「ON」にする(ST5)。これにより、ソフトウエア動作としては、ボタン13dに紐づけられた切り替えコマンド込みのSCPIコマンド「:UENTry:ID1;:MODUle:ID6;」、「:INPut:DATA:EQUalizer:LFEQ:SET」と設定の「ON」の組み合わせをコマンド記録手段17に記録する(ST6)。
【0035】
次に、ユーザ操作として、図2の操作画面13aのボタン13eをクリックして測定器ユニット2(ユニットID:No.1)のモジュール11a(モジュールID:No.7)の[Data]をプルダウンメニューから「ON」にする(ST7)。これにより、ソフトウエア動作としては、ボタン13eに紐づけられた切り替えコマンド込みのSCPIコマンド「:UENTry:ID1;:MODUle:ID7;」、「:OUTPut:DATA:OUTPut」と設定の「ON」の組み合わせをコマンド記録手段17に記録する(ST8)。
【0036】
そして、ユーザ操作として、上述したGUI上での全ての操作が終わり、開始/終了ボタン13bをクリックすると(ST9)、ソフトウエア動作としては、コマンド記録手段17に記録した記録済みコマンドを、GUIのウィジェットを操作した順番にテキスト形式のSCPIファイルとしてファイル出力手段18から出力し、リモートコマンド生成機能を終了する(ST10)。
【0037】
ここで、図4はコマンド記録手段17に保存されるファイルの内容の一例を示している。図4のファイルの内容について説明すると、:UENTry:ID 1;は、「コマンド出力先を測定器ユニット2(ユニットID:No.1)に切り替える」を意味し、:MODule:ID 7は、「コマンド出力先をモジュール11a(モジュールID:No.7)に切り替える」を意味し、MODule:ID 6は、「コマンド出力先をモジュール11a(モジュールID:No.6)に切り替える」を意味する。また、:OUTPut:DATA:BITRate、:INPut:DATA:EQUalizer:LFEQ:SET、:OUTPut:DATA:OUTPutは、GUI上のウィジェットに紐付けられた各コマンドを意味する。
【0038】
ところで、上述した実施の形態では、複数のモジュール11aを備えた1台の測定器ユニット2を1台の外部装置3でリモート制御する場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではない。例えば図5に示すように、複数のモジュール11aを備えた測定器ユニット2を複数台用意し、1台の外部装置3で複数台の測定器ユニット2を同時にリモート制御する構成、1台の外部装置3で複数台の測定器ユニット2を順次切り替えながらリモート制御する構成とすることもできる。この場合、上述したGUIの操作による切り替えコマンド込みのSCPIコマンドの記録およびファイル出力に対応するため、複数台の測定器ユニット2にはそれぞれを特定するユニットIDが付与されるとともに、各測定器ユニット2の測定部11が備えるモジュール11aにもそれぞれを特定するモジュールIDが付与されている。
【0039】
このように、本実施の形態では、複数のモジュールを備えた測定器ユニットのGUI上のウィジェット(ボタン・テキストボックス等の各部品)の操作と等価なリモートコマンドとを切り替えコマンド込みで紐づけることにより、GUIの操作と等価なリモートコマンドとその引数を、切り替えコマンドとともにSCPIコマンドとしてGUI上のウィジェットを操作した順番でテキスト形式のSCPIファイルに出力する。これにより、顧客が複数のモジュールを備えた測定器ユニットのGUI上での操作と等価で正確な切り替えコマンド込みのSCPIコマンドが操作した順番で列挙されてファイルに出力されるので、リモートコマンド取扱説明書を読む必要がなく、短時間で測定作業を実施できるうえ、取扱説明書の解釈ミスも発生しないことから、手戻り等の時間損失がなく、ユーザビリティの向上を図ることができる。
【0040】
以上、本発明に係る測定装置および測定方法の最良の形態について説明したが、この形態による記述および図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例および運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0041】
1 測定装置
2 測定器ユニット
3 外部装置
11 測定部
11a モジュール
12 操作表示部
13 モード指定手段
13a 操作画面
13b 開始/終了ボタン
13c テキストボックス
13d,13e ボタン
14 パラメータ選択手段
15 測定制御手段
16 インタフェース
17 コマンド記録手段
18 ファイル出力手段
W 測定対象
図1
図2
図3
図4
図5