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  • 特開-段ボール用キリ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143558
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】段ボール用キリ
(51)【国際特許分類】
   B65B 67/00 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
B65B67/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022064785
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】594032056
【氏名又は名称】岡田 聖子
(72)【発明者】
【氏名】岡田 聖子
【テーマコード(参考)】
3E057
【Fターム(参考)】
3E057AB02
3E057AD07
3E057AD10
(57)【要約】
【課題】本発明は、段ボールに穴をあけ紐を掛け通すことができる溝を設けた段ボール用キリを提供する。
【解決手段】キリに紐を掛けることができる溝とガードを設置した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キリに紐を掛けることができる溝を設置することにより段ボールに穴をあけ紐を貫通させて縛ることができるように考えた段ボール用キリ。
【請求項2】
キリ部1の中ほどに紐7を掛けることができる溝4と一対になった突起物であるガード2とガード3を設けた事により先端5で段ボール6に穴8をあけると同時に紐7を通せることを特徴とするキリ部1と柄部10からなる段ボール用キリ。
【請求項3】
使用する障害にならないように一対となった突起物であるガードを内側に傾斜させガード11とガード12とした段ボール用キリ。
【請求項4】
キリ部分が平板もしくは棒状や円錐形や多角錐などからなる段ボール用キリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄する段ボール箱を縛るために使用するキリに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のキリは、穴をあけるためだけのものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今まで複数の段ボールを廃棄する時、全体を紐で十文字に縛ってまとめていた。
しかしそれには次のような欠点があった。
大きさの異なる段ボールだと小さな段ボールが移動時に落ちやすくなる。
十文字に紐を掛けるには、段ボールを持ち上げて紐を縦と横に掛けないといけないので年配者や女性にとっては非常にやりにくい作業である。
十文字にきっちり紐を掛け縛るのはむつかしく、持って歩いているうちに紐がゆるくなってしまうことがある。
十文字に紐を掛けた後に廃棄する段ボールが増えた場合、また紐をほどいて結びなおさなければならない。
本発明はこのような欠点をなくすように考案されたものである。
本発明が解決しようとする課題は、従来のキリに紐を掛ける溝を設けた段ボール用キリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、段ボールに穴をあけ紐を掛けて通すことができる段ボール用キリである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の段ボール用キリは、段ボールにキリで穴をあけそこに縛るための紐を通す作業が一度でできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の正面図である。
図2】本発明の平面図である。
図3】本発明を先端方向より見た左側面図である。
図4】本発明を柄部方向より見た右側面図である。
図5】本発明の使用状態を示す参考正面図である。
図6】本発明の使用状態を示す参考正面図である。
図7】本発明の使用状態を示す参考正面図である。
図8】本発明の使用状態を示す参考正面図である。
図9】本発明の段ボール用キリを使用して段ボールに紐を通した図である。
図10】本発明の段ボール用キリを使用して複数の段ボールに紐を通しその紐で持ち手を作った図である。
図11】本発明のキリ部を円錐形に柄部を円柱形にした正面図である。
図12】本発明のキリ部を円錐形に柄部を円柱形にした平面図である。
図13】円錐形キリ部を先端方向より見た左側面図である。
図14】円錐形キリ部を円柱形柄部方向より見た右側面図である。
図15】円錐形キリ部の中間部を膨らませた正面図である。
図16】円錐形キリ部の中間部を膨らませた側面図である。
図17】単独引くとき用溝と単独押すとき用溝をそれぞれに設けた正面図
図18】単独引くとき用溝のみを設けた正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための状態について説明をする。
本発明の段ボール用キリは、図1に示すようにキリ部と柄部より構成されている。
図2は本発明の平面図である。平板状キリ部1の先端5は段ボール6に穴8をあけるために尖っている。
図3は本発明を先端5方向より見た図である。
図4は本発明を柄部10方向より見た図である。
本発明の使用例について説明する。
一例目は図5に示すように、平板状キリ部1の先端5で段ボール6に穴8をあけ溝4を通り越したところまで突き刺す。次に紐7を溝4に掛けガード2でブロックしながら先端5方向に保持する。それを図6に示すように、紐7の片端を先端5の方向に保持しながら柄部10を手前の方向に引き戻し平板状キリ1部を抜く。すると図9に示すように段ボール穴8に紐7を貫通させることができる。
二例目は図7に示すように、平板状キリ部1の先端5で段ボール6に穴8をあけ溝4の手前まで突き刺す。次に紐7を溝4に掛けガード3でブロックしながら柄部10方向に保持する。それを図8に示すように紐7を柄部10に保持しながらキリ部1をさらに突き刺し紐7を穴8に貫通させ、次に紐7の片端を先端5の方向に保持しながら柄部10を手前の方向に引き戻し平板状キリ部1を抜く。すると図9に示すように段ボール穴8に紐7を貫通させることができる。
平板状キリ部1を段ボール6に突き刺したときに、柄部10を旋回させるとさらに大きな穴をあける事が可能になり紐7を通しやすくなる。また平板状キリ部1は段ボール箱オープナーとしても使える。溝4の形状は楕円形や三角形四角形など紐がうまく収まる形が望ましい。
図9に示すように、本発明を使用すると、溝4に保持した紐7を先端5方向からでも柄部10方向からでも通すことができる。
図10に示すように、本発明の段ボール用キリで段ボール6を数枚重ねて穴8をあけ紐7を通し縛る。複数個所に穴8をあけて紐7を通すとサイズの違う段ボールでも安定して縛ることができる。また運ぶ時には複数個所に通した紐7と紐7を結んで持ち手9を作ると片手で運ぶこともできる。
図11は上記説明の平板状キリ部1を円錐形キリ部13にした段ボール用キリである。キリ部については平板や円錐形や多角形で構成することができる。また、引くとき用ガード11と押すとき用ガード12は、穴8をガードが通る時に段ボールに引っかからないようにするのと、掛けた紐7が抜けにくくするためにガードを内側に傾斜させた。柄部については、平板状キリ部1にT字型に連結させた柄部10や円柱形にした円柱形柄部14などが考えられる。
図12は円錐形キリ部13の平面図である。ガード11ガード12の先は台形など紐7を掛けやすい形状からなる。
図13は円錐形キリ部13を先端5方向より見た左側面図である。
図14は円錐形キリ部13を円柱形柄部14方向から見た右側面図である。
図15に示すように円錐形キリ部13は中間部15に向かって膨らみそこからまた細くなる構造である。中間部15を膨らませることで穴8がより大きくあけることが可能になり溝4に掛けた紐7が穴8に通しやすくなる効果がある。
図16は円錐形キリ部13の中間部15を膨らませた側面図である。
図17は平板状キリ部1もしくは円錐形キリ部13に単独引くとき用溝16と単独押すとき用溝17を分けて設けそれぞれにガード2とガード3を設けた図である。
図18は平板状キリ部1もしくは円錐形キリ部13に単独引くとき用溝16のみを設けそれにガード2を設けた図である。
段ボール用キリのキリ部分は平板でも円錐形や多角錐でも良い。
従来のように十文字に紐を掛けるやり方では段ボールを持ち上げて紐を縦と横に掛けなければいけない。しかしそのやり方ではどうしても紐が緩んでしまいサイズの小さい段ボールが落ちることがあり手間のかかる作業であった。本発明の段ボール用キリであれば複数の段ボールを持ち上げて紐を掛けることなく容易に作業ができる。また、十文字に紐を掛けた後に廃棄する段ボールが増えた場合またやり直さなければならないが、本発明段ボール用キリでは紐をほどいて結びなおすことなく、新たな箇所に穴をあけ紐を通し縛る簡単な作業だけで段ボールをまとめることができる。キリ部の軸材はステンレスなど固く曲がりにくく先端を尖らせることのできる材質のもので構成されている。
【符号の説明】
【0009】
1 平板状キリ部
2 引くとき用ガード
3 押すとき用ガード
4 紐を掛ける溝
5 キリの先端
6 段ボール
7 紐
8 段ボール用キリで開けた穴
9 通した紐で作った持ち手
10 柄部
11 内側に傾斜させた紐を引くとき用ガード
12 内側に傾斜させた紐を押すとき用ガード
13 円錐形キリ部
14 円柱形柄部
15 中間部を膨らませた円錐形キリ部
16 単独引くとき用溝
17 単独押すとき用溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18