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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142926
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】検査装置および検査方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/90 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
G01N21/90 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022050061
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】000220505
【氏名又は名称】ニデックパワートレインシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】平野 恭幸
(72)【発明者】
【氏名】木下 崇志
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA26
2G051AB20
2G051BA06
2G051BB01
2G051CA04
2G051CA06
2G051CB01
2G051CC11
2G051DA06
2G051ED01
2G051ED04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】容器における蓋の状態を良好に検査する技術を提供する。
【解決手段】検査装置は、容器の外表面に光を照射する照射部と、容器を撮像する撮像部と、撮像部により撮像された検査画像の中から、蓋の外形を含む特定位置を検出する特定位置検出部と、特定位置に基づいて、検査画像の中から、所定の検出領域を決定する検出領域決定部と、検出領域から、所定の特定範囲を検出する特定範囲検出部と、特定範囲の面積を算出する面積算出部と、面積算出部の算出結果に基づいて、蓋の状態を判定する判定部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部と、前記開口部を塞ぐ蓋とを備える容器の検査装置であって、
前記容器の外表面に光を照射する照射部と、
前記容器を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像された検査画像の中から、前記蓋の外形を含む特定位置を検出する特定位置検出部と、
前記特定位置に基づいて、前記検査画像の中から、所定の検出領域を決定する検出領域決定部と、
前記検出領域から、所定の特定範囲を検出する特定範囲検出部と、
前記特定範囲の面積を算出する面積算出部と、
前記面積算出部の算出結果に基づいて、前記蓋の状態を判定する判定部と、
を備える、検査装置。
【請求項2】
請求項1に記載の検査装置であって、
前記容器の外側に位置し、前記容器に反射した光を前記撮像部に導くミラーを備える、検査装置。
【請求項3】
請求項2に記載の検査装置であって、
前記ミラーの少なくとも一部分は、前記蓋よりも下側に位置する、検査装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の検査装置であって、
複数の前記ミラーを備える、検査装置。
【請求項5】
請求項4に記載の検査装置であって、
4つの前記ミラーを備える、検査装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の検査装置であって、
前記撮像部は、前記容器において複数の撮像箇所を撮像し、
前記特定位置検出部は、複数の前記撮像箇所ごとに、前記特定位置を検出する、検査装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の検査装置であって、
前記特定位置検出部は、前記検査画像に含まれる画素の画素値に基づいて、前記特定位置を検出する、検査装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の検査装置であって、
前記特定範囲検出部は、前記検出領域に含まれる画素の画素値に基づいて、前記特定範囲を検出する、検査装置。
【請求項9】
請求項8に記載の検査装置であって、
前記特定範囲は、第1特定範囲を含み、
前記特定範囲検出部は、前記検出領域に含まれる画素の画素値が所定の第1閾値より低い範囲を、前記第1特定範囲として検出する、検査装置。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載の検査装置であって、
前記特定範囲は、第2特定範囲を含み、
前記特定範囲検出部は、前記検出領域に含まれる画素の画素値が所定の第2閾値より高い範囲を、前記第2特定範囲として検出する、検査装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の検査装置であって、
前記検査画像の画素値を補正する画像補正部を備える、検査装置。
【請求項12】
請求項7から請求項11までのいずれか1項に記載の検査装置であって、
前記画素値は濃度値である、検査装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の検査装置であって、
前記蓋は、
前記開口部を覆う天面部と、
前記天面部から下方側に延びる垂下部と、
を有し、
前記撮像部は、前記垂下部を含む撮像箇所を撮像する、検査装置。
【請求項14】
請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の検査装置であって、
前記蓋は、前記開口部を覆う天面部を有し、
前記撮像部は、前記天面部を含む撮像箇所を撮像する、検査装置。
【請求項15】
請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の検査装置であって、
前記照射部は、赤外線を照射する、検査装置。
【請求項16】
開口部と、前記開口部を塞ぐ蓋とを備える容器の検査方法であって、
(a)前記容器の外表面に光を照射する照射工程と、
(b)前記光が照射された前記容器を撮像する撮像工程と、
(c)前記撮像工程により得られる検査画像の中から、前記蓋の外形を含む特定位置を検出する特定位置検出工程と、
(d)前記特定位置検出工程により検出される前記特定位置に基づいて、前記検査画像の中から、所定の検出領域を決定する検出領域決定工程と、
(e)前記検出領域から、所定の特定範囲を検出する特定範囲検出工程と、
(f)前記特定範囲検出工程により検出される前記特定範囲の面積を算出する面積算出工程と、
(g)前記面積算出工程により算出される前記特定範囲の面積に基づいて、前記蓋の状態を判定する判定工程と、
を含む、検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、検査装置および検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
開口部と、開口部を塞ぐ蓋とを備える容器を撮像し、取得された画像に基づいて容器の検査を行う技術が知られている。例えば、特開2021-173667号公報の検査装置は、照射部と、撮像部と、開口部位置検出部と、蓋外縁部位置検出部と、判定部とを備える。開口部位置検出部は、撮像部により撮像された検査画像に基づいて、開口部の位置を検出する。蓋外縁部位置検出部は、検査画像に基づいて、蓋の外縁部の位置を検出する。判定部は、開口部位置検出部によって検出される開口部の位置、および、蓋外縁部位置検出部によって検出される蓋の外縁部の位置に基づいて、蓋の状態を判定する。
【特許文献1】特開2021-173667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
検査対象の容器の蓋に捲れが発生した場合、上記の検査装置は、捲れ部分における蓋の外縁部と容器の開口の外縁部との間の距離を、所定の下限値と比較することにより不良を検出していた。しかしながら、捲れが発生する前後において、蓋の外縁部と容器の開口の外縁部との間の距離が大きく変化しない場合、不良を十分に検出できないことがあった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、容器における蓋の状態を良好に検査する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、第1態様は、開口部と、前記開口部を塞ぐ蓋とを備える容器の検査装置であって、前記容器の外表面に光を照射する照射部と、前記容器を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された検査画像の中から、前記蓋の外形を含む特定位置を検出する特定位置検出部と、前記特定位置に基づいて、前記検査画像の中から、所定の検出領域を決定する検出領域決定部と、前記検出領域から、所定の特定範囲を検出する特定範囲検出部と、前記特定範囲の面積を算出する面積算出部と、前記面積算出部の算出結果に基づいて、前記蓋の状態を判定する判定部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
第1態様の検査装置によると、検査画像から検出した所定の特定範囲に基づいて、容器における蓋の状態を適切に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態の検査装置を示す図である。
図2図2は、実施形態の検査装置における、容器付近の上面図である。
図3図3は、撮像部により撮像された検査画像の一例を示す図である。
図4図4は、図1に示す検査部の構成を示すブロック図である。
図5図5は、図1に示す検査装置における検査の流れを示す図である。
図6図6は、画像補正部により補正された検査画像の一例を示す図である。
図7図7は、第1側面画像において検出された特定位置を示す図である。
図8図8は、第1側面画像において決定された検出領域を示す図である。
図9A図9Aは、第3側面画像において検出された第1特定範囲を示す図である。
図9B図9Bは、第1側面画像において検出された第2特定範囲を示す図である。
図9C図9Cは、第4側面画像において検出された第3特定範囲を示す図である。
図10図10は、検査画像に含まれる天面画像の一例を示す図である。
図11図11は、天面画像から生成された展開画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が簡略化して図示されている場合がある。
【0009】
<1.検査装置の構成>
図1は、実施形態の検査装置1を示す図である。図2は、実施形態の検査装置1における、容器9付近の上面図である。検査装置1は、開口部90と、開口部90の開口OP1を塞ぐ蓋91を備えた容器9を検査する装置であり、具体的には、容器9における蓋91の状態を検査する装置である。
【0010】
図1に示すように、容器9は、蓋91および本体部92を備える。本体部92は、例えば、樹脂製である。開口部90は、本体部92の上端に位置する。開口OP1は、開口部90に囲まれる穴である。開口OP1は、本体部92の上端に位置する。開口OP1の形状は、円形状である。なお、開口OP1の形状は、円形状に限定されず、楕円形状、または四角形状などの多角形状であってもよい。
【0011】
蓋91は、開口部90の上面に取り付けられており、開口OP1を塞ぐ。蓋91は、例えば、アルミニウムなどの金属箔である。なお、蓋91の素材は、金属に限定されるものではなく、紙または樹脂フィルムなどであってもよい。蓋91は、金属箔であることは必須ではなく、ある程度の厚さを有する部材であってもよい。蓋91は、例えば、ホットメルトなどの接着剤を介して開口部90に固定される。なお、蓋91は、開口部90に接着されていることは必須ではない。
【0012】
蓋91は、天面部911および垂下部912を有する。天面部911は、開口部90および開口OP1を覆う円形状の部分である。垂下部912は、天面部911の周囲に位置する環状の部分であり、開口部90から外側にはみ出す部分である。また、垂下部912は、天面部911から下方側に延びる。
【0013】
検査装置1は、搬送部10、照射部20、撮像部30、ミラー40、および検査部50を備える。
【0014】
搬送部10は、容器9が搬送される搬送方向に沿って、所定の間隔を空けて配置された複数の搬送ローラ11と、複数の搬送ローラ11に取り付けられたベルト12とを有する。容器9は、ベルト12の上面に、所定の間隔を空けて載置される。搬送部10は、ベルト12を搬送方向に移動させることによって、容器9を搬送方向に搬送する。これにより、容器9が検査位置P1に順次搬送される。
【0015】
照射部20は、検査位置P1に搬送された容器9の外表面に光を照射する。図1および図2に示すように、照射部20は、検査位置P1に搬送される容器9の上方に設けられる。図2に示すように、照射部20は、円環形状を有しており、照射部20の内径は、容器9の外径より大きい。なお、検査装置1は、複数の照射部20を備えていてもよい。
【0016】
照射部20は、好ましくは、赤外線を出射する。照射部20は、より好ましくは、近赤外線を出射する。具体的には、照射部20は、波長が850nm~860nmの近赤外線を出射する。
【0017】
特に、容器9の蓋91に絵柄または模様等が印刷されている場合、照射部20により容器9に赤外線を照射することが好ましい。これにより、後述する撮像部30が取得する検査画像80における印刷部分はぼやけ、または、消失する。したがって、検査画像80における、後述する特定位置Qおよび後述する特定範囲Aの検出が容易となる。なお、照射部20は、容器9に可視光を照射してもよい。
【0018】
撮像部30は、搬送部10によって搬送される容器9を撮像し、検査画像80を取得する。撮像部30は、搬送部10の上方に位置する。撮像部30は、撮像軸31を有する。撮像軸31は、撮像部30の画角の中心を通る仮想直線である。撮像軸31は、検査位置P1に位置する容器9の天面部911に交差し、好ましくは直交する。
【0019】
撮像部30は、所定の時間間隔で撮像を行うようにしてもよい。また、撮像部30は、各容器9が検査位置P1に到達したタイミングで、撮像を行うようにしてもよい。この場合、検査装置1は、容器9が検査位置P1に到達したことを検出する位置センサを備えていてもよい。
【0020】
ミラー40は、検査位置P1に配置された容器9の外側に位置し、容器9の外表面に反射した光をさらに反射することによって、容器9の外表面の像を撮像部30に導く。本実施形態の検査装置1は、第1ミラー41、第2ミラー42、第3ミラー43、および第4ミラー44の、4つのミラー40を備える。各ミラー41~44は、検査位置P1を中心とする同心円上に、等間隔で設けられる。これにより、撮像部30は、容器9において複数の撮像箇所を一括に撮像することができる。また、撮像部30が直接撮像できない箇所を撮像することができる。なお、検査装置1が備えるミラー40の数は4つに限定されない。検査装置1が備えるミラー40の数は、単数であっても、4つ以外の複数であってもよい。また、ミラー40を設けず、撮像部30に用いられるレンズの画角を広げたり、撮像部30を撮像箇所ごとに移動させたりすることによって、複数の撮像箇所を撮像してもよい。
【0021】
各ミラー41~44は、少なくとも一部分が蓋91よりも下側に位置するように設けられる。これにより、各ミラー41~44は、蓋91の垂下部912を含む像を、撮像部30に導く。したがって、撮像部30の視野が狭くても、蓋91の垂下部912を含む像を、撮像部30により撮像することができる。また、撮像部30は、垂下部912を、水平に近い角度で撮像することができる。
【0022】
図2に示すように、各ミラー41~44は、搬送部10と、上面視において重ならないような位置に設けられる。これにより、搬送部10により搬送される容器9と各ミラー41~44とが物理的に干渉することがない。また、隣接する容器9同士の間隔を狭めつつ、搬送部10により複数の容器9を連続して搬送する場合がある。この場合、搬送部10と各ミラー41~44とを上面視において重なる位置に設けると、検査位置P1に位置する容器9以外の容器9の像が、各ミラー41~44に映り込む場合がある。これに対し、各ミラー41~44を、上面視において搬送部10と重ならないような位置に設けることで、検査位置P1に位置する容器9の像のみを、撮像部30へ反射することができる。
【0023】
したがって、撮像部30は、撮像部30に直接入射する天面部911を含む像と、各ミラー41~44により反射される垂下部912を含む像とを、一括に撮像する。これにより、蓋91の状態を、後述する検査部50により良好に検査することができる。
【0024】
図3は、撮像部30により撮像された検査画像80の一例を示す図である。図3に示すように、本実施形態では、検査画像80には、容器9の側面を含む像をミラー40により反射させることで撮影した像と、容器9を容器9の上方から撮影した像とが含まれる。以下では、ミラー40により反射させた容器9の側面を含む像を「側面画像」と称し、容器9を容器9の上方から撮影した画像を「天面画像」と称する。図3に示すように、本実施形態では、検査画像80は、4枚の側面画像(第1側面画像81、第2側面画像82、第3側面画像83、および第4側面画像84)および1枚の天面画像(天面画像85)を含む。また、図3に示すように、本実施形態では、各側面画像81~84は垂下部912の像を含み、天面画像85は天面部911の像を含む。すなわち、本実施形態では、撮像部30は、天面部911と垂下部912とを含む撮像箇所を撮像する。なお、撮像部30は、天面部911または垂下部912のどちらか一方のみを含む撮像箇所を撮像してもよい。また、撮像部30は、天面部911および垂下部912を含まない撮像箇所のみを撮像してもよい。
【0025】
図1に示すように、検査装置1は、検査部50を備える。検査部50は、プロセッサ51と、ROM52と、RAM53と、記憶部54とを備える。プロセッサ51は、CPUまたはGPU等で構成される。ROM52、RAM53、および記憶部54は、バス配線を介してプロセッサ51と電気的に接続されている。ROM52は、読み出し専用のメモリであって、基本プログラムを記憶する。RAM53は、読み書き自在のメモリであって、各種情報を記憶する。記憶部54は、ハードディスクドライブなどの非一過性の記録媒体であって、プログラムPを記憶する。図1に示すように、検査部50は、撮像部30と電気的に接続されている。
【0026】
図4は、図1に示す検査部50の構成を示すブロック図である。プロセッサ51がプログラムPを実行することによって、検査部50は、画像補正部511、天面部中心検出部512、展開画像生成部513、特定位置検出部514、検出領域決定部515、特定範囲検出部516、面積算出部517、および判定部518として機能する。なお、プロセッサ51の代わりに、専用回路(ASICなど)を備えていてもよい。そして、画像補正部511、天面部中心検出部512、展開画像生成部513、特定位置検出部514、検出領域決定部515、特定範囲検出部516、面積算出部517、または判定部518がハードウェア的に実現されていてもよい。
【0027】
また、図4に示すように、検査部50は、撮像部30のほかに、報知部70とも、電気的に接続されている。
【0028】
画像補正部511は、撮像部30が撮像した検査画像80の濃度値を補正する。また、画像補正部511は、撮像部30が撮像した検査画像80に含まれる各側面画像81~84の角度を補正する。画像補正部511による検査画像80の具体的な補正処理については、後述する。
【0029】
天面部中心検出部512は、検査画像80に含まれる天面画像85から、天面部911の中心である天面部中心C1の位置を検出する。
【0030】
展開画像生成部513は、展開画像86を生成する。展開画像86は、天面画像85を帯状に展開した画像である。展開画像生成部513は、天面部911と垂下部912とが展開画像86に含まれるように、天面画像85を展開する。
【0031】
特定位置検出部514は、撮像部30により撮像された検査画像80の中から、蓋91の外形を含む特定位置Qを検出する。撮像部30により、容器9において複数の撮像箇所が撮像された場合、特定位置検出部514は、当該複数の撮像箇所ごとに、特定位置Qを検出する。また、後述するように、特定位置検出部514は、検査画像80に含まれる画素の濃度値に基づいて、特定位置Qを検出する。
【0032】
検出領域決定部515は、特定位置Qに基づいて、検査画像80の中から、検出領域Rを決定する。検出領域決定部515による検出領域Rの具体的な決定処理については、後述する。
【0033】
特定範囲検出部516は、検出領域Rから、所定の特定範囲Aを検出する。後述するように、特定範囲検出部516は、検出領域Rに含まれる画素の濃度値に基づいて、特定範囲Aを検出する。
【0034】
面積算出部517は、特定範囲Aの面積を算出する。後述するように、面積算出部517は、特定範囲Aの画素数を計数することで、特定範囲Aの面積を算出する。
【0035】
判定部518は、面積算出部517の算出結果に基づいて、蓋91の状態を判定する。判定部518は、特定範囲Aの面積が、既定の閾値範囲から外れる場合に、蓋91の状態が不良であることを表すエラー信号を出力する。図4に示すように、判定部518は、エラー信号を、報知部70に出力する。報知部70は、ディスプレイ、スピーカー、またはランプなどで構成される出力装置である。報知部70は、エラー信号に応じて動作する。判定部518が容器9における蓋91の状態が不良であると判定した場合、報知部70が動作することによって、ユーザに通知される。
【0036】
<2.検査装置による容器の検査工程>
<2-1.検査画像の取得>
図5は、検査装置1による検査の流れを示す図である。図5を参照しつつ、検査装置1による容器9の検査工程について説明する。まず、図1に示すように、検査対象である容器9は、搬送部10によって所定の検査位置P1に搬送される。照射部20は、検査位置P1に位置する容器9の外表面に、光を照射する(照射工程S1)。次に、撮像部30は、光が照射された容器9、および容器9の像を反射するミラー40の鏡面を撮像する(撮像工程S2)。撮像工程S2により、検査画像80が得られる。上述したように、本実施形態の検査画像80は、各側面画像81~84および天面画像85を含む。
【0037】
図5に示すように、撮像工程S2が完了した後に行う工程は、側面画像81~84に対して行う工程S3~S7と、天面画像85に対して行う工程S8~S13とで異なる。
【0038】
<2-2.側面画像に対して行う工程>
始めに、側面画像81~84に対して行う工程S3~S7について説明する。撮像工程S2が完了すると、検査部50において、画像補正部511が、側面画像81~84の角度および濃度値に対して補正を行う(画像補正工程S3)。図6は、画像補正部511により補正された各側面画像81~84を含む検査画像80の一例を示す図である。図6に示すように、画像補正部511は、側面画像81~84の角度を、検査画像80に対して水平になるように補正する。これにより、後述する特定位置検出工程S4における特定位置Qの検出が容易となる。また、図6に示すように、画像補正部511は、各側面画像81~84に含まれる画素の濃度値のばらつきを均一にする。これにより、後述する特定位置検出工程S4における特定位置Qの検出が容易となる。
【0039】
画像補正工程S3が完了すると、特定位置検出部514が、撮像工程S2により得られる各側面画像81~84の中から、蓋91の外形を含む特定位置Qを検出する(特定位置検出工程S4)。図7は、第1側面画像81において検出された特定位置Qを示す図である。図7に示すように、第1側面画像81における特定位置Qには、上端位置Q1、左端位置Q2、右端位置Q3、および下端位置Q4が含まれる。なお、工程S4~S7では、各側面画像81~84に対して同様の処理を行う。そのため、特に断りのない限り、第1側面画像81のみを例に挙げて工程S4~S7の説明を行い、残りの側面画像82~84については重複説明を省略する。
【0040】
始めに、特定位置検出部514は、第1側面画像81の所定の範囲において、上端位置Q1を検出する。具体的には、特定位置検出部514は、隣接する画素の濃度値が所定の値を超えて変化する部分を含む略水平の線分を、上端位置Q1として検出する。特定位置検出部514は、上端位置Q1を記憶部54に記憶させる。
【0041】
次に、特定位置検出部514は、第1側面画像81の所定の範囲において、左端位置Q2および右端位置Q3を検出する。具体的には、特定位置検出部514は、隣接する画素の濃度値が所定の値を超えて変化する部分を含む略垂直の線分を、左端位置Q2および右端位置Q3として検出する。ここで、特定位置検出部514は、左端位置Q2に対する右端位置Q3の傾き量が所定の角度となり、かつ、左端位置Q2と右端位置Q3との間隔が所定の値となるように、左端位置Q2および右端位置Q3を検出する。これにより、垂下部912の一部に捲れが発生している場合でも、左端位置Q2および右端位置Q3を適切に検出することができる。なお、左端位置Q2と右端位置Q3は、互いに平行であってもよい。また、左端位置Q2に対する右端位置Q3の傾き量は、オペレータの操作入力に基づいて、任意に設定することができる。なお、特定位置検出部514は、左端位置Q2および右端位置Q3を検出する際、左端位置Q2に対する右端位置Q3の傾き量を所定の角度に設定する代わりに、右端位置Q3に対する左端位置Q2の傾き量を所定の角度に設定してもよい。特定位置検出部514は、検出した左端位置Q2および右端位置Q3を、記憶部54に記憶させる。
【0042】
次に、特定位置検出部514は、記憶部54に記憶された、上端位置Q1、左端位置Q2、および右端位置Q3に基づいて、下端位置Q4を検出する。具体的には、特定位置検出部514は、左端位置Q2および右端位置Q3に基づいて、下端位置Q4を示す線分の両端を定める。そして、上端位置Q1の下方において、隣接する画素の濃度値が所定の値を超えて変化する部分を含む略水平の線分を、下端位置Q4として検出する。特定位置検出部514は、下端位置Q4を、記憶部54に記憶させる。
【0043】
特定位置検出部514による下端位置Q4の検出が完了すると、画像補正部511が、各側面画像81~84の濃度値を、画像補正工程S3を行う前の状態に戻す。
【0044】
特定位置検出工程S4が完了すると、検出領域決定部515が、特定位置検出工程S4により検出され、記憶部54に記憶された特定位置Qに基づいて、第1側面画像81の中から、所定の検出領域Rを決定する(検出領域決定工程S5)。図8は、第1側面画像81において決定された検出領域Rを示す図である。図8に示すように、第1側面画像81における検出領域Rには、第1検出領域R1、第2検出領域R2、および第3検出領域R3が含まれる。また、図8に示すように、第1検出領域R1、第2検出領域R2、および第3検出領域R3は、所定の幅および所定の高さからなる矩形状を有する。
【0045】
図8に示すように、第1検出領域R1の左端は、左端位置Q2より所定の距離だけ右方に位置する。第1検出領域R1の右端は、右端位置Q3より所定の距離だけ左方に位置する。第1検出領域R1の下端は、下端位置Q4より所定の位置だけ上方に位置する。
【0046】
図8に示すように、第2検出領域R2の右端は、左端位置Q2より所定の距離だけ左方に位置する。図8に示すように、第3検出領域R3の左端は、右端位置Q3より所定の距離だけ右方に位置する。
【0047】
検出領域決定工程S5が完了すると、特定範囲検出部516が、検出領域Rから、所定の特定範囲Aを検出する(特定範囲検出工程S6)。第1側面画像81~第4側面画像84における特定範囲Aには、第1特定範囲A1、第2特定範囲A2、および第3特定範囲A3が含まれ得る。
【0048】
図9Aは、第3側面画像83において検出された第1特定範囲A1を示す図である。第1特定範囲A1は、第1検出領域R1に含まれる画素のうち、画素の濃度値が所定の閾値T1より低い画素からなる範囲をいう。なお、「閾値T1」は、本発明の「第1閾値」に相当する。
【0049】
図9Aに示すように、蓋91に捲れが生じると、第1検出領域R1に、捲れ上がった垂下部912により光が遮られる部分が生じる場合がある。この場合、第1検出領域R1には、蓋91に捲れが生じていない場合と比較して、画素の濃度値が低くなる部分が生じる。そこで、特定範囲検出部516は、第1検出領域R1に含まれる画素の濃度値を計測し、画素の濃度値が閾値T1より低い範囲を、第1特定範囲A1として検出する。
【0050】
図9Bは、第1側面画像81において検出された第2特定範囲A2を示す図である。第2特定範囲A2は、第2検出領域R2に含まれる画素のうち、画素の濃度値が所定の閾値T2より高い画素からなる範囲をいう。なお、「閾値T2」は、本発明の「第2閾値」に相当する。
【0051】
図9Bに示すように、蓋91に捲れが生じると、第2検出領域R2に、捲れ上がった垂下部912が入り込む場合がある。この場合、第2検出領域R2には、蓋91に捲れが生じていない場合と比較して、画素の濃度値が高くなる部分が生じる。そこで、特定範囲検出部516は、第2検出領域R2に含まれる画素の濃度値を計測し、画素の濃度値が閾値T2より高い範囲を、第2特定範囲A2として検出する。なお、「第2特定範囲A2」は、本発明の「第2特定範囲」に含まれる。
【0052】
図9Cは、第4側面画像84において検出された第3特定範囲A3を示す図である。第3特定範囲A3は、第3検出領域R3に含まれる画素のうち、画素の濃度値が閾値T2より高い画素からなる範囲をいう。
【0053】
図9Cに示すように、蓋91に捲れが生じると、第3検出領域R3に、捲れ上がった垂下部912が入り込む場合がある。この場合、第3検出領域R3には、蓋91に捲れが生じていない場合と比較して、画素の濃度値が高くなる部分が生じる。そこで、特定範囲検出部516は、第3検出領域R3に含まれる画素の濃度値を計測し、画素の濃度値が閾値T2より高い範囲を、第3特定範囲A3として検出する。なお、「第3特定範囲A3」は、本発明の「第2特定範囲」に含まれる。
【0054】
特定範囲検出工程S6が完了すると、面積算出部517が、特定範囲検出工程S6により検出される各特定範囲A1~A3の面積をそれぞれ算出する(面積算出工程S7)。面積算出部517は、各特定範囲A1~A3の画素数を計数することで、各特定範囲A1~A3の面積を算出する。
【0055】
<2-3.天面画像に対して行う工程>
次に、天面画像85に対して行う工程S8~S13について説明する。図10は、検査画像80に含まれる天面画像85の一例を示す図である。撮像工程S2が完了すると、天面画像85において、天面部中心検出部512が、天面部911の中心である天面部中心C1を検出する(天面部中心検出工程S8)。図10に示すように、天面画像85では、蓋91のうち垂下部912に含まれる画素の濃度値は、天面部911に含まれる画素の濃度値より低い。天面部中心検出部512は、天面画像85における天面部911と垂下部912との画素の濃度値の差に基づいて、天面部911と垂下部912との境界B1を検出する。また、天面部中心検出部512は、検査画像80において検出した境界B1の中心を、天面部中心C1として検出する。
【0056】
図11は、天面画像85から生成された展開画像86の一例を示す図である。天面部中心検出工程S8が完了すると、展開画像生成部513が、展開画像86を生成する(展開画像生成工程S9)。具体的には、展開画像生成部513は、天面画像85における天面部中心C1を基準にして、天面画像85を極座標展開する。極座標展開は、天面画像85における天面部中心C1から周辺に向かう放射方向と、天面部中心C1を通る中心軸を中心とする周方向とを、展開画像86におけるX方向およびY方向に変換する手法である。展開画像生成部513は、極座標展開によって、図11に示すように、天面部911の外周に沿って展開された展開画像86を生成する。なお、展開画像86は、天面画像85を変形したものであるため、天面画像85と同様に、検査画像80に含まれる。
【0057】
展開画像生成工程S9が完了すると、特定位置検出部514が、展開画像86の中から、蓋91の外形を含む外縁部位置Q5を検出する(特定位置検出工程S10)。具体的には、特定位置検出部514は、展開画像86の所定の範囲において、隣接する画素の濃度値が所定の値を超えて変化する部分を含む略水平の直線を、外縁部位置Q5として検出する。特定位置検出部514は、外縁部位置Q5を記憶部54に記憶する。なお、外縁部位置Q5は、上端位置Q1、左端位置Q2、右端位置Q3、および下端位置Q4と同様に、特定位置Qに含まれる。
【0058】
特定位置検出工程S10が完了すると、検出領域決定部515が、特定位置検出工程S10により検出される外縁部位置Q5に基づいて、展開画像86の中から、第4検出領域R4を決定する(検出領域決定工程S11)。図11に示すように、検出領域決定部515は、展開画像86において、外縁部位置Q5より上方の領域を、第4検出領域R4として決定する。なお、第4検出領域R4は、第1検出領域R1、第2検出領域R2、および第3検出領域R3と同様に、検出領域Rに含まれる。
【0059】
検出領域決定工程S11が完了すると、特定範囲検出部516が、第4検出領域R4から、第4特定範囲A4を検出する(特定範囲検出工程S12)。なお、第4特定範囲A4は、第1特定範囲A1、第2特定範囲A2、および第3特定範囲A3と同様に、特定範囲Aに含まれる。
【0060】
第4特定範囲A4は、第4検出領域R4に含まれる画素のうち、画素の濃度値が閾値T2より高い画素からなる範囲をいう。図11に示すように、蓋91に捲れが生じると、第4検出領域R4に、捲れ上がった垂下部912が入り込む場合がある。この場合、第4検出領域R4には、蓋91に捲れが生じていない場合と比較して、画素の濃度値が高くなる部分が生じる。そこで、特定範囲検出部516は、第4検出領域R4に含まれる画素の濃度値を計測し、画素の濃度値が所定の閾値T2より高い範囲を、第4特定範囲A4として検出する。なお、「第4特定範囲A4」は、本発明の「第2特定範囲」に含まれる。
【0061】
なお、特定範囲検出部516は、閾値T2とは異なる値をもつ所定の閾値に基づいて、第4特定範囲A4を検出してもよい。
【0062】
特定範囲検出工程S12が完了すると、面積算出部517が、特定範囲検出工程S12により検出される第4特定範囲A4の面積を算出する(面積算出工程S13)。面積算出部517は、第4特定範囲A4の画素数を計数することで、第4特定範囲A4の面積を算出する。
【0063】
<2-4.判定工程>
面積算出工程S7および面積算出工程S13が完了すると、判定部518が、面積算出工程S7および面積算出工程S13により算出される各特定範囲A1~A4の面積に基づいて、蓋91の状態を判定する(判定工程S14)。具体的には、判定部518は、各特定範囲A1~A4に対して定められた所定の基準値の範囲内であるか否かを判定する。各特定範囲A1~A4の面積すべてが基準値の範囲内である場合(判定工程S14においてYes)、判定部518は、蓋91の状態が良好であると判定する(評価工程S15)。一方、各特定範囲A1~A4のうち、面積の値が一つでも基準値の範囲外である場合、判定部518は、容器9に対して不良であると判定する(評価工程S16)。
【0064】
判定部518は、第1特定範囲A1に対する第1基準値と、第2特定範囲A2および第3特定範囲A3に対する第2基準値と、第4特定範囲A4に対する第3基準値とを有する。第1基準値、第2基準値、および第3基準値は、オペレータの操作入力に基づいて、適宜設定されてもよい。
【0065】
図9Aに示す例では、第3側面画像83における第1特定範囲A1の面積は、第1基準値より大きい。また、図9Bに示す例では、第1側面画像81における第2特定範囲A2の面積は、第2基準値より大きい。また、図9Cに示す例では、第4側面画像84における第3特定範囲A3の面積は、第2基準値より大きい。また、図11に示す例では、展開画像86における第4特定範囲A4の面積は、第3基準値より大きい。したがって、判定部518は、蓋91の状態を不良であると判定する。
【0066】
検査装置1は、評価工程S15または評価工程S16が完了すると、検査位置P1に搬送された容器9についての検査を完了する。以上のように、検査装置1は、容器9が検査位置P1に搬送される度に、照射工程S1~判定工程S16を繰り返し行う。
【0067】
<3.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0068】
上記の実施形態では、撮像軸31は、検査位置P1に位置する容器9の天面部911に交差し、好ましくは直交していた。しかしながら、撮像軸31は、天面部911と平行であってもよい。この場合、撮像部30による垂下部912の撮影が容易となる。
【0069】
上記の実施形態では、特定位置検出部514は、検査画像80に含まれる画素の濃度値に基づいて、特定位置Qを検出していた。しかしながら、特定位置検出部514は、検査画像80に含まれる画素の、濃度値以外の画素値に基づいて、特定位置Qを検出してもよい。この場合、画像補正部511は、画像補正工程S3において、検査画像80の濃度値以外の画素値を補正してもよい。
【0070】
上記の実施形態では、特定範囲検出部516は、検出領域Rに含まれる画素の濃度値に基づいて、特定範囲Aを検出していた。しかしながら、特定範囲検出部516は、検出領域Rに含まれる画素の、濃度値以外の画素値に基づいて、特定範囲Aを検出してもよい。この場合、画像補正部511は、画像補正工程S3において、検査画像80の濃度値以外の画素値を補正してもよい。
【0071】
上記の実施形態では、検査装置1は、天面画像85から生成された展開画像86を用いて、容器9の不良を検出していた。しかしながら、検査装置1は、天面画像85を用いて、容器9の不良を検出してもよい。この場合、検査装置1は、展開画像86の代わりに天面画像85を用いてもよいし、天面画像85と展開画像86との両方を用いてもよい。
【0072】
本発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、例示であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を相互に矛盾しない限り適宜組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、検査装置および検査方法に利用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 :検査装置
9 :容器
10 :搬送部
11 :搬送ローラ
12 :ベルト
20 :照射部
30 :撮像部
31 :撮像軸
40 :ミラー
50 :検査部
51 :プロセッサ
52 :ROM
53 :RAM
54 :記憶部
70 :報知部
80 :検査画像
85 :天面画像
86 :展開画像
90 :開口部
91 :蓋
92 :本体部
511 :画像補正部
512 :天面部中心検出部
513 :展開画像生成部
514 :特定位置検出部
515 :検出領域決定部
516 :特定範囲検出部
517 :面積算出部
518 :判定部
911 :天面部
912 :垂下部
A :特定範囲
B1 :境界
C1 :天面部中心
OP1 :開口
P :プログラム
P1 :検査位置
Q :特定位置
R :検出領域

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11