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▶ 中竹 義照の特許一覧

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  • 特開-外形描き器 図1
  • 特開-外形描き器 図2
  • 特開-外形描き器 図3
  • 特開-外形描き器 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143569
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】外形描き器
(51)【国際特許分類】
   B43L 13/10 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
B43L13/10 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022065930
(22)【出願日】2022-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】521365266
【氏名又は名称】中竹 義照
(72)【発明者】
【氏名】中竹 義照
(57)【要約】
【課題】 紙の上に固定したサンプルの外形形状(平面図)を描く作業にて、より正確な形を描き、また、作業時間の短縮もできるようにした外形描き器を作る。
【解決手段】 スケール1に注射針2を固定し、これが紙面に垂直になるようケース3に固定する。 注射針2の中にシャープペンシル用芯4を入れ、この芯4の上に加圧のための重りA5を付けた細く硬い金属線6を置く外形描き器である。 注射針2を外形形状に沿って動かすことで 紙面に線を描くことができ、より正確な形を描き、作業時間の短縮もできるようにした。
レバー12の保持側、開放側への移動で ケース3内部にある連結した引っ張りスプリング10の荷重を変化させ、さらに連結するテグスA9による芯4の保持、解除を行う構造である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケール1の幅横に長い注射針2を固定し、これが垂直になるようケース3に固定する。 注射針2の中にシャープペンシル用芯4を入れ、この芯4の上に重りA5を付けた細く硬い金属線6を置く構造の外形描き器である。
重りA5のガイドパイプ7は スケール1に固定するストッパー8に挟まれた構造である。
【請求項2】
注射針2の下位置径方向にスリットを入れ、ここに芯4保持用のテグスA9を配している。 テグスA9は引っ張りスプリング10、テグスB11 そしてレバー12と連結している。
ケース3上面にあるレバー12の保持側、開放側への移動で芯4の保持、開放を行う 請求項1に記載の外形描き器である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙の上に固定したサンプルの外形形状(平面図)を描く外形描き器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来 外形形状を描く時は、紙の上に固定したサンプルに直角定規等を当て、定規の直角部付近の紙に鉛筆等で印をつける、これを何箇所か繰り返す作業を行い、サンプルを上方向から見て、印をつけた点を繋いで描く作業等を行っていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の作業にて、サンプル外形形状が複雑で高さの途中で凹凸があるもの等を描く場合、鉛筆、シャープペンシル等では サンプルに干渉する場合もあり、目分量でなぞることになり、正確な形が描けない また作業時間が長いという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
スケール1の幅横に長い注射針2を固定し、これが垂直になるようケース3に固定する。 注射針2の中にシャープペンシル用芯4を入れ、この芯の上に重りA5を付けた細く硬い金属線6を置き、注射針2を外形形状に沿って動かすことで紙面に線を描く外形描き器を作る。 重りA5のガイドパイプ7は スケール1に固定するストッパー8に挟まれている。
【0005】
注射針2の下位置径方向にスリットを入れ、ここに芯4保持用のテグスA9を配している。 テグスA9は引っ張りスプリング10 、テグスB11 そしてレバー12と連結している。
ケース3上面にあるレバー12の保持側、開放側への移動で引っ張りスプリング10の荷重を変化させ、芯4の保持、開放を行う上記外形描き器を作る。
【発明の効果】
【0006】
本発明の外形描き器を使うことで、より正確な形が描け また作業時間の短縮もできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明に係る外形描き器の断面図である。
図2】 外形描き器の平面図である。
図3】 外形描き器の正面図である。
図4】 外形描き器の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
スケール1の幅横に長い注射針2を接着剤、ロウ付け等で固定し、これが垂直になるよう中間にスペーサー13を挟みケース3に固定する。 注射針2の中にシャープペンシル用芯4を入れ、この芯4の上に加圧用の重りA5を付けた細く硬い金属線6を置く構造である。 重りA5と金属線6の固定は 端にスリットを入れたパイプ18内に金属線6を通し、スリットから径方向に引き出しパイプ18に巻き付け、これをワッシャーで押さえカシメ固定する。 パイプ18のスリットのない側は先に鍔付け加工をしている。 重りA5のガイドパイプ7はストッパー8にて挟み込み、ストッパー8はスケール1に固定している。
注射針2の下位置径方向にスリットを入れ、ここに芯4保持用のテグスA9を配している。 テグスA9は引っ張りスプリング10、テグスB11 そしてレバー12と連結し、ケース3上面にあるレバー12を保持側へ押すと引っ張りスプリング10が伸び、開放側へ押すと引っ張りスプリング10が縮み、芯4の保持、解放を行っている。 レバー12はテグスB11を取り付けケース3へ入れて、レバー12の回転支点となるテグスA9の支柱に組み込みねじ止めする。また、テグスB11の支柱もねじ止めする。
重り5が上方にあるため、全体が傾くと倒れやすいので、カバーホルダー14に重りB17をねじ止めし、これをケース3へ組み込みねじ止めし、倒れを軽減している。
また 内部部品の保護のため、ケース3内側に固定したカバーホルダー14に カバーA15、カバーB16をねじ止めしている。
【0009】
本発明の使用例を示す。 紙の上に固定したサンプル(例えば遺跡にて発掘の石器、土器等)に本器注射針2を当てる。
ケース3上面にあるレバー12を開放側へ押すと連結されている引っ張りスプリング10は縮み、テグスA9は張りをなくし、芯4の保持を開放する。 すると重りA5を付けた細く硬い金属線6が芯4を加圧するので、注射針2をサンプル外形に沿って動かせば 芯4の移動跡が紙に描かれる。
スケール1には目盛がついているので、外形形状の高さも知ることができる。
作業が終わり、ケース3上面にあるレバー12を保持側へ押すと 上記とは反対に引っ張りスプリング10は伸び、テグスA9は張り、芯4を保持し、
本器持ち上げ移動時の芯4の落下を防ぐ。
芯4の交換は 上記レバー12開放の状態で 注射針下部から芯4を入れる。終了後はレバー12を保持状態にする。
【符号の説明】
【0010】
1 スケール
2 注射針
3 ケース
4 シャープペンシル用芯
5 重りA
6 金属線
7 ガイドパイプ
8 ストッパー
9 テグスA
10 引張りスプリング
11 テグスB
12 レバー
13 スペーサー
14 カバーホルダー
15 カバーA
16 カバーB
17 重りB
18 パイプ
図1
図2
図3
図4