(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023014412
(43)【公開日】2023-01-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230120BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021118351
(22)【出願日】2021-07-17
(71)【出願人】
【識別番号】521318387
【氏名又は名称】長瀬 正雄
(74)【代理人】
【識別番号】100211719
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 和真
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 正雄
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB66
(57)【要約】
【課題】ユーザが商品又は/及びサービスを検索するときに、その利便性を向上させることができ、以て、ユーザが所望の商品やサービスを容易に見つけることができる技術を提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、所定の商品等を検索するための情報処理装置である。この情報処理装置は、ユーザによって入力された、自然言語で記述された所定のキーワード情報又は/及び所定の画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得することと、所定のデータベースから検索された第1検索条件に合致する商品群等の中から、任意の商品等を抽出しユーザに提示することと、抽出された商品等と検索要求との合致が、ユーザによって判定された場合に、商品群等の中から該ユーザが所望する商品等を絞り込むための情報を含んだ第2検索条件を取得することと、商品群等から第2検索条件に合致する商品等を検索することと、を実行する制御部を備える。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の商品又は/及びサービスを検索するための情報処理装置であって、
ユーザによって入力された、自然言語で記述された所定のキーワード情報又は/及び所定の画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得することと、
所定のデータベースから検索された前記第1検索条件に合致する商品群又は/及びサービス群の中から、任意の商品又はサービスを抽出し前記ユーザに提示することと、
抽出された前記商品又は前記サービスと前記検索要求との合致が、前記ユーザによって判定された場合に、前記商品群又は/及び前記サービス群の中から該ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための情報を含んだ第2検索条件を取得することと、
前記商品群又は/及び前記サービス群から前記第2検索条件に合致する商品又は/及びサービスを検索することと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスに関連する所定の仕様についての仕様情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記仕様情報を前記第2検索条件として取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
抽出された前記商品を前記ユーザに提示するときに該商品の外観画像を提示し、該外観画像から選択された条件であって該ユーザが該商品の外観において着目する部分を表すデザイン条件を取得することを更に実行し、
前記デザイン条件に関連する仕様についての前記仕様情報を含んだ前記選択肢を前記ユーザに提示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係る他者ユーザ生成コンテンツに対する前記ユーザの所定の反応を取得することを更に実行し、
前記選択肢における各選択項目について、取得された前記反応に基づいて推定される前記ユーザの興味に応じて予め選択した状態で前記ユーザに提示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスを販売する販売業者についての業者情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記業者情報を前記第2検索条件として取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記ユーザが過去に行った商取引に関する取引データベースに格納された情報に基づいて、前記販売業者に対する該ユーザの取引実績の有無を前記業者情報に含んだ前記選択肢を前記ユーザに提示する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
所定の商品又は/及びサービスを検索するための情報処理方法であって、
コンピュータが、
ユーザによって入力された、自然言語で記述された所定のキーワード情報又は/及び所定の画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得することと、
所定のデータベースから検索された前記第1検索条件に合致する商品群又は/及びサービス群の中から、任意の商品又はサービスを抽出し前記ユーザに提示することと、
抽出された前記商品又は前記サービスと前記検索要求との合致が、前記ユーザによって判定された場合に、前記商品群又は/及び前記サービス群の中から該ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための情報を含んだ第2検索条件を取得することと、
前記商品群又は/及び前記サービス群から前記第2検索条件に合致する商品又は/及びサービスを検索することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項8】
前記コンピュータが、
前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスに関連する所定の仕様についての仕様情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記仕様情報を前記第2検索条件として取得すること、
を実行する請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記コンピュータが、
前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスを販売する販売業者についての業者情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記業者情報を前記第2検索条件として取得すること、
を実行する請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項10】
所定の商品又は/及びサービスを検索するための情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
ユーザによって入力された、自然言語で記述された所定のキーワード情報又は/及び所定の画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得することと、
所定のデータベースから検索された前記第1検索条件に合致する商品群又は/及びサービス群の中から、任意の商品又はサービスを抽出し前記ユーザに提示することと、
抽出された前記商品又は前記サービスと前記検索要求との合致が、前記ユーザによって判定された場合に、前記商品群又は/及び前記サービス群の中から該ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための情報を含んだ第2検索条件を取得することと、
前記商品群又は/及び前記サービス群から前記第2検索条件に合致する商品又は/及びサービスを検索することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項11】
前記コンピュータに、
前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスに関連する所定の仕様についての仕様情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記仕様情報を前記第2検索条件として取得すること、
を実行させる請求項10に記載の情報処理プログラム。
【請求項12】
前記コンピュータに、
前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスを販売する販売業者についての業者情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記業者情報を前記第2検索条件として取得すること、
を実行させる請求項10に記載の情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の商品又は/及びサービスを検索するための情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを利用したショッピング(電子商取引)が盛んに行なわれており、インターネット上で多くの出品者または出店者によって多数の商品やサービスが販売されている。これに対してユーザは、その中から所望の商品やサービスを検索して購入する。そして、市場(これには、現実の店舗やオンラインショップが含まれる。)に存在する多数の商品やサービスの中からユーザが所望の商品やサービスを検索するに際しての支援システムとしては、従来から種々の検索装置、検索方法が提案されている。
【0003】
ここで、販売者がオンラインショップ等で商品やサービスを販売する場合、販売者がそれらに関する仕様情報を入力することで、該仕様情報が商品やサービスを販売するウェブサイトに表示される場合がある。そして、このような仕様情報に基づく検索システムとして、特許文献1には、ユーザが、商品の検索を行なう際に、商品の寸法、価格および納期などの属性を検索条件として入力すると同時に、表示する上で優先する、機能、価格および納期などの条件を優先モードとして選択し、システムが、検索条件に基づいて検索した商品を、優先モードに基づいてユーザが優先する順に並替えて表示させる物品検索システムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、検索条件に適合する商品情報よりも性能的に上位な商品情報を自動的に検索することのできる商品検索装置が開示されている。この商品検索装置では、ユーザが希望する商品性能(仕様情報)を検索条件として商品検索したときに、ユーザが設定した検索条件の検索結果に含まれる商品情報に加え、性能的に上位な商品の商品情報をユーザに提示することで、ユーザは性能的に上位な商品の存在に気づくことが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-30233号公報
【特許文献2】特許第5228683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
市場(これには、現実の店舗やオンラインショップが含まれる。)に存在する商品やサービスの数は膨大であるため、ユーザがそれらの中から所望の商品やサービスを見つけることは容易でなく、多くの時間と労力を要していた。そして、このことは、出品者または出店者にとっても、商品やサービスの販売の機会を逸することになりかねない。そこで、市場に存在する多数の商品やサービスの中からユーザが所望するものを検索し易くするために、これら商品やサービスをカテゴリ別に階層分けすることが考えられる。しかしながら、このように階層分けしたとしても、下位層においてもかなりの数の商品やサービスが含まれることになるため、階層を辿って商品やサービスがある程度絞り込まれたとしても、その中からユーザが所望するものを見つけることは容易でない。
【0007】
ここで、特許文献1に記載の技術によれば、検索条件に基づいて検索された商品が、ユーザが優先する仕様の順に並替えて表示される。そのため、ユーザは、自身が所望する仕様に合った商品等を見つけ易くなるようにも思われる。しかしながら、当該技術では、ユーザが商品の機能、価格および納期などの仕様条件を最初から入力して検索する必要があり、仕様を十分に把握できていない商品や或る商品との類似商品を検索する場合などにおいても、その検索結果を取得するためには上記の如く多くの入力操作が必要となるため、商品やサービスを検索する際の利便性が損なわれる虞がある。一方で、特許文献2に記載の技術によれば、検索条件の検索結果を利用して、該検索条件に適合する商品情報よりも性能的に上位の商品情報を検索するための上位商品検索条件が自動で生成される。そのため、ユーザが商品を検索するときの利便性を向上できるようにも思われるが、ユーザは、商品についての複数の仕様の中から所望する仕様を自身が指定して検索できることを望む場合が多い。そして、上記の技術において、仮にユーザが所望しない仕様について性能的に上位の商品が検索されたとしても、ユーザは所望する商品を容易に見つけることはできない。このように、ユーザが所望の商品やサービスを容易に見つけるための技術については、未だ改善の余地を残すものである。
【0008】
本開示の目的は、ユーザが商品又は/及びサービスを検索するときに、その利便性を向上させることができ、以て、ユーザが所望の商品やサービスを容易に見つけることができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、所定の商品又は/及びサービスを検索するための情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、ユーザによって入力された、自然言語で記述された所定のキーワード情報又は/及び所定の画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得することと、所定のデータベースから検索された前記第1検索条件に合致する商品群又は/及びサービス群の中から、任意の商品又はサービスを抽出し前記ユーザに提示することと、抽出された前記商品又は前記サービスと前記検索要求との合致が、前記ユーザによって判定された場合に、前記商品群又は/及び前記サービス群の中から該ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための情報を含んだ第2検索条件を取得することと、前記商品群又は/及び前記サービス群から前記第2検索条件に合致する商品又は/及びサービスを検索することと、を実行する制御部を備える。
【0010】
上記の情報処理装置では、第1検索条件に基づく検索において、ユーザは、仕様を十分に把握できていない商品や或る商品との類似商品を検索する場合などにおいて、キーワードや画像といった少ない入力操作で検索することができる。また、第1検索条件に基づく検索では、第1検索条件に合致する商品群又は/及びサービス群の中から、任意の商品又はサービスが抽出されてユーザに提示されるため、その時点では、ユーザは、第1検索条件に合致する商品群等に含まれる多数の商品等を確認する必要がない。そのため、商品やサービスを検索する際の利便性が向上する。更に、第2検索条件に基づく検索では、ユーザは、第2検索条件によって絞り込まれた商品やサービスのみを確認すればよいので、所望の商品やサービスを容易に見つけることができる。
【0011】
そして、本開示の情報処理装置において、前記制御部は、前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスに関連する所定の仕様についての仕様情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記仕様情報を前記第2検索条件として取得してもよい。この場合、前記制御部は、抽出された前記商品を前記ユーザに提示するときに該商品の外観画像を提示し、該外観画像から選択された条件であって該ユーザが該商品の外観において着目する部分を表すデザイン条件を取得することを更に実行し、前記デザイン条件に関連する仕様についての前記仕様情報を含んだ前記選択肢を前記ユーザに提示してもよい。また、前記制御部は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係る他者ユーザ生成コンテンツに対する前記ユーザの所定の反応を取得することを更に実行し、前記選択肢における各選択項目について、取得された前記反応に基づいて推定される前記ユーザの興味に応じて予め選択した状態で前記ユーザに提示してもよい。
【0012】
このように、仕様情報を含んだ選択肢をユーザに提示する態様によれば、ユーザは、商品やサービスについての複数の仕様の中から所望する仕様を自身が指定して検索することができる。そして、ユーザによって選択された仕様情報を第2検索条件として検索した検索結果においては、ユーザは、所望する仕様を満足する商品やサービスのみを確認すればよいので、所望の商品やサービスを容易に見つけることができる。また、上記のデザイン条件に基づく検索によれば、ユーザは、商品の仕様の名称を把握できていないような場合であっても、所望する仕様を商品の外観画像から指定して検索できるため、商品を検索する際の利便性が向上する。また、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係る他者ユーザ生成コンテンツに対するユーザの反応に基づいて、選択肢における各選択項目が予め選択される処理によれば、ユーザが、各選択項目について仕様を選択していく手間が軽減されることになり、以て、商品やサービスを検索する際の利便性が向上する。
【0013】
また、本開示の情報処理装置において、前記制御部は、前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスを販売する販売業者についての業者情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記業者情報を前記第2検索条件として取得してもよい。これによれば、ユーザは、該ユーザが所望する商品やサービスの販売業者を容易に見つけることができ、以て、商品やサービスを検索する際の利便性が向上する。なお、この場合、前記制御部は、前記ユーザが過去に行った商取引に関する取引データベースに格納された情報に基づいて、前記販売業者に対する該ユーザの取引実績の有無を前記業者情報に含んだ前記選択肢を前記ユーザに提示してもよい。
【0014】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、所定の商品又は/及びサービスを検索するための情報処理方法であって、コンピュータが、ユーザによって入力された、自然言語で記述された所定のキーワード情報又は/及び所定の画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得することと、所定のデータベースから検索された前記第1検索条件に合致する商品群又は/及びサービス群の中から、任意の商品又はサービスを抽出し前記ユーザに提示することと、抽出された前記商品又は前記サービスと前記検索要求との合致が、前記ユーザによって判定された場合に、前記商品群又は/及び前記サービス群の中から該ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための情報を含んだ第2検索条件を取得することと、前記商品群又は/及び前記サービス群から前記第2検索条件に合致する商品又は/及びサービスを検索することと、を実行する。ここで、前記コンピュータが、前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスに関連する所定の仕様についての仕様情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記仕様情報を前記第2検索条件として取得すること、を実行してもよい。また、前記コンピュータが、前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスを販売する販売業者についての業者情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記業者情報を前記第2検索条件として取得すること、を実行してもよい。
【0015】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、所定の商品又は/及びサービスを検索するための情報処理プログラムであって、コンピュータに、ユーザによって入力された、自然言語で記述された所定のキーワード情報又は/及び所定の画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得することと、所定のデータベースから検索された前記第1検索条件に合致する商品群又は/及びサービス群の中から、任意の商品又はサービスを抽出し前記ユーザに提示することと、抽出された前記商品又は前記サービスと前記検索要求との合致が、前記ユーザによって判定された場合に、前記商品群又は/及び前記サービス群の中から該ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための情報を含んだ第2検索条件を取得することと、前記商品群又は/及び前記サービス群から前記第2検索条件に合致する商品又は/及びサービスを検索することと、を実行させる。ここで、前記コンピュータに、前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスに関連する所定の仕様についての仕様情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記仕様情報を前記第2検索条件として取得すること、を実行させてもよい。また、前記コンピュータに、前記ユーザが所望する商品又は/及びサービスを絞り込むための選択肢であって、該商品又は/及びサービスを販売する販売業者についての業者情報を含んだ選択肢を前記ユーザに提示し、該ユーザによって選択された前記業者情報を前記第2検索条件として取得すること、を実行させてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、ユーザが商品又は/及びサービスを検索するときに、その利便性を向上させることができ、以て、ユーザが所望の商品やサービスを容易に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】第1実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
【
図3】第1検索条件である検索キーワードの入力画面を例示する図である。
【
図4】第1検索条件である検索画像の入力画面を例示する図である。
【
図5】抽出された商品と検索要求との合致の判定に対するユーザからの入力の受付を説明するための図である。
【
図6】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する第1の図である。
【
図7】ユーザが所望する商品の絞り込みができるように、サーバがユーザに提示する商品の仕様情報を含んだ選択肢の提示画面を例示する図である。
【
図8】第2検索条件に合致する商品を表す画面を例示する図である。
【
図9】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する第2の図である。
【
図10】ユーザがデザイン条件の入力ができるように、サーバがユーザに提示する商品の外観画像を含んだインタフェースの提示画面を例示する図である。
【
図11】ユーザが所望する商品の絞り込みができるように、サーバがユーザに提示する商品の仕様情報を含んだ選択肢の提示画面を例示する第2の図である。
【
図12】他者によってSNSに投稿された旅行に関する情報を例示する図である。
【
図13】ユーザが所望するサービスの絞り込みができるように、サーバがユーザに提示するサービスの仕様情報を含んだ選択肢の提示画面を例示する図である。
【
図14】ユーザが所望する商品の絞り込みができるように、サーバがユーザに提示する商品の業者情報を含んだ選択肢の提示画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0019】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本実施形態における情報処理システム100は、所定の商品を検索するためのシステムであって、該商品の検索は、サーバ300によって実行される。
【0020】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0021】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、
図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0022】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0023】
また、サーバ300は、本実施形態に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0024】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用するユーザが保有する携帯端末等の電子機器であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0025】
次に、
図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。
図2は、第1実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0026】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0027】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0028】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、ユーザ端末400等から送信されたデータを記憶する。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得する。更に、記憶部302には、後述する商品情報データベースが記憶される。
【0029】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、第1取得部3031と、第1検索部3032と、提示部3033と、第2取得部3034と、第2検索部3035と、の5つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0030】
第1取得部3031は、ユーザによって入力された所定のキーワード情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得する。ここで、上記のキーワード情報とは、自然言語で記述されたキーワードに関する情報であって、ユーザによってユーザ端末400に入力される。第1取得部3031は、ユーザのユーザ端末400から送信された第1検索条件を取得し、これをサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0031】
ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0032】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0033】
ユーザは、このように構成されたユーザ端末400を用いて、所定のキーワードを入力し、それを第1検索条件として300に送信することができる。ここで、サーバ300は、上記のキーワードを入力するためのインタフェースをユーザ端末400に提供してもよい。そうすると、ユーザは、ユーザ端末400を介して上記のインタフェースに検索キーワードを入力することで、第1検索条件をサーバ300に送信することができる。
図3は、検索キーワードの入力画面を例示する図である。
図3に例示する画面SC1には、検索キーワード入力フィールドSC11が示される。ユーザは、
図3に例示する画面SC1を介して、第1検索条件を入力するためのインタフェースをユーザ端末400の表示部4021に表示させ、操作入力部4022を用いて検索キーワードを入力することができる。なお、検索キーワードは、検索したい商品の名称や略称であってもよいし、その特徴などであってもよい。検索したい商品の名称は、例えば、「靴下」である。また、検索したい商品の略称は、例えば、「スマホ」である。または、検索したい商品の特徴として、その商品が有する機能が検索キーワードに入力されてもよい。この場合の検索したい商品の機能は、例えば、「電流の遮断機能」や「センサ入力の機能」などである。
【0034】
ここで、第1取得部3031は、ユーザによって入力された所定の画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得してもよい。この場合、ユーザは、ユーザ端末400を介して上記の画像を入力するためのインタフェースに検索画像を入力することで、第1検索条件をサーバ300に送信することができる。そして、
図4は、検索画像の入力画面を例示する図である。
図4に例示する画面SC2には、検索画像入力フィールドSC21が示される。ユーザは、
図4に例示する画面SC2を介して、第1検索条件を入力するためのインタフェースをユーザ端末400の表示部4021に表示させ、操作入力部4022を用いて検索画像を入力することができる。検索画像は、例えば、画像ファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることで入力される。なお、第1取得部3031は、上述したキーワード情報および画像情報を含んだ検索要求である第1検索条件を取得してもよい。
【0035】
そして、
図2に戻って、第1検索部3032は、商品情報データベースから第1検索条件に合致する商品群を検索する。ここで、商品情報データベースは、上述したように、サーバ300の記憶部302に記憶されており、様々な商品の商品情報がその仕様とともに記憶されている。このような商品情報データベースに格納される商品情報や仕様情報は、商品ごとに商品情報データベースに人手で登録されてもよいし、所定のウェブサイト(例えば、オンラインショップ)で公開されている商品に合わせて、自動的に商品情報データベースの内容が更新されるようにしてもよい。
【0036】
第1検索部3032は、取得された第1検索条件にキーワード情報が含まれている場合には、周知の自然言語処理技術に基づいて、該キーワード情報が含まれる商品群を検索する。例えば、上記のキーワード情報が「靴下」である場合、第1検索部3032は、第1検索条件に合致する商品群として、様々な形状やサイズ等の靴下の商品群を検索する。また、上記のキーワード情報が「電流の遮断機能」である場合には、リレーやタイマーや各種スイッチの商品群が検索され、上記のキーワード情報が「センサ入力の機能」である場合には、光電センサや近接センサ等の各種センサの商品群が検索されてもよい。または、第1検索部3032は、取得された第1検索条件に画像情報が含まれている場合には、周知の画像認識技術に基づいて、該画像情報が含まれる商品群を検索する。
【0037】
そして、提示部3033は、上記のようにして検索された第1検索条件に合致する商品群の中から、任意の商品を抽出しユーザに提示する。更に、提示部3033は、抽出した該商品と、ユーザからの上記の検索要求とが、合致しているか否かの判定を取得する。これについて、
図5に基づいて説明する。
【0038】
図5は、抽出された商品と検索要求との合致の判定に対するユーザからの入力の受付を説明するための図である。
図5に例示する画面SC3はユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC3には、システムからのコメントSC31、抽出された商品の説明フィールドSC32、合致ボタンSC33、および再検索ボタンSC34が示される。ユーザは、表示部4021に表示された商品の説明に基づいて、抽出された商品と検索要求とが合致しているか否かを判定し、合致している場合には合致ボタンSC33を押下することで、判定結果をサーバ300に送信することができる。なお、合致していない場合には、ユーザは再検索ボタンSC34を押下することができる。
【0039】
以上に述べたような第1検索条件に基づく検索によれば、ユーザは、仕様を十分に把握できていない商品や或る商品との類似商品を検索する場合などにおいて、少ない入力操作で検索することができるため、商品を検索する際の利便性が向上する。更に、本開示によれば、提示部3033が、第1検索条件に合致する商品群の中から任意の商品を抽出しユーザに提示するため、この時点では、ユーザは、第1検索条件に合致する商品群に含まれる多数の商品を確認する必要がなく、商品を検索する際の利便性が向上する。
【0040】
そして、
図2に戻って、第2取得部3034は、抽出された商品と検索要求との合致がユーザによって判定された場合に、第1検索条件に合致する商品群の中からユーザが所望する商品を絞り込むための情報を含んだ第2検索条件を取得する。詳しくは、第2取得部3034は、例えば、上記の
図5に示した画面SC3において合致ボタンSC33が押下されたことを取得することで、上記の判定結果を取得する。そして、第2取得部3034は、例えば、ユーザが所望する商品を絞り込むための選択肢であって、該商品に関連する所定の仕様についての仕様情報を含んだ選択肢をユーザに提示し、該ユーザによって選択された仕様情報を第2検索条件として取得する。なお、このような第2取得部3034の処理についての詳細は、後述する。
【0041】
そして、第2検索部3035は、第1検索条件に合致する商品群から第2検索条件に合致する商品を検索する。
【0042】
なお、制御部303が、第1取得部3031、第1検索部3032、提示部3033、第2取得部3034、および第2検索部3035の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0043】
ここで、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。
図6は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する第1の図である。
図6では、本実施形態における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。
【0044】
本実施形態では、先ず、ユーザ端末400に第1検索条件が入力される(S101)。情報処理システム100のユーザは、上述したように、サーバ300によって提供されたインタフェースを介してユーザ端末400に第1検索条件を入力することができる。そして、入力された情報は、ユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0045】
サーバ300は、ユーザ端末400から送信された第1検索条件を取得する(S102)。そして、サーバ300は、取得した第1検索条件を記憶部302に記憶させる。
【0046】
次に、サーバ300は、第1検索条件に合致する商品群を検索する(S103)。ここで、サーバ300は、上述したように、周知の自然言語処理技術や画像認識技術に基づいて、上記の商品群を検索することができる。そして、サーバ300は、第1検索条件に合致する商品群の中から、任意の商品を抽出しユーザに提示する(S104)。このとき、サーバ300は、抽出した商品の情報(画像、商品説明など)をユーザ端末400に送信する。
【0047】
ユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得する(S105)。そして、ユーザ端末400には、ユーザからの抽出された商品と検索要求との合致の判定に対する入力が行われる(S106)。そして、この判定結果が、ユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0048】
サーバ300は、ユーザ端末400から送信された上記の判定結果を取得する(S107)。そして、抽出された商品と検索要求との合致がユーザによって判定された場合に、サーバ300は、ユーザが所望する商品に関連する所定の仕様についての仕様情報を含んだ選択肢をユーザに提示する(S108)。これについて、
図7に基づいて説明する。
【0049】
図7は、ユーザが所望する商品の絞り込みができるように、サーバ300がユーザに提示する商品の仕様情報を含んだ選択肢の提示画面を例示する図である。
図7に例示する画面SC4はユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC4には、商品の仕様情報説明フィールドSC41、および仕様情報選択フィールドSC42が示される。そうすると、ユーザは、操作入力部4022を用いて、例えば、商品の各仕様に対する選択肢をプルダウンから選択することで、自身が所望する商品の仕様を入力することができる。例えば、商品が靴下である場合の商品の仕様選択項目は、色、柄、サイズ、レッグ部長さ等であって、仕様選択項目が色である場合の仕様は、白、紺、ピンク等である。また、例えば、商品が電子機器である場合の商品の仕様選択項目は、製造元、定格電圧、消費電力等であって、仕様選択項目が消費電力である場合の仕様は、50W未満、50W~100W、100Wより大きい等である。なお、「電流の遮断機能」を有する商品群としてリレーやタイマーが検索された場合には、その仕様選択項目は、例えば、ディレイの設定ができるか否か、ディレイの設定ができる場合の電流遮断までの遅れ時間の設定範囲などである。また、「センサ入力の機能」を有する商品群として光電センサや近接センサが検索された場合には、その仕様選択項目は、検出原理や、検出範囲、検出距離などである。
【0050】
そして、
図6に戻って、ユーザ端末400は、例えば上記の
図7に示した態様で、サーバ300が提示する選択肢に関する情報を取得する(S109)。そうすると、ユーザは、例えば上記の
図7で説明したようにして、ユーザ端末400に第2検索条件を入力することができる(S110)。そして、入力された情報は、ユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0051】
サーバ300は、ユーザ端末400から送信された第2検索条件を取得する(S111)。そして、サーバ300は、取得した第2検索条件を記憶部302に記憶させる。
【0052】
そして、サーバ300は、第2検索条件に合致する商品を検索する(S112)。詳しくは、サーバ300は、S103の処理で検索した第1検索条件に合致する商品群の中から、例えば、上記の
図7のようにしてユーザによって選択された仕様を有する商品、つまり、第2検索条件に合致する商品を検索する。そして、サーバ300は、検索された商品に関する情報をユーザ端末400に送信する。
【0053】
ユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得する(S113)。ここで、
図8は、第2検索条件に合致する商品を表す画面を例示する図である。
図8に例示する画面SC5はユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC5には、システムからのコメントSC51、検索された商品の説明フィールドSC52が示される。
図8に示す例では、靴下の商品群の中から、レッグ部長さがくるぶしまでの長さで、色が白、柄が無地、サイズが23cmの仕様を有する靴下が検索されている。なお、第2検索条件として、「センサ入力の機能」を有する光電センサの商品群において物体を検出可能な距離の範囲が仕様選択された場合には、第2検索条件に合致する商品として、この検出距離範囲に属するセンサが検索されることになる。
【0054】
以上に述べた処理によれば、第1検索条件に基づく検索において、ユーザは、仕様を十分に把握できていない商品や或る商品との類似商品を検索する場合などにおいて、少ない入力操作で検索することができ、また、その時点では第1検索条件に合致する商品群に含まれる多数の商品を確認する必要がない。そのため、商品を検索する際の利便性が向上する。更に、第2検索条件に基づく検索では、ユーザは、商品についての複数の仕様の中から所望する仕様を自身が指定して検索できるとともに、その検索結果では、ユーザが所望する仕様を満足する商品のみを確認すればよいので、ユーザは、所望の商品を容易に見つけることができる。
【0055】
なお、本実施形態に係る情報処理システム100において、提示部3033は、上記の
図5に示したように、抽出された商品の外観画像を含めてユーザに提示するが、更に、提示部3033は、該外観画像から選択された条件であって該ユーザが該商品の外観において着目する部分を表すデザイン条件を取得してもよい。この場合、第2取得部3034は、デザイン条件に関連する仕様についての仕様情報を含んだ選択肢をユーザに提示し、該ユーザによって選択された仕様情報を第2検索条件として取得する。
【0056】
ここで、
図9は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する第2の図である。
図9では、本実施形態における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、
図9に示す各処理において、上記の
図6に示した処理と実質的に同一の処理については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0057】
図9に示す例では、サーバ300は、S107の処理の後に、上記のデザイン条件を取得するための商品の外観画像をユーザに提示する(S201)。このとき、サーバ300は、上記の外観画像を含んだインタフェースであって該外観画像に対してユーザがデザイン条件を入力するためのインタフェースをユーザ端末400に送信する。これについて、
図10に基づいて説明する。
【0058】
図10は、ユーザがデザイン条件の入力ができるように、サーバ300がユーザに提示する商品の外観画像を含んだインタフェースの提示画面を例示する図である。
図10に例示する画面SC6はユーザ端末400の表示部4021に表示され、
図10(a)の画面SC6には、システムからのコメントSC61、および商品の外観画像SC62が示される。そうすると、ユーザは、操作入力部4022を用いて、商品の外観で着目する部分を外観画像SC62において選択することができる。例えば、ユーザは、
図10(b)の外観画像SC62に表されるように、商品の外観において着目する部分として靴下のつま先部を選択することができる。なお、
図10(b)の画面SC6には、システムからのコメントSC61、商品の外観画像SC62に加えて、送信ボタンSC63およびキャンセルボタンSC64が示され、送信ボタンSC63を押下することで、上記の選択をサーバ300に送信することができる。
【0059】
そして、
図9に戻って、ユーザ端末400は、例えば上記の
図10に示した態様で、サーバ300が提示する商品の外観画像に関する情報を取得する(S202)。そうすると、ユーザは、例えば上記の
図10で説明したようにして、ユーザ端末400にデザイン条件を入力することができる(S203)。そして、入力された情報は、ユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0060】
サーバ300は、ユーザ端末400から送信されたデザイン条件を取得する(S204)。そして、サーバ300は、次のS108の処理において、デザイン条件に関連する仕様についての仕様情報を含んだ選択肢をユーザに提示する。ここで、
図11は、ユーザが所望する商品の絞り込みができるように、サーバ300がユーザに提示する商品の仕様情報を含んだ選択肢の提示画面を例示する第2の図である。
図11に例示する画面SC7はユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC7には、商品の仕様情報説明フィールドSC71、および仕様情報選択フィールドSC72が示される。ここで、
図11の仕様情報選択フィールドSC72には、上記のデザイン条件に関連するつま先部の仕様を選択する選択肢(例えば、一体に縫い合わせや、五本指など)が含まれる。そうすると、サーバ300は、このような選択肢に対するユーザの選択から、デザイン条件に関連する仕様についての仕様情報を第2検索条件として取得することができる。
【0061】
このような処理によれば、ユーザは、商品の仕様の名称を把握できていないような場合であっても、所望する仕様を商品の外観画像から指定して検索できるため、商品を検索する際の利便性が向上する。
【0062】
以上に述べた情報処理システム100によれば、ユーザが商品又は/及びサービスを検索するときに、その利便性を向上させることができ、以て、ユーザが所望の商品やサービスを容易に見つけることができる。
【0063】
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態の変形例における情報処理システムについて、
図12および
図13に基づいて説明する。上記の第1実施形態では、所定の商品を検索するためのシステムを例にして説明したが、本変形例では、所定のサービスを検索するためのシステムを例にして説明する。なお、本変形例においても、「ユーザ」は、情報処理システム100のユーザを表すものとする。
【0064】
そして、本変形例では、サーバ300は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に係る他者ユーザ生成コンテンツに対するユーザの所定の反応を取得する。例えば、サーバ300は、Twitter(登録商標)の各種データを取得するTwitter(登録商標) APIを用いて、他者のツイートに対するユーザの反応を取得することができる。なお、ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされたTwitter(登録商標)のアプリを用いて、他者のツイートの閲覧と反応の投稿をすることができる。
【0065】
ここで、
図12は、他者によってSNSに投稿された旅行に関する情報を例示する図である。
図12に例示する画面SC8には、他者によるツイートSC81、該ツイートに含まれるタグ情報SC82、および該ツイートに添付された画像SC83が示される。サーバ300は、例えば、Twitter(登録商標)の各種データを取得するTwitter(登録商標) APIを用いて、
図12に示すツイートに対するユーザからの「いいね」の反応を取得するとともに、該ツイートに含まれるタグ情報を取得する。この場合、
図12のタグ情報SC82は、「沖縄の海」であるため、サーバ300は、ユーザが旅行先として沖縄に興味をもっていると推定することができる。
【0066】
そこで、本変形例では、サーバ300は、ユーザに提示する選択肢における各選択項目について、SNSに対するユーザの反応に基づいて推定されるユーザの興味に応じて予め選択した状態でユーザに提示する。これについて、
図13に基づいて説明する。
【0067】
図13は、ユーザが所望するサービスの絞り込みができるように、サーバ300がユーザに提示するサービスの仕様情報を含んだ選択肢の提示画面を例示する図である。ここで、本変形例では、第1検索条件に基づいて、国内旅行に関するサービス群が検索されているものとする。そして、
図13に例示する画面SC9はユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC9には、サービスの説明フィールドSC91、および仕様情報選択フィールドSC92が示される。
【0068】
ここで、本変形例では、上述したように、サーバ300は、ユーザが旅行先として沖縄に興味をもっていることを推定する。そこで、サーバ300は、
図13に示すように、仕様情報選択フィールドSC92において、旅行先の選択項目について、ユーザが興味をもっていると推定される沖縄を予め選択した状態でユーザに提示する。
【0069】
このような処理によれば、ユーザが、選択肢における各選択項目について仕様を選択していく手間が軽減されることになり、以て、商品やサービスを検索する際の利便性が向上する。
【0070】
<第2実施形態>
第2実施形態における情報処理システムについて、
図14に基づいて説明する。上記の第1実施形態では、消費者(ユーザ)が日常に使用する衣料品(靴下)を検索するためのシステムを例にして説明したが、本実施形態では、法人ユーザが業務において使用する電子部品を検索するためのシステムを例にして説明する。なお、本実施形態において、「ユーザ」は、情報処理システム100の法人ユーザを表すものとする。
【0071】
ここで、法人ユーザが業務で使用する部品等は、一般消費者が取引を行う市場に流通していなかったり、製造元と販売業者とが異なっていて該部品を購入するためには商社などの販売業者と取引を行う必要があったりする。そして、このような場合において、ユーザは、販売業者を容易に見つけることができない虞がある。そこで、本実施形態では、サーバ300は、商品を販売する販売業者についての業者情報を含んだ選択肢をユーザに提示し、該ユーザによって選択された業者情報を第2検索条件として取得する。これについて、
図14に基づいて説明する。
【0072】
図14は、ユーザが所望する商品の絞り込みができるように、サーバ300がユーザに提示する商品の業者情報を含んだ選択肢の提示画面を例示する図である。ここで、本実施形態では、第1検索条件に基づいて、音声コネクタに関する商品群が検索されているものとする。そして、
図14に例示する画面SC10はユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC10には、商品の説明フィールドSC101、および仕様情報選択フィールドSC102が示される。
【0073】
ここで、本実施形態では、仕様情報選択フィールドSC102に、販売業者についての業者情報を含んだ選択肢が含まれる。これによれば、ユーザは、該ユーザが所望する商品の販売業者を容易に見つけることができ、以て、商品やサービスを検索する際の利便性が向上する。
【0074】
なお、サーバ300は、
図14に示すように、各販売業者に対する法人ユーザの取引実績の有無を業者情報に含めてユーザに提示してもよい。この場合、サーバ300は、法人ユーザが過去に行った商取引に関する取引データベースに格納された情報に基づいて、上記の取引実績の有無を提示することができる。これによれば、ユーザは、取引実績を考慮して販売業者を絞り込むことができる。例えば、ユーザは、商品の発注処理を可及的速やかに進めたい場合には、過去に取引実績が有る販売業者に絞り込んで検索することができる。
【0075】
以上に述べた情報処理システム100によっても、ユーザが商品又は/及びサービスを検索するときに、その利便性を向上させることができ、以て、ユーザが所望の商品やサービスを容易に見つけることができる。
【0076】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0077】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、第1取得部3031および第1検索部3032をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0078】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0079】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末