(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142354
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 33/00 20060101AFI20230928BHJP
F21S 8/02 20060101ALI20230928BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20230928BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230928BHJP
【FI】
F21V33/00 470
F21S8/02 430
F21V23/06
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049221
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 富志雄
(72)【発明者】
【氏名】寺沢 徳晃
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014HA03
(57)【要約】
【課題】大きなサイズを有する構造物が天井面から下方へ突出すること及び埃等が天井面に付着することを抑制することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、天井面を有する天井に埋め込まれる埋め込み部と、前記天井の下方に露出し、下面及び側面を有し、前記下面に配置された光源部を備え、前記天井面と平行をなす方向から下方に傾斜した方向を向く吸気口が前記側面に形成された露出部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井面を有する天井に埋め込まれる埋め込み部と、
前記天井の下方に露出し、下面及び側面を有し、前記下面に配置された光源部を備え、前記天井面と平行をなす方向から下方に傾斜した方向を向く吸気口が前記側面に形成された露出部と、
を備える照明装置。
【請求項2】
排気口が前記下面に形成されている
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記吸気口から前記排気口へ向かう空気の流れを生成するファンと、
イオンを発生し、前記イオンを前記空気に含めるイオン発生部と
を備える請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
内部空間が形成された本体と、
イオンを発生し、前記内部空間に対して挿抜可能であり、前記内部空間においてスライド方向にスライドして前記本体に接続され、前記スライド方向と垂直をなす面に対する勾配を有する第1の壁面を有するイオン発生部と、
前記内部空間に対して挿抜可能であり、前記勾配と同じ勾配を有し前記内部空間において前記第1の壁面に接する第2の壁面を有する構造物と、
を備える請求項1から3までのいずれかに記載の照明装置。
【請求項5】
前記本体は、第1の電気コネクタを備え、
前記イオン発生部は、前記イオン発生部が前記スライド方向にスライドした場合に前記第1の電気コネクタに接続される第2の電気コネクタを備える
請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第2の電気コネクタは、前記イオン発生部の一方の側に配置され、
前記第1の壁面は、前記イオン発生部の他方の側に配置される
請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第1の壁面の勾配及び前記第2の壁面の勾配は、下方に進むにつれて前記スライド方向に寄る勾配である
請求項4から6までのいずれかに記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、空気清浄機能を有する照明装置を開示する。当該照明装置においては、ケースの一方端に、吹出口が設けられ、ケースの他方端に、ケースをアダプタに接続するためのコネクタが装着される。ケースの外周面には、ケースの他方端に沿って吸気口が設けられる。アダプタは、口金を備える。口金は、天井に設けられたソケットに取り付けられる。ケースの内部には、ファン及びイオン発生機が収容される(段落0013、0015、0017及び0019並びに
図1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1により開示された空気清浄機能を有する照明装置においては、ケースの内部にファン及びイオン発生機が収容される。このため、ケースは、大きなサイズを有する。このため、当該照明装置が天井に取り付けられた場合は、大きなサイズを有する構造物が天井面から下方に突出する。このため、当該照明装置の見栄えは、空気清浄機能を有しない照明装置の見栄えより悪い。
【0005】
また、当該照明装置の見栄えを良くするために当該照明装置の一部が天井に埋め込まれた場合は、吸気口が天井面に近づく。このため、吸気口に吸い込まれる空気が天井面に沿って流れる。このため、流れる空気に含まれる埃等が天井面に付着する。
【0006】
本開示は、この問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、大きなサイズを有する構造物が天井面から下方へ突出すること及び埃等が天井面に付着することを抑制することができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様の照明装置は、天井面を有する天井に埋め込まれる埋め込み部と、前記天井の下方に露出し、下面及び側面を有し、前記下面に配置された光源部を備え、前記天井面と平行をなす方向から下方に傾斜した方向を向く吸気口が前記側面に形成された露出部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態の照明装置を模式的に図示する斜視図である。
【
図2】第1実施形態の照明装置が天井に取り付けられた状態を模式的に図示する斜視図である。
【
図3】第1実施形態の照明装置を模式的に図示する断面図である。
【
図4】第1実施形態の照明装置が天井に取り付けられた状態を模式的に図示する断面図である。
【
図5】参考例の照明装置の吸気口に吸い込まれる空気の流れを模式的に説明する側面図である。
【
図6】第1実施形態の照明装置の吸気口に吸い込まれる空気の流れを模式的に説明する側面図である。
【
図7】吸気口に第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する分解斜視図である。
【
図8A】第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する断面図である。
【
図8B】第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する斜視図である。
【
図9A】第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する断面図である。
【
図9B】第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する斜視図である。
【
図10】第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する断面図である。
【
図11】第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部が交換される際の、当該照明装置に備えられるイオン発生部及びカバーの動きを模式的に説明する側面図である。
【
図12】第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部が交換される際の、当該照明装置に備えられるイオン発生部及びカバーの動きを模式的に説明する側面図である。
【
図13】第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部が交換される際の、当該照明装置に備えられるイオン発生部及びカバーの動きを模式的に説明する側面図である。
【
図14】第1実施形態の照明装置に備えられる本体、イオン発生部及びカバーを模式的に図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
1 第1実施形態
1.1 照明装置の外観
図1は、第1実施形態の照明装置を模式的に図示する斜視図である。
図2は、第1実施形態の照明装置が天井に取り付けられた状態を模式的に図示する斜視図である。
図3は、第1実施形態の照明装置を模式的に図示する断面図である。
図4は、第1実施形態の照明装置が天井に取り付けられた状態を模式的に図示する断面図である。
【0011】
図1から
図4までに図示される第1実施形態の照明装置1は、天井11に埋め込まれ下方を照明するダウンライトである。照明装置1は、空気を吸い込み、吸い込んだ空気にイオンを含めてイオンを含む空気を生成し、生成したイオンを含む空気を吹き出すイオン供給機能を有する。照明装置1が、イオン供給機能以外の空気調和機能を有してもよい。例えば、照明装置1が、空気を清浄にする清浄機能、空気を加熱する加熱機能、空気を冷却する冷却機能、空気を加湿する加湿機能、空気を除湿する除湿機能等を有してもよい。
【0012】
照明装置1が取り付けられる天井11は、各種の施設、駅、工場、トイレ等の天井であり、望ましくは、消毒及び/又は除菌のためにイオン供給機能が求められるトイレ等の天井である。
【0013】
図1から
図4までに図示されるように、照明装置1は、埋め込み部21及び露出部22を備える。
【0014】
照明装置1が埋め込まれる天井11には、開口穴が形成される。当該開口穴は、円形状の平面形状を有する。
【0015】
埋め込み部21は、円柱状の外形形状を有し、天井11に形成された開口穴の径に適合する径を有し、大きな高さを有する。埋め込み部21は、当該開口穴に挿入され、天井11の天井面41より上方に配置され、天井11に埋め込まれる。
【0016】
露出部22は、逆円錐台状の外形形状を有し、小さな高さしか有さない。露出部22の上端には、埋め込み部21が接続される。露出部22の上端は、天井11に形成された開口穴の径より大きな径を有する。このため、露出部22は、埋め込み部21が当該開口穴に挿入されても、当該開口穴に挿入されず、天井11の天井面41より下方に配置され、天井11の下方に露出する。
【0017】
照明装置1においては、小さな高さしか有さない露出部22のみが、天井面41から下方へ突出し、大きな高さを有する埋め込み部21が、天井面41から下方へ突出しない。これにより、大きなサイズを有する構造物が天井面41から下方へ突出することを抑制することができる。これにより、照明装置1の見栄えを良くすることができる。
【0018】
また、照明装置1においては、イオン供給機能を照明装置1に付与するための機構の主要部を、大きな高さを有するがユーザから見えない埋め込み部21に内蔵することができる。これにより、ユーザから見える露出部22のコンパクトさを損なうことなく、イオン供給機能を照明装置1に付与することができる。
【0019】
図1及び
図2に図示されるように、露出部22は、光源部51を備える。
【0020】
光源部51は、下方を照明する光を出射させる出射口である。光源部51は、露出部22の下面61に配置される。
【0021】
露出部22の側面62には、吸気口52が形成される。複数の吸気口52は、周方向に配列される。露出部22の下面61には、排気口53が形成される。照明装置1は、照明装置1の外部から吸気口52へ空気を吸気し、排気口53から照明装置1の外部へ空気を排気する。
【0022】
上述したように、露出部22は、逆円錐台状の外形形状を有する。このため、露出部22の側面62は、天井面41と垂直をなす方向から傾斜し、天井面41と平行をなす方向D1(
図4参照)から下方に傾斜した方向D2(
図4参照)を向く。このため、露出部22の側面62に形成される吸気口52も、天井面41と平行をなす方向D1から下方に傾斜した方向D2を向く。
【0023】
ダウンライトである照明装置1は、シーリングライト、電球等と異なり、天井11に埋め込まれる埋め込み部21が大きな部分を占め、天井11の下方に露出する露出部22が小さな部分しか占めないという特徴を有する。このため、照明装置1においては、小さな部分しか占めない露出部22に光源部51を配置し吸気口52及び排気口53を形成しなければならない。しかし、光源部51、吸気口52及び排気口53に機能を発揮させるためには、そのために必要な面積を露出部22に確保しなければならない.照明装置1においては、吸気口52が露出部22の側面62に形成されることにより、光源部51を配置し排気口53を形成するのに必要な面積を露出部22の下面61に確保することができる。これにより、光源部51を配置し吸気口52及び排気口53を形成するのに必要な面積を露出部22に確保することができる。
【0024】
図5は、参考例の照明装置の吸気口に吸い込まれる空気の流れを模式的に説明する側面図である。
図6は、第1実施形態の照明装置の吸気口に吸い込まれる空気の流れを模式的に説明する側面図である。
【0025】
図5に図示されるように、露出部922が円柱状の外形形状を有する場合は、露出部922の側面962は、天井面41と垂直をなす方向から傾斜せず、天井面41と平行をなす方向D1を向く。このため、露出部922の側面962に形成される吸気口952も、天井面41と平行をなす方向D1を向く。この場合は、矢印971に示されるように、吸気口952に吸気される空気は、方向D1と逆の方向に向かって流れ、天井面41に沿って流れる。このため、吸気される空気に含まれる埃等が天井面41に付着して付着物972が形成されることを抑制することができない。
【0026】
一方、
図6に図示されるように、露出部22が逆円錐台状の外形形状を有する場合は、露出部22の側面62は、天井面41と垂直をなす方向から傾斜し、天井面41と平行をなす方向D1から下方に傾斜した方向D2を向く。このため、露出部22の側面62に形成される吸気口52も、天井面41と平行をなす方向D1から下方に傾斜した方向D2を向く。この場合は、矢印71に示されるように、吸気口52に吸気される空気は、方向D2と逆の方向に向かって流れ、天井面41に沿って流れない。このため、吸気される空気に含まれる埃等が天井面41に付着して付着物972が形成されることを抑制することができる。
【0027】
1.2 照明装置の内部構造
図1から
図4までに図示されるように、照明装置1は、ケース81、カバー82、ファン83、イオン発生部84及び光源85を備える。
【0028】
図1から
図4までに図示されるように、ケース81は、円板状部91、円筒状部92、円環板状部93及び先細り円筒状部94を備える。円板状部91及び円筒状部92は、埋め込み部21に属する。円環板状部93及び先細り円筒状部94は、露出部22に属する。
【0029】
円板状部91は、円板状の構造を有する。円筒状部92は、円筒状の構造を有する。円環板状部93は、円環板状の形状を有する。先細り円筒状部94は、円筒状の形状を有する。先細り円筒状部94の径は、先細り円筒状部94の上端から先細り円筒状部94の下端に進むにつれて小さくなる。
【0030】
円筒状部92の上端には、円板状部91の外周端が接続される。円筒状部92の下端には、円環板状部93の内周端が接続される。先細り円筒状部94の上端には、円環板状部93の外周端が接続される。先細り円筒状部94の下端には、開口121が形成される。
【0031】
ケース81の内部には、風路101が形成される。風路101は、吸気口52から排気口53へ至り、吸気口52から排気口53へ空気を導く。
【0032】
風路101は、第1の区間111及び第2の区間112を有する。
【0033】
第1の区間111は、円環板状部93の下面及び円筒状部92の内周面に沿って下方の吸気口52から上方へ向かう。第2の区間112は、第1の区間111が通る位置より円筒状部92及び先細り円筒状部94の円筒軸寄りの位置を通り上方から下方の排気口53へ向かう。
【0034】
カバー82は、ケース81の開口121を塞ぐ。カバー82は、露出部22の下面61を有する。このため、カバー82には、排気口53が形成される。
【0035】
ファン83は、風路101に配置される。ファン83は、円板状部91の下面に沿って配置される。ファン83は、第1の区間111から空気を吸い込み、吸い込んだ空気を第2の区間112に吹き出す。これにより、ファン83は、吸気口52から風路101を経由して排気口53へ向かう空気の流れを生成する。ファン83は、シロッコファンである。ファン83が、シロッコファン以外のファンであってよい。
【0036】
イオン発生部84は、風路101に配置される。イオン発生部84は、風路101においてファン83が配置される位置より排気口53寄りの位置に配置される。イオン発生部84は、イオンを発生し、発生したイオンを流される空気に含める。イオン発生部84は、当該空気中で放電を発生させること等により、イオンを発生し、発生したイオンを当該空気に含める。イオン発生部84は、イオン発生ユニット、ホルダ等を備える。イオン発生ユニットは、イオンを発生させる。ホルダは、イオン発生ユニットを保持する。
【0037】
ファン83及びイオン発生部84が風路101に配置されることにより、吸気口52に吸気された空気がイオン発生部84を通過してイオンを含む空気が生成される。また、生成されたイオンを含む空気が、排気口53から排気される。これにより、イオンを含む空気が、排気口53から広範囲に放出される。
【0038】
光源85は、下方を照明する光を、出射口となる光源部51に向かって発する。光源85は、発光ダイオード、白熱電球、蛍光灯等であり、望ましくは、発光ダイオードである。
【0039】
1.3 照明装置の内部構造
図7は、吸気口に第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する分解斜視図である吸い込まれる。
【0040】
図7に図示されるように、ケース81及びファン83を備える本体131には、内部空間141が形成される。
【0041】
カバー82及びイオン発生部84は、内部空間141に対して挿抜可能であり、本体131に対して着脱可能である。イオン発生部84が本体131に対して着脱される際には、カバー82が本体131から脱着され、イオン発生部84がケース81の開口121を経由して内部空間141に対して挿抜される。これにより、寿命を有し交換を要するイオン発生部84を交換することができる。
【0042】
図8A、
図9A及び
図10は、第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する断面図である。
図8B及び
図9Bは、第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部の交換方法を模式的に説明する斜視図である。
【0043】
イオン発生部84が本体131に装着される際には、まず、
図7及び
図8Aに図示されるように、イオン発生部84が、ケース81の開口121の下方の位置から上方向D3に移動させられる。これにより、イオン発生部84は、ケース81の開口121の下方の位置からケース81の開口121を経由してケース81の開口121の上方の位置まで移動させられる。イオン発生部84は、ファン83に当たる位置で止まる。これにより、イオン発生部84が、本体131の内部空間141に挿入される。
【0044】
続いて、
図7及び
図8Bに図示されるように、イオン発生部84が、本体131の内部空間141においてスライド方向D4にスライドさせられる。これにより、イオン発生部84が、
図9Bに図示されるように、本体131に接続される。スライド方向D4は、上方向D3と垂直をなす方向である。イオン発生部84は、本体131に接続された後は、本体131により保持される。これにより、カバー82がケース81に装着される前にイオン発生部84が落下することを抑制することができる。
【0045】
続いて、
図7及び
図10に図示されるように、カバー82が、ケース81の開口121の下方の位置から上方向D3に移動させられる。これにより、カバー82が、ケース81の開口121の下方の位置からケース81の開口121を塞ぐ位置まで移動させられてケース81に装着される。
【0046】
図11から
図13までは、第1実施形態の照明装置に備えられるイオン発生部が交換される際の、当該照明装置に備えられるイオン発生部及びカバーの動きを模式的に説明する側面図である。
図14は、第1実施形態の照明装置に備えられる本体、イオン発生部及びカバーを模式的に図示する斜視図である。
【0047】
図11から
図14までに図示されるように、本体131は、第1の電気コネクタ151を備える。また、イオン発生部84は、第2の電気コネクタ152を備える。
【0048】
第1の電気コネクタ151は、本体131の内部空間141に挿入されてファン83に当たったイオン発生部84に備えられる第2の電気コネクタ152から見て、スライド方向D4にある。このため、第2の電気コネクタ152は、イオン発生部84が本体131の内部空間141においてスライド方向D4に移動した場合に第1の電気コネクタ151に接続される。これにより、イオン発生部84が、本体131に電気的に接続され、第1の電気コネクタ151及び第2の電気コネクタ152を経由して本体131から動作に必要な電力の供給を受けることができる。また、イオン発生部84が、本体131に固定される。
【0049】
図11から
図14までに図示されるように、イオン発生部84は、第1の壁面161を有する。また、カバー82は、第1の壁面161に接する第2の壁面162を有する。カバー82以外の構造物が第1の壁面161に接する第2の壁面162を有してもよい。また、イオン発生部84は、イオン発生ユニット171及びホルダ172を備える。ホルダ172は、イオン発生ユニット171を保持し、第1の壁面161を有する。
【0050】
イオン発生部84の第1の壁面161及びカバー82の第2の壁面162は、スライド方向D4と垂直をなす面に対する勾配を有する。イオン発生部84の第1の壁面161及びイオン発生部84の第2の壁面162の勾配は、同じ勾配である。イオン発生部84の第1の壁面161及びイオン発生部84の第2の壁面162の勾配は、下方に進むにつれてスライド方向D4に寄る勾配である。
【0051】
第2の電気コネクタ152は、スライド方向D4について、イオン発生部84の一方の側に配置され、イオン発生部84の第1の壁面161は、スライド方向D4について、イオン発生部84の他方の側に配置される。これにより、第1の壁面161を押した場合にイオン発生部84の一方の側の先にある第1の電気コネクタ151に向かって第2の電気コネクタ152を移動させることができる。
【0052】
図11から
図13までに図示されるように、カバー82が上方向D3に移動させられた場合は、本体131の内部空間141においてカバー82の第2の壁面162がイオン発生部84の第1の壁面161に接する。また、カバー82が上方向D3に移動するにつれて、カバー82の第2の壁面162においてイオン発生部84の第1の壁面161に接する領域が下方に広がる。ここで、上述したように、イオン発生部84の第1の壁面161及びカバー82の第2の壁面162の勾配は、下方に進むにつれてスライド方向D4に寄る勾配であるため、イオン発生部84の第1の壁面161に接する領域が下方に広がることにより、イオン発生部84がカバー82によりスライド方向D4に押されてスライド方向D4に移動させられる。これにより、カバー82が上方向D3に移動させられることによりイオン発生部84がスライド方向D4に移動させられる。これにより、カバー82が本体131に装着される前に第2の電気コネクタ152が第1の電気コネクタ151に十分に挿入されていなかった場合であっても、カバー82が本体131に装着された後に第2の電気コネクタ152を第1の電気コネクタ151に十分に挿入することができる。これにより、イオン発生部84を交換した後に本体131とイオン発生部84との電気的な接続が不完全になることを抑制することができる。
【0053】
図14に図示されるように、イオン発生部84は、ツメ181を備える。ツメ181は、イオン発生部84がスライド方向D4に移動させられた際に本体131に引っかかる。これにより、イオン発生部84が落下することを抑制することができる。
【0054】
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 照明装置、11 天井、21 埋め込み部、22 露出部、41 天井面、51 光源部、52 吸気口、53 排気口、61 下面、62 側面、71 矢印、81 ケース、82 カバー、83 ファン、84 イオン発生部、85 光源、91 円板状部、92 円筒状部、93 円環板状部、94 先細り円筒状部、101 風路、111 第1の区間、112 第2の区間、121 開口、131 本体、141 内部空間、151 第1の電気コネクタ、152 第2の電気コネクタ、161 第1の壁面、162 第2の壁面、171 イオン発生ユニット、172 ホルダ、181 ツメ、922 露出部、962 側面、952 吸気口、971 矢印、972 付着物。