(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142293
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】自転車管理システム、自転車管理方法、自転車管理サーバ、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230928BHJP
G06Q 10/20 20230101ALI20230928BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049123
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】中村 東洋一
(72)【発明者】
【氏名】春日 玄
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 啓三
(72)【発明者】
【氏名】対馬 一雄
(72)【発明者】
【氏名】稲川 秋人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
5L049CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】放置自転車に対する迅速な対応を図る自転車管理システム、サーバ、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】通知端末と、所有者端末と、自転車管理サーバと、を備える自転車管理システムにおいて、通知端末は、放置自転車を通報担当者が発見した場合、放置自転車のユニーク番号を取得して自転車管理サーバへ送信する。自転車管理サーバは、通知端末から送信されたユニーク番号を自転車管理DBと突合を行い、通知端末から送信されたユニーク番号が自転車管理DBに存在する場合には、存在したユニーク番号に関連付けられた自転車の所有者が保有する所有者端末へ警告通知を行い、ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、放置フラグをONにセットし、ユニーク番号に対応する放置フラグがONである場合には、通知端末から送信された通報担当者のアカウントにポイントを付与する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通報担当者が保有する通知端末と、自転車の所有者が保有する所有者端末と、自転車管理サーバと、を備える自転車管理システムであって、
前記通知端末は、
放置された自転車を前記通報担当者が発見した場合、放置された前記自転車のユニーク番号を取得して、前記自転車管理サーバへ送信し、
前記自転車管理サーバは、
前記通知端末から送信された前記ユニーク番号を自転車管理データベースと突合を行い、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号が、前記自転車管理データベースに存在する場合には、前記存在した前記ユニーク番号に関連付けられた前記自転車の所有者が保有する前記所有者端末へ警告通知を行い、
前記ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットし、
前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグがONである場合には、前記通知端末から送信された前記通報担当者のアカウントにポイントを付与する
ことを特徴とする自転車管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の自転車管理システムであって、
前記自転車管理サーバは、
前記ユニーク番号に対応する仮放置フラグがOFFである場合には、前記仮放置フラグをONにセットし、
前記ユニーク番号に対応する前記仮放置フラグがONである場合には、前記仮放置フラグに対応する仮放置アカウントを増加し、
前記仮放置アカウントが一定数以上である場合には、前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグをONにセットする
ことを特徴とする自転車管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の自転車管理システムであって、
前記通知端末は、
放置された前記自転車を前記通報担当者が発見した場合、放置された前記自転車の位置情報を前記取得した前記ユニーク番号と共に、前記自転車管理サーバへ送信し、
前記自転車管理サーバは、
前記通知端末から前記ユニーク番号が送信された場合には、放置された前記自転車の前記位置情報の周辺の前記通知端末へ前記ユニーク番号を通知する
ことを特徴とする自転車管理システム。
【請求項4】
通報担当者が保有する通知端末と、自転車の所有者が保有する所有者端末と、自転車管理サーバと、を備える自転車管理システムが実行する自転車管理方法であって、
前記通知端末により、放置された自転車を前記通報担当者が発見した場合、放置された前記自転車のユニーク番号を取得して、前記自転車管理サーバへ送信し、
前記自転車管理サーバにより、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号を自転車管理データベースと突合を行い、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号が、前記自転車管理データベースに存在する場合には、前記存在した前記ユニーク番号に関連付けられた前記自転車の所有者が保有する前記所有者端末へ警告通知を行い、前記ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットし、前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグがONである場合には、前記通知端末から送信された前記通報担当者のアカウントにポイントを付与する
ことを特徴とする自転車管理方法。
【請求項5】
通報担当者が保有する通知端末と、自転車の所有者が保有する所有者端末と、通信可能な自転車管理サーバであって、
放置された自転車が前記通報担当者により発見された場合、放置された前記自転車のユニーク番号が取得されて、前記通知端末により送信された前記ユニーク番号を受信し、
前記通知端末から送信された前記ユニーク番号を自転車管理データベースと突合を行い、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号が、前記自転車管理データベースに存在する場合には、前記存在した前記ユニーク番号に関連付けられた前記自転車の所有者が保有する前記所有者端末へ警告通知を行い、
前記ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットし、
前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグがONである場合には、前記通知端末から送信された前記通報担当者のアカウントにポイントを付与する
ことを特徴とする自転車管理サーバ。
【請求項6】
通報担当者が保有する通知端末と、自転車の所有者が保有する所有者端末と、通信可能な自転車管理サーバが実行するプログラムであって、
放置された自転車が前記通報担当者により発見された場合、放置された前記自転車のユニーク番号が取得されて、前記通知端末により送信された前記ユニーク番号を受信し、
前記通知端末から送信された前記ユニーク番号を自転車管理データベースと突合を行い、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号が、前記自転車管理データベースに存在する場合には、前記存在した前記ユニーク番号に関連付けられた前記自転車の所有者が保有する前記所有者端末へ警告通知を行い、
前記ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットし、
前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグがONである場合には、前記通知端末から送信された前記通報担当者のアカウントにポイントを付与する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車管理システム、自転車管理方法、自転車管理サーバ、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本来、駐輪してはいけない公共施設、駅周辺、道路などの様々な場所に放置されている自転車は、交通等の妨げになるため、撤去しなければならない。しかしながら、放置された自転車(以下、「放置自転車」とも呼ぶ)の撤去作業は自治体により行われるが、自転車の所有者の情報(以下、「所有者情報」とも呼ぶ)は、警察内でしか保有されていない。放置自転車の所有者は、所定の管理施設に取りにいかなければならない。また、個人の保有地に置かれている放置自転車であっても、その土地の保有者が勝手に処分することはできず、警察に連絡する必要がある。また、紛失、又は、盗難された自転車の捜索は、有効な手段がないのが現状である。
【0003】
例えば、警察官の端末から送られてきた登録番号を受信し、受信した登録番号が盗難車リストに含まれているか否かにより、当該登録番号を持つ乗り物が盗難車であるか否かを照合し、盗難車であったときには、送信元の端末に対して送信する照合装置の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、自治体は、放置自転車の撤去作業を軽減及び撲滅を図りたいが、撤去する以外の有効な対策がないのが現状である。また、自転車の所有者情報は警察内でしか保有されていないため、自転車を撤去した自治体は、放置自転車の撤去後に、放置自転車の所有者情報を警察に問い合わせる必要がある。したがって、自治体は、放置自転車がある場合であっても、所有者に即座に連絡を取ることができない。
【0006】
また、自治体は、放置自転車の所有者を探す際に、防犯登録番号を警察に通知しているが、その際警察側で自治体が撤去した自転車の中に盗難車がなかったか否かを確認している。問い合わせた防犯登録番号の中に盗難車があった場合には、その情報も警察から入手する必要があり煩雑であった。
【0007】
本願発明は、上記課題に鑑み、放置された自転車に対する迅速な対応を図ることができる自転車管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、通報担当者が保有する通知端末と、自転車の所有者が保有する所有者端末と、自転車管理サーバと、を備える自転車管理システムであって、前記通知端末は、放置された自転車を前記通報担当者が発見した場合、放置された前記自転車のユニーク番号を取得して、前記自転車管理サーバへ送信し、前記自転車管理サーバは、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号を自転車管理データベースと突合を行い、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号が、前記自転車管理データベースに存在する場合には、前記存在した前記ユニーク番号に関連付けられた前記自転車の所有者が保有する前記所有者端末へ警告通知を行い、前記ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットし、前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグがONである場合には、前記通知端末から送信された前記通報担当者のアカウントにポイントを付与することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、通報担当者が保有する通知端末と、自転車の所有者が保有する所有者端末と、自転車管理サーバと、を備える自転車管理システムが実行する自転車管理方法であって、前記通知端末により、放置された自転車を前記通報担当者が発見した場合、放置された前記自転車のユニーク番号を取得して、前記自転車管理サーバへ送信し、前記自転車管理サーバにより、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号を自転車管理データベースと突合を行い、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号が、前記自転車管理データベースに存在する場合には、前記存在した前記ユニーク番号に関連付けられた前記自転車の所有者が保有する前記所有者端末へ警告通知を行い、前記ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットし、前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグがONである場合には、前記通知端末から送信された前記通報担当者のアカウントにポイントを付与することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、通報担当者が保有する通知端末と、自転車の所有者が保有する所有者端末と、通信可能な自転車管理サーバであって、放置された自転車が前記通報担当者により発見された場合、放置された前記自転車のユニーク番号が取得されて、前記通知端末により送信された前記ユニーク番号を受信し、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号を自転車管理データベースと突合を行い、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号が、前記自転車管理データベースに存在する場合には、前記存在した前記ユニーク番号に関連付けられた前記自転車の所有者が保有する前記所有者端末へ警告通知を行い、前記ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットし、前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグがONである場合には、前記通知端末から送信された前記通報担当者のアカウントにポイントを付与することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、通報担当者が保有する通知端末と、自転車の所有者が保有する所有者端末と、通信可能な自転車管理サーバが実行するプログラムであって、放置された自転車が前記通報担当者により発見された場合、放置された前記自転車のユニーク番号が取得されて、前記通知端末により送信された前記ユニーク番号を受信し、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号を自転車管理データベースと突合を行い、前記通知端末から送信された前記ユニーク番号が、前記自転車管理データベースに存在する場合には、前記存在した前記ユニーク番号に関連付けられた前記自転車の所有者が保有する前記所有者端末へ警告通知を行い、前記ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットし、前記ユニーク番号に対応する前記放置フラグがONである場合には、前記通知端末から送信された前記通報担当者のアカウントにポイントを付与する処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、放置された自転車に対する迅速な対応を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本実施形態の自転車管理システムの構成例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る通知端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る所有者端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る自転車管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る警察管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】自転車管理システムの通知端末において実行されるユニーク番号取得処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】自転車管理システムの自転車管理サーバにおいて実行される警告通知処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】自転車管理システムの自転車管理サーバにおいて実行される警告通知処理の別実施形態の一例を示すフローチャートである。
【
図9】自転車管理システムの自転車管理サーバにおいて実行される警告通知処理の別実施形態の一例を示すフローチャートである。
【
図10】自転車管理システムの通知端末において実行される盗難紛失処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】自転車管理システムの通知端末において実行される警察管理連携処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面にしたがって本発明の実施形態を説明する。以下では、本実施形態の自転車管理システム50について説明する。
【0015】
図1は、本実施形態の自転車管理システム50の構成例を示す図である。自転車管理システム50は、n(n>1)台の、通知端末10-1、10-2、・・・10-nと、m(m>1)台の所有者端末20-1、20-2、・・・20-mと、自転車管理サーバ30と、警察管理サーバ40と、を備える。
【0016】
通知端末10-1、10-2、・・・10-nは、それぞれネットワークNを介して自転車管理サーバ30と通信可能に接続されている。通知端末10-1、10-2、・・・10-nを特に区別して説明しない場合には、以下「通知端末10」と呼ぶ。通知端末10は、スマートフォン(Smartphone)、タブレット端末、携帯電話などの携帯端末である。通知端末10は、放置された自転車(以下、「放置自転車」とも呼ぶ)を通知する通報担当者が保有する端末である。通知端末10には、複数の通報担当者を識別するアカウントが対応付けられて記憶されている。
【0017】
通報担当者とは、放置自転車を撤去する権限を有する一般市民の中から選ばれた人員である。通報担当者は、例えば、所定の試験に合格した有資格者のみがなることができる。また、通報担当者は、例えば、所定の講習を受講した有資格者のみがなることができる。また、通報担当者は、警察のOBなど、所定の人員のみがなることができる。また、通報担当者は、通知端末10上で実行されるアプリケーション上で講習を受けて、当該講習を合格した際に、通報資格を得るようにしてもよい。
【0018】
通知端末10は、放置自転車を通報担当者が発見した場合、通報担当者の操作に基づき、放置自転車のユニーク番号を取得して、自転車管理サーバへ送信する。通知端末10が取得するユニーク番号として、防犯登録番号、一次元コード、二次元コード、車体の情報(以下、「車体情報」とも呼ぶ)、及びそれらの情報のうち少なくとも2つ以上の情報の組み合わせ等が含まれる。車体情報には、自転車のメーカー、車体番号、車種、カラー、画像等が含まれる。一次元コード、二次元コードには、防犯登録番号や、車体情報が含まれる。一次元コードとしてバーコード等が含まれ、二次元コードとしてQRコード(登録商標)等が含まれる。
【0019】
所有者端末20-1、20-2、・・・20-mは、それぞれネットワークNを介して自転車管理サーバ30と通信可能に接続される。所有者端末20-1、20-2、・・・20-mを特に区別して説明しない場合には、以下「所有者端末20」と呼ぶ。所有者端末20は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話などの携帯端末である。所有者端末20は、自転車を保有する所有者が保有する端末である。所有者端末20には、複数の所有者を識別する識別記号が対応付けられて記憶されている。識別記号として、所有者を識別する電話番号、メールアドレス、SNS(Social Networking Service)のアカウント等が含まれる。
【0020】
所有者端末20は、自転車の所有者の操作に基づき、予め、自転車のユニーク番号と、自転車の識別記号とを対応付けて登録する。自転車のユニーク番号と、自転車の識別記号とを対応付けられた情報は、自転車管理サーバ30へ送信されて登録される。
【0021】
自転車管理サーバ30は、ネットワークNを介して通知端末10-1、10-2、・・・10-n、所有者端末20-1、20-2、・・・20-m、及び警察管理サーバ40と通信可能に接続される。自転車管理サーバ30は、PC(Personal Computer)等のコンピュータである。自転車管理サーバ30は、例えば、自治体により管理される。
【0022】
警察管理サーバ40は、自転車管理サーバ30と通信可能に接続される。警察管理サーバ40は、PC等のコンピュータである。警察管理サーバ40は、例えば、警察により管理される。
【0023】
図2は、本発明の実施形態に係る通知端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0024】
通知端末10は、制御部101、記憶部102、表示部103、入力部104、位置取得部105、撮像部106、及び通信部107を有する。通知端末10は、
図2に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。また、通知端末10は、ネットワークN及び自転車管理サーバ30を通じて所有者端末20及び警察管理サーバ40と通信可能に接続される。通知端末10は、図示しないホストサーバと接続されていてもよい。
【0025】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等であり、記憶部102のROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等に記憶されたプログラムを記憶部102のRAM(Random Access Memory)に展開して順次実行することで、通知端末10全体の動作を制御する。制御部101は、OS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行することにより通知端末10の全体動作を制御する。
【0026】
記憶部102は、RAM、ROM、HDD、SSD等であり、制御部101が実行するプログラム、各種設定情報等を記憶する。また、記憶部102は、制御部101が取得した自転車のユニーク番号を記憶することができる。
【0027】
表示部103は、例えばLCDのディスプレイであり、制御部101の制御のもとで通知端末10の通報担当者に対して操作画面等を表示する。入力部104は、表示部103と一体化したタッチパネルで、通報担当者の入力指示を受け付ける。入力された情報は制御部101に通知される。入力部104は、通報担当者の入力指示に基づき、自転車のユニーク番号の入力を受け付ける。制御部101は、入力部104により受け付けたユニーク番号を取得して、通信部107を通じて自転車管理サーバ30へ送信する。
【0028】
位置取得部105は、例えばGPS(Global Positioning System)であり、制御部101の制御の下で通知端末10により放置された自転車の位置情報を取得する。位置情報は、例えば、緯度経度の情報が含まれる。
【0029】
撮像部106は、例えばカメラであり、制御部101の制御の下で、放置自転車のユニーク番号を撮像して撮像画像を取得する。放置自転車が通報担当者により発見された場合、放置自転車のユニーク番号を撮像することにより、制御部101の制御の下で放置自転車のユニーク番号が取得される。例えば、撮像部106により防犯登録番号が撮像された場合には、制御部101は、防犯登録番号をユニーク番号として取得する。また、撮像部106によりQRコード(登録商標)が撮像された場合には、制御部101は、QRコード(登録商標)に対応付けられた防犯登録番号をユニーク番号として取得する。
【0030】
通信部107は、制御部101の制御のもと、ネットワークNを通じて自転車管理サーバ30との間で通信を行う。通知端末10は、通信部107による通信を行うことで、自転車管理サーバ30との間で情報の送受信を行う。制御部101は、放置自転車が通報担当者により発見された場合、撮像部106を介して取得された放置自転車のユニーク番号を取得して、通信部107により自転車管理サーバ30へ送信する。制御部101は、放置自転車が通報担当者により発見された場合、放置自転車の位置情報を取得したユニーク番号と共に、自転車管理サーバ30へ送信してもよい。
【0031】
図3は、本発明の実施形態に係る所有者端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0032】
所有者端末20は、制御部201、記憶部202、表示部203、入力部204、及び通信部207を有する。所有者端末20は、
図3に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。また、所有者端末20は、ネットワークN及び自転車管理サーバ30を通じて通知端末10及び警察管理サーバ40と通信可能に接続される。所有者端末20は、図示しないホストサーバと接続されていてもよい。
【0033】
制御部201は、CPU等であり、記憶部202のROM、HDD、SSD等に記憶されたプログラムを記憶部202のRAMに展開して順次実行することで、所有者端末20全体の動作を制御する。制御部201は、OSのプログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行することにより所有者端末20の全体動作を制御する。
【0034】
記憶部202は、RAM、ROM、HDD、SSD等であり、制御部201が実行するプログラム、各種設定情報等を記憶する。
【0035】
表示部203は、例えばLCDのディスプレイであり、制御部201の制御のもとで所有者端末20の所有者に対して自転車管理サーバ30から送信された警告通知に基づき警告を行う。警告通知に基づく警告として、例えば、放置自転車が放置されている旨のメッセージの表示や、放置自転車が放置されている位置情報の表示、が含まれる。また、表示部203は、所有者に対して操作画面等を表示する。入力部204は、表示部203と一体化したタッチパネルで、所有者の入力指示を受け付ける。入力された情報は制御部201に通知される。
【0036】
通信部207は、制御部201の制御のもと、ネットワークNを通じて自転車管理サーバ30との間で通信を行う。所有者端末20は、通信部207による通信を行うことで、自転車管理サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0037】
図4は、本発明の実施形態に係る自転車管理サーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0038】
自転車管理サーバ30は、制御部301、記憶部302、表示部303、入力部304、及び通信部307を有する。自転車管理サーバ30は、
図4に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。また、自転車管理サーバ30は、ネットワークNを通じて通知端末10、所有者端末20、及び警察管理サーバ40と通信可能に接続される。自転車管理サーバ30は、図示しないホストサーバと接続されていてもよい。
【0039】
制御部301は、CPU等であり、記憶部302のROM、HDD、SSD等に記憶されたプログラムを記憶部302のRAMに展開して順次実行することで、自転車管理サーバ30全体の動作を制御する。制御部301は、OSのプログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行することにより自転車管理サーバ30の全体動作を制御する。
【0040】
記憶部302は、RAM、ROM、HDD、SSD等であり、制御部301が実行するプログラム、各種設定情報等を記憶する。記憶部302は、自転車管理データベース(以下、「自転車管理DB」と呼ぶ)を記憶する。
【0041】
自転車管理DBには、自転車のユニーク番号と、自転車の所有者情報と、が対応付けられて記憶されている。例えば、自転車管理DBには、防犯登録番号と、当該防犯登録番号に対応する所有者のSNSの情報と、が対応付けて記憶されている。これにより、制御部301は、自転車管理DBを参照することにより、防犯登録番号に基づいて、対応する所有者のSNSの情報を取得することができる。
【0042】
また、記憶部302は、ユニーク番号に対応する放置フラグを記憶することができる。放置フラグは、ユニーク番号に対応する自転車が放置されていることを示すフラグである。放置フラグがONである場合には、自転車が放置されていることを示し、放置フラグがOFFである場合には、自転車が放置されていないことを示す。
【0043】
また、記憶部302は、ユニーク番号に対応する仮放置フラグを記憶することができる。仮放置フラグは、ユニーク番号に対応する自転車が放置されている可能性が高いことを示すフラグである。仮放置フラグがONである場合には、自転車が放置されていることが高いことを示し、仮放置フラグがOFFである場合には、自転車が放置されていないことを示す。
【0044】
また、記憶部302は、ユニーク番号に対応する仮放置カウンタを記憶することができる。仮放置カウンタは、ユニーク番号に対応する自転車が放置されている可能性の高さを示すカウンタである。仮放置カウンタが一定数以上、すなわち、所定の閾値以上となったか否かを判定することによって、ユニーク番号に対応する自転車が放置されているか否かを判定することができる。仮放置カウンタが一定数以上となった場合には、制御部301は、放置フラグをONにセットし、最初に通報した通報担当者(以下「第一通報者」とも呼ぶ)のアカウントへポイントを付与する。記憶部302は、通報担当者のアカウントに対応するポイントを記憶する。
【0045】
ポイントとは、通報担当者の貢献度を示す得点を示す。ポイントが上位、又は、一定数以上となった場合には、通報担当者の表彰、所定の特典の付与、栄誉の付与が行われる。これにより、通報担当者は、放置自転車の発見に対する意欲を高めることができる。その結果、放置された自転車に対する迅速な対応を図ることができる。
【0046】
制御部301は、通知端末10から送信されたユニーク番号が自転車管理DB内に存在するか否かの突合を行う。自転車管理DBにユニーク番号が存在する場合には、自転車が放置、盗難されていることを示すこととなる。通知端末10から送信されたユニーク番号が、自転車管理DBに存在する場合には、存在したユニーク番号に関連付けられた所有者情報を取得する。例えば、制御部301は、通知端末10から送信された防犯登録番号が、自転車管理DBに存在する場合には、存在した防犯登録番号に関連付けられたSNSの情報を取得する。そして、制御部301は、取得した所有者情報に基づいて、ユニーク番号に関連付けられた自転車の所有者が保有する所有者端末20へ警告通知を行う。制御部301は、例えば、取得したSNSの情報に基づいて、防犯登録番号に関連付けられた自転車の所有者が保有する所有者端末20へ警告通知のメッセージの配信を行う。SNSにより配信された警告通知のメッセージを見ることにより、自転車の所有者は、自転車が放置されていることをいち早く認識することができる。これにより、放置自転車を管理する自治体や所有者は、放置された自転車に対する迅速な対応を図ることができる。
【0047】
また、制御部301は、ユニーク番号に対応する放置フラグがOFFである場合には、前記放置フラグをONにセットする。そして、制御部301は、ユニーク番号に対応する放置フラグがONである場合には、通知端末10から送信された通報担当者のアカウントにポイントを付与する。
【0048】
また、制御部301は、ユニーク番号に対応する仮放置フラグがOFFである場合には、仮放置フラグをONにセットする。制御部301は、ユニーク番号に対応する仮放置フラグがONである場合には、仮放置フラグに対応する仮放置アカウントを増加する。制御部301は、仮放置アカウントが一定数以上となったか否かを判定する。そして、仮放置アカウントが一定数以上となった場合には、制御部301は、ユニーク番号に対応する放置フラグをONにセットする。これにより、通報担当者による放置自転車の誤報を防ぐと共に、特定の通報担当者が違法の目的でポイントを獲得するのを防ぐことができ、放置自転車撲滅の安全を図ることができる。
【0049】
また、制御部301は、通知端末10-1からユニーク番号が送信された場合には、放置自転車の位置情報の周辺の通知端末10-2~10-nへユニーク番号を通知する。これにより、放置自転車の周辺にいる通報担当者の助力を得て、放置自転車の特定を行うことができる。
【0050】
表示部303は、例えばLCDのディスプレイであり、制御部301の制御のもとで自転車管理サーバ30の所有者に対して自転車管理サーバ30から送信された警告通知に基づき警告を行う。警告通知に基づく警告として、例えば、放置自転車が放置されている旨のメッセージの表示や、放置自転車が放置されている位置情報の表示、が含まれる。また、表示部303は、所有者に対して操作画面等を表示する。入力部304は、表示部303と一体化したタッチパネルで、所有者の入力指示を受け付ける。入力された情報は制御部301に通知される。
【0051】
通信部307は、制御部301の制御のもと、ネットワークNを通じて自転車管理サーバ30との間で通信を行う。自転車管理サーバ30は、通信部307による通信を行うことで、自転車管理サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0052】
図5は、本発明の実施形態に係る警察管理サーバ40のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0053】
警察管理サーバ40は、制御部401、記憶部402、表示部403、入力部404、及び通信部407を有する。警察管理サーバ40は、
図5に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。また、警察管理サーバ40は、ネットワークN及び自転車管理サーバ30を通じて通知端末10及び所有者端末20と通信可能に接続される。警察管理サーバ40は、図示しないホストサーバと接続されていてもよい。
【0054】
制御部401は、CPU等であり、記憶部402のROM、HDD、SSD等に記憶されたプログラムを記憶部402のRAMに展開して順次実行することで、警察管理サーバ40全体の動作を制御する。制御部401は、OSのプログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行することにより警察管理サーバ40の全体動作を制御する。
【0055】
記憶部402は、RAM、ROM、HDD、SSD等であり、制御部401が実行するプログラム、各種設定情報等を記憶する。
【0056】
表示部403は、例えばLCDのディスプレイであり、制御部401の制御のもとで警察管理サーバ40の操作者に対して操作画面等を表示する。入力部404は、表示部403と一体化したタッチパネルで、操作者の入力指示を受け付ける。入力された情報は制御部401に通知される。
【0057】
通信部407は、制御部401の制御のもと、ネットワークNを通じて自転車管理サーバ30との間で通信を行う。警察管理サーバ40は、通信部407による通信を行うことで、自転車管理サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0058】
次に、自転車管理システム50において実行される自転車管理処理のうち、ユニーク番号取得処理について説明する。
図6は、自転車管理システム50の通知端末10において実行されるユニーク番号取得処理の一例を示すフローチャートである。ユニーク番号取得処理は、通知端末10の制御部101により実行される。
【0059】
はじめに、放置自転車を通報担当者が発見した場合、通報担当者の操作に基づいて、通知端末10は、撮像部106を制御してユニーク番号を取得する(ステップS101)。例えば、通報担当者の操作に基づいて放置自転車の防犯登録番号が撮像部106により撮像されることにより読み取られる。そして、読み取られた防犯登録番号がユニーク番号として取得される。この場合、通知端末10は、位置取得部105を制御して、放置自転車の位置情報を併せて取得してもよい。
【0060】
通知端末10は、ステップS101で取得したユニーク番号を通信部107を制御して自転車管理サーバ30へ送信する(ステップS102)。例えば、制御部101は、撮像部106により読み取られた防犯登録番号をユニーク番号として、自転車管理サーバ30へ送信する。この場合、通知端末10は、ユニーク番号と併せて取得した位置情報を自転車管理サーバ30へ送信してもよい。この処理が終了すると、ユニーク番号取得処理は終了となる。そして、ユニーク番号取得処理は、放置自転車が通報担当者により発見されるたびに再び実行される。
【0061】
次に、自転車管理システム50において実行される自転車管理処理のうち、警告通知処理について説明する。
図7は、自転車管理システム50の自転車管理サーバ30において実行される警告通知処理の一例を示すフローチャートである。警告通知処理は、自転車管理サーバ30の制御部301により実行される。
【0062】
はじめに、自転車管理サーバ30は、通知端末10から受信したユニーク番号をキーにして、自転車管理DBと突合を行う(ステップS201)。この処理では、自転車管理サーバ30は、通知端末10から送信されたユニーク番号が自転車管理DB内に存在するか否かの突合を行う。
【0063】
ステップS201の突合の結果、自転車管理サーバ30は、自転車管理DBにユニーク番号が存在するか否か、すなわち、ユニーク番号がヒットするか否かを判定する(ステップS202)。突合の結果、自転車管理DBにユニーク番号が存在しない場合、すなわち、ユニーク番号がヒットしない場合(ステップS202:NO)には、警告通知処理は終了となる。
【0064】
自転車管理DBにユニーク番号が存在する場合、すなわち、ユニーク番号がヒットした場合(ステップS202:YES)には、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている放置フラグがONであるか否かを判定する(ステップS203)。放置フラグがOFFである場合(ステップS203:NO)には、自転車管理サーバ30は、放置フラグをONにセットする(ステップS204)。この処理により、ステップS202でヒットしたユニーク番号に対応する自転車が放置されていることが確認される。
【0065】
放置フラグをONにセットした後、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている自転車管理DBを参照して、ヒットしたユニーク番号に対応する自転車の所有者情報に対し警告通知を発信する(ステップS205)。この処理では、例えば、自転車管理サーバ30は、ヒットした防犯登録番号に対応するSNSのアカウントに対し、放置自転車として扱われていることを示す警告通知のメッセージを発信する。警告通知を確認した自転車の所有者は、放置自転車として撤去対象とされていることをいち早く気付くことができる。これにより、所有者により放置自転車の回収が行われるのを未然に防ぐために、自転車の利用者により自転車が回収され、放置自転車を減少させることができる。この処理が終了すると、警告通知処理は終了となる。
【0066】
ステップS203の処理に戻り、放置フラグがONである場合(ステップS203:YES)には、ステップS202でヒットしたユニーク番号に対応する自転車が放置自転車として一定時間放置されていることが確認される。この場合、通報担当者は、放置自転車を撤去して、自転車管理サーバ30は、撤去済フラグをONにセットする(ステップS206)。
【0067】
撤去済フラグをONにセットした後、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている自転車管理DBを参照して、ヒットしたユニーク番号に対応する自転車の所有者情報に対し撤去済通知を発信する(ステップS207)。この処理では、例えば、自転車管理サーバ30は、ヒットした防犯登録番号に対応するSNSのアカウントに対し、放置自転車として撤去されたことを示す撤去済通知のメッセージを発信する。撤去済通知を確認した自転車の所有者は、放置自転車として撤去されたことをいち早く気付くことができる。これにより、所有者により撤去された放置自転車を回収するために、撤去場所に早急に取りに来てくれることを期待することができる。その結果、放置自転車の撤去場所を早急に空けることができ撤去処理の迅速化を図ることができる。
【0068】
その後、自転車管理サーバ30は、放置フラグをOFFにセットし(ステップS208)、通報担当者のアカウントに対応する撤去カウンタを1増加する(ステップS209)。これにより、撤去カウンタを確認することにより、通報担当者の放置自転車に対する貢献度を把握することができると共に、通報担当者自身のモチベーションを向上することができる。この処理が終了すると、警告通知処理は終了となる。
【0069】
(別実施形態)
次に、自転車管理システム50において実行される自転車管理処理のうち、警告通知処理の別実施形態について説明する。
図8、
図9は、自転車管理システム50の自転車管理サーバ30において実行される警告通知処理の別実施形態の一例を示すフローチャートである。
【0070】
はじめに、自転車管理サーバ30は、通知端末10から受信したユニーク番号をキーにして、自転車管理DBと突合を行う(ステップS301)。この処理では、自転車管理サーバ30は、通知端末10から送信されたユニーク番号が自転車管理DB内に存在するか否かの突合を行う。
【0071】
ステップS301の突合の結果、自転車管理サーバ30は、自転車管理DBにユニーク番号が存在するか否か、すなわち、ユニーク番号がヒットするか否かを判定する(ステップS302)。突合の結果、自転車管理DBにユニーク番号が存在しない場合、すなわち、ユニーク番号がヒットしない場合(ステップS302:NO)には、警告通知処理は終了となる。
【0072】
自転車管理DBにユニーク番号が存在する場合、すなわち、ユニーク番号がヒットした場合(ステップS302:YES)には、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている放置フラグがONであるか否かを判定する(ステップS303)。放置フラグがONである場合(ステップS303:YES)には、処理はステップS312へ進む。
【0073】
放置フラグがOFFである場合(ステップS303:NO)には、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている仮放置フラグがONであるか否かを判定する(ステップS304)。この処理では、いずれかの通報担当者による通報が既になされているか否かが判定される。仮放置フラグがOFFである場合(ステップS304:NO)には、自転車管理サーバ30は、仮放置フラグをONにセットする(ステップS305)。
【0074】
仮放置フラグをONにセットした後、自転車管理サーバ30は、突合したユニーク番号と一緒に送信された位置情報の周辺の通知端末10に対し依頼通知を行い、放置自転車周辺に居る他の通報担当者に対し、放置自転車の確認を依頼する(ステップS306)。これにより、一人の通報担当者に裁量により誤って放置自転車として認識されてしまうことを防ぐことができる。この処理が終了すると、処理はステップS312へ進む。
【0075】
仮放置フラグがONである場合(ステップS304:YES)には、自転車管理サーバ30は、仮放置カウンタを1増加する(ステップS307)。自転車管理サーバ30は、仮放置カウンタが1増加された結果、仮放置カウンタは一定数以上となったか否かを判定する(ステップS308)。仮放置カウンタは一定数未満である場合(ステップS308:NO)には、処理はステップS312へ進む。
【0076】
仮放置カウンタは一定数以上となった場合(ステップS308:YES)には、自転車管理サーバ30は、放置フラグをONにセットする(ステップS309)。この処理では、仮放置カウンタが一定数以上、すなわち、所定の閾値以上となったか否かを判定することによって、ユニーク番号に対応する自転車が放置自転車として多くの通報担当者により確認されたか否かを判定することができる。多くの通報担当者により放置自転車であると確認された場合、第一通報者のアカウントへポイントを付与する(ステップS310)。これにより、通報担当者は、放置自転車の発見に対する意欲を高めることができる。その結果、放置された自転車に対する迅速な対応を図ることができる。この処理が終了すると、処理はステップS312へ進む。
【0077】
ステップS312において、自転車管理サーバ30は、盗難・紛失フラグはONであるか否かを判定する。盗難・紛失フラグは、盗難、又は、紛失された自転車であることを示すフラグである。盗難・紛失フラグはOFFである場合(ステップS312:NO)には、当該ユニーク番号に対応する自転車は放置自転車として扱われるため、警告通知処理は終了となる。
【0078】
盗難・紛失フラグはONである場合(ステップS312:YES)には、自転車管理サーバ30は、発見フラグはONであるか否かを判定する(ステップS313)。発見フラグはONである場合(ステップS313:YES)には、盗難、又は、紛失された自転車はすでに発見されているため、警告通知処理は終了となる。
【0079】
発見フラグはOFFである場合(ステップS313:NO)には、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている自転車管理DBを参照して、ヒットしたユニーク番号に対応する自転車の所有者情報に対し発見通知を発信する(ステップS314)。この処理では、例えば、自転車管理サーバ30は、ヒットした防犯登録番号に対応するSNSのアカウントに対し、盗難、又は、紛失された自転車が発見されたことを示す発見通知のメッセージを発信する。発見通知を確認した自転車の所有者は、盗難、又は、紛失された自転車が発見されたことをいち早く気付くことができる。これにより、所有者により盗難、又は、紛失された自転車をいち早く見つける手助けをすることができる。
【0080】
また、発見フラグはOFFである場合には、自転車管理サーバ30は、警察管理サーバ40へ発見通知を発信する(ステップS315)。これにより、自治体が保有する盗難、及び、紛失の情報と、警察が保有する盗難、及び、紛失の情報との連携を迅速に行うことができる。
【0081】
盗難、又は、紛失された自転車が発見された場合、第一通報者のアカウントへポイントを付与する(ステップS316)。これにより、通報担当者は、盗難、又は、紛失された自転車の発見に対する意欲を高めることができる。その結果、盗難、又は、紛失された自転車に対する迅速な対応を図ることができる。この処理が終了すると、別実施形態の警告通知処理は終了となる。
【0082】
次に、自転車管理システム50において実行される自転車管理処理のうち、盗難紛失処理について説明する。
図10は、自転車管理システム50の通知端末10において実行される盗難紛失処理の一例を示すフローチャートである。盗難紛失処理は、所有者端末20の制御部201により実行される。
【0083】
はじめに、自転車が盗難、又は、紛失された場合、自転車の所有者の操作に基づいて、所有者端末20は、入力部204を制御してユニーク番号の入力を受け付ける(ステップS401)。例えば、自転車の所有者の操作に基づいて自転車の防犯登録番号が入力部204により入力されることにより受け付けられる。そして、入力された防犯登録番号がユニーク番号として受け付けられる。
【0084】
所有者端末20は、ステップS401で受け付けられたユニーク番号を通信部207を制御して自転車管理サーバ30へ送信する(ステップS402)。例えば、所有者端末20は、入力部204により入力された防犯登録番号をユニーク番号として、自転車管理サーバ30へ送信する。この処理が終了すると、盗難紛失処理は終了となる。
【0085】
次に、自転車管理システム50において実行される自転車管理処理のうち、警察管理連携処理について説明する。
図11は、自転車管理システム50の通知端末10において実行される警察管理連携処理の一例を示すフローチャートである。警察管理連携処理は、自転車管理サーバ30の制御部301により実行される。
【0086】
はじめに、自転車管理サーバ30は、所有者端末20から受信したユニーク番号をキーにして、自転車管理DBと突合を行う(ステップS501)。この処理では、自転車管理サーバ30は、所有者端末20から送信されたユニーク番号が自転車管理DB内に存在するか否かの突合を行う。
【0087】
ステップS501の突合の結果、自転車管理サーバ30は、自転車管理DBにユニーク番号が存在するか否か、すなわち、ユニーク番号がヒットするか否かを判定する(ステップS502)。突合の結果、自転車管理DBにユニーク番号が存在しない場合、すなわち、ユニーク番号がヒットしない場合(ステップS502:NO)には、警察管理連携処理は終了となる。
【0088】
自転車管理DBにユニーク番号が存在する場合、すなわち、ユニーク番号がヒットした場合(ステップS502:YES)には、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている盗難・紛失フラグがONであるか否かを判定する(ステップS503)。
【0089】
盗難・紛失フラグがONである場合(ステップS503:YES)には、自転車管理サーバ30は、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている自転車管理DBを参照して、ヒットしたユニーク番号に対応する自転車の所有者情報に対し盗難届け済みである旨の通知を発信する(ステップS504)。この処理では、例えば、自転車管理サーバ30は、ヒットした防犯登録番号に対応するSNSのアカウントに対し、盗難届け済みであることを示す盗難届出済通知のメッセージを発信する。盗難届出済通知を確認した自転車の所有者は、既に、盗難、又は、紛失届けが出されていることを把握することができる。この処理が終了すると、警察管理連携処理は終了となる。
【0090】
また、盗難・紛失フラグがOFFである場合(ステップS503:NO)には、自転車管理サーバ30は、盗難・紛失フラグをONにセットする(ステップS505)。そして、自転車管理サーバ30は、記憶部302に記憶されている自転車管理DBを参照して、ヒットしたユニーク番号に対応する自転車の所有者情報に対し盗難届け出の受付が完了した旨の通知を発信する(ステップS506)。この処理では、例えば、自転車管理サーバ30は、ヒットした防犯登録番号に対応するSNSのアカウントに対し、盗難届け出の受付が完了したことを示す盗難届出受付完了通知のメッセージを発信する。盗難届出受付完了通知を確認した自転車の所有者は、盗難、又は、紛失届け出の受付が完了したことを把握することができる。
【0091】
自転車管理サーバ30は、警察管理サーバ40へ盗難届け出の通知を発信する(ステップS507)。この処理では、例えば、自転車管理サーバ30は、ヒットした防犯登録番号に対応する自転車が盗難、又は、紛失されたことを示す盗難届け出の通知を発信する。これにより、自治体が保有する盗難、及び、紛失の情報と、警察が保有する盗難、及び、紛失の情報との連携を迅速に行うことができる。この処理が終了すると、警察管理連携処理は終了となる。
【0092】
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用ができることはもちろんである。
【符号の説明】
【0093】
10 :通知端末
20 :所有者端末
30 :自転車管理サーバ
40 :警察管理サーバ
50 :自転車管理システム
101 :制御部
102 :記憶部
103 :表示部
104 :入力部
105 :位置取得部
106 :撮像部
107 :通信部
201 :制御部
202 :記憶部
203 :表示部
204 :入力部
207 :通信部
301 :制御部
302 :記憶部
303 :表示部
304 :入力部
307 :通信部
401 :制御部
402 :記憶部
403 :表示部
404 :入力部
407 :通信部
N :ネットワーク