(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143141
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】洗面器及び洗面台
(51)【国際特許分類】
E03C 1/14 20060101AFI20230928BHJP
A47K 1/00 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
E03C1/14 Z
A47K1/00 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022050364
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神野 晃一
(72)【発明者】
【氏名】小川 朋位
(72)【発明者】
【氏名】日影 正弘
【テーマコード(参考)】
2D061
【Fターム(参考)】
2D061BA01
2D061BB10
2D061BC04
2D061BG10
(57)【要約】
【課題】 底面上で広がった水を、排水口にスムーズに流すことができる技術を提供する。
【解決手段】 洗面器は、底面と、前記底面を囲む側面と、を備え、前記底面は、排水口と、前記排水口から前記側面に沿って第1方向に延びる溝と、前記溝から前記第1方向に垂直な第2方向に延びる平面部と、を備え、前記溝は、前記第1方向において前記平面部の全長に亘って延びており、前記排水口に向かって下方に傾斜しており、前記平面部は、前記第2方向に沿って、前記溝に向かって下方に傾斜する平面形状を有していてもよい。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面と、
前記底面を囲む側面と、を備え、
前記底面は、
排水口と、
前記排水口から前記側面に沿って第1方向に延びる溝と、
前記溝から前記第1方向に垂直な第2方向に延びる平面部と、を備え、
前記溝は、
前記第1方向において前記平面部の全長に亘って延びており、
前記排水口に向かって下方に傾斜しており、
前記平面部は、前記第2方向に沿って、前記溝に向かって下方に傾斜する平面形状を有する、洗面器。
【請求項2】
前記平面部は、前記第1方向に平行に配置されている、請求項1に記載の洗面器。
【請求項3】
前記第2方向は、手前から奥に向かう方向であり、
前記溝は、前記底面の奥側に配置される前記側面に沿って前記第1方向に延びており、
前記排水口は、前記第1方向において、前記底面の中央部に配置されている、請求項1に記載の洗面器。
【請求項4】
前記洗面器は、さらに、前記排水口を閉じる閉状態と前記排水口を開く開状態との間で移動する排水栓を備え、
前記排水栓は、前記開状態で、前記溝から上方に離れて配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載の洗面器。
【請求項5】
前記底面は、さらに、前記排水口の周囲において、下方に窪む凹部を備え、
前記排水口は、前記凹部に配置されており、
前記排水栓の少なくとも一部は、前記開状態で前記凹部に収容されている、請求項4に記載の洗面器。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の洗面器と、
前記洗面器に水を供給する水栓と、を備え、
前記水栓は、前記第1方向において、前記底面の中央部に配置されている、洗面台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、洗面器及び洗面台に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、ボウル部を有する洗面台が開示されている。ボウル部の底面は、排水口に向かって傾斜している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
洗面器を清潔に保つために、洗面器では、洗面器の供給される水を洗面器の底面に広げて、髪の毛等の汚れを排水口までスムーズに流すことが求められる。本明細書では、底面上で広がった水を、排水口にスムーズに流すことができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示の技術は、洗面器に関する。洗面器は、底面と、前記底面を囲む側面と、を備え、前記底面は、排水口と、前記排水口から前記側面に沿って第1方向に延びる溝と、前記溝から前記第1方向に垂直な第2方向に延びる平面部と、を備え、前記溝は、前記第1方向において前記平面部の全長に亘って延びており、前記排水口に向かって下方に傾斜しており、前記平面部は、前記第2方向に沿って、前記溝に向かって下方に傾斜する平面形状を有していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図8】
図4の排水栓が閉状態の排水口周辺の断面図を示す。
【
図9】
図4の排水栓が開状態の排水口周辺の断面図を示す。
【
図10】変形例の
図4の排水栓が開状態の排水口周辺の断面図を示す。
【
図11】変形例の
図4の排水栓が開状態の排水口周辺の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1に示すように、洗面化粧台10は、ミラーキャビネット12と、洗面台14と、を備える。洗面化粧台10は、壁面に固定して設置される。本明細書では、洗面化粧台10を使用する際に、洗面化粧台10の正面に立っている使用者を基準として、
図1に示すように左右方向、上下方向及び手前奥方向が規定されている。ミラーキャビネット12は、手前側に配置されている複数の鏡が開閉可能なキャビネットを有する。
【0008】
ミラーキャビネット12の下方には、洗面台14が配置されている。洗面台14は、キャビネット14aと、洗面器20と、水栓50と、を備える。ミラーキャビネット12の下端には、水栓50が配置されている。水栓50は、水を吐出する。水栓50は、左右方向において、洗面化粧台10の中央に配置されている。キャビネット14aは、洗面化粧台10の下端に配置される。キャビネット14aは、複数の引き出しを有する。
【0009】
キャビネット14aは、洗面器20を支持している。洗面器20は、キャビネット14aの上端に配置されている。
図2に示すように、洗面器20は、ボウル部30と、一対の平坦部22、24と、排水栓40と、を備える。洗面器20では、ボウル部30と、一対の平坦部22、24と、が同一の材料で一体で成形されている。洗面器20は、セラミック、樹脂及び金属の少なくともいずれかの材料で作製されている。一対の平坦部22、24のそれぞれは、洗面器20の左右両端のそれぞれに配置されている。一対の平坦部22、24は、互いに同一の形状を有する。平坦部22、24の上面は、平面形状を有する。
【0010】
一対の平坦部22、24の間には、ボウル部30が配置されている。ボウル部30は、洗面器20の左右方向の中央に配置されている。ボウル部30は、一対の平坦部22、24の上面から下方に窪んだ形状を有する。ボウル部30は、底面32と、側面34と、を備える。底面32は、ボウル部30の最下部に配置されている。
図3に示すように、底面32は、側面34によって囲まれている。側面34は、底面32の左端に連結する左側面34cと、底面32の右端に連結する右側面34dと、底面32の奥端に連結する奥側面34aと、底面32の手前端に連結する手前側面34bと、を備える。
【0011】
左側面34c、右側面34d、奥側面34a及び手前側面34bのそれぞれは、平面形状を有している。左側面34c、右側面34d、奥側面34a、及び手前側面34bのそれぞれの下端縁には、底面32に連結される湾曲面が配置されている。
【0012】
底面32は、左右方向の両端及び手前奥方向の両端のそれぞれにおいて、直線状の端縁を有している。底面32は、平面部32aと、溝36と、排水口38と、を備える。
図3において、周囲の部分と区別するために、平面部32aには、複数の点が付されている。平面部32aは、平面形状を有している。平面部32aは、底面32の左側面34c、右側面34d、及び手前側面34bに連結される湾曲面まで広がっている。平面部32aは、左右方向の範囲R1に配置されている。
図6に示すように、平面部32aは、左右方向に平行な平面形状を有する。平面部32aは、左右方向において、傾斜していない。
図5に示すように、平面部32aは、手前奥方向に沿って、奥側に向かって下方に傾斜している。平面部32aの奥側の端縁、即ち、平面部32aの最も下方に位置する端縁には、溝36が連結されている。
【0013】
図3に示すように、溝36には、平行斜線が付されている。溝36は、奥側面34aに沿って、左右方向に平行に形成されている。溝36は、範囲R1を越えて、範囲R2において、左右方向に延びている。溝36の左端は、底面32と左側面34cとが湾曲面で接続されている箇所に隣接している。溝36の右端は、底面32と右側面34dとが湾曲面で接続されている箇所に隣接している。
【0014】
図4に示すように、溝36は、平面部32aから下方に窪んでいる。溝36は、奥側面34aに隣接して配置されている。溝36の奥側の壁面は、奥側面34aによって構成されている。溝36は、長手方向、即ち左右方向に垂直な断面において、湾曲面で形成されている。
【0015】
図7に示すように、溝36は、左右方向の端からボウル部30の中央CTに向かって、下方に傾斜している。溝36は、左右方向の両端のそれぞれにおいて最も上方に位置し、左右方向の中央CTにおいて最も下方に位置する。溝36の中央CTには、排水口38が配置されている。溝36は、左右方向において、排水口38に向かって下方に傾斜している。
【0016】
図4に示すように、排水口38は、ボウル部30を貫通している。排水口38は、排水管100に連結されている。排水口38は、円形状を有している。排水口38の奥側の一部は、溝36と重複している。排水口38のうち、溝36に重複していない手前側部分には、排水口38から上方に延びる収容面39aが配置されている。収容面39aは、排水口38のうち、溝36に重複していない手前側部分を囲んでいる。収容面39aは、上端において、平面部32aに連結されている。手前側から見ると、排水口38の手前側の一部の周囲に、平面部32aから下方に窪む凹部39が配置されている。凹部39の上端は、平面部32aの奥側の端縁に一致する。凹部39の下端は、排水口38に一致している。
図9に示すように、凹部39は、上下方向において、長さDPを有する。
【0017】
排水口38には、排水栓40が挿入されている。
図9では、排水栓40が排水口38を開いている開状態が表されている。排水栓40は、円盤形状を有する。排水栓40の下端は、平坦に形成されている。排水栓40の上端では、中心部分が膨らんでいる。排水栓40は、中心部分が最も高い。排水栓40には、円環形状のパッキン40aが取り付けられている。排水栓40の下端から支持軸42が下方に延びている。支持軸42には、一対のヘアキャッチャ44が取り付けられている。
【0018】
排水栓40は、排水栓操作部を操作することによって、
図9に示す開状態と、
図8に示す閉状態と、の間で移動する。
図9に示すように、排水栓40が開状態では、排水栓40の上端は、凹部39の最も高い位置よりも低く、平面部32aの同一平面SF上に位置する。排水栓40は、開状態及び閉状態の両者において、凹部39に収容されている。排水栓40が凹部39に収容されている収容状態は、排水栓40の周端縁の少なくとも一部が凹部39の上端よりも下方に位置している状態である。収容状態は、排水栓40が全周に亘って凹部39に囲まれておらず、奥側の一部が、収容面39aに囲まれていない状態を含む。
【0019】
図8に示すように、排水栓40が閉状態では、パッキン40aが、排水口38に接触する。言い換えると、底面32において、パッキン40aが接触する箇所を排水口38と呼ぶ。排水栓40のパッキン40aよりも下方の部分は、排水口38よりも下方に位置している。排水栓40のパッキン40aよりも上方の部分は、排水口38よりも上方に位置している。
【0020】
開状態において排水栓40の奥側では、溝36によって、使用者の指を排水栓40の下面側から排水栓40に引掛けるスペースが確保されている。これにより、排水栓40が凹部39に収容されている状態であっても、排水栓40に指を引っ掛けて、排水栓40を取り外すことができる。
【0021】
凹部39の長さDPは、排水栓40の開状態と閉状態との間での上下方向の移動距離よりも長い。
【0022】
(効果)
洗面器20では、底面32が平面部32aを備えているために、水栓50からボウル部30に供給される水が、平面部32a上を広がりやすい。ボウル部30に供給される水によって、ボウル部30の髪の毛等の汚れを回収しやすくすることができる。平面部32aは、奥側の溝36に向かって下方に傾斜している。平面部32a上の水を、溝36に向かってスムーズに誘導することができる。溝36は、排水口38に向かって下方に傾斜威している。平面部32a上から溝36内に流れされた水を、溝36に沿って排水口38にスムーズに誘導することができる。洗面器20によると、ボウル部30に供給亜された水を、平面部32aに広げつつ、排水口38にスムーズに流すことができる。
【0023】
平面部32aは、左右方向に平行に配置され、上下方向に傾斜されていない。平面部32a上の水が、左右方向のいずれかに偏って流れる事態を抑制することができる。溝36は、平面部32aの左右方向の範囲R1の全長に亘って配置されている。左右方向の範囲R1のいずれの位置においても、平面部32aから溝36に誘導された水を、溝36によって排水口38に誘導することができる。
【0024】
溝36によって排水口38まで水が流れるため、例えば平面部32aにバケツ等の物体が載置されている状態でも、水が物体によって排水口38に到達することができない事態を回避することができる。
【0025】
排水口38を、ボウル部30の左右方向の中央CTに配置することによって、左右方向において、偏りなく水を排水口38に誘導することができる。水栓50を、ボウル部30の左右方向の中央CTに配置することによって、左右方向において、偏りなく水をボウル部30に供給することができる。水栓50からの水を、平面部32aの中央付近に供給することによって、ボウル部30に広がりやすくすることができる。
【0026】
排水栓40は、開状態であっても、平面部32aの延長上を越えない。ボウル部30にバケツ等の物体を配置する場合に、物体が排水栓40と接触することによって、不安定になることを防止することができる。
【0027】
排水栓40の奥側には、溝36が配置されているために、排水栓40の開状態において、ユーザは、排水栓40の奥側に指を引っかけて、排水栓40を上方に移動させ、排水栓40を取り外すことができる。
【0028】
具体的な実施形態を詳細に説明した。これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上述の実施形態の変形例を以下に列挙する。
【0029】
(変形例)
(1)排水栓40の開状態における上下方向の位置は、平面部32aの同一平面SF上に配置されていなくてもよい。例えば、
図10に示すように、排水栓40のパッキン40aよりも上方の部分、即ち、閉状態において排水口38よりも上方に位置する排水栓40の部分が、開状態において凹部39から上方に突出していてもよい。例えば、
図11に示すように、排水栓40の上端面の周端縁の一部が、平面部32aと同一平面SF上に配置されていてもよい。
【0030】
(2)排水口38の位置は、左右方向に中央に配置されていなくてもよい。例えば、
図12に示すように、排水口38と同様の排水口138は、平面部32aの右端部に配置されていてもよい。溝136は、左端136aから排水口138に向かって下方に傾斜していてもよい。溝136は、排水口138よりも右側において、右端136bから排水口138に向かって下方に傾斜していてもよい。その他の溝136の構成は、溝36と同様であってもよい。排水口138は、平面部32aの左端部に配置されていてもよい。溝136は、右端136bから排水口138に向かって下方に傾斜していてもよい。溝136は、左端136aから排水口138に向かって下方に傾斜していてもよい。
【0031】
例えば、
図13に示すように、洗面器20は、平坦部22と同一の高さを有する平坦部200を備えていてもよい。平坦部200は、奥側面34aから手前側に延びていてもよい。平坦部200の手前端は、底面32を画定する第2奥側面234aを構成していてもよい。第2奥側面234aは、奥側面34aに平行であってもよい。溝236は、第2奥側面234aに沿って左右方向に延びていてもよい。平坦部200は、ボウル部30の右端において、右側面34dから離れて配置されていてもよい。排水口38と同様の排水口238は、平坦部200と右側面34dの間に配置されていてもよい。排水口238の少なくとも一部は、手前奥方向において、平坦部200の第2奥側面234aよりも手前側に配置されていてもよい。排水口238は、第2奥側面234aよりも奥側に配置されていてもよい。排水口238は、手前奥方向において、平坦部200の第2奥側面234aよりも全体的に奥側に配置されていてもよい。溝236は、排水口238の手前側に配置されていてもよい。溝236は、左端236aから右端236bに向かって、下方に傾斜していてもよい。平坦部200と右側面34dの間では、底面32が、溝236と同様に、平面部32aよりも下方に窪んでいてもよい。その他の溝236の構成は、溝36と同様であってもよい。排水口238は、平面部32aの左端部に配置されていてもよい。平坦部200は、平坦部24と同一の高さであって、右側面34dから排水口238付近まで延びていてもよい。溝236は、右端236bから左端236aに向かって、下方に傾斜していてもよい。平面部32aは、溝236を除いた底面32の全面に亘って広がっていてもよい。平面部32aは、手前側の一部及び溝236を除いた底面32の全面に亘って広がっていてもよい。平坦部200に水栓が配置されてもよい。
【0032】
例えば、
図14に示すように、排水口38と同様の排水口338は、平面部32aの右端部に配置されていてもよい。溝336は、右側面34dの下端において、右側面34dに沿って、手前奥方向に延びていてもよい。溝336は、手前側の端336aから排水口338に向かって下方に傾斜していてもよい。底面32は、左右方向において、左端縁332bから溝336に接する右端縁332cに向かって下方に傾斜する平面部332aを備えていてもよい。平面部332aは、手前奥方向において、傾斜していなくてもよい。溝336は、手前奥方向において、平面部332aの全長に亘って延びていてもよい。その他の溝336の構成は、溝36の構成と同様であってもよい。
【0033】
上記の各変形例では、水栓50は、左右方向の中央CTに配置されていてもよい。水栓50は、中央CTよりも左右方向のいずれか一方側に配置されていてもよい。
【0034】
(3)排水栓40の構成は、実施形態の構成に限定されない。例えば、
図15に示すように、排水栓40の上端面と同様に、上端面140aが上方に湾曲しており、凹部140c、140cにおいて窪むことによって突出部140bが形成されている排水栓140が配置されていてもよい。ユーザは、突出部140bを把持することによって、排水栓140を上方に引っ張って取り外すことできる。
【0035】
(4)洗面器20は、平坦部22、24を備えていなくてもよい。洗面器20は、キャビネット14aの上端面に載置されていてもよい。
【0036】
(5)洗面器20のボウル部30の形状は、実施形態の形状に限らず、左側面34c、右側面34d、奥側面34a及び手前側面34bの少なくともいずれかの側面が湾曲面であってもよい。
【0037】
(6)溝36は、奥側面34aよりも手前側に離間していてもよい。
【0038】
(7)
図16に示すように、溝36は、排水口38よりも手前側まで配置されていてもよい。
図16では、
図3と同様に、面部32aには複数の点が付され、溝36には平行斜線が付されている。この場合、凹部39は配置されていなくてもよい。排水栓40は、開状態において、溝36の上端を越えない位置に配置されていてもよい。
【0039】
(8)ボウル部30の底面32の平面部32aは、溝36との境界付近において、平面部32aの平面形状と溝36とを繋ぐ湾曲面を有していてもよい。湾曲面は、上方に向かって湾曲していてもよいし下方に向かって湾曲していてもよい。湾曲面は、左右方向に傾斜しておらず、左右方向に平行であってもよい。
【0040】
本明細書及び図面の少なくとも一方に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。本明細書及び図面の少なくとも一方に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0041】
10:洗面化粧台、12:ミラーキャビネット、14:洗面台、14a:キャビネット、20:洗面器、22、24:平坦部、30:ボウル部、32:底面、32a:平面部、34:側面、34a:奥側面、34b:手前側面、34c:左側面、34d:右側面、36:溝、38:排水口、39:凹部、39a:収容面、40:排水栓、50:水栓