IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECソリューションイノベータ株式会社の特許一覧

特開2023-142548取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム
<>
  • 特開-取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム 図1
  • 特開-取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム 図2
  • 特開-取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム 図3A
  • 特開-取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム 図3B
  • 特開-取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム 図3C
  • 特開-取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム 図3D
  • 特開-取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142548
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】取引支援装置、取引支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20230928BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049499
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】川村 武人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC26
(57)【要約】
【課題】 取引対象の選択に関する自由度を向上し、且つ前記取引対象に関する取引を支援可能な取引支援装置を提供する。
【解決手段】 本発明の取引支援装置10において、取得部11は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、生成部12は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、表示部13は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、取引処理部14は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得部、生成部、表示部、及び取引処理部を含み、
前記取得部は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、
前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、
前記生成部は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、
前記表示部は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、
前記取引処理部は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する、取引支援装置。
【請求項2】
前記取引処理部は、前記取引処理として、利用者からの予約要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の予約に関する予約処理を実行すること、及び前記利用者からの購入要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の売買に関する決済処理を実行すること、の少なくとも一方を実行する、請求項1記載の取引支援装置。
【請求項3】
前記取引処理部は、前記予約処理後に、前記予約処理により予約が確定した場合、または、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が利用された場合に、前記決済処理を行う、請求項2記載の取引支援装置。
【請求項4】
前記観光地情報及び前記取引対象情報の少なくとも一方は、位置情報を含み、
前記観光地情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記生成部は、前記位置情報と紐づけて前記ECサイトを生成し、
前記取引対象情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記表示部は、前記ECサイト上に表示する前記取引対象情報に含まれる前記位置情報を表示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の取引支援装置。
【請求項5】
さらに、登録部を含み、
前記取引処理部は、前記取引処理により、取引情報を生成し、
前記登録部は、前記取引情報を記憶領域に登録する、請求項1から4のいずれか一項に記載の取引支援装置。
【請求項6】
さらに、プラン作成部を含み、
前記プラン作成部は、プラン作成者の入力を受け付け、前記ECサイト上に表示されている複数の前記取引対象情報を組み合わせて観光プランを作成する、請求項1から5のいずれか一項に記載の取引支援装置。
【請求項7】
さらに、分析部を含み、
前記分析部は、前記ECサイトに対する前記利用者端末のアクセスに関する情報を分析する、請求項1から6のいずれか一項に記載の取引支援装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の取引支援装置と、利用者端末と、観光推進者端末と、を含み、
前記取引支援装置において、
前記取得部は、前記観光推進者端末から前記観光地情報を取得し、
前記利用者端末は、前記取引支援装置により生成された前記ECサイトにアクセス可能である、取引システム。
【請求項9】
取得工程、生成工程、表示工程、及び取引処理工程を含み、
前記取得工程は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、
前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、
前記生成工程は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、
前記表示工程は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、
前記取引処理工程は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する、取引支援方法。
【請求項10】
取得手順、生成手順、表示手順、及び取引処理手順を含み、
前記取得手順は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、
前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、
前記生成手順は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、
前記表示手順は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、
前記取引処理手順は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する、ことをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引支援装置、取引支援方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザの指定に応じて、宿泊施設と宿泊施設までの交通手段とが関連付けられた旅行商品を設計し、予約することのできる旅行商品予約システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-134555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術は、宿泊施設と交通手段とが関連付けられた旅行商品のみを対象としているため、宿泊施設や交通手段を自由に取引できないという問題がある。そのため、取引対象となっている商品及びサービスの少なくとも一方に関する取引を支援可能な新たな技術が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、取引対象の選択に関する自由度を向上し、且つ前記取引対象に関する取引を支援可能な取引支援装置、取引支援方法、プログラム、及び、記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の取引支援装置は、
取得部、生成部、表示部、及び取引処理部を含み、
前記取得部は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、
前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、
前記生成部は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、
前記表示部は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、
前記取引処理部は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する、装置である。
【0007】
本発明の取引支援方法は、
取得工程、生成工程、表示工程、及び取引処理工程を含み、
前記取得工程は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、
前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、
前記生成工程は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、
前記表示工程は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、
前記取引処理工程は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する、方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、取引対象の選択に関する自由度を向上し、且つ前記取引対象に関する取引を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1の取引支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の取引支援装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3A図3Aは、実施形態1の取引支援方法における処理の一例を示すフローチャートである。
図3B図3Bは、実施形態1の取引支援方法における処理の一例を示すフローチャートである。
図3C図3Cは、実施形態1の取引支援方法における処理の一例を示すフローチャートである。
図3D図3Dは、実施形態1の取引支援方法における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の取引システムの構成の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の取引支援装置において、例えば、
前記取引処理部は、前記取引処理として、利用者からの予約要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の予約に関する予約処理を実行すること、及び前記利用者からの購入要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の売買に関する決済処理を実行すること、の少なくとも一方を実行する、という態様であってもよい。
【0011】
本発明の取引支援装置において、例えば、
前記取引処理部は、前記予約処理後に、前記予約処理により予約が確定した場合、または、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が利用された場合に、前記決済処理を行う、という態様であってもよい。
【0012】
本発明の取引支援装置において、例えば、
前記観光地情報及び前記取引対象情報の少なくとも一方は、位置情報を含み、
前記観光地情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記生成部は、前記位置情報と紐づけて前記ECサイトを生成し、
前記取引対象情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記表示部は、前記ECサイト上に表示する前記取引対象情報に含まれる前記位置情報を表示する、という態様であってもよい。
【0013】
本発明の取引支援装置において、例えば、
前記取得部は、さらに、前記取引対象を取引可能な枠数及び人数の少なくとも一方の残数に関する残数情報を取得し、
前記表示部は、前記残数情報に応じて、前記ECサイト上における前記枠数及び前記人数の少なくとも一方の情報に関する表示を調整する、という態様であってもよい。
【0014】
本発明の取引支援装置は、例えば、
さらに、登録部を含み、
前記取引処理部は、前記取引処理により、取引情報を生成し、
前記登録部は、前記取引情報を記憶領域に登録する、という態様であってもよい。
【0015】
本発明の取引支援装置は、例えば、
さらに、プラン作成部を含み、
前記プラン作成部は、プラン作成者の入力を受け付け、前記ECサイト上に表示されている複数の前記取引対象情報を組み合わせて観光プランを作成する、という態様であってもよい。
【0016】
本発明の取引支援装置は、例えば、
さらに、分析部を含み、
前記分析部は、前記ECサイトに対する前記利用者端末のアクセスに関する情報を分析する、という態様であってもよい。
【0017】
本発明の取引支援装置において、例えば、
前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が、現実空間及び仮想空間の少なくとも一方の空間で用いられる取引対象である、という態様であってもよい。
【0018】
本発明の取引支援システムは、
本発明の取引支援装置と、利用者端末と、観光推進者端末と、を含み、
前記取引支援装置において、
前記取得部は、前記観光推進者端末から前記観光地情報を取得し、
前記利用者端末は、前記取引支援装置により生成された前記ECサイトにアクセス可能である、という態様であってもよい。
【0019】
本発明の取引支援システムは、例えば、
さらに、提供者端末を含み、
前記取得部は、前記観光推進者端末及び前記提供者端末の少なくとも一方から前記取引対象情報を取得する、という態様であってもよい。
【0020】
本発明の取引支援システムは、例えば、
さらに、前記利用者と前記取引対象である観光ツアーのガイドとのマッチングを支援するガイドマッチング支援装置を含む、という態様であってもよい。
【0021】
本発明の取引支援方法において、例えば、
前記取引処理工程は、前記取引処理として、利用者からの予約要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の予約に関する予約処理を実行すること、及び前記利用者からの購入要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の売買に関する決済処理を実行すること、の少なくとも一方を実行する、という態様であってもよい。
【0022】
本発明の取引支援方法において、例えば、
前記取引処理工程は、前記予約処理後に、前記予約処理により予約が確定した場合、または、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が利用された場合に、前記決済処理を行う、という態様であってもよい。
【0023】
本発明の取引支援方法において、例えば、
前記観光地情報及び前記取引対象情報の少なくとも一方は、位置情報を含み、
前記観光地情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記生成工程は、前記位置情報と紐づけて前記ECサイトを生成し、
前記取引対象情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記表示工程は、前記ECサイト上に表示する前記取引対象情報に含まれる前記位置情報を表示する、という態様であってもよい。
【0024】
本発明の取引支援方法において、例えば、
前記取得工程は、さらに、前記取引対象を取引可能な枠数及び人数の少なくとも一方の残数に関する残数情報を取得し、
前記表示工程は、前記残数情報に応じて、前記ECサイト上における前記枠数及び前記人数の少なくとも一方の情報に関する表示を調整する、という態様であってもよい。
【0025】
本発明の取引支援方法は、例えば、
さらに、登録工程を含み、
前記取引処理工程は、前記取引処理により、取引情報を生成し、
前記登録工程は、前記取引情報を記憶領域に登録する、という態様であってもよい。
【0026】
本発明の取引支援方法は、例えば、
さらに、プラン作成工程を含み、
前記プラン作成工程は、プラン作成者の入力を受け付け、前記ECサイト上に表示されている複数の前記取引対象情報を組み合わせて観光プランを作成する、という態様であってもよい。
【0027】
本発明の取引支援方法は、例えば、
さらに、分析工程を含み、
前記分析工程は、前記ECサイトに対する前記利用者端末のアクセスに関する情報を分析する、という態様であってもよい。
【0028】
本発明の取引支援方法において、例えば、
前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が、現実空間及び仮想空間の少なくとも一方の空間で用いられる取引対象である、という態様であってもよい。
【0029】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0030】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0031】
本発明において、「商品」及び「サービス」は、観光地に関するものであり、電子商取引の対象となり得るものであれば、特に制限されない。具体的には、例えば、交通機関や観光施設等のチケット、特産品、宿泊施設や飲食店等が提供するサービス、観光サービス、等がある。前記観光サービスは、例えば、体験イベント、非体験イベント等のイベント;前記体験イベント及び前記非体験イベントの少なくとも一方を伴うツアー、前記体験イベント及び前記非体験イベントの少なくとも一方を伴わないツアー等のツアー;等の観光内容に関する各種サービスがある。前記体験イベントは、特に制限されず、例えば、アクティビティ、ものづくり等の実際に体験することを目的とするイベントである。前記非体験イベントは、特に制限されず、例えば、スポーツ観戦、美術館での鑑賞、観劇、等の見ることを目的とするイベントである。
【0032】
前記観光サービスは、例えば、仮想旅行(バーチャルツアー、疑似旅行、リモート観光、オンラインツアー等ともいう)に関するサービスでもよいし、現地に集合して開催される現実旅行に関するサービスでもよい。前記仮想旅行は、例えば、ガイドの端末と観光客の端末とがリアルタイムで通信することにより行われる。前記仮想旅行には、例えば、ガイドが端末上で動画や画像を配信し、観光客が配信された動画や画像を視聴する旅行体験等がある。前記仮想旅行は、例えば、予め設定された日時に開催され、参加者に対してオンライン上で旅行体験を提供する技術ともいえる。前記観光地の動画及び画像は、前記観光地に関するものであれば特に制限されず、例えば、360度動画(360度全方位を取り込んだ動画)等であってもよい。
【0033】
前記観光サービスは、例えば、現実空間及び仮想空間等で開催されるものであってもよい。前記現実世界で開催される観光サービスとは、例えば、現地に集合して開催される現実旅行、端末上で完結する仮想旅行等である。前記仮想空間で開催される観光サービスとは、例えば、VR(virtual reality)、メタバース等の空間で開催される仮想旅行がある。
【0034】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウエア資源と、これらのハードウエア資源によって具体的に実現されうるソフトウエアの情報処理とを合わせたものも含みうる。
【0035】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の取引支援装置10の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、取得部11、生成部12、表示部13、及び取引処理部14を含む。本装置10は、任意の構成として、例えば、プラン作成部15、登録部16、分析部17等を含んでもよい。本装置10は、例えば、後述の観光推進者にECサイトを生成するためのプラットフォームを提供する装置ともいえる。
【0036】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。前記各部は、例えば、内部バスにより相互に接続されていてもよい。
【0037】
また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。
【0038】
本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムまたは本発明のプログラムを含むアプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末、ウエアラブル端末等であってもよい。本装置10は、例えば、メインメモリ上にロードされたアプリケーション(本発明のプログラム等)によって前記各部の機能を実現可能である。さらに、本装置10の各部の全部又は一部が、サーバ上で実現されてもよい。本装置10は、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0039】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、及び通信デバイス107等を含んでもよい。なお、これらは例示であって、本装置10のハードウエア構成は、前記各部の処理を実行可能であれば、これに限定されない。また、本装置10に含まれる中央処理装置101等の数も図2の例示に限定されるものではなく、例えば、複数の中央処理装置101が本装置10に含まれていてもよい。本装置10のハードウエア構成の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0040】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。中央処理装置101は、例えば、取得部11、生成部12、表示部13、取引処理部14、プラン作成部15、登録部16、分析部17として機能する。
【0041】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、外部入力装置、外部出力装置、等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0042】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0043】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0044】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10の各処理によって生じた情報、本装置10が各処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0045】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、及び出力装置106等のユーザインターフェイスを含んでもよい。入力装置105は、例えば、文字、数字、画面上に表示された物の位置、画像、音等を入力する装置であり、具体的には、デジタイザ(タッチパネル等)、キーボード、マウス、スキャナ、撮像装置、マイク、センサ等が挙げられる。出力装置106は、例えば、表示装置(LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ)、プリンター、スピーカー等が挙げられる。入力装置105および出力装置106は、例えば、それらを組み合わせたタッチパネル等のユーザインターフェイスでもよい。
【0046】
つぎに、本実施形態の取引支援方法の一例を、図3A~Dのフローチャートに基づき説明する。本実施形態の取引支援方法は、例えば、図1の取引支援装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の取引支援方法は、図1の取引支援装置10の使用には限定されない。
【0047】
本実施形態の取引支援方法において、取得部11により実行される工程が取得工程であり、生成部12により実行される工程が生成工程であり、表示部13により実行される工程が表示工程であり、取引処理部14により実行される工程が取引処理工程であり、プラン作成部15により実行される工程がプラン作成工程であり、登録部16により実行される工程が登録工程であり、分析部17により実行される工程が分析工程である。
【0048】
まず、取得部11により、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得する(S11)。前記観光推進者は、特に制限されないが、例えば、行政の管轄区域に従い、特定の観光地の観光振興を担う組織や個人であり、観光協会、地方公共団体(市区町村や都道府県等)の担当部署、等が挙げられる。前記観光地情報は、例えば、前記観光推進者に関する情報(観光協会の名称等)、前記観光地の名称、前記観光地の位置情報等の情報を含む。前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方(以下、商品等ともいう)である。前記取引対象情報は、例えば、前記取引対象の識別子、前記取引対象を説明する説明情報、日程情報(発送日や実行日等)、料金情報、枠数情報(予約枠数や購入可能枠数等)、人数情報(取引可能な残りの人数、最大催行人数、最少催行人数)、前記取引対象を提供する場所を示す位置情報等の情報を含む。前記観光地情報における位置情報及び前記取引対象情報における位置情報は、特に制限されないが、例えば、住所、郵便番号、座標等である。前記説明情報には、例えば、動画が含まれていてもよい。前記動画を用いて前記取引対象を説明することで、例えば、前記取引対象の魅力をより説明可能である。
【0049】
本実施形態の取引支援方法は、後述の生成部12の実行前に、少なくとも、前記観光地情報を取得すればよい。前記取引対象情報を取得するタイミングは、特に制限されず、例えば、後述の生成部12の実行後に実行されてもよい。また、前記取引対象情報の取得は、例えば、複数回実行してもよい。前記観光地情報は、例えば、前記観光推進者の端末から取得可能である。前記取引対象情報は、例えば、前記観光推進者の端末及び前記取引対象を提供する提供者(事業者ともいえる)の端末から取得可能である。取得部11は、例えば、前記提供者から前記取引対象情報を取得する前に、前記提供者に関する情報である提供者情報を取得してもよい。後述の登録部15は、前記提供者情報を記憶領域に登録してもよい。そして、取得部11は、登録された前記提供者情報に対応する前記提供者から前記取引対象情報を取得してもよい。
【0050】
次に、生成部12により、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成する(S12)。前記ECサイトは、前記取引対象を表示するサイトである。前記ECサイトは、例えば、前記観光推進者用のECサイトであり、前記ECサイト内に前記提供者毎のページが設けられている。具体的に、生成部12は、例えば、前記観光地の位置情報と紐づけて、前記ECサイトを生成する。これにより、例えば、1つの観光地に対して1つのECサイトを確実に生成可能である。特に言及しない限り、ECサイトの生成に関しては、公知の手法を用いることができる。
【0051】
前記観光地情報が示す前記観光地に対して、既にECサイトが生成されていた場合、生成部12は、例えば、既に生成されている前記ECサイトと、新たに取得した前記観光地情報とを紐づけてもよい。一方で、前記観光地情報が示す前記観光地に対して、既にECサイトが生成されていた場合、生成部12は、例えば、前記観光地情報を本装置10に送信した端末(送信元端末)に対して、既にECサイトが生成されている旨を通知してもよい。前記送信元端末は、例えば、前記観光推進者の端末である。
【0052】
次に、表示部13により、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示する(S13)。前記ECサイトには、例えば、複数の前記提供者における前記取引対象情報が表示される。また、前記ECサイト上には、例えば、複数の前記取引対象情報が表示されていてもよい。表示部13は、例えば、前記取引対象情報に含まれる全ての情報を表示してもよいし、一部の情報のみを表示してもよい。表示部13は、例えば、前記取引対象情報の前記位置情報をECサイト上に表示してもよい。前記位置情報は、例えば、テキストデータや地図等の態様で表示されてもよい。
【0053】
そして、取引処理部14により、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行し(S14)、終了する(END)。前記利用者は、例えば、前記取引対象の取引を希望する利用者(観光客、購入者、及び予約者等ともいえる)である。前記利用者は、例えば、前記利用者の端末(利用者端末)を用いて、前記ECサイトにアクセスし、前記要求を行う。取引処理部14は、例えば、前記取引処理の実行により、取引情報を生成する。前記取引情報は、例えば、前記取引対象の取引に関する情報である。前記取引情報には、例えば、前記取引が成立したか否か、前記取引の内容、後述の予約情報や売買情報等が含まれてもよい。特に言及しない限り、前記取引処理の内容に関しては、公知の手法を用いることができる。
【0054】
本装置10が、さらに、登録部16を含む場合、図3Bに示すように、登録部15は、前記取引情報を記憶領域に登録する(S15)。前記記憶領域は、特に制限されず、記憶装置104等でもよいし、外部のデータベース等でもよい。前記記憶領域は、例えば、他の装置(例えば、前記観光推進者の端末や前記提供者の端末等)から受け付けた前記取引情報(例えば、後述の予約情報)も登録可能である。登録部15によれば、前記取引情報を自動で登録可能であり、前記観光推進者や前記提供者の負担を軽減可能である。
【0055】
取得部11は、例えば、さらに、前記取引対象を取引可能な枠数及び人数の少なくとも一方の残数に関する残数情報を取得してもよい。前記残数情報を取得するタイミングは、前記ECサイトの生成後(S12)であれば、いつ実行されてもよいし、複数回実行されてもよい。前記残数情報は、例えば、前記観光推進者の端末及び前記提供者の端末から取得可能である。前記残数情報は、例えば、前記残数を具体的な数値で示す情報(例えば、「残り5人」等)でもよいし、前記ECサイト上に表示されている前記枠数及び前記人数の少なくとも一方(取引可能数ともいう)の情報からの加算または減算する数値を示す情報(例えば、「-1人」、「+3人」等)であってもよい。一方で、前記取引対象情報に含まれる前記枠数情報及び前記人数情報は、例えば、初期数値ともいえる。
【0056】
前記残数情報を取得した場合、表示部13は、例えば、前記残数情報に応じて、前記ECサイト上における前記枠数及び前記人数の少なくとも一方の情報に関する表示を調整してもよい。具体的には、例えば、前記残数情報により、前記取引可能数が増加したり、減少したりする。また、表示部13は、例えば、前記取引処理の実行に応じて、前記ECサイト上における前記取引可能数の情報に関する表示を調整してもよい。具体的には、例えば、前記取引処理により取引が成立した場合、前記取引と対応する前記枠数や前記人数を減らしてもよい。なお、前記ECサイト上には、例えば、前記取引可能数に関する情報が日毎や時間単位で表示されていてもよい。
【0057】
取得部11は、例えば、前記ECサイトの設定に関する設定情報を取得してもよい。前記設定情報には、例えば、ユーザインターフェイス(例えば、前記ECサイトのデザイン等)の設定に関する情報等がある。前記設定情報を取得するタイミングは、特に制限されず、例えば、前記ECサイトの生成の前に実行されてもよいし、前記ECサイトの生成の後に実行されてもよい。前記設定情報の取得は、例えば、複数回実行されてもよい。前記設定情報は、例えば、前記観光推進者の端末から取得可能である。前記設定情報を取得した場合、生成部12は、前記設定情報に応じて、前記ECサイトを生成したり、前記ECサイトの設定(ユーザインタフェース等)を変更したりする。
【0058】
生成部12は、例えば、前記ECサイトのユーザインターフェイスに関する素材情報を提供可能であってもよい。この場合、取得部11が取得する設定情報には、例えば、前記素材情報を特定可能な情報が含まれていてもよい。前記素材情報を特定可能な情報は、例えば、前記素材情報そのものでもよいし、前記素材情報の識別情報等であってもよい。
【0059】
取引処理部14は、例えば、前記取引処理として、利用者からの予約要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の予約に関する予約処理を実行すること、及び前記利用者からの購入要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の売買に関する決済処理を実行すること、の少なくとも一方を実行してもよい。また、取引処理部14は、例えば、前記予約処理後に、前記予約処理により予約が確定した場合、または、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が利用された場合に、前記決済処理を行ってもよい。
【0060】
前記予約処理は、例えば、前記予約要求に応じて、予約を確定するか否かを判定する。具体的には、例えば、取引処理部14は、例えば、前記予約要求、前記取引対象情報及び前記残数情報等に基づいて、前記取引対象を予約可能であるかを決定する。そして、予約可能である場合に、取引処理部14は、予約情報を生成する。より具体的に、例えば、前記予約要求が2名分の利用予約に関するものであり、前記取引対象の利用予約可能な残りの人数が2名以上であれば、予約可能と決定(予約確定)する。一方で、前記予約要求が2名分の利用予約に関するものであり、前記取引対象の利用予約可能な残りの人数が2名未満であれば、予約不可と決定する。前記予約情報には、例えば、人数、日時、予約対象の取引対象、等の確定した前記予約に関する情報が含まれている。前記予約情報は、例えば、前記利用者端末、前記提供者の端末、前記観光推進者の端末等に送信されてもよい。一方で、前記予約を確定しない場合(予約不可と決定された場合)は、例えば、前記予約情報を生成せず、前記予約不可である旨を前記利用者端末に通知してもよい。
【0061】
取引処理部14は、例えば、前記予約処理後に、前記予約処理により予約が確定した場合、または、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が利用された場合に、前記決済処理を行ってもよい。取引処理部14は、例えば、前記決済処理により、前記決済処理の内容に関する売買情報を生成してもよい。前記売買情報には、例えば、売買が成立したか否かを示す情報、売買された取引対象の識別子、売買された取引対象の数、決済の手法、決済の金額、等が含まれている。前記売買情報は、例えば、前記利用者端末、前記提供者の端末、前記観光推進者の端末等に送信されてもよい。前記決済の手法には、例えば、現金、電子マネー、及び仮想通貨等による決済の手法がある。特に言及しない限り、前記決済処理の内容に関しては、公知の手法を用いることができる。前記取引対象情報に前記料金情報が含まれている場合、取引処理部14は、例えば、前記決済処理により、前記利用者から前記料金の支払いを要求してもよい。前記取引対象情報に前記料金情報が含まれていない場合、例えば、取引処理部14は、前記決済処理により、前記観光推進者及び前記提供者から前記料金の設定を要求してもよい。
【0062】
取引処理部14は、例えば、前記提供者の端末から前記取引対象であるサービスが利用されたことを示す信号を受け取ったときに、前記取引対象が利用されたと判断してもよい。また、取引処理部14は、例えば、前記予約の日時(前記取引対象であるサービスを利用する日)に基づいて判断してもよい。具体的には、例えば、前記利用者が前記取引対象であるサービスの利用日として2月1日を予約し、その予約が確定した場合、2月1日に前記決済処理が実行される。
【0063】
取引処理部14によれば、例えば、前記取引対象の予約から決済までを支援することが可能である。
【0064】
前述のように、本装置10は、例えば、さらに、プラン作成部15を含んでもよい。この場合の取引支援方法の一例を、図3Cに示す。図3Cにおいて、特に言及しない限り、前述の記載を援用可能である。また、図3Cでは、前記S15を示していないが、前述と同様に、前記S15を実行してもよい。
【0065】
プラン作成部15は、前記ECサイトにアクセスしたプラン作成者の入力を受け付け、前記ECサイト上に表示されている複数の前記取引対象情報を組み合わせて観光プランを作成する(S16)。プラン作成部15による処理は、前記ECサイトの生成後であれば、いつ実行されてもよい。前記プラン作成者は、特に制限されず、前記利用者でもよいし、前記観光推進者でもよいし、前記提供者であってもよいし、その他の第三者であってもよい。前記プラン作成者は、例えば、前記ECサイトにアクセスし、前記ECサイト上で各種入力を行う。前記入力は、入力装置105によるものであってもよいし、外部の入力装置によるものであってもよい。前記取引対象情報の組み合わせ方は、特に制限されない。前記観光プランは、例えば、表示部13により、前記ECサイト上に表示される。前記観光プランの作成を可能にすることで、例えば、前記プラン作成者が前記利用者であれば、前記利用者の好みに適した観光プランを作ることができる。また、前記プラン作成者が前記観光推進者や前記提供者であれば、例えば、前記利用者に推奨する観光プランを作成して前記ECサイト上に表示することができる。前記組み合わせを可能にすることで、前記利用者は、例えば、前記組み合わせ次第で、同一の前記観光地であっても飽きることなく楽しむことができる。また、前記組み合わせを可能にすることで、例えば、前記取引対象の取引を促進できる。また、前記取引対象の取引が促進されることで、前記観光推進者や前記提供者等に対して前記取引対象の発掘や開発等を促すことができ、前記取引対象の種類を増やすことができる。
【0066】
前述のように、本装置10は、例えば、さらに、分析部17を含んでもよい。この場合の取引支援方法の一例を、図3Dに示す。図3Dにおいて、特に言及しない限り、前述の記載を援用可能である。また、図3Dでは、前記S15及び前記S16を示していないが、前述と同様に、前記S15及び前記S16を実行してもよい。
【0067】
分析部17は、前記ECサイトに対する前記利用者端末のアクセスに関する情報を分析する(S17)。前記分析を実行するタイミングは、特に制限されず、例えば、前記ECサイトが生成された後であればいつ実行されてもよい。
【0068】
分析部17によるアクセス分析について具体的に説明する。分析部17による処理を実行するにあたり、まず、取得部11は、例えば、前記ECサイトにアクセスしている前記利用者端末の状況に関する状況情報を取得してもよい。前記状況情報は、例えば、前記利用者端末を特定可能な識別情報、前記利用者端末の位置情報、前記利用者端末が前記アクセスに使用しているブラウザに関するブラウザ情報、前記ECサイト上の各ページをディスプレイ上に表示している時間、取引が実行された前記取引対象等を含む。分析部17は、例えば、前記状況情報を用いて、前記状況と前記利用者端末が発した要求により前記取引処理が実行された前記取引対象との関係性を分析する。これにより、分析部17は、例えば、前記関係性に基づき、前記取引処理が実行される確率の高い前記取引対象を推定可能である。
【0069】
分析部17は、例えば、任意の周期毎の取引実績を基に、前記取引対象の適正な価格を分析してもよい。そして、表示部13により、前記取引対象情報の前記料金情報として前記価格を前記ECサイト上に表示する。前記周期は、特に制限されず、例えば、特定の曜日毎、週毎、月毎、年毎、等がある。前記取引実績は、例えば、取引処理部14による前記取引処理の結果から求めることができる。具体的には、例えば、夏に関連する前記取引対象(例えば、ダイビング体験付きツアー等)であれば、冬(例えば、1月)よりも夏(例えば、8月)の方が繁忙期であるため、夏における前記取引対象の価格を冬における前記取引対象の価格と異なる価格にすることができる。前記取引対象の価格を比較対象の価格よりも高くするか低くするかは、例えば、前記観光推進者や前記提供者等が任意に設定可能である。また、分析部17は、例えば、前記取引対象の前記取引可能数(在庫数ともいえる)を基に、前記取引対象の適正な価格を分析してもよい。前記取引可能数は、例えば、日毎の前記取引可能数であってもよいし、全期間を通しての前記取引可能数であってもよい。具体的には、例えば、ある日の前記取引可能数が5つであり、午前中までに2つ取引されたとする。この場合、分析部17は、例えば、前記分析により、その日の午後における前記取引対象の価格をその日の午前における前記取引対象の価格と異なる価格にすることができる。前記取引対象を売り切ることを目的とするのであれば、例えば、その日の午後における前記取引対象の価格をその日の午前における前記取引対象の価格よりも低くすることができる。さらに、分析部17は、例えば、前記取引対象(取引対象Aとする)と類似する他の取引対象(取引対象Bとする)を基に、前記取引対象の適正な価格を分析してもよい。前記他の取引対象は、例えば、取引対象Aの提供場所(例えば、イベントの実施場所等)から一定の範囲内(例えば、半径3キロメートル等の距離範囲内;同じ町等のエリア内;等)に提供場所がある取引対象B、取引対象Aの提供日と同日に提供される取引対象B、取引対象Aの所要時間との差異が一定範囲内である取引対象B、取引対象Aのカテゴリと同じ又は類似するカテゴリを有する取引対象B、等がある。前記カテゴリは、例えば、前記取引対象情報に含まれ得る。具体的には、例えば、前記分析により、取引対象Aの価格と取引対象Bの価格との誤差が一定範囲内(例えば、0~3000円等)になるように、取引対象Aの価格を設定することができる。前記一定範囲は、例えば、前記観光推進者や前記提供者等が任意に設定可能である。このように、前記取引対象の適正な価格を分析することで、柔軟な価格設定が可能となる。
【0070】
取得部11は、例えば、経路情報を取得してもよい。前記経路情報は、例えば、どのような経路で前記ECサイトにアクセスしたかを示す情報である。具体的には、例えば、前記ECサイトにアクセスするために経由した、検索エンジン、ホームページ、SNS(Social Networking Service)等のWebサイトを特定可能な情報である。分析部17は、例えば、前記経路情報を用いて、前記Webサイトと、前記ECサイトへのアクセス及び前記利用者端末が発した要求により前記取引処理が実行された前記取引対象の少なくとも一方と、の関係性を分析する。これにより、分析部17は、例えば、前記ECサイトへのアクセスや前記取引対象の取引を促進するWebサイトを推定可能である。前記推定によれば、例えば、前記ECサイトの宣伝に積極的に用いるべきWebサイトを把握でき、効率的な宣伝が可能になる。
【0071】
取得部11は、例えば、キーワード情報を取得してもよい。前記キーワード情報は、例えば、前記ECサイトへアクセスするために用いられたキーワードに関する情報である。分析部17は、例えば、前記キーワード情報を用いて、前記キーワードと、前記ECサイトへのアクセス及び前記利用者端末が発した要求により前記取引処理が実行された前記取引対象の少なくとも一方と、の関係性を分析する。具体的に、分析部17は、例えば、前記利用者がどのようなキーワードでインターネット検索しているか、どのキーワードで検索されたときに前記ECサイトにアクセスされているか、どのキーワードで検索されたときに前記取引対象の取引に関する要求を出すか等を分析可能である。これにより、分析部17は、例えば、前記ECサイトへのアクセスや前記取引対象の取引を促進するキーワードを推定可能である。前記推定によれば、例えば、前記利用者が興味を持っているものを把握可能であり、前記ECサイト及び前記取引対象の充実性を向上可能である。
【0072】
分析部17による分析結果は、例えば、前記観光推進者の端末や前記提供者の端末に出力されてもよい。前記分析結果は、例えば、表計算ソフト等で編集可能な形式で出力されてもよい。これにより、例えば、前記観光推進者や前記提供者は、前記分析結果と他のデータとを統合して集計する等の処理が可能となり、データの取り扱い性及び利便性が向上する。
【0073】
本実施形態によれば、観光地毎に固有のECサイトを生成し、前記ECサイト上に前記取引対象情報を表示して前記取引処理を実行することで、取引対象の選択に関する自由度を向上し、且つ前記取引対象に関する取引を支援することができる。つまり、本実施形態によれば、前記ECサイトを生成するためのプラットフォームを提供することができる。つまり、本実施形態によれば、前記観光推進者及び前記提供者に前記ECサイトを生成するためのプラットフォームを提供することができる。
【0074】
本発明を用いずに、前記取引対象の取引を行う場合、利用者は、前記取引対象を提供する各提供者(事業者ともいえる)のサイトに個別にアクセスし、各種情報の検索及び取得を行い、各取引対象及び各提供者を比較検討し、取引(予約や購入等)を行う。このように、本発明を用いない場合は、利用者が目的の取引対象に関する取引を行うまでに、時間と労力がかかっている。これに対して、本発明によれば、特定の観光地において、各提供者が提供する前記取引対象を1つのECサイト上に表示可能であるから、利用者が目的の取引対象を取引するまでにかかる時間と労力を削減することができる。
【0075】
[実施形態2]
前記実施形態1記載の取引支援装置10を含む取引システムに関して説明する。
【0076】
図4は、本実施形態の取引システム100の構成の一例を示す模式図である。取引システム100は、例えば、取引システム装置ともいえる。図4に示すように、本システム100は、前記実施形態1記載の取引支援装置10と、利用者端末20と、観光推進者端末30と、を含む。本システム100は、任意の構成として、例えば、提供者端末40、及びガイドマッチング支援装置50等を含んでもよい。図4において、利用者端末20等の数は、例示であって、これに限定されず、例えば、複数あってもよい。なお、図4における矢印の向きは、各種情報の流れの向きを示すが、一例であって、これに限定されるものではない。
【0077】
利用者端末20は、前記利用者(観光客等ともいえる)の端末である。観光推進者端末30は、前記観光推進者の端末である。提供者端末40は、前記提供者の端末である。前記各端末は、特に制限されず、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末、ウエアラブル端末等である。図4では、前記観光推進者として、A町の観光協会を例示し、取引支援装置10の生成部12が生成するECサイト10aは、前記A町に固有のECサイトとして図示する。
【0078】
取引支援装置10は、例えば、前記通信回線網を介して、観光推進者端末30と、提供者端末40と、通信可能である。また、観光推進者端末30は、例えば、前記通信回線網を介して、ガイドマッチング支援装置50と通信可能である。利用者端末20は、取引支援装置10により生成されたECサイト10aにアクセス可能である。
【0079】
観光推進者端末30は、取引支援装置10に前記観光地情報を送信する。取引支援装置10の取得部11は、観光推進者端末30から前記観光地情報を取得する。そして、生成部12により、ECサイト10aを生成する。
【0080】
取引支援装置10の取得部11は、例えば、観光推進者端末30及び提供者端末40の少なくとも一方から前記取引対象情報を取得する。そして、表示部13は、前記取引対象情報をECサイト10aに表示する。この一連の処理を、例えば、「商品(サービス)登録」ともいえる。
【0081】
取引支援装置10の取得部11は、例えば、観光推進者端末30及び提供者端末40の少なくとも一方から前記残数情報を取得してもよい。そして、表示部13は、前記残数情報に応じて、ECサイト10a上における前記取引可能数に関する表示を調整してもよい。この一連の処理を、例えば、「在庫調整」ともいえる。
【0082】
前記利用者は、例えば、利用者端末20を用いて、前記観光協会のホームページ等を経由して、ECサイト10aにアクセスする。そして、前記利用者は、利用者端末20を用いて、ECサイト10aを操作することで取引支援装置10に対して、特定の前記取引対象の取引に対する要求を行う。取引支援装置10の取引処理部14は、利用者端末20からの前記要求を受け付けた場合に、前記取引対象の取引に関する取引処理を実行する。前記取引処理により生成された前記取引情報は、例えば、観光推進者端末30及び提供者端末40に出力され、前記観光協会及び各提供者が前記取引情報の内容等を確認可能である。
【0083】
前記観光推進者は、例えば、ECサイト10a以外の手法により、前記取引対象の取引に対する要求を受け付けてもよい。ECサイト10a以外の手法としては、例えば、電話、FAX、OTA(Online Travel Agent)やDMO(Destination Management Organization)が提供するECサイト、等がある。前記観光推進者は、例えば、ECサイト10a以外の手法により、前記利用者から前記要求を直接的に受け付けてもよいし、前記OTAや前記DMOから前記利用者の前記要求を間接的に受け付けてもよい。ECサイト10a以外の手法で前記要求を受け付けた場合、前記観光推進者は、例えば、観光推進者端末30に前記要求を入力する。観光推進者端末30は、例えば、取引支援装置10に前記要求を出力する。そして、取引支援装置10の取引処理部14は、前記要求を受け付け、前述のように、前記取引処理を実行してもよい。一方で、観光推進者端末30は、例えば、前記要求を受け付けた場合に、取引処理部14と同様の取引処理を実行してもよい。そして、観光推進者端末30により生成された取引情報を、記憶領域に登録してもよい。前記記憶領域は、前述と同様であり、取引処理部14により生成された取引情報を格納する記憶領域と同一であってもよい。すなわち、前記記憶領域は、例えば、取引処理部14により生成された取引情報と観光推進者端末30により生成された取引情報とを格納可能である。
【0084】
ECサイト10aは、例えば、前記観光推進者により運営される。また、ECサイト10aに設けられた前記提供者毎のページは、例えば、前記提供者により管理される。本装置10によりECサイト10a~cを生成するためのプラットフォームを提供するプラットフォーム提供者10bは、例えば、前記観光推進者及び前記提供者によるECサイト10a~cの運営及び管理をサポートしてもよい。
【0085】
ガイドマッチング支援装置50は、前記利用者と前記取引対象である観光ツアーのガイド50aとのマッチングを支援する装置である。ガイドマッチング支援装置50としては、例えば、公知の技術を用いることができる。具体的には、例えば、再表2017-145447号公報、特開2016-186742号公報等に記載の技術を用いることができる。ガイドマッチング支援装置50は、例えば、観光推進者端末30からの指示により、前記マッチングを実行する。観光推進者端末30は、例えば、前記取引情報をガイドマッチング支援装置50に自動的に出力してもよい。そして、ガイドマッチング支援装置50は、例えば、前記取引情報を自動的に記憶領域に登録してもよい。
【0086】
本システム100に関する各種データベースについて説明する。なお、これは、例示であって、これに限定されない。本システム100は、例えば、前記各種データベースを含んでもよい。以降、データベースは、例えば、記憶領域と読み替え可能であり、記憶装置によって実現されてもよい。
【0087】
取得部11は、例えば、取得した前記取引対象情報をコンテンツ情報データベースに格納してもよい。表示部13は、例えば、前記コンテンツ情報データベースを参照して、販売中・予約受付中の前記取引対象に関する前記取引対象情報をECサイト10a上に表示する。
【0088】
取引処理部14により生じた前記取引情報は、例えば、取引情報データベースに格納される。前記取引情報は、例えば、前記要求、前記予約情報、及び前記売買情報等に含まれ得る情報が含まれる。具体的には、例えば、前述の各種情報に加えて、前記利用者が予約・購入した取引対象、使用言語、人数、金額、個人情報(前記利用者の連絡先等)、等の情報がある。取引処理部14は、例えば、前記取引情報を生成した場合、前記取引情報を前記取引情報データベースに格納する。
【0089】
分析部17による分析に関するデータベースとして、例えば、前記状況情報を格納するデータベース、前記経路情報を格納するデータベース、前記キーワード情報を格納するデータベース等がある。
【0090】
ガイドマッチング支援装置50に関するデータベースとして、例えば、受注情報データベース、ガイド情報データベース、報告書データベース等がある。前記受注情報データベースは、例えば、日程、人数、使用言語、取引対象の種類、ガイドに求められる役割、賃金等の受注した取引対象に関する情報を格納する。前記ガイド情報データベースは、例えば、ガイド50aに関するガイド情報を格納する。前記ガイド情報には、例えば、ガイドの対応可能な言語、対応可能な人数、対応可能な利用者のパーティ構成(子供の有無、家族、友達、カップル等)、対応可能な利用者の性別、案内可能なルート、ガイドの案内可能情報(ガイドの居所等)、ガイドが希望する条件(利用者の言語、性別、利用者のパーティ構成、利用者の宿泊先、案内ルート等)を含むガイド要望情報、等を含む。前記報告書データベースには、例えば、ガイド50aからの報告書を格納する。
【0091】
各データベースに格納されている各種情報は、例えば、前記観光推進者の端末や前記提供者の端末に出力されてもよい。前記各種情報は、例えば、表計算ソフト等で編集可能な形式で出力されてもよい。これにより、例えば、前記観光推進者や前記提供者は、前記各種情報と他のデータとを統合して集計する等の処理が可能となり、データの取り扱い性及び利便性が向上する。
【0092】
本実施形態によれば、前記実施形態1にかかる発明と同様に、取引対象の選択に関する自由度を向上し、且つ前記取引対象に関する取引を支援することができる。
【0093】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。本実施形態のプログラムは、例えば、既存のソフトウエアにアドインされるプログラムであってもよい。本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0094】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0095】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
取得部、生成部、表示部、及び取引処理部を含み、
前記取得部は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、
前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、
前記生成部は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、
前記表示部は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、
前記取引処理部は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する、取引支援装置。
(付記2)
前記取引処理部は、前記取引処理として、利用者からの予約要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の予約に関する予約処理を実行すること、及び前記利用者からの購入要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の売買に関する決済処理を実行すること、の少なくとも一方を実行する、付記1記載の取引支援装置。
(付記3)
前記取引処理部は、前記予約処理後に、前記予約処理により予約が確定した場合、または、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が利用された場合に、前記決済処理を行う、付記2記載の取引支援装置。
(付記4)
前記観光地情報及び前記取引対象情報の少なくとも一方は、位置情報を含み、
前記観光地情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記生成部は、前記位置情報と紐づけて前記ECサイトを生成し、
前記取引対象情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記表示部は、前記ECサイト上に表示する前記取引対象情報に含まれる前記位置情報を表示する、付記1から3のいずれかに記載の取引支援装置。
(付記5)
前記取得部は、さらに、前記取引対象を取引可能な枠数及び人数の少なくとも一方の残数に関する残数情報を取得し、
前記表示部は、前記残数情報に応じて、前記ECサイト上における前記枠数及び前記人数の少なくとも一方の情報に関する表示を調整する、付記1から4のいずれかに記載の取引支援装置。
(付記6)
さらに、登録部を含み、
前記取引処理部は、前記取引処理により、取引情報を生成し、
前記登録部は、前記取引情報を記憶領域に登録する、付記1から5のいずれかに記載の取引支援装置。
(付記7)
さらに、プラン作成部を含み、
前記プラン作成部は、プラン作成者の入力を受け付け、前記ECサイト上に表示されている複数の前記取引対象情報を組み合わせて観光プランを作成する、付記1から6のいずれかに記載の取引支援装置。
(付記8)
さらに、分析部を含み、
前記分析部は、前記ECサイトに対する前記利用者端末のアクセスに関する情報を分析する、付記1から7のいずれかに記載の取引支援装置。
(付記9)
前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が、現実空間及び仮想空間の少なくとも一方の空間で用いられる取引対象である、付記1から8のいずれかに記載の取引支援装置。
(付記10)
付記1から9のいずれかに記載の取引支援装置と、利用者端末と、観光推進者端末と、を含み、
前記取引支援装置において、
前記取得部は、前記観光推進者端末から前記観光地情報を取得し、
前記利用者端末は、前記取引支援装置により生成された前記ECサイトにアクセス可能である、取引システム。
(付記11)
さらに、提供者端末を含み、
前記取得部は、前記観光推進者端末及び前記提供者端末の少なくとも一方から前記取引対象情報を取得する、付記10記載の取引システム。
(付記12)
さらに、前記利用者と前記取引対象である観光ツアーのガイドとのマッチングを支援するガイドマッチング支援装置を含む、付記10または11記載の取引システム。
(付記13)
取得工程、生成工程、表示工程、及び取引処理工程を含み、
前記取得工程は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、
前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、
前記生成工程は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、
前記表示工程は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、
前記取引処理工程は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する、取引支援方法。
(付記14)
前記取引処理工程は、前記取引処理として、利用者からの予約要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の予約に関する予約処理を実行すること、及び前記利用者からの購入要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の売買に関する決済処理を実行すること、の少なくとも一方を実行する、付記13記載の取引支援方法。
(付記15)
前記取引処理工程は、前記予約処理後に、前記予約処理により予約が確定した場合、または、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が利用された場合に、前記決済処理を行う、付記14記載の取引支援方法。
(付記16)
前記観光地情報及び前記取引対象情報の少なくとも一方は、位置情報を含み、
前記観光地情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記生成工程は、前記位置情報と紐づけて前記ECサイトを生成し、
前記取引対象情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記表示工程は、前記ECサイト上に表示する前記取引対象情報に含まれる前記位置情報を表示する、付記13から15のいずれかに記載の取引支援方法。
(付記17)
前記取得工程は、さらに、前記取引対象を取引可能な枠数及び人数の少なくとも一方の残数に関する残数情報を取得し、
前記表示工程は、前記残数情報に応じて、前記ECサイト上における前記枠数及び前記人数の少なくとも一方の情報に関する表示を調整する、付記13から16のいずれかに記載の取引支援方法。
(付記18)
さらに、登録工程を含み、
前記取引処理工程は、前記取引処理により、取引情報を生成し、
前記登録工程は、前記取引情報を記憶領域に登録する、付記13から17のいずれかに記載の取引支援方法。
(付記19)
さらに、プラン作成工程を含み、
前記プラン作成工程は、プラン作成者の入力を受け付け、前記ECサイト上に表示されている複数の前記取引対象情報を組み合わせて観光プランを作成する、付記13から18のいずれかに記載の取引支援方法。
(付記20)
さらに、分析工程を含み、
前記分析工程は、前記ECサイトに対する前記利用者端末のアクセスに関する情報を分析する、付記13から19のいずれかに記載の取引支援方法。
(付記21)
前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が、現実空間及び仮想空間の少なくとも一方の空間で用いられる取引対象である、付記13から20のいずれかに記載の取引支援方法。
(付記22)
取得手順、生成手順、表示手順、及び取引処理手順を含み、
前記取得手順は、観光推進者の管轄する観光地を特定可能な観光地情報、及び、取引対象に関する取引対象情報を取得し、
前記取引対象は、前記観光地に関する商品及びサービスの少なくとも一方であり、
前記生成手順は、前記観光地情報に基づいて、観光地毎に固有のEC(Electronic Commerce)サイトを生成し、
前記表示手順は、前記観光地における前記取引対象情報を前記ECサイト上に表示し、
前記取引処理手順は、利用者からの要求に応じて、前記取引対象に関する取引処理を実行する、ことをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記23)
前記取引処理手順は、前記取引処理として、利用者からの予約要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の予約に関する予約処理を実行すること、及び前記利用者からの購入要求を受け付けた場合に、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方の売買に関する決済処理を実行すること、の少なくとも一方を実行する、付記22記載のプログラム。
(付記24)
前記取引処理手順は、前記予約処理後に、前記予約処理により予約が確定した場合、または、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が利用された場合に、前記決済処理を行う、付記23記載のプログラム。
(付記25)
前記観光地情報及び前記取引対象情報の少なくとも一方は、位置情報を含み、
前記観光地情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記生成手順は、前記位置情報と紐づけて前記ECサイトを生成し、
前記取引対象情報に前記位置情報が含まれている場合、
前記表示手順は、前記ECサイト上に表示する前記取引対象情報に含まれる前記位置情報を表示する、付記22から24のいずれかに記載のプログラム。
(付記26)
前記取得手順は、さらに、前記取引対象を取引可能な枠数及び人数の少なくとも一方の残数に関する残数情報を取得し、
前記表示手順は、前記残数情報に応じて、前記ECサイト上における前記枠数及び前記人数の少なくとも一方の情報に関する表示を調整する、付記22から25のいずれかに記載のプログラム。
(付記27)
さらに、登録手順を含み、
前記取引処理手順は、前記取引処理により、取引情報を生成し、
前記登録手順は、前記取引情報を記憶領域に登録する、付記22から26のいずれかに記載のプログラム。
(付記28)
さらに、プラン作成手順を含み、
前記プラン作成手順は、プラン作成者の入力を受け付け、前記ECサイト上に表示されている複数の前記取引対象情報を組み合わせて観光プランを作成する、付記22から27のいずれかに記載のプログラム。
(付記29)
さらに、分析手順を含み、
前記分析手順は、前記ECサイトに対する前記利用者端末のアクセスに関する情報を分析する、付記22から28のいずれかに記載のプログラム。
(付記30)
前記商品及び前記サービスの少なくとも一方が、現実空間及び仮想空間の少なくとも一方の空間で用いられる取引対象である、付記22から29のいずれかに記載のプログラム。
(付記31)
付記22から30のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明によれば、取引対象の選択に関する自由度を向上し、且つ前記取引対象に関する取引を支援可能にする。このため、本発明は、例えば、観光地毎に独自のECサイトを生成し、前記ECサイト上で商品やサービスの取引を行う場合に特に有用である。
【符号の説明】
【0097】
10 取引支援装置
10a ECサイト
10b 第三者
11 取得部
12 生成部
13 表示部
14 取引処理部
15 プラン作成部
16 登録部
17 分析部
20 利用者端末
30 観光推進者端末
40 提供者端末
50 ガイドマッチング支援装置
50a ガイド
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス
1000 取引システム
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4