IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 凸版印刷株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-物品、容器及びラベル 図1
  • 特開-物品、容器及びラベル 図2
  • 特開-物品、容器及びラベル 図3
  • 特開-物品、容器及びラベル 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141959
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】物品、容器及びラベル
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/02 20060101AFI20230928BHJP
   B65D 23/00 20060101ALI20230928BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
G09F3/02 F
B65D23/00 H
B65D23/00 T
B65D25/20 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022048566
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】滝澤 佑美
(72)【発明者】
【氏名】長谷 陽太
(72)【発明者】
【氏名】星 祥太朗
(72)【発明者】
【氏名】栗田 雄平
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB02
3E062AC02
3E062AC06
3E062DA01
3E062DA02
3E062DA07
3E062DA09
3E062JA04
3E062JA08
3E062JB04
3E062JC02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】目を引く物品を提供する。
【解決手段】本発明の物品1は、胴部を有し、胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含んだ容器本体3と、容器本体3に収容された可視光透過性の内容物4と、一対の壁部の一方に支持された第1パターンと、一対の壁部の他方に支持された第2パターンとを備え、第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、第1パターンと内容物4とを介して第2パターンを観察した場合に、第1パターンと第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、複数の第1パターン要素の配列又は複数の第2パターン要素の配列は、高さ方向に対して傾き、複数の第1パターン要素の見かけ上のピッチP1’と、複数の第2パターン要素の見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(1)

(n2は内容物4の屈折率である)
に示す関係を満たす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴部を有し、前記胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含んだ容器本体と、前記容器本体に収容された可視光透過性の内容物と、前記一対の壁部の一方に支持された第1パターンと、前記一対の壁部の他方に支持された第2パターンとを備え、
前記第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、
前記第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、
前記第1パターンと前記内容物とを介して前記第2パターンを観察した場合に、前記第1パターンと前記第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、
前記複数の第1パターン要素の配列又は前記複数の第2パターン要素の配列は、高さ方向に対して傾き、
前記複数の第1パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP1’と、前記複数の第2パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(1)
【数1】
(不等式(1)中、n2は前記内容物の屈折率である)
に示す関係を満たす物品。
【請求項2】
胴部を有し、前記胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含んだ容器本体と、前記容器本体に収容された可視光透過性の内容物と、前記一対の壁部の一方に支持された第1パターンと、前記一対の壁部の他方に支持された第2パターンとを備え、
前記第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、
前記第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、
前記第1パターンと前記内容物とを介して前記第2パターンを観察した場合に、前記第1パターンと前記第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、
前記複数の第1パターン要素の配列又は前記複数の第2パターン要素の配列は、高さ方向に対して傾き、
前記複数の第1パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP1’と、前記複数の第2パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(3)及び等式(4)
【数2】
【数3】
(等式(4)中、D1は前記第1パターンと前記第2パターンとの距離であり、Nは、前記高さ方向に対して垂直な何れかの断面における前記複数の第1パターン要素の数であり、n2は前記内容物の屈折率であり、D2は前記容器本体と観察者との距離である)
に示す関係を満たす物品。
【請求項3】
前記複数の第1パターン要素の前記配列又は前記複数の第2パターン要素の前記配列は、前記高さ方向に対して5°乃至85°の範囲内で傾いている請求項1又は2に記載の物品。
【請求項4】
前記第1パターンと前記第2パターンとの距離D1は、20mm乃至200mmの範囲内にある請求項1乃至3の何れか1項に記載の物品。
【請求項5】
前記距離D1に対する前記見かけ上のピッチP1’の比P1’/D1は0.001乃至0.5の範囲内にあるか、又は、前記距離D1に対する前記見かけ上のピッチP2’の比P2’/D1は0.001乃至0.25の範囲内にある請求項4に記載の物品。
【請求項6】
可視光透過性の内容物を収容するための容器であって、胴部を有し、前記胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含んだ容器本体と、前記一対の壁部の一方に支持された第1パターンと前記一対の壁部の他方に支持された第2パターンとを含み、
前記第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、
前記第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、
前記容器に前記内容物が収容された状態において、前記第1パターンと前記内容物とを介して前記第2パターンを観察した場合に、前記第1パターンと前記第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、
前記複数の第1パターン要素の配列又は前記複数の第2パターン要素の配列は、前記容器の高さ方向に対して傾き、
前記複数の第1パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP1’と、前記複数の第2パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(1)
【数4】
(不等式(1)中、n2は前記内容物の屈折率である)
に示す関係を満たす容器。
【請求項7】
可視光透過性の内容物を収容するための容器本体に支持させるラベルであって、前記容器本体は、胴部を有し、前記胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含み、前記ラベルは、前記容器本体に支持させた場合に、前記一対の壁部の一方に支持される第1パターン及び前記一対の他方に支持される第2パターンを含み、
前記第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、
前記第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、
前記ラベルが前記容器本体に支持され、且つ、前記容器本体に前記内容物が収容された状態において、前記第1パターンと前記内容物とを介して前記第2パターンを観察した場合に、前記第1パターンと前記第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、
前記複数の第1パターン要素の配列又は前記複数の第2パターン要素の配列は、前記容器本体の高さ方向に対して傾き、
前記複数の第1パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP1’と、前記複数の第2パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(1)
【数5】
(不等式(1)中、n2は前記内容物の屈折率である)
に示す関係を満たすラベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品、容器及びラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
「モアレ」とは、周期的な模様や構造を複数重ね合わせたときに、視覚的に発生する干渉縞である。また、物理学的にいうと、モアレとは二つの空間周波数のうなり現象といえる。モアレを望ましくないものとして取り除く場合もあるが、逆に発生したモアレを有用なものとして利用する場合もある。
【0003】
モアレを有用なものとして利用する場合の一例として、特許文献1には、第1パターンが設けられたシート状の基材の上に、第2パターンが設けられた透明シートを重ね合わせることでモアレを生じさせる装飾表示体用の一対のシートが記載されている。
【0004】
また、他の例として、特許文献2には、隠し絵を含んだ隠し絵シートと、複数のレンズを含んだレンズシートとを備えた装飾体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-280090号公報
【特許文献2】特開2001-328400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、目を引く物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によると、胴部を有し、前記胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含んだ容器本体と、前記容器本体に収容された可視光透過性の内容物と、前記一対の壁部の一方に支持された第1パターンと、前記一対の壁部の他方に支持された第2パターンとを備え、前記第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、前記第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、前記第1パターンと前記内容物とを介して前記第2パターンを観察した場合に、前記第1パターンと前記第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、前記複数の第1パターン要素の配列又は前記複数の第2パターン要素の配列は、高さ方向に対して傾き、前記複数の第1パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP1’と、前記複数の第2パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(1)
【0008】
【数1】
【0009】
(不等式(1)中、n2は前記内容物の屈折率である)
に示す関係を満たす物品が提供される。
【0010】
本発明の他の態様によると、胴部を有し、前記胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含んだ容器本体と、前記容器本体に収容された可視光透過性の内容物と、前記一対の壁部の一方に支持された第1パターンと、前記一対の壁部の他方に支持された第2パターンとを備え、前記第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、前記第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、前記第1パターンと前記内容物とを介して前記第2パターンを観察した場合に、前記第1パターンと前記第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、前記複数の第1パターン要素の配列又は前記複数の第2パターン要素の配列は、高さ方向に対して傾き、前記複数の第1パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP1’と、前記複数の第2パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(3)及び等式(4)
【0011】
【数2】
【0012】
【数3】
【0013】
(等式(4)中、D1は前記第1パターンと前記第2パターンとの距離であり、Nは、前記高さ方向に対して垂直な何れかの断面における前記複数の第1パターン要素の数であり、n2は前記内容物の屈折率であり、D2は前記容器本体と観察者との距離である)
に示す関係を満たす物品が提供される。
【0014】
本発明の更に他の態様によると、可視光透過性の内容物を収容するための容器であって、胴部を有し、前記胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含んだ容器本体と、前記一対の壁部の一方に支持された第1パターンと前記一対の壁部の他方に支持された第2パターンとを含み、前記第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、前記第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、前記容器に前記内容物が収容された状態において、前記第1パターンと前記内容物とを介して前記第2パターンを観察した場合に、前記第1パターンと前記第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、前記複数の第1パターン要素の配列又は前記複数の第2パターン要素の配列は、前記容器の高さ方向に対して傾き、前記複数の第1パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP1’と、前記複数の第2パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(1)
【0015】
【数4】
【0016】
(不等式(1)中、n2は前記内容物の屈折率である)
に示す関係を満たす容器が提供される。
【0017】
本発明の更に他の態様によると、可視光透過性の内容物を収容するための容器本体に支持させるラベルであって、前記容器本体は、胴部を有し、前記胴部は互いに平行に向かい合った一対の壁部を含み、前記ラベルは、前記容器本体に支持させた場合に、前記一対の壁部の一方に支持される第1パターン及び前記一対の他方に支持される第2パターンを含み、前記第1パターンは、複数の第1パターン要素からなり、前記第2パターンは、複数の第2パターン要素からなり、前記ラベルが前記容器本体に支持され、且つ、前記容器本体に前記内容物が収容された状態において、前記第1パターンと前記内容物とを介して前記第2パターンを観察した場合に、前記第1パターンと前記第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じ、前記複数の第1パターン要素の配列又は前記複数の第2パターン要素の配列は、前記容器本体の高さ方向に対して傾き、前記複数の第1パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP1’と、前記複数の第2パターン要素の、前記高さ方向に垂直な方向における見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(1)
【0018】
【数5】
【0019】
(不等式(1)中、n2は前記内容物の屈折率である)
に示す関係を満たすラベルが提供される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、目を引く物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る物品を概略的に示す模式図。
図2図1に示す物品が含んでいるラベルを概略的に示す展開図。
図3図2に示すラベルが含んでいる第1パターンの拡大図。
図4】物品の高さ方向に対して垂直なラベルの断面を概略的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、上記態様の何れかをより具体化したものである。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化した例を示すものであって、本発明の技術的思想を、以下に記載する構成要素の材質、形状、構造、及び配置等に限定するものではない。本発明の技術的思想には、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0023】
以下の説明において参照する図面では、同様又は類似した機能を有する構成要素に、同一の参照符号を付している。ここで、図面は模式的なものであり、厚さ方向の寸法と厚さ方向に垂直な方向、即ち面内方向の寸法との関係や、複数の層の厚さ方向における寸法の関係等は、現実のものとは異なり得ることに留意すべきである。従って、具体的な寸法は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、2以上の構成要素の寸法の関係が、複数の図面の間で異なっている可能性があることにも留意すべきである。
【0024】
また、本開示において、「AAをBBの上に」という記載は、重力方向とは無関係に使用している。「AAをBBの上に」という記載によって特定される状態は、AAがBBと接触した状態を包含する。「AAをBBの上に」という記載は、AAとBBとの間に他の1以上の構成要素を介在させることを除外するものではない。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る物品を概略的に示す断面図である。
図1に示す物品1は、ラベル2と、容器本体3と、内容物4と、蓋体5とを含んでいる。
【0026】
容器本体3は、ラベル2を支持する支持体である。容器本体3は、有底筒状である。ここでは、容器本体3は、その高さ方向に垂直な断面が角丸四角形である。容器本体3は、首部と肩部と胴部と底部とを備えている。胴部の一端には底部が接続され、胴部の他端には肩部が接続されている。肩部は、下端から上端に向かって縮径している。肩部の上端には首部が接続されている。首部は、その外周面に雄螺子部を有している。また、胴部は、互いに平行に向かい合った一対の壁部を含んでいる。
【0027】
容器本体3は、例えば、プラスチック又はガラスからなる。プラスチックは、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)である。容器本体3は、例えば、ボトル又は水槽である。好ましくは、容器本体3は、飲料用のプラスチックボトルである。
【0028】
容器本体3は、光透過性を有している。具体的には、容器本体3は、可視光透過性を有している。なお、以下、特に断り書きがない場合、用語「光」は可視光を意味することとする。容器本体3は透明であってもよく、光散乱性であってもよい。容器本体3は、透明であることが好ましい。
【0029】
ラベル2は、容器本体3に支持されている。具体的には、ラベル2は容器本体3の胴部に支持されている。ここでは、ラベル2は、容器本体3の胴部に巻かれている。ラベル2は、容器本体3に支持させた場合に、上述した一対の壁部の一方に支持される第1パターンと、上述した一対の壁部の他方に支持される第2パターンとを含んでいる。また、ラベル2が容器本体3に支持された状態において、第1パターンと内容物4とを介して第2パターンを観察した場合に、第1パターンと第2パターンとの重ね合わせはモアレを生じる。第1パターン及び第2パターンについては後述する。
【0030】
内容物4は、容器本体3に収容されている。内容物4は、可視光透過性を有している。また、内容物4は空気でない。内容物4は、ここでは、液体であるが、液体に限定されず、固体であってもよく、半固体であってもよい。半固体とは、液体及び固体の両方の物性を有するものである。半固体は、例えば、ゼリーである。液体は、例えば、水等の飲料、又は油である。また、内容物4は、透明であってもよく、光散乱性であってもよい。内容物4は、無色であってもよく、着色していてもよい。ここでは、一例として、内容物4は、無色透明の液体であるとする。
【0031】
内容物4の屈折率n2は1.0でない。例えば、内容物4の屈折率n2は1.0より大きい。屈折率n2は、例えば、1.0より大きく、且つ1.5以下である。例えば、水の屈折率は1.33であり、サラダ油の屈折率は1.47である。
【0032】
屈折率は、最小偏角法、臨界角法、Vブロックプリズム法、浸液法、シミュレーション法、及びその他公知の測定方法により測定することができるが、試料形態の制限が無いという点で、臨界角法がより好ましい。また、屈折率は、589.3nmの波長を有する光についての屈折率である。
【0033】
蓋体5は、その内周面に容器本体3の首部が有する雄螺子部と螺合する雌螺子部を有している。これにより、蓋体5は、容器本体3の首部に固定されている。
【0034】
図2は、図1に示す物品1が含んでいるラベル2を概略的に示す展開図である。図3は、図2に示すラベル2が含んでいる第1パターン21の拡大図である。図3に示す方向Dは、物品1の高さ方向である。一例によると、容器本体3の底部を下に置いた場合、物品1の高さ方向は物品1に加わる重力方向と同じ方向である。
【0035】
ラベル2は、基材20と、基材20に印刷された印刷パターンとを含んでいる。ここで、印刷パターンは第1パターン21及び第2パターン22を含む。
【0036】
基材20は、透明であってもよく、半透明であってもよい。第1パターン21及び内容物4を介して第2パターン22を視認することができれば、基材20は部分的に不透明であってもよい。
【0037】
基材20は、透明であることが好ましい。基材20は、一例によると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)又はポリ塩化ビニル(PVC)からなる。或いは、基材20は、他の例によると、セロファン又はトレーシングペーパーである。基材20は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなることが好ましい。基材20は、軟質であってもよく、硬質であってもよい。
【0038】
基材20の光透過率は、70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。ここで、光透過率は、入射光の強度に対する透過光の強度の比を意味している。入射光の減衰は、光の拡散や吸収などの現象によって発生してもよい。ここで、光の波長は、380nm乃至780nmの範囲内にある。
【0039】
基材20の屈折率は、1.7未満であることが好ましく、1.5乃至1.65の範囲内にあることがより好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる基材20の屈折率は1.65である。
【0040】
基材20の厚さは、特に限定されないが、0.1mm乃至0.5mmの範囲内にあることが好ましく、0.2mm乃至0.4mmの範囲内にあることがより好ましい。
【0041】
基材20のヘーズは、特に限定されないが、55未満であることが好ましく、35未満であることがより好ましい。なお、ヘーズは、JIS K7136:2000に準拠した方法で得られる値である。
【0042】
印刷パターンは、水性インクからなっていてもよく、油性インクからなっていてもよい。また、印刷パターンは感温インキからなっていてもよい。感温インキを用いた場合、特定の温度においてモアレを生じさせることが可能である。或いは、印刷パターンは樹脂からなっていてもよい。
【0043】
印刷パターンの光透過率は、70%以下であることが好ましく、0%以上30%以下であることがより好ましい。また、印刷パターンの厚さは、0.5mm以下であることが好ましい。
【0044】
図2に示すように、ラベル2は、第1パターン21を含んだ第1部分A1と、第2パターン22を含んだ第2部分A2と、第3部分A3と、第4部分A4と、のりしろ部分Gとを含んでいる。のりしろ部分Gはラベル2の一端に位置しており、第4部分A4、第2部分A2及び第3部分A3をこの順で間に挟んで第1部分A1と隣り合っている。のりしろ部分Gには、接着剤が設けられている。のりしろ部分Gと第1部分A1の端部とは接着剤を介して接着される。
【0045】
第1パターン21は、複数の第1パターン要素210からなっている。複数の第1パターン要素210は、周期的に配列している。ここでは、第1パターン要素210は、一方向に伸びた形状を各々が有し、幅方向に配列している。具体的には、第1パターン要素210は、直線状であり、幅方向へ一定のピッチで配列している。第1パターン要素210は、波型等の曲線状であってもよい。第1パターン要素210は、互いに交差する二方向へ配列していてもよい。例えば、第1パターン要素210は、各々がドット状であり、互いに直交する二方向へ一定のピッチで配列していてもよい。この場合、第1パターン要素210の形状は、円形あってもよく、四角形であってもよい。或いは、第1パターン要素210は、一方向に伸びた形状を各々が有し、格子状のパターンを形成していてもよい。
【0046】
第2パターン22は、複数の第2パターン要素220からなっている。ここでは、第2パターン要素220は、各々が線状であり、幅方向へ配列している。第2パターン要素220の各々は、直線状であってもよく、折れているか又は曲がっていてもよい。第2パターン要素220は、各々がドット状であり、二次元的に配置されていてもよい。この場合、第2パターン要素220の形状は、円形であってもよく、四角形であってもよい。
【0047】
図2に示すように、第1パターン要素210の配列は、物品1の高さ方向に対して傾いている。また、図2に示すように、第2パターン要素220の配列は、物品1の高さ方向に対して傾いている。これらについては、後で詳述する。
【0048】
この物品1は、例えば、その高さ方向Dに対して垂直な方向から、第1パターン21と第2パターン22とが重なるように観察した場合に、第1パターン21と第2パターン22との重ね合わせがモアレを生じる。第1パターン21と第2パターン22とは互いから離間しているので、例えば、物品1を高さ方向Dに平行な軸の周りで回転させると、これに伴ってモアレが動く。
【0049】
そして、物品1では、第1パターン要素210の配列又は第2パターン要素220の配列は、高さ方向Dに対して傾いている。即ち、第1パターン要素210の配列又は第2パターン要素220の配列は、容器本体3の中心を通り且つその高さ方向に平行である回転軸に対して傾いている。この配列を回転軸に対して傾けると、第1パターン要素210又は第2パターン要素220の見かけ上のピッチは、実際のピッチと比較してより大きくなる。それ故、物品1が表示するモアレは、極小さな回転角度で大きく移動することがない。従って、物品1は、モアレの動きを確認しやすい。
【0050】
図3に示すP1は、第1パターン要素210の実際のピッチである。また、図3に示すP1’は、第1パターン要素210の、物品1の高さ方向Dに垂直な方向における見かけ上のピッチである。また、図3に示すα1は、物品1の高さ方向Dに対する、第1パターン要素210の配列の傾き角である。以下、第2パターン要素220の実際のピッチをP2と呼び、第2パターン要素220の見かけ上のピッチをP2’と呼ぶ。
【0051】
第1パターン要素210の見かけ上のピッチP1’と第2パターン要素220の見かけ上のピッチP2’とは、以下の不等式(1)に示す関係を満たす。
【0052】
【数6】
【0053】
見かけ上のピッチP1’及びP2’は、以下の不等式(2)に示す関係を満たすことが好ましい。
【0054】
【数7】
【0055】
見かけ上のピッチP1’及びP2’は、以下の不等式(3)及び等式(4)に示す関係を満たすことがより好ましく、以下の不等式(5)に示す関係を満たすことが更に好ましい。
【0056】
【数8】
【0057】
【数9】
【0058】
【数10】
【0059】
見かけ上のピッチP1’及びP2’は、以下の式(6)に示す関係を満たすことが更に好ましい。
【0060】
【数11】
【0061】
なお、式(1)乃至(6)において、n2は内容物4の屈折率であり、D1は第1パターン21と第2パターン22との距離であり、Nは、物品1の高さ方向に対して垂直な何れかの断面における第1パターン要素210の数であり、D2は容器本体3と観察者との距離である。
【0062】
第1パターン21と第2パターン22との間に内容物4が存在する場合、内容物4の屈折率n2に起因して、モアレが生じない、モアレが不明瞭になる、又は、実際に知覚されるモアレが設計上のモアレよりも劣化する等の問題が生じることがある。この問題に対しては、見かけ上のピッチP1’及びP2’が上記の式(1)乃至(3)並びに(5)及び(6)の何れか1つに示す関係を満たすことで、解消することができる。このため、見かけ上のピッチP1’及びP2’が上記の式(1)乃至(3)並びに(5)及び(6)の何れか1つに示す関係を満たす場合、高いアイキャッチ効果を達成することができる。
【0063】
なお、図2では、複数の第2パターン要素220は一定のピッチで配列しておらず、第2パターン要素220の実際のピッチP2は、第2パターン22の或る位置と他の位置とで異なっている。即ち、見かけ上のピッチP2’は、第2パターン22の或る位置と他の位置とで異なっている。この場合、見かけ上のピッチP1’と見かけ上のピッチP2’の各々とは、上記の式(1)乃至(3)並びに(5)及び(6)の何れか1つに示す関係を満たすことが好ましい。
【0064】
以下、見かけ上のピッチP1’及びP2’が上記の式(1)乃至(3)並びに(5)及び(6)の何れか1つに示す関係を満たしていることが好ましい理由について、更に詳しく説明する。
【0065】
図4は、物品1の高さ方向に対して垂直なラベル2の断面を概略的に示す断面図である。図4では、容器本体3及び内容物4を図示していない。また、図4において、D1は第1パターン21と第2パターン22との距離であり、D2は容器本体3と観察者6との間の距離である。
【0066】
図4では、第2パターン22の中心は、第1パターン21の中心と容器本体3の中心Oとを通る直線上に位置している。観察者6の眼は、この直線上であって、第1パターン21を介して第2パターン22を観察するように位置している。ここで、容器本体3の中心Oは、図4に示す断面において、容器本体3の2本の対角線の交点であるとする。なお、図4において、破線で示す線分L1は、上記直線の一部である。
【0067】
図4に示す通り、容器本体3の中には内容物4が存在しているため、第2パターン22からの光は、観察者6の眼へ到達するまでの間に、内容物4の界面によって屈折する。それ故、第2パターン22は、内容物4が存在していない場合と比較して、大きく見える。また、第1パターン21と第2パターン22との距離は大きいため、この拡大倍率は無視することができない。従って、見かけ上のピッチP1’及びP2’について最適な関係を求める際には、この屈折及び距離を考慮する必要がある。
【0068】
ここでは、単純化したモデルとして、第1パターン要素210及び第2パターン要素220の何れも、直線状であり、幅方向へ一定のピッチで配列しているとする。また、第1パターン要素210の配列の傾き角と第2パターン要素220の配列の傾き角とは等しいとする。また、第1パターン21及び内容物4を介して第2パターンを観察した場合に、第2パターン22の輪郭は第1パターン21の輪郭と一致するとする。また、図4において、第1パターン21の個数と第2パターン22の個数とは等しいとする。このような条件の下で、第1パターン21と第2パターン22との重ね合わせはモアレを生じるとする。
【0069】
図4の線分L2は、第1パターン21の端を通り、且つ、線分L1に対して平行な線分である。
図4に示す観察条件下では、第2パターン22の端から射出され、観察者6の眼へ到達する光の光路を一点鎖線で示している。この光は、容器本体3の壁部へ入射角βで入射し、容器本体3の壁部から屈折角αで観察者6の眼へ向けて射出される。
【0070】
また、図4から明らかなように、第2パターン22が表示する像は、第1パターン21の位置で拡大されて第1パターン21の像と重なり合うように見える。以下、第1パターン21の位置で重なった第2パターン22の像を、「投影像」と呼ぶ。
【0071】
第1パターン21の一端から線分L1までの間に存在する第1パターン要素210の数をN/2とすると、投影像の一端から線分L1までの寸法は積P1’×N/2である。また、第2パターン22の一端から線分L1までの間に存在する第2パターン要素220の数もN/2であるため、第2パターン22の一端から線分L1までの寸法は、積P2’×N/2である。この寸法は、上記の積P1’×N/2と、距離D1とtanβとの積D1×tanβとの和と等しい。従って、これらの事項から、以下の等式(7)に示す関係を導出することができる。
【0072】
【数12】
【0073】
また、入射角βと屈折角αとは、スネルの法則に従い、以下の式(8)に示す関係を満たしている。
【0074】
【数13】
【0075】
上記の式(8)を変形すると、以下の式(9)に示す関係が得られる。
【0076】
【数14】
【0077】
ここで、上記の式(9)を上記の式(7)を代入すると、以下の式(10)に示す関係が得られる。
【0078】
【数15】
【0079】
また、図4から明らかなように、tanαは、上記の積P1’×N/2を距離D2で除することによって得られる。即ち、tanαは、以下の式(11)によって表すことができる。
【0080】
【数16】
【0081】
上記の式(11)を変形すると、以下の式(12)に示す関係が得られる。
【0082】
【数17】
【0083】
ここで、上記の式(12)を上記の式(10)を代入すると、上記の式(6)を導出することができる。
【0084】
なお、ここでは、上記の条件の下においてモアレが生じると仮定したが、上記の条件をわずかに変更しても視認しやすいモアレを生じさせることは可能である。例えば、上記の式(3)に示す範囲を満たす場合、視認しやすいモアレを生じさせることができる。
【0085】
一例によると、見かけ上のピッチP1’を1と設定し、屈折率n2が1.33乃至1.47の範囲内にあると設定し、距離D1が5cm乃至15cmの範囲内にあると設定し、距離D2が30cm乃至50cmの範囲内にあると設定し、数Nが80であると設定することができる。このような条件を上記の式(6)に参照すると、上記の不等式(1)又は(2)が好ましいことが得られる。
【0086】
ところで、観察方向を僅かに変化させることによって、物品1が表示するモアレが大きく移動すると、モアレの動きは、画像のちらつきとして知覚される可能性がある。他方、観察方向を大きく変化させても、物品1が表示するモアレの移動が僅かであると、モアレの動き自体が知覚され難い。そして、観察方向の変化の大きさは、観察者と物品1との距離に応じて異なる。即ち、観察者と物品1との距離が長い場合には、観察方向は大きくは変化しない。これに対し、観察者と物品1との距離が短い場合には、観察方向は大きく変化し得る。
【0087】
例えば、物品1を手に持ってモアレを観察することが想定される場合には、第1パターン要素210の見かけ上のピッチP1’は、0.2mm乃至10mmの範囲内にあることが好ましく、0.2mm乃至5mmの範囲内にあることがより好ましい。また、この場合、第2パターン要素220の見かけ上のピッチP2’は、0.2mm乃至10mmの範囲内にあることが好ましく、0.2mm乃至5mmの範囲内にあることがより好ましい。
【0088】
棚等に置かれた物品1が表示するモアレを或る程度離れた位置から観察することが想定される場合には、第1パターン要素210の見かけ上のピッチP1’は、0.5mm乃至30mmの範囲内にあることが好ましく、1mm乃至10mmの範囲内にあることがより好ましい。また、この場合、第2パターン要素220の見かけ上のピッチP2’は、0.5mm乃至30mmの範囲内にあることが好ましく、1mm乃至10mmの範囲内にあることがより好ましい。
【0089】
第1パターン要素210の実際のピッチP1は、0.2mm乃至30mmの範囲内にあることが好ましく、0.2mm乃至5mmの範囲内にあることがより好ましい。
【0090】
第1パターン要素210の各々の幅又は径は、実際のピッチP1の20%乃至80%の範囲内にあることが好ましい。
【0091】
第2パターン要素220の実際のピッチP2は、0.2mm乃至30mmの範囲内にあることが好ましく、0.2mm乃至5mmの範囲内にあることがより好ましい。
【0092】
第2パターン要素220の各々の幅又は径は、実際のピッチP2の20%乃至80%の範囲内にあることが好ましい。この幅又は径は、第2パターン要素220の配列方向において一定であってもよく、変化していてもよい。
【0093】
傾き角α1は5°乃至85°の範囲内にあることが好ましく、40°乃至70°の範囲内にあることがより好ましい。
【0094】
また、高さ方向Dに対する、第2パターン要素220の配列の傾き角α2は、5°乃至85°の範囲内にあることが好ましく、40°乃至70°の範囲内にあることがより好ましい。なお、上記の通り、第2パターン要素220は、直線状であってもよく、折れているか又は曲がっていてもよい。後者の場合、第2パターン22の一部と他の部分とで、第2パターン要素220の配列方向は異なり得る。この場合、第2パターン22の少なくとも一部で、傾き角α2が上記範囲内にあることが好ましい。
【0095】
距離D1は、20mm乃至200mmの範囲内にあることが好ましく、50mm乃至150mmの範囲内にあることがより好ましい。
【0096】
距離D1に対する、見かけ上のピッチP1’の比P1’/D1は0.001乃至0.5の範囲内にあることが好ましく、0.001乃至0.25の範囲内にあることがより好ましい。比P1’/D1が上記の範囲内にあると、モアレの動きが特に確認しやすい。
【0097】
また、距離D1に対する、見かけ上のピッチP2’の比P2’/D1は0.001乃至0.5の範囲内にあることが好ましく、0.001乃至0.25の範囲内にあることがより好ましい。比P2’/D1が上記の範囲内にあると、モアレの動きが特に確認しやすい。
【0098】
なお、上記の観察方向に応じて、観察者はモアレの色、柄又は濃淡について連続的又は離散的な変化を観察することが可能である。
【0099】
上述した物品1は、第1パターン要素210の見かけ上のピッチP1’、第2パターン要素220の見かけ上のピッチP2’及び内容物4の屈折率n2が、上述した上記の式(1)乃至(3)及び(5)の何れか1つに示す関係を満たしている。このため、第1パターン21と第2パターン22との間に内容物4が存在する場合に生じうる、モアレが生じない等の上記の問題が生じにくい。従って、上述した物品1は観察者の目を引きやすい。即ち、高いアイキャッチ効果を達成することができる。
【0100】
また、上述した物品1は、互いに平行に向かい合った一対の壁部を有する胴部の一方の壁部に第1パターン21を備え、他方の壁部に第2パターン22を備えている。このような物品1では第1パターン21と第2パターン22との距離が大きいため、観察方向の変化に応じたモアレの動きを知覚しやすい。このため、上述した物品1はこの点においても高いアイキャッチ効果を有している。
【0101】
また、上述した物品1では、第1パターン要素210及び第2パターン要素220の配列のうち少なくとも一方が物品1の高さ方向に対して傾いている。従って、観察方向を過度に大きく変化させることなしにモアレの移動を知覚できるとともに、観察方向を僅かに変化させただけでモアレが大きく移動することに伴うちらつきを知覚させることがない。このため、モアレの動きが確認しやすい。
【0102】
なお、上述した物品1では、第1パターン21及び第2パターン22は1つのラベルに設けられていたが、第1パターン21及び第2パターン22は、それぞれ別のラベルに設けられていてもよい。或いは、第1パターン21及び第2パターン22の少なくとも一方は、容器本体3に設けられていてもよい。例えば、第1パターン21及び第2パターン22の少なくとも一方は、描画又は印刷によって容器本体3上に設けることができる。第1パターン21及び第2パターン22の両方が容器本体3上に設けられた場合、ラベル2は省略してもよい。
【0103】
また、上述した物品1では、第1パターン要素210の配列及び第2パターン要素220の配列の各々が、高さ方向Dに対して傾いていたが、これら配列のうち一方のみが高さ方向Dに対して傾いていてもよい。
【0104】
また、上述した物品1では、第1パターン21及び第2パターン22は何れも印刷パターンであったが、これらパターンは印刷以外の方法によって形成してもよい。
また、上述した物品1では、第3及び第4部分の何れにも印刷パターンが設けられていなかったが、第3及び第4部分には印刷パターンが設けられてもよい。
【符号の説明】
【0105】
1…物品、2…ラベル、3…容器本体、4…内容物、5…蓋体、6…観察者、20…基材、21…第1パターン、22…第2パターン、210…第1パターン要素、220…第2パターン要素、A1…第1部分、A2…第2部分、A3…第3部分、A4…第4部分、D…高さ方向、D1…第1パターンと第2パターンとの距離、D2…容器本体と観察者との距離、G…のりしろ部分、P1’…見かけ上のピッチ、P1…実際のピッチ、α1…傾き角。
図1
図2
図3
図4