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  • 特開-角パイプの連結構造及び工法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143567
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】角パイプの連結構造及び工法
(51)【国際特許分類】
   F16B 7/18 20060101AFI20230929BHJP
   F16B 12/50 20060101ALI20230929BHJP
   E04B 1/58 20060101ALI20230929BHJP
   E04B 1/24 20060101ALI20230929BHJP
   F16B 7/20 20060101ALI20230929BHJP
【FI】
F16B7/18 E
F16B12/50 B
E04B1/58 504H
E04B1/24 E
F16B7/20 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022065927
(22)【出願日】2022-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】522146521
【氏名又は名称】株式会社須田企画
(72)【発明者】
【氏名】須田 朗
【テーマコード(参考)】
2E125
3J024
3J039
【Fターム(参考)】
2E125AA02
2E125AA12
2E125AB16
2E125AC16
2E125AG03
2E125BB01
2E125CA05
2E125CA78
3J024AA14
3J024BB04
3J024CA03
3J039AA07
3J039BB02
3J039GA02
3J039GA04
3J039GA07
(57)【要約】
【課題】いままでの架台では一体型の製作するため製作組立が大変であり組立技術を必要とする。一体型場合 一体製作のため運搬・搬入のコストがかかり搬入口の大きさの制限を受ける。一体型を工場で製作するときには 製作工場の広さ・高さを必要とし工場内で回転をさせて製作しなければならない。縦向き溶接等使用するため溶接技術等専門的な技術者が必要になる。
【解決手段】鉄鋼製角形パイプを2方向または多方向の鉄鋼製接続角形パイプ・鉄鋼製板及び鉄鋼製ボルトを継ぎ手に用いてこの継ぎ手と同形に2方向または多方向に鉄鋼製のパイプ・鉄鋼製板・鉄鋼製のボルト・ナット手段での着脱可能に接続する構造である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄鋼製角形パイプを2方向または多方向の鉄鋼製接続角形パイプ・鉄鋼製プレート及び鉄鋼製ボルトを接続継ぎ手として用いて、本体角パイプに接続用パイプを差し込み、この継ぎ手と同形に2方向または多方向に鉄鋼製のパイプ・鉄鋼製プレート・鉄鋼製ボルト・ナット締付け手段での着脱可能に接続する工法。
【請求項2】
請求項1の鉄鋼製角形パイプ・鉄鋼製プレート及び鉄鋼製ボルトの2方向または多方向に支出する接続手に鉄鋼製接続角形パイプに差し込み・鉄鋼製プレートを交差ささせ鉄鋼製プレートを鉄鋼製ボルト・ナットをそれぞれ嵌め込み固定をする2方向及び多方向の着脱自在を可能にする接続工法。
【請求項3】
請求項1の接続する工法に使用される鉄鋼製接続角形パイプ・鉄鋼製プレート及鉄鋼製ボルトを継ぎ手金物
【請求項4】
請求項1・請求項2の接続する工法を用いた角度のある各種架台及び工作物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結・解除自在な角パイプの連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の架台では一体型の製作するため製作組立が大変であり組立技術を必要とする従来は、専門職により組立て場所で組立てを行い誰にでもでも組立ができるものではない。
一体型場合、製作工事での一体製作のため運搬・搬入のコストがかかり製品に応じた広さの開口部が必要であり搬入口の大きさ等が制限を受ける。一体型を工場で製作するときには、製作工場の広さ・高さを必要とし工場内で回転をさせて製作しなければならない。
また、縦向き溶接等使用するため溶接技術等専門的な技術者(JIS-Z-3400 A-1V A-1V A-1O以上の溶接技能者)が必要になる。
現地工場内で現場製作を行う場合、希望通りの構造体は可能であるが縦向き溶接等使用するため溶接技術等専門的な技術者(JIS-Z-3400 A-1V A-1V A-1O以上の溶接技能者)が必要になり、また溶接等の火気を使用するため火災の危険性を伴い、安全管理・作業終了後の火気管理・養生を含めた作業時間が限定されるなど現場管理が大変である。
解体時にもガス切断等で切断するため専門的な技術を使用するため技術者が必要になり、また組立時と同様に火気を使用するため火災の危険性を伴い、安全管理・作業終了後の火気管理・養生を含めた作業時間が限定されるなど現場管理が大変である。解体後の部材の再利用が難しく非経済的でありSDGs点からも不向きである。
また、連結プレートを使用する技術もあった(例えば、特許文献1及び2を参照)。
また、組み立て方式の場合、構造体の内外に突起物が出てしまうことが多く希望通りの構造体が出来ない。
既製製品の場合は、選択肢が限定され希望通りの製品を探すのが大変である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5687132号公報
【特許文献2】特許第4281961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いままでの架台では製作工事で一体型の製作するため製作組立が大変であり一体型を工場で製作するときには、製作工場の広さ・高さを必要とし工場内で回転をさせて製作しなければならないが、製作スペースの削減し、専門の溶接技術を用いなくても工場製作が出来るようにし、製作工場の広さ等の面積・設備の緩和。
縦向き溶接技術等使用するため溶接技術等専門的な技術者(JIS-Z-3400 A-1V A-1V A-1O以上の溶接技能者)が必要になったが、溶接の基本溶接技能(特別教育)だけでも製作が出来るようにする。
一体型場合、一体製作のため運搬・搬入のコストがかかり製品に応じた広さの開口部が必要であり搬入口の大きさ等が制限を受けたが、搬入口の制限緩和。
工場内で現場製作を行う場合、縦向き溶接等使用するため溶接技術等専門的な技術者が必要になり、溶接等の火気を使用する場合が多いため、火事の心配等の面から、養生等を含めた作業時間が限定されると等現場管理が大変であったが、現場での組立作業に溶接等の火気を使用せず、ボルト締め付けのみの作業であるため、現場管理の緩和。溶接等の火気を使用せず、養生・作業時間の短縮。
解体時にもガス切断等で切断するため専門的な技術を使用するため技術者が必要になり、また組立時と現場での、製作の場合は、オーダーメードで出来るが、現場での製作のため、現場での作業スペースを広く必要とし、溶接等の火気を使用する場合が多いため、火事の心配等の面から、養生等を含めた作業時間が限定されると等現場管理が大変であったが、現場での組立作業に溶接等の火気を使用せず、ボルト締め付けのみの作業であるため、現場管理の緩和。
解体後の部材の再利用が難しく非経済的でありSDGs点からも不向きであったが加工せず再利用を可能にする。同時に製品置き場の面積を狭くてもすむようにする。
縦付け溶接やガス切断等の専門的技術が必要なため既設工場での設置は難しく・新しい工場でも後にレイアウト変更に伴う設置場所の変更でも部材の再利用が難しく非経済的でありSDGs点からも不向きである。
組み立て式の場合は外面等にボルトの頭や添え板プレート等突起物が出やすく物を置くときに邪魔をしてしまったが、構造物の内外部に突起物を出さないようにする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鉄鋼製角形パイプを2方向または多方向の鉄鋼製接続角形パイプ・鉄鋼プレート及び鉄鋼製ボルトを継ぎ手に用いて、この継ぎ手と同形に2方向または多方向に鉄鋼製のパイプ・鉄鋼プレート・鉄鋼製のボルト・ナット手段での着脱可能に接続する構造
鉄鋼製角形パイプ・鉄鋼プレート及び鉄鋼製ボルトの2方向または、多方向に支出する接続手に鉄鋼製接続角形パイプに差し込み・鉄鋼プレートを交差ささせ鉄鋼プレートを鉄鋼製ボルト・ナットをそれぞれ嵌め込み固定をする2方向及び多方向の着脱自在を可能にする接続構造。
接続する方法に使用される鉄鋼製接続角形パイプ・鉄鋼プレート及鉄鋼製ボルトを継ぎ手金物
【発明の効果】
【0006】
SDGsの点からの再利用を可能にする。
直交関係にある本体同士を鉄製の接続用パイプ及び取付けプレートとで接続し接続プレートを交差ボトルと接合を行う。
加工が容易に出来るため、専門技術を必要としない。
また、接続法が簡易である為、専門技術なくても誰でも組立が出来る。組立方式のためコンパクトにまとまり収納が容易で収納スペースが小さくてすむ。
組立式なので、コンパクトにまとめることができ、運搬・搬入が楽にな り搬入口の制限が緩和され現地での組立が可能になるため運搬・搬入コストが軽減される。
現場での取付け・解体時に溶接・ガス切断等の火気を使用しないので火災の危険性がなく、組立時間の短縮が可能になり現場管理が容易になる。
溶接・ガス切断等を使用しないため技術者を頼む必要がなく誰にでも組立・解体が容易にできる。
外・内面にプレート・ボルト等の突起物が出ないため壁・天井面の仕上げが自由になり窓等の設置も出来るため窓等の設置も可能になり気密室の製作も可能な自由設計になる。
本接続方法を用いることにより、多種多様な組み立て式架台が可能なる。部材検討を行うことによりスペースの検討が可能になる。
一般に販売されている鋼材・プレート・ボルトを使用することにより納期の短縮が可能になる。
コンパクトにまとまるため 収納スペースが小さいので工場に合わせた作り置きが可能である。
SDGsの点からの再利用を可能にする。
災害時にトイレ・浴槽等の簡易仮設物の骨組みとして使用できる。
加工・組立が容易なため簡易仮設物の骨組みとして使用できる。
組立が簡易のため、自宅内に在宅ワークスペース・テレワークスペースの基本的構造体を作ることが出来る。
農業用の畑・田んぼに物置・休憩場等の簡易仮設物、釣りやキャンプ等のアウトドアのテントの骨組みとして使用できる。
組立方式により、コンパクトにまとまる。
工場等のレイアウト変更容易になる。
コンパクトにまとまるため 収納スペースが小さいので、作り置きが可能である。
既製品の鋼材等を使用するため資材を入手しやすく応用がきく。
机等の小規模な物の下地製作としても使用出来る。
製作範囲に幅があり自由度があるため、いろいろな形態に応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】2方向の接続の基本図である。
図2】3方向の接続の基本図である。
図3】各部材・取付け方法を示す図面である。
図4】本発明の実施例を示す図面である。
図5】本発明の3方向接続の実施例の試作写真である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
SDGsの点からの再利用を可能にする。
災害時にトイレ・浴槽等の簡易仮設物の骨組みとして使用できる。
加工・組立が容易なため簡易仮設物の骨組みとして使用できる。
農業用の畑・田んぼに物置・休憩場等の簡易仮設物、釣りやキャンプ等のアウトドアのテントの骨組みとして使用できる。
工場等のレイアウト変更容易になる。
コンパクトにまとまるため 収納スペースが小さいので 作り置きが可能である。
既製品の鋼材等を使用するため資材を入手しやすく応用がきく。
机等の小規模な物の下地製作としても使用出来る。
段差のある場所への設置が自由設計のため可能である。
基本設計が誰にでも出来る。
以下、図1図4を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
【0009】
図1を参照しながら、2方向の組立て方法について説明する。
使用材料
S-5001:本体パイプ1 □2.3x50x50(mm)
S-5011:本体パイプ2 □1.6x50x50(mm)
S-4501:接続パイプ □2.3x45x45(mm)
P-01:穴あき取付けプレート1 PLt=4.5(mm)
P-02:穴あき取付けプレート2 PLt=4.5(mm)
B-01:取付けボルト M10 L-25(mm)
2方向の組立て方法は、S-5001の本体パイプ1にS-4501の接続用パイプを直角に溶接にて接合し、P-01の穴あき取付プレート1をプレート側面としてS-5001の本体パイプ1にプレート側面をパイプ芯として直角になるよう溶接にて取付け接合する。
S-5011の本体パイプ2にP-02の穴あき取付プレート2をプレート側面をパイプ芯として直角になるよう溶接にて取付けて接合する。
本体パイプ2の肉厚さは、1.6mmであり本体パイプ2の内法が46.8mmとなり接続パイプの形状の45.0mmより1.8mmのクリアーあり接続パイプに本体パイプ2を差し込むことができる。
S-5001の本体パイプ1のS-4501の接続パイプ部にS-5011の本体パイプ2を差し込みP-01の穴あき取付けプレート1とP02の穴あき取付けプレート2を交差接合させB-01の取付けボルトを差し込み締付け接合を行う。
穴あき取付プレートの穴の位置が本体パイプの接続位置より縦・横共穴の芯の位置が55mmなるように取付を行い直交を維持する。
穴あき取付けプレート1は本体パイプ1に 穴あき取付けプレート2は本体パイプ2にパイプ芯をプレート面として、交差するように取付けることにパイプ同士の直交性を維持させる。接続用パイプ及び穴あき取付けプレートを用いることにより、2種類の工法で直交性が維持される。
【0010】
3方向の組立て方法は S-5002の本体パイプにS-4502 S-4503を溶接にて接合 P-03 P-04をプレート側面をパイプ芯として溶接にて接合
S-5012にP-05 P-07をプレート側面をパイプ芯として溶接にて接合S-5013にP-06 P-08をプレート側面をパイプ芯として溶接にて接合
S-5002のS-4502部にS-012を差し込みP-03とP05を交差接合させ B-02を差し込み締付け接合
S-5002のS-4503部にS-013を差し込みP-04とP06を交差接合させ B-03を差し込み締付け接合
同時にS-5012に取付けたP-07とS-5013に取付けたP-08を交差接合し B-04を差し込み締付け接合を行う。
【0011】
製作工事にて、本体パイプに交差するように接続プレートを溶接接合を行う。
同時に本体パイプに接続パイプを溶接接合を行う。
現場搬入後に取付け場所にて、本体パイプに取付けた取付パイプ・取付プレートを利用し本体を接合する。取付けボルトを取付けプレートの穴に取付け、締付を行う。
【符号の説明】
【0012】
S-5001:S-4501 P-01を取付けた本体パイプ1
S-5002:S-4502 S-4503 P03 P04を取付けた本体パイプ3
S-5011:P-02を取付けた本体パイプ2
S-5012:P-05 P-07を取付けた本体パイプ4
S-5013:P-06 P-08を取付けた本体パイプ5
S-4501:接続パイプ1
S-4502:接続パイプ2
S-4503:接続パイプ3
P-01:穴あき取付けプレート1
P-02:穴あき取付けプレート2
P-03:穴あき取付けプレート3
P-04:穴あき取付けプレート4
P-05:穴あき取付けプレート5
P-06:穴あき取付けプレート
B-01:取付けボルト1
B-02:取付けボルト2
B-03:取付けボルト3
B-04:取付けボルト4
図1
図2
図3
図4
図5