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特開2023-142319サウンドバー装置およびサウンドバー装置の設定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142319
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】サウンドバー装置およびサウンドバー装置の設定方法
(51)【国際特許分類】
   H04R 5/02 20060101AFI20230928BHJP
   H04S 3/00 20060101ALI20230928BHJP
   H04R 1/34 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
H04R5/02 D
H04S3/00 200
H04R5/02 E
H04R1/34 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049172
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】309039716
【氏名又は名称】株式会社ディーアンドエムホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】吉田 幸弘
【テーマコード(参考)】
5D018
5D162
【Fターム(参考)】
5D018AF16
5D162AA13
5D162DA12
5D162DA16
5D162DA17
5D162DA31
5D162EC02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】テレビジョン装置の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現するサウンドバー装置及びその設定方法を提供する。
【解決手段】テレビジョン装置を備えるホームシアターシステムを構成するサウンドバー装置1は、各々スピーカを収容する第1~第3筐体を備える。第2筐体11は第1筐体10の左側に着脱可能であり、第3筐体12は第1筐体の右側に着脱可能である。また、第1筐体はメイン筐体であり、第2筐体及び第3筐体はサブ筐体である。メイン筐体は、テレビジョン装置が受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が収容するスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し再生してスピーカから出力するとともに、サブ筐体各々に、サブ筐体が備えるスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し送信する。サブ筐体は、メイン筐体からオーディオ信号を受信して再生し、自身が収容するスピーカから出力する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスピーカを有するサウンドバー装置であって、
前面に、センターチャンネルが割り当てられた前記スピーカを有する第1筐体と、
前面に、レフトチャンネルが割り当てられた前記スピーカを有し、前記第1筐体の左側に着脱可能な第2筐体と、
前面に、ライトチャンネルが割り当てられた前記スピーカを有し、前記第1筐体の右側に着脱可能な第3筐体と、を備え、
前記第1筐体、前記第2筐体、および前記第3筐体のうちの1つはメイン筐体であり、残りの2つはサブ筐体であり、
前記メイン筐体は、
マルチチャンネルオーディオ信号を送信する外部機器に接続するための外部機器接続手段と、
前記外部機器より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し再生して、当該スピーカから出力するメイン再生手段と、
前記サブ筐体毎に、前記外部機器より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、当該サブ筐体が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し送信するオーディオ信号送信手段と、を有し、
前記サブ筐体は、
前記メイン筐体からオーディオ信号を受信するオーディオ信号受信手段と、
前記メイン筐体より受信したオーディオ信号を再生して、自身が有する前記スピーカから出力するサブ再生手段と、を有する
ことを特徴とするサウンドバー装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサウンドバー装置であって、
前記第2筐体および前記第3筐体は、
上面に、ハイトチャンネルが割り当てられた前記スピーカをさらに有しており、
前記メイン筐体は、
チャンネル変更指示を受け付ける変更指示受付手段と、
前記変更指示受付手段により前記チャンネル変更指示を受け付けた場合、前記第2筐体が前面および上面に有する前記スピーカに割り当てられているチャンネルをそれぞれライトチャンネルおよびライトサラウンチャンネルに変更するとともに、前記第3筐体が前面および上面に有する前記スピーカに割り当てられているチャンネルをそれぞれレフトチャンネルおよびレフトサラウンドチャンネルに変更するチャンネル設定手段と、をさらに有する
ことを特徴とするサウンドバー装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサウンドバー装置であって、
前記第2筐体は、
左側面に、レフトサラウンドチャンネルが割り当てられた前記スピーカをさらに有しており、
前記第3筐体は、
右側面に、ライトサラウンドチャンネルが割り当てられた前記スピーカをさらに有しており、
前記チャンネル設定手段は、
前記変更指示受付手段により前記チャンネル変更指示を受け付けた場合、さらに、前記第2筐体が左側面に有する前記スピーカおよび前記第3筐体が右側面に有する前記スピーカに割り当てられているチャンネルをそれぞれハイトチャンネルに変更する
ことを特徴とするサウンドバー装置。
【請求項4】
複数チャンネルのスピーカを有するサウンドバー装置の設定方法であって、
前記サウンドバー装置は、
前面に、センターチャンネルが割り当てられた前記スピーカを有する第1筐体と、
前面および上面に、それぞれ前記スピーカを有し、前記第1筐体の左側に着脱可能な第2筐体と、
前面および上面に、それぞれ前記スピーカを有し、前記第1筐体の右側に着脱可能な第3筐体と、を備えており、
前記第1筐体の左側に、前記第2筐体が上面を上方に向けて配置され、前記第1筐体の右側に、前記第3筐体が上面を上方に向けて配置された場合、前記第2筐体が前面および上面に有する前記スピーカにそれぞれレフトチャンネルおよびハイトチャンネルを割り当てるとともに、前記第3筐体が前面および上面に有する前記スピーカにそれぞれライトチャンネルおよびハイトチャンネルを割り当て、
前記第1筐体の左側に、前記第3筐体が上面を左に向けて配置され、前記第1筐体の右側に、前記第2筐体が上面を右に向けて配置された場合、前記第2筐体が前面および上面に有する前記スピーカにそれぞれライトチャンネルおよびライトサラウンドチャンネルを割り当てるとともに、前記第3筐体が前面および上面に有する前記スピーカにそれぞれレフトチャンネルおよびレフトサラウンドチャンネルを割り当てる
ことを特徴とするサウンドバー装置の設定方法。
【請求項5】
請求項4に記載のサウンドバー装置の設定方法であって、
前記第2筐体は、
左側面に前記スピーカをさらに有しており、
前記第3筐体は、
右側面に前記スピーカをさらに有しており、
前記第1筐体の左側に、前記第2筐体が上面を上方に向けて配置され、前記第1筐体の右側に、前記第3筐体が上面を上方に向けて配置された場合、前記第2筐体が左側面に有する前記スピーカにレフトサラウンドチャンネルをさらに割り当てるとともに、前記第3筐体の右側面に収容されている前記スピーカにライトサラウンドチャンネルをさらに割り当て、
前記第1筐体の左側に、前記第3筐体が上面を左に向けて配置され、前記第1筐体の右側に、前記第2筐体が上面を右に向けて配置された場合、前記第2筐体が左側面に有する前記スピーカおよび前記第3筐体が右側面に有する前記スピーカにそれぞれハイトチャンネルを割り当てる
ことを特徴とするサウンドバー装置の設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サウンドバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビジョン装置にサウンドバー装置を組み合わせたホームシアターシステムが普及している。サウンドバー装置は、複数チャンネルのスピーカが同じ筐体に収容されて構成されたスピーカシステムであり、各チャンネルのスピーカを個別に設置する場合に比べて、設置スペース効率がよく、設置作業が容易である。このため、サウンドバー装置を用いることで、スペースに制約のある一般家庭でも簡単にサラウンドオーディオの再生環境を実現することができる(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-55450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、サウンドバー装置は、テレビジョン装置の下部に設置されたときに最適なサラウンド環境を実現できるように各チャンネルのスピーカが所定のレイアウトで筐体に収容されている。しかしながら、近年、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等を用いたテレビジョン装置は、画面が大型化しており、このような大型画面のテレビション装置に対してサウンドバー装置の幅が狭いと、画面に映し出される映像の大きさに対してサラウンド音声の広がりが不十分となり、最適なサラウンド環境を実現できない。一方、大型画面のテレビション装置に買い替える都度、テレビジョン装置の画面幅に合わせてサウンドバー装置も買い替えたのでは出費が大幅に増加してしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、テレビジョン装置の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できるサウンドバー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のサウンドバー装置は、前面に、センターチャンネルが割り当てられたスピーカを有する第1筐体と、前面に、レフトチャンネルが割り当てられたスピーカを有し、第1筐体の左側に着脱可能な第2筐体と、前面に、ライトチャンネルが割り当てられたスピーカを有し、第1筐体の右側に着脱可能な第3筐体と、を備えて構成され、これら第1~第3筐体のうちの1つはメイン筐体であり、残りの2つはサブ筐体である。メイン筐体は、外部機器(テレビジョン装置等のオーディオ・ビジュアル機器)から送信されたマルチチャンネルオーディオ信号を受信し、このマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有するスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し再生して、このスピーカから出力するとともに、サブ筐体各々に、このサブ筐体が備えるスピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し送信する。一方、サブ筐体は、メイン筐体からオーディオ信号を受信して再生し、自身が収容するスピーカから出力する。
【0007】
例えば、本発明は、
複数のスピーカを有するサウンドバー装置であって、
前面に、センターチャンネルが割り当てられた前記スピーカを有する第1筐体と、
前面に、レフトチャンネルが割り当てられた前記スピーカを有し、前記第1筐体の左側に着脱可能な第2筐体と、
前面に、ライトチャンネルが割り当てられた前記スピーカを有し、前記第1筐体の右側に着脱可能な第3筐体と、を備え、
前記第1筐体、前記第2筐体、および前記第3筐体のうちの1つはメイン筐体であり、残りの2つはサブ筐体であり、
前記メイン筐体は、
マルチチャンネルオーディオ信号を送信する外部機器に接続するための外部機器接続手段と、
前記外部機器より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し再生して、当該スピーカから出力するメイン再生手段と、
前記サブ筐体毎に、前記外部機器より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、当該サブ筐体が有する前記スピーカに割り当てられたチャンネルのオーディオ信号を抽出し送信するオーディオ信号送信手段と、を有し、
前記サブ筐体は、
前記メイン筐体からオーディオ信号を受信するオーディオ信号受信手段と、
前記メイン筐体より受信したオーディオ信号を再生して、自身が有する前記スピーカから出力するサブ再生手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、レフトチャンネルが割り当てられたスピーカを収容する第2筐体およびライトチャンネルが割り当てられたスピーカを収容する第3筐体を、それぞれ、センターチャンネルが割り当てられたスピーカを収容する第1筐体から着脱可能としているので、外部機器であるテレビジョン装置の画面幅に対してサウンドバー装置の幅が狭い場合、第2筐体および第3筐体を第1筐体から分離して、これら第1~第3筐体をテレビジョン装置の画面幅に合わせて配置することにより、テレビジョン装置の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の一実施の形態に係るサウンドバー装置1を含むホームシアターシステムの概略構成図である。
図2図2(A)~図2(D)は、サウンドバー装置1の概略正面図、概略上面図、概略左側面図、および概略右側面図である。
図3図3は、メイン筐体である第1筐体10の概略機能構成図である。
図4図4は、サブ筐体である第2筐体11の概略機能構成図である。
図5図5は、サブ筐体である第3筐体12の概略機能構成図である。
図6図6は、サウンドバー装置1の動作モード設定処理を説明するためのフロー図である。
図7図7は、サウンドバー装置1のデフォルト再生モードにおける設置例を説明するための図である。
図8図8は、サウンドバー装置1のチャンネル変更再生モードにおける設置例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本実施の形態に係るサウンドバー装置1を含むホームシアターシステムの概略構成図である。
【0012】
図示するように、本実施の形態に係るホームシアターシステムは、サウンドバー装置1と、サウンドバー装置1を遠隔操作するためのコントローラ2と、LCD、有機EL等を用いたテレビジョン装置3と、を備えて構成される。
【0013】
サウンドバー装置1およびテレビジョン装置3は、HDMI(登録商標:High Definition Multimedia Interface)等の通信インターフェースによって相互接続されている。また、サウンドバー装置1およびコントローラ2は、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワーク5に接続されたアクセスポイント4を介して相互接続されている。
【0014】
図2(A)~図2(D)は、サウンドバー装置1の概略正面図、概略上面図、概略左側面図、および概略右側面図である。
【0015】
図示するように、サウンドバー装置1は、メイン筐体である第1筐体10と、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12と、を備えて構成される。
【0016】
第1筐体10および第2筐体11には、第2筐体11を第1筐体10の左側に着脱可能に取り付けるための着脱機構13-1が設けられている。この着脱機構13-1は、第1筐体10の左側面および第2筐体11の右側面のいずれか一方に凸部を設けるとともに他方にこの凸部と嵌合する凹部を設ける等、2つの部位の機械的な構造により2つの筐体10、11を連結するものでもよいし、あるいは、第1筐体10の左側面および第2筐体11の右側面のいずれか一方に磁石を設置するとともに他方にこの磁石に吸着される金属板を設置する等、2つの部材間に作用する物理的な力を利用して2つの筐体10、11を連結するものでもよい。
【0017】
また、第1筐体10および第3筐体12には、第3筐体12を第1筐体10の右側に着脱可能に取り付けるための着脱機構13-2が設けられている。この着脱機構13-2は、着脱機構13-1と同様、第1筐体10の右側面および第3筐体12の左側面のいずれか一方に凸部を設置するとともに他方にこの凸部と嵌合する凹部を設置する等、2つの部位の機械的な構造により2つの筐体10、12を連結するものでもよいし、あるいは、第1筐体10の右側面および第3筐体12の左側面の一方に磁石を設置するとともに他方にこの磁石に吸着される金属板を設置する等、2つの部材間に作用する物理的な力を利用して2つの筐体10、12を連結するものでもよい。
【0018】
第1筐体10には、前面にセンターチャンネルスピーカ101-1およびサブウーファチャンネルスピーカ101-2が配置され、第2筐体11には、前面、上面および左側面にそれぞれレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3が配置され、そして、第3筐体12には、前面、上面および右側面にそれぞれライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3が配置されている。
【0019】
ここで、レフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3は、左前方に放音するように第2筐体11の左側面に設置されており、ライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3は、右前方に放音するように第3筐体12の右側面に設置されており、そして、ハイトチャンネルスピーカ111-2、121-2は、上前方に放音するように、それぞれ第2筐体11および第3筐体12の上面に設置されている。
【0020】
図3は、メイン筐体である第1筐体10の概略機能構成図である。
【0021】
図示するように、メイン筐体である第1筐体10は、上述のセンターチャンネルスピーカ101-1およびサブウーファチャンネルスピーカ101-2の他、テレビジョン装置インターフェース部102と、サブ筐体インターフェース部103と、無線LANインターフェース部104と、メイン再生部105と、オーディオ信号送信部106と、主制御部107と、を備えている。
【0022】
テレビジョン装置インターフェース部102は、HDMI(登録商標)によってテレビジョン装置3に接続するための通信インターフェースである。
【0023】
サブ筐体インターフェース部103は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12に接続するための通信インターフェースである。
【0024】
無線LANインターフェース部104は、アクセスポイント4に無線LAN接続するための通信インターフェースである。
【0025】
メイン再生部105は、テレビジョン装置インターフェース部102を介してテレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、自身が収容するスピーカに割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、自身が収容するスピーカから出力する。本実施の形態では、マルチチャンネルオーディオ信号からセンターチャンネルおよびサブウーファチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれセンターチャンネルスピーカ101-1、サブウーファチャンネルスピーカ101-2から出力する。
【0026】
オーディオ信号送信部106は、サブ筐体毎に、テレビジョン装置インターフェース部102を介してテレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、サブ筐体が収容するスピーカに割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を抽出し、サブ筐体インターフェース部103からこのサブ筐体に送信する。
【0027】
本実施の形態では、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12が後述のデフォルト再生モードである場合、オーディオ信号送信部106は、マルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第2筐体11に送信するとともに、マルチチャンネルオーディオ信号から、ライトチャンネル、ライトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第3筐体12に送信する。また、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12が後述のチャンネル変更再生モードである場合、オーディオ信号送信部106は、マルチチャンネルオーディオ信号から、ライトチャンネル、ライトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第2筐体11に送信するとともに、マルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出し、これらのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第3筐体12に送信する。
【0028】
主制御部107は、メイン筐体である第1筐体10の各部101-1、101-2、102~106を統括的に制御する。
【0029】
また、主制御部107は、無線LANインターフェース部104を介してコントローラ2からチャンネル変更指示を受け付けた場合、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12をデフォルト再生モードからチャンネル変更再生モードに移行させる。
【0030】
具体的には、第2筐体11に収容されているレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3に割り当てられているチャンネルをそれぞれライトチャンネル、ライトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルに変更するとともに、サブ筐体インターフェース部103を介して第2筐体11にチャンネル変更通知を送信する。また、第3筐体12に収容されているライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3に割り当てられているチャンネルをそれぞれレフトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルに変更するとともに、サブ筐体インターフェース部103を介して第3筐体12にチャンネル変更通知を送信する。
【0031】
さらに、主制御部107は、無線LANインターフェース部104を介してコントローラ2からチャンネル復旧指示を受け付けた場合、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12をチャンネル変更再生モードからデフォルト再生モードに移行させる。
【0032】
具体的には、第2筐体11に収容されているレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3に割り当てられているチャンネルをそれぞれレフトチャンネル、ハイトチャンネル、およびレフトサラウンドチャンネルに復旧するとともに、サブ筐体インターフェース部103を介して第2筐体11にチャンネル復旧通知を送信する。また、第3筐体12に収容されているライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3に割り当てられているチャンネルをそれぞれライトチャンネル、ハイトチャンネル、およびライドサラウンドチャンネルに復旧するとともに、サブ筐体インターフェース部103を介して第3筐体12にチャンネル復旧通知を送信する。
【0033】
なお、サウンドバー装置1の初期状態(電源投入時)においては、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12はデフォルト再生モードに設定されており、主制御部107は、第2筐体11に収容されているレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3にそれぞれレフトチャンネル、ハイトチャンネル、およびレフトサラウンドチャンネルを割り当てるとともに、第3筐体12に収容されているライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3にそれぞれライトチャンネル、ハイトチャンネル、およびライドサラウンドチャンネルを割り当てている。
【0034】
図3に示すメイン筐体である第1筐体10の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。
【0035】
図4は、サブ筐体である第2筐体11の概略機能構成図である。
【0036】
図示するように、サブ筐体である第2筐体11は、上述のレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2、およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3の他、メイン筐体インターフェース部112と、オーディオ信号受信部113と、サブ再生部114と、主制御部115と、を備えている。
【0037】
メイン筐体インターフェース部112は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によってメイン筐体である第1筐体10に接続するための通信インターフェースである。
【0038】
オーディオ信号受信部113は、メイン筐体インターフェース部112を介してメイン筐体である第1筐体10から、第2筐体11に収容されたスピーカ111-1~111-3に割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を受信する。
【0039】
サブ再生部114は、オーディオ信号受信部113がメイン筐体である第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をチャンネル毎に再生し、再生した各チャンネルのオーディオ信号を、対応するスピーカ111-1~111-3から出力する。
【0040】
具体的には、デフォルト再生モードでは、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をレフトチャンネル、ハイトチャンネル、およびレフトサラウンドチャンネル毎に再生し、再生したレフトチャンネルオーディオ信号、ハイトチャンネルオーディオ信号、およびレフトサラウンドチャンネルオーディオ信号を、それぞれ、レフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2、およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3から出力する。また、チャンネル変更再生モードでは、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をライトチャンネル、ライトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネル毎に再生し、再生したライトチャンネルオーディオ信号、ライトサラウンドチャンネルオーディオ信号、およびハイトチャンネルオーディオ信号を、それぞれ、レフトチャンネルーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2、およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3から出力する。
【0041】
主制御部115は、サブ筐体である第2筐体11の各部111-1、111-2、111-3、112~114を統括的に制御する。
【0042】
また、主制御部115は、メイン筐体インターフェース部112を介してメイン筐体である第1筐体10からチャンネル変更通知を受信すると、サブ再生部114の再生モードをデフォルト再生モードからチャンネル変更再生モードに変更し、チャンネル復旧通知を受信すると、サブ再生部114の再生モードをチャンネル変更再生モードからデフォルト再生モードに戻す。
【0043】
図4に示すサブ筐体である第2筐体11の機能構成も、図3に示すメイン筐体である第1筐体10の機能構成と同様、ASIC、FPGA等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。
【0044】
図5は、サブ筐体である第3筐体12の概略機能構成図である。
【0045】
図示するように、サブ筐体である第3筐体12は、上述のライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ122-2、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3の他、メイン筐体インターフェース部122と、オーディオ信号受信部123と、サブ再生部124と、主制御部125と、を備えている。
【0046】
メイン筐体インターフェース部122は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によってメイン筐体である第1筐体10に接続するための通信インターフェースである。
【0047】
オーディオ信号受信部123は、メイン筐体インターフェース部122を介してメイン筐体である第1筐体10から、第3筐体12に収容されたスピーカ121-1~121-3に割り当てられているチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を受信する。
【0048】
サブ再生部124は、オーディオ信号受信部123がメイン筐体である第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をチャンネル毎に再生し、再生した各チャンネルのオーディオ信号を、対応するスピーカ121-1~121-3から出力する。
【0049】
具体的には、デフォルト再生モードでは、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をライトチャンネル、ハイトチャンネル、およびライトサラウンドチャンネル毎に再生し、再生したライトチャンネルオーディオ信号、ハイトチャンネルオーディオ信号、およびライトサラウンドチャンネルオーディオ信号を、それぞれ、ライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3から出力する。また、チャンネル変更再生モードでは、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号をレフトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネル毎に再生し、再生したレフトチャンネルオーディオ信号、レフトサラウンドチャンネルオーディオ信号、およびハイトチャンネルオーディオ信号を、それぞれ、ライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3から出力する。
【0050】
主制御部125は、サブ筐体である第3筐体12の各部121-1、121-2、121-3、122~124を統括的に制御する。
【0051】
また、主制御部125は、メイン筐体インターフェース部122を介してメイン筐体である第1筐体10からチャンネル変更通知を受信すると、サブ再生部124の再生モードをデフォルト再生モードからチャンネル変更再生モードに変更し、チャンネル復旧通知を受信すると、サブ再生部124の再生モードをチャンネル変更再生モードからデフォルト再生モードに戻す。
【0052】
図5に示すサブ筐体である第3筐体12の機能構成も、図3に示すメイン筐体である第1筐体10および図4に示すサブ筐体である第2筐体11の機能構成と同様、ASIC、FPGA等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。
【0053】
図6は、サウンドバー装置1の動作モード設定処理を説明するためのフロー図である。
【0054】
メイン筐体である第1筐体10において、主制御部107は、無線LANインターフェース部104を介してコントローラ2からチャンネル変更指示を受け付けると(S100でYES)、第2筐体11に収容されているレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3に割り当てられているチャンネルをそれぞれライトチャンネル、ライトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルに変更する(S101)。また、第3筐体12に収容されているライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3に割り当てられているチャンネルをそれぞれレフトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルに変更する(S102)。それから、主制御部107は、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12に、サブ筐体インターフェース部103を介してそれぞれチャンネル変更通知を送信する(S103)。
【0055】
つぎに、サブ筐体である第2筐体11において、主制御部115は、メイン筐体インターフェース部112を介してメイン筐体である第1筐体10からチャンネル変更通知を受信すると、サブ再生部114の再生モードをデフォルト再生モードからチャンネル変更再生モードに移行する。同様に、サブ筐体である第3筐体12において、主制御部125は、メイン筐体インターフェース部122を介してメイン筐体である第1筐体10からチャンネル変更通知を受信すると、サブ再生部124の再生モードをデフォルト再生モードからチャンネル変更再生モードに移行する(S104)。
【0056】
また、メイン筐体である第1筐体10において、主制御部107は、無線LANインターフェース部104を介してコントローラ2からチャンネル復旧指示を受け付けると(S105でYES)、第2筐体11に収容されているレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3に割り当てられているチャンネルをそれぞれレフトチャンネル、ハイトチャンネル、およびレフトサラウンドチャンネルに復旧する(S106)。また、第3筐体12に収容されているライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3に割り当てられているチャンネルをそれぞれライトチャンネル、ハイトチャンネル、およびライトサラウンドチャンネルに変更する(S107)。それから、主制御部107は、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12に、サブ筐体インターフェース部103を介してそれぞれチャンネル復旧通知を送信する(S108)。
【0057】
つぎに、サブ筐体である第2筐体11において、主制御部115は、メイン筐体インターフェース部112を介してメイン筐体である第1筐体10からチャンネル復旧通知を受信すると、サブ再生部114の再生モードをチャンネル変更再生モードからデフォルト再生モードに移行する。同様に、サブ筐体である第3筐体12において、主制御部125は、メイン筐体インターフェース部122を介してメイン筐体である第1筐体10からチャンネル復旧通知を受信すると、サブ再生部124の再生モードをチャンネル変更再生モードからデフォルト再生モードに移行する(S109)。
【0058】
図7は、サウンドバー装置1のデフォルト再生モードにおける設置例を説明するための図である。
【0059】
図1に示す本実施の形態に係るホームシアターシステムにおいて、例えばテレビジョン装置3をより大型のものに買い替えたことにより、サウンドバー装置1の幅がテレビジョン装置3の画面幅より小さくなった場合、図7に示すように、第2筐体11および第3筐体12を第1筐体10から分離して、第2筐体11をテレビジョン装置3の左端に移動するとともに、第3筐体12をテレビジョン装置3の右端に移動する。これにより、レフトチャンネルスピーカ111-1は、テレビジョン装置3の左端下部から前方へ向けて放音するように配置され、ハイトチャンネルスピーカ111-2は、テレビジョン装置3の左端下部から上前方へ向けて放音するように配置され、そして、レフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3は、テレビジョン装置3の左端下部から左前方へ向けて放音するように配置される。また、ライトチャンネルスピーカ121-1は、テレビジョン装置3の右端下部から前方へ向けて放音するように配置され、ハイトチャンネルスピーカ121-2は、テレビジョン装置3の右端下部から上前方へ向けて放音するように配置され、そして、ライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3は、テレビジョン装置3の右端下部から右前方へ向けて放音するように配置される。
【0060】
したがって、このような配置をとる場合には、第2筐体11および第3筐体12をデフォルト再生モードで動作させることにより、レフトチャンネルオーディオ信号は、レフトチャンネルスピーカ111-1によりテレビジョン装置3の左端下部から前方へ向けて放音され、レフトサラウンドチャンネルオーディオ信号は、レフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3によりテレビジョン装置3の左端下部から左前方へ向けて放音され、ライトチャンネルオーディオ信号は、ライトチャンネルスピーカ121-1によりテレビジョン装置3の右端下部から前方へ向けて放音され、ライトサラウンドチャンネルオーディオ信号は、ライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3によりテレビジョン装置3の右端下部から右前方へ向けて放音され、そして、ハイトチャンネルオーディオ信号は、ハイトチャンネルスピーカ111-2、121-2により、テレビジョン装置3の左右端下部から上前方に向けて放音される。また、センターチャンネルスピーカ101-1およびサブウーファチャンネルスピーカ101-2は、テレビジョン装置3の中央下部に位置付けられた第1筐体10の前面に配置されているので、センターチャンネルおよびサブウーファチャンネルのオーディオ信号は、センターチャンネルスピーカ101-1およびサブウーファチャンネルスピーカ101-2により、テレビジョン装置3の中央下部から前方に向けて放音される。これにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できる。
【0061】
図8は、サウンドバー装置1のチャンネル変更再生モードにおける設置例を説明するための図である。
【0062】
図1に示すホームシアターシステムにおいて、例えばテレビジョン装置3をより大型のものに買い替えたことにより、サウンドバー装置1の幅がテレビジョン装置3の画面幅より小さくなった場合、図8に示すように、第2筐体11および第3筐体12を第1筐体10から分離して、第2筐体11をテレビジョン装置3の右端に移動し、ハイトチャンネルスピーカ111-2が右側に位置するように右側面を下にして設置するとともに、第3筐体12をテレビジョン装置3の左端に移動し、ハイトチャンネルスピーカ121-2が右側に位置するように左側面を下にして設置する。これにより、レフトチャンネルスピーカ111-1は、テレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音するように配置され、ハイトチャンネルスピーカ111-2は、テレビジョン装置3の右端から右前方へ向けて放音するように配置され、そして、レフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3は、テレビジョン装置3の右端から上前方へ向けて放音するように配置される。また、ライトチャンネルスピーカ121-1は、テレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音するように配置され、ハイトチャンネルスピーカ121-2は、テレビジョン装置3の左端から左前方へ向けて放音するように配置され、そして、ライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3は、テレビジョン装置3の左端から上前方へ向けて放音するように配置される。
【0063】
したがって、このような配置をとる場合には、第2筐体11および第3筐体12をチャンネル変更再生モードで動作させることにより、レフトチャンネルオーディオ信号は、ライトチャンネルスピーカ121-1によりテレビジョン装置3の左端から前方へ向けて放音され、レフトサラウンドチャンネルオーディオ信号は、ハイトチャンネルスピーカ121-2によりテレビジョン装置3の左端から左前方へ向けて放音され、ライトチャンネルオーディオ信号は、レフトチャンネルスピーカ111-1によりテレビジョン装置3の右端から前方へ向けて放音され、ライトサラウンドチャンネルオーディオ信号は、ハイトチャンネルスピーカ111-2によりテレビジョン装置3の右端から右前方へ向けて放音され、そして、ハイトチャンネルオーディオ信号は、ライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3により、テレビジョン装置3の左右端から上前方に向けて放音される。また、センターチャンネルスピーカ101-1およびサブウーファチャンネルスピーカ101-2は、テレビジョン装置3の中央下部に位置付けられた第1筐体10の前面に配置されているので、センターチャンネルオーディオ信号およびサブウーファチャンネルオーディオ信号は、センターチャンネルスピーカ101-1およびサブウーファチャンネルスピーカ101-2により、テレビジョン装置3の中央下部から前方に向けて放音される。これにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現できる。
【0064】
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
【0065】
本実施の形態によれば、レフトチャンネルスピーカ111-1を収容する第2筐体11およびライトチャンネルスピーカ121-1を収容する第3筐体12を、それぞれ、センターチャンネルスピーカ101-1を収容する第1筐体10から着脱可能としているので、テレビジョン装置3の画面幅に対してサウンドバー装置1の幅が狭い場合、第2筐体11および第3筐体12を第1筐体10から分離して、これら第1~第3筐体10~12をテレビジョン装置3の画面幅に合わせて配置することにより、テレビジョン装置3の画面幅に応じた最適なサラウンド環境を実現することができる。
【0066】
また、本実施の形態において、第2筐体11は、上面にハイトチャンネルスピーカ111-2を収容するとともに左側面にレフトサラウンドスピーカ111-3を収容し、第3筐体12は、上面にハイトチャンネルスピーカ121-2を収容するとともに右側面にレフトサラウンドスピーカ121-3を収容している。
【0067】
ここで、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12がデフォルト再生モードに設定されている場合、メイン筐体である第1筐体10は、テレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネル、ライトチャンネル、ハイトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、およびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出し、レフトチャンネル、ハイトチャンネル、およびレフトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第2筐体11に送信するとともに、ライトチャンネル、ハイトチャンネル、およびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第3筐体12に送信する。そして、第2筐体11は、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネル、ハイトチャンネル、およびレフトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2、およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3から出力し、第3筐体12は、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、ライトチャンネル、ハイトチャンネル、およびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3から出力する。
【0068】
また、サブ筐体である第2筐体11および第3筐体12がチャンネル変更再生モードに設定されている場合、メイン筐体である第1筐体10は、テレビジョン装置3より受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネル、ライトチャンネル、ハイトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、およびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を抽出し、ライトチャンネル、ハイトチャンネル、およびライトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第2筐体11に送信するとともに、レフトチャンネル、ハイトチャンネル、およびレフトサラウンドチャンネルのオーディオ信号を含むマルチチャンネルオーディオ信号を第3筐体12に送信する。そして、第2筐体11は、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、ライトチャンネル、ライトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出して再生し、それぞれレフトチャンネルスピーカ111-1、ハイトチャンネルスピーカ111-2、およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3から出力し、第3筐体12は、第1筐体10から受信したマルチチャンネルオーディオ信号から、レフトチャンネル、レフトサラウンドチャンネル、およびハイトチャンネルのオーディオ信号を抽出し再生して、それぞれライトチャンネルスピーカ121-1、ハイトチャンネルスピーカ121-2、およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3から出力する。
【0069】
したがって、本実施の形態によれば、第2筐体11および第3筐体12を第1筐体10から分離して配置する場合において、図7および図8に示すいずれの設置例においても、各チャンネルのオーディオ信号を正しい位置から放音することが可能となり、第1筐体~第3筐体10~12の設置自由度が高くなって、利便性が向上する。
【0070】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0071】
例えば、上記の実施の形態では、第1筐体10をメイン筐体とし、第2筐体11および第3筐体12をサブ筐体としている。しかし、本発明はこれに限定されない。第1筐体10をサブ筐体とし、第2筐体11および第3筐体12のいずれか一方をメイン筐体としてもよい。この場合、サブ筐体である第1筐体10には、図3に示すサブウーファチャンネルスピーカ101-2、サブ筐体インターフェース部103、無線LANインターフェース部104、メイン再生部105、オーディオ信号送信部106、および主制御部107に代えて、図4あるいは図5に示すメイン筐体インターフェース部112、122、オーディオ信号受信部113、123、サブ再生部114、124、および主制御部115、125を設ける。また、メイン筐体である第2筐体11あるいは第3筐体12には、図4あるいは図5に示すメイン筐体インターフェース部112、122、オーディオ信号受信部113、123、サブ再生部114、124、および主制御部115、125に代えて、図3に示すサブ筐体インターフェース部103、無線LANインターフェース部104、メイン再生部105、オーディオ信号送信部106、および主制御部107を設ける。
【0072】
また、上記の実施の形態において、第1筐体10からサブウーファチャンネルスピーカ101-2を省略してもよい。また、第2筐体11からハイトチャンネルスピーカ111-2およびレフトサラウンドチャンネルスピーカ111-3の少なくとも一方を省略してもよい。同様に、第3筐体12からハイトチャンネルスピーカ121-2およびライトサラウンドチャンネルスピーカ121-3の少なくとも一方を省略してもよい。
【0073】
また、上記の実施の形態では、第1筐体10と第2筐体11との間の通信、および、第1筐体10と第3筐体12との間の通信に、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を利用している(図3のサブ筐体インターフェース部103、図4のメイン筐体インターフェース部112、図5のメイン筐体インターフェース部122)。しかし、本発明はこれに限定されない。
【0074】
例えば、第2筐体11が第1筐体10から分離されている場合にのみ、第1筐体10と第2筐体11との間の通信にBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を利用し、両者が着脱機構13-1によって連結されている場合には、HDMI(登録商標)等の有線通信を利用してもよい。この場合、第1筐体10および第2筐体11に、着脱機構13-1によって両者が連結されると有線接続される接続端子を設け、これらの接続端子によって両者間が有線接続されている場合に、両者間の通信に有線通信を用い、有線接続されていない場合は、近距離無線通信を用いる。
【0075】
同様に、第3筐体12が第1筐体10から分離されている場合にのみ、第1筐体10と第3筐体12との間の通信にBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を利用し、両者が着脱機構13-2によって連結されている場合には、HDMI(登録商標)等の有線通信を利用してもよい。この場合、第1筐体10および第3筐体12に、着脱機構13-2によって両者が連結されると有線接続される接続端子を設け、これらの接続端子によって両者間が有線接続されている場合に、両者間の通信に有線通信を用い、有線接続されていない場合は、近距離無線通信を用いる。
【0076】
また、上記の実施の形態では、サウンドバー装置1とコントローラ2との間の通信をアクセスポイント4経由で行っているが、本発明はこれに限定されない。Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によりサウンドバー装置1とコントローラ2との間の通信を行うようにしてもよい。
【0077】
また、上記の実施の形態では、サウンドバー装置1を、テレビジョン装置3に組み合わせる場合を例にとり説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明は、サウンドバー装置1をオーディオ・ビジュアル機器に組み合わせて使用する場合に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0078】
1:サウンドバー装置 2:コントローラ 3:テレビジョン装置
4:アクセスポイント 5:ネットワーク
10:第1筐体 11:第2筐体 12:第3筐体
13-1、13-2:着脱機構
101-1:センターチャンネルスピーカ
101-2:サブウーファチャンネルスピーカ
111-1:レフトチャンネルスピーカ
111-2、121-2:ハイトチャンネルスピーカ
111-3:レフトサラウンドチャンネルスピーカ
121-1:ライトチャンネルスピーカ
121-3:ライトサラウンドチャンネルスピーカ
102:テレビジョン装置インターフェース部
103:サブ筐体インターフェース部
104:無線LANインターフェース部 105:メイン再生部
106:オーディオ信号送信部 107、115、125:主制御部
112、122:メイン筐体インターフェース部
113、123:オーディオ信号受信部
114、124:サブ再生部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8