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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001426
(43)【公開日】2023-01-06
(54)【発明の名称】多段コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 43/16 20060101AFI20221226BHJP
   B29C 45/14 20060101ALI20221226BHJP
   H01R 13/50 20060101ALN20221226BHJP
   H01R 13/514 20060101ALN20221226BHJP
   H01R 13/405 20060101ALN20221226BHJP
【FI】
H01R43/16
B29C45/14
H01R13/50
H01R13/514
H01R13/405
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021102136
(22)【出願日】2021-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】000114145
【氏名又は名称】ミック電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100069431
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 成則
(74)【代理人】
【識別番号】100102761
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 元也
(72)【発明者】
【氏名】宮田 宗親
(72)【発明者】
【氏名】藤田 誠也
(72)【発明者】
【氏名】▲但▼野 真一
【テーマコード(参考)】
4F206
5E063
5E087
【Fターム(参考)】
4F206AD03
4F206AD07
4F206AD23
4F206AH34
4F206JA07
4F206JB12
4F206JF05
5E063GA03
5E063XA05
5E087EE11
5E087FF02
5E087FF03
5E087GG02
5E087JJ01
5E087JJ08
5E087RR25
(57)【要約】
【課題】 インサート成形の採用による多段コネクタの量産に好適な多段コネクタを提供する。
【解決手段】 多段コネクタCは、1列に配置された複数の金属ピン端子T1からなる第1の端子群1と、第1の端子群とは別に1列に配置された複数の金属ピン端子T2からなる第2の端子群2と、第1の端子群を支持する第1の支持部材3と、第2の端子群を支持する第2の支持部材4と、接合部5と、を有し、接合部5は、第1の支持部材3と第2の支持部材4とを一体に接合し、その接合によって第1および第2の端子群1、2を構成する各金属ピン端子T1、T2が全体として縦横方向に整列配置された状態となるように設定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器類の配線接続に用いられる多段コネクタであって、
1列に配置された複数の金属ピン端子からなる第1の端子群と、
前記第1の端子群とは別に1列に配置された複数の金属ピン端子からなる第2の端子群と、
前記第1の端子群を支持する第1の支持部材と、
前記第2の端子群を支持する第2の支持部材と、
前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とを一体に接合し、その接合によって前記第1および第2の端子群を構成する前記各金属ピン端子が全体として縦横方向に整列配置された状態となるように設定する接合部と、
を備えたことを特徴とする多段コネクタ。
【請求項2】
前記第1の支持部材と第2の支持部材とが接合された状態において、前記第2の金属ピン端子と前記第2の支持部材とからなる第2のコネクタ要素は、前記第1の金属ピン端子と前記第1の支持部材3とからなる第1のコネクタ要素の左右を反転した構造になっていること
を特徴とする請求項1に記載の多段コネクタ。
【請求項3】
前記接合部は、前記第1および第2の支持部材それぞれの接合面に形成された凹部と凸部が嵌合する構造になっていること
を特徴とする請求項1に記載の多段コネクタ。
【請求項4】
前記第1、第2のコネクタ要素は、インサート成形によって製造された状態になっていること
を特徴とする請求項1に記載の多段コネクタ。
【請求項5】
前記第1の支持部材の左右一方には係合爪が設けられ、その多方には爪引っかけ部が設けられ、かつ、前記第2の支持部材にも同様に前記係合爪と前記爪引っかけ部が設けられており、
前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とが接合された状態において、前記第1の支持部材の係合爪が前記第2の支持部材の爪引っかけ部に引っ掛かり、かつ、前記第2の支持部材の係合爪が前記第1の支持部材の係合爪に引っ掛かることで、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材の接合が強化されていること
を特徴とする請求項1に記載の多段コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器類の配線接続に用いられる多段コネクタに関し、特に、インサート成形の採用による多段コネクタの量産に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器類の配線接続に用いられる多段コネクタとして、例えば、特許文献1の開示された多段コネクタが知られている。
【0003】
特許文献1の図4および段落0002の記載を参照すると、この文献1の多段コネクタは、一つの支持部材(コネクタハウジング501の後壁502)に対して複数の金属ピン端子(端子521、522)が上下2段に配置される構造、および、それぞれの金属ピン端子(端子521、522)を前記支持部材の対応する孔(圧入孔503)に圧入した構造になっている。
【0004】
しかし、特許文献1の多段コネクタでは、前述の通り、金属ピン端子(端子521、522)を支持部材の対応する孔(圧入孔503)に圧入した構造を採用しているため、支持部材を成形する工程とは別に、複数の金属ピン端子を圧入する工程が必要となり、圧入後の金属ピン端子に寸法ばらつきが生じる等、多段コネクタの量産に好適なものとはいえない。
【0005】
ところで、前記のような多段コネクタの製造方法として、インサート成形によって、上下2段の金属ピン端子(端子521、522)とこれを支持する支持部材(コネクタハウジング501の後壁502)等を一体成形する方法(以下「インサート成形適用製法」という)が考えられる。
【0006】
このインサート成形適用製法では、作業性の向上を図る等の観点から、インサート成形時には上下段別に複数の金属ピン端子(端子521、522)を繋ぎ部で繋いでおき、インサート成形後にその繋ぎ部を切断で除去することにより、上下各段の金属端子ピン(端子521、522)を電気的に独立したものとする。したがって、前述のように圧入した金属ピン端子のような寸法ばらつきは生じ難い。
【0007】
しかし、前記のようなインサート成形適用製法によると、インサート成形直後は、金属ピン端子(端子521、522)や前述の繋ぎ部が上下2段の状態で重なった形態になっているため、上下2段の繋ぎ部を切断、除去する作業では、その上下2段の繋ぎ部間にカット台を介在させる必要がある等、簡単に繋ぎ部を簡単かつ容易に切断、除去することができず、インサート成形の採用による多段コネクタの量産に好適なものとはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011-159594号公報(金属ピン端子圧入)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、インサート成形の採用による多段コネクタの量産に好適な多段コネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明は、電子機器類の配線接続に用いられる多段コネクタであって、1列に配置された複数の金属ピン端子からなる第1の端子群と、前記第1の端子群とは別に1列に配置された複数の金属ピン端子からなる第2のピン端子群と、前記第1の端子群を支持する第1の支持部材と、前記第2の端子群を支持する第2の支持部材と、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とを一体に接合し、その接合によって前記第1および第2の端子群を構成する前記各金属ピン端子が全体として縦横方向に整列配置された状態となるように設定する接合部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
前記本発明において、 前記第1の支持部材と第2の支持部材とが接合された状態において、前記第2の金属ピン端子と前記第2の支持部材とからなる第2のコネクタ部品要素は、前記第1の金属ピン端子と前記第1の支持部材3とからなる第1のコネクタ部品要素の左右を反転した構造になっていることを特徴としてもよい。
【0012】
前記補発明において、前記接合部は、前記第1および第2の支持部材それぞれの接合面に形成された凹部と凸部が嵌合する構造になっていることを特徴としてもよい。
【0013】
前記本発明において、前記第1、第2のコネクタ要素は、インサート成形によって製造された状態になっていることを特徴としてもよい。
【0014】
前記本発明において、前記第1の支持部材の左右一方には係合爪が設けられ、その多方には爪引っかけ部が設けられ、かつ、前記第2の支持部材にも同様に前記係合爪と前記爪引っかけ部が設けられており、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とが接合された状態において、前記第1の支持部材の係合爪が前記第2の支持部材の爪引っかけ部に引っ掛かり、かつ、前記第2の支持部材の係合爪が前記第1の支持部材の係合爪に引っ掛かることで、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材の接合が強化されていることを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、多段コネクタの具体的な構成として、前述の通り第1の支持部材と第2の支持部材とが接合部で一体に接合される構成を採用した。このため、その接合前は、第1の端子群と第1の支持部材とからなる第1のコネクタ部品要素と、第2の端子群と第2の支持体とからなる第2のコネクタ部品要素とに分離した状態になっていること、および、第1のコネクタ部品要素中の第1の端子群も、第2のコネクタ部品要素中の第2の端子群も、1列に配置された複数の金属ピン端子からなることから、その構造上、第1、第2のコネクタ要素をインサート成形によって製造した直後に、複数の金属ピン端子やこれを繋いでいる繋ぎ部は、前記1列に対応する1段しかなく、1段の繋ぎ部を切断、除去する作業は、従来のように上下2段の繋ぎ部間にカット台を介在させる必要がない等、上下2段の繋ぎ部を切断、除去する従来の作業に比べて、簡単かつ容易に行うことができ、インサート成形の採用による量産に好適な多段コネクタを提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】(a)は本発明を適用した多段コネクタの斜視図、(b)はその分解斜視図。
図2図1の多段コネクタを構成する第1のコネクタ部品要素の斜視図。
図3図1の多段コネクタを構成する第1の端子群(インサート成形前)の平面図。
図4】(a)はインサート成形で製造した第1のコネクタ部品要素の正面図、(b)は同要素の上面図、(c)は同要素の下面図、(d)は同要素の裏面図、(e)は同要素の左側面図、(f)は同要素の右側面図、(g)は(a)中のA矢視断面図。
図5図1の多段コネクタを基板に実装した状態の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1(a)は、本発明を適用した多段コネクタの斜視図、同図(b)は、その分解斜視図である。また、図2は、図1の多段コネクタを構成する第1のコネクタ部品要素の斜視図であり、図3は、図1の多段コネクタを構成する第1の端子群(インサート成形前)の平面図である。そして、図4(a)はインサート成形で製造した第1のコネクタ部品要素の正面図、同図(b)は同要素の上面図、同図(c)は同要素の下面図、同図(d)は同要素の裏面図、同図(e)は同要素の左側面図、同図(f)は同要素の右側面図、同図(g)は同図(a)中のA矢視断面図である。
【0018】
《多段コネクタの概要》
図1(a)(b)を参照すると、図1の多段コネクタCは、その構造要素として(1)1列に配置された複数の金属ピン端子T1からなる第1の端子群1と、(2)第1の端子群1とは別に1列に配置された複数の金属ピン端子T2からなる第2の端子群2と、(3)第1の端子群1を支持する第1の支持部材3と、(4)第2の端子群2を支持する第2の支持部材4と、(5)第1の支持部材3と第2の支持部材4とを一体に接合することで、第1および第2の端子群1、2を構成する各金属ピン端子T1、T2が全体として縦横方向に整列配置された状態となるように設定する接合部5と、を備えている。
【0019】
《第1の端子群1、第2の端子群2の詳細》
図2を参照すると、第1の端子群1を構成する金属ピン端子T1は、いずれも、その一部が第1の支持部材3中に埋め込まれた構造になっており、第1の支持部材3から突出した金属ピン端子T1の一端側(図2の例では、第1の支持部材3から図中下方に向かって伸びた長い方)は、図示しない雌端子に嵌合する雄端子として機能するように構成されており、また、その金属ピン端子T1の他端側(図2の例では、第1の支持部材3から図中上方に向かって伸びた短い方)は、回路基板11(図5参照)に半田付けで連結固定される連結端子として用いられるように構成されている。
【0020】
第2の端子群2を構成する金属ピン端子T2もまた、第1の端子群1を構成する金属ピン端子T1と同じく、一部が第2の支持部材4中に埋め込まれる構成、および、一端側が雄端子として機能し、他端側が連結端子として用いられる構成になっている。
【0021】
《第1の支持部材3、第2の支持部材4、接合部5の詳細》
第1の支持部材3と第2の支持部材4は、いずれも樹脂で構成され、接合面5Aを備えており、それぞれの接合面5A、5Aが互いに対向した状態で接合されることにより、第1の支持部材3と第2の支持部材4は一体に接合された状態になるように構成してある。
【0022】
第1の支持部材3と第2の支持部材4それぞれの接合面5Aには、凹部6と凸部7が設けられている。そして、この凹部6と凸部7の具体的な実施形態として、図1の多段コネクタCでは、(1)それぞれの接合面5Aに対して、そのような凹部6と凸部7が左右に並べて一つずつ設けられる構成、および、(2)第1の支持部材3の凸部7が第2の支持部材4の凹部6に嵌合し、第1の支持部材3の凹部6に第2の支持部材4の凸部7が篏合することで、第1の支持部材3と第2の支持部材4とが接合された状態となる構成を採用している。
【0023】
前記のように接合面5Aに並べて設けられる凹部6と凸部7のセットは、1セットに限定されることはなく、必要に応じて適宜増やすこともできる。また、第1の支持部材3と第2の支持部材4を接合する手段としての凹部6と凸部7は、一実施形態であり、凹部6と凸部7以外の構造ないしは手段(例えば接着)によって、第1の支持部材3と第2の支持部材4が接合される構成を採用することも可能である。
【0024】
第1の支持部材3では、その左右の一方に係合爪8を設け、他方に爪引っかけ部9を設けている(図4(a)から(f)参照)。第2の支持部材4にも同様に係合爪8と爪引っかけ部9が設けられている。そして、図1の多段コネクタCでは、第1の支持部材3と第2の支持部材4が接合された状態において、第1の支持部材3の係合爪8が第2の支持部材4の爪引っかけ部9に引っ掛かり、かつ、第2の支持部材4の係合爪8が第1の支持部材3の係合爪8に引っ掛かることで、第1の支持部材3と第2の支持部材4の接合が強化されている。
【0025】
《コネクタ部品要素C1、C2の製造方法》
図1の多段コネクタCは、別個独立の2つのコネクタ部品要素C1、C2、すなわち第1の金属ピン端子T1とこれを支持する第1の支持部材3とからなる第1のコネクタ部品要素C1と、第2の金属ピン端子T2と第2の支持部材4とからなる第2のコネクタ部品要素C2で構成されている。
【0026】
前記のような第1、第2のコネクタ部品要素C1、C2の具体的な製造方法として、図1の多段コネクタCでは、インサート成形を採用した。
【0027】
第1のコネクタ部品要素C1のインサート成形は、第1の支持部材3の形状に対応するキャビティを備えた金型(図示省略)を用い、その金型のキャビティ内に樹脂を充填して第1の支持部材3を成形する際に、該キャビティ内の所定位置に第1の端子群1をセットすることで、第1の端子群1を構成する複数の金属ピン端子T1と第1の支持部材3とが構造的に一体化した状態となるように成形するというものである。このことは第2のコネクタ部品要素C2も同様である。
【0028】
図1の多段コネクタCでは、第1の支持部材3と第2の支持部材4とが接合された状態において、第2のコネクタ部品要素C2は第1のコネクタ部品要素C1の左右を反転した形状になるように構成してある。このため、第2のコネクタ部品要素C2は第1のコネクタ部品要素C1と同じ金型で製造することができ、金型は1つで足りる。
【0029】
図1の多段コネクタCは、第1の支持部材3と第2の支持部材4とが接合された状態において、第2のコネクタ部品要素C2は第1のコネクタ部品要素C1の左右を反転した形状になっている。このため、第1のコネクタ部品要素C1と第2のコネクタ部品要素C2を同じ金型で製造しても、(1)第1の支持部材3の凸部7は第2の支持部材4の凹部6に嵌合することができ、第1の支持部材3の凹部6は第2の支持部材4の凸部7に嵌合することができる。また、第1の支持部材3の係合爪8は第2の支持部材4の爪引っかけ部9に引っ掛かることが可能となり、第2の支持部材4の係合爪8は第1の支持部材3の爪引っかけ部9に引っ掛かることが可能になる。
【0030】
図3を参照すると、第1の端子群1を構成する複数の金属ピン端子T1は、横一列に並び、その一端側のみが繋ぎ部10で連結された状態になっている。このような連結状態のまま、第1の端子群1(2)は、前述した金型のキャビティ内所定位置にセットされ、インサート成形が行われることにより、図4(a)から(g)に示すような繋ぎ部付きのコネクタ部品要素C1が得られる。そして、最後に、繋ぎ部10と金属ピン端子T1との境界部付近を通るカットラインに沿って切断をすることにより、繋ぎ部10は除去され、金属ピン端子T1(T2)は電気的に独立したものとなる。これらのことは、第2の端子群2も同様である。
【0031】
《多段コネクタの使用例など》
図5は、図1の多段コネクタを基板に実装した状態の斜視図である。
【0032】
以上説明した実施形態の多段コネクタCは、電子機器類の配線接続に用いられるものであり、具体的には、図5に示したように電子機器類の回路基板に実装される。その際、金属ピン端子T1、T2の他端側(前述の短い方)が連結端子として回路基板に半田付けで連結固定され、同金属ピン端子T1、T2の一端側(前述の長い方)が雌端子に嵌合する雄端子として機能する。
【0033】
以上説明した実施形態の多段コネクタCにあっては、その具体的な構成として、前述の通り、第1の支持部材3と第2の支持部材4とが接合部5で一体に接合される構成を採用した。このため、その接合前は、第1の端子群1と第1の支持部材3とからなる第1のコネクタ部品要素C1と、第2の端子群2と第2の支持体4とからなる第2のコネクタ部品要素C2とに分離した状態になっていること、および、第1のコネクタ部品要素C1中の第1の端子群1も、第2のコネクタ部品要素C2中の第2の端子群2も、1列に配置された複数の金属ピン端子T1、T2からなることから、その構造上、第1、第2のコネクタ部品要素C1、C2をインサート成形によって製造した直後に、金属ピン端子T1、T2を繋いでいる繋ぎ部10は前記1列に対応する1段しかなく、1段の繋ぎ部を切断、除去する作業は、従来のように上下2段の繋ぎ部間にカット台を介在させる必要がない等、上下2段の繋ぎ部を切断、除去する従来の作業に比べて簡単かつ容易に行うことができ、インサート成形の採用による量産に好適である。
【0034】
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 第1の端子群
2 第2の端子群
3 第1の支持部材
4 第2の支持部材
5 接合部
5A 接合面
6 凹部
7 凸部
8 係合爪
9 爪引っ掛け部
10 繋ぎ部
11 回路基板
C 多段コネクタ
C1 第1のコネクタ部品要素
C2 第2のコネクタ部品要素
T1 金属ピン端子
T2 金属ピン端子
図1
図2
図3
図4
図5