(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023144205
(43)【公開日】2023-10-11
(54)【発明の名称】服薬管理装置
(51)【国際特許分類】
A61J 7/04 20060101AFI20231003BHJP
【FI】
A61J7/04 B
A61J7/04 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022051070
(22)【出願日】2022-03-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】505174987
【氏名又は名称】学校法人日本教育財団
(71)【出願人】
【識別番号】522122880
【氏名又は名称】高木 美也子
(71)【出願人】
【識別番号】522121654
【氏名又は名称】加藤 泰久
(71)【出願人】
【識別番号】522122891
【氏名又は名称】前野 譲二
(71)【出願人】
【識別番号】522121676
【氏名又は名称】鈴木 範子
(71)【出願人】
【識別番号】522121698
【氏名又は名称】江藤 潔
(71)【出願人】
【識別番号】522122905
【氏名又は名称】ミテテルテクノロジーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100171963
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 惠一
(72)【発明者】
【氏名】高木 美也子
(72)【発明者】
【氏名】加藤 泰久
(72)【発明者】
【氏名】前野 譲二
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 範子
(72)【発明者】
【氏名】江藤 潔
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047NN02
4C047NN04
4C047NN09
4C047NN11
(57)【要約】
【課題】看護・介護施設職員が被看護・介護者が服薬管理装置から薬剤等を取り出して服薬を完了する場に直接立ち会わなくても、被看護・介護者の服薬を確認することが容易な服薬管理装置を得る。
【解決手段】薬剤収納手段と、服薬すべき薬剤の情報を登録する薬剤登録手段と、薬剤ごとの服薬スケジュール等を登録可能な時計と、薬剤収納手段内の薬剤包装を検知する検知手段と、時計に入力された服薬時間等を告知する告知手段と、時計に入力された服薬時間になったとき等に計時を開始する経過時間計測手段と、を備える服薬管理装置を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤収納手段と、
服薬すべき薬剤の情報を登録する薬剤登録手段と、
前記薬剤ごとの服薬スケジュールを登録可能な時計と、
前記薬剤収納手段内の薬剤包装を検知する検知手段と、
前記時計に入力された服薬時間を告知する告知手段と、
前記時計に入力された服薬時間になったときに計時を開始する経過時間計測手段と、
前記時計に入力された服薬時間から所定の時間が経過しても前記薬剤収納手段内に前記薬剤包装が検知される場合に警告を発する告知手段と、
前記時計に入力された服薬時間後に前記薬剤収納手段内の薬剤包装を検知しなくなったときに計時を開始する経過時間計測手段と、
前記薬剤収納手段内から前記薬剤包装が検知されなくなってから所定の時間が経過しても前記薬剤収納手段内に前記薬剤包装が検知されない場合に警告を発する告知手段と、
を備えることを特徴とする薬剤収納装置。
【請求項2】
前記薬剤登録手段が、処方箋発行に際して記録用に発行される二次元コードを読み取る二次元コード読み取り手段を備え、
インターネットに接続することができる通信手段と、
前記二次元コード読み取り手段により獲得した薬剤情報をもとに当該処方された薬剤の画像情報をインターネットで検索する画像検索手段と、
前記薬剤収納手段内の薬剤の画像を検知する薬剤包装画像検知手段と、
前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤と、前記薬剤包装画像検知手段で検知された薬剤と、を照合する薬剤包装画像照合手段と、
前記照合手段で前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤と、前記薬剤包装画像検知手段で検知された薬剤とが一致しなかった場合警告を発する警告手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載された薬剤収納装置。
【請求項3】
前記告知手段として、前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤の名称を文字で表示する文字表示手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載された薬剤収納装置。
【請求項4】
前記告知手段が、前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤の名称や、時間通り薬剤が取り出されなかったり取り出し後まだ薬剤が残っていたりする場合の警告を、音声で告知する音声告知手段であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された薬剤収納装置。
【請求項5】
前記告知手段として、前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤の名称や画像を表示する画像表示手段を備えることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載された薬剤収納装置。
【請求項6】
前記薬剤収納手段に、収納する薬剤の情報と、薬剤ごとの服薬スケジュールとを、二次元コードとしてあらわした情報を印刷した、または、該情報を印刷したシールを張り付けた薬剤包装用袋を収納し、前記薬剤収納手段に設けられた二次元コード読み取り装置で、収納する薬剤の情報と、薬剤ごとの服薬スケジュールとを該当する読み取ることで、該収納する薬剤の情報を、前記薬剤登録手段に登録し、該薬剤ごとの服薬スケジュールを前記時計に登録する手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された薬剤収納装置。
【請求項7】
前記薬剤収納手段に、前記薬剤包装用袋をローラーで挟んでフィードし、センサーで前記薬剤収納袋が空になったことや、二次元コードに記載された薬剤の情報と、薬剤ごとの服薬スケジュールとをで、服薬が終了したことを確認する手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6に記載された薬剤収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、服薬支援と服薬管理とを行う服薬管理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
疾病や負傷などのために病院等の医療機関を受診したとき、患者はその疾病や負傷の治療のために、その状態に応じて医師から薬剤等の医薬品を処方する処方箋の発行を受ける。当該処方箋には、薬剤等の種類・量・服薬方法等、各種の情報が記載されており、患者が、この処方箋を薬局に渡すと、薬局の薬剤師は、受け取った処方箋に基いて薬剤を調剤し、調剤した薬剤等の服用方法・服用量などを記載した薬の説明書を発行するとともに、患者に対して的確に服薬指導を行う。
【0003】
しかしながら、近年、薬剤等の種類は多様化しており、複数の薬剤等の処方を受けた場合、患者はそれぞれの薬剤等の種類に応じて、服用方法・服用量などを守って服用しなければならないが、それぞれに使用方法が異なったり、服用のタイミングが異なったりして、服用忘れや、服用量の誤りにより、患者の状態が適切に改善されない場合がある。特に、要介護状態の高齢者等にとっては、複数種類の薬剤等のそれぞれを、適切な量、適切なタイミングで確実に服用することは容易ではない。
【0004】
また、看護・介護施設等に入所している場合であっても、看護・介護施設職員にとって、複数の看護・介護対象者を抱える中で、食前食後等薬剤等の服用のタイミングが重なるときに、すべての被看護・介護者の服用の管理を同時に行うことは困難であり、そのために、服薬を忘れてしまったり、服薬量を誤ったり、服薬種類を間違える等、服薬指導通りに服薬が行われないケースが多く発生している。さらに、コロナ禍においては、看護・介護施設職員も感染に見舞われ配置が手薄になるなどして、看護・介護施設職員の服薬管理業務の正確性を担保するのが困難になるなどの問題があった。
【0005】
このような問題を解決するために、ボードの表面に4列に配設される各ポケットと、当該各ポケットの左右に設けられた一対のLEDライトと、当該各ポケット内の前記ボードに穿設された孔を通して、前記ポケット内に収納される薬の有無を感知する赤外線センサーと、前記赤外線センサー及び前記LEDライトを制御する制御手段とを備えた服薬管理装置本体と、 前記制御手段の制御情報をネットワークを介して設定するとともに、前記ポケット内に収納される薬の有無についての情報を表示画面に表示する端末装置と、前記制御情報及び前記赤外線センサーより得られたデータを格納するデータベースと、 から構成される服薬管理システム(特許文献1)が知られている。
【0006】
しかし、上記装置等では、被看護・介護者が服薬管理装置から薬剤等を取り出しただけで、被看護・介護者が服薬を完了したものと判断してしまい、看護・介護施設職員が服薬管理装置から取り出された薬剤等の包装を確認しなければ、本当に服薬が完了したことを確認することができず、適切なタイミングでの服薬が行われなかったり、前回の服薬のタイミングで服薬管理装置から取り出されてはいたが服用されなかった薬剤等を後から同時に服用してしまったりして、服薬が的確に行われないことがあるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、看護・介護施設職員が被看護・介護者が服薬管理装置から薬剤等を取り出して服薬を完了する場に直接立ち会わなくても、被看護・介護者の服薬を確認することが容易な服薬管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的に応えるために、本発明に係る薬剤収納装置は、薬剤収納手段と、服薬すべき薬剤の情報を登録する薬剤登録手段と、前記薬剤ごとの服薬スケジュールを登録可能な時計と、前記薬剤収納手段内の薬剤包装を検知する検知手段と、前記時計に入力された服薬時間を告知する告知手段と、前記時計に入力された服薬時間になったときに計時を開始する経過時間計測手段と、前記時計に入力された服薬時間から所定の時間が経過しても前記薬剤収納手段内に前記薬剤包装が検知される場合に警告を発する告知手段と、前記時計に入力された服薬時間後に前記薬剤収納手段内の薬剤包装を検知しなくなったときに計時を開始する経過時間計測手段と、前記薬剤収納手段内から前記薬剤包装が検知されなくなってから所定の時間が経過しても前記薬剤収納手段内に前記薬剤包装が検知されない場合に警告を発する告知手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、被看護・介護者が服薬時間や量を正確に記憶していなくても、服薬すべき時間と量を正確に知ることができ、薬剤を薬剤収納手段から取り出しただけで服薬を忘れてしまうという事態を防ぐことができる。
【0011】
また、このような目的に応えるために、本発明に係る薬剤収納装置は、薬剤登録手段が 処方箋発行に際して記録用に発行される二次元コードを読み取る二次元コード読み取り手段を備え、インターネットに接続することができる通信手段と、前記二次元コード読み取り手段により獲得した薬剤情報をもとに当該処方された薬剤の画像情報をインターネットで検索する画像検索手段と、前記薬剤収納手段内の薬剤の画像を検知する薬剤包装画像検知手段と、前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤と、前記薬剤包装画像検知手段で検知された薬剤とを照合する薬剤包装画像照合手段と、前記照合手段で前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤と、前記薬剤包装画像検知手段で検知された薬剤とが一致しなかった場合警告を発する警告手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、看護・介護施設職員又は被看護・介護者本人が服薬時間や量を正確に薬剤収納装置に入力しなくても、服薬すべき時間と量を正確に薬剤収納装置に入力することができ、薬剤収納装置が服薬すべき薬剤の画像データと実際に収納されている薬剤の画像を比較して、薬剤が服薬指示通り収納されていないときに警告を発して薬剤の収納ミスを防ぐことができる。
【0013】
そして、このような目的に応えるために、本発明に係る薬剤収納装置は、告知手段として、前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤の名称を文字で表示する文字表示手段を備えることを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、被看護・介護者本人は、服薬に際して、薬剤を服薬すべき服薬すべき時間が来たことだけでなく、服薬すべき薬剤の内容を確認してから服用する助けとなり、服薬忘れを防ぐことができる。
【0015】
さらに、このような目的に応えるために、本発明に係る薬剤収納装置は、告知手段が、前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤の名称や、時間通り薬剤が取り出されなかったり取り出し後まだ薬剤が残っていたりする場合の警告を、音声で告知する音声告知手段であることを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、被看護・介護者本人は、服薬に際して、薬剤収納装置から服薬すべき薬剤を服薬指示通り取り出して確認してから服用する助けとなり、また、取り出しを忘れたり取り出しが不十分だったりしたときの警告内容を理解しやすく、服薬忘れを防ぐことができる。
【0017】
さらに、このような目的に応えるために、本発明に係る薬剤収納装置は、告知手段として、前記時計に登録された服薬スケジュールに該当する薬剤の名称や画像を表示する画像表示手段を備えることを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、被看護・介護者本人は、服薬に際して、薬剤収納装置から服薬すべき薬剤を服薬指示通り取り出してより具体的に確認してから服用する助けとなり、また、取り出しを忘れたり取り出しが不十分だったりしたときの警告内容を理解しやすく、服薬忘れを防ぐことができる。
【0019】
一方、このような目的に応えるために、本発明に係る薬剤収納装置は、薬剤収納手段に、収納する薬剤の情報と、薬剤ごとの服薬スケジュールとを、二次元コードとしてあらわした情報を印刷した、または、該情報を印刷したシールを張り付けた薬剤包装用袋を収納し、前記薬剤収納手段に設けられた二次元コード読み取り装置で、収納する薬剤の情報と、薬剤ごとの服薬スケジュールとを該当する読み取ることで、該収納する薬剤の情報を、前記薬剤登録手段に登録し、該薬剤ごとの服薬スケジュールを前記時計に登録する手段を備えることを特徴とする。
【0020】
このような構成によれば、服薬すべき薬剤の内容及び服薬スケジュールを薬剤収納装置に入力する手間が省けるうえに、服薬終了確認のために薬剤包装を薬剤収納装置に戻すときに、個別の薬剤包装を画像認識する必要がなく、服薬修了確認を容易にすることができる。
【0021】
さらに、このような目的に応えるために、薬剤収納手段に、前記薬剤包装用袋をローラーで挟んでフィードし、センサーで前記薬剤収納袋が空になったことや、二次元コードに記載された薬剤の情報と、薬剤ごとの服薬スケジュールとをで、服薬が終了したことを確認する手段を備えることを特徴とする。
【0022】
このような構成によれば、利用者が服薬する際に覚えやすいオペレーションが加わり、利用者が服薬終了後に薬剤収納袋19を薬剤ボックスに戻すのを忘れるのを防止することができる。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように本発明の本発明に係る薬剤収納装置は、看護・介護施設等において、被看護・介護者が服薬すべき薬剤を、定められた時間に定められた量を正確に服用することを、簡易な手順で確認することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1は本発明に係る服薬管理装置のイメージ図である。
【
図4】
図4は
図2に記載された薬剤ボックスの扉を開けた状態の側面図である。
【
図5】
図5は
図2に記載された薬剤ボックスの側面から透視したイメージ図である。
【
図6】
図6は
図1に記載されたナビゲーターの、向かって左やや上方からの斜視図である。
【
図7】
図7は
図6に記載されたナビゲーターに文字が表示された状態の図である。
【
図8】
図8はナビゲーターに搭載された薬剤ボックス制御部のブロック図である。
【
図9】
図9はナビゲーターに搭載されたナビゲーター制御部のブロック図である。
【
図10】
図10はナビゲーターに搭載された情報制御部のブロック図である。
【
図11】
図11はナビゲーターに搭載されたデータベースのイメージ図である。
【
図12】
図12は薬剤の取り出しナビゲーションのフローチャートである。
【
図13】
図13は薬剤包装戻し入れナビゲーションのフローチャートである。
【
図14】
図14は薬剤収納袋が空になっていることの確認のフローチャートである。
【
図16】
図16は複数の部屋で利用する服薬支援ユニットのイメージ図である。
【
図18】
図18は
図17の薬剤回収ボックスに薬剤収納袋を回収させているときの側面図の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は以上のような構成であるので、これを図面に基づきながら本発明の実施の形態を説明する。
すなわち、本発明に係る服薬管理装置は、看護・介護施設等において、被看護・介護者が服薬すべき薬剤を、定められた時間に定められた量を正確に服用することを、簡易な手順で確認することができるように構成されている。
【実施例0026】
まず、実施例1、実施例2において使用される構成要素を説明する。
図1は、本発明に係る服薬管理装置の1実施例のイメージ図であって、服薬管理装置1が服薬管理ケース10とナビゲーター20から構成されていることを示すものである。
【0027】
図2は、
図1に示された服薬管理ケース10の構造の概略であり、スケジュール表示板11の前面に服薬予定の薬剤を収納する薬剤ボックス12が配置されている。
【0028】
図3は、
図2に記載された薬剤ボックス12の左側面図であり、薬剤ボックス12に扉14が、扉回転軸15が扉軸受け13に挿入されることによって開閉可能に懸下されている。
【0029】
図4は、
図2に記載された薬剤ボックス12の扉を開けた状態の側面図であり、利用者が取っ手16を持ちあげることによって、扉が開かれ、開閉口下部に設けられた開閉検知センサー17によって、扉の開閉が検知される。
【0030】
図5は、
図2に記載された薬剤ボックス12の側面から透視したイメージ図であり、薬剤ボックス12の内側上方に、内容物の有無、薬剤包装の形状、
図15に記載された薬剤収納袋に記載された二次元コードなどを読解するためのカメラ18が設けられている。
【0031】
図6は、
図1に記載されたナビゲーターの、向かって左やや上方からの斜視図であり、正面には、ディスプレー21、マイク23、スイッチボタン24、接近センサー25、放射温度計26、室内温度計27、室内湿度計28が、側面にはスピーカー22が設けられている。スピーカー22は、片側面でもよいが、利用者が服薬管理装置1を備える部屋のどこにいても聞こえ易くするためなどに、両側に設けられることが望ましい。
【0032】
図7は、
図6に記載されたナビゲーター20に文字が表示された状態の図であり、あらかじめ入力された薬剤服用時間になると、服薬すべき薬剤名がディスプレー21に表示される。例えば1度に2錠以上を服用する場合は、その旨を表示することもでき、2種類以上の薬剤を服用すべき場合でも、同様に表示するようにすることができる。同時に、ナビゲーター20の側面のスピード22から、同様の内容を音声で通知することもできる。
【0033】
図8は、ナビゲーターに搭載された薬剤ボックス制御部30のブロック図であり、計時部31、開閉検知部32、画像認識部33、画像情報解析部34、二次元コード解析部35によって構成されている。
【0034】
図9は、ナビゲーターに搭載されたナビゲーター制御部40のブロック図であり、画像・映像表示部41、音声出力部42、音声入力部43、スイッチ信号受信部44によって構成されている。
【0035】
図10はナビゲーターに搭載された情報制御部50のブロック図であり、通信部51、画像検索部52、画像照合部53、二次元コード読解部54によって構成されている。
【0036】
図10はナビゲーターに搭載された情報制御部50のブロック図であり、通信部51、画像検索部52、画像照合部53、二次元コード読解部54によって構成されている。
【0037】
図10はナビゲーターに搭載された情報制御部50のブロック図であり、通信部51、画像検索部52、画像照合部53、二次元コード読解部54によって構成されている。
【0038】
図11はナビゲーターに搭載されたデータベース60のイメージ図であり、利用者の氏名、年齢、性別、健康状態や服用すべき薬、そして、薬剤の種類、内容などの情報が蓄積されている。
【0039】
図12は薬剤の取り出しナビゲーションのフローチャートであり、服薬時間が到来してから、薬剤が適正に取り出されるように利用者を支援する手順を示している。
【0040】
図13は薬剤包装戻し入れナビゲーションのフローチャートであり、服薬時間が到来してから、薬剤が適正に服用されるように利用者を支援する手順を示している。
【0041】
図14は薬剤収納袋が空になっていることの確認のフローチャートであり、服薬時間が到来してから、薬剤が適正に服用されるように利用者を支援する手順を示している。
【0042】
図15は薬剤収納袋の正面図であり、二次元コードが貼付又は印刷されている。中の薬剤の有無を検知するために、透明素材であることが望ましい。
【0043】
図16複数の部屋で利用する服薬支援ユニットのイメージ図であり、複数の利用者用の部屋を備える看護・介護施設において、服薬支援を行うことができる施設のイメージを示している。
なお、本実施例においては、薬剤の取り出し、薬剤の包装の戻し入れが確認できない回数が2回に達したところで施設管理者にアラームを送信することとしているが、これは施設や利用者の事情により1回に設定しても3回以上に設定してもよい。