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特開2023-142553情報保護装置、情報保護方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142553
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】情報保護装置、情報保護方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20230928BHJP
【FI】
G06F21/31
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049504
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 玲子
(57)【要約】
【課題】 強制的にロック解除を迫られた場合、パスコード等をのぞき見されているような場合に対応可能な情報保護装置を提供する
【解決手段】 本発明の情報保護装置は、情報保護方法設定部、ログイン部、及び、表示画像選択部を含み、
前記情報保護方法設定部は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン部は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択部は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報保護方法設定部、ログイン部、及び、表示画像選択部を含み、
前記情報保護方法設定部は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン部は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択部は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
情報保護装置。
【請求項2】
前記情報保護方法設定部は、認証方法設定部を含み、
前記認証方法設定部は、前記通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定可能であり、
前記ログイン部は、認証部を含み、
前記認証部は、前記通常認証方法及び前記情報保護認証方法のいずれかの方法で認証情報を入力可能であり、
前記表示画像選択部は、前記通常認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記偽ログイン後画像を選択する、
請求項1記載の情報保護装置。
【請求項3】
前記認証方法設定部において、認証方法は、パスコード認証及びパターン認証の少なくとも一方であり、前記通常認証方法として通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方が設定され、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方が設定され、
前記ログイン部の前記認証部は、前記認証情報として、通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方の認証情報、並びに、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方の認証情報を入力可能である、
請求項2記載の情報保護装置。
【請求項4】
前記情報保護設定部は、ログイン画面設定部を含み、
前記ログイン画面設定部は、通常ログイン方法として通常ログインボタン画面を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護ログインボタンを設定し、
前記ログイン部は、前記通常ログインボタン画面及び前記情報保護ログインボタンのいずれか一方によりログインを許可し、
前記表示画像選択部は、前記通常ログインボタンでログインされた場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログインボタンでログインされた場合は、前記偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報保護装置。
【請求項5】
さらに、画像生成記憶部を含み、
前記画像生成記憶部は、前記偽ログイン後画像を生成して記憶する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報保護装置。
【請求項6】
情報保護方法設定工程、ログイン工程、及び、表示画像選択工程を含み、
前記情報保護方法設定工程は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン工程は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択工程は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
情報保護方法。
【請求項7】
情報保護方法設定手順、ログイン手順、及び、表示画像選択手順を含み、
前記情報保護方法設定手順は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン手順は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択手順は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択し、
前記各手順が、コンピュータにより実行される、プログラム。
【請求項8】
前記情報保護方法設定手順は、認証方法設定手順を含み、
前記認証方法設定手順は、前記通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定可能であり、
前記ログイン手順は、認証手順を含み、
前記認証手順は、前記通常認証方法及び前記情報保護認証方法のいずれかの方法で認証情報を入力可能であり、
前記表示画像選択手順は、前記通常認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記偽ログイン後画像を選択する、
請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記認証方法設定手順において、認証方法はパスコード認証及びパターン認証の少なくとも一方であり、前記通常認証方法として通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方が設定され、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方が設定され、
前記ログイン手順の前記認証手順は、前記認証情報として、通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方の認証情報、並びに、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方の認証情報を入力可能である、
請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
請求項7から9のいずれか一項に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報保護装置、情報保護方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレット、及びパーソナルコンピュータ(PC)等のデバイスにおいて、情報保護のために、ロックをかけ、ロックを解除する方法として、例えば、生体認証、パスコード認証及びパターン認証並びにこれらの組み合わせ認証が実施されている。例えば、特許文献1には、生体の姿勢のばらつきがあっても高精度で生体認証を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-21537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
生体認証等のロック解除方法は、情報保護という観点で、ある程度の効果はある。しかしながら、従来のロック解除方法では、強制的にロック解除を迫られた場合、パスコード等をのぞき見されているような場合には、対応できない。
【0005】
そこで、本発明は、強制的にロック解除を迫られた場合、パスコード等をのぞき見されているような場合に対応可能な情報保護装置、情報保護方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の情報保護装置は、
情報保護方法設定部、ログイン部、及び、表示画像選択部を含み、
前記情報保護方法設定部は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン部は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択部は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する。
【0007】
本発明の情報保護方法は、
情報保護方法設定工程、ログイン工程、及び、表示画像選択工程を含み、
前記情報保護方法設定工程は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン工程は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択工程は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する。
【0008】
本発明のプログラムは、
情報保護方法設定手順、ログイン手順、及び、表示画像選択手順を含み、
前記情報保護方法設定手順は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン手順は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択手順は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択し、
前記各手順が、コンピュータにより実行される、プログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、強制的にロック解除を迫られた場合、パスコード等をのぞき見されているような場合に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の情報保護装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の情報保護装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の情報保護装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の情報保護装置の一例の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の情報保護装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態2の情報保護装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態2の実施例1における処理の一例を示す設定のフローチャートである。
図8図8は、実施形態2の実施例1における処理の一例を示す運用のフローチャートである。
図9図9は、実施形態2の実施例2における処理の一例を示す設定のフローチャートである。
図10図10は、実施形態2の実施例2における処理の一例を示す運用のフローチャートである。
図11図11は、実施形態2の実施例2における認証画面の一例を示す図である。
図12図12は、実施形態3の情報保護装置の一例の構成を示すブロック図である。
図13図13は、実施形態3の情報保護装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図14図14は、実施形態3の情報保護装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図15図15は、実施形態3の実施例1における処理の一例を示す設定のフローチャートである。
図16図16は、実施形態3の実施例1における処理の一例を示す運用のフローチャートである。
図17図17は、実施形態3の実施例1におけるログイン画面の一例を示す図である。
図18図18は、実施形態4の情報保護装置の構成の一例を示すブロック図である。
図19図19は、実施形態3の情報保護装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図20図20は、実施形態4の処理の一例を示すフローチャート及び表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の情報保護装置において、例えば、
前記情報保護方法設定部は、認証方法設定部を含み、
前記認証方法設定部は、前記通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定可能であり、
前記ログイン部は、認証部を含み、
前記認証部は、前記通常認証方法及び前記情報保護認証方法のいずれかの方法で認証情報を入力可能であり、
前記表示画像選択部は、前記通常認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記偽ログイン後画像を選択する、
という態様であってもよい。
【0013】
本発明の情報保護装置は、例えば、
前記認証方法設定部において、認証方法は、パスコード認証及びパターン認証の少なくとも一方であり、前記通常認証方法として通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方が設定され、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方が設定され、
前記ログイン部の前記認証部は、前記認証情報として、通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方の認証情報、並びに、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方の認証情報を入力可能である、
という態様であってもよい。
【0014】
本発明の情報保護装置において、例えば、
前記情報保護設定部は、ログイン画面設定部を含み、
前記ログイン画面設定部は、通常ログイン方法として通常ログインボタン画面を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護ログインボタンを設定し、
前記ログイン部は、前記通常ログインボタン画面及び前記情報保護ログインボタンのいずれか一方によりログインを許可し、
前記表示画像選択部は、前記通常ログインボタンでログインされた場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログインボタンでログインされた場合は、前記偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
という態様であってもよい。
【0015】
本発明の情報保護装置は、例えば、
さらに、画像生成記憶部を含み、
前記画像生成記憶部は、前記偽ログイン後画像を生成して記憶する、
という態様であってもよい。
【0016】
本発明の情報保護方法において、例えば、
前記情報保護方法設定工程は、認証方法設定工程を含み、
前記認証方法設定工程は、前記通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定可能であり、
前記ログイン工程は、認証工程を含み、
前記認証工程は、前記通常認証方法及び前記情報保護認証方法のいずれかの方法で認証情報を入力可能であり、
前記表示画像選択工程は、前記通常認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記偽ログイン後画像を選択する、
という態様であってもよい。
【0017】
本発明の情報保護方法は、例えば、
前記認証方法設定工程において、認証方法は、パスコード認証及びパターン認証の少なくとも一方であり、前記通常認証方法として通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方が設定され、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方が設定され、
前記ログイン工程の前記認証工程は、前記認証情報として、通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方の認証情報、並びに、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方の認証情報を入力可能である、
という態様であってもよい。
【0018】
本発明の情報保護方法において、例えば、
前記情報保護設定工程は、ログイン画面設定工程を含み、
前記ログイン画面設定工程は、通常ログイン方法として通常ログインボタン画面を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護ログインボタンを設定し、
前記ログイン工程は、前記通常ログインボタン画面及び前記情報保護ログインボタンのいずれか一方によりログインを許可し、
前記表示画像選択工程は、前記通常ログインボタンでログインされた場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログインボタンでログインされた場合は、前記偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
という態様であってもよい。
【0019】
本発明の情報保護方法は、例えば、
さらに、画像生成記憶工程を含み、
前記画像生成記憶工程は、前記偽ログイン後画像を生成して記憶する、
という態様であってもよい。
【0020】
本発明のプログラムにおいて、例えば、
前記情報保護方法設定手順は、認証方法設定手順を含み、
前記認証方法設定手順は、前記通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定可能であり、
前記ログイン手順は、認証手順を含み、
前記認証手順は、前記通常認証方法及び前記情報保護認証方法のいずれかの方法で認証情報を入力可能であり、
前記表示画像選択手順は、前記通常認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記偽ログイン後画像を選択する、
という態様であってもよい。
【0021】
本発明のプログラムは、例えば、
前記認証方法設定手順において、認証方法はパスコード認証及びパターン認証の少なくとも一方であり、前記通常認証方法として通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方が設定され、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方が設定され、
前記ログイン手順の前記認証手順は、前記認証情報として、通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方の認証情報、並びに、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方の認証情報を入力可能である、
という態様であってもよい。
【0022】
本発明のプログラムにおいて、例えば、
前記情報保護設定手順は、ログイン画面設定手順を含み、
前記ログイン画面設定手順は、通常ログイン方法として通常ログインボタン画面を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護ログインボタンを設定し、
前記ログイン手順は、前記通常ログインボタン画面及び前記情報保護ログインボタンのいずれか一方によりログインを許可し、
前記表示画像選択手順は、前記通常ログインボタンでログインされた場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログインボタンでログインされた場合は、前記偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
という態様であってもよい。
【0023】
本発明のプログラムは、例えば、
さらに、画像生成記憶手順を含み、
前記画像生成記憶手順は、前記偽ログイン後画像を生成して記憶する、
という態様であってもよい。
【0024】
本発明において、「真正」とは、例えば、「偽りがなく本物で正しいこと」の意味であり、「偽」とは、例えば、「本物と違えるように似せて作ること。そう作ったもの。」の意味である。このため、本発明において、「真正ログイン後画像」とは、例えば、「偽りがなく本物で正しいログイン後の画像」を意味し、「偽ログイン後画像」とは、例えば、「本物(真正ログイン後画像)と間違えるように似せて作った偽物のログイン後の画像」を意味する。また、後述するように、本発明において、例えば、「真正」を「リアル」、「偽」を「ダミー」ということもある。
【0025】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0026】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の情報保護装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10Aは、情報保護方法設定部11、ログイン部12、表示画像選択部13を含む。また、本装置10Aは、図示していないが、表示部及び記憶部を含んでもよい。
【0027】
本装置10Aは、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10Aは、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10Aは、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10Aは、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10Aは、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0028】
図2に、本装置10Aのハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10Aは、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10Aの各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0029】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10Aの全体の制御を担う。本装置10Aにおいて、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、情報保護方法設定部11、ログイン部12、及び、表示画像選択部13として機能する。本装置10Aは、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0030】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10Aは、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0031】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0032】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10Aが前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、通常ログイン情報、情報保護ログイン情報、真正ログイン画面、及び、偽ログイン画面等を記憶できる。
【0033】
本装置10Aにおいて、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10Aによって生成した情報、本装置10Aが処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、本装置の使用者の情報(例えば、氏名、生年月日、識別情報、バイタル情報等)等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0034】
本装置10Aは、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0035】
つぎに、本実施形態の情報保護方法の一例を、図3のフローチャートS10Aに基づき説明する。本実施形態の行動判定方法は、例えば、図1又は図2の情報保護装置10Aを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報保護方法は、図1又は図2の装置10Aの使用には限定されない。
【0036】
まず、情報保護方法設定部11により、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定する。(S11A、情報保護方法設定工程)。次に、ログイン部12により、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかの方法によりログインを許可する(S12A、ログイン工程)。そして、表示画像選択部13は、通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する(S13A、表示画像選択工程)。
【0037】
[実施形態2]
本実施形態の装置10Bのブロック図を図4に示し、本実施形態の装置10Bのハードウェアの構成図を図5に示す。図4及び図5に示すように、本装置10Bにおいて、情報保護方法設定部11は、認証方法設定部111を含み、ログイン部12は、認証部121を含む。これら以外は、本実施形態は、実施形態1と同様である。
【0038】
つぎに、本実施形態の情報保護方法の一例を、図6のフローチャートS10Bに基づき説明する。本実施形態の情報保護方法は、例えば、図4又は図5の本装置10Bを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の行動判定方法は、図4又は図5の本装置10Bの使用には限定されない。
【0039】
まず、認証方法設定部111により、通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定する(S11B、認証方法設定工程)。次に、認証部121は、通常認証方法及び情報保護認証方法のいずれかの方法での認証情報が入力されることにより、ログインを許可する(S12B、認証工程)。表示画像選択部13は、通常認証方法により認証情報が入力された場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、情報保護認証方法として認証情報が入力された場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する(S13B、表示画像選択工程)。
【0040】
(実施形態2の実施例1)
次に、図7及び図8に基づき、実施形態2の実施例1について説明する。なお、以下、「リアル認証」は、本発明の「通常ログイン方法」及び/又は「通常認証方法」を意味し、「ダミー認証」は、本発明の「情報保護ログイン」及び/又は「情報保護認証方法」を意味する。また、「リアル」は本発明の「真正」及び/又は「通常」を意味し、「ダミー」は本発明の「偽」及び/ 又は「情報保護」を意味することもある。「ロック」は、本発明において「認証」を意味することがある。
【0041】
図7は、本実施例において、ダミー認証を設定するフローチャートである。まず、ユーザの端末において、生体認証をオンにする。なお、本発明において、生体認証は任意構成要件であり、生体認証を実施してもよいし、実施しなくてもよい。次に、認証方法を選択する。パスコード認証の場合は、ダミー認証のパスコードを設定する。パターン認証の場合は、ダミー認証のパターンを設定する。次に、ユーザ端末に表示するダミー(偽)ログイン後画面(画像)を選択する。なお、アプリ等で予め設定されている場合は、ダミーログイン後画面の選択は省略することもできる。次に、認証方法を選択する。パスコード認証の場合は、リアル認証のパスコードを設定し、パターン認証の場合は、リアル認証のパターンを設定する。なお、認証方法の選択において、ダミー認証と同じリアル認証は設定できないものとする。
【0042】
図8は、本実施例の情報保護の実施(運用)を示すフローチャートである。まず、ユーザは、ユーザ使用の端末のログイン画面をタップする。その際、ユーザは、自分の意志でロックを解除(認証)するかを判断する。自分の意志でロックを解除(認証)しない場合(「いいえ」)、ダミーのパスコード又はパターンを入力し、生体認証を行うと、規定のダミーのログイン後画面(偽ログイン後画像)が表示される。一方、自分の意志でロックを解除(認証)する場合(「はい」)、リアルのパスコード又はパターンを入力し、生体認証を行うと、規定の正しいログイン後画面(真正ログイン後画像)が表示される。
【0043】
(実施形態2の実施例2)
次に、図9及び図10に基づき、実施形態2の実施例2について説明する。
【0044】
図9は、本実施例において、ダミー認証を設定するフローチャートである。まず、ユーザの端末において、生体認証をオンにする。なお、本発明において、生体認証は任意構成要件であり、生体認証を実施してもよいし、実施しなくてもよい。次に、認証方法を選択する。ダミー(情報保護)がパスコード認証の場合は、ダミー認証のパスコードを設定する。ダミー(情報保護)がパターン認証の場合は、ダミー認証のパターを設定する。次に、ユーザ端末に表示するダミー(偽)ログイン後画面(画像)を選択する。なお、アプリ等で予め設定されている場合は、ダミーログイン後画面の選択は省略することもできる。次に、認証方法を選択する。パスコード認証の場合は、リアル認証のパスコードを設定し、パターン認証の場合は、リアル認証のパターンを設定する。なお、認証方法の選択において、ダミー認証と同じリアル認証は設定できないものとする。
【0045】
図10は、本実施例の情報保護の実施(運用)を示すフローチャートである。まず、ユーザは、ユーザ使用の端末のログイン画面をタップする。その際、ユーザは、自分の意志でロックを解除(認証)するかを判断する。自分の意志でロックを解除(認証)しない場合(「いいえ」)、ダミーのパスコード又はパターンを入力し、生体認証を行うと、規定のダミーのログイン後画面(偽ログイン後画像)が表示される。一方、自分の意志でロックを解除(認証)する場合(「はい」)、さらに、ユーザは、ユーザ使用の端末をのぞき見されているか否かを判断する。のぞき見されている場合(「はい」)は、ダミーのパスコード又はパターンを入力し、生体認証を行うと、規定のダミーのログイン後画面(偽ログイン後画像)が表示される。のぞき見されていない場合(「いいえ」)は、前述のリアルのパスコード又はパターンを入力し、生体認証を行うと、規定の正しいログイン後画面(真正ログイン後画像)が表示される。
【0046】
図11に、本実施例における二つの認証用画面を示す。同図左側の認証用画面は、ダミーロックがパスコード認証でリアルロックがパターン認証の場合の画面例である。前記認証用画面では、6個の数字を入力するように「1」から「9」の数字ボタンが表示されている、各数字ボタンがパターン認証のポイント(位置)ボタンであり、通常認証(リアルロック解除)の場合には、設定した通常(リアル)パターンを入力すると、真正ログイン後画像が表示される。同図右側の認証用画面は、ダミーロックがパターン認証でリアルロックがパスコード認証の場合の画面例である。前記認証用画面では、「解除パターンを描画してください。」という指示文章が表示され、パターン認証用のポイント(位置)ボタンが9個表示されており。各ボタンが数字ボタンとして機能する。通常認証(リアルロック解除)の場合には、設定した通常(リアル)パスコード(数字の順列)を入力すると、真正ログイン後画像が表示される。本実施例のように、通常認証(リアル認証)と情報保護認証(ダミー認証)をパスコード認証とパターン認証で分けることにより、ユーザ端末がのぞき見されていても、通常認証(リアル認証)の認証方法が保護される。
【0047】
[実施形態3]
本実施形態の装置10Cのブロック図を図12に示し、本実施形態の装置10Cのハードウェアの構成図を図13に示す。図13及び図15に示すように、本装置10Cにおいて、情報保護方法設定部11は、ログイン画面設定部112を含む。これら以外は、本実施形態は、実施形態1と同様である。
【0048】
つぎに、本実施形態の情報保護方法の一例を、図14のフローチャートS10Cに基づき説明する。本実施形態の情報保護方法は、例えば、図12又は図13の本装置10Cを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の行動判定方法は、図12又は図13の本装置10Cの使用には限定されない。
【0049】
まず、ログイン画面設定部112により、通常ログイン方法として通常ログインボタンを設定し、情報保護ログイン方法として情報保護ログインボタンを設定する(S11C、ログイン画面設定工程)。次に、ログイン部12は、通常ログインボタン及び情報保護ログインボタンのいずれかのボタンの操作によるログイン入力により、ログインを許可する(S12B、ログイン工程)。表示画像選択部13は、通常ログインボタンによりログイン入力された場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、情報保護ログインボタンによりログイン入力された場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する(S13B、表示画像選択工程)。
【0050】
(実施形態3の実施例1)
図15は、本実施例において、ダミー(情報保護)ログイン画面を設定するフローチャートである。まず、ユーザの端末において、生体認証をオンにする。なお、本発明において、生体認証は任意構成要件であり、生体認証を実施してもよいし、実施しなくてもよい。次に、ダミー(情報保護)の認証方法を選択する。ダミー(情報保護)がパスコード認証の場合は、ダミー認証のパスコードを設定する。ダミー(情報保護)がパターン認証の場合は、ダミー認証のパターを設定する。次に、ユーザ端末に表示するダミー(偽)ログイン後画面(画像)を選択する。なお、アプリ等で予め設定されている場合は、ダミーログイン後画面の選択は省略することもできる。ユーザ使用端末の初期画面からリアル(通常)ログイン画面入口(ボタン)位置を設定する。次に、リアル(通常)の認証方法を選択する。パスコード認証の場合は、リアル認証のパスコードを設定し、パターン認証の場合は、リアル認証のパターンを設定する。なお、認証方法の選択において、ダミー認証と同じリアル認証は設定できないものとする。
【0051】
図16は、本実施例の情報保護の実施(運用)を示すフローチャートである。まず、ユーザは、ユーザ使用の端末のログイン画面をタップする。その際、ユーザは、自分の意志でロックを解除(認証)するかを判断する。自分の意志でロックを解除(認証)しない場合(「いいえ」)、ダミー(情報保護)ログイン画面(ログインボタン)からロックを解除(ログイン操作)し、生体認証を行うと、規定のダミーのログイン後画面(偽ログイン後画像)が表示される。一方、自分の意志でロックを解除(認証)する場合(「はい」)、さらに、ユーザは、ユーザ使用の端末をのぞき見されているか否かを判断する。のぞき見されている場合(「はい」)は、ダミー(情報保護)ログイン画面(ログインボタン)からロックを解除(ログイン操作)し、生体認証を行うと、規定のダミーのログイン後画面(偽ログイン後画像)が表示される。のぞき見されていない場合(「いいえ」)は、リアル(通常)のログイン画面(ログインボタン)からロックを解除(ログイン操作)し、生体認証を行うと、規定の正しいログイン後画面(真正ログイン後画像)が表示される。
【0052】
図17に、リアル(通常)ログイン画面入口(ログインボタン)、及び、ダミー(情報保護)ログイン画面入口(ログインボタン)が一つの初期画面に表示された例を示す。同図に示すように、ダミーログイン画面入口は、一般的な「Log in」と表示された部分であり、リアルログイン画面入口は、画像の部屋の床面に配置されたごみ箱が表示された楕円で囲った部分となっている。このように、一見、ログインボタンとは思われない部分を通常ログインボタンとし、一般的な「Log in」と表示された部分を情報保護ログインボタンとすることで、情報保護のレベルが向上する。
【0053】
[実施形態4]
図18に、本実施形態の情報保護装置10Dのブロック図の一例を示し、本実施形態の装置10Dのハードウェアの構成図を図19に示す。図18及び図19に示すように、本装置10Dは、画像生成記憶部14を備え、これら以外は、実施形態1の本装置10Aと同じである。画像生成記憶部14は、偽ログイン後画像を生成して記憶する。
【0054】
図20に、画像生成記憶部14による偽ログイン後画像の一部である情報保護データ(ダミーデータ)生成のフローチャート、及び、生成したダミーデータを使用した偽ログイン後画面の一例を示す。
【0055】
図20のフローチャートに示すように、まず、ダミーデータのタイトルを設定し、次に、ダミーデータの数値タイプを設定し、次に、ダミーデータを生成する頻度を設定し、次に、ダミーデータの数値のレンジ(range)を設定し、次に、規定の範囲内の乱数を発声させてダミーデータを生成し、生成したダミーデータを記憶し、生成頻度に応じてダミーデータを出力する。
【0056】
図20右側の画面例では、ダミーデータのタイトルが「体重」であり。数値タイプが「少数第1位までの体重の数値」であり、生成頻度が「1日1回」であり、数値レンジが「55.5~57.0」であり、2022年1月8日時点まで生成して記憶したダミーデータが表示されている。
【0057】
[実施形態5]
本実施形態のプログラムは、前述の情報保護方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、情報保護方法設定手順、ログイン手順、及び、表示画像選択手順を実行させるためのプログラムである。
【0058】
前記情報保護方法設定手順は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン手順は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択手順は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する。
【0059】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、情報保護方法設定手順、ログイン手順、及び、表示画像選択手順として機能させるプログラムということもできる。
【0060】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の情報保護装置および情報保護方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0061】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0062】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報保護方法設定部、ログイン部、及び、表示画像選択部を含み、
前記情報保護方法設定部は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン部は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択部は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
情報保護装置。
(付記2)
前記情報保護方法設定部は、認証方法設定部を含み、
前記認証方法設定部は、前記通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定可能であり、
前記ログイン部は、認証部を含み、
前記認証部は、前記通常認証方法及び前記情報保護認証方法のいずれかの方法で認証情報を入力可能であり、
前記表示画像選択部は、前記通常認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記偽ログイン後画像を選択する、
付記1記載の情報保護装置。
(付記3)
前記認証方法設定部において、認証方法は、パスコード認証及びパターン認証の少なくとも一方であり、前記通常認証方法として通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方が設定され、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方が設定され、
前記ログイン部の前記認証部は、前記認証情報として、通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方の認証情報、並びに、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方の認証情報を入力可能である、
付記2記載の情報保護装置。
(付記4)
前記情報保護設定部は、ログイン画面設定部を含み、
前記ログイン画面設定部は、通常ログイン方法として通常ログインボタン画面を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護ログインボタンを設定し、
前記ログイン部は、前記通常ログインボタン画面及び前記情報保護ログインボタンのいずれか一方によりログインを許可し、
前記表示画像選択部は、前記通常ログインボタンでログインされた場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログインボタンでログインされた場合は、前記偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
付記1から3のいずれかに記載の情報保護装置。
(付記5)
さらに、画像生成記憶部を含み、
前記画像生成記憶部は、前記偽ログイン後画像を生成して記憶する、
付記1から4のいずれかに記載の情報保護装置。
(付記6)
情報保護方法設定工程、ログイン工程、及び、表示画像選択工程を含み、
前記情報保護方法設定工程は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン工程は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択工程は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
情報保護方法。
(付記7)
前記情報保護方法設定工程は、認証方法設定工程を含み、
前記認証方法設定工程は、前記通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定可能であり、
前記ログイン工程は、認証工程を含み、
前記認証工程は、前記通常認証方法及び前記情報保護認証方法のいずれかの方法で認証情報を入力可能であり、
前記表示画像選択工程は、前記通常認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記偽ログイン後画像を選択する、
付記6記載の情報保護方法。
(付記8)
前記認証方法設定工程において、認証方法は、パスコード認証及びパターン認証の少なくとも一方であり、前記通常認証方法として通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方が設定され、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方が設定され、
前記ログイン工程の前記認証工程は、前記認証情報として、通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方の認証情報、並びに、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方の認証情報を入力可能である、
付記7記載の情報保護方法。
(付記9)
前記情報保護設定工程は、ログイン画面設定工程を含み、
前記ログイン画面設定工程は、通常ログイン方法として通常ログインボタン画面を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護ログインボタンを設定し、
前記ログイン工程は、前記通常ログインボタン画面及び前記情報保護ログインボタンのいずれか一方によりログインを許可し、
前記表示画像選択工程は、前記通常ログインボタンでログインされた場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログインボタンでログインされた場合は、前記偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
付記6から8のいずれかに記載の情報保護方法。
(付記10)
さらに、画像生成記憶工程を含み、
前記画像生成記憶工程は、前記偽ログイン後画像を生成して記憶する、
付記6から9のいずれかに記載の情報保護方法。
(付記11)
情報保護方法設定手順、ログイン手順、及び、表示画像選択手順を含み、
前記情報保護方法設定手順は、予め、通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法を設定可能であり、
前記ログイン手順は、前記通常ログイン方法及び情報保護ログイン方法のいずれかのログイン方法によりログインを許可し、
前記表示画像選択手順は、前記通常ログイン方法でログインされた場合は、真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログイン方法でログインされた場合は、偽ログイン後画像を表示画像として選択し、
前記各手順が、コンピュータにより実行される、プログラム。
(付記12)
前記情報保護方法設定手順は、認証方法設定手順を含み、
前記認証方法設定手順は、前記通常ログイン方法として通常認証方法を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護認証方法を設定可能であり、
前記ログイン手順は、認証手順を含み、
前記認証手順は、前記通常認証方法及び前記情報保護認証方法のいずれかの方法で認証情報を入力可能であり、
前記表示画像選択手順は、前記通常認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護認証方法により前記認証情報が入力された場合は、前記偽ログイン後画像を選択する、
付記10記載のプログラム。
(付記13)
前記認証方法設定手順において、認証方法はパスコード認証及びパターン認証の少なくとも一方であり、前記通常認証方法として通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方が設定され、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方が設定され、
前記ログイン手順の前記認証手順は、前記認証情報として、通常パスコード及び通常パターンの少なくとも一方の認証情報、並びに、前記情報保護認証方法として情報保護パスコード及び情報保護パターンの少なくとも一方の認証情報を入力可能である、
付記12記載のプログラム。
(付記14)
前記情報保護設定手順は、ログイン画面設定手順を含み、
前記ログイン画面設定手順は、通常ログイン方法として通常ログインボタン画面を設定し、前記情報保護ログイン方法として情報保護ログインボタンを設定し、
前記ログイン手順は、前記通常ログインボタン画面及び前記情報保護ログインボタンのいずれか一方によりログインを許可し、
前記表示画像選択手順は、前記通常ログインボタンでログインされた場合は、前記真正ログイン後画像を表示画像として選択し、前記情報保護ログインボタンでログインされた場合は、前記偽ログイン後画像を表示画像として選択する、
付記11から13のいずれかに記載のプログラム。
(付記15)
さらに、画像生成記憶手順を含み、
前記画像生成記憶手順は、前記偽ログイン後画像を生成して記憶する、
付記11から14のいずれかに記載のプログラム。
(付記16)
付記11から15のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明によれば、強制的にロック解除されたり、のぞき見でパスコード等を盗用されたりする場合に情報保護することが可能であり、スマートフォン、タブレット及びPC等の様々なデバイスにおける情報保護の分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0064】
10(10A、10B、10C、10D) 情報保護装置
11 情報保護方法設定部
111 認証方法設定部
112 ログイン画面設定部
12 ログイン部
121 認証部
13 表示画像選択部
14 画像生成記憶部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20