(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023014413
(43)【公開日】2023-01-27
(54)【発明の名称】器具
(51)【国際特許分類】
B28D 1/14 20060101AFI20230120BHJP
【FI】
B28D1/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021118352
(22)【出願日】2021-07-17
(71)【出願人】
【識別番号】520022687
【氏名又は名称】株式会社Pablo Electric
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】栃木 徹也
【テーマコード(参考)】
3C069
【Fターム(参考)】
3C069AA04
3C069BA09
3C069BB01
3C069BC02
3C069CA10
3C069CB02
3C069EA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】所定の箇所に取り付けるための取り付け部を有する器具を提供する。
【解決手段】器具1は、建築物の壁90における電気部品の取り付け予定箇所に開口を設けるための器具1であって、壁90を切断する切断刃10と、切断刃10を移動させる切断刃移動機構20と、を有するとともに、所定の箇所に取り付けるための取り付け部80を有する。切断刃移動機構20は、切断刃10を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで移動させつつ切断刃10を周回するように移動させて壁90に開口を形成することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の壁における電気部品の取り付け予定箇所に開口を設けるための器具であって、
前記壁に前記開口を設けるための所定の刃部と、前記刃部を移動させる移動機構と、を有するとともに、所定の箇所に取り付けるための取り付け部を有することを特徴とする器具。
【請求項2】
前記移動機構は、前記刃部を前記壁から所定の距離離間した位置から前記壁の所定の位置まで回転させながら直進するように移動させる直進移動部を有することを特徴とする請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記刃部は、前記壁を切断する切断刃とするとともに、
前記移動機構は、前記切断刃を移動させる切断刃移動機構とすることを特徴とする器具。
【請求項4】
前記切断刃移動機構は、前記切断刃を前記壁から所定の距離離間した位置から前記壁の所定の位置まで移動させつつ前記切断刃を周回するように移動させて前記壁に開口を形成することを特徴とする請求項3に記載の器具。
【請求項5】
前記切断刃移動機構は、前記切断刃を移動させる切断刃移動部と、前記切断刃移動部による前記切断刃の移動を案内する切断刃案内部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の器具。
【請求項6】
前記切断刃移動部は、前記切断刃を前記壁から所定の距離離間した位置から前記壁の所定の位置まで直進するように移動させる切断刃直進移動部と、前記切断刃を周回するように移動させる切断刃周回移動部と、を有することを特徴とする請求項5に記載の器具。
【請求項7】
前記切断刃案内部は、前記切断刃直進移動部による前記切断刃の直進移動を案内する切断刃直進案内部と、前記切断刃周回移動部による前記切断刃の周回移動を案内する切断刃周回案内部と、を有することを特徴とする請求項6に記載の器具。
【請求項8】
前記切断刃移動部は、モータとすることを特徴とする請求項5~請求項7のいずれか一項に記載の器具。
【請求項9】
前記壁の開口に形成された残余片を押し出す押し出し具を有することを特徴とする請求項8に記載の器具。
【請求項10】
前記押し出し具を移動させるための押し出し具移動機構を有することを特徴とする請求項9に記載の器具。
【請求項11】
前記押し出し具移動機構は、前記押し出し具を前記壁から所定の距離離間した位置から前記壁の所定の位置まで直進するように移動させる押し出し具直進移動部と、前記押し出し具直進移動部による前記押し出し具の移動を案内する押し出し具直進案内部と、を有することを特徴とする請求項10に記載の器具。
【請求項12】
前記押し出し具直進移動部は、モータとすることを特徴とする請求項11に記載の器具。
【請求項13】
前記切断刃周回案内部および前記押し出し具直進案内部は、所定の案内具に設けられ、
前記案内具は、正面から見た形状が環状なすとともに、前後方向に所定の幅を有する第1の案内具と第2の案内具を有し、
前記1の案内具は、前記環状の外形の寸法が前記開口の寸法と略同等または前記開口の寸法よりも大きい寸法に設定されて内面側に前記モータを設け、
前記第2の案内具は、前記環状の外形の寸法が前記第1の案内具の寸法よりも小さい寸法に設定されて内面側および外面側に前記モータを設け、
前記第1の案内具の内面側および前記第2の案内具の外面側を前記切断刃周回案内部として、前記切断刃を前記第1の案内具の内面側と前記第2の案内具の外面側に挟むように備えて周回させ、
前記第2の案内具の内面側を前記押し出し具直進案内部として、外面側に前記モータを設けた前記押し出し具を前記第2の案内具の内面側に備えつつ、前記第2の案内具の内面側に設けたモータと前記押し出し具の外面側に設けたモータとが対向するように備えて直進させることを特徴とする請求項12に記載の器具。
【請求項14】
前記案内具は、第3の案内具を有して、前記切断刃直進案内部は、前記第3の案内具に設けられ、
前記第3の案内具は、正面から見た形状が環状なすとともに、前後方向に所定の幅を有し、内面側および外面側に前記モータを設け、前記第3の案内具の内面側を前記切断刃直進案内部として、外面側に前記モータを設けた前記切断刃を前記第3の案内具の内面側に備えつつ、前記切断刃の外面側に設けたモータと前記第3の案内具の内面側に設けたモータとが対向するように備えて直進させ、
前記切断刃を、前記第3の案内具を介して前記第1の案内具の内面側と前記第2の案内具の外面側に挟むように備えつつ、前記第1の案内具の内面側のモータおよび前記第2の案内具の外面側のモータと前記切断刃の外面側のモータとが対向するように備えることを特徴とする請求項13に記載の器具。
【請求項15】
前記取り付け部は、前記第1の案内具の外面側の端部から外方に突出する突出片として、前記突出片は、貫通穴を有し、所定の締結具を用いて前記貫通穴を介して前記壁の裏面側における所定の箇所に取り付けることを特徴とする請求項14に記載の器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、器具に関し、特に建築物の壁における電気部品の取り付け予定箇所に開口を設けるための器具に関する。
【背景技術】
【0002】
建築工事においては建築物の壁を形成した後にコンセントやスイッチ等の電気部品を取り付けるための開口を設けることが多く、例えば特許文献1には、壁に開口を設けるための切断器具に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、壁に開口を設けるための工事は、建築工程の隙間を縫うように夜間に行われることが多く、かかる工事を担当する電気工事業者は、夜間に呼び出されて切断器具を手で操作しながら壁に開口を形成する煩雑な作業を行うことも多かった。
【0005】
このため、電気工事業者からは、建築物の壁の裏面側における所定の箇所に切断器具を予め取り付けて遠隔操作等により壁に開口を形成することができる切断器具の開発が熱望されていた。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、所定の箇所に取り付けるための取り付け部を有する器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る器具は、建築物の壁における電気部品の取り付け予定箇所に開口を設けるための器具であって、前記壁に前記開口を設けるための所定の刃部と、前記刃部を移動させる移動機構と、を有するとともに、所定の箇所に取り付けるための取り付け部を有することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、上記構成により、所定の箇所に取り付けるための取り付け部を有する器具を提供することができる。
【0009】
すなわち、器具を、取り付け部を介して、例えば建築物の壁の裏面側における所定の箇所に取り付けつつ移動機構により刃部を移動させながら壁に開口を形成することが可能となる。
前記移動機構は、前記刃部を前記壁から所定の距離離間した位置から前記壁の所定の位置まで直進するように移動させる直進移動部を有することができる。
前記刃部は、少なくとも先端が針状または螺旋状とすることができる。
前記刃部は、前記壁を切断する切断刃とするとともに、前記移動機構は、前記切断刃を移動させる切断刃移動機構とし、所定の箇所に取り付けるための取り付け部を有することとすれば、所定の箇所に取り付けるための取り付け部を有する器具を提供することができる。
【0010】
すなわち、器具を、取り付け部を介して、例えば建築物の壁の裏面側における所定の箇所に取り付けつつ切断刃移動機構により切断刃を移動させながら壁を切断して開口を形成することが可能となる。
前記切断刃移動機構は、前記切断刃を前記壁から所定の距離離間した位置から前記壁の所定の位置まで移動させつつ前記切断刃を周回するように移動させて前記壁に開口を形成することができる。
【0011】
前記切断刃移動機構は、前記切断刃を保持する切断刃と、前記切断刃を移動させる切断刃移動部と、前記切断刃移動部による前記切断刃の移動を案内する切断刃案内部と、を有することとすれば、切断刃案内部により切断刃を案内しつつ切断刃移動部により切断刃を移動させることができる。
【0012】
前記切断刃移動部は、前記切断刃を前記壁から所定の距離離間した位置から前記壁の所定の位置まで直進するように移動させる切断刃直進移動部と、前記切断刃を周回するように移動させる切断刃周回移動部と、を有することとすれば、切断刃直進移動部により切断刃を壁から所定の距離離間した位置から壁の所定の位置まで直進するように移動させながら、切断刃周回移動部により切断刃を周回するように移動させることができる。
【0013】
前記切断刃案内部は、前記切断刃直進移動部による前記切断刃の直進移動を案内する切断刃直進案内部と、前記切断刃周回移動部による前記切断刃の周回移動を案内する切断刃周回案内部と、を有することとすれば、切断刃直進案内部により切断刃の直進移動を案内しながら、切断刃周回案内部により切断刃の周回移動を案内することができる。
【0014】
前記切断刃移動部は、モータとすることができる。
【0015】
前記壁の開口に形成された残余片を押し出す押し出し具を有することとすれば、壁に開口を形成する際に残余片が形成される場合にあっても、残余片を押し出して所定に排出することができる。
【0016】
前記押し出し具を移動させるための押し出し具移動機構を有することができる。
【0017】
前記押し出し具移動機構は、前記押し出し具を前記壁から所定の距離離間した位置から前記壁の所定の位置まで直進するように移動させる押し出し具直進移動部と、前記押し出し具直進移動部による前記押し出し具の移動を案内する押し出し具直進案内部と、を有することとすれば、押し出し具直進案内部により案内しながら押し出し具移動部により押し出し具を移動させることができる。
【0018】
前記押し出し具直進移動部は、モータとすることができる。
【0019】
前記切断刃周回案内部および前記押し出し具直進案内部は、所定の案内具に設けられ、前記案内具は、正面から見た形状が環状なすとともに、前後方向に所定の幅を有する第1の案内具と第2の案内具を有し、前記1の案内具は、前記環状の外形の寸法が前記開口の寸法と略同等または前記開口の寸法よりも大きい寸法に設定されて内面側に前記モータを設け、前記第2の案内具は、前記環状の外形の寸法が前記第1の案内具の寸法よりも小さい寸法に設定されて内面側および外面側に前記モータを設け、前記第1の案内具の内面側および前記第2の案内具の外面側を前記切断刃周回案内部として、前記切断刃を前記第1の案内具の内面側と前記第2の案内具の外面側に挟むように備えて周回させ、前記第2の案内具の内面側を前記押し出し具直進案内部として、外面側に前記モータを設けた前記押し出し具を前記第2の案内具の内面側に備えつつ、前記第2の案内具の内面側に設けたモータと前記押し出し具の外面側に設けたモータとが対向するように備えて直進させることができる。
【0020】
前記案内具は、第3の案内具を有して、前記切断刃直進案内部は、前記第3の案内具に設けられ、前記第3の案内具は、正面から見た形状が環状なすとともに、前後方向に所定の幅を有し、内面側および外面側に前記モータを設け、前記第3の案内具の内面側を前記切断刃直進案内部として、外面側に前記モータを設けた前記切断刃を前記第3の案内具の内面側に備えつつ、前記切断刃の外面側に設けたモータと前記第3の案内具の内面側に設けたモータとが対向するように備えて直進させ、前記切断刃を、前記第3の案内具を介して前記第1の案内具の内面側と前記第2の案内具の外面側に挟むように備えつつ、前記第1の案内具の内面側のモータおよび前記第2の案内具の外面側のモータと前記切断刃の外面側のモータとが対向するように備えることができる。
【0021】
前記取り付け部は、前記第1の案内具の外面側の端部から外方に突出する突出片として、前記突出片は、貫通穴を有し、所定の締結具を用いて前記貫通穴を介して前記壁の裏面側における所定の箇所に取り付けることができる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、建築物の壁の裏面側における所定の箇所に取り付けるための取り付け部を有する器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の器具の構成を示す図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図1(a)のAA側面断面図である。
【
図2】同器具の切断刃移動機構および押し出し具移動機構の構成を示す図である。
【
図3】同器具の使用方法を説明するための
図1に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図3(a)のBB側面断面図である。
【
図4】同器具の使用方法を説明するための
図3に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図4(a)のCC側面断面図である。
【
図5】同器具の使用方法を説明するための
図4に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図5(a)のDD側面断面図である。
【
図6】同器具の使用方法を説明するための
図5に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図6(a)のEE側見断面図である。
【
図7】同器具の使用方法を説明するための
図6に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図7(a)のFF側面断面図である。
【
図8】同器具の使用方法を説明するための
図7に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図8(a)のGG側面断面図である。
【
図9】同器具の使用方法を説明するための
図8に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図9(a)のHH側面断面図である。
【
図10】同器具の使用方法を説明するための
図9に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図10(a)のII側面断面図である。
【
図11】同器具の使用方法を説明するための
図10に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図11(a)のJJ側面断面図である。
【
図12】本発明の変形例に係る器具の構成を示す図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図12(a)のKK側面断面図である。
【
図13】同器具の使用方法を説明するための
図12に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図13(a)のLL側面断面図である。
【
図14】同器具の使用方法を説明するための
図13に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図14(a)のMM側面断面図である。
【
図15】同器具の使用方法を説明するための
図14に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図15(a)のNN側面断面図である。
【
図16】同器具の使用方法を説明するための
図15に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図16(a)のOO側面断面図である。
【
図17】同器具の使用方法を説明するための
図16に続く図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図17(a)のPP側面断面図である。
【
図18】本発明の変形例を示す図で、(a)は同器具の構成を示す正面図、(b)は
図18(a)のQQ側面断面図である。
【
図19】同変形例の器具の動作を示す側面断面図である。
【
図20】同変形例の器具の動作を示す
図19に続く側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の器具1の構成を示す図、
図2は、同器具1の切断刃移動部21および切断刃回転部23の構成を示す図である。なお、以下の説明において各方向は、図において示される方向を基準とするものとする。
【0025】
図1を参照して器具1の概要を説明すると、器具1は、建築物の壁90におけるスイッチまたはコンセント等の電気部品の取り付け予定箇所に開口2Aを設けるための器具であり、器具1は、刃部10Aより詳しくは切断刃10、移動機構20Aより詳しくは切断刃移動機構20、押し出し具40、押し出し具移動機構50、および取り付け部80を有している。器具1は、切断刃10、切断刃移動機構20、押し出し具40、および押し出し具移動機構50をケース1´内に備え、取り付け部80をケース1´の上面および下面に設けている。
【0026】
切断刃10は、壁90を切断するためのものであり、棒状をなしている。切断刃10は、棒状体の外周面に螺旋状の溝を有しており、切断刃移動機構20により回転しながら周回移動することができる。
【0027】
切断刃10は、切断刃保持部11により保持されている。切断刃保持部11は、前後方向に長尺な直方体形状をなしており、中央に前後方向に貫通するように貫通穴11aが設けられている。この貫通穴11aに切断刃10が所定の回転方向αに沿って回転可能に挿通されている。本実施形態の器具1は、切断刃10を1ケのみ有する構成としている。
【0028】
切断刃移動機構20は、切断刃10を移動させるためのものである。切断刃移動機構20は、切断刃10を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで接近するように移動させつつ切断刃10を周回するように移動させて壁90に所定の残余片3Aを形成しつつ開口2Aを形成することができる。
【0029】
切断刃移動機構20は、切断刃10を所定の切断刃移動ルートに沿って移動させることができる。すなわち、切断刃移動ルートは、第1の切断刃移動ルート、第2の切断刃移動ルート、および第3の切断刃移動ルートを含んでいる。
【0030】
第1の切断刃移動ルートは、切断刃10を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで移動させて切断刃10により壁90に穴1Aを形成する移動ルートである。
【0031】
第2の切断刃移動ルートは、切断刃100を第1の切断刃移動ルートにおける壁90の所定の位置から壁90に沿って周回するように移動させて壁90の所定の位置に戻り壁90に所定の残余片3Aを形成しつつ開口2Aを形成する移動ルートである。
【0032】
第3の切断刃移動ルートは、切断刃10を第2の切断刃移動ルートにおける壁90の所定の位置から壁90から所定の距離離間した位置に戻す移動ルートである。
【0033】
切断刃移動機構20は、切断刃保持部11を介して切断刃10を移動させる切断刃移動部21と、切断刃移動部21による切断刃保持部11を介しての切断刃10の移動を案内する切断刃案内部22と、切断刃10を回転させる切断刃回転部23と、を有している。
【0034】
切断刃移動部21は、切断刃10を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで直進するように移動させる切断刃直進移動部21aと、切断刃10を周回するように移動させる切断刃周回移動部21bと、を有している。
【0035】
切断刃案内部22は、切断刃直進移動部21aによる切断刃10の直進移動を案内する切断刃直進案内部22aと、切断刃周回移動部21bによる切断刃の周回移動を案内する切断刃周回案内部22bと、を有している。
【0036】
切断刃回転部23は、切断刃保持部11の貫通穴11aに挿通された切断刃10を回転方向αに回転させることができる。
【0037】
ここで、切断刃移動部21(21a,21b)および切断部回転部23は、モータ21(21a,21b),23とすることができる。モータ21(21a,21b),23は、
図2に示すように、それぞれ可動子と固定子が対向するように配置して構成することができる。可動子は、永久磁石により構成することができ、固定子は、電力が供給されるコイルにより構成することができる。すなわち、モータ21(21a,21b),23は、コイルにより構成される固定子に電力を供給することにより磁界が発生し、永久磁石により構成される可動子を可動させることができる。
【0038】
押し出し具40は、直方体形状の本体40aの前面に棒状体40bを設けて構成されており、棒状体40bにより壁90の開口2Aに形成された残余片3Aを前方に押し出すことができる。押し出し具40は、棒状体40bにより残余片3Aの中央部を前方に押し出して残余片3Aを外部に排出することができる。
【0039】
押し出し具移動機構50は、押し出し具40を移動させるためのものである。押し出し具移動機構50は、押し出し具40を所定の押し出し具移動ルートに沿って移動させることができる。
【0040】
押し出し具移動ルートは、第1の押し出し具移動ルートおよび第2の押し出し具移動ルートを含んでいる。
【0041】
第1の押し出し具移動ルートは、押し出し具40を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置に移動させて残余片3Aを押し出す移動ルートである。
【0042】
第2の押し出し具移動ルートは、押し出し具40を第1の押し出し具移動ルートにおける壁90の所定の位置から壁90から所定の距離離間した位置に戻す移動ルートである。
【0043】
押し出し具移動機構50は、押し出し具40を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで直進するように移動させる押し出し具直進移動部51と、押し出し具直進移動部51による押し出し具40の移動を案内する押し出し具直進案内部52と、を有している。
【0044】
押し出し具直進移動部51は、モータ51とすることができる。モータ51は、
図2に示すように、それぞれ可動子と固定子が対向するように配置して構成することができる。可動子は、永久磁石により構成することができ、固定子は、電力が供給されるコイルにより構成することができる。すなわち、モータ51は、コイルにより構成される固定子に電力を供給することにより磁界が発生し、永久磁石により構成される可動子を可動させることができる。
【0045】
ここで、切断刃周回案内部22bおよび押し出し具直進案内部52は、所定の案内具60に設けられている。
【0046】
すなわち、案内具60は、第1の案内具61および第2の案内具62を有しており、第1の案内具61および第2の案内具62は、いずれも正面から見た形状が環状なすとともに、前後方向に所定の幅を有する板状となっている。第1の案内具61の背面および第2の案内具62の背面には、第1の案内具61および第2の案内具62を固定するための固定具70が設けられている。固定具70は、板状体としており、固定具70に第1の案内具61の背面および第2の案内具62の背面側が固着されている。
【0047】
第1の案内具61は、環状の外形の寸法が開口2Aの寸法と略同等または開口2Aの寸法よりも大きい寸法に設定されて内面側にモータ21b(モータ21bの固定子)を設けている。
【0048】
第2の案内具62は、環状の外形の寸法が第1の案内具61の寸法よりも小さい寸法に設定されて内面側および外面側にモータ51,21b(モータ51,21bの固定子側)を設けている。
【0049】
すなわち、第1の案内具61の内面側および第2の案内具62の外面側を切断刃周回案内部22bとして、切断刃10を切断刃保持部11を介して第1の案内具61の内面側と第2の案内具62の外面側に挟むように備えて周回させることができる。
【0050】
第2の案内具62は、第2の案内具62の内面側を押し出し具直進案内部52として、外面側にモータ51(モータ51の可動子)を設けた押し出し具40を第2の案内具62の内面側に備えつつ、第2の案内具62の内面側に設けたモータ51(モータ51の固定子)と押し出し具40の外面側に設けたモータ51(モータ51の可動子)とが対向するように備えて直進させることができる。
【0051】
また、案内具60は、第3の案内具63を有して、切断刃直進案内部22aは、第3の案内具63に設けられている。
【0052】
第3の案内具63は、正面から見た形状が環状なすとともに、前後方向に所定の幅を有する板状とし、内面側にモータ21a(モータ21aの固定子)を設けるとともに、外面側にモータ21b(モータ21bの可動子)を設け、第3の案内具63の内面側を切断刃直進案内部22aとして、外面側にモータ21a(モータ21aの可動子)を設けた切断刃10(より詳しくは切断刃保持部11)を第3の案内具63の内面側に備えつつ、切断刃10(より詳しくは切断刃保持部11)の外面側に設けたモータ21a(モータ21aの可動子)と第3の案内具63の内面側に設けたモータ21a(モータ21aの固定子)とが対向するように備えて直進させることができる。
【0053】
つまり、本実施形態にあっては、切断刃10(より詳しくは切断刃保持部11)を、第3の案内具63を介して第1の案内具61の内面側と第2の案内具62の外面側に挟むように備えつつ、第1の案内具61の内面側のモータ21b(モータ21bの固定子)および第2の案内具62の外面側のモータ21b(モータ21bの固定子)と切断刃10(より詳しくは切断刃保持部11)の外面側のモータ21a(モータ21aの可動子)とが対向するように備えることとしている。
【0054】
なお、切断刃保持部11は、内周面側(貫通穴11aの内周面側)にモータ23(モータ23の固定子)を設け、外周面側にモータ23(モータ23の可動子)を設けた切断刃10を貫通穴11aに備えつつ、切断刃10の外周面側に設けたモータ23(モータ23の可動子)と切断刃保持部11の内面側(貫通穴11aの内周面側)に設けたモータ23(モータ23の固定子)とが対向するように備えて切断刃10を回転方向αに回転させることができる。
【0055】
取り付け部80は、第1の案内具61の外面側の端部から外方に張り出すように突出する板状の突出片80としている。突出片80は、貫通穴80aを有しており、所定の締結具を用いて貫通穴80aを介して壁90の裏面100a側における柱の所定の箇所に取り付けることができる。突出片80は、第1の案内具61の一の外側部の上端部および下端部に設けられている。
【0056】
以上のように構成された器具1の使用方法を
図3乃至
図11に基づいて説明すると次のようになる。
【0057】
すなわち、器具1を取り付け部80を介して壁90の裏面側における柱の所定の箇所に取り付けた状態とする。そして、
図3に示すように、
図1の状態から切断刃10を第1の切断刃移動ルートに沿って、移動させる。すなわち、切断刃10を切断刃移動部21(切断刃直進移動部21a)により壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで接近するように移動させる。
【0058】
次いで、
図4に示すように、
図3の状態から切断刃10を切断刃回転部23により回転方向αに沿って回転させながら更に前進させる。これにより、壁90に穴1Aを開けることができる。
【0059】
続いて、
図5乃至
図8に示すように、
図4の状態から切断刃10を第2の切断刃移動ルートに沿って移動させる。すなわち、切断刃10を切断刃移動部21(切断刃周回移動部21b)により第1の切断刃移動ルートにおける壁90の所定の位置から壁90に沿って周回するように移動させて壁90の所定の位置に戻り壁90に所定の残余片3Aを形成しつつ開口2Aを形成する。
【0060】
次に、
図9に示すように、
図8の状態から切断刃10を第3の切断刃移動ルートに沿って移動させる。すなわち、切断刃10を切断刃移動部21(切断刃直進移動部21a)により第2の切断刃移動ルートにおける壁90の所定の位置から壁90から所定の距離離間した位置に移動させて戻す。
【0061】
そして、
図10に示すように、
図9の状態から押し出し具40を第1の押し出し具移動ルートに沿って移動させる。すなわち、押し出し具40を押し出し具直進移動部51により壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置に移動させて残余片3Aを押し出す。これにより、残余片3Aを外部に排出することができる。
【0062】
次いで、
図11に示すように、
図10の状態から押し出し具40を第2の押し出し具移動ルートに沿って移動させる。すなわち、押し出し具40を押し出し具直進移動部51により第1の押し出し具移動ルートにおける壁90の所定の位置から壁90から所定の距離離間した位置に移動させて戻す。これにより、本実施形態における器具1の一連の動作が終了する。
【0063】
以上説明したように、本実施形態によれば、上記構成により所定の箇所に取り付けるための取り付け部80を有する器具1を提供することができる。
【0064】
すなわち、器具1を、取り付け部80を介して、例えば建築物の壁90の裏面側における柱等の所定の箇所に取り付けつつ切断刃移動機構20により切断刃10を移動させながら壁90を切断して開口2Aを形成することが可能となる。
【0065】
また、切断刃移動機構20は、切断刃10を移動させる切断刃移動部21と、切断刃移動部21による切断刃10の移動を案内する切断刃案内部22と、を有することとしたので、切断刃案内部22により切断刃10を案内しつつ切断刃移動部21により切断刃10を移動させることができる。
【0066】
更に、切断刃移動部21は、切断刃10を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで直進するように移動させる切断刃直進移動部21aと、切断刃10を周回するように移動させる切断刃周回移動部21bと、を有することとしたので、切断刃直進移動部21aにより切断刃10を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで直進するように移動させながら、切断刃周回移動部21bにより切断刃10を周回するように移動させることができる。
【0067】
更にまた、切断刃案内部22は、切断刃直進移動部21aによる切断刃10の直進移動を案内する切断刃直進案内部22aと、切断刃周回移動部21bによる切断刃10の周回移動を案内する切断刃周回案内部22bと、を有することとしたので、切断刃直進案内部22aにより切断刃10の直進移動を案内しながら、切断刃周回案内部22bにより切断刃10の周回移動を案内することができる。
【0068】
また更に、壁90の開口2Aに形成された残余片3Aを押し出す押し出し具40を有することとしたので、壁90に開口2Aを形成する際に残余片3Aが形成される場合にあっても、残余片3Aを押し出して所定に排出することができる。
【0069】
また、押し出し具移動機構50は、押し出し具40を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで直進するように移動させる押し出し具直進移動部51と、押し出し具直進移動部51による押し出し具40の移動を案内する押し出し具直進案内部52と、を有することとしたので、押し出し具直進案内部52により案内しながら押し出し具移動部51により押し出し具40を移動させることができる。
【0070】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるとなく種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
【0071】
例えば、上述した実施形態にあっては、器具1は、切断刃10を1ケのみ有する構成とすることとしているが、
図12に示す器具100のように、複数の切断刃110を所定の楕円形状に沿って無端状に連続するように設け周回方向βに周回移動させながら壁90に開口2Aを形成することができる。
【0072】
かかる場合にあっては、
図12に示す切断刃移動機構120、切断刃移動部121(モータ)、切断刃直進移動部121a(モータ)、切断刃周回移動部121b(モータ)、切断刃案内部122、切断刃直進案内部122a、切断刃周回案内部122b、押し出し具140、押し出し具移動機構150、押し出し具直進移動部151(モータ)、押し出し具直進案内部152、案内具160、第1の案内具161、第2の案内具162、第3の案内部163、固定具170、開口102A、残余片103Aは、楕円形状に沿って無端状に設けられた複数の切断刃110に対応した形状とすることができる。
【0073】
また、切断刃移動機構120、切断刃移動部121(モータ)、切断刃直進移動部121a(モータ)、切断刃周回移動部121b(モータ)、切断刃案内部122、切断刃直進案内部122a、切断刃周回案内部122b、押し出し具140、押し出し具移動機構150、押し出し具直進移動部151(モータ)、押し出し具直進案内部152、案内具160、第1の案内具161、第2の案内具162、第3の案内部163は、形状を楕円形状とする他は、上述した実施形態の切断刃移動機構20、切断刃移動部21(モータ)、切断刃直進移動部21a(モータ)、切断刃周回移動部21b(モータ)、切断刃案内部22、切断刃直進案内部22a、切断刃周回案内部22b、押し出し具40、押し出し具移動機構50、押し出し具直進移動部51(モータ)、押し出し具直進案内部52、案内具60、第1の案内具61、第2の案内具62、第3の案内部63と同様に機能を有するものとする(なお、切断刃100においては、上述した実施形態における切断刃回転部23に対応する構成は省略されるものとし、第3の案内部163は、上述した実施形態の切断刃保持部11としての機能も有するものとする)。
【0074】
すなわち、本変形例における器具100の使用方法については、上述した実施形態と同様に以下のように説明することができる。
【0075】
すなわち、
図13に示すように、
図12の状態から切断刃110を第1の切断刃移動ルートに沿って移動させる。つまり、切断刃110を切断刃移動部121(切断刃直進移動部121a)によりを壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで接近するように移動させる。
【0076】
次いで、
図14に示すように、
図13の状態から切断刃110を第2の切断刃移動ルートに沿って移動させる。すなわち、切断刃110を切断刃移動部121(切断刃直進移動部121aおよび切断刃周回移動部121b)により第1の切断刃移動ルートにおける壁90の所定の位置から前進させつつ壁90に沿って周回方向βに周回するように移動させて壁90に所定の残余片103Aを形成しつつ開口102Aを形成する。
【0077】
次に、
図15に示すように、
図14の状態から切断刃110を第3の切断刃移動ルートに沿って移動させる。すなわち、切断刃110を切断刃移動部121(切断刃直進移動部121a)により第2の切断刃移動ルートにおける壁90の所定の位置から壁90から所定の距離離間した位置に移動させて戻す。
【0078】
そして、
図16に示すように、
図15の状態から押し出し具140を押し出し具直進移動部151により第1の押し出し具移動ルートに沿って移動させる。すなわち、押し出し具140を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置に移動させて残余片103Aを押し出す。これにより、残余片103Aを外部に排出することができる。
【0079】
次いで、
図17に示すように、
図16の状態から押し出し具140を第2の押し出し具移動ルートに沿って移動させる。すなわち、押し出し具140を押し出し具直進移動部151により第1の押し出し具移動ルートにおける壁90の所定の位置から壁90から所定の距離離間した位置に移動させて戻す。これにより、本変形例における器具1の一連の動作が終了する。
【0080】
また、上述した実施形態にあっては、器具1は、刃部10Aを壁90を切断する切断刃10とするとともに、移動機構20Aは、切断刃10を移動させる切断刃移動機構20とすることとし、切断刃移動機構20は、切断刃10を壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで直進するように移動させる切断刃直進移動部21aと、切断刃10を周回するように移動させる切断刃周回移動部21bと、を有することとしているが、
図18に示すように、刃部10Aは、単に壁90に開口2Aを設けるための所定の刃部10Aとし、移動機構20Aは、刃部10Aを移動させる移動機構20Aとするとともに、所定の箇所に取り付けるための取り付け部80を有することとし、移動機構20Aは、刃部10Aを壁90から所定の距離離間した位置から壁90の所定の位置まで回転させながら直進するように移動させる直進移動部21a´のみとすることができる。
【0081】
移動機構20Aより詳しくは直進移動部21a´は、刃部10Aを回転させるために刃部10Aに動力を付与するモータ20A1と、刃部10Aを直進させるために刃部10Aに動力を付与するモータ20A2と、を有している。この移動機構20Aにより、刃部10Aの先端10A´は、壁90の裏面100b側から表面100b側にかけて回転しながら移動し、壁90の表面100b側から所定量突出させることができる。刃部10Aは、移動機構20Aの移動方向に沿って延びている。刃部10Aは、所定の長さを有する丸棒状でその周面には螺旋状の刃が形成されている。
【0082】
すなわち、器具1をこのような構成とすることで、移動機構20Aの移動により壁90には、
図19および
図20に示すように穴状より詳しくは丸穴状の開口2Aが形成される。ユーザは、例えばこの丸穴状の開口2Aを目印とすることができ、壁90の表側から別の器具を用いて上述した小判状の開口90を形成することができる。なお、
図18~
図20に示す変形例においては、器具1は、ケース1´内に直進移動部21a´の移動を案内するための直進案内部22a´を有している。直進案内部22a´は、直進移動部21a´の移動を案内可能とするためレール状となっている。
【符号の説明】
【0083】
α:回転方向
β:周回方向
1:器具
1´:ケース
1A:穴
2A:開口
3A:残余片
10:切断刃
10A:刃部
10A:先端
11:切断刃保持部
11a:貫通穴
20:切断刃移動機構
20A:移動機構
20A1:モータ
20A2:モータ
21:切断刃移動部(モータ)
21a:切断刃直進移動部(モータ)
21a´:直進移動部
21b:切断刃周回移動部(モータ)
22:切断刃案内部
22a:切断刃直進案内部
22a´:直進案内部
22b:切断刃周回案内部
23:切断刃回転部(モータ)
40:押し出し具
40a:本体
40b:棒状体
50:押し出し具移動機構
51:押し出し具直進移動部(モータ)
52:押し出し具直進案内部
60:案内具
61:第1の案内具
62:第2の案内具
63:第3の案内部
70:固定具
80:取り付け部(突出片)
80a:貫通穴
90:壁
100:器具
100a:表面
100b:裏面
102A:開口
103A:残余片
110:切断刃
120:切断刃移動機構
121:切断刃移動部(モータ)
121a:切断刃直進移動部(モータ)
121b:切断刃周回移動部(モータ)
122:切断刃案内部
122a:切断刃直進案内部
122b:切断刃周回案内部
140:押し出し具
140a:本体
140b:棒状体
150:押し出し具移動機構
151:押し出し具直進移動部(モータ)
152:押し出し具直進案内部
160:案内具
161:第1の案内具
162:第2の案内具
163:第3の案内具
163a:貫通穴
170:固定具