(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023014405
(43)【公開日】2023-01-27
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20230120BHJP
G06F 1/20 20060101ALI20230120BHJP
H01L 23/40 20060101ALI20230120BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20230120BHJP
【FI】
G06F1/16 312W
G06F1/16 312L
G06F1/20 C
G06F1/20 B
H01L23/40 E
H05K7/20 E
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021106070
(22)【出願日】2021-06-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿部 隆
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322AB01
5E322AB06
5E322AB07
5E322AB08
5E322AB11
5E322FA04
5F136BA03
5F136DA44
5F136EA04
5F136FA01
5F136FA02
5F136FA03
(57)【要約】
【課題】部品の数の増加を抑制可能な電子機器を得る。
【解決手段】電子機器は、ソリッドステートドライブと、筐体と、ソケットと、ヒートシンクとを備える。前記ソリッドステートドライブは、基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有する。前記筐体は、前記ソリッドステートドライブを収容する。前記ソケットは、前記筐体に収容されるとともに前記端子に接続される。前記ヒートシンクは、前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有するソリッドステートドライブと、
前記ソリッドステートドライブを収容した筐体と、
前記筐体に収容されるとともに、前記端子に接続されたソケットと、
前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続された、ヒートシンクと、
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記第1の取付部と前記第2の取付部とは、導電性のネジによって互いに取り付けられる、請求項1の電子機器。
【請求項3】
前記第2の取付部は、前記基板の長手方向において互いに異なる位置に配置された複数の第1の孔が設けられ、
前記第1の取付部は、前記複数の第1の孔のうち一つに嵌められた前記ネジによって前記第2の取付部に取り付けられる、
請求項2の電子機器。
【請求項4】
前記第3の取付部は、前記ソリッドステートドライブから離間した位置で前記筐体に取り付けられ、
前記ヒートシンクは、前記ソリッドステートドライブと前記第3の取付部との間に位置するとともに当該ヒートシンクを貫通する第2の孔が設けられた、
請求項1乃至請求項3のいずれか一つの電子機器。
【請求項5】
前記筐体は、パームレストを有し、
前記パームレストは、前記筐体の内部に向く内面と、前記内面に設けられた第4の取付部と、を有し、
前記第3の取付部は、前記第4の取付部に取り付けられる、
請求項1乃至請求項4のいずれか一つの電子機器。
【請求項6】
前記ヒートシンクは、前記ソリッドステートドライブに向く表面と、前記表面から突出するとともに前記基板の縁に沿って延びる壁と、を有する、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ソリッドステートドライブ(SSD)は、補助記憶装置の一種であり、例えばパーソナルコンピュータのような電子機器に搭載される。SSDのインターフェースについて、種々の規格が定められている。
【0003】
例えばM.2規格又はmSATA規格に対応するSSDは、フラッシュメモリが搭載された基板の一方の端部に端子が設けられる。また、当該基板の他方の端部が、例えば電子機器の筐体に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
SSDの規格は、SSDの大きさについて複数の大きさを許容することがある。このため、例えばM.2規格のような規格に対応するSSDにおいて、筐体に取り付けられる部分と端子との間の距離は、SSDの大きさによって異なる。言い換えると、SSDのうち、筐体に取り付けられる部分の位置は、SSDの大きさによって異なる。
【0006】
筐体に、互いに大きさが異なる複数種類のSSDに対応した複数の取付箇所が設けられると、小さいSSDに対応する取付箇所が大きいSSDに干渉する虞がある。一方、複数種類のSSDのそれぞれに対応した複数種類の筐体が用意されることとなると、電子機器の部品の数が増加してしまう。
【0007】
本発明が解決する課題の一例は、部品の数の増加を抑制可能な電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1態様に係る電子機器は、ソリッドステートドライブと、筐体と、ソケットと、ヒートシンクとを備える。前記ソリッドステートドライブは、基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有する。前記筐体は、前記ソリッドステートドライブを収容する。前記ソケットは、前記筐体に収容されるとともに前記端子に接続される。前記ヒートシンクは、前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続される。
【0009】
前記電子機器では、前記第1の取付部と前記第2の取付部とは、導電性のネジによって互いに取り付けられる。
【0010】
前記電子機器では、前記第2の取付部は、前記基板の長手方向において互いに異なる位置に配置された複数の第1の孔が設けられ、前記第1の取付部は、前記複数の第1の孔のうち一つに嵌められた前記ネジによって前記第2の取付部に取り付けられる。
【0011】
前記電子機器では、前記第3の取付部は、前記ソリッドステートドライブから離間した位置で前記筐体に取り付けられ、前記ヒートシンクは、前記ソリッドステートドライブと前記第3の取付部との間に位置するとともに当該ヒートシンクを貫通する第2の孔が設けられる。
【0012】
前記電子機器では、前記筐体は、パームレストを有し、前記パームレストは、前記筐体の内部に向く内面と、前記内面に設けられた第4の取付部と、を有し、前記第3の取付部は、前記第4の取付部に取り付けられる。
【0013】
前記電子機器では、前記ヒートシンクは、前記ソリッドステートドライブに向く表面と、前記表面から突出するとともに前記基板の縁に沿って延びる壁と、を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の上記態様によれば、部品の数の増加を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、一つの実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本実施形態のベース部の内部を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、本実施形態のSSD及びヒートシンクを示す斜視図である。
【
図4】
図4は、本実施形態のSSD及びヒートシンクを
図3とは異なる方向から示す斜視図である。
【
図5】
図5は、本実施形態のSSD及びヒートシンクを分解して示す斜視図である。
【
図6】
図6は、本実施形態のベース部の一部を示す断面図である。
【
図7】
図7は、本実施形態の他のSSDとヒートシンクとを示す斜視図である。
【
図8】
図8は、本実施形態の他のSSDを有するベース部の一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、一つの実施形態について、
図1乃至
図8を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0017】
図1は、本実施形態に係る電子機器10を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の電子機器10は、例えば、ノートブック型(クラムシェル型)のパーソナルコンピュータである。なお、電子機器10は、この例に限られず、デスクトップコンピュータ、タブレット端末、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機器、デジタルカメラ、又は他の電子機器であっても良い。
【0018】
各図面に示されるように、本明細書において、便宜上、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、電子機器10の幅に沿って設けられる。Y軸は、電子機器10の奥行に沿って設けられる。Z軸は、電子機器10の高さに沿って設けられる。
【0019】
さらに、本明細書において、X方向、Y方向及びZ方向が定義される。X方向は、X軸に沿う方向であって、X軸の矢印が示す+X方向(右方向)と、X軸の矢印の反対方向である-X方向(左方向)とを含む。Y方向は、Y軸に沿う方向であって、Y軸の矢印が示す+Y方向(前方向)と、Y軸の矢印の反対方向である-Y方向(後方向)とを含む。Z方向は、Z軸に沿う方向であって、Z軸の矢印が示す+Z方向(上方向)と、Z軸の矢印の反対方向である-Z方向(下方向)とを含む。
【0020】
電子機器10は、ベース部11と、ディスプレイ部12と、ヒンジ部13とを有する。ディスプレイ部12は、ヒンジ部13を介して、-Y方向におけるベース部11の端部に回動可能に取り付けられている。
【0021】
図2は、本実施形態のベース部11の内部を示す斜視図である。ベース部11は、
図1に示す筐体21、キーボード22、及びタッチパッド23と、
図2に示す基板24、ソケット25、ソリッドステートドライブ(SSD)26、及びヒートシンク27とを有する。ソケット25は、例えば、スロット又はコネクタとも称され得る。
【0022】
図1に示すように、筐体21は、X-Y平面に沿って広がる略矩形の箱型に形成される。筐体21は、アッパーカバー31とロアカバー32とを有する。なお、筐体21は、例えば、アッパーカバー31及びロアカバー32の内側に位置するとともに基板24を保持するフレームのような、他の部品を有しても良い。
【0023】
アッパーカバー31及びロアカバー32は、例えば、マグネシウム合金のような金属によって作られる。なお、アッパーカバー31及びロアカバー32は、合成樹脂のような他の材料によって作られても良い。
【0024】
アッパーカバー31とロアカバー32とは、互いに取り付けられることで、箱型の筐体21を形成する。アッパーカバー31は、筐体21の上面21aを有する。上面21aは、略+Z方向に向く筐体21の外面である。
【0025】
筐体21の上面21aに、キーボード22及びタッチパッド23が設けられる。キーボード22は、+Y方向における筐体21の端部21bから離間した位置に配置される。タッチパッド23は、筐体21の端部21bと、キーボード22と、の間に配置される。
【0026】
アッパーカバー31は、パームレスト35をさらに有する。パームレスト35は、筐体21の端部21bとキーボード22との間におけるアッパーカバー31の一部である。パームレスト35は、
図1に示す外面35aと、
図2に示す内面35bとを有する。
【0027】
図1に示すように、外面35aは、筐体21の上面21aに含まれ、筐体21の外部に向く。例えば、ユーザは、パームレスト35の外面35aに掌を置くことができる。
図2に示すように、内面35bは、外面35aの反対側に位置し、筐体21の内部に向く。
【0028】
図1に示すように、ディスプレイ部12は、筐体41と表示装置42とを有する。筐体41は、ヒンジ部13を介してベース部11に取り付けられる。表示装置42は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機EL(OLED)ディスプレイである。表示装置42は、筐体41に収容され、筐体41に設けられた開口45を介して外部から視認可能となっている。電子機器10が閉じられたとき、筐体21の上面21aは、表示装置42に向く。
【0029】
図2に示すように、基板24、ソケット25、SSD26、及びヒートシンク27は、筐体21に収容される。また、電子機器10は、中央処理装置(CPU)、メモリ、及びバッテリのような筐体21に収容される他の部品をさらに有する。
【0030】
基板24は、例えば、プリント回路板(PCB)であり、マザーボードとして利用される。なお、基板24は、この例に限られない。基板24は、X-Y平面に沿って広がる略矩形状に形成され、実装面24aを有する。実装面24aは、略平坦に形成され、略-Z方向に向く。
【0031】
本実施形態のソケット25は、M.2規格に対応するソケットである。なお、ソケット25は、この例に限られず、mini-SATA(mSATA)規格のような他の規格に対応しても良い。ソケット25は、基板24の実装面24aに実装される。
【0032】
図3は、本実施形態のSSD26及びヒートシンク27を示す斜視図である。
図4は、本実施形態のSSD26及びヒートシンク27を
図3とは異なる方向から示す斜視図である。
図5は、本実施形態のSSD26及びヒートシンク27を分解して示す斜視図である。
【0033】
図5に示すように、本実施形態のSSD26は、M.2規格に対応するSSDである。言い換えると、SSD26の端子及びフォームファクタは、M.2規格に準拠している。なお、SSD26は、この例に限られず、mSATA規格のような他の規格に対応しても良い。SSD26は、ソケット25に接続可能な規格に対応する。
【0034】
SSD26がソケット25に接続可能であれば、SSD26の規格とソケット25の規格とが異なっても良い。例えば、SSD26の規格とソケット25の規格とは、互換性があれば、世代が異なっても良い。
【0035】
SSD26は、基板51と、電子部品52と、端子53と、取付部54とを有する。基板51は、基板の一例である。電子部品52は、メモリの一例である。取付部54は、第1の取付部の一例である。
【0036】
基板51は、例えば、PCBである。基板51は、X-Y平面に沿って広がるとともに、Y方向に延びる略矩形(四角形)の板状に形成される。このため、本実施形態において、Y方向が基板51の長手方向である。Y方向における基板51の長さは、X方向における基板51の長さ(幅)よりも長く、且つZ方向における基板51の長さ(厚さ)よりも長い。なお、基板51は、この例に限られない。
【0037】
基板51は、実装面51aと、取付面51bと、複数の縁51cとを有する。実装面51aは、略平坦に形成され、+Z方向に向く。取付面51bは、実装面51aの反対側に位置する。取付面51bは、略平坦に形成され、-Z方向に向く。縁51cは、実装面51aと取付面51bとの間に位置し、実装面51a及び取付面51bが向く方向と交差する方向に向く。
【0038】
本実施形態において、+Y方向における基板51の縁51cと-Y方向における縁51cとは、X方向に延びている。また、+X方向における基板51の縁51cと-X方向における縁51cとは、Y方向に延びている。
【0039】
SSD26は、いわゆる2280サイズのSSDである。すなわち、X方向における基板51の長さは、約22mmに設定される。さらに、Y方向における基板51の長さは、約80mmに設定される。なお、SSD26は、この例に限られない。
【0040】
電子部品52は、例えば、NAND型フラッシュメモリ(メモリ)と、コントローラとを含む。コントローラは、例えば、メモリに対するデータの書き込み及び読み出しや、基板24との間のデータ転送を制御する。
【0041】
電子部品52は、基板51の実装面51aに実装される。本実施形態において、取付面51bは、電子部品52が実装されない。なお、電子部品52は、取付面51bに実装されても良い。
【0042】
端子53は、M.2規格に対応する端子であり、-Y方向における基板51の端部51dに設けられる。端部51dは、基板の長手方向における一方の端部の一例である。なお、端部51dは、-Y方向における基板51の縁51cのみならず、-Y方向における縁51cの周辺の部分をも含む。
【0043】
端子53は、例えば、基板51の端部51dと、当該端部51dにおいて実装面51a及び取付面51bの少なくとも一方に設けられた電極と、を有する。言い換えると、端子53は、基板51と一体に設けられる。
【0044】
取付部54は、+Y方向における基板51の端部51eに設けられる。端部51eは、基板の長手方向における他方の端部の一例である。なお、端部51eは、+Y方向における基板51の縁51cのみならず、+Y方向における縁51cの周辺の部分をも含む。
【0045】
取付部54に、切り欠き56が設けられる。切り欠き56は、+Y方向における基板51の縁51cから略半円状に窪む。基板51は、切り欠き56に沿って実装面51aに設けられた電極51fを有する。なお、取付部54は、この例に限られない。
【0046】
以上のように、M.2規格に対応するSSD26は、基板51及び電子部品52を覆うカバーを持たず、基板51及び電子部品52を露出させる。なお、SSD26は、この例に限られない。
【0047】
図2に示すように、SSD26の端子53が、ソケット25に接続される。これにより、SSD26は、ソケット25を介して基板24に電気的に接続される。SSD26は、例えば、斜めにソケット25に挿入された後、基板51の端部51eが基板24に近づくように回動させられることで、ソケット25に電気的に接続される。なお、SSD26のソケット25への接続方法は、この例に限られない。
【0048】
ヒートシンク27は、例えば、比較的熱伝導率の高い銅若しくはアルミニウム、又は比較的軽量なチタン若しくはマグネシウムのような金属によって作られる。ヒートシンク27の熱伝導率は、基板51の熱伝導率よりも高い。なお、ヒートシンク27は、この例に限られない。
【0049】
図3に示すように、ヒートシンク27は、X-Y平面に沿って広がるとともに、Y方向に延びる略矩形(四角形)の板状に形成される。Y方向におけるヒートシンク27の長さは、X方向におけるヒートシンク27の長さ(幅)よりも長く、且つZ方向におけるヒートシンク27の長さ(厚さ)よりも長い。なお、ヒートシンク27は、この例に限られない。
【0050】
ヒートシンク27は、
図5に示す第1の面27aと、
図3に示す第2の面27b及び複数の縁27cとを有する。第1の面27aは、表面の一例である。
図5に示すように、第1の面27aは、略平坦に形成され、+Z方向に向く。
図3に示すように、第2の面27bは、第1の面27aの反対側に位置する。第2の面27bは、略平坦に形成され、-Z方向に向く。縁27cは、第1の面27aと第2の面27bとの間に位置し、第1の面27a及び第2の面27bが向く方向と交差する方向に向く。
【0051】
本実施形態において、+Y方向におけるヒートシンク27の縁27cと-Y方向における縁27cとは、X方向に延びている。また、+X方向におけるヒートシンク27の縁27cと-X方向における縁27cは、Y方向に延びている。
【0052】
図5に示すように、第1の面27aは、SSD26の取付面51bに向く。X方向において、第1の面27aは、取付面51bよりも長い。第1の面27a及び取付面51bは、この例に限られない。
【0053】
ベース部11は、シート58をさらに有する。シート58は、X-Y平面に沿って広がる略矩形(四角形)状に形成され、絶縁性を有する。シート58の熱伝導率は、基板51の熱伝導率よりも高い。なお、シート58は、この例に限られない。
【0054】
シート58は、ヒートシンク27の第1の面27aと、基板51の取付面51bと、の間に介在する。シート58は、第1の面27aに接触するとともに、取付面51bに接触する。これにより、シート58は、ヒートシンク27をSSD26に熱的に接続する。なお、SSD26は、ヒートシンク27に直接的に接触しても良い。
【0055】
シート58は、合成樹脂のシートでも良いし、いわゆる熱伝導ゴムであっても良いし、両面テープであっても良い。シート58は、ヒートシンク27の第1の面27aと、基板51の取付面51bと、の少なくとも一方に接着(粘着、付着)しても良い。言い換えると、シート58は、第1の面27aと取付面51bとを互いに取り付けても良い。
【0056】
ヒートシンク27は、
図3に示す複数の放熱フィン61、SSD取付部62、及び筐体取付部63と、
図4に示す複数のリブ64とをさらに有する。SSD取付部62は、第2の取付部の一例である。筐体取付部63は、第3の取付部の一例である。リブ64は、壁の一例である。
【0057】
図3に示すように、複数の放熱フィン61は、ヒートシンク27の第2の面27bから突出している。放熱フィン61は、例えば、Y方向に延びる部分を有する。なお、放熱フィン61は、X方向に延びても良い。
【0058】
SSD取付部62は、ヒートシンク27のうち、SSD26に取り付けられる部分である。SSD取付部62に、複数のネジ穴71が設けられる。言い換えると、SSD取付部62は、ヒートシンク27のうち、ネジ穴71が設けられた部分である。ネジ穴71は、第1の孔の一例である。
【0059】
複数のネジ穴71はそれぞれ、ヒートシンク27をZ方向に貫通し、第1の面27a及び第2の面27bに開口する。なお、ネジ穴71は、ヒートシンク27を貫通せずに第1の面27aにのみ開口しても良い。複数のネジ穴71には、雌ネジが設けられている。なお、ネジ穴71は、この例に限られない。
【0060】
複数のネジ穴71は、Y方向に間隔を介して並べられる。言い換えると、複数のネジ穴71は、Y方向において、互いに異なる位置に配置される。本実施形態において、ヒートシンク27には、三つのネジ穴71が直線状に並べられる。なお、ネジ穴71の個数及び位置は、この例に限られない。例えば、複数のネジ穴71のX方向における位置が互いに異なっても良い。
【0061】
三つのネジ穴71は、ネジ穴71A,71B,71Cと個別に称されることがある。ネジ穴71Aは、複数のネジ穴71のうち、-Y方向におけるヒートシンク27の端部27dから最も離間している。ネジ穴71Cは、複数のネジ穴71のうち、端部27dに最も近い。Y方向において、ネジ穴71Bは、ネジ穴71Aとネジ穴71Cとの間に位置する。
【0062】
図5に示すように、本実施形態のSSD26は、SSD取付部62にネジ留めにより取り付けられる。なお、SSD26は、接着又はスナップフィットのような他の方法によりSSD取付部62に取り付けられても良い。電子機器10は、ネジ72をさらに有する。ネジ72は、軸72aと頭72bとを有する。
【0063】
軸72aは、少なくとも部分的に切り欠き56を通り、複数のネジ穴71のうち一つに嵌められる。SSD26がヒートシンク27に取り付けられる場合、軸72aは、ネジ穴71Aに嵌められる。軸72aは、雄ネジが設けられ、ネジ穴71の雌ネジと嵌り合う。なお、軸72aは、雌ネジが無いネジ穴71を通って、ナットに嵌められても良い。
【0064】
頭72bは、軸72aの一方の端部に設けられ、基板51の実装面51aに当接する。これにより、ネジ72の頭72bとヒートシンク27との間に基板51が保持される。従って、SSD26の取付部54は、ネジ72によって、ヒートシンク27のSSD取付部62に取り付けられる。
【0065】
取付部54がSSD取付部62に取り付けられることで、ヒートシンク27の第1の面27aと、基板51の取付面51bとは、シート58を介して向かい合う。ヒートシンク27及びシート58は、基板51の取付面51bの一部を覆う。
【0066】
SSD26の端子53と取付部54との間の距離は、-Y方向におけるヒートシンク27の端部27dとネジ穴71Aとの間の距離よりも長い。ネジ穴71Aの位置は、対応するSSD26のY方向における長さに応じて設定される。
【0067】
取付部54がSSD取付部62に取り付けられた状態において、SSD26の端子53は、-Y方向におけるヒートシンク27の端部27dを越えて-Y方向に突き出ている。このため、ヒートシンク27は、端子53がソケット25に接続されるときに、ソケット25に干渉することを抑制できる。
【0068】
ネジ72は、例えば金属によって作られ、導電性を有する。ネジ72は、基板51に設けられた電極51fに接触するとともに、金属によって作られたヒートシンク27に接触する。これにより、ネジ72は、電極51fとヒートシンク27とを導通させる。なお、ネジ72は、この例に限られない。
【0069】
筐体取付部63は、突出部75を有する。突出部75は、+Y方向におけるヒートシンク27の端部27eから+Y方向に突出している。突出部75は、第1の面27a及び第2の面27bの一部を有する。
【0070】
突出部75に、貫通孔76が設けられる。このため、貫通孔76は、ヒートシンク27に取り付けられたSSD26から、+Y方向に離間している。なお、貫通孔76は、他の位置に設けられても良い。貫通孔76は、突出部75をZ方向に貫通し、第1の面27a及び第2の面27bに開口する。
【0071】
貫通孔76は、-Y方向におけるヒートシンク27の端部27dから、複数のネジ穴71よりも、離間している。言い換えると、複数のネジ穴71は、Y方向において、端部27dと貫通孔76との間に位置している。
【0072】
複数のリブ64は、ヒートシンク27の第1の面27aから突出している。リブ64は、基板51の縁51cに沿って延びている。本実施形態において、ヒートシンク27は、二つのリブ64を有する。なお、リブ64の数は、この例に限られない。
【0073】
二つのリブ64は、X方向に互いに離間している。二つのリブ64はそれぞれ、X方向における基板51の縁51cに沿ってY方向に延びる部分と、+Y方向における基板51の縁51cに沿ってX方向に延びる部分と、を有する。なお、リブ64は、この例に限られない。
【0074】
リブ64は、X方向における基板51の縁51cに当接し、又は当該縁51cから若干離間している。さらに、リブ64は、+Y方向における基板51の縁51cに当接し、又は当該縁51cから若干離間している。これにより、リブ64は、SSD26がヒートシンク27に対してネジ72まわりに回転することを制限する。
【0075】
ヒートシンク27に、溝78が設けられる。溝78は、第2の孔の一例である。溝78は、SSD取付部62と筐体取付部63との間に位置する。具体的には、溝78は、複数のネジ穴71と、貫通孔76と、の間に位置する。
【0076】
溝78は、ヒートシンク27をZ方向に貫通し、第1の面27a及び第2の面27bに開口する。なお、溝78の代わりに、ヒートシンク27をX方向のような他の方向に貫通する孔が設けられても良い。溝78は、X方向に延びている。
【0077】
図6は、本実施形態のベース部11の一部を示す断面図である。
図6に示すように、筐体21のパームレスト35は、ボス81をさらに有する。ボス81は、第4の取付部の一例である。ボス81は、略円筒状に形成され、パームレスト35の内面35bから-Z方向に突出している。すなわち、ボス81は、内面35bに設けられる。
【0078】
-Z方向におけるボス81の端面81aは、ヒートシンク27の第1の面27aに向く。端面81aは、第1の面27aから離間しても良いし、第1の面27aに当接しても良い。ボス81に、端面81aに開口する孔82が設けられる。孔82には、雌ネジが設けられている。なお、孔82は、この例に限られない。
【0079】
本実施形態のヒートシンク27の筐体取付部63は、筐体21のボス81にネジ留めにより取り付けられる。なお、筐体取付部63は、接着又はスナップフィットのような他の方法により筐体21に取り付けられても良い。電子機器10は、ネジ85をさらに有する。ネジ85は、軸85aと頭85bとを有する。
【0080】
軸85aは、貫通孔76を通り、ボス81の孔82に嵌められる。軸85aは、雄ネジが設けられ、孔82の雌ネジと嵌り合う。ネジ85は、孔82に雌ネジを形成するタッピングネジであっても良い。
【0081】
頭85bは、軸85aの一方の端部に設けられ、ヒートシンク27の第2の面27bに当接する。これにより、ネジ85の頭85bとボス81との間にヒートシンク27が保持される。従って、ヒートシンク27の筐体取付部63は、ネジ85によって、筐体21のボス81に取り付けられる。
【0082】
上述のように、貫通孔76はSSD26から離間している。このため、筐体取付部63は、Y方向においてSSD26から離間した位置で筐体21のボス81に取り付けられる。さらに、溝78は、Y方向においてSSD26と筐体取付部63との間に位置する。
【0083】
以上説明された電子機器10において、SSD26は、例えば以下のようにソケット25及び筐体21に取り付けられる。なお、SSD26の取付方法は、以下に説明される方法に限られない。
【0084】
まず、SSD26、ヒートシンク27、及びシート58が位置決めされる。シート58がヒートシンク27とSSD26の基板51との間に配置される。さらに、基板51が、二つのリブ64の間に配置される。基板51及びシート58が、リブ64によってヒートシンク27に対して位置決めされる。
【0085】
次に、ネジ72によって、SSD26の取付部54が、ヒートシンク27のSSD取付部62に取り付けられる。ネジ留めにより、ヒートシンク27及び基板51がシート58に押し付けられる。これにより、ヒートシンク27及び基板51と、シート58と、の間の熱伝導が向上する。
【0086】
次に、SSD26の端子53がソケット25に挿入される。SSD26及びヒートシンク27は、端子53がソケット25に斜めに挿入された後、筐体取付部63がボス81に近づくように回動させられる。
【0087】
次に、ネジ85によって、ヒートシンク27の筐体取付部63が、筐体21のボス81に取り付けられる。ソケット25は、筐体取付部63がボス81から遠ざかるようにSSD26を付勢する。しかし、ネジ85の頭85bは、ヒートシンク27を保持し、筐体取付部63がボス81から遠ざかることを抑制できる。
【0088】
図7は、本実施形態の他のSSD26Aとヒートシンク27とを示す斜視図である。
図8は、本実施形態の他のSSD26Aを有するベース部11の一部を示す断面図である。上述のように、SSD26は、ヒートシンク27を介して筐体21に取り付けられる。また、
図8に示すように、本実施形態の電子機器10では、SSD26と大きさが異なる他のSSD26Aも、共通のヒートシンク27を介して共通の筐体21に取り付けられることができる。
【0089】
図7に示すように、SSD26Aは、SSD26と同じく、M.2規格に対応するSSDである。SSD26Aは、Y方向における大きさにおいてSSD26と異なる。さらに、SSD26Aは、記憶容量、転送速度、又はセキュリティ機能のような諸機能において、SSD26と異なっても良い。しかし、SSD26Aは、Y方向における大きさを除き、SSD26と類似の形状を有する。
【0090】
SSD26Aの構成要素は、以下に特別に記載される場合を除き、上述のSSD26の構成要素と同一の説明によって説明され得る。このため、SSD26Aの構成要素は、SSD26の構成要素と同じ符号が付され、特別に記載される場合を除いて説明が省略される。
【0091】
SSD26Aは、いわゆる2230サイズのSSDである。すなわち、X方向におけるSSD26Aの基板51の長さは、約22mmに設定される。さらに、Y方向におけるSSD26Aの基板51の長さは、約30mmに設定される。
【0092】
図8に示すように、SSD26Aがヒートシンク27に取り付けられるとき、ネジ72は、ネジ穴71Cに嵌め込まれる。ソケット25とネジ穴71Cとの間の距離は、SSD26Aにおける端子53と取付部54との間の距離に略等しい。
【0093】
以上のように、ネジ72がネジ穴71Aに嵌め込まれることで、2280サイズのSSD26がヒートシンク27を介して筐体21に取り付けられる。また、ネジ72がネジ穴71Cに嵌め込まれることで、2230サイズのSSD26Aが共通のヒートシンク27を介して共通の筐体21に取り付けられる。さらに、例えば、ネジ72がネジ穴71Bに嵌め込まれることで、2242サイズのSSDが共通のヒートシンク27を介して共通の筐体21に取り付けられる。
【0094】
ヒートシンク27は、上述のように、複数種類のSSD26,26Aを筐体21に取り付けることができる。さらに、ヒートシンク27は、SSD26,26Aに熱的に接続されることで、SSD26,26Aを冷却し、SSD26,26Aの熱による性能低下を抑制することができる。
【0095】
ヒートシンク27は、ネジ85を介してパームレスト35に熱的に接続される。しかし、発熱するSSD26と、ネジ85が取り付けられた筐体取付部63との間に、溝78が設けられる。このため、SSD26の熱は、溝78を迂回して筐体取付部63に伝達することとなり、筐体取付部63、ネジ72、及びパームレスト35に伝わりにくい。
【0096】
一方、パームレスト35の外面35aに置かれたユーザの掌から、パームレスト35に荷重がかかることがある。当該荷重は、例えばネジ85、ヒートシンク27、及びシート58を介して、SSD26に伝わる虞がある。しかし、筐体取付部63とSSD26との間に、溝78が設けられる。溝78は、ヒートシンク27を上記荷重によって変形しやすくする。ヒートシンク27の変形は、上記荷重を吸収し、SSD26に上記荷重が伝わることを抑制する。これにより、例えば、SSD26の端子53及びソケット25が、上記荷重により摩耗することが抑制できる。
【0097】
以上説明された実施形態に係る電子機器10において、ヒートシンク27は、SSD26の取付部54が取り付けられたSSD取付部62と、筐体21に取り付けられた筐体取付部63と、を有する。さらに、ヒートシンク27は、SSD26に熱的に接続される。すなわち、SSD26は、ヒートシンク27を介して筐体21に取り付けられるとともに、ヒートシンク27によって冷却されることができる。ヒートシンク27は、例えば、SSD取付部62の位置を調整することで、筐体21に取り付けることが可能なSSD26,26Aを変更することができる。以上より、本実施形態の電子機器10は、一種類のヒートシンク27により複数種類のSSD26,26Aを筐体21に取り付けることができ、且つ当該SSD26,26Aを冷却することができる。言い換えると、本実施形態の電子機器10は、SSD26,26Aの種類に応じて筐体21を変更する必要が無く、且つSSD26,26Aを筐体21に取り付けるための部品とヒートシンク27とを別々に有する必要が無いため、部品の数(種類及び点数)の増加を抑制できる。従って、電子機器10のコストの増加が抑制される。
【0098】
SSD26の取付部54と、ヒートシンク27のSSD取付部62とは、導電性のネジ72によって互いに取り付けられる。これにより、ネジ72は、SSD26とヒートシンク27とを電気的に接続し、例えばグランド接続に用いられることができる。
【0099】
SSD取付部62は、基板51の長手方向(Y方向)において互いに異なる位置に配置された複数のネジ穴71が設けられる。取付部54は、複数のネジ穴71のうち一つに嵌められたネジ72によってSSD取付部62に取り付けられる。これにより、電子機器10は、ネジ72が嵌るネジ穴71を変更することで、長手方向における長さが異なる複数種類のSSD26,26Aを選択的にヒートシンク27に取り付けることができる。
【0100】
筐体取付部63は、SSD26から離間した位置で筐体21に取り付けられる。ヒートシンク27は、SSD26と筐体取付部63との間に位置するとともに当該ヒートシンク27を貫通する溝78が設けられる。これにより、溝78は、筐体21及び筐体取付部63と、SSD26と、の間での熱及び荷重の伝達を軽減することができる。例えば、溝78は、筐体21から筐体取付部63を介してSSD26に伝達する荷重を軽減することで、当該荷重による端子53及びソケット25の損傷を抑制できる。また、溝78は、SSD26から筐体取付部63を介して筐体21に伝達する熱を軽減することで、筐体21に触れたユーザが当該熱により不快感を得ることを抑制できる。
【0101】
パームレスト35は、筐体21の内部に向く内面35bと、当該内面35bに設けられたボス81と、を有する。ヒートシンク27の筐体取付部63は、ボス81に取り付けられる。すなわち、溝78は、SSD26から筐体取付部63を介してパームレスト35に伝達する熱を軽減することで、パームレスト35に触れたユーザが当該熱により不快感を得ることを抑制できる。
【0102】
ヒートシンク27は、SSD26に向く第1の面27aと、第1の面27aから突出するとともに基板51の縁51cに沿って延びるリブ64と、を有する。これにより、リブ64は、ヒートシンク27に取り付けられるSSD26を位置決めすることができる。
【0103】
ヒートシンク27は、ソケット25に接続された端子53から離間した取付部54に取り付けられる。これにより、ヒートシンク27は、SSD26の反りを抑制することができる。
【0104】
以上の実施形態において、ヒートシンク27は、パームレスト35に設けられたボス81に取り付けられる。しかし、ヒートシンク27は、この例に限られない。ヒートシンク27は、例えば、基板24を保持するフレームに取り付けられても良い。
【0105】
また、以上の実施形態において、ヒートシンク27のSSD取付部62に、複数のネジ穴71が設けられる。しかし、SSD取付部62は、この例に限られない。例えば、SSD取付部62は、一つのネジ穴71が設けられるとともにY方向に移動可能な部品を有しても良い。当該部品がY方向に移動することで、ネジ穴71がSSD26,26Aに対応した位置に配置される。
【0106】
以上の説明において、抑制は、例えば、事象、作用、若しくは影響の発生を防ぐこと、又は事象、作用、若しくは影響の度合いを低減させること、として定義される。また、以上の説明において、制限は、例えば、移動若しくは回転を防ぐこと、又は移動若しくは回転を所定の範囲内で許容するとともに当該所定の範囲を超えた移動若しくは回転を防ぐこと、として定義される。
【0107】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0108】
10…電子機器、21…筐体、25…ソケット、26,26A…ソリッドステートドライブ(SSD)、27…ヒートシンク、27a…第1の面、35…パームレスト、35b…内面、51…基板、51c…縁、51d,51e…端部、52…電子部品、53…端子、54…取付部、62…SSD取付部、63…筐体取付部、64…リブ、71,71A,71B,71C…ネジ穴、72…ネジ、78…溝、81…ボス。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有するソリッドステートドライブと、
前記ソリッドステートドライブを収容した筐体と、
前記筐体に収容されるとともに、前記端子に接続されたソケットと、
前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続された、ヒートシンクと、
を具備し、
前記第1の取付部と前記第2の取付部とは、導電性のネジによって互いに取り付けられ、
前記第2の取付部は、前記基板の長手方向において互いに異なる位置に配置された複数の第1の孔が設けられ、
前記第1の取付部は、前記複数の第1の孔のうち一つに嵌められた前記ネジによって前記第2の取付部に取り付けられる、
電子機器。
【請求項2】
基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有するソリッドステートドライブと、
前記ソリッドステートドライブを収容した筐体と、
前記筐体に収容されるとともに、前記端子に接続されたソケットと、
前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続された、ヒートシンクと、
を具備し、
前記第3の取付部は、前記ソリッドステートドライブから離間した位置で前記筐体に取り付けられ、
前記ヒートシンクは、前記ソリッドステートドライブと前記第3の取付部との間に位置するとともに当該ヒートシンクを貫通する第2の孔が設けられた、
電子機器。
【請求項3】
基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有するソリッドステートドライブと、
前記ソリッドステートドライブを収容した筐体と、
前記筐体に収容されるとともに、前記端子に接続されたソケットと、
前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続された、ヒートシンクと、
を具備し、
前記筐体は、パームレストを有し、
前記パームレストは、前記筐体の内部に向く内面と、前記内面に設けられた第4の取付部と、を有し、
前記第3の取付部は、前記第4の取付部に取り付けられる、
電子機器。
【請求項4】
前記ヒートシンクは、前記ソリッドステートドライブに向く表面と、前記表面から突出するとともに前記基板の縁に沿って延びる壁と、を有する、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの電子機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の第1態様に係る電子機器は、ソリッドステートドライブと、筐体と、ソケットと、ヒートシンクとを備える。前記ソリッドステートドライブは、基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有する。前記筐体は、前記ソリッドステートドライブを収容する。前記ソケットは、前記筐体に収容されるとともに前記端子に接続される。前記ヒートシンクは、前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続される。前記電子機器では、前記第1の取付部と前記第2の取付部とは、導電性のネジによって互いに取り付けられる。前記電子機器では、前記第2の取付部は、前記基板の長手方向において互いに異なる位置に配置された複数の第1の孔が設けられ、前記第1の取付部は、前記複数の第1の孔のうち一つに嵌められた前記ネジによって前記第2の取付部に取り付けられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明の第2態様に係る電子機器は、ソリッドステートドライブと、筐体と、ソケットと、ヒートシンクとを備える。前記ソリッドステートドライブは、基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有する。前記筐体は、前記ソリッドステートドライブを収容する。前記ソケットは、前記筐体に収容されるとともに前記端子に接続される。前記ヒートシンクは、前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続される。前記第3の取付部は、前記ソリッドステートドライブから離間した位置で前記筐体に取り付けられ、前記ヒートシンクは、前記ソリッドステートドライブと前記第3の取付部との間に位置するとともに当該ヒートシンクを貫通する第2の孔が設けられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の第3態様に係る電子機器は、ソリッドステートドライブと、筐体と、ソケットと、ヒートシンクとを備える。前記ソリッドステートドライブは、基板と、前記基板に実装されたメモリと、前記基板の長手方向における一方の端部に設けられた端子と、前記基板の長手方向における他方の端部に設けられた第1の取付部と、を有する。前記筐体は、前記ソリッドステートドライブを収容する。前記ソケットは、前記筐体に収容されるとともに前記端子に接続される。前記ヒートシンクは、前記筐体に収容されるとともに、前記第1の取付部が取り付けられた第2の取付部と、前記筐体に取り付けられた第3の取付部と、を有し、前記ソリッドステートドライブに熱的に接続される。前記筐体は、パームレストを有し、前記パームレストは、前記筐体の内部に向く内面と、前記内面に設けられた第4の取付部と、を有し、前記第3の取付部は、前記第4の取付部に取り付けられる。