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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142832
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】ドアホン親機及び登録方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 9/00 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
H04M9/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049947
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鷲津 宗孝
【テーマコード(参考)】
5K038
【Fターム(参考)】
5K038AA06
5K038DD15
5K038DD22
5K038FF11
5K038GG05
(57)【要約】
【課題】被認証者が認証用データを登録する際に被る利便性の不利益を抑制すること。
【解決手段】本開示の一実施例に係るドアホン親機は、玄関扉を解錠可能であり、無線移動端末が有するカメラによって撮影された人物の画像を、前記無線移動端末から受信する受信部と、前記画像から、前記玄関扉を解錠するのに用いられる前記人物の認証用生体データを抽出する抽出部と、前記認証用生体データを登録する登録部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄関扉を解錠可能なドアホン親機であって、
無線移動端末が有するカメラによって撮影された人物の画像を、前記無線移動端末から受信する受信部と、
前記画像から、前記玄関扉を解錠するのに用いられる前記人物の認証用生体データを抽出する抽出部と、
前記認証用生体データを登録する登録部と、
を備えるドアホン親機。
【請求項2】
前記受信部が前記人物の画像を受信する際、前記ドアホン親機と前記無線移動端末とは、通信ルータを介して同じ無線ネットワークに属している、
請求項1に記載のドアホン親機。
【請求項3】
前記受信部が前記人物の画像を受信する際、前記ドアホン親機と前記無線移動端末とは、直接接続している、
請求項1に記載のドアホン親機。
【請求項4】
前記受信部が前記人物の画像を受信する際、前記ドアホン親機と前記無線移動端末とは、公衆網に接続されたサーバを介して接続されている、
請求項1に記載のドアホン親機。
【請求項5】
ドアホン子機が有するカメラによって撮影された前記人物の画像に基づく生体データと前記認証用生体データとを照合することにより、前記人物を認証する認証部と、
認証に成功した場合、前記玄関扉の電気錠に、前記電気錠の解錠を指示する信号を送信する送信部と、
をさらに備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のドアホン親機。
【請求項6】
玄関扉を解錠可能なドアホン親機が実行する登録方法であって、
無線移動端末が有するカメラによって撮影された人物の画像を、前記無線移動端末から受信し、
前記画像から、前記玄関扉を解錠するのに用いられる前記人物の認証用生体データを抽出し、
前記認証用生体データを登録する、
登録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドアホン親機及び登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラ付きのドアホン子機から受信した映像データと予め記憶(登録)されている顔データとを比較することにより来訪者を認証する機能を有するドアホンシステム(又はインターホンシステム)が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-295603号公報
【特許文献2】特開2004-120521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術において、予め記憶されている顔データは、例えば初回来訪時にカメラ付きのドアホン子機のカメラによって来訪者の顔を撮影(撮像)することで取得される。このように来訪者の顔を撮影するカメラ付きのドアホン子機は、一般に、建物外(玄関扉、表札又は郵便受けの近傍等)又は集合住宅の入口に設けられる。
【0005】
したがって、来訪者に限られない(例えば居住者を含む)人物(被認証者)の顔データを取得及び登録するためには、その人物は、建物外又は集合住宅の入口にわざわざ出て、ある程度の時間待機する必要がある。その人物は、季節によっては寒い中建物外で待機しなければならないこともあるし、他の人物が行き交う中で待機しなければならないこともある。このように、被認証者は、顔データ等の認証用データを登録する際に利便性の面で不利益を被るおそれがある。
【0006】
本開示の非限定的な実施例は、被認証者が認証用データを登録する際に被る利便性の不利益を抑制することができるドアホン親機及び登録方法の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施例に係るドアホン親機は、玄関扉を解錠可能であり、無線移動端末が有するカメラによって撮影された人物の画像を、前記無線移動端末から受信する受信部と、前記画像から、前記玄関扉を解錠するのに用いられる前記人物の認証用生体データを抽出する抽出部と、前記認証用生体データを登録する登録部と、を備える。
【0008】
本開示の一実施例に係る登録方法は、玄関扉を解錠可能なドアホン親機によって実行され、無線移動端末が有するカメラによって撮影された人物の画像を、前記無線移動端末から受信し、前記画像から、前記玄関扉を解錠するのに用いられる前記人物の認証用生体データを抽出し、前記認証用生体データを登録する。
【0009】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一実施例によれば、ドアホン子機が有するカメラを用いずに、無線移動端末が有するカメラを用いて撮影された人物の画像に基づいて認証用データが登録されるので、被認証者が認証用データを登録する際に被る利便性の不利益を抑制することができる。
【0011】
本開示の一実施例における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施の形態に係るドアホンシステムの構成の一例を示すシステム構成図
図2】同ドアホンシステムを簡略化した一例を示す概略図
図3】本開示の実施の形態に係るドアホン親機の構成の一例を示すブロック図
図4】本開示の実施の形態に係る玄関子機の構成の一例を示すブロック図
図5】本開示の実施の形態に係る、無線端末の動作の一例を示すフローチャート
図6】本開示の実施の形態に係る、ドアホン親機の動作の一例を示すフローチャート
図7】本開示の実施の形態に係る、無線端末の動作の一例を示すフローチャート
図8】本開示の実施の形態に係る、ドアホン親機の動作の一例を示すフローチャート
図9A】本開示の実施の形態に係る、ドアホンシステムの動作の一例を示すシーケンス図
図9B】本開示の実施の形態に係る、ドアホンシステムの動作の一例を示すシーケンス図
図10A】本開示の実施の形態に係る、無線端末の表示画面の一例を示す図
図10B】本開示の実施の形態に係る、無線端末の表示画面の一例を示す図
図10C】本開示の実施の形態に係る、無線端末の表示画面の一例を示す図
図10D】本開示の実施の形態に係る、無線端末の表示画面の一例を示す図
図11A】本開示の実施の形態に係る、玄関子機の動作の一例を示すフローチャート
図11B】本開示の実施の形態に係る、玄関子機の動作の一例を示すフローチャート
図12A】本開示の実施の形態に係る、ドアホン親機の動作の一例を示すフローチャート
図12B】本開示の実施の形態に係る、ドアホン親機の動作の一例を示すフローチャート
図12C】本開示の実施の形態に係る、ドアホン親機の動作の一例を示すフローチャート
図13】本開示の実施の形態に係る、無線端末の動作の一例を示す図
図14】本開示の実施の形態に係る、無線端末の表示画面の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0014】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0015】
(実施の形態)
<ドアホンシステム>
まず、本開示の実施の形態に係るドアホンシステムについて説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態に係るドアホンシステム10の構成の一例を示すシステム構成図である。図1において、システム構成の周辺の環境についても併せて示している。
【0017】
図1に示すように、ドアホンシステム10は、例えば、ユーザ20の自宅である建物30の室内に配置されるドアホン親機100と、建物30の玄関扉31(又は表札若しくは郵便受け)の近傍等に配置される玄関子機(ドアホン子機と称されてもよい)200と、玄関扉31に設けられる電気錠300と、を有する。
【0018】
ドアホン親機100は、例えば、スピーカ、ディスプレイ、モニターボタン、通話ボタン、マイクロフォン及び施錠/解錠ボタンを備える。ドアホン親機100は、初期設定により、玄関子機200及び電気錠300を予め登録する。ドアホン親機100は、呼出に対する応答(通話の開始)の機能に加えて、玄関子機200から送信された玄関周辺の映像を表示する機能、玄関扉31の電気錠300の解錠/施錠操作を受け付ける機能、認証用の顔を登録する機能、顔により来訪者を認証する機能等を有する。
【0019】
スピーカは、例えば、ドアホン親機100と玄関子機200とが通話状態にあるときに、玄関子機200からの音声をドアホン親機100の外部に向けて出力する。ディスプレイは、例えば、玄関子機200のカメラによって撮影された映像を表示する。モニターボタンは、例えば、押下されると、玄関子機200のカメラを起動させて、玄関子機200のカメラによって撮影された映像のディスプレイによる表示を開始させる。通話ボタンは、例えば、押下されると、ドアホン親機100と玄関子機200とを通話状態にさせる。マイクロフォンは、例えば、ドアホン親機100の周辺の音を集音する。施錠/解錠ボタンは、例えば、押下されると、玄関扉31の電気錠300を施錠/解錠させる。
【0020】
玄関子機200は、赤外線センサ(人感センサ)、呼出ボタン、スピーカ、マイクロフォン及びカメラを備える。玄関子機200とドアホン親機100との間には、例えば、1対の銅線から成る2線ケーブル201が敷設されている。玄関子機200は、呼出及び通話の機能に加えて、赤外線センサによって人が検知された場合にカメラを起動し、カメラによって玄関周辺の映像を撮影してドアホン親機100に送信する機能を有する。玄関子機200とドアホン親機100とは、例えば、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)プロトコル方式に従って無線通信を行ってもよい。
【0021】
赤外線センサは、例えば、玄関子機の前にいる人を検知する。呼出ボタンは、例えば、押下されると、来訪通知をドアホン親機100に送信する。スピーカは、例えば、玄関子機200とドアホン親機100とが通話状態にあるときに、ドアホン親機100からの音声を玄関子機200の外部に向けて出力する。マイクロフォンは、例えば、玄関子機200の周辺の音を集音する。カメラは、例えば、玄関周辺の映像を撮影する。
【0022】
電気錠300は、玄関扉31の解錠/施錠を、鍵穴に対する通常の鍵操作(物理鍵を用いた操作)に加えて、電気信号である解錠要求(指示)/施錠要求(指示)に応じて行う鍵装置である。電気錠300とドアホン親機100との間には、例えば、JEM-A規格コードである電気錠コード301が敷設されている。電気錠300は、ドアホン親機100の制御の下で解錠/施錠を行う。
【0023】
また、ドアホンシステム10は、建物30の室内に配置される通信ルータ400と、インターネット等の公衆網510に接続されたサーバ500と、建物30の外部に持ち出し可能なスマートフォンやタブレット等の無線端末(無線移動端末と称されてもよい)600と、を有する。無線端末600は、ユーザ20により所持される無線端末及びユーザ20以外の人物(例えば、ユーザ20の親族等)により所持される無線端末を含む。以下では、無線端末600が主にスマートフォンである例について説明する。
【0024】
通信ルータ400は、無線通信回線401、402及び403をそれぞれ介して、ドアホン親機100、無線端末600及び公衆網510に接続し、ドアホン親機100及び無線端末600と公衆網510との間で通信の中継を行い、ドアホン親機100と無線端末600との間で通信の中継を行う。無線通信回線401及び402は、例えば、Wi-Fi(登録商標;以降省略)回線であってよく、無線通信回線403は、例えば、LTE(Long Term Evolution)回線、NR(New Radio)回線等のセルラー(モバイル)回線であってよい。あるいは、ドアホン親機100と無線端末600とは、通信ルータ400を介することなく、無線通信回線を介して(例えば、Wi-Fi Direct方式、Bluetooth(登録商標)方式等により)、直接接続してもよく、通信ルータ400は、無線通信回線403の代わりに、ケーブル回線、光回線等を介して公衆網510に接続してもよい。
【0025】
サーバ500は、ドアホン親機100の電源が入れられたとき等のタイミングで、公衆網510等を介して通信ルータ400に接続することによりドアホン親機100に接続し、ドアホン親機100を登録する。その後、サーバ500は、公衆網510等を介してドアホン親機100に常時接続し、ドアホン親機100と種々の情報を交換する。サーバ500とドアホン親機100との間には暗号通信路が確立されてもよく、サーバ500は、ドアホン親機100と暗号通信を行ってもよい。また、サーバ500は、ユーザ20の無線端末600からの、遠隔の無線端末600(図示せず)のユーザの顔を登録するための要求を受けて、ドアホン親機100と遠隔の無線端末600とのペアリングを行わせる。サーバ500は、認証サーバと称されてもよい。
【0026】
無線端末600は、例えば建物30内に存在する場合には、無線通信回線402を介して通信ルータ400に接続することでドアホン親機100にアクセスし、例えば建物30外に存在する場合には、無線通信回線601を介して公衆網510に接続し、サーバ500を介してドアホン親機100にアクセスする。無線通信回線601は、例えば、LTE回線、NR回線等のセルラー(モバイル)回線であってよい。無線端末600は、建物30の内部及び外部から、ドアホン親機100との間で暗号通信を行ってもよい。
【0027】
また、無線端末600は、スピーカ、タッチパネル付きディスプレイ、マイクロフォン、(端末)モニターボタン、(端末)通話ボタン、(端末)切断ボタン、(端末)解錠ボタン及び(端末)施錠ボタンを備える。(端末)モニターボタン、(端末)通話ボタン、(端末)切断ボタン、(端末)解錠ボタン及び(端末)施錠ボタンは、後述する、ドアホンシステム10の機能を利用するためのアプリケーション上で利用可能な、例えばタッチパネル付きディスプレイに表示される画像ボタン(アイコン)であってよい。
【0028】
スピーカは、例えば、無線端末600とドアホン親機100とが通話状態にあるときに、ドアホン親機100からの音声を無線端末600の外部に向けて出力する。タッチパネル付きディスプレイは、例えば、玄関子機200のカメラによって撮影された映像、(端末)モニターボタン、(端末)通話ボタン、(端末)切断ボタン、(端末)解錠ボタン、(端末)施錠ボタン等を表示する。(端末)モニターボタンは、例えば、押下(タップ)されると、玄関子機200からドアホン親機100を介して送られてくる玄関周辺の映像の出力を開始させる。(端末)通話ボタンは、例えば、押下(タップ)されると、ドアホン親機100を介して無線端末600と玄関子機200との間の通話を開始させる。(端末)切断ボタンは、例えば、押下(タップ)されると、無線端末600とドアホン親機100との間の接続(通信、通話)を切断させる。(端末)解錠ボタンは、例えば、押下(タップ)されると、ドアホン親機100を介して玄関扉31の電気錠300を解錠させる。(端末)施錠ボタンは、例えば、押下(タップ)されると、ドアホン親機100を介して玄関扉31の電気錠300を施錠させる。
【0029】
ドアホン親機100は、例えば、通信ルータ400を介して接続している又は直接接続している、建物30内にある無線端末600からの要求に応じて、当該無線端末600を登録する。ドアホン親機100は、無線端末600に適宜接続し、無線端末600と種々の情報を交換する。
【0030】
また、ドアホンシステム10を簡略化した一例を示す図2に示すように、ドアホン親機100は、玄関子機200と無線端末600との間で、映像、音声及び各種制御情報の転送を行う。さらに、ドアホン親機100は、無線端末600から解錠指示/施錠指示((端末)解錠ボタン/施錠ボタンに対する操作)を受けて、電気錠300を解錠/施錠させる。したがって、ドアホン親機100は、呼出に対する応答(通話の開始)、玄関周辺の映像の表示、及び、電気錠300の解錠/施錠操作を、無線端末600においても可能にする機能を有する。なお、図2において、玄関子機200が複数存在するものとして示されているが、玄関子機200の台数は、1以上の任意の数である。
【0031】
このようなドアホンシステム10において、ユーザ20は、建物30内にいるときのみならず、建物30外にいるときにおいても、自宅に来訪者があったときに、その旨を知ることができる。また、このようなドアホンシステム10において、ユーザ20は、ドアホン映像を確認しながら来訪者と会話をし、玄関扉31の解錠操作を遠隔で行うことができる。
【0032】
上述したように、顔データを用いて来訪者を認証する機能を有するドアホンシステムが知られているが、顔データを登録する際に利便性の面で改善の余地がある。そこで、ドアホン親機100は、例えばユーザ20が建物30内にいる場合には、ユーザ20の無線端末600によって撮影されたユーザ20の顔を、ユーザ20の無線端末600から受信することにより、ユーザ20の顔を登録する。また、ドアホン親機100は、例えばユーザ20の親類等の人物が遠隔にいる場合には、その人物の無線端末600によって撮影されたその人物の顔を、その人物の無線端末600から公衆網510及びサーバ500等を介して受信することにより、その人物の顔を登録する。このように、玄関子機200に備えられているカメラを用いることなく、ユーザ20及び他の人物の顔を登録することにより、ユーザ20及び他の人物の利便性の不利益を抑制することができる。
【0033】
<各装置の構成>
次に、ドアホンシステム10の主要な装置の構成について説明する。なお、ドアホンシステム10を構成する各装置は、例えば、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリ及び通信回路を有する。この場合、以下で説明する各機能部(ブロック)の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。あるいは、各機能部は、汎用の処理装置(CPU等)ではなく、専用の装置又は回路によって実現されてもよいし、汎用の処理装置と専用の装置又は回路との組み合わせによって実現されてもよい。
【0034】
<ドアホン親機の構成>
図3は、本開示の実施の形態に係るドアホン親機100の構成の一例を示すブロック図である。
【0035】
ドアホン親機100は、映像処理部110と、表示出力部120と、音声処理部130と、音声出力部140と、音声入力部150と、呼制御部160と、ネットワーク制御部170と、記憶部180と、設備機器制御部190と、ワンタイムパスワード生成部195と、を備える。上述したように、ドアホン親機100は、例えば、CPU、ROM、RAM等を備えるコンピュータであってよい。CPUは、例えば、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して、ドアホン親機100の動作を制御する。
【0036】
映像処理部110は、入力された映像データを処理し、表示出力部120が表示する画像を生成する。映像処理部110は、映像データ入力部112と、映像データデコード部114と、顔認証記憶部116と、顔認証処理部118と、を含む。
【0037】
映像データ入力部112は、ストリーミング形式の映像データを玄関子機200から入力する。映像データは、デジタル形式のデータであってもよいし、アナログ形式のデータであってもよい。映像データ入力部112は、玄関子機200から入力されたストリーミング形式の映像データを映像データデコード部114に出力する。
【0038】
映像データデコード部114は、映像データ入力部112から入力されたストリーミング形式の映像データを画像データに変換する。画像データが顔認証に使用される場合、映像データデコード部114は、画像データを顔認証処理部118に出力する。画像データが顔認証に使用されない場合、映像データデコード部114は、呼制御部160を介して画像データを表示出力部120に出力する。画像は、例えば、静止画である。一例において、映像データは、1秒間に静止画15枚分の静止画データに変換される。
【0039】
顔認証記憶部116は、顔認証処理部118が認証を行う対象である人物(被認証者)の顔の画像又は顔の特徴量(顔データ又は単に顔とも呼ぶ)とその人物の名前等の識別情報とを関連付けて登録する登録用データベースを記憶する。顔の特徴量は、顔認証処理部118が顔認証に用いる任意の量であり、例えば、顔認証処理部118が顔検出に用いるカスケード分類器、顔照合に用いるニューラルネットワークのパラメータ、顔の表現データ、LBPH(Local Binary Patterns Histograms)、SURF(Speeded Up Robust Features)特徴量等である。顔の画像及び顔の特徴量のうちの少なくとも一方を登録することを、単に顔を登録するという。なお、登録用データベースは、記憶部180に記憶されてもよい。
【0040】
顔認証処理部118は、映像データデコード部114から入力された画像データに含まれる人物の顔を検出及び抽出し、検出及び抽出した顔と、顔認証記憶部116の登録用データベースに記憶されている顔データと、を照合することにより、顔認証(本人確認)を行う。被認証者は、例えば、来訪者である。顔認証に成功した場合、顔認証処理部118は、ネットワーク制御部170を介して、顔認証に成功したことを示す信号(情報)を電気錠制御部192に出力する。図3には示していないが、顔認証に失敗した場合、顔認証処理部118は、ネットワーク制御部170を介して、顔認証に失敗したことを示す信号(情報)を、ドアホン親機100に登録されている無線端末600のうちの所定の無線端末600(例えば、建物30の居住者であるユーザ20の無線端末600)に送信する。
【0041】
また、顔認証処理部118は、後述するように、例えばユーザ20の無線端末600からの要求に応じて、同じ又は異なる無線端末600からネットワーク制御部170を介して受信された映像又は画像から、後に顔認証に使用される、ユーザ20又は他の人物の顔(認証用生体データ)を抽出する。そして、顔認証処理部118は、例えばユーザ20によって入力されたユーザ20又は他の人物の名前等の識別情報とともに、抽出した顔を顔認証記憶部116の登録用データベースに登録する(記憶させる)。
【0042】
顔認証処理部118は、本開示に係る抽出部の一例であり、本開示に係る登録部の一例であり、本開示に係る認証部の一例である。
【0043】
表示出力部120は、映像処理部110から入力された画像を表示する。表示出力部は、例えば、LCD表示装置又はOLED表示装置等のディスプレイである。
【0044】
音声処理部130は、音声入力部150から呼制御部160を介して入力された音声を表すリニア形式の電気信号を処理し、音声データを出力する。さらに、音声処理部130は、玄関子機200から入力された音声データを処理し、音声を表すリニア形式の電気信号を出力する。音声処理部130は、音声データ入力部132と、音声データデコード部134と、音声データエンコード部136と、音声データ出力部138と、を含む。
【0045】
音声データ入力部132は、玄関子機200からストリーミング形式の音声データを入力する。音声データは、例えば、来訪者が玄関子機200に向かって話しかけた声を表す。音声データ入力部132は、玄関子機200から入力されたストリーミング形式の音声データを音声データデコード部134に出力する。
【0046】
音声データデコード部134は、音声データデコード部134から入力されたストリーミング形式の音声データをデコードし、音声を表すリニア形式の電気信号を生成する。本実施の形態において、デコードは、デジタル-アナログ変換である。デコードの方式は、玄関子機200の音声データエンコード部236(図4参照)が使用するエンコードの方式に対応する。音声データデコード部134は、呼制御部160を介して、生成した音声を表すリニア形式の電気信号を音声出力部140に出力する。
【0047】
音声データエンコード部136は、音声入力部150から呼制御部160を介して入力された音声を表すリニア形式の電気信号をエンコードし、ストリーミング形式の音声データを生成する。本実施の形態において、エンコードは、アナログ-デジタル変換である。エンコードの方式は、玄関子機200の音声データデコード部234(図4参照)が使用するデコードの方式に対応する。音声データエンコード部136は、生成したストリーミング形式の音声データを音声データ出力部138に出力する。
【0048】
音声データ出力部138は、音声データエンコード部136から入力されたストリーミング形式の音声データを玄関子機200に出力する。
【0049】
音声出力部140は、音声データデコード部134から呼制御部160を介して入力された音声を表すリニア形式の電気信号を音声に変換し、音声をドアホン親機100の外部に向けて出力する。本実施の形態において、音声出力部140はスピーカである。
【0050】
音声入力部150は、ドアホン親機100の周辺の音声をリニア形式の電気信号に変換する。本実施の形態において、音声入力部150はマイクロフォンである。
【0051】
呼制御部160は、玄関子機200からの呼を制御する。呼制御部160は、着信処理部162と、タイマー処理部164と、通話処理部166と、を含む。
【0052】
着信処理部162は、玄関子機200からの着信を処理する。本実施の形態において、着信処理部162は、玄関子機200からの着信の通知に応じて、タイマー処理部164に着信を通知する。
【0053】
タイマー処理部164は、玄関子機200からの着信から、ドアホン親機100と玄関子機200との間の通話の開始までのタイマー処理を行う。本実施の形態において、タイマー処理部164は、着信処理部162からの着信の通知に応じて、音声出力部140への呼出音を表すリニア形式の電気信号の出力を開始し、ドアホン親機100と玄関子機200との間の映像データの通信を開始する。また、本実施の形態において、タイマー処理部164は、ドアホン親機100が備える応答ボタン(図示せず)の押下の検出に応じて、音声出力部140への呼出音を表すリニア形式の電気信号の出力を終了し、通話処理部166に応答を通知する。例えば、呼出音を表すリニア形式の電気信号の出力の開始から終了までは3秒間である。
【0054】
通話処理部166は、ドアホン親機100と玄関子機200との間の通話を処理する。本実施の形態において、通話処理部166は、タイマー処理部164からの応答の通知に応じて、ドアホン親機100と玄関子機200との間の音声データの通信を開始する。また、本実施の形態において、通話処理部166は、呼終了の検出に応じて、ドアホン親機100と玄関子機200との間の映像及び音声の通信を切断する。
【0055】
ネットワーク制御部170は、ドアホン親機100が通信を行うネットワークの種類に応じた通信プロトコルに従って、その通信を制御する。ネットワーク制御部170は、通信処理部172を含む。
【0056】
通信処理部172は、ドアホン親機100とドアホン親機100の通信相手とが従う通信プロトコルに従って、ドアホン親機100とドアホン親機100の通信相手との間の通信(送信、受信)を行う。通信処理部172は、本開示に係る受信部の一例である。
【0057】
なお、図3には示していないが、ドアホン親機100と無線端末600等の装置とがサーバ500を介して通信する場合、映像、音声及び各種制御情報は、ネットワーク制御部170(通信処理部172)を介して通信される。ドアホン親機100が送信側である場合、映像、音声及び各種制御情報は、適宜呼制御部160を介し、ネットワーク制御部170(通信処理部172)を介して送信される。ドアホン親機100が受信側である場合、映像、音声及び各種制御情報は、ネットワーク制御部170(通信処理部172)を介して受信され、適宜呼制御部160を介し、記憶部180に記憶される、表示出力部120に出力される、あるいは、音声出力部140に出力される。
【0058】
記憶部180は、ドアホン親機100が動作するのに必要なデータ、CPUが実行するプログラム、例えばユーザ20の無線端末600等の装置からネットワーク制御部170を介して受信したデータ、ドアホン親機100の機能部によって生成されたデータ等を記憶する。記憶部180は、上述した登録用データベースを記憶してもよい。
【0059】
設備機器制御部190は、玄関扉31の電気錠300との間で信号を通信し、電気錠300の解錠/施錠を制御する。設備機器制御部190は、電気錠制御部192と、電気錠通信部194と、を含む。
【0060】
電気錠制御部192は、顔認証処理部118又は無線端末600等からネットワーク制御部170を介して入力された信号(情報)に応じて、電気錠300の解錠を指示する信号(解錠指示)を電気錠通信部194に出力する。また、電気錠制御部192は、電気錠通信部194から、電気錠300が施錠されたことを示す信号(情報)を入力する。
【0061】
電気錠通信部194は、電気錠制御部192から入力された解錠要求を電気錠300に送信する。また、電気錠通信部194は、電気錠300から、電気錠300が施錠されたことを示す信号(情報)を入力する。電気錠通信部194は、本開示に係る送信部の一例である。
【0062】
ワンタイムパスワード生成部195は、例えばユーザ20の無線端末600からネットワーク制御部170を介して、遠隔の無線端末600のユーザの顔を登録するための要求を受信した場合に、ワンタイムパスワードを生成する。ワンタイムパスワード生成部195は、ネットワーク制御部170を介して、顔を登録するための要求を送信した無線端末600及びサーバ500に、生成したワンタイムパスワードを送信する。
【0063】
なお、図示しないドアホン親機100の制御部が、上述したドアホン親機100の機能部の少なくとも一部を制御してもよく、これらの機能部の機能以外の機能を実行してもよい。
【0064】
<玄関子機の構成>
図4は、本開示の実施の形態に係る玄関子機200の構成の一例を示すブロック図である。
【0065】
玄関子機200は、赤外線センサ210と、映像生成部220と、音声処理部230と、音声出力部240と、音声入力部250と、制御部260と、を備える。上述したように、玄関子機200は、例えば、CPU、ROM、RAM等を備えるコンピュータであってよい。CPUは、例えば、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して、玄関子機200の動作を制御する。
【0066】
赤外線センサ210は、玄関子機200の前に存在する来訪者を検知する。赤外線センサ210は、例えば、人感センサであるPIR(Passive Infrared Ray)センサである。赤外線センサ210は、来訪者を検知すると、後述する映像生成部220の撮像部222を起動させる。
【0067】
映像生成部220は、被写体の映像データを生成する。被写体は、例えば、玄関子機の前に存在する来訪者等(被認証者)である。赤外線センサ210が撮像部222を起動させた場合、映像生成部220は、まず、認証のために、被写体の映像データを生成し、その後も、例えば玄関子機200に向かって話しかけている被写体の映像データを生成する。映像生成部220は、撮像部222と、映像データエンコード部224と、映像データ出力部226と、を含む。
【0068】
撮像部222は、被写体を撮像する。撮像部222は、例えば、CMOSカメラ又はCCDカメラである。撮像部222は、撮像した被写体の映像データを映像データエンコード部224に出力する。
【0069】
映像データエンコード部224は、撮像部222から入力された被写体の映像データをストリーミング形式にエンコードする。本実施の形態において、エンコードの方式は、例えば、MPEG-2形式、H.264形式、H.265形式又はH.266形式等のデジタル形式であってもよいし、アナログ形式であってもよい。映像データエンコード部224は、エンコードしたストリーミング形式の映像データを映像データ出力部226に出力する。
【0070】
映像データ出力部226は、映像データエンコード部224から入力されたストリーミング形式の映像データをドアホン親機100(図3参照)に出力する。
【0071】
音声処理部230は、音声入力部250から入力された音声を表すリニア形式の電気信号を処理し、音声データを出力する。さらに、音声処理部230は、ドアホン親機100から入力された音声データを処理し、音声を表すリニア形式の電気信号を出力する。音声処理部230は、音声データ入力部232と、音声データデコード部234と、音声データエンコード部236と、音声データ出力部238と、を含む。音声データ入力部232、音声データデコード部234、音声データエンコード部236及び音声データ出力部238は、それぞれ、ドアホン親機100(図3参照)の音声データ入力部132、音声データデコード部134、音声データエンコード部136及び音声データ出力部138と同様の機能を有するので、説明を省略する。
【0072】
音声出力部240は、音声データデコード部234から入力された音声を表すリニア形式の電気信号を音声に変換し、玄関子機200の外部に向けて出力するスピーカである。
【0073】
音声入力部250は、玄関子機200の周辺の音声をリニア形式の電気信号に変換するマイクロフォンである。
【0074】
制御部260は、映像生成部220及び音声処理部230の動作を制御する。例えば、制御部260は、赤外線センサ210による来訪者の検知及び撮像部222の起動に応じて、映像生成部220に映像データの出力を開始させる。また、例えば、制御部260は、玄関子機200が備える呼出ボタン(図示せず)の押下に応じて、ドアホン親機100に着信を通知し、映像生成部220に映像データの出力を開始させ、音声処理部230に音声データの出力を開始させる。また、例えば、制御部260は、呼終了の検出に応じて、映像生成部220に映像データの出力を終了させ、音声処理部230に音声データの出力を終了させる。
【0075】
<電気錠の構成>
電気錠300の構成としては、公知の電気錠の構成を採用することができる。例えば、電気錠300は、電気錠コード301の一端が接続されるJEM-A標準HA端子-Aを備えたJEM-Aアダプタを含み、端子への入力信号に応じて解錠/施錠の状態を切り替えるように構成されている。
【0076】
このような構成により、電気錠300は、ドアホン親機100の制御の下で玄関扉31の解錠/施錠を行うことができる。
【0077】
<通信ルータの構成>
通信ルータ400の構成としては、通信を中継する公知の通信ルータの構成を採用することができる。
【0078】
<サーバの構成>
サーバ500の構成としては、公知のサーバの構成を採用することができる。
【0079】
サーバ500は、例えば、ドアホン親機100へのアクセスを要求してきた無線端末(例えば無線端末600)に対して認証処理を行う認証処理部(図示せず)を備える。そして、サーバ500は、無線端末600に対する認証が成功したことを条件として、無線端末600との接続を確立し、無線端末600と(通信ルータ400等を介した)ドアホン親機100との間の通信の中継を行う通信部(図示せず)をさらに備える。
【0080】
一方、ドアホン親機100が無線端末(例えば無線端末600)へのアクセスを要求してきた場合には、サーバ500は、認証処理を行うことなく、通信部を介して、無線端末600との接続を確立し、無線端末600と(通信ルータ400等を介した)ドアホン親機100との間の通信の中継を行う。
【0081】
<無線端末の構成>
無線端末600の構成としては、公知の無線端末の構成を採用することができる。
【0082】
<各装置の動作>
次に、ドアホンシステム10を構成する主要な装置のいくつかのフェーズにおける動作例について説明する。
【0083】
[ドアホン親機に対する無線端末の登録]
図5及び図6は、本開示の実施の形態に係る、ドアホン親機100に対する無線端末(スマートフォン)600の登録の動作の一例を示すフローチャートである。図5は、スマートフォン600の動作の一例を示すフローチャートであり、図6は、ドアホン親機100の動作の一例を示すフローチャートである。以下では、登録対象のスマートフォン600が、建物30の居住者であるユーザ20が所持するスマートフォンであるとして説明する。
【0084】
まず、図5を参照して、スマートフォン600の動作例について説明する。
【0085】
ステップS501において、スマートフォン600は通信ルータ400に接続する(Wi-Fiネットワークに接続する)。
【0086】
ステップS502において、スマートフォン600は、例えばユーザ操作(アプリケーションをダウンロードするためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、ドアホンシステム10の機能を利用するためのアプリケーションをダウンロードする。
【0087】
ステップS503において、スマートフォン600は、例えばユーザ操作(アプリケーションをインストールするためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、ダウンロードしたアプリケーションをインストールする。
【0088】
なお、ステップS502及びS503は、図5に示す処理が実行される前に実行されてもよく、この場合、ステップS502及びS503は省略される。
【0089】
ステップS504において、スマートフォン600は、例えばユーザ操作(アプリケーションを起動するためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、ステップS503においてインストールした又は事前にインストールしているアプリケーションを起動する。
【0090】
ステップS505において、スマートフォン600は、例えばユーザ操作(登録モードに入るためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、アプリケーションを、ドアホン親機100に対してスマートフォン600を登録させるための登録モードに入らせる(遷移させる)。これにより、スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、スマートフォン600がドアホン親機100に対して登録を要求していることを示すメッセージを、ドアホン親機100に送信する。
【0091】
ステップS506において、スマートフォン600は、所定の時間に設定されたタイマーを開始させる。所定の時間は、例えば、60秒である。
【0092】
ステップS507において、スマートフォン600は、ドアホン親機100からの、ドアホン親機100に対してスマートフォン600が登録されたことを示すメッセージを待つ。
【0093】
ステップS508において、スマートフォン600は、ドアホン親機100からのメッセージを受信したか否かを判定する。
【0094】
スマートフォン600がメッセージを受信した場合(ステップS508:YES)、スマートフォン600は、ドアホン親機100とのペアリングに成功し、例えば、アプリケーションを通じて、ドアホン親機100に対してスマートフォン600が登録されたことを示す情報を表示して、フローは終了する。例えば、スマートフォン600は、スマートフォン600の記憶部のうちアプリケーションに関連付けられた記憶領域に、ドアホン親機100の識別情報を記憶(登録)することで、ペアリングに成功する。
【0095】
一方、スマートフォン600がメッセージを受信していない場合(ステップS508:NO)、ステップS509において、スマートフォン600は、タイマーが満了したか否かを判定する。
【0096】
タイマーが満了していない場合(ステップS509:NO)、フローはステップS507に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0097】
一方、タイマーが満了した場合(ステップS509:YES)、スマートフォン600は、例えば、アプリケーションを通じて、タイムアウトによりドアホン親機100に対するスマートフォン600の登録が失敗したことを示す情報を表示して、フローは終了する。
【0098】
次に、図6を参照して、ドアホン親機100の動作例について説明する。
【0099】
ステップS601において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は通信ルータ400に接続する(Wi-Fiネットワークに接続する)。
【0100】
ステップS602において、ドアホン親機100(制御部)は、例えばユーザ操作(登録モードに入るためのメニューの選択等)に応じて、何も操作がなされていない定常モードから、スマートフォン600を登録するための登録モードに入る(遷移する)。
【0101】
ステップS603において、ドアホン親機100(制御部)は、所定の時間に設定されたタイマーを開始させる。所定の時間は、例えば、60秒である
【0102】
ステップS604において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600からの、スマートフォン600がドアホン親機100に対して登録を要求していることを示すメッセージ(図5のステップS505において送信されるメッセージ)を待つ。
【0103】
ステップS605において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600からのメッセージを受信したか否かを判定する。
【0104】
ドアホン親機100がメッセージを受信した場合(ステップS605:YES)、ステップS607において、ドアホン親機100(制御部)は、スマートフォン600を登録する(ペアリングに成功する)。この際に、ドアホン親機100(表示出力部120)は、ドアホン親機100に対してスマートフォン600が登録されたことを示す情報を表示してもよい。例えば、ドアホン親機100(制御部)は、記憶部180のうちペアリング相手を記憶する記憶領域に、スマートフォン600の識別情報を記憶(登録)することで、ペアリングに成功する。
【0105】
ステップS608において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600を登録したことを示すメッセージ(図5のステップS507においてスマートフォン600が待つメッセージ)を、スマートフォン600に送信する。そして、ドアホン親機100(制御部)は定常モードに入り(遷移し)、フローは終了する。
【0106】
一方、ドアホン親機100がメッセージを受信していない場合(ステップS605:NO)、ステップS606において、ドアホン親機100(制御部)は、タイマーが満了したか否かを判定する。
【0107】
タイマーが満了していない場合(ステップS606:NO)、フローはステップS604に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0108】
一方、タイマーが満了した場合(ステップS606:YES)、ドアホン親機100(表示出力部120)は、例えば、タイムアウトによりドアホン親機100に対するスマートフォン600の登録が失敗したことを示す情報を表示し、ドアホン親機100(制御部)は定常モードに入り(遷移し)、フローは終了する。
【0109】
[ドアホン親機に対する被認証者の顔の登録]
図7及び図8は、本開示の実施の形態に係る、ドアホン親機100に対する顔登録の動作の一例を示すフローチャートである。図7は、スマートフォン600の動作の一例を示すフローチャートであり、図8は、ドアホン親機100の動作の一例を示すフローチャートである。図7及び図8に示す顔登録の動作は、建物30の居住者であるユーザ20が、建物30内で(ドアホン親機100の前で)、ユーザ20が所持するスマートフォン600を用いて行われる例である。しかしながら、登録される被認証者及びスマートフォン600はそれぞれ、ユーザ20及びユーザ20が所持するスマートフォンに限定されるものではない。なお、図7及び図8において、スマートフォン600とドアホン親機100とは、既に接続していると仮定する。また、図7及び図8において、タイムアウト等により、スマートフォン600とドアホン親機100との間で通信エラーが発生しないと仮定する。
【0110】
まず、図7を参照して、スマートフォン600の動作例について説明する。
【0111】
ステップS701において、スマートフォン600は、例えばユーザ操作(アプリケーションを起動するためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、図5のS503において又はそれよりも前にインストールしたアプリケーションを起動する。
【0112】
ステップS702において、スマートフォン600は、例えばユーザ操作(顔認証登録モードに入るためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、アプリケーションを、ドアホン親機100に対して被認証者の顔を登録させるための顔認証登録モードに入らせる(遷移させる)。これにより、スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、スマートフォン600がドアホン親機100に対して顔の登録を要求していることを示すメッセージを、ドアホン親機100に送信する。
【0113】
ステップS703において、スマートフォン600は、ドアホン親機100からの、ドアホン親機100が顔認証登録モードに入った(遷移した)ことを示すメッセージ(後述する図8のステップS803において送信されるメッセージ)を待つ。
【0114】
ステップS704において、スマートフォン600は、ドアホン親機100からのメッセージを受信したか否かを判定する。
【0115】
スマートフォン600がメッセージを受信していない場合(ステップS704:NO)、フローはステップS703に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0116】
一方、スマートフォン600がメッセージを受信した場合(ステップS704:YES)、ステップS705において、スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、インカメラを起動させて、インカメラに映像を撮影させる。
【0117】
ステップS706において、スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、映像データをドアホン親機100に送信する。
【0118】
ステップS707において、スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、顔認証登録のガイダンスを提示する。スマートフォン600は、例えば、様々な方向からユーザ20の顔を撮影することを要求する、アプリケーションに登録されている音声ガイダンスを流す。
【0119】
ステップS708において、スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、ガイダンスに沿って顔認証登録(顔を含む映像データの撮影及びドアホン親機100への送信)を行う。そして、フローは終了する。
【0120】
次に、図8を参照して、ドアホン親機100の動作例について説明する。
【0121】
ステップS801において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600からの、スマートフォン600がドアホン親機100に対して顔の登録を要求していることを示すメッセージ(図7のステップS702において送信されるメッセージ)を待つ。
【0122】
ステップS802において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600からのメッセージを受信したか否かを判定する。
【0123】
ドアホン親機100がメッセージを受信していない場合(ステップS802:NO)、フローはステップS801に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0124】
一方、ドアホン親機100がメッセージを受信した場合(ステップS802:YES)、ステップS803において、ドアホン親機100(制御部)は、定常モードから、被認証者の顔を登録するための顔認証登録モードに入る(遷移する)。これにより、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、ドアホン親機100が顔認証登録モードに入った(遷移した)ことを示すメッセージを、スマートフォン600に送信する。
【0125】
ステップS804において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600からの映像データ(図7のステップS706において送信される映像データ)を待つ。
【0126】
ステップS805において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600からの映像データを受信したか否かを判定する。
【0127】
ドアホン親機100が映像データを受信していない場合(ステップS805:NO)、フローはステップS804に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0128】
一方、ドアホン親機100が映像データを受信した場合(ステップS805:YES)、ステップS806において、ドアホン親機100(表示出力部120)は、受信した映像データに基づいて映像を表示する。
【0129】
ステップS807において、ドアホン親機100(表示出力部120、音声出力部140)は、顔認証登録のガイダンスを提示する。ドアホン親機100は、例えば、様々な方向からユーザ20の顔を撮影することを要求する、ドアホン親機100に登録されている音声ガイダンスを流す。
【0130】
ステップS808において、ドアホン親機100(通信処理部172、顔認証処理部118)は、ガイダンスに沿って顔認証登録(顔を含む映像の受信、並びに、顔の検出、抽出及び登録)を行う。そして、ドアホン親機100(制御部)は定常モードに入り(遷移し)、フローは終了する。
【0131】
[遠隔からのドアホン親機に対する無線端末の登録]
図9A及び図9Bは、本開示の実施の形態に係る、遠隔からのドアホン親機100に対する無線端末(スマートフォン)600’の登録の動作の一例を示すシーケンス図である。一例では、登録対象のスマートフォン600’(以下、遠隔スマートフォン600’と呼ぶ)は、建物30の居住者であるユーザ20の母親が所持するスマートフォンであるが、これに限定されるものではない。なお、図9A及び図9Bに示す居住者スマートフォン600は、ユーザ20が所持するスマートフォンであるとして説明する。
【0132】
ステップS901において、ドアホン親機100の電源がオンされる。
【0133】
ステップS902において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、通信ルータ400及び公衆網510等を介してサーバ500に常時接続する。
【0134】
ステップS903において、居住者スマートフォン600は、図5のS503において又はそれよりも前にインストールしたアプリケーションを起動する。
【0135】
ステップS904において、居住者スマートフォン600は、例えばユーザ操作(アプリケーションを共有するためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、同アプリケーションを共有するためのアプリケーション共有を選択する。これにより、居住者スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、ドアホン親機100に対して登録を要求している遠隔の無線端末600(スマートフォン600’)が存在することを示すメッセージを、ドアホン親機100に送信する。
【0136】
ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)が居住者スマートフォン600からメッセージを受信すると、ステップS905において、ドアホン親機100(制御部)は、定常モードから、遠隔スマートフォン600’を登録するための遠隔登録モードに入る(遷移する)。
【0137】
ステップS906において、ドアホン親機100(制御部)は、記憶部180に記憶されている内部情報から自機の機器IDを取得する。
【0138】
ステップS907において、ドアホン親機100(ワンタイムパスワード生成部195)は、ワンタイムパスワードを生成する。
【0139】
ステップS908において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、機器ID及びワンタイムパスワードを居住者スマートフォン600及びサーバ500に送信する。
【0140】
居住者スマートフォン600が、ドアホン親機100から、アプリケーションを通じて、機器ID及びワンタイムパスワードを受信すると、ステップS909において、居住者スマートフォン600は、例えばユーザ操作(メッセージングアプリケーションを起動するためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、任意のメッセージングアプリケーションを起動する。
【0141】
ステップS910において、居住者スマートフォン600は、例えばユーザ操作(メッセージを送信するためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、メッセージングアプリケーションを通じて、例えばユーザ20によって入力された、アプリケーションのダウンロードURL、機器ID及びワンタイムパスワードを遠隔スマートフォン600’に送信する。
【0142】
遠隔スマートフォン600’が、居住者スマートフォン600から、メッセージングアプリケーションを通じて、アプリケーションのダウンロードURL、機器ID及びワンタイムパスワードを受信すると、ステップS911において、遠隔スマートフォン600’は、例えばユーザ操作(ダウンロードURLのリンクの押下(タップ)等)に応じて、ダウンロードURLからアプリケーションをダウンロードする。
【0143】
ステップS912において、遠隔スマートフォン600’は、例えばユーザ操作(アプリケーションをインストールするためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、ダウンロードしたアプリケーションをインストールする。
【0144】
ステップS913において、遠隔スマートフォン600’は、例えばユーザ操作(アプリケーションを起動するためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、インストールしたアプリケーションを起動する。
【0145】
ステップS914において、遠隔スマートフォン600’は、例えばユーザ操作(遠隔登録モードに入るためのアイコンの押下(タップ)等)に応じて、アプリケーションを、ドアホン親機100に対して遠隔スマートフォン600’を登録させるための遠隔登録モードに入らせる(遷移させる)。
【0146】
ステップS915において、遠隔スマートフォン600’は、アプリケーションを通じて、遠隔スマートフォン600’のユーザによって入力された機器ID及びワンタイムパスワードをサーバ500に送信する。
【0147】
ステップS916において、サーバ500は、遠隔スマートフォン600’から受信した機器ID及びワンタイムパスワードが、それぞれ、ステップS908においてドアホン親機100から送信されて受信した機器ID及びワンタイムパスワードと一致するか否かを確認する。
【0148】
一致する場合、ステップS917において、サーバ500は、ドアホン親機100と遠隔スマートフォン600’とを関連付けて登録する。(なお、一致しない場合には、サーバ500は、エラーメッセージを遠隔スマートフォン600’に送信する。)
【0149】
ステップS918において、サーバ500は、ドアホン親機100と遠隔スマートフォン600’とを関連付けて登録したことを示す登録成功メッセージを、ドアホン親機100及び遠隔スマートフォン600’に送信する。
【0150】
ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)が、サーバ500から登録成功メッセージを受信すると、ステップS919において、ドアホン親機100(制御部)は、遠隔スマートフォン600’とのペアリングに成功する。同様に、遠隔スマートフォン600’が、サーバ500から、アプリケーションを通じて、登録成功メッセージを受信すると、ステップS920において、遠隔スマートフォン600’は、ドアホン親機100とのペアリングに成功する。
【0151】
[遠隔からのドアホン親機に対する顔の登録]
図9Bに示すようにドアホン親機100と遠隔スマートフォン600’とがペアリングに成功した後、遠隔スマートフォン600’は、サーバ500を介してドアホン親機100に接続(アクセス)することが可能となる。そして、そのペアリング及び接続後に、ドアホン親機100は、サーバ500を介して、図7及び図8を参照して説明したように、遠隔スマートフォン600’のインカメラによって撮影された人物の映像に基づいて、その人物の顔を登録することができる。
【0152】
図10A図10Dは、本開示の実施の形態に係る、無線端末(スマートフォン)600、600’の表示画面の一例を示す図である。
【0153】
図10Aに示す表示画面は、図9AのステップS904においてアプリケーション共有を選択する際に表示される。居住者スマートフォン600のユーザ20は、アプリケーション上で、アプリケーションを共有するためのアイコン1001を押下(タップ)することで、ドアホン親機100を遠隔登録モードに入らせることができる。
【0154】
図10Bに示す表示画面は、図9AのステップS910においてダウンロードURL等を送信した際に表示される。居住者スマートフォン600のユーザ20は、メッセージングアプリケーション上で、ダウンロードURL、機器ID及びワンタイムパスワードを入力して送信することにより、遠隔スマートフォン600’のユーザにこれらを通知することができる。
【0155】
図10Cに示す表示画面は、図9BのステップS914においてアプリケーションを遠隔登録モードに入らせる際に表示される。遠隔スマートフォン600’のユーザは、アプリケーション上で、遠隔登録モードに入るためのアイコン1002を押下(タップ)することで、アプリケーションを遠隔登録モードに入らせることができる。
【0156】
図10Dに示す表示画面は、図9BのステップS915において機器ID及びワンタイムパスワードを送信する際に表示される。遠隔スマートフォン600’のユーザは、アプリケーション上で、機器ID入力フィールド1003及びワンタイムパスワード入力フィールド1004にそれぞれ機器ID及びワンタイムパスワードを入力してアイコン1005を押下(タップ)することで、機器ID及びワンタイムパスワードをサーバ500に送信することができる。
【0157】
以上により、遠隔スマートフォン600’のユーザは、物理鍵を用いる必要なく、電気錠300を解錠することが可能になる。
【0158】
[来訪時における顔認証を伴う動作]
図11A図11B図12A図12C及び図13は、本開示の実施の形態に係る、来訪者の来訪時における顔認証を伴う動作の一例を示すフローチャートである。図11A及び図11Bは、玄関子機200の動作の一例を示すフローチャートであり、図12A図12Cは、ドアホン親機100の動作の一例を示すフローチャートであり、図13は、スマートフォン600の動作の一例を示すフローチャートである。図11A図11B図12A図12C及び図13に示す動作は、建物30の居住者であるユーザ20が建物30外にいる(外出している)ときに、ユーザ20が所持するスマートフォン600を用いて行われる例である。
【0159】
まず、図11A及び図11Bを参照して、玄関子機200の動作例について説明する。
【0160】
ステップS1101において、玄関子機200(赤外線センサ210)は、人(来訪者)が玄関子機200の前に立つのを待つ。
【0161】
ステップS1102において、玄関子機200(赤外線センサ210)は、玄関子機200の前に立つ人を検知したか否かを判定する。
【0162】
玄関子機200(赤外線センサ210)が人を検知していない場合(ステップS1102:NO)、フローはステップS1101に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0163】
一方、玄関子機200(赤外線センサ210)が人を検知した場合(ステップS1102:YES)、ステップS1103において、玄関子機200(赤外線センサ210)は、カメラ(撮像部)222を起動させる。
【0164】
ステップS1104において、玄関子機200(制御部260)は、顔認証モードに入るようにドアホン親機100に指示する(顔認証モードに入るようにとの指示をドアホン親機100に送信する)。
【0165】
ステップS1105において、玄関子機200(制御部260)は、所定の時間に設定されたタイマーを開始させる。所定の時間は、例えば、60秒である。
【0166】
ステップS1106において、玄関子機200(カメラ222)は、周辺の映像を撮影してドアホン親機100に送信する。
【0167】
ステップS1107において、玄関子機200(制御部260)は、例えばステップS1104の後の所定の時間(例えば15秒)の間に、呼出ボタンが押下されたか否かを判定する。
【0168】
呼出ボタンが押下された場合(ステップS1107:YES)、ステップS1108において、玄関子機200(制御部260)は、呼出ボタンが押下されたことを示す信号(情報)(来訪通知)をドアホン親機100に送信する。そして、フローはステップS1111に進む。
【0169】
一方、呼出ボタンが押下されなかった場合(ステップS1107:NO)、ステップS1109において、玄関子機200(制御部260)は、ドアホン親機100から、エラーメッセージを鳴動するようにとの指示(後述する図12BのステップS1210において送信される指示)を受信する。
【0170】
ステップS1110において、玄関子機200(音声出力部240)は、居住者を呼び出していることを示すエラーメッセージを鳴動する。例えば、エラーメッセージは、「認証に失敗したので呼び出しています」といったメッセージであってよい。
【0171】
ステップS1111において、玄関子機200(制御部260)は、ドアホン親機100からの、玄関子機200とドアホン親機100に登録されているユーザ20のスマートフォン600とを通話状態にさせることを示すメッセージ(後述する図12CのステップS1216において送信されるメッセージ)を待つ。
【0172】
ステップS1112において、玄関子機200(制御部260)は、ドアホン親機100からのメッセージを受信したか否かを判定する。
【0173】
玄関子機200(制御部260)がメッセージを受信した場合(ステップS1112:YES)、ステップS1113において、玄関子機200(制御部260等)は、ドアホン親機100を介してスマートフォン600と通話(通信)して、スマートフォン600と映像及び音声を交換する(但し、映像は受信しない)。そして、ドアホン親機100とスマートフォン600との接続が切断されると、フローは終了する。
【0174】
一方、玄関子機200(制御部260)がメッセージを受信していない場合(ステップS1112:NO)、ステップS1114において、玄関子機200(制御部260)は、タイマーが満了したか否かを判定する。
【0175】
タイマーが満了していない場合(ステップS1114:NO)、フローはステップS1111に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0176】
一方、タイマーが満了した場合(ステップS1114:YES)、フローは終了する。
【0177】
次に、図12A図12Cを参照して、ドアホン親機100の動作例について説明する。
【0178】
ステップS1201において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、玄関子機200からの、顔認証モードに入るようにとの指示(図11AのステップS1104において送信される指示)を待つ。
【0179】
ステップS1202において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、玄関子機200からの指示を受信したか否かを判定する。
【0180】
ドアホン親機100が指示を受信していない場合(ステップS1202:NO)、フローはステップS1201に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0181】
一方、ドアホン親機100が指示メッセージを受信した場合(ステップS1202:YES)、ステップS1203において、ドアホン親機100(制御部)は、定常モードから、玄関子機200のカメラ222によって撮影された顔を用いて顔認証を行うための顔認証モードに入る(遷移する)。
【0182】
ステップS1204において、ドアホン親機100(制御部、映像データ入力部112)は、玄関子機200からカメラ222によって撮影された映像(図11AのステップS1106において送信される映像)を受信する。
【0183】
ステップS1205において、ドアホン親機100(顔認証処理部118)は、受信した映像に含まれる顔と顔認証記憶部116の登録用データベースに登録されている顔とを照合することにより、顔認証処理を行う。
【0184】
ステップS1206において、ドアホン親機100(顔認証処理部118)は、顔認証処理の結果、認証に成功したか否かを判定する。
【0185】
認証に成功した場合(ステップS1206:YES)、ステップS1207において、ドアホン親機100(顔認証処理部118、通信処理部172、電気錠制御部192、電気錠通信部194)は、電気錠300の解錠を指示する(解錠指示を電気錠300に送信する)。その後、電気錠300は解錠を行い、ドアホン親機100(制御部)は定常モードに入り(遷移し)、フローは終了する。なお、電気錠300の解錠を指示した後又は電気錠300が解錠された後、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、電気錠300が解錠されたことを、ドアホン親機100に登録されている所定のスマートフォン600に通知してもよい。その際に、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、玄関子機200のカメラ222によって撮影された当該人物の顔が含まれる画像をスマートフォン600に送信してもよい。
【0186】
一方、認証に成功しなかった場合(ステップS1206:NO)、ステップS1208において、ドアホン親機100(制御部)は、玄関子機200の呼出ボタンが押下されたか否かを判定する。ドアホン親機100(制御部)は、例えばステップS1203の後の所定の時間(例えば15秒)の間に、図11BのステップS1108において玄関子機200により送信される来訪通知を受信したか否かによって、この判定を行う。
【0187】
玄関子機200の呼出ボタンが押下された場合(ステップS1208:YES)、ステップS1209において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、呼出ボタンが押下されたことを、ドアホン親機100に登録されている所定のスマートフォン600に通知する(呼出ボタンが押下されたことを示す信号をスマートフォン600に送信する)。
【0188】
一方、玄関子機200の呼出ボタンが押下されなかった場合(ステップS1208:NO)、ステップS1210において、ドアホン親機100(制御部)は、エラーメッセージを鳴動するように玄関子機200に指示する(エラーメッセージを鳴動するようにとの指示を玄関子機200に送信する)。
【0189】
ステップS1211において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、顔認証に失敗したことを、ドアホン親機100に登録されている所定のスマートフォン600に通知する(顔認証に失敗したことを示す信号をスマートフォン600に送信する)。
【0190】
ステップS1212において、ドアホン親機100(制御部)は、所定の時間に設定されたタイマーを開始させる。所定の時間は、例えば、10秒である。
【0191】
ステップS1213において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600からの、玄関子機200と通話(通信)することを示すメッセージ(後述する図13のステップS1303において送信されるメッセージ)を待つ。
【0192】
ステップS1214において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600からのメッセージを受信したか否かを判定する。
【0193】
ドアホン親機100がメッセージを受信した場合(ステップS1214:YES)、フローはステップS1216に進む。
【0194】
一方、ドアホン親機100がメッセージを受信していない場合(ステップS1214:NO)、ステップS1215において、ドアホン親機100(制御部)は、タイマーが満了したか否かを判定する。
【0195】
タイマーが満了していない場合(ステップS1215:NO)、フローはステップS1213に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0196】
一方、タイマーが満了した場合(ステップS1215:YES)、ドアホン親機100(制御部)は定常モードに入り(遷移し)、フローは終了する。
【0197】
ステップS1216において、ドアホン親機100(制御部)は、玄関子機200に、玄関子機200とスマートフォン600とを通話状態にさせることを示すメッセージを送信し、玄関子機200とスマートフォン600とを通話状態にさせる。
【0198】
ステップS1217において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600から、スマートフォン600に対するスマートフォン600のユーザのユーザ操作を示す信号を受信する。ユーザ操作は、電気錠300の解錠の選択(指示)、電気錠300の施錠の選択(指示)、又は、ドアホン親機100(したがって玄関子機200)との通話状態の切断の選択(指示)であってよい。
【0199】
ステップS1218において、ドアホン親機100(制御部)は、ユーザ操作を判別する。
【0200】
ユーザ操作が電気錠300の解錠の選択である場合、ステップS1219において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172、電気錠制御部192、電気錠通信部194)は、電気錠300の解錠を指示する(解錠指示を電気錠300に送信する)。その後、電気錠300は解錠を行い、フローはステップS1217に戻る。
【0201】
ユーザ操作が電気錠300の施錠の選択である場合、ステップS1220において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172、電気錠制御部192、電気錠通信部194)は、電気錠300の施錠を指示する(施錠指示を電気錠300に送信する)。その後、電気錠300は施錠を行い、フローはステップS1217に戻る。
【0202】
ユーザ操作がドアホン親機100との通話状態の切断の選択である場合、ステップS1221において、ドアホン親機100(制御部、通信処理部172)は、スマートフォン600との通話状態を切断する。そして、ドアホン親機100(制御部)は定常モードに入り(遷移し)、フローは終了する。
【0203】
次に、図13を参照して、スマートフォン600の動作例について説明する。
【0204】
ステップS1301において、スマートフォン600は、図5のS503において又はそれよりも前にインストールしたアプリケーションを通じて、ドアホン親機100からの通知を受信する。この通知は、図12BのステップS1209における通知又は図12BのステップS1211における通知であってよい。
【0205】
ステップS1302において、スマートフォン600は、通知に対して、スマートフォン600のユーザが応答するか否かを判定する。例えば、スマートフォン600は、通知を受信してから所定の時間(例えば5秒)だけ有効な、通知に対して応答するためのアイコンをユーザが押下(タップ)することで応答することを選択した場合、ユーザが応答すると判定する。
【0206】
ユーザが応答しない場合(ステップS1302:NO)、フローは終了する。
【0207】
一方、ユーザが応答する場合(ステップS1302:YES)、ステップS1303において、スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、玄関子機200と通話(通信)することを示すメッセージを、ドアホン親機100に送信する。
【0208】
ドアホン親機100(したがって玄関子機200)との通話が可能になると、ステップS1304において、スマートフォン600は、アプリケーションを通じて、ドアホン親機100を介した玄関子機200との通話を開始する。その後、スマートフォン600は、玄関子機200と映像及び音声を交換することができる(但し、映像は送信しなくてもよい)。
【0209】
ステップS1305において、スマートフォン600は、アプリケーション上で、映像に加えて、電気錠300の解錠を指示するためのアイコンと、電気錠300の施錠を指示するためのアイコンと、ドアホン親機100との通話状態の切断を指示するためのアイコンと、を表示する。
【0210】
ステップS1306において、スマートフォン600は、スマートフォン600に対するスマートフォン600のユーザのユーザ操作を判別する。
【0211】
ユーザ操作が電気錠300の解錠を指示するためのアイコンの選択である場合、ステップS1307において、スマートフォン600は、電気錠300の解錠が選択(指示)されたことを示す信号(情報)をドアホン親機100に送信する。そして、フローはステップS1305に戻る。
【0212】
ユーザ操作が電気錠300の施錠を指示するためのアイコンの選択である場合、ステップS1308において、スマートフォン600は、電気錠300の施錠が選択(指示)されたことを示す信号(情報)をドアホン親機100に送信する。そして、フローはステップS1305に戻る。
【0213】
ユーザ操作がドアホン親機100との通話状態の切断を指示するためのアイコンの選択である場合、ステップS1309において、スマートフォン600は、ドアホン親機100との通話状態の切断が選択(指示)されたことを示す信号をドアホン親機100に送信する。
【0214】
ステップS1310において、スマートフォン600は、ドアホン親機100との通話状態を切断する。そして、フローは終了する。
【0215】
図14は、本開示の実施の形態に係る、無線端末(スマートフォン)600の表示画面の一例を示す図である。この表示画面は、例えば図13のステップS1305において表示される。
【0216】
図14に示すように、この表示画面は、玄関子機200のカメラ222によって撮影された映像1201と、電気錠300の解錠を指示するためのアイコン1202と、電気錠300の施錠を指示するためのアイコン1203と、ドアホン親機100との通話状態の切断を指示するためのアイコン1204と、を含む。
【0217】
スマートフォン600のユーザ20は、スマートフォン600のマイクロフォンを用いて、ドアホン親機100を介して、玄関子機200の前にいる映像1201中の人物と会話することができる。そのような人物は、宅配業者、スマートフォン600のユーザ20の母親等のドアホン親機100に顔が登録されてない人物、及び、ドアホン親機100に顔が登録されている人物を含む。
【0218】
また、スマートフォン600のユーザ20は、アイコン1202を押下(タップ)して、電気錠300の解錠を選択すると、電気錠300を解錠することができる(図13のステップS1306→S1307、図12CのステップS1218→S1219)。例えば、玄関子機200の前にいる映像1201中の人物がスマートフォン600のユーザ20の母親である場合、ユーザ20が外出しており、母親が物理鍵を所持していなくても、ユーザは、電気錠300を解錠することができる。また、ドアホン親機100に顔が登録されている人物であっても、マスクを着用している等の理由で認証に失敗する場合があり、そのような場合にも、ユーザ20は、電気錠300を解錠することができる。
【0219】
また、スマートフォン600のユーザ20は、アイコン1203を押下(タップ)して、電気錠300の施錠を選択すると、電気錠300を施錠することができる(図13のステップS1306→S1308、図12CのステップS1218→S1220)。
【0220】
また、スマートフォン600のユーザ20は、アイコン1204を押下(タップ)して、ドアホン親機100との通話状態の切断を選択すると、ドアホン親機100との通話状態を切断することができる(図13のステップS1306→S1309→S1310、図12CのステップS1218→S1221)。
【0221】
<実施の形態の変形例>
ドアホン親機100の少なくとも一部の機能(図3に示す機能部)は、サーバ500又は別のサーバに備えられてもよい。この場合、ドアホン親機100は、当該機能に対応する処理を行わず、各種データをサーバ500又は別のサーバに転送するだけでよく、サーバ500又は別のサーバが、当該機能に対応する処理を行えばよい。これにより、ドアホン親機100のコストを下げることができ、ドアホン親機100の処理負荷を軽減させることができる。
【0222】
上記では、人物の顔を用いた認証を例に説明したが、他の生体認証方式が適用されてもよい。例えば、虹彩、音声又は歩容による認証等といった、非接触型の認証方式が適用されてもよいし、例えば、静脈又は指紋等による認証等といった、非接触型以外の生体認証方式が適用されてもよい。したがって、認証用(生体)データとして顔の代わりに、本開示に係る抽出部は、無線端末600から送信された映像又は画像から、虹彩等を抽出してもよく、本開示に係る抽出部は、その虹彩等を登録してもよい。
【0223】
上述した機能部は、さらなる機能部に分割されてもよいし、2つ以上の機能部が1つの機能部に統合されてもよい。例えば、顔認証処理部118は、認証用データを登録する登録部と、玄関子機200のカメラによって撮影された映像と登録されている認証用データとに基づく実際の認証処理を実行する機能部と、に分割されてもよく、この機能部が、実行される機能に応じて、さらなるサブ機能部に分割されてもよい。
【0224】
ドアホン親機100は、上述した機能部を全て有する1つの装置として実現されてもよいし、上述した機能部が分散されて設けられる複数の装置として実現されてもよい。ドアホン親機100が複数の装置として実現される場合、複数の装置が備える通信部によりネットワークを介して協調することにより、ドアホン親機100の機能を実現することができる。
【0225】
<実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態によれば、玄関扉31を解錠可能なドアホン親機100は、通信処理部172(受信部)によって、無線端末600が有するインカメラによって撮影された人物の画像を、この無線端末600から受信する。また、ドアホン親機100は、顔認証処理部118(抽出部)によって、撮影された人物の画像から、玄関扉31を解錠するのに用いられる人物の顔又は虹彩等(認証用生体データ)を抽出し、顔認証処理部118(登録部)によって、顔認証記憶部116の登録用データベースに、抽出された顔又は虹彩等を登録する。
【0226】
したがって、本実施の形態によれば、玄関子機200に備えられているカメラを用いることなく、無線端末600が有するインカメラを用いて取得された人物の認証用データを登録するので、その人物の利便性の不利益を抑制することができる。
【0227】
<実施の形態のまとめ>
本開示の一実施例に係るドアホン親機(ドアホン親機100)は、玄関扉(玄関扉31)を解錠可能であり、無線移動端末(無線端末600、600’)が有するカメラによって撮影された人物の画像を、前記無線移動端末から受信する受信部(通信処理部172)と、前記画像から、前記玄関扉を解錠するのに用いられる前記人物の認証用生体データ(顔、虹彩等)を抽出する抽出部(顔認証処理部118)と、前記認証用生体データを登録する登録部(顔認証処理部118)と、を備える。
【0228】
上記の構成により、ドアホン子機が有するカメラを用いることなく、無線移動端末が有するカメラを用いて取得された人物の認証用生体データを登録するので、その人物の利便性の不利益を抑制することができる。
【0229】
本ドアホン親機において、前記受信部が前記人物の画像を受信する際、前記ドアホン親機と前記無線移動端末とは、通信ルータ(通信ルータ400)を介して同じ無線ネットワークに属している。
【0230】
上記の構成により、無線移動端末のカメラによって撮影される人物は、例えばドアホン親機が配置されている建物の中にいながら、認証用生体データを登録できるので、その人物の利便性の不利益を抑制することができる。
【0231】
本ドアホン親機において、前記受信部が前記人物の画像を受信する際、前記ドアホン親機と前記無線移動端末とは、直接接続している。
【0232】
上記の構成により、無線移動端末のカメラによって撮影される人物は、例えばドアホン親機が配置されている建物の中にいながら、認証用生体データを登録できるので、その人物の利便性の不利益を抑制することができる。
【0233】
本ドアホン親機において、前記受信部が前記人物の画像を受信する際、前記ドアホン親機と前記無線移動端末とは、公衆網(公衆網510)に接続されたサーバ(サーバ500)を介して接続されている。
【0234】
上記の構成により、無線移動端末のカメラによって撮影される人物は、例えばドアホン親機が配置されている建物から離れていても、認証用生体データを登録できるので、その人物の利便性の不利益を抑制することができる。
【0235】
本ドアホン親機は、ドアホン子機(玄関子機200)が有するカメラ(カメラ222)によって撮影された前記人物の画像に基づく生体データ(顔、虹彩等)と前記認証用生体データとを照合することにより、前記人物を認証する認証部(顔認証処理部118)と、認証に成功した場合、前記玄関扉の電気錠(300)に、前記電気錠の解錠を指示する信号を送信する送信部(電気錠通信部194)と、をさらに備える。
【0236】
上記の構成により、認証に成功した場合に電気錠(玄関扉)が解錠されるので、セキュリティを確保することができる。また、物理鍵がなくても電気錠(玄関扉)が解錠されるので、その人物の利便性を向上させることができる。
【0237】
本開示の一実施例に係る登録方法は、玄関扉(玄関扉31)を解錠可能なドアホン親機(ドアホン親機100)によって実行され、無線移動端末(無線端末600、600’)が有するカメラによって撮影された人物の画像を、前記無線移動端末から受信し、前記画像から、前記玄関扉を解錠するのに用いられる前記人物の認証用生体データ(顔、虹彩等)を抽出し、前記認証用生体データを登録する。
【0238】
上記の構成により、ドアホン子機が有するカメラを用いることなく、無線移動端末が有するカメラを用いて取得された人物の認証用生体データを登録するので、その人物の利便性の不利益を抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0239】
本開示の一実施例は、ドアホンシステムにおいて使用されるドアホン親機及び登録方法として有用である。
【符号の説明】
【0240】
10 ドアホンシステム
20 ユーザ
30 建物
31 玄関扉
100 ドアホン親機
110 映像処理部
112 映像データ入力部
114 映像データデコード部
116 顔認証記憶部
118 顔認証処理部
120 表示出力部
130 音声処理部
132 音声データ入力部
134 音声データデコード部
136 音声データエンコード部
138 音声データ出力部
140 音声出力部
150 音声入力部
160 呼制御部
162 着信処理部
164 タイマー処理部
166 通話処理部
170 ネットワーク制御部
172 通信処理部
180 記憶部
190 設備機器制御部
192 電気錠制御部
194 電気錠通信部
200 玄関子機
210 赤外線センサ
220 映像生成部
222 撮像部
224 映像データエンコード部
226 映像データ出力部
230 音声処理部
232 音声データ入力部
234 音声データデコード部
236 音声データエンコード部
238 音声データ出力部
240 音声出力部
250 音声入力部
260 制御部
300 電気錠
301 電気錠コード
400 通信ルータ
500 サーバ
510 公衆網
401 無線通信回線
402 無線通信回線
403 無線通信回線
600 無線端末
600’ 無線端末
601 無線通信回線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13
図14