(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142742
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】報知装置、報知制御装置、報知制御方法、及び、報知制御システム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/13 20200101AFI20230928BHJP
H05B 47/165 20200101ALI20230928BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20230928BHJP
【FI】
H05B47/13
H05B47/165
H05B47/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049796
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 望
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA04
3K273QA13
3K273QA37
3K273RA02
3K273RA05
3K273RA17
3K273SA02
3K273SA21
3K273SA23
3K273SA37
3K273SA57
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA18
3K273TA27
3K273TA28
3K273TA29
3K273TA41
3K273TA47
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA62
3K273TA70
3K273TA78
3K273UA02
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】使用者が目的のエリアまで行って、目的のエリアが混雑しているか否かを判断する手間を抑制できる報知装置を提供する。
【解決手段】報知装置10は、判定部112と、報知部12とを備える。判定部112は、建物BLの特定のエリアAにおける人の存在に関する存在情報に基づいて、特定のエリアAの混雑の程度を判定する。報知部12は、使用者に特定のエリアAの混雑の程度を報知する。報知装置10は、取得部15と、報知制御部113とを更に備えることが好ましい。取得部15は、存在情報を取得することが好ましい。報知制御部113は、判定部112の判定結果に基づいて、特定のエリアAの混雑の程度を報知するように報知部12を制御することが好ましい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の特定のエリアにおける人の存在に関する存在情報に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を判定する判定部と、
使用者に前記特定のエリアの混雑の程度を報知する報知部と
を備える、報知装置。
【請求項2】
前記存在情報を取得する取得部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を報知するように前記報知部を制御する報知制御部と
を更に備える、請求項1に記載の報知装置。
【請求項3】
前記特定のエリアが混雑していると前記判定部が判定する場合と、前記特定のエリアが混雑していないと前記判定部が判定する場合とで、前記報知制御部は前記報知部の報知の態様を異ならせる、請求項2に記載の報知装置。
【請求項4】
前記報知部は、光を出射する光源部を含み、
前記特定のエリアが混雑していると前記判定部が判定する場合、前記報知制御部は前記光源部が第1処理を実行するように、前記光源部を制御し、
前記特定のエリアが混雑していないと前記判定部が判定する場合、前記報知制御部は前記光源部が前記第1処理と異なる第2処理を実行するように、前記光源部を制御し、
前記第1処理と前記第2処理とは、前記光の光量と、前記光の色と、前記光を出射する期間とのうちの少なくとも1つが変更される処理を示し、
前記第1処理と前記第2処理とでは、前記光の光量と、前記光の色と、前記光を出射する期間とのうちの少なくとも1つが異なる、請求項2又は請求項3に記載の報知装置。
【請求項5】
前記光源部が前記第1処理を実行した後に、前記特定のエリアが混雑していないと前記判定部が判定する場合、前記報知制御部は前記特定のエリアで作業が実施されることを使用者に報知するように、前記光源部を制御する、請求項4に記載の報知装置。
【請求項6】
前記光源部が前記第1処理を実行してから所定時間が経過した場合、前記報知制御部は前記光源部が前記第2処理を実行するように、前記光源部を制御する、請求項4に記載の報知装置。
【請求項7】
前記光源部は、第1光源部と、前記第1光源部と異なる方向に光を出射する第2光源部とを含み、
前記特定のエリアが混雑していると前記判定部が判定する場合、前記報知制御部は前記第2光源部を制御する、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の報知装置。
【請求項8】
前記光源部は、第1光源部と、前記第1光源部と異なる配光角の光を出射する第2光源部とを含み、
前記特定のエリアが混雑していると前記判定部が判定する場合、前記報知制御部は前記第2光源部を制御する、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の報知装置。
【請求項9】
前記光源部は、第1光源部と、前記第1光源部と異なる光色の光を出射する第2光源部とを含み、
前記特定のエリアが混雑していると前記判定部が判定する場合、前記報知制御部は前記第2光源部を制御する、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の報知装置。
【請求項10】
前記存在情報は、人の存在に関する物理量を示し、
前記判定部は、前記物理量が閾値よりも多いか否かを判定し、
前記物理量が前記閾値よりも多い場合、前記判定部は前記特定のエリアが混雑していると判定し、
前記物理量が前記閾値よりも多くない場合、前記判定部は前記特定のエリアが混雑していないと判定する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の報知装置。
【請求項11】
建物の特定のエリアに位置する人の存在に関する存在情報に基づいて、前記特定のエリアが混雑しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果を報知するように報知部を制御する報知制御部と
を備える、報知制御装置。
【請求項12】
判定部が建物の特定のエリアにおける人の存在に関する存在情報に基づいて、前記特定のエリアが混雑しているか否かを判定するステップと、
報知制御部が前記判定部の判定結果に応じて、報知部を制御するステップと
を包含する、報知制御方法。
【請求項13】
建物の特定のエリアにおける人の混雑の程度を報知する報知装置と、前記報知装置を制御する報知制御装置とを備える報知制御システムであって、
前記報知装置は、
使用者に前記特定のエリアの混雑の程度を報知する報知部と、
前記特定のエリアにおける人の存在に関する存在情報を前記報知制御装置に送信する第1通信部と
を備え、
前記報知制御装置は、
前記第1通信部から送信された前記存在情報を受信する第2通信部と、
前記存在情報に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を報知するように前記報知部を制御する報知制御部と
を備える、報知制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、報知装置、報知制御装置、報知制御方法、及び、報知制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の照明制御システムは、照明制御装置と、照明器具と、監視装置とを備える。監視装置は、照明器具の点灯/消灯スケジュールを含む制御信号を照明制御装置に送信する。照明器具は、照明を点灯/消灯させる。照明器具は、調光可能である。照明制御装置は、照明器具を制御する。照明制御装置は、照明器具と通信可能である。照明制御装置は、監視装置から受信した操作信号をもとに照明器具を制御する。照明器具は、照明制御装置に制御されて、点灯/消灯、及び調光する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の照明制御システムでは、照明器具が光を照射するエリアの混雑の程度を報知できなかった。したがって、使用者は、目的のエリアまで行って、目的のエリアが混雑しているか否かを判断する手間が発生していた。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、使用者が目的のエリアまで行って、目的のエリアが混雑しているか否かを判断する手間を抑制できる報知装置、報知制御装置、報知制御方法、及び報知制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する報知装置は、判定部と、報知部とを備える。前記判定部は、建物の特定のエリアにおける人の存在に関する存在情報に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を判定する。前記報知部は、使用者に前記特定のエリアの混雑の程度を報知する。
【0007】
本願に開示する報知装置は、取得部と、報知制御部とを更に備えることが好ましい。前記取得部は、前記存在情報を取得することが好ましい。前記報知制御部は、前記判定部の判定結果に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を報知するように前記報知部を制御することが好ましい。
【0008】
本願に開示する報知装置において、前記特定のエリアが混雑していると前記判定部が判定する場合と、前記特定のエリアが混雑していないと前記判定部が判定する場合とで、前記報知制御部は前記報知部の報知の態様を異ならせることが好ましい。
【0009】
本願に開示する報知装置において、前記報知部は、光を出射する光源部を含むことが好ましい。前記特定のエリアが混雑していると前記判定部が判定する場合、前記報知制御部は前記光源部が第1処理を実行するように、前記光源部を制御することが好ましい。前記特定のエリアが混雑していないと前記判定部が判定する場合と、前記報知制御部は前記光源部が前記第1処理と異なる第2処理を実行するように、前記光源部を制御することが好ましい。前記第1処理と前記第2処理とは、前記光の光量と、前記光の色と、前記光を出射する期間とのうちの少なくとも1つが変更される処理を示すことが好ましい。前記第1処理と前記第2処理とでは、前記光の光量と、前記光の色と、前記光を出射する期間とのうちの少なくとも1つが異なることが好ましい。
【0010】
本願に開示する報知装置において、前記報知制御部は、前記光源部が前記第1処理を実行した後に、前記特定のエリアが混雑していないと前記判定部が判定する場合、前記特定のエリアで作業が実施されることを使用者に報知するように、前記光源部を制御することが好ましい。
【0011】
本願に開示する報知装置において、前記報知制御部は、前記光源部が前記第1処理を実行してから所定時間が経過した場合、前記光源部が前記第2処理を実行するように、前記光源部を制御することが好ましい。
【0012】
本願に開示する報知装置において、前記光源部は、第1光源部と、前記第1光源部と異なる方向に光を出射する第2光源とを含むことが好ましい。前記特定のエリアが混雑していると前記判定部が判定する場合、前記報知制御部は前記第2光源部を制御することが好ましい。
【0013】
本願に開示する報知装置において、前記存在情報は、人の存在に関する物理量を示すことが好ましい。前記判定部は、前記物理量が閾値よりも多いか否かを判定することが好ましい。前記物理量が前記閾値よりも多い場合、前記判定部は前記特定のエリアが混雑していると判定することが好ましい。前記物理量が前記閾値よりも多くない場合、前記判定部は前記特定のエリアが混雑していないと判定することが好ましい。
【0014】
本願に開示する報知制御装置は、判定部と、報知部とを備える。前記判定部は、建物の特定のエリアにおける人の存在に関する存在情報に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を判定する。前記報知部は、使用者に前記特定のエリアの混雑の程度を報知する。
【0015】
本願に開示する報報知制御方法は、判定するステップと、制御するステップとを包含する。前記判定するステップは、判定部が建物の特定のエリアにおける人の存在に関する存在情報に基づいて、前記特定のエリアが混雑しているか否かを判定する。前記制御するステップは、知制御部が前記判定部の判定結果に応じて、報知部を制御する。
【0016】
本願に開示する報知制御システムは、報知装置と、報知制御装置とを備える。前記報知装置は、建物の特定のエリアにおける人の混雑の程度を報知する。前記報知制御装置は、前記報知装置を制御する。前記報知装置は、報知部と、第1通信部とを備える。前記報知部は、使用者に前記特定エリアの混雑の程度を報知する。前記第1通信部は、前記特定のエリアにおける人の存在に関する存在情報を前記報知制御装置に送信する。前記報知制御装置は、第2通信部と、判定部と、報知制御部とを備える。前記第2通信部は、前記第1通信部から送信された前記存在情報を受信する。前記判定部は、前記存在情報に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を判定する。前記報知制御部は、前記判定部の判定結果に基づいて、前記特定のエリアの混雑の程度を報知するように前記報知部を制御する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の報知装置、報知制御装置、報知制御方法、及び、報知制御システムによれば、使用者が目的のエリアまで行って、目的のエリアが混雑しているか否かを判断する手間を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態1に係る報知制御システムを示す図である。
【
図2】実施形態1に係る報知制御システムが設置される建物の床面を示す図である。
【
図3】実施形態1に係る報知制御システムが設置される建物の天井面を示す図である。
【
図4】実施形態1に係る報知制御システムが実行する処理のフローチャートを示す。
【
図5】実施形態1に係る報知制御システムの第3報知装置の報知部を示す図である。
【
図6】変形例1の報知制御システムが設置される建物の床面を示す図である。
【
図7】変形例1の建物で貸し出される貸出物の一例を示す図である。
【
図8】実施形態2に係る報知制御システムを示す図である。
【
図9】実施形態2の報知制御システムの表示部を示す図である。
【
図10】実施形態3に係る建物の床面を示す図である。
【
図11】実施形態3に係る第1報知装置が設置される建物の天井面を示す図である。
【
図12】実施形態3に係る第1報知装置を示す図である。
【
図13】実施形態4に係る建物の床面を示す図である。
【
図14】実施形態4に係る第1報知装置が設置される建物の天井面を示す図である。
【
図15】実施形態4に係る報知制御システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0020】
[実施形態1]
まず、
図1から
図3を参照して、実施形態1の報知制御システム1を説明する。
図1は、実施形態1に係る報知制御システム1を示す図である。報知制御システム1は、報知制御装置100と、第1報知装置10と、第2報知装置20と、第3報知装置30と、第4報知装置40と、第1取得装置15と、第2取得装置25と、第3取得装置35と、第4取得装置45とを備える。
【0021】
報知制御装置100は、第1報知装置10、第2報知装置20、第3報知装置30、及び、第4報知装置40と通信可能である。例えば、報知制御装置100は、第1報知装置10、第2報知装置20、第3報知装置30、及び、第4報知装置40と有線で接続されていてもよい。また、例えば、報知制御装置100は、ネットワークを介して、第1報知装置10、第2報知装置20、第3報知装置30、及び、第4報知装置40と通信してもよい。ネットワークは、インターネット、LAN(Local Area Network)、又は、WAN(Wide Area Network)である。ネットワークには、各種通信機器が接続されている。各種通信機器は、例えば、ルーター、ブリッジ、アクセスポイント、ハブ、及び、リピーターである。また、報知制御装置100は、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などの近距離無線通信用の通信方式を用いて、第1報知装置10、第2報知装置20、第3報知装置30、及び、第4報知装置40と通信してもよい。
【0022】
報知制御装置100は、第1報知装置10と第2報知装置20と第3報知装置30と第4報知装置40とのうちの少なくとも1つを制御する。
【0023】
第1報知装置10と第2報知装置20と第3報知装置30と第4報知装置40とは、それぞれ、使用者に混雑の程度を報知する。本実施形態において、第1報知装置10と第2報知装置20と第3報知装置30と第4報知装置40とは、例えば、照明器具である。第1取得装置15と第2取得装置25と第3取得装置35と第4取得装置45とは、それぞれ、人の存在に関する存在情報を取得する。第1取得装置15と第2取得装置25と第3取得装置35と第4取得装置45とは、それぞれ、「取得部」の一例に相当する。
【0024】
図2は、実施形態1に係る報知制御システム1が設置される建物BLの床面BL1を示す図である。床面BL1は、例えば、ショッピングモール等のフードコートの床面である。床面BL1には、複数の机Tと複数の椅子Cとが配置される。具体的には、床面BL1には、第1机T1、複数の第2机T2、及び、複数の第3机T3が配置される。第1机T1は、出入口の方向に延びる長机である。第2机T2は、略円形状である。第3机T3は、矩形状である。更に、具体的には、床面BL1には、複数の第1椅子C1、複数の第2椅子C2、及び、複数の第3椅子C3が配置される。第1椅子C1は、第1机T1の椅子として使用される。第2椅子C2は、第2机T2の椅子として使用される。第3椅子C3は、第3机T3の椅子として使用される。
【0025】
床面BL1は、第1エリアA1と、第2エリアA2と、第3エリアA3と、第4エリアA4とを含む。第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とは、それぞれ、「特定のエリア」の一例に相当する。
【0026】
第1エリアA1は、第2エリアA2と第3エリアA3とに隣り合う。第1エリアA1には、第1机T1の一部と、複数の第1椅子C1と、複数の第2机T2と、複数の第2椅子C2とが配置される。
【0027】
第2エリアA2は、第1エリアA1よりも出入口側のエリアである。第2エリアA2は、第1エリアA1と第4エリアA4とに隣り合う。第2エリアA2には、第1机T1の一部と、複数の第1椅子C1と、複数の第2机T2と、複数の第2椅子C2とが配置される。
【0028】
第3エリアA3は、第1エリアA1と第4エリアA4とに隣り合う。第3エリアA3には、複数の第3机T3と、複数の第3椅子C3とが配置される。
【0029】
第4エリアA4は、第3エリアA3よりも出入口側のエリアである。第4エリアA4は、第2エリアA2と第3エリアA3とに隣り合う。第4エリアA4には、複数の第3机T3と、複数の第3椅子C3とが配置される。
【0030】
図3は、実施形態1に係る報知制御システム1が設置される建物BLの天井面BL2を示す図である。天井面BL2は、第1天井エリアA10と、第2天井エリアA20と、第3天井エリアA30と、第4天井エリアA40とを含む。
【0031】
図3に示す第1天井エリアA10は、
図2に示す第1エリアA1と対応する。第1天井エリアA10は、第2天井エリアA20と第3天井エリアA30とに隣り合う。第1天井エリアA10には、複数の第1報知装置10と、複数の第1取得装置15とが配置される。つまり、第1取得装置15は、建物BLの第1エリアA1における存在情報を取得する。また、第1報知装置10は、第1エリアA1の混雑の程度を報知する。
【0032】
図3に示す第2天井エリアA20は、
図2に示す第2エリアA2と対応する。第2天井エリアA20は、第1天井エリアA10と第4天井エリアA40とに隣り合う。第2天井エリアA20には、複数の第2報知装置20と、複数の第2取得装置25とが配置される。つまり、第2取得装置25は、建物BLの第2エリアA2における存在情報を取得する。また、第2報知装置20は、第2エリアA2の混雑の程度を報知する。
【0033】
図3に示す第3天井エリアA30は、
図2に示す第3エリアA3と対応する。第3天井エリアA30は、第1天井エリアA10と第4天井エリアA40とに隣り合う。第3天井エリアA30には、複数の第3報知装置30と、複数の第3取得装置35とが配置される。つまり、第3取得装置35は、建物BLの第3エリアA3における存在情報を取得する。また、第3報知装置30は、第3エリアA3の混雑の程度を報知する。
【0034】
図3に示す第4天井エリアA40は、
図2に示す第4エリアA4と対応する。第4天井エリアA40は、第2天井エリアA20と第3天井エリアA30とに隣り合う。第4天井エリアA40には、複数の第4報知装置40と、複数の第4取得装置45とが配置される。つまり、第4取得装置45は、建物BLの第4エリアA4における存在情報を取得する。また、第4報知装置40は、第4エリアA4の混雑の程度を報知する。
【0035】
引き続き、
図1~
図3を参照して、報知制御システム1を更に詳しく説明する。本実施形態において、第1取得装置15と第2取得装置25と第3取得装置35と第4取得装置45とは、構成が同じである。よって、第1取得装置15を説明し、第2取得装置25、第3取得装置35、及び第4取得装置45の説明は省略する。
【0036】
本実施形態において、第1取得装置15は、人感センサを含む。人感センサは、検知領域内に人等の検知対象が存在するか否かを検知する。具体的には、人感センサは、焦電素子を含むパッシブ型の赤外線センサである。つまり、人感センサは、検知対象から放射される赤外線を検知することにより、検知対象を検知する。具体的には、第1取得装置15の人感センサは、第1エリアA1における赤外線の変化量から人を検知する。
【0037】
なお、本実施形態において、第1取得装置15は、人感センサを含んだが、これに限らない。例えば、第1取得装置15は、赤外線サーモグラフィ、又は、CO2センサを含んでもよい。赤外線サーモグラフィは赤外線カメラを含む。赤外線サーモグラフィは、物体から放射される赤外線を赤外線カメラによって検出する。CO2センサは、第1エリアA1における二酸化炭素の濃度を計測する。CO2センサは、人の多さに応じた二酸化炭素の濃度を検出できる。また、人の多さを検出する場合、例えば、撮像装置を用いて人の多さを検出してもよい。この場合、例えば、第1エリアA1において所定時間間隔で静止画撮影又は動画撮影し、撮影画像の色又は光強度等の変化量を算出して、変化量を人の多さとみなしてもよい。
【0038】
第1取得装置15の人感センサは、建物BLの第1エリアA1における人等の検知対象を検知する。換言すると、第1取得装置15の人感センサは、建物BLの第1エリアA1における存在情報を取得する。そして、第1取得装置15は、第1報知装置10に存在情報を出力する。
【0039】
本実施形態において、
図1に示すように、第1報知装置10は、第1通信部11と、報知部12と、制御部13と、記憶部14とを備える。
【0040】
第1通信部11は、報知制御装置100と通信する。第1通信部11は、第1取得装置15が取得した存在情報を報知制御装置100に送信する。また、第1通信部11は、報知制御装置100から報知部12を制御する制御情報を受信する。
【0041】
報知部12は、使用者に第1エリアA1の混雑の程度を報知する。本実施形態において、報知部12は、例えば、光源部LSである。光源部LSは光を出射する。光源部LSは、発光する発光素子を含む。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。この場合、例えば、光源部LSは、SMD(surface mount device)素子又はCOB(chip on board)素子である。
【0042】
制御部13は、例えば、マイクロコンピュータを含んでもよい。マイクロコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを有してもよい。あるいは、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のような集積回路を有してもよい。
【0043】
例えば、制御部13は、光源部LSを制御する。具体的には、制御部13は、光源部LSが出射する光の光量と、光源部LSが出射する光の色と、光源部LSが光を出射する期間とのうち少なくとも1つを変更する。また、制御部13は、時間を計時してもよい。
【0044】
記憶部14は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶部14は、半導体メモリとして、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有してもよい。あるいは、記憶装置は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、又はEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)を有してもよい。記憶部14は、第1報知装置10の各構成を制御する制御プログラムを記憶する。
【0045】
第2報知装置20は、第1通信部21と、報知部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。第2報知装置20の第1通信部21と報知部22と制御部23と記憶部24とは、第1報知装置10の第1通信部11と報知部12と制御部13と記憶部14とに対応するため、説明を省略する。
【0046】
第3報知装置30は、第1通信部31と、報知部32と、制御部33と、記憶部34とを備える。第3報知装置30の第1通信部31と報知部32と制御部33と記憶部34とは、第1報知装置10の第1通信部11と報知部12と制御部13と記憶部14とに対応するため、説明を省略する。
【0047】
第4報知装置40は、第1通信部21と、報知部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。第4報知装置40の第1通信部41と報知部42と制御部43と記憶部44とは、第1報知装置10の第1通信部11と報知部12と制御部13と記憶部14とに対応するため、説明を省略する。
【0048】
本実施形態において、報知制御装置100は、制御部101と、記憶部102と、第2通信部103とを備える。
【0049】
第2通信部103は、第1報知装置10、第2報知装置20、第3報知装置30、及び、第4報知装置40と通信する。具体的には、第2通信部103は、第1報知装置10の第1通信部11、第2報知装置20の第1通信部21、第3報知装置30の第1通信部31、及び、第4報知装置40の第1通信部41と通信する。
【0050】
第2通信部103は、第1通信部11~第1通信部41のそれぞれから存在情報を受信する。具体的には、第2通信部103は、第1取得装置15が取得した存在情報を第1通信部11から受信する。第2通信部103は、第2取得装置25が取得した存在情報を第1通信部21から受信する。第2通信部103は、第3取得装置35が取得した存在情報を第1通信部31から受信する。第2通信部103は、第4取得装置45が取得した存在情報を第1通信部41から受信する。
【0051】
また、第2通信部103は、第1通信部11~第1通信部41のそれぞれに制御情報を送信する。具体的には、第2通信部103は、第1報知装置10の報知部12を制御する制御情報を第1報知装置10の第1通信部11に送信する。第2通信部103は、第2報知装置20の報知部22を制御する制御情報を第2報知装置20の第1通信部21に送信する。第2通信部103は、第3報知装置30の報知部32を制御する制御情報を第3報知装置30の第1通信部31に送信する。第2通信部103は、第4報知装置40の報知部42を制御する制御情報を第4報知装置40の第1通信部41に送信する。
【0052】
制御部101は、例えば、マイクロコンピュータを含んでもよい。マイクロコンピュータは、CPU又はMPUのようなプロセッサを有してもよい。あるいは、FPGA又はASICのような集積回路を有してもよい。制御部101は、例えば、DALI(登録商標:Digital Addressable Lighting Interface)制御方式で光源部LSを制御する。制御部101は、DALIプロトコルに則ったDALI信号を出力する。DALI信号は、調光信号の制御値と調色信号の制御値とに対応する。調光信号は、例えば、第1報知装置10から出射される光の光量(例えば、調光率)を制御する制御値を示す。調色信号は、第1報知装置10から出射される光の光色を制御する制御値を示す。よって、第1報知装置10は、調光信号と調色信号とに対応する光を発生する。
【0053】
記憶部102は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶装置は、半導体メモリとして、ROM及びRAMを有してもよい。あるいは、記憶装置は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROM(登録商標)を有してもよい。記憶装置は、報知制御装置100の各構成を制御する制御プログラムを記憶する。
【0054】
引き続き、
図1~
図3を参照して、報知制御システム1が実施する処理を説明する。
図1に示すように、報知制御装置100の制御部101は、判定部112と、報知制御部113とを含む。制御部101のマイクロコンピュータは、記憶装置に記憶された制御プログラムを実行することで、判定部112、及び、報知制御部113として機能する。
【0055】
判定部112は、建物BLの特定のエリアに位置する人の存在に関する存在情報に基づいて、特定のエリアが混雑しているか否かを判定する。例えば、判定部112は、第1エリアA1の位置する人の存在に関する存在情報に基づいて、第1エリアA1が混雑しているか否かを判定する。
【0056】
報知制御部113は、判定部112の判定結果を報知するように第1報知装置10の報知部12を制御する。したがって、報知部12から報知を受けた使用者は、第1エリアA1に向かわなくても第1エリアA1の混雑の程度を知ることができる。この結果、使用者が目的のエリアまで行って、目的のエリアが混雑しているか否かを判断する手間を抑制できる。
【0057】
具体的には、報知制御部113は、判定部112の判定結果を報知するように第1報知装置10の報知部12を制御する制御情報を生成する。そして、制御部101は、第2通信部103が制御情報を第1報知装置10の第1通信部11に送信するように、第2通信部103を制御する。
【0058】
そして、第1報知装置10の制御部13は、第2通信部103から受信した制御情報に基づいて、報知部12を制御する。具体的には、制御情報に基づいて、第1報知装置10の制御部13は、報知部12が判定部112の判定結果を報知するように、報知部12を制御する。つまり、第1報知装置10の報知部12が第1エリアA1の混雑の程度を報知する。
【0059】
例えば、インフルエンザなどの感染症が流行する時期において、使用者が混雑を避けたい場合、光源部LSから出射される光の色を見ることで、使用者は第1エリアA1の混雑の程度を知ることができる。また、本実施形態では、光源部LSは天井面BL2に配置されているため、使用者は第1エリアA1の混雑の程度を遠くからでも視認できる。
【0060】
また、報知制御部113は、第1天井エリアA10に配置される複数の第1報知装置10を制御してもよい。つまり、第1天井エリア10Aに配置される複数の第1報知装置10は、それぞれ、第1エリアA1の混雑の程度を報知する。したがって、使用者は、第1エリアA1の混雑の程度をより認識しやすくなる。
【0061】
また、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合と、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合とで、報知制御部113は報知部12の報知の態様を異ならせる。したがって、報知部12の報知の態様によって、第1エリアA1が混雑しているか否かを使用者は判断できる。この結果、第1エリアA1が混雑しているか否かの判断を容易にできる。
【0062】
具体的には、例えば、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は光源部LSが第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。また、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合と、報知制御部113は光源部LSが第1処理と異なる第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。第1処理と第2処理とは、光の光量と、光の色と、光を出射する期間とのうちの少なくとも1つが変更される処理を示す。第1処理と第2処理とでは、光の光量と、光の色と、光を出射する期間とのうちの少なくとも1つが異なる。したがって、光源部LSの光の光量と、光の色と、光を出射する期間との違いによって、第1エリアA1が混雑しているか否かを使用者は判断できる。この結果、第1エリアA1が混雑しているか否かの判断を更に容易にできる。
【0063】
例えば、第1エリアA1が混雑している場合と第1エリアA1が混雑していない場合とで、光源部LSが出射する光の光量が異なる。具体的には、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は通常時に光源部LSが出射する光の光量よりも大きくする第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。例えば、使用者が
図2に示す出入口に立って、第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とを見渡したときに、第1エリアA1が第2エリアA2~第4エリアA4よりも明るい。すなわち、第1エリアA1の光源部LSは、大きい光量で第1エリアA1にいる人を照射するため、小さい光量で第1エリアA1を照射する場合と比較して、第1エリアA1の外から第1エリアA1を見たときに多くの人が視認できる。よって、使用者は、第1エリアA1が混雑しているとわかる。
【0064】
また、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、報知制御部113は通常時に光源部LSが出射する光の光量よりも小さくする第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。例えば、使用者が
図2に示す出入口に立って、第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とを見渡したときに、第2エリアA2~第4エリアA4よりも第1エリアA1が暗い。すなわち、第2エリアA2~第4エリアA4の光源部LSは、第1エリアA1よりも大きい光量で第2エリアA2~第4エリアA4にいる人を照射するため、第2エリアA2~第4エリアA4にいる人を容易に視認できる。よって、使用者は、第1エリアA1と第2エリアA2~第4エリアA4との対比によって、第1エリアA1が混雑していないとわかる。つまり、光源部LSの光の光量の違いによって、第1エリアA1が混雑しているか否かを使用者は判断できる。この結果、混雑している第2エリアA2~第4エリアA4を避けて、第1エリアA1を使用するように、利用者を促すことができる。なお、各エリアの光源部LSの光の光量と、光量に応じた混雑の程度との組み合わせを記載したものを出入口などに掲示しておくことで、各エリアが混雑しているか否かを使用者が把握しやすくなるため好ましい。
【0065】
また、混雑しているエリアの光源部LSの光量を大きくすることで、そのエリアにいる人の交感神経を刺激することができる場合がある。人は、交感神経を刺激されると、活発的な心理状態になる傾向にある。例えば、本実施形態のようなフードコートの場合、活発的な心理状態になった利用者は、フードコートにおける滞在時間を短くして、ショッピングモール内の他の店舗等を積極的に利用したくなる場合がある。これは、フードコートにおける単位時間あたりの利用者数を増加させることになるため、ショッピングモール側にメリットがある。
【0066】
また、例えば、第1エリアA1が混雑している場合と第1エリアA1が混雑していない場合とで、光源部LSが出射する光の色が異なる。具体的には、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は通常時に光源部LSが出射する光の色温度よりも大きくする第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。つまり、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は光源部LSが出射する光の色を寒色又は白色にする第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。例えば、使用者が
図2に示す出入口に立って、第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とを見渡したときに、第1エリアA1が第2エリアA2~第4エリアA4よりも光の色温度が大きい。よって、使用者は、第1エリアA1が混雑しているとわかる。
【0067】
また、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、報知制御部113は通常時に光源部LSが出射する光の色温度よりも小さくする第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。つまり、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、報知制御部113は光源部LSが出射する光の色を暖色又はオレンジ色にする第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。例えば、使用者が
図2に示す出入口に立って、第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とを見渡したときに、第1エリアA1が第2エリアA2~第4エリアA4よりも光の色温度が小さい。よって、使用者は、第1エリアA1が混雑していないとわかる。つまり、光源部LSの光の色の違いによって、第1エリアA1が混雑しているか否かを使用者は判断できる。なお、各エリアの光源部LSの光色と、光色に応じた混雑の程度との組み合わせを記載したものを出入口などに掲示しておくことで、使用者が、各エリアが混雑しているか否かを判断しやすくなるため好ましい。
【0068】
また、混雑しているエリアの光源部LSの色温度を大きくすることで、そのエリアにいる人の交感神経を刺激することができる場合がある。人は、交感神経を刺激されると、活発的な心理状態になる傾向にある。例えば、本実施形態のようなフードコートの場合、活発的な心理状態になった利用者は、フードコートにおける滞在時間を短くして、ショッピングモール内の他の店舗等を積極的に利用したくなる場合がある。これは、フードコートにおける単位時間あたりの利用者数を増加させることになるため、ショッピングモール側にメリットがある。
【0069】
また、例えば、第1エリアA1が混雑している場合と第1エリアA1が混雑していない場合とで、光源部LSが光を出射する期間が異なる。具体的には、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は光源部LSが光を出射する期間を第1期間とする第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。第1期間は、例えば、「3秒」である。例えば、使用者が
図2に示す出入口に立って、第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とを見渡したときに、第1エリアA1の光源部LSが3秒ごとに点滅する。よって、使用者は、第1エリアA1が混雑しているとわかる。
【0070】
また、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、報知制御部113は光源部LSが光を出射する期間を第2期間とする第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。第2期間は、例えば、「10秒」である。例えば、使用者が
図2に示す出入口に立って、第1エリアA1と第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とを見渡したときに、第1エリアA1の光源部LSが10秒ごとに点滅する。よって、使用者は、第1エリアA1が混雑していないとわかる。つまり、光源部LSが光を出射する期間の違いによって、第1エリアA1が混雑しているか否かを使用者は判断できる。なお、各エリアの光源部LSが光を出射する期間と、光を出射する期間に応じた混雑の程度との組み合わせとを記載したものを出入口などに掲示しておくことで、使用者が、各エリアが混雑しているか否かを判断しやすくなるため好ましい。
【0071】
また、各エリアの光源部LSが光を出射する期間を異ならせて混雑しているか否かを報知する場合、エリアを照明する主照明の光を制御する構成でもよいが、インジケーター照明の光を制御することが好ましい。インジケーター照明の光を制御することで、利用者に違和感を与えにくい。なお、インジケーター照明は、例えば、主照明の照明器具に一体的に設けられ、発光色が赤色の光源である。
【0072】
また、第1取得装置15が取得した存在情報は、人の存在に関する物理量で示される。人の存在に関する物理量は、例えば、人の数に応じた赤外線の変化量である。第1取得装置15の人感センサは、第1エリアA1に位置する人の数に応じた赤外線の変化量を取得する。
【0073】
よって、判定部112は、赤外線の変化量が閾値よりも多いか否かを判定する。赤外線の変化量が閾値よりも多い場合、判定部112は第1エリアA1が混雑していると判定する。赤外線の変化量が閾値よりも多くない場合、判定部112は第1エリアA1が混雑していないと判定する。したがって、判定部112の判定精度が向上する。この結果、使用者に混雑の程度を精度よく報知できる。閾値は、例えば、1分間当たりの赤外線の変化量を示す値である。
【0074】
光源部LSが第1処理を実行した後に、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、報知制御部113は第1エリアA1で作業が実施されることを使用者に報知するように、光源部LSを制御する。作業は、例えば、清掃である。清掃は、床面BL1、机T、椅子Cに対して作業者によって実行される。つまり、作業者は、第1エリアA1の床面BL1と、第1机T1と、第2机T2と、第1椅子C1と、第2椅子C2とを清掃する。したがって、作業が実施される期間だけ第1エリアA1に位置する机Tと椅子Cとが使用できないことを使用者に報知できる。この結果、作業員が円滑に作業できる。
【0075】
例えば、第1エリアA1を清掃する場合、報知制御部113は、光源部LSが光を出射する期間を第3期間とするように、光源部LSを制御する。第3期間は、例えば、「1秒」である。つまり、光源部LSが1秒ごとに点滅する場合、第1エリアA1で清掃が行われることを使用者に報知できる。よって、第1エリアA1で作業が実施される期間の間、使用できないことを使用者に報知できる。
【0076】
光源部LSが第1処理を実行してから所定時間が経過した場合、報知制御部113は光源部LSが第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。所定時間は、例えば、「30分」である。所定時間は、任意の時間に設定できる。所定時間は、例えば、机Tと椅子Cとの利用時間に基づいて、設定される。したがって、混雑が緩和される時間にあわせて、第2処理を実行できる。この結果、混雑が緩和されたことを使用者に報知できる。
【0077】
次に、
図1~
図4を参照して、報知制御システム1が実行する処理を説明する。
図4は、実施形態1に係る報知制御システム1が実行する処理のフローチャートを示す。報知制御システム1が実行する処理は、ステップS11からステップS37を含む。報知制御システム1が実行する処理は、第1報知装置10が実行する処理と、報知制御装置100が実行する処理とを含む。
図4では、報知制御装置100が第1報知装置10を制御する場合を一例に説明を行う。
【0078】
ステップS11において、第1報知装置10の制御部13は、第1取得装置15が取得した存在情報を報知制御装置100の第2通信部103に送信するように、第1通信部11を制御する。処理はステップS13に進む。
【0079】
ステップS13において、報知制御装置100の制御部101は、第2通信部103が存在情報を受信するように、第2通信部103を制御する。つまり、報知制御装置100の制御部101は、存在情報を取得する。処理はステップS15に進む。
【0080】
ステップS15において、報知制御装置100の判定部112は、存在情報に基づいて、第1エリアA1の混雑の程度を判定する。具体的には、判定部112は、存在情報に基づいて、第1エリアA1が混雑しているか否かを判定する。第1エリアA1が混雑していない場合(ステップS15でNo)、処理はステップS35に進む。第1エリアA1が混雑している場合(ステップS15でYes)、ステップS17に進む。
【0081】
ステップS15でYesの場合、ステップS17において、報知制御装置100は、第1報知装置10の報知部12が第1処理を実行する制御情報を生成する。処理は、ステップS19に進む。
【0082】
ステップS19において、報知制御装置100の制御部101は、第2通信部103が制御情報を第1通信部11に送信するように、第2通信部103を制御する。処理はステップS21に進む。
【0083】
ステップS21において、第1報知装置10の制御部13は、第1通信部11が制御情報を受信するように、第1通信部11を制御する。処理はステップS23に進む。
【0084】
ステップS23において、制御部13は、報知部12が第1処理を実行するように、報知部12を制御する。具体的には、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、制御部13は光源部LSが第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。換言すると、報知制御部113は光源部LSが第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。処理はステップS25に進む。
【0085】
ステップS25において、報知制御部113は、光源部LSが第1処理を実行してから所定時間が経過したか否かを判定する。光源部LSが第1処理を実行してから所定時間が経過していない場合(ステップS25でNo)、処理は所定時間が経過するまでステップS25を繰り返す。光源部LSが第1処理を実行してから所定時間が経過した場合(ステップS25でYes)、処理はステップS27に進む。
【0086】
ステップS25でYesの場合、ステップS27において、報知制御装置100は、第1報知装置10の報知部12が第2処理を実行する制御情報を生成する。処理は、ステップS29に進む。
【0087】
ステップS29において、報知制御装置100の制御部101は、第2通信部103が制御情報を第1通信部11に送信するように、第2通信部103を制御する。処理はステップS31に進む。
【0088】
ステップS31において、第1報知装置10の制御部13は、第1通信部11が制御情報を受信するように、第1通信部11を制御する。処理はステップS33に進む。
【0089】
ステップS33において、制御部13は、報知部12が第2処理を実行するように、報知部12を制御する。具体的には、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、制御部13は光源部LSが第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。換言すると、報知制御部113は光源部LSが第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。処理は終了する。
【0090】
ステップS15でNoの場合、ステップS35において、報知制御装置100は、第1報知装置10の報知部12が第2処理を実行する制御情報を生成する。処理は、ステップS37に進む。
【0091】
ステップS37において、報知制御装置100の制御部101は、第2通信部103が制御情報を第1通信部11に送信するように、第2通信部103を制御する。処理はステップS31に進む。
【0092】
なお、第1報知装置10と同様に、報知制御装置100は第2報知装置20と第3報知装置30と第4報知装置40とをそれぞれ制御する。例えば、報知制御装置100と第2報知装置20とは、ステップS11~ステップS37を実行する。
【0093】
次に、
図5を参照して、実施形態1の報知制御システム1について更に詳しく説明する。
図5は、実施形態1の報知制御システム1の第3報知装置30の報知部32を示す図である。報知部32は、第1光源部LSAと、第2光源部LSBとを含む。第1光源部LSAと第2光源部LSBとは、それぞれ、異なる方向に光を出射する。具体的には、第1光源部LSAは、床面BL1に向かって光LAを出射する。
【0094】
第2光源部LSBは、第1光源部LSAと異なる位置に配置される。具体的には、第2光源部LSBは、第1光源部LSAの反対側に配置される。第2光源部LSBは、天井面BL2にむかって光LBを出射する。
【0095】
例えば、第3エリアA3が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は第2光源部LSBを制御する。したがって、床面BL1を照らす第1光源部LSAではなく、天井面BL2を照らす第2光源部LSBを制御する。この結果、第3エリアA3に位置する人に違和感を与えずに、第3エリアA3の混雑の程度を報知できる。
【0096】
なお、第1光源部LSAと第2光源部LSBとは、それぞれ、配光角が異なってもよい。配光角は、例えば、散光、拡散、広角、中角、及び挟角に分類される。配光角は、大きくなるほど光が拡散する。例えば、散光のビーム角度は、90度以上である。拡散のビーム角度は、60度以上90度未満である。広角のビーム角度は、30度以上60度未満である。中角のビーム角度は15度以上30度未満である。挟角のビーム角度は15度未満である。例えば、第2光源部LSBは、第1光源部LSAと異なる配光角の光を出射する。具体的には、第1光源部LSAと第2光源部LSBとは、それぞれ、配光部を有する。配光部は、光の配光角を定める。配光部は、反射面を有している。反射面は、光を反射する。反射面は、設計者に任意の角度で、第1光源部LSAと第2光源部LSBとに取り付けられる。反射面に光が反射されることによって、設計者が望む方向に光が出射される。したがって、床面BL1を照らす第1光源部LSAではなく、床面BL1と異なる面を照らす第2光源部LSBを制御する。この結果、第3エリアA3に位置する人に違和感を与えずに、第3エリアA3の混雑の程度を報知できる。
【0097】
また、報知制御部113は、第2光源部LSBが第1光源部LSAと異なる光色の光を出射するように、第2光源部LSBを制御してもよい。また、例えば、第3エリアA3が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は、通常時に第2光源部LSBが出射する光の色温度よりも第2光源部LSBが出射する光の色温度を大きくする第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。また、例えば、第3エリアA3が混雑していないと判定部112が判定する場合、報知制御部113は通常時に第2光源部LSBが出射する光の色温度よりも第2光源部LSBが出射する光の色温度を小さくする第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。したがって、床面BL1を照らす第1光源部LSAではなく、床面BL1と異なる面を照らす第2光源部LSBを制御する。この結果、第3エリアA3に位置する人に違和感を与えずに、第3エリアA3の混雑の程度を光の色によって報知できる。
【0098】
また、報知制御部113は、第1光源部LSAが光を出射する期間と、第2光源部LSBが光を出射する期間とが異なるように、第2光源部LSBを制御してもよい。また、例えば、第3エリアA3が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は、通常時に第2光源部LSBが光を出射する期間よりも第2光源部LSBが光を出射する期間を長くする第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。また、例えば、第3エリアA3が混雑していないと判定部112が判定する場合、報知制御部113は通常時に第2光源部LSBが光を出射する期間よりも通常時に第2光源部LSBが光を出射する期間を短くする第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。したがって、床面BL1を照らす第1光源部LSAではなく、床面BL1と異なる面を照らす第2光源部LSBを制御する。この結果、第3エリアA3に位置する人に違和感を与えずに、第3エリアA3の混雑の程度を光の出射期間によって報知できる。
【0099】
なお、第1光源部LSAと第2光源部LSBとは、それぞれ、異なる方向に光を出射したが、第1光源部LSAと第2光源部LSBとは、同じ方向に光を出射してもよい。同じ方向に光を出射しても、第1光源部LSAと第2光源部LSBとがそれぞれ異なる面を照射する場合、第3エリアA3に位置する人に違和感を与えずに、第3エリアA3の混雑の程度を報知できる。
【0100】
[変形例1]
次に
図1~
図7を参照して、本実施形態の報知制御システム1の変形例1を説明する。本実施形態の報知制御システム1と変形例1とは、第1取得装置15~第4取得装置45が異なる。具体的には、第1取得装置15~第4取得装置45は、それぞれ、撮像装置を含む。
【0101】
図6は、変形例1の報知制御システム1が設置される建物BLの床面BL1を示す図である。床面BL1は、例えば、ショッピングモール等のフードコートの床面である。
図6には、床面BL1には、複数の机Tと複数の椅子Cとが配置される。具体的には、床面BL1には、第1机T1、複数の第2机T2、複数の第3机T3、複数の第1椅子C1、複数の第2椅子C2、及び、複数の第3椅子C3が配置される。
【0102】
図7は、建物BLで貸出物LDの一例を示す図である。貸出物LDは、フードコートで貸し出される。貸出物LDは、例えば、食器を運ぶトレーLD1である。また、貸出物LDは、例えば、コップLD2である。トレーLD1とコップLD2とには、それぞれ、バーコードCDが付される。バーコードCDは、例えば、QRコード(登録商標)である。なお、貸出物LDは、例えば、食器や、料理の作成の完了を知らせる報知装置であってもよい。
【0103】
図6に示すように、第1机T1には、複数の貸出物LDが配置される。第2机T2には、複数の貸出物LDが配置される。第3机T3には、複数の貸出物LDが配置される。
【0104】
変形例1では、第1取得装置15~第4取得装置45は、それぞれ、撮像装置を含む。撮像装置は、静止画を撮像する。例えば、第3取得装置35の撮像装置は、建物BLの第3エリアA3を撮像する。第3取得装置35は、建物BLの第3エリアA3の撮像画像を存在情報として、第3報知装置30に存在情報を出力する。そして、第3報知装置30の第1通信部31は、存在情報を報知制御装置100に送信される。
【0105】
報知制御装置100の制御部101は、存在情報である撮像画像からバーコードCDを検出する。そして、判定部112は、検出したバーコードCDの数が閾値よりも多いか否かを判定する。検出したバーコードCDの数が閾値よりも多い場合、判定部112は第3エリアA3が混雑していると判定する。検出したバーコードCDの数が閾値よりも多くない場合、判定部112は第3エリアA3が混雑していないと判定する。したって、検出したバーコードCDの数から第3エリアA3が混雑しているかを判定し、判定結果を使用者に報知できる。
【0106】
[実施形態2]
次に
図2、
図8、及び、
図9を参照して、実施形態2の報知制御システム1を説明する。実施形態2の報知制御システム1は、実施形態1の報知制御システム1と第1取得装置15の配置が異なる。以下、実施形態2では、主に実施形態1と異なる点を説明する。
【0107】
図8は、実施形態2に係る報知制御システム1を示す図である。報知制御システム1は、報知制御装置100と、第1報知装置10と、第2報知装置20と、第3報知装置30と、第4報知装置40とを備える。
図9は、実施形態2の報知制御システム1の表示部151を示す図である。
【0108】
報知制御装置100は、第1報知装置10、第2報知装置20、第3報知装置30、及び、第4報知装置40と通信可能である。例えば、報知制御装置100は、第1報知装置10、第2報知装置20、第3報知装置30、及び、第4報知装置40と有線で接続されていてもよい。また、例えば、報知制御装置100は、ネットワークを介して、第1報知装置10、第2報知装置20、第3報知装置30、及び、第4報知装置40と通信してもよい。
【0109】
報知制御装置100は、第1報知装置10と第2報知装置20と第3報知装置30と第4報知装置40とのうちの少なくとも1つを制御する。
【0110】
第1報知装置10と第2報知装置20と第3報知装置30と第4報知装置40とは、それぞれ、使用者に混雑の程度を報知する。
【0111】
本実施形態において、第1報知装置10は、第1通信部11と、報知部12と、制御部13と、記憶部14とを備える。第2報知装置20は、第1通信部21と、報知部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。第3報知装置30は、第1通信部31と、報知部32と、制御部33と、記憶部34とを備える。第4報知装置40は、第1通信部21と、報知部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。
【0112】
本実施形態において、報知制御装置100は、
図2に示す出入口に配置される。報知制御装置100は、第1取得装置15と、制御部101と、記憶部102と、第2通信部103とを備える。第1取得装置15は、表示部151と、操作部152とを備える。
【0113】
表示部151は、画面を含む。表示部151は、画面に任意の画像を表示する。表示部151は、液晶表示装置であってもよく、有機EL表示装置であってもよい。使用者は、表示部151の画面に表示された画像を視認できる。
【0114】
図9に示すように、表示部151は、第1画像G1と第2画像G2を表示する。第1画像G1は、建物BLの床面BL1を示す画像である。第1画像G1は、第1机画像GT1と、椅子画像GCと、第2机画像GT2と、第3机画像GT3とを含む。第2画像G2は、使用する座席を選択することを使用者に促す画像である。また、表示部151は、第3画像G3を更に表示する。具体的には、表示部151は、第1画像G1の上に第3画像G3を表示する。第3画像G3は、机が使用中であることを示す画像である。
【0115】
操作部152は、使用者からの操作を受け付ける。操作部は、例えば、タッチセンサである。タッチセンサは、使用者の操作を検出する。タッチセンサは透明である。タッチセンサは、表示部151に重ねて設けられる。タッチセンサは、例えば、使用者の指が接触した位置を検出する。タッチセンサは、操作位置を示す情報を制御部101に出力する。なお、操作部152は、例えば、ボタンを含んでもよい。ボタンは、使用者の操作を受け付ける。
【0116】
図8に示すように、制御部101は、記憶部102と、第2通信部103と、表示部151と、操作部152とを制御する。
【0117】
制御部101は、操作位置に応じて、第1机画像GT1、第2机画像GT2、又は、第3机画像GT3が選択される。また、第1机画像GT1、第2机画像GT2、又は、第3机画像GT3が選択された場合、制御部101は、表示部151が第3画像G3を表示するように、表示部151を制御する。
【0118】
制御部101は、取得部111と、判定部112と、報知制御部113とを含む。制御部101のマイクロコンピュータは、記憶装置に記憶された制御プログラムを実行することで、取得部111と、判定部112、及び、報知制御部113として機能する。
【0119】
取得部111は、人の存在に関する存在情報を取得する。具体的には、取得部111は、タッチセンサが検知した操作位置を示す情報に基づいて、存在情報を取得する。
【0120】
判定部112は、建物BLの特定のエリアに位置する人の存在に関する存在情報に基づいて、特定のエリアが混雑しているか否かを判定する。例えば、判定部112は、
図2に示す第1エリアA1の位置する人の存在に関する存在情報に基づいて、第1エリアA1が混雑しているか否かを判定する。
【0121】
報知制御部113は、判定部112の判定結果を報知するように第1報知装置10の報知部12を制御する。したがって、報知部12から報知を受けた使用者は、第1エリアA1に向かわなくても第1エリアA1の混雑の程度を知ることができる。この結果、使用者が目的のエリアまで行って、目的のエリアが混雑しているか否かを判断する手間を抑制できる。
【0122】
[実施形態3]
次に
図10~
図12を参照して、実施形態3の報知制御システム1を説明する。実施形態3の第1報知装置10は、報知制御装置100の制御部101に含まれる判定部112と報知制御部113とを有する点で実施形態1の報知制御システム1と異なる。また、実施形態3では、机Tに対応するエリアの混雑の程度を第1報知装置10は報知する。
【0123】
図10は、実施形態3に係る建物BLの床面BL1を示す図である。床面BL1は、例えば、ショッピングモール等のフードコートの床面である。床面BL1には、複数の机Tと複数の椅子Cとが配置される。具体的には、床面BL1には、複数の第3机T3と複数の第3椅子C3とが配置される。
【0124】
図11は、実施形態3に係る第1報知装置10が設置される建物BLの天井面BL2を示す図である。
図11に示すように、第1報知装置10は、天井面BL2に複数設置される。具体的には、複数の第1報知装置10は、複数の机Tに対応する。具体的には、複数の第1報知装置10は、それぞれ、机Tの上方に配置される。つまり、実施形態3では、第3机T3ごとに第1報知装置10が配置される。
【0125】
図12は、実施形態3に係る第1報知装置10を示す図である。第1報知装置10は、使用者に混雑の程度を報知する。具体的には、第1報知装置10は、第1報知装置10に対応する机Tが配置されるエリアの混雑の程度を報知する。第1報知装置10は、報知部12と、制御部13と、記憶部14と、第1取得装置15とを備える。
【0126】
報知部12は、使用者に対応する机Tが配置されるエリアの混雑の程度を報知する。本実施形態において、報知部12は、例えば、光源部LSである。光源部LSは、発光する発光素子を含む。発光素子は、例えば、LEDである。
【0127】
制御部13は、例えば、マイクロコンピュータを含んでもよい。マイクロコンピュータは、CPU又はMPUのようなプロセッサを有してもよい。あるいは、FPGA又はASICのような集積回路を有してもよい。
【0128】
記憶部14は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶部14は、半導体メモリとして、ROM及びRAMを有してもよい。あるいは、記憶部14は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROM(登録商標)を有してもよい。記憶部14は、第1報知装置10の各構成を制御する制御プログラムを記憶する。
【0129】
第1取得装置15は、机Tに対応するエリアにおける存在情報を取得する。第1取得装置15は、人感センサを含む。机Tに対応するエリアは、特定のエリアの一例に相当する。
【0130】
引き続き
図12を参照して、実施形態3の制御部13を更に詳しく説明する。制御部13は、判定部112と、報知制御部113とを含む。制御部13のマイクロコンピュータは、記憶装置に記憶された制御プログラムを実行することで、判定部112、及び、報知制御部113として機能する。
【0131】
実施形態3の判定部112は、机Tに対応するエリアに位置する人の存在に関する存在情報に基づいて、机Tに対応するエリアが混雑しているか否かを判定する。
【0132】
報知制御部113は、判定部112の判定結果を報知するように第1報知装置10の光源部LSを制御する。したがって、光源部LSから報知を受けた使用者は、机Tに対応するエリアに向かわなくても机Tに対応するエリアの混雑の程度を知ることができる。この結果、使用者が目的のエリアまで行って、目的のエリアが混雑しているか否かを判断する手間を抑制できる。
【0133】
[実施形態4]
次に
図13~
図15を参照して、実施形態4の報知制御システム1を説明する。実施形態4の第1取得装置15は、椅子Cの座面に配置される点で、実施形態1の報知制御システム1と異なる。
【0134】
図13は、実施形態4に係る建物BLの床面BL1を示す図である。床面BL1は、例えば、ショッピングモール等のフードコートの床面である。床面BL1には、複数の机Tと複数の椅子Cとが配置される。具体的には、床面BL1には、複数の第3机T3と複数の第3椅子C3とが配置される。
【0135】
図14は、実施形態4に係る第1報知装置10が設置される建物BLの天井面BL2を示す図である。
図14に示すように、第1報知装置10は、天井面BL2に複数設置される。具体的には、複数の第1報知装置10は、複数の机Tに対応する。具体的には、複数の第1報知装置10は、それぞれ、机Tの上に配置される。つまり、実施形態4では、第3机T3ごとに第1報知装置10が配置される。
【0136】
図15は、実施形態4に係る報知制御システム1を示す。実施形態4に係る報知制御システム1は、報知制御装置100と、第1報知装置10と、第1取得装置15とを備える。
【0137】
報知制御装置100は、第1報知装置10、及び、第1取得装置15と通信可能である。例えば、報知制御装置100は、第1報知装置10、及び、第1取得装置15と有線で接続されていてもよい。また、例えば、報知制御装置100は、ネットワークを介して、第1報知装置10、及び、第1取得装置15と通信してもよい。また、報知制御装置100は、ブルートゥースなどの近距離無線通信用の通信方式を用いて、第1報知装置10、及び、第1取得装置15と通信してもよい。
【0138】
第1報知装置10は、使用者に混雑の程度を報知する。具体的には、第1報知装置10は、第1報知装置10に対応する机Tが配置されるエリアの混雑の程度を報知する。第1報知装置10は、第1通信部11と、報知部12と、制御部13と、記憶部14とを備える。
【0139】
第1通信部11は、報知制御装置100と通信する。具体的には、第1通信部11は、報知制御装置100から制御情報を受信する。
【0140】
報知部12は、使用者に対応する机Tが配置されるエリアの混雑の程度を報知する。本実施形態において、報知部12は、例えば、光源部LSである。光源部LSは、発光する発光素子を含む。発光素子は、例えば、LEDである。
【0141】
制御部13は、例えば、マイクロコンピュータを含んでもよい。マイクロコンピュータは、CPU又はMPUのようなプロセッサを有してもよい。あるいは、FPGA又はASICのような集積回路を有してもよい。
【0142】
記憶部14は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶部14は、半導体メモリとして、ROM及びRAMを有してもよい。あるいは、記憶部14は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROM(登録商標)を有してもよい。記憶部14は、第1報知装置10の各構成を制御する制御プログラムを記憶する。
【0143】
第1取得装置15は、机Tに対応するエリアにおける存在情報を取得する。机Tに対応するエリアは、特定のエリアの一例に相当する。実施形態4では、第1取得装置15は
図13に示すように、椅子Cの座面に配置される。
【0144】
第1取得装置15は、取得部155と、制御部156と、記憶部157と、第3通信部158とを備える。
【0145】
取得部155は、椅子Cに着座する人の存在を検知する。人の存在を示す情報は、机Tに対応するエリアにおける存在情報の一例に相当する。取得部155は、例えば、圧力センサである。つまり、使用者が椅子Cに座った場合、圧力センサは人の存在を検知する。換言すると、圧力センサは、人の存在に関する存在情報を取得できる。
【0146】
また、取得部155は、例えば、プッシュスイッチであってもよい。プッシュスイッチは、ON状態の場合、人の存在を検知する。プッシュスイッチは、OFF状態の場合、人の存在を検知しない。取得部155は、検知した人の存在を示す情報を制御部156に出力する。なお、取得部155は、椅子Cに着座する人の重量を検知してもよい。
【0147】
制御部156は、例えば、マイクロコンピュータを含んでもよい。マイクロコンピュータは、CPU又はMPUのようなプロセッサを有してもよい。あるいは、FPGA又はASICのような集積回路を有してもよい。制御部156は、取得部155と、記憶部157と、第3通信部158とを制御する。
【0148】
記憶部157は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶部157は、半導体メモリとして、ROM及びRAMを有してもよい。あるいは、記憶部157は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROM(登録商標)を有してもよい。記憶部157は、第1取得装置15の各構成を制御する制御プログラムを記憶する。
【0149】
第3通信部158は、報知制御装置100と通信する。具体的には、制御部156に制御に基づいて、第3通信部158は取得部155が取得した存在情報を第2通信部103に送信する。
【0150】
引き続き
図15を参照して、実施形態4の報知制御装置100を更に詳しく説明する。実施形態4の報知制御装置100は、制御部101と、記憶部102と、第2通信部103とを備える。
【0151】
第2通信部103は、第1報知装置10の第1通信部11、及び、第1取得装置15の第3通信部158と通信する。第2通信部103は、第3通信部158から存在情報を受信する。第2通信部103は、第1通信部11に制御情報を送信する。
【0152】
制御部101は、例えば、マイクロコンピュータを含んでもよい。マイクロコンピュータは、CPU又はMPUのようなプロセッサを有してもよい。あるいは、FPGA又はASICのような集積回路を有してもよい。
【0153】
記憶部102は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶装置は、半導体メモリとして、ROM及びRAMを有してもよい。あるいは、記憶装置は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROM(登録商標)を有してもよい。記憶装置は、報知制御装置100の各構成を制御する制御プログラムを記憶する。
【0154】
報知制御装置100の制御部101は、判定部112と、報知制御部113とを含む。制御部101のマイクロコンピュータは、記憶装置に記憶された制御プログラムを実行することで、判定部112、及び、報知制御部113として機能する。
【0155】
実施形態4の判定部112は、椅子Cに設置された取得部155が取得した存在情報に基づいて、机Tに対応するエリアが混雑しているか否かを判定する。つまり、椅子Cに着座する人の人数に応じて、椅子Cに対応する机Tのエリアが混雑しているか否かを判定できる。
【0156】
報知制御部113は、判定部112の判定結果を報知するように第1報知装置10の光源部LSを制御する。したがって、光源部LSから報知を受けた使用者は、机Tに対応するエリアに向かわなくても机Tに対応するエリアの混雑の程度を知ることができる。この結果、使用者が目的のエリアまで行って、目的のエリアが混雑しているか否かを判断する手間を抑制できる。
【0157】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0158】
(1)実施形態1の第1取得装置15は、第1報知装置10に存在情報を出力していたが、第1取得装置15は、報知制御装置100に存在情報を出力してもよい。具体的には、第1取得装置15は、通信部を有していてもよい。第1取得装置15の通信部は、報知制御装置100の第2通信部103に存在情報を送信する。
【0159】
(2)実施形態1の報知制御システム1は、報知制御装置100と、第1報知装置10と、第1取得装置15とを備えたが、これに限らない。例えば、報知制御システム1は、報知制御装置100と、第1報知装置10とを備えてもよい。この場合、第1報知装置10は、第1通信部11と、報知部12と、制御部13と、記憶部14と、第1取得装置15とを備える。
【0160】
(3)実施形態1の報知制御装置100が実行した処理は、第1報知装置10が実行してもよい。この場合、第1報知装置10は、第1通信部11と、報知部12と、制御部13と、記憶部14と、第1取得装置15とを備える。更に、第1報知装置10の制御部13は、判定部112と、報知制御部113とを含む。
【0161】
(4)実施形態1の第1取得装置15は、建物BLの天井面BL2に配置されたが、これに限らない。第1取得装置15は、例えば、照明装置である。照明装置は、デスクライトである。デスクライトは、机Tに配置される。デスクライトは、ON/OFFスイッチを含む。つまり、ON/OFFスイッチがON状態の場合、第1取得装置15は人の存在に関する存在情報を取得できる。
【0162】
(5)実施形態1~実施形態4では、第1報知装置10は照明装置であったがこれに限らない。第1報知装置10は、例えば、音声出力装置であってもよい。音声出力装置は、例えば、スピーカーである。音声出力装置は、音声を出力することで、混雑の程度を報知できる。また、第1報知装置10は、例えば、表示部を有する携帯端末であってもよい。携帯端末は、例えば、スマートフォンである。表示部は、混雑を示す画像を表示することで、使用者に混雑の程度を報知できる。
【0163】
(6)実施形態1~実施形態4の第1取得装置15は、携帯端末の位置情報を取得してもよい。具体的には、建物BLの床面BL1に位置する人が所持する携帯端末から第1取得装置15は、位置情報を取得する。位置情報は、「存在情報」の一例である。つまり、判定部112は、位置情報に基づいて、特定のエリアが混雑しているか否かを判定できる。具体的には、取得した位置情報の数に応じて、特定のエリアが混雑しているか否かを判定できる。
【0164】
(7)実施形態1では、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、第1処理を実行するように、光源部LSを制御したが、これに限らない。例えば、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、第2処理を実行するように、光源部LSを制御してもよい。つまり、第1エリアA1が混雑していると判定部112が判定する場合、報知制御部113は通常時に光源部LSが出射する光の光量よりも小さくする第2処理を実行するように、光源部LSを制御する。すなわち、第1エリアA1の光源部LSは、小さい光量で第1エリアA1を照射するため、大きい光量で第1エリアA1を照射する場合と比較して第1エリアA1に位置する人を視認しにくくなる。一方、第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とは、第1エリアA1よりも大きい光量で光が照射されるため、第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とに位置する人を視認することが容易となる。よって、使用者は、第1エリアA1と第2エリアA2~第4エリアA4との対比によって、第1エリアA1が混雑しているとわかる。つまり、光源部LSの光の光量の違いによって、第1エリアA1が混雑しているか否かを使用者は判断できる。この結果、混雑している第1エリアA1を避けて、第2エリアA2~第4エリアA4を使用するように、利用者を促すことができる。
【0165】
また、実施形態1では、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、第2処理を実行するように、光源部LSを制御したが、これに限らない。例えば、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、第1処理を実行するように、光源部LSを制御してもよい。つまり、第1エリアA1が混雑していないと判定部112が判定する場合、報知制御部113は通常時に光源部LSが出射する光の光量よりも大きくする第1処理を実行するように、光源部LSを制御する。すなわち、第1エリアA1の光源部LSは、大きい光量で第1エリアA1を照射するため、小さい光量で第1エリアA1を照射する場合と比較して、第1エリアA1に位置する人の人数を視認することが容易となる。一方、第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とは、第1エリアA1よりも小さい光量で光が照射されるため、第2エリアA2と第3エリアA3と第4エリアA4とに位置する人を視認しにくくなる。つまり、光源部LSの光の光量の違いによって、第1エリアA1が混雑しているか否かを使用者は判断できる。この結果、混雑している第2エリアA2~第4エリアA4を避けて、第1エリアA1を使用するように、利用者を促すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0166】
本発明は、報知装置、報知制御装置、報知制御方法、及び、報知制御システムを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0167】
1 :報知制御システム
11 :第1通信部
12 :報知部
13 :制御部
21 :第1通信部
22 :報知部
23 :制御部
31 :第1通信部
32 :報知部
33 :制御部
41 :第1通信部
42 :報知部
43 :制御部
100 :報知制御装置
101 :制御部
103 :第2通信部
111 :取得部
112 :判定部
113 :報知制御部
151 :表示部
155 :取得部
156 :制御部
BL :建物
C :椅子
LS :光源部
LSA :第1光源部
LSB :第2光源部