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▶ 上坂 広喜の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143557
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】磁力制御板による回転体
(51)【国際特許分類】
   H02N 11/00 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
H02N11/00 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022064783
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】510121097
【氏名又は名称】上坂 広喜
(72)【発明者】
【氏名】上坂 広喜
(57)【要約】
【課題】石炭、天然ガス等による発電方法は脱炭素社会の要求には問題があり、再生エネルギーと呼ばれる太陽光発電所、風力発電所は、ベース電源としては不安定で使えない。
【解決手段】 強力な磁力、磁束による斥力を、制御性能を有する資材で回転体を制作し、外部のエネルギーを使わない回転体を制作し、発電その他の動力源に供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁石、磁束の遮断性などの性能を有する資材で、磁力制御性能を有する回転体を制作して、必要な方向へ斥力を取り出し活用して、他の外部エネルギーがなくても回転力を得る方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電技術に資する。
【背景技術】
【0002】
現在の発電方法は、火力発電所などのように熱エネルギーにより水を沸騰させて、その膨張圧力でタービンを回し、発電機を回転させて電気エネルギーを取り出しています。
又は、水力発電所のように、高い位置から水を落として、その位置エネルギーで発電機を回すことで、電気エネルギーを得ています。
【0003】
近年は、再生エネルギーと称して、太陽光発電、風力発電、バイオマス燃料発電なども観られるようになってきました。
【0004】
また、地球温暖化などの環境変化も懸念され、全世界で脱炭素が叫ばれていて、太陽光発電所などが全国に設置されつづけています。
【0005】
しかし、太陽光発電所などは、大きな土地が開発されて、豪雨災害などの危険性も指摘されています。
【0006】
風力発電所は故障が多発し、稼働率が低く、とてもベース電源として計算できない状況にあます。
【0007】
最近では、新しいバッテリーが発表されると世界中が大騒ぎします。
しかし、所詮二次電気でしかありません。
つまり、貯める性能は高いが、全く電気をつくれないのです。
【先行技術文献】
【0008】
【特許文献1】特表2022-514147(P2022-514147A)
【特許文献2】特開2018-45984(P2018-45984A)
【特許文献3】実用新案登録第3169028号(U3169028)
【特許文献4】特開2009-5571(P2009-5571A)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
太陽光発電は、太陽光により特殊な発電素子が発電する仕組みです。
したがって、夜間は発電しません。
しかも、多額の設備費が必要です。
【0010】
風力発電も風のないときは、発電できません。
比較的安定した風力がある、海上での設置を試みているが、今度は強風が発生し故障して、安定的な稼働ができない状態にあります。
【0011】
バイオマス発電も、燃料確保が難しい状況で、設置できる場所も限られています。
【0012】
しかも、決定的に問題なのが電気料金です。
政府が高い買取価格を設定して、高い負担金を各家庭に負担させています。
【0013】
ものづくり「ニッポン」を称して、車、家電、集積回路などで、世界をリードしてきた我が国の根幹に関わる問題です。
今や、我が国の電気料金は世界一高い、とのことです。
このままだと、ものづくり「ニッポン」の崩壊も時間の問題です。
【課題を解決するための手段】
【0014】
安定的に、24時間、必要なときに必要量を使える、電源が重要です。
【0015】
原子力発電はベース電源として、最も安定した電源です。
【0016】
しかし、安全に稼働できるのであればいいのですが、一旦事故が起これば、致命的な結果が予想されます。
しかも、使用済み燃料の廃棄処理技術は、いまだ未完成であり、大きな社会不安となっています。
【0017】
私は、その問題を解決するために、磁石の反発力、つまり斥力を応用することを選んだ。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施は、任意方向の磁力だけを活用することが最も重要です。
【0019】
したがって、磁力の遮蔽性能を持つ素材を駆使することです。
【実施例0020】
磁気制御板にケイ素鋼を選択して、円形の制御板を製作しました。
【0021】
磁気制御版は、直径300mm、厚さ30mm、幅40mmを外板とする。
内板は、直径237mm、厚さ30mmとします。
外板は固定板で、内板が回転します。
外板、内板共に12個の磁石を配置します。
反発力を活用するのであるから、外板はN極を内板側に向けて配置します。
内板は、N極を外板側に向けて配置します。
当然、磁石を設置する場所の加工も必要です。
【0022】
磁石の外板の「N極」と内板の「N極」は反発しあい、回転体が動く、しかし、回転体は円運動によりすぐに反発力圏外に移り、次の「N極」の勢力圏に入り、これが繰り返し次々と回り始めます。
【0023】
磁力制御板は、最初の磁力圏から離れ、次の磁力圏へ移動するときの磁力圏の反発力が抑止力となり、十分な回転力が得られない心配が出て来ます。
これを抑える必要があります。
【0024】
この抑える働きをする役目が、磁力制御板です。
磁力制御板の性能で、磁石の反発力を回転力へ集中することができます。
【0025】
磁力の反発力だけで、発電機を回し、発電は可能であろうか、との疑問を抱く方々がいます。
【0026】
しかし、私達は現実に、電気自動車を使っています。
電気自動車は、電磁石の電気的なコントロールで走ります。
【0027】
その性能は、内燃機関のエンジンを超えるまでの性能となっています。
【0028】
電動モーターと発電モーターは、基本的に同じものです。
【0029】
つまり、モーターのコイルに電流を流せば回転します。
【0030】
反対に、モーターを強制的に回転させれば発電します。
【0031】
電気自動車は、下りの道路ではエンジンブレーキで発電して、バッテリーに充電します。
【0032】
磁力制御盤の回転体の始動は、外板を内板の方向に近づけ、互いの磁力圏に入れることにより回転が始まり、互いの磁力圏外に移動させることで止まります。
【0033】
磁力回転体の寿命は、磁力の減磁によるが、少なくても30年以上は使えるものと思います。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、電気自動車などの充電機、量販店や一般家庭の非常用電源などに利用できます。