(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143853
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】フックおよびハンドル装置
(51)【国際特許分類】
A63B 1/00 20060101AFI20230928BHJP
A63B 21/00 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
A63B1/00 B
A63B21/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023046129
(22)【出願日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】63/323,088
(32)【優先日】2022-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/420,106
(32)【優先日】2022-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521442305
【氏名又は名称】篠野 レミ
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】篠野 レミ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】懸垂バーまたはバーベルなどの既存の運動器具を、ユーザが、例えば、スイスグリップまたは完全に回内もしくは回外されていないグリップで把持することを可能にする装置を提供する。
【解決手段】バーを把持するための把持具装置であって、把持具装置は、フックと、保護層と、ハンドルと、を備える。フックは、第1端部および第2端部と、第1軸周りに湾曲して第1軸の方を向いた第1内面と、第1軸から離れる方を向いた第1外面と、を有する。フックの内面は、第1軸に平行なバー周りに部分的に湾曲してバーを把持する形状とされている。保護層は、フックの内面を被覆し、フックがバーを把持するときにバーに接触するように構成されている。ハンドルは、ハンドルが第1の軸から所定の距離に位置し第1軸に対し第1の角度にある第2軸に沿って延びるように、フックの第2端部に接合されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーを把持するための把持具装置であって、前記把持具装置は、
第1端部および第2端部を有するフックであって、第1軸周りに湾曲して前記第1軸の方を向いた第1内面と、前記第1軸から離れる方を向いた第1外面と、を有し、前記フックの前記第1内面は、前記第1軸に平行なバー周りに部分的に湾曲して前記バーを把持する形状とされている、フックと、
前記フックの内面を被覆し、前記フックが前記バーを把持するときに前記バーに接触するように構成された保護層と、
ハンドルであって、前記ハンドルが前記第1軸から所定の距離に位置し前記第1軸に対し第1の角度にある第2軸に沿って延びるように、前記フックの前記第2端部に接合されているハンドルと、
を備える、把持具装置。
【請求項2】
前記第2軸と前記第1軸の間の前記第1の角度は、0度より大きく約90度以下である、請求項1に記載の把持具装置。
【請求項3】
前記保護層は弾性である、請求項1に記載の把持具装置。
【請求項4】
第2内面および第2外面を有するフック形状の着脱式取付具であって、前記フックの前記第1内面に着脱可能に接合可能である、着脱式取付具を備え、
前記第2外面は、フックする前記第1内面の方を向くように構成され、
前記第2内面は、前記第1軸に対し第2の角度にある第3軸周りに湾曲しており、前記第2軸に対し前記第3軸が前記第1軸と前記第2軸の間の前記第1の角度とは異なる角度にあるように、前記第3軸に平行なバー周りに部分的に湾曲して前記バーを把持するように構成されている、請求項1に記載の把持具装置。
【請求項5】
前記ハンドルは、前記第1軸から前記ハンドルまで延びる前記第1軸に垂直な軸に対して傾斜した、手のひら支持面を備える、請求項1に記載の把持具装置。
【請求項6】
前記ハンドルは、前記フックと前記ハンドルの間に位置する接続部分を介して前記フックに接合されている、請求項1に記載の把持具装置。
【請求項7】
前記第1軸と前記第2軸との角度が調整可能となるように、前記接続部分と前記フックは、互いに対して回転可能であり、互いに対して複数の向きでロック可能に構成されている、請求項6に記載の把持具装置。
【請求項8】
前記接続部分から延びる第1リムであって、前記第1リムの周囲に配置された複数の第1開口を有する、第1リムと、
前記フックから延び、前記第2リムの周囲に配置された第2開口を有する、第2リムと、
前記第1開口および前記第2開口内に嵌るように構成されたピンと、
を備え、
前記第1開口の少なくとも2つが少なくとも2つの異なる向きで前記第2開口の2つと位置合わせされて、前記ピンが開口の第1対および開口の第2対を横断するように構成されるように、前記第1リムが前記第2リム内に嵌るように構成されるか、または前記第2リムが前記第1リム内に嵌るように構成され、
前記第1対は、前記第1開口の1つおよびこれと位置合わせされた前記第2開口の1つを備え、前記第2対は、前記第1開口の異なる1つおよびこれと位置合わせされた前記第2開口の異なるオンを備える、請求項7に記載の把持具装置。
【請求項9】
前記第1リムおよび前記第2リムは円筒形であり、
前記第1開口は、前記第1リムの曲面上に周方向に配置され、そして
前記第2開口は、前記第2リムの曲面上に周方向に配置されている、請求項7に記載の把持具装置。
【請求項10】
前記ハンドルはローレット加工されている、請求項1に記載の把持具装置。
【請求項11】
前記ハンドルは、前記ハンドルの長手方向の長さに沿って前記ハンドルの太さが変化する不均一な形状を有する、請求項1に記載の把持具装置。
【請求項12】
バーを把持するための一対の把持具装置のキットであって、前記キットは、第1把持具装置と第2把持具装置とを備え、
前記把持具装置の各々は、
第1端部および第2端部を有するフックであって、第1軸周りに湾曲して前記第1軸の方を向いた第1内面と、前記第1軸から離れる方を向いた第1外面と、を有しており、第1フックの前記第1内面は、前記第1軸に平行なバー周りに部分的に湾曲して前記バーを把持する形状とされている、フックと、
前記フックの前記第1内面を被覆し、前記フックが前記バーを把持するときに前記バーに接触するように構成されている保護層と、
第1ハンドルが前記第1軸から所定の距離に位置し前記第1軸に対し第1の角度にある第2軸に沿って延びるように、前記フックの前記第2端部に接合されているハンドルと、
を備える、キット。
【請求項13】
前記把持具装置の前記ハンドルは、前記バーに垂直であって前記把持具装置が前記バーを把持するときに前記把持具装置間の中間点に位置する中心平面に対して、互いに対称である、請求項12に記載のキット。
【請求項14】
前記第1の角度は、0度より大きく約90度以下である、請求項12に記載のキット。
【請求項15】
それぞれが第2内面および第2外面を有するフック形状の2つの着脱式取付具であって、各着脱式取付具は、それぞれのフックの前記第1内面に着脱可能に接合可能である、着脱式取付具を備え、
各第2外面は、フックする前記第1内面の方を向くように構成され、そして
各第2内面は、前記第1軸に対し第2の角度にある第3軸周りに湾曲しており、第2軸に対し前記第3軸が前記第1軸と前記第2軸の間の前記第1の角度とは異なる第2の角度にあるように、前記第3軸に平行なバー周りに部分的に湾曲して前記バーを把持するように構成されている、請求項12に記載のキット。
【請求項16】
各前記保護層は弾性である、請求項12に記載のキット。
【請求項17】
各前記ハンドルは、前記第1軸から前記ハンドルまで延びる前記第1軸に垂直な軸に対して傾斜した、それぞれの手のひら支持面を備える、請求項12に記載のキット。
【請求項18】
各前記ハンドルは、前記フックと前記ハンドルの間に位置するそれぞれの接続部分を介してそれぞれのフックに接合されている、請求項12に記載のキット。
【請求項19】
前記各ハンドルはローレット加工されている、請求項12に記載のキット。
【請求項20】
各前記ハンドルは、前記ハンドルの長手方向の長さに沿って各前記ハンドルの太さが変化する不均一な形状を有する、請求項12に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願は、2022年3月24日に提出された米国仮出願第63/323,088号、および2022年10月28日に提出された米国仮出願第63/420,106号からの優先権を主張し、これらはどちらも、それぞれの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
この発明は、運動器具に関し、より具体的には(但し、これらに限定されないが)体操、ウェイトトレーニング、およびフィットネスのための運動器具に関する。
【背景技術】
【0003】
フィットネス器具において、殆どの懸垂バーは真っすぐであって、ユーザは、ニュートラルグリップ(スイスグリップまたはハンマーグリップとも呼ばれる)で把持できない。殆どの懸垂バーは、回外グリップ(チンアップとしても知られている)または回内グリップ(プルアップとしても知られている)でしか把持できない。
【0004】
ニュートラルグリップは、最も安全かつ最強のグリップと考えられており、手首や肩に問題を抱えている多くの人々に好まれる方法である。同様の問題は、ボート漕ぎやデッドリフトなどの動きを行うためのバーベルにも存在する。スイスグリップのバーベルも存在するが、それらは非常に稀で大変高価である。さらに、スイスグリップのバーベルは扱いにくいため、これらを用いてデッドリフトなどの特定の運動を行うのは困難である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の本の一目的は、懸垂バーまたはバーベルなどの既存の運動器具を、ユーザが、例えば、スイスグリップまたは完全に回内もしくは回外されていないグリップで把持することを可能にする装置を提供することである。
【0006】
したがって、本発明の幾つかの実施形態の一態様は、バーを把持するための把持具装置に関し、この把持具装置は、フックと、保護層と、そしてハンドルと、を備える。フックは、第1端部および第2端部と、第1軸周りに湾曲して第1軸の方を向いた第1内面と、第1軸から離れる方を向いた第1外面と、を有する。フックの内面は、第1軸に平行なバー周りに部分的に湾曲して、バーを把持する形状とされている。保護層は、フックの内面を被覆して、フックがバーを把持するときにバーに接触するように構成されている。ハンドルは、ハンドルが、第1軸から所定の距離に位置し第1軸に対し第1の角度にある第2軸に沿って延びるように、フックの第2端部に接合されている。
【0007】
一変形例において、第2軸と第1軸の間の第1の角度は、0度より大きく約90度以下である。
【0008】
他の変形例において、保護層は弾性である。
【0009】
さらに別の変形例において、把持具装置は、第2内面および第2外面を有するフック形状の着脱式取付具であって、フックの第1内面に着脱可能に接合可能な、着脱式取付具を備える。第2外面は、フックする第1内面の方を向くように構成されている。第2内面は、第1軸に対し第2の角度にある第3軸周りに湾曲しており、第2軸に対し第3軸が第1軸と第2軸の間の第1の角度とは異なる角度にあるように、第3軸に平行なバー周りに部分的に湾曲してバーを把持するように構成されている。
【0010】
更なる一変形例において、ハンドルは、第1軸からハンドルまで延びる第1に垂直な軸に対して傾斜した、手のひら支持面を備える。
【0011】
本発明の幾つかの実施形態において、ハンドルは、フックとハンドルの間に位置する接続部分を介してフックに接合されている。
【0012】
一変形例において、第1軸と第2軸の間の角度が調整可能となるように、接続部分とフックは、互いに対して回転可能であり、互いに対して複数の向きでロック可能に構成されている。
【0013】
別の変形例において、把持具装置は、第1リム、第2リム、およびピンを含む。第1リムは、接続部分から延びており、第1リムの周囲に配置された複数の第1開口を有する。第2リムは、フックから延びており、第2リムの周囲に配置された第2開口を有する。ピンは、第1開口および第2開口内に嵌るように構成されている。第1開口の少なくとも2つが少なくとも2つの異なる向きで第2開口の2つと位置合わせされて、ピンが開口の第1対および開口の第2対を横断するように構成されるように、第1リムが第2リム内に嵌るように構成されるか、または第2リムが第1リム内に嵌るように構成され、第1対は、第1開口の1つおよびこれと位置合わせされた第2開口の1つを備え、第2対は、第1開口の異なる1つおよびこれと位置合わせされた第2開口の異なるオンを備える。
【0014】
さらに別の変形例において、第1リムおよび第2リムは円筒形であり、第1開口は第1リムの曲面上に周方向に配置され、第2開口は第2リムの曲面上に周方向に配置されている。
【0015】
一変形例において、ハンドルはローレット加工されている。
【0016】
別の変形例において、ハンドルは、ハンドルの長手方向の長さに沿ってハンドルの太さが変化する不均一な形状を有する。
【0017】
本発明の幾つかの実施形態の別の態様は、バーを把持するための一対の把持具装置のキットに関し、キットは、第1把持具装置と第2把持具装置とを備える。各把持具装置は、フックと、保護層と、そしてハンドルと、を備える。フックは、第1端部と、第2端部と、第1軸周りに湾曲して第1軸の方を向いた第1内面と、第1軸から離れる方を向いた第1外面と、を有しており、第1フックの第1内面は、第1軸に平行なバー周りに部分的に湾曲してバーを把持する形状とされている。保護層は、フックの第1内面を被覆し、フックがバーを把持するときにバーに接触するように構成されている。ハンドルは、第1ハンドルが、第1軸から所定の距離に位置し第1軸に対し第1の角度にある第2軸に沿って延びるように、フックの第2端部に接合されている。
【0018】
一変形例において、把持具装置のハンドルは、バーに垂直であって把持具装置がバーを把持するときに把持具装置間の中間点に位置する中心平面に対して、互いに対称である。
【0019】
別の変形例において、第1の角度は、0度より大きく約90度以下である。
【0020】
さらに別の変形例において、キットは、それぞれが第2内面および第2外面を有するフック形状の2つの着脱式取付具であって、各着脱式取付具は、それぞれのフックの第1内面に着脱可能に接合可能である、着脱式取付具を含む。各第2外面は、フックする第1内面の方を向くように構成される。各第2内面は、第1軸に対し第2の角度にある第3軸周りに湾曲し、第2軸に対し第3軸が第2軸と第1軸の間の第1の角度とは異なる第2の角度にあるように、第3軸に平行なバー周りに部分的に湾曲してバーを把持するように構成されている。
【0021】
更なる一変形例において、各保護層は弾性である。
【0022】
また更なる変形例において、各ハンドルは、第1軸からハンドルまで延びる第1軸に垂直な軸に対して傾斜した、それぞれの手のひら支持面を備える。
【0023】
一変形例において、各ハンドルは、フックとハンドルの間に位置するそれぞれの接続部分を介して、それぞれのフックに接合されている。
【0024】
別の変形例において、各ハンドルはローレット加工されている。
【0025】
更に別の変形例において、各ハンドルは、ハンドルの長手方向の長さに沿って各ハンドルの太さが変化する不均一な形状を有する。
【0026】
本発明の他の特徴および態様は、本発明の実施形態による特徴を例示として図示する添付の図面と併せた以下の詳細な説明から明らかになるであろう。要約は、本明細書に添付された特許請求の範囲によってのみ定義される本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明を、1つまたは複数の様々な実施形態に従って、以下の図を参照しつつ詳細に説明する。図面は、例示のみを目的として提供されるものであって、本発明の典型的または例示的な実施形態を描写しているに過ぎない。これらの図面は、読者の発明の理解を容易にするために提供されるものであり、本発明の広さ、範囲、または適用性を制限するものと見なされるべきではない。図の明確性および容易性のため、これらの図面は必ずしも縮尺に合わせて作られているわけではないことに留意されたい。
【0028】
本明細書に含まれる図の幾つかは、異なる視野角からの本発明の様々な実施形態を示す。付随する説明テキストに、そのような視図を「上面」、「下面」または「側面」図などと言及することがあるが、そのような言及は説明上のものに過ぎず、明示的に別段の記載がない限り、本発明が特定の空間的方向性で実施または使用されることを、暗示したり要求したりするものではない。
【0029】
【
図1】
図1は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持具装置の斜視図である。
【0030】
【
図2】
図2は、本発明の幾つかの実施形態に係る、
図1の把持具装置の上面図である。
【0031】
【
図3】
図3は、本発明の幾つかの実施形態に係る、フックと位置合わせされたハンドルを有する把持具装置の側面図である。
【0032】
【
図4】
図4は、本発明の幾つかの実施形態に係る、
図3の把持具装置の斜視図である。
【0033】
【
図5】
図5は、本発明の幾つかの実施形態に係る、球根状の形状のハンドルを有する把持具装置の斜視図である。
【0034】
【
図6a】
図6aは、本発明の幾つかの実施形態に係る、調整可能な把持具装置の分解図である。
【0035】
【
図6b】
図6bは、本発明の幾つかの実施形態に係る、多角形断面を備えたリムを有する調整可能な把持具装置の詳細を示す。
【0036】
【
図7】
図7は、本発明の幾つかの実施形態に係る、調整可能な異なる構成の把持具装置を示し、各構成はフックに対する向きが異なるハンドルに対応している。
【
図8】
図8は、本発明の幾つかの実施形態に係る、調整可能な異なる構成の把持具装置を示し、各構成はフックに対する向きが異なるハンドルに対応している。
【
図9】
図9は、本発明の幾つかの実施形態に係る、調整可能な異なる構成の把持具装置を示し、各構成はフックに対する向きが異なるハンドルに対応している。
【0037】
【
図10a】
図10aは、本発明の幾つかの実施形態に係る、一対の把持具装置を有するキットの斜視図である。
【0038】
【
図10b】
図10bは、本発明の幾つかの実施形態に係る、バーを把持している
図10aのキットの把持具装置の上面図である。
【0039】
【
図11】
図11は、バーベルのバーを把持している本発明の一対の把持具装置を表す。
【0040】
【
図12】
図12は、デッドリフト運動においてニュートラルグリップでバーベルを持ち上げるために、本発明の一対の把持具装置を使用しているユーザを表す。
【0041】
【
図13】
図13は、懸垂バーを把持している本発明の一対の把持具装置を表す。
【0042】
【
図14】
図14は、懸垂バーを把持している把持具装置を保持することによって、ニュートラルグリップで懸垂運動を行っているユーザを表す。
【0043】
【
図15】
図15は、スミスバーを把持している本発明の一対の把持具装置を保持することによって、ニュートラルグリップで逆ボート漕ぎ運動(inverted row exercise)を行っているユーザを示す。
【0044】
【
図16】
図16は、プルバーを把持している本発明の把持具装置を保持することによって、ニュートラルグリップでラットプルダウン運動を行っているユーザを示す。
【0045】
【
図17】
図17は、不均衡懸垂(uneven pull-up)バーを把持している一対の本発明の把持具装置を保持することによって、ニュートラルグリップで不均衡懸垂を行っているユーザを示す。
【0046】
【
図18】
図18は、本発明の幾つかの実施形態に係る、楕円の円弧の側断面形状を備えたフックを有する把持具装置の側面図である。
【0047】
【
図19a】
図19aは、本発明の幾つかの実施形態に係る、多角形の一部の側断面形状を備えたフックを有する把持装置の側面図である。
【
図19b】
図19bは、本発明の幾つかの実施形態に係る、多角形の一部の側断面形状を備えたフックを有する把持装置の側面図である。
【0048】
【
図20】
図20は、本発明の幾つかの実施形態に係る、人間工学的ハンドルを有する把持具装置を表す。
【0049】
【
図21】
図21は、本発明の幾つかの実施形態に係る、ハンドルが手のひら支持形状の把持装置を表す。
【
図22】
図22は、本発明の幾つかの実施形態に係る、ハンドルが手のひら支持形状の把持装置を表す。
【
図23】
図23は、本発明の幾つかの実施形態に係る、ハンドルが手のひら支持形状の把持装置を表す。
【
図24】
図24は、本発明の幾つかの実施形態に係る、ハンドルが手のひら支持形状の把持装置を表す。
【
図25】
図25は、本発明の幾つかの実施形態に係る、ハンドルが手のひら支持形状の把持装置を表す。
【0050】
【
図26】
図26は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持装置用の着脱式取付具の図である。
【
図27】
図27は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持装置用の着脱式取付具の異なる図である。
【
図28】
図28は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持装置用の着脱式取付具の異なる図である。
【
図29】
図29は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持装置用の着脱式取付具の異なる図である。
【
図30】
図30は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持装置用の着脱式取付具の異なる図である。
【
図31】
図31は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持装置用の着脱式取付具の異なる図である。
【0051】
【0052】
【
図36】
図36は、本発明の幾つかの実施形態に係る、2つの把持装置用の対称的な一対の着脱式取付具を表す。
【0053】
【
図37】
図37は、本発明の幾つかの実施形態に係る、2つの把持装置に接合された対称的な一対の着脱式取付具を示す。
【
図38】
図38は、本発明の幾つかの実施形態に係る、2つの把持装置に接合された対称的な一対の着脱式取付具を示す。
【0054】
図は、網羅的であったり、開示された正確な形態に本発明を限定したりすることを意図するものではない。本発明は、修正および改変を伴って実施することができ、本発明は特許請求の範囲とその均等物によってのみ限定されることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0055】
時折、本発明は、環境例の観点から本明細書に記載される。これらの環境に関する説明は、本発明の様々な特徴および実施形態が例示的な適用の文脈で描写されることを可能にするために提供される。この説明を読んだ後には、本発明を異なる代替環境でどのように実施できるか、当業者には明らかになるであろう。
【0056】
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、この発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で言及される全ての特許、出願、公開出願および他の刊行物は、その全体が参照によって組み込まれる。この項に記載されている定義が、参照によって本明細書に組み込まれる出願、公開出願、およびその他の出版物に記載されている定義に反する場合、または矛盾する場合、この文書に記載されている定義は、参照によって本明細書に組み込まれる定義に優先する。
【0057】
ここで図面を参照すると、
図1は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持具装置の斜視図である。
図2は、本発明の幾つかの実施形態に係る、
図1の把持具装置の上面図である。
【0058】
把持具装置100は、フック102と、保護層104と、ハンドル106と、を含む。フック102は、第1端部102aおよび第2端部102bと、内面108および外面110と、を有する。内面108は、第1軸周りに湾曲して第1軸Aの方を向いている一方、外面110は第1軸Aから離れる方を向いており、内面108は、第1軸Aと平行なバー200周りに部分的に湾曲してバー200を把持する形状とされている。バーAは、第1軸Aと重なっていてもよい。
【0059】
異なる曲率または異なる形状を備えたフックが設けられていてもよく、各曲率または形状は、異なる重量、形状、およびサイズの把持バーに適合される。
【0060】
フック102の内面108は、(
図1に示すような)円の円弧に似た形状であっても、(
図18の実施例に示すような)楕円の弧であっても、異なるタイプの曲線であっても、または、例えば(
図19の実施例に示すような)三角形などの多角形の一部であってもよい。フックの内面108の形状は、複数のバーに合うように選択できる。本発明者は、楕円形および三角形の形状が、広範囲のバー(例えば、最大50mmの太さを有するバー)を良好に収容可能であるという利点を有することを見出した。なお、本発明の範囲は、バーの周囲に延びるように構成された任意の形状を有するフックにまで及ぶことに留意されたい。
【0061】
保護層104は、フック102の内面108を被覆し、フック102がバー200に接触するときにバー200に接触するように構成されている。保護層104は、バーおよび把持具装置の損傷を防止するように設計されている。さらに、保護層104はまた、把持具装置100とバー200の間の摩擦を増加させ、それによってバー200上の把持具装置100の滑りを低減または防止する。本発明の幾つかの実施形態において、保護層104は弾性材料製である。必要に応じて、弾性材料はゴムを含む。保護層104のより明確な図が、
図3に示されている。
【0062】
ハンドル106は、フック102の第2端部102bに接合されている。本発明の幾つかの実施形態において、フック102の第1端部102aと、フックに接合されていないハンドル106の端部との間に、隙間107が存在する。このようにすれば、隙間107を通ってバー200を受容するように把持装置を移動させ、次いでバーがフック内に移動するように移動させて、フックにバーを把持させることができる。
【0063】
ハンドル106は、第1軸Aから所定の距離dに位置し第1軸Aに対し角度αに配置された第2軸Bに沿って延びている。角度αは、把持具装置100把持装置のときの、バー200に対するハンドル106の向きを示す。角度αが90度の場合、把持具装置を介したユーザのバー上のグリップはニュートラルである。角度αが0度の場合、把持具装置を介したユーザのバー上のグリップは、回内または回外の何れかである。幾つかの実施形態において、軸Aおよび軸Bは、互いに平行な平面の一部であって、接触することはない。角度αは、任意の固定角度であり得る。1つの非限定的な実施例では、角度αは約90度(±10度)であって、これにより、把持具装置は完全なニュートラルグリップを提供する。他の非限定的な実施例では、角度αは、0度より大きくて90度より小さく、例えば、約30度(±5度)、約45度(±5度)、または約60度(±7度)である。これらの角度では、グリップは完全にニュートラルではないが、バーと平行に手が延びるゼロ度のグリップではない。ハンドル106は、ハンドル上のユーザのグリップを高めるために、ローレット加工されてもよい。フック102は、ハンドルから離れるように鋭角に延びている。
【0064】
本発明の幾つかの実施形態において、ハンドル上のユーザのグリップを高めるため、ハンドル106は、ユーザが把持したときに高い摩擦を提供するように構成された弾性カバーを含んでいてもよい。本発明の幾つかの実施形態において、ハンドル106は、
図20の実施例に見られるように、フック102に面するハンドル106の一部から延びる、間隔を空けた延長部107を有する人間工学的形状を有していてもよい。連続した任意の2つの延長部間の間隔は、ユーザの指が収容されるように選択される。
【0065】
本発明の幾つかの実施形態において、ハンドルはフックに取り外し可能に取り付けられており、これにより、異なる形状のハンドルを異なる形状のフックに接続して、様々な把持装置を得ることができる。
【0066】
使用時には、把持具装置100は、バー200(バーベルのバー、スミスバー、または懸垂バーなど)を把持する。ユーザは、ハンドル106を保持し、バーを用いて(バーを引くか、またはバーに向かってユーザの身体を引っ張ることによって)運動を行う。ユーザはバー200を直接保持せず、また、バーに対するハンドル106の角度αによって、ユーザの手首は、ニュートラルグリップまたはほぼニュートラルグリップの何れかになる。
【0067】
フック102およびハンドル106は剛性であるため、ハンドル106を保持しながらバーに向かってユーザの身体を引っ張るユーザによって、または把持具装置100を介してバーを持ち上げるユーザによって加えられる応力下において、把持具装置100が曲がることはない。フック102およびハンドル106は、例えば、硬質プラスチック(例えば、硬質ナイロン)または鋼などの任意の硬質材料を含んでいてもよい。本発明の幾つかの実施形態において、フックおよびハンドルは互いに一体である。
【0068】
本発明の幾つかの実施形態において、ハンドル106は、フック102とハンドル106の間に位置する接続部分112を介してフック102に接合される。フック102、ハンドル106、および接続部分112は剛性であるため、ハンドル106を保持しながらバーに向かってユーザの身体を引っ張るユーザによって、または把持具100を介してバーを持ち上げるユーザによって加えられる応力下において、把持具装置100が曲がることはない。フック102、ハンドル106、および接続部分112は、例えば硬質プラスチック(例えば、硬質ナイロン)または鋼などの任意の硬質材料を含んでいてもよい。本発明の幾つかの実施形態において、フック、ハンドル、および接続部分は互いに一体である。
【0069】
図3は、本発明の幾つかの実施形態に係る、フックと位置合わせされたハンドルを有する把持具装置の側面図である。
図4は、本発明の幾つかの実施形態に係る、
図3の把持具装置の斜視図である。
【0070】
図3および
図4の非限定的な実施例において、フック102およびハンドル106は、互いに位置合わせされている。換言すれば、ハンドル106は、フックの内面によって画定される軸Aに対して垂直である。よって、把持具装置100がバー200を把持している間、ハンドルはバー200に対して垂直である。したがって、
図2に示す角度αは約90度(±10度)である。このようにすれば、ユーザは、ハンドル106を保持し、運動中、完全なニュートラルグリップでいることができる。
【0071】
図5は、本発明の幾つかの実施形態に係る、不均一な形状のハンドルを有する把持具装置100の斜視図である。ハンドルは、ハンドルの長手方向の長さに沿って変化する太さを有していてもよい。本発明の幾つかの実施形態において、ハンドルは球根状であって、ハンドルの中央付近で最も太く、両端部において太さが小さい。ハンドル106の球根形状は、グリップ力を高め得る。
【0072】
図6aは、本発明の幾つかの実施形態に係る、調整可能な把持具装置の分解図である。
図6bは、本発明の幾つかの実施形態に係る、多角形断面のリムを有する調整可能な把持具装置の詳細を示す。
図7~
図10は、本発明の幾つかの実施形態に係る、異なる構成の調整可能な把持具装置を示し、各構成はフックに対する向きが異なるハンドルに対応している。
【0073】
接続部分112は、フック110に対するハンドル106の回転を可能として、軸Aと軸Bの間の角度αを変化させるように、調整可能であってもよい。このようにすれば、ユーザは運動を行う前に把持具装置を回転させ、これにより、例えば、怪我を防止し、可動域を拡大し、運動変位を増加させ、グリップを高め、そして心筋接続(mind-muscle connection)を増加させるなど、ユーザに有利になるように運動を修正できる。
【0074】
調整可能な把持具装置の一実施例において、(ハンドル106に固定的に接合されている)接続部分112およびフック110は、互いに対して回転可能であって、互いに対して複数の向きでロック可能に構成されて、角度αを調整可能とされている。
【0075】
本発明の幾つかの実施形態において、把持具装置100は、第1リム150、第2リム152、およびピン154を含む。第1リム150は、接続部分112から延びており、第1リム150の周囲に配置された複数の第1開口151を有する。第2リム152は、フック102から延びており、第2リム152の周囲に配置された第2開口153を有する。ピン154は、第1開口151および第2開口153に嵌まるように構成されている。
【0076】
接続部分112に対してフック102が(または、ハンドル106に対してフック102が)少なくとも2つの異なる向きで第1開口151の少なくとも2つが第2開口153の2つと位置合わせされるように、第1リム150が第2リム152内に収まるように構成されるか、または第2リム152が第1リム150内に嵌るように構成される。このようにすれば、ピン154が開口の第1対と開口の第2対とを横断するように構成され、第1対は、第1開口の1つおよびこれと位置合わせされた第2開口の1つを備え、第2対は、第1開口の異なる1つおよびこれと位置合わせされた第2開口の異なるオンを備える。
【0077】
ピン154が位置合わせされた開口の第1対を通ってリム150およびリム152に入り、位置合わせされた開口の第2対からリム150およびリム152を出る間、ピンは、第1リム150および第2リム152を一緒に保持し、よって、接続部分112に接合された第1フック102を維持する。このようにすれば、接続部分112に対してフック102を(ピン154がリムの外側にある状態で)回転させることにより、角度αを変更できる。
【0078】
本発明の幾つかの実施形態において、
図6aに示すように、第1リム150および第2リム152は円筒形である。第1開口151は、第1リム150の曲面上に周方向に配置されている。第2開口153は、第2リム152の曲面上に周方向に配置されている。
【0079】
本発明の幾つかの実施形態において、
図6bに示すように、リム150およびリム152は、一致する多角形断面を有する。
【0080】
図7の実施例では、把持具装置は、軸Aと軸Bが互いに垂直であるように調整される。
図8の実施例では、把持具装置は、軸Aと軸Bが互いに約45度(α=45度±5度)になるように調整される。
図9の実施例では、把持具装置は、軸Aと軸Bが互いに135度(α=135度±5度)になるように調整される。これらは非限定的な構成であって、軸Aと軸Bの間は他の角度で実現されてもよい。
【0081】
図21~
図25は、本発明の幾つかの実施形態に係る、ハンドル106が手のひら支持面を有している把持装置100を表す。
【0082】
図21は、半径方向延長部の表面が手のひら支持面になっている、把持装置の斜視図である。
図22は、
図21の把持装置100の正面図である。
図23は、ハンドルがユーザの手で保持されたときの
図21の把持装置の正面図である。
図24は、ハンドル106が少なくとも1つの傾斜した手のひら支持面を備えた台形の形状を有する、把持装置100の正面図である。
図25は、ハンドル106が少なくとも1つの傾斜した手のひら支持面を有する、把持装置100の正面図である。
【0083】
図21~
図23の実施例において、ハンドルは、その長手軸からの半径方向延長部を有している。半径方向延長部は、第1軸Aから第2軸Bまで延びる第1軸Aに垂直な第3軸Yに対し、第3の角度δだけ傾いていてもよい。第3軸Yに対する半径方向延長部の傾きは、半径方向延長部が第1軸Aと垂直にならないようにする。半径方向延長部は長手状である。このようにすれば、側方(第3軸Yから離れる向き)および上方(第1軸Aに向かう向き)を向く傾斜面106aが創出される。面106aは、ユーザの手400がハンドルを把持するとき、ユーザの手のひらに接触する。これにより、以下の理由でハンドル106上のユーザのグリップが改善される:(1)手とハンドルの間の接触表面積が増加する;(2)手のひら支持面が傾斜している場合、運動中、前腕502が実質的に鉛直となっても手のひらが傾いて、手首は部分的な屈曲形態に保たれる。手首の屈曲により、小さな指の筋肉だけがグリップを担うことはなくなる。むしろ、より大きくて強力な手根屈筋(wrist flexor)が働いて、グリップに影響を与える。さらに、手首の屈曲は、筋肉照射(muscular irradiation)と呼ばれるプロセスを通じて手根屈筋の周囲の筋肉を働かせるのに役立ち、それによって引っ張りの動きの強度を高める。
【0084】
本発明の幾つかの実施形態において、ハンドルの小さい半径R1は28mm~34mmである一方、傾斜した半径方向延長部の大きい半径R2は5cm~10cmである。本発明の幾つかの実施形態において、角度δは0度~30度である。
【0085】
図24の実施例において、ハンドルは全体が傾斜しているわけではない。むしろ、ハンドルは少なくとも1つの面106aを有しており、この面が、軸Yに対して傾斜しており軸Aに対し垂直ではない。傾斜面の傾きεは5~30度であり得る。本発明の幾つかの実施形態において、ハンドル106は、傾斜した手のひら支持面106aを各側面部に備えた台形の形状を有している。なお、2つの標題の手のひら支持面106aの傾きは、第2軸Yに対して対称であってもよい。
【0086】
図25の実施例において、手106は、少なくとも1つの湾曲した手のひら支持面106aを含む。湾曲した手のひら支持面106aは、ここでも軸Yに対して傾斜している。傾きθは、軸Yと、手のひら支持面の縁E1と縁E2を結ぶ円弧Cとの間にある。
【0087】
面106aは、凸状、凹状であってもよく、凸状部分および凹状部分を有していてもよい。本発明の幾つかの実施形態において、ハンドル106は、各々が軸Yのそれぞれの側にある2つの手のひら支持面106を有していてもよい。本発明の幾つかの実施形態において、ハンドル106は、軸Yに対して対称である。
【0088】
図10aは、本発明の幾つかの実施形態に係る、一対の把持具装置300,302を有する一キットの斜視図である。
図10bは、バー200を把持するキットの把持具装置300の上面図である。
【0089】
把持具装置300および把持具装置302は、上述した把持具装置の任意の特徴を有していてもよく、ハンドルおよびフックは、上で説明したように、互いに対しおよびバー200に対し、任意の角度にあってよい。第1把持具装置300は、フックによって画定される軸Aと、ハンドルの軸B1との間に、(上述したように)角度α1を有する。第2把持具装置302は、フックによって画定される軸Aと、ハンドルの軸B2との間に、(上述したように)角度α2を有する。本発明の幾つかの実施形態において、2つの把持装置のハンドルおよびフックは、バー200に垂直であって把持装置がバー200を把持するときに2つの把持具装置300,302の間の中間点に位置する中心平面202に対して、互いに対称である。したがって、対称性を維持するため、α1=-α2である。
【0090】
図26~
図38は、把持装置に把持されたバーに対して把持装置の向きを変更するための、把持装置用の着脱式取付具に関する。
【0091】
図26~
図31は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持装置用の着脱式取付具500の異なる図である。
図26は、着脱式取付具500の側面図である。
図27は、着脱式取付具500の底面図である。
図28は、着脱式取付具500の上面図である。
図29は、底面図と重ね合わせた、着脱式取付具500の上面図である。
図30および
図31は、着脱式取付具500の異なる視点からの4分の3斜視図である。
【0092】
図32~
図36は、本発明の幾つかの実施形態に係る、把持装置100のフック102に接合された
図26~
図31の着脱式取付具500を表す。
【0093】
着脱式取付具500は、第2内面502および第2外面504を有するフック形状で、(
図1に示すような)フック102の内面108に取り外し可能に接合可能である。第2外面504は、フックに接合されたときに、フックする第1内面の方を向く形状とされる。本発明の幾つかの実施形態において、第2外面504は、(
図1に示すような)フック102の内面108に沿う形状とされる。第2内面502は、(
図1に示すような)フック102の内面108で画定される第1軸Aに対し第2の角度βにある軸X周りに湾曲し、第2軸Bに対し軸Xが第1軸Aと第2軸Bの間の第1の角度αとは異なる角度θにあるように、軸Xに平行なバー周りに部分的に湾曲してバー200を把持するように構成されている。このようにすれば、彼着脱式取付具500をフックに接合することにより、着脱式取付具500を取り外して把持装置100をバーに接合させた場合の向きとは異なる向きで、把持具装置100をバーに接合させることが可能になる。したがって、着脱式取付具をフックに接合するか、または着脱式取付具をフックから取り外すことにより、同じ把持具装置100で、ユーザがバー上に異なる角度のグリップを有すること、そして所望に応じて異なるグリップを選択すること、が可能になる。
【0094】
本発明の幾つかの実施形態において、着脱式取付具500は、第2外面504に対して横方向に延びる側翼部605を含む。側翼部506は、フック102を把持して、着脱式取付具をフック102に接合させるように、構成されている。
【0095】
図36は、本発明の幾つかの実施形態に係る、2つの把持装置のための一対の対称的な着脱式取付具を表す。
図37~
図38は、本発明の幾つかの実施形態に係る、2つの把持装置に接合された一対の対称的な着脱式取付具を表す。
図37は、斜視図である。
図38は、上面図である。
【0096】
本発明の幾つかの実施形態において、2つの把持具装置300,302が設けられる場合、各把持具装置それぞれの一部として、それぞれの着脱式取付具600,602も設けられる。着脱式取付具600および着脱式取付具602は、上述した着脱式取付具500と同様のものである。
【0097】
把持具装置が(上で説明したような)平面に関し互いに対して対称であるとき、2つの着脱式取付具600,602もまた、同じ平面に関して互いに対称であってもよい。このようにすれば、取付具600および取付具602がそれぞれの把持具装置のフックに接合されたとき、バー200に対するハンドル106の向きは対称になる。
【0098】
図11~
図17は自明であって、複数の種類の運動のための複数の種類のバーを備えた上記のような1つ以上の把持具装置の使用を表している。
図11~
図17は非限定的な実施例であって、把持具装置の使用は、より多くの種類のバーおよび運動に及びうることに留意すべきである。
【0099】
図11は、バーベルのバーを把持している、一対の本発明の把持具装置を表す。
図12は、デッドリフト運動においてニュートラルグリップでバーベルを持ち上げるために、一対の本発明の把持具装置を使用しているユーザを表す。
【0100】
図13は、懸垂バーを把持している、一対の本発明の把持具装置を表す。
図14は、懸垂バーを把持している把持具装置を保持することによって、ニュートラルグリップで懸垂運動を行っているユーザを表す。
【0101】
図15は、スミスバーを把持している一対の本発明の把持具装置を保持することによって、ニュートラルグリップで逆ボート漕ぎ運動を行っているユーザを示す。
【0102】
図16は、プルバーを把持している本発明の把持具装置を保持することによって、ニュートラルグリップでラットプルダウン運動を行っているユーザを示す。
【0103】
図17は、不均衡懸垂バーを把持している一対の本発明の把持具装置を保持することによって、ニュートラルグリップで不均衡懸垂を行っているユーザを示す。
【外国語明細書】