(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142991
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】移動式防護フェンス及び舗装版の撤去工法
(51)【国際特許分類】
E01C 23/12 20060101AFI20230928BHJP
E01F 13/02 20060101ALI20230928BHJP
E01F 15/04 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
E01C23/12
E01F13/02 Z
E01F15/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022050166
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】390002185
【氏名又は名称】大成ロテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】武岡 真一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】大内田 吉崇
【テーマコード(参考)】
2D053
2D101
【Fターム(参考)】
2D053AA04
2D053AB07
2D053AD01
2D101CA06
2D101CB07
2D101EA07
2D101FA32
(57)【要約】
【課題】フェンスを支える作業者を配置することなく、道路を進行しながら設置することができる移動式防護フェンスを提供する。
【解決手段】移動式防護フェンス1は、前後方向に移動可能な台車部10と、台車部10に固定される本体部20と、本体部20に基端部31を固定される腕部30と、腕部30の先端部32に固定され、前後方向及び上下方向に延在する平面状のフェンス部50と、を備え、フェンス部50は、台車部10の側方、且つ、台車部10の前方及び後方の少なくとも一方に配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に移動可能な台車部と、
前記台車部に固定される本体部と、
前記本体部に基端部を固定される腕部と、
前記腕部の先端部に固定され、前後方向及び上下方向に延在する平面状のフェンス部と、を備え、
前記フェンス部は、前記台車部の側方、且つ、前記台車部の前方及び後方の少なくとも一方に配置されている、
移動式防護フェンス。
【請求項2】
前記フェンス部は、前記台車部に対して側方に離隔し、且つ、前記台車部に対して前方及び後方の少なくとも一方に離隔して配置されている、
請求項1に記載の移動式防護フェンス。
【請求項3】
前記腕部は、前記先端部に上下方向に設けられる支柱部を有し、
前記支柱部の上端部は、前記フェンス部よりも高い位置にあって、前記フェンス部を引張する引張部を有し、
前記支柱部の下端部は、地面を走行可能な車輪を有する、
請求項1に記載の移動式防護フェンス。
【請求項4】
前記腕部は、
前記基端部から前記側方に張り出す張出部と、
前記張出部から前後方向に延伸する延伸部と、
前記延伸部と前記本体部との間に設けられる斜交部と、を有する、
請求項1に記載の移動式防護フェンス。
【請求項5】
前記フェンス部は、前記台車部に対して右側方且つ前方に離隔して配置されている、
請求項1に記載の移動式防護フェンス。
【請求項6】
前記台車部は車両であり、
前記本体部は前記車両の荷台に固定される、
請求項1に記載の移動式防護フェンス。
【請求項7】
車線を進行しながら行う舗装版の撤去工法であって、
前記舗装版の舗装殻を運搬するダンプトラックと、
前記舗装版を掘削して前記ダンプトラックに積み込む掘削機と、
請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の移動式防護フェンスと、をこの順で前記車線を縦列進行させながら、
掘削中の前記舗装版と前記車線に隣接する車線との間に前記フェンス部を配置する、
舗装版の撤去工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路工事等において発生する破砕物の飛散を抑えるための防護フェンス及び舗装版の撤去工法に関する。
【背景技術】
【0002】
アスファルト舗装版やコンクリート舗装版の撤去では、バックホー等の掘削機で舗装版を掘削して剥がし、ダンプトラックに積み込む作業が行われる。掘削機での作業に加え、人力や重機による舗装版の斫り作業を伴う場合もある。これらの作業は、一部の車線の交通を規制して、一般車両が走行できる車線を設けて行うことが多い。このため、掘削時の破砕物が隣接する車線に飛散しないように、防護用のフェンスが設置される。例えば特許文献1には、軽量で移動しやすい折り畳み式のフェンスが記載されている。また、特許文献2には、工事において設置する型枠をレールとして使用し、下端に車輪を備えて移動させるフェンスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-162915号公報
【特許文献2】実用新案登録第3183111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
舗装版の撤去や斫り作業等の工事は、道路を進行しながら行う。一部の車線を規制して行う工事では、防護用のフェンスを支える作業者を配置して、工事の進行に合わせてフェンスを移動させている。工事中の車線と隣接する車線との境界付近にフェンスを設置しようとすると、フェンスを支える作業者による隣接車線の交通への影響が懸念される。車輪を備えるフェンスをレールに沿って移動させる場合には、フェンスを支える作業者の人数を減らせるとしても、別途レールの敷設作業が必要となってしまう。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、フェンスを支える作業者を配置することなく、道路を進行しながら設置することができる移動式防護フェンス及び舗装版の撤去工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を解決するために、本発明に係る移動式防護フェンスは、前後方向に移動可能な台車部と、前記台車部に固定される本体部と、前記本体部に基端部を固定される腕部と、前記腕部の先端部に固定され、前後方向及び上下方向に延在する平面状のフェンス部と、を備え、前記フェンス部は、前記台車部の側方、且つ、前記台車部の前方及び後方の少なくとも一方に配置されている。
また、本発明に係る舗装版の撤去工法は、車線を進行しながら行う舗装版の撤去工法であって、前記舗装版の舗装殻を運搬するダンプトラックと、前記舗装版を掘削して前記ダンプトラックに積み込む掘削機と、本発明に係る移動式防護フェンスと、をこの順で前記車線を縦列進行させながら、掘削中の前記舗装版と前記車線に隣接する車線との間に前記フェンス部を配置する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、フェンスを支える作業者を配置することなく移動式防護フェンスを設置することができ、道路を進行しながら舗装版の撤去工事を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係る移動式防護フェンスの概略を例示する側面図である。
【
図2】本発明に係る移動式防護フェンスの概略を例示する上面図である。
【
図3】本発明に係る舗装版の撤去方法において、移動式防護フェンスが車線を進行している状態を例示する側面図である。
【
図4】本発明に係る移動式防護フェンスの変形例の概略を例示する側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に例示するように、本発明に係る移動式防護フェンス1は、台車部10と、本体部20と、腕部30と、フェンス部50と、を備えている。
なお、本体部20等は、一例として管材80Pを用いて組み立てられている。管材80Pは、例えば単管パイプと呼ばれる鋼管である。管材80Pは、L字形やT字形に管材80Pを繋ぐジョイント金具80Jや、管材80Pを交差させて固定するクランプ金具80Cによって相互に接続することができる。
【0009】
(台車部)
台車部10は、移動式防護フェンス1の全体を支え、車輪等を有して移動可能な装置である。台車部10は、少なくとも前後方向に移動することができる。ここでは、台車部10は荷台150を有する車両100である。車両100は、例えば小型トラックとすることができる。
【0010】
(本体部)
本体部20は、移動式防護フェンス1の土台となり、台車部10に固定される部分である。ここでは、4本の管材で上端部に矩形を作り、矩形の頂点に柱を立てて荷台150の床152に平行に支えている。
図2に例示するように、平面視において、左右方向の2本の管材22及び前後方向の2本の管材21が矩形の四辺となっている。柱となるのは4本の管材23、24であり、前方に位置する2本の管材23の方が後方に位置する2本の管材24よりも長い。管材23同士の間及び管材23と管材24との間には、荷台150の床152から本体部20の上端部までの高さの半分程度の位置に、補強のための横架材26、27が設けられている。
本体部20は、結束帯25によって車両100に固定されている。結束帯25による固定は、フェンス部50の反対側、すなわち、フェンス部50を前方に配置する場合には、本体部20の後方寄りに設けるのが好ましい。結束帯25は、例えば荷締めベルトを使用して、車両100のフック155に掛止することができる。
【0011】
(腕部)
腕部30は、本体部20から伸びてフェンス部50を支える部分である。腕部30は、基端部31が本体部20に固定され、先端部32にフェンス部50が固定される。腕部30は、基端部31から右方に張り出す張出部33と、張出部33から前方に延伸する延伸部34と、延伸部34と本体部20との間に設けられる斜交部35を有している。
張出部33は、互いに平行な2本の管材であり、それぞれの一端側を本体部20に固定され、他端側が本体部20から右方に張り出している。張り出す長さは、フェンス部50を配置する位置を目安とし、他の車両等の交通を妨げないように、できるだけ短くするのが好ましい。また、2本の張出部33は、延伸部34を安定させるように、互いに離れているのが好ましい。
【0012】
延伸部34は長い管材であり、互いに離れた張出部33によって一端側の2箇所を支持され、他端側は車両100の前端部よりも前方まで伸びている。延伸部34の前方の端部は、腕部30の先端部32に位置している。延伸部34は、1本の管材でもよく、2本以上の管材を繋いだものでもよい。
斜交部35は、本体部20と腕部30との間に斜め方向に設けられる管材である。ここでは、斜交部35は、本体部20における左側の上下方向の管材23と延伸部34の先端部32側との間に設けられている。
【0013】
(支柱部)
腕部30は、先端部32に支柱部40を有している。支柱部40は、上下方向に設けられる管材であり、下端部42に地面を走行可能な車輪43を有している。支柱部40の下端部42と斜交部35の中央付近との間には、斜め方向の管材37が設けられている。また、支柱部40と延伸部34との間には、斜め方向の管材36が設けられている。
支柱部40には、フェンス部50を固定することができる。ここでは、フェンス部50は、取付部55を介して支柱部40に固定されている。支柱部40の上端部41は、フェンス部50よりも高い位置にある。上端部41は、取付部55との間に設ける引張部44によって、フェンス部50を上方に引張している。引張部44は、例えば金属等のワイヤロープとすることができる。また、支柱部40の上端部41と取付部55との間には、斜め方向の管材45が設けられている。
【0014】
(フェンス部)
フェンス部50は、工事によって生じる破砕物等が周囲に飛散するのを抑える平面状の部材である。フェンス部50は、車両100に対して右側方且つ前方に離隔して配置されている。フェンス部50は、前後方向及び上下方向に延在する面となるように固定されている。
図2に例示するように、例えば車線500で工事を行う場合には、車両100は車線500を走行し、隣接する車線550との境界に沿ってフェンス部50を設置することができる。
フェンス部50は、本体部20や腕部30にかかる荷重を抑え、移動しやすいように、軽量であることが好ましい。また、風を受けたときの力が小さくて済むように、網状であるのが好ましい。ここでは、矩形状の枠に網を張ったものを使用している。フェンス部50は、飛散防止用等の市販のネットを使用することができる。なお、フェンス部50は、板状の部材としてもよく、枠に布等を張ったものとしてもよい。
フェンス部50は、取付部55に固定されている。取付部55は、コ字形に組んだ管材であり、高さが異なる2箇所で支柱部40に固定されている。取付部55は、フェンス部50の大きさや枠の形状に合わせて形を変えるのが好ましい。フェンス部50は、取付部55を設けずに、支柱部40等に直接固定してもよい。
【0015】
次に、移動式防護フェンス1の効果について説明する。移動式防護フェンス1は、前後方向に移動可能な台車部10と、台車部10に固定される本体部20と、本体部20に基端部31を固定される腕部30と、腕部30の先端部32に固定され、前後方向及び上下方向に延在する平面状のフェンス部50と、を備え、フェンス部50は、台車部10の側方、且つ、台車部10の前方及び後方の少なくとも一方に配置されている。
かかる構成により、移動式防護フェンス1は、台車部10の側方、且つ、台車部10の前方及び後方の少なくとも一方にフェンス部50を配置して、台車部10によって移動することができる。また、前後方向及び上下方向に延在する平面状のフェンス部50によって、側方に対する破砕物等の飛散を効果的に抑えることができる。
【0016】
移動式防護フェンス1は、フェンス部50が、台車部10に対して側方に離隔し、且つ、台車部10に対して前方及び後方の少なくとも一方に離隔して配置されているのが好ましい。
かかる構成により、移動式防護フェンス1は、隣接する車線との境界付近にフェンス部50を配置しながら、台車部10と隣接する車線との距離を取ることができる。また、前方又は後方で行われている作業に対して台車部10の距離を取りながら、作業箇所の側方にフェンス部50を配置することができ、破砕物等の側方への飛散を効果的に抑えることができる。
【0017】
移動式防護フェンス1は、腕部30が、先端部32に上下方向に設けられる支柱部40を有し、支柱部40の上端部41は、フェンス部50よりも高い位置にあって、フェンス部50を引張する引張部44を有し、支柱部40の下端部42は、地面を走行可能な車輪43を有するのが好ましい。
かかる構成により、移動式防護フェンス1は、支柱部40が台車部10と共に走行しながら地面との間で荷重を支持することができ、より台車部10から離れた位置にフェンス部50を配置することができる。
【0018】
移動式防護フェンス1は、腕部30が、基端部31から側方に張り出す張出部33と、張出部33から前後方向に延伸する延伸部34と、延伸部34と本体部20との間に設けられる斜交部35と、を有するのが好ましい。
かかる構成により、移動式防護フェンス1は、腕部30の強度の向上を図ることができ、より台車部10から離れた位置にフェンス部50を配置することができる。
【0019】
移動式防護フェンス1は、フェンス部50が、台車部10に対して右側方且つ前方に離隔して配置されているのが好ましい。
かかる構成により、移動式防護フェンス1は、台車部10の前方で行われている作業に合わせて移動しながら、作業箇所の右側方にフェンス部50を配置することができ、右側方の隣接する車線への破砕物等の飛散を効果的に抑えることができる。
【0020】
移動式防護フェンス1は、台車部10が車両100であり、本体部20は車両100の荷台150に固定されるのが好ましい。
かかる構成により、移動式防護フェンス1は、車両100の運転によって移動することができ、道路上に作業者がいない状態でフェンス部50を配置して、円滑に工事を進めることができる。
【0021】
なお、フェンス部50は、台車部10の左側方に配置してもよく、台車部10の左右両側方に設けてもよい。台車部10に対して離隔して配置する場合には、張出部33は、左側方や左右両側方に張り出すようにすることができる。また、フェンス部50は、台車部10の後方に配置してもよく、前方及び後方の両方に設けてもよい。延伸部34は、後方にも延伸させることができる。
【0022】
次に、本発明に係る舗装版の撤去工法について説明する。舗装版の撤去工法は、道路の一つの車線を進行しながら行う。
図3に例示するように、掘削機200は、進行方向D1に進行しながら、舗装版400を剥がす掘削作業を行っている。掘削機200は例えばバックホーであり、剥がした舗装版400である舗装殻450を集めてダンプトラック300に積み込む作業も行う。ダンプトラック300は掘削機200に合わせて進行し、舗装殻450が溜まると集積場所まで運搬する。そして、積み込み可能なダンプトラック300が、掘削機200に合わせた位置に配置される。
掘削作業を行っている位置には、隣接する車線への破砕物等の飛散を抑えるために、移動式防護フェンス1のフェンス部50が配置されている。フェンス部50は、掘削中の箇所と隣接する車線との間に配置し、掘削作業の進行に合わせて移動させている。
進行方向D1の前方から後方に向かって、ダンプトラック300と、掘削機200と、移動式防護フェンス1とが、この順に並んで進行している。
【0023】
本発明に係る舗装版の撤去工法は、車線を進行しながら行う舗装版400の撤去工法であって、舗装版400の舗装殻450を運搬するダンプトラック300と、舗装版400を掘削してダンプトラック300に積み込む掘削機200と、移動式防護フェンス1と、をこの順で車線を縦列進行させながら、掘削中の舗装版400と車線に隣接する車線との間にフェンス部50を配置する。
かかる構成により、舗装版の撤去工法は、フェンスを支える作業者を配置することなく、掘削作業の位置に合わせてフェンス部50を配置することができる。すなわち、道路上に作業者がいない状態で、防護用のフェンスを設けて工事を進めることができる。また、フェンス部50は、隣接する車線との境界付近に配置することができ、工事を行う車線における作業範囲を確保して、効率的に工事を進めることができる。
【0024】
(変形例)
次に、移動式防護フェンス1の変形例1Aについて説明する。
図4に例示するように、変形例1Aは、車両100の後端部の右側面に接するようにフェンス部50を配置している。また、フェンス部50に連続するように、荷台150の右側面を覆うシート51を設けている。
変形例1Aの本体部は、上下方向の管材23A、24A及び前後方向の管材21Aをコ字形に組み立てた簡易な構成である。管材23A、24Aは、荷台150の床152に立てられると共に、固定部材28によって側壁151に固定されている。前後方向の管材21Aは、車両100の高さ程度の位置で、管材23A、24Aに支えられている。管材21Aには、腕部となる前後方向の管材34Aが固定されている。管材34Aは、車両100の後端部を越えて後方に伸びている。
【0025】
フェンス部50は、取付部55を設けずに、管材34Aに直接固定されている。また、フェンス部50の前方側の一部は、荷台150の側壁151に接している。フェンス部50と車両100の運転室との間には、管材21A、23A、24A、34Aに被せるようにして、前後方向にシート51が設けられている。シート51は、例えば養生シート等とすることができ、板状や網状のものとしてもよい。
変形例1Aは、簡易な構成で移動式防護フェンスを設置することができる。また、車両100の荷台150を利用してシート51を設け、防護用のフェンスの範囲を広げることができる。
【0026】
なお、台車部10は、例えば手押し車でもよい。手押し車とした場合でも、台車部10に対してフェンス部50を離隔させることができる。手押し車を押す作業者は、隣接する車線から離れた位置で、移動用防護フェンスを移動させることができる。
本体部20や腕部30は、管材及び面材を組み合わせたものでもよい。全体又は一部を木工等で製作したものでもよい。管材や面材は、例えばボルト及びナット等によっても相互に接続することができる。また、本体部20は、台車部10にボルト等で固定してもよい。
フェンス部50は、1枚だけでなく、2枚以上を連結して広い範囲を保護できるようにしてもよい。その場合は、支柱部40や引張部44を増設して、複数のフェンス部50を支持することができる。
【符号の説明】
【0027】
1 移動式防護フェンス
1A 変形例
10 台車部
20 本体部
25 結束帯
28 固定部材
30 腕部
31 基端部
32 先端部
33 張出部
34 延伸部
35 斜交部
40 支柱部
43 車輪
44 引張部
50 フェンス部
51 シート
55 取付部
100 車両
150 荷台
151 側壁
152 床
155 フック
200 掘削機
300 ダンプトラック