(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143000
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20230928BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20230928BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022050177
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桐川 翔太
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 晋哉
(72)【発明者】
【氏名】小林 計英
(72)【発明者】
【氏名】高橋 清志
(72)【発明者】
【氏名】近藤 哲司
(72)【発明者】
【氏名】井手 康裕
(72)【発明者】
【氏名】小池 毅史
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA28
5E555AA30
5E555BA02
5E555BA68
5E555BB02
5E555BC04
5E555BD09
5E555CA02
5E555CA18
5E555CB01
5E555CC01
5E555DA01
5E555DB03
5E555DB18
5E555DB41
5E555DB56
5E555DC09
5E555DD06
5E555DD07
5E555EA03
5E555EA05
5E555EA08
5E555FA00
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】電子機器上で複数のユーザにより行われた一連の作業の操作履歴について、複数のユーザのうちのどのユーザがどの工程を行ったのかを人手で分別する必要を無くすことが可能な情報処理装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】電子機器上で複数のユーザにより連携して行われた一連の作業について、ユーザ毎の操作履歴を取得し、一連の作業の操作履歴を、作業内の工程毎かつユーザ毎に区切って表示するプロセッサを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
電子機器上で複数のユーザにより連携して行われた一連の作業について、ユーザ毎の操作履歴を取得し、
一連の作業の操作履歴を、作業内の工程毎かつユーザ毎に区切って表示する
情報処理装置。
【請求項2】
一連の作業は、作業内容が設定された電子的な作業領域を複数組み合わせることにより行われ、
前記プロセッサは、
操作履歴の表示の際に、作業領域の区切りを工程の区切りとして表示する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
ユーザ間で作業依頼が発生した段階で、新たな作業領域が設定される
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
操作履歴について、作業内の工程毎かつユーザ毎に記号化し、かつ、操作の時系列が分かる形で記号を配した図形として表示する
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
操作履歴を示す図形において、工程毎に名称を表示する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
操作履歴を示す図形において、各記号が示す工程の所要時間を表示する
請求項4または5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
工程を示す記号を、当該工程において使用されたアプリケーションプログラムに対応した意匠とする
請求項4から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
1つの工程において複数のアプリケーションプログラムが使用された場合に、当該工程を当該工程において使用された複数のアプリケーションプログラムに対応した複数の記号で表示し、かつ、アプリケーションプログラム毎にアプリケーションプログラムの使用時間を表示する
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
電子機器上で複数のユーザにより連携して行われた一連の作業について、ユーザ毎の操作履歴を取得するステップと、
一連の作業の操作履歴を、作業内の工程毎かつユーザ毎に区切って表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、業務課題の解決に有効なサービスとそれを構成する製品、技術を多面的かつ認識容易に提示し、効率的で的確なサービス設計を支援可能とするサービス設計支援システムが記載されている。
【0003】
特許文献2には、顧客の属性により予め業務システムで実行される業務プロセスに対してカスタマイズ可能な機能やパラメータを制限することで、業務プロセスを生成するための質問を限定し、効率的に顧客に応じた業務プロセスを生成するプロセス生成システムが記載されている。
【0004】
特許文献3には、業務毎の汎用的なフレームワーク(設計パターンとよぶ)を提供してそれに基づいた業務分析・設計を支援し、ワークフローシステムで使用するアプリケーションの再利用を促進するワークフローシステム開発支援方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6267398号公報
【特許文献2】特開2005-190156号公報
【特許文献3】特開平11-085880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電子機器上で複数のユーザにより行われた一連の作業について、例えば、作業内の各工程に要する時間、各工程において各ユーザが要した時間、及び、ユーザ間の連携等の作業検証を行うためには、一連の作業の操作履歴を確認することが必要である。
【0007】
しかしながら、単に複数のユーザの操作履歴を集約して表示しただけでは、作業検証を行うために、複数のユーザのうちのどのユーザがどの工程を行ったのかを、人手で分別しなければならなかった。
【0008】
本開示の目的は、電子機器上で複数のユーザにより行われた一連の作業の操作履歴について、複数のユーザのうちのどのユーザがどの工程を行ったのかを人手で分別する必要を無くすことが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1態様の情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、電子機器上で複数のユーザにより連携して行われた一連の作業について、ユーザ毎の操作履歴を取得し、一連の作業の操作履歴を、作業内の工程毎かつユーザ毎に区切って表示する。
【0010】
第2態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、一連の作業は、作業内容が設定された電子的な作業領域を複数組み合わせることにより行われ、前記プロセッサは、操作履歴の表示の際に、作業領域の区切りを工程の区切りとして表示する。
【0011】
第3態様の情報処理装置は、第2態様の情報処理装置において、ユーザ間で作業依頼が発生した段階で、新たな作業領域が設定される。
【0012】
第4態様の情報処理装置は、第1態様から第3態様のいずれか1つの態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、操作履歴について、作業内の工程毎かつユーザ毎に記号化し、かつ、操作の時系列が分かる形で記号を配した図形として表示する。
【0013】
第5態様の情報処理装置は、第4態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、操作履歴を示す図形において、工程毎に名称を表示する。
【0014】
第6態様の情報処理装置は、第4態様または第5態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、操作履歴を示す図形において、各記号が示す工程の所要時間を表示する。
【0015】
第7態様の情報処理装置は、第4態様から第6態様のいずれか1つの態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、工程を示す記号を、当該工程において使用されたアプリケーションプログラムに対応した意匠とする。
【0016】
第8態様の情報処理装置は、第7態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、1つの工程において複数のアプリケーションプログラムが使用された場合に、当該工程を当該工程において使用された複数のアプリケーションプログラムに対応した複数の記号で表示し、かつ、アプリケーションプログラム毎にアプリケーションプログラムの使用時間を表示する。
【0017】
第9態様のプログラムは、電子機器上で複数のユーザにより連携して行われた一連の作業について、ユーザ毎の操作履歴を取得するステップと、一連の作業の操作履歴を、作業内の工程毎かつユーザ毎に区切って表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0018】
第1態様の情報処理装置によれば、電子機器上で複数のユーザにより行われた一連の作業の操作履歴について、複数のユーザのうちのどのユーザがどの工程を行ったのかを人手で分別する必要を無くすことができる。
【0019】
第2態様の情報処理装置によれば、作業領域に基づいて、作業内の工程の区切りを設定できる。
【0020】
第3態様の情報処理装置によれば、ユーザ間での作業依頼に基づいて、作業内の工程の区切りを設定できる。
【0021】
第4態様の情報処理装置によれば、文字により操作履歴を表示する場合と比較して、視覚的に分かりやすく操作履歴を表示することができる。
【0022】
第5態様の情報処理装置によれば、一連の作業における各工程の名称を示すことができる。
【0023】
第6態様の情報処理装置によれば、一連の作業における各工程の所要時間を示すことができる。
【0024】
第7態様の情報処理装置によれば、一連の作業における各工程において使用したアプリケーションプログラムを示すことができる。
【0025】
第8態様の情報処理装置によれば、一連の作業における各工程において使用したアプリケーションプログラム毎に使用時間を示すことができる。
【0026】
第9態様のプログラムによれば、電子機器上で複数のユーザにより行われた一連の作業の操作履歴について、複数のユーザのうちのどのユーザがどの工程を行ったのかを人手で分別する必要を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本開示の技術の一実施形態の情報処理システムのシステム構成を示す図である。
【
図2】本開示の技術の一実施形態における情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本開示の技術の一実施形態における情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】情報処理システムにおいて連携作業を行う際に使用されるタスクビューの表示例を示す図である。
【
図5】情報処理システムにおいて連携作業を行う際に使用されるワークスペースの表示例を示す図である。
【
図6】情報処理システムにおいて行われる連携作業の一例である受発注業務の内容を示す図である。
【
図7】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第1工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示す図である。
【
図8】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第1工程において取得されるユーザAの操作履歴の一例を示す図である。
【
図9】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第2工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示す図である。
【
図10】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第2工程において取得されるユーザAの操作履歴の一例を示す図である。
【
図11】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第2工程において取得されるユーザBの操作履歴の一例を示す図である。
【
図12】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第3工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示す図である。
【
図13】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第3工程において取得されるユーザAの操作履歴の一例を示す図である。
【
図14】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第4工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示す図である。
【
図15】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第4工程において取得されるユーザAの操作履歴の一例を示す図である。
【
図16】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第4工程において取得されるユーザCの操作履歴の一例を示す図である。
【
図17】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第4工程において取得されるユーザDの操作履歴の一例を示す図である。
【
図18】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第5工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示す図である。
【
図19】情報処理システムにおいて行われた連携作業の第5工程において取得されるユーザAの操作履歴の一例を示す図である。
【
図20】情報処理システムにおいて行われた連携作業の操作履歴の取得態様を説明するための図である。
【
図21】情報処理システムにおいて行われた連携作業の操作履歴の文字による表示例を示す図である。
【
図22】情報処理システムにおいて行われた連携作業の操作履歴の文字による表示例の異なる態様を示す図である。
【
図23】情報処理システムにおいて行われた連携作業の操作履歴の図形による表示例を示す図である。
【
図24】情報処理システムにおいて行われた連携作業の操作履歴の図形による表示例の異なる態様を示す図である。
【
図25】情報処理システムにおいて行われた連携作業の操作履歴の図形による表示例のさらに異なる態様を示す図である。
【
図26】パーソナルコンピュータにおける文字による連携作業の操作履歴の表示時の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図27】パーソナルコンピュータにおける図形による連携作業の操作履歴の表示時の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。
図1は一実施形態の情報処理システムのシステム構成を示す図である。
【0029】
本実施形態の情報処理システム1は、複数のユーザにより一連の作業を共同して行うことが可能なシステムであって、
図1に示すように、ネットワーク30により相互に接続された複数のパーソナルコンピュータ10A~10Dにより構成される。パーソナルコンピュータ10A~10Dの各々は、電子機器の一例である。
【0030】
また、情報処理システム1では、複数のユーザにより行われた一連の作業(以下、連携作業と記載)において使用された複数のパーソナルコンピュータの中の一台のパーソナルコンピュータにおいて、複数のユーザの操作履歴を集約して表示することが可能である。
【0031】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ10Aにおいて、複数のユーザの操作履歴を集約して表示する場合の例について説明する。パーソナルコンピュータ10Aは、本開示の技術における情報処理装置の一例である。
【0032】
パーソナルコンピュータ10Aは、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、ハードディスクドライブ等の記憶装置13、外部の装置等との間でデータの送受信を行う通信インタフェース(以下、IFと略す)14、ディスプレイ15、キーボード16、マウス17、及び制御バス18を有する。CPU11、メモリ12、記憶装置13、通信IF14、ディスプレイ15、キーボード16、及びマウス17は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0033】
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、パーソナルコンピュータ10の動作を制御するプロセッサである。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、これに限定されるものではない。この制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、このプログラムをCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくは、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、この制御プログラムを、通信インタフェース14に接続された通信回線を介して外部装置から取得するようにしてもよい。
【0034】
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現されるパーソナルコンピュータ10の機能構成を示すブロック図である。本実施形態のパーソナルコンピュータ10は、
図3に示すように、制御部31、表示部32、操作入力部33、及びデータ送受信部34を有する。
【0035】
制御部31は、パーソナルコンピュータ10の全体動作を制御している。表示部32は、制御部31により制御され、ユーザに各種情報を表示する。操作入力部33は、ユーザにより行われた各種操作の情報を入力する。データ送受信部34は、外部の装置との間でデータの送受信を行う。
【0036】
また、制御部31は、パーソナルコンピュータ上で複数のユーザにより連携して行われた連携作業について、ユーザ毎の操作履歴を取得し、一連の作業の操作履歴を、作業内の工程毎かつユーザ毎に区切って表示する。
【0037】
本実施形態において、連携作業は、作業内容が設定された電子的な作業領域を複数組み合わせることにより行われ、制御部31は、操作履歴の表示の際に、作業領域の区切りを工程の区切りとして表示ようにしてもよい。
【0038】
また、ユーザ間で作業依頼が発生した段階で、新たな作業領域が設定されるようにしてもよい。
【0039】
以下に、パーソナルコンピュータ上で複数のユーザにより連携して行われた連携作業が行われた際に、複数のユーザの操作履歴を集約して表示する際の制御部31の処理について、詳細に説明する。
【0040】
先ず、パーソナルコンピュータ上で連携作業を行う際の操作環境について説明する。本実施形態の情報処理システム1におけるパーソナルコンピュータ10A~10Dは、全て同様の操作環境を有している。
【0041】
連携作業を行う際には、作業内容が設定された電子的な作業領域を作成するアプリケーションプログラムを用いて、
図4に示すように、作業領域が設定される。以下、電子的な作業領域をタスクと記載し、アプリケーションプログラムにおいてこのタスクを実行するための表示画面をタスクビューと記載する。
【0042】
タスクビューでは、タスク名、タスクの内容、タスクを設定したユーザ名、及びタスクに関係するユーザ名等の情報が、タスクを設定したユーザにより入力され、管理される。また、タスクビューには、テキスト編集ツール、画像編集ツール、チャットツール、及び各種クラウドツール等の各種のアプリケーションプログラムが連携可能に構成されている。タスクビューにおいて、ユーザからの指示により、必要なアプリケーションプログラムが利用可能に構成されている。
【0043】
タスクビューには、ユーザアイコン表示領域R1、タスク実行領域R2、及び、チャット領域R3等を表示することが可能である。ユーザアイコン表示領域R1には、タスクに関係するユーザのアイコンが表示される。タスク実行領域R2には、タスクの情報及びタスクの処理に必要なアプリケーションプログラムのアイコン等が表示される。チャット領域R3では、ユーザ間でチャットを行うためのアプリケーションプログラムと連携し、タスクに関係するユーザ間でチャットを行うことが可能である。本例では、ユーザ間でチャットを行うためのアプリケーションプログラムとして、「アプリT」という名称のアプリケーションプログラムを用いるものとする。チャット領域R3は、タスクビューに常に表示された状態とすることが可能である。
【0044】
また、連携作業を行う際には、複数のユーザにより共有して使用されるファイルを管理するアプリケーションプログラムを用いて、
図5に示すように、共有ファイル保存領域が設定される。以下、共有ファイル保存領域をワークスペースと記載する。いずれかのユーザのタスクビューにおいて作成されたファイルはワークスペースに保存され、複数のユーザにより閲覧及び編集が可能となる。
【0045】
ワークスペースには、ファイルのアイコン表示領域R4が設けられており、各ユーザは、アイコン表示領域R4においてファイルのアイコンを選択することにより、ファイルの閲覧及び編集が可能となる。
【0046】
次に、情報処理システム1において行われる連携作業について説明する。
図6は、連携作業の一例である受発注業務の内容を示している。受発注業務は、注文書受注工程、在庫確認工程、発注書作成工程、社内承認工程、納品/署名依頼工程の5つの工程から構成される。
【0047】
第1工程である注文書受注工程は、ユーザA単独により行われる。第2工程である在庫確認工程は、ユーザA及びユーザBにより行われる。第3工程である発注書作成工程は、ユーザA単独により行われる。第4工程である社内承認工程は、ユーザA、ユーザC、及び、ユーザDにより行われる。第5工程である納品/署名依頼工程は、ユーザA単独により行われる。
【0048】
この受発注業務は、ユーザAが起点となって、連携作業が開始され、ユーザAが利用するパーソナルコンピュータ10Aにおいて、複数のユーザの操作履歴を集約して表示する。また、ユーザBはパーソナルコンピュータ10Bを利用し、ユーザCはパーソナルコンピュータ10Cを利用し、ユーザDはパーソナルコンピュータ10Dを利用する。
【0049】
操作履歴は、工程(タスクに相当)毎に個別に記録される。操作履歴では、操作毎に、「時刻」、「操作名」、「関係者」、「内容」、及び「ツール」の情報が記録される。「時刻」は、操作が行われた時刻に関する情報である。「操作名」は、操作の名称に関する情報である。「関係者」は、操作を行ったユーザ以外にこの操作に関係するユーザに関する情報である。「内容」は、操作の内容に関する情報である。「ツール」は、この操作において使用されたアプリケーションプログラムの名称に関する情報である。
【0050】
最初に、第1工程である注文書受注工程について説明する。
図7は、第1工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示した図である。
図8は、第1工程において取得されるユーザAの操作履歴を示した図である。
【0051】
注文書受注工程は、ユーザA単独により行われる。ユーザAが顧客から注文書を受領すると、ユーザAは、新たに注文書受注工程のタスクを作成する。
図7に示すように、新たに作成された注文書受注工程のタスクのタスクビューにおいて、ユーザアイコン表示領域R1にはこのタスクで関係するユーザAのアイコンが表示される。また、タスク実行領域R2にはこのタスクで関係するアプリケーションプログラムのアイコンとして、後述のアプリW及びアプリSのアイコンが表示される。
【0052】
ユーザAは、タスクビューにおいて、テキスト編集を行うためのアプリケーションプログラムを用いて、受領した注文書を確認するとともに、ワークスペースに保存する。本例では、テキスト編集を行うためのアプリケーションプログラムとして、「アプリW」という名称のアプリケーションプログラムを用いるものとする。また、ユーザAは、顧客情報を管理するアプリケーションプログラムを用いて顧客情報を登録する。本例では、顧客情報を管理するアプリケーションプログラムとして、「アプリS」という名称のアプリケーションプログラムを用いるものとする。注文書受注工程が完了したら、ユーザAは、次の工程である在庫確認工程のタスクを現在の注文書受注工程から引き継ぐ設定で新たに作成し、現在の注文書受注工程のタスク完了を入力して、注文書受注工程のタスクを完了する。
【0053】
このときパーソナルコンピュータ10Aにおいて取得されるユーザAの操作履歴には、
図8に示すように、タスク作成、文章格納、web情報追加、引継ぎタスク作成、及び、タスク完了等の情報が記録される。
【0054】
次に、第2工程である在庫確認工程について説明する。
図9は、第2工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示した図である。
図10は、第2工程において取得されるユーザAの操作履歴を示した図である。
図11は、第2工程において取得されるユーザBの操作履歴を示した図である。
【0055】
在庫確認工程は、ユーザA及びユーザBにより行われる。
図9に示すように、注文書受注工程から引き継ぐ設定で新たに作成されたユーザAの在庫確認工程のタスクのタスクビューにおいて、ユーザアイコン表示領域R1にはこのタスクで関係するユーザA及びユーザBのアイコンが表示される。また、タスク実行領域R2にはこのタスクで関係するアプリケーションプログラムのアイコンとして、後述のアプリBのアイコンが表示される。
【0056】
また、ユーザAのタスクビューにおける操作により作成されるユーザBの在庫確認工程のタスクのタスクビューにおいて、ユーザアイコン表示領域R1にはこのタスクで関係するユーザA及びユーザBのアイコンが表示される。また、タスク実行領域R2にはこのタスクで関係するアプリケーションプログラムのアイコンとして、後述のアプリBのアイコンが表示される。
【0057】
ユーザAは、タスクビューにおいて、アプリTによるチャット機能を用いてユーザBに在庫確認の依頼を行う。また、ユーザAは、ユーザBに対する依頼タスク作成を行う。ユーザBに対する依頼タスク作成が行われた時点で、ユーザBが利用するパーソナルコンピュータ10Bの画面に、ユーザBが作業を行うためのタスクビューが表示される。
【0058】
ユーザBは、タスクビューにおいて、在庫情報を管理するアプリケーションプログラムを用いて在庫確認を行う。本例では、在庫情報を管理するアプリケーションプログラムとして、「アプリB」という名称のアプリケーションプログラムを用いるものとする。また、ユーザBは、アプリTによるチャット機能を用いて、ユーザAと対話を行い、必要な報告を行う。ユーザBは、依頼された在庫確認が終了したら、タスク完了通知をユーザAに送り、作業を終了する。
【0059】
ユーザAは、ユーザBからのタスク完了通知を受けて、次の工程である発注書作成工程のタスクを現在の在庫確認工程から引き継ぐ設定で新たに作成し、現在の在庫確認工程のタスク完了を入力して、在庫確認工程のタスクを完了する。
【0060】
このときパーソナルコンピュータ10Aにおいて取得されるユーザAの操作履歴には、
図10に示すように、引継ぎタスク作成、チャット投稿、依頼タスク作成、web情報確認、タスク完了通知受信、引継ぎタスク作成、及び、タスク完了等の情報が記録される。
【0061】
また、パーソナルコンピュータ10Bにおいて取得されるユーザBの操作履歴には、
図11に示すように、依頼タスク作成、チャット投稿、web情報確認、タスク完了通知送信、及び、タスク完了等の情報が記録される。
【0062】
次に、第3工程である発注書作成工程について説明する。
図12は、第3工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示した図である。
図13は、第3工程において取得されるユーザAの操作履歴を示した図である。
【0063】
発注書作成工程は、ユーザA単独により行われる。
図12に示すように、在庫確認工程から引き継ぐ設定で新たに作成されたユーザAの発注書作成工程のタスクのタスクビューにおいて、ユーザアイコン表示領域R1にはこのタスクで関係するユーザAのアイコンが表示される。また、タスク実行領域R2にはこのタスクで関係するアプリケーションプログラムのアイコンとして、後述のアプリAのアイコンが表示される。
【0064】
ユーザAは、タスクビューにおいて、在庫情報に基づいて発注書を自動作成するアプリケーションプログラムを用いて、発注書を自動作成する。本例では、在庫情報に基づいて発注書を自動作成するアプリケーションプログラムとして、「アプリA」という名称のアプリケーションプログラムを用いるものとする。作成された発注書は、ワークスペースに保存される。発注書作成工程が完了したら、ユーザAは、次の工程である社内承認工程のタスクを現在の発注書作成工程から引き継ぐ設定で新たに作成し、現在の発注書作成工程のタスク完了を入力して、発注書作成工程のタスクを完了する。
【0065】
このときパーソナルコンピュータ10Aにおいて取得されるユーザAの操作履歴には、
図13に示すように、引継ぎタスク作成、文章作成、引継ぎタスク作成、及び、タスク完了等の情報が記録される。
【0066】
次に、第4工程である社内承認工程について説明する。
図14は、第4工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示した図である。
図15は、第4工程において取得されるユーザAの操作履歴を示した図である。
図16は、第4工程において取得されるユーザCの操作履歴を示した図である。
図17は、第4工程において取得されるユーザDの操作履歴を示した図である。
【0067】
社内承認工程は、ユーザA、ユーザC、及び、ユーザDにより行われる。
図14に示すように、発注書作成工程から引き継ぐ設定で新たに作成されたユーザAの社内承認工程のタスクのタスクビューにおいて、ユーザアイコン表示領域R1にはこのタスクで関係するユーザA、ユーザC、及び、ユーザDのアイコンが表示される。また、タスク実行領域R2にはこのタスクで関係するアプリケーションプログラムのアイコンとして、後述のアプリWのアイコンが表示される。
【0068】
また、ユーザAのタスクビューにおける操作により作成されるユーザCの社内承認工程のタスクのタスクビューにおいて、ユーザアイコン表示領域R1にはこのタスクで関係するユーザA及びユーザCのアイコンが表示される。また、タスク実行領域R2にはこのタスクで関係するアプリケーションプログラムのアイコンとして、後述のアプリWのアイコンが表示される。
【0069】
また、ユーザAのタスクビューにおける操作により作成されるユーザDの社内承認工程のタスクのタスクビューにおいて、ユーザアイコン表示領域R1にはこのタスクで関係するユーザA及びユーザDのアイコンが表示される。また、タスク実行領域R2にはこのタスクで関係するアプリケーションプログラムのアイコンとして、後述のアプリWのアイコンが表示される。
【0070】
ユーザAは、タスクビューにおいて、アプリTによるチャット機能を用いてユーザCに発注書の承認の依頼を行う。また、ユーザAは、ユーザCに対する依頼タスク作成を行う。ユーザCに対する依頼タスク作成が行われた時点で、ユーザCが利用するパーソナルコンピュータ10Cの画面に、ユーザCが作業を行うためのタスクビューが表示される。
【0071】
ユーザCは、ワークスペースから発注書を参照し、タスクビューにおいて、アプリWを用いて発注書にコメントを付けたり、アプリTによるチャット機能を用いて、ユーザAと対話を行い、必要な指摘を行う。ユーザCは、依頼された発注書の承認が終了したら、タスク完了通知をユーザAに送り、作業を終了する。
【0072】
ユーザAは、ユーザCからのタスク完了通知を受けて、次に、アプリTによるチャット機能を用いてユーザDに発注書の承認の依頼を行う。また、ユーザAは、ユーザDに対する依頼タスク作成を行う。ユーザDに対する依頼タスク作成が行われた時点で、ユーザDが利用するパーソナルコンピュータ10Dの画面に、ユーザDが作業を行うためのタスクビューが表示される。
【0073】
ユーザDは、ワークスペースから発注書を参照し、タスクビューにおいて、アプリWを用いて発注書にコメントを付けたり、アプリTによるチャット機能を用いて、ユーザAと対話を行い、必要な指摘を行う。ユーザDは、依頼された発注書の承認が終了したら、タスク完了通知をユーザAに送り、作業を終了する。
【0074】
ユーザAは、ユーザDからのタスク完了通知を受けて、アプリWを用いて承認後の発注書に確認を行う。また、ユーザAは、次の工程である納品/署名依頼のタスクを現在の社内承認工程から引き継ぐ設定で新たに作成し、現在の社内承認工程のタスク完了を入力して、社内承認工程のタスクを完了する。
【0075】
このときパーソナルコンピュータ10Aにおいて取得されるユーザAの操作履歴には、
図15に示すように、引継ぎタスク作成、チャット投稿、依頼タスク作成、文章参照、タスク完了通知受信、引継ぎタスク作成、及び、タスク完了等の情報が記録される。
【0076】
また、パーソナルコンピュータ10Cにおいて取得されるユーザCの操作履歴には、
図16に示すように、依頼タスク作成、文章編集、チャット投稿、タスク完了通知送信、及び、タスク完了等の情報が記録される。
【0077】
また、パーソナルコンピュータ10Dにおいて取得されるユーザDの操作履歴には、
図17に示すように、依頼タスク作成、文章編集、チャット投稿、タスク完了通知送信、及び、タスク完了等の情報が記録される。
【0078】
次に、第5工程である納品/署名依頼工程について説明する。
図18は、第5工程におけるタスクビュー及びワークスペースの状態を簡易的に示した図である。
図19は、第5工程において取得されるユーザAの操作履歴を示した図である。
【0079】
納品/署名依頼工程は、ユーザA単独により行われる。
図18に示すように、社内承認工程から引き継ぐ設定で新たに作成されたユーザAの納品/署名依頼工程のタスクのタスクビューにおいて、ユーザアイコン表示領域R1にはこのタスクで関係するユーザAのアイコンが表示される。また、タスク実行領域R2にはこのタスクで関係するアプリケーションプログラムのアイコンとして、アプリS、及び、後述のアプリOのアイコンが表示される。
【0080】
ユーザAは、タスクビューにおいて、アプリSを用いて顧客情報を参照して郵送により商品を納品する。また、ユーザAは、メールの送受信を行うためのアプリケーションプログラムを用いて、顧客に対して商品を受領した旨を示す署名を返信するように依頼するメールを送信する。本例では、メールの送受信を行うためのアプリケーションプログラムとして、「アプリO」という名称のアプリケーションプログラムを用いるものとする。受発注業務の一連の作業はここまでの処理で完了であるため、ユーザAは、タスクビューにおいて、タスク完了を入力し、連携作業を終了する。
【0081】
このときパーソナルコンピュータ10Aにおいて取得されるユーザAの操作履歴には、
図19に示すように、引継ぎタスク作成、web情報参照、メール送信、及び、タスク完了等の情報が記録される。
【0082】
上記の連携作業が終了した後、複数のユーザA~Dの操作履歴を集約して表示する場合、制御部31は、パーソナルコンピュータ10A~10Dの全てのパーソナルコンピュータから、連携作業における操作履歴を取得する。
【0083】
本実施形態においては、
図20に示すように、ユーザAの操作履歴には第1工程~第5工程の全ての操作履歴が存在し、ユーザBの操作履歴には第2工程のみの操作履歴が存在し、ユーザC及びユーザDの操作履歴には第4工程のみの操作履歴が存在する。
【0084】
制御部31は、文字により操作履歴を表示する際に、一例として
図21に示すように、取得したユーザ毎の連携作業の操作履歴を、作業内の工程毎かつユーザ毎に区切って表示する。具体的には、制御部31は、連携作業の操作履歴について、工程と工程の間の行にスペースSPを挿入し、かつ、各工程内においてユーザとユーザの間の行にスペースSPを挿入することにより、区切りを明示している。
【0085】
なお、
図22に示すように、工程の表示については、工程に設定された名称で表示してもよい。工程の名称は、操作履歴におけるタスク作成の項目の関連情報から取得してもよいし、ユーザに任意の名称を入力させてもよい。また、工程毎に作業の所要時間を表示してもよい。作業の所要時間についてはどのように取得してもよいが、一例として、各行程の操作履歴の中で、最も早い時刻と最も遅い時刻の差を計算することにより、取得することができる。
【0086】
また、連携作業の操作履歴について、工程と工程の間の行に点線DLを挿入することにより、区切りを表示するようにしてもよい。工程と工程の間の行の区切りの表示は、点線、実線、二重線、及び、波線等の線の表示に限らず、「*」又は「-」等の記号を1行の中で連続して表示する等、どのような態様としてもよい。また、各工程内におけるユーザとユーザの間の行に対しても、上記のような区切りの表示を行ってもよい。
【0087】
また、制御部31は、操作履歴について、作業内の工程毎かつユーザ毎に記号化し、かつ、操作の時系列が分かる形で記号を配した図形として表示するようにしてもよい。具体的には、例えば
図23に示すように、図中左右方向を時系列方向とし、右側を時系列が進む方向として、作業内の工程毎かつユーザ毎に操作履歴を矩形で表示したアイコンICを、対応する工程部分に配置した図形としてもよい。なお、アイコンICの意匠については、矩形に限らず、円形又は三角形等の他の形状としてもよいし、何らかの図形としてもよい。
【0088】
なお、制御部31は、
図24に示すように、操作履歴を示す図形において、工程毎に名称を表示ようにしてもよいし、各記号が示す工程の所要時間を表示ようにしてもよい。また、制御部31は、工程を示す記号を、当該工程において使用されたアプリケーションプログラムに対応した意匠のアイコンICAで表示するようにしてもよい。
【0089】
なお、一つの工程において複数のアプリケーションプログラムが使用された場合は、
図24に示すように使用された全てのアプリケーションプログラムに対応した意匠のアイコンICAを表示するようにしてもよい。また、一つの工程において複数のアプリケーションプログラムが使用された場合は、例えば工程内で最も長時間使用されたアプリケーションプログラム等、代表的な一つのアプリケーションプログラムに対応した意匠のアイコンICAのみを表示するようにしてもよい。
【0090】
また、制御部31は、1つの工程において複数のアプリケーションプログラムが使用された場合に、当該工程を当該工程において使用された複数のアプリケーションプログラムに対応した複数のアイコンICAで表示し、かつ、アプリケーションプログラム毎にアプリケーションプログラムの使用時間を表示するようにしてもよい。
【0091】
また、制御部31は、
図25に示すように、操作毎に当該操作において使用された複数のアプリケーションプログラムに対応した複数のアイコンICAを時系列順に並べて表示するようにしてもよい。
【0092】
次に、本実施形態のパーソナルコンピュータ10Aにおける文字による連携作業の操作履歴の表示時の処理の流れについて、
図26のフローチャートを参照して説明する。
【0093】
連携作業の操作履歴の表示する際に、先ず、制御部31は、ステップS11において、連携作業に関わった全てのパーソナルコンピュータからユーザ毎の連携作業の操作履歴を取得する。
【0094】
次に、制御部31は、ステップS12において、取得したユーザ毎の連携作業の操作履歴について、工程毎かつユーザ毎に配列する。
【0095】
次に、制御部31は、ステップS13において、作業内の工程毎かつユーザ毎に区切り表示を挿入する。ここで「区切り表示」とは、スペース又は点線等の挿入である。
【0096】
最後に、制御部31は、ステップS14において、上記の通り生成した文字による連携作業の操作履歴を表示し、処理を終了する。
【0097】
次に、本実施形態のパーソナルコンピュータ10Aにおける図形による連携作業の操作履歴の表示時の処理の流れについて、
図27のフローチャートを参照して説明する。
【0098】
連携作業の操作履歴の表示する際に、先ず、制御部31は、ステップS21において、連携作業に関わった全てのパーソナルコンピュータからユーザ毎の連携作業の操作履歴を取得する。
【0099】
次に、制御部31は、ステップS22において、取得したユーザ毎の連携作業の操作履歴について、工程毎かつユーザ毎に記号化する。ここで「記号化」とは、例えば、作業内の工程毎かつユーザ毎に、操作履歴を矩形等の記号に置換することである。
【0100】
次に、制御部31は、ステップS23において、作業内の工程毎かつユーザ毎に置換された操作履歴の記号を、操作の時系列順に配置した図形を生成する。
【0101】
最後に、制御部31は、ステップS24において、上記の通り生成した図形による連携作業の操作履歴を表示し、処理を終了する。
【0102】
[変形例]
以上、本開示の技術の一実施形態の情報処理システム1について説明してきたが、本開示の技術は上記実施形態に限定されず、適宜変更することもできる。
【0103】
例えば、上記情報処理システム1では、パーソナルコンピュータ10Aにおいて、連携作業の操作履歴を集約して表示する場合について説明したが、操作履歴を表示するパーソナルコンピュータは、連携作業の操作の起点となったパーソナルコンピュータ10Aに限らず、他のパーソナルコンピュータで操作履歴を表示してもよい。
【0104】
また、連携作業に関わったパーソナルコンピュータで操作履歴を表示する代わりに、例えば履歴収集サーバ等、連携作業に関わっていない装置において、連携作業の操作履歴を集約して表示してもよい。
【0105】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0106】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 情報処理システム
10 パーソナルコンピュータ
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
18 制御バス
15 ディスプレイ
16 キーボード
17 マウス
31 制御部
32 表示部
33 操作入力部
34 データ送受信部