(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142046
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】運転支援システム、運転支援方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/16 20060101AFI20230928BHJP
H04N 5/92 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
G08G1/16 F
H04N5/92 010
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022048712
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】笈川 美貴
【テーマコード(参考)】
5C053
5H181
【Fターム(参考)】
5C053GB06
5C053JA21
5H181AA01
5H181AA21
5H181BB04
5H181CC04
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL06
5H181LL09
5H181LL20
(57)【要約】
【課題】運転者に対してより効果的に運転能力の低下を自覚させることが可能な運転支援システム、運転支援方法を提供すること。
【解決手段】本開示にかかる運転支援システムは、運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出する検出部と、検出された前記危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定する特定部と、前記危険行為に関する情報と、前記運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報を含み、前記運転者に提示するための注意喚起情報を生成する生成部と、を備えることを特徴とするものである。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出する検出部と、
検出された前記危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定する特定部と、
前記危険行為に関する情報と、前記運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報を含み、前記運転者に提示するための注意喚起情報を生成する生成部と、
を備えた運転支援システム。
【請求項2】
前記注意喚起情報は、前記危険行為に関する情報から生成される日常生活の危険行為を表す画像と、
前記危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報から生成される運転中に発生することが予想される現象を表す画像である、
請求項1に記載の運転支援システム。
【請求項3】
前記運転者が操作可能な操作部と、
前記操作部からの入力を判定する入力部と、
前記運転者による運転を許可又は禁止を判定する運転許可判定部をさらに備え
前記生成部は、前記操作部が付加された前記運転中に発生することが予想される現象を表す画像と、前記操作部が付加された前記日常生活の危険行為を表す画像と、を生成し、
前記運転許可判定部は、前記運転者が前記操作部に入力したことを前記入力部が判定した場合に前記運転者による運転を許可する、
請求項2に記載の運転支援システム。
【請求項4】
車両の走行中における前記車両の前記運転者の動画を分析することにより、危険運転動作を検出する撮像検出部と、をさらに備え、
特定部は、前記撮像検出部により検出された危険運転動作に関連する、日常生活の危険行為が、前記検出部により検出されたか否かを特定し、
生成部は、前記特定部によって前記危険運転動作に関連する前記日常生活の危険行為が検出されたことを特定した場合に、前記危険運転動作に関する情報と、前記日常生活の危険行為に関する情報を含み、前記運転者に提示するための注意喚起情報を生成する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の運転支援システム。
【請求項5】
運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出し、
検出された前記危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定し、
前記危険行為に関する情報と、前記運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報を含み、前記運転者に提示するための注意喚起情報を生成する、運転支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、運転支援システム、運転支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信技術の進歩により、運転支援技術の開発がされている。
特許文献1には、ユーザが自覚せずに危険な運転操作を実行していた場面を、ユーザに対して教示することができる運転支援システムが記載されている。この運手支援システムでは、危険運転シーンの発生直後における、ユーザの生体情報と、平常時の生体情報を比較することによって、ユーザが、危険運転を実施したことを自覚しているか否かを判定する。当該運転支援システムは、ユーザが危険運転を実施したことを自覚していないと判定した場合にはその旨をユーザに通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に開示された運転支援システムは、ユーザが、危険運転を実行したことを自覚しているか否かをフィードバックしているが、上述した運転支援システムは、運転者の運転能力の低下を自覚させるには、不十分である。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みなされたものであって、運転者に対してより効果的に運転能力の低下を自覚させることが可能な運転支援システム、運転支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる運転支援システムは、
運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出する検出部と、
検出された前記危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定する特定部と、
前記危険行為に関する情報と、前記運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報を含み、前記運転者に提示するための注意喚起情報を生成する生成部と、を備えることを特徴とするものである。
【0007】
本開示にかかる運転支援方法は、
運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出し、
検出された前記危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定し、
前記危険行為に関する情報と、前記運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報を含み、前記運転者に提示するための注意喚起情報を生成する、運転支援システムが実行することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、運転者に対してより効果的に運転能力の低下を自覚させることが可能な運転支援システム、運転支援方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態1に係る運転支援システム10を例示したブロック図である。
【
図2】実施形態1に係る制御部102のブロック図である。
【
図3】実施形態1に係る運転支援システム10の表示部104の模式図である。
【
図4】実施形態1に係る運転支援方法を例示したフローチャートである。
【
図5】実施形態2に係る運転支援システム20を例示したブロック図である。
【
図6】実施形態2に係る制御部202のブロック図である。
【
図7】実施形態2に係る運転支援システム20の表示部204の模式図である。
【
図8】実施形態2に係る運転支援方法を例示したフローチャートである。
【
図9】実施形態3に係る運転支援システム30を例示したブロック図である。
【
図10】実施形態3に係る運転支援システム30の表示部304の模式図である。
【
図11】実施形態3に係る運転支援方法を例示したフローチャートである。
【
図12】実施形態4に係る運転支援システム40を例示したブロック図である。
【
図13】実施形態4に係る運転支援方法を例示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。また、図面が煩雑にならないように、いくつかの符号は省略されている。
【0011】
(実施形態1)
まず、実施形態1に係る運転支援システム10を説明する。
図1は、実施形態1に係る運転支援システム10を例示したブロック図である。運転支援システム10は、監視部101、制御部102、表示部104を備えている。
【0012】
監視部101は、運転者の日常生活を監視する。つまり監視部101は、車両を運転していない日常生活中における、車両の運転者を監視し、監視情報を取得する。運転者は、高齢者を想定しているが、高齢者には限定されず、全ての年齢層の運転者が対象となる。運転者は、監視部101により日常生活における行為を監視されている。
監視部101は、例えばスマートウォッチなどのウェアラブル端末である。その他の例として、監視部101は、見守りカメラでもよく、対象者のみにセンシングできる状態にして、画像データとして記録や分析してもよい。監視部101が取得する監視情報は、例えば運転者の歩行状態、及び運転者の発する会話を含む運転者の周囲の音声などである。
【0013】
図2は、実施形態1に係る制御部102のブロック図である。制御部102は、検出部112、特定部122及び生成部132を備える。なお、制御部102は通信部142を含み、通信部142を介して、外部のサーバ152を含んでもよい。
【0014】
検出部112は、監視部101によって監視した運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出する。例えば、検出部112は、1日に1回決まった時刻に、監視部101によって取得された監視情報を取得し、該情報を分析し、運転者の日常生活の危険行為を検出する。
検出部112は、該情報を分析した結果が日常生活の危険行為とみなされる項目の適正値を超えた場合に、運転者の日常生活の危険行為を検出する。
日常生活の危険行為とは、階段を踏み外しそうになることや机の角に足先をぶつける行為である。検出部112は、運転者の歩行状態の情報を分析し、歩くリズムがところどころ止まるなど歩行状態に一定以上乱れがある場合に運転手の危険な歩行行為の適正値を超えたと検出する。
その他の例としては、テレビの音がうるさいと家族から注意される行為である。検出部112は、運転者の周囲の音声の情報を分析し、テレビなど情報機器の音量が任意の大きさより大きい状態が続いていた場合に運転手の耳の聞えにくさの適正値を超えたと検出する。
あるいは、日常生活で手からコップや茶わんを落としてしまう、物を倒してしまうことである。検出部112は、運転者の周囲の音声の情報を分析し、物が落ちる音を任意の回数以上検出した場合に運転手の手の力の弱さが適正値を超えたと検出する。なお、日常生活における危険行為は、注意力や判断力にかかわる行為だけに限定されず、反射能力、運動能力、視力、視野、握力、聴力にまつわる行為も含む。また、事前に検出部112にヒヤリハットの情報をAIにより学習させて、監視部101により取得した監視情報とのマッチング度合いで危険値を算出および危険行為を検出することも可能である。
【0015】
特定部122は、検出部112によって検出された危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定する。例えば、特定部122は、検出部112によって運転手が日常生活において危険な歩行行為の適正値を超えたと検出された場合、ブレーキとアクセルを踏み間違えているといった足の動きや足の位置であるかを危険運転動作として特定する。これは、検出部112により検出された日常生活の危険行為である、何もないところでつまずいていることに関連している。特定部122は、他の例としては、検出部112によって運転手が日常生活において耳の聞えにくさの適正値を超えたと検出された場合、クラクションが鳴らされているのに、車線変更しているかを危険運転動作として特定する。これは、検出部112により検出された日常生活の危険行為である、テレビの音がうるさいと家族から注意されることに関連している。その他の例として、特定部122は、検出部112によって運転手が日常生活において手の力の弱さが適正値を超えたと検出された場合、ステアリング操作を行うタイミングが遅すぎる又は早すぎる、ステアリングの操舵量が多すぎる又は少なすぎることなどからステアリング操作を誤っていることを危険運転動作として特定する。これは、検出部112により検出された日常生活の危険行為である、手からコップや茶わんを落としてしまう、物を倒してしまうことに関連している。
ここで、制御部102は、サーバ152を備えた場合、サーバ152は、 日常生活の危険行為の一覧と、該日常生活の危険行為に関連する1つ以上の危険運転動作と、を対応づけた情報を予め保持しておく。特定部122は、 該対応づけた情報から検出部112によって検出された日常生活の危険行為に関連する危険運転動作を特定してもよい。
【0016】
通信部142は、サーバ152と検出部112との間の通信を行う。通信部142は、サーバ152と特定部122との間の通信を行う。通信部142は、サーバ152と生成部132との間の通信を行う。通信部142は、図示しない外部装置と制御部102との間の通信を行ってもよい。
【0017】
生成部132は、検出部112によって検出された日常生活の危険行為に関する情報と、運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報を含み、運転者に提示するための注意喚起情報を生成する。このとき、運転者への注意喚起の方法としては、音や画像、振動、テキスト形式などである。
例えば音によって運転者への注意喚起をする場合、生成部132は、危険行為に関する情報の説明と、運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報の説明と、を音声情報として再生する。
ここでは、画像を表示することによる運転者への注意喚起方法を説明する。
生成部132は、検出部112によって検出された日常生活の危険行為に関する情報から日常生活の危険行為を表す画像を生成する。日常生活の危険行為を表す画像は、例えば、何もないところでつまずいている様子を模式的に示した静止画像や動画像に対して、日常生活において何もないところでつまずく経験はあるかを確認する質問を付した画像である。つまり、生成部132は、日常生活の危険行為を表す画像として、日常生活の危険行為を模式的に示した静止画像や動画像に対して、日常生活の危険行為に心当たりがあるか否かを確認する質問文情報を付した画像を生成する。監視部101が図示しない撮像装置を備え運転者の画像データを取得する場合、生成部132は、図示しない撮像装置によって撮像された運転者の日常生活が撮影された動画のうち、運転者が危険行為を行っている状態を中心に抽出された動画像から日常生活の危険行為を表す画像を生成してもよい。
ここで、制御部102は、サーバ152を備えた場合、サーバ152は 日常生活の危険行為を模式的に示した静止画像や動画像の情報を保持していてもよい。さらにサーバ152は、日常生活の危険行為を模式的に示した静止画像や動画像に質問を付した画像の情報を保持していてもよい。生成部132は通信部142を介してサーバ152と通信することで日常生活の危険行為を表す画像を生成してもよい。
また、生成部132は、検出部112によって検出された日常生活の危険行為に関連する、運転中における危険運転動作の情報から運転中に発生することが予想される現象を表す画像を生成する。運転中に発生することが予想される現象を表す画像は、例えば、足の動きや足の位置を模式的に示した静止画像や動画像に対して、足の動きや足の位置を確認する質問を付した画像などが含まれている。つまり、生成部132は、運転中に発生することが予想される現象を表す画像として、運転中における危険運転動作を模式的に示した静止画像や動画像に対して、心当たりがあるか否かを確認する質問文情報を付した画像を生成する。
ここで、制御部102は、サーバ152を備えた場合、サーバ152は、運転中における危険運転動作を模式的に示した静止画像や動画像の情報を保持していてもよい。さらにサーバ152は 運転中における危険運転動作を模式的に示した静止画像や動画像に質問を付した画像の情報を保持していてもよい。生成部132は、通信部142を介してサーバ152と通信することで運転中に発生することが予想される現象を表す画像を生成してもよい。
【0018】
図3は、実施形態1に係る運転支援システム10の表示部104の模式図である。表示部104は、制御部102により生成された日常生活の危険行為を表す画像と、危険行為に関連する運転中に発生することが予想される現象を表す画像と、を表示する。ここで、
図3では、日常生活の危険行為を表す画像と、運転中に発生することが予想される現象を表す画像と、を同時に表示しているが、先に運転中に発生することが予想される現象を表す画像が表示され、その後日常生活の危険行為を表す画像が表示されても構わない。また、先に日常生活の危険行為を表す画像が表示され、その後運転中に発生することが予想される現象を表す画像を表示されても構わない。
表示部104は、表示部1041と表示部1042を備えている。表示部1041に運転中に発生することが予想される現象を表す画像が表示され、表示部1042に日常生活の危険行為を表す画像が表示される。表示部1041に日常生活の危険行為を表す画像が表示され、表示部1042に運転中に発生することが予想される現象を表す画像が表示されても構わない。
表示部104に表示された運転中に発生することが予想される現象を表す画像および日常生活の危険行為を表す画像は、運転者本人だけでなく、家族にも通知され、家族の所有している端末装置でも表示される。
【0019】
実施形態1に係る運転支援システム10は、監視部101、制御部102、及び表示部104のうちいずれか1つが独立した装置であって、残りの2つが単体の装置にあわせて備えられているようなシステム構成であってもよい。例えば、制御部102が単体の装置として構成され、監視部101及び表示部104が、制御部102と通信可能なコンピュータ内に備えられているような構成であってもよい。
【0020】
次に、実施形態1に係る運転支援方法を説明する。
図4は、実施形態1に係る運転支援方法を例示したフローチャートである。
図4は、監視部101により、運転者の日常生活を監視した後から開始としている。
【0021】
まず、制御部102は、監視部101により監視した運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出する(ステップST1)。続いて、制御部102は、検出された危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定する(ステップST2)。さらに、制御部102は、日常生活の危険行為に関する情報と、運転中において発生することが予想される危険運転動作に関する情報を含み、運転者に提示するための注意喚起情報を生成する(ステップST3)。
【0022】
このように、実施形態1に係る運転支援システムを用いることによって、日常生活における危険行為だけでなく、該危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作も併せて、注意喚起されるので、運転者が自身の運転能力や認知能力を客観的に知ることができる。このようにして、実施形態1にかかる運転支援システムは、運転者に対してより効果的に運転能力の低下を自覚させることができる。
【0023】
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る運転支援システム20を説明する。
図5は、実施形態2に係る運転支援システム20を例示したブロック図である。運転支援システム20は、監視部201、制御部202、表示部204を備えている。
なお、監視部201は、実施形態1にかかる運転支援システムと同様であるため、説明を省略する。ここでは、制御部202、表示部204を説明する。
【0024】
図6は、実施形態2に係る制御部202のブロック図である。制御部202は、検出部212、特定部222、生成部232、入力部262及び運転許可判定部272を備える。なお、制御部202は通信部242を含み、通信部242を介して、外部のサーバ252を含んでもよい。検出部212、特定部222、通信部242、及びサーバ252は実施形態1に係る検出部112、特定部122、通信部142、及びサーバ152と同様であるため、説明を省略する。ここでは、生成部232、入力部262及び運転許可判定部272を説明する。
生成部232は、検出部212によって検出された危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作の情報から運転中に発生することが予想される現象を表す画像を生成する。このとき、生成部232は、第1操作部を付加した第2の運転ダイジェスト画像を生成している。ここで、第1操作部は、運転手が質問に対する回答を入力操作可能な入力領域として機能する。
さらに、生成部232は、検出部212によって検出された危険行為に関連する情報から日常生活の危険行為表す画像を生成する。このとき、生成部232は、第2操作部を付加した第2の日常生活の危険行為画像を生成している。ここで、第2操作部は、運転手が質問に対する回答を入力操作可能な入力領域として機能する。
入力部262は、制御部202への入力を判定する。例えば、入力部262は、表示部204に備えられた図示しないタッチパネルからの入力を判定する。また、入力部262は、タッチパネルに限らず、表示部204に備えられた図示しない接触式のボタンや非接触式のボタンからの入力を判定してもよい。入力部262は運転者が該タッチパネルをタッチ操作すると、入力がなされたと判定する。ここで、第1操作部または第2操作部は、それぞれ該タッチパネルの任意の領域とする。入力部262は、運転者が該タッチパネルの第1操作部または第2操作部をタッチ操作すると、第1操作部または第2操作部が押下されたと判定する。
【0025】
図7は、実施形態2に係る運転支援システム20の表示部204の模式図である。表示部204は、第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像と、第2の日常生活の危険行為を表す画像と、を表示する。なお、
図7では、ボタン2043を第1操作部とし、あるいはボタン2044を第2操作部とする。
ここで、
図7では、第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像と第2の日常生活の危険行為を表す画像と、を同時に表示しているが、先に第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像を表示して、その後第2の日常生活の危険行為を表す画像を表示しても構わない。また、先に第2の日常生活の危険行為を表す画像を表示して、その後第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像を表示しても構わない。
表示部204は、表示部2041と表示部2042を備えている。表示部2041に第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像が表示され、表示部2042に第2の日常生活の危険行為を表す画像が表示される。表示部2041に第2の日常生活の危険行為を表す画像が表示され、表示部2042に第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像を表す画像が表示されても構わない。
なお、表示部2041に第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像が表示され、表示部2042に第2の日常生活の危険行為を表す画像が表示される場合、第1操作部は、ボタン2043となる。一方で、第2の日常生活の危険行為を表す画像に付加された第2操作部は、ボタン2044となる。「運転中に発生することが予想される現象の内容を意識できていれば「OK」ボタンを押してください」などの文言を、表示部204が表示部2041に文字列として表示する、又は生成部232が、音声により再生してもよい。「心当たりがなければ「OK」ボタンを押してください」などの文言を、表示部204が表示部2042に文字列として表示する、又は生成部232が、音声により再生してもよい。表示部204は、ボタン2043に、例えば、「OK」などの文字列を表示してもよい。表示部204は、ボタン2044に、例えば、「OK」などの文字列を表示してもよい。ボタン2043、2044は、
図5における位置に限定されず、表示部204の中であればどこに配置されも構わない。また、入力部262は、運転者の発言を解析する音声解析手段を備え、当該音声解析手段によりボタン2043、ボタン2044と同等の処理を行ってもよい。
運転者は、表示部2041に表示された第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像を閲覧して、表示された危険運転動作に思い当たることがない場合は、ボタン2043を押下する。また、運転者は、表示部2042に表示された第2の日常生活の危険行為を表す画像を閲覧して、表示された日常生活の危険行為に思い当たることがない場合は、ボタン2044を押下する。なお、運転者は、ボタン2043とボタン2044を両方押下することもでき、片方だけ押下することも可能である。
【0026】
運転許可判定部272は、運転者による運転許可又は禁止を判定する。
運転許可判定部272は、入力部262によって運転者が表示部204に表示されたボタン2043またはボタン2044のいずれかを押下したと判定された場合に運転者に運転を許可する。ボタン2043およびボタン2044が押下されない場合、車両におけるエンジンが起動しない。エンジンが起動しない場合、タクシー業者に送迎を依頼して、運転代行とすることも可能である。
【0027】
図8は、実施形態2に係る運転支援方法を例示したフローチャートである。
図8は、監視部101により、運転者の日常生活を監視した後から開始としている。
【0028】
まず、制御部202は、監視部201により監視した運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出する(ステップST01)。続いて、制御部202は、検出された危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定する(ステップST02)。制御部202は、検出された危険行為に関連する情報から第2操作部を付加した第2の日常生活の危険行為を表す画像を生成する(ステップST03)。また、制御部202は、検出された危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作の情報から第1操作部を付加した第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像を生成する(ステップST04)。そして、表示部204は、制御部202により生成された第1操作部を付加した第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像と、第2操作部を付加した第2の日常生活の危険行為を表す画像と、を表示する(ステップST05)。運転者が第1操作部または第2操作部を操作しなかった場合(ステップST06NO)、運転支援システム20は、車両のエンジンを起動させず(ステップST07)、車両を運転することができない。一方で、運転者が第1操作部または第2操作部を操作した場合(ステップST06YES)、制御部202は処理を終了し、エンジンが起動して、運転を開始できる。
【0029】
このように、実施形態2に係る運転支援システムを用いることによって、日常生活における危険行為だけでなく、予想される危険運転動作も併せて、注意喚起され、運転能力の低下を自覚させることができる。実施形態2に係る運転支援システムは、注意喚起に対する応答次第で運転者の運転を控えさせることができる。
【0030】
また、実施形態2に係る運転支援システムを用いることによって、運転者は、日常生活に注意の意識を持つことで、運動能力が向上して、運転能力を担保させるためのきっかけとすることができる。
【0031】
実施形態2に係る運転支援システム20は、監視部201、制御部202、表示部204のうちいずれか1つが独立した装置であって、残りの2つが単体の装置にあわせて備えられているようなシステム構成であってもよい。例えば、制御部202が単体の装置として構成され、監視部201、表示部204が、制御部102と通信可能なコンピュータ内に備えられているような構成であってもよい。
【0032】
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る運転支援システム30を説明する。
図9は、実施形態3に係る運転支援システム30を例示したブロック図である。運転支援システム30は、監視装置311と、予め登録された端末312とを備えている。
なお、監視装置311は、監視部101、制御部102及び表示部104を備えている。監視部101、制御部102及び表示部104は、実施形態1にかかる運転支援システムと同様であるため、説明を省略する。ここでは、端末312を説明する。
端末312は、制御部302と、表示部304と、を備えている。制御部302は、生成部332、入力部362と、運転許可判定部372と、を備えている。端末312は、例えば、家族が保有している予め登録されたスマートフォンやタブレットなどの情報端末である。また、端末312は、家族が保有している端末に限定されず、親族や知り合いの保有している端末であってもよい。
【0033】
生成部332は、図示しない通信部などを介して、監視装置311の制御部102が検出した日常生活の危険行為に関連する情報を取得して、日常生活の危険行為を表す画像を生成する。このとき、生成部332は、第3操作部を付加した第2の日常生活の危険行為を表す画像を生成している。ここで、第3操作部は、運転手が質問に対する回答を入力する入力領域として機能する。
さらに、生成部332は、図示しない通信部などを介して、監視装置311の制御部102が検出した運転中において発生することが予想される危険運転動作の情報から運転中に発生することが予想される現象を表す画像を生成する。このとき、生成部332は、第4操作部を付加した第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像を生成している。ここで、第4操作部は、運転手が質問に対する回答を入力する入力領域として機能する。
入力部362は、制御部302への入力を判定する。例えば、入力部362は、表示部304に備えられた図示しないタッチパネルからの入力を判定する。また、入力部362は、タッチパネルに限らず、表示部304に備えられた図示しない接触式のボタンや非接触式のボタンからの入力を判定してもよい。入力部362は家族が該タッチパネルをタッチ操作すると、入力がなされたと判定する。ここで、第3操作部または第4操作部は、それぞれ該タッチパネルの任意の領域とする。入力部362は、家族が該タッチパネルの第3操作部または第4操作部をタッチ操作すると、第3操作部または第4操作部が押下されたと判定する。
【0034】
図10は、実施形態3に係る運転支援システム30の表示部304の模式図である。なお、
図10では、ボタン3043を第3操作部とし、あるいは、ボタン3044を第4操作部とする。以下では、端末312は、家族が保有している予め登録された端末である場合を説明する。
表示部304は、表示部3041と表示部3042を備えている。表示部3041に第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像が表示され、表示部3042に第2の日常生活の危険行為を表す画像が表示される。表示部3041に第2の日常生活の危険行為を表す画像が表示され、表示部3042に第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像を表す画像が表示されても構わない。
表示部3041に第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像が表示され、表示部3042に第2の日常生活の危険行為を表す画像が表示される場合を説明する。ボタン3043は、表示部3041に表示された第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像に付されている。ボタン3044は、表示部3042に表示された第2の日常生活の危険行為を表す画像に付されている。運転者の家族は、運転者の運転に、危険運転動作の心当たりがあり危険と感じた場合、表示部304におけるボタン3043を押下できる。また、運転者の家族は、運転者の日常生活に危険行為の心当たりがあり危険と感じた場合、表示部304におけるボタン3044を押下できる。表示部304は、表示部3041に質問文として「運転者に危険運転動作の心当たりあれば「OK」ボタンを押してください」などの文字列を表示してもよい。表示部304は、表示部3042に質問文として「運転者に、日常生活の危険行為の心当たりがあれば「OK」ボタンを押してください」などの文字列を表示してもよい。生成部332は、表示部3041、3042に質問文を表示せずに、質問文を音声で再生してもよい。
すなわち、ボタン3043およびボタン3044は、運転者の運転を懸念するボタンである。表示部304は、ボタン3043およびボタン3044に、例えば、「OK」などの文字列を表示してもよい。表示部304は、ボタン3043およびボタン3044に、例えば、「OK」などの文字列を表示してもよい。ボタン3043およびボタン3044は、
図5における位置に限定されず、表示部304の中であればどこに配置されも構わない。また、ボタン3043、3044は、接触式のボタンに限らず、非接触式のボタンでもよい。また、入力部362は家族の発言を解析する音声解析手段を備え、該音声解析手段によりボタン3043、3044と同等の処理を行ってもよい。
【0035】
運転許可判定部372は、入力部362によって家族が表示部304に表示されたボタン3043またはボタン3044のいずれかを押下したと判定された場合に運転者に運転を許可しない。すなわち、車両におけるエンジンが起動しない。この場合、タクシー業者に送迎を依頼して、運転代行とすることも可能である。
なお、ボタン3043またはボタン3044のいずれかが押された場合、家族が心配している旨の通知が運転者へ送られる。
【0036】
図11は、実施形態3に係る運転支援方法を例示したフローチャートである。
図11は、監視部101により、運転者の日常生活を監視した後から開始としている。
【0037】
まず、制御部102は、監視部101により監視した運転者の日常生活における行動を分析することにより、日常生活の危険行為を検出する(ステップST001)。続いて、制御部102は、検出された危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作を特定する(ステップST002)。制御部302は、検出された危険行為に関連する情報から第4操作部を付加した第2の日常生活の危険行為を表す画像を生成する(ステップST003)。また、制御部302は、検出された危険行為に関連する、運転中において発生することが予想される危険運転動作の情報から第3操作部を付加した第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像を生成する(ステップST004)。そして、表示部304は、制御部302により生成された第3操作部を付加した第2の運転中に発生することが予想される現象を表す画像と、第4操作部を付加した第2の日常生活の危険行為を表す画像と、を表示する(ステップST005)。家族が第3操作部または第4操作部を操作した場合(ステップST006YES)、運転支援システム30は車両のエンジンの起動を禁止し(ステップST007)、運転者は車両を運転することができない。一方で、家族が第3操作部または第4操作部を操作しなかった場合(ステップST006NO)、制御部302は処理を終了し、エンジンが起動して、運転者は、運転を開始できる。
【0038】
このように、実施形態3に係る運転支援システムを用いることによって、日常生活における危険行為だけでなく、予想される危険運転動作も併せて、注意喚起され、運転能力の低下を自覚させることができる。実施形態3に係る運転支援システムは、注意喚起に対する周囲の応答次第で、運転者の運転を控えさせることができる。
【0039】
(実施形態4)
続いて、実施形態4に係る運転支援システム40を説明する。
図12は、実施形態4に係る運転支援システム40を例示したブロック図である。運転支援システム40は、撮像部401、監視部409、制御部402、表示部404を備えている。
なお、監視部409及び表示部404は、実施形態1にかかる運転支援システム10と同様であるため、説明を省略する。ここでは、撮像部401及び制御部402を説明する。
【0040】
撮像部401は、運転者の走行中の動画を撮像する。つまり撮像部401は、車両の走行中における、車両の運転者の動画を撮像する。撮像部401は、典型的には、車両に備えつけられているが、車両以外に設置された監視カメラでもよい。運転者は、高齢者を想定しているが、高齢者には限定されず、全ての年齢層の運転者が対象となる。撮像部401は複数備えられても良い。その場合、撮像部401は車両周辺の動画を撮像してもよい。
【0041】
制御部402は、撮像検出部412、監視検出部492、特定部422、生成部432を備える。なお、制御部402は通信部442を含み、通信部442を介して、外部のサーバ452を含んでもよい。
なお、監視検出部492は、実施形態1に係る検出部112と同様であるため、説明を週略する。また、通信部442、サーバ452も実施形態1に係る運転支援システム10と同様であるため、説明を省略する。ここでは、撮像検出部412、特定部422及び生成部432を説明する。
【0042】
撮像検出部412は、撮像部401によって撮像された、運転者の走行中の動画を分析することにより、運転者の危険運転動作を検出する。例えば、制御部102は運転者の運転が終了後に、撮像部401によって撮像された動画を取得し、該動画を分析し、運転者の危険運転動作を検出する。
撮像検出部412は、該動画を分析した結果が危険な運転とみなされる項目の適正値を超えた場合に、運転者の危険運転動作を検出する。危険運転動作とは例えば、撮像検出部412は、運転者がブレーキとアクセルを踏み間違えているといった足の動きや足の位置を検出する。撮像検出部412は、運転者の走行中の動画を分析し運転者の足がアクセルペダルを踏んでいる、かつ、車両周辺の動画を分析し車両の進行方向に障害物があるときに運転者の運転動作は踏み間違えの適正値を超えたと検出する。
その他の例として、撮像検出部412は、クラクションが鳴らされているのにも関わらず、車線変更していることを検出する。撮像検出部412は、運転者の走行中の動画を分析し他車両からのクラクション音が発生している中で運転者がステアリング操作をしたときに運転者の運転動作は危険な車線変更の適正値を超えたと検出する。
さらに、他の例として、撮像検出部412は、ステアリング操作を行うタイミングが遅すぎる又は早すぎる、ステアリングの操舵量が多すぎる又は少なすぎることなどからステアリング操作を誤っていることを検出する。撮像検出部412は、車両周辺の動画を分析し車両が急カーブに進入している、かつ、運転者の走行中の動画を分析し運転者のステアリング操作の操舵量が少なすぎるときに運転者の運転動作は危険なステアリング操作の適正値を超えたと検出する。
また、事前に撮像検出部412にヒヤリハットの画像をAIにより学習させて、撮像部401により得た画像とのマッチング度合いで危険値を算出および危険運転動作を検出することも可能である。
【0043】
特定部422は、撮像検出部412により検出された危険運転動作に関連する日常生活の危険行為が、監視検出部492により検出されたかを特定する。
ここで、制御部402は、サーバ452を備えた場合、サーバ452は危険運転動作の一覧と、該危険運転動作に関連する1つ以上の日常生活の危険行為と、を対応づけた情報を予め保持しておく。特定部422は、該対応づけた情報から撮像検出部412により検出された危険運転動作に関連する日常生活の危険行為が、監視検出部492により検出されたか否かを特定する。
【0044】
例えば、特定部422は、撮像検出部412により運転者の運転動作が踏み間違えの適正値を超えたと検出された場合、サーバ452から踏み間違えに関連する危険行為は、何もないところでつまずく、であることを取得する。特定部422は、監視検出部492により運転者は何もないところでつまずいていることを検出されたか否かを判定する。監視検出部492により運転者は何もないところでつまずいていることが検出されている場合には、撮像検出部412により検出された危険運転動作に関連する日常生活の危険行為が監視検出部492により検出されたことを特定する。特定部422は、他の例としては、撮像検出部412によって運転者の運転動作が危険な車線変更の適正値を超えたと検出された場合、サーバ452から危険な車線変更に関連する日常生活の危険行為は、テレビの音がうるさいと家族から注意される、であることを取得する。特定部422は、監視検出部492により運転者はテレビの音がうるさいと家族から注意されることを検出されたか否かを判定する。監視検出部492により運転者はテレビの音がうるさいと家族から注意されることが検出されている場合には、撮像検出部412により検出された危険運転動作に関連する、日常生活の危険行為が監視検出部492により検出されたことを特定する。ことに関連している。その他の例として、特定部422は、撮像検出部412によって運転者の運転動作が危険なステアリング操作の適正値を超えたと検出された場合、サーバ452から危険なステアリング操作に関連する日常生活の危険行為は、手からコップや茶わんを落とす、であることを取得する。特定部422は、監視検出部492により運転者は手からコップや茶わんを落とすことを検出されたか否かを判定する。監視検出部492により運転者は手からコップや茶わんを落としてしまう、物を倒してしまうことが検出されている場合には、撮像検出部412により検出された危険運転動作に関連する、日常生活の危険行為が監視検出部492により検出されたことを特定する。
【0045】
生成部432は、危険運転動作に関する情報と、日常生活の危険行為に関する情報と、を含み、運転者に提示するための注意喚起情報を生成する。このとき、運転者への注意喚起の方法としては、音や画像、振動、テキスト形式などである。
ここでは、画像を表示することによる運転者への注意喚起方法を説明する。
生成部432は、撮像検出部412によって検出された危険運転動作の情報から運転ダイジェスト画像を生成する。運転ダイジェスト画像は、例えば、撮像部401によって撮像された運転者が運転している様子が撮影された動画のうち、危険運転動作を行っている状態を中心に抽出された動画像に対して、該危険運転動作に心当たりがあるか否かを確認する質問文情報を付した画像などが含まれている。また、生成部432は、生成部132と同様の処理によって日常生活の危険行為を表す画像を生成する。
【0046】
次に、実施形態4に係る運転支援方法を説明する。
図13は、実施形態4に係る運転支援方法を例示したフローチャートである。
図13は、撮像部401により、運転者の走行中の動画を撮像した後であり、かつ、監視部409により、運転者の日常生活を監視した後から開始としている。
【0047】
まず、制御部402は、撮像部401により撮像した走行中の動画を分析することにより、危険運転動作を検出する(ステップST0001)。続いて、制御部402は、監視部409により、監視した運転者の行動を分析して、日常生活の危険行為を検出する(ステップST0002)。続いて、制御部402は、検出された危険運転動作に関連する日常生活の危険行為が検出されたか否かを特定する(ステップST0003)。検出された危険運転動作に関連する日常生活の危険行為が検出された場合(ステップST0003YES)、さらに、制御部402は、日常生活の危険行為に関する情報と、危険運転動作に関する情報と、を含み、運転者に提示するための注意喚起情報を生成する(ステップST0004)。検出された危険運転動作に関連する日常生活の危険行為が検出されない場合(ステップST0003NO)、制御部402は、処理を終了する。
【0048】
このように、実施形態4に係る運転支援システムを用いることによって、運転者の運動能力に起因して日常生活において発生した危険行為と、運転中において発生した危険運転動作と、を併せて注意喚起され、運転者は客観的に運転能力の低下を自覚できる。
【0049】
上述した運転支援システム10、20、30及び40における処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムとして実現可能である。このようなプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0050】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0051】
本開示は、SDGs(Sustainable Development Goals)の「すべての人に健康と福祉を」の実現に貢献し、ヘルスケア製品・サービスによる価値創出に寄与する事項を含む。
【符号の説明】
【0052】
10、20、30、40 運転支援システム
101、201、301、409 監視部
102、202、302、402 制御部
104、1041、1042 表示部
112、212 検出部
122、222、422 特定部
132、232、332、432 生成部
142、242、442 通信部
152、252、452 サーバ
204、2041、2042 表示部
262、362 入力部
272、372 運転許可判定部
304、3041、3042 表示部
311 監視装置
312 端末
401 撮像部
404 表示部
412 撮像検出部
492 監視検出部
2043、2044、3043、3044 ボタン