IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECソリューションイノベータ株式会社の特許一覧

特開2023-142554設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体
<>
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図1
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図2
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図3
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図4
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図5
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図6
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図7
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図8
  • 特開-設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142554
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】設定作業支援装置、ターミナルサーバ、これらに対応する方法、システム、プログラム、及び、記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/60 20180101AFI20230928BHJP
【FI】
G06F8/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049505
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】飯田 康博
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376AA21
5B376AB01
5B376DA16
(57)【要約】
【課題】 対象装置に対する設定作業を支援可能な設定作業支援装置を提供する。
【解決手段】 本発明の設定作業支援装置10において、作業端末接続部11は、作業端末との通信接続を実行し、登録部12は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、対象装置接続部13は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、設定情報出力部14は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、ログ情報取得部15は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、ログ情報出力部16は、前記ログ情報を出力する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業端末接続部、登録部、対象装置接続部、設定情報出力部、ログ情報取得部、及びログ情報出力部を含み、
前記作業端末接続部は、作業端末との通信接続を実行し、
前記登録部は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、
前記対象装置接続部は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、
前記設定情報出力部は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、
前記ログ情報取得部は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、
前記ログ情報出力部は、前記ログ情報を出力する、設定作業支援装置。
【請求項2】
前記登録部は、前記作業端末との通信接続を実行する前に、前記作業端末毎に固有の情報である作業端末情報を作業端末情報格納領域に登録し、
前記作業端末接続部は、前記通信接続を要求する前記作業端末から前記作業端末情報を取得して前記作業端末情報を前記作業端末情報格納領域に照会し、前記作業端末から取得した前記作業端末情報が前記作業端末情報格納領域に登録されている前記作業端末情報と一致する場合に、前記作業端末との通信接続を実行する、請求項1記載の設定作業支援装置。
【請求項3】
前記対象装置接続部は、前記対象装置情報を用いて、前記対象装置との通信接続を中継するターミナルサーバを介して、前記対象装置との間接的な通信接続を実行し、
前記設定情報出力部は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置に前記設定情報を出力し、
前記ログ情報取得部は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置
から前記ログ情報を取得する、請求項1または2記載の設定作業支援装置。
【請求項4】
仮想基盤上に構築された仮想マシンである、請求項1から3のいずれか一項に記載の設定作業支援装置。
【請求項5】
中継部、及び転送部を含み、
請求項1から4のいずれか一項に記載の設定作業支援装置と併用され、
前記中継部は、前記対象装置情報を用いて、前記設定作業支援装置と前記対象装置との通信接続を中継し、
前記転送部は、前記設定作業支援装置から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から前記設定作業支援装置へ前記ログ情報を転送する、ターミナルサーバ。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか一項に記載の設定作業支援装置、作業端末、及び対象装置を含み、
前記設定作業支援装置において、
前記作業端末接続部は、前記作業端末との通信接続を実行し、
前記対象装置接続部は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される前記対象装置との通信接続を実行する、設定作業支援システム。
【請求項7】
作業端末接続工程、登録工程、対象装置接続工程、設定情報出力工程、ログ情報取得工程、及びログ情報出力工程を含み、
前記作業端末接続工程は、作業端末との通信接続を実行し、
前記登録工程は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、
前記対象装置接続工程は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、
前記設定情報出力工程は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、
前記ログ情報取得工程は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、
前記ログ情報出力工程は、前記ログ情報を出力する、設定作業支援方法。
【請求項8】
中継工程、及び転送工程を含み、
請求項7記載の設定作業支援方法を実行する設定作業支援装置と共に実行され、
前記中継工程は、前記対象装置情報を用いて、前記設定作業支援装置と前記対象装置との通信接続を中継し、
前記転送工程は、前記設定作業支援装置から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から前記設定作業支援装置へ前記ログ情報を転送する、ターミナルサーバにおける情報処理方法。
【請求項9】
作業端末接続手順、登録手順、対象装置接続手順、設定情報出力手順、ログ情報取得手順、及びログ情報出力手順を含み、
前記作業端末接続手順は、作業端末との通信接続を実行し、
前記登録手順は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、
前記対象装置接続手順は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、
前記設定情報出力手順は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、
前記ログ情報取得手順は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、
前記ログ情報出力手順は、前記ログ情報を出力する、ことをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
中継手順、及び転送手順を含み、
請求項9記載のプログラムを実行する設定作業支援装置と共に実行され、
前記中継手順は、前記対象装置情報を用いて、前記設定作業支援装置と前記対象装置との通信接続を中継し、
前記転送手順は、前記設定作業支援装置から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から前記設定作業支援装置へ前記ログ情報を転送する、ことをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定作業支援装置、ターミナルサーバ、設定作業支援方法、情報処理方法、設定作業支援システム、プログラム、及び、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ネットワークを使用してファイル共有を行う、あるいは相互にデータ通信を行うためのネットワークオペレーティングシステム(NOS)を導入する際の作業を容易にする情報処理装置のシステム構築方式について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-346896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業者は、ネットワーク機器である対象装置の設置場所に赴き、前記対象装置と接続した専用の端末を操作することで、前記対象装置に対する各種設定作業(例えば、設定コマンドの投入や動作確認等)を手動で行っていた。そのため、設定作業には膨大な人力と時間を要するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、対象装置に対する設定作業を支援可能な設定作業支援装置、ターミナルサーバ、設定作業支援方法、情報処理方法、設定作業支援システム、プログラム、及び、記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の設定作業支援装置は、
作業端末接続部、登録部、対象装置接続部、設定情報出力部、ログ情報取得部、及びログ情報出力部を含み、
前記作業端末接続部は、作業端末との通信接続を実行し、
前記登録部は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、
前記対象装置接続部は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、
前記設定情報出力部は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、
前記ログ情報取得部は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、
前記ログ情報出力部は、前記ログ情報を出力する、装置である。
【0007】
本発明のターミナルサーバは、
中継部、及び転送部を含み、
本発明の設定作業支援装置と併用され、
前記中継部は、前記対象装置情報を用いて、前記設定作業支援装置と前記対象装置との通信接続を中継し、
前記転送部は、前記設定作業支援装置から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から前記設定作業支援装置へ前記ログ情報を転送する、装置である。
【0008】
本発明の設定作業支援システムは、
本発明の設定作業支援装置、作業端末、及び対象装置を含み、
前記設定作業支援装置において、
前記作業端末接続部は、前記作業端末との通信接続を実行し、
前記対象装置接続部は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される前記対象装置との通信接続を実行する、システムである。
【0009】
本発明の設定作業支援方法は、
作業端末接続工程、登録工程、対象装置接続工程、設定情報出力工程、ログ情報取得工程、及びログ情報出力工程を含み、
前記作業端末接続工程は、作業端末との通信接続を実行し、
前記登録工程は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、
前記対象装置接続工程は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、
前記設定情報出力工程は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、
前記ログ情報取得工程は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、
前記ログ情報出力工程は、前記ログ情報を出力する、方法である。
【0010】
本発明のターミナルサーバの情報処理方法は、
中継工程、及び転送工程を含み、
本発明の設定作業支援方法を実行する設定作業支援装置と共に実行され、
前記中継工程は、前記対象装置情報を用いて、前記設定作業支援装置と前記対象装置との通信接続を中継し、
前記転送工程は、前記設定作業支援装置から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から前記設定作業支援装置へ前記ログ情報を転送する、方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、対象装置に対する設定作業を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態1の設定作業支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の設定作業支援装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の設定作業支援方法における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2のターミナルサーバの構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2のターミナルサーバのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態2のターミナルサーバの情報処理方法における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態3の設定作業支援システムの構成の一例を示す模式図である。
図8図8は、仮想基盤における各記憶領域の一例を示す模式図である。
図9図9は、ターミナルサーバにおける設定情報の転送に関する処理の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の設定作業支援装置において、例えば、
前記登録部は、前記作業端末との通信接続を実行する前に、前記作業端末毎に固有の情報である作業端末情報を作業端末情報格納領域に登録し、
前記作業端末接続部は、前記通信接続を要求する前記作業端末から前記作業端末情報を取得して前記作業端末情報を前記作業端末情報格納領域に照会し、前記作業端末から取得した前記作業端末情報が前記作業端末情報格納領域に登録されている前記作業端末情報と一致する場合に、前記作業端末との通信接続を実行する、という態様であってもよい。
【0014】
本発明の設定作業支援装置において、例えば、
前記対象装置接続部は、前記対象装置情報を用いて、前記対象装置との通信接続を中継するターミナルサーバを介して、前記対象装置との間接的な通信接続を実行し、
前記設定情報出力部は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置に前記設定情報を出力し、
前記ログ情報取得部は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置から前記ログ情報を取得する、という態様であってもよい。
【0015】
本発明の設定作業支援装置において、例えば、
前記登録部は、さらに、前記ログ情報をログ格納領域に登録する、という態様であってもよい。
【0016】
本発明の設定作業支援装置において、例えば、
前記作業端末接続部は、前記作業端末からの切断指示に従い、前記作業端末との通信接続を切断し、
前記対象装置接続部は、前記ログ情報取得部により前記ログ情報を取得した場合に、前記対象装置との通信接続を遮断する、という態様であってもよい。
【0017】
本発明の設定作業支援装置において、例えば、
前記ログ情報出力部は、前記ログ情報から前記設定処理のエラーに関するエラー情報を抽出し、前記エラー情報を表示装置に出力する、という態様であってもよい。
【0018】
本発明の設定作業支援装置において、例えば、
仮想基盤上に構築された仮想マシンである、という態様であってもよい。
【0019】
本発明の設定作業支援方法において、例えば、
前記登録工程は、前記作業端末との通信接続を実行する前に、前記作業端末毎に固有の情報である作業端末情報を作業端末情報格納領域に登録し、
前記作業端末接続工程は、前記通信接続を要求する前記作業端末から前記作業端末情報を取得して前記作業端末情報を前記作業端末情報格納領域に照会し、前記作業端末から取得した前記作業端末情報が前記作業端末情報格納領域に登録されている前記作業端末情報と一致する場合に、前記作業端末との通信接続を実行する、という態様であってもよい。
【0020】
本発明の設定作業支援方法において、例えば、
前記対象装置接続工程は、前記対象装置情報を用いて、前記対象装置との通信接続を中継するターミナルサーバを介して、前記対象装置との間接的な通信接続を実行し、
前記設定情報出力工程は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置に前記設定情報を出力し、
前記ログ情報取得工程は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置から前記ログ情報を取得する、という態様であってもよい。
【0021】
本発明の設定作業支援方法において、例えば、
前記登録工程は、さらに、前記ログ情報をログ格納領域に登録する、という態様であってもよい。
【0022】
本発明の設定作業支援方法において、例えば、
前記作業端末接続工程は、前記作業端末からの切断指示に従い、前記作業端末との通信接続を切断し、
前記対象装置接続工程は、前記ログ情報取得工程により前記ログ情報を取得した場合に、前記対象装置との通信接続を遮断する、という態様であってもよい。
【0023】
本発明の設定作業支援方法において、例えば、
前記ログ情報出力工程は、前記ログ情報から前記設定処理のエラーに関するエラー情報を抽出し、前記エラー情報を表示装置に出力する、という態様であってもよい。
【0024】
本発明の設定作業支援方法において、例えば、
仮想基盤上に構築された仮想マシンの設定作業支援装置に適用される、という態様であってもよい。
【0025】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0026】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0027】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウエア資源と、これらのハードウエア資源によって具体的に実現されうるソフトウエアの情報処理とを合わせたものも含みうる。
【0028】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の設定作業支援装置10の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、作業端末接続部11、登録部12、対象装置接続部13、設定情報出力部14、ログ情報取得部15、及びログ情報出力部16を含む。
【0029】
本装置10は、例えば、サーバの仮想基盤上に構築された仮想マシンであってもよい。つまり、本装置10は、ソフトウエアの形式で前記仮想基盤上に構築(インストール)されたものであってもよい。前記仮想基盤は、仮想化を実現するソフトウエア等を用いて実現される。前記仮想基盤を実現する方法は、特に制限されず、例えば、公知の仮想化ソフトウエアが用いられてもよい。前記仮想基盤上には、例えば、後述の中央処理装置101等の物理マシンにより複数の仮想マシン(本装置10)が構築されていてもよい。
【0030】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。前記各部は、例えば、内部バスにより相互に接続されていてもよい。
【0031】
また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。
【0032】
本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムまたは本発明のプログラムを含むアプリケーション(ソフトウエア)がインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末、ウエアラブル端末等であってもよい。本装置10は、例えば、メインメモリ上にロードされたアプリケーション(本発明のプログラム等)によって前記各部の機能を実現可能である。さらに、本装置10の各部の全部又は一部が、サーバ上で実現されてもよい。本装置10は、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0033】
本装置10の各部は、例えば、それぞれが個別のプログラムによって実行されるものであってもよい。
【0034】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、及び通信デバイス107等を含んでもよい。なお、これらは例示であって、本装置10のハードウエア構成は、前記各部の処理を実行可能であれば、これに限定されない。また、本装置10に含まれる中央処理装置101等の数も図2の例示に限定されるものではなく、例えば、複数の中央処理装置101が本装置10に含まれていてもよい。本装置10のハードウエア構成の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0035】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。中央処理装置101は、例えば、作業端末接続部11、登録部12、対象装置接続部13、設定情報出力部14、ログ情報取得部15、及びログ情報出力部16として機能する。
【0036】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、外部入力装置、外部出力装置、等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0037】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0038】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0039】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10の各処理によって生じた情報、本装置10が各処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0040】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、及び出力装置106等のユーザインターフェイスを含んでもよい。入力装置105は、例えば、文字、数字、画面上に表示された物の位置、画像、音等を入力する装置であり、具体的には、デジタイザ(タッチパネル等)、キーボード、マウス、スキャナ、撮像装置、マイク、センサ等が挙げられる。出力装置106は、例えば、表示装置(LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ)、プリンター、スピーカー等が挙げられる。入力装置105および出力装置106は、例えば、それらを組み合わせたタッチパネル等のユーザインターフェイスでもよい。
【0041】
つぎに、本実施形態の設定作業支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の設定作業支援方法は、例えば、図1の設定作業支援装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の設定作業支援方法は、図1の設定作業支援装置10の使用には限定されない。
【0042】
本実施形態の設定作業支援方法において、作業端末接続部11により実行される工程が作業端末接続工程であり、登録部12により実行される工程が登録工程であり、対象装置接続部13により実行される工程が対象装置接続工程であり、設定情報出力部14により実行される工程が設定情報出力工程であり、ログ情報取得部15により実行される工程がログ情報取得工程であり、ログ情報出力部16により実行される工程がログ情報出力工程である。
【0043】
まず、作業端末接続部11により、作業端末との通信接続を実行する(S11)。前記作業端末は、作業者側の端末であって、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末、ウエアラブル端末等である。前記作業端末の一例については、実施形態2にて説明する。前記通信接続は、例えば、通信デバイス107による前記通信回線網を用いた通信接続であってもよい。前記通信接続は、例えば、直接的な接続であってもよいし、他の装置を介する間接的な接続であってもよい。前記通信接続には、例えば、セキュアな回線サービスを用いてもよい。前記セキュアな回線サービスを用いることで、例えば、秘匿性の高い通信環境を構築可能である。
【0044】
作業端末接続部11は、例えば、前記作業端末からの切断指示(例えば、特定の信号等)に従い、前記作業端末との通信接続を切断可能である。
【0045】
次に、登録部12により、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録する(S12)。登録部12は、例えば、前記作業端末から前記対象装置情報及び前記設定情報を取得することで、前記登録を実行してもよい。前記対象装置情報は、後述の対象装置を特定可能な情報である。前記対象装置を特定可能な情報としては、例えば、前記対象装置の識別子、MACアドレス、前記対象装置のシリアル番号、等が挙げられる。前記設定情報は、前記対象装置における各種パラメータ等の設定内容に関する情報である。具体的には、例えば、前記設定内容を記録したテキストファイル等である。前記対象装置情報格納領域及び前記設定情報格納領域は、例えば、記憶装置104等における記憶領域の一部であってもよいし、外部のデータベース等における記憶領域であってもよい。
【0046】
次に、対象装置接続部13により、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行する(S13)。前記実行指示には、例えば、設定作業の対象となる前記対象装置の識別子が含まれていてもよい。前記対象装置は、設定作業の対象となる装置であって、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末、ウエアラブル端末等である。前記対象装置の一例については、実施形態2にて説明する。ここで、設定作業は、例えば、動作確認、設定コマンドの投入、調整作業等をいい、特に限定されるものではない。前記通信接続は、例えば、通信デバイス107による前記通信回線網を用いた通信接続であってもよい。前記通信接続は、例えば、直接的な接続であってもよいし、他の装置を介する間接的な接続であってもよい。前記対象装置情報により特定される対象装置が複数あれば、対象装置接続部13は、複数の前記対象装置との接続処理を実行する。これにより、複数の前記対象装置に対する設定作業を同時に進行することが可能になる。前記通信接続には、例えば、セキュアな回線サービスを用いてもよい。前記セキュアな回線サービスを用いることで、例えば、秘匿性の高い通信環境を構築可能である。
【0047】
対象装置接続部13は、例えば、後述のログ情報取得部15により前記ログ情報を取得した場合に、前記対象装置との通信接続を遮断可能である。
【0048】
次に、設定情報出力部14により、前記対象装置との通信接続後(前記S13の後)に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力する(S14)。前記出力により、前記対象装置において前記設定情報が示す設定内容を登録する設定処理が実行される。前記設定情報は、パケットとして出力されてもよい。
【0049】
次に、ログ情報取得部15により、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得する(S15)。前記ログ情報は、例えば、前記設定処理の結果を示す結果情報を含んでもよい。前記ログ情報は、例えば、テキストデータである。前記ログ情報は、パケットとして取得してもよい。
【0050】
前記ログ情報は、例えば、登録部12により、ログ格納領域に登録されてもよい。前記ログ格納領域は、例えば、記憶装置104等における記憶領域の一部であってもよいし、外部のデータベース等における記憶領域であってもよい。
【0051】
そして、ログ情報出力部16により、前記ログ情報を出力し(S16)、終了する(END)。前記ログ情報は、例えば、出力装置106に出力されてもよいし、外部の出力装置に出力されてもよい。出力装置106が表示装置であれば、前記ログ情報は、例えば、ログ情報出力部16により前記表示装置上に表示される。ログ情報出力部16は、例えば、前記ログ情報に対して、文書成型、記述フォーマットの変換等のテキスト処理を施してもよい。前記テキスト処理によれば、例えば、前記ログ情報の視認性が向上する。
【0052】
ログ情報出力部16は、例えば、前記ログ情報から前記設定処理のエラーに関するエラー情報を抽出し、前記エラー情報を表示装置に出力してもよい。具体的に、ログ情報出力部16は、例えば、前記ログ記憶領域に登録された前記ログ情報(テキストデータ)から、エラーに関連する文字列(例えば、ERROR、NG、Fail等)を検索することで前記エラー情報を抽出する。前記表示装置は、出力装置106でもよいし、外部の表示装置であってもよい。ログ情報出力部16により、前記表示装置上には、前記エラー情報が表示される。
【0053】
ログ情報出力部16は、例えば、前記ログ記憶領域に登録された前記ログ情報を前記作業端末に出力してもよい。
【0054】
設定情報出力部14による前記設定情報の出力(S14)、及びログ情報取得部15による前記ログ情報の取得(S15)は、例えば、前記対象装置に対して全ての前記設定情報が出力(登録)されるまで繰り返し実行されてもよい。
【0055】
前記作業端末との通信接続を実行する前(前記S11の前)に、例えば、登録部12により、前記作業端末毎に固有の情報である作業端末情報を作業端末情報格納領域に登録してもよい。登録部12は、例えば、外部の装置から前記作業端末情報を取得することで、前記登録を実行してもよい。前記作業端末情報としては、例えば、前記作業端末の識別子、前記作業端末におけるシリアル番号、MACアドレス、等がある。その後、作業端末接続部11は、例えば、前記S11において、前記通信接続を要求する前記作業端末から前記作業端末情報を照会対象として取得する。そして、作業端末接続部11は、前記照会対象である前記作業端末情報を前記作業端末情報格納領域に照会し、前記照会対象である前記作業端末情報が前記作業端末情報格納領域に登録されている前記作業端末情報と一致する場合に、前記作業端末との通信接続を実行してもよい。一方で、前記照会対象である前記作業端末情報が前記作業端末情報格納領域に登録されている前記作業端末情報と一致しない場合に、作業端末接続部11は、例えば、前記作業端末との通信接続を実行しない(前記要求を拒否するともいえる)。このように、事前に登録している前記作業端末情報と対応する前記作業端末との通信接続のみを許可(実行)することで、悪意ある第三者が本装置10を介して前記対象装置にアクセスすることを防止可能であり、セキュリティ性を向上可能である。
【0056】
前記S13において、対象装置接続部13は、例えば、前記対象装置情報を用いて、前記対象装置との通信接続を中継するターミナルサーバを介して、前記対象装置との間接的な通信接続を実行してもよい。具体的に、前記対象装置情報がTCP(Transmission Control Protocol)におけるポート番号であれば、対象装置接続部13は、例えば、前記ポート番号と対応する前記対象装置との通信接続を前記ターミナルサーバに対して要求する。より具体的に、対象装置接続部13は、例えば、前記ターミナルサーバが保有するプロトコル変換機能を用いて、前記対象装置との間接的な通信接続を実行することができる。前記ターミナルサーバは、例えば、シリアルポートを備えた装置をローカルエリアネットワーク(LAN)に接続させるサーバである。前記ターミナルサーバは、例えば、複数の前記対象装置と通信可能である。前記ターミナルサーバの一例については、実施形態2にて説明する。
設定作業支援装置10と前記対象装置との通信接続は、例えば、ターミナルサーバ40以外にも回線終端装置等の他の装置が介入していてもよい。前記ターミナルサーバを介する通信接続を行うことで、例えば、前記対象装置情報により特定される対象装置が複数あり、前記対象装置がシリアル接続に対応している場合であっても、複数の前記対象装置との接続処理を並行して実行可能である。これにより、複数の前記対象装置に対する設定作業を同時に進行することが可能になる。
【0057】
本装置10が前記ターミナルサーバを介して前記対象装置と通信接続する場合、設定情報出力部14は、前記ターミナルサーバを介して、前記対象装置に前記設定情報を出力する。また、本装置10が前記ターミナルサーバを介して前記対象装置と通信接続する場合、ログ情報取得部15は、前記ターミナルサーバを介して、前記対象装置から前記ログ情報を取得する。登録部12は、例えば、前記ターミナルサーバを介して取得した前記ログ情報を前記ログ格納領域に登録してもよい。
【0058】
対象装置接続部13は、例えば、ログ情報取得部15により前記ログ情報を取得した場合に、前記ターミナルサーバとの通信接続を遮断可能である。
【0059】
本実施形態によれば、前記作業端末及び前記対象装置と通信接続を可能にすることで、前記対象装置に対する設定作業を支援可能である。前記通信接続を可能とすることで、例えば、作業者の移動時間を削減可能である。また、本装置10が前記作業端末及び前記対象装置との通信接続を中継することで、例えば、前記作業端末と前記対象装置との直接接続を必要としない(IP reachableを遮断するともいう)ため、前記対象装置への不正なアクセスや前記直接接続によるウイルス等の感染を防止することができる。
【0060】
本実施形態によれば、前記通信接続により前記設定情報を前記対象装置に出力可能にすることでも、前記対象装置に対する設定作業を支援可能である。これまで、作業者は、事前に設定ファイルまたは設定情報が記載されたシートを作成した後、前記対象装置の設置場所にて前記シートの記載内容に従って手動で設定作業を実施していた。これに対して、本実施形態によれば、登録した前記対象装置情報及び前記設定情報に従って、前記対象装置への接続及び前記設定情報の出力(すなわち、前記対象装置への前記設定情報が示す設定内容の登録)等を自動的に実行可能である。これにより、設定作業にかかる人力及び時間を削減可能である。また、前記設定情報の出力等を自動化できるため、作業者の技術レベルに依存せず、一定の作業品質を確保することができる。
【0061】
本実施形態によれば、前述のように、前記ログ情報を登録することも可能である。これまでは、設定作業時に取得したログ情報は、その設定作業に用いた端末、すなわち、社外に持ち出されている端末に一時的に保存されていた。しかしながら、前記ログ情報には、前記対象装置の設計に関わる内容等の秘匿性の高い情報が含まれるため、端末管理においてセキュリティ上のリスクが発生するという問題があった。これに対して、本実施形態によれば、設定作業時に発生する秘匿性の高いログ情報(例えば、コマンド実行結果等)を一元的に管理可能であり、セキュリティが向上する。また、前記ログ情報を社内の記憶装置(本装置10の記憶装置104等)の記憶領域に登録することで、前記ログ情報を社外の端末(例えば、前記作業端末)に保存することなく、社内の装置(例えば、本装置10)で管理することが可能となる。これにより、例えば、セキュリティ上の安全が確保される。
【0062】
前述のように、本装置10は前記仮想マシンであってもよい。これにより、作業者がセキュリティに脆弱性のあるソフトウエアを前記設定作業に用いる端末(前記作業端末)に導入することを防止可能である。また、本装置10が前記仮想マシンであることにより、これまで作業者毎に固有の物理マシン上にインストールしていたソフトウエアを、仮想基盤上に構築された本装置10(仮想マシン)上にインストールすることができる。これにより、ソフトウエアのバージョン管理や作業者の利用履歴等の各種情報を一元的に管理することができる。前記仮想基盤上には、前述の通り、少なくとも1つ以上の仮想マシン(本装置10)が構築されていてもよい。仮想マシン(本装置10)の数は、例えば、作業者や前記対象装置の数等の条件により、追加されたり、削除されてもよい。これにより、必要最小限のコストで仮想マシン(本装置10)を運用することができる。
【0063】
[実施形態2]
前記実施形態1記載の設定作業支援装置10と前記対象装置との通信接続を中継するターミナルサーバについて説明する。
【0064】
図4は、本実施形態のターミナルサーバ40の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、ターミナルサーバ40は、中継部41、及び転送部42を含む。ターミナルサーバ40は、前記実施形態1記載の設定作業支援装置10と併用される装置である。
【0065】
ターミナルサーバ40は、例えば、シリアルポートを備えた装置をローカルエリアネットワーク(LAN)に接続させるサーバである。前記装置のうち少なくとも一つは、前記対象装置である。つまり、前記ターミナルサーバは、例えば、1つ又は2つ以上の前記対象装置と通信可能である。
【0066】
ターミナルサーバ40は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。前記各部は、例えば、内部バスにより相互に接続されていてもよい。
【0067】
また、ターミナルサーバ40は、前記通信回線網を介して、前記対象装置等の外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、例えば、前述と同様である。
【0068】
ターミナルサーバ40は、例えば、システムとして組み込まれていてもよい。また、ターミナルサーバ40は、例えば、本発明のプログラムまたは本発明のプログラムを含むアプリケーション(ソフトウエア)がインストールされた装置であってもよい。ターミナルサーバ40は、例えば、メインメモリ上にロードされたアプリケーション(本発明のプログラム等)によって前記各部の機能を実現可能である。さらに、ターミナルサーバ40の各部の全部又は一部が、サーバ上で実現されてもよい。ターミナルサーバ40は、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0069】
図5に、ターミナルサーバ40のハードウエア構成のブロック図を例示する。ターミナルサーバ40は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、及び通信デバイス107等を含んでもよい。なお、これらは例示であって、ターミナルサーバ40のハードウエア構成は、前記各部の処理を実行可能であれば、これに限定されない。また、ターミナルサーバ40に含まれる中央処理装置101等の数も図5の例示に限定されるものではなく、例えば、複数の中央処理装置101がターミナルサーバ40に含まれていてもよい。ターミナルサーバ40のハードウエア構成において、中央処理装置101が中継部41、及び転送部42として機能すること以外は、例えば、前記実施形態1記載の設定作業支援装置10におけるハードウエア構成の記載を援用できる。
【0070】
つぎに、本実施形態のターミナルサーバにおける情報処理方法の一例を、図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報処理方法は、例えば、図4のターミナルサーバ40を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報処理方法は、図4のターミナルサーバ40の使用には限定されない。
【0071】
本実施形態の情報処理方法において、中継部41により実行される工程が中継工程であり、転送部42により実行される工程が転送工程である。
【0072】
まず、中継部41により、前記対象装置情報を用いて、設定作業支援装置10と前記対象装置との通信接続を中継する(S21)。中継部41は、例えば、回線終端装置等の他の装置を介して、設定作業支援装置10と前記対象装置との通信接続を中継してもよい。
【0073】
そして、転送部42により、設定作業支援装置10から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から設定作業支援装置10へ前記ログ情報を転送し、終了する(END)。
【0074】
具体的に、中継部41は、例えば、前記対象装置に対応するポート番号とポート(物理インタフェース)との紐づけが登録されたデータベースを参照して、設定作業支援装置10と前記対象装置との通信接続を中継する。前記データベースは、ターミナルサーバ40が保持していてもよいし、外部のデータベースであってもよい。前記ポートは、例えば、シリアルポートであってもよい。転送部42は、例えば、前記通信接続に使用した前記ポート番号に対応する前記ポートに対して、前記設定情報を出力することで、前記対象装置に前記設定情報を転送する。
【0075】
本実施形態によれば、シリアル接続に対応している対象装置との通信接続が可能になる。そのため、前記実施形態1と同様に、前記対象装置に対する設定作業を支援可能である。
【0076】
[実施形態3]
前記実施形態1記載の設定作業支援装置10を含む設定作業支援システムに関して説明する。
【0077】
(設定作業支援システム)
図7は、本実施形態の設定作業支援システム100の構成の一例を示す模式図である。設定作業支援システム100は、例えば、設定作業支援システム装置ともいえる。図7に示すように、本システム100は、前記実施形態1記載の設定作業支援装置10と、作業端末20と、対象装置30とを含む。本システム100は、任意の構成として、例えば、ターミナルサーバ40、回線終端装置50a~d、VPN装置60、中継装置80a~c等を含んでもよい。図7において、設定作業支援装置10等の数は、例示であって、これに限定されず、例えば、複数あってもよい。図7では、設定作業支援装置10を仮想マシンとして例示しているが、これに限定されない。
【0078】
図7に示すように、本システム100は、例えば、設定作業支援装置10を含む仮想基盤環境10A、作業端末20を含む作業環境20A、及び構築対象である対象装置30を含む構築環境30Aのそれぞれが通信回線網70でつながることで構築される。なお、図7において、A-A間及びB-B間は、通信回線網70により繋がっていることを意味する。通信回線網70は、例えば、前述の前記通信回線網の記載を援用できる。具体的に、モバイルインターネット接続サービスを利用する場合、通信回線網70及び通信回線網70と接続する各回線終端装置50a~d間は、例えば、無線LANにより接続される。
【0079】
(仮想基盤環境10A)
仮想基盤環境10Aは、例えば、設定作業支援装置10、作業環境20A側の回線終端装置50b、構築環境30A側の回線終端装置50c、作業環境20A側の中継装置80b、構築環境30A側の中継装置80cを含む。仮想基盤環境10A内において、各装置は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)により接続されている。
【0080】
設定作業支援装置10は、前記実施形態1の記載を援用できる。設定作業支援装置10は、例えば、仮想基盤10a1上に構築される。仮想基盤10a1上には、例えば、サーバの記憶装置(物理マシン)をリソースとして、対象装置情報格納領域10b1、設定情報格納領域10b2、作業端末情報格納領域10b3、ログ格納領域10b4が構築されていてもよい。対象装置情報格納領域10b1、設定情報格納領域10b2、作業端末情報格納領域10b3、ログ格納領域10b4は、前述の記載を援用できる。
【0081】
回線終端装置50b及び50cは、仮想基盤環境10Aを各通信回線網70に接続するための装置である。回線終端装置50b及び50cは、特に制限されず、公知の回線終端装置を用いることができる。
【0082】
中継装置80b及び80cは、仮想基盤環境10Aにおけるネットワークと、作業環境20A及び構築環境30Aにおけるネットワークとを相互接続し、各種情報を中継する中継装置である。中継装置80b及び80cは、例えば、ルータ、スイッチ等である。中継装置80b及び80cは、特に制限されず、公知の中継装置を用いることができる。
【0083】
(作業環境20A)
作業環境20Aは、例えば、作業端末20、仮想基盤環境10A側の中継装置80a、仮想基盤環境10A側の回線終端装置50aを含む。作業環境20A内において、各装置(端末)は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)により接続されている。
【0084】
作業端末20は、作業者側の端末であって、対象装置30への設定作業時に用いられる。作業端末20は、通信機能を持ち、設定作業支援装置10と各種情報の送受信が可能な端末であれば、特に制限されない。
【0085】
中継装置80aは、仮想基盤環境10Aにおけるネットワークと、作業環境20におけるネットワークとを相互接続し、各種情報を中継する中継装置である。中継装置80aは、中継装置80b及び80cの記載を援用できる。
【0086】
回線終端装置50aは、作業環境20Aを通信回線網70と作業端末20を接続するための装置である。回線終端装置50aは、特に制限されず、公知の回線終端装置を用いることができる。
【0087】
(構築環境30A)
構築環境30Aは、例えば、対象装置30、ターミナルサーバ40、仮想基盤環境10A側の回線終端装置50d、VPN装置60を含む。構築環境30A内において、回線終端装置50dとVPN装置60間、及び、ターミナルサーバ40とVPN装置60間は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)により接続されている。構築環境30A内において、対象装置30とターミナルサーバ40とは、例えば、シリアル接続により接続されている。
【0088】
対象装置30は、設定作業の対象となる装置である。対象装置30は、通信機能を持ち、設定作業支援装置10と各種情報の送受信が可能な装置であれば、特に制限されない。
【0089】
ターミナルサーバ40は、複数の通信チャンネルを集約するサーバであり、例えば、前記実施形態2記載のターミナルサーバ40である。
【0090】
回線終端装置50dは、構築環境30Aを通信回線網70に接続するための装置である。回線終端装置50dは、特に制限されず、公知の回線終端装置を用いることができる。
【0091】
VPN装置60は、VPN(Virtual Private Network)を構築する装置である。VPN装置60は、特に制限されず、公知のVPN装置を用いることができる。
【0092】
(各記憶領域)
図8を用いて、仮想基盤10a1における各記憶領域の一例を説明する。図8は、各記憶領域の一例を示す模式図である。図8において、各記憶領域内の情報をテーブル形式で示す。
【0093】
対象装置情報格納領域10b1には、例えば、設定作業支援装置10が外部から取得した前記対象装置情報が登録される。図8に示すように、前記対象装置情報は、対象装置30の識別子と対象装置30と対応するポート番号とが互いに紐づけられた情報であってもよい。
【0094】
設定情報格納領域10b2には、例えば、設定作業支援装置10が外部から取得した前記設定情報が登録される。図8に示すように、前記設定情報は、前記設定情報の出力先である対象装置30の識別子と対象装置30に対する前記設定内容を記録した設定ファイルとが互いに紐づけられた情報であってもよい。
【0095】
対象装置情報格納領域10b1における対象装置30の識別子と、設定情報格納領域10b2における対象装置30の識別子とは、互いに共通するキーである(一方が他方の外部キーともいえる)。
【0096】
作業端末情報格納領域10b3には、例えば、設定作業支援装置10が外部から取得した前記作業端末情報が登録される。図8に示すように、前記作業端末情報は、例えば、作業端末20のホスト名と作業端末20のシリアル番号とが互いに紐づけられた情報であってもよい。
【0097】
ログ格納領域10b4には、例えば、設定作業支援装置10が対象装置30から取得した前記ログ情報が登録される。設定作業支援装置10は、例えば、前記ログ情報をログ格納領域10b4に登録する際に、前記ログ情報のファイル名を、図8に示すように、対象装置30の識別子と前記ログ情報の取得日時とを含むファイル名に変更してもよい。
【0098】
(その他)
本実施形態によれば、前記実施形態1と同様に、前記対象装置に対する設定作業を支援可能である。
【0099】
これまでは、作業者一人ひとりに対して、前記設定作業に用いる専用の端末を前記設定作業の度に準備する必要があった。具体的には、シリアル接続及びLAN接続が可能な端末に対して、複数の作業用ソフトウエアをインストールする必要があった。しかしながら、本実施形態によれば、定常的に、作業環境Aを構築することが可能であるから、作業準備にかかる工数を削減可能である。
【0100】
[実施形態4]
前記実施形態3の設定作業支援システム100を用いた設定作業の一例について説明する。なお、以下の内容は例示であって、本発明は、以下の内容に限定されない。
【0101】
前記実施形態3の設定作業支援システム100を用いた設定作業は、例えば、下記(1)~(7)に従って、実行される。設定作業支援装置10における各部による処理は、例えば、1つの仮想マシンによって実行されてもよい。一方で、作業端末接続部11による前記作業端末との通信接続に関する処理は、例えば、前記仮想基板上の他の仮想マシンによって実行されてもよい。また、設定作業支援装置10における各部による処理は、本発明のプログラムにより実行されるものとする。
【0102】
(1)作業端末情報の登録
まず、設定作業支援装置10は、前記設定作業に使用する作業端末20の前記作業端末情報(例えば、シリアル番号及びLANインタフェースのMACアドレス情報等)を作業端末情報格納領域10b3に登録する。
【0103】
(2)作業端末20と設定作業支援装置10との通信接続
作業者は、登録した前記作業端末情報を有する作業端末20を操作することで、仮想マシンである設定作業支援装置10に対して通信接続を要求する。設定作業支援装置10では、通信接続を要求する作業端末20の作業端末情報を作業端末情報格納領域10b3に照会する。前記照会の結果、接続を要求する作業端末20の前記作業端末情報と一致するレコードが存在する場合に、前記通信接続を実行する。一方で、接続を要求する作業端末20の前記作業端末情報に該当するレコードが存在しない場合に、前記要求を拒否する。なお、前記作業端末との通信接続に関する処理は、例えば、前記仮想基板上の他の仮想マシンによって実行されてもよい。
【0104】
(3)対象装置情報及び設定情報の登録
設定作業支援装置10は、作業端末20から、前記対象装置情報及び前記設定情報を取得して、それぞれ、対象装置情報格納領域10b1及び設定情報格納領域10b2に登録する。
【0105】
(4)対象装置30との通信接続から対象装置30における前記設定情報の登録
作業者は、作業端末20を操作することで、設定作業支援装置10(プログラム)に対して実行指示を出し、下記(4-1)から下記(4-6)の処理を自動的に実行させる。下記(4-2)から下記(4-6)の処理は、例えば、全ての前記設定情報が対象装置30に登録されるまで繰り返し実行される。
【0106】
(4-1)設定作業支援装置10からターミナルサーバ40に対する接続要求
設定作業支援装置10は、対象装置情報格納領域10b1から対象装置30と対応するポート番号を取得し、ターミナルサーバ40に対して前記ポート番号との接続要求を行う。ターミナルサーバ40は、前記接続要求に応じて、設定作業支援装置10と対象装置30との通信接続を可能にさせる。
【0107】
(4-2)設定情報の取得
対象装置30との通信接続が行われた場合、設定作業支援装置10は、対象装置30の識別子をキーとして、設定情報格納領域10b2から前記キーと同じ識別子を持つレコードにおける前記設定情報を取得する。
【0108】
(4-3)設定作業支援装置10からターミナルサーバ40への設定情報の送信
設定作業支援装置10は、前記(4-1)にて確立したコネクション(例えば、TCPコネクション)を通じ、前記(4―2)にて取得した前記設定情報をターミナルサーバ40に送信する。
【0109】
(4-4)ターミナルサーバ40から対象装置30への設定情報の転送
ターミナルサーバ40は、対象装置30に対応するポート番号とポート(物理インタフェース)との紐づけが登録されたデータベースを参照し、前記ポート番号に対応するポートに対して、設定作業支援装置10から取得した前記設定情報を転送する。なお、対象装置30は、前記ポートによりターミナルサーバ40と接続しているものとする。
【0110】
(4-5)設定処理及びログ情報の取得
ターミナルサーバ40により前記設定情報を転送された対象装置30では、前記設定情報を用いた設定処理が実行される。具体的には、例えば、対象装置30において、前記設定情報が登録される。前記設定処理の実行により、対象装置30は、前記ログ情報をターミナルサーバ40に送信する。前記ログ情報には、例えば、前記設定処理の結果を示す結果情報が含まれる。ターミナルサーバ40は、前記ログ情報を取得して、前記設定処理の送信元である設定作業支援装置10に対して前記ログ情報を転送する。
【0111】
(4-6)前記ログ情報の登録
設定作業支援装置10は、対象装置30からターミナルサーバ40を経由して送信された前記ログ情報をログ格納領域10b4に登録する。
【0112】
(5)設定作業支援装置10とターミナルサーバ40間のコネクションの切断
上記(4-2)から上記(4-6)の処理により、全ての前記設定情報が対象装置30に登録されたら、設定作業支援装置10とターミナルサーバ40間のコネクションを切断する。
【0113】
(6)エラー情報の表示
設定作業支援装置10は、ログ格納領域10b4に登録されている前記ログ情報から、エラーに関連する文字列をエラー情報として抽出し、表示装置(仮想マシンに対応するディスプレイ等)上に前記エラー情報を表示する。また、設定作業支援装置10は、必要に応じ、ログ格納領域10b4に登録されている前記ログ情報を作業端末20に転送する。具体的に、設定作業支援装置10は、例えば、前記ログ情報の内容を使用した報告書を作成する場合や前記ログ情報の内容を使用して原因調査を行う場合等の作業端末20に前記ログ情報を転送して特定の作業を行う場合に、前記ログ情報を作業端末20に転送する。
【0114】
(7)設定作業支援装置10と作業端末20間のコネクションの切断
作業者は、作業端末20を操作することで、設定作業支援装置10と作業端末20間のコネクションを切断させる。
【0115】
図9を用いて、前記(4-4)におけるターミナルサーバ40の処理の一例について説明する。図9は、ターミナルサーバ40における前記設定情報の転送に関する処理の一例を示す模式図である。図9において、通信プロトコルとしてTCP/IPを用いているものとする。予め、ターミナルサーバ40は、TCPポート番号と、ターミナルサーバ40が有するポート4(例えば、RS-232C方式等のシリアルポート)の物理番号とを紐づけて、図9に示すデータベース3に登録する。データベース3におけるTCPポート番号は、対象装置情報格納領域10b1におけるポート番号と共通するキーである。ターミナルサーバ40は、LANポート2により、前記設定情報をIPパケット1として取得する。IPパケット1は、データ部1a、ヘッダ部1bを有し、データ部1aにTCPヘッダ1a1及びデータ1a2が含まれる。データ1a2には、前記設定情報等が格納されている。ヘッダ部1bには、IPヘッダが含まれる。ターミナルサーバ40は、データベース3を参照して、IPパケット1におけるTCPヘッダ1a1により指定されるTCPポート番号と紐づけられているポート4の物理番号に、データ1a2を出力する。これにより、対象装置30にデータ1a2(前記設定情報)が送信される。
【0116】
図9では、ターミナルサーバ40から対象装置30に向けてデータ1a2を送信する一例を示した。一方で、対象装置30から取得した前記ログ情報をターミナルサーバ40が設定作業支援装置10に向けて送信する一例について説明する。ターミナルサーバ40は、ポート4を介して対象装置30から送信される前記ログ情報を取得する。そして、ターミナルサーバ40は、前記ログ情報をIPパケットのデータ部(図9におけるデータ1a2に相当)に格納してLANポート2に出力する。これにより、設定作業支援装置10にデータ1a2(前記ログ情報)が送信される。
【0117】
[実施形態5]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。本実施形態のプログラムは、例えば、既存のソフトウエアにアドインされるプログラムであってもよい。本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0118】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0119】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
作業端末接続部、登録部、対象装置接続部、設定情報出力部、ログ情報取得部、及びログ情報出力部を含み、
前記作業端末接続部は、作業端末との通信接続を実行し、
前記登録部は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、
前記対象装置接続部は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、
前記設定情報出力部は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、
前記ログ情報取得部は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、
前記ログ情報出力部は、前記ログ情報を出力する、設定作業支援装置。
(付記2)
前記登録部は、前記作業端末との通信接続を実行する前に、前記作業端末毎に固有の情報である作業端末情報を作業端末情報格納領域に登録し、
前記作業端末接続部は、前記通信接続を要求する前記作業端末から前記作業端末情報を取得して前記作業端末情報を前記作業端末情報格納領域に照会し、前記作業端末から取得した前記作業端末情報が前記作業端末情報格納領域に登録されている前記作業端末情報と一致する場合に、前記作業端末との通信接続を実行する、付記1記載の設定作業支援装置。
(付記3)
前記対象装置接続部は、前記対象装置情報を用いて、前記対象装置との通信接続を中継するターミナルサーバを介して、前記対象装置との間接的な通信接続を実行し、
前記設定情報出力部は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置に前記設定情報を出力し、
前記ログ情報取得部は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置から前記ログ情報を取得する、付記1または2記載の設定作業支援装置。
(付記4)
前記登録部は、さらに、前記ログ情報をログ格納領域に登録する、付記1から3のいずれかに記載の設定作業支援装置。
(付記5)
前記作業端末接続部は、前記作業端末からの切断指示に従い、前記作業端末との通信接続を切断し、
前記対象装置接続部は、前記ログ情報取得部により前記ログ情報を取得した場合に、前記対象装置との通信接続を遮断する、付記1から4のいずれかに記載の設定作業支援装置。
(付記6)
前記ログ情報出力部は、前記ログ情報から前記設定処理のエラーに関するエラー情報を抽出し、前記エラー情報を表示装置に出力する、付記1から5のいずれかに記載の設定作業支援装置。
(付記7)
仮想基盤上に構築された仮想マシンである、付記1から6のいずれかに記載の設定作業支援装置。
(付記8)
中継部、及び転送部を含み、
付記1から7のいずれかに記載の設定作業支援装置と併用され、
前記中継部は、前記対象装置情報を用いて、前記設定作業支援装置と前記対象装置との通信接続を中継し、
前記転送部は、前記設定作業支援装置から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から前記設定作業支援装置へ前記ログ情報を転送する、ターミナルサーバ。
(付記9)
付記1から7のいずれかに記載の設定作業支援装置、作業端末、及び対象装置を含み、
前記設定作業支援装置において、
前記作業端末接続部は、前記作業端末との通信接続を実行し、
前記対象装置接続部は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される前記対象装置との通信接続を実行する、設定作業支援システム。
(付記10)
作業端末接続工程、登録工程、対象装置接続工程、設定情報出力工程、ログ情報取得工程、及びログ情報出力工程を含み、
前記作業端末接続工程は、作業端末との通信接続を実行し、
前記登録工程は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、
前記対象装置接続工程は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、
前記設定情報出力工程は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、
前記ログ情報取得工程は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、
前記ログ情報出力工程は、前記ログ情報を出力する、設定作業支援方法。
(付記11)
前記登録工程は、前記作業端末との通信接続を実行する前に、前記作業端末毎に固有の情報である作業端末情報を作業端末情報格納領域に登録し、
前記作業端末接続工程は、前記通信接続を要求する前記作業端末から前記作業端末情報を取得して前記作業端末情報を前記作業端末情報格納領域に照会し、前記作業端末から取得した前記作業端末情報が前記作業端末情報格納領域に登録されている前記作業端末情報と一致する場合に、前記作業端末との通信接続を実行する、付記10記載の設定作業支援方法。
(付記12)
前記対象装置接続工程は、前記対象装置情報を用いて、前記対象装置との通信接続を中継するターミナルサーバを介して、前記対象装置との間接的な通信接続を実行し、
前記設定情報出力工程は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置に前記設定情報を出力し、
前記ログ情報取得工程は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置から前記ログ情報を取得する、付記10または11記載の設定作業支援方法。
(付記13)
前記登録工程は、さらに、前記ログ情報をログ格納領域に登録する、付記10から12のいずれかに記載の設定作業支援方法。
(付記14)
前記作業端末接続工程は、前記作業端末からの切断指示に従い、前記作業端末との通信接続を切断し、
前記対象装置接続工程は、前記ログ情報取得工程により前記ログ情報を取得した場合に、前記対象装置との通信接続を遮断する、付記10から13のいずれかに記載の設定作業支援方法。
(付記15)
前記ログ情報出力工程は、前記ログ情報から前記設定処理のエラーに関するエラー情報を抽出し、前記エラー情報を表示装置に出力する、付記10から14のいずれかに記載の設定作業支援方法。
(付記16)
仮想基盤上に構築された仮想マシンの設定作業支援装置に適用される、付記10から15のいずれかに記載の設定作業支援方法。
(付記17)
中継工程、及び転送工程を含み、
付記10から16のいずれかに記載の設定作業支援方法を実行する設定作業支援装置と共に実行され、
前記中継工程は、前記対象装置情報を用いて、前記設定作業支援装置と前記対象装置との通信接続を中継し、
前記転送工程は、前記設定作業支援装置から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から前記設定作業支援装置へ前記ログ情報を転送する、ターミナルサーバにおける情報処理方法。
(付記18)
作業端末接続手順、登録手順、対象装置接続手順、設定情報出力手順、ログ情報取得手順、及びログ情報出力手順を含み、
前記作業端末接続手順は、作業端末との通信接続を実行し、
前記登録手順は、対象装置情報及び設定情報をそれぞれ紐づけて対象装置情報格納領域及び設定情報格納領域に登録し、
前記対象装置接続手順は、前記作業端末からの実行指示に従い、前記対象装置情報により特定される対象装置との通信接続を実行し、
前記設定情報出力手順は、前記対象装置との通信接続後に、前記対象装置情報と対応する前記設定情報を前記対象装置に出力し、
前記ログ情報取得手順は、前記対象装置情報で前記設定情報を用いて実施された設定処理のログに関するログ情報を前記対象装置から取得し、
前記ログ情報出力手順は、前記ログ情報を出力する、ことをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記19)
前記登録手順は、前記作業端末との通信接続を実行する前に、前記作業端末毎に固有の情報である作業端末情報を作業端末情報格納領域に登録し、
前記作業端末接続手順は、前記通信接続を要求する前記作業端末から前記作業端末情報を取得して前記作業端末情報を前記作業端末情報格納領域に照会し、前記作業端末から取得した前記作業端末情報が前記作業端末情報格納領域に登録されている前記作業端末情報と一致する場合に、前記作業端末との通信接続を実行する、付記18記載のプログラム。
(付記20)
前記対象装置接続手順は、前記対象装置情報を用いて、前記対象装置との通信接続を中継するターミナルサーバを介して、前記対象装置との間接的な通信接続を実行し、
前記設定情報出力手順は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置に前記設定情報を出力し、
前記ログ情報取得手順は、前記ターミナルサーバを介して前記対象装置から前記ログ情報を取得する、付記18または19記載のプログラム。
(付記21)
前記登録手順は、さらに、前記ログ情報をログ格納領域に登録する、付記18から20のいずれかに記載のプログラム。
(付記22)
前記作業端末接続手順は、前記作業端末からの切断指示に従い、前記作業端末との通信接続を切断し、
前記対象装置接続手順は、前記ログ情報取得手順により前記ログ情報を取得した場合に、前記対象装置との通信接続を遮断する、付記18から21のいずれかに記載のプログラム。
(付記23)
前記ログ情報出力手順は、前記ログ情報から前記設定処理のエラーに関するエラー情報を抽出し、前記エラー情報を表示装置に出力する、付記18から22のいずれかに記載のプログラム。
(付記24)
前記コンピュータが仮想基盤上に構築された仮想マシンである、付記18から23のいずれかに記載のプログラム。
(付記25)
中継手順、及び転送手順を含み、
付記18から24のいずれかに記載のプログラムを実行する設定作業支援装置と共に実行され、
前記中継手順は、前記対象装置情報を用いて、前記設定作業支援装置と前記対象装置との通信接続を中継し、
前記転送手順は、前記設定作業支援装置から前記対象装置へ前記設定情報を転送し、且つ前記対象装置から前記設定作業支援装置へ前記ログ情報を転送する、ことをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記26)
付記18から25のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0120】
本発明によれば、対象装置に対する設定作業を支援可能である。このため、本発明は、例えば、設定作業を行う場合に特に有用である。
【符号の説明】
【0121】
1 IPパケット
1a データ部
1b ヘッダ部
1a1 TCPヘッダ
1a2 データ
2 LANポート
3 データベース
4 ポート
10 設定作業支援装置
11 作業端末接続部
12 登録部
13 対象装置接続部
14 設定情報出力部
15 ログ情報取得部
16 ログ情報出力部
10b1 対象装置情報格納領域
10b2 設定情報格納領域
10b3 作業端末情報格納領域
10b4 ログ格納領域
40 ターミナルサーバ
41 中継部
42 転送部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス
1000 設定作業支援システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9