(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143540
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】入学試験管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20230929BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022050964
(22)【出願日】2022-03-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】399090994
【氏名又は名称】株式会社サマデイ
(74)【代理人】
【識別番号】100205626
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博
(72)【発明者】
【氏名】相川 秀希
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】特定の出願者を出願者の中から抽出する入学試験管理システムを提供する。
【解決手段】
入学試験管理システム1は、入学試験を実施する学校に関する情報を格納する学校データベース(大学データベース201)と、前記学校の募集に関する情報を格納する募集データベース202と、前記募集に対する出願に関する情報を格納する出願管理データベース203と、前記出願を行う出願者に関する情報及び前記出願者に付されるタグを前記出願者ごとに格納する出願者管理データベース204と、指定されたタグに基づいて前記出願者管理データベースを検索し、前記タグが付された前記出願者を抽出する制御部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入学試験を実施する学校に関する情報を格納する学校データベースと、
前記学校の募集に関する情報を格納する募集データベースと、
前記募集に対する出願に関する情報を格納する出願管理データベースと、
前記出願を行う出願者に関する情報及び前記出願者に付されるタグを前記出願者ごとに格納する出願者管理データベースと、
指定された前記タグに基づいて前記出願者管理データベースを検索し、前記タグが付された前記出願者を抽出する制御部と、
を備える入学試験管理システム。
【請求項2】
前記タグに関する情報を格納するタグデータベースをさらに備え、
前記学校データベースは、
担当業務ごとに担当者のメールアドレスを格納し、
前記タグデータベースは、
前記タグごとに前記担当業務を格納し、
前記制御部は、
指定された前記タグに基づいて前記タグデータベースを検索して前記担当業務を読み出し、読み出した前記担当業務に基づいて前記学校データベースを検索して前記担当者の前記メールアドレスを読み出し、抽出された前記出願者のリストを前記担当者の前記メールアドレスに送信する請求項1に記載の入学試験管理システム。
【請求項3】
前記タグに関する情報を格納するタグデータベースをさらに備え、
前記タグデータベースは、
前記タグごとにメール本文を格納し、
前記出願者管理データベースは、
前記出願者ごとに前記出願者のメールアドレスを格納し、
前記制御部は、
指定された前記タグに基づいて前記タグデータベースを検索して前記メール本文を読み出し、前記タグに基づいて前記出願者管理データベースを検索して前記タグが付された前記出願者の前記メールアドレスを読み出し、前記メール本文を含むメールを前記出願者の前記メールアドレスに送信する請求項1に記載の入学試験管理システム。
【請求項4】
前記タグに関する情報を格納するタグデータベースをさらに備え、
前記タグデータベースは、
前記タグごとにアクセスの対象となるURLであるターゲットURL、及び前記ターゲットURLへのアクセスの許否を示すアクセス許否フラグを格納し、
前記制御部は、
前記ターゲットURLにアクセスを試みた前記出願者の出願者IDに基づいて前記出願者管理データベースを検索して前記出願者の前記タグを読み出し、前記ターゲットURLに基づいて前記タグデータベースを検索して前記アクセス許否フラグが許可を示す前記タグを読み出し、読み出した前記タグが読み出した前記出願者の前記タグに含まれている場合、前記出願者の前記ターゲットURLへのアクセスを許可する請求項1に記載の入学試験管理システム。
【請求項5】
前記制御部は、
抽出された前記出願者について、予め登録された内容によって前記出願者管理データベースのレコードを更新、又はレコードを追加する請求項1に記載の入学試験管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入学試験管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
大学入学試験のように多数の受験者が参加する試験においては多種多様な人が存在する。例えば、車いすを使用する人や、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染してしまった人など、特別な対応が必要な人も受験する。
【0003】
車いすを使用する受験者にはバリアフリーの経路を使用するように指導し、転んでけがなどをしないようにする配慮が必要である。また、新型コロナウイルスに感染した受験者は、他の受験者に感染させないように別の部屋を用意して受験させる必要がある。
【0004】
特別な対応を適切に行うためには、このような特別な対応が必要な受験者に対して適切な案内をし、また、試験を実施する学校の担当者に特別な対応が必要な受験者の存在を通知することが必要となる。
【0005】
この点に関し、本願の出願人は入学試験の願書を作成・管理するシステムを開発し、特許を得ている(例えば、特許文献1。)。しかし、このシステムには特別な対応が必要な出願者を出願者から抽出する機能は搭載されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、特定の出願者を出願者の中から抽出する入学試験管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、入学試験を実施する学校に関する情報を格納する学校データベースと、前記学校の募集に関する情報を格納する募集データベースと、前記募集に対する出願に関する情報を格納する出願管理データベースと、前記出願を行う出願者に関する情報及び前記出願者に付されるタグを前記出願者ごとに格納する出願者管理データベースと、指定された前記タグに基づいて前記出願者管理データベースを検索し、前記タグが付された前記出願者を抽出する制御部と、を備える入学試験管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、特定の出願者を出願者の中から抽出する入学試験管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】入学試験管理システムの構成を示す図である。
【
図2】大学データベースのデータ構成を示す図である。
【
図3】募集データベースのデータ構成を示す図である。
【
図4】出願管理データベースのデータ構成を示す図である。
【
図5】出願者管理データベースのデータ構成を示す図である。
【
図6】タグデータベースのデータ構成を示す図である。
【
図10】出願者タグ設定動作のフローチャートである。
【
図12】URLアクセス管理動作のフローチャートである。
【
図13】レコード編集動作のフローチャートである。
【
図14】タグ送信先対応テーブル編集画面の例を示す図である。
【
図15】タグ本文対応テーブル編集画面の例を示す図である。
【
図16】タグURL対応テーブル編集画面の例を示す図である。
【
図17】タグ募集対応テーブル編集画面の例を示す図である。
【
図18】タグによるデータ更新画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る入学試験管理システムを詳細に説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る入学試験管理システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、入学試験管理システム1は、制御部10と、記憶部20と、入出力部30と、通信部40と、を備える。
【0013】
入学試験管理システム1は、いわゆるコンピュータないしサーバによって実現できる。
【0014】
制御部10は、演算装置であるCPU(central processing unit)を備える。
【0015】
記憶部20は、ハードディスクドライブ、メモリなどの記憶装置を備える。記憶部20は入学試験管理システム1のプログラムを記憶し、制御部10は記憶部20からこのプログラムを順次読みだして実行する。
【0016】
記憶部20は、大学データベース201と、募集データベース202と、出願管理データベース203と、出願者管理データベース204と、タグデータベース205と、を備える。
【0017】
記憶部20が格納するデータベース群は、複数のデータベースによって構成されていてもよいし、単一のデータベースとして構成されていてもよい。本実施形態においては、単一のデータベースとして構成されうるリレーショナル型データベースとして説明する。
【0018】
大学データベース201には、大学多言語テーブル、学部多言語テーブル、学科多言語テーブル、担当者テーブルなどが含まれる。
【0019】
募集データベース202には、募集テーブル、募集書類テーブル、関連付けテーブル、募集フォームテーブル、募集項目テーブル、バリデーションテーブル、ルールテーブルなどが含まれる。
【0020】
出願管理データベース203には、出願テーブル、出願入力値テーブル、などが含まれる。
【0021】
出願者管理データベース204には、出願者テーブル、出願者情報書類テーブル、出願者情報入力値テーブル、出願者タグテーブルなどが含まれる。
【0022】
タグデータベース205には、テンプレートテーブルなどが含まれる。
【0023】
入出力部30は、キーボード、マウス、ディスプレイなどの入出力装置を備える。
【0024】
通信部40は、インターネット2のような公衆通信回線網を介して通信可能な通信装置を備える。
【0025】
入学試験管理システム1は、通信部40によりインターネット2を介して、大学の管理者などのユーザ端末3と、学生などの出願者の出願者端末4と、通信する。
【0026】
図2は、大学データベース201のデータ構成を示す図である。
図2に示すように、大学データベース201は、大学に関する情報を複数の言語によって格納する。
【0027】
大学テーブルは、大学に固有に割り当てられる識別子である大学IDと、学校の設立者を示す学校区分IDと、大学のホームページの所在を示すURL(Uniform Resource Locator)と、を格納する。
【0028】
大学多言語テーブルは、言語ごとに大学に固有に割り当てられる識別子である大学多言語IDと、大学IDと、言語ごとに固有に割り当てられる識別子である言語IDと、指定された言語によって記載される大学の名称と、指定された言語によって記載される大学の住所を示す所在地と、を格納する。
【0029】
学部多言語テーブルは、学部に固有に割り当てられる識別子である学部IDと、大学IDと、言語IDと、指定された言語によって記載される学部の名称と、を格納する。
【0030】
学科多言語テーブルは、学科に固有に割り当てられる識別子である学科IDと、学部IDと、言語IDと、指定された言語によって記載される学科の名称と、を格納する。
【0031】
担当者テーブルは、学科IDと、言語IDと、業務の内容を示す担当業務と、担当業務を行う担当者を示す担当者名と、担当者の連絡先を示す担当者メールアドレスと、を格納する。
【0032】
図2における各直線は、リレーショナル型データベースのリレーションシップ(関連付け)を示す。リレーションシップは1:多を指定できる。以下の各図においても同様である。各テーブルの最上位のカラムはキー項目を示し、キー項目は自動生成される。
【0033】
図3は、募集データベース202のデータ構成を示す図である。
図3に示すように、募集データベース202は、出願者の募集ごとに募集要綱に相当する内容の募集に関する情報を格納する。出願者の募集には、例えば一般入試募集、推薦入試募集、AO入試募集などが含まれ、募集者である大学が任意に設定できる。
【0034】
募集テーブルは、募集ごとに固有に割り当てられる識別子である募集IDと、学科IDと、言語IDと、WEBページに表示するコンテンツの集合ごとに固有に割り当てられるコンテンツIDと、募集に割り当てられる募集名称と、募集の定員と、受験料と、試験会場と、募集内容の公開開始日時を示す公開開始日時と、願書の受付を開始する募集開始日時と、を格納する。
【0035】
募集書類テーブルは、応募に必要な一群の書類ごとに固有に割り当てられる識別子である募集書類一覧IDと、募集IDと、言語IDと、指定された言語によって記載される募集の名称と、を格納する。
【0036】
関連付けテーブルは、募集書類一覧と各募集書類との関連付けごとに固有に割り当てられる識別子である関連付けIDと、募集書類一覧IDと、各募集書類に固有に割り当てられる識別子である募集書類IDと、を格納する。
【0037】
募集フォームテーブルは、WEBページに表示する募集のためのフォームごとに固有に割り当てられる募集フォームIDと、募集書類IDと、指定された言語によって記載されるフォームの名称とを格納する。
【0038】
募集項目テーブルは、募集フォーム内に表示される項目ごとに固有に割り当てられる募集項目IDと、募集フォームIDと、表示する選択肢の集合ごとに固有に割り当てられる識別子である選択肢IDと、項目の表示順を示す表示順と、を格納する。
【0039】
バリデーションテーブルは、語学などのスキルの評価付けであるバリデーションごとに固有に割り当てられる識別子であるバリデーションIDと、募集項目IDと、バリデーションのルールごとに固有に割り当てられるルールIDと、語学などのスキルの許容下限値などを示す比較値と、を格納する。
【0040】
ルールテーブルは、ルールIDと、指定された言語によって記載されるバリデーションの名称と、バリデーションの表示順と、を格納する。
【0041】
図4は、出願管理データベース203のデータ構成を示す図である。
図4に示すように、出願管理データベース203は、願書ごとに願書の内容に関する情報を格納する。
【0042】
出願テーブルは、出願ごとに固有に割り当てられる識別子である出願IDと、募集IDと、出願者に固有に割り当てられる識別子である出願者IDと、選考の進捗状況を示す選考状況と、合否判定と、を格納する。
【0043】
出願書類テーブルは、提出される出願書類ごとに固有に割り当てられる識別子である出願書類IDと、出願IDと、募集書類IDと、を格納する。
【0044】
出願入力値テーブルは、フォームから入力される入力値に固有に割り当てられる識別子である出願入力値IDと、出願書類IDと、項目ごとに固有に割り当てられる識別子である項目IDと、項目の入力値と、を格納する。
【0045】
図5は、出願者管理データベース204のデータ構成を示す図である。
図5に示すように、出願者管理データベース204は、出願者に関する情報を言語選択可能に格納する。
【0046】
出願者テーブルは、出願者IDと、出願者のメールアドレスと、出願者の氏名と、出願者の性別に固有に割り当てられる識別子である性別IDと、言語IDと、留学生である場合には留学生である旨を示す「ON」が格納される留学生フラグと、を格納する。
【0047】
出願者情報書類テーブルは、出願者情報に固有に割り当てられる識別子である出願者情報IDと、出願者IDと、募集書類IDとを格納する。
【0048】
出願者情報入力値テーブルは、出願者情報の入力値に固有に割り当てられる識別子である出願者入力値IDと、募集書類IDと、フォームから入力される入力値に固有に割り当てられる識別子である募集項目IDと、募集項目に入力された入力値と、合否結果と、を格納する。
【0049】
出願者タグテーブルは、出願者に付されたタグに固有に割り当てられる識別子である出願者タグIDと、出願者IDと、タグと、を格納する。
【0050】
ここで、タグとは、出願者を分類したり、抽出したりするために、出願者に付される識別標識であり、通常は短い文字列が使用される。タグは、例えば「車いす使用」、「コロナ陽性」などのように、読むとある程度の意味内容が伝わる任意の文字列であることが望ましい。
【0051】
図6は、タグデータベース205のデータ構成を示す図である。
図6に示すように、タグデータベース205は、タグに関する情報を格納する。
【0052】
タグテーブルは、タグに固有に割り当てられる識別子であるタグIDと、タグと、タグの説明と、を格納する。
【0053】
タグ送信先対応テーブルは、タグに関連付けられるメールの送信先ごとに固有に割り当てられる識別子である送信先IDと、タグIDと、送信ごとに付される送信名称と、送信名称の説明と、送信先IDに関連付けて格納される担当業務と、を格納する。
【0054】
タグ本文対応テーブルは、メール本文に固有に割り当てられる識別子である本文IDと、タグIDと、本文の名称である本文名称と、メール本文と、を格納する。
【0055】
タグURL対応テーブルは、タグに関連付けられるWEBページのURL(Uniform Resource Locator)ごとに固有に割り当てられる識別子であるURLIDと、タグIDと、URLに付されるURL名称と、アクセスの対象となるURL自体を示すターゲットURLと、ターゲットURLのWEBページへのアクセス許否を示すアクセス許否フラグと、を格納する。
【0056】
タグ募集対応テーブルは、タグに関連付けられる募集ごとに固有に割り当てられる識別子であるタグ募集IDと、タグIDと、タグに関連付けられた募集に付される名称であるタグ募集名と、募集IDと、タグに関連付けられた募集の説明であるタグ募集説明と、を格納する。
【0057】
図7は、入学試験管理システム1の制御部10が行う募集開始動作のフローチャートである。制御部10はユーザ端末3のブラウザに入力用の各種画面を表示させ、入力された情報を、インターネット2を経由してユーザ端末3から受信する。
【0058】
図7に示すように、ステップ701において、制御部10は大学管理者のアカウント登録を行う。制御部10は、別途設けられるユーザアカウントデータベースに、アカウントを登録する。入学試験管理システム1はこのアカウントによってログインしなければ使用することができない。
【0059】
ステップ702において、制御部10は大学データベース201の大学多言語テーブルに言語ごとに大学に関する情報を編集、登録する。
【0060】
ステップ703において、制御部10は大学データベース201の学部多言語テーブルに言語ごとに学部に関する情報を編集、登録する。また、制御部10は大学データベース201の学科多言語テーブルに言語ごとに学科に関する情報を編集、登録する。
【0061】
ステップ704において、制御部10は学科ごと、言語ごとに、募集データベース202に募集情報の編集、登録を行う。
【0062】
ステップ705において、制御部10は、言語ごとに、募集データベース202に募集書類、願書の編集、登録を行う。制御部10はカスタム選択肢の編集内容を別途設けられる選択肢データベースに格納する。制御部10はコンテンツの編集内容を別途設けられるコンテンツ管理データベースに格納する。
【0063】
ステップ706において、制御部10は、現在日時が募集データベース202の募集テーブルに格納された公開開始日時より後であると判定した場合、募集内容を募集ごとに大学データベース201、募集データベース202、選択肢データベース、及びコンテンツ管理データベースから選択された言語ごとに読み出し、インターネット2において公衆に公開する。
【0064】
ステップ707において、現在日時が募集データベース202の募集テーブルに格納された募集開始日時より後であると判定した場合、願書の受付を、インターネット2を経由して開始する。
【0065】
図8は、入学試験管理システム1の制御部10が行う応募処理動作のフローチャートである。
【0066】
図8に示すように、ステップ801において、制御部10は出願者端末4のブラウザに願書フォームを表示させ、入力された情報を、インターネット2を経由して出願者端末4から受信し、願書の内容を出願管理データベース203に、出願に関する情報を出願者管理データベース204に格納する。
【0067】
ステップ802において、制御部10は、受験番号を採番し、出願管理データベース203の出願テーブルに格納する。
【0068】
ステップ803において、制御部10は、出願管理データベース203及び出願者管理データベース204から、出願者ごと、出願ごとに受験票の情報を読み出し、該当する出願者の出願者端末4に受験票を公開する。
【0069】
ステップ804において、制御部10は、試験後に合否の判定を出願管理データベース203の出願テーブルに格納する。
【0070】
ステップ805において、制御部10は、別途指定された合格発表日時に選考状況の発表を、インターネット2を経由して行う。
【0071】
図9は、入学試験管理システム1の制御部10が行うタグ設定動作のフローチャートである。
【0072】
図9に示すように、ステップ901において、制御部10はユーザ端末3を介してタグテーブルについて、タグなどの情報の入力、及び編集を行う。
【0073】
ステップ902において、制御部10は、ユーザ端末3を介してタグ送信先対応テーブルについて、担当業務などの情報の入力、及び編集を行う。
【0074】
ステップ903において、制御部10は、ユーザ端末3を介してタグ本文対応テーブルについて、メール本文などの情報の入力、及び編集を行う。
【0075】
ステップ904において、制御部10は、ユーザ端末3を介してタグURL対応テーブルについて、ターゲットURL、アクセス許否フラグなどの情報の入力、及び編集を行う。
【0076】
ステップ905において、制御部10は、ユーザ端末3を介してタグ募集対応テーブルについて、タグ募集名、募集IDなどの情報の入力、及び編集を行う。
【0077】
図10は、入学試験管理システム1の制御部10が行う出願者タグ設定動作のフローチャートである。
【0078】
図10に示すように、ステップ1001において、制御部10は、氏名や生年月日に基づいて出願者管理データベース204の出願者テーブルを検索し、タグを設定すべき出願者を読み出す。
【0079】
ステップ1002において、制御部10は、読み出した出願者に設定すべきタグを、キーワードなどに基づいてタグデータベース205のタグテーブルを検索して読み出す。
【0080】
ステップ1003において、制御部10は、読み出した出願者について出願者管理データベース204の出願者タグテーブルに読み出したタグを設定する。
【0081】
図11は、入学試験管理システム1の制御部10が行うメール送信動作のフローチャートである。
【0082】
図11に示すように、ステップ1101において、制御部10は、ユーザ端末3を介してメールの送信先として出願者が指定されたか、大学等の担当者が指定されたかを判定する。制御部10は、メールの送信先として出願者が指定されたと判定した場合(ステップ1101の「出願者」。)、ステップ1102に進み、担当者が指定されたと判定した場合(ステップ1101の「担当者」。)、ステップ1105に進む。
【0083】
ステップ1102において、制御部10は、ユーザ端末3を介して指定されたタグに基づいて出願者管理データベース204の出願者タグテーブルを検索し、該当するタグが付された出願者を抽出し、該当する出願者のメールアドレスを出願者テーブルから読み出す。
【0084】
ステップ1103において、制御部10は、ユーザ端末3を介して指定されたタグに基づいてタグデータベース205のタグテーブルを検索し、該当するタグのメール本文を読み出すことによって指定されたタグとメール本文とを対応付ける。
【0085】
ステップ1104において、制御部10は、ステップ1102において行った検索においてヒットした出願者のメールアドレスに、ステップ1103において対応付けられたメール本文を送信し、処理を終了する。
【0086】
ステップ1105において、制御部10は、ユーザ端末3を介して指定されたタグに基づいてタグデータベース205のタグテーブルを検索し、該当するタグの担当業務をタグ送信先対応テーブルから読み出すことによりタグと担当業務とを対応付ける。さらに、読み出した担当業務に基づいて大学データベース201の担当者テーブルを検索し、担当者名と、担当者メールアドレスと、を読み出す。
【0087】
ステップ1106において、制御部10は、ユーザ端末3を介して指定されたタグに基づいてタグデータベース205のタグテーブルを検索し、該当するタグのメール本文をタグ本文対応テーブルから読み出すことによりタグとメール本文とを対応付ける。
【0088】
ステップ1107において、制御部10は、ユーザ端末3を介して指定されたタグに基づいて出願者管理データベース204の出願者タグテーブルを検索し、該当するタグが付された出願者のメールアドレス、及び氏名を出願者テーブルから読み出し、リストを作成する。
【0089】
ステップ1108において、制御部10は、ステップ1105において読み出した担当業務の担当者に、ステップ1107において作成したリストを添付して、ステップ1106において読み出した本文を記載したメールを送信し、処理を終了する。
【0090】
図12は、入学試験管理システム1の制御部10が行うURLアクセス管理動作のフローチャートである。入学試験管理システム1の制御部10は、別途設けられるWEBページの公開サーバと通信を行い、ターゲットURLへのアクセス情報、ターゲットURLにアクセスを試みる出願者の出願者ID、及びターゲットURLへのアクセス許否の情報等をやり取りする。
【0091】
図12に示すように、ステップ1201において、制御部10は、公開サーバからの公報に基づいて、出願者がターゲットURLにアクセスしたかを判定する。制御部10は、出願者がターゲットURLにアクセスしたと判定した場合(ステップ1201のY。)、ステップ1202に進み、出願者がターゲットURLにアクセスしていないと判定した場合(ステップ1201のN。)、ステップ1201に戻る。
【0092】
ステップ1202において、制御部10は、ターゲットURLに基づいてタグデータベース205のタグURL対応テーブルを検索し、該当するタグのアクセス許否フラグを読み出す。さらに、制御部10は、出願者IDに基づいて出願者管理データベースを検索し、該当する出願者のタグを読み出す。
【0093】
ステップ1203において、制御部10は、読み出したアクセス許否フラグに基づいて、ターゲットURLへのアクセスが許可されているかを判定する。具体的には、制御部10は、読み出した出願者のタグの中に、読み出したターゲットURLのアクセス許否フラグが「許可」であるタグが含まれていると判定した場合、ターゲットURLへのアクセスが許可されていると判定し、含まれていないと判定した場合、ターゲットURLへのアクセスが許可されていると判定しない。
【0094】
制御部10は、アクセスが許可されていると判定した場合(ステップ1203のY。)、ステップ1204に進み、許可されていると判定しない場合(ステップ1203のN。)、ステップ1205に進む。
【0095】
ステップ1204において、制御部10は、公開サーバにターゲットURLの内容を出願者端末4に送信することを許可する旨を指示し、処理を終了する。
【0096】
ステップ1205において、制御部10は、公開サーバにエラーページを出願者端末4に表示させる旨を指示し、処理を終了する。
【0097】
図13は、入学試験管理システム1の制御部10が行うレコード編集動作のフローチャートである。
図13に示すように、ステップ1301において、制御部10は、ユーザ端末3を介して編集内容を登録する。具体的には、出願者管理データベース204について更新する項目と、更新後の値を登録する。
【0098】
ステップ1302において、制御部10は、ユーザ端末3を介して指定されたタグによって出願者管理データベース204出願者タグテーブルを検索し、該当する出願者を抽出する。
【0099】
ステップ1303において、制御部10は、出願者管理データベース204の該当するレコードについて、ステップ1301において登録された内容に基づいて編集、又はレコードの追加を行う。
【0100】
図14は、タグ送信先対応テーブル編集画面1401の例を示す図である。タグ送信先対応テーブル編集画面1401は、制御部10がユーザ端末3に、
図9に示したタグ設定動作のステップ902において表示する画面である。
【0101】
図14に示すように、タグ送信先対応テーブル編集画面1401は、既存タグを検索するキーワードを入力する既存タグ検索欄1402と、検索によってヒットしたタグが表示されるヒットタグ欄1403と、送信名称を入力する送信名称欄1404と、送信名称の説明を入力する送信名称説明欄1405と、送信先の担当業務を指定する送信先担当業務欄1406と、ヒットしたタグを有する受験者のリストを、送信先担当業務欄1406において指定した担当業務を担当する担当者のメールアドレスである担当者メールアドレスに送信を指示する送信ボタン1407と、中止ボタン1408と、入力内容を送信せずに保存する旨を指示する「送信しないで保存」ボタン1409と、ヒットしたタグを有する受験者のリストの印刷を指示する「リストを印刷」ボタン1410と、備える。
【0102】
図15は、タグ本文対応テーブル編集画面1501の例を示す図である。タグ本文対応テーブル編集画面1501は、制御部10がユーザ端末3に、
図9に示したタグ設定動作のステップ903において表示する画面である。
【0103】
図15に示すように、タグ本文対応テーブル編集画面1501は、既存タグを検索するキーワードを入力する既存タグ検索欄1502と、検索によってヒットしたタグが表示されるヒットタグ欄1503と、メールの件名を入力する件名欄1504と、メールの本文を入力する本文欄1505と、添付ファイルを指定する添付ファイル欄1506と、送信ボタン1507と、中止ボタン1508と、入力内容を送信せずに保存する旨を指示する「送信しないで保存」ボタン1509と、を備える。
【0104】
図16は、タグURL対応テーブル編集画面1601の例を示す図である。タグURL対応テーブル編集画面1601は、制御部10がユーザ端末3に、
図9に示したタグ設定動作のステップ904において表示する画面である。
【0105】
図16に示すように、タグURL対応テーブル編集画面1601は、既存タグを検索するキーワードを入力する既存タグ検索欄1602と、検索によってヒットしたタグが表示されるヒットタグ欄1603と、URLの名称を入力するURL名称欄1604と、ターゲットURLを入力するターゲット入力欄1605と、ターゲットURLへのアクセス許可を指定する許可ボタン1606と、ターゲットURLへのアクセス禁止を指定する禁止ボタン1607と、入力内容の保存を指示する保存ボタン1608と、を備える。
【0106】
図17は、タグ募集対応テーブル編集画面1701の例を示す図である。タグ募集対応テーブル編集画面1701は、制御部10がユーザ端末3に、
図9に示したタグ設定動作のステップ905において表示する画面である。
【0107】
図17に示すように、タグ募集対応テーブル編集画面1701は、既存タグを検索するキーワードを入力する既存タグ検索欄1702と、検索によってヒットしたタグが表示されるヒットタグ欄1703と、募集名を入力する募集名欄1704と、募集の説明を入力する説明欄1705と、ヒットタグに示され、かつ選択されたタグが付された出願者の出願者情報入力値テーブルに、募集名欄1704に入力された募集の追加を指示する追加ボタン1706と、作業を破棄して中止する旨を指示する中止ボタン1707と、追加せずに入力内容の保存を指示する保存ボタン1708と、を備える。
【0108】
図18は、タグによるデータ更新画面1801の例を示す図である。タグによるデータ更新画面1801は、制御部10がユーザ端末3に、
図13に示したレコード編集動作のステップ1303において表示する画面である。
【0109】
図18に示すように、タグによるデータ更新画面1801は、既存タグを検索するキーワードを入力する既存タグ検索欄1802と、検索によってヒットしたタグが表示されるヒットタグ欄1803と、更新する項目を指定する「更新する項目」メニュー1804と、現在の値を表示する「現在の値」欄1805と、更新後の値を入力する「更新後の値」欄1806と、更新を指示する更新ボタン1807と、入力内容を破棄して中止を指示する中止ボタン1808と、を備える。
【0110】
以上述べたように、本実施形態の入学試験管理システム1は、入学試験を実施する学校に関する情報を格納する学校データベース(大学データベース201)と、前記学校の募集に関する情報を格納する募集データベース202と、前記募集に対する出願に関する情報を格納する出願管理データベース203と、前記出願を行う出願者に関する情報及び前記出願者に付されるタグを前記出願者ごとに格納する出願者管理データベース204と、前記タグに関する情報を格納するタグデータベース205と、指定されたタグに基づいて前記出願者管理データベースを検索し、前記タグが付された前記出願者を抽出する制御部と、を備える。
【0111】
従って、本実施形態によれば、特定の出願者を出願者の中から抽出する入学試験管理システムを提供することができるという効果がある。
【符号の説明】
【0112】
1 入学試験管理システム
2 インターネット
3 ユーザ端末
4 出願者端末
10 制御部
20 記憶部
30 入出力部
40 通信部
201 大学データベース
202 募集データベース
203 出願管理データベース
204 出願者管理データベース
205 タグデータベース
1401 タグ送信先対応テーブル編集画面
1402 既存タグ検索欄
1403 ヒットタグ欄
1404 送信名称欄
1405 送信名称説明欄
1406 送信先担当業務欄
1407 送信ボタン
1408 中止ボタン
1409 「送信しないで保存」ボタン
1410 「リストを印刷」ボタン
1501 タグ本文対応テーブル編集画面
1502 既存タグ検索欄
1503 ヒットタグ欄
1504 件名欄
1505 本文欄
1506 添付ファイル欄
1507 送信ボタン
1508 中止ボタン
1509 「送信しないで保存」ボタン
1601 タグURL対応テーブル編集画面
1602 既存タグ検索欄
1603 ヒットタグ欄
1604 URL名称欄
1605 ターゲット入力欄
1606 許可ボタン
1607 禁止ボタン
1608 保存ボタン
1701 タグ募集対応テーブル編集画面
1702 既存タグ検索欄
1703 ヒットタグ欄
1704 募集名欄
1705 説明欄
1706 追加ボタン
1707 中止ボタン
1708 保存ボタン
1801 タグによるデータ更新画面
1802 既存タグ検索欄
1803 ヒットタグ欄
1804 「更新する項目」メニュー
1805 「現在の値」欄
1806 「更新後の値」欄
1807 更新ボタン
1808 中止ボタン
【手続補正書】
【提出日】2022-04-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2022-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入学試験を実施する学校に関する情報、及び担当業務ごとに担当者のメールアドレスを格納する学校データベースと、
前記学校の募集に関する情報を格納する募集データベースと、
前記募集に対する出願に関する情報を格納する出願管理データベースと、
前記出願を行う出願者に関する情報及び前記出願者に付されるタグを前記出願者ごとに格納する出願者管理データベースと、
前記タグに関する情報、及び前記タグごとに前記担当業務を格納するタグデータベースと、
指定された前記タグに基づいて前記出願者管理データベースを検索し、前記タグが付された前記出願者を抽出し、指定された前記タグに基づいて前記タグデータベースを検索して前記担当業務を読み出し、読み出した前記担当業務に基づいて前記学校データベースを検索して前記担当者の前記メールアドレスを読み出し、抽出された前記出願者のリストを前記担当者の前記メールアドレスに送信する制御部と、
を備える入学試験管理システム。
【請求項2】
入学試験を実施する学校に関する情報を格納する学校データベースと、
前記学校の募集に関する情報を格納する募集データベースと、
前記募集に対する出願に関する情報を格納する出願管理データベースと、
前記出願を行う出願者に関する情報、前記出願者に付されるタグ、及び前記出願者のメールアドレスを前記出願者ごとに格納する出願者管理データベースと、
前記タグに関する情報、及び前記タグごとにメール本文を格納するタグデータベースと、
指定された前記タグに基づいて前記出願者管理データベースを検索し、前記タグが付された前記出願者を抽出し、指定された前記タグに基づいて前記タグデータベースを検索して前記メール本文を読み出し、前記タグに基づいて前記出願者管理データベースを検索して前記タグが付された前記出願者の前記メールアドレスを読み出し、前記メール本文を含むメールを前記出願者の前記メールアドレスに送信する制御部と、
を備える入学試験管理システム。
【請求項3】
入学試験を実施する学校に関する情報を格納する学校データベースと、
前記学校の募集に関する情報を格納する募集データベースと、
前記募集に対する出願に関する情報を格納する出願管理データベースと、
前記出願を行う出願者に関する情報、前記出願者に付されるタグを前記出願者ごとに格納する出願者管理データベースと、
前記タグに関する情報、及び前記タグごとにアクセスの対象となるURLであるターゲットURL、及び前記ターゲットURLへのアクセスの許否を示すアクセス許否フラグを格納するタグデータベースと、
前記ターゲットURLにアクセスを試みた前記出願者の出願者IDに基づいて前記出願者管理データベースを検索して前記出願者の前記タグを読み出し、前記ターゲットURLに基づいて前記タグデータベースを検索して前記アクセス許否フラグが許可を示す前記タグを読み出し、読み出した前記タグが読み出した前記出願者の前記タグに含まれている場合、前記出願者の前記ターゲットURLへのアクセスを許可する制御部と、
を備える入学試験管理システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、入学試験を実施する学校に関する情報、及び担当業務ごとに担当者のメールアドレスを格納する学校データベースと、前記学校の募集に関する情報を格納する募集データベースと、前記募集に対する出願に関する情報を格納する出願管理データベースと、前記出願を行う出願者に関する情報及び前記出願者に付されるタグを前記出願者ごとに格納する出願者管理データベースと、 前記タグに関する情報、及び前記タグごとに前記担当業務を格納するタグデータベースと、指定された前記タグに基づいて前記出願者管理データベースを検索し、前記タグが付された前記出願者を抽出し、指定された前記タグに基づいて前記タグデータベースを検索して前記担当業務を読み出し、読み出した前記担当業務に基づいて前記学校データベースを検索して前記担当者の前記メールアドレスを読み出し、抽出された前記出願者のリストを前記担当者の前記メールアドレスに送信する制御部と、を備える入学試験管理システムを提供する。